JP7467889B2 - 微細凹凸構造が設けられた成形体 - Google Patents

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Description

本発明は、微細凹凸構造が設けられた成形体に関する。
いわゆる「ナノインプリントプロセス(インプリントプロセス)」により、微細凹凸構造を有する成形体を製造する方法が知られている。
インプリントプロセスの流れは、例えば以下の通りである。
(1)まず、被転写材である樹脂材料を加熱して軟化させる。
(2)次に、軟化した被転写材を、金型表面に設けられた微細構造を有する転写面に押し当て加圧成形する。
(3)そのまま(加圧が維持されたまま)被転写材を冷却する。
(4)被転写材が冷えた後、金型から被転写材を離型することで、金型の転写面の微細構造が転写された樹脂成形体を得る。
先行技術の一例として、特許文献1には、インプリントプロセスにより、半硬化の状態のドライフィルムに、成形型を加熱された状態で押圧し、押圧後に冷却して、成形型の凹凸の形状が反転して転写されたフレネルレンズを形成する方法が開示されている。
別の先行技術の例として、特許文献2には、インプリントプロセスにより、液体試料検査キットに用いられる凹部微細構造を有する膜担体を形成する方法が開示されている。
国際公開第2012/043573号 国際公開第2016/098740号
本発明者は、ナノインプリントプロセスの改良検討を行う中で、製造された微細凹凸構造を有する透明の成形体において、光学評価を行った際や試料の解析を行った際に明視野像に不鮮明な像(例えば、観察者によって「もやもやした像」と表現される像)が現れてしまう場合があることを見いだした。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、ナノインプリントプロセスによって製造された微細凹凸構造が設けられた成形体において、明視野像に現れる不鮮明な像を低減することである。
本発明者らは、鋭意検討の結果、以下に提供される発明を完成させ、上記課題を解決した。
本発明によれば、
微細凹凸構造が設けられた成形体であって、
前記微細凹凸構造が形成された主面と反対側の面の面粗さSaが0.005以上0.045以下であり、
前記微細凹凸構造が形成された主面と反対側の面の面粗さRSmが80以上300以下である、成形体が提供される。
本発明によれば、ナノインプリントプロセスによって製造された微細凹凸構造が設けられた成形体において、明視野像に現れる不鮮明な像を低減することができる。
本実施形態の微細凹凸構造が設けられた成形体を模式的に示した図である。 図1AのA1-A1断面図である。 成形体の製造方法について説明するための模式的な図である。 成形体の製造方法について説明するための模式的な図である。 成形体の製造方法について説明するための模式的な図である。 「金型」について説明するための図である。 実施例における目視評価と表面粗さパラメータの測定値とを示したテーブルである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
煩雑さを避けるため、(i)同一図面内に同一の構成要素が複数ある場合には、その1つのみに符号を付し、全てには符号を付さない場合や、(ii)特に図3以降において、図2と同様の構成要素に改めては符号を付さない場合がある。
すべての図面はあくまで説明用のものである。図面中の各部材の形状や寸法比などは、必ずしも現実の物品と対応しない。
本明細書中、数値範囲の説明における「X~Y」との表記は、特に断らない限り、X以上Y以下のことを表す。例えば、「1~5質量%」とは「1質量%以上5質量%以下」を意味する。
本明細書における「(メタ)アクリル」との表記は、アクリルとメタクリルの両方を包含する概念を表す。「(メタ)アクリレート」等の類似の表記についても同様である。
また、本明細書における面粗さSa、RSm、Rpの単位はμm(マイクロメータ)である。
<実施形態の概要>
本実施形態の概要は次の通りである。すなわち、以下の説明では、まず、図1Aおよび図1Bを参照して成形体100の構造の概要について説明し、次に、図2~図5を参照して成形体100の製造方法について説明し、さらに図6を参照して実施例により成形体100として好適な具体例を説明する。
<成形体の概要>
図1Aは成形体100を模式的に示した平面図で示す。図1Bは、図1AのA1-A1断面図(端面図)である。図1Aでは、凹部120を縦横2×2の配列で例示しているが、これに限る趣旨ではない。
図示のように、成形体100は、ナノインプリンティング成形品であって、矩形板状の成形体本体110と、その表面110aに設けられた微細凹凸構造とを備える。微細凹凸構造は、例えば、複数の有底円筒形状の凹部120として設けられている。詳細は図2~図5の成形体の製造方法で後述するが、成形体100は、プレス成形により金型10の転写面10aの凸形状を被転写材20に転写し凹部120を形成することで得られる。
したがって、成形体本体110の厚さT1は、後述する被転写材20に準じたものであり、被転写材20が樹脂フィルムである場合、その厚みT1は、0.01~10mmが好ましく、0.02~5mmがより好ましく、0.04~2mmがさらに好ましい。
成形体100の樹脂は、後述の被転写材20の樹脂と同じであり、特に、ポリシクロオレフィン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレートおよびポリスチレンからなる群より選ばれる1または2以上の樹脂を含むことが好ましい。とりわけ、ポリシクロオレフィンが、良好な離型性の点から好ましい。加えて、ポリシクロオレフィンは、成形体100に要求される光学特性の点で好ましい。なお、成形体100は、上記樹脂の上に表面層等が設けられてもよい。
凹部120の配置および形状は、金型10の転写面10aの微細凹凸構造の凸部の配置および形状によって定まる。凹部120は、所定のピッチp1で格子状に配置されている。図1Aの例では、凹部120は2×2の配列で4個設けられている。
所定のピッチp1は、例えば0.02~6000μm、具体的には0.04~4000μm、より具体的には0.06~2000μmである。
凹部120の円筒形状の直径d1は、例えば0.1~3000μm、具体的には0.2~2000μm、より具体的には0.3~1000μmである。
凹部120の円筒形状の深さD1は、例えば0.01~3000μm、具体的には0.02~2000μm、より具体的には0.03~1000μmである。
なお、凹部120として有底円筒形状の代わりに溝が形成される場合は、溝の幅は、例えば、例えば0.1~3000μm、具体的には0.2~2000μm、より具体的には0.3~1000μmである。また、溝の深さは0.01~3000μm、具体的には0.02~2000μm、より具体的には0.03~1000μmである。
また、成形体100の裏面110bの面粗さが、以下の条件(1)(2)を満たすことで、不鮮明な像の発生を防止・抑制する。
(1)凹部120が形成された主面(表面110a)と反対側の面(裏面110b)の面粗さSaが0.005以上、好ましくは0.010以上、また、0.045以下であり、好ましくは0.030以下であり、より好ましくは0.020以下である。
(2)凹部120が形成された主面(表面110a)と反対側の面(裏面110b)の面粗さRSmが80以上300以下である。
さらに、以下の条件(3)を満たすことで、不鮮明な像の発生をさらに防止・抑制する。
(3)凹部120が形成された主面(表面110a)と反対側の面(裏面110b)の面粗さRpが0.05以上0.20以下である。
<成形体の製造方法>
図2(I.およびII.)、図3および図4は、本実施形態の成形体100の製造方法について説明するための模式的な図である。より具体的には、図2、図3および図4は、本実施形態の成形体100の製造方法を行うための「装置」やその動作、手順などを示す概略断面図ということができる。これから説明していく図2、図3および図4に示されるような手順により、金型の微細凹凸構造の一部が被転写材に転写されない不具合が抑えられる。
(図2:押圧工程の前の準備)
図2のI.は、図3で説明される押圧工程の前段階(準備段階)を説明するための図である。
図2のI.において、プレス上板31の下面側には、その下面に近い側から順に、当て板33、金属箔34、低摩擦部材35および被転写材20が設置されている。
念のため述べておくと、プレス上板31の少なくとも下面、当て板33の両面、金属箔34の両面および被転写材20の少なくとも上面が、十分に平坦であれば、図2のI.のように、当て板33、金属箔34および被転写材20が重力により「下に落ちない」ようにすることができる(各部材の間に空気が入らないため)。もちろん、これらのうち一部または全部は、何らかの手段により、落下しないように物理的に固定されてもよい。
図2のI.において、プレス下板32の上面側には、その上面に近い側から順に、当て板38、緩衝材37、剛体板36および金型10が設置されている。
図2のII.は、図2のI.とは別の、図3で説明される押圧工程の前段階(準備段階)を説明するための図である。
図2のII.においては、金属箔34、低摩擦部材35および被転写材20が、プレス上板31の下面側ではなく、プレス下板32の上面側に設置されている点で、図2のI.と異なる。より具体的には、図2のII.において、(i)プレス下板32の上面側には、その上面に近い側から順に、当て板38、緩衝材37、剛体板36および金型10が設置され、(ii)さらに、その金型10の転写面10a(微細凹凸構造が設けられている)側に、その転写面に近い側から順に、被転写材20、低摩擦部材35および金属箔34が設置されている。
図2のI.およびII.において、プレス上板31およびプレス下板32は、金型10の転写面10aに、被転写材20の表面20aを押し当てることができるものである。
通常、プレス上板31およびプレス下板32の少なくとも一方(好ましくは両方)は、加熱手段を内蔵している。加熱手段により、金型10や被転写材20などを加熱できるようになっている。そして、金型10および/または被転写材20を加熱しながら押圧できるようになっている。
図2のI.またはII.に示される準備段階において、被転写材20や金型10などの各部材は加熱されてもよい。これにより、例えば以下の押圧工程の時間を短縮することができ、工業的な効率向上につながる。この加熱を行う場合、被転写材20の温度は、そのガラス転移温度未満であってもよいし、そのガラス転移温度以上であってもよい。プロセス全体としての生産性向上(時間の短縮)の点では、後者のほうが好ましい。
(図3:押圧工程)
図3は、図2のI.の状態または図2のII.の状態を変化させて、被転写材20を、金型10の転写面10aに押圧する工程(押圧工程)を説明するための図である。
押圧工程における押圧は、プレス上板31とプレス下板32とを備えるプレス装置を用いて、被転写材20の金型10とは反対の面側からはプレス上板31により、金型10の転写面10aとは反対の面側からはプレス下板32により、被転写材20や金型10などの部材を挟むことで行われる。
押圧工程においては、通常、押圧と共に、加熱が行われる。具体的には、プレス上板31および/またはプレス下板32が内蔵する加熱手段により、プレス上板31とプレス下板32で挟まれた部材を加熱しながら、押圧工程を行う。
被転写材20を加熱する方法について具体的には、(i)プレス上板31に内蔵された加熱手段を用いて被転写材20を加熱する方法、(ii)プレス下板32に内蔵された加熱手段を用いて金型10を加熱し、被転写材20の押圧時に被転写材20に熱を伝える方法、(iii)これら(i)と(ii)の併用、つまり、プレス上板31とプレス下板32の「両方」を利用する方法、などが挙げられる。(iii)の場合、プレス上板31による加熱の温度と、プレス下板32による加熱の温度は同じであっても異なっていてもよい。
押圧工程において、被転写材20は、典型的には50~300℃、好ましくは60~250℃、より好ましくは80~200℃に熱せられる。
別観点として、被転写材20のガラス転移温度をTgとしたとき、押圧工程において、被転写材20は、好ましくはTg[℃]以上、より好ましくはTg+5[℃]以上、さらに好ましくはTg+10[℃]以上に加熱される。これの上限については、例えばTg+100[℃]以下である。
ちなみに、各工程において、温度が安定した状態における「被転写材20の転写面10aに押し当てられている面が熱せられる温度」は、通常、金型10の温度と同じと見做すことができる。特に、被転写材20がフィルム状である場合(つまり、被転写材20が薄い場合)には、転写面10aに押し当てられた被転写材20の温度は速やかに金型10の温度に到達すると考えられる。
押圧工程における圧力は、例えば0.5MPa以上である。この圧力は、好ましくは0.8~30MPa、より好ましくは1~20MPaである。押圧工程における圧力が0.5MPa以上であることで、被転写材20が十分に変形し、成形体を適切に製造することができる。また、押圧工程における圧力が50MPa以下であることで、金型10の損傷が抑えられ、金型10の寿命を延ばすことができると考えられる。
押圧工程の時間は特に限定されない。生産効率と、被転写材20を十分に塑性変形させる観点から、例えば0.5~10分程度である。
押圧工程においては、金型10とプレス下板32との間に、少なくとも緩衝材37が挟まれている。このことにより、金型10の微細凹凸構造の一部が被転写材20に転写されない不具合が抑えられる。緩衝材37を用いずに押圧工程を行った場合、圧力に不均一性が生じやすく、転写の不具合が生じやすい。
(離型工程)
押圧工程の後に、金型10から被転写材20を離型することで(離型工程)、微細凹凸構造を有する成形体100を得ることができる。微細凹凸構造として、図1で説明した複数の凹部120が格子状に配置されている。
図4は、離型工程を模式的に表した図である。図4において、被転写材20および金型10以外の構成要素の記載は省略されている。
離型工程は、通常、押圧工程の後、押圧を解除し、そして被転写材20が十分に冷えてから行われる。被転写材20を冷やす方法は特に限定されない。例えば、大気下で放置しておく方法、風を当てる方法などが挙げられる。
以上、図2、図3および図4に示されるような手順(ナノインプリティングプロセス)により、微細凹凸構造を有する成形体(ナノインプリンティング成形品)、すなわち図1A、図1Bに示した凹部120を有する成形体100を製造することができる。
本実施形態の成形体の製造方法の一連の流れは以上のとおりである。
以下、本実施形態の成形体の製造方法についてより具体的な説明を加える。
(緩衝材37)
緩衝材37としては、金型10とプレス下板32との間に存在したときに圧力の不均一性を緩和可能な紙である限り、任意のものを用いることができる。緩衝材37は、押圧工程の際の加熱に耐えうる耐熱性があることが好ましい(押圧工程の際の加熱により実質的に炭化しない等)。
押圧工程を行うたびに新たな緩衝材37を用いてもよいし、クッション性がある限りは緩衝材37を繰り返し用いてもよい。
緩衝材37として具体的には、プリント配線基板等の積層板を製造する際の熱プレスにおいて用いられる各種の紙を挙げることができる。より具体的には、紙の業界において、クラフト紙、クッション紙、リンター紙などといった名称で流通しているものから適宜選択して用いることができる。ここで、リンター紙とは、綿花パルプを原料とするプリント配線板用の紙のことであり、しばしば、プリント配線板をプレス加工する時のクッション材として使用される。リンター紙は、綿花パルプを原料としているため、クッション性が良好である。
また、特に耐熱性に優れたクッション紙として、特許第5918006号に記載されているような、ポリホウ酸塩を含有するクッション紙を用いることもできる。
緩衝材37として使用可能な紙(クラフト紙、クッション紙、リンター紙など)は、東京特殊紙業株式会社、大王製紙株式会社などの製紙メーカから入手することができる。
緩衝材37としては、上記のような紙以外にも、樹脂フィルムや、シート状のゴムなども挙げることができる。押圧工程のプレス圧力により適度に変形して圧力を分散することが可能なものである限り、緩衝材37の材質は特に限定されない。
(金属箔34)
金属箔34を、被転写材20とプレス上板31との間(図2においては、低摩擦部材35と当て板33の間)に挟むことで、押圧工程後の押圧を解除してプレス上板31とプレス下板32とを離したときに、被転写材20および低摩擦部材35が、金型10などとともにプレス上板31の側にくっついていくことが抑えられる。そして、押圧工程後においては、プレス下板32の側のほうに、金属箔34以下の部材が残りやすくなる。プレス下板32の側のほうに部材が残ることで、剥離工程を効率的に行うことができる(プレス上板31の側から、部材を「取る」必要がない)。また、金属箔34の熱伝導性は良好であるため、被転写材20の加熱を邪魔しない。
すなわち、金属箔34を当て板33の下に用いることで、成形体を工業的に量産する際の量産性を高めることができる。
金属箔34は、任意の金属箔であることができる。コストや入手容易性の点からは、金属箔34は、アルミ箔であることが好ましい。
金属箔34の厚みは特に限定されないが、例えば1~100μm、好ましくは5~50μmである。
なお、上記の量産性向上の効果の点では、金属箔34は、箔ではなく板であってもよい。つまり、金属箔34は、金属板などであってもよい。
(低摩擦部材35)
被転写材20の上面(金型10と反対側の面)に低摩擦部材35を設置することで、得られる成形体100に意図せぬシワが発生することを抑えやすい。
おそらくは、押圧工程において、被転写材20が加熱された際、被転写材20は「膨張」し、「たわみ」「ゆがみ」等が生じると推測される。その「たわみ」「ゆがみ」等がある被転写材20をそのまま転写面10aに押し当てると、「たわみ」「ゆがみ」に起因して、被転写材20にシワが発生してしまうと推測される。しかし、被転写材20の、金型10とは反対側の面に、低摩擦部材35が接しているならば、低摩擦部材35の「低摩擦性」により、被転写材20の「たわみ」「ゆがみ」がうまく逃がされて、シワが生じにくくなると推測される。
低摩擦部材35は、好ましくは樹脂フィルムである。低摩擦部材35が樹脂フィルムである場合、その厚みは1~1000μmが好ましく、10~800μmがより好ましく、20~500μmがさらに好ましい。
低摩擦部材35は、好ましくは、ポリイミド、ポリエステルおよびポリエーテルエーテルケトンからなる群より選ばれる1または2以上の樹脂を含む。これら樹脂の1または2以上を低摩擦部材35の素材として採用することで、低摩擦部材35の摩擦係数を小さくしやすい。また、これら樹脂は、比較的高耐熱性であり、成形温度以上の耐熱性を有する。このため、押圧工程において低摩擦部材35が変形してしまう事態を避けやすい。また、高耐熱性であるため、繰返し使用の点でも好ましい。
ちなみに、低摩擦部材35の変形を確実に避ける点では、被転写材20のガラス転移温度<押圧工程時の温度<低摩擦部材35のガラス転移温度となるように、押圧工程時の温度を調整したり、各部材について適切なガラス転移温度を有するものを選択したりすることが好ましい。
低摩擦部材35の静摩擦係数(正確には、低摩擦部材35の、被転写材20と接する面の静摩擦係数)は、10以下、好ましくは5以下、より好ましくは3以下、さらに好ましくは1以下である。
静摩擦係数の下限は特になく、基本的には静摩擦係数が小さいほど成形体100にシワは生じにくくなる。ただし、現実的な観点から、静摩擦係数は例えば0.01以上、具体的には0.1以上である。
静摩擦係数は、被転写材20(例えばポリシクロオレフィンの樹脂フィルム)と低摩擦部材35とを重ね合わせ、JIS K 7125に準じ、200gの負荷をかけた状態で、100mm/minの速度にて摩擦試験を実施することにより求めることができる。このときの測定環境は、23℃、50%RHに設定されることが好ましい。
低摩擦部材35については、合成樹脂メーカ、フィルムメーカなどから入手可能な市販品(フィルム)の中から、静摩擦係数が10以下のものを選択して用いることができる。なお、押圧工程における転写時おいて、低摩擦部材35が成形体100の裏面110bに押しつけられる。このとき低摩擦部材35の面粗さが成形体100の裏面110bに反映される。後述する実施例で示す所定の品(実施例1~4)を用いることで、転写時に、低摩擦部材35と接する成形体100の裏面110bの面粗さを上記条件の範囲にできる。
(被転写材20)
被転写材20は、加熱により軟化する性質を有し、押圧工程において金型10の転写面10aに押圧された際に微細凹凸構造を形成可能なものである限り、任意の素材、形状等であることができる。
被転写材20は、好ましくは樹脂フィルムである。被転写材20がフィルム状であることにより、被転写材20に均一に圧力をかけやすく、寸法精度が良好な成形体100を製造しやすい。
被転写材20は、通常、熱可塑性樹脂および/または熱硬化性樹脂を含む。離型工程における離型しやすさ、製造される成形体100のその後の加工しやすさ等を考慮すると、被転写材20は熱可塑性樹脂を含むことが好ましい。
被転写材20は、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリシクロオレフィン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ポリノルボルネン、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート等を含むことができる。これらは通常は熱可塑性樹脂に分類される。
別観点として、被転写材20は、非晶性の樹脂を含むことが好ましい。非晶性の材料は、成形温度幅が広いため成形性が良好であり、寸法安定性の向上に効果的である。非晶性の樹脂としては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリシクロオレフィン、ポリスチレン、(メタ)アクリロニトリル・スチレン共重合体、(メタ)アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体などが挙げられる。
被転写材20は、1種のみの樹脂を含んでもよいし、2種以上の樹脂を含んでもよい。
被転写材20のガラス転移温度Tgは、典型的には50~300℃、好ましくは60~250℃、さらに好ましくは70~200℃である。
ガラス転移温度としては、例えば、被転写材20を動的粘弾性測定したときの、貯蔵弾性率の下がり始めの変曲点の温度を採用することができる。動的粘弾性測定の測定モードはせん断モード、周波数は1Hz、昇温速度は5℃/分とすることができる。
被転写材20は、特に、ポリシクロオレフィン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレートおよびポリスチレンからなる群より選ばれる1または2以上の樹脂を含むことが好ましい。とりわけ、ポリシクロオレフィンが、良好な離型性の点から好ましい。加えて、ポリシクロオレフィンは、成形体を後述する成形体の用途(バイオチップ等)に適用する際の光学特性の点で好ましい。
被転写材20が樹脂フィルムである場合、その厚みは、0.01~10mmが好ましく、0.02~5mmがより好ましく、0.04~2mmがさらに好ましい。
被転写材20の厚さを0.01mm以上にすることにより、被転写材20にシワが発生することを一層抑制することができる。また、被転写材20の厚さを10mm以下にすることにより、被転写材20の冷却性が高まり、製造効率化/製造時間短縮などを図ることができる。
被転写材20については、合成樹脂メーカ、フィルムメーカなどから入手可能な市販品を用いることができる。被転写材20の好適な具体例については後述の実施例で説明する。
(金型10)
図5は、図2、図3および図4における金型10について説明するための模式図である。具体的には、図5A.は、金型10の転写面10aを示す上面図である。また、図5B.は、金型10のX-X縦断面図である。
金型10の転写面10aは、通常、複数の凸部を有している。個々の凸部の形状は、例えば、柱状、錐状、半球状、これら形状の角部を面取りした形状、各形状同士を連結した形状、各形状同士を合成した形状などであることができる。ここでの「柱状」は、円柱状や四角柱状などを含む。
また、転写面10aは、ストライプ状の凹凸の微細構造を有するものであってもよい。
金型10は、Ni電鋳モールドであることが好ましい。別の言い方として、金型10の少なくとも転写面10aは、Ni電鋳処理されたものであることが好ましい。Ni電鋳モールドは、耐摩耗性などの点で好ましい。
転写面10aに設けられた微細凹凸構造の凸部のピッチ(図5A.におけるp)は、例えば0.02~6000μm、具体的には0.04~4000μm、より具体的には0.06~2000μmである。
転写面10aに設けられた微細凹凸構造の凸部が円柱状である場合、円柱の直径(図5A.におけるd)は、例えば0.1~3000μm、具体的には0.2~2000μm、より具体的には0.3~1000μmである。
転写面10aに設けられた微細凹凸構造の凸部の高さ(図5B.におけるh)は、例えば0.01~3000μm、具体的には0.02~2000μm、より具体的には0.03~1000μmである。
金型10は、公知の製造方法により製造することができる。
(剛体板36)
剛体板36は、主として、金型10の変形抑制や補強のために用いることができる。
ここでの「剛体」との語は、物理学でいう厳密な剛体(力の作用の下で変形しない物体)のみを意味するのではなく、金型10よりも十分変形しにくいという意味も含む。例えば、剛体板36の素材は、金型10の素材よりも硬い素材で構成されていることが好ましい。また、剛体板36の素材自体は金型10の素材よりも軟らかいとしても、剛体板36の厚みが金型10よりも十分厚い等により、金型10の変形抑制や補強の機能が果たされていてもよい。
剛体板36は、好ましくは金属製である。つまり、剛体板36は、好ましくは金属板である。硬度や耐久性などの観点からは、鋼板やステンレス板が好ましく、ステンレス板がより好ましい。
剛体板36の厚みは特に限定されないが、例えば0.1~10mm、好ましくは0.3~5mmである。
(当て板33/当て板38)
当て板33は、通常、プレス上板31の損傷を抑えるために用いられる。また、当て板38は、通常、プレス下板32の損傷を抑えるために用いられる。つまり、当て板33および当て板38は、成形体の製造に「必須」ではない。しかし、プレス上板31およびプレス下板32の損傷を抑えて装置の寿命を延ばす等の目的で、当て板33および当て板38は用いられることが好ましい。また、当て板33および/または当て板38介して押圧工程を行うことで、プレス上板31やプレス下板32の表面に凹凸が存在する場合であっても、押圧力を均一にしやすいということも言える。
当て板33および当て板38の材質等は特に限定されないが、市場での入手可能性、良好な平面性などの点で、シリコンウェハが好ましい。
(製造された成形体の用途)
上述のようにして得られた微細凹凸構造を有する成形体(ナノプリンティング成形品)の用途は、特に限定されない。
用途の例として、バイオチップ等が挙げられる。すなわち、成形体(離型後の被転写材20、すなわち成形体100の凹部120(転写面10aの凸部に対応する構造)に、特異抗体などの認識物質を固定することで、バイオチップを得ることができる。
バイオチップの具体的態様については、例えば特開2015-49161号公報、特開2015-49162号公報などを参照することができる。
(実施形態の効果)
本実施形態の効果をまとめると次の通りである。
成形体100の裏面110bの面粗さが、以下の条件(1)(2)を満たすことで、不鮮明な像の発生を防止・抑制することができる。
(1)微細凹凸構造である凹部120が形成された主面(表面110a)と反対側の面(裏面110b)の面粗さSaが0.005以上、好ましくは0.010以上であり、また、0.045以下であり、好ましくは0.030以下であり、より好ましくは0.020以下である。
(2)微細凹凸構造である凹部120が形成された主面(表面110a)と反対側の面(裏面110b)の面粗さRSmが80以上300以下である。
さらに、以下の条件(3)を満たすことで、不鮮明な像の発生をさらに防止・抑制することができる。
(3)微細凹凸構造である凹部120が形成された主面(表面110a)と反対側の面(裏面110b)の面粗さRpが0.05以上0.20以下である。
また、ポリシクロオレフィン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレートおよびポリスチレンからなる群より選ばれる1または2以上の樹脂を含むことで、製造工程中の良好な離型性と成形体100の良好な光学特性を両立できる。とりわけ、ポリシクロオレフィンが、良好な離型性の点から好ましい。さらに、ポリシクロオレフィンは、成形体を後述する成形体の用途(バイオチップ等)に適用する際の光学特性の点で好ましい。
また微細凹凸構造である凹部120は円筒形状であって直径d1が0.1μm以上3000μm以下であるような成形体100において、不鮮明な像の発生の防止・抑制の効果が顕著である。
また、円筒形状の凹部120の代わりに溝が設けられている場合であってその幅が0.1μm以上3000μm以下である成形体100において、不鮮明な像の発生の防止・抑制の効果が顕著である。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することができる。また、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
本発明の実施態様を、実施例および比較例に基づき詳細に説明する。念のため述べておくと、本発明は実施例のみに限定されない。
以下の実施例では、図2~図5で説明した製造方法を用いて成形体を製造した。製造時に実施例1~4及び比較例1~2の低摩擦部材を用いた場合について、成形体の裏面の表面粗さの評価(蛍光顕微鏡画像による評価及び表面粗さパラメータ)を行った。
各製造工程で用いた材料・部材等は以下の通りである。
(緩衝材)
東京特種紙業株式会社のクッション紙、KS-190、秤量190g/m
(金型)
図5に示されるような、転写面に円柱状の凸部が設けられたNi電鋳モールドを準備した。
円柱状の凸部の直径(図5のd)は10μm、高さ(図5のh)は10μm、ピッチ(図5のp)は20μmであった。
(被転写材)
以下を用いた。
COP:ポリシクロオレフィン樹脂フィルム(日本ゼオン社製ゼオノアフィルムZF-14、厚さ:0.19mm、ガラス転移温度:136℃)
(金属箔)
市販のアルミ箔、厚み12μm
(低摩擦部材)
実施例1~4及び比較例1~2に用いた低摩擦部材の詳細を以下に示す。
実施例1…PI(東レ・デュポン株式会社製カプトン)
厚み125μm
実施例2…PI(宇部興産株式会社製ユーピレック)
厚み25μm
実施例3…PET(東レ株式会社製ルミラー)
厚み188μm
実施例4…PET(東洋紡株式会社製コスモシャインA4160)
厚み125μm
比較例1…低摩擦部材として代表的な従来製品
比較例2…PET(東洋紡株式会社製TN-100)
厚み100μm
(剛体板)
1mm厚のステンレス板
(当て板(プレス上板側およびプレス下板側))
市販の6インチシリコンウェハ
<成形体の製造>
実施例1~4および比較例1~2における成形体を以下に示すナノインプリントプロセスの手順で製造した。
(1)図2のII.に示されるように、プレス上板とプレス下板(加熱手段を内蔵する)の間に、被転写材、金型、緩衝材などの部材を配置した。
(2)プレス下板の加熱手段を用いて、金型等を155℃に加熱した(この加熱により、被転写材はそのガラス転移温度Tg以上に加熱された)。
(3)上記温度を維持したまま、プレス上板とプレス下板とにより、被転写材を金型の転写面に押し当て、4MPaの圧力で2分間押圧した。
(4)その後、同じ圧力で押圧したまま、金型および被転写材の温度を、135℃まで約3分間かけて冷却した。
(5)プレス上板を上げて、プレス下板の上にある金型と被転写材が一体となったものに、上から冷風を当て、被転写材を十分に(少なくともTg以下の温度に)冷却した。
(6)金型から被転写材を離型して、微細凹凸構造を有する成形体を得た。
<成形体の裏面の評価>
図6に実施例1~4および比較例1~2における成形体の蛍光顕微鏡画像による評価及び成形体の裏面の表面粗さの計測結果を示す。
(蛍光顕微鏡画像による評価)
((蛍光顕微鏡の仕様))
蛍光顕微鏡画像を撮影した蛍光顕微鏡の仕様概要を以下に示す。
装置名: 蛍光顕微鏡(オリンパス株式会社製)
メーカ: オリンパス株式会社
型式: BX-51
透明ステージ(ガラス)に観察対象の成形体を配置し、透明ステージ下に光源を配置し、成形体の上から観察し明視野像の画像を撮影した。
(成形体の裏面の表面粗さ)
((計測装置の仕様))
成形体の裏面の表面粗さを計測した計測装置の仕様概要を以下に示す。
装置名: 形状解析レーザー顕微鏡
メーカ: 株式会社キーエンス
形式 : VK-X1100
面粗さ(Sa): 対物レンズ:×50 100μm角データ
複数線粗さ(RSm,Rp): 対物レンズ:×50 11ライン平均値
<表面粗さの評価>
(蛍光顕微鏡画像の評価)
上記仕様の蛍光顕微鏡により撮影した蛍光顕微鏡画像を目視評価し、「適合」(図6で「○」で示す)および「不適合」(図6で「×」で示す)で分類した。
比較例1~2では、蛍光顕微鏡画像に明視野像に不鮮明な像(例えば、観察者によって「もやもやした像」と表現される像)が現れた。目視評価としては「不適合」である。
一方、実施例1~4では明視野像の不鮮明な像は少なく、目視評価としては「適合」である。特に、実施例2~4で示す蛍光顕微鏡画像では、不鮮明な像がほとんど出現しなかった。すなわ、微細凹凸構造を有する成形体として、非常に高品位を実現できる。なお、実施例1で若干の不鮮明な像が出現したが、製品として基準を満たす範囲のものであった。
(表面粗さのパラメータ評価)
図6の表面粗さパラメータを参照する。
実施例1~4の成形体では、面粗さSaが0.005~0.045の範囲にあり、かつ面粗さRSmが80~300以下の範囲にある。
特に不鮮明な像が出現していない実施例2~4の成形体では、面粗さSaが0.010~0.030の範囲にあり、さらに具体的には、0.010~0.020の範囲にある。また、面粗さRSmは、80~300の範囲にある。また、面粗さRpは実施例1~4のいずれも0.05~0.20の範囲にある。
一方、「不適合」となった比較例2では、面粗さSaが0.049であり、面粗さSaが0.005~0.045の範囲を外れている。また、「不適合」となった比較例1では、面粗さSaが0.034であり面粗さSaが0.005~0.045の範囲にあるが、面粗さRSmが75で、面粗さRSmが80~300の範囲を外れている。
10 金型
10a 転写面
20 被転写材
20a 表面
31 プレス上板
32 プレス下板
33 当て板
34 金属箔
35 低摩擦部材
36 剛体板
37 緩衝材
38 当て板
100 成形体
110 成形体本体
110a 表面
110b 裏面
120 凹部

Claims (4)

  1. 微細凹凸構造が設けられた成形体であって、
    前記微細凹凸構造が形成された主面と反対側の面の面粗さSaが0.005μm以上0.045μm以下であり、
    前記微細凹凸構造が形成された主面と反対側の面の面粗さRSmが80μm以上300μm以下であり、
    前記微細凹凸構造は円筒形状の有底穴であって、前記円筒形状の直径は0.1μm以上3000μm以下であり、
    ポリシクロオレフィン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレートおよびポリスチレンからなる群より選ばれる1または2以上の樹脂により形成されており、
    厚さが10mm以下である、成形体。
  2. 微細凹凸構造が設けられた成形体であって、
    前記微細凹凸構造が形成された主面と反対側の面の面粗さSaが0.005μm以上0.045μm以下であり、
    前記微細凹凸構造が形成された主面と反対側の面の面粗さRSmが80μm以上300μm以下であり、
    前記微細凹凸構造は溝であって、前記溝の幅は、0.1μm以上3000μm以下であり
    ポリシクロオレフィン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレートおよびポリスチレンからなる群より選ばれる1または2以上の樹脂により形成されており、
    厚さが10mm以下である、成形体。
  3. 前記微細凹凸構造が形成された主面と反対側の面の面粗さRpが0.05μm以上0.20μm以下である、請求項1または2に記載の成形体。
  4. インプリンティング成形品である、請求項1~3までのいずれか1項に記載の成形体。
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