JP7467886B2 - イムノクロマト試験片およびそれを用いた測定方法 - Google Patents

イムノクロマト試験片およびそれを用いた測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、イムノクロマト法により測定試料中に含まれる測定対象物質を測定するためのイムノクロマト試験片およびそれを用いた測定方法に関する。詳しくは、測定精度の高いイムノクロマト試験片およびそれを用いた測定方法に関する。
近年、医療現場ではPOCTという言葉が注目を集めている。POCTとはPointOf Care Testingの略であり、医療従事者が被験者の傍らで行う臨床検査のことをいう。POCTは大規模病院の中央検査室等で行う臨床検査とは異なり、その場で瞬時に検査結果が得られることから、幅広い検査項目においてPOCTが広まりつつある。
POCTの代表例としてイムノクロマト法が挙げられる。イムノクロマト法とは、測定試料中に含まれる測定対象物質と特異的に結合する抗体を固定化した多孔質体の一端から、測定試料が毛細管現象によって多孔質体内に展開し、その過程で標識された測定対象物質と抗体とが抗原抗体反応によって結合することによって時間経過に伴って集積し、局所的に発色することで測定試料中の測定対象物質の有無を判定する免疫測定法である。
イムノクロマト法の利点としては、迅速に結果が得られること、操作が簡便であること、および安価であること等が挙げられる。これらの利点を利用した妊娠検査薬やインフルエンザ診断薬等の体外診断薬が世界的に普及している。従来のイムノクロマト法は目視判定(定性評価)が一般的であったが、近年、発色強度を測定するイムノクロマトリーダー等の分析装置を利用して測定試料中に含まれる測定対象物質の量を定量化する技術が開発されつつある。
イムノクロマト法を用いて測定対象物質を定量する手法の一つとしては、抗原抗体反応を利用したサンドイッチ法が挙げられる。サンドイッチ法では測定対象物質に対してエピトープの異なる2種類の抗体を利用する。一方の抗体は、多孔質体の表面に線状に固定化した捕捉抗体としてテストラインを形成する。他方の抗体は、前記テストラインを検出するため、金コロイド、着色ラテックス粒子、蛍光粒子等の検出粒子と感作した検出抗体(以下、テストライン検出試薬とも呼称する)として使用する。加えて、前記テストライン検出試薬を特異的に捕捉する抗体を多孔質体の表面の前記テストラインとは異なる位置に線状に固定化しコントロールラインを形成する。測定試料中の測定対象物質は、イムノクロマト試験片の測定試料溶液の添加部(滴下部)を上流側として、多孔質体の一端(上流側)から展開し、テストライン検出試薬と免疫複合体を形成しながら移動し、テストライン上で捕捉抗体と接触して捕捉され発色する。テストライン上で捕捉されなかった遊離のテストライン検出試薬は、コントロールラインの捕捉抗体に捕捉され発色する。これらの発色強度をイムノクロマトリーダー等の装置を利用することで測定対象物質の量を定量することができる。
従来のイムノクロマト法では、テストライン上で捕捉されなかった遊離のテストライン検出試薬をコントロールラインの捕捉抗体で捕捉する機構であるため、測定対象物質の濃度に影響してコントロールラインの発色強度が変化することが問題であった。例えば、測定試料中に高濃度の測定対象物質が存在した場合、多量のテストライン検出試薬が測定対象物質と免疫複合体を形成し、上流側のテストラインで捕捉されるためテストラインの発色強度は高くなる。つまり、遊離のテストライン検出試薬は少量になるためコントロールラインの発色強度は低くなるといった問題があった。一方、測定試料中に測定対象物質が低濃度しか存在しない場合、測定対象物質と免疫複合体を形成するテストライン検出試薬も少量になるため、遊離のテストライン検出試薬がコントロールラインで多量に捕捉される結果、コントロールラインの発色強度が高くなるといった問題があった。
イムノクロマト法により測定試料中に含まれる測定対象物質を精度よく測定するために、コントロールラインの発色強度が測定試料(または、テストライン検出試薬)の多孔質体への展開量を反映するイムノクロマト試験片を用い、前記コントロールラインの発色強度によりイムノクロマト試験片の個体差に起因する測定試料の多孔質体への展開量のバラツキを補正する場合がある。その場合、一定量の測定試料(または、テストライン検出試薬)が多孔質体に展開した場合、前記コントロールラインの発色強度は常に一定であることが望まれる。
特許文献1、2には、低分子化合物を標識した検出粒子(以下、コントロールライン検出試薬とも呼称する)と、前記低分子化合物を特異的に捕捉する抗体を多孔質体の表面に線状に固定化したコントロールラインを有するイムノクロマト試験片を使用することで、テストラインとコントロールラインとで独立した抗原抗体反応が進行するため、測定試料中の測定対象物質の濃度の影響を受けず、コントロールラインの発色強度を安定化できる技術が開示されている。前記発明は、コントロールラインが測定試料(または、テストライン検出試薬)の多孔質体への流入量をある程度反映するため、テストラインの発色強度をコントロールラインの発色強度で補正することで、測定試料中に含まれる測定対象物質をある程度精度よく測定できる。しかしながら通常、テストラインとコントロールラインは多孔質体の異なる位置に固定化するため、テストライン検出試薬がテストラインに捕捉されるまでの時間とコントロールライン検出試薬がコントロールラインに捕捉されるまでの時間に差異が生じるため、前記補正が不十分であった。
WO2017/065213号公報 WO2017/094825号公報
本発明は、イムノクロマト法により測定試料中に含まれる測定対象物質を測定するためのイムノクロマト試験片およびそれを用いた測定方法を提供することを課題とするものである。詳しくは、測定精度の高いイムノクロマト試験片およびそれを用いた測定方法を提供することを課題とするものである
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、テストラインをコントロールラインより上流側に配置し、テストライン検出試薬を含むコンジュゲーションパッドを上流側に、コントロールライン検出試薬を含むコンジュゲーションパッドを下流側に分けて配置したイムノクロマト試験片を使用することにより、従来技術よりも測定精度が向上することを見出し、本発明を完成させた。テストライン検出試薬を含むコンジュゲーションパッドを、コントロールライン検出試薬を含むコンジュゲーションパッドよりも上流側に分けて配置することで、それぞれの試薬が抗体などの捕捉物質に捕捉されるまでの滞留時間の差異が低減し、より高精度な補正が可能になることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、代表的な本発明は以下の通りである。
(1) サンプルパッド、コンジュゲーションパッドA、コンジュゲーションパッドB、メンブレン、吸収パッドの各部材が順に連接配置されたイムノクロマト試験片であって、
前記各部材は、それぞれ一部重なり部を有し、
前記メンブレンは、上流側にテストライン、下流側にコントロールラインを有し、
前記コンジュゲーションパッドAは、テストライン検出試薬を含有しており、
前記コンジュゲーションパッドBは、コントロールライン検出試薬を含有している、
測定試料中に含まれる測定対象物質を定量するためのイムノクロマト試験片。
(2) 前記テストラインと前記コントロールラインとが1mm以上15mm以下離れている、(1)に記載のイムノクロマト試験片。
(3) 前記コンジュゲーションパッドAの上流端から前記テストラインまでの距離Xおよび前記コンジュゲーションパッドBの上流端から前記コントロールラインまでの距離Yとの差が10mm未満である、(1)または(2)に記載のイムノクロマト試験片。
(4) (1)~(3)のいずれか1項に記載のイムノクロマト試験片を用い、下記(i)から(iii)の工程を順に経て、測定試料中に含まれる測定対象物質を定量する方法。
工程(i):測定試料と希釈液とを混合する工程
工程(ii):工程(i)の混合液を、サンプルパッドに点着させる工程
工程(iii):テストラインおよびコントロールラインの発色強度から測定対象物質を測定する工程
本発明のイムノクロマト試験片およびそれを用いた測定方法は、テストラインとコントロールラインとで独立した抗原抗体反応が進行するためコントロールラインの発色強度が安定化し、かつテストライン検出試薬がテストラインで捕捉されるまでの時間とコントロールライン検出試薬がコントロールラインで捕捉されるまでの滞留時間の差異が低減することにより、測定試料中に含まれる測定対象物質を高精度に測定することができる。
イムノクロマト試験片の一例を示す(上面)図である。 イムノクロマト試験片の一例を示す(側面)図である。
本発明において、測定試料は、特に限定されないが、例えば、血液、リンパ液、髄液、汗、尿、涙液、唾液、皮膚、粘膜、毛髪等の生体試料が挙げられる。血液においては、全血のほか、血液を遠心分離して得られた血清、血球または血漿を試料とすることができる。また、測定試料はヒト由来に限らず、イヌ、ネコ、ウシ等の哺乳動物由来の生体試料も対象である。
本発明において、測定項目は、特に限定されないが、例えば、HbA1c、C-peptide、Insulin、m-Alumin、Cys-C、NGAL、Troponin1、D-dimer、NT-proBNP、CK-MB、Myoglobin、h-FABP、hs-CRP、PSA、AFP、CEA、FOB、Ferritin、PCT、CRP、SAA、ASO、hCG、LH、TSH、FSH、T3、T4、VitaminD等や、influenza A/B、Dengue、HBV、HCV、HIV、Syphilis、Malaria、H.pylori、Rota、Chlamydia、StrepA、Adeno、Zika、Chikungunya、RSV等の感染症項目が挙げられる。
本発明において、イムノクロマト試験片は、イムノクロマト試験片の測定試料溶液の添加部(滴下部)を上流側として、前記添加部を有するサンプルパッド、コンジュゲーションパッドA、コンジュゲーションパッドB、メンブレン、吸収パッドの順に連接配置されたものである。次いで、本発明のイムノクロマト試験片について、図面を参照して説明する。図1および2において、1はサンプルパッド、2はコンジュゲーションパッドA、3はコンジュゲーションパッドB、4はメンブレン、5は吸収パッド、6はバッキングシート、7はテストライン、8はコントロールライン、9は粘着シートをそれぞれ示す。
図1および2において、イムノクロマト試験片は、幅3~5mm(好ましくは、4mm程度)、長さ40~100mm(好ましくは60mm程度)の細長い短冊状の形態をしている。なお、イムノクロマト試験片のメンブレン4の上流側には測定対象物質と特異的に結合する捕捉物質を線状に固定化したテストライン7が形成される。また、前記下流側に後述の低分子化合物と特異的に結合する捕捉物質を線状に固定化したコントロールライン8が形成される。さらに、イムノクロマト試験片のコンジュゲーションパッド2には測定対象物質と特異的に結合する検出抗体が感作された検出粒子から構成されるテストライン検出試薬、およびコンジュゲーションパッド3には、低分子化合物で標識された検出粒子から構成されるコントロールライン検出試薬が坦持されている。
本発明において、検出粒子の平均粒子径は、特に限定されないが、10~1000nmが好ましく、10~500nmがより好ましい。検出粒子の平均粒子径が大きいと、下流への展開が遅くなり、測定時間が長くなる。また、メンブレン上の任意の部位に捕捉されやすくなり、バックグラウンド自体が発色してしまうことでテストラインおよびコントロールラインでの発色が不明瞭になることがある。一方、検出粒子の平均粒子径が小さいと、テストライン検出試薬の場合は、物理吸着または化学結合できる検出抗体量が低下し、測定感度が低下することがある。また、コントロールライン検出試薬の場合は、標識できる低分子化合物量が低下し、補正が不十分となることがある。
本発明において、検出粒子は、特に限定されないが、着色粒子や蛍光粒子を用いることができる。着色粒子としては金属粒子、ラテックス粒子、セルロース粒子などを例示することができる。金属粒子としては金コロイド、銀コロイド、白金コロイド、パラジウムコロイド、金ナノロッド、金ナノプレート、銀ナノプレートなどを例示することができる。ラテックス粒子としてはポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、アクリル酸重合体などの材質からなるものを例示することができる。蛍光粒子としてはポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルトルエン、シリカなどの材質からなるものを例示することができ、蛍光色素としてはフルオレセインおよびその誘導体、ローダミンおよびその誘導体、シアニンおよびその誘導体などを例示することができる。
これらの中でも前記テストライン検出試薬における検出粒子および前記コントロールライン検出試薬における検出粒子は共に着色粒子であることが好ましく、また同一色であることがより好ましい。ここで、同一色とは、最大吸光波長が±50nm以内であることを意味する。また、例えば、両検出粒子のうちの少なくとも一方が蛍光粒子であると、蛍光を検出するためにイムノクロマトリーダーが大型かつ高価になり、POCTの観点から好ましくない。また、両検出粒子が異なる色であると、例えば一般的な発光ダイオード(以下、LEDと略す場合がある)-フォトダイオード(以下、PDと略す場合がある)のイムノクロマトリーダーで測定する場合に、テストラインとコントロールラインの各色に対応する複数のLED-PDの組み合わせが必要となり、装置が大型かつ高価になり、POCTの観点から好ましくない。
本発明において、前記テストライン検出試薬における検出抗体は、測定対象物質と特異的に結合し得るものであれば特に限定されない。例えば、測定対象物質がhCGであれば抗hCG抗体を、測定対象物質がHbA1cであれば抗Hb抗体または抗HbA1c抗体を使用することができる。前記検出抗体は、市販品を用いてもよいし、別途公知の方法で製造してもよい。また、モノクローナル抗体でもポリクローナル抗体でもよく、分子サイズも特に限定されない。
前記テストライン検出試薬における検出抗体と検出粒子との結合方法は、特に限定されないが、疎水結合による物理吸着または共有結合による化学結合で感作するのが好ましく、操作が簡便であり、かつコストも安い物理吸着がより好ましい。なお、感作効率を向上させるため、検出粒子に反応性活性基を導入してもよい。反応性活性基としては、特に限定されないが、例えばカルボキシル基、アミノ基、アルデヒド基、チオール基、エポキシ基、水酸基が挙げられる。これらの中でも、カルボキシル基、アミノ基が好ましい。カルボキシル基の場合は、カルボジイミドを用いてリガンドのアミノ基と共有結合を形成することができる。
前記コントロールライン検出試薬における低分子化合物は、特に限定されないが、比較的安価で、入手し易いことやタンパク質標識分野等で実績があることから、ビオチンまたはジゴキシゲニンが好ましく、ビオチンがより好ましい。
前記テストライン検出試薬およびコントロールライン検出試薬は、ブロッキング用タンパク質によりブロッキングするのが好ましい。前記ブロッキング用タンパク質は、特に限定されず、微生物由来タンパク質のBlocking Peptide Fragment(以下、BPFと略す場合がある)、動物由来タンパク質のウシ血清アルブミン(以下、BSAと略す場合がある)、カゼインが好ましい。ブロッキング用タンパク質は、市販品を用いてもよいし、別途公知の方法で製造してもよい。
本発明において、テストライン7に固定化する捕捉物質は、測定対象物質と特異的に結合し得るものであれば特に限定されない。例えば、測定対象物質がhCGであれば抗hCG抗体を、測定対象物質がHbA1cであれば抗Hb抗体または抗HbA1c抗体を使用することができる。なお、前記検出抗体と前記捕捉物質とは、測定対象物質に対する結合部位が異なるものが好ましい。前記捕捉物質は、市販品を用いてもよいし、別途公知の方法で製造してもよく、分子サイズも特に限定されない。また、抗体の場合、モノクローナル抗体でもポリクローナル抗体でもよい。
本発明において、コントロールライン8に固定化する捕捉物質は、コントロールライン検出試薬の低分子化合物と特異的に結合し得るものであれば特に限定されない。例えば、低分子化合物がビオチンの場合は抗ビオチン抗体やアビジンであり、低分子化合物がジゴキシゲニンの場合は、抗ジゴキシゲニン抗体を使用することができる。前記捕捉物質は、市販品を用いてもよいし、別途公知の方法で製造してもよく、分子サイズも特に限定されない。また、抗体の場合、モノクローナル抗体でもポリクローナル抗体でもよい。
サンプルパッド1の材質は、測定試料を速やかに吸収した後、下流のコンジュゲーションパッド2および3、メンブレン4、吸収パッド5へ展開できる材質のものであれば、特に限定されず、例えばセルロース製のろ紙または不織布、ガラス製のろ紙または不織布、ポリエステル製のろ紙または不織布、ポリエチレン製のろ紙または不織布が挙げられる。これらの中でも、セルロース製のろ紙が好ましい。また、前記サンプルパッド1の厚みは、0.1~2.0mmが好ましく、0.2~1.0mmがより好ましい。厚みが小さいと、下流での測定試料の流れが不均一となり測定精度が低下することがある。一方、厚みが大きいと、下流への展開が遅くなり測定時間が長くなることがある。また、下流への展開に必要となる測定試料量が多くなる。
コンジュゲーションパッド2および3の材質は、テストライン検出試薬およびコントロールライン検出試薬を乾燥状態で保持でき、かつ測定試料の下流への展開と共に前記両検出試薬を速やかに放出することができる材質のものであれば、特に限定されず、例えばセルロース製のろ紙または不織布、ガラス製のろ紙または不織布、ポリエステル製のろ紙または不織布、ポリエチレン製のろ紙または不織布が挙げられる。これらの中でも、ガラス製のろ紙が好ましい。また、前記コンジュゲーションパッド2および3の厚みは、0.1~2.0mmが好ましく、0.2~1.0mmがより好ましい。厚みが小さいと、目的量のテストライン検出試薬およびコントロールライン検出試薬を乾燥状態で保持できないことがある。一方、厚みが大きいと、下流への展開が遅くなり測定時間が長くなることがある。また、下流への展開に必要となる測定試料量が多くなる。
メンブレン4の材質は、測定試料を精度よく均一に展開できるものであれば、特に限定されず、例えばセルロース、セルロース誘導体、ニトロセルロース、酢酸セルロース、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、またはナイロン製のメンブレンが挙げられる。これらの中でも、ニトロセルロース製のメンブレンが好ましい。
吸収パッド5の材質は、上流より展開してきた測定試料を速やかに吸収した後、逆流しないよう保持できる材質のものであれば、特に限定されず、例えばセルロース製のろ紙または不織布、ガラス製のろ紙または不織布、ポリエステル製のろ紙または不織布、ポリエチレン製のろ紙または不織布が挙げられる。これらの中でも、セルロース製のろ紙が好ましい。また、前記吸収パッド5の厚みは、0.2~5.0mmが好ましく、0.5~2.0mmがより好ましい。厚みが小さいと、測定試料の滴下量によっては一度吸収パッドに吸収された測定試料がメンブレン側に逆流することがある。一方、厚みが大きいと、イムノクロマト試験片およびイムノクロマト試験片を覆うハウジングケースのサイズも大きくなり、POCTの観点から好ましくない。
コンジュゲーションパッド2に前記テストライン検出試薬を担持させる方法、およびコンジュゲーションパッド3に前記コントロールライン検出試薬を担持させる方法は、特に限定されず、例えば各検出試薬をそれぞれのパッドに均一に塗布、噴霧または含浸した後、恒温槽内で適当な温度で一定時間乾燥することで作製することができる。前記検出試薬の塗布量は、特に限定されないが、ライン長1cm辺り5~50μLが好ましい。次いで、前記塗布後に乾燥するのが好ましい。乾燥温度は、特に限定されないが、20℃~80℃が好ましく、20℃~60℃がより好ましい。乾燥時間は乾燥温度によって異なるが、通常は5~120分間である。
メンブレン4に前記テストラインを形成する捕捉物質と前記コントロールラインを形成する捕捉物質を線状に固定化する方法は、特に限定されず、例えば前記テストラインを形成する捕捉物質と前記コントロールラインを形成する捕捉物質を、それぞれ線上に一定量を異なる位置に塗布した後、恒温槽内で適当な温度で一定時間乾燥することで作製することができる。前記両捕捉物質の塗布量は、特に限定されないが、ライン長1cm辺り0.1~2μLが好ましい。次いで、前記塗布後に乾燥するのが好ましい。乾燥温度は、特に限定されないが、20℃~80℃が好ましく、20℃~60℃がより好ましい。乾燥時間は乾燥温度によって異なるが、通常は5~120分間である。
本発明において、イムノクロマト試験片は、前記作製したメンブレン4を粘着シート9の中央付近に貼り付け、次いでコンジュゲーションパッド3をメンブレン4の上流側の端部に一部重ね合わせて貼り付け、次いでコンジュゲーションパッド2をコンジュゲーションパッド3の上流側の端部に一部重ね合わせて貼り付ける。同様に、サンプルパッド1をコンジュゲーションパッド2の上流側の端部に一部重ね合わせて貼り付け、次いで吸収パッド5をメンブレン4の下流側の端部に一部重ね合わせて貼り付けた後、一定幅の短冊状に切断することで作製することができる。なお、テストライン7およびコントロールライン8は試験片を作製した後に調製してもよいし、試験片を作製する前に調製してもよい。
本発明において、イムノクロマト試験片を構成する各部材(サンプルパッド、コンジュゲーションパッドA、コンジュゲーションパッドB、メンブレン、吸収パッド)をそれぞれ一部重ね合わせる際の、その重なり部の長さは1~5mm程度とするのが好ましいが特に限定されない。なお、重なり部は各部材が互いに接触しているだけであり、接着されていない。
本発明において、テストライン7とコントロールライン8とは1mm以上15mm以下離れているのが好ましい。前記距離が近すぎると、テストライン7の下流側とコントロールライン8の上流側ラインが近接し、ライン読み取りの際、精度が下がる、または高精度な読み取り装置が必要となる。また、前記距離が遠すぎると、上流側のテストラインはコンジュゲーションパッドに近接して設定することになる。そのため、コンジュゲーションパッドからメンブレンへサンプルが流れた直後の、流れが安定しない状態での測定となり、テストライン測定の精度が下がる。したがって、前記距離は、2mm以上10mm以下がより好ましく、3mm以上10mm以下がさらに好ましい。
本発明において、コンジュゲーションパッドAの上流側端部(上流端)からテストラインまでの距離とコンジュゲーションパッドBの上流側端部(上流端)からコントロールラインまでの距離を同程度とすることにより、測定対象物質とテストライン検出試薬との免疫複合体の移動時間(免疫複合体がテストライン上の捕捉物質と結合するまでの時間)とコントロールライン検出試薬の移動時間(コントロールライン検出試薬がコントロールラインで捕捉されるまでの時間)との差が小さくなるため、発色強度が安定し、高精度の検出(定量)ができる。具体的には、コンジュゲーションパッドAの上流端からテストラインまでの距離XおよびコンジュゲーションパッドBの上流端からコントロールラインまでの距離Yは15~35mmが好ましく、18~33mmがより好ましい。また、前記XとYとの差は10mm未満が好ましく、7mm未満がより好ましく、5mm未満がさらに好ましく、2mm以下がよりさらに好ましい。
本発明において、前記重なり部を除いた前記コンジュゲーションパッドAの長さが2mm以上15mm以下が好ましく、3mm以上15mm以下がより好ましい。重なり部を除いたコンジュゲーションパッドAの長さを前記範囲とすることによって、試験片の全長を変えずに(すなわち、一般的な試験片長の中で)前記各移動時間を調整しやすくなる。
前記イムノクロマト試験片は、少なくともサンプルパッド1上に測定試料を滴下するための第一の開口部、メンブレン4上にテストライン7とコントロールライン8を測定するための第二の開口部を有する適当なプラスチック製のハウジングケースに収容されたものでも良い。
本発明において、測定対象物質の濃度は測定試料の展開斑を考慮し、テストラインの発色強度をコントロールラインの発色強度で割り算した補正値から測定するのがより好ましい。
本発明において、イムノクロマト試験片のテストラインおよびコントロールラインの測定方法は、特に限定されず、市販のイムノクロマトリーダーを用いてもよいし、別途公知の方法でイムノクロマトリーダーを製造してもよい。検出系としては、特に限定されないが、例えばLED-FD、LED-CMOS、LED-CCDを使用することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、明細書中の評価法は以下の通りである。
(実施例1)
hCG測定用テストライン検出試薬の調製
5.0mg/mLの抗hCG-βモノクローナル抗体(5014、Medix Biochemica社製)を蒸留水(大塚蒸留水、大塚製薬社製)で1.0mg/mLに調製した。次いで、1.0wt%のセルロース粒子(NanoAct(登録商標)、RE2:Dark Red、赤色、平均粒子径340nm、旭化成社製)100μL、10mMのトリス緩衝液(204-07885、和光純薬工業社製)(pH7.0)900μL、および前記1.0mg/mL(0.1wt%)の抗hCG-βモノクローナル抗体100μLを15mLの遠沈管に加え、ボルテックスで撹拌した。次いで、37℃に調整した低温インキュベーター(IN604、ヤマト科学社製)に入れ120分間静置した。次いで、1.0wt%のカゼイン(030-01505、和光純薬工業社製)、100mMのホウ酸緩衝液(021-02195、和光純薬工業社製)からなるブロッキング液(pH8.0)12mLを加え、さらに37℃に調整した低温インキュベーターで60分間静置した。次いで、遠心分離機(MX-307、トミー精工社製)とラックインローター(TMA-300、トミー精工社製)とラック(AR510-04、トミー精工社製)を用い、13,000Gの遠心を25℃で15分間行い、抗体感作セルロース粒子を沈降させた後に上澄みを除去した。次いで、50mMのホウ酸緩衝液からなる洗浄液(pH10.0)12mLを加え、超音波分散機(UH-50、エスエムテー社製)で10秒間処理した。次いで、遠心分離機とラックインローターとラックを用い、13,000Gの遠心を25℃で15分間行い、抗体感作セルロース粒子を沈降させた後に上澄みを除去した。次いで、15wt%のスクロース(196-00015、和光純薬工業社製)、0.2wt%のカゼイン、62mMのホウ酸緩衝液からなる塗布液(pH9.2)2.0mLを加え、超音波分散機で10秒間処理し、hCG測定用テストライン検出試薬1を作製した。
コントロールライン検出試薬の調製
Dビオチン(04822-91、ナカライテスク社製)16mg、およびジメチルスルホキシド:DMSO(08904-14、ナカライテスク社製)1,000μLを5mLのマイクロチューブに加え、ボルテックスで撹拌し、Dビオチン溶液を得た。次いで、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩:EDC(15022-86、ナカライテスク社製)200mg、N-ヒドロキシスクシンイミド:NHS(18948-02、ナカライテスク社製)200mg、および蒸留水1,000μLを5mLのマイクロチューブに加え、ボルテックスで撹拌し、EDC/NHS溶液を得た。次いで、前記Dビオチン溶液1,000μLおよび前記EDC/NHS溶液1,000μLを混合した後、25℃に調整した低温インキュベーターに入れ15分間静置し、Dビオチン/EDC/NHS溶液を得た。次いで、Bovine serum albumin:BSA(A7906、Sigma-Aldrich社製)100mg、および蒸留水1,000μLを5mLのマイクロチューブに加え、ボルテックスで撹拌し、BSA溶液を得た。次いで、前記Dビオチン/EDC/NHS溶液1,000μLと前記BSA溶液1,000μLを混合した後、25℃に調整した低温インキュベーターに入れ30分間静置し、Dビオチン-BSA溶液を得た。1.0wt%のセルロース粒子(NanoAct(登録商標)、RE2:Dark Red、赤色、平均粒子径340nm、旭化成社製)100μL、10mMのトリス緩衝液(204-07885、和光純薬工業社製)(pH7.0)900μL、および前記Dビオチン-BSA溶液100μLを15mLの遠沈管に加え、ボルテックスで撹拌した。次いで、37℃に調整した低温インキュベーター(IN604、ヤマト科学社製)に入れ120分間静置した。次いで、1.0wt%のカゼイン(030-01505、和光純薬工業社製)、100mMのホウ酸緩衝液(021-02195、和光純薬工業社製)からなるブロッキング液(pH8.0)12mLを加え、さらに37℃に調整した低温インキュベーターで60分間静置した。次いで、遠心分離機(MX-307、トミー精工社製)とラックインローター(TMA-300、トミー精工社製)とラック(AR510-04、トミー精工社製)を用い、13,000Gの遠心を25℃で15分間行い、Dビオチン-BSA感作セルロース粒子を沈降させた後に上澄みを除去した。次いで、50mMのホウ酸緩衝液からなる洗浄液(pH10.0)12mLを加え、超音波分散機(UH-50、エスエムテー社製)で10秒間処理した。次いで、遠心分離機とラックインローターとラックを用い、13,000Gの遠心を25℃で15分間行い、Dビオチン-BSA感作セルロース粒子を沈降させた後に上澄みを除去した。次いで、15wt%のスクロース(196-00015、和光純薬工業社製)、0.2wt%のカゼイン、62mMのホウ酸緩衝液からなる塗布液(pH9.2)2.0mLを加え、超音波分散機で10秒間処理し、コントロールライン検出試薬1を作製した。
hCG測定用メンブレンカードの作製
5.0mg/mLの抗hCG-αモノクローナル抗体(6601、MedixBiochemica社製)を蒸留水で0.5mg/mLに調製した。次いで、1.0mg/mLの抗ビオチンポリクローナル抗体(A150-111A、BETHYL社製)を蒸留水で0.5mg/mLに調製した。次いで、上流側に20mm×300mmの粘着テープ部、中央に25mm×300mmのメンブレン部、下流側に15mm×300mmの粘着テープ部から構成される60mm×300mmのメンブレンカード(Hi-Flow Plus 120 Membrane Cards、吸水速度120秒/4cm、HF120、Millipore社製)のメンブレン部の上流側から10mmの位置に、分注プラットフォーム(XYZ3060、BIODOT社製)と、Bio Jetノズル(BHQHR-XYZ、BIODOT社製)を用い、前記0.5mg/mLの抗hCG-αモノクローナル抗体を1.0μL/cmの塗布量で塗布した後、45℃に調整した乾燥機(WFO-510、東京理化器械社製)で30分間乾燥し、ライン幅約1mmのテストラインを形成した。さらに、前記テストラインを形成したメンブレンカードのメンブレン部の上流側から15mmの位置に、分注プラットフォームと、Bio Jetノズルを用い、前記0.5mg/mLの抗ビオチンポリクローナル抗体を1.0μL/cmの塗布量で塗布した後、45℃に調整した乾燥機で30分間乾燥し、ライン幅約1mmのコントロールラインを形成することで、hCG測定用メンブレンカード1を作製した。
hCG測定用コンジュゲーションパッドの作製
前記hCG測定用テストライン検出試薬1を全面に塗布した。7mm×300mmのコンジュゲーションパッド(GLASSFIBER DIAGNOSTIC PAD、GFDX001050、Millipore社製)に前記hCG測定用テストライン検出試薬1を全面に塗布した。塗布には分注プラットフォームと、Air Jetノズル(AJQHR-XYZ、BIODOT社製)を用い、前記hCG測定用テストライン検出試薬を10.7μL/cmの塗布量で2回均一に塗布した後、45℃に調整した乾燥機で30分間乾燥し、hCG測定用コンジュゲーションパッドA1を得た。
一方、前記コントロールライン検出試薬1を前記塗布液で5倍希釈したものを10mm×300mmのコンジュゲーションパッド(GLASSFIBER DIAGNOSTIC PAD、GFDX001050、Millipore社製)の全面に塗布した。塗布には分注プラットフォームと、Air Jetノズル(AJQHR-XYZ、BIODOT社製)を用い、前記コントロールライン検出試薬を7.5μL/cmの塗布量で2回均一に塗布した後、45℃に調整した乾燥機で30分間乾燥し、hCG測定用コンジュゲーションパッドB1を作製した。
hCG測定用イムノクロマト試験片の作製
前記hCG測定用メンブレンカード1の上流側の20mm×300mmの粘着テープ部に、メンブレン部と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドB1を貼り合わせた。次いで、さらに上流側に前記コンジュゲーションパッドB1と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドA1を貼り合わせた。さらに、上流側に前記コンジュゲーションパッドA1と2mm重なるよう9mm×300mmのサンプルパッド(CELLULOSE FIBER SAMPLE PADS、CFSP002000、Millipore社製)を貼り合わせた。次いで、前記hCG測定用メンブレンカードの下流側の15mm×300mmの粘着テープ部に、メンブレン部と2mm重なるよう17mm×300mmの吸収パッド(CELLULOSE FIBER SAMPLE PADS、CFSP002000、Millipore社製)を貼り合わせた。次いで、ギロチン式カッティングモジュール(CM5000、BIODOT社製)を用い、幅4mm、長さ60mmの短冊状にカットすることで、hCG測定用イムノクロマト試験片1を作製した。
希釈hCG試料の調製
市販のhCG抗原(30-1132、Fitzgerald社製)を、50mMのリン酸二水素カリウム(28736-75、ナカライテスク社製)、1.0wt%のBSAからなる希釈液(pH7.0)で希釈し、1IU/Lおよび100IU/Lの希釈hCG試料を調整した。
hCG測定用イムノクロマト試験片の評価:精度の評価
前記hCG測定用イムノクロマト試験片1を水平な台に設置した。次いで、前記希釈hCG試料(1IU/Lおよび100IU/L)100μLを、マイクロピペットで分取し、サンプルパッドに緩やかに滴下し、25℃で10分間静置した。次いで、メンブレン上のコントロールラインおよびテストラインの反射吸光度(mAbs)をイムノクロマトリーダー(C10060-10、測定モード:Gold Colloid、Line、浜松ホトニクス社製)を用いて測定した。前記実験操作を前記希釈hCG試料(1IU/Lおよび100IU/L)に対してそれぞれN=10で行った。精度の指標として、前記希釈hCG試料(1IU/Lおよび100IU/L)のテストラインの反射吸光度(mAbs)をコントロールラインの反射吸光度(mAbs)で割算した補正値(1IU/Lおよび100IU/L)をそれぞれ算出した後、得られた補正値(1IU/Lおよび100IU/L)のN=10におけるCV(1IU/Lおよび100IU/L)(%)をそれぞれ算出し、さらにCV(1IU/L)(%)とCV(100IU/L)(%)との平均値:CV(%)を算出し、CV≦2%を◎(excellent)、2%<CV≦3%を○(good)、3%<CV≦5%を△(average)、5%<CVを×(bad)と評価した。実施例1のhCG測定用イムノクロマト試験片1の精度はCV=1.5%で◎と、高精度な測定が可能であった。得られた評価結果を表1に示す。
hCG測定用イムノクロマト試験片の評価:感度の評価
前記hCG測定用イムノクロマト試験片1を水平な台に設置した。次いで、前記希釈hCG試料(1IU/Lおよび100IU/L)100μLを、マイクロピペットで分取し、サンプルパッドに緩やかに滴下し、25℃で10分間静置した。次いで、メンブレン上のコントロールラインおよびテストラインの反射吸光度(mAbs)をイムノクロマトリーダー(C10060-10、測定モード:Gold Colloid、Line、浜松ホトニクス社製)を用いて測定した。前記実験操作を前記希釈hCG試料(1IU/Lおよび100IU/L)に対してそれぞれN=10で行った。感度の指標として、前記希釈hCG試料(100IU/L)のテストラインの反射吸光度(mAbs)のN=10平均値と、前記希釈hCG試料(1IU/L)のテストラインの反射吸光度(mAbs)のN=10平均値との差:Δ(mAbs)を算出し、300Abs≦Δを◎(excellent)、200≦ΔL=<300mAbsを○(good)、Δ<200mAbsを×(bad)と評価した。実施例1のhCG測定用イムノクロマト試験片1の感度はΔL=410mAbsで◎と、高感度な測定が可能であった。得られた評価結果を表1に示す。
(実施例2)
hCG測定用コンジュゲーションパッドの作製
5mm×300mmのコンジュゲーションパッド(GLASSFIBER DIAGNOSTIC PAD、GFDX001050、Millipore社製)に前記hCG測定用テストライン検出試薬1を全面に塗布した。塗布には分注プラットフォームと、Air Jetノズル(AJQHR-XYZ、BIODOT社製)を用い、前記hCG測定用テストライン検出試薬を15μL/cmの塗布量で2回均一に塗布した後、45℃に調整した乾燥機で30分間乾燥し、hCG測定用コンジュゲーションパッドA2を得た。
一方、実施例1と同様にしてhCG測定用コンジュゲーションパッドB2を作製した。
hCG測定用イムノクロマト試験片の作製
実施例1と同様にして粘着テープにメンブレン、hCG測定用コンジュゲーションパッドB2、hCG測定用コンジュゲーションパッドA2を貼り合わせた後、前記hCG測定用コンジュゲーションパッドA2の上流側に前記コンジュゲーションパッドA2と2mm重なるよう11mm×300mmのサンプルパッド(CELLULOSE FIBER SAMPLE PADS、CFSP002000、Millipore社製)を貼り合わせた以外は、実施例1と同様にしてhCG測定用イムノクロマト試験片2を作製し、実施例1と同様の方法にて評価した。得られた評価結果を表1に示す。
(実施例3)
hCG測定用コンジュゲーションパッドの作製
12mm×300mmのコンジュゲーションパッド(GLASSFIBER DIAGNOSTIC PAD、GFDX001050、Millipore社製)に前記hCG測定用テストライン検出試薬1を全面に塗布した。塗布には分注プラットフォームと、Air Jetノズル(AJQHR-XYZ、BIODOT社製)を用い、前記hCG測定用テストライン検出試薬を6.3μL/cmの塗布量で2回均一に塗布した後、45℃に調整した乾燥機で30分間乾燥し、hCG測定用コンジュゲーションパッドA3を得た。
一方、実施例1と同様にしてhCG測定用コンジュゲーションパッドB3を作製した。
hCG測定用イムノクロマト試験片の作製
実施例1と同様にして粘着テープにメンブレン、hCG測定用コンジュゲーションパッドB3、hCG測定用コンジュゲーションパッドA3を貼り合わせた後、前記hCG測定用コンジュゲーションパッドA3の上流側に前記コンジュゲーションパッドA3と2mm重なるよう4mm×300mmのサンプルパッド(CELLULOSE FIBER SAMPLE PADS、CFSP002000、Millipore社製)を貼り合わせた以外は、実施例1と同様にしてhCG測定用イムノクロマト試験片3を作製し、実施例1と同様の方法にて評価した。得られた評価結果を表1に示す。
(実施例4)
hCG測定用メンブレンカードの作製
テストラインを形成したメンブレンカードのメンブレン部の上流側から20mmの位置に、ライン幅約1mmのコントロールラインを形成した以外は実施例1と同様にしてhCG測定用メンブレンカード4を作製した。
hCG測定用コンジュゲーションパッドの作製
実施例3と同様にしてhCG測定用コンジュゲーションパッドA4およびhCG測定用コンジュゲーションパッドB4を作製した。
hCG測定用イムノクロマト試験片の作製
前記hCG測定用メンブレンカード4の上流側の20mm×300mmの粘着テープ部に、メンブレン部と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドB4を貼り合わせた。次いで、さらに上流側に前記コンジュゲーションパッドB4と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドA4を貼り合わせた。さらに、上流側に前記コンジュゲーションパッドA4と2mm重なるよう4mm×300mmのサンプルパッド(CELLULOSE FIBER SAMPLE PADS、CFSP002000、Millipore社製)を貼り合わせた以外は、実施例1と同様にしてhCG測定用イムノクロマト試験片4を作製し、実施例1と同様の方法にて評価した。得られた評価結果を表1に示す。
(実施例5)
hCG測定用メンブレンカードの作製
メンブレン部の上流側から13mmの位置に、ライン幅約1mmのコントロールラインを形成した以外は実施例1と同様にしてhCG測定用メンブレンカード5を作製した。
hCG測定用コンジュゲーションパッドの作製
実施例2と同様にしてhCG測定用コンジュゲーションパッドA5およびhCG測定用コンジュゲーションパッドB5を作製した。
hCG測定用イムノクロマト試験片の作製
前記hCG測定用メンブレンカード5の上流側の20mm×300mmの粘着テープ部に、メンブレン部と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドB5を貼り合わせた。次いで、さらに上流側に前記コンジュゲーションパッドB5と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドA5を貼り合わせた。さらに、上流側に前記コンジュゲーションパッドA5と2mm重なるよう11mm×300mmのサンプルパッド(CELLULOSE FIBER SAMPLE PADS、CFSP002000、Millipore社製)を貼り合わせた以外は、実施例1と同様にしてhCG測定用イムノクロマト試験片5を作製し、実施例1と同様の方法にて評価した。得られた評価結果を表1に示す。
(実施例6)
hCG測定用メンブレンカードの作製
メンブレン部の上流側から5mmの位置に、ライン幅約1mmのテストラインを形成し、前記テストラインを形成したメンブレンカードのメンブレン部の上流側から10mmの位置に、ライン幅約1mmのコントロールラインを形成した以外は実施例1と同様にしてhCG測定用メンブレンカード6を作製した。
hCG測定用コンジュゲーションパッドの作製
実施例1と同様にしてhCG測定用コンジュゲーションパッドA6およびhCG測定用コンジュゲーションパッドB6を作製した。
hCG測定用イムノクロマト試験片の作製
前記hCG測定用メンブレンカード6の上流側の20mm×300mmの粘着テープ部に、メンブレン部と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドB6を貼り合わせた。次いで、さらに上流側に前記コンジュゲーションパッドB6と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドA6を貼り合わせた。さらに、上流側に前記コンジュゲーションパッドA6と2mm重なるよう9mm×300mmのサンプルパッド(CELLULOSE FIBER SAMPLE PADS、CFSP002000、Millipore社製)を貼り合わせた以外は、実施例1と同様にしてhCG測定用イムノクロマト試験片6を作製し、実施例1と同様の方法にて評価した。得られた評価結果を表1に示す。
(実施例7)
hCG測定用メンブレンカードの作製
メンブレン部の上流側から7mmの位置に、ライン幅約1mmのテストラインを形成し、前記テストラインを形成したメンブレンカードのメンブレン部の上流側から22mmの位置に、ライン幅約1mmのコントロールラインを形成した以外は実施例1と同様にしてhCG測定用メンブレンカード7を作製した。
hCG測定用コンジュゲーションパッドの作製
17mm×300mmのコンジュゲーションパッド(GLASSFIBER DIAGNOSTIC PAD、GFDX001050、Millipore社製)に前記hCG測定用テストライン検出試薬1を全面に塗布した。塗布には分注プラットフォームと、Air Jetノズル(AJQHR-XYZ、BIODOT社製)を用い、前記hCG測定用テストライン検出試薬を4.4μL/cmの塗布量で2回均一に塗布した後、45℃に調整した乾燥機で30分間乾燥し、hCG測定用コンジュゲーションパッドA7を得た。
一方、前記コントロールライン検出試薬1を前記塗布液で5倍希釈したものを6mm×300mmのコンジュゲーションパッド(GLASSFIBER DIAGNOSTIC PAD、GFDX001050、Millipore社製)の全面に塗布した。塗布には分注プラットフォームと、Air Jetノズル(AJQHR-XYZ、BIODOT社製)を用い、前記コントロールライン検出試薬を12.5μL/cmの塗布量で2回均一に塗布した後、45℃に調整した乾燥機で30分間乾燥し、hCG測定用コンジュゲーションパッドB7を作製した。
hCG測定用イムノクロマト試験片の作製
前記hCG測定用メンブレンカード7の上流側の20mm×300mmの粘着テープ部に、メンブレン部と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドB7を貼り合わせた。次いで、さらに上流側に前記コンジュゲーションパッドB7と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドA7を貼り合わせた。さらに、上流側に前記コンジュゲーションパッドB7と2mm重なるよう3mm×300mmのサンプルパッド(CELLULOSE FIBER SAMPLE PADS、CFSP002000、Millipore社製)を貼り合わせた以外は、実施例1と同様にしてhCG測定用イムノクロマト試験片7を作製し、実施例1と同様の方法にて評価した。得られた評価結果を表1に示す。
(実施例8)
hCG測定用メンブレンカードの作製
メンブレン部の上流側から10mmの位置に、ライン幅約1mmのテストラインを形成し、前記テストラインを形成したメンブレンカードのメンブレン部の上流側から11.5mmの位置に、ライン幅約1mmのコントロールラインを形成した以外は実施例1と同様にしてhCG測定用メンブレンカード8を作製した。
hCG測定用コンジュゲーションパッドの作製
実施例2と同様にしてhCG測定用コンジュゲーションパッドA8およびhCG測定用コンジュゲーションパッドB8を作製した。
hCG測定用イムノクロマト試験片の作製
前記hCG測定用メンブレンカード8の上流側の20mm×300mmの粘着テープ部に、メンブレン部と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドB8を貼り合わせた。次いで、さらに上流側に前記コンジュゲーションパッドB8と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドA8を貼り合わせた。さらに、上流側に前記コンジュゲーションパッドA8と2mm重なるよう11mm×300mmのサンプルパッド(CELLULOSE FIBER SAMPLE PADS、CFSP002000、Millipore社製)を貼り合わせた以外は、実施例1と同様にしてhCG測定用イムノクロマト試験片8を作製し、実施例1と同様の方法にて評価した。得られた評価結果を表1に示す。
(実施例9)
hCG測定用メンブレンカードの作製
実施例5と同様にしてhCG測定用メンブレンカード9を作製した。
hCG測定用コンジュゲーションパッドの作製
実施例3と同様にしてhCG測定用コンジュゲーションパッドA9およびhCG測定用コンジュゲーションパッドB9を作製した。
hCG測定用イムノクロマト試験片の作製
前記hCG測定用メンブレンカード9の上流側の20mm×300mmの粘着テープ部に、メンブレン部と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドB9を貼り合わせた。次いで、さらに上流側に前記コンジュゲーションパッドB9と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドA9を貼り合わせた。さらに、上流側に前記コンジュゲーションパッドA9と2mm重なるよう4mm×300mmのサンプルパッド(CELLULOSE FIBER SAMPLE PADS、CFSP002000、Millipore社製)を貼り合わせた以外は、実施例1と同様にしてhCG測定用イムノクロマト試験片9を作製し、実施例1と同様の方法にて評価した。得られた評価結果を表1に示す。
(実施例10)
hCG測定用メンブレンカードの作製
メンブレン部の上流側から5mmの位置に、ライン幅約1mmのテストラインを形成し、前記テストラインを形成したメンブレンカードのメンブレン部の上流側から15mmの位置に、ライン幅約1mmのコントロールラインを形成した以外は実施例1と同様にしてhCG測定用メンブレンカード10を作製した。
hCG測定用コンジュゲーションパッドの作製
実施例3と同様にしてhCG測定用コンジュゲーションパッドA10およびhCG測定用コンジュゲーションパッドB10を作製した。
hCG測定用イムノクロマト試験片の作製
前記hCG測定用メンブレンカード10の上流側の20mm×300mmの粘着テープ部に、メンブレン部と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドB10を貼り合わせた。次いで、さらに上流側に前記コンジュゲーションパッドB10と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドA10を貼り合わせた。さらに、上流側に前記コンジュゲーションパッドA10と2mm重なるよう4mm×300mmのサンプルパッド(CELLULOSE FIBER SAMPLE PADS、CFSP002000、Millipore社製)を貼り合わせた以外は、実施例1と同様にしてhCG測定用イムノクロマト試験片10を作製し、実施例1と同様の方法にて評価した。得られた評価結果を表1に示す。
(比較例1)
hCG測定用メンブレンカードの作製
実施例10と同様にしてhCG測定用メンブレンカード11を作製した。
hCG測定用コンジュゲーションパッドの作製
前記hCG測定用テストライン検出試薬1、および前記コントロールライン検出試薬1を5:1で混合し、12mm×300mmのコンジュゲーションパッド(GLASSFIBER DIAGNOSTIC PAD、GFDX001050、Millipore社製)に前記hCG測定用テストライン検出試薬1とコントロールライン検出試薬1の混合液を全面に塗布した。塗布には分注プラットフォームと、Air Jetノズル(AJQHR-XYZ、BIODOT社製)を用い、前記前記hCG測定用テストライン検出試1とコントロールライン検出試薬1の混合液を7.5μL/cmの塗布量で2回均一に塗布した後、45℃に調整した乾燥機で30分間乾燥し、hCG測定用コンジュゲーションパッドCを作製した。
hCG測定用イムノクロマト試験片の作製
前記hCG測定用メンブレンカード11の上流側の20mm×300mmの粘着テープ部に、メンブレン部と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドCを貼り合わせた。次いで、上流側に前記コンジュゲーションパッドCと2mm重なるよう9mm×300mmのサンプルパッド(CELLULOSE FIBER SAMPLE PADS、CFSP002000、Millipore社製)を貼り合わせた以外は、実施例1と同様にしてhCG測定用イムノクロマト試験片11を作製し、実施例1と同様の方法にて評価した。得られた評価結果を表1に示す。
(比較例2)
hCG測定用メンブレンカードの作製
メンブレン部の上流側から15mmの位置に、ライン幅約1mmのテストラインを形成し、前記テストラインを形成したメンブレンカードのメンブレン部の上流側から10mmの位置に、ライン幅約1mmのコントロールラインを形成した以外は実施例1と同様にしてhCG測定用メンブレンカード12を作製した。
hCG測定用コンジュゲーションパッドの作製
実施例1と同様にしてhCG測定用コンジュゲーションパッドA12およびhCG測定用コンジュゲーションパッドB12を作製した。
hCG測定用イムノクロマト試験片の作製
前記hCG測定用メンブレンカード12の上流側の20mm×300mmの粘着テープ部に、メンブレン部と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドB12を貼り合わせた。次いで、さらに上流側に前記コンジュゲーションパッドB12と2mm重なるよう前記hCG測定用コンジュゲーションパッドA12を貼り合わせた。さらに、上流側に前記コンジュゲーションパッドA12と2mm重なるよう9mm×300mmのサンプルパッド(CELLULOSE FIBER SAMPLE PADS、CFSP002000、Millipore社製)を貼り合わせた以外は、実施例1と同様にしてhCG測定用イムノクロマト試験片12を作製し、実施例1と同様の方法にて評価した。得られた評価結果を表1に示す。
表1の結果から明らかなように、実施例1~10では、テストライン検出試薬を含浸させたコンジュゲーションパッドAおよびコントロールライン検出試薬を含浸させたコンジュゲーションパッドBを用いることによって測定対象物質を高精度に定量できるイムノクロマト試験片が得られている。実施例7では、テストラインとコントロールラインとの距離が若干離れているためか、測定精度が他の実施例に比較して低めの結果となった。また、実施例8では、テストラインとコントロールラインとの距離が近すぎるためか、測定装置の読み取りが不十分となり測定精度が低めの結果となった。一方、比較例1では、テストライン検出試薬とコントロールライン検出試薬の両方を含浸させたコンジュゲーションパッドを用いたためか、測定精度が低い結果となった。また、比較例2では、コンジュゲーションパッドAの上流端からテストラインまでの距離がコンジュゲーションパッドBの上流端からコントロールラインまでの距離よりもかなり大きいためか、測定精度が低い結果となった。
本発明のイムノクロマト試験片を使用することで、測定試料中に含まれる測定対象物質を迅速・簡便・安価でかつ測定精度よく測定できるので、産業に寄与することが大である。
1:サンプルパッド
2:コンジュゲーションパッドA
3:コンジュゲーションパッドB
4:メンブレン
5:吸収パッド
6:バッキングシート
7:テストライン
8:コントロールライン
9:粘着シート

Claims (3)

  1. サンプルパッド、コンジュゲーションパッドA、前記コンジュゲーションパッドAとは異なるコンジュゲーションパッドB、メンブレン、吸収パッドの各部材が順に連接配置されたイムノクロマト試験片であって、
    前記各部材は、それぞれ一部重なり部を有し、
    前記メンブレンは、上流側にテストライン、下流側にコントロールラインを有し、
    前記コンジュゲーションパッドAは、テストライン検出試薬を含有しており、
    前記コンジュゲーションパッドBは、コントロールライン検出試薬を含有しており、
    前記コンジュゲーションパッドAの上流端から前記テストラインまでの距離Xおよび前記コンジュゲーションパッドBの上流端から前記コントロールラインまでの距離Yとの差が10mm未満である、
    測定試料中に含まれる測定対象物質を定量するためのイムノクロマト試験片。
  2. 前記テストラインと前記コントロールラインとが1mm以上15mm以下離れている、請求項1に記載のイムノクロマト試験片。
  3. 請求項1または2に記載のイムノクロマト試験片を用い、下記(i)から(iii)の工程を順に経て、測定試料中に含まれる測定対象物質を定量する方法。
    工程(i):測定試料と希釈液とを混合する工程
    工程(ii):工程(i)の混合液を、サンプルパッドに点着させる工程
    工程(iii):テストラインおよびコントロールラインの発色強度から測定対象物質を測定する工程
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