JP2009506319A - 多角的イムノクロマトグラフィーアッセイ - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、2005年8月23日に出願された米国特許仮出願第60/710,582号の恩典を主張する。上述の出願の全教示は参照により本明細書に援用される。
流体試料、特に体液試料中の細胞および解析物の定量的解析は、しばしば、医師および患者に重要な診断的および処置情報を提供する。定量的イムノアッセイは、試料中のAgまたはAbを検出し、その量を定量するために抗原(Ag)-抗体(Ab)反応の特異性を利用する。固相イムノアッセイでは、ある試薬(例えば、AgまたはAb)を固体表面に結合し、遊離の試薬または解析物から結合された試薬または解析物の分離を容易にする。固相を、そのAgまたはAbに結合する解析物を含む試料に曝露する;この結合の程度を定量すると、試料中の解析物濃度のめやすが提供される。しかしながら、測定可能なシグナルへの結合事象の変換は、固相への粒子移動の拘束を含む多数の制限により影響され、このことは定量的イムノアッセイの特異性および適用可能性に影響する。
本発明は、目的の解析物および捕捉試薬が特異的結合ペアの一部として使用される固相アッセイ(例えば、サンドイッチイムノアッセイまたは阻害イムノアッセイ)を用いる流体試料中の目的の解析物の量の測定方法;ならびに該方法において使用するためのキットに関する。
本発明は、アッセイ、特に定量的イムノクロマトグラフィーアッセイを用いて目的の1つ以上の解析物の量を定量的に測定する方法、およびそのためのキットに関する。
本発明のサンドイッチアッセイは、固相装置を利用する。固相装置は、適用点を有する膜、1つ以上の試料捕捉ゾーン、およびコントロール捕捉ゾーンを含む。固相装置は、任意に、コントロール捕捉ゾーンの後ろに心材パッド、および適用点に隣接した、またはこれを覆う適用パッドを含み得る。膜は、以下の特徴:その表面に沿ったおよびその内部を通る流体の毛管作用を可能にする充分な多孔度;コーティングされた粒子(例えば、以下に記載する解析物結合粒子)または粒子および目的の解析物の複合体(例えば、以下に記載する接触解析物結合粒子)の毛管作用による移動を可能にする能力(すなわち、粒子または粒子および目的の解析物の複合体を阻止してはならない);ならびに解析物を含む流体によって湿らせる能力(例えば、液体に対する親水性、有機溶媒に対する疎水性)を有する物質で作製され得る。膜の疎水性は、親水性表面への疎水性表面の変換を記載した米国特許第4,340,482号または米国特許第4,618,533号に記載されたものなどの方法によって膜が液体との使用のために親水性となるように改変され得る。膜物質の例としては、セルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース、ガラス繊維、ナイロン、高分子電解質イオン交換膜、アクリル系コポリマー/ナイロン、およびポリエーテルスルホンが挙げられる。好ましい態様において、膜はニトロセルロース(例えば、マイラーの裏当てを有するニトロセルロース膜)で作製される。
本発明の競合または阻害アッセイは、サンドイッチアッセイと同様、上記のような、適用点、1つ以上の試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)およびコントロール捕捉ゾーンを含む、膜を含む固相装置を利用する。膜は、任意に、コントロール捕捉ゾーンおよび/または試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)の後ろに心材パッドならびに適用点の前に試料パッドを含み得る。この態様はまた、上記の試料回収装置を利用する。ある特定の態様において、競合(阻害)アッセイのための試料回収装置は、目的の解析物(サンドイッチアッセイで記載のように解析物結合剤でコーティングされる代わりに)または目的の解析物のアナログでコーティングされた解析物コーティング粒子の集団を含む。1つより多くの目的の解析物がある他の態様では、解析物コーティング粒子は、異なる目的の解析物のすべて(または目的の解析物のアナログまたは1つの目的の解析物と別の目的の解析物のアナログの組合せなど)でコーティングされる;あるいは、試料回収装置は、解析物コーティング粒子の1つより多くの集団(各目的の解析物に対して1つ集団で)を含む;各集団は、目的の解析物または目的の解析物のアナログでコーティングされる。本明細書で使用される解析物のアナログは、上記のような解析物-結合剤と結合ペアを形成するという点で解析物と類似した結合特性を有する化合物である。解析物または解析物のアナログは、粒子に直接コーティングされ得るか、または粒子に間接的に結合され得る。以下に使用されるように、用語解析物コーティング粒子は、目的の解析物または目的の解析物のアナログのいずれかでコーティングされた粒子を示し得る。サンドイッチアッセイに関する上記と同様、粒子の集団は、粒子の大きさおよび組成、固相装置の膜の組成、およびアッセイの感度のレベルに応じて異なる。
コントロール捕捉ゾーンの膜上に吸着(膜上にコーティングおよび/または膜中に浸透)される。競合アッセイの成分は、サンドイッチアッセイに関して上記と同様にして配置される。
本発明の方法は、解析物結合粒子が固相装置の膜内に埋もれたアッセイと比較して、高い感度を有するアッセイを提供する。サンドイッチアッセイについて、例えば、目的の解析物についてのアッセイ対象の液体試料が膜への適用の前に解析物結合粒子と混合されるので、目的の解析物が、膜で生じる捕捉反応の前に解析物結合粒子に結合するためにより長い時間がある。さらに、液相において目的の解析物と解析物結合粒子の間で相互作用が生じるので、粒子のより大きな移動性のために、固相装置の膜のマトリックスで生じる目的の解析物と解析物結合粒子の間の同じ相互作用よりも効率的な結合が可能になる。また、サンドイッチアッセイおよび競合アッセイの両方に関して、固相装置に埋め込まれ得るよりも多くの粒子が液体回収装置に含まれ得、数が多くなるほど反応の感度は高くなる。また、解析物結合粒子(または解析物コーティング粒子)が、緩衝された混合液体試料を固相膜に適用する前に緩衝された混合液体試料中に分散されるので、粒子は、液体の毛管作用により、液体前面の最速波に(in a quick wave on the crest)なるのではなく、連続的に(1つ以上の)捕捉ゾーン上を通過する。結果的に、より低い濃度の粒子がより長い時間で(1つ以上の)捕捉ゾーンを貫流するので、粒子が「捕捉される」時間は効率的に増加し、(1つ以上の)捕捉ゾーンを貫流する粒子の量が効率的に低くなりながら捕捉ゾーンでのより高く特異的な結合が可能になり、それによって粒子が液体前面の最速部を通過する際に生じる他のものによる非特異的で、物理的な粒子の捕捉の阻害が回避される。さらに、単一の内部コントロールを用いて複数の解析物の評価がなされ得、それにより数種の化合物の同時の分析が容易になる。また、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンでのアッセイ条件は、適用点から等距離であるので、各捕捉ゾーンでの流速が非常に似ているものと同様に可能である。また、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンは、任意の捕捉ゾーンによる任意の先行する遭遇を伴うことなく、液体と遭遇するので、第一の試料捕捉ゾーンを貫流し次いで第二の捕捉ゾーンに入ることに寄与する潜在的な任意の干渉が消失する。
本発明はまた、本明細書に記載される方法の使用のためのキットを含む。キット成分は、特異的結合ペアの第一および/または第二の構成成分、バッファーおよび/またはバッファー容器、液体回収手段、1つ以上の固相装置(任意に適用パッドおよび/または心材(wicking)パッドを含む)、少なくとも1つの試料回収装置、1つ以上のバッファー容器、標準曲線の作成のためのコントロール試料および/または他の標準曲線の情報、解析物結合粒子、解析物コーティング粒子、および/またはコントロール粒子、捕捉試薬、抗体、目的の解析物について評価対象の試料の回収の補助のためのツール(例えば標本採取用綿棒(swab))、処分装置(例えばバイオハザード廃棄物バッグ)、および/または試料回収装置に関する他の情報もしくは説明書(例えばロット情報、使用期限等)を含み得る。例えば一態様において、キットは、内部に解析物結合粒子を有する少なくとも1つの試料回収装置を備え、好ましい態様において、キットは、内部に、蒸発乾燥、真空乾燥、または凍結乾燥された解析物結合粒子を有する少なくとも1つのピペットチップを備える。別の態様において、キットは、本明細書に記載の少なくとも1つの固相装置および少なくとも1つの試料回収装置を備える。別の好ましい態様において、キットは、少なくとも1つ以上のピペットチップが内部に蒸発乾燥、真空乾燥、または凍結乾燥された解析物結合粒子を有する少なくとも1つのピペット、および少なくとも1つの固相装置を備える。この好ましい態様はまた、任意に、標準曲線に関する情報、ロット情報、および/またはピペットチップ中の解析物結合粒子に関する使用期限を含み得る。さらに別の好ましい態様において、キットは、少なくとも1つの試料回収装置、ピペットチップ上に乾燥した解析物結合粒子を有する少なくとも1つのピペットチップ、少なくとも1つの固相装置、および少なくとも1つのバッファー容器を備える。この好ましい態様はまた、任意にバッファー容器中のバッファーおよび固体試料の回収のためのツール(例えば標本採取用綿棒)を含み得る。
Claims (71)
- a) 適用点を備えた膜、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、試料捕捉ゾーンがその上に吸着された試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
b) 解析物結合粒子の群を含む試料回収装置を提供する工程、解析物結合粒子が解析物結合剤でコーティングされる、
c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより、液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、接触解析物結合粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
e) 液体が、毛管作用により、細片および試料捕捉ゾーンを通って接触解析物結合粒子を移動させ、それにより接触解析物結合粒子を試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って接触解析物結合粒子を移動させ、それにより解析物結合粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の接触解析物結合粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
g) 試料捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量を測定する工程、
h) 試料捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量から補正解析物結合粒子量を測定する工程
を含み、液体試料中の目的の解析物の量が補正解析物結合粒子量に直接関連する、液体試料中の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。 - 補正解析物結合粒子量が、試料捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量のコントロール捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量に対する比率で測定される、請求項1記載の方法。
- 補正解析物結合粒子量が、試料捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量の、コントロール捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量および試料捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量の合計に対する比率で測定される、請求項1記載の方法。
- 解析物および解析物結合剤が、結合ペアの構成成分であり、結合ペアの一構成成分が、胞子、タンパク質、ホルモン、酵素、糖タンパク質、ペプチド、小分子、多糖、レクチン、抗体、抗体断片、核酸、薬物、薬物コンジュゲート、毒素、ウイルス、ウイルス粒子、細胞壁の一部、ハプテンおよびレセプターからなる群より選択される、請求項1記載の方法。
- 解析物結合剤が、抗体、抗体断片、ハプテン、薬物コンジュゲートおよびレセプターからなる群より選択される、請求項1記載の方法。
- 解析物結合剤が抗体である、請求項5記載の方法。
- 試料捕捉試薬が、解析物結合粒子上の抗体と同一のエピトープに対する抗体、解析物結合粒子上の抗体とは異なるエピトープに対する抗体からなる群より選択される抗体である、請求項6記載の方法。
- コントロール捕捉試薬が抗免疫グロブリン抗体である、請求項5記載の方法。
- 液体試料が、全血、血漿、血清、尿、脳脊髄液、唾液、精液、硝子体液および滑液からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
- 液体試料が懸濁固体を含む、請求項1記載の方法。
- 固体が、粒状試料、粉末試料、土壌試料および胞子からなる群より選択される、請求項10記載の方法。
- 液体試料が、水、地下水、汚水および廃水からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
- 工程 (d)において混合された液体試料が適用パッドを通じて適用点に投入される、請求項1記載の方法。
- 工程 (f)において試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の接触解析物結合粒子を心材パッドに移動させる、請求項1記載の方法。
- 試料回収装置が、ピペットおよびピペットチップからなる群より選択される、請求項1記載の方法。
- 解析物結合粒子の群が、蒸発乾燥、真空乾燥または凍結乾燥される、請求項1記載の方法。
- 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項1記載の方法。
- 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが互いに隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項1記載の方法。
- a) 適用点を備えた膜、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、試料捕捉ゾーンがその上に吸着された試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
b) 解析物コーティング粒子の群を含む試料回収装置を提供する工程、解析物結合粒子が解析物または解析物のアナログでコーティングされる、
c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、解析物コーティング粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
e) 液体が、毛管作用により、細片および試料捕捉ゾーンを通って解析物コーティング粒子を移動させ、それにより解析物コーティング粒子を試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って解析物コーティング粒子を移動させ、それにより解析物コーティング粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の解析物コーティング粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
g) 試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量を測定する工程、
h) 試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量から補正解析物コーティング粒子量を測定する工程
を含み、液体試料中の目的の解析物の量が補正解析物コーティング粒子量に反比例的に関連する、液体試料中の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。 - 補正解析物コーティング粒子量が、試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量のコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量に対する比率で測定される、請求項19記載の方法。
- 補正解析物コーティング粒子量が、試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量の、コントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量および試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量の合計に対する比率で測定される、請求項19記載の方法。
- 解析物および試料捕捉試薬が、結合ペアの構成成分であり、結合ペアの一構成成分が、胞子、タンパク質、ホルモン、酵素、糖タンパク質、ペプチド、小分子、多糖、レクチン、抗体、抗体断片、核酸、薬物、薬物コンジュゲート、毒素、ウイルス、ウイルス粒子、細胞壁の一部、ハプテンおよびレセプターからなる群より選択される、請求項19記載の方法。
- 試料捕捉試薬が、抗体、抗体断片、ハプテン、薬物コンジュゲートおよびレセプターからなる群より選択される、請求項19記載の方法。
- 試料捕捉試薬が抗体である、請求項23記載の方法。
- コントロール捕捉試薬が抗免疫グロブリン抗体である、請求項23記載の方法。
- 液体試料が、全血、血漿、血清、尿、脳脊髄液、唾液、精液、硝子体液および滑液からなる群より選択される、請求項19記載の方法。
- 液体試料が懸濁固体を含む、請求項19記載の方法。
- 固体が、粒状試料、粉末試料、土壌試料および胞子からなる群より選択される、請求項27記載の方法。
- 液体試料が、水、地下水、汚水および廃水からなる群より選択される、請求項19記載の方法。
- 工程 (d)において混合された液体試料が適用パッドを通じて適用点に投入される、請求項19記載の方法。
- 工程 (f)において試料中の液体が、毛管作用により、コントロール捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の解析物コーティング粒子を心材パッドに移動させる、請求項19記載の方法。
- 試料回収装置が、ピペットおよびピペットチップからなる群より選択される、請求項19記載の方法。
- 解析物コーティング粒子の群が、蒸発乾燥、真空乾燥または凍結乾燥される、請求項19記載の方法。
- 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項19記載の方法。
- 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンがそれぞれ隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項19記載の方法。
- a) 適用点を備えた膜、少なくとも2つの試料捕捉ゾーン、およびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、第一の試料捕捉ゾーンがその上に吸着された第一の試料捕捉試薬を有し、第二の試料捕捉ゾーンがその上に吸着された第二の試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、各試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
b) 第一の解析物結合粒子の群および第二の解析物結合粒子の群を含む試料回収装置を提供する工程、第一の解析物結合粒子が第一の解析物結合剤でコーティングされ、第二の解析物結合粒子が第二の解析物結合剤でコーティングされる、
c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、第一の接触解析物結合粒子および第二の接触解析物結合粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
e) 液体が、毛管作用により、細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って第一の接触解析物結合粒子および第二の接触解析物結合粒子を移動させ、それにより第一の試料捕捉ゾーンにおいて第一の接触解析物結合粒子を第一の試料捕捉試薬に結合させ、第二の試料捕捉ゾーンにおいて第二の接触解析物結合粒子を第二の試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って第一の接触解析物結合粒子および第二の接触解析物結合粒子を移動させ、それにより第一の接触解析物結合粒子および第二の接触解析物結合粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の第一の接触解析物結合粒子および第二の接触解析物結合粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
g) 第一の試料捕捉ゾーン中の第一の接触解析物結合粒子の量、第二の捕捉ゾーン中の第二の接触解析物結合粒子の量ならびにコントロール捕捉ゾーン中の第一の接触解析物結合粒子および第二の接触解析物結合粒子の量を測定する工程、
h) 第一の試料捕捉ゾーン中の第一の接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の第一の解析物結合粒子および第二の接触解析物粒子の量から第一の補正解析物結合粒子量、ならびに第二の試料捕捉ゾーン中の第二の接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の第一の接触解析物結合粒子および第二の接触解析物結合粒子の量から第二の補正解析物結合粒子量を測定する工程
を含み、液体試料中の第一の目的の解析物の量が第一の補正解析物結合粒子量に直接関連し、液体試料中の第二の目的の解析物の量が第二の補正解析物結合粒子量に直接関連する、液体試料中の少なくとも2種類の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。 - 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項36記載の方法。
- 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが互いに隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項36記載の方法。
- 1種以上の目的のさらなる解析物の量を定量的に測定する工程をさらに含み、膜がそれぞれの目的のさらなる解析物についてさらなる試料捕捉ゾーンを含み、それぞれのさらなる試料捕捉ゾーンがその上に吸着された試料捕捉試薬を有し、試料回収装置がそれぞれの目的のさらなる解析物についてさらなる解析物結合粒子の群をさらに含み、膜が、毛管作用により、液体が細片および試料捕捉ゾーンを通って、さらなる接触解析物結合粒子を移動させることが可能になる条件下で維持され、それによりそれぞれのさらなる試料捕捉ゾーンにおけるさらなる接触解析物結合粒子をさらなる試料捕捉試薬に結合させ、補正解析物結合粒子量が、それぞれの目的の解析物について、それぞれの対応するさらなる試料捕捉ゾーンにおけるさらなる接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーンにおける全ての解析物結合粒子の量から測定され、液体試料中のそれぞれの目的の解析物の量が対応する補正解析物結合粒子量に直接関連する、請求項36記載の方法。
- 2種類の目的の解析物が同一の解析物である、請求項36記載の方法。
- 補正解析物結合粒子量が平均され、目的の解析物の量が平均補正解析物結合粒子量に関する、請求項40記載の方法。
- a) 適用点を備えた膜、少なくとも2つの試料捕捉ゾーン、およびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、第一の試料捕捉ゾーンがその上に吸着された第一の試料捕捉試薬を有し、第二の試料捕捉ゾーンがその上に吸着された第二の試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、各試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
b) 解析物結合粒子の群を含む試料回収装置を提供する工程、解析物結合粒子が第一の解析物結合剤および第二の解析物結合剤でコーティングされる、
c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、接触解析物結合粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
e) 液体が、毛管作用により、細片および各試料捕捉ゾーンを通って接触解析物結合粒子を移動させ、それにより第一の試料捕捉ゾーンにおいて第一の接触解析物結合粒子を第一の試料捕捉試薬に結合させ、第二の試料捕捉ゾーンにおいて接触解析物結合粒子を第二の試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って接触解析物結合粒子を移動させ、それにより解析物結合粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の接触解析物結合粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
g) 第一の試料捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量、第二の捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量を測定する工程、
h) 第一の試料捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の接触解析物粒子の量から第一の補正解析物結合粒子量、ならびに第二の試料捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の接触解析物粒子の量から第二の補正解析物結合粒子量を測定する工程
を含み、液体試料中の第一の目的の解析物の量が第一の補正解析物結合粒子量に直接関連し、液体試料中の第二の目的の解析物の量が第二の補正解析物結合粒子量に直接関連する、液体試料中の少なくとも2種類の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。 - 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項42記載の方法。
- 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが互いに隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項42記載の方法。
- 1種以上の目的のさらなる解析物の量を定量的に測定する工程をさらに含み、膜がそれぞれの目的のさらなる解析物に対するさらなる試料捕捉ゾーンを含み、それぞれのさらなる試料捕捉ゾーンがその上に吸着された試料捕捉試薬を有し、試料回収装置中の解析物結合粒子がそれぞれの目的のさらなる解析物について解析物結合粒子上でコーティングされたさらなる解析物結合剤をさらに含み、膜が、毛管作用により、液体が細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って、さらなる接触解析物結合粒子を移動させることが可能になる条件下で維持され、それによりそれぞれのさらなる試料捕捉ゾーンにおけるさらなる接触解析物結合粒子をさらなる試料捕捉試薬に結合させ、補正解析物結合粒子量がそれぞれの目的の解析物について、それぞれの対応するさらなる試料捕捉ゾーンにおける接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーンにおける接触解析物結合粒子の量から測定され、液体試料中のそれぞれの目的の解析物の量が対応する補正解析物結合粒子量に直接関連する、請求項42記載の方法。
- 2種類の目的の解析物が同一の解析物である、請求項42記載の方法。
- 補正解析物結合粒子量が平均され、目的の解析物の量が平均補正解析物結合粒子量に関する、請求項46記載の方法。
- a) 適用点を備えた膜、少なくとも2つの試料捕捉ゾーン、およびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、第一の試料捕捉ゾーンがその上に吸着された第一の試料捕捉試薬を有し、第二の試料捕捉ゾーンがその上に吸着された第二の試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、各試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
b) 第一の解析物コーティング粒子の群および第二の解析物コーティング粒子の群を含む試料回収装置を提供する工程、第一の解析物コーティング粒子が第一の解析物または第一の解析物のアナログでコーティングされ、第二の解析物コーティング粒子が第二の解析物または第二の解析物のアナログでコーティングされる、
c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、第一の解析物コーティング粒子および第二の解析物コーティング粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
e) 液体が、毛管作用により、細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って第一の解析物コーティング粒子および第二の解析物コーティング粒子を移動させ、それにより第一の試料捕捉ゾーンにおいて第一の解析物コーティング粒子を第一の試料捕捉試薬に結合させ、第二の試料捕捉ゾーンにおいて第二の解析物コーティング粒子を第二の試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って第一の解析物コーティング粒子および第二の解析物コーティング粒子を移動させ、それにより第一の解析物コーティング粒子および第二の解析物コーティング粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の第一の解析物コーティング粒子および第二の解析物コーティング粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
g) 第一の試料捕捉ゾーン中の第一の解析物コーティング粒子の量、第二の試料捕捉ゾーン中の第二の解析物コーティング粒子の量ならびにコントロール捕捉ゾーン中の第一の解析物コーティング粒子および第二の解析物コーティング粒子の量を測定する工程、
h) 第一の試料捕捉ゾーン中の第一の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の第一の解析物コーティング粒子および第二の解析物粒子の量から第一の補正解析物コーティング粒子量、ならびに第二の試料捕捉ゾーン中の第二の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の第一の解析物コーティング粒子および第二の解析物コーティング粒子の量から第二の補正解析物コーティング粒子量を測定する工程
を含み、液体試料中の第一の目的の解析物の量が第一の補正解析物コーティング粒子量に反比例的に関連し、液体試料中の第二の目的の解析物の量が第二の補正解析物コーティング粒子量に反比例的に関連する、液体試料中の少なくとも2種類の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。 - 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項48記載の方法。
- 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが互いに隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項48記載の方法。
- 1種以上の目的のさらなる解析物の量を定量的に測定する工程をさらに含み、膜がそれぞれの目的のさらなる解析物に対するさらなる試料捕捉ゾーンを含み、それぞれのさらなる試料捕捉ゾーンがその上に吸着された試料捕捉試薬を有し、試料回収装置がそれぞれの目的のさらなる解析物に対するさらなる解析物コーティング粒子の一群をさらに含み、膜が、毛管作用により液体が細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って、さらなる解析物コーティング粒子を移動させることが可能になる条件下で維持され、それによりそれぞれのさらなる試料捕捉ゾーンにおけるさらなる解析物コーティング粒子をさらなる試料捕捉試薬に結合させ、補正解析物結合粒子量がそれぞれの目的の解析物についてそれぞれの対応するさらなる試料捕捉ゾーンにおけるさらなる解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーンにおける解析物コーティング粒子の量から測定され、液体試料中のそれぞれの目的の解析物の量が対応する補正解析物コーティング粒子量に直接関連する、請求項48記載の方法。
- 2種類の目的の解析物が同一の解析物である、請求項48記載の方法。
- 補正解析物コーティング粒子量が平均され、目的の解析物の量が平均補正解析物結合粒子量に関する、請求項52記載の方法。
- a) 適用点を備えた膜、少なくとも2つの試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、第一の試料捕捉ゾーンがその上に吸着された第一の試料捕捉試薬を有し、第二の試料捕捉ゾーンがその上に吸着された第二の試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、各試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
b) 解析物コーティング粒子の群を含む試料回収装置を提供する工程、解析物コーティング粒子が第一の解析物または第一の解析物のアナログおよび第二の解析物または第二の解析物のアナログでコーティングされる、
c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、解析物コーティング粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
e) 液体が、毛管作用により、細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って解析物コーティング粒子を移動させ、それにより第一の試料捕捉ゾーンにおいて解析物コーティング粒子を第一の試料捕捉試薬に結合させ、第二の試料捕捉ゾーンにおいて解析物コーティング粒子を第二の試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って解析物コーティング粒子を移動させ、それにより解析物コーティング粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の解析物コーティング粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
g) 第一の試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量、第二の試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量ならびにコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量を測定する工程、
h) 第一の試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量から第一の補正解析物コーティング粒子量、ならびに第二の試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量から第二の補正解析物コーティング粒子量を測定する工程
を含み、液体試料中の第一の目的の解析物の量が第一の補正解析物コーティング粒子量に反比例的に関連し、液体試料中の第二の目的の解析物の量が第二の補正解析物コーティング粒子量に反比例的に関連する、液体試料中の少なくとも2種類の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。 - 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項54記載の方法。
- 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが互いに隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項54記載の方法。
- 1種以上の目的のさらなる解析物の量を定量的に測定する工程をさらに含み、膜がそれぞれの目的のさらなる解析物についてさらなる試料捕捉ゾーンを含み、それぞれのさらなる試料捕捉ゾーンがその上に吸着された試料捕捉試薬を有し、解析物コーティング粒子の群が粒子上にコーティングされたそれぞれの目的のさらなる解析物をさらに含み、膜が、毛管作用により液体が細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って、さらなる接触解析物コーティング粒子を移動させ、それによりさらなる試料捕捉ゾーンにおけるさらなる接触解析物コーティング粒子をさらなる試料捕捉試薬に結合させることが可能になる条件下で維持され、補正解析物結合粒子量がそれぞれの目的の解析物についてそれぞれの対応するさらなる試料捕捉ゾーンにおけるさらなる解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーンにおける解析物コーティング粒子の量から測定され、液体試料中のそれぞれの目的の解析物の量が対応する補正解析物コーティング粒子量に直接関連する、請求項54記載の方法。
- 2種類の目的の解析物が同一の解析物である、請求項54記載の方法。
- 補正解析物コーティング粒子量が平均され、目的の解析物の量が平均補正解析物結合粒子量に関する、請求項58記載の方法。
- a) 適用点を備えた膜、それぞれの目的の解析物についての試料捕捉ゾーン、およびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、それぞれの試料捕捉ゾーンがその上に吸着された目的の解析物の結合パートナーである試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、それぞれの試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
b) 解析物結合粒子の群を含む試料回収装置を提供する工程、解析物結合粒子のそれぞれの群が、それぞれの目的の解析物について解析物結合粒子の1つ群が存在するように目的の解析物についての解析物結合剤でコーティングされる、
c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、接触解析物結合粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
e) 液体が、毛管作用により、細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って接触解析物結合粒子を移動させ、それによりそれぞれの目的の解析物について試料捕捉ゾーン中で接触解析物結合粒子を試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って接触解析物結合粒子を移動させ、それにより接触解析物結合粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の接触解析物結合粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
g) それぞれの試料捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量を測定する工程、
h) 対応する試料捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量から、それぞれの目的の解析物について補正解析物結合粒子量を測定する工程
を含み、液体試料中の目的の解析物の量が補正解析物結合粒子量に直接関連する、液体試料中の多数の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。 - 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項60記載の方法。
- 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが互いに隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項60記載の方法。
- a) 適用点を備えた膜、それぞれの目的の解析物についての試料捕捉ゾーン、およびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、それぞれの試料捕捉ゾーンがその上に吸着された目的の解析物の結合パートナーである試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、それぞれの試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
b) 解析物結合粒子の群試料回収装置を提供する工程、解析物結合粒子の群が、解析物結合剤がそれぞれの目的の解析物について存在するように目的の解析物についての解析物結合剤でコーティングされる、
c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、接触解析物結合粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
e) 液体が、毛管作用により、細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って接触解析物結合粒子を移動させ、それによりそれぞれの目的の解析物について試料捕捉ゾーン中で接触解析物結合粒子を試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って接触解析物結合粒子を移動させ、それにより接触解析物結合粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の接触解析物結合粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
g) それぞれの試料捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量を測定する工程、
h) 対応する試料捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量から、それぞれの目的の解析物について補正解析物結合粒子量を測定する工程
を含み、液体試料中の目的の解析物の量が補正解析物結合粒子量に直接関連する、液体試料中の多数の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。 - 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項63記載の方法。
- 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが互いに隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項63記載の方法。
- a) 適用点を備えた膜、それぞれの目的の解析物についての試料捕捉ゾーン、およびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、それぞれの試料捕捉ゾーンがその上に吸着された目的の解析物の結合パートナーである試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、それぞれの試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
b) 解析物コーティング粒子の群を含む試料回収装置を提供する工程、解析物コーティング粒子のそれぞれの群が、それぞれの目的の解析物について解析物コーティング粒子の1つの群が存在するように目的の解析物または目的の解析物のアナログでコーティングされる、
c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、解析物コーティング粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
e) 液体が、毛管作用により、細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って解析物コーティング粒子を移動させ、それによりそれぞれの目的の解析物について試料捕捉ゾーン中で解析物コーティング粒子を試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って解析物コーティング粒子を移動させ、それにより解析物コーティング粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の解析物コーティング粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
g) それぞれの試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量を測定する工程、
h) 対応する試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量から、それぞれの目的の解析物について補正解析物コーティング粒子量を測定する工程
を含み、液体試料中の目的の解析物の量が補正解析物コーティング粒子量に反比例的に関連する、液体試料中の多数の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。 - 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項66記載の方法。
- 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンがそれぞれ隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項66記載の方法。
- a) 適用点を備えた膜、それぞれの目的の解析物についての試料捕捉ゾーン、およびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、それぞれの試料捕捉ゾーンがその上に吸着された目的の解析物の結合パートナーである試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、それぞれの試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
b) 解析物コーティング粒子の群試料回収装置を提供する工程、解析物コーティング粒子のそれぞれの群が、解析物または解析物のアナログがそれぞれの目的の解析物について存在するように、それぞれの目的の解析物について目的の解析物または目的の解析物のアナログでコーティングされる、
c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、解析物コーティング粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
e) 液体が、毛管作用により、細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って解析物コーティング粒子を移動させ、それによりそれぞれの目的の解析物について試料捕捉ゾーン中で解析物コーティング粒子を試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って解析物コーティング粒子を移動させ、それにより解析物コーティング粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の解析物コーティング粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
g) それぞれの試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量を測定する工程、
h) 対応する試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量から、それぞれの目的の解析物について補正解析物コーティング粒子量を測定する工程
を含む、液体試料中の多数の目的の解析物の量を定量的に測定する方法であって、
液体試料中の目的の解析物の量が補正解析物コーティング粒子量に反比例的に関連する、方法。 - 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項69記載の方法。
- 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンがそれぞれ隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項69記載の方法。
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