JP2009506319A - 多角的イムノクロマトグラフィーアッセイ - Google Patents

多角的イムノクロマトグラフィーアッセイ Download PDF

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Abstract

液体試料中の1つ以上の目的の解析物の量を定量的に測定するための方法および該方法に有用なキットが開示される。該方法は、適用点を有する膜、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンを含み、ここで、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からほぼ等間隔である固相装置を提供すること;ならびに解析物結合粒子の1つ以上の集団を含む試料回収装置を提供することを含む。アッセイにおいて、液体試料は、試料回収装置に導入され、得られた混合物は膜の適用点に適用される。液体は、試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)およびコントロール捕捉ゾーンへおよび該ゾーンを介した毛管作用によるアッセイの成分の輸送を可能にする。液体試料中の目的の各解析物の量は、例えば、対応する試料捕捉ゾーン内の粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン内の粒子の量の比として測定され得る補正粒子量と関連する(例えば、比例または反比例のいずれかで)。

Description

(関連出願)
本出願は、2005年8月23日に出願された米国特許仮出願第60/710,582号の恩典を主張する。上述の出願の全教示は参照により本明細書に援用される。
(発明の背景)
流体試料、特に体液試料中の細胞および解析物の定量的解析は、しばしば、医師および患者に重要な診断的および処置情報を提供する。定量的イムノアッセイは、試料中のAgまたはAbを検出し、その量を定量するために抗原(Ag)-抗体(Ab)反応の特異性を利用する。固相イムノアッセイでは、ある試薬(例えば、AgまたはAb)を固体表面に結合し、遊離の試薬または解析物から結合された試薬または解析物の分離を容易にする。固相を、そのAgまたはAbに結合する解析物を含む試料に曝露する;この結合の程度を定量すると、試料中の解析物濃度のめやすが提供される。しかしながら、測定可能なシグナルへの結合事象の変換は、固相への粒子移動の拘束を含む多数の制限により影響され、このことは定量的イムノアッセイの特異性および適用可能性に影響する。
(発明の要旨)
本発明は、目的の解析物および捕捉試薬が特異的結合ペアの一部として使用される固相アッセイ(例えば、サンドイッチイムノアッセイまたは阻害イムノアッセイ)を用いる流体試料中の目的の解析物の量の測定方法;ならびに該方法において使用するためのキットに関する。
本発明の方法において、適用点を有する膜、1つ以上の試料捕捉ゾーン(1つが各目的の解析物に対応する)およびコントロール捕捉ゾーンを含む固相装置が提供される;試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)およびコントロール捕捉ゾーンは、適用点からほぼ等間隔である(例えば、互いに平行であるかまたは放射状に分散される)。試料捕捉試薬(例えば、目的の解析物に対する抗体などの目的の解析物に結合する薬剤)は、各目的の解析物のための試料捕捉ゾーンに吸着される。コントロール捕捉試薬(例えば、抗免疫グロブリン抗体などの解析物結合粒子に結合する薬剤)は、コントロール捕捉ゾーンに吸着される。また、安定な形態で保存されたリポソーム、コロイド状の金または有機ポリマーラテックス粒子などの粒子の集団を含む試料回収装置が提供される。
本発明のサンドイッチイムノアッセイにおいて、粒子は、目的の解析物に対する結合剤(例えば、抗体)でコーティングされた、または多数の目的の解析物に対する結合剤でコーティングされた解析物結合粒子である;あるいは、各々が目的の解析物の1つに対する結合剤でコーティングされた解析物結合粒子の異なる集団が利用される。競合または阻害アッセイでは、粒子は、目的の解析物でコーティングされた、または多数の目的の解析物でコーティングされた「解析物にコーティングされた」粒子である;あるいは、各々が目的の解析物の1つでコーティングされた解析物コーティング粒子の異なる集団が利用される。いずれの型のアッセイでも、粒子は、検出を容易にするために、比色定量的、蛍光、発光性、化学発光性または他の適切な標識を用いて標識され得る。
該方法の1つの態様において、目的の1つ以上の解析物について評価される流体試料は、試料回収装置に導入され、続いて、バッファーが混合流体試料に導入される。該方法の別の態様において、バッファーが試料回収装置に導入され、続いて、目的の解析物(1つまたは複数)について評価される流体試料が導入される。該方法の第3の態様において、流体試料は、固体をバッファーに導入することにより形成され、続いて、流体試料が試料回収装置に導入される。これらの態様のいずれにおいても、粒子を含む緩衝された混合流体試料が作製される。
サンドイッチアッセイにおいて、試料中に存在する目的の解析物(1つまたは複数)は解析物結合粒子と相互作用し、混合流体試料中に接触解析物結合粒子をもたらす。緩衝された混合流体試料は、固相装置の膜の適用点に適用される。固相装置は、次いで、試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)へおよび該ゾーンを介して、ならびに同時にコントロール捕捉ゾーンへおよび該ゾーンを介して粒子を輸送するための流体の毛管作用を可能にするのに充分な条件下に維持される。試料捕捉試薬は接触解析物結合粒子と相互作用し、試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)内での粒子の拘束をもたらす。
また、流体の毛管作用は、試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)へおよび該ゾーンを介してだけでなく、同時にコントロール捕捉ゾーンへおよび該ゾーンを介しても接触解析物結合粒子を移動させ、ここで、コントロール捕捉試薬と結合させる。流体の毛管作用は、試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)を通過した、およびコントロール捕捉ゾーンを通過した残留未結合粒子を移動させ続ける(例えば、心材パッド(wicking pad)内に)。次いで、各試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンに拘束された解析物結合粒子の量が測定される。
次いで、流体試料中の目的の解析物の量が測定される。例えば、流体試料中の目的の解析物の量は、1)目的の該解析物に対応する試料捕捉ゾーンに拘束された解析物結合粒子の量、および2)コントロール捕捉ゾーンにおける解析物結合粒子の量間の比として測定され得る。あるいは、流体試料中の目的の解析物の量は、1)目的の該解析物に対応する試料捕捉ゾーンに拘束された解析物結合粒子の量、ならびに2)コントロール捕捉ゾーンにおける解析物結合粒子の量および目的の該解析物の試料捕捉ゾーンに拘束された解析物結合粒子の量の合計間の比として測定され得る。
競合または阻害型のアッセイでは、緩衝された混合流体試料が固相装置の膜の適用点に適用される。次いで、固相装置は、流体の毛管作用により解析物コーティング粒子を、これがコントロール捕捉試薬に結合するコントロール捕捉ゾーンへおよび該ゾーンを介して、同時に試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)へおよび該ゾーンを介して輸送することを可能にするのに充分な条件下に維持される。試料捕捉試薬(1つまたは複数)は、解析物コーティング粒子と相互作用する;試料捕捉試薬(1つまたは複数)および解析物コーティング粒子の相互作用により、試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)中での解析物コーティング粒子の拘束がもたらされる。試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)における試料捕捉試薬(1つまたは複数)上の結合部位に関する試料中での解析物コーティング粒子および解析物(存在する場合)間の競合のため、試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)内に拘束された解析物コーティング粒子の量は、試料中の解析物(1つまたは複数)の量に反比例的に関係する。流体の毛管作用は、試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)およびコントロール捕捉ゾーンを通過した残留未結合粒子を(例えば、心材パッド内に)移動させ続ける。次いで、試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)およびコントロール捕捉ゾーンに拘束された解析物コーティング粒子の量が測定される。
次いで、流体試料中の目的の解析物の量が測定される。例えば、流体試料中の目的の解析物の量は、1)目的の該解析物に対応する試料捕捉ゾーンに拘束された解析物コーティング粒子の量、および2)コントロール捕捉ゾーンにおける解析物コーティング粒子の量間の比に反比例的に関係する。あるいは、流体試料中の目的の解析物の量は、1)目的の該解析物に対応する試料捕捉ゾーンに拘束された解析物コーティング粒子の量、ならびに2)コントロール捕捉ゾーンにおける解析物コーティング粒子の量および試料捕捉ゾーンに拘束された解析物コーティング粒子の量の合計間の比に反比例的に関係する。
(発明の詳細な説明)
本発明は、アッセイ、特に定量的イムノクロマトグラフィーアッセイを用いて目的の1つ以上の解析物の量を定量的に測定する方法、およびそのためのキットに関する。
アッセイは、本明細書において使用されるように、1種類以上の解析物の有無または量を測定するための試料の解析のためのインビトロ手順をいう。本発明のアッセイは、少なくとも1種類の目的の解析物および解析物結合剤を利用する。各目的の解析物およびその解析物結合剤は、結合ペアの第1のメンバー(例えば、解析物)が第2のメンバー(例えば、結合剤)と特異的に反応する特異的結合ペアのメンバーである。結合ペアのメンバーの一方または両方が抗体であり得る。例えば、結合ペアの第1のメンバー(例えば、目的の解析物)が抗体であり得、結合ペアの第2のメンバー(例えば、結合剤)が抗免疫グロブリン抗体であり得る;あるいは、結合ペアの第1のメンバー(例えば、解析物)が抗原であり得、結合ペアの第2のメンバー(例えば、結合剤)が抗体であり得る。
1つの態様において、アッセイは、手順の成分として抗体を利用するイムノアッセイである。好ましい態様において、イムノアッセイは、解析物の有無または量について評価される流体試料が、解析物に対する抗体などの解析物結合剤でコーティングされた粒子と接触され、得られた混合物が膜に適用され、続いて毛管作用によって膜を介して移動する解析物の試験であるサンドイッチアッセイである。陽性の結果は、膜の捕捉ゾーンでの解析物および解析物結合剤コーティング粒子間の相互作用の検出によって示され、捕捉ゾーンにおける解析物結合剤コーティング粒子の量は、流体試料中の解析物の量に関係する。別の好ましい態様において、イムノアッセイは、解析物の有無または量について評価される流体試験試料が、解析物でコーティングされた粒子と接触され、得られた混合物が膜に適用され、続いて毛管作用によって膜を介して系を移動する解析物の試験である阻害または競合アッセイである。陽性の結果は、膜の捕捉ゾーンにおける解析物結合剤および解析物コーティング粒子間の相互作用の検出によって示され、捕捉ゾーンにおける解析物コーティング粒子の量は流体試料中の解析物の量に反比例的に関係的に関係する。
本発明のアッセイの他の態様において、解析物も結合剤も抗体ではない:例えば、結合ペアの第1のメンバーは、リガンドであり得、結合ペアの第2のメンバーはレセプターであり得る;あるいは、結合ペアの第1のメンバーはレクチンであり得、結合ペアの第2のメンバーは糖であり得る。さらに別の態様において、結合ペアの第1のメンバーが核酸(例えば、DNA、RNA)であり得、結合ペアの第2のメンバーが、結合ペアの第1のメンバーに特異的にハイブリダイズする核酸であり得る。特異的ハイブリダイゼーションは、本明細書において使用されるように、第1の核酸が第2の核酸以外の任意の核酸にハイブリダイズしないような様式(例えば、ハイブリダイゼーションが行なわれる試料中で第1の核酸が第2の核酸に対して任意の他の核酸に対してよりも高い類似性を有する場合)で第2の核酸にハイブリダイズする第1の核酸の能力をいう。ハイブリダイゼーションのための「ストリンジェンシー条件」は、第2の核酸への特定の核酸のハイブリダイゼーションを可能にするインキュベーションおよび洗浄条件、例えば、温度およびバッファー濃度の条件に言及する当該技術分野の用語である;第1の核酸は、第2のものに完全に(すなわち、100%)相補的であり得るか、または第1および第2のものが、完全未満(例えば、70%、75%、80%、85%、90%、95%)のある程度の相補性を共有し得る。例えば、完全に相補的な核酸を相補性が低いものと区別する特定の高ストリンジェンシー条件が使用され得る。核酸ハイブリダイゼーションに対する「高ストリンジェンシー条件」、「中ストリンジェンシー条件」および「低ストリンジェンシー条件」は、Current Protocols in Molecular Biologyの2.10.1-2.10.16頁および6.3.1-6.3.6頁に説明されている(Ausubel、F.M. et al.、"Current Protocols in Molecular Biology"、John Wiley & Sons、(1998)、その全教示は、参照により本明細書に援用される)。ハイブリダイゼーションのストリンジェンシーを決定する正確な条件は、イオン強度(例えば、0.2×SSC、0.1×SSC)、温度(例えば、室温、42℃、68℃)およびホルムアミドなどの不安定化剤またはSDSなどの変性剤の濃度だけでなく、核酸配列の長さ、塩基組成、ハイブリダイズ配列間のミスマッチの割合および他の非同一配列内の該配列のサブセットの発生の頻度などの因子にも依存する。したがって、同等の条件は、2つの核酸分子間の同様の程度の同一性または類似性を維持しながら、1種類以上のこれらのパラメータを変えることにより決定され得る。
解析物および結合剤の組成とは無関係に、これらの2つの成分は、やはり、第1のメンバーが第2のメンバーと特異的に反応する特異的結合ペアを形成する。結合ペアのメンバー間の特異的相互作用は、結合ペアの第1のメンバーが、好ましくはアッセイにおける別の化合物への任意の結合を排除するように、結合ペアの第2のメンバーに優先的に結合するか、あるいは相互作用することを示す。
解析物または目的の解析物という用語は、本明細書において使用されるように、上記のような結合ペアの第1のメンバーをいう。解析物は、その量が測定される分子または化合物である。解析物は、乾燥物質(例えば、粉末、微粒子;胞子;もしくは他の粒子)などの固体であり得るか、または流体(例えば、流体に溶解もしくは懸濁した上記の固体;または他の液体試料)の形態であり得る。解析物の例としては、胞子;ホルモンまたは酵素などのタンパク質;糖タンパク質;ペプチド;小分子;多糖類;抗体;核酸;薬物;毒素(例えば、環境毒素);ウイルスまたはウイルス粒子;細胞壁の部分;および他の化合物が挙げられる。好ましい態様において、解析物は、解析物、または担体に結合された解析物(例えば、抗体がハプテンに対して生じ得るハプテン-担体コンジュゲート)に対して抗体(以下に記載)が生じ得ることを示す「免疫原性」である。代表的ないくつかの態様において、目的の解析物は、ミオグロビン;CK-MB;トロポニンI;PSA;ジゴキシン;テオフィリン;ホルモン(例えば、T-3もしくはT-4);中毒薬物(LSD、THC、バルビツレート(barbituate)など);またはBacillus anthracis (anthrax)の胞子であり得る。目的の解析物は液体試料であり得る;あるいは、目的の解析物は、乾燥(非流体)試料(例えば、微粒子試料、粉末試料または土壌試料などの固体)であり得る。1種類より多くの目的の解析物が評価される場合、各目的の解析物が上記の結合ペアの第1のメンバーである-すなわち、各目的の解析物が結合ペアの第2のメンバーと特異的に反応する。
本発明の方法において、流体試料は、目的の1つ以上の解析物の有無または量について評価される。流体は、膜材料を湿らす;抗体/抗原反応などの各目的の解析物およびその解析物結合剤間の反応を支持する(すなわち、抗体/抗原相互作用を妨害しない);および毛管作用による流体の移動を可能にするのに充分に低い粘度を有する流体であり得る。好ましい態様において、流体は水溶液(体液など)である。目的の解析物を含む流体溶液;あるいは、流体試料は、複雑な環境試料(例えば、下水、廃水、地下水もしくは他の水試料)、または複雑な生物学的流体(例えば、全血、血漿、血清、尿、脳脊髄液、唾液、精液、硝子体液、滑液または他の生物学的流体)などの、多くの成分を有する流体であり得る。流体が生物学的流体である好ましい態様において、流体は、全血、血漿または血清である。所望により、流体試料は希釈され得る;例えば、複雑な生物学的流体が流体試料として使用される場合、これは、溶液(例えば、水溶液)で希釈され得る。
目的の解析物が溶液でない(例えば、目的の解析物が上記のような乾燥または固体試料である)場合、これは、まず、流体試料中に抽出、懸濁または溶解され得る。例えば、目的の解析物が核酸である場合、これは、目的の細胞から溶液(例えば、以下に記載するバッファーなどの水溶液)中に抽出され得る;別の例では、目的の解析物が粉末または微粒子材料(例えば、粉末、微粒子、土壌試料または胞子)である場合、これは、乾燥材料の試料を得ること(例えば、綿棒または他の器具を用いて)、および乾燥材料の試料を溶液中に入れることなどにより、溶液(例えば、以下に記載するバッファーなどの水溶液)中に懸濁または溶解され得る。したがって、流体試料は、目的の解析物について評価される液体試料だけでなく、固体材料(目的の解析物について評価されるもの)が抽出、懸濁または溶解された流体試料をいう場合がある。
解析物結合剤は、本明細書において使用されるように、上記のような結合ペアの第2のメンバーをいう。各解析物結合剤は、抗体、ハプテンもしくは薬物コンジュゲート、レセプターまたは別の結合パートナーなどの、その目的の解析物(結合ペアの第1のメンバー)に特異的に結合する化合物である。好ましい態様において、解析物結合剤は、その目的の解析物に対する抗体である。
サンドイッチアッセイ
本発明のサンドイッチアッセイは、固相装置を利用する。固相装置は、適用点を有する膜、1つ以上の試料捕捉ゾーン、およびコントロール捕捉ゾーンを含む。固相装置は、任意に、コントロール捕捉ゾーンの後ろに心材パッド、および適用点に隣接した、またはこれを覆う適用パッドを含み得る。膜は、以下の特徴:その表面に沿ったおよびその内部を通る流体の毛管作用を可能にする充分な多孔度;コーティングされた粒子(例えば、以下に記載する解析物結合粒子)または粒子および目的の解析物の複合体(例えば、以下に記載する接触解析物結合粒子)の毛管作用による移動を可能にする能力(すなわち、粒子または粒子および目的の解析物の複合体を阻止してはならない);ならびに解析物を含む流体によって湿らせる能力(例えば、液体に対する親水性、有機溶媒に対する疎水性)を有する物質で作製され得る。膜の疎水性は、親水性表面への疎水性表面の変換を記載した米国特許第4,340,482号または米国特許第4,618,533号に記載されたものなどの方法によって膜が液体との使用のために親水性となるように改変され得る。膜物質の例としては、セルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース、ガラス繊維、ナイロン、高分子電解質イオン交換膜、アクリル系コポリマー/ナイロン、およびポリエーテルスルホンが挙げられる。好ましい態様において、膜はニトロセルロース(例えば、マイラーの裏当てを有するニトロセルロース膜)で作製される。
適用点(または適用領域)は、流体が適用され得る膜上の位置である。また、適用パッドも任意に使用され得る;適用パッドは、膜上に適用点に直に隣接して、またはこれを覆うように置かれる。適用パッドは、パッドに適用された場合、流体試料を膜上の適用点に送達し得る吸収性物質で作製され得る。代表的な物質としては、セルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース、ナイロン、高分子電解質イオン交換膜、アクリル系コポリマー/ナイロン、ポリエーテルスルホン、またはガラス繊維が挙げられる。1つの態様において、パッドはHemasep(登録商標)-Vパッド(Pall Corporation)である。別の態様において、パッドはガラス繊維パッドである。心材パッドが存在する場合、これは、かかる吸収性物質から同様に作製され得る。
試料捕捉ゾーンは、試料捕捉試薬が吸着される(例えば、膜上にコーティングされる、および/または膜中に浸透される)膜上の点をいう。本明細書で使用されるように、用語「吸着される」は、2つの連結分子間の共有電子の不可逆的な化学結合を作製するために化学的手段が使用される共有結合とは対照的に、薬剤が非共有結合性相互作用によって固定または付着されることを示す。膜上に吸着された薬剤の漸増移動が起こり得るが、本発明のアッセイに対する影響は無視され得る。
試料捕捉試薬は、特定の目的の解析物に対する上記のものなどの解析物結合剤である。試料捕捉試薬は、粒子における解析物結合剤に関して以下に記載するものと同じ解析物結合剤である必要はない;しかしながら、各試料捕捉試薬もまた、その目的の解析物に特異的および優先的に結合するため、その目的の解析物と結合ペアを形成する。好ましい態様において、試料捕捉試薬は、その目的の解析物に対して指向される抗体である;これは、粒子上にコーティングされた解析物結合剤として使用される抗体に結合するエピトープと同じ解析物のエピトープまたは異なる解析物のエピトープに対して指向され得る。1種類より多くの目的の解析物がある場合、それに応じて、1つより多くの試料捕捉ゾーンが存在し、1つの試料捕捉ゾーンは各目的の解析物に対応する。各試料捕捉ゾーンは、それに吸着された試料捕捉試薬を有し、ここで、試料捕捉試薬は、その特定の(対応する)目的の解析物に対する解析物結合剤である。
装置は、コントロール捕捉ゾーンに吸着されたコントロール捕捉試薬をさらに含む。コントロール捕捉試薬は、解析物結合粒子と反応するが、測定される任意の解析物と相互作用しない試薬である:例えば、コントロール捕捉試薬は、解析物結合剤コーティング粒子上の解析物結合剤;粒子上の別の材料;または粒子それ自体と反応し得る。例えば、解析物結合剤が抗体である場合、コントロール捕捉試薬は抗免疫グロブリン抗体であり得る。好ましい態様において、各解析物結合剤は抗体であり、コントロール捕捉試薬は抗免疫グロブリン抗体である。コントロール捕捉試薬は、コントロール捕捉ゾーンの膜上に吸着される(膜上にコーティングおよび/または膜中に浸透される)。
コントロール捕捉ゾーンおよび試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)は、適用点からほぼ等間隔であるように位置する。例えば、本発明の代表的な態様において、適用点がほぼ5mmの長さであり、捕捉ゾーンがほぼ1〜2mmの長さである場合、適用点から試料捕捉ゾーンまでの間隔はほぼ20〜50mm、好ましくは25〜40mm、さらにより好ましくは30〜40mmであり得、適用点の中心から試料捕捉ゾーンの中心までの間隔および適用点の中心からコントロール捕捉ゾーンの中心までの間隔はほぼ等間隔である。1つの態様において、これらは、5mm以下、さらにより好ましくは1mm以下だけ異なる:例えば、適用点の中心からコントロール捕捉ゾーンの中心までの間隔が35mmである場合、適用点の中心から各試料捕捉ゾーンの中心までの間隔は、35mmの5mm以内、すなわち30〜40mm、より好ましくは35mmの1mm以内、すなわち34〜36mmである。特定の態様において、「ほぼ等間隔」とは、標準的な製造設備を用いた間隔が可能な限り近いことを意味する:例えば、製造設備の識別距離(resolution)がミリメートルである場合、ほぼ等間隔とは1mm以内であり得る。あるいは、別の特定の態様において、ほぼ等間隔である識別距離は、適用点の中心から試料捕捉ゾーンの中心までの間隔(経路の長さ)と関連し得る:例えば、適用点の中心から試料捕捉ゾーンの中心までの間隔と適用点の中心からコントロール捕捉ゾーンの中心までの間隔の差は、適用点の中心から試料捕捉ゾーンの中心までの間隔の長さ(経路の長さ)の10%以内、好ましくは7%以内、好ましくは5%以内、より好ましくは4%以内、より好ましくは3%以内、さらにより好ましくは2%以内、さらにより好ましくは1%以内である。
特定の態様において、コントロール捕捉ゾーンおよび試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)は、適用点の周囲に放射状に分散される(例えば、図2参照);他の態様において、コントロール捕捉ゾーンおよび試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)は互いに隣接し、毛管作用による流体の流れの方向に沿って平行に配置される(例えば、図1参照)。したがって、各試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンは、中心点からほぼ等間隔(例えば、放射状の配置の場合)、ほぼ等間隔(例えば、平行な配置の場合)である。適用点から各試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)およびコントロール捕捉ゾーンへの毛管経路は交差しない:すなわち、適用点から各捕捉ゾーンへの流体の流れの経路は別個のままであり、流体の流れの任意の他の経路と交差しないことに注意されたい。
さらに、好ましい態様において、試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)およびコントロール捕捉ゾーンは、毛管先端の速度を、毛管先端が試料捕捉ゾーンに達した際に粒子の捕捉を可能にするのに充分遅い速度に遅らせるのに充分に大きな空間によって適用点から分離されている。また、間隔は、移動(膜全体を介する毛管先端の移動)の合計時間が流体試料中の遊離の解析物が解析物結合粒子に結合するのを可能にするのに充分長いように充分に大きくなければならない。膜上の成分間の最適な間隔は、慣例の実験法を用いて測定され調整され得る。
定量的アッセイは、試料回収装置をさらに使用する。試料回収装置は、本明細書において使用されるように、流体試料の回収のために使用され得る装置、または回収された流体試料がその内部に蓄積もしくは保存され得る装置をいう。試料回収装置は、下記のような解析物結合粒子を含み得、測定容量の流体試料が添加され得る任意の装置であり得る。代表的な試料回収装置は、試料チューブ、試験管、バイアル、ピペットもしくはピペットチップ、またはシリンジを含む。好ましい態様において、試料回収装置はピペットまたはピペットチップである。
試料回収装置は、単一の目的の解析物の場合は、解析物結合剤でコーティングされた解析物結合粒子の集団を含む。1種類より多くの目的の解析物がある場合、解析物結合粒子は、各目的の解析物に対応する解析物結合剤が存在するように、各目的の解析物の解析物結合剤:例えば、第1の目的の解析物には第1の解析物結合剤;第2の目的の解析物には第2の解析物結合剤;などでコーティングされる。あるいは、試料回収装置は、各目的の解析物に対応する解析物結合粒子の集団が存在するように各解析物結合剤の解析物結合粒子の集団、すなわち、第1の目的の解析物の解析物結合粒子の集団;第2の目的の解析物の解析物結合粒子の集団;などを含み得る。粒子の集団は、粒子の大きさおよび組成、固相装置の膜の組成、およびアッセイの感度のレベルに応じて異なる。集団は、典型的に、ほぼ1×103〜1×109の範囲であるが、所望により、より狭いまたはより広い範囲が使用され得る。好ましい態様において、集団は、ほぼ2×108粒子である。1種類より多くの目的の解析物が評価される場合、集団は、所望により、それに応じて増加され得る(例えば、3種類の目的の解析物が評価される場合は、3倍多くの粒子で)。解析物結合粒子は、各目的の解析物の解析物結合剤(結合ペアの第2のメンバー)でコーティングされ得る粒子である。好ましい態様において、解析物結合粒子は、リポソーム、コロイド状の金、有機ポリマーラテックス粒子、無機蛍光粒子またはリン光性粒子である。特に好ましい態様において、粒子はポリスチレンラテックスビーズであり、最も特に、界面活性剤無含有Superactive Uniform Aldehyde/Sulfate Latexes (Interfacial Dynamics Corp.、Portland、OR)などの界面活性剤の非存在で調製されたポリスチレンラテックスビーズである。
粒子の大きさは、膜の多孔度(流体試料中の解析物の場合)および目的の解析物(1つまたは複数)の大きさ(例えば、微粒子解析物の場合)にも関連する:粒子は、流体の毛管作用によって膜に沿って輸送されるように充分に小さく、また、(固体、例えば、微粒子解析物では)上記の接触解析物結合粒子の複合体が毛管作用によって膜に沿って輸送されるように充分に小さくなければならない。検出を容易にするために粒子は標識され得る。粒子は、粒子の物性に有意に影響しない手段によって標識される;例えば、粒子は、内部標識される(すなわち、標識はリポソーム内またはポリスチレンラテックスビーズ内などの粒子内に含まれる)。
代表的な標識としては、発光性標識;化学発光性標識;リン光性標識;酵素結合標識;電気活性薬剤(例えば、フェロシアン化物)などの化学的標識;および染料または蛍光標識などの比色定量的標識が挙げられる。1つの態様において、蛍光標識が使用される。別の態様において、リン光性粒子、特に、米国特許第5,043,265号に記載のものなどの「上方変換(up-converting)」リン光性粒子が使用される。
粒子は、各目的の解析物の結合ペアの第2のメンバーである解析物結合剤でコーティングされる(例えば、粒子は、上面にコーティングされた1種類より多くの型の解析物結合剤を有する;または各々の集団が上面にコーティングされたその解析物の単一の型の解析物結合剤を有する異なる粒子の集団)。上記のように、解析物結合剤(結合ペアの第2のメンバー)は、その目的の解析物(結合ペアの第1のメンバー)に特異的および優先的に結合する。代表的な解析物結合剤としては、抗体(もしくはその断片);ハプテン;薬物コンジュゲート;レセプター;または他の結合パートナーが挙げられる。1つの好ましい態様において、解析物結合剤は、目的の解析物に対する抗体である。抗体は、モノクローナル抗体またはポリクローナル抗体であり得る。用語「抗体」はまた、本明細書において使用されるように、目的の解析物に結合するのに充分な抗体断片をいう。あるいは、別の態様において、解析物結合部位を有する操作されたタンパク質などの目的の解析物に特異的に結合する分子もまた使用され得る (Holliger、P.およびH. R. Hoogenbloom、Trends in Biotechnology 13:7 9 (1995);Chamow、S. M. and A. Ashkenazi、Trends in Biotechnology 14:52 60:1996))。さらに別の態様において、目的の解析物が薬物である場合、ハプテンまたは他の薬物コンジュゲートが、解析物結合剤として使用され得る。あるいは、さらなる態様において、解析物に結合するレセプターが使用され得る(例えば、目的の解析物がリガンドである場合)。解析物が公知の特異性の抗体である場合、粒子は、解析物抗体が指向される抗原でコーティングされ得るか、または解析物-抗体に対する抗体でコーティングされ得る。さらに、解析物および解析物結合剤が結合ペアを形成するため、代表的な解析物として記載した化合物または分子もまた、解析物結合剤としての機能を果たし得、代表的な解析物結合剤として記載したものも同様に本明細書に記載の解析物としての機能を果たし得る。
試料回収装置内に含まれる解析物結合粒子は、試料回収装置内に安定な形態で保存される。「安定な形態」は、該用語が本明細書で使用される場合、保存中、粒子が化学的構成または物理的状態において有意に変化しない形態を示す。安定な形態は、液体、ゲルまたは固体形態であり得る。好ましい態様において、試料回収装置内に含まれる解析物結合粒子は、蒸発乾燥;凍結乾燥;および/または真空乾燥される。
特に好ましい態様において、試料回収装置は、真空乾燥された解析物結合粒子が存在するピペットチップである。
アッセイを行なうため、上記のような目的の解析物(1つまたは複数)の存在について評価される流体試料が使用される。1つの態様において、流体試料は、試料回収装置に導入(吸引、注入あるいは配置)される。例えば、1つの態様において、流体試料は、ピペットチップを含む試料回収装置に吸引される。試料回収装置への流体試料の導入は、解析物結合粒子との流体試料の混合をもたらし、「混合流体試料」を形成する。解析物結合粒子が蒸発、凍結または真空乾燥される場合、試料回収装置への流体試料の導入は、流体試料中の解析物結合粒子の再水和および懸濁をもたらし得る。バッファー(例えば、希釈用)もまた混合流体試料に導入され、「緩衝された混合流体試料」を形成する。緩衝された混合流体試料は、バッファーを含む「バッファー容器」(例えば、試験管)に混合流体試料を分配すること、または流体試料を導入する前に試料回収装置にバッファーを導入することのいずれかによって形成され得る。あるいは、目的の解析物が固体(例えば、粉末、微粒子;胞子;または上記のような他の粒子)である場合、上記のような流体試料は、バッファー容器に固体を導入することにより調製され得る;この態様において、緩衝された混合流体試料は、試料回収装置に流体試料(バッファーを含む)を導入することにより形成される。別の態様において、バッファーを試料回収装置に導入した後、流体試料が試料回収装置に導入される。
バッファーは、目的の解析物および解析物結合剤間の反応を補助する(例えば、抗体/抗原相互作用を妨害しない);および流体の毛管作用による移動を可能にするのに充分に低い粘度を有する液体であり得る。1つの態様において、バッファーは、以下の成分:緩衝剤(例えば、リン酸塩);塩(例えば、NaCl);タンパク質安定剤(例えば、BSA、カゼイン、血清);および/または非イオン洗剤などの洗剤もしくは界面活性剤(例えば、界面活性剤ツールキットに一般的に利用可能な以下の薬剤:NINATE 411、Zonyl FSN 100、Aerosol OT 100%、GEROPON T 77、BIO TERGE AS 40、STANDAPOL ES 1、Tetronic 1307、Surnyol 465、Surfynol 485、Surfynol 104PG 50、IGEPAL CA210、TRITON X 45、TRITON X 100、TRITON X305、SILWET L7600、RHODASURF ON 870、Cremophor EL、TWEEN 20、TWEEN 80、BRIJ 35、CHEMAL LA 9、Pluronic L64、SURFACTANT 10G、SPAN 60、CRELの1種類以上)の1種類以上を含む。任意に、所望により、バッファーは、増粘剤を含み得る。バッファー用のかかる成分は市販されている。代表的なバッファーとしては、例えば、生理食塩水または50mM Tris HCl、pH 7.2が挙げられる。あるいは、緩衝溶液の代わりに水が使用され得る;本明細書において使用されるように、用語「バッファー」は、緩衝溶液または水のいずれかをいう。
流体試料中に解析物結合粒子をさらに分散させるため、所望により、流体試料およびバッファーが導入された試料回収装置、または混合流体試料が導入されたバッファー容器は、攪拌(例えば、ボルテックスで(vortexed)、振とう、ピペットで上下など)され得る。
好ましい態様において、試料回収装置は、その先端内に真空乾燥され解析物結合粒子を有するピペットチップを含む;流体試料は、ピペットに吸引され、それにより、乾燥された解析物結合粒子を再水和し、混合流体試料を形成する。特に好ましい態様において、混合流体試料はバッファー容器に導入され、緩衝された混合流体試料がもたらされる;試料回収装置を用いてバッファー容器内の緩衝された混合流体試料は、ピペットで上下され、それにより、解析物結合粒子がさらに分配される。目的の解析物が緩衝された混合流体試料中に存在する場合、該解析物およびその解析物結合粒子の間に結合が起こる。解析物結合粒子への解析物の「結合」は、粒子上にコーティングされた解析物結合剤がその目的の解析物と相互作用(例えば結合)していることを示す。流体(存在する場合)中の解析物(1つまたは複数)が接触領域内に吸着された解析物結合粒子に結合するのを可能にする条件下に維持(インキュベート)された解析物結合粒子は、本明細書において「接触解析物結合粒子」と呼ばれる。接触解析物結合粒子は、各目的の解析物が流体試料中に存在するかしないか、および解析物が解析物結合粒子上の解析物結合剤に結合されたかどうかに応じて、解析物結合剤に結合された解析物(1つまたは複数)を有し得るか、有し得ない。解析物結合粒子上に解析物の多数の結合部位あるため、解析物結合粒子に結合された解析物の存在および濃度は変わる;解析物結合粒子に結合された解析物の濃度は、流体試料中に存在する解析物の量に比例して増加し、解析物結合粒子が試料捕捉ゾーンに拘束される(以下に記載)の確率も同様に解析物結合粒子に結合された解析物量の増加とともに増加する。したがって、接触解析物結合粒子の集団は、解析物結合剤に結合された種々の量の解析物を有する粒子、ならびに解析物結合剤に結合された解析物を有しない粒子を含み得る(ちょうど解析物結合粒子は初期に解析物結合剤に結合された解析物をもたないように)。さらに、結合の程度は、条件の時間係数が増加するにつれて増加するが、結合のほとんどは1分以内(例えば、60秒間、好ましくは60秒未満(例えば、45秒間、30秒間または未満)に起こり、さらなるインキュベーション(例えば、1分より長い(2分間、5分間、10分間、15分間)により、さらなる結合がもたらされる。1種類より多くの解析物結合粒子の集団(例えば、異なる目的の解析物の別の集団)が存在する場合、流体(存在する場合)中の解析物(1つまたは複数)が解析物結合粒子に結合するのを可能にする条件下で維持(インキュベート)された解析物結合粒子は、本明細書において「第1の接触解析物結合粒子」、「第2の接触解析物結合粒子」などと呼ばれ、集合的に接触解析物結合粒子として知られる。
緩衝された混合流体試料は、固相装置の膜の適用点または存在する場合は適用パッドに適用される。膜が緩衝された混合流体試料と接触した後、膜は、膜へおよび膜を介して流体が毛管作用によって移動するのを可能にする条件下に維持される。接触解析物結合粒子は、緩衝された混合流体試料から流体の毛管作用の結果、膜を介して移動し、接触解析物結合粒子は、膜に沿って、膜上の試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)へおよび該ゾーンを介してならびにコントロール捕捉ゾーンへおよび該ゾーンを介して移動する。膜は、接触解析物結合粒子が毛管作用によって膜に沿って試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)へおよび該ゾーンを介してならびにコントロール捕捉ゾーンへおよび該ゾーンを介して、続いて捕捉ゾーンを越えて(例えば、心材パッド内に)移動するのを可能にする条件下(例えば、充分な時間および流体容量)に維持され、それにより、捕捉ゾーンから任意の非結合粒子が除去される。
いくつかの接触解析物結合粒子の移動は、各目的の解析物の試料捕捉ゾーン内の試料捕捉試薬に接触解析物結合粒子が結合することにより、および同時に、コントロール捕捉ゾーン内のコントロール捕捉試薬にいくつかの接触解析物結合粒子が結合することにより拘束される。1つの好ましい態様において、解析物結合剤(1つまたは複数)は、目的の抗原に対する抗体であり、コントロール捕捉試薬は、解析物結合剤が由来する種の免疫グロブリンに対する抗体であり得る。この態様において、免疫グロブリンに対する抗体は試料の他の成分と非交差反応性であるべきである:例えば、ヒト試料が試験される場合、ヒト免疫グロブリンと反応しない抗体がコントロール捕捉試薬として使用され得る。
試料捕捉試薬は、接触解析物結合粒子上の結合された解析物結合剤に結合された目的の解析物に結合することにより接触解析物結合粒子に結合する。用語試料-試薬粒子複合体は、本明細書において使用されるように、試料捕捉試薬および接触解析物結合粒子の複合体をいう。接触解析物結合粒子は、試料捕捉ゾーンに拘束され、試料捕捉ゾーン内の試料捕捉試薬との解析物の相互作用による接触解析物結合粒子の捕捉により試料-試薬-粒子複合体を形成する。各試料捕捉ゾーンは、各特定の目的の解析物が試料中に存在するかどうか、および接触解析物結合粒子上のその解析物結合剤に結合されたかどうかに応じて、その内部に拘束された試料試薬-粒子複合体を有し得る。
コントロール捕捉試薬は、接触解析物結合粒子上の解析物結合剤に結合することにより接触解析物結合粒子に結合する。用語コントロール-試薬-粒子複合体は、本明細書において使用されるように、コントロール捕捉試薬および接触解析物結合粒子の複合体をいう。接触解析物結合粒子はコントロール捕捉ゾーンに拘束され、コントロール捕捉ゾーン内でのコントロール捕捉試薬と解析物結合粒子の相互作用による接触解析物結合粒子の捕捉により、コントロール-試薬-粒子複合体を形成する。上記のように、コントロール捕捉試薬は、解析物結合粒子(例えば、解析物結合剤でコーティングされた粒子上の解析物結合剤、または粒子上の別の材料、あるいは粒子それ自体)と相互作用するが、解析物それ自体とは相互作用しない。
続いて、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンのいずれにも拘束されなかった任意の接触解析物結合粒子がこれらのゾーンを越えて前方に移動し、それにより、拘束されなかった任意の粒子を除去する。好ましい態様において、流体は、拘束されなかった任意の接触解析物結合粒子を各試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンに続く心材パッド内に移動させる。
所望により、二次洗浄工程が使用され得る。バッファー(例えば、上記のバッファー)が、緩衝された混合流体試料が膜または存在する場合は適用パッドに浸漬された後、適用点に適用され得る。二次洗浄工程は、その後の任意の時点で使用され得るが、緩衝された混合流体試料を希釈しないものとする。二次洗浄工程は、以下に記載するように、解析物結合粒子が検出された場合、バックグラウンドシグナルの低減に寄与し得る。
次いで、解析物結合粒子に使用された標識の型に適切な手段を用いて、各試料捕捉ゾーンに拘束された解析物結合粒子(試料-試薬-粒子複合体)の量が検出される。好ましい態様において、量は、解析物結合粒子の標識の蛍光の量を測定することなどの光学的方法によって検出される。あるいは、試料-試薬-粒子複合体の量は、導電率または誘電体(静電容量)を用いて検出され得る。あるいは、Hayes et al. (Analytical Chem. 66:1860-1865 (1994))に記載のようなインジウム、ビスマス、ガリウムもしくはテルルイオンなどの放出された電気活性薬剤の電気化学的検出またはRobertsおよびDurst (Analytical Chem. 67:482-491 (1995))に示されているようなフェロシアン化物が使用され得る。例えば、リポソームが使用される場合、リポソーム内にカプセル化されたフェロシアン化物は、捕捉ゾーンへの1滴の洗剤の添加により放出され得、放出されたフェロシアン化物は電気化学的に検出され得る(RobertsおよびDurst、同上)。キレート化剤-タンパク質コンジュゲートを用いて金属イオンをキレート化させる場合、捕捉ゾーンでの1滴の酸の添加はイオンを放出させ、アノードストリッピングボルタメトリー(voltametry)による定量を可能にする(Hayes et al.、同上)。同様に、コントロール捕捉ゾーンに拘束された解析物結合粒子の量は、試料捕捉ゾーンの解析物結合粒子の量と同様に検出される。
1つの態様において、解析物結合粒子の検出量は、固相(例えば、膜)に沿った位置に存在する標識の量に直接関連する曲線で表される。例えば、膜上の各位置(例えば、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンならびに/または試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンに隣接もしくは間の領域および/または他の膜領域)での粒子の検出量が測定され得、膜に沿った位置の間隔の関数としてプロットされ得る。粒子の量は、次いで、存在する標識の量と関連する曲線下面積の関数として計算され得る。
次いで、補正解析物結合粒子量が測定され、次いで、適切な計算を用いてその解析物について補正解析物結合粒子量から目的の解析物の量が測定され得る。補正解析物結合粒子量は、目的の解析物に対応する試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンに拘束された解析物結合粒子の量に基づく。例えば、1つの態様において、補正解析物結合粒子量は、コントロール捕捉ゾーンに存在する解析物結合粒子量に対する試料捕捉ゾーンに存在する解析物結合粒子の量の比(R)として測定される。次いで、標準曲線を用いて補正解析物結合粒子量(比)から存在する解析物の量が測定され得る。解析物が検出される流体(例えば、解析物のない血清など)中、公知濃度の目的の解析物を含有する一連のコントロール試料を調製することにより標準曲線が作成される。次いで、アッセイが該一連のコントロール試料において行なわれる;各コントロール試料についてRの値は測定される;およびR値は、コントロール試料に含まれる解析物の濃度の関数としてプロットされる。未知の量の解析物(「試験試料」)を含有する試料は、試験試料のR値を測定することによりアッセイされ、試験試料中の解析物の濃度は、標準曲線を参照することにより決定される。上記のように、1つの標準曲線が作成され、まとめてすべての試験試料(例えば、特定の試験試薬の調製物を用いたすべての試験試料について)に使用され得る;標準曲線を各試験試料について再度作成する必要はない。別の態様において、補正解析物結合粒子量は、コントロール捕捉ゾーンに存在する解析物結合粒子量および試料捕捉ゾーン内に存在する解析物結合粒子量の合計に対する試料捕捉ゾーン内に存在する解析物結合粒子量の量の比(R)として測定される。次いで、標準曲線を用いて補正解析物結合粒子量(比)から存在する解析物の量が測定され得る。代替的に、他の比および/または標準曲線もまた、試料中の解析物の量を測定するために使用され得る。また、所望に+より、比(R)の計算の前に、試料捕捉ゾーン内に存在する解析物結合粒子量およびコントロール捕捉ゾーンに存在する解析物結合粒子量からバックグラウンドに存在する標識の量が差し引かれ得る。
例えば、アッセイを行なった(液体が捕捉ゾーンを介しておよび該ゾーンを越えて除去された)後、捕捉ゾーンの前、中および後ろの領域内の標識された粒子の量を評価するために膜の全体または一部がスキャンされ得る。スキャンは、捕捉ゾーン(1つまたは複数)を含む領域周囲で予備的に行なわれ得るが、これらのゾーンの外側に延びる領域においても行なわれ得る。捕捉ゾーン(1つまたは複数)の外側の領域に存在する粒子は、「バックグラウンド」、すなわち試料の存在下で膜に非特異的に結合する粒子および捕捉ゾーン(1つまたは複数)にも存在する試料マトリックスの他の構成成分である。捕捉ゾーンに存在する粒子の量は、捕捉試薬によって捕捉された特定の粒子に加えてこの非特異的バックグラウンドを含む。捕捉ゾーン(1つまたは複数)で測定された合計粒子の量からバックグラウンド粒子の量(捕捉ゾーンの前および/または後で得られた)が差し引かれ得る。これにより補正バックグラウンド量が得られ、これにより、試料中に存在する解析物の量のより正確な測定が得られ得る。
1つより多くの目的の解析物が検査される場合、補正解析物結合粒子量は、目的の解析物に対応する試料捕捉ゾーンに拘束された解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーンに拘束された解析物結合粒子の量を用い、各目的の解析物について個々に測定される。したがって、各個々の試料捕捉ゾーンの解析物結合粒子の量がその特定の目的の解析物の補正解析物結合粒子量の測定のみに使用される場合であっても、コントロール捕捉ゾーンの解析物結合粒子の量を用いて目的のすべての解析物について補正解析物結合粒子量が測定される。
多数の目的の解析物の評価のための上記の方法はまた、目的の解析物がすべて同じである多数の目的の解析物(すなわち、多数回解析される単一の解析物)の解析にも適用され得ることに注目すべきである。この態様において、同じ試料捕捉試薬は、試料捕捉ゾーンの各々で使用され得る。所望により、補正解析物結合粒子量は平均され得、目的の解析物の量は得られた平均補正解析物結合粒子量と関連付けられる。
「競合」または「阻害」アッセイ
本発明の競合または阻害アッセイは、サンドイッチアッセイと同様、上記のような、適用点、1つ以上の試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)およびコントロール捕捉ゾーンを含む、膜を含む固相装置を利用する。膜は、任意に、コントロール捕捉ゾーンおよび/または試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)の後ろに心材パッドならびに適用点の前に試料パッドを含み得る。この態様はまた、上記の試料回収装置を利用する。ある特定の態様において、競合(阻害)アッセイのための試料回収装置は、目的の解析物(サンドイッチアッセイで記載のように解析物結合剤でコーティングされる代わりに)または目的の解析物のアナログでコーティングされた解析物コーティング粒子の集団を含む。1つより多くの目的の解析物がある他の態様では、解析物コーティング粒子は、異なる目的の解析物のすべて(または目的の解析物のアナログまたは1つの目的の解析物と別の目的の解析物のアナログの組合せなど)でコーティングされる;あるいは、試料回収装置は、解析物コーティング粒子の1つより多くの集団(各目的の解析物に対して1つ集団で)を含む;各集団は、目的の解析物または目的の解析物のアナログでコーティングされる。本明細書で使用される解析物のアナログは、上記のような解析物-結合剤と結合ペアを形成するという点で解析物と類似した結合特性を有する化合物である。解析物または解析物のアナログは、粒子に直接コーティングされ得るか、または粒子に間接的に結合され得る。以下に使用されるように、用語解析物コーティング粒子は、目的の解析物または目的の解析物のアナログのいずれかでコーティングされた粒子を示し得る。サンドイッチアッセイに関する上記と同様、粒子の集団は、粒子の大きさおよび組成、固相装置の膜の組成、およびアッセイの感度のレベルに応じて異なる。
上記のように、試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)は、試料捕捉試薬が吸着される膜上の点をいう。試料捕捉試薬は、上記のものなどの解析物結合剤である。試料捕捉試薬は、上記のものと同じ解析物結合剤である必要はない;しかしながら、試料捕捉試薬もまた、目的の解析物に特異的および優先的に結合するため、目的の解析物と結合ペアを形成する。1つより多くの目的の解析物がある場合、上記のように、1つより多くの試料捕捉ゾーンがある。上記のように、好ましい態様において、試料捕捉試薬は、解析物に指向される抗体である;これは、粒子にコーティングされた解析物結合剤として使用された抗体に結合するエピトープと同じ解析物のエピトープに対して、または異なる解析物のエピトープに対して指向され得る。
装置は、上記のように、解析物コーティング粒子と反応するが、測定される解析物と相互作用しないコントロール捕捉試薬をさらに含む: 例えば、コントロール捕捉試薬は、粒子上の別の材料(例えば、粒子に結合された解析物の担体;抗体);または粒子それ自体と反応し得る。好ましい態様において、試料捕捉試薬およびコントロール捕捉剤がともに抗体である。コントロール捕捉試薬は、
コントロール捕捉ゾーンの膜上に吸着(膜上にコーティングおよび/または膜中に浸透)される。競合アッセイの成分は、サンドイッチアッセイに関して上記と同様にして配置される。
競合アッセイを行なうため、上記のような、目的の解析物の存在について評価される流体試料が使用される。1つの態様において、流体試料は、試料回収装置に導入(吸引、注入あるいは配置)される。例えば、1つの態様において、流体試料は、ピペットチップを含む試料回収装置に吸引される。試料回収装置への流体試料の導入は、解析物コーティング粒子との流体試料の混合をもたらし、混合流体試料を形成する。解析物コーティング粒子が蒸発、凍結または真空乾燥される場合、試料回収装置への流体試料の導入は、流体試料中の解析物結合粒子の再水和および懸濁をもたらし得る。バッファー(例えば、上記のもの)もまた混合流体試料に導入され、緩衝された混合流体試料を形成する。緩衝された混合流体試料は、バッファーを含むバッファー容器(例えば、試験管)に混合流体試料を分配すること、または流体試料を導入する前に試料回収装置にバッファーを導入することのいずれかによって形成され得る。別の態様において、バッファーは、試料回収装置に導入された後、流体試料が試料回収装置に導入される。代替的に、目的の解析物が固体(例えば、上記のような粉末、微粒子;胞子;もしくは他の粒子)である場合、上記の流体試料は、固体をバッファー容器に導入することにより調製され得る;この態様において、緩衝された混合流体試料は、流体試料(バッファーを含む)を試料回収装置に導入することにより形成される。
流体試料中に解析物コーティング粒子をさらに分散させるため、所望により、流体試料およびバッファーが導入された試料回収装置、または混合流体試料が導入されたバッファー容器は、攪拌(例えば、ボルテックスで、振とう、ピペットで上下など)され得る。
好ましい態様において、試料回収装置は、その先端内に真空乾燥された解析物コーティング粒子を有するピペットチップを含む;流体試料は、ピペットに吸引され、それにより、乾燥された解析物コーティング粒子を再水和し、混合流体試料を形成する。特に好ましい態様において、混合流体試料はバッファー容器に導入され、緩衝された混合流体試料がもたらされる;試料回収装置を用いてバッファー容器内の緩衝された混合流体試料は、ピペットで上下され、それにより、解析物コーティング粒子がさらに分配される。
緩衝された混合流体試料は、固相装置の膜の適用点または存在する場合は適用パッドに適用される。膜が緩衝された混合流体試料と接触した後、膜は、膜へおよび膜を介して流体が毛管作用によって移動するのを可能にする条件下に維持される。解析物コーティング粒子(および試料中に存在する場合は解析物)は、緩衝された混合流体試料からの流体の毛管作用の結果、膜を介して膜上の試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)へおよび該ゾーンを介してならびに同時にコントロール捕捉ゾーン内および該ゾーンを介して移動する。膜は、解析物コーティング粒子が毛管作用によって膜に沿って試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)へおよび該ゾーン内ならびにコントロール捕捉ゾーン内へ、続いて捕捉ゾーンを越えて(例えば、心材パッド内に)移動するのを可能にする条件下(例えば、充分な時間および流体容量)に維持され、それにより、捕捉ゾーンから任意の非結合粒子が除去される。
いくつかの解析物コーティング粒子の移動は、解析物コーティング粒子が試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)の試料捕捉試薬に結合することにより、また、いくつかの解析物コーティング粒子がコントロール捕捉ゾーン内のコントロール捕捉試薬に結合することにより拘束される。解析物コーティング粒子は、試料捕捉試薬への結合について試料中の解析物(存在する場合)と競合する。試料捕捉試薬は、解析物コーティング粒子上の解析物に結合することにより解析物コーティング粒子に結合する。用語試料-試薬-解析物コーティング粒子複合体は、本明細書で使用されるように、試料捕捉試薬および解析物コーティング粒子の複合体をいう。解析物コーティング粒子は試料捕捉ゾーンに拘束され、試料捕捉ゾーンでの試料捕捉試薬との粒子上の目的の解析物の相互作用による解析物コーティング粒子の捕捉により試料-試薬-解析物コーティング粒子複合体を形成する。
コントロール捕捉試薬は、解析物それ自体を除く解析物コーティング粒子の任意の成分に結合することにより解析物コーティング粒子に結合する。用語コントロール-試薬-解析物コーティング粒子複合体は、上記で使用されるように、コントロール捕捉試薬および解析物コーティング粒子の複合体をいう。上記のように、解析物コーティング粒子はコントロール捕捉ゾーンに拘束され、コントロール捕捉ゾーンでのコントロール捕捉試薬との解析物結合粒子の相互作用による解析物コーティング粒子の捕捉のためコントロール-試薬-解析物コーティング粒子複合体を形成する。
続いて、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンのいずれにも拘束されなかった任意の解析物コーティング粒子が捕捉ゾーンを越えて前方に移動する。好ましい態様において、流体は、いずれの捕捉ゾーンにも拘束されなかった任意の接触解析物コーティング粒子を、コントロール捕捉ゾーンに続く心材パッド内に移動させる。
次いで、各試料捕捉ゾーンに拘束された解析物コーティング粒子の量が検出される。解析物コーティング粒子は、解析物コーティング粒子に使用された標識の型に適切な手段を用いて検出される。好ましい態様において、解析物コーティング粒子の量は、解析物結合粒子の標識の蛍光の量を測定することなどの光学的方法によって検出される。コントロール捕捉ゾーンに拘束された解析物コーティング粒子の量は、試料捕捉ゾーン(1つまたは複数)の解析物コーティング粒子の量と同様にして検出される。1つの態様において、上記のように、解析物コーティング粒子の量は、固相(例えば、膜)に沿った位置に存在する標識の量に直接関連する曲線で表される。例えば、膜上の各位置(例えば、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンならびに/または試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンに隣接もしくは間の領域および/または他の膜領域)での粒子の量が測定され得、膜に沿った位置の間隔の関数としてプロットされ得る。粒子の量は、次いで、存在する標識の量と関連する曲線下面積の関数として計算され得る。
補正解析物コーティング粒子の量を測定し、その後補正解析物コーティング粒子量から、適切な計算を用いて解析物の量を測定し得る。補正解析物コーティング粒子の量は、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーン中に拘束された解析物コーティング粒子の量に基づく。例えば、一態様において、補正解析物コーティング粒子量は、試料捕捉ゾーン中に存在する解析物コーティング粒子量のコントロール捕捉ゾーン中に存在する解析物コーティング粒子量に対する比率(R)に反比例する。解析物の存在量は、次いで、標準曲線を利用して、補正解析物コーティング粒子量(比率)から測定され得る。標準曲線は、解析物が検出される液体(解析物を除いた血清など)中の目的の既に分かっている濃度の解析物を含む一連のコントロール試料を調製することで作成される。次いで、一連の試料でアッセイカムを実施し、各コントロール試料についてRの値を測定し、R値をコントロール試料に含まれる解析物の濃度の関数としてプロットする。試験試料についてのR値を測定して、未知量の解析物を含む試料(「試験試料」)をアッセイし、試験試料中の解析物の濃度を、標準曲線を参照して測定する。上述のように、1つの標準曲線が作成されて、まとめて全ての試料に(例えば特定の試験試薬の調製物を使用する全ての試験試料に)使用することができ、各試験試料について標準曲線を再び作成する必要はない。別の態様において、補正解析物コーティング粒子量は、試料捕捉ゾーンに存在する解析物コーティング粒子の量の、コントロール捕捉ゾーンに存在する解析物コーティング粒子量および試料捕捉ゾーンに存在する解析物コーティング粒子量の合計に対する比率(R)に反比例する。解析物の存在量は、次いで、標準曲線を利用して補正解析物コーティング粒子量(比率)から測定され得る。あるいは、他の比率および/または標準曲線も、試料中の解析物の量の測定に使用され得る。また、所望の場合、バックグラウンド中に存在する標識の量は、サンドイッチアッセイに関して先に記載されたように、比率(R)の計算の前に、試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子量から差し引かれ得る。
目的の解析物が1つよりも多くある場合、各目的の解析物の試料捕捉ゾーンに捕捉される解析物コーティング粒子の量を用いて、各目的の解析物についてそれぞれの補正解析物コーティング粒子の量が個々に測定される。
発明の利益
本発明の方法は、解析物結合粒子が固相装置の膜内に埋もれたアッセイと比較して、高い感度を有するアッセイを提供する。サンドイッチアッセイについて、例えば、目的の解析物についてのアッセイ対象の液体試料が膜への適用の前に解析物結合粒子と混合されるので、目的の解析物が、膜で生じる捕捉反応の前に解析物結合粒子に結合するためにより長い時間がある。さらに、液相において目的の解析物と解析物結合粒子の間で相互作用が生じるので、粒子のより大きな移動性のために、固相装置の膜のマトリックスで生じる目的の解析物と解析物結合粒子の間の同じ相互作用よりも効率的な結合が可能になる。また、サンドイッチアッセイおよび競合アッセイの両方に関して、固相装置に埋め込まれ得るよりも多くの粒子が液体回収装置に含まれ得、数が多くなるほど反応の感度は高くなる。また、解析物結合粒子(または解析物コーティング粒子)が、緩衝された混合液体試料を固相膜に適用する前に緩衝された混合液体試料中に分散されるので、粒子は、液体の毛管作用により、液体前面の最速波に(in a quick wave on the crest)なるのではなく、連続的に(1つ以上の)捕捉ゾーン上を通過する。結果的に、より低い濃度の粒子がより長い時間で(1つ以上の)捕捉ゾーンを貫流するので、粒子が「捕捉される」時間は効率的に増加し、(1つ以上の)捕捉ゾーンを貫流する粒子の量が効率的に低くなりながら捕捉ゾーンでのより高く特異的な結合が可能になり、それによって粒子が液体前面の最速部を通過する際に生じる他のものによる非特異的で、物理的な粒子の捕捉の阻害が回避される。さらに、単一の内部コントロールを用いて複数の解析物の評価がなされ得、それにより数種の化合物の同時の分析が容易になる。また、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンでのアッセイ条件は、適用点から等距離であるので、各捕捉ゾーンでの流速が非常に似ているものと同様に可能である。また、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンは、任意の捕捉ゾーンによる任意の先行する遭遇を伴うことなく、液体と遭遇するので、第一の試料捕捉ゾーンを貫流し次いで第二の捕捉ゾーンに入ることに寄与する潜在的な任意の干渉が消失する。
本発明のアッセイは、特にイムノアッセイに関して記載されているが、該アッセイは、解析物および(and the and)解析物結合剤として所望の成分により上述のものと同じ方法を用いて、上述の他の結合ペア(例えば、核酸、レセプター-リガンド、レクチン-糖)と共に同様に使用され得る。
本発明のキット
本発明はまた、本明細書に記載される方法の使用のためのキットを含む。キット成分は、特異的結合ペアの第一および/または第二の構成成分、バッファーおよび/またはバッファー容器、液体回収手段、1つ以上の固相装置(任意に適用パッドおよび/または心材(wicking)パッドを含む)、少なくとも1つの試料回収装置、1つ以上のバッファー容器、標準曲線の作成のためのコントロール試料および/または他の標準曲線の情報、解析物結合粒子、解析物コーティング粒子、および/またはコントロール粒子、捕捉試薬、抗体、目的の解析物について評価対象の試料の回収の補助のためのツール(例えば標本採取用綿棒(swab))、処分装置(例えばバイオハザード廃棄物バッグ)、および/または試料回収装置に関する他の情報もしくは説明書(例えばロット情報、使用期限等)を含み得る。例えば一態様において、キットは、内部に解析物結合粒子を有する少なくとも1つの試料回収装置を備え、好ましい態様において、キットは、内部に、蒸発乾燥、真空乾燥、または凍結乾燥された解析物結合粒子を有する少なくとも1つのピペットチップを備える。別の態様において、キットは、本明細書に記載の少なくとも1つの固相装置および少なくとも1つの試料回収装置を備える。別の好ましい態様において、キットは、少なくとも1つ以上のピペットチップが内部に蒸発乾燥、真空乾燥、または凍結乾燥された解析物結合粒子を有する少なくとも1つのピペット、および少なくとも1つの固相装置を備える。この好ましい態様はまた、任意に、標準曲線に関する情報、ロット情報、および/またはピペットチップ中の解析物結合粒子に関する使用期限を含み得る。さらに別の好ましい態様において、キットは、少なくとも1つの試料回収装置、ピペットチップ上に乾燥した解析物結合粒子を有する少なくとも1つのピペットチップ、少なくとも1つの固相装置、および少なくとも1つのバッファー容器を備える。この好ましい態様はまた、任意にバッファー容器中のバッファーおよび固体試料の回収のためのツール(例えば標本採取用綿棒)を含み得る。
本発明は、その好ましい態様に関して詳細に示され、記載されるが、添付の特許請求の範囲に包含される本発明の範囲を逸脱することなく、本明細書中で形態および詳細の種々の改変がなされ得ることを当業者は理解しよう。
図1は、固相装置における試料捕捉および/またはコントロール捕捉ゾーンの平行な配置を示す。 図2は、固相装置における試料捕捉および/またはコントロール捕捉ゾーンの放射状の配置を示す。

Claims (71)

  1. a) 適用点を備えた膜、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、試料捕捉ゾーンがその上に吸着された試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
    b) 解析物結合粒子の群を含む試料回収装置を提供する工程、解析物結合粒子が解析物結合剤でコーティングされる、
    c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより、液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、接触解析物結合粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
    d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
    e) 液体が、毛管作用により、細片および試料捕捉ゾーンを通って接触解析物結合粒子を移動させ、それにより接触解析物結合粒子を試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って接触解析物結合粒子を移動させ、それにより解析物結合粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
    f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の接触解析物結合粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
    g) 試料捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量を測定する工程、
    h) 試料捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量から補正解析物結合粒子量を測定する工程
    を含み、液体試料中の目的の解析物の量が補正解析物結合粒子量に直接関連する、液体試料中の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。
  2. 補正解析物結合粒子量が、試料捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量のコントロール捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量に対する比率で測定される、請求項1記載の方法。
  3. 補正解析物結合粒子量が、試料捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量の、コントロール捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量および試料捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量の合計に対する比率で測定される、請求項1記載の方法。
  4. 解析物および解析物結合剤が、結合ペアの構成成分であり、結合ペアの一構成成分が、胞子、タンパク質、ホルモン、酵素、糖タンパク質、ペプチド、小分子、多糖、レクチン、抗体、抗体断片、核酸、薬物、薬物コンジュゲート、毒素、ウイルス、ウイルス粒子、細胞壁の一部、ハプテンおよびレセプターからなる群より選択される、請求項1記載の方法。
  5. 解析物結合剤が、抗体、抗体断片、ハプテン、薬物コンジュゲートおよびレセプターからなる群より選択される、請求項1記載の方法。
  6. 解析物結合剤が抗体である、請求項5記載の方法。
  7. 試料捕捉試薬が、解析物結合粒子上の抗体と同一のエピトープに対する抗体、解析物結合粒子上の抗体とは異なるエピトープに対する抗体からなる群より選択される抗体である、請求項6記載の方法。
  8. コントロール捕捉試薬が抗免疫グロブリン抗体である、請求項5記載の方法。
  9. 液体試料が、全血、血漿、血清、尿、脳脊髄液、唾液、精液、硝子体液および滑液からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
  10. 液体試料が懸濁固体を含む、請求項1記載の方法。
  11. 固体が、粒状試料、粉末試料、土壌試料および胞子からなる群より選択される、請求項10記載の方法。
  12. 液体試料が、水、地下水、汚水および廃水からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
  13. 工程 (d)において混合された液体試料が適用パッドを通じて適用点に投入される、請求項1記載の方法。
  14. 工程 (f)において試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の接触解析物結合粒子を心材パッドに移動させる、請求項1記載の方法。
  15. 試料回収装置が、ピペットおよびピペットチップからなる群より選択される、請求項1記載の方法。
  16. 解析物結合粒子の群が、蒸発乾燥、真空乾燥または凍結乾燥される、請求項1記載の方法。
  17. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項1記載の方法。
  18. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが互いに隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項1記載の方法。
  19. a) 適用点を備えた膜、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、試料捕捉ゾーンがその上に吸着された試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
    b) 解析物コーティング粒子の群を含む試料回収装置を提供する工程、解析物結合粒子が解析物または解析物のアナログでコーティングされる、
    c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、解析物コーティング粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
    d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
    e) 液体が、毛管作用により、細片および試料捕捉ゾーンを通って解析物コーティング粒子を移動させ、それにより解析物コーティング粒子を試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って解析物コーティング粒子を移動させ、それにより解析物コーティング粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
    f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の解析物コーティング粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
    g) 試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量を測定する工程、
    h) 試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量から補正解析物コーティング粒子量を測定する工程
    を含み、液体試料中の目的の解析物の量が補正解析物コーティング粒子量に反比例的に関連する、液体試料中の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。
  20. 補正解析物コーティング粒子量が、試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量のコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量に対する比率で測定される、請求項19記載の方法。
  21. 補正解析物コーティング粒子量が、試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量の、コントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量および試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量の合計に対する比率で測定される、請求項19記載の方法。
  22. 解析物および試料捕捉試薬が、結合ペアの構成成分であり、結合ペアの一構成成分が、胞子、タンパク質、ホルモン、酵素、糖タンパク質、ペプチド、小分子、多糖、レクチン、抗体、抗体断片、核酸、薬物、薬物コンジュゲート、毒素、ウイルス、ウイルス粒子、細胞壁の一部、ハプテンおよびレセプターからなる群より選択される、請求項19記載の方法。
  23. 試料捕捉試薬が、抗体、抗体断片、ハプテン、薬物コンジュゲートおよびレセプターからなる群より選択される、請求項19記載の方法。
  24. 試料捕捉試薬が抗体である、請求項23記載の方法。
  25. コントロール捕捉試薬が抗免疫グロブリン抗体である、請求項23記載の方法。
  26. 液体試料が、全血、血漿、血清、尿、脳脊髄液、唾液、精液、硝子体液および滑液からなる群より選択される、請求項19記載の方法。
  27. 液体試料が懸濁固体を含む、請求項19記載の方法。
  28. 固体が、粒状試料、粉末試料、土壌試料および胞子からなる群より選択される、請求項27記載の方法。
  29. 液体試料が、水、地下水、汚水および廃水からなる群より選択される、請求項19記載の方法。
  30. 工程 (d)において混合された液体試料が適用パッドを通じて適用点に投入される、請求項19記載の方法。
  31. 工程 (f)において試料中の液体が、毛管作用により、コントロール捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の解析物コーティング粒子を心材パッドに移動させる、請求項19記載の方法。
  32. 試料回収装置が、ピペットおよびピペットチップからなる群より選択される、請求項19記載の方法。
  33. 解析物コーティング粒子の群が、蒸発乾燥、真空乾燥または凍結乾燥される、請求項19記載の方法。
  34. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項19記載の方法。
  35. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンがそれぞれ隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項19記載の方法。
  36. a) 適用点を備えた膜、少なくとも2つの試料捕捉ゾーン、およびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、第一の試料捕捉ゾーンがその上に吸着された第一の試料捕捉試薬を有し、第二の試料捕捉ゾーンがその上に吸着された第二の試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、各試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
    b) 第一の解析物結合粒子の群および第二の解析物結合粒子の群を含む試料回収装置を提供する工程、第一の解析物結合粒子が第一の解析物結合剤でコーティングされ、第二の解析物結合粒子が第二の解析物結合剤でコーティングされる、
    c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、第一の接触解析物結合粒子および第二の接触解析物結合粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
    d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
    e) 液体が、毛管作用により、細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って第一の接触解析物結合粒子および第二の接触解析物結合粒子を移動させ、それにより第一の試料捕捉ゾーンにおいて第一の接触解析物結合粒子を第一の試料捕捉試薬に結合させ、第二の試料捕捉ゾーンにおいて第二の接触解析物結合粒子を第二の試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って第一の接触解析物結合粒子および第二の接触解析物結合粒子を移動させ、それにより第一の接触解析物結合粒子および第二の接触解析物結合粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
    f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の第一の接触解析物結合粒子および第二の接触解析物結合粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
    g) 第一の試料捕捉ゾーン中の第一の接触解析物結合粒子の量、第二の捕捉ゾーン中の第二の接触解析物結合粒子の量ならびにコントロール捕捉ゾーン中の第一の接触解析物結合粒子および第二の接触解析物結合粒子の量を測定する工程、
    h) 第一の試料捕捉ゾーン中の第一の接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の第一の解析物結合粒子および第二の接触解析物粒子の量から第一の補正解析物結合粒子量、ならびに第二の試料捕捉ゾーン中の第二の接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の第一の接触解析物結合粒子および第二の接触解析物結合粒子の量から第二の補正解析物結合粒子量を測定する工程
    を含み、液体試料中の第一の目的の解析物の量が第一の補正解析物結合粒子量に直接関連し、液体試料中の第二の目的の解析物の量が第二の補正解析物結合粒子量に直接関連する、液体試料中の少なくとも2種類の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。
  37. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項36記載の方法。
  38. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが互いに隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項36記載の方法。
  39. 1種以上の目的のさらなる解析物の量を定量的に測定する工程をさらに含み、膜がそれぞれの目的のさらなる解析物についてさらなる試料捕捉ゾーンを含み、それぞれのさらなる試料捕捉ゾーンがその上に吸着された試料捕捉試薬を有し、試料回収装置がそれぞれの目的のさらなる解析物についてさらなる解析物結合粒子の群をさらに含み、膜が、毛管作用により、液体が細片および試料捕捉ゾーンを通って、さらなる接触解析物結合粒子を移動させることが可能になる条件下で維持され、それによりそれぞれのさらなる試料捕捉ゾーンにおけるさらなる接触解析物結合粒子をさらなる試料捕捉試薬に結合させ、補正解析物結合粒子量が、それぞれの目的の解析物について、それぞれの対応するさらなる試料捕捉ゾーンにおけるさらなる接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーンにおける全ての解析物結合粒子の量から測定され、液体試料中のそれぞれの目的の解析物の量が対応する補正解析物結合粒子量に直接関連する、請求項36記載の方法。
  40. 2種類の目的の解析物が同一の解析物である、請求項36記載の方法。
  41. 補正解析物結合粒子量が平均され、目的の解析物の量が平均補正解析物結合粒子量に関する、請求項40記載の方法。
  42. a) 適用点を備えた膜、少なくとも2つの試料捕捉ゾーン、およびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、第一の試料捕捉ゾーンがその上に吸着された第一の試料捕捉試薬を有し、第二の試料捕捉ゾーンがその上に吸着された第二の試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、各試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
    b) 解析物結合粒子の群を含む試料回収装置を提供する工程、解析物結合粒子が第一の解析物結合剤および第二の解析物結合剤でコーティングされる、
    c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、接触解析物結合粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
    d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
    e) 液体が、毛管作用により、細片および各試料捕捉ゾーンを通って接触解析物結合粒子を移動させ、それにより第一の試料捕捉ゾーンにおいて第一の接触解析物結合粒子を第一の試料捕捉試薬に結合させ、第二の試料捕捉ゾーンにおいて接触解析物結合粒子を第二の試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って接触解析物結合粒子を移動させ、それにより解析物結合粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
    f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の接触解析物結合粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
    g) 第一の試料捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量、第二の捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量を測定する工程、
    h) 第一の試料捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の接触解析物粒子の量から第一の補正解析物結合粒子量、ならびに第二の試料捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の接触解析物粒子の量から第二の補正解析物結合粒子量を測定する工程
    を含み、液体試料中の第一の目的の解析物の量が第一の補正解析物結合粒子量に直接関連し、液体試料中の第二の目的の解析物の量が第二の補正解析物結合粒子量に直接関連する、液体試料中の少なくとも2種類の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。
  43. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項42記載の方法。
  44. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが互いに隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項42記載の方法。
  45. 1種以上の目的のさらなる解析物の量を定量的に測定する工程をさらに含み、膜がそれぞれの目的のさらなる解析物に対するさらなる試料捕捉ゾーンを含み、それぞれのさらなる試料捕捉ゾーンがその上に吸着された試料捕捉試薬を有し、試料回収装置中の解析物結合粒子がそれぞれの目的のさらなる解析物について解析物結合粒子上でコーティングされたさらなる解析物結合剤をさらに含み、膜が、毛管作用により、液体が細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って、さらなる接触解析物結合粒子を移動させることが可能になる条件下で維持され、それによりそれぞれのさらなる試料捕捉ゾーンにおけるさらなる接触解析物結合粒子をさらなる試料捕捉試薬に結合させ、補正解析物結合粒子量がそれぞれの目的の解析物について、それぞれの対応するさらなる試料捕捉ゾーンにおける接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーンにおける接触解析物結合粒子の量から測定され、液体試料中のそれぞれの目的の解析物の量が対応する補正解析物結合粒子量に直接関連する、請求項42記載の方法。
  46. 2種類の目的の解析物が同一の解析物である、請求項42記載の方法。
  47. 補正解析物結合粒子量が平均され、目的の解析物の量が平均補正解析物結合粒子量に関する、請求項46記載の方法。
  48. a) 適用点を備えた膜、少なくとも2つの試料捕捉ゾーン、およびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、第一の試料捕捉ゾーンがその上に吸着された第一の試料捕捉試薬を有し、第二の試料捕捉ゾーンがその上に吸着された第二の試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、各試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
    b) 第一の解析物コーティング粒子の群および第二の解析物コーティング粒子の群を含む試料回収装置を提供する工程、第一の解析物コーティング粒子が第一の解析物または第一の解析物のアナログでコーティングされ、第二の解析物コーティング粒子が第二の解析物または第二の解析物のアナログでコーティングされる、
    c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、第一の解析物コーティング粒子および第二の解析物コーティング粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
    d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
    e) 液体が、毛管作用により、細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って第一の解析物コーティング粒子および第二の解析物コーティング粒子を移動させ、それにより第一の試料捕捉ゾーンにおいて第一の解析物コーティング粒子を第一の試料捕捉試薬に結合させ、第二の試料捕捉ゾーンにおいて第二の解析物コーティング粒子を第二の試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って第一の解析物コーティング粒子および第二の解析物コーティング粒子を移動させ、それにより第一の解析物コーティング粒子および第二の解析物コーティング粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
    f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の第一の解析物コーティング粒子および第二の解析物コーティング粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
    g) 第一の試料捕捉ゾーン中の第一の解析物コーティング粒子の量、第二の試料捕捉ゾーン中の第二の解析物コーティング粒子の量ならびにコントロール捕捉ゾーン中の第一の解析物コーティング粒子および第二の解析物コーティング粒子の量を測定する工程、
    h) 第一の試料捕捉ゾーン中の第一の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の第一の解析物コーティング粒子および第二の解析物粒子の量から第一の補正解析物コーティング粒子量、ならびに第二の試料捕捉ゾーン中の第二の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の第一の解析物コーティング粒子および第二の解析物コーティング粒子の量から第二の補正解析物コーティング粒子量を測定する工程
    を含み、液体試料中の第一の目的の解析物の量が第一の補正解析物コーティング粒子量に反比例的に関連し、液体試料中の第二の目的の解析物の量が第二の補正解析物コーティング粒子量に反比例的に関連する、液体試料中の少なくとも2種類の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。
  49. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項48記載の方法。
  50. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが互いに隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項48記載の方法。
  51. 1種以上の目的のさらなる解析物の量を定量的に測定する工程をさらに含み、膜がそれぞれの目的のさらなる解析物に対するさらなる試料捕捉ゾーンを含み、それぞれのさらなる試料捕捉ゾーンがその上に吸着された試料捕捉試薬を有し、試料回収装置がそれぞれの目的のさらなる解析物に対するさらなる解析物コーティング粒子の一群をさらに含み、膜が、毛管作用により液体が細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って、さらなる解析物コーティング粒子を移動させることが可能になる条件下で維持され、それによりそれぞれのさらなる試料捕捉ゾーンにおけるさらなる解析物コーティング粒子をさらなる試料捕捉試薬に結合させ、補正解析物結合粒子量がそれぞれの目的の解析物についてそれぞれの対応するさらなる試料捕捉ゾーンにおけるさらなる解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーンにおける解析物コーティング粒子の量から測定され、液体試料中のそれぞれの目的の解析物の量が対応する補正解析物コーティング粒子量に直接関連する、請求項48記載の方法。
  52. 2種類の目的の解析物が同一の解析物である、請求項48記載の方法。
  53. 補正解析物コーティング粒子量が平均され、目的の解析物の量が平均補正解析物結合粒子量に関する、請求項52記載の方法。
  54. a) 適用点を備えた膜、少なくとも2つの試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、第一の試料捕捉ゾーンがその上に吸着された第一の試料捕捉試薬を有し、第二の試料捕捉ゾーンがその上に吸着された第二の試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、各試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
    b) 解析物コーティング粒子の群を含む試料回収装置を提供する工程、解析物コーティング粒子が第一の解析物または第一の解析物のアナログおよび第二の解析物または第二の解析物のアナログでコーティングされる、
    c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、解析物コーティング粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
    d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
    e) 液体が、毛管作用により、細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って解析物コーティング粒子を移動させ、それにより第一の試料捕捉ゾーンにおいて解析物コーティング粒子を第一の試料捕捉試薬に結合させ、第二の試料捕捉ゾーンにおいて解析物コーティング粒子を第二の試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って解析物コーティング粒子を移動させ、それにより解析物コーティング粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
    f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の解析物コーティング粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
    g) 第一の試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量、第二の試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量ならびにコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量を測定する工程、
    h) 第一の試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量から第一の補正解析物コーティング粒子量、ならびに第二の試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量から第二の補正解析物コーティング粒子量を測定する工程
    を含み、液体試料中の第一の目的の解析物の量が第一の補正解析物コーティング粒子量に反比例的に関連し、液体試料中の第二の目的の解析物の量が第二の補正解析物コーティング粒子量に反比例的に関連する、液体試料中の少なくとも2種類の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。
  55. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項54記載の方法。
  56. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが互いに隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項54記載の方法。
  57. 1種以上の目的のさらなる解析物の量を定量的に測定する工程をさらに含み、膜がそれぞれの目的のさらなる解析物についてさらなる試料捕捉ゾーンを含み、それぞれのさらなる試料捕捉ゾーンがその上に吸着された試料捕捉試薬を有し、解析物コーティング粒子の群が粒子上にコーティングされたそれぞれの目的のさらなる解析物をさらに含み、膜が、毛管作用により液体が細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って、さらなる接触解析物コーティング粒子を移動させ、それによりさらなる試料捕捉ゾーンにおけるさらなる接触解析物コーティング粒子をさらなる試料捕捉試薬に結合させることが可能になる条件下で維持され、補正解析物結合粒子量がそれぞれの目的の解析物についてそれぞれの対応するさらなる試料捕捉ゾーンにおけるさらなる解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーンにおける解析物コーティング粒子の量から測定され、液体試料中のそれぞれの目的の解析物の量が対応する補正解析物コーティング粒子量に直接関連する、請求項54記載の方法。
  58. 2種類の目的の解析物が同一の解析物である、請求項54記載の方法。
  59. 補正解析物コーティング粒子量が平均され、目的の解析物の量が平均補正解析物結合粒子量に関する、請求項58記載の方法。
  60. a) 適用点を備えた膜、それぞれの目的の解析物についての試料捕捉ゾーン、およびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、それぞれの試料捕捉ゾーンがその上に吸着された目的の解析物の結合パートナーである試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、それぞれの試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
    b) 解析物結合粒子の群を含む試料回収装置を提供する工程、解析物結合粒子のそれぞれの群が、それぞれの目的の解析物について解析物結合粒子の1つ群が存在するように目的の解析物についての解析物結合剤でコーティングされる、
    c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、接触解析物結合粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
    d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
    e) 液体が、毛管作用により、細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って接触解析物結合粒子を移動させ、それによりそれぞれの目的の解析物について試料捕捉ゾーン中で接触解析物結合粒子を試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って接触解析物結合粒子を移動させ、それにより接触解析物結合粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
    f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の接触解析物結合粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
    g) それぞれの試料捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量を測定する工程、
    h) 対応する試料捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量から、それぞれの目的の解析物について補正解析物結合粒子量を測定する工程
    を含み、液体試料中の目的の解析物の量が補正解析物結合粒子量に直接関連する、液体試料中の多数の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。
  61. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項60記載の方法。
  62. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが互いに隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項60記載の方法。
  63. a) 適用点を備えた膜、それぞれの目的の解析物についての試料捕捉ゾーン、およびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、それぞれの試料捕捉ゾーンがその上に吸着された目的の解析物の結合パートナーである試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、それぞれの試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
    b) 解析物結合粒子の群試料回収装置を提供する工程、解析物結合粒子の群が、解析物結合剤がそれぞれの目的の解析物について存在するように目的の解析物についての解析物結合剤でコーティングされる、
    c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、接触解析物結合粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
    d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
    e) 液体が、毛管作用により、細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って接触解析物結合粒子を移動させ、それによりそれぞれの目的の解析物について試料捕捉ゾーン中で接触解析物結合粒子を試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って接触解析物結合粒子を移動させ、それにより接触解析物結合粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
    f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の接触解析物結合粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
    g) それぞれの試料捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の接触解析物結合粒子の量を測定する工程、
    h) 対応する試料捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物結合粒子の量から、それぞれの目的の解析物について補正解析物結合粒子量を測定する工程
    を含み、液体試料中の目的の解析物の量が補正解析物結合粒子量に直接関連する、液体試料中の多数の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。
  64. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項63記載の方法。
  65. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが互いに隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項63記載の方法。
  66. a) 適用点を備えた膜、それぞれの目的の解析物についての試料捕捉ゾーン、およびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、それぞれの試料捕捉ゾーンがその上に吸着された目的の解析物の結合パートナーである試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、それぞれの試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
    b) 解析物コーティング粒子の群を含む試料回収装置を提供する工程、解析物コーティング粒子のそれぞれの群が、それぞれの目的の解析物について解析物コーティング粒子の1つの群が存在するように目的の解析物または目的の解析物のアナログでコーティングされる、
    c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、解析物コーティング粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
    d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
    e) 液体が、毛管作用により、細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って解析物コーティング粒子を移動させ、それによりそれぞれの目的の解析物について試料捕捉ゾーン中で解析物コーティング粒子を試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って解析物コーティング粒子を移動させ、それにより解析物コーティング粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
    f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の解析物コーティング粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
    g) それぞれの試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量を測定する工程、
    h) 対応する試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量から、それぞれの目的の解析物について補正解析物コーティング粒子量を測定する工程
    を含み、液体試料中の目的の解析物の量が補正解析物コーティング粒子量に反比例的に関連する、液体試料中の多数の目的の解析物の量を定量的に測定する方法。
  67. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項66記載の方法。
  68. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンがそれぞれ隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項66記載の方法。
  69. a) 適用点を備えた膜、それぞれの目的の解析物についての試料捕捉ゾーン、およびコントロール捕捉ゾーンを備えた固相装置を提供する工程、それぞれの試料捕捉ゾーンがその上に吸着された目的の解析物の結合パートナーである試料捕捉試薬を有し、コントロール捕捉ゾーンがその上に吸着されたコントロール捕捉試薬を有し、それぞれの試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが適用点からおよそ等間隔である、
    b) 解析物コーティング粒子の群試料回収装置を提供する工程、解析物コーティング粒子のそれぞれの群が、解析物または解析物のアナログがそれぞれの目的の解析物について存在するように、それぞれの目的の解析物について目的の解析物または目的の解析物のアナログでコーティングされる、
    c) i)液体試料を試料回収装置に導入し、混合液体試料を作製し、次いでバッファーを混合液体試料に導入すること、ii)バッファーを試料回収装置に導入し、次いで液体試料を導入すること、またはiii)固体をバッファーに導入することにより液体試料を形成し、次いで液体試料を試料回収装置に導入することのいずれかにより、解析物コーティング粒子を含む緩衝化された混合液体試料を作製する工程、
    d) 緩衝化された混合液体試料を膜の適用点に適用する工程、
    e) 液体が、毛管作用により、細片およびそれぞれの試料捕捉ゾーンを通って解析物コーティング粒子を移動させ、それによりそれぞれの目的の解析物について試料捕捉ゾーン中で解析物コーティング粒子を試料捕捉試薬に結合させ、ならびにそれと同時に試料中の液体が、毛管作用により、細片およびコントロール捕捉ゾーンを通って解析物コーティング粒子を移動させ、それにより解析物コーティング粒子をコントロール捕捉試薬に結合させることが可能な条件下で膜を維持する工程、
    f) 試料中の液体が、毛管作用により、試料捕捉ゾーンまたはコントロール捕捉ゾーンを越えて試料捕捉試薬またはコントロール捕捉試薬と結合していない任意の解析物コーティング粒子を移動させることが可能な条件下で膜をさらに維持する工程、
    g) それぞれの試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量を測定する工程、
    h) 対応する試料捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量およびコントロール捕捉ゾーン中の解析物コーティング粒子の量から、それぞれの目的の解析物について補正解析物コーティング粒子量を測定する工程
    を含む、液体試料中の多数の目的の解析物の量を定量的に測定する方法であって、
    液体試料中の目的の解析物の量が補正解析物コーティング粒子量に反比例的に関連する、方法。
  70. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンが、適用点の周囲に放射状に散在している、請求項69記載の方法。
  71. 試料捕捉ゾーンおよびコントロール捕捉ゾーンがそれぞれ隣接し、毛管作用による液体の流れの方向に沿って平行に配置される、請求項69記載の方法。
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