JP7464375B2 - 電動アクチュエータおよびモータ駆動制御方法 - Google Patents
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Description
具体的には、実際に検出した出力機構の変位位置と目標位置との偏差を求め、偏差が一定の許容範囲より大きければモータを駆動して出力機構を目標位置まで回動させ、偏差が許容範囲内であればモータの駆動を停止する、という制御が行われる。
一方、ブラシレス直流モータは、サーボモータやステッピングモータと比較して安価であり、効率もよく駆動制御も容易であるため、電動アクチュエータをはじめ多くの機器で広く利用されている。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電動アクチュエータ10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる電動アクチュエータの構成を示すブロック図である。
弁体20は、弁本体の内部に形成されている流路の途中に、回動自在に取り付けられており、弁体20の一端には弁本体から外部へ一端が導出された弁軸21が結合されている。弁軸21の一端は、継手22を介して出力軸14の結合されており、電動アクチュエータ10による出力軸14の回動操作により弁体20が回動し、流路の断面積、すなわち弁開度が変化して、流体の流量が制御される。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる電動アクチュエータ10の構成について詳細に説明する。
電動アクチュエータ10には、主な構成として、DCモータ11、駆動回路12、動力伝達部13、出力軸14、角度センサ15、記憶回路16、および制御回路17が設けられている。
DCモータ11は、複数の巻線を有し、これら巻線に対して選択的に供給されたモータ電流Iに基づいて回動するモータである。本実施の形態では、DCモータ11として三相ブラシレスDCモータを用いた場合を例として説明するが、これに限定されるものではない。例えば、ブラシ付きDCモータなど、複数の巻線に対して印可するモータ電流Iを切替制御するような、いわゆるDCモータであれば、DCモータ11として用いてもよい。
駆動回路12は、複数のスイッチング素子を備えており、制御回路17から出力されたモータ制御信号SCに基づいて、DCモータ11の各巻線に対して、選択的に直流のモータ電流Iを供給する機能と、モータ電流Iや巻線U、V、Wの駆動電圧VU,VV,VWの値を示すモニタ信号SDを制御回路17へ出力する機能とを有している。なお、変位制御時におけるモータ電流Iを駆動電流と云い、保持制御時におけるモータ電流Iを保持ブレーキ電流と云うことがある。
動力伝達部13は、歯数の異なる複数の歯車が噛合されたギヤボックスなどの動力伝達機構からなり、DCモータ11のロータ11Rに連結されているシャフト11Sの回転速度を減速して出力軸14を回動させる機能を有している。
出力軸14は、電動アクチュエータ10から弁体20を回動するための軸であり、一端が動力伝達部13に連結され、他端が継手22および弁軸21を介して弁体20と連結されている。
角度センサ15は、動力伝達部13または出力軸14に取り付けられて、出力軸14の回動方向に沿った機械的変位、すなわち回動角度θptを検出し、制御回路17へ出力する角度センサである。角度センサ15は、インクリメンタルエンコーダなどの相対性センサでもよいが、例えば、可変抵抗器からなるポテンショメータなどのように、出力軸14の、任意の基準位置からの絶対的な回転角度θptを検出するアブソリュートセンサであることが望ましい。
記憶回路16は、全体として半導体メモリなどの記憶装置からなり、制御回路17でのモータ駆動制御に用いる各種処理データやプログラム16Pを記憶する機能を有している。
プログラム16Pは、制御回路17のCPUで実行されることにより、CPUと協働してモータ駆動制御を行う各種処理部を実現するプログラムである。プログラム16Pは、外部装置あるいは記録媒体から通信回線を介して記憶回路16に予め格納される。
負荷トルク特性データ16Aについては、テーブル形式で記憶してもよく、関数式として記憶してもよい。負荷トルク特性データ16Aは、弁体20の各開度すなわち出力軸14の各回動角度θptにおいて、弁体20に発生する負荷トルクを示すデータであり、予め実測することができる。負荷トルクの実測については、後述する。
制御回路17は、CPUとその周辺回路を有し、記憶回路16のプログラム16Pを読み込んで実行することにより、モータ駆動制御を行う各種処理部を実現する機能を有している。
制御回路17で実現される主な処理部として、変位制御部17Aと保持制御部17Bがある。
変位制御部17Aは、角度センサ15により検出された出力軸14の回動角度θptと、回動角度θptに関する目標角度θspとの偏差が解消されるように、モータ制御信号SCに基づいて駆動回路12を制御するよう構成されている。これにより、駆動回路12からDCモータ11の巻線U,V,Wへ供給されてDCモータ11を回転させる駆動電流が制御されて、DCモータ11により出力軸14が目標角度θspまで回動される。この変位制御部17Aは、特許請求の範囲に記載された「第1の制御部」に相当する。
保持制御部17Bは、角度センサ15により検出された出力軸14の回動角度θptと、回動角度θptに関する目標角度θspとの偏差が解消されている時に、出力軸14の機械的変位すなわち回動角度θptが一定に保持されるように、モータ制御信号SCに基づいて駆動回路12を制御するよう構成されている。これにより、駆動回路12からDCモータ11の巻線U,V,Wに供給する、出力軸14の回動停止時に、出力軸14の回動角度θptを一定に保持するための保持ブレーキ電流が制御されて、DCモータ11により出力軸14が偏差解消時点における回動角度θptに保持される。このような保持制御部17Bは、特許請求の範囲に記載された「第2の制御部」に相当する。
次に、図5を参照して、本実施の形態にかかる電動アクチュエータ10の動作について説明する。図5は、第1の実施の形態にかかるモータ駆動制御処理を示すフローチャートである。
回動角度θptと目標角度θspとの偏差が解消されて目標角度θspへの回動が完了した場合(ステップS101:YES)、変位制御部17Aは、フィードバック制御を用いた変位制御を停止する(ステップS102)。
次に、保持制御部17Bは、特定した負荷トルクTqから前述した式(1)に基づいて、出力軸14を回動角度θptに保持するためにDCモータ11の巻線U,V,Wに供給すべきモータ電流Iの電流値Ikを計算する(ステップS104)。
このように、本実施の形態は、保持制御部17Bが、出力軸14の回動角度θptと目標角度θspとの偏差が解消された場合、出力軸14の回動角度θptを保持するための保持ブレーキ電流を、駆動回路12からDCモータ11の各巻線U,V,Wへ供給するようにしたものである。
また、本実施の形態においては、実際の弁体の負荷トルク特性に基づいてブレーキ電流を算出しているので、ブレーキ電流は最適値となっており、省エネルギーに貢献できる。
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる電動アクチュエータ10について説明する。図6は、第2の実施の形態にかかる電動アクチュエータの構成を示すブロック図である。
保持制御部17Bは、記憶回路16のマージン特性データ16Bに基づいて、偏差が解消された時点における回動角度θptと対応するマージンの大きさを特定する機能を有している。
本実施の形態にかかる電動アクチュエータ10に関するその他の構成については、図1と同様であり、ここでの説明は省略する。
次に、図7を参照して、本実施の形態にかかる電動アクチュエータ10の動作について説明する。図7は、第2の実施の形態にかかるモータ駆動制御処理を示すフローチャートである。
回動角度θptと目標角度θspとの偏差が解消されて目標角度θspへの回動が完了した場合(ステップS201:YES)、変位制御部17Aは、フィードバック制御を用いた変位制御を停止する(ステップS202)。
次に、保持制御部17Bは、特定したマージンを偏差解消時点の駆動電流の電流値Idに加えることにより、出力軸14を回動角度θptに保持するためにDCモータ11の巻線U,V,Wに供給すべきモータ電流Iの電流値Ikを計算する(ステップS205)。
このように、本実施の形態は、保持制御部17Bが、出力軸14の回動角度θptと目標角度θspとの偏差が解消された時点における、駆動電流の電流値Idに所定のマージンを与えることにより、駆動回路12から供給させる保持ブレーキ電流の電流値Ikを計算するようにしたものである。
これにより、極めて簡素な構成および処理負担で、マージンを特定することが可能となる。
次に、図8を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる電動アクチュエータ10について説明する。図8は、第3の実施の形態にかかる電動アクチュエータ10の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、第1の実施の形態にかかる負荷トルク特性データ16Aが、電動アクチュエータ10の外部で記憶されている場合を例として説明する。
保持制御部17Bは、通信回路18を介して上位装置30の記憶回路32に記憶された負荷トルク特性データ32Aを参照して、角度センサ15により検出された出力軸14の回動角度θptと目標角度θspとの偏差が解消された時点の、回動角度θptと対応する負荷トルクTqを特定するよう構成されている。
本実施の形態にかかる電動アクチュエータ10に関するその他の構成については、図1と同様であり、ここでの説明は省略する。
図8に示すように、上位装置30は、全体としてサーバ装置などの情報処理装置からなり、主な回路構成として、通信回路31、記憶回路32、および処理回路33を備えている。
通信回路31は、通信網NWを介して上位装置30との間でデータ通信を行う機能を備えている。
記憶回路32は、全体として半導体メモリなどの記憶装置からなり、電動アクチュエータ10でのモータ駆動制御に用いる負荷トルク特性データ32Aを記憶する機能を有している。負荷トルク特性データ32Aは、第1の実施の形態にかかる負荷トルク特性データ16Aと同等であり、ここでの説明は省略する。
次に、前述した図5を参照して、本実施の形態にかかる電動アクチュエータ10の動作について説明する。
回動角度θptと目標角度θspとの偏差が解消されて目標角度θspへの回動が完了した場合(ステップS101:YES)、変位制御部17Aは、フィードバック制御を用いた変位制御を停止する(ステップS102)。
このように、本実施の形態は、保持制御部17Bが、通信回路18を介して上位装置30の記憶回路32に記憶された負荷トルク特性データ32Aを参照して、角度センサ15により検出された出力軸14の回動角度θptと目標角度θspとの偏差が解消された時点の、回動角度θptと対応する負荷トルクTqを特定するようにしたものである。
また、複数の電動アクチュエータ10が、上位装置30の同じ負荷トルク特性データ32Aを参照するようにしてもよい。これにより、複数の電動アクチュエータ10を含むシステム全体のハードウェア規模およびハードウェアコストを低減することが可能となるとともに、負荷トルク特性データ32Aの更新に要するメンテナンスコストを大幅に低減することができる。
また、本実施の形態においては、実際の弁体の負荷トルク特性に基づいてブレーキ電流を算出しているので、ブレーキ電流は最適値となっており、省エネルギーに貢献できる。
次に、図9を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかる電動アクチュエータ10について説明する。図9は、第4の実施の形態にかかる電動アクチュエータ10の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、第2の実施の形態にかかるマージン特性データ16Bが、電動アクチュエータ10の外部で記憶されている場合を例として説明する。
保持制御部17Bは、通信回路18を介して上位装置30の記憶回路32に記憶されたマージン特性データ32Bを参照して、角度センサ15により検出された出力軸14の回動角度θptと目標角度θspとの偏差が解消された時点の、回動角度θptと対応するマージンの大きさを特定するよう構成されている。
本実施の形態にかかる電動アクチュエータ10に関するその他の構成については、図6と同様であり、ここでの説明は省略する。
図9に示すように、上位装置30は、全体としてサーバ装置などの情報処理装置からなり、主な回路構成として、通信回路31、記憶回路32、および処理回路33を備えている。
通信回路31は、通信網NWを介して上位装置30との間でデータ通信を行う機能を備えている。
記憶回路32は、全体として半導体メモリなどの記憶装置からなり、電動アクチュエータ10でのモータ駆動制御に用いるマージン特性データ32Bを記憶する機能を有している。マージン特性データ32Bは、第2の実施の形態にかかるマージン特性データ16Bと同等であり、ここでの説明は省略する。
次に、前述した図6を参照して、本実施の形態にかかる電動アクチュエータ10の動作について説明する。
回動角度θptと目標角度θspとの偏差が解消されて目標角度θspへの回動が完了した場合(ステップS201:YES)、変位制御部17Aは、フィードバック制御を用いた変位制御を停止する(ステップS202)。
このように、本実施の形態は、保持制御部17Bが、通信回路18を介して上位装置30の記憶回路32に記憶されたマージン特性データ32Bを参照して、角度センサ15により検出された出力軸14の回動角度θptと目標角度θspとの偏差が解消された時点の、回動角度θptと対応するマージンを特定するようにしたものである。
また、複数の電動アクチュエータ10が、上位装置30の同じマージン特性データ32Bを参照するようにしてもよい。これにより、複数の電動アクチュエータ10を含むシステム全体のハードウェア規模およびハードウェアコストを低減することが可能となるとともに、マージン特性データ32Bの更新に要するメンテナンスコストを大幅に低減することができる。
次に、本発明の第5の実施の形態にかかる電動アクチュエータ10について説明する。
前述した第1の実施の形態では、弁体20の開度と弁体20に生じる負荷トルクTqとの対応関係を、負荷トルク特性データ16Aとして予め用意しておく必要がある。この際、負荷トルクTqは、電動アクチュエータ10のアプリケーションよって変化するため、電動アクチュエータ10の持つ予知保全機能を利用して、予め実測により計算しておくことが望ましい。負荷トルクTqの計算については、制御回路17の保持制御部17Bで実行してもよく、制御回路17に新たな処理部、例えば負荷トルク計算部を設けて実行してもよい。なお、本発明において、弁体20の開度を弁体20または出力軸14の回動角度と云うことがあり、その逆もある。
まず、図10を参照して、電動アクチュエータ10にリターンスプリングRSがある場合における負荷トルクTqの計算方法について説明する。図10は、負荷トルク計算過程(リターンスプリングあり)を示す説明図である。
バルブやダンパーなどの操作端を電動で開閉制御する電動アクチュエータ10の1つとして、出力軸14に取り付けたリターンスプリングRSの復帰力で電源供給遮断時に出力軸14を所定の回動角度まで戻す、いわゆるスプリングリターン形の電動アクチュエータがある。
一方、モータトルクTmは、DCモータ11のトルク定数をKTとし、開度θaxにおいてDCモータ11に流れたモータ電流をIとすると、開度θaxにおけるDCモータ11のモータトルクTmは、次の式(3)で求められる。
次に、図11を参照して、電動アクチュエータ10にリターンスプリングRSがない場合における負荷トルクTqの計算方法について説明する。図11は、負荷トルク計算過程(リターンスプリングなし)を示す説明図である。
一方、モータトルクTmは、DCモータ11のトルク定数をKTとし、開度θaxにおいてDCモータ11に流れたモータ電流をIとすると、開度θaxにおけるDCモータ11のモータトルクTmは、上記の式(3)で求められる。
本実施の形態によれば、電動アクチュエータ10の既存構成で容易に検出できる出力軸14や弁体20の開度、さらにはモータ電流Iに基づいて、動力伝達部13および弁体20にかかる負荷トルクTqを容易に計算することが可能となる。したがって、新たな構成を追加することなく、保持制御に用いる保持ブレーキ電流の電流値Ikを容易に計算することが可能となる。
また、本実施の形態においては、リアルタイムに計測した負荷トルクに基づいてブレーキ電流を算出しているため、異物のつまりおよび弁体の摩耗などの経年変化に対応できる。さらに、リアルタイムに計測した弁体の負荷トルクに基づいてブレーキ電流を算出しているので、ブレーキ電流は最適値となっており、省エネルギーにも貢献できる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (5)
- 複数の巻線を有する直流モータと、
前記複数の巻線に対して選択的に電流を供給する駆動回路と、
前記直流モータの回転に応じて機械的に変位する出力機構と、
前記出力機構の機械的変位を検出するセンサと、
前記駆動回路から前記複数の巻線に対して供給する電流を制御する制御回路とを備え、
前記制御回路は、
前記センサにより検出された前記出力機構の機械的変位と前記機械的変位の目標値との偏差が解消されるよう、前記駆動回路から前記複数の巻線に対して供給されて前記直流モータを回転させる駆動電流を制御する第1の制御部と、
前記偏差が解消されている時に、前記駆動回路から前記複数の巻線に対して供給されて前記出力機構の機械的変位を保持するための保持ブレーキ電流を制御する第2の制御部とを備え、
前記第2の制御部は、前記出力機構の機械的変位と前記出力機構に生じる負荷トルクとの対応関係に基づいて前記偏差が解消された時点における前記機械的変位と対応する負荷トルクを特定し、前記負荷トルクに基づいて前記駆動回路から供給する前記保持ブレーキ電流の大きさを計算する
電動アクチュエータ。 - 請求項1に記載の電動アクチュエータにおいて、
前記出力機構の機械的変位と前記出力機構に生じる負荷トルクとの対応関係を記憶する記憶回路をさらに備え、
前記第2の制御部は、前記記憶回路に記憶された前記対応関係を参照して、前記負荷トルクを特定する
ことを特徴とする電動アクチュエータ。 - 請求項1に記載の電動アクチュエータにおいて、
前記出力機構の機械的変位と前記出力機構に生じる負荷トルクとの対応関係を記憶する記憶回路とネットワークを介して通信する通信回路をさらに備え、
前記第2の制御部は、前記通信回路を介して前記記憶回路に記憶された前記対応関係を参照して、前記負荷トルクを特定する
ことを特徴とする電動アクチュエータ。 - 複数の巻線を有する直流モータと、
前記複数の巻線に対して選択的に電流を供給する駆動回路と、
前記直流モータの回転に応じて機械的に変位する出力機構と、
前記出力機構の機械的変位を検出するセンサと、
前記駆動回路から前記複数の巻線に対して供給する電流を制御する制御回路と、
記憶回路とを備え、
前記制御回路は、
前記センサにより検出された前記出力機構の機械的変位と前記機械的変位の目標値との偏差が解消されるよう、前記駆動回路から前記複数の巻線に対して供給されて前記直流モータを回転させる駆動電流を制御する第1の制御部と、
前記偏差が解消されている時に、前記駆動回路から前記複数の巻線に対して供給されて前記出力機構の機械的変位を保持するための保持ブレーキ電流を制御する第2の制御部とを備え
前記第2の制御部は、前記偏差が解消された時点における前記駆動電流の大きさに所定のマージンを与えることにより、前記駆動回路から供給させる前記保持ブレーキ電流の大きさを計算し、
前記記憶回路は、前記出力機構の機械的変位と前記マージンの大きさとの対応関係を記憶し、
前記第2の制御部は、前記記憶回路に記憶された前記対応関係を参照して、前記マージンの大きさを特定する
電動アクチュエータ。 - 複数の巻線を有する直流モータと、
前記複数の巻線に対して選択的に電流を供給する駆動回路と、
前記直流モータの回転に応じて機械的に変位する出力機構と、
前記出力機構の機械的変位を検出するセンサと、
前記駆動回路から前記複数の巻線に対して供給する電流を制御する制御回路と、
記憶回路とネットワークを介して通信する通信回路とを備え、
前記制御回路は、
前記センサにより検出された前記出力機構の機械的変位と前記機械的変位の目標値との偏差が解消されるよう、前記駆動回路から前記複数の巻線に対して供給されて前記直流モータを回転させる駆動電流を制御する第1の制御部と、
前記偏差が解消されている時に、前記駆動回路から前記複数の巻線に対して供給されて前記出力機構の機械的変位を保持するための保持ブレーキ電流を制御する第2の制御部とを備え
前記第2の制御部は、前記偏差が解消された時点における前記駆動電流の大きさに所定のマージンを与えることにより、前記駆動回路から供給させる前記保持ブレーキ電流の大きさを計算し、
前記記憶回路は、前記出力機構の機械的変位と前記マージンの大きさとの対応関係を記憶し、
前記第2の制御部は、前記通信回路を介して前記記憶回路に記憶された前記対応関係を参照して、前記マージンの大きさを特定する
電動アクチュエータ。
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