JP7461219B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロコンピュータと電子デバイスとの間で通信する電子制御装置に関する。
電子制御装置において、マイクロコンピュータと電子デバイスとの間で高速通信するために、特開2015-102910号公報(特許文献1)に記載されるように、マイクロセカンドバス(MSB)通信を使用する技術が提案されている。MSB通信においては、送信レジスタ及び受信レジスタを備えたMSBコントローラ間で、送信フレームであるコマンドフレーム及びデータフレーム、並びに受信フレームであるアップストリームフレームを送受信している。
特開2015-102910号公報
ところで、マイクロコンピュータから電子デバイスにフレームを送信する場合、コマンドフレームについては電子デバイスからの応答があるが、データフレームについては電子デバイスからの応答がない。このため、MSBコントローラの送信レジスタにおいて、データフレームを送信するレジスタに故障が発生しても、マイクロコンピュータは電子デバイスからの応答がないことから、これを検知することができない。
そこで、本発明は、マイクロコンピュータがデータフレームを送信するレジスタに故障が発生したか否かを診断できる、電子制御装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、データフレームを送信するデータレジスタを使用して、マイクロコンピュータが電子デバイスと通信する電子制御装置が提供される。そして、マイクロコンピュータは、電子デバイスの未使用のポートに対して変化するデータフレームを順次送信するとともに、電子デバイスに対して受信したデータフレームを返送するように指示し、送信したデータフレームと返送されたデータフレームとを比較してデータレジスタの故障を診断する。
本発明の第2の態様によれば、データフレームを送信するデータレジスタを使用して、マイクロコンピュータが電子デバイスと通信し、電子デバイスの出力ポートからマイクロコンピュータへのフィードバックラインが形成された電子制御装置が提供される。そして、マイクロコンピュータは、電子デバイスに対して変化するデータフレームを順次送信し、送信したデータフレームとフィードバックラインを介してフィードバックされたデータとを比較してデータレジスタの故障を診断する。
本発明によれば、電子制御装置のマイクロコンピュータが、データフレームを送信するレジスタに故障が発生したか否かを診断することができる。
電子制御装置の一例を示す概略図である。 マイクロコンピュータ、パワーデバイス及びMSBの具体的な一例を示す概略図である。 第1の診断処理の一例を示すフローチャートである。 データレジスタの故障を診断する方法の説明図である。 マイクロコンピュータ、パワーデバイス及びMSBの変形例を示す概略図である。 第2の診断処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、自動車、建設機械、船舶、航空機、産業機械などに搭載される電子制御装置100の一例を示している。
電子制御装置100は、マイクロコンピュータ200と、パワーデバイス300と、マイクロコンピュータ200とパワーデバイス300とを相互通信可能に接続するMSB400と、を備えている。ここで、パワーデバイス300が、電子デバイスの一例として挙げられる。
マイクロコンピュータ200は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ210と、不揮発性メモリ220と、揮発性メモリ230と、入出力回路240と、通信回路250と、MSBコントローラ260と、これらを相互通信可能に接続する内部バス270と、を内蔵している。
プロセッサ210は、アプリケーションプログラムに記述された命令セット(データの転送、演算、加工、制御、管理など)を実行するハードウエアであって、演算装置、命令やデータを格納するレジスタ、周辺回路などから構成されている。不揮発性メモリ220は、電源供給を遮断してもデータを保持可能なフラッシュROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などからなり、本実施形態を実装するアプリケーションプログラム(コンピュータプログラム)、制御データ、学習値などを保持する。揮発性メモリ230は、電源供給を遮断するとデータが消失するダイナミックRAM(Random Access Memory)などからなり、プロセッサ210の演算過程においてデータを一時的に保持する記憶領域を提供する。
入出力回路240は、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、D/Dコンバータなどからなり、アナログ信号及びデジタル信号の入出力機能を提供する。通信回路250は、例えば、CAN(Controller Area Network)トランシーバなどからなり、ネットワークに接続する機能を提供する。MSBコントローラ260は、MSB400を使用してマイクロコンピュータ200とパワーデバイス300との間で高速シリアル通信するデバイスであって、図2に示すように、コマンドフレームを送信するコマンドレジスタ260Aと、データフレームを送信するデータレジスタ260Bと、アップストリームフレームを受信するアップストリームレジスタ260Cと、を備えている。コマンドフレームには、パワーデバイス300の制御情報が格納され、データフレームには、パワーデバイス300の出力値が格納され、アップストリームフレームには、パワーデバイス300からのコマンドフレームの応答値が格納される。内部バス270は、各デバイス間でデータを交換するための経路であって、アドレスを転送するアドレスバス、データを転送するデータバス、アドレスバスやデータバスで実際に入出力を行うタイミングや制御情報を遣り取りするコントロールバスを含んでいる。
パワーデバイス300は、マイクロコンピュータ200から受信したコマンドフレーム及びデータフレームに応じて、インジェクタ500A、イグニッション500Bなどの外部機器500を駆動制御するデバイスであって、図2に示すように、MSBコントローラ310と、複数の駆動回路320と、を内蔵している。MSBコントローラ310は、マイクロコンピュータ200に送信するデータ(コマンドフレームの応答値など)を格納する送信レジスタ310Aと、マイクロコンピュータ200から受信したデータ(コマンドフレーム、データフレームなど)を格納する受信レジスタ310Bと、を備えている。駆動回路320は、マイクロコンピュータ200から受信したコマンドフレーム及びデータフレームに応じて、インジェクタ500A、イグニッション500Bなどの外部機器500に駆動信号を出力するデバイスであって、例えば、整流ダイオード、パワートランジスタ、サイリスタ、ゲートターンオフサイリスタ、トライアックなどから構成されている。
MSB400は、図2に示すように、同期をとるクロック信号CLKを送信するライン、送信データTxを送信するライン、受信データRxを受信するライン、及びデータ送信許可信号CS(Clear to Send)を送信するラインを含んで構成されている。
このような電子制御装置100を前提として、マイクロコンピュータ200は、以下のような診断処理によって、MSBコントローラ260のデータレジスタ260Bに故障が発生しているか否かを診断する。
図3は、電子制御装置100が起動された後、初期化処理中、シャットダウン処理中を含む所定のタイミングで、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が実行する第1の診断処理の一例を示している。ここで、マイクロコンピュータ200の不揮発性メモリ220には、データフレームの所定ビットを「0」及び「1」に交互に設定する変数Bitが予め記憶されており、電子制御装置100の製造時に初期値として「0」が設定されている(以下同様)。なお、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、不揮発性メモリ220に予め格納されたアプリケーションプログラムに従って第1の診断処理を実行する。
ステップ1(図1では「S1」と略記する。以下同様。)では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、不揮発性メモリ220の変数Bitを参照し、所定ビットを変数Bitが示す値(指示値)にしたデータフレームを作成する。具体的な一例を挙げて説明すると、データフレームが2バイト(16ビット)、所定ビットが第4ビットである場合、データフレームとして「0001000000000000(0x1000)」又は「0000000000000000(0x0000)」が作成される。なお、この場合、第4ビット以外のビットは、「0」に限らず、任意の値「0」又は「1」であってもよい。
ステップ2では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、作成したデータフレームをMSBコントローラ260のデータレジスタ260Bに格納することで、データフレームをパワーデバイス300へと送信する。データフレームを受信したパワーデバイス300のMSBコントローラ310は、このデータフレームを受信レジスタ310Bに格納する。ここで、制御対象機器が予期せぬ動作をしないようにすべく、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、パワーデバイス300の未使用ポート(図2に示す一例では第15ポート)を対象としてデータフレームを送信する。
ステップ3では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、パワーデバイス300のMSBコントローラ310に対して受信レジスタ310Bに格納されているデータ、即ち、受信したデータフレームの返送を指示するコマンドフレームを作成してコマンドレジスタ260Aに格納することで、コマンドフレームをパワーデバイス300へと送信する。コマンドフレームを受信したパワーデバイス300のMSBコントローラ310は、受信レジスタ310Bに格納されている受信データ、即ち、データフレームと同一のデータを作成して送信レジスタ310Aに格納することで、受信したデータフレームをアップストリームフレームとしてマイクロコンピュータ200に返送する。
ステップ4では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、例えば、MSBコントローラ260のアップストリームレジスタ260Cを参照することで、パワーデバイス300からアップストリームフレーム、即ち、データフレームを受信したか否かを判定する。そして、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、データフレームを受信したと判定すれば(Yes)、処理をステップ5へと進める。一方、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、データフレームを受信していないと判定すれば(No)、ステップ4の処理を繰り返す。要するに、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、パワーデバイス300がデータフレームを返送するまで待機する。なお、マイクロコンピュータ200のMSBコントローラ260は、パワーデバイス300からデータフレームを受信すると、これをアップストリームレジスタ260Cに格納する。
ステップ5では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、MSBコントローラ260のアップストリームレジスタ260Cを参照し、そこに格納されているデータフレームの所定ビットが変数Bitの指示値であるか否かを判定する。要するに、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、パワーデバイス300に送信したデータフレームとパワーデバイス300から返送されたデータフレームとを比較し、両者が一致しているか否かを判定する。そして、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、データフレームの所定ビットが変数Bitの指示値であると判定すれば(Yes)、処理をステップ6へと進める。一方、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、データフレームの所定ビットが変数Bitの指示値でないと判定すれば(No)、処理をステップ8へと進める。
ステップ6では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、変数Bitの指示値を反転させる。即ち、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、変数Bitの指示値が「0」であれば「1」に反転させ、変数Bitの指示値が「1」であれば「0」に反転させる。
ステップ7では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、反転させた変数Bitの指示値を不揮発性メモリ220に記憶させる。その後、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、第1の診断処理を終了させる。
ステップ8では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、データフレームの所定ビットが変数Bitの指示値ではない、要するに、パワーデバイス300に送信したデータフレームとパワーデバイス300から返送されたデータフレームとが異なるので、MSBコントローラ260のデータレジスタ260Bが故障していると判定する。そして、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、所定箇所に取り付けられている警告灯を点灯させる。従って、電子制御装置100が自動車、建設機械、船舶、航空機などに搭載されている場合、その運転者などは、電子制御装置100に故障が発生したことを認識できる。
ステップ9では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、制御対象機器を適切に制御できない可能性があるため、その機能を限定したフェイルセーフ処理に移行する。従って、制御対象機器が自動車に搭載されているエンジン、自動変速機などの車載機器であれば、フェイルセーフ処理の一例であるリンプホーム処理を実行することで、修理工場まで自走することができる。その後、マイクロコンピュータのプロセッサ210は、処理をステップ6へと進める。なお、フェイルセーフ処理は、例えば、イグニッションスイッチがONになってからOFFになるまでの1ドライビングサイクルに亘って実行するようにしてもよい。
かかる第1の診断処理によれば、マイクロコンピュータ200において、パワーデバイス300に対して変化するデータフレームを順次送信するとともに、パワーデバイス300に対して受信したデータフレームの返送を指示するコマンドフレームが送信される。そして、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、送信したデータフレームと返送されたデータフレームとを比較し、MSBコントローラ260のデータレジスタ260Bが故障しているか否かを診断することができる。
具体的な一例を挙げる図4を参照して、第1の診断処理を説明する。
第4ビットが「0」及び「1」に交互に変化するデータフレーム(送信データ)は、第1回目の診断において「0000000000000000(0x0000)」になっている。MSBコントローラ260のデータレジスタ260Bが正常である場合、パワーデバイス300のMSBコントローラ310は、正しいデータフレームを受信できたため、アップストリームフレーム(応答データ)として「0000000000000000(0x0000)」を返送する。送信したデータフレーム及び受信したアップストリームファイルの第4ビットが「0」で一致しているので、MSBコントローラ260のデータレジスタ260Bは正常であると診断することができる。
第4ビットが「0」又は「1」に交互に変化するデータフレームは、第2回目の診断において「0001000000000000(0x1000)」に変化する。MSBコントローラ260のデータレジスタ260Bが正常である場合、パワーデバイス300のMSBコントローラ310は、正しいデータフレームを受信できたため、アップストリームフレームとして「0001000000000000(0x1000)」を返送する。送信したデータフレーム及び受信したアップストリームファイルの第4ビットが「1」で一致しているので、MSBコントローラ260のデータレジスタ260Bは正常であると診断することができる。
第4ビットが「0」又は「1」に交互に変化するデータフレームは、第3回目の診断において「0000000000000000(0x0000)」に変化する。MSBコントローラ260のデータレジスタ260Bが故障した場合、パワーデバイス300のMSBコントローラ310は、正しいデータフレームを受信できなかったため、アップストリームフレームとして第2回目の診断において受信したデータフレーム「0001000000000000(0x1000)」を返送する。送信したデータフレーム及び受信したアップストリームファイルの第4ビットが「0」及び「1」で一致していないので、MSBコントローラ260のデータレジスタ260Bは故障していると診断することができる。
従って、マイクロコンピュータ200において、回路変更を伴わずに、パワーデバイス300からの応答がないデータフレームの送信を行うデータレジスタ260Bの故障を診断することができる。また、データフレームの所定ビットが「0」及び「1」に交互に変化するので、MSBコントローラ260のデータレジスタ260Bの固着も診断することができる。
電子制御装置100においては、図5に示すように、パワーデバイス300の少なくとも未使用ポート(空きポート)について、そこから出力されるデータ(データフレーム)をマイクロコンピュータ200にフィードバックする、フィードバックライン600が形成されていてもよい。従って、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、所定ビットが変化するデータフレームをパワーデバイス300に送信した結果、その未使用ポートからどのようなデータが出力されたかを認識することができる。なお、電子制御装置100の他の構成については、先の実施形態と同一であるので、その説明は省略する。必要があれば、先の実施形態の説明を参照されたい。
図6は、図5に示す電子制御装置100を前提として、電子制御装置100が起動された後、初期化処理中、シャットダウン処理中を含む所定のタイミングで、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が実行する第2の診断処理の一例を示している。なお、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、不揮発性メモリ220に予め格納されたアプリケーションプログラムに従って第2の診断処理を実行する。また、第1の診断処理と共通する処理については、重複説明を排除する目的で説明を簡単にする。必要があれば、第1の診断処理の説明を参照されたい。
ステップ10では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、不揮発性メモリ220の変数Bitを参照し、所定ビットを変数Bitの指示値にしたデータフレームを作成する。
ステップ11では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、作成したデータフレームをMSBコントローラ260のデータレジスタ260Bに格納することで、データフレームをパワーデバイス300へと送信する。ここで、制御対象機器が予期せぬ動作をしないようにすべく、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、パワーデバイス300の未使用ポート(図5に示す一例では第15ポート)を対象としてデータフレームを送信する。
ステップ12では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、データフレームをパワーデバイス300に送信した結果、フィードバックライン600を介して、パワーデバイス300の未使用ポートから出力されたデータフレームがフィードバックされたか否かを判定する。そして、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、データフレームがフィードバックされたと判定すれば(Yes)、処理をステップ13へと進める。一方、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、データフレームがフィードバックされていないと判定すれば(No)、ステップ12の処理を繰り返す。要するに、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、パワーデバイス300からデータフレームがフィードバックされるまで待機する。
ステップ13では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、パワーデバイス300からフィードバックされたデータフレームの所定ビットが変数Bitの指示値であるか否かを判定する。要するに、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、パワーデバイス300に送信したデータフレームとパワーデバイス300からフィードバックされたデータフレームとを比較し、両者が一致しているか否かを判定する。そして、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、データフレームの所定ビットが変数Bitの指示値であると判定すれば(Yes)、処理をステップ14へと進める。一方、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、データフレームの所定ビットが変数Bitの指示値でないと判定すれば(No)、処理をステップ16へと進める。
ステップ14では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、変数Bitの指示値を反転させる。
ステップ15では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、変数Bitの指示値を不揮発性メモリ220に記憶させる。その後、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、第2の診断処理を終了させる。
ステップ16では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、パワーデバイス300に送信したデータフレームとパワーデバイス300からフィードバックされたデータフレームとが異なるので、MSBコントローラ260のデータレジスタ260Bが故障していると判定する。そして、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、所定箇所に取り付けられている警告灯を点灯させる。従って、電子制御装置100が自動車、建設機械、船舶、航空機などに搭載されている場合、その運転者などは、電子制御装置100に故障が発生したことを認識できる。
ステップ17では、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210が、制御対象機器を適切に制御できない可能性があるため、その機能を限定したフェイルセーフ処理に移行する。その後、マイクロコンピュータのプロセッサ210は、処理をステップ14へと進める。なお、フェイルセーフ処理は、例えば、イグニッションスイッチがONになってからOFFになるまでの1ドライビングサイクルに亘って実行するようにしてもよい。
かかる第2の診断処理によれば、電子制御装置100の回路を少し変更することで、パワーデバイス300に対してデータフレームの返送を指示するコマンドフレームを送信しなくても、未使用ポートからどのようなデータフレームが出力されたかを認識することができる。従って、上記の点を除き、第1の診断処理と同様な作用及び効果を奏することができる。なお、詳細な作用及び効果は、第1の診断処理と同様であるので、その詳細な説明は省略する。必要があれば、第1の診断処理の説明を参照されたい。
なお、当業者であれば、様々な上記実施形態の技術的思想について、その一部を省略したり、その一部を適宜組み合わせたり、その一部を周知技術に置換したりすることで、新たな実施形態を生み出せることを容易に理解できるであろう。
その一例をいくつか列挙すると、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、ノイズ重畳などによりデータフレームの所定ビットが変化する可能性に鑑み、データフレームの所定ビットが連続して複数回、変数Bitの指示値でないときに、データレジスタ260Bが故障していると診断してもよい。
また、マイクロコンピュータ200のプロセッサ210は、MSBコントローラ260のデータレジスタ260Bに故障が発生したと診断したとき、その故障を特定可能な故障情報を不揮発性メモリ220に記録するようにしてもよい。このようにすれば、電子制御装置100に診断ツールを接続して故障情報を読み出すことで、サービス工場などにおいて故障発生を認識できる。
100 電子制御装置
200 マイクロコンピュータ
260B データレジスタ
300 パワーデバイス(電子デバイス)
400 MSB
600 フィードバックライン

Claims (5)

  1. データフレームを送信するデータレジスタを使用して、マイクロコンピュータが電子デバイスと通信する電子制御装置であって、
    前記マイクロコンピュータが、前記電子デバイスの未使用のポートに対して変化するデータフレームを順次送信するとともに、前記電子デバイスに対して受信したデータフレームの返送を指示し、前記送信したデータフレームと前記返送されたデータフレームとを比較して前記データレジスタの故障を診断するように構成された、
    電子制御装置。
  2. データフレームを送信するデータレジスタを使用して、マイクロコンピュータが電子デバイスと通信する電子制御装置であって、
    前記電子デバイスの出力ポートから前記マイクロコンピュータへのフィードバックラインが形成され、
    前記マイクロコンピュータが、前記電子デバイスに対して変化するデータフレームを順次送信し、前記送信したデータフレームと前記フィードバックラインを介してフィードバックされたデータとを比較して前記データレジスタの故障を診断するように構成された、
    電子制御装置。
  3. 前記電子デバイスは、パワーデバイスであって、
    前記マイクロコンピュータが、前記パワーデバイスの未使用のポートを対象として、前記データフレームを送信するように構成された、
    請求項2に記載の電子制御装置。
  4. 前記電子デバイスに対して送信されるデータフレームは、所定のビットが0及び1に交互に変化する、
    請求項1~請求項3のいずれか1つに記載の電子制御装置。
  5. 前記マイクロコンピュータと前記電子デバイスとは、マイクロセカンドバスを使用して通信する、
    請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の電子制御装置。
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