以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
V2Xは、例えば、車車間(V2V:Vehicle to Vehicle)、路車間(V2I:Vehicle to Infrastructure)、歩車間(V2P: Vehicle to Pedestrian)、又は、車ネットワーク間(V2N:Vehicle to Network)の通信を想定している。
V2V、V2I又はV2Pでは、例えば、基地局(例えば、base station(BS)、又は、NRではgNB、LTEではeNBとも呼ぶ)とのネットワークを介さずに、「サイドリンク(SL:Sidelink)」又は「PC5」と呼ばれるリンクを使用して端末(又はuser equipment(UE)とも呼ぶ)間で直接送受信できる。また、V2Nでは、例えば、基地局と端末との間のリンク(例えば、「Uu」とも呼ぶ)を介した通信が想定されている。
サイドリンクに使用されるリソースは、例えば、SL Band width part(BWP)、及び、リソースプールにより設定される。
SL BWPは、例えば、端末がサイドリンクに使用できる周波数バンドである。SL BWPは、例えば、基地局と端末との間のリンク(例えば、Uuリンク)に設定されるDown link(DL) BWP及びUplink(UL) BWPとは別途設定される。なお、SL BWPとUL BWPとの間で周波数バンドがオーバラップする可能性もある。
リソースプールは、例えば、SL BWP内のリソースにおいて指定される周波数方向及び時間方向のリソースを含む。例えば、1つの端末に対して複数のリソースプールが設定されてもよい。
[NRにおけるサイドリンク]
NR V2Xでは、サイドリンクでの送受信において、例えば、ユニキャスト、グループキャスト、及び、ブロードキャストのサポートが検討されている。
ユニキャストでは、例えば、送信端末(例えば、transmitter UE又はTx UEとも呼ぶ)から受信端末(例えば、receiver UE又はRx UE)への1対1の送信を想定する。また、グループキャストでは、例えば、送信端末から、或るグループに含まれる複数の受信端末への送信を想定する。また、ブロードキャストでは、例えば、送信端末から、受信端末を特定しない送信を想定する。
また、NRのサイドリンクでは、例えば、以下のチャネルの設定が検討されている。
<PSCCH:physical SL control channel>
PSCCHでは、例えば、sidelink control information(SCI)と呼ばれる制御信号が送受信される。SCIには、例えば、データ信号(例えば、PSSCH:physical SL shared channel)のリソース割当情報といったPSSCHの送受信に関する情報が含まれている。
また、例えば、SCIには、送信端末に関する情報(例えば、Layer 1 source ID)、及び、受信端末に関する情報(例えば、Layer 1 destination ID)が含まれてよい。この情報により、送信端末及び受信端末が特定される。
<PSSCH>
PSSCHでは、例えば、データ信号が送受信される。
<PSFCH>
PSFCHでは、例えば、PSSCH(例えば、データ信号)に対するフィードバック信号(例えば、hybrid automatic repeat request(HARQ)feedback)が送受信される。フィードバック信号には、例えば、ACK又はNACKを示す応答信号(例えば、ACK/NACK情報、HARQ-ACKとも呼ばれる)が含まれてよい。フィードバック信号は、例えば、PSSCHがユニキャスト及びグループキャストで送受信される場合に適用されることが検討されている。ACK及びNACKは、例えば、それぞれHARQ-ACK及びHARQ-NACKと呼ばれてもよい。
<PSBCH:physical SL broadcast channel>
PSBCHでは、ブロードキャスト信号が送受信される。
[PSFCH]
次に、PSFCHについて説明する。
サイドリンクにおけるユニキャストでは、例えば、受信端末は、受信したデータの復号に成功したと判断した場合にACKを生成し、データの復号に失敗したと判断した場合にNACKを生成する。そして、受信端末は、例えば、生成したACK又はNACKを示すACK/NACK情報を含むフィードバック信号をPSFCHで送信する。
サイドリンクにおけるグループキャストでは、例えば、PSFCHにおけるフィードバック信号の送信について2方式が検討されている。
1つ目の方式は、例えば、ユニキャストと同様に、フィードバック信号をPSFCHで送信する方式である。2つ目の方式は、例えば、受信端末が受信したデータの復号に失敗したと判断した場合にNACKをPSFCHで送信し、データの復号に成功した場合にはACKを送信しない方式である。
グループキャストでは、例えば、複数の受信端末からフィードバック信号が送信端末へ送信される。例えば、2つ目の方式のように、受信端末がACKを送信しないので、複数の端末の間で同一PSFCHにフィードバック信号(換言すると、NACK)を多重して送信できる。一方、1つ目の方式のように、各端末がACK及びNACKの何れか一方を送信する場合には、例えば、端末毎にPSFCHのリソース領域(以下、PSFCH領域と呼ぶ)が分けられる。
次に、PSFCHのフォーマットの一例について説明する。
図1(a)、(b)及び(c)は、PSFCHのフォーマットの一例を示す。例えば、図1(a)は、NR PUCCH format 0のように、シーケンスによって情報が通知され、1シンボルにPSFCHが配置されるフォーマットを示す。図1(b)は、1シンボルのPSFCHのフォーマットを繰り返して(換言すると、リピティションして)、複数のシンボルにPSFCHが配置されるフォーマットを示す。また、図1(c)は、NR PUCCH format 2のように、複数のシンボルにPSFCHが配置されるフォーマットを示す。
PSFCHは、例えば、スロット(換言すると、或る時間区間)内のサイドリンクに使用可能なシンボル(以下、サイドリンクシンボル又はSLシンボルと呼ぶ)の後方(例えば、最後尾)において、PSCCH及びPSSCHとは重複しないシンボルに配置されること(例えば、図1(a)及び(b)を参照)、及び、PSSCHと周波数多重(換言すると、FDM:Frequency Division Multiplexing)されること(例えば、図1(c)を参照)があり得る。
前述したとおり、PSFCHは、PSSCHに対するフィードバック信号を送信するチャネルである。例えば、受信端末は、PSSCHの信号を受信し、PSSCHの信号を復号し、cyclic redundancy check(CRC)によってPSSCHの復号に成功したか否かを判定した結果を含むフィードバック信号をPSFCHで送信する。
また、PSSCHに対するフィードバック信号を何スロット後又は何シンボル後のPSFCHで送信するか(換言すると、PSFCHの送信タイミング)については、例えば、PSSCHの復号又はPSFCHの信号の生成といった受信端末の処理に関する時間を考慮し、設定されてよい。例えば、PSFCHの送信タイミングは、PSSCHを受信したスロットの何スロット後、又は、何シンボル後より後方のPSFCHというように予め設定される方法があり得る。また、PSCCHによってPSSCHの送信が指示される際、PSFCHのリソースも指定される方法もあり得る。
なお、図1に示すPSFCHは、PSFCHと同一スロットのPSSCHに対するフィードバックに対応する場合に限定されず、例えば、何スロットか前のPSSCHに対するフィードバックに対応してもよい。例えば、図1(c)に示すPSFCHでは、同一スロット内のPSSCHに対するフィードバックをFDM送信できない。よって、図1(c)に示すPSFCHは、図示していない前方のPSSCHに対するフィードバック信号を送信するチャネルである。
[サイドリンクの通信モード]
サイドリンクの通信には、例えば、2つのモード(例えば、Mode 1及びMode 2)がある。
Mode 1では、基地局が、サイドリンクで端末が使用するリソース(例えば、SLリソースと呼ぶ)を決定(換言すると、スケジュール)する。
Mode 2では、端末が予め設定されたリソースプール内のリソースから、SLリソースを決定する。換言すると、Mode 2では、基地局はSLリソースをスケジュールしない。
Mode 1は、例えば、基地局と端末との間が接続されている状態であり、基地局からの指示をサイドリンク通信する端末が受信できる環境下で使用されることが想定されている。Mode 2では、例えば、基地局からの指示がなくても端末が送信できるので、異なるオペレータ配下の端末、又は、カバレッジ外の端末を含めてサイドリンク通信できる。
以上、サイドリンクに関して説明した。
NR V2Xのサイドリンクにおいて、チャネルの配置(換言すると、マッピング、割り当てとも呼ぶ)について十分に検討されていない。
例えば、基地局と端末との間のリンク(例えば、Uuリンク)のDL通信とサイドリンク通信とが、同一コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)又は隣り合う(例えば、隣接する)キャリアで行われる場合、基地局から送信されるDL信号を受信する端末では、サイドリンク通信から干渉の影響を受け、DLの受信品質が劣化し得る。
サイドリンク通信がDL信号へ与える干渉を低減するために、例えば、SLリソースには、UuのDLシンボルを使用せずに、UuのULシンボルを使用することがあり得る。
例えば、Mode 2では、端末は、基地局から指示を受信できないことが想定され得るので、SLリソースには、UuのDLシンボルを使用せずに、ULシンボルを使用することが想定される。
また、Mode 1でも、SLリソースにUuのDLシンボルを使用せずに、ULシンボルを使用することが設定されてもよい。または、Mode 1では、端末には基地局からどのリソースを使用するか指示されるので、SLリソースに、UuのULシンボルに加えて、Flexibleシンボルも使用することが想定される。なお、Flexibleシンボルは、DL及びULの双方に使用される可能性のあるシンボルである。Uuリンクでは、Flexibleシンボルは、例えば、上位レイヤのシグナリングで端末に設定される。また、Flexibleシンボルに設定されたシンボルは、例えば、group common downlink control information(DCI)(又は、DCI format 2_0と呼ぶ)、又は、個別のDCIの指示によって、DLシンボル及びULシンボルの何れか一方に割り当てることもできる。
図2は、サイドリンクのシンボル構成の一例を示す。
図2に示す例では、スロット#0及びスロット#2は、サイドリンクに使用されるリソースプールに含まれるスロットであり、スロット#1は、サイドリンクに使用されるリソースプールに含まれないスロットである。
図2に示す例では、例えば、Mode 1では、Uuリンク(gNB-UE間のリンク)におけるULシンボル(例えば、「U」で表す)又はFlexibleシンボル(例えば、「F」で表す)をサイドリンクに使用可能とする。スロット内のSLシンボルは、例えば、Uuのシンボル設定とは別に設定され得る。図2に示す「X」で示すシンボルは、サイドリンクに使用されないシンボルであり、「SL」で示すシンボルはサイドリンクに使用されるSLシンボルである。図2に示すように、UuにおいてFlexibleシンボル又はULシンボルであっても、SLシンボルに設定されないシンボルもあり得る。
また、図2に示す例では、例えば、Mode 2では、UuリンクにおけるULシンボル(U)をサイドリンクに使用可能とする。また、Mode 2では、Mode 1と同様、スロット内のSLシンボルは、例えば、Uuのシンボル設定とは別に設定され得る。
Mode 1及びMode2の双方において、例えば、リソースプールに含まれるスロット番号、及び、スロット内のシンボル設定(例えば、「X」及び「SL」で表されるシンボル)といったサイドリンクに関する設定方法は、端末に設定される。
サイドリンクに関する設定方法は、例えば、仕様(例えば、規格)において予め設定されてよく、「Pre-configured」と呼ばれるアプリケーションレイヤで設定されてよく、端末に装着されるsubscriber identity module(SIM)に予め設定されてよく、「configured」と呼ばれるsystem information block(SIB)又はその他のradio resource control(RRC)といった上位レイヤのシグナリング(例えば、higher layer parameter)によって設定されてよい。
また、SLリソースについて、スロット単位の設定、及び、シンボル単位の設定は、同時に設定されてもよく、個別に設定されてもよい。例えば、サイドリンクのスロット単位の設定及びシンボル単位の設定が個別に設定される場合、それぞれの設定の更新頻度は異なってもよい。
図2に示す例のように、Uuリンクでは、スロット毎にDLシンボル、Flexibleシンボル及びULシンボルの設定(例えば、各シンボルの個数及び位置のパターン)が異なることがあり得る。よって、SLシンボルの設定(例えば、SLシンボルの個数及び位置)もリソースプール内のスロット毎に異なり得る。
ここで、スロット内のSLシンボル数が少ないほど、サイドリンクの信号を割り当てるリソース量が少なくなり、トランスポートブロックサイズ(TBS:Transport Block Size)が小さくなる。TBSが小さいほど、符号化利得が低くなり、データ信号に対する制御信号のオーバヘッドの割合が大きくなる。また、サイドリンク通信において、例えば、初回送信時と再送時とで同じTBSが設定される場合、初回送信のTBSが小さいほど、再送時のTBSも小さく設定されるので、再送効率が低下する。このように、スロット内のSLシンボル数がPSSCHにおけるデータ信号の送受信に適していない場合があり、サイドリンク通信の伝送効率が低下し得る。
なお、ここでは、PSSCHについて説明したが、サイドリンクの他のチャネル(例えば、PSCCH、PSFCH又はPSBCH)についても同様に、スロット内のSLシンボル数が信号の送受信には適していない場合があり得る。
そこで、本開示の一実施例では、サイドリンク通信の伝送効率を向上する方法について説明する。
例えば、本開示の一実施例では、サイドリンクにおいて信号を送受信するチャネルに応じて、スロットあたりのSLシンボル数の設定値(例えば、最小値)を異ならせる。このSLシンボル数の設定により、例えば、スロットに配置されるチャネルに応じて異なるシンボル数を確保でき、サイドリンク通信の伝送効率を向上できる。
(実施の形態1)
[通信システムの概要]
本実施の形態に係る通信システムは、基地局100、及び、端末200を備える。
図3は、本実施の形態に係る端末200の一部の構成例を示すブロック図である。図3に示す端末200において、信号割当部217(例えば、回路に相当)は、或る時間区間(例えば、スロット)において使用可能なシンボル数に関する情報に基づいて、時間区間における1つ又は複数のチャネルの配置を決定する。送信部218(例えば、送信機に相当)は、配置に従ってチャネルの送信を行う送信機と、を有する。
[基地局の構成]
図4は、本実施の形態に係る基地局100の構成例を示すブロック図である。図4において、基地局100は、PSFCH設定部101と、リソースプール設定部102と、誤り訂正符号化部103と、変調部104と、信号割当部105と、送信部106と、受信部107と、信号分離部108と、復調部109と、誤り訂正復号部110と、を有する。
PSFCH設定部101は、例えば、リソースプール設定部102から入力されるリソースプール設定情報に基づいて、端末200に割り当てるリソースプール毎に、PSFCHが配置されるスロットを設定する。PSFCH設定部101は、例えば、PSFCHが配置されるスロットの周期(換言すると、PSFCHの送信周期。以下、「N」と表す)を設定してもよい。または、PSFCH設定部101は、例えば、PSFCHが配置されるスロットのシフト量(以下、「L」と表す)を設定してもよい。PSFCH設定部101は、例えば、周期N及びシフト量Lの少なくとも一つによって定められるPSFCHに関する情報(以下、PSFCH設定情報と呼ぶ)を生成し、リソースプール設定部102へ出力する。また、PSFCH設定部101は、PSFCH設定情報を含む上位レイヤのシグナリングを、誤り訂正符号化部103へ出力する。
リソースプール設定部102は、サイドリンクに使用するリソースプールを端末200毎に設定する。例えば、リソースプール設定部102は、リソースプールの時間リソース及び周波数リソースに関する情報(以下、リソースプール設定情報と呼ぶ)を生成する。例えば、リソースプール設定部102は、リソースプールに使用可能な時間リソース(例えば、シンボル)を、基地局と端末との間のリンク(例えば、Uuリンク)のULシンボルに設定してよい。または、リソースプール設定部102は、Mode 1では、リソースプールに使用可能なシンボルを、UuリンクのULシンボル及びFlexibleシンボルに設定してよい。
また、リソースプール設定部102は、例えば、PSFCH設定部101から入力されるPSFCH設定情報に基づいて、各チャネル(例えば、PSCCH、PSSCH及びPSFCH)それぞれが配置されるスロットのシンボル数が予め定められているシンボル数(以下、設定値とも呼ぶ)を満たしているか否かを判断する。例えば、リソースプール設定部102は、PSFCH設定部101から入力されるPSFCH設定情報に基づいて、PSCCH、PSSCH及びPSFCHが配置されるスロットのシンボル数がシンボル数の設定値(例えば、後述するY1~Y8といった値)以上であるか否かを判断する。
シンボル数の設定値(換言すると、閾値)は、例えば、PSCCH、PSSCH、PSFCH又はPSBCHといったチャネルの種別、及び、スロットに設定されるチャネルの組み合わせ(例えば、PSCCH及びPSSCH)の少なくとも一つに応じて設定されてよい。
リソースプール設定部102は、各チャネルが配置されるスロットのシンボル数が設定値以上の場合、リソースプール設定情報を含む上位レイヤのシグナリングを誤り訂正符号化部103へ出力する。また、リソースプール設定部102は、リソースプール設定情報を、PSFCH設定部101、信号割当部105、及び、信号分離部108へ出力する。リソースプール設定部102は、各チャネルが配置されるスロットのシンボル数が設定値未満の場合、リソースプール設定情報の出力を行わなくてよい。
誤り訂正符号化部103は、送信データ信号(DLデータ信号)、及び、PSFCH設定部101から入力される上位レイヤのシグナリングを入力とし、入力信号を誤り訂正符号化し、符号化後の信号を変調部104へ出力する。
変調部104は、誤り訂正符号化部103から入力される信号に対して変調処理を施し、変調後のデータ信号を信号割当部105へ出力する。
信号割当部105は、例えば、リソースプール設定部102から入力される情報に基づいて、例えば、基地局100と端末200との間のリンク(例えば、Uuリンク)において使用可能なスロット、及び、サイドリンク通信に使用可能なスロットを特定する。そして、信号割当部105は、変調部104から入力されるデータ信号(例えば、DLデータ信号又は上位レイヤシグナリング)を、Uuリンクにおいて使用可能なリソースに割り当てる。形成された送信信号は、送信部106へ出力される。
なお、リソースプールの設定は端末200毎に異なってもよい。この場合、Uuリンクにおいて使用可能なスロットは、端末200毎に異なる。
送信部106は、信号割当部105から入力される信号に対してアップコンバート等の無線送信処理を施し、アンテナを介して端末200へ送信する。
受信部107は、端末200から送信された信号をアンテナを介して受信し、ダウンコンバート等の無線受信処理を施し、信号分離部108へ出力する。
信号分離部108は、例えば、リソースプール設定部102から入力される情報に基づいて、例えば、Uuリンクにおいて使用可能なスロット、及び、サイドリンク通信に使用可能なスロットを特定する。そして、信号分離部108は、受信部107から入力される、Uuリンクにおいて使用可能なリソースに割り当てられた信号を分離する。信号分離部108は、分離された信号(例えば、ULデータ信号)を復調部109へ出力する。
復調部109は、信号分離部108から入力される信号に対して復調処理を施し、得られた信号を誤り訂正復号部110へ出力する。
誤り訂正復号部110は、復調部109から入力される信号を復号し、端末200からの受信データ信号(ULデータ信号)を得る。
なお、図4に示す例では、基地局100は、PSFCH設定部101及びリソースプール設定部102を備え、PSFCH設定情報及びリソースプール設定情報を含む上位レイヤのシグナリングを生成する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、PSFCH設定情報及びリソースプール設定情報の少なくとも一つは、例えば、Pre-configuredと呼ばれるアプリケーションレイヤで設定されてもよく、SIMに予め設定されてもよい。この場合、基地局100は、PSFCH設定情報又はリソースプール設定情報を生成せずに、予め設定された情報を使用してよい。例えば、基地局100は、予め設定されるリソースプール設定情報に基づいて、基地局100と端末200との間において使用可能なスロットを認識し、基地局100と端末200との間において使用可能なスロットを示す情報を信号割当部105及び信号分離部108へ出力してよい。
[端末の構成]
図5は、本実施の形態に係る端末200の構成例を示すブロック図である。図5において、端末200は、受信部201と、信号分離部202と、SCI受信部203と、Uu復調部204と、Uu誤り訂正復号部205と、SL復調部206と、SL誤り訂正復号部207と、PSFCH受信部208と、ACK/NACK生成部209と、PSFCH設定部210と、リソースプール設定部211と、SCI生成部212と、Uu誤り訂正符号化部213と、Uu変調部214と、SL誤り訂正符号化部215と、SL変調部216と、信号割当部217と、送信部218と、を有する。
受信部201は、受信信号をアンテナを介して受信し、ダウンコンバート等の受信処理を施した後に信号分離部202へ出力する。
信号分離部202は、リソースプール設定部211から入力されるリソースプール設定情報に基づいて、受信部201から入力される信号のうち、基地局100と端末200との間のリンク(例えば、Uuリンク)に対応する信号成分を分離し、Uu復調部204へ出力する。
また、信号分離部202は、リソースプール設定情報に基づいて、受信部201から入力される信号のうち、サイドリンクの信号成分を分離する。そして、信号分離部202は、例えば、サイドリンクの信号成分のうち、PSCCHの信号をSCI受信部203へ出力する。また、信号分離部202は、SCI受信部203から入力されるリソース割当情報に基づいて、受信部201から入力されるサイドリンクの信号成分のうち、端末200宛てのPSSCHの信号を分離し、SL復調部206へ出力する。
また、信号分離部202は、PSFCH設定部210から入力されるPSFCH設定情報、及び、リソースプール設定部211から入力されるリソースプール設定情報に基づいて、PSFCHが配置されるリソース(例えば、他の端末から送信されるフィードバック信号が割り当てられたリソース)を特定する。例えば、信号分離部202は、PSFCHが配置されるスロットに関する情報、及び、SCI生成部212から入力されるリソース割当情報による端末200が以前に他の端末へ送信したPSSCHの信号に関する情報に基づいて、他の端末からのフィードバック信号(例えば、ACK/NACK情報)のリソースを特定してよい。そして、信号分離部202は、特定したリソースに関する情報、及び、特定したリソースの信号をPSFCH受信部208へ出力する。
SCI受信部203は、信号分離部202から入力されるPSCCHの信号成分を復調し、復号する。SCI受信部203は、例えば、PSCCHの信号の復調及び復号を試みて、復号に成功した場合(換言すると、PSCCHに含まれるSCIを検出した場合)、SCIに含まれる端末200宛てのPSSCHのリソース割当情報を信号分離部202へ出力する。なお、SCI受信部203は、例えば、SCIに含まれる送信先情報に基づいて、SCIに含まれる情報が端末200宛ての情報であるか否かを判断してよい。
Uu復調部204は、信号分離部202から入力される信号に対して、復調処理を施し、得られた復調信号をUu誤り訂正復号部205へ出力する。
Uu誤り訂正復号部205は、Uu復調部204から入力される復調信号を復号し、得られた上位レイヤシグナリングをPSFCH設定部210及びリソースプール設定部211へ出力し、得られた受信データ信号(又は、Uu受信データ信号と呼ぶ)を出力する。
SL復調部206は、信号分離部202から入力される信号に対して、復調処理を施し、得られた復調信号をSL誤り訂正復号部207へ出力する。
SL誤り訂正復号部207は、SL復調部206から入力される復調信号を復号し、復号した信号に対して、例えば、cyclic redundancy check(CRC)といった誤り判定を行う。SL誤り訂正復号部207は、判定結果をACK/NACK生成部209へ出力する。また、SL誤り訂正復号部207は、復号した信号の誤りが無い場合、得られた受信データ信号(又は、サイドリンク受信データ信号と呼ぶ)を出力する。
PSFCH受信部208は、信号分離部202から入力される情報に基づいて、他の端末から送信されたフィードバック信号(例えば、端末200が送信したPSSCHに対するACK/NACK情報)を受信する。
ACK/NACK生成部209は、SL誤り訂正復号部207から入力されるCRCの判定結果に基づいて、ACK/NACK情報(例えば、ACK及びNACKの何れかを含む情報)を生成し、信号割当部217へ出力する。例えば、ユニキャスト又はグループキャストに対するフィードバック信号の場合、ACK/NACK生成部209は、CRCの判定結果に基づいて、ACK及びNACKの何れか一方を含むACK/NACK情報を生成してよい。又は、例えば、グループキャストに対するフィードバック信号の場合、ACK/NACK生成部209は、NACKの場合にはACK/NACK情報を信号割当部217へ出力し、ACKの場合にはACK/NACK情報を出力しなくてもよい。
PSFCH設定部210は、例えば、Uu誤り訂正復号部205から入力される上位レイヤシグナリングに含まれるPSFCH設定情報に基づいて、PSFCHが配置されるスロットを設定する。PSFCHが配置されるスロットは、例えば、PSFCHが配置されるスロットの周期N及びシフト量Lの少なくとも一つによって定められてよい。PSFCH設定部210は、設定した情報を、リソースプール設定部211、信号分離部202及び信号割当部217へ出力する。
リソースプール設定部211は、例えば、Uu誤り訂正復号部205から入力される上位レイヤシグナリングに含まれるリソースプール設定情報に基づいて、端末200がサイドリンクに使用するリソースプール(例えば、時間リソース及び周波数リソース)を設定する。
また、リソースプール設定部211は、例えば、基地局100と端末200との間のリンク(例えば、Uuリンク)とサイドリンクとがオーバラップする場合、又は、干渉するコンポーネントキャリア又はBWPに設定されている場合、リソースプールに使用可能なシンボルが、UuリンクのULシンボルであるか否か、又は、Mode1ではULシンボル及びFlexible シンボルの何れかであるか否かを判断してよい。
また、リソースプール設定部211は、例えば、PSFCH設定部210から入力されるPSFCHが配置されるスロット、及び、リソースプール設定情報に基づいてチャネル(例えば、PSCCH、PSSCH及びPSFCH)毎に設定されるシンボル数の設定値に基づいて、リソースプール内のスロットにおけるシンボル数が条件を満たしているか否かを判断する。例えば、リソースプール設定部211は、PSCCH、PSSCH及びPSFCHの少なくとも一つが配置されるスロットのシンボル数が、シンボル数の設定値(例えば、後述するY1、Y2及びY3の何れか)以上であるか否かを判断してよい。リソースプール設定部211は、スロットのシンボル数が設定値以上の場合、リソース設定情報をSCI生成部212、信号分離部202及び信号割当部217へ出力する。一方、リソースプール設定部211は、スロットのシンボル数が設定値未満の場合、リソース設定情報を出力しない。
SCI生成部212は、例えば、リソースプール設定部211から入力される情報(例えば、サイドリンクに使用可能なスロット及びリソースを示す情報)に基づいて、PSSCHを送信するリソースを設定する。SCI生成部212は、設定したリソースに関する情報を含むSCIを生成する。SCIには、例えば、送信元の端末200を識別する情報(例えば、送信元ID)、及び、送信先の端末200を識別する情報(例えば、送信先ID)が含まれてよい。SCI生成部212は、生成したSCIを信号分離部202及び信号割当部217へ出力する。
Uu誤り訂正符号化部213は、Uuリンクの送信データ信号(ULデータ信号)を入力とし、送信データ信号を誤り訂正符号化し、符号化後の信号をUu変調部214へ出力する。
Uu変調部214は、Uu誤り訂正符号化部213から入力される信号を変調し、変調信号を信号割当部217へ出力する。
SL誤り訂正符号化部215は、サイドリンクの送信データ信号(サイドリンクデータ信号)を入力とし、送信データ信号を誤り訂正符号化し、符号化後の信号をSL変調部216へ出力する。
SL変調部216は、SL誤り訂正符号化部215から入力される信号を変調し、変調信号を信号割当部217へ出力する。
信号割当部217は、例えば、リソースプール設定部211から入力される情報、及び、SCI生成部212から入力される情報に基づいて、SCIを含むPSCCHの信号、及び、SL変調部216から入力されるサイドリンクデータ信号を含むPSSCHの信号を、サイドリンクリソースに割り当てる。また、信号割当部217は、例えば、PSFCH設定部210から入力されるPSFCHが配置されるスロットの情報に基づいて、ACK/NACK生成部209から入力されるACK/NACK情報を、サイドリンクリソースに割り当てる。また、信号割当部217は、例えば、Uu変調部214から入力される信号を、Uuリンクのリソース(例えば、上りリンクデータチャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel))のリソースに割り当てる。信号割当部217は、リソースに割り当てた信号を送信部218へ出力する。
送信部218は、信号割当部217から入力される信号に対してアップコンバート等の無線送信処理を施し、送信する。
なお、図5に示す例では、端末200は、PSFCH設定情報及びリソースプール設定情報を含む上位レイヤのシグナリングを受信する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、PSFCH設定情報及びリソースプール設定情報の少なくとも一つは、例えば、Pre-configuredと呼ばれるアプリケーションレイヤで設定されてもよく、SIMに予め設定されてもよい。この場合、端末200は、PSFCH設定情報又はリソースプール設定情報を受信せずに、予め設定された情報を使用してよい。例えば、端末200は、予め設定されるリソースプール設定情報に基づいて、基地局100と端末200との間において使用可能なスロット、及び、サイドリンクに使用可能なスロットを認識し、これらのスロットに関する情報を信号分離部202及び信号割当部217において使用してよい。
[基地局100及び端末200の動作]
次に、基地局100(図4を参照)及び端末200(図5を参照)の動作の一例について説明する。
図6は、端末200の処理の一例を示すフローチャートである。
サイドリンクにおいて送受信する端末200は、例えば、スロットあたりのSLシンボル数の設定値(例えば、最小数)を設定する(S101)。例えば、スロットあたりのSLシンボル数の設定値は、チャネル(例えば、PSCCH、PSSCH、PSFCH又はPSBCH)毎に異なる。
端末200は、サイドリンクに関するパラメータを設定する(S102)。サイドリンクに関するパラメータには、例えば、SL BWP、リソースプール、及び、各スロットに配置されるチャネル(例えば、PSFCHを含む)の設定が含まれてよい。
なお、本実施の形態では、サイドリンクに関するパラメータに基づいて端末200に設定されるSLシンボル数は、SLシンボル数の設定値以上である。換言すると、SLシンボル数は設定値を満たしている。端末200は、設定値よりも少ないSLシンボル数によるチャネルの送受信を指示されることはないと認識する。例えば、端末200は、設定値よりも少ないSLシンボル数を指示された場合、当該指示はエラーであると推定してよい。
端末200は、設定されたパラメータに基づいて、サイドリンク通信を行う(S103)。
なお、スロットあたりのSLシンボル数の設定値、及び、サイドリンクに関するパラメータ(例えば、PSFCH設定情報及びリソースプール設定情報)は、端末200に対して、例えば、規格において予め設定されてもよく、Pre-configuredと呼ばれるアプリケーションレイヤで設定されてもよく、SIMに予め設定されてもよく、configuredと呼ばれるSIB又はその他のRRC等の上位レイヤで設定されてもよい。
次に、スロットあたりのSLシンボル数の設定値(例えば、最小値)について説明する。
例えば、チャネル毎又はチャネルの組み合わせ毎に設定される設定値Y1、Y2、Y3及びY4は、以下のように設定されてよい。また、以下の設定値Y1、Y2、Y3及びY4は、2つ以上を組み合わせて設定されてもよい。
<Y1シンボル>
スロットあたりのSLシンボル数がY1シンボル以上の場合、端末200はPSCCH、PSSCH及びPSFCHをスロット内に配置できる。
<Y2シンボル>
スロットあたりのSLシンボル数がY2シンボル以上の場合、端末200はPSCCH及びPSSCHをスロット内に配置できる。また、Y1とY2との組み合わせの場合、Y1>Y2であり、かつ、Y1>SLシンボル≧Y2の場合、端末200は、PSFCHを配置しなければ、PSCCH及びPSSCHをスロット内に配置できる。
<Y3シンボル>
スロットあたりのSLシンボル数がY3シンボル以上の場合、端末200は、PSFCHをスロット内に配置できる。また、Y1とY3との組み合わせの場合、Y1>Y3であり、かつ、Y1>SLシンボル数≧Y3の場合、端末200は、PSCCH及びPSSCHを配置しなければ、PSFCHをスロット内に配置できる。
<Y4シンボル>
スロットあたりのSLシンボル数がY4シンボル以上の場合、端末200は、PSBCHをスロット内に配置できる。
以下、本実施の形態に係る動作例1について説明する。
[動作例1]
動作例1では、Y1及びY2が端末200に設定される。
また、PSFCHの送信タイミングは、例えば、周期Nに設定される。換言すると、PSFCHは、Nスロット毎に配置される。
また、端末200には、サイドリンクに使用可能な各スロット(換言すると、リソースプール内のスロット)において送受信されるチャネル(例えば、PSCCH、PSSCH及びPSFCHの少なくとも一つ)が設定される。
また、端末200には、サイドリンクに使用可能なスロットにおけるSLシンボル数が、例えば、当該スロットにおいて送受信されるチャネルの設定に基づいて設定される。例えば、PSCCH、PSSCH及びPSFCHが配置されるスロットにおけるSLシンボル数は、Y1以上のシンボル数に設定される。また、例えば、PSCCH及びPSSCHが配置されるスロットにおけるSLシンボル数は、Y2以上のシンボル数に設定される。
動作例1では、PSFCHが配置されるスロットには、PSCCH及びPSSCHも配置される。また、PSFCHが配置されるスロットの何れにおいても、SLシンボル数には、Y1以上のシンボル数が設定される。一方、PSFCHが配置されないスロットには、例えば、PSCCH及びPSSCHが配置され得る。また、PSFCHが配置されず、PSCCH及びPSSCHが配置されるスロットの何れにおいても、SLシンボル数には、Y2以上のシンボル数が設定される。
なお、端末200が受信したPSSCHに対するPSFCHの送信タイミング(例えば、PSSCHを受信したスロットから何スロット後に送信可能であるか)については、例えば、予め定められてよい。
図7は、動作例1に係るサイドリンクのチャネル配置例を示す。
図7では、PSFCHのシンボル数を1シンボルとする。また、PSFCHは、スロット内のSLシンボルの後方(例えば、最後尾)に配置される。また、図7では、Y1=6、Y2=4、N=4とする。
図7に示すように、PSFCHの送信周期に該当するスロット#0及びスロット#4には、PSCCH、PSSCH及びPSFCHが配置される。スロット#0及びスロット#4におけるスロットあたりのSLシンボル数は、それぞれ11シンボル及び6シンボルである。よって、スロット#0及びスロット#4では、SLシンボル数が6シンボル以上であり、Y1(=6)以上という条件を満たしている。
また、図7に示すように、PSFCHの送信周期に該当しないスロット#2には、PSCCH及びPSSCHが配置される。スロット#2におけるスロットあたりのSLシンボル数は5シンボルである。よって、スロット#2では、SLシンボル数がY1(=6)以上という条件は満たさない。ただし、スロット#2は、PSFCHが配置されるスロットではなく、Y2(=4)以上という条件を満たしている。換言すると、スロット#2では、端末200は、SLシンボル数がY1以上という条件を満たさなくても、PSCCH及びPSSCHを配置できる。
動作例1では、図7に示すように、端末200に設定されるリソースプールには、PSCCH、PSSCH及びPSFCHが配置されるスロット#0及び#4、及び、PSCCH及びPSSCHが配置されるスロット#2(換言すると、PSFCHが配置されないスロット)が含まれる。動作例1では、端末200には、各スロットにおいて、SLシンボル数に応じたチャネルが配置される。例えば、各スロットには、設定されるチャネルに対応する設定値(例えば、Y1又はY2)以上のシンボル数が設定される。
また、動作例1では、例えば、SLシンボル数がY1以上のスロットに配置されるチャネル数(動作例1では3個)は、SLシンボル数がY1未満のスロットに配置されるチャネル数(動作例1では2個)より多い。換言すると、動作例1では、リソースプール内のスロットにおいて、SLシンボル数が少ないスロット(例えば、Y1未満のSLシンボル数を含むスロット)には、PSFCHが配置されず、PSCCH及びPSSCHが配置され得る。また、動作例1では、例えば、リソースプール内のスロットにおいて、SLシンボル数が多いスロット(例えば、Y1以上のSLシンボル数を含むスロット)には、PSCCH、PSSCH及びPSFCHが配置され得る。
このスロットのチャネル配置により、SLシンボル数が少ないスロットでも、PSFCHを配置しないことにより、PSSCHに使用可能なシンボル数を確保できるので、例えば、PSSCHの伝送効率(例えば、再送効率)を向上できる。
また、動作例1では、例えば、端末200には、PSFCHに関する設定(例えば、PSFCHの送信周期N)、及び、スロット毎のSLシンボル構成(例えば、SLシンボル数)が設定されている。また、動作例1では、PSCCH、PSSCH及びPSFCHの配置が設定されたスロット(例えば、スロット#0及び#4)のSLシンボル数がY1を満たさない場合(例えば、Y1未満の場合)は想定しない。同様に、PSCCH及びPSSCHの配置が設定され、PSFCHの配置が設定されないスロット(例えば、スロット#2)のSLシンボル数がY2を満たさない場合(例えば、Y2未満の場合)は想定しない。
そこで、端末200は、端末200に設定された情報(例えば、スロットに設定された使用可能なSLシンボル数に関する情報、又は、スロットに配置されるチャネルに関する情報)に基づいて、スロットにおける1つ又は複数のチャネルの配置を決定し、決定したチャネルの配置に従ってチャネルの送信を行う。
また、端末200は、各スロットにおけるチャネル配置、及び、各スロットに配置されるチャネルに対応するSLシンボル数の設定値に基づいて、各チャネルに設定されるSLシンボルの設定が想定された設定であるか否かを判定してよい。
例えば、端末200は、SLシンボルの設定が想定された設定であると判定した場合、端末200に設定された情報に基づいて、サイドリンクの送受信を行ってよい。
一方、端末200は、SLシンボルの設定が想定された設定ではないと判定した場合、例えば、サイドリンクに関する設定情報(例えば、PSFCH設定情報又はリソースプール設定情報)を誤って受信したと判断してよい。例えば、図7に示す例において、PSCCH、PSSCH及びPSFCHが配置されるスロットのSLシンボル数がY1未満の場合、又は、PSCCH及びPSSCHが配置されるスロットのSLシンボル数がY2未満の場合、端末200は、サイドリンクに関する設定情報を誤って受信したと判断してよい。端末200は、サイドリンクに関する設定情報を誤って受信したと判断した場合、例えば、設定情報を再取得してもよい。
このように、動作例1では、例えば、PSFCHが配置されるスロットの設定条件(例えば、SLシンボル数と設定値Y1又はY2との関係)を満たすパラメータが端末200に設定される。このパラメータ設定により、端末200は、端末200に設定されたパラメータに従って動作すればよく、端末200における動作を簡易化できる。
なお、図7では、PSFCHの送信周期N=4を例とし、PSFCHがスロット番号4K(Kは整数)に配置されている例について説明したが、Nの値は4に限定されず、他の値でもよい。例えば、Nの値を5の倍数にしてもよい。Uuリンクでは、例えば、Synchronization Signal Block(SSB)の周期が5の倍数(例えば、5,10,20,40,80,160)に設定される。例えば、端末200がUuリンクにおけるSSBのモニタと、サイドリンクの送受信とをスロット単位で分ける場合には、PSFCHの周期Nを5の倍数に設定することにより、双方のリンクの処理(例えば、送受信)をサポートしやすくなる。
また、PSFCHの送信タイミングの設定は、送信周期Nに限定されず、シフト量Lに基づいてもよい。例えば、シフト量Lが設定される場合、PSFCHは、スロット番号4K+L(Kは整数)に配置される。例えば、シフト量Lは、Nより小さい整数であり、L=(0,1,..N-1)で表されてよい。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る基地局及び端末は、実施の形態1に係る基地局100及び端末200と基本構成が共通する。
本実施の形態では、端末200は、スロットにおいて使用可能なSLシンボル数に基づいて、スロットにおける1つ又は複数のチャネルの配置を決定し、決定したチャネルの配置に従ってチャネルの送信を行う。
例えば、端末200は、PSCCH、PSSCH及びPSFCHといった複数のチャネルが設定されたスロットにおいて、SLシンボル数が多い場合(例えば、SLシンボル数がY1以上のスロット)、PSCCH、PSSCH及びPSFCHを当該スロットに配置する。一方、端末200は、複数のチャネルが設定されたスロットにおいて、SLシンボル数が少ない場合(例えば、SLシンボル数がY1未満のスロット)、例えば、PSFCHを配置せずに、PSCCH及びPSSCHを配置する。
換言すると、端末200は、PSFCHの送信周期Nのスロットであっても、PSFCH(換言すると、PSCCH、PSSCH及びPSFCHの3チャネル)を送信するSLシンボル数の条件(例えば、Y1以上)を満たさない場合、PSFCHを配置せずに、PSCCH及びPSSCHを配置する。また、この場合、例えば、端末200は、PSFCHに設定されたリソースに、PSCCH又はPSSCHの信号を割り当ててもよい。
このスロットのチャネル配置により、PSFCHの送信周期Nにおいて、PSFCHの送信のためのシンボル数が足りないスロットでも、端末200は、サイドリンクの他のチャネル(例えば、PSCCH又はPSSCH)を送受信できる。例えば、PSFCHの送信周期Nとサイドリンクに使用可能なスロットの周期とが合いにくい場合でも、端末200は、サイドリンクの送受信を実施できる。よって、本実施の形態によれば、サイドリンク通信の伝送効率を向上できる。
以下、本実施の形態に係る動作例(例えば、動作例2及び動作例3)について説明する。
[動作例2]
動作例2では、Y1及びY2が端末200に設定される。
また、PSFCHの送信タイミングは、例えば、周期Nに設定される。換言すると、PSFCHは、Nスロット毎に配置される。
また、動作例2では、動作例1と同様、PSCCH、PSSCH及びPSFCHが配置されるスロットでは、SLシンボル数がY1シンボル以上であるという条件が設けられる。また、PSFCHが配置されず、PSCCH及びPSSCHが配置されるスロットでは、SLシンボル数がY2シンボル以上であるという条件が設けられる。
ただし、動作例2では、動作例1と異なり、PSFCHの送信周期Nのスロットにおいて、SLシンボル数がY1シンボル以上であるという条件を満たさないことを許容する。換言すると、動作例2では、PSFCHの送信周期Nのスロットにおいて、Y1シンボル未満のSLシンボルが設定され得る。
PSFCHが配置される予定のスロットにおいて、SLシンボル数がY1シンボル以上という条件を満たさない場合、端末200は、例えば、SLシンボル数がY2シンボル以上という条件を満たす場合には、PSFCHを配置せずに、PSCCH及びPSSCHを配置してよい。なお、SLシンボル数がY2シンボル以上という条件を満たさない場合、端末200は、例えば、PSFCH、PSCCH及びPSSCHを配置しなくてもよく、又は、他の条件(例えば、Y1及びY2と異なる設定値に対応する条件)に対応するチャネルを配置してもよい。
図8は、動作例2に係るサイドリンクのチャネル配置例を示す。
図8では、PSFCHのシンボル数を1とする。また、PSFCHは、スロット内のSLシンボルの後方(例えば、最後尾)に配置される。また、図8では、Y1=6、Y2=4、N=2とする。
図8に示すように、PSFCHの送信周期に該当するスロット#0、#4及び#6におけるスロットあたりのSLシンボル数は、それぞれ11シンボル、6シンボル及び6シンボルである。よって、スロット#0、#4及び#6では、SLシンボル数は、6シンボル以上であり、Y1(=6)以上という条件を満たすので、PSCCH、PSSCH及びPSFCHが配置される。
一方、図8に示すように、PSFCHの送信周期に該当するスロット#2におけるスロットあたりのSLシンボル数は5シンボルである。よって、スロット#2では、SLシンボル数は、Y1(=6)以上という条件を満たさず、Y2(=4)以上という条件を満たすので、PSFCHが配置されずに、PSCCH及びPSSCHが配置されてよい。
また、図8に示すように、PSFCHの送信周期に該当しないスロット#3におけるスロットあたりのSLシンボル数は14シンボルである。よって、スロット#3では、SLシンボル数は、Y2(=4)以上という条件を満たすので、PSCCH及びPSSCHが配置される。
動作例2では、例えば、端末200には、PSFCHに関する設定(例えば、PSFCHの送信周期N)、及び、スロット毎のSLシンボル構成(例えば、SLシンボル数)が設定されている。また、動作例2では、例えば、PSCCH、PSSCH及びPSFCHの配置が設定されたスロット(例えば、図8のスロット#2)のSLシンボル数がY1シンボル未満の場合もあり得る。端末200は、スロットのSLシンボル数がY1未満の場合でも、Y2以上の条件を満たす場合(例えば、Y1>SLシンボル数≧Y2)、PSCCH及びPSSCHの配置を想定する。
換言すると、端末200は、SLシンボル数がY1以上の場合にはPSCCH、PSSCH及びPSFCHを当該スロットに配置し、SLシンボル数がY1未満の場合にはPSCCH、PSSCH及びPSFCHのうち一部のチャネル(例えば、PSCCH及びPSSCH)を配置し、残りのチャネル(例えば、PSFCH)を配置しない。また、PSCCH及びPSSCHの配置の際、PSFCHに確保されていたリソースは、例えば、PSCCH又はPSSCHに割り当てられてよい。
このスロットのチャネル配置により、動作例2では、例えば、PSFCHの送信周期Nのスロットにおいて、SLシンボル数がY1未満のスロットが存在する場合でも、端末200は、当該スロットにおいて、PSFCHの送信をスキップすることにより、PSCCH及びPSSCHを送受信できる。
なお、送信がスキップされたPSFCHによって送信予定であるフィードバック信号(例えば、ACK/NACK情報)に対する処理には、例えば、以下の方法が適用されてよい。
(1)端末200は、例えば、PSFCH(例えば、ACK/NACK情報)の送信を取りやめてよい(換言すると、ドロップしてよい)。また、例えば、PSFCHに対応するPSSCH(例えば、データ信号)を送信した他の端末200は、PSSCHの受信端末におけるPSFCHのドロップを認識できる場合、フィードバック信号の送受信を行わない信号を割り当ててよい。
(2)端末200は、例えば、PSFCHの送信をスキップしたスロットの次のサイドリンク用スロットにおいてPSFCHを送信してよい。例えば、図8では、端末200は、PSFCHの送信をスキップしたスロット#2の次のスロット#3においてPSFCHを送信してよい。このPSFCHの送信により、フィードバック信号の遅延量を低減できる。なお、PSFCHを送信するスロットは、PSFCHの送信をスキップしたスロットの次のスロットに限らず、2つ以上後のスロットでもよい。
(3)端末200は、例えば、PSFCHの送信をスキップしたスロットの次のPSFCHの送信タイミング(例えば、Nスロット後又はLスロット後)においてPSFCHを送信してよい。例えば、図8では、端末200は、スロット#2の次のPSFCHの送信タイミングであるスロット#4においてPSFCHを送信してよい。
(4)端末200は、例えば、PSFCHの送信をスキップしたスロットの次のサイドリンク用スロット又は次のPSFCHの送信タイミングであるスロットに、他のACK/NACK情報を送信するPSFCHが配置される場合、当該PSFCHにおいて、ACK/NACK情報をバンドリングして送信してよい。ここで、「バンドリング」とは、複数のACK/NACK情報のうち、1つでもNACKがあればNACKを設定し、全てがACKであればACKを設定する方法である。
(5)端末200は、例えば、PSFCHの送信をスキップしたスロットの次のサイドリンク用スロット又は次のPSFCHの送信タイミングであるスロットに、他のACK/.NACK情報を送信するPSFCHが配置される場合、ACK/NACK情報を多重して送信してよい。なお、ACK/NACK情報を多重送信する場合、情報量が増加するので、端末200は、例えば、複数のシーケンス又はリソースでACK/NACK情報を送信してもよい。
[動作例3]
動作例1(例えば、図7)及び動作例2(例えば、図8)では、PSFCHがサイドリンク用リソースプールのスロット内の最終シンボルに配置される例について説明したが、それに限定されない。
例えば、図9に示すように、PSFCHは、サイドリンク用リソースプールのスロット内の複数のシンボルに配置されてもよい。図9では、PSFCHは、スロット内の6シンボルに配置されている。換言すると、図9に示すチャネルのフォーマットは、PSFCHが6シンボルに配置され、PSCCHが2シンボルに配置されるフォーマットである。
また、Y1及びY2の設定値は、例えば、PSFCHのフォーマットに応じて異なってもよい。例えば、動作例1(図7)又は動作例2(図8)のようにスロット内の最終シンボルにPSFCHが配置されるフォーマットではY1=6及びY2=4が設定される。これに対して、図9に示すようにスロット内の複数のシンボル(例えば、6シンボル)にPSFCHが配置されるフォーマットでは、Y1=8及びY2=5が設定されてよい。例えば、図9において、スロット内のSLシンボル数がY1=8以上の場合、端末200は、PSCCH(2シンボル)とPSFCH(6シンボル)とを時間領域において重複せずに送信できる。
例えば、図9に示すように、PSFCHの送信周期に該当するスロット#0及び#4では、SLシンボル数=11シンボル及び8シンボルがY1以上であるので、端末200は、PSCCH、PSSCH及びPSFCHを配置する。一方、図9に示すように、PSFCHの送信周期に該当するスロット#2では、SLシンボル数=5シンボルがY1未満かつY2以上であるので、端末200は、PSFCHを配置せずに、PSCCH及びPSSCHを配置する。
なお、図9に示すフォーマットでは、例えば、Y1及びY2の双方の値は、図7及び図8に示すフォーマットのY1及びY2とそれぞれ異なる場合について説明したが、これに限定されず、例えば、Y2の値は、PSFCHのフォーマットに依らず同一の値に設定されてもよい。
また、図9では、一例として、PSFCHとPSSCHとは同一シンボルに配置されるが、PSFCHとPSCCHとは同一シンボルに配置されない。この配置により、PSCCHの送信電力を確保できる。PSCCH及びPSFCHの何れも制御信号であり、例えば、PSSCHよりも優先して送信電力が配分され得る。PSCCHとPSFCHとが同一シンボルに配置されると、例えば、PSCCHの送信電力が低下するので、PSCCHとPSFCHとは同一シンボルには配置されない。なお、例えば、PSCCHの送信電力の低下が送信に影響を受けにくい場合、PSCCH及びPSFCHは同一シンボルに配置されてもよい。
以上、動作例2及び3についてそれぞれ説明した。
(実施の形態3)
本実施の形態に係る基地局及び端末は、実施の形態1に係る基地局100及び端末200と基本構成が共通する。
本実施の形態では、端末200は、スロットにおいて使用可能なSLシンボル数に基づいて、スロットにおける1つ又は複数のチャネルの配置を決定し、決定したチャネルの配置に従ってチャネルの送信を行う。
例えば、端末200は、PSCCH、PSSCH及びPSFCHといった複数のチャネルが設定されたスロットにおいて、SLシンボル数が多い場合(例えば、SLシンボル数がY1以上のスロット)、PSCCH、PSSCH及びPSFCHを当該スロットに配置する。一方、端末200は、複数のチャネルが設定されたスロットにおいて、SLシンボル数が少ない場合(例えば、SLシンボル数がY1未満のスロット)、例えば、PSFCHを配置する。
このスロットにおけるチャネル配置により、例えば、複数のチャネルの送信のためのSLシンボル数が足りないスロットでも、端末200はPSFCHの信号を送信できるので、スロットを有効利用できる。よって、本実施の形態によれば、サイドリンク通信の伝送効率を向上できる。
以下、本実施の形態に係る動作例4について説明する。
[動作例4]
動作例4では、Y1及びY3が端末200に設定される。
また、PSFCHの送信タイミングは、例えば、周期Nに設定される。換言すると、PSFCHは、Nスロット毎に配置される。
また、動作例4では、動作例1と同様、PSCCH、PSSCH及びPSFCHが配置されるスロットでは、SLシンボル数がY1シンボル以上であるという条件が設けられる。また、PSCCH及びPSSCHが配置されず、PSFCHが配置されるスロットでは、SLシンボル数がY3シンボル以上であるという条件が設けられる。
ただし、動作例4では、動作例1と異なり、PSFCHの送信周期Nのスロットにおいて、SLシンボル数がY1シンボル以上であるという条件、又は、SLシンボル数がY3シンボル以上であるという条件を満たさないことを許容する。換言すると、動作例4では、PSFCHの送信周期Nのスロットにおいて、Y1シンボル未満又はY3シンボル未満のSLシンボルが設定され得る。
PSFCHが配置される予定のスロットにおいて、SLシンボル数がY1シンボル以上という条件を満たさない場合、端末200は、例えば、SLシンボル数がY3シンボル以上という条件を満たす場合には、PSCCH及びPSSCHを配置せずに、PSFCHを配置してよい。
図10は、動作例4に係るサイドリンクのチャネル配置例を示す。
図10では、PSFCHのシンボル数を1とする。また、PSFCHは、スロット内のSLシンボルの後方(例えば、最後尾)に配置される。また、図10では、Y1=6、Y3=2、N=2とする。動作例4では、一例として、Y3は、PSFCHを送信する1シンボル、及び、PSFCHの送信前に自動利得制御(AGC:Automatic gain control)の処理時間に対応する1シンボルの合計2シンボルを想定して設定されている。
図10に示すように、PSFCHの送信周期に該当するスロット#0及び#4におけるスロットあたりのSLシンボル数は、それぞれ11シンボル及び6シンボルである。よって、スロット#0及び#4では、SLシンボル数は、6以上であり、Y1(=6)以上という条件を満たすので、PSCCH、PSSCH及びPSFCHが配置される。
一方、図10に示すように、PSFCHの送信周期に該当するスロット#2におけるスロットあたりのSLシンボル数は2シンボルである。よって、スロット#2では、SLシンボル数は、Y1(=6)以上という条件を満たさず、Y3(=2)以上という条件を満たすので、PSCCH及びPSSCHが配置されずに、PSFCHが配置される。
また、図10に示すように、PSFCHの送信周期に該当しないスロット#3におけるスロットあたりのSLシンボル数は4シンボルである。よって、スロット#3では、SLシンボル数は、Y2(=4)以上という条件を満たすので、PSCCH及びPSSCHが配置される。
動作例4では、例えば、端末200には、PSFCHに関する設定(例えば、PSFCHの送信周期N)、及び、スロット毎のSLシンボル構成(例えば、SLシンボル数)が設定されている。また、動作例4では、例えば、PSCCH、PSSCH及びPSFCHの配置が設定されたスロット(例えば、図10のスロット#2)のSLシンボル数がY1シンボル未満の場合もあり得る。端末200は、スロットのSLシンボル数がY1未満の場合でも、Y3以上の条件を満たす場合(例えば、Y1>SLシンボル数≧Y3)、PSFCHの配置を想定する。
換言すると、端末200は、SLシンボル数がY1以上の場合にはPSCCH、PSSCH及びPSFCHを当該スロットに配置し、SLシンボル数がY1未満の場合にはPSCCH、PSSCH及びPSFCHのうち一部のチャネル(例えば、PSFCH)を配置し、残りのチャネル(例えば、PSCCH及びPSSCH)を配置しない。
このスロットのチャネル配置により、動作例4では、例えば、PSFCHの送信周期Nのスロットにおいて、SLシンボル数がY1未満のスロットが存在する場合でも、端末200は、当該スロットにおいて、PSCCH及びPSSCHを配置しないことにより、PSFCHを送受信できる。よって、動作例4によれば、フィードバック信号の遅延を低減できる。換言すると、動作例4では、SLシンボル数が少ないスロット(例えば、SLシンボル数がY1未満であり、PSCCH及びPSSCHを送信できないスロット)でも、端末200はPSFCH(例えば、1シンボル)を送信できるので、スロットを有効利用できる。
なお、本実施の形態において、PSCCH及びPSSCHを配置せずに、PSFCHを配置するスロットが、Y1、Y3及びNの値から求まる場合について説明した。しかし、これに限らず、例えば、PSCCH及びPSSCHを配置せずに、PSFCHを配置するスロットは、予め設定されてもよい。当該スロットでは、例えば、PSCCH及びPSSCHの配置が設定されず、PSFCHの配置が設定される。PSFCHを配置するスロットでは、端末200は、例えば、PSCCH及びPSSCHのモニタをしなくてよく、例えば、「センシング」と呼ばれる他の端末が信号を送信しているか否かを検出する動作をせずに、消費電力を低減できる。
(実施の形態4)
本実施の形態に係る基地局及び端末は、実施の形態1に係る基地局100及び端末200と基本構成が共通する。
本実施の形態では、端末200は、スロットにおいて使用可能なSLシンボル数に基づいて、スロットにおける1つ又は複数のチャネルの配置を決定し、決定したチャネルの配置に従ってチャネルの送信を行う。
例えば、端末200は、PSCCH、PSSCH及びPSFCHといった複数のチャネルが設定されたスロットにおいて、SLシンボル数が多い場合(例えば、SLシンボル数がY1以上のスロット)、PSCCH、PSSCH及びPSFCHを当該スロットに配置する。
一方、端末200は、複数のチャネルが設定されたスロットにおいて、SLシンボル数が少ない場合(例えば、SLシンボル数がY1未満のスロット)、端末200は、複数のチャネルのうち一部のチャネルを当該スロットに配置し、残りのチャネルを配置しなくてよい。一部のチャネルは、例えば、PSSCH(例えば、データ信号を送信するチャネル)及びPSCCH(例えば、データ信号の割当情報を送信するチャネル)のうち何れか一つのチャネルでもよい。または、一部のチャネルは、例えば、PSSCH及びPSCCHの何れか一方と、PSFCHとでもよい。
このスロットにおけるチャネル配置により、例えば、複数のチャネルの送信のためのSLシンボル数が足りないスロットでも、端末200はPSCCH又はPSSCHの信号を送信できるのでスロットを有効利用できる。よって、本実施の形態によれば、サイドリンク通信の伝送効率を向上できる。
以下、本実施の形態に係る動作例(動作例5及び動作例6)について説明する。
[動作例5]
動作例5では、Y1、Y5及びY6が端末200に設定される。
<Y5シンボル>
スロットあたりのSLシンボル数がY5シンボル以上の場合、端末200はPSSCHをスロット内に配置できる。また、Y1とY5との組み合わせを使用する場合、Y1>Y5であり、かつ、Y1>SLシンボル≧Y5の場合、端末200は、スロットに、PSCCHを配置できないが、PSSCHを配置できる。
<Y6シンボル>
PSFCHが配置されるスロットにおいて、スロットあたりのSLシンボル数がY6シンボル以上の場合、端末200は、PSSCH及びPSFCHをスロット内に配置できる。また、Y1とY6との組み合わせを使用する場合、Y1>Y6であり、かつ、Y1>SLシンボル≧Y6の場合、端末200は、スロットに、PSCCHを配置できないが、PSSCH及びPSFCHを配置できる。
例えば、動作例5では、動作例1と同様、PSCCH、PSSCH及びPSFCHが配置されるスロットでは、SLシンボル数がY1シンボル以上であるという条件が設けられる。また、PSCCHが配置されず、PSSCHが配置されるスロットでは、SLシンボル数がY5シンボル以上であるという条件が設けられる。また、PSCCHが配置されず、PSSCH及びPSFCHが配置されるスロットでは、SLシンボル数がY6シンボル以上である条件が設けられる。
図11は、動作例5に係るサイドリンクのチャネル配置例を示す。
図11では、PSFCHのシンボル数を1とする。また、PSFCHは、スロット内のSLシンボルの後方(例えば、最後尾)に配置される。また、図11では、Y1=8、Y5=4、Y6=6とし、PSFCHの送信周期N=2とする。
図11に示すように、PSFCHの送信周期に該当するスロット#0におけるスロットあたりのSLシンボル数は11シンボルである。よって、スロット#0では、SLシンボル数は、Y1(=8)以上という条件を満たすので、PSCCH、PSSCH及びPSFCHが配置される。
また、図11に示すように、PSFCHの送信周期に該当しないスロット#1におけるスロットあたりのSLシンボル数は4シンボルである。よって、スロット#1では、SLシンボル数は、Y1(=8)以上という条件を満たさないが、Y5(=4)以上という条件を満たすので、PSSCHが配置される。
また、図11に示すように、PSFCHの送信周期に該当するスロット#2におけるスロットあたりのSLシンボル数は6シンボルである。よって、スロット#2では、SLシンボル数は、Y1(=8)以上という条件を満たさないが、Y6(=6)以上という条件を満たすので、PSSCH及びPSFCHが配置される。
図11に示すスロット#1及び#2のように、PSCCH無しでPSSCHが配置される場合、端末200は、当該PSSCHの受信を指示するSCI(換言すると、PSCCH)を、前方のスロットにおいて送信する。例えば、図11では、スロット#0のPSCCHで送信されるSCIによって、スロット#0、#1及び#2のPSSCHの受信が指示されている。例えば、端末200は、SCIによって、連続するスロット数を指示してもよく、割り当てるスロット番号を指示してもよい。例えば、図11において、端末200が同一のHARQプロセスIDのTransport Blockをスロット#0、#1及び#2において送信する方法は、「リピティション」又は「ブラインドリピティション」とも呼ばれる。
なお、図11において、端末200に対してY5及びY6の双方が設定されるが、Y5及びY6の何れか一方が設定されてもよい。
[動作例6]
動作例6では、Y1、Y7及びY8が端末200に設定される。
<Y7シンボル>
スロットあたりのSLシンボル数がY7シンボル以上の場合、端末200はPSCCHをスロット内に配置できる。また、Y1とY7との組み合わせを使用する場合、Y1>Y7であり、かつ、Y1>SLシンボル≧Y7の場合、端末200は、スロットに、PSSCHを配置できないが、PSCCHを配置できる。
<Y8シンボル>
PSFCHが配置されるスロットにおいて、スロットあたりのSLシンボル数がY8シンボル以上の場合、端末200は、PSCCH及びPSFCHをスロット内に配置できる。また、Y1とY8との組み合わせを使用する場合、Y1>Y8であり、かつ、Y1>SLシンボル≧Y8の場合、端末200は、スロットに、PSSCHを配置できないが、PSCCH及びPSFCHを配置できる。
例えば、動作例6では、動作例1と同様、PSCCH、PSSCH及びPSFCHが配置されるスロットでは、SLシンボル数がY1シンボル以上であるという条件が設けられる。また、PSFCHが配置されず、PSCCH及びPSSCHが配置されるスロットでは、SLシンボル数がY2シンボル以上であるという条件が設けられる。また、PSSCHが配置されず、PSCCHが配置されるスロットでは、SLシンボル数がY7シンボル以上であるという条件が設けられる。また、PSSCHが配置されず、PSCCH及びPSFCHが配置されるスロットでは、SLシンボル数がY8 シンボル以上であるという条件が設けられる。
図12は、動作例6に係るサイドリンクのチャネル配置例を示す。
図12では、PSFCHのシンボル数を1とする。また、PSFCHは、スロット内のSLシンボルの後方(例えば、最後尾)に配置される。また、図12では、Y1=8、Y2=6、Y7=3、Y8=5とし、PSFCHの送信周期N=2とする。
図12(a)に示すスロット#0は、例えば、PSFCHの送信周期に該当しないスロットであり、スロット#0におけるSLシンボル数は3シンボルである。よって、スロット#0では、SLシンボル数は、Y2(=6)シンボル以上という条件を満たさないが、Y7(=3)シンボル以上という条件を満たすので、PSCCHが配置される。スロット#0に配置されるPSCCHには、例えば、スロット#0より後のスロット(図12(a)ではスロット#1)に配置されるPSSCHの受信を指示するSCIが含まれてよく、複数の端末200が受信する制御信号(例えば、group common SCI)が含まれてよい。
図12(a)に示すスロット#1は、例えば、PSFCHの送信周期に該当するスロットであり、スロット#1におけるSLシンボル数は11シンボルである。よって、スロット#1では、SLシンボル数は、Y1以上という条件を満たすので、PSCCH、PSSCH及びPSFCHが配置される。
また、図12(b)に示すスロット#0は、例えば、PSFCHの送信周期に該当するスロットであり、スロット#0におけるSLシンボル数は5シンボルである。よって、スロット#0では、SLシンボル数は、Y1(=8)シンボル以上という条件を満たさないが、Y8(=5)シンボル以上という条件を満たすので、PSCCH及びPSFCHが配置される。スロット#0に配置されるPSCCHには、図12(a)と同様、スロット#0より後のスロット(図12(b)ではスロット#1)に配置されるPSSCHの受信を指示するSCIが含まれてよく、複数の端末200が受信する制御信号(例えば、group common SCI)が含まれてよい。
図12(b)に示すスロット#1は、例えば、PSFCHの送信周期に該当しないスロットであり、スロット#1におけるSLシンボル数は11シンボルである。よって、スロット#1では、SLシンボル数は、Y2(=6)以上という条件を満たすので、PSCCH及びPSSCHが配置される。
図12(a)及び図12(b)に示すように、端末200は、スロット#0のPSCCHで送信されるSCI、及び、スロット#1のPSCCHで送信されるSCIによって、スロット#1のPSSCHの受信を指示してよい。例えば、スロット#0のSCIとスロット#1のSCIとで重複する内容を含む情報が送信されることにより、送信先の端末200におけるSCIの受信品質を向上できる。また、図12(a)及び図12(b)のように、複数のスロットにおいてSCIが送信されることにより、例えば、他の端末がSCIを検出(換言すると、センシング)し、送信の衝突を避けられる確率が向上する。
なお、図12において、端末200に対してY7及びY8の双方が設定されるが、Y7及びY8の何れか一方が設定されてもよい。
以上、本開示の各実施の形態について説明した。
(他の実施の形態)
(1)サイドリンクにおいて送受信する端末には、例えば、送信処理を行い、受信処理を行わない端末、受信処理を行い、送信処理を行わない端末、又は、送信及び受信の双方を行う端末が含まれてよい。
(2)PSCCH、PSSCH、PSFCH又はPSBCHといったチャネルが配置されるスロットは、例えば、これらのチャネルの送受信が可能なスロットである。ただし、PSCCH、PSSCH、PSFCH又はPSBCHといったチャネルが配置されるスロットには、例えば、端末200の判断又はリソース割当によって、送受信する信号が無いスロットが含まれてもよい。
(3)PSCCH及びPSSCHの配置の一例として、例えば、図1に示すように、PSSCHの先頭数シンボルにPSCCHが配置される例について説明したが、PSCCH及びPSSCHの配置は図1に示す配置に限定されない。例えば、PSCCHとPSSCHとが時間多重(TDM:Time Division Multiplexing)される配置、FDMされる配置の場合にも、上記実施の形態を適用できる。
(4)PSSCHの割り当てシンボル数は、例えば、対応するPSCCHによって割り当てられてもよく、リソースプールの設定時に予め設定されてもよい。
例えば、PSSCHのシンボル数がPSCCHによって割り当てられず、セミスタティックに割り当てられる値の場合、上記各実施の形態においてPSCCH及びPSSCHの配置に対して適用した「SLシンボル数がY2以上」という条件を、「SLシンボル数がPSSCHのシンボル数以上」という条件に置き換えてもよい。
また、上記各実施の形態においてPSCCH、PSSCH及びPSFCHの配置に対して適用した「SLシンボル数がY1以上」という条件は、「PSSCHのシンボル数に、PSFCHの送信シンボル数(例えば2シンボル又は3シンボル)を追加した値以上」という条件に置き換えてもよい。
なお、PSSCHのシンボル数、PSCCHのシンボル数、又は、PSFCHのシンボル数は、チャネルの前又は後ろに設定されるAGCのためのシンボルを含む数でもよい。
(5)サイドリンクに関する設定が端末200に予め設定される場合、サイドリンクに関する設定は、例えば、仕様(例えば、規格)に設定されてもよく、Pre-configuredと呼ばれるアプリケーションレイヤで設定されてもよく、端末200が備えるSIMに設定されてもよく、configuredと呼ばれるSIB又はその他のRRC等の上位レイヤで設定されてもよく、medium access control(MAC)で設定されてもよい。
(6)Y1~Y8の少なくとも一つの値は、例えば、リソースプール又はサイドリンクのBWPの周波数領域のサイズに応じて可変に設定されてよい。例えば、周波数領域のサイズが大きいほど、Y1~Y8の値は小さい値に設定されてよい。周波数領域のサイズが大きいほど、シンボルあたりのリソース量は多くなるので、Y1~Y8の少なくとも一つに設定される値が小さい値に設定されても、TBSをより大きいサイズに設定できる。また、周波数領域のサイズが大きい場合(例えば、閾値以上の場合)、Y1~Y8の少なくとも一つの値が設定されなくてもよい。換言すると、周波数領域のサイズが大きい場合(例えば、閾値以上の場合)、Y1~Y8の少なくとも一つの値が0に設定されてもよい。
(7)Y1~Y8の少なくとも一つの値は、例えば、チャネルの前又は後ろのシンボルに配置されるAGCのためのシンボル数を含む値に設定されてもよく、AGCのためのシンボル数を含まない値に設定されてもよい。また、例えば、Y1~Y8の少なくとも一つの値がAGCのためのシンボル数を含まない値に設定された場合において、端末200は、Y1~Y8の値にAGCのためのシンボル数を加算した値に基づいて、チャネルをスロットに配置できるか否か(換言すると、チャネルの信号を送信できるか否か)を判断してよい。
(8)Y(Yは例えばY1~Y8の何れか)シンボル以上は、Yシンボルより多いと置き換えてもよい。換言すると、Yシンボル未満は、Yシンボル以下と置き換えてもよい。
(9)動作例1~6では、連続するスロットについて説明したが、スロットは時間的に連続していなくてもよい。
(10)PSFCHのフォーマットは、例えば、図1に示すフォーマットに限定されず、他のフォーマットでもよい。
(11)PSCCHのシンボル数は、2シンボルに限定されず、1シンボルでもよく、3~14シンボルでもよい。また、PSFCHのシンボル数は1シンボル、2シンボル又は6シンボルに限定されず、他のシンボル数でもよい。また、PSSCHのシンボル数は、上述した例に限定されず、他のシンボル数でもよい。
(12)本開示の一実施例は、サイドリンク通信(換言すると、複数の端末間の直接通信)に限らず、Uuリンクの通信(換言すると、基地局100と端末200との間の通信)に適用してもよい。例えば、Uuリンクの通信おいて、シンボル数の制限がある場合に、本開示の一実施例を適用してもよい。この場合、例えば、上記各実施の形態において説明したサイドリンクにおけるチャネル配置を、Uuリンクにおけるチャネル配置に置き換えてもよい。例えば、PSCCHを下りリンクデータチャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)に置き換え、PSSCHを下りリンクデータチャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)又は上りリンクデータチャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)に置き換え、PSFCHを上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)に置き換え、PSBCHを報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)に置き換えてもよい。
(13)Mode1の場合、端末200は、スロットあたりのSLシンボル数の設定を、基地局100からUuリンクによってPDCCH等の制御信号でダイナミックに受信してもよい。端末200は、SLシンボル数をダイナミックに可変に設定できる。
(14)上記各実施の形態では、一例として、PSCCH、PSSCH、PSFCH及びPSBCHの何れか又は組み合わせに対して、チャネル配置可能なシンボル数を設定する場合について説明した。しかし、本開示の一実施例を適用するチャネルは、他の信号又はチャネルでもよい。
例えば、参照信号であるDemodulation Reference signal(DMRS)、Sounding Reference signal(SRS)、スケジューリングリクエストのための信号(SRI:Scheduling Request Indication)、ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access channel)、同期のための信号であるPrimary Synchronization Signal(PSS)、又は、Secondary Synchronization Signal(SSS)といった信号にも本開示の一実施例を適用できる。
例えば、DMRSを適用した場合、DMRSのシンボル数の設定、又は、Additional DMRSの有無に応じて、サイドリンクのスロットにおいてチャネル配置を判断するためのシンボル数の設定値(例えば、Y1~Y8に相当)が設定されてもよい。
(15)上記各実施の形態では、基地局100と端末との間のUuリンクにおけるDLシンボル(例えば、「D」と表す)がサイドリンクの通信に使用されない場合について説明したが、UuリンクにおけるDLシンボルがサイドリンクの通信に使用されてもよい。例えば、基地局100と端末200との間のUuリンクにおけるDLへのサイドリンクによる干渉の影響を無視してよい場合(例えば、干渉の影響が大きくない場合)には、基地局100と端末200との間のDLシンボルも、サイドリンクの通信に使用してもよい。この場合、例えば、UuリンクのDLシンボルを含むSLシンボル数に基づいて、上記実施の形態が適用されてよい。
(16)上記の実施の形態の動作例は組み合わせて使用してもよい。例えば、1つのスロットにおけるチャネル配置の設定(換言すると、スロット内に配置されるチャネル又はチャネルの組み合わせ)に応じて、端末200に設定されるシンボル数の設定値(例えば、上述したY1~Y8の少なくとも一つ、又は、組み合わせ)が決定されてもよい。
(17)時間リソースの単位は、スロット及びシンボルの組み合わせに限らず、例えば、フレーム、サブフレーム、スロット、サブスロット又は、シンボルといった時間リソース単位でもよく、他の時間リソース単位でもよい。また、例えば、1スロットに含まれるシンボル数は14シンボルに限定されず、他のシンボル数でもよい。
本開示はソフトウェア、ハードウェア、又は、ハードウェアと連携したソフトウェアで実現することが可能である。上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的に又は全体的に、集積回路であるLSIとして実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的に又は全体的に、一つのLSI又はLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部または全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサ又は専用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現されてもよい。さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
本開示は、通信機能を持つあらゆる種類の装置、デバイス、システム(通信装置と総称)において実施可能である。通信装置は無線送受信機(トランシーバー)と処理/制御回路を含んでもよい。無線送受信機は受信部と送信部、またはそれらを機能として、含んでもよい。無線送受信機(送信部、受信部)は、RF(Radio Frequency)モジュールと1または複数のアンテナを含んでもよい。RFモジュールは、増幅器、RF変調器/復調器、またはそれらに類するものを含んでもよい。通信装置の、非限定的な例としては、電話機(携帯電話、スマートフォン等)、タブレット、パーソナル・コンピューター(PC)(ラップトップ、デスクトップ、ノートブック等)、カメラ(デジタル・スチル/ビデオ・カメラ等)、デジタル・プレーヤー(デジタル・オーディオ/ビデオ・プレーヤー等)、着用可能なデバイス(ウェアラブル・カメラ、スマートウオッチ、トラッキングデバイス等)、ゲーム・コンソール、デジタル・ブック・リーダー、テレヘルス・テレメディシン(遠隔ヘルスケア・メディシン処方)デバイス、通信機能付きの乗り物又は移動輸送機関(自動車、飛行機、船等)、及び上述の各種装置の組み合わせがあげられる。
通信装置は、持ち運び可能又は移動可能なものに限定されず、持ち運びできない又は固定されている、あらゆる種類の装置、デバイス、システム、例えば、スマート・ホーム・デバイス(家電機器、照明機器、スマートメーター又は計測機器、コントロール・パネル等)、自動販売機、その他IoT(Internet of Things)ネットワーク上に存在し得るあらゆる「モノ(Things)」をも含む。
通信には、セルラーシステム、無線LANシステム、通信衛星システム等によるデータ通信に加え、これらの組み合わせによるデータ通信も含まれる。
また、通信装置には、本開示に記載される通信機能を実行する通信デバイスに接続又は連結される、コントローラやセンサー等のデバイスも含まれる。例えば、通信装置の通信機能を実行する通信デバイスが使用する制御信号やデータ信号を生成するような、コントローラやセンサーが含まれる。
また、通信装置には、上記の非限定的な各種装置と通信を行う、あるいはこれら各種装置を制御する、インフラストラクチャ設備、例えば、基地局、アクセスポイント、その他あらゆる装置、デバイス、システムが含まれる。
本開示の一実施例に係る端末は、或る時間区間において使用可能なシンボル数に関する情報に基づいて、前記時間区間における1つ又は複数のチャネルの配置を決定する回路と、前記配置に従って前記チャネルの送信を行う送信機と、を具備する。
本開示の一実施例において、前記シンボル数が閾値以上の前記時間区間に配置されるチャネル数は、前記シンボル数が前記閾値未満の前記時間区間に配置されるチャネル数より多い。
本開示の一実施例において、前記閾値は、前記時間区間に配置されるチャネルの種別及びチャネルの組み合わせの少なくとも一つに応じて設定される。
本開示の一実施例において、データ信号に対する応答信号を送信するチャネルが配置される前記時間区間には、閾値以上の前記シンボル数が設定される。
本開示の一実施例において、複数のチャネルが設定された前記時間区間において、前記シンボル数が第1の閾値以上の場合、前記複数のチャネルが前記時間区間に配置され、前記シンボル数が前記第1の閾値未満、かつ、第2の閾値以上の場合、前記複数のチャネルのうち、一部のチャネルは前記時間区間に配置され、残りのチャネルは前記時間区間に配置されない。
本開示の一実施例において、前記回路は、前記残りのチャネルに設定されたリソースに、前記一部のチャネルの信号を割り当てる。
本開示の一実施例において、前記一部のチャネルは、データ信号を送信するチャネル、前記データ信号の割当情報を送信するチャネル、前記データ信号に対する応答信号を送信するチャネル、及び、報知チャネルのうちの何れか一つのチャネルである。
本開示の一実施例において、前記一部のチャネルは、データ信号を送信するチャネル及び前記データ信号の割当情報を送信するチャネルの何れか一方と、前記データ信号に対する応答信号を送信するチャネルとである。
本開示の一実施例において、前記時間区間には、サイドリンク送信用のチャネルが配置される。
本開示の一実施例に係る通信方法において、端末は、或る時間区間において使用可能なシンボル数に関する情報に基づいて、前記時間区間における1つ又は複数のチャネルの配置を決定し、前記配置に従って前記チャネルの送信を行う。
2019年7月25日出願の特願2019-137127の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。