JP7458115B1 - 貨物自動車及び荷台着地機構 - Google Patents
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Abstract
Description
また、荷台に車両を積み込んだ後は、リアゲートの先端を持ち上げ回動させて起立させた状態にしてロック機構で固定するとともに、荷台駆動手段により、荷台を前方に移動させるとともに、傾斜姿勢の傾動ベースを前方に移動させて水平姿勢に戻す。
具体的には、特許文献1に記載の貨物自動車は、自動車本体の後端部を支点として後傾動作可能に設けられた傾動ベースと、この傾動ベースの上に取り付けられ当該傾動ベースに対して平面視重複して荷物を運搬し得る水平姿勢から後端部よりも後方に迫り出した際に自重により傾動ベースを後傾動作させて後端を接地させた積み降ろし姿勢まで前後スライド可能に取り付けられたスライド荷台(以下、「荷台」)と、荷台を傾動ベースに対して前後方向にスライド動作させ得る荷台駆動手段とを有している。
そこで、本願出願人は、上記課題を解決するために、リアゲートが設けられていない貨物自動車の荷台機構の構成を発明し、2022年11月22日に特許出願(特願2022-186604号)を行った。
具体的には、上記の貨物自動車の荷台機構は、荷物が載置される床部を備えた荷台と、床部の後端部に設けられたヒンジと、ヒンジを介して床部の後端部に連結されている荷台後端スロープと、ガイドレールに対して荷台後端スロープを着脱自在に固定するロック機構とを備えている。また、ロック機構は、ガイドレール及び荷台がシャーシの上に配置され且つシャーシに対して平行な走行可能状態のときに、荷台後端スロープを荷台に対して略水平に倒伏している状態で該ガイドレールに固定しロックするようになっているとともに、荷台移動傾斜機構により荷台を前後方に移動させることで、荷台後端スロープをロックしたり、該ロックを解除したりするようになっている。
前記荷台は、貨物が載置される平面視・矩形の床部を有し、前記床部の裏面側には、該荷台を地上面に着地させ移動させるための車輪を備えた荷台着地機構が設けられ、前記荷台には、側アオリ及びリアゲートが設けられておらず、前記荷台着地機構は、一端部が前記床部の裏面・後端側に回動自在に支持され且つ他端部で前記車輪を回転自在に支持している車輪支持アームと、前記床部の裏面を基準にして前記車輪支持アームを前記床部に対して略倒伏した状態にさせたり、前記床部に対して略下方に起立した状態にさせたりする油圧シリンダーとを有し、前記車輪は、前記車輪支持アームの他端部に設けられた回転軸を介して前記他端部に回転自在に支持されており、前記油圧シリンダーは、シリンダチューブ及びピストンロッドを有し、該シリンダチューブの後端部が、前記床部の裏面・後端側に回動自在に支持され、該ピストンロッドの先端部が前記回転軸に回動自在に接続され、
前記車輪支持アームが前記床部に対して略倒伏した状態において、且つ前記荷台移動傾斜機構が前記荷台を後方に移動させて地上面に降ろしている最中に、前記油圧シリンダーを動作させて前記ピストンロッドを伸長させると、該油圧シリンダーにより、前記回転軸を介して前記車輪及び前記車輪支持アームが車両後方側に押されて、該車輪支持アームが下方向に回動するとともに、前記油圧シリンダーが下方向に回動し、前記車輪支持アームが前記床部の裏面を基準に略下方向に起立し、それにともない、前記車輪支持アームの他端部に支持された前記車輪が前記床部から下方側に引き出された状態になり、該地上面に前記車輪が着地して該荷台の後端部が該地上面に接触せずに該地上面から離間した状態で該荷台が移動するようになっており、前記車輪支持アームが前記床部に対して略起立して前記車輪が地上面に着地した状態において、前記油圧シリンダーを動作させて前記ピストンロッドを収縮させると、該油圧シリンダーにより、前記回転軸を介して前記車輪及び前記車輪支持アームが車両前方側に引っ張られて、前記車輪及び前記車輪支持アームが前記床部の裏面側に引き込まれ、前記地上面から離間した状態の前記荷台の後端部側が下降して、該荷台の後端部が前記地上面に接地し、該地上面と該荷台の床部が連続的に繋がった搬送路を形成するようになっていることを特徴とする。
そして、本発明によれば、荷台移動傾斜機構が荷台を後方に移動させて地上面に降ろしている際に、油圧シリンダーを動作させて床部の裏面を基準にして車輪支持アームを下方に起立させて該床部から下方に該車輪を引き出すことで、地上面に車輪を着地させ荷台の後端部を地上面に接触させずに地上面から離間した状態で荷台を移動させることができるようになっている。
そのため、本発明の貨物自動車によれば、不整地に荷台を降ろす場合であっても、荷台着地機構により、スムーズに荷台を移動させることができる。
また、本発明の貨物自動車によれば、荷台を後方に移動させて地上面に降ろしている最中に、荷台の後端部(自由端)が地上面に当接した状態で後方にスライドすることはない。そのため、本発明によれば、例えば、リアゲートが設けられていない荷台を不整地に降ろしたとしても、荷台の後端部(自由端)が地上面の石や土等をかきあげてしまうことを防止できる。
前記車輪支持アームが前記床部に対して略起立して前記車輪が地上面に着地した状態において、前記油圧シリンダーを動作させて前記ピストンロッドを収縮させると、該油圧シリンダーにより、前記回転軸を介して前記車輪及び前記車輪支持アームが車両前方側に引っ張られて、前記車輪及び前記車輪支持アームが前記床部の裏面側に引き込まれ、前記地上面から離間した状態の前記荷台の後端部側が下降して、該荷台の後端部が前記地上面に接地し、該地上面と該荷台の床部が連続的に繋がった搬送路を形成するようになっていることを特徴とする。
本実施形態の荷台着地機構Wは、荷台移動傾斜機構が設けられた、一般貨物型・貨物自動車に搭載されるものであり、自動車だけでなく、自動車以外の貨物も搬送することができるようになっている。
先ず、本実施形態の貨物自動車の全体構成について、図1~3を参照しながら説明する。
ここで、図1は、本実施形態の荷台移動傾斜機構及び荷台着地機構を備えた貨物自動車を示した模式図である。図2は、本実施形態の荷台着地機構の設置位置を説明するための模式図である。図3は、本実施形態の荷台着地機構の動作を説明するための模式図であり、(a)が荷台着地機構の車輪を荷台側に上昇させた状態を示した模式図であり、(b)が荷台着地機構の車輪を荷台から下降させ地上面に着地させた状態を示した模式図である。
また、床部21は、その上面の後端部側の部分が傾斜面を形成したスロープ部21aになっており、スロープ部21a以外の部分(床部21の前端からスロープ部21aまでの部分)が、水平面部21bになっている(図2参照)。また、床部21の下面(裏面)の後端部には、キャスター(車輪)90が設けられている。
なお、床部21の下面(裏面)の後端部側の部分(荷台20の後端部から所定寸法・車両の前方側の位置)には、荷台20を地上面GLに着地させて移動させる荷台着地機構Wが取り付けられている(図1、2参照)。
なお、後方移動及び傾斜動作は、例えば、支持脚13が地上面GLに接地するタイミングで、スライドシリンダを停止させることで完了する。
なお、本実施形態では、一例として、荷台移動傾斜機構が、荷台20自体の重量(若しくは荷台20と貨物を合わせた重量)により、レール10及び荷台20を傾斜させるタイプのもの(例えば、特許第3172130号公報、特許第3361734号公報に記載された荷台移動傾斜機構)を示しているが特にこれに限定されるものではない。荷台移動傾斜機構は、荷台20を後方に移動させて傾斜させるものであれば、どのような構成のものであっても良い。
次に、荷台20の下面(裏面)に設けられている荷台着地機構Wについて説明する。
荷台着地機構Wは、荷台移動傾斜機構により荷台20が傾斜しながら後方に移動して地上面GLに降ろされている際に、図3(b)に示すように、車輪85を支持している車輪支持アーム81を床部21に対して略下方向に起立した状態にする。これにより、荷台移動傾斜機構により荷台20が傾斜しながら後方に移動して地上面GLに降ろされている際に、車輪85を地上面GLに着地させることができる。
その結果、本実施形態によれば、不整地に荷台20を降ろす場合であっても、荷台着地機構Wにより、スムーズに荷台20を移動させることができる。また、本実施形態の構成によれば、不整地に荷台20を降ろしている際に、荷台20の上に地上面GLの石や土等をかきあげることが防止される。
油圧シリンダー60は、シリンダチューブ61と、シリンダチューブ61に対して出入りするピストンロッド62とを有し、シリンダチューブ61の後端部が、荷台20の床部21の後端側の裏面に回動自在に支持され、ピストンロッド62の先端部が回転軸S1に回動自在に接続されている。
また、車輪支持アーム81の他端部には回転軸S1が設けられ、この回転軸S1に車輪85が回転自在に支持されている。また、回転軸S1に油圧シリンダー60のピストンロッド62の先端部が回動自在に接続されている。
また、油圧シリンダー60は、シリンダチューブ61の端部が、荷台20の床部21の後端側の水平面20bの裏面に取り付けられた支持金具70に設けられた回転軸S3に回動自在に支持されている。
次に、本実施形態の貨物自動車の荷台着地機構Wの動作について説明する。
本実施形態では、貨物自動車が走行可能状態(シャーシ3の上にレール10及び荷台20が水平に載置されている状態)のときには、荷台着地機構Wは、図3(a)に示すように、床部21の裏面に引き込まれた状態になっている。
また、荷台20は、荷台着地機構Wの車輪85が地上面GLに着地している状態になると、その後端部が地上面GLから離間して浮上している状態になり、荷台20を後方に移動させて地上面GLに降ろしている最中に、荷台20の後端部(自由端)が地上面GLに当接した状態で後方にスライドすることがない。その結果、本実施形態によれば、不整地に荷台20を降ろしている際に荷台20の後端部(自由端)が地上面GLの石や土等をかきあげてしまうことを防止できる。また、不整地であっても、スムーズに荷台20を後方に移動させることができる。
本実施形態によれば、荷台移動傾斜機構が荷台20を後方に移動させて地上面GLに降ろしている際に、油圧シリンダー60を動作させて床部21の裏面を基準にして車輪支持アーム81を下方に起立させて床部21から下方に車輪85を引き出すことで、地上面GLに車輪85を着地させ荷台20の後端部を地上面GLに接触させずに地上面GLから離間した状態(浮上した状態)で荷台20を移動させることができる。
また、本実施形態の貨物自動車によれば、荷台20を後方に移動させて地上面に降ろしている最中に、荷台20の後端部(自由端)が地上面GLに当接した状態で後方にスライドすることはない。そのため、本実施形態のように、リアゲートが設けられていない荷台20を不整地に降ろしたとしても、荷台20の後端部(自由端)が地上面の石や土等をかきあげてしまうことを防止できる。
すなわち、本実施形態によれば、従来技術のリアゲート(或いは後あおり)のように、「荷台に車両等の貨物の積み下ろしをする際に、その都度、作業者が荷台のリアゲートを操作して、リアゲートをロックしたり、リアゲートのロックを解除させる作業」が不要になり、作業者の労力負担が大幅に軽減される。
すなわち、本実施形態の貨物自動車の構成によれば、従来技術のリアゲートを備えた貨物自動車のような「空荷のときにも、風の抵抗を受けるという問題」が生じることがなく、従来技術のリアゲートを備えた貨物自動車と比べて、燃費性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、荷台20の後端部にリアゲートや後あおりが無いため、例えば、全長寸法が長い自動車(車両)を荷台20に積んで運搬するような場合であっても、リアゲートを備えた貨物自動車のように、運搬する車両のバンパー等を傷つけてしまうことがない。
例えば、上述した実施形態では、リアゲートが設けられていない荷台20に荷台着地機構Wが設けられているが特にこれに限定されるものではない。リアゲートが設けられている荷台20に、荷台着地機構Wを取り付けるようにしても良い。このような場合であっても、不整地に荷台20を降ろす際に、スムーズに荷台20を移動させることができる。
1…キャビン
3…シャーシ
5…傾斜基軸
10…ガイドレール
13…支持脚
20…荷台
21…床部
21a…スロープ部
21b…水平面部
22…鳥居部
25…接地ローラ
30…荷台後端スロープ
40…ヒンジ
50…ロック機構
50A…舌片部
50B…受け部
50B1…開口
Claims (2)
- シャーシに設けられたガイドレールに沿って車両前後方向に荷台を移動させて該荷台を地上面に降ろしたり該荷台を該シャーシ上に水平状態で配置させたりする荷台移動傾斜機構が設けられた貨物自動車であって、
前記荷台は、貨物が載置される平面視・矩形の床部を有し、
前記床部の裏面側には、該荷台を地上面に着地させ移動させるための車輪を備えた荷台着地機構が設けられ、
前記荷台には、側アオリ及びリアゲートが設けられておらず、
前記荷台着地機構は、
一端部が前記床部の裏面・後端側に回動自在に支持され且つ他端部で前記車輪を回転自在に支持している車輪支持アームと、
前記床部の裏面を基準にして前記車輪支持アームを前記床部に対して略倒伏した状態にさせたり、前記床部に対して略下方に起立した状態にさせたりする油圧シリンダーとを有し、
前記車輪は、前記車輪支持アームの他端部に設けられた回転軸を介して前記他端部に回転自在に支持されており、
前記油圧シリンダーは、シリンダチューブ及びピストンロッドを有し、該シリンダチューブの後端部が、前記床部の裏面・後端側に回動自在に支持され、該ピストンロッドの先端部が前記回転軸に回動自在に接続され、
前記車輪支持アームが前記床部に対して略倒伏した状態において、且つ前記荷台移動傾斜機構が前記荷台を後方に移動させて地上面に降ろしている最中に、前記油圧シリンダーを動作させて前記ピストンロッドを伸長させると、該油圧シリンダーにより、前記回転軸を介して前記車輪及び前記車輪支持アームが車両後方側に押されて、該車輪支持アームが下方向に回動するとともに、前記油圧シリンダーが下方向に回動し、前記車輪支持アームが前記床部の裏面を基準に略下方向に起立し、それにともない、前記車輪支持アームの他端部に支持された前記車輪が前記床部から下方側に引き出された状態になり、該地上面に前記車輪が着地して該荷台の後端部が該地上面に接触せずに該地上面から離間した状態で該荷台が移動するようになっており、
前記車輪支持アームが前記床部に対して略起立して前記車輪が地上面に着地した状態において、前記油圧シリンダーを動作させて前記ピストンロッドを収縮させると、該油圧シリンダーにより、前記回転軸を介して前記車輪及び前記車輪支持アームが車両前方側に引っ張られて、前記車輪及び前記車輪支持アームが前記床部の裏面側に引き込まれ、前記地上面から離間した状態の前記荷台の後端部側が下降して、該荷台の後端部が前記地上面に接地し、該地上面と該荷台の床部が連続的に繋がった搬送路を形成するようになっていることを特徴とする貨物自動車。 - 貨物自動車の荷台を地上面に着地させ移動させるための車輪を備えた荷台着地機構であって、
前記貨物自動車には、車両前後方向に前記荷台を移動させて該荷台を地上面に降ろす荷台移動傾斜機構が設けられ、
前記荷台は、貨物が載置される平面視・矩形の床部を有し、
前記荷台には、側アオリ及びリアゲートが設けられておらず、
前記荷台着地機構は、
一端部が前記床部の裏面・後端側に回動自在に支持され且つ他端部で前記車輪を回転自在に支持している車輪支持アームと、
前記床部の裏面を基準にして前記車輪支持アームを前記床部に対して略倒伏した状態にさせたり、前記床部に対して略下方に起立した状態にさせたりする油圧シリンダーとを有し、
前記車輪は、前記車輪支持アームの他端部に設けられた回転軸を介して前記他端部に回転自在に支持されており、
前記油圧シリンダーは、シリンダチューブ及びピストンロッドを有し、該シリンダチューブの後端部が、前記床部の裏面・後端側に回動自在に支持され、該ピストンロッドの先端部が前記回転軸に回動自在に接続され、
前記車輪支持アームが前記床部に対して略倒伏した状態において、且つ前記荷台移動傾斜機構が前記荷台を後方に移動させて地上面に降ろしている最中に、前記油圧シリンダーを動作させて前記ピストンロッドを伸長させると、該油圧シリンダーにより、前記回転軸を介して前記車輪及び前記車輪支持アームが車両後方側に押されて、該車輪支持アームが下方向に回動するとともに、前記油圧シリンダーが下方向に回動し、前記車輪支持アームが前記床部の裏面を基準に略下方向に起立し、それにともない、前記車輪支持アームの他端部に支持された前記車輪が前記床部から下方側に引き出された状態になり、該地上面に前記車輪が着地して該荷台の後端部が該地上面に接触せずに該地上面から離間した状態で該荷台が移動するようになっており、
前記車輪支持アームが前記床部に対して略起立して前記車輪が地上面に着地した状態において、前記油圧シリンダーを動作させて前記ピストンロッドを収縮させると、該油圧シリンダーにより、前記回転軸を介して前記車輪及び前記車輪支持アームが車両前方側に引っ張られて、前記車輪及び前記車輪支持アームが前記床部の裏面側に引き込まれ、前記地上面から離間した状態の前記荷台の後端部側が下降して、該荷台の後端部が前記地上面に接地し、該地上面と該荷台の床部が連続的に繋がった搬送路を形成するようになっていることを特徴とする荷台着地機構。
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US20100086386A1 (en) | 2008-10-08 | 2010-04-08 | Freeman Brint D | Car slider assembly |
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2023
- 2023-06-21 JP JP2023101495A patent/JP7458115B1/ja active Active
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