JP7457335B2 - ガラス工芸品の作成方法およびガラス工芸品 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 infiniti glass worksにて、令和2年10月3日に販売した。 三年坂青空マーケットにて、令和2年10月11日に販売した。 くぬぎの丘マルシェにて、令和2年10月24日、令和2年10月25日、令和3年5月1日、令和3年5月2日に販売した。 nagiに対し、令和2年10月16日~令和3年1月17日に卸した。 ユナイテッドトヨタ熊本 チャレンジフェスにて、令和2年11月7日、令和2年11月8日に販売した。 ジャパンマルシェにて、令和2年11月15日に販売した。 ハッピーマルシェにて、令和2年11月21日、令和2年11月22日、令和3年1月23日、令和3年1月24日、令和3年3月20日、令和3年3月21日、令和3年4月3日、令和3年4月4日、令和3年5月8日、令和3年5月9日に販売した。 グッドローカルマーケットにて、令和2年11月23日、令和3年4月3日、令和3年4月4日に販売した。POPUPイベント販売にて、令和2年12月14日~令和3年1月4日に販売した。 ヒーリングマーケットにて、令和3年1月16日、令和3年1月17日に販売した。 広島蔦屋書店に対し、令和3年1月27日~令和3年3月26日に卸した。 熊本ロハスマーケットにて、令和3年2月13日、令和3年2月14日、令和3年4月10日、令和3年4月11日に販売した。 水俣・葦北フェアにて、令和3年2月27日、令和3年2月28日に販売した。 九州蚤の市にて、令和3年4月18日に販売した。ウェブサイトにて、令和2年10月3日~令和3年5月7日に公開を行った。 ウェブサイトにて、令和2年10月9日~令和3年4月4日に公開を行った。 ウェブサイトにて、令和3年4月1日に公開を行った。 ウェブサイトにて、令和2年10月5日に公開を行った。
この発明は、従来にない放射状の反射光を有するガラス工芸品の作成方法及びガラス工芸品に関するものである。
従来、ガラス工芸品を作成する方法は、溶解したガラス素材の柔軟な塊から一定の所望の形を空気吹込みや形を整える当て治具を介し整形するというものと、整形そのものには特別な芸術性はなくとも色彩模様などを施した周知の装飾品ガラス表面から内収納混合物の反射光を利用してガラス表面から特殊な形状と色彩の反射光を照射するようにして外観的な反射光と光模様を視認できるように構成したものと、に大別することができる。
特開昭61-114899号公報 特平2015-003465号公報
前者のガラス工芸品作成方法においては、茶碗や湯呑などの実用的な日用雑貨やステンドグラスなどのガラス工芸品を作成できる。
しかしながら、芸術性を高めた色彩の反射光による光模様を生起させるには、ガラス表面に対してさらにレーザー加工(例えば、特許文献1参照。)やサンドブラスト様加工(例えば、特許文献2参照。)など特別且つ高度な加工技術を施す手間を要する。
一方で、後者のガラス工芸品作成方法においては、反射光の色彩や複雑な模様による光模様を有した芸術性の高い立体的なガラス工芸品を作成できる。
しかしながら、反射する光を技術的に制御して意図する色彩と形状の反射光を得ることは困難性を伴い、どうしても偶発的且つ一品作的な芸術色の濃いガラス工芸品となる傾向にあった。
この発明では、混入する金属粉末や金属片の選択と共に本発明者の開発したガラス工芸的な技術の手順を踏むことにより略同様の色彩と形状の芸術的な反射光を得ることができることになり、かかる技術によってガラス工芸品の需要の喚起と用途の拡大を図ることができるガラス工芸品を提供せんとするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明では、(1)最上層の光や模様の拡大縮小機能を有するクリアガラス層と、ガラス管内に粉末オパール等の反射体を混入して中間層の光反射や地模様などの模様反射機能を有する反射層と、最下層の模様スクリーン機能を有する色彩ガラス層とにより三層構造に構成したガラス塊を加熱溶解状態に維持しながら最終製品としての任意の形状に成形する整形工程と、その後成形したガラス塊の表面にガラス塊の柔軟状態において先端に小球鋼を有するステッキを埋入し、所定数の凹部を形成する凹部形成工程と、凹部形成工程中途において凹部を形成しようとする部分のみをピンポイントで加熱することにより凹部の凹み分だけ半溶融状態のガラスが凹部外周部分と小球鋼との間からオーバーフローし、凹部の周辺部にガラス塊表面から隆起した全体環状の反射光集中機能部を形成する反射光集中機能部形成工程と、よりなるガラス工芸品作成方法を提供する。
また、本発明に係るガラス工芸品作成方法は、以下(2)~(3)の点に特徴を有する。
(2)凹部形成工程において、凹部の深さと反射光集中機能部の隆起高さの調整をすることにより反射光の集中位置や放射形状の大小及び放射線の長さなどの反射光の変化を調整可能としたこと。
(3)ガラス塊に混入する混入素材の選択により放射状の反射光の色彩や色彩分布の調整を可能としたこと。
また、本発明では、(4)上記(1)~(3)のいずれかのガラス工芸品作成方法により作成した、略球形状に形成したガラス塊と、ガラス塊の表面に一定間隔に複数形成した凹部と、から構成し、ガラス塊は、クリアガラスからなるクリアガラス層と、光を反射可能な反射粉末を混入した反射層と、色彩ガラスからなる色彩ガラス層と、のそれぞれが平行な平面を有する三層構造とし、凹部の周縁部全域には、クリアガラス層の表面から外方に突出形成したドーナツ状の反射光集中機能部が形成されていることを特徴とするガラス工芸品についても提供する。
この発明によれば、粉末オパール等の反射体を混入したガラス塊を加熱溶解状態に維持しながら最終製品としての任意の形状に成形する整形工程によって従来の反射体と同様の一定の模様の反射光を得ることができる効果があり、しかも、その後成形したガラス塊の表面に素材溶解状態で所定数の凹部を形成する凹部形成工程によって凹部の底面部分からの反射光がガラス塊表面に一定模様で分散発現する。
この際に、凹部形成工程中途において、凹部の周辺部にガラス塊表面から隆起した全体環状の反射光集中機能部を形成したことにより、凹部内底面から反射した色彩と一定の模様を帯びた反射光が凹部内周面から反射して周囲の隆起部に当たりそこで更に反射する。
かかる反射形態は隆起部の内周面で反射して凹部の内底部の中心部分に集中することになり集中した反射光は放射状に分散して各分散光の集中点から線状に周辺に向かって放射拡散する形態となる。
かかる反射光の形態は凹部の内底部中心から各種色彩や角度の異なる放射走行線としてガラス塊の表面から視認できる形態となる。
従って、凹部形成工程において凹部の深さと反射光集中機能部の隆起高さの調整をすることにより凹部内底部からの反射光が反射隆起部の面角度等によって反射光の集中する位置や放射形状の大小及び放射線の長さなどの変化を調整することができ均整の取れた反射光に基づく各種の反射ガラス工芸品を作成することができる効果がある。
また、ガラス塊に混入する混入素材の選択により放射状の反射光の色彩や色彩分布の調整を可能としたことにより、単なる放射状の光線の面白さのみならず各種の反射光の変化を楽しことができると共に、製作者の意図によって反射光の色や形状やガラス塊における放射状光線の照射位置や隣接する反射光との重複や結合等の異なる形態のガラス塊における放射状光線のバリエーションを楽しむことができる効果がある。
本発明に係るガラス工芸品作成方法により作成したガラス工芸品の平面図である。 本発明に係るガラス工芸品作成方法により作成したガラス工芸品のA-A断面図である。 本発明に係るガラス工芸品作成方法による凹部形成工程と反射光集中機能部形成工程を示す模式的説明図である。 本発明に係るガラス工芸品作成方法により作成したガラス工芸品の光の反射形態を示す模式的平面図である。 本発明に係るガラス工芸品作成方法により作成したガラス工芸品の光の反射形態を示す模式的側面図である。 本発明に係るガラス工芸品作成方法により作成したガラス工芸品の光の反射形態を示す模式的平面図である。
本発明の要旨は、最上層の光や模様の拡大縮小機能を有するクリアガラス層と、ガラス管内に粉末オパール等の反射体を混入して中間層の光反射や地模様などの模様反射機能を有する反射層と、最下層の模様スクリーン機能を有する色彩ガラス層とにより三層構造に構成したガラス塊を加熱溶解状態に維持しながら最終製品としての任意の形状に成形する整形工程と、その後成形したガラス塊の表面にガラス塊の柔軟状態において先端に小球鋼を有するステッキを埋入し、所定数の凹部を形成する凹部形成工程と、凹部形成工程中途において凹部を形成しようとする部分のみをピンポイントで加熱することにより凹部の凹み分だけ半溶融状態のガラスが凹部外周部分と小球鋼との間からオーバーフローし、凹部の周辺部にガラス塊表面から隆起した全体環状の反射光集中機能部を形成する反射光集中機能部形成工程と、よりなるガラス工芸品作成方法を提供することにある。
また、凹部形成工程において凹部の深さと反射光集中機能部の隆起高さの調整をすることにより反射光の集中位置や放射形状の大小及び放射線の長さなどの反射光の変化を調整可能としたことにも特徴を有する。
また、ガラス塊に混入する混入素材の選択により放射状の反射光の色彩や色彩分布の調整を可能としたことにも特徴を有する。
また、本発明に係るガラス工芸品作成方法により作成したガラス工芸品を提供する。
以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。図1はガラス工芸品作成方法により作成したガラス工芸品の平面図、図2はガラス工芸品作成方法により作成したガラス工芸品のA-A断面図、図3はガラス工芸品作成方法による凹部形成工程と反射光集中機能部形成工程を示す模式的説明図、図4及び図6はガラス工芸品作成方法により作成したガラス工芸品の光の反射形態を示す模式的平面図、図5はガラス工芸品作成方法により作成したガラス工芸品の光の反射形態を示す模式的側面図である。
[整形工程S1]
本発明に係るガラス工芸品Gの作成方法Sにおいて、整形工程S1に用いる透明なガラス塊10は、例えば球状であったり扁平円形であったりする。ガラス塊10の底部には、図2及び図5に示すように反射光が顕著に顕出するように背景となる暗色系統の色彩ガラス層30を形成しておく。
かかる色彩ガラス層30は、ガラス塊10を溶解して望む形状に成形する過程で一部に色彩材料を混入添加し、或いは予め色彩を施したガラス層を溶着付加して構成することができる。
その後、暗色の色彩ガラス層30の上層には、図2及び図5に示すようにクラッシュオパールやギルソンオパールや人口オパール等の反射粉末21を混入して反射層20を形成し、外部からの光線を反射可能にする。
この反射層20の作成は以下の手順で行う。まず、所定量の反射粉末21を透明なガラス管内で均一配置する反射粉末均一配置作業を行う。同作業は、ガラス管内に反射粉末21を入れた状態で同ガラス管を水平にすると共に前後左右へ微震盪することにより、ガラス管内部の反射粉末21をガラス管の長手方向に沿って略均一量で配置されるようにして行う。
次に反射粉末21とガラスとをなじませる粉末混合作業を行う。同作業は、反射粉末が均一配置された水平状態を保持した状態で、ガラス管の反射粉末21の配置部分を溶融し、ガラス管の先端と基端とをガラス軸廻りにそれぞれ相対回転させて捻ったりガラス軸に沿って伸延方向に引っ張ったりしてすることよりその間の反射粉末21と溶融ガラスとを均一になじませるように行う。
このようにして反射粉末21が均一に混合された反射粉末混合ガラスをガラス塊10の下部に溶着付加することにより反射層20を形成できる。なお、反射層20は、上記のように反射粉末21のガラスへの混合作業をせずとも、予め反射機能を有したダイクロガラスをクリアガラス層10aの下部に溶着付加することでも形成できる。
このような反射層20の下部に色彩ガラス層30を溶着付加し、最終的に球形に成形してガラス塊10を得る。なお、同球形のガラス塊10を基本として、楕円形などの他形に変形させる。
具体的には、色彩ガラス層30となる色彩ガラスの上面やクリアガラス層10aとなる透明ガラスの下面を溶融状態にして水平面型に押し付け硬化してそれぞれの対向面を平坦面とする。次いで、同対向面の間に、反射層20となる溶融した反射粉末混合ガラスを所定量付着させてガラス塊10とする。最終的に、ガラス塊10を半溶融状態にして球形鋳型に入れて球形とする。
換言すれば、ガラス塊10は、それぞれ平行な平面を有する、最上層の光や模様の拡大縮小機能を有するクリアガラス層10aと、中間層の光反射や地模様などの模様反射機能を有する反射層20と、最下層の模様スクリーン機能を有する色彩ガラス層30とにより三層構造に構成している。クリアガラス層10aはガラス塊10の略上半部に、反射層20と色彩ガラス層30はガラス塊10の略下半部にそれぞれ形成している。
具体的には、略球形状のガラス塊10において、クリアガラス層10aはガラス塊10の直径約7/10を占める球欠部分とし、反射層20はガラス塊10の直径の1/10を占める球台部分とし、色彩ガラス層30はガラス塊10の直径約2/10を占める球欠部分として、それぞれの境目部分を平坦面にすると共に同平坦面を面平行に形成している。なお、クリアガラス層10aは基本的にボロシリケイトガラスを使用する。
[凹部形成工程S2]
整形工程S1の後、図1~図3に示すように、成形したガラス塊10の表面11に素材溶解状態で所定数の凹部40を形成する凹部形成工程S2を行う。
凹部形成工程S2では、図3に示すように、先端に小球鋼51を有するステッキ50を用いる。かかるステッキ50の先端の小球鋼51をガラス塊10が溶解固化する前にガラス塊10の表面11に押し当て小球鋼51の約半分を埋入してややガラス塊10が固化し始めたら抜き取るとその跡に凹部40が形成される。なお、図3中、符号Dは半溶解状態のガラス塊を受ける受皿である。
[反射光集中機能部形成工程S3]
次に、凹部形成工程S2中途において凹部40の周辺部にガラス塊10の表面11から隆起した全体環状の反射光集中機能部60を形成する反射光集中機能部形成工程S3を行う。
すなわち、ガラス塊10の溶解状態を観察しながら完全固化する前に外部からの押圧で変形できる状態のガラス塊溶融状態において凹部形成工程S2によりガラス塊10の表面11にステッキ50先端の小球鋼51を押し当てると凹部40の周縁がへこみ凹部40のガラス量の分だけ外周が盛り上がりガラス塊表面11よりも上方に隆起し硬化すると環状の反射光集中機能部60が形成される。
すなわち、ガラス塊10の冷却固化する前にステッキ50先端の小球鋼51を引き上げると、図1~図3に示すように溶解ガラス体は凹部40の周縁に環状の隆起部として反射光集中機能部60が形成される。
これら凹部40や反射光集中機能部60は、ガラス塊10の球冠、すなわちクリアガラス層10aの表面に一定間隔で格子点状に点在して複数形成される。反射光集中機能部60は、凹部40の周縁部全域そって形成すると共にクリアガラス層10aの表面から外方に突出形成したドーナツ状部分であって、突出先端部を断面視で湾曲R状の山形部分としている。
ここで反射光集中機能部60を作成する際に重要なことは、凹部形成工程S2においてガラス塊10全体を熱するのではなく、ガラス塊表面11のうち凹部40を形成しようとする部分(凹部予定部)のみをピンポイントで加熱して半溶融状態にすることにある。
すなわち、凹部予定部のガラスは加熱で柔らかい半溶融状態にある一方で、凹部予定部の凹部外周部分のガラスは非加熱で凹部予定部のガラスよりも硬い固化状態にあるため、凹部予定部に小球鋼51を押し当てると、凹部40の凹み分だけ半溶融状態のガラスが凹部外周部分と小球鋼51との間からオーバーフローしてガラス塊表面11より上側に隆起することとなる。
このような状態でステッキ50先端の小球鋼51をガラス塊10から離反すれば、小球鋼51の後の凹部40の周縁に沿ってガラス塊10の表面11より隆起した反射光集中機能部60が形成される。かかる反射光集中機能部形成工程S3を経てガラス塊10を冷却することによって最終製品たるガラス工芸品Gが作成される。
かかる凹部40の周縁部に形成される隆起部によって反射光集中機能部60が形成され、凹部内底面41から反射する色彩と模様を帯びた反射光Lは、図4及び図5に示すように、凹部40の内周面42や周縁部の隆起部たる反射光集中機能部60に当たりそこで更に反射する。
なお、図4~図6中に示す破線は反射光Lを、図5中符号Eはガラス塊10頂部に形成した凹部40の真上での視点位置を示しており、図4及び図6では同視点位置Eを基準とした場合の反射光Lの放射形態を示している。
すなわち、凹部内底面41から反射した色彩と一定の模様を帯びた反射光が、凹部40の内周面42から周囲の隆起部である反射光集中機能部60に突き当たりそこで更に屈折して光反射が生起することとなるものと思われる。
かかる反射形態は、反射光集中機能部60の内周面によって反射して凹部40の内底部中心部分41aを集中点(焦点)として集中されることになるものと思われる。集中した反射光Lは放射状に分散して各分散光の集中点から線状に周辺に向かって放射拡散する形態となる。
このような反射形態は、図4及び図6に示すように、隆起部の表面で反射し凹部内底部41の中心部分41aに集中することになるものと思われる。このように一点に集中した反射光は集中点Fからその外周方向に分散し結果的に放射状の反射光Lをガラス塊表面11で視認することができる。
すなわち、図4~図6に示すように、各分散光の集中点から線状或いは一定幅員の帯状となり周辺方向に向かった放射拡散形態となる。
このように凹部40の周辺部に形成された環状の隆起部の反射光集中機能部60を形成したことによりガラス塊10に混入された反射層20におけるクラッシュオパールや人口オパールの等の反射粉末21からの反射光は、図4~図6に示すように複雑に凹部40と反射光集中機能部60によって屈折再反射しながら凹部内底面41の一か所に集中してそこから放射拡散してガラス塊表面11において美麗な規則的な放射状の反射光を形成することになる。
また、凹部形成工程S2において凹部40の深さと反射光集中機能部60の隆起高さの調整をすることにより反射光の集中位置や放射形状の大小及び放射線の長さなどの変化を調整可能とすることができる。
また、ガラス塊10に混入する混入素材の選択、或いは大きさの寸法によって反射光の形態を変更することができ、放射状の反射光の色彩や色彩分布や放射状の光線の大きさ長さの調整を可能としている。
G ガラス工芸品
L 反射光
10 ガラス塊
11 ガラス塊表面
20 反射層
21 反射粉末
30 色彩ガラス層
40 凹部
41 凹部内底部
42 凹部内周面
60 反射光集中機能部

Claims (4)

  1. 最上層の光や模様の拡大縮小機能を有するクリアガラス層と、ガラス管内に粉末オパール等の反射体を混入して中間層の光反射や地模様などの模様反射機能を有する反射層と、最下層の模様スクリーン機能を有する色彩ガラス層とにより三層構造に構成したガラス塊を加熱溶解状態に維持しながら最終製品としての任意の形状に成形する整形工程と、
    その後成形したガラス塊の表面にガラス塊の柔軟状態において先端に小球鋼を有するステッキを埋入し、所定数の凹部を形成する凹部形成工程と、
    凹部形成工程中途において凹部を形成しようとする部分のみをピンポイントで加熱することにより凹部の凹み分だけ半溶融状態のガラスが凹部外周部分と小球鋼との間からオーバーフローし、凹部の周辺部にガラス塊表面から隆起した全体環状の反射光集中機能部を形成する反射光集中機能部形成工程と、よりなるガラス工芸品作成方法。
  2. 凹部形成工程において、凹部の深さと反射光集中機能部の隆起高さの調整をすることにより反射光の集中位置や放射形状の大小及び放射線の長さなどの反射光の変化を調整可能としたことを特徴とする請求項1に記載のガラス工芸品作成方法。
  3. ガラス塊に混入する混入素材の選択により放射状の反射光の色彩や色彩分布の調整を可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガラス工芸品作成方法。
  4. 略球形状に形成したガラス塊と、
    前記ガラス塊の表面に一定間隔に複数形成した凹部と、から構成し、
    前記ガラス塊は、
    クリアガラスからなるクリアガラス層と、
    光を反射可能な反射粉末を混入した反射層と、
    色彩ガラスからなる色彩ガラス層と、のそれぞれが平行な平面を有する三層構造とし、
    前記凹部の周縁部全域には、
    前記クリアガラス層の表面から外方に突出形成したドーナツ状の反射光集中機能部が形成されていることを特徴とするガラス工芸品。
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