JP2620229B2 - 粒状模様形成方法 - Google Patents

粒状模様形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、合成樹脂成形品に粒状の模様を形成する方
法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、装飾性の有無が重要視される化粧品容器等に装
飾性を持たせるため、模様を形成したり光沢を持たせる
等、様々な工夫がされてきた。
そうした装飾効果の目的において、粒状の模様を形成
するといった新たな装飾手段も考えられた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、従来の技術をもって上記した粒状模様を形成
することは殆ど不可能であった。例えば、従来技術の一
つにインサート方法というものがあるが、これは模様と
したい部分に凹部あるいは空洞部分を形成した半製品を
金型に入れ、その凹部あるいは空洞部分に、溶融した樹
脂を流しこんで製品とするものである。このインサート
方法をもって粒状模様を形成するには、粒状の大きさを
ある程度以上の大きなものとする必要があり、数ミリと
か1ミリ以下といった細かい粒状模様を形成することは
難しかった。
また、塗膜することによって、粒状模様を形成する粒
状体をベース樹脂上に被覆する方法も考えられるが、こ
の方法だと塗膜で粒状体を完全に覆うことが難しく、そ
の結果、粒状体が塗膜から突出してしまうという不都合
が生じる。
本発明は、上記の点に鑑み考えられたもので、合成樹
脂製品に粒状模様を簡単にかつ確実に形成する方法を提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
そのため、製品を形成するベース樹脂2に、このベー
ス樹脂2の融点が軟化点温度範囲内であると共に、径が
射出ゲート口径より大きいものをも含み、かつベース樹
脂2と異なる色の粒状体樹脂3を混入し、ベース樹脂2
と粒状体樹脂3との混合物を、ベース樹脂2の融点以下
で粒状体樹脂3の軟化点温度範囲内の成形温度でゲート
から金型内に射出成形すると共に、粒状体樹脂3が混入
されたベース樹脂2の下面に粒状体樹脂3と異なる色で
該粒状体樹脂3を目立たせ装飾効果をより高める色のバ
ック樹脂層4を形成した。
〔作用〕
粒状体樹脂3は、ベース樹脂2の融点が、それ自体の
融点よりも低い軟化点温度範囲内であるので、ベース樹
脂2と粒状体樹脂3との混合物を、両樹脂が共に軟化す
る温度に加熱した状況では、ベース樹脂2に対して粒状
体樹脂3の軟化程度が低い状態となる。
それゆえ、ベース樹脂2と粒状体樹脂3との混合物
を、ベース樹脂2の射出成形に適した温度に加熱した状
態では、ベース樹脂2は射出成形条件に適合した程度に
充分に軟化しているのに対し、粒状体樹脂3は、軟化し
ているものの、その軟化程度はベース樹脂2よりも低
く、このため粒状体樹脂3はベース樹脂2に溶け込むこ
となく、略粒状のままベース樹脂2中に浮遊することに
なる。
ベース樹脂2と粒状体樹脂3との混合物を、ベース樹
脂2の射出成形に適した温度の成形温度に加熱して射出
成形すると、粒状体樹脂3はベース樹脂2と一緒にゲー
トから射出されるが、粒状体樹脂3の径がゲートの口径
より大きくても、軟化状態にあるので、ベース樹脂2の
流れと射出圧との作用により細長く変形してゲートを容
易に通過し、ベース樹脂2と一緒に射出される。
金型内に射出された粒状体樹脂3は、単に軟化してい
るだけ、すなわちその分子間結合構造が一定に維持され
ているものの歪んだ状態となっているだけであるので、
金型型面からの冷却力の作用によりこの歪みが矯正さ
れ、ほぼ原形の粒状に近い形状に復帰し、粒状の模様を
形成することになる。
さらに、バック樹脂層4を形成し、その色を粒状体樹
脂3の色を目立たせる色に設定したので、粒状体樹脂3
による装飾効果を有効に発揮させる。
〔実施例〕
図示実施例では、本発明方法によって成形された製品
で、コンパクト容器の蓋となる製品を示している。
ベース樹脂2と粒状体樹脂3の選択は、ベース樹脂2
の融点が粒状体樹脂3の軟化点温度範囲内となるもの、
すなわち同一温度における軟化程度がベース樹脂2に対
して粒状体樹脂3の方が低いものを選択すれば良いので
あり、各樹脂材料の加熱軟化特性を比較することによ
り、容易に選択を達成することができると共に、適正な
成形温度の設定も可能となる。
例えば、ベース樹脂2を融点が約220℃のAS樹脂と
し、粒状体樹脂3を融点が約260℃のアクリル樹脂とし
た場合、このベース樹脂2と粒状体樹脂3との混合物
を、AS樹脂の通常の射出成形温度である温度160℃を成
形温度に設定して加熱すると、ベース樹脂2であるAS樹
脂に比べて粒状体樹脂3であるアクリル樹脂の軟化程度
は約半分となる。
そして、この場合における射出成形の条件、すなわち
射出圧力とか射出時間等は、AS樹脂単独の場合と全く同
じであり、粒状体樹脂3としてアクリル樹脂を混入した
ことにより射出成形条件を変更する必要は、基本的には
ない。
使用される粒状体樹脂3の内、最も大きいものの径
は、それが射出されるゲート口径の寸法によって左右さ
れるが、例えば、一例によるとゲート口径が0.8mmの場
合、粒状体樹脂3の径は最大約3mmまでのものが使用で
きた。この場合の粒状体樹脂3の最大径はゲート口径の
約4倍の大きさであるが、これは加熱温度(成形温度)
や射出圧力等によって左右されるものであり、限定はで
きない。ただ、射出成形条件は、基本的にはベース樹脂
2単体の場合の射出成形条件と同じであること、粒状体
樹脂3の軟化程度が低いこと、目的が粒状模様の成形に
あること等を勘案すれば、ゲート口径に対する粒状体樹
脂3の径の最大許容値をいたずらに大きくする必要はな
い。
ベース樹脂2と粒状体樹脂3の色の組合せの選択は、
自由に行うことができ、例えば、ベース樹脂2を透明な
黒とし、粒状体樹脂3を一色に限定ぜす、金、銀そして
青等とすることにより星空を連想させる粒状模様を現出
させることができる。
また、粒状体樹脂3の径を統一したり、ゲート口径と
の関係において許される範囲内で径の異なるものとする
ことにより、現出される装飾効果の趣のことなる粒状模
様を成形することができる。
バック樹脂層4の色は、粒状体樹脂3が目立ち、その
装飾効果が高まる色に設定すれば良いわけで、例えば、
粒状体樹脂3が明るい色であれば、それと反対の暗い色
(白に対する黒等)とするとか、粒状体樹脂3の色に対
して補色関係にある色とすれば良い。
発明の効果 このように、本発明によると、ベース樹脂2の射出成
形に適した加熱温度で、ベース樹脂2よりも低い程度で
軟化する樹脂を粒状体樹脂3としてベース樹脂2に混入
し、ベース樹脂2単体の場合の射出成形条件と基本的に
同じ射出成形条件で射出成形するだけで、容易にかつ確
実に粒状模様を成形することができ、かつバック樹脂層
の働きにより、粒状模様を目立たせ、これによって優れ
た装飾効果を発揮することができ、さらに変化に富んだ
装飾性の高い粒状模様を得ることができる等、優れた効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明により成形された一製品を示す斜視
図、第2図はその断面図である。 1;合成樹脂製品、2;ベース樹脂、3;粒状体樹脂、4;バッ
ク樹脂層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】射出成形によって成形される合成樹脂製品
    (1)に粒状の模様を形成する方法であって、製品を形
    成するベース樹脂(2)に、該ベース樹脂(2)の融点
    が軟化点温度範囲内であると共に、径が射出ゲート口径
    より大きいものをも含み、かつ該ベース樹脂(2)と異
    なる色の粒状体樹脂(3)を混入し、前記ベース樹脂
    (2)と粒状体樹脂(3)との混合物を、前記ベース樹
    脂(2)の融点以下で粒状体樹脂(3)の軟化点温度範
    囲内の成形温度で前記ゲートから金型内に射出成形する
    と共に、前記粒状体樹脂(3)が混入されたベース樹脂
    (2)の下面に前記粒状体樹脂(3)と異なる色で該粒
    状体樹脂(3)を目立たせ装飾効果をより高める色のバ
    ック樹脂層(4)を形成して成る粒状模様形成方法。
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