JP7455291B1 - 水平多関節ロボット - Google Patents

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JP7455291B1
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Abstract

水平多関節ロボット(100)は、ベース(10)と、第1アーム(1)と、第2アーム(2)と、ケーブルユニット(4)と、を備えている。ベース(10)には、開口(10d)が形成されている。ケーブルユニット(4)は、ベース(10)に着脱可能に取り付けられ、開口(10d)を塞ぐ閉塞部材(5)と、第2アーム(2)に着脱可能に取り付けられる取付部材(6)と、一端が第1回転コネクタ(44)を介して閉塞部材(5)に回転可能に取り付けられ、他端が第2回転コネクタ(46)を介して取付部材(6)に回転可能に取り付けられ、内部にアース配線を含む配線類(42)及び配管類(43)が挿通されたホース部材(7)と、閉塞部材(5)に着脱可能とされ、アース配線が接続されるアース接続部材(8)と、を有している。

Description

本開示は、水平多関節ロボットに関する。
従来、例えば工場内において、組み立て、搬送又は検査などの工程で使用されている水平多関節ロボットが知られている。例えば、特許文献1に開示された水平多関節ロボットは、ベースと、第1アームと、第2アームと、第3アームと、ベースと第2アームとに接続されるケーブルユニットと、を備えた構成である。第1アームは、ベースに回転可能に支持されている。第2アームは、第1アームに回転可能に支持されている。第3アームは、シャフト状の部材であり、第2アームに、上下方向に移動可能、且つ、上下方向に延びる軸線周りに回転可能に支持されている。ベースの内部には、第1アームを回転させる第1軸モータが設けられている。第2アームの内部には、第2アームを回転させる第2軸モータと、第3アームを上下方向に移動させる第3軸モータと、第3アームを軸線周りに回転させる第4軸モータと、が設けられている。このような水平多関節ロボットでは、各モータの保護接地のため、例えば、第1軸モータのアース配線をベースのアース接続部に接続し、第2軸モータ、第3軸モータ及び第4軸モータのアース配線を第2アームのアース接続部に接続することになる。
特許第6923489号公報
一般に、各モータのアース配線は、工具を用いてアース接続部に接続される。しかしながら、アース配線をアース接続部に接続する際に、アース接続部が他の構成部品と干渉して、その接続作業が難しくなる場合がある。そこで、他の構成部品から離れた位置に、アース接続部を配置することが考えられるが、アース接続部を配置するためのスペースを確保する必要があるため、ロボット全体が大型化するおそれがある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、ロボットの大型化を抑制することができる水平多関節ロボットを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる水平多関節ロボットは、箱型のベースと、ベースの正面側から前方に突き出すようにベースに支持され、第1軸線を中心に回転可能とされた第1アームと、第1アームから前方に突き出すように第1アームに支持され、第2軸線を中心に回転可能とされた第2アームと、一端がベースに取り付けられ、他端が第2アームに取り付けられたケーブルユニットと、を備えている。ベースには、ケーブルユニットが取り付けられる上面から背面にかけて開口が形成されている。ケーブルユニットは、ベースに着脱可能に取り付けられ、開口を塞ぐ閉塞部材と、第2アームに着脱可能に取り付けられる取付部材と、一端が第1回転コネクタを介して閉塞部材に回転可能に取り付けられ、他端が第2回転コネクタを介して取付部材に回転可能に取り付けられ、内部にアース配線を含む配線類及び配管類が挿通されたホース部材と、閉塞部材に着脱可能とされ、アース配線が接続されるアース接続部材と、を有している。閉塞部材には、少なくとも一部の配線類及び配管類が接続される接続コネクタと、少なくとも一部の配線類をベースの外部へ引き出すために用いられる筒状の固定部材と、が設けられている。アース接続部材は、閉塞部材に取り付けられた状態において、第1回転コネクタの回転軸の軸線方向から見て第1回転コネクタと重なる位置、及び接続コネクタと固定部材とを設けた閉塞部材の一面と直交する方向から見て接続コネクタ又は固定部材と重なる位置のうち、少なくとも一方の位置に配置されている。
本開示にかかる水平多関節ロボットによれば、ロボットの大型化を抑制することができる、という効果を奏する。
実施の形態にかかる水平多関節ロボットを示す斜視図 実施の形態にかかる水平多関節ロボットの内部構造の一部を模式的に示す説明図 実施の形態にかかる水平多関節ロボットのケーブルユニットを示す斜視図 実施の形態にかかる水平多関節ロボットのケーブルユニットであって、閉塞部材の第2面部を背面側から見た状態を示す説明図 実施の形態にかかる水平多関節ロボットの内部構造の一部を模式的に示す説明図 実施の形態にかかる水平多関節ロボットのケーブルユニットの変形例1を示す斜視図 実施の形態にかかる水平多関節ロボットのケーブルユニットの変形例2を示す斜視図
以下、本開示の実施の形態にかかる水平多関節ロボットを図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態.
図1は、実施の形態にかかる水平多関節ロボットを示す斜視図である。図2は、実施の形態にかかる水平多関節ロボットの内部構造の一部を模式的に示す説明図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる水平多関節ロボット100は、ベース10と、第1アーム1と、第2アーム2と、第3アーム3と、ケーブルユニット4と、を備えている。なお、水平とは、厳密に水平であることに限定されない。
図1に示すように、ベース10は、中空の箱型である。ベース10は、設置場所である床面等に固定される。ベース10の上面10aには、第1アーム1が取り付けられている。ベース10には、ケーブルユニット4が取り付けられる上面10aから背面10cにかけて開口10dが形成されている。開口10dは、一例としてベース10の上面10aの一部と、ベース10の背面10cの全面と、に形成されている。図2に示すように、ベース10の内部には、第1軸線AX1を中心として第1アーム1を回転させる第1モータ11が設けられている。本実施の形態における第1軸線AX1は、第1アーム1が延びる方向と直交する方向である。第1モータ11は、図示省略の制御装置で制御される。第1モータ11は、保護接地のためのアース配線(図示省略)を備えている。第1モータ11の出力軸11aは、ベース10の上面10aから第1アーム1に向かって突き出している。
図1に示すように、第1アーム1は、ベース10の正面10b側から前方に突き出すように基端側がベース10に支持され、第1軸線AX1を中心として正逆方向に回転可能とされている。ここで正逆方向とは、時計回り方向及び反時計回り方向である。第1アーム1の上面には、第2アーム2が取り付けられている。図2に示すように、第1アーム1の内部には、第1減速機12及び第2減速機13が設けられている。第1減速機12は、第1モータ11の出力軸11aが接続されている。第1アーム1は、第1モータ11の駆動により、出力軸11aの軸方向である第1軸線AX1を中心として正逆方向に回転する。
図1に示すように、第2アーム2は、第1アーム1の先端側から前方に突き出すように基端側が第1アーム1に支持され、第2軸線AX2を中心として正逆方向に回転可能とされている。なお、本実施の形態における第2軸線AX2は、第2アーム2が延びる方向と直交する方向である。図2に示すように、第2アーム2の内部には、第2軸線AX2を中心として第2アーム2を回転させる第2モータ14が設けられている。第2モータ14は、図示省略の制御装置で制御される。第2モータ14は、保護接地のためのアース配線(図示省略)を備えている。第2モータ14の出力軸14aは、第1アーム1の内部に設けられた第2減速機13に接続されている。第2アーム2は、第2モータ14の駆動により、出力軸14aの軸方向である第2軸線AX2を中心として正逆方向に回転する。
また、第2アーム2の内部には、第3軸線AX3の軸線方向に沿って第3アーム3を移動させる第3モータ15と、第3軸線AX3を中心として第3アーム3を回転させる第4モータ16と、が設けられている。第3軸線AX3は、一例として鉛直方向である。なお、鉛直方向とは、厳密に鉛直であることに限定されず、概ね鉛直である場合も含まれる。第3モータ15及び第4モータ16は、図示省略の制御装置で制御される。第3モータ15及び第4モータ16は、保護接地のためのアース配線(図示省略)を備えている。
図1及び図2に示すように、第3アーム3は、上下方向に延びるシャフト状の部材である。第3アーム3は、第2アーム2の先端側において、第3軸線AX3の軸線方向に沿って移動可能、且つ、第3軸線AX3を中心として正逆方向に回転可能に支持されている。図2に示すように、第3アーム3は、第2アーム2の内部において、ボールねじナット30とボールスプラインナット31とが取り付けられている。ボールねじナット30は、ボールスプラインナット31よりも上側に取り付けられている。ボールねじナット30とボールスプラインナット31との間には、タイミングプーリ30aとタイミングプーリ31aとが第3軸線AX3の軸線方向に並べて取り付けられている。第3アーム3に取り付けられた一方のタイミングプーリ30aは、タイミングベルト30cを介して、第3モータ15の出力軸に固定されたタイミングプーリ30bに連結されている。第3アーム3は、第3モータ15の回転力がタイミングプーリ30a,30b及びタイミングベルト30cを介してボールねじナット30に伝達され、ボールねじナット30が回転することで、第3軸線AX3の軸線方向に沿って上下に移動する。
また、第3アーム3に取り付けられた他方のタイミングプーリ31aは、タイミングベルト31cを介して、タイミングプーリ31bに連結されている。そして、タイミングプーリ31bは、タイミングベルト31eを介して、第4モータ16の出力軸に固定されたタイミングプーリ31dに連結されている。第3アーム3は、第4モータ16の回転力が、タイミングプーリ31a,31b,31d及びタイミングベルト31c,31eを介してボールスプラインナット31に伝達され、ボールスプラインナット31が回転することで、第3軸線AX3を中心として正逆方向に回転する。
第3アーム3の下端部は、例えば被搬送物を把持するハンド又は被加工物を加工するハンド等のツールが取り付け可能となっている。水平多関節ロボット100は、第3アーム3の下端部に取り付けられたツールによって、部品を搬送したり、部品を加工したりすることが可能となる。
図3は、実施の形態にかかる水平多関節ロボットのケーブルユニットを示す斜視図である。図4は、実施の形態にかかる水平多関節ロボットのケーブルユニットであって、閉塞部材の第2面部を背面側から見た状態を示す説明図である。図5は、実施の形態にかかる水平多関節ロボットの内部構造の一部を模式的に示す説明図である。
図3に示すように、ケーブルユニット4は、閉塞部材5と、取付部材6と、ホース部材7と、アース接続部材8と、を有している。閉塞部材5は、ベース10に着脱可能に取り付けられる。閉塞部材5は、ベース10に取り付けられた状態において、ベース10の上面10aから背面10c側にかけて形成された開口10dを塞ぐ。すなわち、閉塞部材5は、ベース10に取り付けられた状態において、ベース10の上面10aの一部及び背面10cを構成する。閉塞部材5は、ベース10の上面10aの開口を塞ぐ第1面部50と、ベース10の背面10cの開口を塞ぐ第2面部51とが一体的に形成され、L字状とされた一つの部品として構成されている。第1面部50には、ホース部材7の一端が第1回転コネクタ44を介して接続されている。閉塞部材5は、ねじ等の固定部材で、第1面部50及び第2面部51がそれぞれベース10に取り付けられる。例えば第1面部50と第2面部51とが別体であると、ホース部材7が振れ回ることによって、第1面部50の取付け位置を定めることが難しくなり、第1面部50をベース10に取り付ける作業が困難となる。しかし、本実施の形態にかかる水平多関節ロボット100では、閉塞部材5をベース10に取り付ける際に、屈曲する第1面部50と第2面部51とをベース10の外面に嵌め合わせ、第2面部51をベース10に取り付けることで、第1面部50の取付け位置が定まるので、取付作業の作業性がよい。
また、図3に示すように、閉塞部材5は、第2面部51に取り付けられ、第1面部50に対向する平板状の支持部52を有している。支持部52の上面には、制御基板40及びバッテリー41が設置される。制御基板40及びバッテリー41は、閉塞部材5がベース10に取り付けられた状態において、ベース10の内部に収納される。また、閉塞部材5には、第2面部51に取り付けられ、第1面部50と支持部52との間に配置された平板状の固定部53が設けられている。固定部53には、ベース10の内部に収納される配線類42又は配管類43が固定される。なお、制御基板40及びバッテリー41は、必ずしもベース10の内部に設ける必要はなく、ベース10の外部に設けてもよい。また、バッテリー41は、必ずしも支持部52の上面に設置する必要はなく、例えば第2面部51に固定させてもよい。また、支持部52及び固定部53の形状、大きさ及び設置される位置は、図示した構成に限定されず、他の構成部品との関係に応じて適宜変更してもよい。
また、図2~図5に示すように、閉塞部材5の第2面部51には、ベース10の内部を通る少なくとも一部の配線類42及び配管類43が接続される複数の接続コネクタ54と、ベース10の内部を通る少なくとも一部の配線類42をベース10の外部へ引き出すために用いられる筒状の固定部材55と、が設けられている。図3及び図4に示した接続コネクタ54は、一例として、別部材となるツールに信号を送るためのツール配線42cを接続する1つのコネクタ54aと、配管類43であるエア配管が接続される3つのコネクタ54bである。ツールとは、一例として、第3アーム3の下端部に設置される被搬送物を把持するハンド又は被加工物を加工するハンド等である。なお、図示した接続コネクタ54の種類、配置及び個数は一例であって、これに限定されない。接続コネクタ54は、ツール配線42c及び配管類43であるエア配管以外を接続するコネクタでもよい。
図2~図4に示した固定部材55は、一例としてケーブルグランドである。固定部材55は、一例として上下に2つ並べて設けられている。固定部材55は、各モータに制御信号を送るための信号配線42a、及び駆動装置である各モータに電源を供給するための電源配線42bをベース10の外部へ引き出すために用いられる。信号配線42aは、各モータに接続される内部配線と、ベース10の外部へ引き出される外部配線と、を有している。信号配線42aを構成する内部配線と外部配線とは、ベース10の内部において、コネクタ(図示省略)を介して接続されている。また、電源配線42bも、各モータに接続される内部配線と、ベース10の外部へ引き出される外部配線と、を有している。電源配線42bを構成する内部配線と外部配線とは、ベース10の内部において、コネクタ(図示省略)を介して接続されている。各外部配線は、ケーブルグランドから成る固定部材55の筒内部を通ってベース10の外部へ引き出され、制御装置(図示省略)に接続される。なお、固定部材55は、信号配線42a及び電源配線42bのどちらか一方をベース10の外部へ引き出すために設けたものでもよい。また、図示した固定部材55の種類、配置及び個数は一例であって、これに限定されない。固定部材55と接続コネクタ54は、例えば、一方を第2面部51に設け、他方を第1面部50に設けるといったように、閉塞部材5を構成する異なる面に設けてもよい。また、固定部材55は、信号配線42a及び電源配線42b以外の配線を固定する構成でもよい。また、信号配線42aを構成する内部配線と外部配線を接続する手段は、コネクタ(図示省略)を用いる構成に限定されず、その他の手段で接続してもよい。同様に、電源配線42bを構成する内部配線と外部配線を接続する手段は、コネクタ(図示省略)を用いる構成に限定されず、その他の手段で接続してもよい。
取付部材6は、第2アーム2に着脱可能に取り付けられるものである。図3に示すように、取付部材6は、第2アーム2の上面に取り付けられる第1平面部60と、第2アーム2の背面に取り付けられる第2平面部61と、第2アーム2の内部に配置される第3平面部62と、を有している。取付部材6は、第1平面部60と第2平面部61とでL字状とされている。第3平面部62は、第2平面部61の縁辺の一部から第1平面部60に沿って屈曲して形成されている。第1平面部60及び第2平面部61は、それぞれねじ等の固定部材で第2アーム2に取り付けられる。また、図3及び図5に示すように、第1平面部60には、配管類43であるエア配管を接続するための複数のコネクタ60aと、配線類42であるツール配線42cを接続するためのコネクタ60bと、が設けられている。また、第3平面部62には、ツール配線42c及び配管類43であるエア配管を束ねる結束バンド等(図示省略)を通すための固定孔62aが形成されている。ツール配線42cは、固定孔62aに通した結束バンド等で第3平面部62に固定された状態でコネクタ60bに接続される。配管類43であるエア配管は、固定孔62aに通した結束バンド等で第3平面部62に固定された状態でコネクタ60aに接続される。なお、取付部材6は、第2アーム2に取り付けることができればよく、図示した形状に限定されない。例えば、取付部材6は、第3平面部62を省略した構成でもよい。
ホース部材7は、フレキシブルホースである。図1に示すように、ホース部材7の一端は、第1回転コネクタ44を介して閉塞部材5の第1面部50に回転可能に取り付けられている。ホース部材7の他端には、L字状の第2回転コネクタ46の一端が接続されている。ホース部材7の他端は、第2回転コネクタ46の他端に接続された連結部材45を介して、取付部材6の第1平面部60に回転可能に取り付けられている。第2回転コネクタ46は、一例としてエルボ回転コネクタである。ホース部材7は、第1回転コネクタ44及び第2回転コネクタ46を有することで、第1アーム1及び第2アーム2の回転によって生じる捻れを抑制することができる。また、ホース部材7は、他端がL字状の第2回転コネクタ46に接続されていることで、上方に向かって延びず、該他端から閉塞部材5に接続された一端に向かって延びるので、水平多関節ロボット100の全高を抑制することができる。また、連結部材45は、ホース部材7の内部に挿通された配線類42及び配管類43の配線長さを確保するために設けられている。配線類42及び配管類43の配線長さが短いと、第1アーム1又は第2アーム2が回転したときに、配線類42及び配管類43に捻れによる荷重が作用するからである。なお、第2回転コネクタ46は必ずしもL字状である必要はなく、その他の形状でもよい。また、連結部材45は、必ずしも設ける必要はなく、省略してもよい。
図2及び図5に示すように、ホース部材7の内部には、配線類42及び配管類43が挿通されている。配線類42は、図2に示すように、例えば外部の制御装置(図示省略)から各モータに信号を送る信号配線42a、各モータに電源を供給する電源配線42b、図5に示すように、別部材であるツールに信号を送るためのツール配線42c、各モータの保護接地のためのアース配線(図示省略)である。配管類43は、図5に示すように、例えばエア配管である。配線類42は、キャブタイヤケーブルとして一体に形成されている。キャブタイヤケーブルは、配線類42の外周をポリ塩化ビニル製のシースで覆うことで一本のケーブルとなる。このように、配線類42は、キャブタイヤケーブルとして一体に形成されることで、耐摩耗性が向上し、ホース部材7の内部に直接配設することが可能となる。
例えば、キャブタイヤケーブルを用いずに、配線類42をホース部材7の内部に配設する際には、動作中の摩耗から電線を保護するために、編組スリーブを用いることがある。配線類42を編組スリーブの内部に予め通した後に、その編組スリーブに入った配線類42をホース部材7に通すことで、電線の摩耗による断線を防止することができる。しかしながら、ホース部材7に配線類42を通す作業が難しく作業性が悪い。一方、本実施の形態にかかる水平多関節ロボット100のように、配線類42をキャブタイヤケーブルとして一体に形成すれば、ケーブルユニット4の製作時において、ホース部材7の内部に配線類42を挿通させる作業が容易となる。
なお、本実施の形態の水平多関節ロボット100では、必ずしもキャブタイヤケーブルを用いる必要はなく、編組スリーブを用いてもよいし、一部の配線類42のみをキャブタイヤケーブルとして一体に形成してもよい。また、配線類42及び配管類43は、上記した配線及び配管に限定されず、その他の配線及び配管でもよい。
アース接続部材8は、閉塞部材5に着脱可能に取り付けられ、各モータのアース配線が接続される。すなわち、各モータのアース配線は、閉塞部材5に取り付けられるアース接続部材8に集約して接続される。図3に示すように、アース接続部材8は、2つの平面を有する基部80と、基部80に設けられてアース配線が接続される複数のアース接続部81と、を有している。基部80は、断面形状がL字状の鋼材であり、第1平面80aと、第1平面80aの縁辺から屈曲した第2平面80bと、を有している。第1平面80aには、閉塞部材5の固定部53に沿ってフランジ部が設けられている。アース接続部材8は、フランジ部が固定部53にボルト等の固定部材で固定されることで、閉塞部材5に取り付けられる。なお、基部80は、固定部53に取り付けられる構成に限定されない。基部80は、例えば第1面部50、第2面部51又は支持部52に取り付けてもよいし、その他の箇所に取り付けてもよい。また、基部80は、図示した断面形状がL字状の鋼材に限定されない。基部80は、例えば、平鋼、断面形状が凹状から成る溝形鋼、断面形状が階段状から成る鋼材等、その他の形状から成る鋼材でもよい。
アース接続部81は、基部80の第1平面80aと第2平面80bとに、それぞれ設けられている。アース接続部81は、各アームを駆動させるモータの数及びフレームグランド等の数に合わせた個数で設けられている。図3に示す場合では、第1平面80aにアース接続部81が5つ設けられ、第2平面80bにアース接続部81が3つ設けられている。
アース接続部材8は、閉塞部材5から取り外した状態でアース接続部81にアース配線が接続される。アース配線は、丸端子から成るアース端子を有しており、該アース端子がアース接続部81に工具を用いて取り付けられることで、アース接続部材8に接続される。アース接続部材8は、アース端子がアース接続部81に取り付けられた後に、閉塞部材5の固定部53に取り付けられる。アース接続部材8は、閉塞部材5がベース10に取り付けられた状態において、ベース10の内部に配置される。
例えば、アース接続部材8が閉塞部材5に着脱可能とされておらず、閉塞部材5に予め固定された状態で、アース配線のアース端子がアース接続部81に取り付けられる場合がある。この場合、アース接続部材8が、制御基板40、バッテリー41及び配線類42等、他の構成部品と干渉して、アース接続部81にアース端子を取り付ける作業が難しくなる場合がある。そこで、他の構成部品から離れた位置に、アース接続部材8を配置することが考えられる。しかしながら、アース接続部材8を配置するためのスペースを確保する必要があるため、ベース10及び閉塞部材5の形状を大きくせざるを得ず、ロボット全体が大型化するおそれがある。
一方、本実施の形態にかかる水平多関節ロボット100では、アース配線のアース端子をアース接続部81に取り付けた後、アース接続部材8を閉塞部材5の固定部53に取り付けるので、制御基板40、バッテリー41及び配線類42等、他の構成部品を避けた位置にアース接続部材8を配置する必要がない。よって、本実施の形態にかかる水平多関節ロボット100では、ベース10及び閉塞部材5を小型化でき、ロボット全体の大型化を抑制することができる。
また、本実施の形態にかかる水平多関節ロボット100は、アース接続部材8を閉塞部材5から取り外した状態で、アース接続部81にアース端子を取り付ける。よって、アース接続部81が他の構成部品と干渉することがなく、効率よく接続作業を行うことができるので、ロボットの組み立て作業の作業性に優れている。さらに、本実施の形態にかかる水平多関節ロボット100は、閉塞部材5に取り付けられるアース接続部材8に、各モータのアース配線が集約して接続されるので、従来技術のように、ベースと第2アームの2箇所でアース配線をアース接続部に接続する場合と比べて、ロボットの組み立て作業を簡素化できる。
また、図3に示すように、アース接続部材8は、閉塞部材5に取り付けられた状態において、第1回転コネクタ44の回転軸AX4の軸線方向から見て、第1回転コネクタ44と重なる位置に配置されている。通常、第1回転コネクタ44の回転軸AX4の軸線方向から見て、第1回転コネクタ44と重なる位置は、その周辺に制御基板40、バッテリー41及び配線類42等の複数の構成部品が重なり合う狭小な箇所となる。一方で、アース接続部材8は、アース接続部81にアース配線のアース端子を取り付けて電気的な導通が確保できていれば、複数の構成部品が重なり合う狭小な箇所に設置しても問題ない。すなわち、本実施の形態にかかる水平多関節ロボット100では、第1回転コネクタ44の回転軸AX4の軸線方向から見て第1回転コネクタ44と重なる狭小な箇所に、アース接続部材8を配置することで、ベース10及び閉塞部材5を小型化でき、ロボット全体の大型化を抑制することができる。
図6は、実施の形態にかかる水平多関節ロボットのケーブルユニットの変形例1を示す斜視図である。図7は、実施の形態にかかる水平多関節ロボットのケーブルユニットの変形例2を示す斜視図である。図6及び図7に示すように、アース接続部材8は、閉塞部材5に取り付けられた状態において、接続コネクタ54と固定部材55とを設けた閉塞部材5の第2面部51と直交する方向から見て、接続コネクタ54又は固定部材55と重なる位置に配置してもよい。
図6に示したアース接続部材8は、閉塞部材5に取り付けられた状態において、固定部材55と重なる位置に配置されている。図7に示したアース接続部材8は、閉塞部材5に取り付けられた状態において、接続コネクタ54と重なる位置に配置されている。通常、閉塞部材5の第2面部51と直交する方向から見て接続コネクタ54又は固定部材55と重なる位置は、その周辺に制御基板40、バッテリー41及び配線類42等の構成部品が重なり合う狭小な箇所である。よって、本実施の形態にかかる水平多関節ロボット100は、閉塞部材5の第2面部51と直交する方向から見て接続コネクタ54又は固定部材55と重なる狭小な箇所にアース接続部材8を配置することで、ベース10及び閉塞部材5を小型化でき、ロボット全体の大型化を抑制することができる。
要するに、本実施の形態におけるアース接続部材8は、閉塞部材5に取り付けられた状態において、第1回転コネクタ44の回転軸AX4の軸線方向から見て第1回転コネクタ44と重なる位置、及び接続コネクタ54と固定部材55とを設けた閉塞部材5の一面と直交する方向から見て接続コネクタ54又は固定部材55と重なる位置のうち、少なくとも一方の位置に配置されていればよい。
また、本実施の形態にかかる水平多関節ロボット100は、使用される場所又は用途に応じて、配線類42の長さ及び仕様が変更されることがあり、既に接続したアース配線を新たなアース配線と交換する場合がある。そこで、アース接続部材8は、図3に示すように、ケーブルユニット4がベース10から取り外され、且つ、閉塞部材5にアース接続部材8が取り付けられた状態で、アース接続部81にアース端子を取り付けることができる位置に設けられている。図3に示したアース接続部材8は、第1回転コネクタ44の回転軸AX4と直交し、且つ第2面部51の平面に沿った方向から工具を挿入して、基部80の第2平面80bに設けられたアース接続部81に、アース配線のアース端子を取り付けることができる位置に設けられている。これにより、アース接続部材8を閉塞部材5に取り付けた状態で、交換が必要なアース配線のみの接続作業を行うことができるので、アース接続部材8を閉塞部材5から取り外す手間が省け、配線類42のメンテナンス作業の作業性を向上させることができる。なお、アース接続部材8は、第1回転コネクタ44の回転軸AX4に沿った方向から工具を挿入して、基部80の第1平面80aに設けられたアース接続部81に、アース配線を接続できる位置に配置してもよい。
なお、図6及び図7に示したアース接続部材8は、第1回転コネクタ44の回転軸AX4と直交し、且つ第2面部51の平面と直交する方向から工具を挿入して、基部80の第1平面80aに設けられたアース接続部81に、アース配線のアース端子を取り付けることができる位置に設けられている。さらに、図6及び図7に示したアース接続部材8は、第1回転コネクタ44の回転軸AX4と直交し、且つ第2面部51の平面に沿った方向から工具を挿入して、基部80の第2平面80bに設けられたアース接続部81に、アース配線のアース端子を取り付けることができる位置に設けられている。
本実施の形態にかかる水平多関節ロボット100は、既に接続したアース配線を新たなアース配線と交換する場合に、必ずしもアース接続部材8を閉塞部材5に取り付けた状態で接続作業を行う必要はなく、アース接続部材8を閉塞部材5から取り外した状態で接続作業を行ってもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 第1アーム、2 第2アーム、3 第3アーム、4 ケーブルユニット、5 閉塞部材、6 取付部材、7 ホース部材、8 アース接続部材、10 ベース、10a 上面、10b 正面、10c 背面、10d 開口、11 第1モータ、11a,14a 出力軸、12 第1減速機、13 第2減速機、14 第2モータ、15 第3モータ、16 第4モータ、30 ボールねじナット、31 ボールスプラインナット、30a,30b,31a,31b,31d タイミングプーリ、30c,31c,31e タイミングベルト、40 制御基板、41 バッテリー、42 配線類、42a 信号配線、42b 電源配線、42c ツール配線、43 配管類、44 第1回転コネクタ、45 連結部材、46 第2回転コネクタ、50 第1面部、51 第2面部、52 支持部、53 固定部、54 接続コネクタ、54a,54b,60a,60b コネクタ、55 固定部材、60 第1平面部、61 第2平面部、62 第3平面部、62a 固定孔、80 基部、80a 第1平面、80b 第2平面、81 アース接続部、100 水平多関節ロボット、AX1 第1軸線、AX2 第2軸線、AX3 第3軸線、AX4 回転軸。

Claims (4)

  1. 箱型のベースと、
    前記ベースの正面側から前方に突き出すように前記ベースに支持され、第1軸線を中心に回転可能とされた第1アームと、
    前記第1アームから前方に突き出すように前記第1アームに支持され、第2軸線を中心に回転可能とされた第2アームと、
    一端が前記ベースに取り付けられ、他端が前記第2アームに取り付けられたケーブルユニットと、を備え、
    前記ベースには、前記ケーブルユニットが取り付けられる上面から背面にかけて開口が形成されており、
    前記ケーブルユニットは、
    前記ベースに着脱可能に取り付けられ、前記開口を塞ぐ閉塞部材と、
    前記第2アームに着脱可能に取り付けられる取付部材と、
    一端が第1回転コネクタを介して前記閉塞部材に回転可能に取り付けられ、他端が第2回転コネクタを介して前記取付部材に回転可能に取り付けられ、内部にアース配線を含む配線類及び配管類が挿通されたホース部材と、
    前記閉塞部材に着脱可能とされ、前記アース配線が接続されるアース接続部材と、を有しており、
    前記閉塞部材には、少なくとも一部の前記配線類及び前記配管類が接続される接続コネクタと、少なくとも一部の前記配線類を前記ベースの外部へ引き出すために用いられる筒状の固定部材と、が設けられており、
    前記アース接続部材は、前記閉塞部材に取り付けられた状態において、前記第1回転コネクタの回転軸の軸線方向から見て前記第1回転コネクタと重なる位置、及び前記接続コネクタと前記固定部材とを設けた前記閉塞部材の一面と直交する方向から見て前記接続コネクタ又は前記固定部材と重なる位置のうち、少なくとも一方の位置に配置されている、
    ことを特徴とする、水平多関節ロボット。
  2. 前記固定部材は、前記第1アーム及び前記第2アームを駆動させる駆動装置に制御信号を送るための信号配線、及び前記駆動装置に電源を供給するための電源配線のうち、少なくとも一方を前記ベースの外部へ引き出すために用いられるものであり、
    前記接続コネクタは、別部材となるツールに信号を送るためのツール配線のコネクタ及びエア配管を接続するコネクタである、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の水平多関節ロボット。
  3. 前記ホース部材の他端は、L字状の第2回転コネクタを介して、前記取付部材に回転可能に取り付けられている、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の水平多関節ロボット。
  4. 前記アース接続部材は、少なくとも2つの平面を有する基部と、前記基部の前記平面に設けられて前記アース配線のアース端子が取り付けられる複数のアース接続部と、を有しており、前記ケーブルユニットが前記ベースから取り外され、且つ、前記閉塞部材に前記アース接続部材が取り付けられた状態で、前記アース接続部にアース端子を取り付けることができる位置に設けられている、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の水平多関節ロボット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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