JP7452831B2 - 低毒性人体用洗浄剤、及び低毒性人体用洗浄液 - Google Patents

低毒性人体用洗浄剤、及び低毒性人体用洗浄液 Download PDF

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Description

本発明は低毒性人体用洗浄剤に関し、詳しくは細胞毒性作用の低い界面活性剤を主成分とする低毒性人体用洗浄剤、及び該洗浄剤を配合成分中の主成分として含有する、洗髪等に伴う皮膚障害を著しく軽減することが可能なシャンプー等の低毒性人体用洗浄液に関する。
近年、人体および環境を清潔に保つため、多種多様の洗剤が使用されている。人体に関しては、シャンプー、ボディーソープ、フェイシャルソープ、クレンジングなどが日常的に用いられている。これらの洗剤の主成分は界面活性剤である。
一方で、界面活性剤が引き起こす皮膚毒性あるいは健康被害は古くから指摘されてきた(非特許文献1)。界面活性剤は皮膚から身体に容易に体内に入り込み、様々な細胞毒性や皮膚疾患を生じることも知られている(非特許文献1)。また、シャンプー(洗髪料)の過剰使用は薄毛や脱毛を引き起こすことも知られている。これは、界面活性剤が頭皮の毛包へ進入し、毛根細胞にダメージを与えるためである。とくに、アトピーや薬物過敏症、アレルギー性皮膚炎をもつ消費者に対しては、従来のシャンプーは強力な毒物となる。
このように、従来の洗髪料は皮膚細胞へ与える細胞毒性を十分に考慮して来なかった。また、シャンプーを構成する界面活性剤成分の細胞毒性を定量化したデータも存在しなかった。
坂下 栄 (著) 合成洗剤 恐怖の生体実験 (元気健康ブックス) 単行本-1991/12 Marinovich M1, Viviani B, Galli CL. PMID: 20692893 The predominant role of surfactants in the modulation of toxicity of detergent products: An in vitro analysis of shampoos. Toxicol In Vitro. 1994 Feb;8(1):91-8. Merrick P1, Nieminen AL, Harper RA, Herman B, Lemasters JJ. Cytotoxicity screening of surfactant-based shampoos using a multiwell fluorescence scanner: Correlation with Draize eye scores. Toxicol In Vitro. 1992 Nov;6(6):543-7. Isaksson M1, Jansson L. Contact allergy to Tween 80 in an inhalation suspension. Contact Dermatitis. 2002 Nov;47(5):312-3. Bennike NH1, Johansen JD1. Sorbitan sesquioleate; a rare cause of contact allergy in consecutively patch tested dermatitispatients. Contact Dermatitis. 2016 Apr;74(4):242-5. doi: 10.1111/cod.12536. Epub 2016 Jan 25.
本発明は、細胞毒性が低い界面活性剤を新に見いだし、さらに該界面活性剤を用いた細胞毒性が低い低毒性人体用洗浄剤を開発し、さらに低毒性人体用洗浄剤を用いた細胞毒性が低いシャンプー、ボディーソープ、フェイシャルソープ、クレンジングなどを提供し、さらに、従来のシャンプーを構成する界面活性剤成分の細胞毒性を定量化し、本発明の界面活性剤と対比して、本発明の界面活性剤、それを用いたシャンプーの細胞毒性が低いことを明らかにすることを課題とする。
本発明によれば、以下に示す低毒性人体用洗浄剤、低毒性人体用洗浄(シャンプー、ボディーソープ、フェイシャルソープ、クレンジング)が提供される。
[1]洗浄成分として界面活性剤を含む低毒性の人体用洗浄剤であって、該界面活性剤が、
下記構造式(1)で表されるポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルと、
下記構造式(2)で表されるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとの混合物(但し、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの含有量が0質量%の場合を含む。)を該界面活性剤の主成分として50質量%以上含むものであり、
該界面活性剤のID50(30分処理で細胞の50%を死滅させる濃度)が10000μg/mL以上であると共に、該人体用洗浄剤のID50が10000μg/mL以上であり、水性の低毒性頭髪用洗浄剤として使用されることを特徴とする低毒性人体用洗浄剤。


(1)式中、六つのX基の少なくとも一つはCOR基であり、残りのX基は水素であり、COR基中のRは炭素数4~30の飽和脂肪酸基、または炭素数16~24の不飽和脂肪酸基である。
また、ソルビトールに縮合させたエチレンオキシドキ基の合計(a+b+c+d+e+f)の平均は、10から150の範囲内である。


(2)式中、R、R、Rの何れか一つは炭素数4~30の飽和脂肪酸基、または炭素数16~24の不飽和脂肪酸基であり、残りの二つは水素、または炭素数4~30の飽和脂肪酸基、または炭素数16~24の不飽和脂肪酸基である。また、ソルビタン脂肪酸エステルに縮合させたエチレンオキシドキ基の合計(x+y+z+w)の平均は、10から150の範囲内である。
[2]前記ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルが、テトラオレイン酸ソルベス((a+b+c+d+e+f)の合計の平均は10~150であり、6個のX基の内、何れか四つがオレイン酸基であり、残りの二つは水素である)であることを特徴とする前記1に記載の低毒性人体用洗浄剤。
[3]前記ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート20:R=ラウリン酸、R=H、R=H)、
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート60:R=ステアリン酸、R=H、R=H)、
トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート65:R=R=R=ステアリン酸またはパルミチン酸)、
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート80:R=オレイン酸、R=H、R=H)のいずれかであるか、またはこれらのポリソルベート混合物であることを特徴とする前記1又は2に記載の低毒性人体用洗浄剤。
[4]前記1~3のいずれかに記載の低毒性人体用洗浄剤を配合成分中に含む水性の低毒性人体用洗浄液であって、前記低毒性人体用洗浄剤に由来する、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルと、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(但し、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの含有量が0質量%の場合を含む。)との混合物の含有量が、乾燥固形分として0.1~80質量%であり、該低毒性人体用洗浄液の前記ID50が10000μg/mL以上であり、水性の低毒性シャンプーとして使用されることを特徴とする低毒性人体用洗浄液。
[5]アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、または両性界面活性剤の少なくとも一つを補助洗浄成分として含むことを特徴とする前記4又は5に記載の低毒性人体用洗浄液。
[6]前記補助洗浄成分が、ラウロイルアスパラギン酸Na、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、コカミドプロピルベタイン、コカミドDEA、及びサーファクチンNaから選択される一以上の成分であることを特徴とする前記5に記載の低毒性人体用洗浄液。
[7]前記補助洗浄成分の含有量の合計が、乾燥固形分として0.1~10質量%であることを特徴とする前記5又は6に記載の低毒性人体用洗浄液。
[8]毛髪保湿成分、毛髪トリートメント成分、毛髪栄養成分、頭皮保湿成分、頭皮栄養成分の少なくとも一つを乾燥固形分として合計0.1~90質量%含むことを特徴とする前記4~7のいずれかに記載の低毒性人体用洗浄液。
本発明の低毒性人体用洗浄剤は、細胞毒性を著しく抑えたものである。該低毒性人体用洗浄剤を含有するシャンプー等の低毒性人体用洗浄液を継続して使用することにより、シャンプー等の構成成分による毛根細胞や頭皮細胞へのダメージを最小限に抑え、シャンプー等による脱毛効果や皮膚障害の軽減を期待できる。低毒性人体用洗浄剤は、従来のシャンプーに劣らない洗浄能力を有している。
また、該シャンプーは、細胞毒性の低いトリートメント成分および頭皮細胞の増殖を促進するハーブ類を含むことができる。これにより、本発明の低毒性人体用洗浄剤は、毛髪頭皮の効果等洗浄効果に加え、毛髪のハリ・コシを改善する効果、毛髪に湿度やしっとり感を与える効果等が得られる。
ソルベス類が細胞増殖を阻害する効果を示す図である。 ポリソルベート類が細胞増殖を阻害する効果を示す図である。 ソルベス類とポリソルベート類の混合物(50/50)が細胞増殖を阻害する効果を示す図である。 市販のシャンプーが細胞増殖を阻害する効果を示す図である。 洗浄力試験の概要を示す図である。
以下、本発明の低毒性人体用洗浄剤について詳細に説明する。
本発明の低毒性人体用洗浄剤は、洗浄成分として界面活性剤を含み、該界面活性剤が、<1>ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルと、<2>ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとの混合物(但し、<2>ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの含有量が0の場合を含む。)からなるものである。
ここで、「<2>ソルビタン脂肪酸エステルのポリオキシエチレンエーテルの含有量が0の場合を含む。」とは、該界面活性剤が、<1>ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルのみを主成分とすることをいう。
従って、本発明の低毒性人体用洗浄剤には、<1>ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルのみを該界面活性剤の主成分として含むものである場合(第一の態様)と、<1>リオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルと、<2>ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとの混合物(但し、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの含有量が0の場合は含まない。)を該界面活性剤の主成分として含むものである場合(第二の態様)がある。
このように、該界活性性剤の主成分については、第一の態様と第二の態様がある。
第一の態様においては、該界活性性剤の主成分が<1>ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルである。
第二の態様においては、該界活性性剤の主成分が、<1>ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルと、<2>ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルテルとの混合物である。
次に、第一の態様の低毒性人体用洗浄剤について説明する。
第一の態様の低毒性人体用洗浄剤においては、界面活性剤の主成分が、<1>ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルである。
該<1>ポリオキシエチレンソルビトールは下記構造式(1)で表され、ソルビトールの全ての水酸基とポリエチレングリコールとの縮合反応によりエーテルが形成され、さらに該エーテルのポリエチレンオキシドの末端の水酸基と脂肪酸のカルボキシル基との縮合反応により多価エステルが形成されている。但し、該多価エステルは、ポリエチレンオキシドの末端の一の水酸基と一の脂肪酸のカルボキシル基との縮合反応により得られる一価のエステルを含むものである。
下記構造式(1)に示されているように、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルは他の界面活性剤(直鎖上構造)と比較して独特な構造をもつている。後述するように、この構造により、該多価エステルは低毒性の界面活性剤になっていると推察される。
なお、本明細書において、ポリオキシエチレンソルビトールと脂肪酸とから得られる各種の多価エステルを総称して、ソルベス類とも記載する。
(1)式中、六つのX基の少なくとも1個はCOR基であり、残りのX基は水素であり、CORx基中のRは炭素数4~30の飽和脂肪酸基、または炭素数16~24の不飽和脂肪酸基である。
また、ソルビトールに縮合させたエチレンオキシドキ基の合計(a+b+c+d+e+f)の合計の平均は、10から150の範囲内である。
前記の六つのX基において、六つのX基の内の少なくとも一つはCOR基であり、残りのX基は水素である。ここで、六つのX基の内の二つがCOR基であることができ、三つであることができ、四つであることができ、五つであることができ、六つのX基のすべてがCOR基であることもできる。
なお、COR基の数が少なすぎると、所望される低細胞毒性効果が得られないおそれがある。また、多すぎると、界面活性作用が低下し、洗浄性が低下するおそれがある。
前記炭素数4~30の飽和脂肪酸としては、具体的には例えば酪酸(炭素数4)、吉草酸(炭素数5)、カプロン酸(炭素数6)、エナント酸(炭素数7)、カプリル酸(炭素数8)、ペラルゴン酸(炭素数9)、カプリル酸(炭素数10)、カプリン酸(炭素数10)、ラウリン酸(炭素数12)、トリデシル酸(炭素数13)、ミリスチン酸(炭素数14)、ペンタデシル酸(炭素数15)、パルミチン酸(炭素数16)、マルガリン酸(炭素数17)、ステアリン酸(炭素数18)、ノナデシル酸(炭素数19)、アラキジン酸(炭素数20)、ヘンイコシル酸(炭素数21)、ベヘン酸(炭素数22)、トリコシル酸(炭素数23)、リグノセリン酸(炭素数24)、セロチン酸(炭素数26)、モンタン酸(炭素数28)、メリシン酸(炭素数30)等が挙げられる。
前記炭素数16~24の不飽和脂肪酸としては、具体的には例えばパルミトレイン酸(炭素数16)、サピエン酸(炭素数16)、α-リノレン酸(炭素数18)、ステアリドン酸(炭素数18)、リノール酸(炭素数18)、γ-リノレン酸(炭素数18)、オレイン酸(炭素数18)、バクセン酸(炭素数18)、リノール酸(炭素数18)、エライジン酸(炭素数18)、エレオステアリン酸(炭素数18)、エイコサペンタエン酸(炭素数20)、ジホモ-γ-リノレン酸(炭素数20)、アラキドン酸(炭素数20)、エイコサジエン酸(炭素数20)、ミード酸(炭素数20)、パウリン酸(炭素数20)、ドコサヘキサエン酸(炭素数22)、ドコサペンタエン酸(炭素数22)、ドコサヘキサエン酸(炭素数22)、エルカ酸(炭素数22)、トリコシル酸(炭素数23)、ネルボン酸(炭素数24)等が挙げられる。
前記したように、ソルビトールに縮合させたエチレンオキシドキ基の合計(a+b+c+d+e+f)の合計の平均は、10から150の範囲内である。該合計の平均の下限は、20が好ましく、25がより好ましい。該合計の上限は、100が好ましく、80が好ましく、60がより好ましい。
該合計の平均が小さすぎると、低細胞毒性効果が得られないおそれがある。該合計の平均が大きすぎると、界面活性作用が低下し、洗浄性が低下するおそれがある。
以上説明したように、<1>ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルは他の界面活性剤(直鎖上構造)と比較して独特な構造をもっている。後述するように、この構造により、ポリオキシエチレンソルビトールは低毒性な界面活性剤になっていると推察される。
前記のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルの中では、テトラオレイン酸ソルベス((a+b+c+d+e+f)の合計の平均は10~150であり、六つのX基の内、何れか四つがオレイン酸基であり、残りの二つは水素である)が好ましい。なお、本明細書において、a+b+c+d+e+fの合計の平均が約30のテトラオレイン酸ソルベスをソルベス30ともいい、該合計の平均が約40のテトラオレイン酸ソルベスをソルベス40ともいい、該合計の平均が約60のテトラオレイン酸ソルベスをソルベス60ともいう。該合計が「約」で表現されているのは、製造時に縮合反応を厳密に制御できないためであり、±5の範囲で変動すると考えられる。
また、テトライソステアリン酸ソルベス(a+b+c+d+e+fの合計の平均は10~150であり、六つのX基の内、何れか四つがイソステアリン酸基であり、残りの二つはエステル化することなく水素である)も好ましく、
トリイソステアリン酸ソルベス(a+b+c+d+e+fの合計の平均は10~150であり、六つのX基の内、何れか3つがイソステアリン酸基であり、残りの3つはエステル化することなく水素である)も好ましい。
本発明の第一の態様において用いられるソルベス類は、前記のテトラオレイン酸ソルベス、テトライソステアリン酸ソルベス、トリイソステアリン酸ソルベスのいずれか、またはこれらの混合物であることが好ましい。また、これらのソルベス類の中では、製造が容易であり、入手が容易なので、テトラオレイン酸ソルベスがより好ましい。
次に、本発明の低毒性人体用洗浄剤の第二の態様について説明する。
第二の態様においては、該界活性性剤の主成分が、<1>ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルと、<2>ソルビタン脂肪酸エステルのポリオキシエチレンエーテルとの混合物である。
該<1>ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルは、前記第一の態様において用いたものと同じである。

該<2>ソルビタン脂肪酸エステルのポリオキシエチレンエーテルは、ソルビタン脂肪酸エステルにエチレンオキシドが合計で約10~150分子縮合した構造を有し、下記構造式(2)で表される。
なお、本明細書において、各種のソルビタン脂肪酸エステルのポリオキシエチレンエーテルを総称して、ポリソルベート類とも記載する。
ポリソルベート類は、下記構造式から判るように、ソルビトールの4個のOH基にポリオキシエチレン基が結合し、その一つから三つに脂肪酸が結合した構造を有する。ソルビタン脂肪酸エステルのポリオキシエチレンエーテルは他の界面活性剤(直鎖上構造)と比較して独特な構造をもつ。
(2)式中、R、R、Rの何れか一つは炭素数4~30の飽和脂肪酸基、または炭素数16~24の不飽和脂肪酸基であり、残りの二つは水素、または炭素数4~30の飽和脂肪酸基、または炭素数16~24の不飽和脂肪酸基である。また、ソルビタン脂肪酸エステルに縮合させたエチレンオキシドキ基の合計(x+y+z+w)の平均は、10から150の範囲内である。
前記炭素数4~30の飽和脂肪酸、及び前記炭素数16~24の不飽和脂肪酸としては、前記ソルベス類と同様のものが挙げられる。
ソルビタン脂肪酸エステルに縮合させたエチレンオキシドキ基の合計(x+y+z+w)の平均は、10から150の範囲で定めることができる。該合計(x+y+z+w)の平均が小さすぎると、所望される低細胞毒性効果が得られないおそれがある。かかる観点から、該合計の平均の下限は、15が好ましく、より好ましくは17である。
一方、該合計の平均が大きすぎると、洗浄性が低下するおそれがある。かかる観点から、該合計の平均の上限は、130が好ましく、より好ましくは、100、80、60であり、更に好ましくは50、40、30であり特に好ましくは25である。
ポリソルベート類の好ましい具体例としては、結合する脂肪酸残基の種類が異なる以下の4種<1>~<4>が挙げられる。
<1>モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート20:R=ラウリン酸、CR=H、CR=H)
<2>モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート60:R=ステアリン酸、R=H、R=H)
<3>トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート65:R=ステアリン酸、R=ステアリン酸、R=ステアリン酸)、ポリソルベート65はステアリン酸のほかにパルミチン酸や他の脂肪酸を含んでいる。
<4>オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート80:R=オレイン酸、R=H、R=H)
これらのポリソルベート類においては、前記合計(x+y+y+w)の平均は20であることが好ましく、その場合、合計(x+y+y+w)は10~30の範囲で変動し、好ましくは15~25の範囲で変動する。
なお、エチレンオキシドキ基の合計(x+y+z+w)が変動するのは、エチレンオキシドの縮合反応を厳密に制御できないためである。
前記低毒性の人体用洗浄剤の第二の態様において用いられるポリソルベート類は、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ポリソルベート80のいずれかであるか、またはこれらの混合物であることが好ましい。また、ポリソルベート類の中では、オレイン酸が1個結合したモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート80)は、最も毒性が低いので好ましい。ステアリン酸が1個結合したモノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート60)が次に好ましく、ラウリン酸を1個結合したモノラウリン酸はポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート20)は、ポリソルベート80やポリソルベート60に比べると毒性が強い。
本明細書において、界面活性剤の主成分とは、具体的には、界面活性剤中に40質量%以上含まれる成分であって含有量が最大の成分をいい、好ましくは50重量%以上、60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、特に好ましくは90質量%以上である。
なお、第二の態様の低毒性人体用洗浄剤を構成する混合物において、ソルベス類とポリソルベート類との重量比は、3:97~97:3の範囲内であることができ、さらに、5:95~95:5、10:90~90:10、20:80~80:20、30:70~70:30、40:60~60:40であることができる。
本発明の人体用洗浄剤は低毒性であることに特徴がある。具体的には、ID50(30分処理で細胞の50%を死滅させる濃度)が2000μg/mL以上であり、3000μg/mL以上であることが好ましく、より好ましくは4000μg/mL以上、更に好ましくは5000μg/mL以上、特に好ましくは10000μg/mL以上である。
本発明者等は、低毒性の人体洗浄剤の開発に際し、種々の界面活性剤の細胞毒性、具体的にはID50を調べた。次に、その調査内容を詳しく説明する。
種々の界面活性剤の細胞毒性について、ヒト正常線維芽細胞を用いて系統的に調べた。界面活性剤としては、前記ソルベス類及び前記ポリソルベート類に加え、市販シャンプーでよく使われている成分および構造が異なる成分を幅広く選んだ。
細胞毒性の調査は次のように行った。ソルベス類、及びソルベス類(ソルベス40)とポリソルベート類(ポリソルベート60)の混合物については0、1000、2000、5000、10000、20000、50000μg/mLの濃度で、細胞に30分間添加し、ポリソルベート類については、0、1000、2000、5000、10000、20000μg/mLの濃度で、細胞に30分間添加し、他の界面活性剤については、濃度0、100、200、500、1000、2000、5000μg/mLの濃度で、細胞に30分間添加した。ソルベス類や、ポリソルベート類やそれ以外の界面活性剤を洗い流した後、1週間培養した。次に、細胞を青色色素で染色し、写真撮影を行った。結果を、ソルベス類については図1に、ポリソルベート類については図2に、ソルベス類(ソルベス40)とポリソルベート類(ポリソルベート60)」の混合物については図3に、市販シャンプーを構成する界面活性剤については図4に示す。図1、図2、図3、図4等に基づいて、ID50を算出した結果を表1に示す。
調査の結果、ソルベス類やポリソルベート類の細胞毒性は、他の界面活性剤に比べて著しく低いことが判った。とくに、オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート80)が優れた結果を示し、その細胞毒性は、市販のシャンプーを構成する界面活性剤の約1000分の1であった(表1)。ソルベス類の細胞毒性は市販のシャンプーを構成する界面活性剤の約100分の1であった(表1)。ソルベス類やポリソルベート類以外の界面活性剤は、ほぼ同様に強い細胞毒性を示した。なお、この結果は、ヒト表皮角化細胞を用いても同様であった。
次に、ソルベス類やポリソルベート類が低細胞毒性であることにつき、更に詳しく説明する。
表1のデータから、界面活性剤の構造と細胞毒性の関係が示唆される。界面活性剤は親油基(疎水基)と親水基が結合したものである。親油基は多くの場合、脂肪酸のアルキル基から構成されている。親水基にはカルボン酸、アミノ酸、スルホン酸、アミン、糖鎖などがあり、多種多様な界面活性剤を提供する。多くの界面活性は親油基と親水基が直鎖上に結合しており、これらの構造を有する界面活性剤は親水基の種類に拘わらず、ほぼ同様に強い細胞毒性を示した。したがって、細胞毒性の主因は直鎖上のアルキル基であると予想される。なぜなれば、これらの界面活性剤の細胞毒性は、遊離脂肪酸(NaまたはK塩)が示す細胞毒性とほぼ同じだからである。
実際、本発明者等は、オレイン酸またはその誘導体が細胞膜に結合し、強い細胞毒性を示すことを見いだしている。細胞毒性は、界面活性剤の濃度が低いときは生理機能の攪乱により、界面活性剤の濃度が高いときは細胞膜の破壊によることを観察している。前記したように、ポリソルベート類の中でも、特にポリソルベート80の細胞毒性はなぜ低いのだろうか。
ポリソルベート80の場合、4個の大きな親水基が放射状に外に向かって配位しており、その一つにオレイン酸が結合している。したがって、アルキル基は立体障害により、細胞膜に密着できず、その結果、細胞毒性を示さないことが推察される。あるいは、大きな親水基が単に細胞接着を妨げている可能性もある。ポリソルベート類は親水性が高く、臨海ミセル濃度が低いことも、細胞毒性が低いことと関係すると思われる。後述するように、洗浄能力に関しては、細胞毒性の強い界面活性剤とソルベス類やポリソルベート類との間には大きな違いはなかった。ポリソルベート類は、起泡性にはやや劣るが、低毒性の洗髪料の主成分となり得ることが判明した。
なお、ソルベス類やポリソルベート類は従来公知の安全性に優れる界面活性剤であるにもかかわらず、人体用の洗浄剤の主成分として用いられてこなかった。その理由としては、従来においては、泡立ちが良いほど優れた洗浄能力が発現すると考えられており、ポリソルベート類は起泡性にはやや劣るため、人体用洗剤に求められる洗浄能力が得られないと考えられていたからだと推察される。この問題については、本発明の低毒性人体用洗浄剤を含有する、シャンプーを例にとり、更に詳しく後述する。
次に、本発明の低毒性人体用洗浄液について説明する。
本発明の低毒性人体用洗浄液は、前記低毒性人体用洗浄剤を配合成分の主成分として含むものであり、界面活性剤の主成分として記ソルベス類の一つまたは複数、前記ソルベス類及び前記ポリソルベート類の夫々の一つまたは複数を主成分として含むものであり、人体の洗浄に必要な洗浄能力を有すると共に、安全性に優れるものである。該低毒性人体用洗浄液は、水性液であることもできれば、油性液であることもできる。ここで、水性液とは水または水と水溶性溶媒の混合液をいう。また、油性液とは、油を含む液体をいう。水を含む油性液の場合には、油滴が水に分散する水中油滴(O/W型)エマルションか、水滴が油に分散する油中水滴(W/O型)エマルションのいずれかの構成をとってもよい。例えば、水溶液状のシャンプーは油分を安定に分散でき、油液状のクレンジングでは水分を安定に分散できる。ポリソルベート80およびポリソルベート20の臨界ミセル濃度(critical micelle concentration: CMC) は低いので、界面活性剤の能力は高い。また、親水性と親油性の相対的強度を表す親水親油バランス(HLB値)が大きいので、親水性の強度が高く、水中油滴(O/W型)エマルションを形成しやすいという特徴がある。
本発明の低毒性人体用洗浄液は、具体的には、シャンプー、ボディーソープ、フェイシャルソープ、またはクレンジング等として好適に用いられる。以下、該低毒性人体用洗浄液につき、代表的なシャンプーを例にとって説明する。但し、本発明の低毒性人体用洗浄液は、シャンプーに限定されるものではない。
本発明のシャンプーは、前記低毒性人体用洗浄剤(界面活性剤)を配合成分の主成分として含むものである。具体的には、該低毒性人体用洗浄剤は、前記ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル(ソルベス30、ソルベス40、ソルベス60等のソルベス類)、又は、該ソルベス類と前記ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ポリソルベート80等のポリソルベート類)との混合物を界面活性剤の主成分として含むものである。
本明細書において、低毒性人体用洗浄液における配合成分中の主成分とは、具体的には、低毒性人体用洗浄液の配合成分全体の30質量%以上含まれる成分をいい、好ましく40質量%以上、より好ましくは45質量%以上、更に好ましくは50質量%以上である。なお、配合成分とは、水や油などの分散媒に配合された界面活性剤やトリートメント成分などをいい、分散媒を除いた成分である。
本発明の低毒性のシャンプーに含有されうる、前記低毒性人体用洗浄剤に由来するソルベス類の合計の含有量(第一の態様)、又はソルベス類及びポリソルベート類の合計の含有量(第二の態様)は、頭皮への安全性と発毛促進効果を勘案し、乾燥固形分として洗浄液全体の0.1~80質量%が好ましい。その下限は、0.5質量%であることがより好ましく、更に好ましくは1質量%、2質量%、特に好ましくは3質量%である。その上限は、50質量%であることがより好ましく、更に好ましくは30質量%、20質量%、特に好ましくは15質量%である。
また、シャンプー等の低毒性人体用洗浄液が含有する全成分の合計中の、ソルベス類の合計の含有量(第一の態様)、又はソルベス類及びポリソルベート類の合計の含有量(第二の態様)は、30質量%であり、40質量%以上、さらに好ましくは45質量%以上、特に好ましくは50質量%以上である。また、その上限は、保湿剤や、毛髪改善剤や、頭皮保護剤などのトリートメント成分を配合する必要があることを考慮すると、概ね90質量%であり、好ましくは80質量%であり、より好ましくは70質量%、更に好ましくは60質量%である。
前記ソルベス類や前記ポリソルベート類を含むシャンプーは、毒性が極めて低いにも係わらず、従来においては、ソルベス類やポリソルベート類はシャンプーの洗浄成分として用いられてこなかった。その理由としては、ソルベス類やポリソルベート類の起泡性(泡立ちのよさ)が悪いことがその理由として考えられる。
しかし、後述するように、本発明者等が調査した結果では、ソルベス類やポリソルベート類は、一般の界面活性剤に比べると起泡性には劣るもの、シャンプーに要求される十分な洗浄性を有していることが判った。これは、起泡性が水相と気相の界面で起きる現象であるのに対し、洗浄性は水相と固相の界面で起きる現象なので、洗浄性は起泡性とは大きな関係がないからであると考えることができる。なお、ソルベス類やポリソルベート類は起泡性には劣るものの、細胞毒性は極めて小さく、充分な洗浄性を有することは本発明者等が始めて発見した特性である。
次に、本発明のポリソルベート類を用いたシャンプーの起泡性(泡立ちのよさ)について詳しく説明する。
本発明者等は多くの界面活性剤ついて、ウィッグ(付け毛)を用いた泡立ち試験を行った。その結果、ポリソルベート類の起泡性は細胞毒性の強い界面活性剤より有意に低かった。ポリソルベート類の起泡性は、ポリソルベート80>ポリソルベート20>ポリソルベート60の順であった。ソルベス類の起泡性は、ソルベス30、ソルベス40、ソルベス60の間に違いはほとんどなかった。
界面活性剤の起泡性は、水溶液の表面張力を低下させることに起因する。泡立ちは気相と水相の界面の安定性に依存する。界面活性剤の疎水基が気相面に並び、親水基が水相面に並ぶ。したがって、直鎖状の界面活性剤は界面上に規則正しく縦列し、泡の安定性を高める。また、親水基が荷電を帯びていれば互いに反発し、泡の安定性を高める。ソルベス類やポリソルベート類は非イオン性であり、大きな親水基が密な縦列を妨げることが予想される。ポリソルベート類では、オレイン酸が結合したポリソルベート80の泡立ちが最もよく、ステアリン酸が結合したポリソルベート60が最も劣っていた。泡立ちは脂肪酸のアルキル基の長さに依存することが報告されているが、オレイン酸とステアリン酸は同じ長さである。オレイン酸は二重結合を一個含み、シス型に折れ曲がった不飽和脂肪酸であり、ステアリン酸は直鎖上の飽和脂肪酸である。この違いが泡立ちに大きく影響したのは興味深い。ポリソルベート65はステアリン酸が3個結合しているので水への溶解性が低く、泡立ちも低かった。その結果、ポリソルベート類の起泡性は細胞毒性の強い界面活性剤より有意に低かった。ポリソルベート類の起泡性は、ポリソルベート80>ポリソルベート20>ポリソルベート60の順であった。ソルベス類の起泡性は、ソルベス30、ソルベス40、ソルベス60の間で違いはほとんどなかった。酸化エチレンの平均重合度は起泡性に影響を与えないことが示唆される。
本発明のシャンプー等の低毒性人体用洗浄液のID50は、2000μg/mL以上であることが好ましく、より好ましくは5000μg/mL以上、更に好ましくは10000μg/mL以上である。ID50がこの範囲のシャンプー等は、細胞毒性が低く、過剰に使用しても薄毛や脱毛を引き起こすことがないものである。
次に、本発明者等が調査した、従来のシャンプーの成分、毒性について詳細に説明する。
現在市販されているシャンプーは、表2の一般的な分類法に示されるような様々な界面活性剤を含んでいる。
本発明者等は、一般的なシャンプーが含有する界面活性剤成分の構成(イオンの型、含有量)を系統的に調べた。結果を表3に示す。
表3において、横軸の「A1~A4」は油性髪用シャンプーの種類を、横軸の「B1、B2」はベビーシャンプーの種類を、横軸の「C1~C4」はレギュラーシャンプーの種類を、横軸の「D1~D9」はマイルドシャンプーの種類をそれぞれ表す。
また、縦軸の「AN1~AN5」は陰イオン性の界面活性剤の種類を、縦軸の「NI6~NI14」は非イオン性の界面活性剤の種類を、「CAT15、CAT16」は陽イオン性の界面活性剤の種類を、縦軸の「AM17~AM19」は両イオン性の界面活性剤の種類をそれぞれ表す。
表3から、一のシャンプーは複数個の界面活性剤を含むこと、またそれらの合計はおおむね10~15質量%であることが判明した。しかし、安全性が比較的高いという評価を得ているシャンプーを含め、シャンプーの細胞毒性を正確に測定したデータは存在しない。また、シャンプーが含む界面活性剤の細胞毒性も測定されていない。したがって、安全なシャンプーを提供するためには、まず、シャンプーおよび界面活性剤の細胞毒性を網羅的に評価することが不可欠である。そこで、本発明者等は、我が国で安全性が比較的高いという評価を得ている10個以上のシャンプーを購入し、それらが含む界面活性剤成分を調査した。市販のシャンプーに含有される界面活性剤を表4に示す。これらの界面活性剤について細胞毒性(ID50)を調査した。結果を表1に示す。
また、それらが含むトリートメント成分、保湿剤、ペプチド、タンパク質分解物、コーティング成分、糖のプラス荷電体、植物エキス等々についても細胞毒性(ID50)を調査した。結果を表1に示す。
さらに、これらのシャンプー構成成分について、詳細な細胞毒性試験を網羅的に実施した。細胞毒性試験を実施したのは、界面活性剤等の生体への毒性は、細胞レベルの毒性試験で代替えできることが分かっているからである(非特許文献1)。細胞を用いる毒性試験は簡便であり、精度が高く、作用機序まで解明できるという利点を有する。
本発明者等は、市販されているシャンプー(表4)のヒト正常線維芽細胞に及ぼす細胞毒性について、実施例に記載されている方法で調べた。すなわち、細胞毒性の評価には、30分処理で細胞の50%を死滅させる濃度(ID50)を用いた。結果を表5に示す。すべてのシャンプーは、細胞に30分間接触させるだけで、ほぼ同様に著しい細胞毒性を示した(表5)。表5から、細胞の50%を死滅させる濃度(ID50)は概ね500~1000μg/ml(0.05~0.1質量%)であった。言い換えれば、1~2000倍に希釈したシャンプーを細胞へ30分間投与すれば、50%の細胞が死滅することになる。
表5の結果より、シャンプーの一部を手に取り濡れた頭皮に塗布する場合、あるいは温水で薄めて頭部に塗布する場合、どちらの場合にも著しい細胞毒性が避けられないことが判明した。もし高濃度の界面活性剤が毛包に入り込めば、毛根細胞への毒性がもっと長い期間持続する可能性が予測される。一般に、シャンプーは界面活性剤を10~15質量%(10~15×10-2g/ml)含むので、界面活性剤の細胞毒性はシャンプーの細胞毒性の6~10倍強いことが予想される。したがって、細胞毒性の低いシャンプーを提供するためには、細胞毒性が十二分に低い界面活性剤を新に見いだす必要がある。また、同時に、細胞毒性が小さいトリートメント成分あるいは補助成分の使用も不可欠である。


次に、シャンプー等の低毒性人体用洗浄液に加える各種の補助成分について説明する。
本発明のシャンプーは前記低毒性の人体用洗浄剤を含むものであり、該洗浄剤、さらに該シャンプーにはソルベス類や、ソルベス類とポリソルベート類との混合物に加え、泡の質量を改善するために、他の界面活性剤を補助成分として一つまたは複数個加えることができる。具体的には、アミノ酸系界面活性剤(ココイルグルタミン酸2Na、ココイルグルタミン酸K、ココイルグルタミン酸TEA、ココイルアラニンTEA、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルメチルアラニンNa、ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルサルコシンNa、スルホコハク酸(c12-14)パレス2-Na、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ラウロイルアスパラギン酸Na、ココイルアルギニンエチルPCAなど)、ベタイン系界面活性剤(コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン)、スルホン酸系界面活性剤(オレフィン(C14-16)スルホン酸Na)、高級アルコール系界面活性剤(ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、ラウレス-4カルボン酸Na、ココアンホプロピオン酸Na)、アミン系界面活性剤(ステアラミドプロピルジメチルアミン、ベヘントリモニウムメトサルフェート、セテアラミドエチルジエトニウム加水分解コメタンパク、セテアラミドエチルジエトニウム サクシノイル加水分解エンドウタンパク)、ノニオン系界面活性剤(デシルグルコシド、コカミドDEA、ラウラミドDEA、ラウリルグルコシド)等が挙げられる、ペプチド性界面活性剤(サーファクチンNa)。これらの補助成分のうち、比較的細胞毒性の低いラウロイルアスパラギン酸Na、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、コカミドプロピルベタイン、コカミドDEA、サーファクチンNaの使用が好ましい。
前記補助洗浄成分としての界面活性剤の含有量の合計は、乾燥固形分として0.1~10質量%であることが好ましい。該含有量が少なすぎると、泡の質量を改善するという効果が得られないおそれがある。該含有量が多すぎると、細胞毒性が強くなるおそれがある。かかる観点から、その下限は、0.3質量%であることがより好ましく、更に好ましくは0.5質量%、特に好ましくは0.7質量%である。また、その上限は、8質量%であることがより好ましく、更に好ましくは7質量%、6質量%、5質量%、4.5質量%、特に好ましくは3質量%である。
本発明の低毒性のシャンプーには、トリートメント成分として、保湿剤あるいは毛髪改善剤、あるいは頭皮保護剤の一つ又は複数個を配合することが望ましい。トリートメント成分は、頭皮および毛髪の保湿あるいは化学成分の毒性を軽減する効果、毛髪のダメージを補修する効果、毛髪のハリ・コシを改善する効果、毛髪に湿度やしっとり感を与える効果等を有する。
トリートメント成分とは具体的には、各種界面活性剤(ココイルアルギニンエチルPCA、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル・2-オクチルドデシル、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス-5、アルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンHCl、ココイルアルギニンエチルPCAなど)、ヨーグルト、アミノ酸・たんぱく質類(ケラチン、加水分解ケラチン、加水分解シルク、加水分解カゼイン、加水分解コラーゲン、加水分解コムギ、加水分解大豆タンパク質、グルタミン酸、アルギニン、アスパラギン酸Na、グリシンなど)、植物エキス類、セラミド類、ヒドロキシプロピルトリモニウム、ヒドロキシエチルウレア、プラチナナノコロイド、セラミド各種、ハチミツ、褐藻エキス、緑藻エキス、紅藻エキス、カギイバラノリキス、エクトイン、γ-ドコサラクトン、ベタイン、ベントナイト、トレハロース、セラミド3、ラミナリアオクロロイカエキス、加水分解ゴマタンパクPGプロピルメチルシランジオール、コメエキス、コメヌカエキス、メドウフォーム-δ-ラクトン)、アモジメチコン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ベヘントリモニウムメトサルフェートなどが挙げられる。
また、髪のキューティクルを保護してくれるトリートメント成分(セテアラミドエチルジエトニウム加水分解コメタンパク、セテアラミドエチルジエトニウム サクシノイル加水分解エンドウタンパク、アボガド油、ホホバ油、オリーブ油、植物オイル類、ラノリン、パルミチン酸エチルヘキシル、ラノリン誘導体、ミリスチン酸イソプロピル、スクワラン、ワセリン、脂肪酸アミド類、セラミド、ミネラルオイル、オレイン酸グリセリル、セタノール、オクチルドデカノール、水添ロジン酸ペンタエリスリチル、イソペンチルジオール、カチオン化セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キトサン、イソステアリン酸オクチルドデシル、安息香酸アルキル(C12-15)、18-メチルエイコサン酸(+ステアロキシプロピルジメチルアミン)、アーモンド油、ホホバ油、アルガニアスピノサ核油、ツバキ油、ラウリン酸イソアミル、メトキシケイヒ酸オクチル、ダイズステロール、バオバブ種子油、プルーン種子エキス、サフラワー油、シロバナルーピン種子油、マンゴー種子油、テオブロマグランジ フロルム種子脂、カラパグアイアネンシス種子油)、植物油、合成油剤など(アボカド油、コメ胚芽油、ハイブリッドヒマワリ油、スクレロカリアビレア種子油、ホホバ種子油、トリエチルヘキサイノン、スクワラン、トリエチルヘキサノイン、水添ポリイソブテン、コメ胚芽油、シア脂、ミリスチン酸オクチルドデシル、ユチャ油、クルミ種子油、コメヌカ油脂肪酸フィトステリル、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、キャンデリラロウ、マイクロクリスタリンワックス、イヌラクリスモイデエキス)、シリコン類など(ジメチコン、シクロメチコン、カチオン化ポリマー類)、ポリクオタニウムー11、ポリクオタニウム-55、ポリクオタニウム-7、リピジュア(ポリクオタニウム-64)、などポリクオタニウム類)、紫外線吸収剤(1.4-tert-ブチル-4‘-メトキシジベンゾイルメタン(t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン)、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル(メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなど)。
さらに、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン(オキシベンゾン-3)、PABAオキシベンゾン類、PABAエチル、アミルジメチルPABA、イソプロピルケイヒ酸エチル、エスクリン、エチルヘキシルトリアゾン、オクチルジメトキシケイヒ酸、オクタン酸グリセリル、オクチルトリアゾン、オクトクリレン、オリザノール、グアイアズレンスルホン酸エチル、グリセリルPABA、サリチル酸イソセチル、サリチル酸オクチル、サリチル酸グリコール、サリチル酸フェニル、ジイソプロピルケイヒ酸エチル、ジイソプロピルケイヒ酸メチル、ジスチリルビフェニルジスルホンサン2Na、シノキサート、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジン、ジメチルPABA、ジモルホリノピリダジノン、ジフェニルカルボメトキシアセトキシナフトピラン、スピルリナプラテンシス、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、ドロメトリゾール、ドロメトリゾールトリシロキサン、トリメトキシケイヒ酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル、トコトリエノール、ナフタリンジカルボン酸ジエチルヘキシル、パラメトキシケイヒ酸イソプロピル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、フェニルベンズイミダゾ-ルスルホン酸、フェルラ酸、フェニルベンズイミダゾ-ルスルホン酸、ブメトリゾール、プロピオン酸オクチル、ベンゾトリアゾリルドデシルp-クレゾール、ベンゾトリアゾリルブチルフェノールスルホン酸Na、ホモサレート、メトキシケイヒ酸オクチル、メチルベンジリデンカンファ、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、コハク酸ジエチルヘキシル)等がトリートメント成分として挙げられる。
本発明のシャンプーに含有されうるトリートメント成分の合計の含有量は、頭皮への安全性と発毛促進効果を勘案し、乾燥固形分として好ましくは0.1~90質量%である。その下限は、1質量%がより好ましく、更に好ましくは、2質量%、特に好ましくは3質量%である。また、その上限は、50質量%がより好ましく、更に好ましくは30質量%、20質量%、10質量%、特に好ましくは7質量%である。
本発明のシャンプーは、毛包および頭皮細胞を活性化するハーブ抽出液を含有することができる。該ハーブ類としては、アムラ、クマノギク、タカサブロウ、ツボクサ、インドマツリ、チレッタセンブリ、ベルノキ、トゲバーレリア、セイヨウウメギ、セイロンニッケイ、カンゾウ、ブッソウゲ、ヨルソケイ、スイレン、ビャクダン、セイタカミロバラン、ユウガオおよびアロエベラから得られる一つまたは複数の抽出物を同時に配合してもよい。リシリコンブエキス、ローヤルゼリーエキス、カキタンニン、ローマカミツレ花エキス・ローズマリーエキス、トウキンセンカエキス、ヒヨコマメ種子エキス、アルニカ花エキス、オドリコソウ花エキス、ボタンエキス、プラセンタエキス・フユボダイジュ花エキス、センブリエキス・セイヨウキズタエキス・セイヨウアカマツ球果エキス、ニンニクエキス、ゴボウ根エキス、ゲンチアナエキス、カワラヨモギエキス・カミツレエキス、オランダカラシエキス、オドリコソウ花エキス、オタネニンジンエキス、オクラエキス、オオウメガサソウ葉エキス、ユズエキス、トコフェロール ガゴメエキス、ヒアルロン酸Na、ポリ-γ-グルタミン酸Na、システイン/オリゴメリックプロアントシアニジン、ムラサキ根エキス、ウコン根茎エキス、メントール、センブリエキス、オタネニンジン根エキス、ショウガ根茎エキス、アロエベラ葉エキス、トウガラシ果実エキス、ホノライト、バニリルブチル、アロエベラ葉エキス、ハイビスカス花エキス、オランダカラシエキス、ゴボウエキス、セイヨウキズタエキス、ニンニクエキス、加水分解ヒヨコマメ種子エキス、トコフェロール、アルニカ花エキス、オドリコソウ花エキス、ボタンエキス、プラセンタエキス・フユボダイジュ花エキス、センブリエキス・マツエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキスなどが挙げられる。
本発明の洗髪料に含有されうるハーブ類の合計の含有量は、頭皮への安全性と発毛促進効果を勘案し、乾燥固形分として好ましくは0.01~50質量%であり、より好ましくは0.1~10質量%である。
本明細書におけるハーブとは、インド亜大陸、中東、東南アジア等で採取される有用植物(果実、葉、茎、幹、樹皮、幼芽、花、果実、種子、根等の植物体の一部位又は複数部位の混合あるいは全草)をいう。本発明を特徴づける上述した植物の産地はとくに限定されない。いずれも植物体の葉、茎、幹、樹皮、幼芽、花、果実、種子、根等の植物体の一部位または複数部位の混合あるいは全草から抽出したものを使用できる。
植物から抽出物を得る場合、各部位を生のまま用いてもよいが、乾燥、細切、粉砕、圧搾または発酵等の前処理を適宜に施した後、低温ないし加温下で溶媒を用いて抽出する。その抽出方法はとくに限定されないが、例えば、上記植物体の一部位、または2種以上の部位を、低温もしくは室温~加温下の溶媒中に浸漬する方法があげられる。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度に応じて設定されるが、1時間から2週間程度が好ましい。抽出溶媒としては、例えば水、低級1価アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、1‐プロパノール、2‐プロパノール、1‐ブタノール、2‐ブタノール等)、液状多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール等)、低級エステル(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素(ベンゼン、ヘキサン、ペンタン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル等)、アセトニトリル等が挙げられ、それらの一種又は二種以上を用いることができる。また、植物オイル(ゴマ油、ココナツ油、オリーブ油等)、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、脱臭、脱色等の精製処理を行ってもよい。更に、必要により防腐防黴剤(フェノキシエタノール、パラオキシ安息香酸エステル類等)を添加後、低温下に1~2昼夜保存した後に濾過を施してもよい。
本発明を特徴づける植物の好ましい抽出方法の例としては、濃度0~100容量%の含水エチルアルコール又は1,3-ブチレングリコールを用い、室温、または加温して1~10日間抽出を行った後に濾過する方法が挙げられる。得られた濾液を低温ないし室温下にて更に1週間程度放置し、熟成させ、再び濾過を行う方法が挙げられる。
本発明の低毒性のシャンプーに対して、育毛・養毛補助成分を添加することができる。育毛・養毛補助成分として、例えば、セファランチン、γ-オリザノール、塩化カルプロニウム、アセチルコリン、トウガラシチンキ、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、ノニル酸バニルアミド、サリチル酸、レゾルシン、乳酸、プラセンタエキス、ペンタデカン酸グリセリド、ヒノキチオール、アラントイン、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ジンクピリチオン、ヒノキチオール、メントール、カンフル、感光素301号、冬虫夏草エキス、トランス-3,4,-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン、西洋オトギリソウエキス、オランダカラシエキス、クララエキス、コムギ胚芽エキス、サンショウエキス、その他女性ホルモン等、を加えることもできる。
本発明の低毒性のシャンプーに対して、毛髪保湿成分を添加することができる。毛髪保湿成分として例えば、アルギン酸、アルギン酸ソーダ、キシリトール、グルコース、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、1,3-ブチレングリコール、1,2-ペンタンジオール、ヘキシレングリコール、キシリトール、ソルビトール、POEメチルグルコシド、マルチトール、マルトース、マンニトール、リシン、ハチミツ、ローヤルゼリー、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、アセチルヒアルロン酸ナトリウム、ムコイチン硫酸、カロニン酸、トラネキサム酸、ベタイン、トレハロース、キトサン、尿素、セラミド、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl-ピロリドンカルボン酸塩、可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、アシタバ抽出物、アスパラガス抽出物、イザヨイバラ抽出物、クインスシード抽出物、グアバ葉抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等、を加えることができる。
本発明の低毒性のシャンプーに対して、毛髪栄養成分として、例えば、アミノ酸、核酸前駆体、ビタミン類を加えることもできる。アミノ酸類とは20種の必須および非必須アミノ酸をいう。核酸前駆体とは、アデニン、グアニン、シトシン、ウラシル、チミン、およびこれらのリボース体および2-デオキシリボース体をいう。ビタミン類とは、ビタミンA、B1、B2、B6、B12、C、D、E、K、葉酸、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸の13種またはそれらの誘導体をいう。これらの混合物でもよく、その一部の混合物でもよい。また、酵母や植物の抽出物を供給源に用いてもよい。
本発明の低毒性のシャンプーに対して、抗酸化成分として、例えば、アスタキサンチン、β-カロテン、γ-オリザノール、カイネチン、トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、フラボノイド、SOD、カタラーゼ、フラーレン、フィチン酸、フェルラ酸、クロロゲン酸、没食子酸プロピル、緑茶抽出物、ローズマリー抽出物、ローズヒップ抽出物、ショウブ抽出物、スギナ抽出物、ハマメリス抽出物、パセリ抽出物、ビワ葉抽出物、グレープフルーツ抽出物、シモツケソウ抽出物、ライチ抽出物、ヨモギ抽出物、モモ葉抽出物、マンゴウ抽出物、ボタンピ抽出物、マツ樹皮抽出物、白金、ユビキノン、α-リポ酸等、を加えることができる。
本発明の低毒性のシャンプーに対して、血行促進成分として、例えば、サンショウ抽出物、ショウキョウ抽出物、センキュウ抽出物、チンピ抽出物、トウガラシ抽出物、トウキ抽出物、ボタン抽出物、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β-ブトキシエチルエステル、カプサイシン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α-ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、アセチルコリン、セファランチン、γ-オリザノール等、を加えることができる。
本発明の低毒性のシャンプーに対して、抗炎症成分として、例えば、アミノカプロン酸、アラントイン、インドメタシン、ビサボロール、サポニン、塩化リゾチウム、アズレン、グアイアズレン、グアイアズレンスルホン酸塩、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、サリチル酸及びその誘導体、ヒノキチオール、感光素、トラネキサム酸及びその誘導体、酸化亜鉛、ウコン抽出物、ゲンノショウコ抽出物、ボタン抽出物、レイシ抽出物、ワレモコウ抽出物等、を加えることができる。
本発明の低毒性のシャンプーに対して、前記成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲内で、外用剤に通常用いられる成分である油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル類、水溶性高分子、界面活性剤、金属石鹸、アルコール、多価アルコール、pH調整剤、防腐剤、香料、粉体、増粘剤、色素、キレート剤等、を適宜配合することができる。
本発明の低毒性のシャンプーは、上記の成分に加えて、塩類を同時に配合することが望ましい。塩類とは、塩化ナトリウム、塩化カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、EDTA、ケイ酸塩等をいう。これらの塩類は、洗髪料の安定化あるいは洗浄効果を改善することができる。
本発明の低毒性人体用洗浄剤は、化粧品、医薬部外品、医薬品のいずれにも適用することができる。具体的には、低毒性人体用洗浄液として前記したように、シャンプーに用いることができ、それ以外にも、ボディーソープ、フェイシャルソープ、クレンジングとして用いることができる。更に、該低毒性人体用洗浄剤が用いられる用途として、例えば、育毛・養毛剤、ヘアートニック、ヘアーリキッド、頭部用ローション、頭部用乳液、頭部用クリーム、頭部用ムース、眉毛用美容液、睫毛用美容液、リンス、ヘアートリートメント等に用いることができ、さらに低粘度液体、ペースト、クリーム、フォーム、ボディ用乳液、パック、軟膏、粉剤、エアゾール、貼付剤等、育毛・養毛剤、ヘアートニック、ヘアーリキッド、頭部用ローション、頭部用乳液、頭部用クリーム、頭部用ムース、眉毛用美容液、睫毛用美容液、リンス、ヘアートリートメント等、に適用することができる。
本発明を特徴づける低毒性人体用洗浄剤は、本発明者等の長年の細胞老化の基礎研究から生まれたものである。系統的な界面活性剤の毒性試験により、ほとんどの界面活性剤は強力な細胞毒性を有するが、特殊な構造を有する界面活性剤はこの限りではないことを初めて実証した。これが、本発明が生まれた背景である。本発明による洗浄剤は、安全性において既存の類似製品をはるかに凌駕し、医療分野または美容分野における優位性や有用性は明白である。本発明は、洗剤の経皮毒に悩む人および頭髪の減退に悩む人に福音である。
次に、本発明の低毒性人体用洗浄剤、低毒性のシャンプーについて、実施例により更に詳しく説明する。但し、本発明は実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1~4
界面活性剤として、(実施例1)ソルベス30、(実施例2)ソルベス40、(実施例3)ソルベス60のそれぞれが10g/100mL溶解した水溶液を作製し、さらに(実施例4)ソルベス40/ポリソルベート60が3.5g/6.5g/100mL、(実施例5)ソルベス40/ポリソルベート60が5g/5g/100mL、(実施例6)ソルベス40/ポリソルベート60が6.5g/3.5g/100mL溶解した水溶液を作製した。
得られた水溶液について、後述する方法による細胞毒性試験を行った。細胞毒性試験の結果は、表1に示すように、実施例1の水溶液(ソルベス30)のID50が5000μg/mL以上、実施例2の水溶液(ソルベス40)のID50が10000~20000μg/mL、実施例3の水溶液(ソルベス60)のID50が10000~20000μg/mL、実施例4の水溶液(ソルベス40とポリソルベート60の混合物(重量比25/75))のID50が10000~20000μg/mL、実施例5の水溶液(ソルベス40とポリソルベート60の混合物(重量比50/50))のID50が10000~20000μg/mL、実施例6の水溶液(ソルベス40とポリソルベート60の混合物(重量比75/25))のID50が10000~20000μg/mLであった。
<細胞毒性試験>
上記のように調製した各水溶液と市販のシャンプー(比較例)について、皮膚線維芽細胞及び皮膚角化細胞に及ぼす増殖阻害効果を評価した。結果を、実施例1~6については前記表1に、市販のシャンプー(比較例)については前記表5に示す。
なお、皮膚線維芽細胞及び皮膚角化細胞を用いた結果に大きな違いはなかった。したがって、本明細書では、皮膚線維芽細胞を用いた結果を実施例1~6の水溶液については前記表1、市販のシャンプー(比較例)については表5に示す。
細胞毒性試験は次の方法で行った。
ポリ-L-リジンでコートしたディッシュ(60mmシャーレ)に1×10個の顔面皮膚線維芽細胞(東洋紡より購入)を播種し、5%牛胎児血清を含むDMEM培地で、5%炭酸ガス存在下、37℃で培養した。翌日、適度に希釈した試料を添加した。添加30分間後に、培地を吸い取り、正常培地で2回洗浄し、正常培地で培養を続けた。なお、3日毎に培地を交換し、1週間後に細胞形態を観察した。次いで、形成された細胞のコロニーをメチレンブルーで染色し、コロニーの数と大きさを測定した。試料の細胞増殖阻害率は下記のように決定した。無添加群のコロニー数を100%とした。試料添加群のコロニー数を計測し、無添加群に対するコロニー形成率(%)を算出した。横軸に試料濃度、縦軸にコロニー形成率(%)を示す細胞増殖阻害曲線を作製し、コロニー形成を50%阻害する濃度ID50(μg/mL)を決定した。
細胞毒性の評価
表1、表5より「、本発明の低毒性人体用洗浄剤の水溶液の細胞毒性は、市販されているシャンプーの成分や、市販されているシャンプーのほぼ10分の1であることが分かる。
<洗浄試験>
上記のように作製した実施例1の水溶液(ソルベス30)、実施例2の水溶液(ソルベス40)、実施例3の水溶液(ソルベス60)、実施例4の水溶液(ソルベス40/ポリソルベート60(重量比25/75))、実施例5の水溶液(ソルベス40/ポリソルベート60(重量比50/50))、実施例6の水溶液(ソルベス40/ポリソルベート60(重量比75/25))、比較例として、従来のシャンプーを構成する各種の界面活性剤について、図5に記した装置を用いて洗浄試験を行った。比較例として用いた界面活性剤成分は、シャンプーで多用されるものである。洗浄力は、スライドグラスに塗布した油脂を2分間で完全に洗い落とす濃度で示した。結果を表6に示す。
洗浄試験は次の様に行った。
上記のように調製した、(実施例1)ソルベス30、(実施例2)ソルベス40、(実施例3)ソルベス60、(実施例4)ソルベス40/ポリソルベート60(重量比25/75)、(実施例5)ソルベス40/ポリソルベート60(重量比50/50)、(実施例6)ソルベス40/ポリソルベート60(重量比75/25)、従来のシャンプーを構成する各種の界面活性剤、市販のシャンプーについて、図5に記した装置を用いて洗浄試験を行った。比較対照群として、シャンプーで多用される界面活性剤成分および市販シャンプーを用いた。洗浄力は、スライドグラスに塗布した油脂を2分間で完全に洗い落とす濃度で示した。
表6に示すように、実施例1の水溶液(ソルベス30)の洗浄力が20μg/mL、実施例2の水溶液(ソルベス40)の洗浄力が20μg/mL、実施例3の水溶液(ソルベス60)の洗浄力が20μg/mL、実施例4の水溶液(ソルベス40とポリソルベート60の混合物(重量比25/75))の洗浄力が20~40、実施例5の水溶液(ソルベス40とポリソルベート60の混合物(重量比50/50))の洗浄力が20~40
、実施例6のシャンプー(ソルベス40とポリソルベート60の混合物(重量比75/25)の洗浄力が20であった。
実施例7、8
実施例7として、実施例2の水溶液に気泡剤、基材、防腐剤を添加し、シャンプーを作成し、実施例8として、実施例2の水溶液に気泡剤、基材、防腐剤を添加し、シャンプーを作成した。各シャンプーの配合を表7に示す。
実施例1~6と同様に、細胞毒性試験、洗浄試験を行った。細胞毒性試験の結果は、実施例7では10000μg/mL、実施例8では10000μg/mLであった。洗浄試験の結果は、実施例7では20μg/mL、実施例8では20μg/mLであった。
表6と前記実施例7、8の洗浄試験結果から、ソルベス類や、ソルベス類とポリソルベート類との混合物からなる界面活性剤や、試作品のシャンプー(実施例7、8)は他の界面活性剤やシャンプーと比べて、遜色のない洗浄性を有していることがわかる。
[図1]
番号1:ソルベス30
番号2:ソルベス40
番号3:ソルベス60
[図2]
番号1:ポリソルベート20
番号2:ポリソルベート60
番号3:ポリソルベート80
[図3]
番号1:ソルベス40とポリソルベート60の混合物(重量比25/75)
番号2:ソルベス40とポリソルベート60の混合物(重量比50/50)
番号3:ソルベス40とポリソルベート60の混合物(重量比75/25)
[図4]
番号1:スカルプD
番号2:FNCL amino shampoo
番号3:CU shampoo
番号4:Herb Garden Shampoo
番号5:Herb Garden Conditioner
番号6:Haru
番号7:アジュバン
番号8:Estessimo
番号9:アーユルボーテ
番号10:ELSEVE


Claims (8)

  1. 洗浄成分として界面活性剤を含む低毒性の人体用洗浄剤であって、
    該界面活性剤が、
    下記構造式(1)で表されるポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルと、
    下記構造式(2)で表されるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとの混合物(但し、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの含有量が0質量%の場合を含む。)を該界面活性剤の主成分として50質量%以上含むものであり、
    該界面活性剤のID50(30分処理で細胞の50%を死滅させる濃度)が10000μg/mL以上であると共に、該人体用洗浄剤のID50が10000μg/mL以上であり、水性の低毒性頭髪用洗浄剤として使用されることを特徴とする低毒性人体用洗浄剤。


    (1)式中、六つのX基の少なくとも一つはCOR基であり、残りのX基は水素であり、COR基中のRは炭素数4~30の飽和脂肪酸基、または炭素数16~24の不飽和脂肪酸基である。
    また、ソルビトールに縮合させたエチレンオキシドキ基の合計(a+b+c+d+e+f)の平均は、10から150の範囲内である。

    (2)式中、R、R、Rの何れか一つは炭素数4~30の飽和脂肪酸基、または炭素数16~24の不飽和脂肪酸基であり、残りの二つは水素、または炭素数4~30の飽和脂肪酸基、または炭素数16~24の不飽和脂肪酸基である。また、ソルビタン脂肪酸エステルに縮合させたエチレンオキシドキ基の合計(x+y+z+w)の平均は、10から150の範囲内である。
  2. 前記ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルが、テトラオレイン酸ソルベス((a+b+c+d+e+f)の合計の平均は10~150であり、6個のX基の内、何れか四つがオレイン酸基であり、残りの二つは水素である)であることを特徴とする請求項1に記載の低毒性人体用洗浄剤。
  3. 前記ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート20:R=ラウリン酸、R=H、R=H)、
    モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート60:R=ステアリン酸、R=H、R=H)、
    トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート65:R=R=R=ステアリン酸またはパルミチン酸)、
    オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート80:R=オレイン酸、R=H、R=H)のいずれかであるか、またはこれらのポリソルベート混合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の低毒性人体用洗浄剤。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載の低毒性人体用洗浄剤を配合成分中に含む低毒性人体用洗浄液であって、
    前記低毒性人体用洗浄剤に由来する、ポリオキシエチレンソルビトールと脂肪酸の多価エステルと、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(但し、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの含有量が0質量%の場合を含む。)との混合物の含有量が、乾燥固形分として0.1~80質量%であり、
    該低毒性人体用洗浄液の前記ID50が10000μg/mL以上であり、水性の低毒性シャンプーとして使用されることを特徴とする低毒性人体用洗浄液。
  5. アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、または両性界面活性剤の少なくとも一つを補助洗浄成分として含むことを特徴とする請求項4に記載の低毒性人体用洗浄液。
  6. 前記補助洗浄成分が、ラウロイルアスパラギン酸Na、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、コカミドプロピルベタイン、コカミドDEA、及びサーファクチンNaから選択される一以上の成分であることを特徴とする請求項5に記載の低毒性人体用洗浄液。
  7. 前記補助洗浄成分の含有量の合計が、乾燥固形分として0.1~10質量%であることを特徴とする請求項5又は6に記載の低毒性人体用洗浄液。
  8. 毛髪保湿成分、毛髪トリートメント成分、毛髪栄養成分、頭皮保湿成分、頭皮栄養成分の少なくとも一つを乾燥固形分として合計0.1~90質量%含むことを特徴とする請求項4~7のいずれかに記載の低毒性人体用洗浄液。
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