JP2013189387A - 油剤とその製造方法、及びそれを含有する皮膚外用剤 - Google Patents

油剤とその製造方法、及びそれを含有する皮膚外用剤 Download PDF

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Abstract

【課題】
炭化水素油は、その起源より石油系、合成系、動物魚系、植物系に分類されるが、いずれも限りある資源であり、継続して安定に入手することが困難である。そこで本発明は、継続して安定に入手可能な炭化水素油の製造方法並びにこれを配合してなる皮膚外用剤を提供することにある。
【解決手段】
これらの実情に鑑み、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、炭素基質を含む栄養源存在下において微生物が産生するファルネセンを二量化し、水素添加などの化学処理をして得られる直鎖の炭化水素油が皮膚外用剤用の油剤として有効であり、かつ継続して安定に入手可能であることから、上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【選択図】なし

Description

本発明は新規な製造法により得られる炭化水素油及びその製造方法さらにこれにより得られた炭化水素油を含有する皮膚外用剤に関する。
皮膚外用剤用の油剤としては油脂、ロウ類、エステル油、エーテル油、炭化水素油などが挙げられるが、なかでも炭化水素油は、皮膚に疎水性の皮膜を形成して水分の蒸散を防ぐなどの理由から単独または他の油剤と併用して皮膚外用剤に汎用されている。炭化水素油はその起源から、流動パラフィン、ワセリン、イソパラフィンなどの石油系、α−オレフィンオリゴマー、ポリブテン、合成スクワランなどの合成系、オゾケライトやこれを精製したセレシンなどの鉱物系、サメ肝油から得られるスクワレンおよびこれに水素添加したスクワランなどの動物魚系、オリーブやコメヌカに存在するスクワレンおよびこれに水素添加したスクワラン、オレンジの皮から得られるリモネン、松の樹液から得られるテレビン油などの植物系に分類される。
しかしながら石油は限りある埋蔵資源であり、あと三十数年で枯渇すると言われている。合成系も石油由来の成分を出発原料としていることから同様の問題が生じており、さらに石油の供給が中東情勢その他の影響を受けることから市場価格の変動が極めて大きい。鉱物系はオゾケライトの鉱脈が少なくなってきており、供給量が減っている。さらに、サメは海洋資源保護の観点から捕獲や国際取引に規制の動きがあり、漁獲高が激減している。また植物系は、食品用途へのニーズ拡大、生産量が天候などの環境因子に左右されることなどから、ここ数年、一定価格で安定に入手することが困難な状態にある。そこで、サステイナブル(持続可能な)原料由来の環境に優しく安定に入手できる炭化水素油の開発が求められていた。
公知文献1は、「α−オレフィンオリゴマー」の定義として、α−オレフィンを重合した後、水素添加して得られる側鎖を有する炭化水素で、その重合度は3〜6であると記載されている。また「重質流動イソパラフィン」の定義として、イソブテンとn−ブテンを重合した後、水素添加して得られる側鎖を有する炭化水素の混合物であると記載されている。さらにイソプレンより合成して得られる飽和炭化水素油である「合成スクワラン」が収載されている。動物魚系としては、アイザメその他深海に生息するサメ類の肝油から得られたスクワレンを水素添加して得られる「スクワラン」が、植物系としては、オリーブ油、コメヌカ油、コムギ胚芽油、ゴマ油などの植物油から抽出されたスクワレンを水素添加して得られる「植物性スクワラン」が収載されている。
このように現在、皮膚外用剤に用いられている炭化水素油剤は石油系、合成系、動物魚系、植物系であり、将来にわたり継続して安定に入手することが難しい。さらに近年は石油の市場価格の変動や植物の生産高に影響され、炭化水素油の価格が安定しない状況が続いており、工業的に利用するには不安がある。
これらに代わり、微生物を用いたバイオ技術が着目を浴びている。特許文献1は、炭素基質を含む栄養源存在下において微細藻類および/または微生物を培養して得られるバイオマスから脂質を回収し、化学処理を加えてジェット燃料を生産する方法を教示する。これは、微生物(バイオ)によって得られた油が石油代替エネルギーとして有効であるとの内容である。
特許文献2は、遺伝子組み換え宿主細胞からイソプレノイドを生産する方法を教示する。しかしながら、本文献ではイソプレノイドが医薬品、化粧品、ファインケミカル中間体として有用であるとの記述はあるものの、具体的な記述はなく、その重合物さらには水素添加物の利用についての記述も一切ない。
特許文献3は、同様に宿主細胞からイソプレノイドを生産する方法で、特許文献2を元にイソプレノイドの生産性をさらに高めた内容となっている。
特許文献4は、宿主細胞からバイオ合成したC5イソプレノイド化合物および添加物から成る燃料組成物が、石油代替エネルギーとなりうることが記載されている。
特表2010−528627号公報 特表2009−538601号公報 特表2010−539902号公報 登録第4630940号広報
医薬部外品原料規格2006(薬事日報社)
本発明は上記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、継続的に安定して入手可能な資源由来の直鎖状の炭化水素油を製造し、さらにこの炭化水素油を含有する皮膚外用剤を提供することにある。
本課題を解決すべく鋭意検討を加えたところ、炭素基質を含む栄養源存在下において、微生物を宿主細胞として得られるイソプレノイドの一種であるファルネセンを二量化し、水素添加することにより、肌なじみが良い直鎖状の炭化水素油が得られること、及びこの油剤が皮膚外用剤用の油剤として有効であることを見出した。さらに本発明品は皮膚外用剤のみならず、メイクアップ製品、ヘアケア製品、トイレタリー製品用の油剤としても有効であることを見出し、本発明を完成した。
本発明により得られた炭化水素油は、塗布時ののびや肌への感触が良好であり、動物魚系や植物系などの既存の炭化水素油と比較して遜色ない油剤である。また、この炭化水素油を用いてクリーム、乳液、美容液、ローション、オイル、洗浄剤(クレンジング)など様々な形態の皮膚外用剤が調製できることも確認された。
本発明は継続して安定に入手可能な炭化水素油およびその製造方法並びにこれを配合してなる皮膚外用剤に関する。
本発明で言う炭化水素油は、炭素と水素よりなる化合物で、通常は炭素原子の配列により、直鎖、分岐、環式または部分的に環状である主鎖を形成するが、本発明では直鎖状のものであり、通常医薬品、医薬部外品、化粧料等に対して配合されるいずれのものもあてはまる。さらに本発明の炭化水素油は常温で液体である。
培地に添加する栄養源としては、炭素基質を含む栄養源としてエタノール、グルコース、ガラクトース、アラビノース、キシロース、フルクトース、マンノース、ショ糖、グリセリン、フロリキシド、N−グルコサミン、グルクロン酸、解重合セルロース系物質、糖蜜、酢酸塩などがあげられるが、とくにショ糖、グルコースおよび/またはフルクトースが好ましい。さらに窒素源、カルシウム源、リン源並びに酸素分子、イオウ原子、水酸基をもつ物質、生物学的に許容可能なキレート剤、抗生物質を加えてもよい。
発酵は、用いる微生物の生育条件に合わせて嫌気的(酸素欠乏)、好気的(有酸素)いずれの条件下でも実施できる。
本発明における微生物とは、古細菌、原核生物、真核生物のことである。微生物の例としては、バチルス(Bacillus属)、ラクトバチルス(Lactobacillus)属、エシェリキア(Escherichia)属、エンテロコッカス(Enterococcus)属、シュードモナス(Pseudomonas)属、スタフィロコッカス(Staphylococcus)属、サッカロミセス属(Saccharomyces)、カンジダ(Candida)属などが挙げられる。とくに原核生物であるエシェリキア属、真核生物であるサッカロミセスに属する菌株が好ましく、非病原性菌株および/または米国食品医薬品局によってGRAS(安全性認定食品添加物)に認定されている菌株であるとなお良い。
本発明におけるファルネセンは、α−ファルネセン、β−ファルネセンのいずれも可能であるが、β−ファルネセンがより好ましい。
本発明の皮膚外用剤には、前記炭化水素油の他、通常の医薬品、医薬部外品、化粧料等に用いられる各種任意成分、たとえば油剤、保湿剤、増粘剤、防腐剤、乳化剤、顔料、粉体、pH調整剤、薬効成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、香料、水等を適宜配合することができる。
具体的には、油剤としてはトリグリセリドからなる油脂、ロウ・ワックス類、脂肪酸、有機酸、エーテル油、エステル油、シリコーン油、フッ素油等が挙げられ、保湿剤としてはソルビトール、キシリトール、グリセリン、マルチトール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウムやヒアルロン酸などが挙げられ、増粘剤としてはカルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、カラギーナン、ゼラチンなどの水溶性高分子、塩化ナトリウムや塩化カリウムなどの電解質、(エチレン/プロピレン/スチレン)コポリマー、(ブチレン/エチレン/スチレン)コポリマー、水添ポリデセンと(スチレン/イソプレン)コポリマーの混合物、(POE/POB)ジメチルエーテルなどの油溶性高分子が挙げられ、防腐剤としては、パラオキシ安息香酸塩などの有機酸およびその誘導体、フェノール類、四級アンモニウム塩、感光素、アルキルグリセリルエーテル、脂肪酸グリセリルエステル、ポリアミノプロピルビグアニドなどが挙げられる。乳化剤としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどが挙げられ、粉体としてはタルク、セリサイト、マイカ、カオリン、シリカ、ベントナイト、亜鉛華、雲母、雲母チタン、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、ベンガラ、酸化鉄、群青などが挙げられ、pH調整剤としてはクエン酸−クエン酸ナトリウムなどの緩衝剤が挙げられ、薬効成分としてはアルブチン、ビタミンA、B、C、D、Eおよびそれらの誘導体、グリチルリチン酸ジカリウム、アラントイン、パントテン酸誘導体、トラネキサム酸およびその誘導体、各種アミノ酸およびその誘導体、各種植物抽出物などが挙げられるが、これに限定されない。
本発明にかかる皮膚外用剤とは、前述の直鎖状炭化水素油を油剤として配合するものであり、形態としては特に限定されず、溶液系、可溶化系、乳化系、油性系、水系又はそれらを併せもつ二層型、三層型等の様々な形態をとることができるが、好ましくは油性系または乳化系である。
つぎに本発明をより多くの実施例で詳述するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
実施例1では、炭素源存在下において微生物が産生するファルネセンを二量化した後、水素添加して得られる直鎖状の炭化水素油の製造方法について記載する。
<製造方法 例1:発明品1>
サッカロミセス セレビシア(Saccharomyces cerevisiae)をショ糖、グルコース、フルクトースまたはこれらの混合物存在下で最大比増殖速度を提供しうるレベル未満の温度(25〜40℃)で10〜15時間培養した後、培養液を遠心分離しα−ファルネセンおよび/またはβ−ファルネセンを得る。触媒および溶媒存在下、80〜90℃で3〜10時間攪拌し重合反応を行う。ろ過により触媒を回収して脱水ファルネセン二量体を得る。130℃以上で2.0MPa以上まで加圧し、触媒および溶媒存在下で10〜20時間反応し水素添加処理を行う。ろ過により触媒を回収した後、200℃以上まで昇温し、未反応のファルネセンを留去、分画した後、水添ファルネセン二量体を得る。得られた物質を発明品1とする。

<製造方法 例2:発明品2>
大腸菌(Escherichia coli)をグルコース存在下で最大比増殖速度を提供しうるレベル未満の温度で培養した後、培養液を遠心分離しα−ファルネセンおよび/またはβ−ファルネセンを得る。触媒および溶媒存在下、攪拌し重合反応を行う。ろ過により触媒を回収して脱水ファルネセン二量体を得る。130℃以上で2.0MPa以上まで加圧し、触媒および溶媒存在下で10〜20時間反応し水素添加処理を行う。ろ過により触媒を回収した後、200℃以上まで昇温し、未反応のファルネセンを留去、分画した後、水添ファルネセン二量体を得る。得られた物質を発明品2とする。
発明品1〜2の粘度および摩擦係数を測定し、皮膚外用剤に汎用されている炭化水素油であるサメスクワラン(対照品1)、植物性スクワラン(対照品2)と比較した。
<粘度測定>
東機産業社製TVB−10M型粘度計を使用し、ローターNo.1、12rpm、30秒間の条件で測定を行った。
<摩擦係数測定>
人工皮革(2.5×5.0cm)を貼ったスライドガラスを、カトーテック社製摩擦感テスターKES−SEの35℃に調整した測定台に固定して1分後、そこへ試料を50μL滴下(4μL/cm)し、ガラス棒で均一に塗布した。そして、25gの重りを乗せたシリコンラバー付センサーを人口皮革上にセットし、摩擦係数(MIU)を測定した。結果は、3回の測定の平均値とした。

<試験結果>
結果を以下に示す。発明品1および2は、皮膚外用剤に汎用されている炭化水素油であるサメスクワラン(対照品1)、植物性スクワラン(対照品2)と同等の粘度および摩擦係数を示した。

粘度(25℃、mPa・s) 摩擦係数(MIU)
発明品1 19.8 0.43
発明品2 20.1 0.43
対照品1 20.8 0.43
対照品2 22.5 0.43
<使用感評価(官能評価)>
さらに皮膚に塗布した際の使用感を評価した。10名の専門パネルを用い、伸び、肌なじみ、油っぽさ、べとつき感、しっとり感の5項目について官能評価を行った。発明品1、発明品2をサメスクワラン(対照品1)、植物性スクワラン(対照品2)と比較して、5段階評価(標準品を0とし、+2から−2)にて行った。
<試験結果>
結果を図1に示す。発明品1および2は5つ全ての項目において、サメスクワラン(対照品1)、植物性スクワラン(対照品2)と同等のスコアを示した。

図1
Figure 2013189387
モイスチュアクリーム
A ペンタステアリン酸ポリグリセリル−10 : 1.2 質量%
ベヘニルアルコール : 2.1
セラミド2 : 0.02
ステアリルアルコール : 4.0
ステアロイル乳酸ナトリウム : 0.02
PEG−100水添ヒマシ油 : 0.2
発明品1 : 10.0
パルミチン酸エチルヘキシル : 5.0
デカメチルシクロペンタシロキサン : 5.0
酢酸トコフェロール : 0.1
ブチルパラベン : 適量
1,3−ブチレングリコール : 7.0
B ステアロイルメチルタウリンNa : 0.85
ケルトロール : 0.3
メチルパラベン : 適量
グリチルリチン酸ジカリウム : 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム液(1%水溶液) : 1.0
クエン酸Na : 0.05
EDTA−4Na : 0.01
精製水で全量 :100.0
[調製方法]A、Bをそれぞれ80℃に加温して均一溶解する。Aをホモミキサーで攪拌しながらBを徐々に添加し室温まで攪拌冷却調製を終了する。
アンチエイジングクリーム
A ペンタステアリン酸ポリグリセリル−10 : 2.77 質量%
ステアリン酸グリセリル : 1.8
ベヘニルアルコール : 4.1
発明品2 : 9.0
マカデミアナッツ油 : 2.0
ホホバ油 : 1.0
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル : 5.0
ジメチコン : 2.0
プロピルパラベン : 適量
セラミド2 : 0.002
セラミド3 : 0.014
セラミド6 : 0.002
フィトスフィンゴシン : 0.002
ステアロイル乳酸Na : 0.02
B メチルパラベン : 適量
ケルトロール : 3.0
1,3−ブチレングリコール : 10.0
乳酸桿菌/ダイズ発酵エキス、シクロデキストリン1)
C アセチルヒドロキシプロリン : 3.0
L−アルギニン : 0.2
(アルギニン/リシン)ポリペプチド2) : 0.2
エルゴチオネイン、リン酸K、リン酸Na、塩化K、フェノ
キシエタノール、塩化Na3) : 0.2
グリセリン、ラウリン酸ポリグリセリル−10、テトラヘキ
シルデカン酸アスコルビル、ピーナッツ油、スクワラン、
メチルパラベン、パルミチン酸レチノール、プロピル
パラベン、水、酢酸トコフェロール、トコフェロール4) : 0.2
クエン酸三Na : 0.5
EDTA−4Na : 0.1
精製水で全量 :100.0
1)ソイアクト−T(キッコーマン)
2)Peptiskin(ソラビア)
3)Thiotaine(AGI Dermatics)
4)NIKKOL NET−ビタミンACE(日光ケミカルズ)
[調製方法]A、Bをそれぞれ80℃に加温、均一溶解する。Cを室温で撹拌、溶解する。
80℃を維持し、Bをホモミキサーで撹拌しながらAを徐々に加えていく。撹拌冷却を行い、50℃でCを加え、35℃で調製を終了する。
W/Oスキンクリーム
A イソステアリン酸ポリグリセリル−2 : 2.5質量%
ポリリシノレイン酸ポリグリセリル−6 : 1.5
発明品1 : 1.0
パルミチン酸エチルヘキシル : 3.5
シクロペンタシロキサン : 5.0
グリセリン : 10.0
プロピルパラベン : 適量
B メチルパラベン : 適量
1,3−ブチレングリコール : 5.0
アルギン酸Na : 5.0
硫酸Mg: : 0.5
精製水で全量 :100.0
[調製方法]Bを80℃に加温して均一溶解する。Aをディスパーミキサーで攪拌しながらBを徐々に添加し室温まで冷却した後調製を終了する。
アンチエイジング美容液
A グリチルリチン酸ジカリウム : 0.05質量%
1,3−ブチレングリコール : 5.0
グリセリン : 5.0
PEG−6、PEG−325) : 1.5
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロス
ポリマー : 0.16
キサンタンガム : 7.84
精製水で全量 :100.0
ビオサッカリドガム−1、メチルパラベン、エチルパラベン、
プロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、
フェノキシエタノール6) : 1.0
アルギニン : 0.15
EDTA−2Na : 0.05
メチルパラベン : 適量
精製水 :100.0
B トリ(カプリル酸/カプリン酸グリセリル)、水添レチノール7): 1.0
発明品1 : 1.0
トコフェロール : 0.1
5)PEG1500(第一工業製薬)
6)FUCOGEL 1000PP(ソラビア)
7)NIKKOL レチノールH10(日光ケミカルズ)
[調製方法]Aを80℃に加温し、均一溶解する。Aを攪拌しながらBを徐々に加え、均一になったところで調製を終了する。
アイゲル
A トコフェロール、レチノイン酸トコフェリル、トリ(カプ
リル酸/カプリン酸グリセリル)8) : 2.0質量%
水添レシチン : 1.0
発明品2 : 10.0
テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル : 6.0
B (アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロス
ポリマー : 0.3
キサンタンガム : 0.2
精製水 : 39.0
C ヒアルロン酸ナトリウム水溶液(1%) : 1.0
1,3−ブチレングリコール : 7.0
メチルパラベン : 適量
精製水で全量 :100.0
D アルギニン : 0.2
精製水 : 4.8
8)NIKKOL トコレチノエート−10(日光ケミカルズ)
[調製方法] A、B、Cをそれぞれ80℃に加温して均一溶解する。CにBを添加し混合した後、Aを徐々に添加する。ABCを撹拌しながら冷却し、50℃でDを添加し、室温まで冷却して調製を終了する。
アンチエイジングローション
A トリ(カプリル酸/カプリン酸グリセリル)、水添レチノール9): 0.5質量%
PEG−20水添ヒマシ油 : 0.5
PEG−40水添ヒマシ油 : 0.1
発明品1 : 0.1
酢酸トコフェロール : 0.1
1,3−ブチレングリコール : 3.0
ジプロピレングリコール : 3.0
B 精製水 : 37.0
C グリセリン : 3.0
ペンチレングリコール : 1.0
PEG−32、BHT10) : 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム水溶液(1%) : 1.0
EDTA−2Na : 0.05
メチルパラベン : 適量
精製水で全量 :100.0
9)NIKKOL レチノールH10(日光ケミカルズ)
10)PEG1450(第一工業製薬)
[調製方法]A、Bをそれぞれ80℃まで加温して均一溶解する。80℃でAを攪拌しながらBを徐々に添加し可溶化する。攪拌を続け50℃であらかじめ均一化しておいたCを添加し、室温まで冷却して調製を終了する。
美容オイル
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル : 3.0質量%
メドウフォーム油 : 40.0
発明品1 : 54.3
トコフェロール、エチルヘキシルグリセリン、カプリル酸グリセリル11):0.8
トコフェロール : 0.2
11)NIKKOL ニコガード88(日光ケミカルズ)
[調製方法]室温で全ての原料を均一になるまで撹拌し調製を終了する。
マッサージオイル
A 発明品1 : 99.98質量%
B トコフェロール : 0.02
[調製方法]室温でAを攪拌しながらBを添加し、均一にした後調整を終了する。
バスオイル
A テトラオレイン酸ソルベス−3 : 14.0質量%
オレス−2 : 3.0
セスキオレイン酸ソルビタン : 3.0
ホホバ油 : 20.0
アボカド油 : 5.0
プロピルパラベン : 適量
発明品1で全量 : 100.0
[調製方法]室温で全ての原料を均一になるまで撹拌し調製を終了する。
クレンジングクリーム
A ポリソルベート60 : 2.0質量%
テトラオレイン酸ソルベス−30 : 1.0
ステアリン酸グリセリル(SE)、ステアリン酸グリセリル、
ステアリン酸PEG−1012) : 2.0
ステアリン酸 : 1.5
ベヘニルアルコール : 3.0
パルミチン酸セチル : 3.0
発明品1 : 25.0
トリ(カプリル酸/カプリン酸グリセリル) : 7.0
ジカプリル酸PG : 3.0
マカデミアナッツ油 : 0.5
トコフェロール : 0.1
プロピルパラベン : 適量
B 1,3−ブチレングリコール : 2.0
メチルパラベン : 適量
ジプロピレングリコール : 3.0
ラウロイルメチルタウリンNa : 0.1
精製水で全量 :100.0
12)NIKKOL MGS−DEXV(日光ケミカルズ)
[調製方法]A、Bをそれぞれ80℃に加温し均一溶解する。攪拌しながらBにAを添加する。攪拌を続けながら室温まで冷却し調製を終了する。
クレンジングオイル
発明品1で全量 :100.0質量%
パルミチン酸イソプロピル : 25.0
トリイソステアリン酸PEG−20グリセリル : 15.0
精製水 : 3.0
テトラオレイン酸ソルベス−30 : 3.0
フェノキシエタノール : 0.4
[調製方法]室温で全ての原料を均一になるまで撹拌し調製を終了する。
ヘアートリートメント
A ベヘナミドプロピルジメチルアミン : 2.5質量%
ステアリン酸グリセリル : 1.0
エチルヘキサン酸セチル : 1.0
発明品2 : 10.0
ステアリルアルコール : 8.0
セラミド2 : 0.03
ペンタステアリン酸デカグリセリル−10 : 0.1
ステアロイル乳酸Na : 0.03
ベヘニルアルコール : 0.14
ジメチコン : 6.0
プロピルパラベン : 適量
B ヒドロキシエチルセルロース : 0.3
グルタミン酸 : 0.8
プロピレングリコール : 5.0
メチルパラベン : 適量
精製水で全量 :100.0
[調製方法]A、Bをそれぞれ80℃に加温し均一溶解する。Bを攪拌しながらAを徐々に添加する。攪拌を続けながら室温まで冷却し調製を終了する。
カラーリンス
A ステアラミドプロピルジメチルアミン : 1.25質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル : 0.63
ステアリルアルコール : 0.63
セタノール : 2.25
発明品2 : 2.0
オクチルドデカノール : 1.0
トリエチルヘキサノイン : 2.0
アジピン酸ジイソプロピル : 1.0
アミノプロピルジメチコン、ジメチコン : 0.50
プロピルパラベン : 適量
B ポリクオタニウム−10(2.5%水溶液) : 10.0
ジプロピレングリコール : 5.0
メチルパラベン : 適量
精製水で全量 :100.0
C エトキシジグリコール : 5.0
塩基性茶16 : 0.1
塩基性青99 : 0.05
精製水 : 10.0
[調製方法]A、Bそれぞれを80℃に加温、均一に混合する。Aを攪拌しながらBを徐々に添加し、攪拌を続けながら冷却し50℃以下でCを加え、室温で調製を終了する。
リップクリーム
A 着色料 : 適量
B ヒマシ油で全量 :100.0質量%
C キャンデリラワックス : 10.0
セレシン : 5.0
カルナバワックス : 3.0
マイクロクリスタリンワックス : 3.0
液状ラノリン : 15.0
硬化ヒマシ油 : 3.0
エチルヘキサン酸セチル : 10.0
発明品1 : 10.0
防腐剤 : 適量
[調製方法]AをBにローラーミルを用いて分散させる。加温融解したCをABに添加し混和する。ろ過後、高温で型に流し込み、冷却して成型したものを容器に充填し調製を終了する。

Claims (6)

  1. 炭素基質を含む栄養源存在下において微生物を培養して得られるファルネセンを二量化した後、水素添加して得られることを特徴とする直鎖状の炭化水素油。
  2. 炭素基質を含む栄養源がエタノール、グルコース、ガラクトース、アラビノース、キシロース、フルクトース、マンノース、ショ糖、グリセリン、フロリキシド、N−グルコサミン、グルクロン酸、セルロース系物質、糖蜜、酢酸塩およびこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される請求項1に記載の炭化水素油。
  3. 微生物が、バチルス(Bacillus)属、ラクトバチルス(Lactobacillus)属、エシェリキア(Escherichia)属、エンテロコッカス(Enterococcus)属、シュードモナス(Pseudomonas)属、スタフィロコッカス(Staphylococcus)属、サッカロミセス属(Saccharomyces)属、カンジダ(Candida)属から選択される属である請求項1〜2のいずれか1項に記載の炭化水素油。
  4. (a)炭素基質を含む栄養源の存在下において微生物からファルネセンを得る工程と、(b)それを二量化する工程と、さらに必要に応じて(c)水素添加などの化学処理を加える工程とからなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の炭化水素油の製造方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の炭化水素油の1種または2種以上を含有する皮膚外用剤。
  6. 請求項4に記載の製造方法で得られる炭化水素油の1種または2種以上を含有する皮膚外用剤。
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