JP7452535B2 - 情報処理装置、情報処理方法、通信端末、通信方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、通信端末、通信方法およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法、通信端末、通信方法およびプログラムに関する。
近年、地磁気を利用した屋内測位技術が存在する。例えば、かかる屋内測位技術では、モバイル端末の磁気センサから出力されるデータとあらかじめ取得された屋内地磁気マップとの対比に基づいて、モバイル端末の現在位置の推定が行われ得る。磁気センサのキャリブレーション技術には、様々な技術が開示されている(例えば、特許文献1-3参照)。
特開2016-61766号公報 特開2016-57183号公報 特開2006-30171号公報
しかし、磁気センサを利用した測位の精度を向上させることが可能な技術が提供されることが望まれる。
本開示によれば、空間座標系磁気ベクトルと通信端末の姿勢とに基づいて、端末座標系磁気ベクトルを算出する算出部と、前記端末座標系磁気ベクトルを非接触通信により前記通信端末に通知する通知部と、を備える、情報処理装置が提供される。
本開示によれば、空間座標系磁気ベクトルを非接触通信により通信端末に通知する通知部を備え、前記通信端末は、前記空間座標系磁気ベクトルと前記通信端末の姿勢とに基づいて、端末座標系磁気ベクトルを算出する、情報処理装置が提供される。
本開示によれば、空間座標系磁気ベクトルと通信端末の姿勢とに基づいて、端末座標系磁気ベクトルを算出することと、前記端末座標系磁気ベクトルを非接触通信により前記通信端末に通知することと、を含む、情報処理方法が提供される。
本開示によれば、通信端末であって、空間座標系磁気ベクトルと前記通信端末の姿勢とに基づいて情報処理装置によって算出された端末座標系磁気ベクトルを非接触通信により前記情報処理装置から取得する取得部を備える、通信端末が提供される。
本開示によれば、通信端末であって、空間座標系磁気ベクトルを非接触通信により情報処理装置から取得する取得部と、前記空間座標系磁気ベクトルと前記通信端末の姿勢とに基づいて端末座標系磁気ベクトルを算出する算出部と、を備える、通信端末が提供される。
本開示によれば、通信端末による通信方法であって、空間座標系磁気ベクトルと前記通信端末の姿勢とに基づいて情報処理装置によって算出された端末座標系磁気ベクトルを非接触通信により前記情報処理装置から取得することを含む、通信方法が提供される。
本開示によれば、コンピュータを、通信端末であって、空間座標系磁気ベクトルと前記通信端末の姿勢とに基づいて情報処理装置によって算出された端末座標系磁気ベクトルを非接触通信により前記情報処理装置から取得する取得部を備える、通信端末として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、磁気センサを利用した測位の精度を向上させることが可能な技術が提供される。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 読み取り装置と読み取り装置にかざされたモバイル端末とを側面から見た図である。 モバイル端末の磁気センサの3軸を示す図である。 モバイル端末の磁気センサによって検知される磁気ベクトルを説明するための図である。 モバイル端末の機能構成例を示す図である。 読み取り装置の機能構成例を示す図である。 本開示の実施形態に係る情報処理システムの詳細機能の例について説明するための図である。 モバイル端末の位置情報の特定について説明するための図である。 磁気ベクトルマップの例を示す図である。 本開示の実施形態に係る情報処理システムの動作例を示すシーケンス図である。 来店ポイントの表示例を示す図である。 位置情報の通知機能を有するR/Wの設置例を示す図である。 本開示の実施形態に係る情報処理システムの適用例2の動作例を示すシーケンス図である。 本開示の実施形態に係る情報処理システムの改善すべき点について説明するための図である。 本開示の実施形態に係る情報処理システムの適用例3の動作例を示すシーケンス図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一または類似の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する場合がある。ただし、実質的に同一または類似の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合がある。ただし、類似する構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.概要
2.実施形態の詳細
2.1.システム構成例
2.2.モバイル端末の機能構成例
2.3.読み取り装置の機能構成例
3.システムの詳細な機能
4.適用例
4.1.適用例1
4.2.適用例2
4.3.適用例3
5.むすび
6.変形例
<1.概要>
まず、本開示の実施形態の概要について説明する。近年、地磁気を利用した屋内測位技術が存在する。例えば、かかる屋内測位技術では、モバイル端末の磁気センサから出力されるデータとあらかじめ取得された屋内地磁気マップとの対比に基づいて、モバイル端末の現在位置の推定が行われ得る。磁気センサのキャリブレーション技術には、様々な技術が開示されている。
また、モバイル端末に搭載された部品が帯磁してしまうことによって、モバイル端末の磁気センサからの出力にバイアスが生じ、予期せずモバイル端末の磁気センサからの出力値が実際の地磁気の値からずれてしまう現象が発生する場合がある。そこで、かかるバイアス値を算出し、算出したバイアス値を利用して磁気センサによる測定値を補正するためのキャリブレーションが行われる場合がある。キャリブレーションの手法の例としては、以下の手法が挙げられる。
第1の手法として、キャリブレーションを目的としてユーザがモバイル端末を八の字状に(または無作為に)回転させることにより得られる磁気センサデータ群を、空間上にプロットし、プロットした磁気センサデータ群の中心位置を算出することによってバイアス値を取得し、取得したバイアス値を利用してキャリブレーションを行う技術が存在する。モバイル端末を回転させる動作は、モバイル端末の測位アプリケーション実行前にアプリケーションの指示に基づいてユーザが行うケースが多い。
第2の手法として、ユーザがキャリブレーションを目的として特別な動作をせずに、日常の使用時に発生するモバイル端末の回転動作から得られる磁気センサデータ群から、第1の例と同様にしてキャリブレーションを行う技術が存在する。
しかし、第1の手法では、測位アプリケーションが実行されるたびにユーザにモバイル端末を回転させる動作を強いることになるため、ユーザに対する負荷が掛かってしまう。また、通常のユーザはキャリブレーションに関する知識が十分でないため、キャリブレーションのために何をどのようにすればよいかを把握することができずに、キャリブレーション自体が行われない場合がある(もしくは、キャリブレーションが十分に実行されないために、磁気センサによる測位精度が低下してしまう場合がある)。
第2の手法では、キャリブレーションに必要なセンサデータが得られるとは限らないため、正確なバイアス値を得ることができずに、磁気センサによる測位精度が低下してしまう場合がある。
さらに、第1の手法および第2の手法ともに、磁場が安定した場所、かつ、位置の変化に伴う磁場の変化が小さい場所において、キャリブレーションが実行される必要がある。しかし、磁場が不安定な場所、または、位置の変化に伴う磁場の変化が大きい場所においてキャリブレーションが実行される場合には、正確なバイアス値を得ることができずに、磁気センサによる測位精度が低下してしまう可能性がある。
以上に説明したように、一般的なキャリブレーションの手法によれば、測位アプリケーション(またはサービス)として必要な屋内測位精度が得られない場合があり得る。そこで、本開示の実施形態では、磁気センサを利用した測位の精度を向上させることが可能な技術について主に説明する。
以上、本開示の実施形態の概要について説明した。
<2.実施形態の詳細>
以下、本開示の実施形態の詳細について説明する。
[2.1.システム構成例]
まず、本開示の実施形態に係る情報処理システムの構成例について説明する。図1は、本開示の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図1に示したように、本開示の実施形態に係る情報処理システム1は、モバイル端末10、読み取り装置20およびPOS(point of sale system)端末30を有する。読み取り装置20とPOS端末30とは、図1に示したように有線によって接続されていてよいが、無線によって接続されていてもよい。図2は、読み取り装置20と読み取り装置20にかざされたモバイル端末10とを側面から見た図である。
モバイル端末10は、ユーザによって利用される通信端末である。モバイル端末10は、IC(Integrated Circuit)チップの例として、eSE(embedded Secure Element)を有しており、eSEに記録されたデータが読み取り装置20によって読み取られる。本開示の実施形態においては、モバイル端末10の例として、スマートフォンが用いられる場合を主に想定する。しかし、スマートフォンの代わりに他のモバイル端末10が用いられてもよい。例えば、スマートフォンの代わりに、携帯電話が用いられてもよいし、タブレット端末が用いられてもよいし、カメラが用いられてもよい。モバイル端末10は、磁気センサを有している。
図3は、モバイル端末10の磁気センサの3軸を示す図である。図3を参照すると、モバイル端末10の磁気センサの3軸(x軸、Y軸、z軸)が示されている。図3に示した例では、x軸がモバイル端末10の横方向、y軸がモバイル端末10の縦方向、z軸がモバイル端末10の厚さ方向に設定されている。しかし、3軸それぞれの方向はかかる例に限定されない。モバイル端末10の磁気センサの座標系(以下、「端末座標系」とも言う。)は、かかる3軸(x軸、y軸、z軸)によって形成され、モバイル端末10の磁気センサから出力されるセンサデータ(磁気ベクトル)は、端末座標系のベクトルによって表現される。
図4は、モバイル端末10の磁気センサによって検知される磁気ベクトルを説明するための図である。図4に示すように、室内(例えば、店舗内など)のある場所において、モバイル端末10の磁気センサによって検知される磁気ベクトルFは、地磁気ベクトル(以下、「E」とも表記する。)、建物の鉄筋または家具などといった帯磁した金属から受ける磁気ベクトル(以下、「B」とも表記する。)、および、モバイル端末10の帯磁成分ベクトル(以下、「M」とも表記する。)の合成ベクトルとして表現される。なお、図4には、各ベクトルが2次元平面(xy平面)に表現されているが、実際には各ベクトルは3次元的に表現され得る。
これらのベクトルE、B、Mのうち、ベクトルEは、長期的な変動を除き日常的に安定している。ベクトルBは、モバイル端末10の変位がない限り安定している。ただし、x,y,z方向へのモバイル端末10の変位に対する変化量dB/dx,dB/dy,dB/dzは、モバイル端末10が存在する場所に依存して大きいところもあれば小さいところもある。換言すれば、モバイル端末10が存在する場所が決まれば、ベクトルBも決まり得る。一方、ベクトルMは、モバイル端末10が新たに帯磁あるいは消磁されない限りは安定していると言える。しかし、ベクトルMは、モバイル端末10が予期せず帯磁することによって変化し、モバイル端末10によって保持されてしまう。
例えば、モバイル端末10が、PC(Personal Computer)およびスピーカなどが有する強力な永久磁石と接触または接近した場合、または、電車内など強力な直流電流が流れる場所の近くにある場合などには、ベクトルMは、モバイル端末10が予期せず帯磁することによって変化し、モバイル端末10によって保持されてしまう。そのため、モバイル端末10が同じ場所に存在するにも関わらず、ベクトルMおよび磁気ベクトルFが変化してしまうという状況が生じ得るため、磁気ベクトルFに基づいた測位精度が向上しないのが一般的である。
そこで、本開示の実施形態では、後にも説明するように、モバイル端末10の帯磁状態(バイアス)を計測し、測定したバイアスをモバイル端末10の磁気センサから出力されたセンサデータから減算(オフセット)することを想定する。このようにして、モバイル端末10の磁気センサから出力されたセンサデータ帯磁による影響を除去すれば、より正確な外部磁界ベクトル(すなわち、地磁気ベクトルE+ベクトルB)を得ることが可能となる。そして、より正確な外部磁界ベクトルによれば、モバイル端末10の測位精度を向上させることが可能となる。
図1および図2に戻って説明を続ける。読み取り装置20は、店舗(例えば、レジ)などに設置されている。読み取り装置20は、リーダライタ(以下、「R/W」とも言う。)を有しており、モバイル端末10がかざされた場合、モバイル端末10のeSEに記録されたデータが非接触通信によってR/Wによって読み取られる(または、モバイル端末10のeSEにR/Wからデータが非接触通信によって書き込まれる)。非接触通信の規格として、典型的にはNFC(Near Field Communication)規格が用いられてよい。しかし、非接触通信の規格は、NFC規格に限定されない。また、読み取り装置20は、磁気センサ240およびカメラモジュール250を有する。磁気センサ240およびカメラモジュール250については、後に詳細に説明する。
POS端末30は、図示しないネットワークに接続されており、図示しないネットワークを介して、図示しないサーバと通信を行うことが可能である。例えば、POS端末30によって算出された売上データが、図示しないネットワークを介して、図示しないサーバに送信される。POS端末30は、読み取り装置20によってモバイル端末10のeSEから読み取られたデータを受け付けると、読み取られたデータに基づいて各種の処理を実行する。また、POS端末30は、モバイル端末10のeSEに書き込むデータを読み取り装置20に出力する。
以上、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の構成例について説明した。
[2.2.モバイル端末の機能構成例]
続いて、モバイル端末10の機能構成例について説明する。
図5は、モバイル端末10の機能構成例を示す図である。図5に示したように、モバイル端末10は、アンテナ110、CLF(Contactless Front End)120、eSE130、DH(Device Host)140、入力部150、磁気センサ(Magnetic Sensor)160、表示部170を有している。以下、モバイル端末10が備えるこれらの機能ブロックについて説明する。
アンテナ110は、所定の距離以内に読み取り装置20が近づいた場合、読み取り装置20と非接触通信を行う。アンテナ110は、非接触通信により読み取り装置20から受信したデータをCLF120に出力する。また、アンテナ110は、CLF120から入力されたデータを非接触通信により読み取り装置20に送信する。
CLF120は、アンテナ110に接続されており、アンテナ110を介して、読み取り装置20と非接触通信を行う。CLF120は、読み取り装置20から送信されるコマンドに応じて、読み取り装置20が所望とするターゲットを選択して、選択したターゲットとの間で通信が行われるように制御する。また、CLF120は、メモリを内蔵しており、メモリには必要に応じて各種のデータが記憶される。
eSE130は、ICチップの例としてのセキュアエレメントである。eSE130には、製造時に固有の識別情報が記録される。識別情報は、モバイル端末10が読み取り装置20にかざされると、CLF120を介してアンテナ110によって非接触通信により読み取り装置20に送信される。
DH140は、モバイル端末10の各部を制御する制御部の例として機能し得る。DH140は、例えば、1または複数のCPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)などといった処理装置によって構成されてよい。これらのブロックがCPUなどといった処理装置によって構成される場合、かかる処理装置は電子回路によって構成されてよい。DH140は、かかる処理装置によってプログラムが実行されることによって実現され得る。かかるプログラムには各種アプリケーションが含まれ得る。そして、各種アプリケーションには、測位アプリケーション(Localization Application)が含まれ得る。
入力部150は、ユーザによる操作の入力を受け付ける機能を有する。本開示の実施形態においては、入力部150が、タッチパネルを含む場合を主に想定する。しかし、入力部150は、マウスを含んでもよいし、キーボードを含んでもよいし、ボタンを含んでもよいし、スイッチを含んでもよいし、レバーなどを含んでもよい。また、入力部150は、ユーザの音声を検出するマイクロフォンを含んでもよい。
磁気センサ160は、磁気ベクトルを検知し、検知した磁気ベクトルをセンサデータとしてDH140に出力する。磁気センサ160によって検知される磁気ベクトルには、上記したベクトルE、B、Mが含まれ得る。なお、本開示の実施形態では、磁気センサ160がDH140からの要求に対する応答として磁気ベクトルをDH140に出力する場合を主に想定する。しかし、磁気センサ160が磁気ベクトルをDH140に出力するタイミングは限定されない。
表示部170は、各種の情報を出力する。例えば、表示部170は、ユーザに視認可能な表示を行うことが可能なディスプレイを含んでよい。このとき、ディスプレイは、液晶ディスプレイであってもよいし、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイであってもよい。あるいは、表示部170は、LED(light-emitting diode)などのライトであってもよい。
なお、本開示の実施形態においては、アンテナ110、CLF120、eSE130、DH140、入力部150、磁気センサ160および表示部170がモバイル端末10の内部に存在する場合を主に想定する。しかし、アンテナ110、CLF120、eSE130、DH140、入力部150、磁気センサ160および表示部170の少なくともいずれか一つは、モバイル端末10の外部に存在していてもよい。
以上、本開示の実施形態に係るモバイル端末10の機能構成例について説明した。
[2.3.読み取り装置の機能構成例]
続いて、読み取り装置20の機能構成例について説明する。
図6は、読み取り装置20の機能構成例を示す図である。図6に示したように、読み取り装置20は、制御部220、R/W230、磁気センサ240、カメラモジュール250および入出力部260を有している。以下、読み取り装置20が備えるこれらの機能ブロックについて説明する。
制御部220は、例えば、1または複数のCPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)などといった処理装置によって構成されてよい。これらのブロックがCPUなどといった処理装置によって構成される場合、かかる処理装置は電子回路によって構成されてよい。制御部220は、かかる処理装置によってプログラムが実行されることによって実現され得る。
R/W230は、所定の距離以内にモバイル端末10が近づいた場合、モバイル端末10と非接触通信を行う。R/W230は、非接触通信によりモバイル端末10から受信したデータを制御部220に出力する。また、R/W230は、制御部220から入力されたデータを非接触通信によりモバイル端末10に送信する。
磁気センサ240は、磁気ベクトルを検知し、検知した磁気ベクトルをセンサデータとして制御部220に出力する。磁気センサ240によって検知される磁気ベクトルには、なお、磁気センサ240が磁気ベクトルを制御部220に出力するタイミングは限定されない。
カメラモジュール250は、読み取り装置20にかざされたモバイル端末10を撮像することによって画像を得る。本開示の実施形態では、カメラモジュール250がイメージセンサを含み、イメージデータが、モバイル端末10を撮像することによって画像を得る場合を主に想定する。ここで、イメージセンサの種類は限定されない。例えば、イメージセンサは、可視光センサであってもよいし、赤外線センサであってもよい。カメラモジュール250によって撮像された画像は、モバイル端末10の姿勢の認識に利用される。なお、後にも説明するように、モバイル端末10の姿勢の利用には、カメラモジュール250によって撮像された画像以外の情報も利用されてよい。
入出力部260は、各種の情報を入出力する。例えば、入出力部260は、ユーザに視認可能な表示を行うことが可能なディスプレイを含んでよい。このとき、ディスプレイは、液晶ディスプレイであってもよいし、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイであってもよい。あるいは、入出力部260は、LED(light-emitting diode)などのライトであってもよい。また、入出力部260は、入力部を含んでよい。入力部は、スイッチであってもよいし、ボタンであってもよいし、タッチパネルであってもよいし、他の入力デバイスであってもよい。
なお、本開示の実施形態においては、制御部220、R/W230、磁気センサ240、カメラモジュール250および入出力部260が読み取り装置20の内部に存在する場合を主に想定する。しかし、制御部220、R/W230、磁気センサ240、カメラモジュール250および入出力部260の少なくともいずれか一つは、読み取り装置20の外部(例えば、読み取り装置20と接続されたPOS端末30など)に存在していてもよい。
以上、本開示の実施形態に係る読み取り装置20の機能構成例について説明した。
<3.システムの詳細な機能>
以下、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の詳細機能の例について説明する。
図7は、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の詳細機能の例について説明するための図である。ここでは、店舗内に読み取り装置20およびPOS端末30が設置されている場合を想定する。読み取り装置20のR/W230は、定常時におけるR/W230の上方(例えば、タッチ面)の磁気ベクトルを把握している。例えば、R/W230の上方の磁気ベクトルは、読み取り装置20の磁気センサ240によってあらかじめ測定されていてもよいし、モバイル端末10が読み取り装置20にかざされたタイミングで磁気センサ240によって測定されてもよい。
そして、モバイル端末10を所持するユーザが店舗内に入場するときに、ユーザによる所定の起動操作によって、モバイル端末10の測位アプリケーションが起動される場合を想定する。ユーザは、店舗にて購入したい商品を決定すると、モバイル端末10を読み取り装置20にかざす。図7を参照すると、読み取り装置20にモバイル端末10がかざされている様子が示されている。
また、図7を参照すると、読み取り装置20の磁気センサ240の3軸(X軸、Y軸、Z軸)が示されている。図7に示した例では、X軸が読み取り装置20の横方向、Y軸が読み取り装置20の縦方向、Z軸が読み取り装置20の高さ方向に設定されている。しかし、3軸それぞれの方向はかかる例に限定されない。読み取り装置20の磁気センサ240の座標系(以下、「空間座標系」とも言う。)は、かかる3軸(X軸、Y軸、Z軸)によって形成され、読み取り装置20の磁気センサ240から出力されるセンサデータ(磁気ベクトル)は、空間座標系のベクトルによって表現される。
図7を参照すると、読み取り装置20の磁気センサ240によって測定された磁気ベクトルFr(空間座標系磁気ベクトル)が表されている。読み取り装置20にモバイル端末10がかざされた場合、カメラモジュール250は、モバイル端末10を撮像することによって画像を得る。制御部220は、カメラモジュール250によって撮像された画像に基づいて、モバイル端末10の姿勢を認識する。この時読み取り装置20はモバイル端末10の座標系と姿勢の関係を把握している必要がある。
制御部220は、空間座標系(XYZ)における磁気ベクトルFr(空間座標系磁気ベクトル)とモバイル端末10の姿勢とに基づいて、端末座標系(xyz)における磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)を算出する(算出部)。より具体的に、制御部220は、モバイル端末10の姿勢を、空間座標系(XYZ)から端末座標系(xyz)への変換Aとし、この変換Aの逆変換を磁気ベクトルFr(空間座標系磁気ベクトル)に対して施すことによって、端末座標系(xyz)における磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)を算出する。
制御部220は、磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)を非接触通信によりR/W230を介してモバイル端末10に通知する(通知部)。モバイル端末10においては、CLF120が、磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)を非接触通信によりアンテナ110を介して読み取り装置20から受け付ける。DH140は、CLF120によって受け付けられた磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)を取得する(取得部)。DH140は、磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)を取得すると、磁気センサ160にセンシング要求を出力する。
続いて、磁気センサ160は、DH140からセンシング要求を受け付けると、センシングを行う。磁気センサ160は、センシングによって磁気ベクトル(第1のセンシングデータ)を得る。磁気センサ160によって得られた磁気ベクトルは、DH140に出力される。図7を参照すると、磁気センサ160によって得られた磁気ベクトルは、Fとして表現されている。DH140は、磁気センサ160から出力されるセンサデータと磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)とに基づいてバイアス値を算出する。
具体的には、上記したように、ベクトルFは、E、B、Mの合成ベクトルである。一方、Frmは、ベクトルE、Bの合成ベクトルである。したがって、DH140は、磁気センサ160によって得られた磁気ベクトルFから磁気ベクトルFrmを減算することによって、ベクトルM(帯磁成分ベクトル)を算出する。DH140は、このようにして算出したベクトルM(帯磁成分ベクトル)をバイアス値として設定する。バイアス値の設定によって、磁気センサ160のキャリブレーションが終了する。
磁気センサ160のキャリブレーション終了後、DH140は、バイアス値と磁気センサ160から出力されるセンサデータ(第1のセンサデータ)と磁気ベクトルマップとに基づいて、モバイル端末10の位置情報を特定する(特定部)。
図8は、モバイル端末10の位置情報の特定について説明するための図である。ベクトルFは、磁気センサ160から出力されるセンサデータ(第1のセンサデータ)であり、E、B、Mの合成ベクトルである。ベクトルMは、帯磁成分ベクトルであり、磁気センサ160のキャリブレーションによって算出済みである。磁気ベクトルFrmは、ベクトルE、Bの合成ベクトルである。そこで、DH140は、F-MによってFrmを算出することができる。DH140は、磁気ベクトルFrmと磁気ベクトルマップとに基づいて、モバイル端末10の位置情報を特定する。
図9は、磁気ベクトルマップの例を示す図である。磁気ベクトルマップは、実空間における位置ごとの磁気ベクトルを示すマップである。図9に示した例は、店舗における位置ごとの磁気ベクトルが各矢印によって示されている。DH140は、磁気ベクトルFrmと一致または類似する磁気ベクトルが磁気ベクトルマップに見つかった場合に、見つかった当該磁気ベクトルに対応する位置情報をモバイル端末10の位置情報として特定する。
なお、前回特定されたモバイル端末10の位置情報から所定の範囲を超えてはモバイル端末10の位置情報が変化しないことが想定される。したがって、DH140は、前回特定されたモバイル端末10の位置情報から所定の範囲内の位置情報が示す位置に、磁気ベクトルFrmと一致または類似する磁気ベクトルが磁気ベクトルマップに見つかった場合に、見つかった当該磁気ベクトルに対応する位置情報をモバイル端末10の位置情報として特定してもよい。この他、他のセンサ、例えば加速度センサ、ジャイロセンサ、BLE,WiFiなどとの組み合わせで位置特定をしてもよい。
図10は、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の動作例を示すシーケンス図である。図10に示されるように、モバイル端末10が読み取り装置20にかざされると、読み取り装置20のR/W230は、eSE130宛てのポーリングをモバイル端末10に非接触通信により送信する(S11)。モバイル端末10においては、CLF120によってアンテナ110を介してポーリングが受信され、ポーリングがeSE130に出力される(S12)。
eSE130は、ポーリング応答をCLF120に出力し(S13)、CLF120は、アンテナ110を介してポーリング応答を非接触通信によりR/W230に送信する(S14)。続いて、R/W230とeSE130との間において電子マネー決済が実行される(S15)。続いて、R/W230は、DH140を通過するようにルートを変更するためのポーリングをモバイル端末10に非接触通信により送信する(S16)。モバイル端末10においては、CLF120によってアンテナ110を介してポーリングが受信され、ポーリングに基づいて、ルートを変更する(S17)。
CLF120は、アンテナ110を介してポーリング応答を非接触通信によりR/W230に送信する(S18)。続いて、R/W230は、Frm算出要求をカメラモジュール250に出力する。カメラモジュールに250は、Frm算出要求を受け付けると、モバイル端末10を撮像して画像を得る。制御部220は、画像に基づいてモバイル端末10の姿勢を認識し、モバイル端末10の姿勢と空間座標系(XYZ)における磁気ベクトルFr(空間座標系磁気ベクトル)とに基づいて、端末座標系(xyz)における磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)を算出する。
制御部220は、磁気ベクトルFrmをR/W230に出力し(S20)、R/W230は、非接触通信により磁気ベクトルFrmをモバイル端末10に送信する。CLF120は、非接触通信によりアンテナ110を介して磁気ベクトルFrmを受け付け、磁気ベクトルFrmをDH140に出力する(S21)。DH140は、磁気ベクトルFrmを受け付けると、磁気センサ160にセンシング要求を出力する(S22)。磁気センサ160は、センシング要求を受け付けると、センシングを行い、センシングによって得られた磁気ベクトルFをDH140に出力する(S23)。
DH140は、磁気センサ160によって得られた磁気ベクトルFを受け付けると、磁気ベクトルFから磁気ベクトルFrmを減算することによって帯磁成分ベクトルMを算出し、帯磁成分ベクトルMをバイアス値として設定する(S24)。バイアス値の設定によって、磁気センサ160のキャリブレーションが終了する。磁気センサ160のキャリブレーション終了後、DH140は、バイアス値と磁気センサ160から出力されるセンサデータ(第2のセンサデータ)と磁気ベクトルマップとに基づいて、モバイル端末10の位置情報を特定する。
以上、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の詳細機能の例について説明した。
なお、上記では、モバイル端末10の姿勢が、カメラモジュール250によって撮像された画像に基づいて認識される場合を想定した。しかし、モバイル端末10の姿勢は、他の手法によって認識されてもよい。例えば、モバイル端末10に加速度センサが搭載されている場合には、モバイル端末10の姿勢は、カメラモジュール250によって撮像された画像とモバイル端末10の加速度センサによって検出された加速度とに基づいて認識されてもよい。
なお、上記では、読み取り装置20が、磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)を算出する場合を想定した。しかし、モバイル端末10が、磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)を算出してもよい。かかる場合には、磁気ベクトルFr(空間座標系磁気ベクトル)とモバイル端末10の姿勢とが読み取り装置20からモバイル端末10に通知され、モバイル端末10が、磁気ベクトルFr(空間座標系磁気ベクトル)とモバイル端末10の姿勢とに基づいて、磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)を算出してもよい。
<4.適用例>
以下、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の適用例について説明する。
[4.1.適用例1]
まず、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の適用例1について説明する。
上記では、読み取り装置20からモバイル端末10に、磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)が通知される場合を想定した。しかし、読み取り装置20に対してモバイル端末10をユーザが積極的にかざすことを促進させたいという要求がある。そこで、読み取り装置20において、制御部220は、磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)の他に、所定の報酬情報を非接触通信によりR/W230を介してモバイル端末10に通知するとよい。このとき、モバイル端末10において、DH140は、アンテナ110およびCLF120を介して、磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)と所定の報酬情報とを、非接触通信により読み取り装置20から取得するとよい。
報酬情報は、何らかの報酬を受けることが可能なポイント(来店ポイントなど)またはクーポン(店舗クーポンなど)であってもよい。閾値以上蓄積されたポイントは、商品と交換可能であってもよい。また、クーポンは、商品代金の一部または全部と交換可能であってもよい。
モバイル端末10の測位アプリケーションには、報酬情報を受け付ける機能が付加されてよい。一方、磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)と報酬情報とを送信する読み取り装置20は、典型的には店舗のレジなどに設けられればよい。しかし、磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)と報酬情報とを送信する機能は、店舗入口または店舗内に設置されたポイント付与端末に実装されていてもよいし、店舗入口または店舗内に設置された自動販売機のリーダライタに実装されてもよい。これによって、読み取り装置20に対してモバイル端末10をユーザが積極的にかざすことがより一層促進される。
DH140は、所定の報酬情報の表示を制御することが可能であってよい(出力制御部)。図11は、来店ポイントの表示例を示す図である。図11を参照すると、モバイル端末10のDH140が、報酬情報の例として来店ポイントの表示を制御する例が示されている。さらに、図11を参照すると、DH140が、磁気センサ160のキャリブレーション情報の表示を制御する例が示されている。磁気センサ160のキャリブレーション情報は、磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)に関する情報であってよい。
以上、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の適用例1について説明した。
[4.2.適用例2]
続いて、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の適用例2について説明する。
上記では、読み取り装置20からモバイル端末10に、磁気ベクトルFrm(端末座標系磁気ベクトル)が通知される場合を想定した。しかし、例えば、屋内測位アプリケーションにおいては、Bluetooth(登録商標)ビーコンやWiFi(登録商標)などの信号を元にモバイル端末10の初期位置を推定するケースが多い。このとき、信号の状態によっては数メートル単位で誤差を含む場合があるため、正確な初期位置の推定が困難な場合がある。このような例からも把握されるように、モバイル端末10の測位精度をさらに向上させたいという要求がある。
そこで、読み取り装置20において、制御部220は、読み取り装置20の位置情報を非接触通信によりR/W230を介してモバイル端末10に通知するとよい。このとき、モバイル端末10において、DH140は、アンテナ110およびCLF120を介して、読み取り装置20の位置情報を、非接触通信により読み取り装置20から取得し、読み取り装置20の位置情報をモバイル端末10の位置情報として特定するとよい。読み取り装置20の位置情報は、読み取り装置20の絶対位置を示す情報であってよく、あらかじめ測定されていればよい。
読み取り装置20の位置は固定されており、変化しないのが通例である。そのため、モバイル端末10が読み取り装置20にかざされる度に、読み取り装置20の位置情報がモバイル端末10の位置情報として特定されれば、モバイル端末10の測位精度が向上する。なお、位置情報の通知機能を有するR/Wは、どこに設置されてもよい。
図12は、位置情報の通知機能を有するR/Wの設置例を示す図である。図12に示した例において、星印は、R/Wの設置場所を示している。R/Wの設置場所には、R/Wの絶対位置(x1,y1)~(x6,y6)が示されている。すなわち、R/Wは、R/Wの絶対位置(x1,y1)~(x6,y6)の通知機能を有している。
具体的に、ATMのR/Wからは絶対位置(x1,y1)が通知され、コピー機のR/Wからは絶対位置(x2,y2)が通知され、クーポンターミナルのR/Wからは絶対位置(x3,y3)が通知され、自動販売機のR/Wからは絶対位置(x4,y4)が通知され、2つのPOS端末のR/Wからは絶対位置(x5,y5)(x6,y6)がそれぞれ通知される。その他、位置情報の通知機能を有するR/Wは、来店ポイントターミナルに設置されてもよいし、改札機に設置されてもよい。
図13は、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の適用例2の動作例を示すシーケンス図である。ここでは、図13に示された動作例のうち、図10に示された動作例との差分について主に説明する。図13に示されたS11~S20は、図10に示されたS11~S20と同様に実行される。続いて、R/W230は、非接触通信により磁気ベクトルFrmとR/W230の絶対位置とをモバイル端末10に送信する。
CLF120は、非接触通信によりアンテナ110を介して磁気ベクトルFrmとR/W230の絶対位置とを受け付け、磁気ベクトルFrmとR/W230の絶対位置とをDH140に出力する(S31)。DH140は、磁気ベクトルFrmとR/W230の絶対位置とを受け付けると(S32)、R/W230の絶対位置をモバイル端末10の位置情報として特定する。続いて、図13に示されたS22~S24は、図10に示されたS22~S24と同様に実行される。
以上、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の適用例2について説明した。
[4.3.適用例3]
続いて、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の適用例3について説明する。
図14は、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の改善すべき点について説明するための図である。図14に示されるように、上記では、読み取り装置20のカメラモジュール250によって画像が撮像され、画像に基づいて磁気ベクトルFrmが算出され、磁気ベクトルFrmが読み取り装置20からモバイル端末10に通知された後、モバイル端末10の磁気センサ160から出力される磁気ベクトルFを得る場合を想定した。しかし、磁気ベクトルFrmを算出するための画像が撮像されてから磁気ベクトルFが得られるまでには、時間差(遅延Δt)が生じ得る。
ここで、ユーザによってモバイル端末10が読み取り装置20にかざされた際に、モバイル端末10が完全に停止しているとは限らない。そのため、この時間差(遅延Δt)の間に、モバイル端末10の姿勢は変化してしまうことが想定され、磁気ベクトルFrmと磁気ベクトルFとに基づいて算出されるバイアス値が正確なバイアス値との間に誤差を生じる場合が想定される。そこで、算出されるバイアス値と正確なバイアス値との間に生じる誤差を低減させたいという要求がある。
そこで、読み取り装置20において、制御部220は、所定のタイミングを基準としたカメラモジュール250による画像の撮像時刻を、R/W230を介してモバイル端末10に通知するのがよい。そして、モバイル端末10において、DH140は、所定のタイミングを基準とした(モバイル端末10の姿勢の認識のための)画像の撮像時刻を、アンテナ110およびCLF120を介して取得し、磁気センサ160から定期的に出力される複数のセンサデータのうち、所定のタイミングを基準としたセンシング時刻が撮像時刻に最も近いセンサデータを、バイアス値算出に利用する磁気ベクトルFとして取得する。これによって、算出されるバイアス値と正確なバイアス値との間に生じる誤差を低減させることが可能となる。
図15は、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の適用例3の動作例を示すシーケンス図である。ここでは、図15に示された動作例のうち、図10に示された動作例との差分について主に説明する。図10に示されるように、モバイル端末10が読み取り装置20にかざされると、読み取り装置20のR/W230は、eSE130宛てのポーリングをモバイル端末10に非接触通信により送信する(S41)。モバイル端末10においては、CLF120によってアンテナ110を介してポーリングが受信され、ポーリングがeSE130に出力される(S42)。
eSE130は、ポーリング応答をCLF120に出力し(S43)、CLF120は、アンテナ110を介してポーリング応答を非接触通信によりR/W230に送信する(S44)。DH140は、ポーリング応答の送信をトリガとしてタイマをスタートさせるとともに(S45)、磁気センサ160によるセンシングをスタートさせる(S46)。このとき、DH140は、磁気センサ160から出力される磁気ベクトルFに対応するタイムスタンプの記録を開始する。制御部220は、ポーリング応答の受信をトリガとして、タイマをスタートさせる(S47)。磁気センサ160から出力される磁気ベクトルFは、定期的にDH140に出力される(S48-0~S48-5)。
図15に示したS15~S20は、図10に示したS15~S20と同様に実行される。ここで、図15には、タイマスタート時点を基準とした撮像までの経過時間T1が示されている。R/W230は、非接触通信により磁気ベクトルFrmと経過時間T1とをモバイル端末10に送信する。
CLF120は、非接触通信によりアンテナ110を介して磁気ベクトルFrmと経過時間T1を受け付け、磁気ベクトルFrmと経過時間T1とをDH140に出力する(S51)。DH140は、磁気ベクトルFrmと経過時間T1とを受け付けると、経過時間T1に最も近いタイムスタンプが対応付けられた磁気ベクトルFを選択する。ここでは、磁気ベクトルF(t4)が選択された場合を想定する。DH140は、選択した磁気ベクトルF(t4)から磁気ベクトルFrmを減算することによって帯磁成分ベクトルMを算出し、帯磁成分ベクトルMをバイアス値として設定する(S54)。
以上、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の適用例3について説明した。
<5.むすび>
以上説明したように、本開示の実施形態によれば、モバイル端末10の磁気センサから出力されたセンサデータ帯磁による影響を除去することによって、より正確な外部磁界ベクトル(すなわち、地磁気ベクトルE+ベクトルB)を得ることが可能となる。そして、より正確な外部磁界ベクトルによって、モバイル端末10の測位精度を向上させることが可能となる。
<6.変形例>
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、コンピュータに内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上記したDH140が有する機能と同等の機能を発揮させるためのプログラムも作成可能である。また、該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。
また、例えば、コンピュータに内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上記した制御部220が有する機能と同等の機能を発揮させるためのプログラムも作成可能である。また、該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏し得る。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
空間座標系磁気ベクトルと通信端末の姿勢とに基づいて、端末座標系磁気ベクトルを算出する算出部と、
前記端末座標系磁気ベクトルを非接触通信により前記通信端末に通知する通知部と、
を備える、情報処理装置。
(2)
前記空間座標系磁気ベクトルは、前記情報処理装置の磁気センサから出力されたセンサデータを含む、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記通信端末の姿勢は、前記情報処理装置のカメラモジュールによって撮像された画像に基づいて認識される、
前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記通信端末の姿勢は、前記画像と前記通信端末の加速度センサによって検出された加速度とに基づいて認識される、
前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記通知部は、前記端末座標系磁気ベクトルと所定の報酬情報とを非接触通信により前記通信端末に通知する、
前記(1)~(4)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(6)
前記通知部は、前記情報処理装置の位置情報を非接触通信により前記通信端末に通知する、
前記(1)~(5)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(7)
前記通知部は、所定のタイミングを基準とした前記カメラモジュールによる前記画像の撮像時刻を前記通信端末に通知する、
前記(3)に記載の情報処理装置。
(8)
空間座標系磁気ベクトルを非接触通信により通信端末に通知する通知部を備え、
前記通信端末は、前記空間座標系磁気ベクトルと前記通信端末の姿勢とに基づいて、端末座標系磁気ベクトルを算出する、
情報処理装置。
(9)
空間座標系磁気ベクトルと通信端末の姿勢とに基づいて、端末座標系磁気ベクトルを算出することと、
前記端末座標系磁気ベクトルを非接触通信により前記通信端末に通知することと、
を含む、情報処理方法。
(10)
通信端末であって、
空間座標系磁気ベクトルと前記通信端末の姿勢とに基づいて情報処理装置によって算出された端末座標系磁気ベクトルを非接触通信により前記情報処理装置から取得する取得部を備える、
通信端末。
(11)
前記通信端末は、
前記通信端末の磁気センサから出力される第1のセンサデータと前記端末座標系磁気ベクトルとに基づいてバイアス値を算出し、前記バイアス値と前記通信端末の磁気センサから出力される第2のセンサデータと実空間における位置ごとの磁気ベクトルを示す磁気ベクトルマップとに基づいて、前記通信端末の位置情報を特定する特定部を備える、
前記(10)に記載の通信端末。
(12)
前記特定部は、前記第2のセンサデータから前記バイアス値を減算し、前記第2のセンサデータから前記バイアス値を減算した後のベクトルと一致または類似する磁気ベクトルが前記磁気ベクトルマップに見つかった場合に、見つかった当該磁気ベクトルに対応する位置情報を前記通信端末の位置情報として特定する、
前記(11)に記載の通信端末。
(13)
前記通信端末は、前記端末座標系磁気ベクトルに関する情報の表示を制御する出力制御部を備える、
前記(10)~(12)のいずれか一項に記載の通信端末。
(14)
前記取得部は、前記端末座標系磁気ベクトルと所定の報酬情報とを非接触通信により前記情報処理装置から取得する、
前記(10)~(13)のいずれか一項に記載の通信端末。
(15)
前記通信端末は、前記所定の報酬情報の表示を制御する出力制御部を備える、
前記(14)に記載の通信端末。
(16)
前記特定部は、前記情報処理装置の位置情報が非接触通信により前記情報処理装置から取得された場合に、前記情報処理装置の位置情報を前記通信端末の位置情報として特定する、
前記(11)に記載の通信端末。
(17)
前記取得部は、所定のタイミングを基準とした前記通信端末の姿勢の認識のための画像の撮像時刻を取得し、前記磁気センサから定期的に出力される複数のセンサデータのうち、前記所定のタイミングを基準としたセンシング時刻が前記撮像時刻に最も近いセンサデータを前記第1のセンサデータとして取得する、
前記(11)に記載の通信端末。
(18)
通信端末であって、
空間座標系磁気ベクトルを非接触通信により情報処理装置から取得する取得部と、
前記空間座標系磁気ベクトルと前記通信端末の姿勢とに基づいて端末座標系磁気ベクトルを算出する算出部と、
を備える、通信端末。
(19)
通信端末による通信方法であって、
空間座標系磁気ベクトルと前記通信端末の姿勢とに基づいて情報処理装置によって算出された端末座標系磁気ベクトルを非接触通信により前記情報処理装置から取得することを含む、
通信方法。
(20)
コンピュータを、
通信端末であって、
空間座標系磁気ベクトルと前記通信端末の姿勢とに基づいて情報処理装置によって算出された端末座標系磁気ベクトルを非接触通信により前記情報処理装置から取得する取得部を備える、
通信端末として機能させるためのプログラム。
1 情報処理システム
10 モバイル端末
110 アンテナ
120 CLF
130 eSE
150 入力部
160 磁気センサ
170 表示部
20 読み取り装置
220 制御部
240 磁気センサ
250 カメラモジュール
260 入出力部
30 POS端末

Claims (16)

  1. 空間座標系磁気ベクトルと通信端末の姿勢とに基づいて、端末座標系磁気ベクトルを算出する算出部と、
    前記端末座標系磁気ベクトルを非接触通信により前記通信端末に通知する通知部と、
    カメラモジュールと、
    を備え、
    前記通信端末の姿勢は、前記カメラモジュールによって撮像された画像に基づいて認識される、
    情報処理装置。
  2. 前記空間座標系磁気ベクトルは、前記情報処理装置の磁気センサから出力されたセンサデータを含む、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記通信端末の姿勢は、前記画像と前記通信端末の加速度センサによって検出された加速度とに基づいて認識される、
    請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記通知部は、前記端末座標系磁気ベクトルと所定の報酬情報とを非接触通信により前記通信端末に通知する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記通知部は、前記情報処理装置の位置情報を非接触通信により前記通信端末に通知する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記通知部は、所定のタイミングを基準とした前記カメラモジュールによる前記画像の撮像時刻を前記通信端末に通知する、
    請求項に記載の情報処理装置。
  7. カメラモジュールを有する情報処理装置が実施する情報処理方法であって、
    空間座標系磁気ベクトルと通信端末の姿勢とに基づいて、端末座標系磁気ベクトルを算出することと、
    前記端末座標系磁気ベクトルを非接触通信により前記通信端末に通知することと、
    を含
    前記通信端末の姿勢は、前記カメラモジュールによって撮像された画像に基づいて認識される、
    情報処理方法。
  8. 通信端末であって、
    空間座標系磁気ベクトルと前記通信端末の姿勢とに基づいて情報処理装置によって算出された端末座標系磁気ベクトルを非接触通信により前記情報処理装置から取得する取得部と、
    前記通信端末の磁気センサから出力される第1のセンサデータと前記端末座標系磁気ベクトルとに基づいてバイアス値を算出し、前記バイアス値と前記通信端末の磁気センサから出力される第2のセンサデータと実空間における位置ごとの磁気ベクトルを示す磁気ベクトルマップとに基づいて、前記通信端末の位置情報を特定する特定部と、
    を備える、
    通信端末。
  9. 前記特定部は、前記第2のセンサデータから前記バイアス値を減算し、前記第2のセンサデータから前記バイアス値を減算した後のベクトルと一致または類似する磁気ベクトルが前記磁気ベクトルマップに見つかった場合に、見つかった当該磁気ベクトルに対応する位置情報を前記通信端末の位置情報として特定する、
    請求項に記載の通信端末。
  10. 前記通信端末は、前記端末座標系磁気ベクトルに関する情報の表示を制御する出力制御部を備える、
    請求項に記載の通信端末。
  11. 前記取得部は、前記端末座標系磁気ベクトルと所定の報酬情報とを非接触通信により前記情報処理装置から取得する、
    請求項に記載の通信端末。
  12. 前記通信端末は、前記所定の報酬情報の表示を制御する出力制御部を備える、
    請求項11に記載の通信端末。
  13. 前記特定部は、前記情報処理装置の位置情報が非接触通信により前記情報処理装置から取得された場合に、前記情報処理装置の位置情報を前記通信端末の位置情報として特定する、
    請求項に記載の通信端末。
  14. 前記取得部は、所定のタイミングを基準とした前記通信端末の姿勢の認識のための画像の撮像時刻を取得し、前記磁気センサから定期的に出力される複数のセンサデータのうち、前記所定のタイミングを基準としたセンシング時刻が前記撮像時刻に最も近いセンサデータを前記第1のセンサデータとして取得する、
    請求項に記載の通信端末。
  15. 通信端末による通信方法であって、
    空間座標系磁気ベクトルと前記通信端末の姿勢とに基づいて情報処理装置によって算出された端末座標系磁気ベクトルを非接触通信により前記情報処理装置から取得することと、
    前記通信端末の磁気センサから出力される第1のセンサデータと前記端末座標系磁気ベクトルとに基づいてバイアス値を算出し、前記バイアス値と前記通信端末の磁気センサから出力される第2のセンサデータと実空間における位置ごとの磁気ベクトルを示す磁気ベクトルマップとに基づいて、前記通信端末の位置情報を特定することと、
    を含む、
    通信方法。
  16. コンピュータを、
    通信端末であって、
    空間座標系磁気ベクトルと前記通信端末の姿勢とに基づいて情報処理装置によって算出された端末座標系磁気ベクトルを非接触通信により前記情報処理装置から取得する取得部と、
    前記通信端末の磁気センサから出力される第1のセンサデータと前記端末座標系磁気ベクトルとに基づいてバイアス値を算出し、前記バイアス値と前記通信端末の磁気センサから出力される第2のセンサデータと実空間における位置ごとの磁気ベクトルを示す磁気ベクトルマップとに基づいて、前記通信端末の位置情報を特定する特定部と、
    を備える、
    通信端末として機能させるためのプログラム。
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