JP7452274B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来、ヘッドユニットに搭載された記録ヘッドのノズルからインクを吐出して記録媒体の所望の位置に着弾させることで画像を記録するインクジェット記録装置がある。記録ヘッドは、ノズルが一次元配列されたノズル列を有しており、インクジェット記録装置は、ノズル列と交差する方向に搬送部により搬送される記録媒体に対して各ノズルからインクを吐出することで、ノズル列の幅に亘って画像を記録することができる。
近年、インクジェット記録装置では、より大型の記録媒体への画像記録や記録速度の向上要求などに対応するため、ノズルの配列方向についての位置が互いに異なる複数の記録ヘッドをヘッドユニットに搭載して長尺のラインヘッドを構成し、当該ラインヘッドの複数の記録ヘッドに設けられたノズルからインクを吐出して、より広い幅で画像を記録する技術が用いられている。ラインヘッドを構成する複数の記録ヘッドは、相対位置が調整された上でヘッドユニットが有する支持板に対して取り付けられて固定される。また、支持板は、記録媒体に対してノズルからインクを吐出する印字動作が行われる際には所定の印字位置に固定される。
支持板を印字位置に固定する方法として、特許文献1には、搬送部が取り付けられているフレーム部材に対して支持板の長手方向の両端部を固定する方法が開示されている。詳しくは、特許文献1では、支持板に設けられた第1係合部材と、フレーム部材に取り付けられた第2係合部材とを係合させることによりフレーム部材に対して支持板を固定している。
支持板は温度に応じて伸縮するため、フレーム部材に対して支持板の両端部を完全に固定すると、温度変化に応じて支持板が撓み、ノズルと記録媒体との距離がばらついて画質が低下する。この問題に対し、特許文献1では、フレーム部材と第2係合部材との間に、第2係合部材をフレーム部材に対してスライド移動させるためのスライダーを設け、支持板の伸縮に応じて第2係合部材をスライド移動させることで支持板の撓みを防止している。
特許第6208973号公報
しかしながら、スライダーを設ける方法では、インクジェット記録装置の構成の複雑化、及び製造コストの上昇を招くという課題がある。
この発明の目的は、装置構成の簡素化及び低コスト化を実現可能なインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のインクジェット記録装置の発明は、
記録媒体を所定の搬送経路で搬送する搬送部と、
インクを吐出するノズルが設けられた記録ヘッド、及び前記記録ヘッドを支持する支持板を有し、前記搬送部により搬送される記録媒体に対して前記ノズルからインクを吐出する印字動作を行うヘッドユニットと、
前記搬送経路との相対位置が固定されているフレーム部材と、
前記印字動作を行うための所定の印字位置に前記支持板が固定されるように、所定方向について異なる複数の位置で前記支持板を前記フレーム部材に対して固定する複数の固定部と、
を備え、
前記複数の固定部の各々は、前記支持板及び前記フレーム部材の一方に設けられた凸部と、前記支持板及び前記フレーム部材の他方に設けられ前記凸部に係合する凹部とを有し、
前記複数の固定部のうち、少なくとも前記所定方向について一方側の端にある第1の固定部の前記凹部は、前記所定方向についての前記凸部の係合位置を調整可能な、前記所定方向に延びる長穴形状を有
前記複数の固定部の各々の前記凹部が前記長穴形状を有する
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
2つの前記固定部を備え、
前記所定方向についての前記ヘッドユニットにおける前記ノズルの配置範囲の一方側及び他方側に前記固定部が1つずつ設けられている。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、
前記凸部は、前記凹部と係合していない状態と比較して、当該凸部の一部が当該凸部の中心軸に対して外側に張り出した状態で前記凹部と係合する。
請求項に記載の発明は、請求項1~のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記支持板の前記所定方向についての一方側の端部及び他方側の端部をそれぞれ保持する2つの保持部を備え、
前記2つの保持部のうち一方は、前記支持板の前記端部を前記所定方向について移動自在に保持するための保持位置調整機構を有する。
請求項に記載の発明は、請求項1~のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記支持板の前記所定方向についての一方側の端部及び他方側の端部をそれぞれ保持する2つの保持部を備え、
前記2つの保持部の各々は、前記支持板の前記端部を前記所定方向について移動自在に保持するための保持位置調整機構を有する。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載のインクジェット記録装置において、
前記支持板を、前記印字位置と、当該印字位置よりも前記搬送経路からの距離が大きい所定の退避位置との間で移動させる移動部を備え、
前記保持位置調整機構は、前記移動部に対して前記支持板側とは反対側に設けられている。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載のインクジェット記録装置において、
前記支持板を、前記印字位置と、当該印字位置よりも前記搬送経路からの距離が大きい所定の退避位置との間で移動させる移動部を備え、
前記保持位置調整機構は、前記移動部に対して前記支持板側に設けられている。
請求項に記載の発明は、請求項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記2つの保持部のうち少なくとも一方の前記保持位置調整機構は、前記所定方向についての前記支持板の保持位置を固定するための制動部を有する。
上記目的を達成するため、請求項9に記載のインクジェット記録装置の発明は、
記録媒体を所定の搬送経路で搬送する搬送部と、
インクを吐出するノズルが設けられた記録ヘッド、及び前記記録ヘッドを支持する支持板を有し、前記搬送部により搬送される記録媒体に対して前記ノズルからインクを吐出する印字動作を行うヘッドユニットと、
前記搬送経路との相対位置が固定されているフレーム部材と、
前記印字動作を行うための所定の印字位置に前記支持板が固定されるように、所定方向について異なる複数の位置で前記支持板を前記フレーム部材に対して固定する複数の固定部と、
前記支持板の前記所定方向についての一方側の端部及び他方側の端部をそれぞれ保持する2つの保持部と、
を備え、
前記複数の固定部の各々は、前記支持板及び前記フレーム部材の一方に設けられた凸部と、前記支持板及び前記フレーム部材の他方に設けられ前記凸部に係合する凹部とを有し、
前記複数の固定部のうち、少なくとも前記所定方向について一方側の端にある第1の固定部の前記凹部は、前記所定方向についての前記凸部の係合位置を調整可能な、前記所定方向に延びる長穴形状を有し、
前記2つの保持部のうち少なくとも一方は、前記支持板の前記端部を前記所定方向について移動自在に保持するための保持位置調整機構を有し
前記2つの保持部のうち前記少なくとも一方の前記保持位置調整機構は、前記所定方向についての前記支持板の保持位置を固定するための制動部を有する。
請求項10に記載の発明は、請求項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記フレーム部材に対して固定されていない状態の前記ヘッドユニットを前記2つの保持部とともに前記所定方向に移動させるためのレール部材を備え、
前記レール部材に対して前記保持部の前記保持位置調整機構が直接取り付けられている。
上記目的を達成するため、請求項11に記載のインクジェット記録装置の発明は、
記録媒体を所定の搬送経路で搬送する搬送部と、
インクを吐出するノズルが設けられた記録ヘッド、及び前記記録ヘッドを支持する支持板を有し、前記搬送部により搬送される記録媒体に対して前記ノズルからインクを吐出する印字動作を行うヘッドユニットと、
前記搬送経路との相対位置が固定されているフレーム部材と、
前記印字動作を行うための所定の印字位置に前記支持板が固定されるように、所定方向について異なる複数の位置で前記支持板を前記フレーム部材に対して固定する複数の固定部と、
前記支持板の前記所定方向についての一方側の端部及び他方側の端部をそれぞれ保持する2つの保持部と、
前記フレーム部材に対して固定されていない状態の前記ヘッドユニットを前記2つの保持部とともに前記所定方向に移動させるためのレール部材と、
を備え、
前記複数の固定部の各々は、前記支持板及び前記フレーム部材の一方に設けられた凸部と、前記支持板及び前記フレーム部材の他方に設けられ前記凸部に係合する凹部とを有し、
前記複数の固定部のうち、少なくとも前記所定方向について一方側の端にある第1の固定部の前記凹部は、前記所定方向についての前記凸部の係合位置を調整可能な、前記所定方向に延びる長穴形状を有し
前記2つの保持部のうち少なくとも一方は、前記支持板の前記端部を前記所定方向について移動自在に保持するための保持位置調整機構を有し、
前記レール部材に対して前記保持部の前記保持位置調整機構が直接取り付けられている。
請求項12に記載の発明は、請求項11のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記保持部は、
前記支持板の端部が挿入される開口部と、
前記開口部に挿入されている前記支持板の端部のいずれかの位置に当接することで当該端部の前記所定方向についての位置を規定する規定部と、
を有し、
前記規定部は、前記開口部に挿入されている前記支持板の端部が、前記所定方向に延びる軸を中心として前記開口部内で回動可能な態様で前記端部に当接する。
本発明によれば、装置構成の簡素化及び低コスト化を実現することができる。
インクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 ヘッドユニットの構成を示す模式図である。 ヘッドユニットがフレーム部材に固定されている状態を示す図である。 ヘッドユニットのフレーム部材への固定が解除されて退避位置にある状態を示す図である。 固定部の構造及び動作を説明する断面図である。 保持機構の構成を示す図である。 インクジェット記録装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 ヘッドユニット固定工程の手順を示すフローチャートである。 変形例に係るヘッドユニットの固定機構及び移動機構を示す図である。 変形例2に係るヘッドユニットの固定機構及び移動機構を示す図である。 変形例2に係るヘッドユニットの固定機構及び移動機構の他の態様を示す図である。 変形例3に係る保持機構の構成を示す図である。
以下、本発明のインクジェット記録装置に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態であるインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。
インクジェット記録装置1は、給紙部10と、画像形成部20と、排紙部30と、制御部40(図7参照)などを備える。インクジェット記録装置1は、制御部40による制御下で、給紙部10に格納された記録媒体Pを画像形成部20に搬送し、画像形成部20で記録媒体Pに画像を記録し、画像が記録された記録媒体Pを排紙部30に搬送する。記録媒体Pとしては、普通紙や塗工紙といった紙のほか、布帛又はシート状の樹脂等、表面に着弾したインクを定着させることが可能な種々の媒体を用いることができる。
給紙部10は、記録媒体Pを格納する給紙トレー11と、給紙トレー11から画像形成部20に記録媒体Pを搬送して供給する媒体供給部12とを有する。媒体供給部12は、内側が2本のローラーにより支持された輪状のベルトを備え、このベルト上に記録媒体Pを載置した状態でローラーを回転させることで記録媒体Pを給紙トレー11から画像形成部20へ搬送する。
画像形成部20は、搬送部21と、受け渡しユニット22と、加熱部23と、ヘッドユニット24と、定着部25と、デリバリー部26などを有する。また、図1では省略されているが、画像形成部20は、さらに保持部27及びレール機構28などを有する(図3参照)。
搬送部21は、円筒状の搬送ドラム211の外周曲面211a(搬送面)の上に載置された記録媒体Pを保持し、搬送ドラム211が図1における図面に垂直なX方向(所定方向)に延びた水平な搬送ドラムの円筒軸(回転軸)の回りで回転して周回移動することで、搬送ドラム211上の記録媒体Pを所定の搬送経路で搬送方向に搬送する。搬送ドラム211による記録媒体の搬送経路は、搬送ドラム211の外周曲面211aに沿う曲面状の経路である。搬送ドラム211は、その外周曲面211a上で記録媒体Pを保持するための図示しない爪部及び吸気部を備える。記録媒体Pは、爪部により端部が押さえられ、かつ吸気部により外周曲面211aに吸い寄せられることで外周曲面211aに保持される。搬送部21は、搬送ドラム211を回転させるための図示しない搬送ドラムモーターを有し、搬送ドラム211は、搬送ドラムモーターの回転量に比例した角度だけ回転する。
受け渡しユニット22は、給紙部10の媒体供給部12により搬送された記録媒体Pを搬送部21に引き渡す。受け渡しユニット22は、給紙部10の媒体供給部12と搬送部21との間の位置に設けられ、媒体供給部12から搬送された記録媒体Pの一端をスイングアーム部221で保持して取り上げ、受け渡しドラム222を介して搬送部21に引き渡す。
加熱部23は、受け渡しドラム222の配置位置とヘッドユニット24の配置位置との間に設けられ、搬送部21により搬送される記録媒体Pが所定の温度範囲内の温度となるように当該記録媒体Pを加熱する。加熱部23は、例えば、赤外線ヒーター等を有し、制御部40から供給される制御信号に基づいて赤外線ヒーターに通電して当該赤外線ヒーターを発熱させる。
ヘッドユニット24は、インクを吐出するノズルの開口部が設けられたノズル面がその外部に露出しており、記録媒体Pが保持された搬送ドラム211の回転に応じた適切なタイミングで、搬送ドラム211の外周曲面211aに対向するノズル面のノズルの開口部から記録媒体Pに対してインクを吐出することにより画像を記録する。ヘッドユニット24は、ノズル面と外周曲面211aとが所定の距離だけ離隔されるように配置されている。本実施形態のインクジェット記録装置1では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクにそれぞれ対応する4つのヘッドユニット24が記録媒体Pの搬送方向上流側からY、M、C、Kの色の順に所定の間隔で並ぶように配列されている。
各ヘッドユニット24は、保持部27により保持されてレール機構28に取り付けられているとともに、画像の記録時には底面がフレーム部材Fに固定される(図3参照)。
図2は、ヘッドユニット24の構成を示す模式図である。図2は、ヘッドユニット24の全体を搬送ドラム211の外周曲面211aに相対する側から見た平面図である。
本実施形態では、ヘッドユニット24は、X方向(すなわち、搬送方向に直交する幅方向)に配列されたノズルNからなるノズル列を各々有する32個の記録ヘッド242を備える。これらの32個の記録ヘッド242は、2つずつ組み合わされて16個のヘッドモジュール242Mを構成している。各ヘッドモジュール242Mが有する複数のノズル列は、X方向についてのノズルの位置が重ならないようにX方向の位置が調整されている。なお、各記録ヘッド242におけるノズルNの配列方向は、搬送方向に直交する幅方向に限られず、直角以外の角度で搬送方向と交差する方向であってもよい。
各ヘッドモジュール242Mは、支持板241に設けられた開口にそれぞれ篏合し、かつ支持板241の底面241a(搬送ドラム211と対向する側の面)から記録ヘッド242のノズル面が露出した状態で支持板241に支持(保持)されている。また、16個のヘッドモジュール242Mが、ノズルNからインクを吐出可能な範囲がX方向に連続的に繋がるような位置関係で、X方向についての配置範囲が互いに一部重複するように千鳥格子状に配置されてラインヘッドが構成されている。
各ノズルNからインクを吐出させるためのインク吐出機構は、特には限られないが、圧電体を用いたピエゾ式のものを用いることができる。ピエゾ式のインク吐出機構としては、シアモード及びベントモードが知られている。シアモードのインク吐出機構は、ノズルNに連通する圧力室の壁面の圧電体にシアモード型の変位を生じさせて圧力室内のインクの圧力を変動させてインクを吐出させる。また、ベントモードのインク吐出機構は、圧力室の壁面を構成する振動板に固着された圧電体を変形させることで圧力室内のインクの圧力を変動させてインクを吐出させる。
支持板241の底面241aのうちX方向についての両端部の近傍、すなわちX方向についてノズルNの配置範囲の一方側及び他方側には、それぞれヘッドユニット24の固定に用いられる係合部8A、8B(凹部)が設けられている。係合部8A、8Bを用いたヘッドユニット24の固定機構については、後述する。
ヘッドユニット24が有するノズルNのX方向についての配置範囲は、搬送ドラム211により搬送される記録媒体Pのうち画像が記録可能な領域の幅方向の幅をカバーしている。ヘッドユニット24は、画像の記録時には支持板241が所定の印字位置に固定され、記録媒体Pの搬送に応じて搬送方向の異なる位置に所定の間隔(搬送方向間隔)で順次インクを吐出していくことで、シングルパス方式で画像を記録する。
ノズルNから吐出されるインクとしては、温度によってゲル状又はゾル状に相変化し、紫外線等のエネルギー線を照射することにより硬化する性質を有するものが用いられる。
また、本実施形態では、常温でゲル状であり加熱されることによりゾル状となるインクが用いられる。ヘッドユニット24は、インクを貯留するインクタンク246(図3参照)と、インクタンク246から記録ヘッド242に供給されるインクを加熱するインク加熱部244(図7参照)とを備え、当該インク加熱部244は、制御部40による制御下で動作し、ゾル状となる温度にインクを加熱する。記録ヘッド242は、加熱されてゾル状となったインクを吐出する。このゾル状のインクが記録媒体Pに吐出されると、インク滴が記録媒体Pに着弾した後、自然冷却されることで速やかにインクがゲル状となって記録媒体P上で凝固する。
図1に示す定着部25は、搬送ドラム211のX方向の幅に亘って配置された紫外線照射部を有し、搬送ドラム211に載置された記録媒体Pに対して当該紫外線照射部から紫外線を照射する。これにより、定着部25は記録媒体P上に吐出されたインクを硬化させて定着させる。定着部25は、搬送方向についてヘッドユニット24の配置位置からデリバリー部26の受け渡しドラム261の配置位置までの間において外周曲面211aと対向して配置される。
デリバリー部26は、内側が2本のローラーにより支持された輪状のベルトを有するベルトループ262と、記録媒体Pを搬送部21からベルトループ262に受け渡す円筒状の受け渡しドラム261とを有し、受け渡しドラム261により搬送部21からベルトループ262上に受け渡された記録媒体Pをベルトループ262により搬送して排紙部30に送出する。
排紙部30は、デリバリー部26により画像形成部20から送り出された記録媒体Pが載置される板状の排紙トレー31を有する。
次に、図3及び図4を参照して、ヘッドユニット24の固定機構、及びヘッドユニット24を移動させる移動機構について説明する。
図3は、ヘッドユニット24がフレーム部材Fに固定されている状態を示す図である。
図4は、ヘッドユニット24のフレーム部材Fへの固定が解除されて退避位置にある状態を示す図である。
図3及び図4では、支持板241に平行な面内のうちX方向に垂直な方向をY方向とし、X方向及びY方向に垂直な方向をZ方向としている。また、図中の+Z方向を上方、-Z方向を下方とも記す。
ヘッドユニット24は、支持板241の底面241aのうち搬送ドラム211の外周曲面211aと対向する領域の外側に設けられた一対の係合部8A、8Bがそれぞれクランプ7A、7B(凸部)によって固定されることによりフレーム部材Fに対して固定される。フレーム部材Fは、搬送ドラム211のX方向両側に設けられた、X方向に垂直な板状部材であり、搬送ドラム211の円筒軸211bが取り付けられて固定されている。よって、フレーム部材Fは、搬送部21による記録媒体の搬送経路との相対位置が固定されている。クランプ7A、7Bは、それぞれ搬送ドラム211の一方側及び他方側のフレーム部材Fのうち+Z方向上端に設けられている。一対のクランプ7A、7Bは、搬送ドラム211の円筒軸211bと平行な線上に位置している。同様に、一対の係合部8A、8Bは、円筒軸211bと平行な線上に位置している。クランプ7A及び当該クランプ7Aに係合する係合部8Aにより、支持板241をフレーム部材Fに対して固定する第1の固定部6Aが構成される。また、クランプ7B及び当該クランプ7Bに係合する係合部8Bにより、支持板241をフレーム部材Fに対して固定する第2の固定部6Bが構成される。第1の固定部6A及び第2の固定部6Bは、X方向について異なる位置に設けられている。以下では、第1の固定部6A及び第2の固定部6Bのうち任意の一方を指す場合には「固定部6」と記し、クランプ7A、7Bのうち任意の一方を指す場合には「クランプ7」と記し、係合部8A、8Bのうち任意の一方を指す場合には「係合部8」と記す。
クランプ7Aと係合部8Aとを係合させ、またクランプ7Bと係合部8Bとを係合させることで、図3に示すようにフレーム部材Fに対して支持板241を印字位置に固定することができる。また、クランプ7Aと係合部8Aとの係合を解除し、クランプ7Bと係合部8Bとの係合を解除した上で、ヘッドユニット24をフレーム部材FからZ方向に離間させることで、図4に示すように支持板241(ヘッドユニット24)を退避位置に移動させることができる。
ここで、固定部6の構造及び動作について詳しく説明する。
図5は、固定部6の構造及び動作を説明する断面図である。
図5(a)は、クランプ7と係合部8とが対向した状態を示す図である。クランプ7は、本体部71と、プルロッド72と、カバーブロック73と、係合ボール74と、クランプばね75と、リリースエアー供給部761と、ロックエアー供給部762などを備える。
プルロッド72は、本体部71に設けられた凹部に配置されたベース部72a、及び当該ベース部72aから上方に延びる円柱状のロッド部72bを有し、ロッド部72bの先端付近には、直径が緩やかに小さくなる窪み部72cが形成されている。なお、本体部71は、フレーム部材Fの一部であってもよい。
カバーブロック73は、プルロッド72のロッド部72bを通す円筒状のガイド部73cを有し、本体部71の凹部及びプルロッド72のベース部72a覆うように本体部71に固定されている。
係合ボール74は、カバーブロック73のガイド部73cに設けられた貫通穴に配置された球状の部材である。
クランプばね75は、プルロッド72のベース部72a及びカバーブロック73の内部に形成された互いに対向する凹部からなる格納部に格納され、プルロッド72及びカバーブロック73をZ方向(図5(a)の上下方向)に離反させる弾性力をプルロッド72及びカバーブロック73に及ぼす。
プルロッド72は、本体部71の凹部とカバーブロック73により形成された空間内をZ方向に移動可能に設けられている。すなわち、プルロッド72は、リリースエアー供給部761から本体部71の凹部の底部にエアーを供給することで上記空間内を上方に移動し、リリースエアー供給部761からのエアーの供給を停止するとともにロックエアー供給部762からクランプばね75の格納部にエアーを供給することで、当該エアーの圧力及びクランプばね75の弾性力によって上記空間内を下方に移動する。また、プルロッド72が上方に移動した状態では、係合ボール74が窪み部72cに位置するようになっている。
係合部8は、プルロッド72のロッド部72b及びカバーブロック73のガイド部73cが収納される凹部を有する収納部81と、収納部81の凹部の周縁に設けられた固定ブロック82とを備える。
収納部81は、支持板241に対してZ方向の位置を調整可能に取り付けられた、支持板241とは別個の部材により形成される。このような構成とすることで、収納部81の上下方向の位置を調整することによりノズル面と搬送ドラム211の外周曲面211aとの間隔を調整することができる。なお、収納部81は、支持板241の一部から構成されていてもよい。
固定ブロック82の内周には、テーパー部82bが形成されている。このテーパー部82bは、クランプ7と係合部8とが固定された状態において、カバーブロック73のガイド部73cの外周面に設けられたテーパー部73bに当接する。また、固定ブロック82の底面により形成された平坦な着座面82aは、クランプ7と係合部8とが固定された状態において、カバーブロック73の外面に設けられた平坦な基準面73aに当接する。また、固定ブロック82には、テーパー部82bよりも内径が小さい突出部82cが設けられている。
係合部8に対してクランプ7を係合させて固定する場合には、まず、図5(b)に示すように、リリースエアー供給部761からエアーを供給してプルロッド72を上方に移動させた状態で、プルロッド72のロッド部72b及びカバーブロック73のガイド部73cを収納部81の凹部に収納する。このとき、係合ボール74が窪み部72cに位置しているため、係合ボール74がカバーブロック73のガイド部73cから突出しない状態となる。これにより、係合ボール74が固定ブロック82の突出部82cの位置を上方に通過可能となっている。
この状態で、図5(c)に示すように、リリースエアー供給部761からのエアーの供給を停止するとともにロックエアー供給部762からのエアーの供給を開始させて、プルロッド72を下方に引き下げる。これにより、窪み部72cの位置が下方に下がり、これに伴って係合ボール74がカバーブロック73のガイド部73cの外側に押し出される。このとき、係合ボール74が固定ブロック82の突出部82cを下方に押し下げることにより、テーパー部82bがテーパー部73bに当接するとともに、着座面82aが基準面73aに押圧された状態で当接し、この位置で係合部8とクランプ7とが固定される。このように、クランプ7は、係合部8と係合していない状態と比較して、クランプ7の一部である係合ボール74がクランプ7の中心軸に対して外側に張り出した状態で係合部8と係合する。ここで、クランプ7の中心軸は、例えばロッド部72bの回転対称軸である。
図3には、第1の固定部6A及び第2の固定部6BをZ方向から見た図が併記されている。
図3に示すように、第2の固定部6Bの係合部8Bは、Z方向から見て円形状(丸穴形状)を有しており、X方向についてのクランプ7Aの係合位置が不変となっている。
これに対し、第1の固定部6Aの係合部8Aは、X方向についてのクランプ7Aの係合位置を調整可能な、X方向に延びる長穴形状を有する。長穴形状は、Z方向から見て一対の半円を直線で繋いだ形状(長円形状)である。このような構造により、第1の固定部6Aは、X方向に垂直な断面が図5(c)に示す構造となっている状態、すなわちクランプ7Aと係合部8Aとが係合した状態を維持しつつ、クランプ7Aが係合部8Aの長穴に沿ってスライド移動可能となっている。本実施形態では、ヘッドユニット24内のインクがインク加熱部244により加熱されるため、支持板241の温度が変化しやすく、支持板241が温度変化に応じて伸縮しやすい。このように支持板241が伸縮した場合に、クランプ7Aが係合部8Aにおいてスライド移動することができるため、支持板241の撓み等の変形を抑制することができる。
また、図3に示すように、X方向についてのヘッドユニット24による画像形成の基準位置と第2の固定部6Bとの距離が、基準位置と第1の固定部6Aとの距離より近くなっている。ここで、基準位置は、記録媒体Pに対する画像の記録範囲のうち-X方向側の端の位置である。ヘッドユニット24が有する複数のノズルのうち-X方向の端にあるノズル(端部ノズル)の位置がこの基準位置に一致するように4つのヘッドユニット24の位置を調整することで、各ヘッドユニット24により記録されるY、M、C、Kの画像を正確に重ねることができる。この基準位置に近い側に、円形状の第2の固定部6Bが設けられていることで、4つのヘッドユニット24が異なる伸縮量で伸縮した場合においても、各ヘッドユニット24の端部ノズルは基準位置からほとんどずれないため、各ヘッドユニット24による画像の位置ずれを最小限に抑えることができる。
図3に示すように、インクジェット記録装置1は、ヘッドユニット24の支持板241のX方向についての一方側の端部及び他方側の端部をそれぞれ保持する2つの保持部27を備えている。各保持部27は、支持板241の端部を保持する保持機構271と、保持機構271に固定され、保持機構271を支持板241とともにZ方向に移動させるエアシリンダー272(移動部)と、エアシリンダー272をX方向にスライド移動させることが可能なスライダー273(保持位置調整機構)などを備えている。2つの保持部27により、フレーム部材Fに対して固定されていない状態のヘッドユニット24を保持することができる。ヘッドユニット24がフレーム部材Fに対して固定されている場合には、保持部27がヘッドユニット24を支持している必要はないが、固定が解除されたときに直ちにヘッドユニット24を保持できる位置に維持されている必要がある。
図6は、保持機構271の構成を示す図である。
図6(a)に示すように、保持機構271は、エアシリンダー272の下部(-Z方向側)に固定されており、支持板241の端部がX方向に挿入される開口部271aを有している。開口部271aは、Z方向から見た形状がY方向に長い矩形となっている。開口部271aは、ここでは貫通孔であるが、これに限られない。また、開口部271aの内部の上面(+Z方向側の面)には、ガイドピン271bが設けられている。ガイドピン271bは、図示略の弾性部材により下方に付勢されており、+Z方向に押圧すると開口部271aの上面内に格納され、押圧を解除すると図6(a)に示すように上面から下方に突出した状態となる。
支持板241の端部の上面には、ガイドピン271bと嵌合する、Y方向に延びる長穴形状のガイド穴241bが設けられている。ガイドピン271bを上方に押圧した状態で支持板241の端部を開口部271aに挿入すると、ガイド穴241bとガイドピン271bのX方向の位置が一致したときにガイドピン271bの押圧が解除されて、図6(b)に示すように、ガイドピン271bがガイド穴241bに嵌合した状態となる。
図6(b)に示す状態では、ガイドピン271bによって、支持板241のX方向の位置が固定される。このように、ガイドピン271bは、開口部271aに挿入されている支持板241の端部のいずれかの位置に当接することで当該端部のX方向についての位置を規定する規定部として機能する。
他方で、ガイド穴241bが長穴形状となっているため、支持板241はY方向の位置について若干遊びを有している。また、ガイドピン271bは、ガイド穴241b内では固定されていないため、支持板241は、Z方向の位置についても若干遊びを有しているとともに、X方向、Y方向及びZ方向を軸とした回転方向についても若干遊びを有している。すなわち、ガイドピン271bは、開口部271aに挿入されている支持板241の端部が、X方向に延びる軸を中心としとして開口部271a内である程度回動可能な態様で支持板241の端部に当接する。このような構成により、支持板241のX方向の位置を規定しつつ、支持板241のねじれ方向の角度調整の自由度を持たせることができる。
図3に示すエアシリンダー272は、固定部6による支持板241の固定が解除された状態において伸縮することにより、ヘッドユニット24を保持機構271とともにZ方向に上昇又は下降させる。すなわち、エアシリンダー272は、支持板241を、上述の印字位置と、当該印字位置よりも搬送経路からの距離が大きい所定の退避位置との間で移動させる。支持板241が退避位置に移動した状態が、図4に示されている。エアシリンダー272は、制御部40による制御信号に応じて伸縮動作する。
スライダー273は、エアシリンダー272の上端に固定された図示略の第1部分、及びレール機構28の電装部282の下面に固定された図示略の第2部分を有しており、この第1部分と第2部分とがX方向にスライド移動(相対移動)可能に設けられている。このようなスライダー273を有していることにより、各保持部27は、支持板241の端部をX方向について移動自在に保持することができる。2つの保持部27がそれぞれスライダー273を有していることで、温度に応じて支持板241が伸縮した場合に、当該伸縮に応じて保持部27による保持位置を調整することができる。すなわち、保持機構271におけるX方向の保持位置が固定されていても、支持板241の伸縮に応じた保持位置の調整が可能となる。
また、第2の固定部6Bにより支持板241を固定する際に、クランプ7Bに対して、丸穴形状の係合部8BをX方向に容易に位置合わせすることができる。
また、スライダー273は、エアシリンダー272に対して支持板241側とは反対側(+Z方向側)に設けられていることで、支持板241にほとんど負荷を掛けずに保持部27の保持位置を調整することができる。
また、2つのスライダー273のうち少なくとも一方は、X方向についての支持板241の保持位置を固定するためのスライダー制動部273a(制動部)(図7参照)を有する。すなわち、スライダー制動部273aは、スライダー273の第1部分と第2部分とがX方向にスライド移動可能な状態において、保持位置を固定する場合に、第1部分と第2部分とのスライド移動を規制して、スライド移動が不可能な状態に切り替える。スライダー制動部273aは、制御部40による制御信号に基づいて動作する。
例えば、クランプ7Bに対する係合部8Bの位置合わせが完了した後に、スライダー制動部273aにより支持板241の保持位置を固定することで、クランプ7Bと係合部8Bとの係合を行う際に支持板241(ヘッドユニット24)が動かないようにすることができる。クランプ7Bと係合部8Bとの係合が完了した後は、スライダー制動部273aによる保持位置の固定は解除する。また、後述する払拭メンテナンスの実行時にスライダー制動部273aにより支持板241の保持位置を固定することで、払拭メンテナンスによって支持板241(ヘッドユニット24)が動かないようにすることができる。
図3に示すレール機構28は、フレーム部材Fに対して固定されていない状態のヘッドユニット24を、2つの保持部27とともにX方向に移動させる。
レール機構28は、X方向に延びるガイドレール281(レール部材)と、電装部282と、ボールねじ283と、ボールねじ駆動部284などを備える。
電装部282には、レール機構28やヘッドユニット24を動作させるための各種電装部品が格納されている。電装部282は、ガイドレール281に対してX方向にスライド移動可能に取り付けられているとともに、ボールねじ283の可動部283aに接続されている。
ボールねじ283は、ボールねじ駆動部284に設けられたモーターにより駆動されて、ねじ軸を中心に回転する。ボールねじ283の回転に応じて、可動部283aが電装部282とともにX方向に移動する。上述のとおり、電装部282の下面には保持部27のスライダー273が取り付けられているため、ボールねじ283の回転に応じて、可動部283aとともに保持部27及び保持部27に保持されているヘッドユニット24がX方向に移動する。
ボールねじ駆動部284は、制御部40からの制御信号に応じて動作し、ボールねじ283を回転させる。
このように、固定部6による固定が解除され、エアシリンダー272により支持板241が退避位置に移動した状態において、レール機構28によりヘッドユニット24をX方向にスライド移動させることができるようになっている。これにより、ヘッドユニット24を所定のメンテナンス位置に移動させて、記録ヘッド242のノズル面の払拭や、ノズルにおけるインクの増粘防止のためのインクの吐き捨て動作といったメンテナンス動作を行うことができる。
図7は、インクジェット記録装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、加熱部23と、記録ヘッド242、記録ヘッド駆動部243、インク加熱部244及び温度検出部245を有するヘッドユニット24と、定着部25と、エアシリンダー272及びスライダー制動部273aを有する保持部27と、ボールねじ駆動部284を有するレール機構28と、制御部40と、搬送駆動部51と、通信部52と、バス53などを備える。以下では、既に説明した構成要素については説明を省略する。
制御部40は、CPU41(Central Processing Unit)、RAM42(Random Access Memory)、ROM43(Read Only Memory)及び記憶部44を有する。
CPU41は、ROM43に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM42に記憶させ、当該プログラムを実行して各種演算処理を行う。また、CPU41は、インクジェット記録装置1の全体動作を統括制御する。
RAM42は、CPU41に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。RAM42は、不揮発性メモリーを含んでいてもよい。
ROM43は、CPU41により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM43に代えてフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられてもよい。
記憶部44には、通信部52を介して外部装置から入力されたプリントジョブ(画像記録命令)及び当該プリントジョブに係る記録対象の画像の画像データが記憶される。記憶部44としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが併用されてもよい。
記録ヘッド駆動部243は、記録ヘッド242のインク吐出機構に対して適切なタイミングで画像データに応じて圧電体を変形動作させる駆動信号を供給することにより、記録ヘッド242のノズルNから画像データの画素値に応じた量のインクを吐出させる。
インク加熱部244は、制御部40による制御下で発熱してヘッドユニット24のインクタンク246に貯留されているインクを加熱する。
温度検出部245は、インクタンク246に貯留されているインクの温度、又は当該温度と対応する温度を検出し、検出結果を制御部40に出力する。
搬送駆動部51は、制御部40から供給される制御信号に基づいて搬送ドラム211の搬送ドラムモーターに駆動信号を供給して搬送ドラム211を所定の速度及びタイミングで回転させる。また、搬送駆動部51は、制御部40から供給される制御信号に基づいて媒体供給部12、受け渡しユニット22、及びデリバリー部26を動作させるためのモーターに駆動信号を供給して、記録媒体Pの搬送部21への供給及び搬送部21からの排出を行わせる。
通信部52は、外部機器との間での通信動作を制御する通信インターフェースである。通信インターフェースとしては、例えば、LANボードやLANカードなど、各種通信プロトコルに対応したものが一又は複数含まれる。通信部52は、制御部40の制御に基づいて外部装置から記録対象の画像データや画像記録に係る設定データ(ジョブデータ)を取得し、また、外部機器に対してステータス情報などを送信する。
バス53は、制御部40と他の構成との間で信号の送受信を行うための経路である。
次に、ヘッドユニット24をフレーム部材Fに固定するヘッドユニット固定工程の手順について説明する。
図8は、ヘッドユニット固定工程の手順を示すフローチャートである。
このヘッドユニット固定工程は、ヘッドユニット24のメンテナンス動作が終了した場合やヘッドユニット24が交換された場合などにおいて、ヘッドユニット24が退避位置にある状態から、画像形成のためにヘッドユニット24を印字位置に固定するために行われる。
ヘッドユニット固定工程では、まず制御部40は、インク加熱部244を動作させて、インクタンク246に貯留されたインクの加熱を開始させる(ステップS101)。
制御部40は、温度検出部245からの検出信号に基づいて、インクの温度が所定の動作温度(例えば、インクが安定的にゾル状となる温度)に到達したか否かを判別する(ステップS102)。インクが動作温度に到達していないと判別された場合には(ステップS102で“NO”)、制御部40は、再度ステップS102の処理を実行する。
インクが動作温度に到達したと判別された場合には(ステップS102で“YES”)、制御部40は、エアシリンダー272を伸長させて、ヘッドユニット24を降下させ、支持板241を印字位置に配置する(ステップS103)。
ステップS103の後に、クランプ7Aと係合部8A、及びクランプ7Bと係合部8Bの位置合わせが完了すると、制御部40は、まず第2の固定部6Bのクランプ7Bの係合ボール74が拡張するようにクランプ7Bと係合部8Bとを係合させ(ステップS104)、次いで、第1の固定部6Aのクランプ7Aの係合ボール74が拡張するようにクランプ7Aと係合部8Aとを係合させる(ステップS105)。このように、丸穴形状の第2の固定部6Bから先に係合させることで、ヘッドユニット24を正確に位置決めすることができる。なお、クランプ7と係合部8との位置合わせや、クランプ7と係合部8との係合(係合ボール74の拡張)は、人の手により行われてもよい。
ステップS105が終了すると、制御部40は、ヘッドユニット固定工程を終了させる。
続いて、上記実施形態の変形例について説明する。各変形例は、他の変形例と組み合わされてもよい。各変形例では、上記実施形態との相違点について説明する。
(変形例1)
図9は、変形例1に係るヘッドユニット24の固定機構及び移動機構を示す図である。
変形例1では、第1の固定部6Aの係合部8A及び第2の固定部6Bの係合部8Bがいずれも長穴形状となっている。このような構成により、温度に応じた支持板241の伸縮をより効果的に吸収して支持板241の撓み等の変形を抑制することができる。
また、変形例1では、双方の固定部6のクランプ7と係合部8との係合位置に自由度があるため、2つの保持部27のうち一方のみがスライダー273を有していればよい。すなわち、2つの保持部27のうち一方(図9では、右側の保持部27)において、スライダー273を省略し、エアシリンダー272を電装部282に直接固定することができる。
(変形例2)
変形例2は、スライダー273の取り付け態様が上記実施形態と異なる。
図10は、変形例2に係るヘッドユニット24の固定機構及び移動機構を示す図である。
図10に示すように、保持部27のスライダー273は、ガイドレール281に対して直接、すなわち電装部282といった他の部材を介さずに取り付けられていてもよい。
図11は、変形例2に係るヘッドユニット24の固定機構及び移動機構の他の態様を示す図である。
図11に示すように、電装部282を電装部282a、282bに2つに分離してX方向に独立に移動可能とし、一方の電装部282bにエアシリンダー272を直接固定するとともに、当該電装部282bとガイドレール281とをスライダー273により接続してもよい。このスライダー273により、電装部282bとともに保持部27のX方向の位置を調整できるため、図11の構成によっても保持部27による保持位置の調整が可能である。
(変形例3)
変形例3は、スライダー273に代えて保持機構271により保持部27の保持位置の調整を行う点で上記実施形態と異なる。
図12は、変形例3に係る保持機構271の構成を示す図である。
図12(a)に示すように、変形例3の保持機構271には、開口部271aが設けられている一方、ガイドピン271bは設けられていない。また、支持板241の端部にはガイド穴241bが設けられておらず、段差部241cが設けられている。
支持板241の端部を開口部271aに挿入した状態を図12(b)に示す。この状態では、支持板241の端部の位置がX方向にも調整可能となっている。すなわち、変形例3では、保持機構271が保持位置調整機構に相当する。よって、変形例3の保持位置調整機構は、エアシリンダー272に対して支持板241側に設けられている。
この保持機構271を用いることで、温度に応じて支持板241が伸縮した場合に、当該伸縮に応じて保持部27による保持位置を調整することができる。このため、変形例3ではスライダー273を省略することができる。
以上のように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、記録媒体Pを所定の搬送経路で搬送する搬送部21と、インクを吐出するノズルNが設けられた記録ヘッド242、及び記録ヘッド242を支持する支持板241を有し、搬送部21により搬送される記録媒体Pに対してノズルNからインクを吐出する印字動作を行うヘッドユニット24と、上記搬送経路との相対位置が固定されているフレーム部材Fと、印字動作を行うための所定の印字位置に支持板241が固定されるように、X方向について異なる2つの位置で支持板241をフレーム部材Fに対して固定する第1の固定部6A及び第2の固定部6Bと、を備え、第1の固定部6A及び第2の固定部6Bの各々は、支持板241に設けられたクランプ7(凸部)と、フレーム部材Fに設けられクランプ7に係合する係合部8(凹部)とを有し、少なくともX方向について一方側の端にある第1の固定部6Aの係合部8は、X方向についてのクランプ7の係合位置を調整可能な、X方向に延びる長穴形状を有する。このような構成によれば、支持板241が温度変化に応じて伸縮した場合に、クランプ7Aが係合部8Aにおいてスライド移動することができるため、支持板241の撓み等の変形を抑制することができる。また、係合部8Aを長穴形状とすることで上記の効果が得られるため、クランプとフレーム部材との間に、フレーム部材に対してクランプをスライド移動させるためのスライダーを設けた構成と比較して、装置構成の簡素化及び低コスト化を実現することができる。
また、2つの固定部6のうち、X方向について他方側の端にある第2の固定部6Bの係合部8は、X方向についてのクランプ7の係合位置が不変である円形状を有する。これにより、第2の固定部6Bによる固定位置で、フレーム部材Fと支持板241との位置関係を固定することができる。よって、第2の固定部6Bによる固定位置を基準として、複数のノズルNを所望の位置に配置することができる。
また、X方向についてのヘッドユニット24による画像形成の基準位置と第2の固定部6Bとの距離が、基準位置と第1の固定部6Aとの距離より近い。このように、基準位置に近い側に円形状の第2の固定部6Bが設けられていることで、ヘッドユニット24のノズルNの位置(例えば端部ノズルの位置)と基準位置とを正確に位置合わせすることができる。また、複数のヘッドユニット24が異なる伸縮量で伸縮した場合においても、各ヘッドユニット24の端部ノズルは基準位置からほとんどずれないため、各ヘッドユニット24による画像の位置ずれを最小限に抑えることができる。
また、変形例1に係るインクジェット記録装置1は、2つの固定部6の各々の係合部8が長穴形状を有する。これにより、温度に応じた支持板241の伸縮をより効果的に吸収して支持板241の撓み等の変形を抑制することができる。
また、X方向についてのヘッドユニット24におけるノズルNの配置範囲の一方側及び他方側に固定部6が1つずつ設けられている。これにより、最小限の固定部6で支持板241を固定することができる。
また、クランプ7は、係合部8と係合していない状態と比較して、当該クランプ7の一部である係合ボール74が、当該クランプ7の中心軸に対して外側に張り出した状態で係合部8と係合する。これにより、固定部6による固定位置のずれを生じにくくすることができるため、支持板241を正確に印字位置に設置することができる。
また、支持板241のX方向についての一方側の端部及び他方側の端部をそれぞれ保持する2つの保持部27を備え、2つの保持部27のうち一方は、支持板241の端部をX方向について移動自在に保持するための保持位置調整機構としてのスライダー273を有する。これにより、温度に応じて支持板241が伸縮した場合に、当該伸縮に応じてスライダー273がスライドすることで、保持部27による保持位置を調整することができる。
また、2つの保持部27の各々がスライダー273を有していることで、第2の固定部6Bにより支持板241を固定する際に、クランプ7Bに対して、丸穴形状の係合部8BをX方向に容易に位置合わせすることができる。
また、インクジェット記録装置1は、支持板241を、印字位置と、当該印字位置よりも搬送経路からの距離が大きい所定の退避位置との間で移動させる移動部としてのエアシリンダー272を備え、スライダー273は、エアシリンダー272に対して支持板241側とは反対側に設けられている。このような位置にスライダー273を設けることで、支持板241にほとんど負荷を掛けずに保持部27の保持位置を調整することができる。
また、変形例3では、保持位置調整機構としての保持機構271が、エアシリンダー272に対して支持板241側に設けられている。これにより、温度に応じて支持板241が伸縮した場合に、支持板241の伸縮を保持機構271において吸収し、支持板241の撓み等の変形を抑制することができる。また、開口部271aを有する簡素な構成の保持機構271により保持位置を調整することができる。また、エアシリンダー272に対して支持板241側にある保持機構271を保持位置調整機構とすることで、エアシリンダー272に対して支持板241側とは反対側(上方側)の構成を簡素化することができる。
また、2つの保持部27のうち少なくとも一方のスライダー273は、X方向についての支持板241の保持位置を固定するためのスライダー制動部273aを有する。これによれば、クランプ7Bに対する係合部8Bの位置合わせが完了した後に、スライダー制動部273aにより支持板241の保持位置を固定することで、クランプ7Bと係合部8Bとの係合を行う際に支持板241(ヘッドユニット24)が動かないようにすることができる。また、ノズル面を払拭するメンテナンス動作の実行時に、払拭部材の当接によって支持板241(ヘッドユニット24)が動く不具合を抑制することができる。
また、インクジェット記録装置1は、フレーム部材Fに対して固定されていない状態のヘッドユニット24を2つの保持部27とともにX方向に移動させるためのガイドレール281を備え、ガイドレール281に対して保持部27のスライダー273が直接取り付けられている。このような構成によっても、保持部27による保持位置を調整することができる。
また、保持部27は、支持板241の端部が挿入される開口部271aと、開口部271aに挿入されている支持板241の端部のいずれかの位置に当接することで当該端部のX方向についての位置を規定するガイドピン271bと、を有し、ガイドピン271bは、開口部271aに挿入されている支持板241の端部が、X方向に延びる軸を中心としとして開口部271a内で回動可能な態様で端部に当接する。これにより、支持板241のX方向の位置を規定しつつ、支持板241のねじれ方向の角度調整の自由度を持たせることができる。
なお、本発明は、上記実施形態及び各変形例に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、固定部6は3つ以上設けられていてもよい。一例を挙げると、支持板241の四隅にそれぞれ固定部6を設けてフレーム部材Fと固定してもよい。この場合には、X方向について一方側の端にある2つの固定部6が第1の固定部に相当するため、当該2つの固定部6の係合部8を長穴形状とすればよい。
また、支持板241が固定されるフレーム部材Fは、搬送ドラム211が取り付けられる部材に限られず、記録媒体Pの搬送経路に対する相対位置が固定された任意の部材とすることができる。
また、支持板241側にクランプ7(凸部)を設け、フレーム部材F側に係合部8(凹部)を設けてもよい。
また、固定部6の構成は図5に示したものに限られず、凹部と凸部が係合することによりフレーム部材Fと支持板241とを固定する任意の構成とすることができる。
また、上記実施形態では、搬送ドラム211により記録媒体Pを搬送する例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、2本のローラーに支持されローラーの回転に応じて移動する搬送ベルトにより記録媒体Pを搬送してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 インクジェット記録装置
6 固定部
6A 第1の固定部
6B 第2の固定部
7、7A、7B クランプ(凸部)
8、8A、8B 係合部(凹部)
10 給紙部
20 画像形成部
21 搬送部
211 搬送ドラム
211a 外周曲面
211b 円筒軸
22 受け渡しユニット
23 加熱部
24 ヘッドユニット
241 支持板
241a 底面
241b ガイド穴
241c 段差部
242 記録ヘッド
242M ヘッドモジュール
243 記録ヘッド駆動部
244 インク加熱部
245 温度検出部
246 インクタンク
25 定着部
26 デリバリー部
27 保持部
271 保持機構
271a 開口部
271b ガイドピン(規定部)
272 エアシリンダー(移動部)
273 スライダー(保持位置調整機構)
273a スライダー制動部(制動部)
28 レール機構
281 ガイドレール(レール部材)
282、282a、282b 電装部
283 ボールねじ
283a 可動部
284 ボールねじ駆動部
30 排紙部
40 制御部
51 搬送駆動部
52 通信部
53 バス
F フレーム部材
N ノズル
P 記録媒体

Claims (12)

  1. 記録媒体を所定の搬送経路で搬送する搬送部と、
    インクを吐出するノズルが設けられた記録ヘッド、及び前記記録ヘッドを支持する支持板を有し、前記搬送部により搬送される記録媒体に対して前記ノズルからインクを吐出する印字動作を行うヘッドユニットと、
    前記搬送経路との相対位置が固定されているフレーム部材と、
    前記印字動作を行うための所定の印字位置に前記支持板が固定されるように、所定方向について異なる複数の位置で前記支持板を前記フレーム部材に対して固定する複数の固定部と、
    を備え、
    前記複数の固定部の各々は、前記支持板及び前記フレーム部材の一方に設けられた凸部と、前記支持板及び前記フレーム部材の他方に設けられ前記凸部に係合する凹部とを有し、
    前記複数の固定部のうち、少なくとも前記所定方向について一方側の端にある第1の固定部の前記凹部は、前記所定方向についての前記凸部の係合位置を調整可能な、前記所定方向に延びる長穴形状を有
    前記複数の固定部の各々の前記凹部が前記長穴形状を有する、インクジェット記録装置。
  2. 2つの前記固定部を備え、
    前記所定方向についての前記ヘッドユニットにおける前記ノズルの配置範囲の一方側及び他方側に前記固定部が1つずつ設けられている、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記凸部は、前記凹部と係合していない状態と比較して、当該凸部の一部が当該凸部の中心軸に対して外側に張り出した状態で前記凹部と係合する、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記支持板の前記所定方向についての一方側の端部及び他方側の端部をそれぞれ保持する2つの保持部を備え、
    前記2つの保持部のうち一方は、前記支持板の前記端部を前記所定方向について移動自在に保持するための保持位置調整機構を有する、請求項1~のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記支持板の前記所定方向についての一方側の端部及び他方側の端部をそれぞれ保持する2つの保持部を備え、
    前記2つの保持部の各々は、前記支持板の前記端部を前記所定方向について移動自在に保持するための保持位置調整機構を有する、請求項1~のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記支持板を、前記印字位置と、当該印字位置よりも前記搬送経路からの距離が大きい所定の退避位置との間で移動させる移動部を備え、
    前記保持位置調整機構は、前記移動部に対して前記支持板側とは反対側に設けられている、請求項又はに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記支持板を、前記印字位置と、当該印字位置よりも前記搬送経路からの距離が大きい所定の退避位置との間で移動させる移動部を備え、
    前記保持位置調整機構は、前記移動部に対して前記支持板側に設けられている、請求項又はに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記2つの保持部のうち少なくとも一方の前記保持位置調整機構は、前記所定方向についての前記支持板の保持位置を固定するための制動部を有する、請求項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 記録媒体を所定の搬送経路で搬送する搬送部と、
    インクを吐出するノズルが設けられた記録ヘッド、及び前記記録ヘッドを支持する支持板を有し、前記搬送部により搬送される記録媒体に対して前記ノズルからインクを吐出する印字動作を行うヘッドユニットと、
    前記搬送経路との相対位置が固定されているフレーム部材と、
    前記印字動作を行うための所定の印字位置に前記支持板が固定されるように、所定方向について異なる複数の位置で前記支持板を前記フレーム部材に対して固定する複数の固定部と、
    前記支持板の前記所定方向についての一方側の端部及び他方側の端部をそれぞれ保持する2つの保持部と、
    を備え、
    前記複数の固定部の各々は、前記支持板及び前記フレーム部材の一方に設けられた凸部と、前記支持板及び前記フレーム部材の他方に設けられ前記凸部に係合する凹部とを有し、
    前記複数の固定部のうち、少なくとも前記所定方向について一方側の端にある第1の固定部の前記凹部は、前記所定方向についての前記凸部の係合位置を調整可能な、前記所定方向に延びる長穴形状を有し、
    前記2つの保持部のうち少なくとも一方は、前記支持板の前記端部を前記所定方向について移動自在に保持するための保持位置調整機構を有し
    前記2つの保持部のうち前記少なくとも一方の前記保持位置調整機構は、前記所定方向についての前記支持板の保持位置を固定するための制動部を有する、インクジェット記録装置。
  10. 前記フレーム部材に対して固定されていない状態の前記ヘッドユニットを前記2つの保持部とともに前記所定方向に移動させるためのレール部材を備え、
    前記レール部材に対して前記保持部の前記保持位置調整機構が直接取り付けられている、請求項のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 記録媒体を所定の搬送経路で搬送する搬送部と、
    インクを吐出するノズルが設けられた記録ヘッド、及び前記記録ヘッドを支持する支持板を有し、前記搬送部により搬送される記録媒体に対して前記ノズルからインクを吐出する印字動作を行うヘッドユニットと、
    前記搬送経路との相対位置が固定されているフレーム部材と、
    前記印字動作を行うための所定の印字位置に前記支持板が固定されるように、所定方向について異なる複数の位置で前記支持板を前記フレーム部材に対して固定する複数の固定部と、
    前記支持板の前記所定方向についての一方側の端部及び他方側の端部をそれぞれ保持する2つの保持部と、
    前記フレーム部材に対して固定されていない状態の前記ヘッドユニットを前記2つの保持部とともに前記所定方向に移動させるためのレール部材と、
    を備え、
    前記複数の固定部の各々は、前記支持板及び前記フレーム部材の一方に設けられた凸部と、前記支持板及び前記フレーム部材の他方に設けられ前記凸部に係合する凹部とを有し、
    前記複数の固定部のうち、少なくとも前記所定方向について一方側の端にある第1の固定部の前記凹部は、前記所定方向についての前記凸部の係合位置を調整可能な、前記所定方向に延びる長穴形状を有し
    前記2つの保持部のうち少なくとも一方は、前記支持板の前記端部を前記所定方向について移動自在に保持するための保持位置調整機構を有し、
    前記レール部材に対して前記保持部の前記保持位置調整機構が直接取り付けられている、インクジェット記録装置。
  12. 前記保持部は、
    前記支持板の端部が挿入される開口部と、
    前記開口部に挿入されている前記支持板の端部のいずれかの位置に当接することで当該端部の前記所定方向についての位置を規定する規定部と、
    を有し、
    前記規定部は、前記開口部に挿入されている前記支持板の端部が、前記所定方向に延びる軸を中心として前記開口部内で回動可能な態様で前記端部に当接する、請求項11のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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