JP7449149B2 - 流路切替弁、アタッチメント及び消火栓 - Google Patents
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Description
トンネル等に設置される消火栓は、ポンプから供給された水を放出するための各種弁、消火用ホース及び消火用ノズルを備える。また、消火栓は、定期的な点検が義務付けられる。従来の消火栓には、点検のための流路切替弁及び専用の点検装置を備えたものがある。
消火栓の使用後には、消火用ホース内の残水を排出する必要がある。詳述すると、実際の消火に用いられる消火用ホースは、数十メートルの長さがある。消火栓を使用した場合は、数十メートルの消火用ホース内に大量の水が残る。大量の水を残したままでは、消火用ホースをホースリール又はホースケージに戻すことができないので、消火用ホース内から残水を排出させなければならない。
図1(a)において、本実施形態の消火栓1は、例えば、道路用トンネル内に設置されており、トンネル内で発生した火災に対する初期消火に用いられる。消火栓1は、消火栓扉10A、消火器扉10B及び保守用扉10Cを備える。消火栓扉10Aの内側には、図1(b)に示す各種の弁15、16、19、2、消火用ホース17及び消火用ノズル18、点検装置4、開閉レバー15aなどが収納される。消火栓扉10Aは、ハンドル11aを操作して手動で開くことが可能である。消火栓扉10Aは、例えば、扉の下辺を中心にして上から下へ開く。消火栓扉10Aの裏面には、消火用ホース17に接続された状態の消火用ノズル18が着脱自在に保持される。また、開閉レバー15aは、消火栓扉10Aの裏面に設置されている。消火栓扉10Aの内側の各種の弁15、16、19、2については、後述する。
次に、本実施形態の流路切替弁2の構成について、図2及び図3を参照して説明する。流路切替弁2は、2つの機能を有する。第1に、流路切替弁2は、消火栓1を点検するための点検弁として機能する。第2に、流路切替弁2は、消火栓1の配管内及び消火用ホース17内の残水を円滑に排出するための大気開放弁として機能する。
次に、本実施形態のアタッチメントである安全カバー3の構成について、図4(a)、(b)を参照して説明する。安全カバー3は、流路切替弁2の差し金具40に装着され、差し金具40を全体的に覆う(図5を参照)。
図1(b)に示される消火栓1は、作業者が開閉レバー15aを閉鎖位置から開放位置に操作することにより、いつでも消火用ノズル18から水を放出することが可能な状態で待機している。図5に示されるように、消火栓1の待機時においては、流路切替弁2の差し金具40に安全カバー3が装着される。安全カバー3の第1凸部303Aが、差し金具40の段部43の端面に係合しており、流路切替弁2は、第1流出路22及び第2流出路23の両方を開放させる大気開放弁として機能する。
消火栓1の消火時における流路切替弁2の状態は、図6に示される。火災が発生した場合、流路切替弁2は、図5に示される大気開放弁として機能する状態から図6に示される点検用の第2流出路23を閉鎖する状態に切り替わる。
図1(b)に示される消火栓1は、定期的な点検が義務付けられる。ところが、上述したように、実際の消火に用いられる消火用ホース17は、数十メートルの長さがある。このため、消火栓1の点検に消火用ホース17を用いると、消火用ホース17を再び元の状態に戻し、消火栓1内に収納するために多大な手間と時間を要する。そこで、消火栓1の点検には、図7(a)に示されるような点検装置4が用いられる。
本実施形態の流路切替弁2は、本実施形態の安全カバー3を第2流出路23の二次側に装着することによって、第1流出路22及び第2流出路23の両方を開放させる位置に弁体100を配置させることが可能であり、これにより、大気開放弁として機能する。
本実施形態の流路切替弁2は、差し金具40の流出口42から外部に露出した可動部材60を手動で動作させることが可能である。これにより、流路切替弁2を分解することなく、弁体100の切り替え動作を確認することができ、及びシャフト70、スプリング80及びストッパ90の汚損状態を目視で確認することもできる。また、可動部材60を介して、差し金具40の内部にアクセスすることが可能であり、流路切替弁2を分解することなく、内部清掃を行うこともできる。
10A 消火栓扉
10B 消火器扉
10C 保守用扉
11a、11b ハンドル
12 赤色表示灯
13 通報ボタン
14 消火栓接続口
15 消火栓弁
15a 開閉レバー
16 自動調圧弁
17 消火用ホース
18 消火用ノズル
19 自動排水弁
2 流路切替弁
20 弁箱
21 流入路
22 第1流出路
23 第2流出路
24 連絡口
30 挿入管
31 流入口
32 流出口
33、34 Oリング(シール部材)
40 差し金具
41 流入口
42 流出口
43 段部
50 押し輪
51 フランジ
60 可動部材
61 環状の本体
62 支持杆
63 雌ねじ部
64 ガイド片
65 開口部
70 シャフト
71 第1雄ねじ部
72 第2雄ねじ部
80 スプリング
90 ストッパ
91 挿通孔
92 通水孔
100 弁体
101 雌ねじ部
102 ガイド片
103 Oリング
3 安全カバー(アタッチメント)
301 スリット
302 通気孔
303A 第1凸部
303B 第2凸部
4 点検装置
401 受け金具
402 締め輪
403 爪
404 爪座
405 差し込み口
500 点検用ホース
Claims (7)
- 一の流入路から流入した流体の流れを第1流出路又は第2流出路のいずれか一方に切り替えることが可能な流路切替弁であって、
前記流入路、前記第1流出路及び前記第2流出路が内部に設けられた弁箱と、
前記第1流出路及び前記第2流出路のいずれか一方を閉鎖することが可能な弁体と、
前記第2流出路の中心軸に沿った付勢力によって、前記弁体に前記第2流出路を閉鎖させることが可能なスプリングと、
前記第2流出路の二次側に装着することが可能なアタッチメントと、を備え、
前記アタッチメントは、
前記スプリングの付勢力に対抗して、前記弁体を前記第2流出路から離反する方向へ移動させることにより、前記第1流出路及び前記第2流出路の両方を開放させる位置に前記弁体を配置することが可能であり、且つ前記第2流出路の内外に空気を流通させることが可能であることを特徴とする流路切替弁。 - 前記アタッチメントは、
前記第2流出路の中心軸に沿って移動することが可能であり、
前記弁体に前記第1流出路及び前記第2流出路の両方を開放させる第1位置と、前記弁体に前記第2流出路だけを閉鎖させる第2位置と、の少なくとも2つの位置に止まることが可能である請求項1に記載の流路切替弁。 - 前記アタッチメントは、
前記第2流出路の二次側に位置する流出口を塞ぐための安全カバーであり、
円形の天壁及び円筒形の側壁を備え、
前記天壁及び前記側壁の少なくとも一方に通気口が設けられ、
前記側壁の内周面に少なくとも2つの環状の凸部が間隔をおいて形成され、
第1凸部の係合によって前記第1位置に止まることが可能であり、
第2凸部の係合によって前記第2位置に止まることが可能である請求項2に記載の流路切替弁。 - 前記アタッチメントの少なくとも前記第1凸部の係合力を、前記流入路から前記第1流出路へ流れる前記流体の圧力よりも小さくすることにより、前記流体が前記流入路から前記第1流出路へ流れたときに、前記第1凸部の係合が解除される請求項3に記載の流路切替弁。
- 前記アタッチメントの少なくとも前記側壁が、弾性変形することが可能な合成樹脂で形成され、前記側壁に、前記通気口と、前記通気口に連続する縦方向のスリットとが設けられた請求項3又は4に記載の流路切替弁。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の流路切替弁を構成する前記アタッチメント。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の流路切替弁を備えたことを特徴とする消火栓。
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