JP7448435B2 - 帯状部材接続体および帯状部材接続用治具 - Google Patents

帯状部材接続体および帯状部材接続用治具 Download PDF

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特許法第30条第2項適用 特許法第30条第2項適用、令和2年1月5日にウェブサイトに公開
特許法第30条第2項適用 特許法第30条第2項適用、令和2年1月15日東京ビッグサイトにおいて開催された第34回インターネプコンジャパンにて展示
本発明は、2つの金属製の帯状部材の端部同士を接続する帯状部材接続体および帯状部材接続用治具に関する。
所定の製品を組み立てる作業機械において、所定の製品の材料として、または部品を運搬する手段として、長尺の帯状部材を用いる場合がある。このような帯状部材は、リールに巻回されており、送り出し機構によりリールから作業機械に対して連続的な送り出しが行われるようになっている。
このような帯状部材として、例えば、特許文献1のようなものがある。特許文献1の帯状部材は、金属製の薄板により構成されており、長手方向に延びる一辺に等間隔に並列して電線の端部に圧着される端子が複数連結されている。この帯状部材は、巻取り機械によりリールに所定長さ巻回されている。また、この帯状部材には、送り出し機構の送り爪に係止可能な送り孔が長手方向に等間隔に並んで複数形成されており、送り爪を作業機械に向けて移動させることにより、リールから帯状部材が順次引き出され、作業機械に対して端子が連続的に送り出されるようになっている。このように帯状部材に連結された端子を作業機械に対して連続的に供給できることから、製品の組立効率が高い。
特開2016-46077号公報(第6頁、第2図)
特許文献1のような帯状部材にあっては、湾曲変形可能な金属製の薄板で構成されているため、リールに対して簡便に巻回できるようになっているが、帯状部材を巻取り機械によりリールに巻回するときに、帯状部材に対して引っ張り方向や捩じれ方向に応力が作用し、巻取りの途中で帯状部材が破断してしまうことがあった。このような場合には、破断した2つの帯状部材の送り孔同士を針金など連結部材により連結する方法で対処していたが、帯状部材同士の位置合わせが難しいことに加えて、連結強度が足りず帯状部材同士の位置ずれが生じる虞があり、作業機械による組立作業時や送り出し機構による送り出し作業時に不具合が生じる虞があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、一対の帯状部材の位置ずれを規制できる帯状部材接続体および帯状部材接続用治具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の帯状部材接続体は、
長手方向及び幅方向に嵌脱不能に嵌合する嵌合部により、金属製の一対の帯状部材の対向する端部同士が接続された帯状部材接続体であって、
前記一対の帯状部材の対向する端部は、幅方向に対向する対向面を有し、
前記幅方向に対向する対向面間には、前記嵌合部が長手方向に沿って複数設けられ、
前記嵌合部の係合面には、厚み方向に亘って凹凸部がそれぞれ対向して形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、嵌合部の嵌合により一対の帯状部材の長手方向及び幅方向への相対移動が規制され、対向する係合面にそれぞれ形成された凹凸部の嵌合により一対の帯状部材の厚み方向への相対移動が規制されるので、互いの位置ずれを規制した状態で一対の帯状部材を接続できる。
前記嵌合部の各係合面は、せん断加工により形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、金属製の各帯状部材をせん断加工して係合面がそれぞれ形成されるので、対向する各係合面の特性が近似し、嵌合した係合面同士の馴染みが良好である。
前記嵌合部の各係合面は、同じ切断刃で形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、対向する係合面同士が同じ切断刃で形成されることから、係合面同士を対応する形状に形成することができ、係合面同士の係合精度が高い。
前記嵌合部の各係合面は、前記厚み方向一方に向けて先細りするテーパ面を有し、前記係合面同士は面一に係合されていることを特徴としている。
この特徴によれば、テーパ面により係合面同士が圧接されるので、嵌合部に嵌め込み力を与えることができ、嵌合部同士を強固に嵌合接続できる。
前記一対の帯状部材は、銅を主に含有する金属材により構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、一対の帯状部材は、柔軟に変形しやすい銅を主に含有する金属材により構成されているため、接続された一対の帯状部材に対して捻れ方向や撓み方向に外力が作用したときには、帯状部材が変形して外力を吸収できるので、嵌合部が外れにくい。
本発明の帯状部材接続用治具は、
金属製の一対の帯状部材同士を接続する治具であって、
前記一対の帯状部材に、幅方向に対向する対向面と、前記対向面間に長手方向に沿って複数設けられ長手方向及び幅方向に嵌脱不能に嵌合する嵌合部と、を有する端部をそれぞれ形成する切断手段と、
前記端部同士を厚み方向に挟圧して嵌合させる挟圧手段と、を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、一対の帯状部材を切断手段により切断するときに生じるせん断力により端部同士の対向する各係合面の厚み方向に凹凸部が向き合って形成され、挟圧手段により端部同士を嵌合させたときに、端部同士の嵌合により一対の帯状部材の長手方向及び幅方向への相対移動が規制され、かつ各係合面の凹凸部の嵌合により一対の帯状部材の厚み方向への相対移動が規制されるので、互いの位置ずれを規制した状態で一対の帯状部材を接続できる。
前記切断手段と前記挟圧手段とが前記一対の帯状部材の幅方向に並んで配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、切断手段により帯状部材に端部を形成した後、連続して該帯状部材を挟圧手段に対して短時間で移すことができる。
前記帯状部材を載置可能な載置台を有し、前記載置台には、前記帯状部材の長手方向に当接して前記切断手段に対する前記帯状部材の移動を規制する切断用移動規制手段と、前記一対の帯状部材の長手方向に当接して前記端部同士の移動を規制する挟圧用移動規制手段とが設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、切断用移動規制により切断手段に対する各帯状部材の位置決めができるので、一定のパターンで連続する一対の帯状部材を対応する位置で切断手段によりそれぞれ切断でき、かつ挟圧用移動規制手段により一対の帯状部材が一定のパターンで連続するように各端部を位置合わせして挟圧手段により一対の帯状部材を接続することができる。
前記切断用移動規制手段及び前記挟圧用移動規制手段は、前記帯状部材の長手方向に沿って複数設けられる送り孔に挿入されるピンであり、前記ピンは前記切断手段及び前記挟圧手段を挟んだ両側にそれぞれ配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、帯状部材の長手方向に沿って複数設けられる送り孔と、送り孔に挿通されるピンを利用して、切断手段に対する帯状部材の位置決めと、一対の帯状部材の各端部の位置合わせを行えるので、帯状部材の構造を簡単にすることができる。また、ピンは切断手段及び挟圧手段を挟んだ両側に配置されるので、切断時には帯状部材の歪みや位置ずれを抑えて正確に切断することができ、挟圧時には一対の帯状部材の端部同士の位置ずれを抑えて確実に嵌合させることができる。
前記切断手段の切断刃及び前記挟圧手段の押圧体は同じ移動手段で動作することを特徴としている。
この特徴によれば、1つの移動手段で切断刃及び押圧体を上下方向に動かすことができるので治具の構造を簡素にすることができる。
前記押圧体は、前記切断手段の後方に移動可能に取付けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、切断手段により帯状部材の端部を形成する際には押圧体を邪魔にならない後方位置に退避させることができるので切断作業を行いやすい。
本発明の実施例における作業機械を示す説明図である。 作業機械に用いられる連続端子を示す平面図である。 (a)は一方の帯状部材に切断端部を形成した状態を示す説明図、(b)は一方の帯状部材に切断端部を形成した状態を示す説明図である。 帯状部材接続体を示す平面図である。 A-A断面図である。 帯状部材接続用治具を示す斜視図である。 帯状部材接続用治具の非操作時を示す側断面図である。 帯状部材接続用治具の操作時を示す側断面図である。 B-B断面図である。 (a)は帯状部材を切断手段にセットした状態を示す平面図、(b)はC-C断面図、(c)はD-D断面図である。 (a)は一対の帯状部材を挟圧手段にセットした状態を示す平面図、(b)はE-E断面図、(c)はF-F断面図である。 切断手段により切断端部が形成される態様を示す説明図である。 挟圧手段により嵌合部を嵌合させる態様を示す説明図である。
本発明に係る帯状部材接続体および帯状部材接続用治具を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る帯状部材接続体および帯状部材接続用治具につき、図1から図13を参照して説明する。以下、図2~図4の紙面下側を帯状部材接続体の正面側(前方側)とし、正面から見て左右方向を帯状部材接続体の左右側として説明する。また、図7及び図8の紙面左側を帯状部材接続用治具の正面側(前方側)とし、正面から見て左右方向を帯状部材接続用治具の左右側として説明する。
図4に示される帯状部材接続体1は、所定の製品を組み立てる作業機械に用いられるものであり、本実施例では、図示しない電線の端部に端子2a(図2参照)を圧着する、図1に示されるような端子圧着機械100において使用される場合を例に挙げ説明する。尚、図7及び図8に示される帯状部材接続用治具4は、帯状部材接続体1を構成するための治具である。
図1に示されるように、端子圧着機械100は、帯状の連続端子2が巻回されたリールRと、連続端子2の端子2a(図2参照)を図示しない電線の端部に圧着する圧着装置101と、リールRから連続端子2を引き出して圧着装置101に送り出す送り出し機構102と、を備えている。
図2に示されるように、連続端子2は、左右方向に延びる長尺の帯状部材3と、帯状部材3における前側の長辺3aに左右方向に沿って等間隔で配置される複数の端子2aと、から構成されている。
本実施例の帯状部材3は、銅を主に含有する金属材であり、0.1mm~0.3mm程度の厚みを有している。尚、帯状部材3の素材は、他の金属やその他合金等に自由に変更してもよいが、アルミや銅などの柔軟な金属であることが好ましい。また、帯状部材3の幅、長さ、および厚み等も自由に変更してもよい。
また、帯状部材3は、平面視略矩形状に貫通する送り孔としての矩形孔3Aと、平面視略円形状に貫通する送り孔としての円形孔3Bと、が左右方向に沿って交互に等間隔で設けられている。複数の矩形孔3Aは、送り出し機構102の図示しない駆動手段に係合するようになっており、駆動手段の駆動により帯状部材3が圧着装置101に向けて移動するようになっている。また、複数の円形孔3Bは、圧着装置101の図示しない駆動手段に係合するようになっており、駆動手段の駆動により帯状部材3から端子2aを裁断するカッター(図示略)に向けて移動するようになっている。
このような連続端子2は、帯状部材3における矩形孔3A及び円形孔3Bが設けられた部位の前後幅が小さくなっている。そのため、例えば、連続端子2をリールRに巻付ける作業時や送り出し機構102による送り出し動作時等において、帯状部材3に対して引っ張り方向や捩じれ方向に応力が作用し、矩形孔3Aを通る仮想線αの位置や、円形孔3Bを通る仮想線βの位置で帯状部材3が破断してしまうことがあった。
本実施例1では、上記のように帯状部材3が破断したときには、図4に示されるように、帯状部材3と、帯状部材3から破断された帯状部材3’との対向する端部同士に切断端部31,31’をそれぞれ形成し、切断端部31,31’の各嵌合部35a,35b,35cを嵌合させることにより、針金や溶接等を用いずに接続するようになっている。すなわち、帯状部材3と帯状部材3’を直接接続した帯状部材接続体1を簡便に構成できるようになっている。
次いで、帯状部材接続体1を構成する手順について概略的に説明する。尚、ここでは、帯状部材3が仮想線αで破断した場合を例に取り、後述する帯状部材接続用治具4を用いて、帯状部材3と帯状部材3’を直接接続して帯状部材接続体1を構成する手順について説明する。
図3(a)に示されるように、先ず、帯状部材3において仮想線αよりも左側にずれた任意の位置で切断端部31を形成する。この切断端部31は、矩形孔3A及び円形孔3Bの中心を通って前後方向に分割するように左右方向に延びる第1辺部32と、第1辺部32の右端部から帯状部材3の長辺3aまで延びる第2辺部33と、第1辺部32の左端部から帯状部材3の長辺3bまで延びる第3辺部34と、から構成されている。この切断端部31は後述する切断手段41により形成される。尚、帯状部材3における切断端部31と仮想線αまでの部分は不要な廃棄帯材300である。
第1辺部32は、2つの矩形孔3Aと3つの円形孔3Bとに亘って延びており、隣接する各矩形孔3A及び円形孔3Bの間に前側に凹む嵌合凹部32aがそれぞれ形成されている。
この嵌合凹部32aは、後方側に開口する開口端部の左右幅L1が前方側端部の左右幅L2よりも小さくなっている(図4参照(L1<L2))。
第2辺部33は、帯状部材3の右側に向けて突出する嵌合凸部33aが形成されている。この第2辺部33の嵌合凸部33aは、平面視で左側端部が右側端部よりも前後方向に幅狭に形成されている。
また、第3辺部34は、帯状部材3の左側に向けて凹む嵌合凹部34aが形成されている。この第3辺部34の嵌合凹部34aは、平面視で右側端部が左側端部よりも前後方向に幅狭に形成されている。
次いで、図3(b)に示されるように、帯状部材3から破断された帯状部材3’において仮想線αよりも右側にずれた任意の位置で切断端部31’を形成する。この切断端部31’は、矩形孔3A及び円形孔3Bの中心を通って幅方向に分割するように長手方向に延びる第1辺部32’と、第1辺部32’の右端部から帯状部材3の長辺3aまで延びる第2辺部33’と、第1辺部32’の左端部から帯状部材3の長辺3bまで延びる第3辺部34’と、から構成されている。この切断端部31’は、切断端部31を形成したときに用いた同一の切断手段41により形成される。尚、帯状部材3’における切断端部31’と仮想線αまでの部分は不要な廃棄帯材300’である。
第1辺部32’は、2つの矩形孔3Aと3つの円形孔3Bとに亘って延びており、隣接する矩形孔3A及び円形孔3Bの間に前側に突出する嵌合凸部32a’がそれぞれ形成されている。
この嵌合凸部32a’は、後方側の基端部の左右幅L1’が前方側の先端部の左右幅L2’よりも小さくなっている(図4参照(L1’<L2’))。
第2辺部33’は、帯状部材3の右側に向けて凹む嵌合凹部33a’が形成されている。この第2辺部33’の嵌合凹部33a’は、平面視で左側端部が右側端部よりも前後方向に幅狭に形成されている。
また、第3辺部34’は、帯状部材3の左側に向けて突出する嵌合凸部34a’が形成されている。この第3辺部34’の嵌合凸部34a’は、平面視で右側端部が左側端部よりも前後方向に幅狭に形成されている。
切断端部31,31’は、後述する同一の帯状部材接続用治具4の切断手段41により形成されることから、図4に示されるように、切断端部31,31’は平面視において同一の切断ラインを構成しており、各凹部及び凸部を厚み方向に嵌合させることで、帯状部材3と帯状部材3’とがずれることなく接続されるようになっている。
具体的には、切断端部31の各嵌合凹部32aと切断端部31’の各嵌合凸部32a’とが嵌合し、切断端部31の嵌合凸部33aと切断端部31’の嵌合凹部33a’とが嵌合し、切断端部31の嵌合凹部34aと切断端部31’の嵌合凸部34a’とが嵌合するようになっている。すなわち、各嵌合凹部32aと各嵌合凸部32a’とは嵌合部35aを構成し、嵌合凸部33aと嵌合凹部33a’とは嵌合部35bを構成し、嵌合凹部34aと嵌合凸部34a’とは嵌合部35cを構成している。
これによれば、各嵌合部35aの嵌合により帯状部材3,3’の左右方向(長手方向)の相対移動が規制され、嵌合部35b及び嵌合部35cのそれぞれの嵌合により帯状部材3,3’の前後方向(幅方向)の相対移動が規制されている。
また、嵌合凹部32a及び嵌合凸部32a’は、前方側の左右幅L1,L1’が後方側の左右幅L2,L2’よりも幅狭に形成されているので、帯状部材3,3’が前後に離間する方向への相対移動も規制されている。
また、嵌合凸部33aと嵌合凹部33a’とは、左側端部の前後幅が右側端部の前後幅よりも幅狭に形成されているとともに、嵌合凹部34aと嵌合凸部34a’とは、右側端部の前後幅が左側端部の前後幅よりも幅狭に形成されているので、帯状部材3,3’が左右に離間する方向への相対移動も規制されている。
また、図5に示されるように、各嵌合部35aにおいて対向する係合面31a,31a’には、凹部31b,31b’及び凸部31c,31c’が厚み方向に亘って対向してそれぞれ形成されている。このように、凹部31b,31b’及び凸部31c,31c’が対向して噛み合った状態で係合面31a,31a’同士が圧接されているので、帯状部材3,3’の厚み方向の相対移動が規制されている。尚、図5では、説明の便宜上、凹部31b,31b’及び凸部31c,31c’を実際よりも大きく記載している。
また、係合面31a,31a’は、上方に向けて先細りするテーパ面部36,36’をそれぞれ有しており、テーパ面部36,36’の圧接により嵌合部35a,35b,35cに嵌め込み力を与えることができ、嵌合部35a,35b,35cを強固に嵌合接続されている。
尚、本実施例では、一方の帯状部材3に切断端部31を形成した後、他方の帯状部材3’に切断端部31’を形成する形態を例示したが、他方の帯状部材3’に切断端部31’を形成した後、一方の帯状部材3に切断端部31を形成してもよい。また、それぞれ別の治具を用いて切断端部31と切断端部31’を切断して形成してもよい。
次に、帯状部材接続体1を構成するために用いられる帯状部材接続用治具4の構造について図6~図9を用いて説明する。
図6に示されるように、帯状部材接続用治具4は、帯状部材3,3’を載置可能な載置台40と、帯状部材3,3’を切断する切断手段41と、帯状部材3,3’を挟圧する挟圧手段42と、切断手段41の切断刃41A及び挟圧手段42の押圧体42Aを上下方向に移動させる移動手段43と、から主に構成されている。
載置台40は、平面視略矩形状を成す金属製の板部材から構成されており、土台44から上方に立設する水平断面視略コ字状の支柱45の上端部に支持されている。この支柱45は、載置台40の下面における左右方向中央部かつ後方側に寄せた位置に固定されている。載置台40の上面は、帯状部材3,3’を載置可能な載置面40aとなっている。
この載置台40の左右方向中央部後方側には切断手段41の切断刃41Aが配置されており、載置台40の左右方向中央部前方側には挟圧手段42の押圧体42Aが配置されている。すなわち、切断手段41と挟圧手段42とは帯状部材接続用治具4の前後方向に並んで配置されている。
また、載置面40aには、切断用移動規制手段としてのピン5が切断手段41を挟んだ左右両側に左右方向に離間して2つずつ並んで設けられている。
また、載置面40aには、挟圧用移動規制手段としてのピン6が挟圧手段42を挟んだ左右両側に左右方向に離間して2つずつ並んで設けられている。
図7に示されるように、載置台40には、支柱45の近傍位置に上下方向に貫通する貫通孔40Aが形成されており、この貫通孔40Aには、切断刃41Aが挿入可能となっている(図8参照)。
図9を参照して、貫通孔40Aは、その前面側に切断端部31と平面視略同形状であり、上下方向に延びる縁面40bを有している。尚、以下、載置面40aと縁面40bとで成す角部近傍の部位を縁部40c(図10(b)参照)と称する。
次いで、移動手段43について説明する。図7に示されるように、移動手段43は、載置台40よりも上方に配置される上部移動体431と、載置台40の下方に配置される下部移動体432と、支柱45に対して回転可能に軸支された回転体433と、下部移動体432と回転体433との間に回転可能に軸支されたリンク部材434と、から主に構成されている。
上部移動体431は、平面視において貫通孔40Aよりも大きな矩形状の金属製の板部材であり、上部移動体431の後端部と載置面40aとの間には付勢バネ435が配置されている。また、上部移動体431の下方には、貫通孔40Aに挿通される切断刃41Aが接続されている。
下部移動体432は、平面視において貫通孔40Aよりも大きな矩形状の基部432aと、基部432aの左右両端から下方に延びる側板部432bと、を有している。すなわち、下部移動体432は、正面視下向きコ字状を成している。この下部移動体432は、貫通孔40Aに挿通された切断刃41Aの下方に接続されている。
回転体433は、支柱45の側板部45aに対して左右方向に延びる軸433aにより回転可能に軸支されている。また、回転体433には、載置台40の前面側に配置されるように上方に延びるレバー46が接続されている。
リンク部材434は、その上端部が左右方向に延びる軸434aにより下部移動体432の側板部432bに対して回転可能に軸支されているとともに、その下端部が左右方向に延びる軸434bにより回転体433に対して回転可能に軸支されている。
次いで、切断手段41について説明する。図10(b)を参照して、切断手段41は、切断刃41Aと載置台40の縁部40cとにより構成されている。切断刃41Aは、金属製であり、側断面視コ字形状を成している。以下、切断刃41Aの上部前面を側面41a、側面41aから水平方向に延びる面を先端面41b、先端面41bの下方に対向する面を対向面41dと称する。
図7に戻って、帯状部材接続用治具4の非操作時には、付勢バネ435の付勢力により切断刃41Aの先端面41bと載置面40aとは上下方向に離間しているとともに、対向面41dは載置面40aと同一平面上に配置されている(図10(b)参照)。切断刃41Aの先端面41bと載置面40aとの間には、前方側から帯状部材3,3’を挿入配置可能となっている。
図9を参照して、切断刃41Aの側面41aは、切断端部31’と平面視略同形状である。尚、切断刃41Aを上面からみた外形は、貫通孔40Aを上面からみた外形よりも僅かに小さく形成されており、側面41aと縁面40bとの間に小さなクリアランスC(図12(a)参照)を保ったまま切断刃41Aと貫通孔40Aとが上下に相対移動するようになっている。
次いで、挟圧手段42について説明する。図7に戻って、挟圧手段42は、押圧体42Aと載置面40aとから構成されている。
押圧体42Aは、金属製の板部材から構成されており、水平方向に延びる第1延設片部421と、第1延設片部421の前端から下方に延びる第2延設片部422と、を有し、側断面視略L字形状を成している。
この押圧体42Aは、第1延設片部421の後端が上下方向に延びる軸支部材47により上部移動体431に対して取付けられている。また、押圧体42Aは、軸支部材47を中心として水平方向に回転可能となっており、第2延設片部422が切断手段41の前方側に配置される押圧位置(図11(a)の状態)と、第2延設片部422が切断手段41の後方側に配置される退避位置(図10(a)の状態)とに変更可能となっている。
また、第2延設片部422の下端面は、載置面40aと平行な平坦面422aとなっており、平坦面422aは、切断端部31,31’全体を厚み方向に押圧可能な大きさに形成されている(図13参照)。帯状部材接続用治具4の非操作時には、付勢バネ435の付勢力により載置面40aと平坦面422aとが上下方向に離間しており、載置面40aと平坦面422aとの間には、前方側から帯状部材3,3’を挿入配置可能となっている。
図8に示されるように、図7の状態からレバー46を下方に操作すると、回転体433が下方に回動し、リンク部材434、下部移動体432、上部移動体431が下方に引き下げられる。上部移動体431にバネ436を介して取付けられた保持部材437は、載置面40aに向けて移動するため、載置面40a上に配置される帯状部材3または帯状部材3’を押えることができるようになっている。そして、バネ436が限界まで圧縮されることで、下部移動体432、上部移動体431の下方への移動が規制される。
このとき、切断刃41Aの先端面41bは、載置面40aよりも下方に配置されるとともに、押圧体42Aの平坦面422aは載置面40aに押し付けられた状態となっている。尚、レバー46をやめると、移動手段43が付勢バネ435により上方に付勢され、下部移動体432の前端部が載置台40の下面に係止されることで、帯状部材接続用治具4の非操作時の状態に戻るようになっている。
次に、帯状部材接続用治具4を用いて帯状部材接続体1を構成する手順について説明する。尚、帯状部材3,3’に接続される端子2aの図示を省略する。
先ず、図10(a)に示されるように、押圧体42Aを回転させて退避位置に配置するとともに、切断刃41Aと載置面40aとの間に左右方向に延びる帯状部材3を配置する。このとき、図10(b)に示されるように、帯状部材3は、載置面40aと切断刃41Aにおける対向面41dとの間に渡って配置される。
また、図10(c)に示されるように、帯状部材3は、各ピン5に対して対応する矩形孔3A及び円形孔3Bがそれぞれ挿通されており、切断手段41に対する帯状部材3の位置決めがされる。
次いで、図10の状態からレバー46を操作して切断刃41Aを下方に移動させ、帯状部材3の端部に切断端部31を形成する(図3(a)参照)。切断端部31を形成した帯状部材3と、切断端部31を形成した際に生じる不要な廃棄帯材300を各ピン5から一旦取外し、上記工程と同様に帯状部材3’に切断端部31’を形成する(図3(b)参照)。尚、切断手段41により切断端部31,31’を形成する具体的な態様については後に詳述する。
次に、図11(a),(b)に示されるように、押圧体42Aを回転させて押圧位置に配置するとともに、載置面40aと押圧体42Aの平坦面422aとの間に帯状部材3,3’を配置する。このとき、図11(c)に示されるように、帯状部材3,3’は、各ピン6に対して対応する矩形孔3A及び円形孔3Bがそれぞれ挿通され、これにより切断端部31,31’の各嵌合部35a,35b,35cが互いに嵌合可能な位置に位置合わせされる。
次いで、図11の状態からレバー46を操作して押圧体42Aを下方に移動させ、載置面40aと平坦面422aとの間で切断端部31,31’の各嵌合部35a,35b,35cを厚み方向に挟圧して嵌合させることで、帯状部材3,3’が接続された帯状部材接続体1が構成される(図4参照)。尚、挟圧手段42により切断端部31,31’の各嵌合部35a,35b,35cを嵌合させる具体的な態様については後に詳述する。
次いで、切断手段41により切断端部31,31’を形成する態様、及び挟圧手段42により嵌合部35aを嵌合させる態様について図12及び図13に基づいて具体的に説明する。尚、図12及び図13は、任意の嵌合部35aを形成する態様を示す正面断面図である。
図12(a)に示されるように、切断刃41Aの側面41aと載置台40の縁面40bとの間にはクリアランスCが形成されている。このクリアランスCは、帯状部材3の板厚よりも小さくなっている。
図12(b)の状態まで切断刃41Aを下降させると、帯状部材3における載置台40の載置面40aと上下に重なる部位301は該載置面40a上に配置された状態のまま、帯状部材3における切断刃41Aの先端面41bと上下に重なる部位302が下方に押し下げられる。すなわち、切断刃41Aと載置台40の縁部40cとにより帯状部材3にせん断力が作用する。
このとき、縁部40c側の部位301には、切断刃41Aにより下方に向けて引っ張られることにより、曲面状のダレ面部301aと、切断刃41Aの側面41aに沿って延びる上下方向直線状のせん断面部301bとが形成される。このダレ面部301aは、部位301の切断刃41Aの側面41aに近い位置の上部に形成され、せん断面部301bはダレ面部301aの下部に形成される。
一方、切断刃41A側の部位302には、縁部40cにより上方に引っ張られることにより、曲面状のダレ面部302aと、縁面40bに沿って延びる上下方向直線状のせん断面部302bとが形成される。このダレ面部302aは、部位302の縁面40bに近い位置の下部に形成され、せん断面部302bは、ダレ面部302aの上部に形成される。
また、帯状部材3における切断刃41Aの角部41cと縁部40cの角部40dとの近傍では、部位301,302同士の引っ張り力により互いの角部41c,40dに向けてクラック310,311が生じる。
さらに、図12(c)の状態まで切断刃41Aを下降させると、縁部40c側のクラック311と切断刃41A側のクラック310とが繋がり、部位301のせん断面部301bの下部に破断面部301cが形成され、部位302のせん断面部302bの上部に破断面部302cが形成される。すなわち、嵌合凹部32aが形成された載置面40a側の帯状部材3と、切断刃41A側の不要な廃棄帯材300とに分断される。
これら破断面部301c,302cはテーパ面部36,36’を構成している。破断面部301c,302cは、部位301,302同士の引っ張り力により形成されるため、反対側の部位301,302に突出するように塑性変形された複数の凸部31c,31c’が形成される。
また、帯状部材3の破断面部301cの下端縁には、下方への引っ張り力により下方に延びるカエリ部301dが形成される。また、廃棄帯材300(すなわち部位302)の破断面部302cの上端には、上方への引っ張り力によりカエリ部302dが形成される。
上記のように、帯状部材3の切断(せん断加工)が完了した後には、帯状部材3’を上記工程と同じ手順でせん断加工する。これにより、嵌合凸部32a’が形成された切断刃41A側の帯状部材3’と、載置面40a側の不要な廃棄帯材300’とに分断される。尚、帯状部材3’の係合面31a’は、廃棄帯材300と略同一の形状を成す。
次に、嵌合凹部32aと嵌合凸部32a’とを嵌合させる形態を説明する。図13(a)に示されるように、先ず、載置面40aと押圧体42Aの平坦面422aとの間において、ピン6を用いて帯状部材3の嵌合凹部32aに対して帯状部材3’の嵌合凸部32a’を上方から位置合わせする。これら帯状部材3において嵌合凹部32aを構成する部位(以下、単に嵌合凹部32aという。)と嵌合凸部32a’とは、せん断加工の際にクリアランスC(図12参照)の分引き伸ばされており、位置合わせした際には、一部上下方向に重畳する。
次いで、図13(b)の状態まで押圧体42Aを下降させると、嵌合凹部32aと嵌合凸部32a’が変形しながら、嵌合凹部32a内に嵌合凸部32a’が押し込まれる。このとき、曲面状のダレ面部301a,302aが互いに滑るとともに、せん断面部301b,302bが互いに平行に上下方向に延びているので、嵌合凹部32a内に嵌合凸部32a’を押し込みやすくなっている。
さらに、図13(c)の状態まで押圧体42Aを下降させると、嵌合凹部32a内に嵌合凸部32a’が嵌合するとともに、嵌合凹部32a及び嵌合凸部32a’が上下方向に挟圧されることで、係合面31a,31a’同士が圧接される。このとき、帯状部材3の凸部31cが帯状部材3’のせん断面部302bに食い込み、帯状部材3’の凸部31c’が帯状部材3のせん断面部301bに食い込むことでせん断面部301b,302bに凹部31b,31b’がそれぞれ形成され、これにより嵌合凹部32a及び嵌合凸部32a’の厚み方向の相対移動が規制される。
以上説明したように、一対の金属製の帯状部材3,3’の対向する端部には、切断端部31,31’が形成されており、この切断端部31,31’には、左右方向及び前後方向に嵌脱不能に嵌合する嵌合部35a,35b,35cが形成されている。これら各嵌合部35a,35b,35cにおいて対向する係合面31a,31a’には、凹部31b,31b’及び凸部31c,31c’が厚み方向に亘って対向してそれぞれ形成されている。
これによれば、各嵌合部35a,35b,35cにより帯状部材3,3’の左右方向及び前後方向の相対移動が規制されるとともに、凹部31b,31b’及び凸部31c,31c’により帯状部材3,3’の厚み方向の相対移動が規制されるので、互いの位置ずれを規制した状態で一対の帯状部材3,3’を接続できる。
また、カエリ部301d,302dは、挟圧手段42に挟圧されることで、帯状部材3,3’の上面及び下面に沿って平滑となるように変形される。このように、帯状部材3,3’を平滑に接続できるので、圧着装置101や送り出し機構102で不具合が生じることを防止できる。
また、各係合面31a,31a’は、それぞれせん断加工により形成されているので、対向する各係合面31a,31a’の特性が近似し、嵌合した係合面31a,31a’同士の馴染みが良好である。
また、せん断加工により係合面31a,31a’に凸部31c,31c’が形成されるので、凸部31c,31c’を簡便に形成できる。
また、各係合面31a,31a’は、厚み方向下方に向けて先細りするテーパ面部36,36’を有し、係合面31a,31a’同士は面一に係合されている。これによれば、テーパ面部36,36’により係合面31a,31a’同士が面一に圧接されるので、嵌合部35a,35b,35cに嵌め込み力を与えることができ、嵌合部35a,35b,35c同士を強固に嵌合接続できる。
また、テーパ面部36,36’は、凹部31b,31b’及び凸部31c,31c’が形成されており、各凹部31b,31b’及び凸部31c,31c’が対向する係合面31a,31a’に食い込むので、帯状部材3,3’の厚み方向の相対移動に加え、左右方向及び前後方向の相対移動も規制するようになっている。
また、帯状部材3,3’は、柔軟に変形しやすい銅を主に含有する金属材により構成されているため、接続された一対の帯状部材3,3’に対して捻れ方向や撓み方向に外力が作用したときには、帯状部材3,3’が変形して外力を吸収できるので、嵌合部35a,35b,35cが外れにくい。また、帯状部材3,3’に切断端部31,31’を形成しやすく、かつ嵌合部35a,35b,35cを嵌合させやすい。
また、帯状部材接続用治具4は、一対の帯状部材3,3’に左右方向及び前後方向に嵌脱不能に嵌合する切断端部31,31’をそれぞれ形成する切断手段41と、切断端部31,31’同士を厚み方向に挟圧して嵌合させる挟圧手段42と、を備える。これによれば、一対の帯状部材3,3’を切断手段41により切断するときに生じるせん断力により切断端部31,31’同士の対向する各係合面31a,31a’の厚み方向に凹部31b,31b’及び凸部31c,31c’が向き合って形成され、挟圧手段42により切断端部31,31’同士を嵌合させたときに、切断端部31,31’の各嵌合部35a,35b,35cの同士の嵌合により一対の帯状部材3,3’の左右方向及び上下方向への相対移動が規制され、かつ各係合面31a,31a’の各嵌合部35a,35b,35cにおける凹部31b,31b’及び凸部31c,31c’の嵌合により一対の帯状部材3,3’の厚み方向への相対移動が規制されるので、互いの位置ずれを規制した状態で一対の帯状部材3,3’を接続できる。
また、各係合面31a,31a’の各嵌合部35a,35b,35cは、挟圧手段42により厚み方向に挟圧されるので、各嵌合部35a,35b,35cが押し潰されて、係合面31a,31a’同士の圧接力を強くすることができる。
また、切断手段41と挟圧手段42とが帯状部材接続用治具4の前後方向に並んで配置されているので、切断手段41により帯状部材3,3’に切断端部31,31’を形成した後、連続して該帯状部材3,3’を挟圧手段42に対して短時間で移すことができる。
また、帯状部材3,3’を載置可能な載置台40を有し、載置台40には、帯状部材3,3’の左右方向に当接して切断手段41に対する帯状部材3,3’の移動を規制するピン5と、一対の帯状部材3,3’の左右方向に当接して切断端部31,31’同士の移動を規制するピン6とが設けられている。
これによれば、ピン5により切断手段41に対する帯状部材3,3’の位置決めができるので、矩形孔3A及び円形孔3Bが左右方向に沿って交互に一定のパターンで連続する帯状部材3,3’をそれぞれ対応する位置で切断手段41により切断できる。すなわち、常に切断端部31,31’が矩形孔3Aと円形孔3Bの配置位置も含めて同じ形状になる。そして、ピン6により帯状部材3,3’が一定のパターンで連続するように切断端部31,31’同士を位置合わせして挟圧手段42により帯状部材3,3’を接続することができる。
すなわち、仮想線α,βの位置で破断される前の帯状部材と同様のパターンで連続する帯状部材接続体1を構成することができるので、帯状部材接続体1を使用したときに、圧着装置101や送り出し機構102で不具合が生じることを防止できる。
また、帯状部材3,3’に設けられた矩形孔3A及び円形孔3Bにピン5及びピン6を挿入するようになっているので、帯状部材3,3’に位置決め用の部分を形成する必要がなく、帯状部材3,3’の構造を簡単にすることができる。
また、ピン5は切断手段41の左右両側に配置され、ピン6は挟圧手段42の左右両側に配置されているので、帯状部材3,3’を切断時には、帯状部材3,3’の歪みや位置ずれ、回動を抑えて正確に切断することができるとともに、挟圧時には帯状部材3,3’の切断端部31,31’同士の位置ずれを抑えて確実に嵌合させることができる。
また、切断手段41の切断刃41A及び挟圧手段42の押圧体42Aは同じ移動手段43で動作するようになっているので、帯状部材接続用治具4の構造を簡素にすることができる。
押圧体42Aは、切断手段41の後方に移動可能に取付けられている。具体的には、押圧体42Aは、水平方向に回転可能に軸支されており、切断手段41の前方側に配置される押圧位置(図12の状態)と、切断手段41の後方側に配置される退避位置(図10の状態)とに変更可能となっている。切断手段41により帯状部材3,3’の切断端部31,31’を形成する際には押圧体42Aを邪魔にならない退避位置(後方位置)に退避させることができるので、切断手段41に対して帯状部材3,3’をセットする作業を行いやすい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、帯状部材3の嵌合凹部32aに対して帯状部材3’の嵌合凸部32a’を上方から位置合わせし、嵌合凹部32aと嵌合凸部32a’とを挟圧手段42により挟圧して嵌合させる形態を例示したが、これに限られず、例えば、帯状部材3’の嵌合凸部32a’に対して帯状部材3の嵌合凹部32aを上方から位置合わせし、嵌合凹部32aと嵌合凸部32a’とを挟圧手段42により挟圧して嵌合させてもよい。
また、前記実施例では、同じ切断刃41Aで切断端部31,31’が形成される形態を例示したが、これに限られず、例えば、嵌合部の凹部よりも凸部が若干大きくなるように異なる切断刃で切断端部が形成されてもよい。この場合、嵌合部の凹部に凸部が圧入されるので、嵌合部の嵌合力を強くすることができる。また、この場合、異なる切断刃で一対の帯状部材を同時に切断するようになっていてもよい。
また、前記実施例では、せん断加工により複数の及び凸部31c,31c’を有する係合面31a,31a’を形成する形態を例示したが、凹凸部を有する係合面を切削加工等で形成してもよい。
また、前記実施例では、切断刃41Aと押圧体42Aが同じ移動手段43により上下方向に動作する形態を例示したが、異なる移動手段により別々に動作できるようになっていてもよい。
また、前記実施例では、切断刃41A及び押圧体42Aは、水平方向に延びる載置台40に対して上下方向に相対移動する形態を例示したが、垂直方向に延びる載置台に対して水平方向に相対移動するものであってもよい。
また、前記実施例の帯状部材3,3’は、矩形孔3A及び円形孔3Bが左右方向に沿って複数形成されている形態を例示したが、これに限られず、例えば、所定の部品を組み立てる際に材料として用いられる送り孔が設けられない平板状の帯状部材であってもよい。
また、前記実施例では、切断用移動規制手段及び挟圧用移動規制手段が矩形孔3A及び円形孔3Bに挿入されるピン5,6である形態を例示したが、これに限られず、切断用移動規制手段及び挟圧用移動規制手段は、帯状部材に係止して該帯状部材の長手方向の移動を規制するものであれば自由に変更してもよい。また、帯状部材における切断用移動規制手段及び挟圧用移動規制手段に係止される被係止部の構成も自由に変更してもよい。
また、前記実施例では、押圧体42Aの平坦面422aが切断端部31,31’全体を厚み方向に押圧する形態を例示したが、これに限られず、嵌合部近傍のみを押圧するようになっていてもよい。
1 帯状部材接続体
3,3’ 帯状部材
3A 矩形孔(送り孔)
3B 円形孔(送り孔)
4 帯状部材接続用治具
5 ピン(切断用移動規制手段)
6 ピン(挟圧用移動規制手段)
31,31’ 切断端部
31a,31a’ 係合面
31b,31b’ 凹部(凹凸部)
31c,31c’ 凸部(凹凸部)
35a~35c 嵌合部
36,36’ テーパ面部
40 載置台
40A 貫通孔
41 切断手段
41A 切断刃
42 挟圧手段
42A 押圧体
43 移動手段
100 端子圧着機械(作業機械)
102 送り出し機構
C クリアランス
α 仮想線
β 仮想線

Claims (12)

  1. 長手方向及び幅方向に嵌脱不能に嵌合する嵌合部により、金属製の一対の帯状部材の対向する端部同士が接続された帯状部材接続体であって、
    前記一対の帯状部材の対向する端部は、幅方向に対向する対向面を有し、
    前記幅方向に対向する対向面間には、前記嵌合部が長手方向に沿って複数設けられ、
    前記嵌合部の係合面には、厚み方向に亘って凹凸部がそれぞれ対向して形成されていることを特徴とする帯状部材接続体。
  2. 前記一対の帯状部材の対向する端部は、長手方向に対向する対向面を有し、
    前記長手方向に対向する対向面間には、前記嵌合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の帯状部材接続体。
  3. 前記嵌合部の各係合面は、せん断加工により形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の帯状部材接続体。
  4. 前記嵌合部の各係合面は、同じ切断刃で形成されていることを特徴とする請求項に記載の帯状部材接続体。
  5. 前記嵌合部の各係合面は、前記厚み方向一方に向けて先細りするテーパ面を有し、前記係合面同士は面一に係合されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の帯状部材接続体。
  6. 前記一対の帯状部材は、銅を主に含有する金属材により構成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の帯状部材接続体。
  7. 金属製の一対の帯状部材同士を接続する治具であって、
    前記一対の帯状部材に、幅方向に対向する対向面と、前記対向面間に長手方向に沿って複数設けられ長手方向及び幅方向に嵌脱不能に嵌合する嵌合部と、を有する端部をそれぞれ形成する切断手段と、
    前記端部同士を厚み方向に挟圧して嵌合させる挟圧手段と、を備えることを特徴とする帯状部材接続用治具。
  8. 前記切断手段と前記挟圧手段とが前記一対の帯状部材の幅方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項に記載の帯状部材接続用治具。
  9. 前記帯状部材を載置可能な載置台を有し、前記載置台には、前記帯状部材の長手方向に当接して前記切断手段に対する前記帯状部材の移動を規制する切断用移動規制手段と、前記一対の帯状部材の長手方向に当接して前記端部同士の移動を規制する挟圧用移動規制手段とが設けられていることを特徴とする請求項またはに記載の帯状部材接続用治具。
  10. 前記切断用移動規制手段及び前記挟圧用移動規制手段は、前記帯状部材の長手方向に沿って複数設けられる送り孔に挿入されるピンであり、前記ピンは前記切断手段及び前記挟圧手段を挟んだ両側にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項に記載の帯状部材接続用治具。
  11. 前記切断手段の切断刃及び前記挟圧手段の押圧体は同じ移動手段で動作することを特徴とする請求項ないし10のいずれかに記載の帯状部材接続用治具。
  12. 前記押圧体は、前記切断手段の後方に移動可能に取付けられていることを特徴とする請求項11に記載の帯状部材接続用治具。
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