JP7448344B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本開示は、ガスセンサに関する。
従来、ガスの濃度を測定する装置として、光の導波路を備えたガスセンサが提案されている。例えば、以下の特許文献1には、測定対象のガスと反応する波長の光を発光部から出射して光導波路に入力し、光導波路から出力された光を受光部で受光することにより、光の減衰量を検知し、雰囲気中のガス濃度を測定するガスセンサが開示されている。このようなガスセンサでは、発光部から出射した光を光導波路を介して受光部で受光するために、発光部、光導波路及び受光部の配置において高い位置精度が要求される。そこで、特許文献2に示すように、光モジュール内部にアライメントマークを設け、アライメントマークを基準に発光部と光導波路のコア層との位置合わせを行う方法(例えばパッシブアライメント法)が開示されている。
特開平7-243973号公報 特開2018-40968号公報
しかしながら、ガスセンサの製造時において、発光部や受光部と光導波路とを容易に、かつ高い精度で位置合わせ可能とするために、ガスセンサの構造には改善の余地がある。
そこで、この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、発光部及び受光部と、光導波路との配置位置を容易に、かつ高い精度で位置合わせ可能なガスセンサを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本開示の一態様に係るガスセンサは、光を出射する発光面を有する発光素子と、光が入射する受光面を有する受光素子と、発光面及び受光面が同一方向を向くように発光素子及び受光素子を支持する支持層と、光導波路を有する蓋体と、支持層と蓋体とを支持層及び蓋体の外周縁部において接続する接続部と、を備える。支持層は、発光素子及び受光素子を収容する第一の凹部及び第二の凹部を有し、第一の凹部及び第二の凹部内で発光素子及び受光素子を支持する。蓋体は、発光素子及び受光素子と光導波路との間に所定の隙間を空けて配置されている。支持層と蓋体と接続部とで囲まれ、外部と連通して測定対象ガスの流路となる空間に、光導波路が配置されている。光導波路は、コア層の一部を貫通する通気孔を有していない中実状の固体であり、発光面から出射された光が入力される光入力部と、光入力部から入力された光が伝搬するコア層と、コア層を伝搬する光を受光面に向けて出力する光出力部と、光入力部から光出力部までの区間において設けられた光学フィルタと、を有し、光学フィルタ及び光入力部、又は光学フィルタ及び光出力部が兼用されており、、光導波路が空間に配置されて、光がコア層を通るとコア層の表裏面及び側面から空間にエバネッセント波が染み出すように構成されている。
本開示の一態様によれば、発光部及び受光部と、光導波路との配置位置を容易に、かつ高い精度で位置合わせ可能なガスセンサを提供することができる。
本開示の第一実施形態に係るガスセンサの一例を示す外観図である。 図1に示すガスセンサの断面構成を示す断面図である。 図1に示すガスセンサの蓋体の図示を省略した場合の平面図(支持層の平面図)である。 蓋体の一構成例を示す底面図である。 対向する支持層と蓋体との断面を模式的に示す図である。 蓋体に設けられた支持部の一構成例を示す図である。 本開示の一実施形態に係るガスセンサの支持層の製造方法を示す断面工程図である。 本開示の一実施形態に係るガスセンサの製造方法を示す断面工程図である 個片化する前の複数の蓋体が形成されたシリコン基板の一例である。 本開示の第二実施形態に係るガスセンサの一例を示す外観図である。
以下の詳細な説明では、本開示の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の具体的な構成について記載されている。しかしながら、このような特定の具体的な構成に限定されることなく他の実施態様が実施できることは明らかである。また、以下の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、実施形態で説明されている特徴的な構成の組み合わせの全てを含むものである。
また、以下の説明では、Z軸の正方向を「上」と称し、Z軸の負方向を「下」と称する場合がある。「上」及び「下」は、必ずしも地面に対する鉛直方向を意味しない。つまり、「上」及び「下」の方向は、重力方向に限定されない。「上」及び「下」は、面、膜及び基板等における相対的な位置関係を特定する便宜的な表現に過ぎず、本開示の技術的思想を限定するものではない。例えば、紙面を180度回転すれば「上」が「下」に、「下」が「上」になることは勿論である。なお、「底」についても「下」と同様である。
以下、図面を参照して、本開示の一実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一部分には同一符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。
1.第一実施形態
以下、本実施形態に係るガスセンサについて、図1から図6を参照して説明する。本実施形態におけるガスセンサは、測定環境に配置されて、ガスセンサ内部を通過するガスの濃度を検出する。
[ガスセンサの構成]
図1及び図2は、本開示の一実施形態に係るガスセンサ100の一構成例を示す概略図である。図1(A)~図1(C)はガスセンサ100の外観図であり、図1(A)はガスセンサ100の平面図、図1(B)はガスセンサ100の側面図、図1(C)はガスセンサ100の底面図である。また、図2は、図1(A)のII-II線で示す断面の断面図である。
図1(B)及び図2に示すように、ガスセンサ100は、発光素子12と、受光素子14と、発光素子12及び受光素子14を支持する支持層20と、光導波路32を有する蓋体30とを備えている。また、ガスセンサ100は、支持層20及び蓋体30を接続する接続部40と、支持層20を介して発光素子12及び受光素子14と電気的に接続された外部接続端子50と、図示しないコントローラとを備えている。
図1(A)及び図1(C)に示すように、支持層20及び蓋体30は、平面視で略矩形状を有している、支持層20及び蓋体30は、支持層20及び蓋体30の外周縁部で互いに対向し、当該外周縁部において接続部40により互いに接続されている。図2に示すように、接続部40によって支持層20及び蓋体30が接続されることにより、ガスセンサ100の内部に空間Sが形成される。空間Sは、ガスセンサ100の外部から測定対象ガスが導入されて測定対象ガスの流路となる。
図2に示すように、蓋体30は、基板31の一方の面(図2中、基板31の下面31b)に設けられた光導波路32を備えている。支持層20は、発光素子12及び受光素子14と電気的に接続されている。受光素子14は、発光素子12から出射された光を光導波路32を介して受光する。接続部40によって支持層20及び蓋体30が接続されることにより、ガスセンサ100の内部に形成された、光導波路32は、測定対象ガスの流路となる空間Sに配置されている。
図3は、ガスセンサ100の蓋体30及び接続部40の図示を省略した場合の平面図である。
図2及び図3に示すように、発光素子12及び受光素子14は、支持層20に設けられた第一凹部21及び第二凹部22内にそれぞれ収容されている。発光素子12は、第一封止部62によって第一凹部21内に封止されており、受光素子14は、第二封止部64によって第二凹部22内に封止されている。発光素子12は、光が出射する発光面12aが第一封止部62から露出した状態で第一封止部62によって封止されている。受光素子14は、光が入射する受光面14aが第二封止部64から露出した状態で第二封止部64によって封止されている。
発光素子12の発光面12a又は受光素子14の受光面14aと、支持層20の蓋体30側の表面20aとは、同一平面にあることが好ましい。また、発光素子12の発光面12aと、受光素子14の受光面14aとは、同一平面にあることが好ましい。また、発光素子12の発光面12aと、第一封止部62の蓋体30側の表面62aと、支持層20の蓋体30側の表面20aとは、同一平面にあることが好ましい。また、受光素子14の受光面14aと、第二封止部64の蓋体30側の表面64aと、支持層20の蓋体30側の表面20aとは、同一平面にあることが好ましい。言い換えると、本実施形態において、発光素子12の発光面12aと、第一封止部62の蓋体30側の表面62aと、支持層20の蓋体30側の表面20aと、第二封止部64の蓋体30側の表面64aと、受光素子14の受光面14aとは、面一であることが好ましい。
また、蓋体30の支持層20に対向する表面30aは、発光素子12の発光面12a又は受光素子14の受光面14aに対して平行であり、光導波路32の支持層20に対向する表面32aは、当該同一平面(面一の面)と平行であることが好ましい。また、蓋体30を構成する基板31の、光導波路32を有している面とは逆側の面(すなわち基板の上面31a)は、支持層20の下面20bに対して平行であることが好ましい。
ここで、本実施形態において、「蓋体30の支持層20に対向する表面30a」とは、基板31と光導波路32とが一体となった状態において支持層20に面する面をいう。すなわち、「蓋体30の支持層20に対向する表面30a」とは、蓋体30のうち光導波路32が取り付けられている部分においては光導波路32の支持層20に対向する表面32a、それ以外の部分においては基板31の下面31bをいう。なお、「蓋体30の支持層20に対向する表面30a」には、蓋体30の支持層20側の面のうち、支持層20に対して平行又は傾斜する面をいう。
本実施形態において、支持層20は導体である再配線244を備えている。図2に示すように、発光素子12及び受光素子14は、支持層20中の再配線244を介してそれぞれ外部接続端子50と電気的に接続されている。
以下、ガスセンサ100の各部について詳細に説明する。
<発光素子及び受光素子>
発光素子12は、例えばLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を含んで構成されている。また、発光素子12は、LEDに限定されるものではなく、例えば半導体レーザ又は有機発光素子等であってもよい。発光素子12は、支持層20の再配線244と電気的に接続するための複数の外部接続端子122を有している。
受光素子14は、例えばフォトダイオードを含んで構成されている。受光素子14は、光を受光するセンサデバイスであり、受光した光を電気信号に変換し、変換した電気信号をコントローラに出力する。受光素子14は、フォトダイオードに限定されるものではなく、フォトトランジスタ等であってもよい。受光素子14は、支持層20の再配線244と電気的に接続するための複数の外部接続端子142を有している。
発光素子12及び受光素子14は、検出対象のガスに吸収される波長の光を発光又は受光する素子である。例えば、ガスセンサ100の検出対象であるガスが二酸化炭素である場合には、発光素子12及び受光素子14として二酸化炭素の吸収波長帯と重なる4.3μm帯の波長を有する赤外光を発光又は受光する素子を用いる。このとき、受光素子14は、赤外線のみを検出する素子に限るものではなく、赤外線及び赤外線とは異なる波長の光を検出する素子であってもよい。また、受光素子14は、可視光又は紫外線等の光を検出するものであってもよい。
発光素子12は、光が出射する発光面12aを有しており、受光素子14は、光が入射する受光面14aを有している。発光素子12及び受光素子14は、支持層20の第一凹部21及び第二凹部22にそれぞれ収容された状態で支持層20に支持されている。発光素子12及び受光素子14は、発光面12aと受光面14aとが同一方向を向く状態で第一凹部21及び第二凹部22にそれぞれ収容されている。発光面12aと受光面14aは、蓋体30の光導波路32に向けて配置される。
発光素子12の発光面12a又は受光素子14の受光面14aと、支持層20の蓋体30側の表面20aとは、同一平面にあることが好ましい。また、発光素子12の発光面12aと、受光素子14の受光面14aと、支持層20の蓋体30側の表面20aとは、同一平面にあることがより好ましい。
発光素子12の発光面12a又は受光素子14の受光面14aと、支持層20の蓋体30側の表面20aとが同一平面にあることにより、発光素子12の発光面12a周辺又は受光素子14の受光面14a周辺が同一平面に構成される。このため、発光素子12(発光面12a)又は受光素子14(受光面14a)を、光導波路32を構成する光入力部33又は光出力部35と近距離まで接近させることができる。発光素子12から光入力部33に、又は光出力部35から受光素子14に光が照射される際、光は立体角を持って広がりながら照射される。このため、発光素子12又は受光素子14を、光入力部33又は光出力部35と近距離まで接近させることにより、光が照射される側(光導波路32の光入力部33又は受光素子14)に到達する光量が多くなり、発光素子12と光入力部33の光の結合効率、又は受光素子14と光出力部35の光の結合効率を向上させることができる。
また、発光素子12の発光面12aと、受光素子14の受光面14aとが、同一平面にあることにより、発光素子12(発光面12a)と光入力部33との距離、及び受光素子14(受光面14a)と光出力部35との距離を、同時に最小距離まで接近させることができる。これにより、発光素子12と光入力部33、及び受光素子14と光出力部35の光の結合効率を、両方同時に向上させることができる。なぜなら、光導波路32の光入力部33と光出力部35とは、一般的には、同様の製造工程を経て形成されるため、光入力部33の発光素子12に対向した面と、光出力部35の受光素子14に対向した面とは、同一平面上に形成されるためである。
また、発光素子12の発光面12aと、受光素子14の受光面14aと、支持層20の蓋体30側の表面20aとが、同一平面にあることにより、上述の光の結合効率を向上させる効果に加え、ガスセンサ100を小型化することが出来る。なぜなら、発光面12a、受光面14a及び支持層20の蓋体30側の表面20aが同一平面にあることにより、ガスセンサ100の内部の空間Sに余分なスペースが発生せず、空間Sを小さいスペース(低い高さ)で形成してガスセンサ100の高さを最小にすることができるからである。さらに、製造的な観点でも、発光素子12の発光面12aと、受光素子14の受光面14aと、支持層20の蓋体30側の表面20aとが、同一平面にある場合製造プロセスを簡略化することができるため好ましい。
なお、本開示において、「平面」とは、特定の領域で限定されるものではなく、無限に広がるものと定義する。例えば、発光素子12の発光面12aの平面は、発光面12aの外側にも延長して広がっている。したがって、例えば、発光素子12の発光面12aと受光素子14の受光面14aとが同一平面であるとは、発光素子12の発光面12aを延長した平面に、受光素子14の受光面14aが存在するという意味である。ただし、製造誤差レベルである100μm以内の差は同一平面であるとみなしてよい。
また、「面一」とは、個別の面と面が同一平面にあり、段差なくフラットに繋がった状態と定義する。ただし、製造誤差レベルである100μm以内の段差は許容する。
ここで、一般的な光学式ガスセンサの体積について説明する。NDIR(Non-Dispersive InfraRed)等で代表される光を使ったガスセンサは、ガスをセンシングするために光を伝搬させる光路が必要となる。従来型の光学式ガスセンサは、光路が反射光学系を用いて設計されるため、長距離の光路を実現するためには大きな立体空間が必要となる。したがって、従来型の光学式ガスセンサは、その体積が他の電子部品と比べて1000倍以上ある場合も多く、例えばモバイル機器等の小型電子機器への搭載ができないものとなっている。
一方、本開示のガスセンサ100は、光学式ガスセンサであるものの、長距離の光路を光導波路32で形成しているため、光路長を長く取るための立体空間は光導波路32を収容する小さな空間Sで十分である。したがって、ガスセンサ100の体積は小さくなる。このように、本開示では、従来の光学式ガスセンサと比べて非常に小さい体積の光学式のガスセンサ100を実現することが可能である。
なお、本開示のガスセンサ100が非常に小さい体積であるとは言え、その内部に空間Sを配置しなければならない。このため、ガスセンサ100は、空間Sを必要としない一般的なLSI等の電子部品と比べると、体積(特に高さ)が大きく、電子部品を集積する際に障害となることがある。したがって、光導波路を用いた光学式ガスセンサにおいても、ガスセンサの体積(特に高さ)を小さくすることは重要であり、空間Sを可能な限り少ない容積(低い高さ)で形成することが求められる。
<コントローラ>
コントローラ(不図示)は、例えばLEDドライバを備えるプロセッサである。コントローラは、発光素子12に対して発光素子12を発光させるための電気信号を供給する駆動回路や、受光素子14からの電気信号を検出する検出回路を有する。
<接続部>
接続部40は、支持層20と蓋体30とを接続する。接続部40は、エポキシ等の樹脂材料で構成されており、樹脂材料に例えば硬質の樹脂で形成された粒子が含有されていることが好ましい。樹脂材料に含まれる粒子は、所定値以上の径を有し、支持層20と蓋体30との間に少なくとも粒子の径以上の間隔を形成するために樹脂材料に添加される。ここで、粒子が略球状の場合には直径をいい、粒子が略球状以外の場合には当該粒子内で最も短い径をいう。そのため、接着剤が硬化する前であっても支持層20と蓋体30との間に少なくとも粒子の径以上の間隔が確保される。その結果、支持層20と蓋体30との間に所定の隙間が生じ、空間Sが形成される。この空間Sにおいて、支持層20と蓋体30との間の距離は2mm以下が好ましく、1mm以下がより好ましく、500μm以下がさらに好ましく、100μm以下が最も好ましい。従来型の光学式ガスセンサでは、このような小さい空間で光路を実現することは困難であったが、光導波路32を用いた本開示のガスセンサ100では小さい空間で光路を実現することが可能である。支持層20と蓋体30との間の距離を小さくすることは、発光素子12又は受光素子14を、光導波路32を構成する光入力部33又は光出力部35と接近させることにも繋がり、ガスセンサ100のセンサ感度向上にも貢献する。
粒子の径(所定値)は、光導波路32に支持層20が接触しない距離を確保できる値であればよい。例えば、粒子の径は、後述する支持部37の高さと導波路の22の高さとの和よりも大きければよい。例えば、支持部37の高さが3μm、光導波路32の高さが0.3μmである場合、粒子の径は3.3μmよりも大きければよく、例えば40μm以上であることが好ましい。
接続部40は、例えば支持層20の外周縁部、すなわち発光素子12及び受光素子14が設けられた領域の外側領域に設けられる。接続部40は、例えば、上面視で支持層20の四辺それぞれに沿って連続的に設けられる。これにより、接続部40は、光導波路32を有する蓋体30が、発光素子12及び受光素子14を覆うようにして支持層20と蓋体30とを接続することができる。
<支持層>
支持層20は、導体である再配線244を有していてもよい。支持層20には、第一凹部21及び第二凹部22が形成されており、第一凹部21には発光素子12が収容され、第二凹部22には受光素子14が収容されている。
発光素子12及び受光素子14は、支持層20を介して、外部接続端子50とそれぞれ接続されている。支持層20の再配線244には、発光素子12及び受光素子14、並びに発光素子12及び受光素子14を制御する図示しないコントローラが電気的に接続されている。なお、支持層20は発光素子12及び受光素子14を収容する第一凹部21、第二凹部22を有し、発光素子12及び受光素子14を固定できるものであれば、その形態は特に限定されるものではない。
図2に示すように、支持層20は、例えば、第一支持層である再配線層24、第二支持層26及び第三支持層28を有する三層構造の支持層である。
再配線層24は、平面視で略矩形状の平板状の層であり、絶縁層242と、導体である再配線244とを有している。
絶縁層242は、反りが小さく、再配線244との接合性に優れ、耐熱性の高い材料により形成され、具体的にはポリイミド又はエポキシ等の樹脂材料により形成される。絶縁層242は、発光素子12の外部接続端子122及び受光素子14の外部接続端子142の配置位置に設けられた、絶縁層242を貫通する複数の開口246を有している。再配線244は、開口246を介して発光素子12、受光素子14と電気的に接続される。また、再配線244は、発光素子12の外部接続端子122、受光素子14の外部接続端子142と、外部接続端子50とを電気的に接続する。
再配線244は、例えば下地層と導体層との二層構造であっても良い。この場合、下地層は、例えば無電解めっき又はスパッタリングにより形成され、後に電気めっきにより導体層を形成する際の電極の役割を果たす。再配線244(下地層及び導体層)は、例えば銅(Cu)等の導電性の高い金属材料により形成される。
第二支持層26は、絶縁層266とプラグ268とを有している。第二支持層26は、平面視で再配線層24と重なる略矩形状の外形を有し、第二支持層26を貫通する第一開口262及び第二開口264を有している。
第三支持層28は、絶縁層286とプラグ288とを有している。第三支持層28は、平面視で再配線層24と重なる略矩形状の外形を有し、第三支持層28を貫通し、第一開口262と重なる第一開口282及び第二開口264と重なる第二開口284を有している。
絶縁層266,286は、絶縁層242と同様に、ポリイミド又はエポキシ等の樹脂材料により形成される。また、プラグ268、288は、再配線244と同様に、例えば銅(Cu)等の導電性の高い金属材料により形成される。
再配線層24、第二支持層26及び第三支持層28は、互いに外形が重なるように積層されている。第一開口262と第一開口282とが重なることにより、再配線層24の上面24aを底面とする第一凹部21が形成される。また、第二開口264と第二開口284とが重なることにより、再配線層24の上面24aを底面とする第二凹部22が形成される。
第二支持層26のプラグ268及び第三支持層28のプラグ288は、第二支持層26及び第三支持層28を形成するために設けており、実質的には配線の一部として機能していない。このため、第二支持層26及び第三支持層28は、それぞれ、プラグ268、288を含まず、絶縁層266,286で形成されていても良い。また、支持層20の上面(蓋体30と対向する面)に電極を設ける必要がある場合には、プラグ268及びプラグ288を例えば再配線244と電気的に接続するように設けて、貫通電極として機能させても良い。
図2に示すように、発光素子12は、再配線層24の上面24a(第一凹部21の底面となる面)に露出した再配線244と電気的に接続されている。また、受光素子14は、再配線層24の上面24a(第二凹部22の底面となる面)に露出した再配線244と電気的に接続されている。発光素子12及び受光素子14は、再配線244を介して、支持層20の下面20b側に設けられた外部接続端子50とそれぞれ電気的に接続されている。
なお、支持層20は、第一凹部21及び第二凹部22が形成されていればよく、単層又は三層以外の多層構造であっても良い。支持層20を構成する絶縁層242、絶縁層266、並びに絶縁層286は、例えば遮光性の樹脂又は金属を含む絶縁材料で形成され、受光素子14にガスセンサ100の周囲からの光が到達しないように構成されてもよい。また、支持層20を構成する絶縁層242、絶縁層266、並びに絶縁層286の第二凹部22の底面22b及び側面22cを構成する部分に金属膜等が形成されて、ガスセンサ100の周囲からの光が遮光されても良い。
また、支持層20は、発光素子12の発する光の波長、又は受光素子14が受光する光の波長を透過させない材料で形成されることが好ましい。これにより、発光素子12からの意図しない迷光が受光素子14に到達することを抑制することができ、ガスセンサ100の特性を向上させることができる。より具体的に説明すると、発光素子12から光導波路32を経由せずに受光素子14に到達する光が抑制されるので、ガスセンサ100の特性を向上させることができる。
<封止部>
第一封止部62は、第一凹部21内に収容された発光素子12の下面12b及び側面12cを覆っている。これにより、第一封止部62は、発光素子12の発光面12aが第一封止部62から露出した状態で、発光素子12と、第一凹部21の底面21b及び側面21cとの間を封止する。
また、第二封止部64は、第二凹部22内に収容された受光素子14の下面14b及び側面14cを覆っている。これにより、第二封止部64は、受光素子14の受光面14aが第二封止部64から露出した状態で、受光素子14と、第二凹部22の底面22b及び側面22cとの間を封止する。
第一封止部62及び第二封止部64により、発光素子12及び受光素子14は、支持層20に強硬に接続される。
第一封止部62及び第二封止部64は、発光素子12及び受光素子14への応力の観点から、再配線層24の再配線244を構成する材料の線膨張係数に近い線膨張係数を有する樹脂材料により形成されることが好ましい。第一封止部62及び第二封止部64は、例えば、一般的な半導体デバイスで使われるエポキシ樹脂等の樹脂材料で形成される。
また、第一封止部62及び第二封止部64を構成する材料は、エポキシ樹脂等の樹脂材料の他にフィラーや不可避的に混在する不純物などを含んでいてもよい。フィラーとしては、シリカやアルミナ等が好適に用いられる。フィラーの混合量は、第一封止部62及び第二封止部64を構成する材料中、50体積%以上99体積%以下であることが好ましく、70体積%以上99体積%以下であることがより好ましく、85体積%以上99体積%以下であることがさらに好ましい。
発光素子12の発光面12aと、第一封止部62の蓋体30側の表面62aと、支持層20の蓋体30側の表面20aとは、同一平面にあることが好ましい。また、受光素子14の受光面14aと、第二封止部64の蓋体30側の表面64aと、支持層20の蓋体30側の表面20aとは、同一平面にあることが好ましい。さらに、第一封止部62、第二封止部64は、発光素子12の発する光の波長又は受光素子14の受光する光の波長を透過させない材料により形成されることが好ましい。このような構成であることにより、ガスのセンシングに用いる光の意図しない減衰を抑制しつつ、発光素子12からの意図しない迷光が受光素子14に到達することを抑制することができ、ガスセンサ100の特性を向上させることができる。より具体的に説明すると、発光素子12の発光面12a周辺及び受光素子14の受光面14a周辺が同一平面に構成されていることで、発光素子12又は受光素子14を、光導波路32の有する光入力部33又は光出力部35と近距離まで接近させることができる。このため、発光素子12と光入力部33の光の結合効率、及び受光素子14と光出力部35の光の結合効率を向上させることができる。また、第一封止部62及び第二封止部64を、発光素子12の発する光の波長又は受光素子14の受光する光の波長を透過しない材料により形成することにより、発光素子12から光導波路32を経由せずに受光素子14に到達する光が抑制されるので、ガスセンサ100の特性を向上させることができる。
また、理想的には、発光素子12の発光面12a、第一封止部62の蓋体30側の表面62a、支持層20の蓋体30側の表面20a、第二封止部64の蓋体30側の表面64a及び受光素子14の受光面14aの全てが同一平面にある、言い換えると、全てが面一であることが好ましい。全てが同一平面に(面一で)あることにより、ガスのセンシングに用いる光の意図しない減衰と、発光素子12から受光素子14に到達する意図しない迷光を最小限に抑制しつつ、ガスセンサ100の内部の空間Sを少ない容積(低い高さ)で形成することができ、ガスセンサ100の高さを最小にすることができる。
また、本実施形態において、封止部は個別に存在する必要は必ずしもなく、例えば、第一封止部62、第二封止部64を含めたものを支持層20として扱ってもよい。
<蓋体>
図3から図5に示すように、蓋体30は、基板31と、光導波路32と、を備えており、第一凹部21及び第二凹部22を覆うように支持層20の上部に配置されている。蓋体30は、発光素子12及び受光素子14と光導波路32との間に所定の隙間を空けて配置されている。これにより、ガスセンサ100には、支持層20と蓋体30とで囲まれ、測定対象ガスの流路となる空間Sが形成される。
基板31は、例えばシリコン(Si)基板で構成されている。基板31は、基板31を貫通して形成された、空間Sに測定対象ガスを導入するための複数のガス導入孔311を有している。
基板31の支持層20と対向する面には、反射膜が形成されていても良い。これにより、ガスセンサ100外部からの光が受光素子14で受光されることを防ぐことができる。
光導波路32は、基板31の支持層20と対向する面に設けられ、空間Sに配置されている。
光導波路32は、発光素子12の発光面12aから出射された光が入力される光入力部33と、光入力部33から入力された光が伝搬するコア層34と、コア層34を伝搬する光を受光素子14の受光面14aに向けて出力する光出力部35と、を有している。光入力部33は、発光素子12の上部に配置され、光出力部35は、受光素子14の上部に配置されていることが好ましい。光入力部33及び光出力部35は、光導波路32の端部に位置してもよいし、端部から離れた場所に位置してもよい。
また、図5に示すように、蓋体30の支持層20に対向する表面30aは、発光素子12の発光面12a又は受光素子14の受光面14aに対して平行であることが好ましい。また、最も好ましくは、発光素子12の発光面12aと、受光素子14の受光面14aと、支持層20の蓋体30側の表面20aとが同一平面にあり、且つ蓋体30の最も支持層20側に位置する部分である、光導波路32の支持層20に対向する表面32aが、当該同一平面に対して平行である状態である。このように、蓋体30を構成する各部の支持層20に対向する表面(表面30a、表面32a)が、支持層20の蓋体30側の表面20aと平行になることで、空間Sを形成するのに無駄なスペース(特に高さ)を要さなくなり、ガスセンサ100の体積(特に高さ)を最小にすることができる。
従来の光学式ガスセンサでは、発光素子から出射された光を受光素子に入力するために、検出対象のガスが導入される空間(本実施形態の空間Sに相当する空間)内に反射光学系を用いた光路を形成しなければならない。このため、従来の光学式ガスセンサにおいても、蓋体(本実施形態の蓋体30に相当する部分)と支持層(本実施形態の支持層20に相当する部分)とにより、上述した空間を形成することがある。しかしながら、従来の光学式ガスセンサでは、蓋体の空間に面する面の一部を、支持層の空間に面する面に対して平行にせず、支持層に対して傾斜する傾斜面や曲面とすることで、反射光学系を用いた光路を形成する場合がある。このような曲面や傾斜面で区画された立体空間を有する光学式ガスセンサは、当該立体空間を収容するための高さが必要になるため、曲面や傾斜面で区画された立体空間を有さない場合と比較して薄型化することができない。
一方、本開示のガスセンサ100においては、光路に反射光学系を用いず、光導波路を用いている。このため、ガスセンサ100では蓋体30の内側の面に支持層20に対して傾斜する傾斜面や曲面を形成する必要がなく、蓋体30の支持層20に対向する表面30aの全面が、支持層20の蓋体30側の表面20aと平行にすることが可能である。すなわち、空間Sを小さく形成することができ、ガスセンサ100の体積(特に高さ)を小さくすることが出来る。なお、本開示において、平行とは、面と面の間の角度が5°以内の場合を指し、好ましくは3°以内、より好ましくは1°以内である。
光導波路32は、光入力部33から光出力部35までのコア層34に沿った区間において、光学フィルタを有する。例えば、光入力部33及び光出力部35のそれぞれに接するように、2つの光学フィルタ36を有していてもよい。光学フィルタ36は、特定の波長の光を通すためのフィルタである。光学フィルタ36は、例えば、赤外線のみを透過する機能を有する。光学フィルタ36は、例えば格子構造を有する格子フィルタであってよい。なお、光学フィルタ36の構造及び種類は特に限定されない。
光入力部33及び光出力部35は、例えば格子構造を有するグレーディングカプラである。光学フィルタ36と光入力部33、又は光学フィルタ36と光出力部35は、兼用可能な格子構造としてもよい。ここで、光導波路32が有する光学フィルタ36は2つに限らず、1つ又は3つ以上設けられていても良い。
また、別の構成例として、光学フィルタ36は、光入力部33又は光出力部35に接していない位置、すなわち光導波路32から離れた位置に設けられていても良い。例えば、光入力部33から光出力部35までのコア層34に沿った区間において、リング共振器やブラッググレーティングを挿入して光学フィルタ36としてもよい。
また、光導波路32に光学フィルタ36を設ける代わりに、発光素子12の発光面12a及び受光素子14の受光面14aの少なくとも一方に、チップ状又は膜状の光学フィルタが設けられていても良い。
光導波路32は、光入力部33で受け取った光をコア層34を介して光出力部35まで伝送する。光入力部33で受け取った光の少なくとも一部は、コア層34の内部を通って光出力部35まで伝送される。このとき、光がコア層34を通ると、コア層34の表裏面及び側面にエバネッセント波が染み出す。ガス導入孔311を介して空間Sに導入されたガスの濃度に応じて、エバネッセント波の吸収率が変化する。このため、光出力部35から出力された光の強度(光の量)を受光素子14で測定することによって、ガスの濃度を検出することができる。
ここで、ガスセンサ100が低濃度のガスを高い感度で検出するために、光導波路32の長さ、つまり光が通るコア層34の長さ(光路長)をできるだけ長くすることが好ましい。本実施形態に係るガスセンサ100では、図4に示すように、基板31の一方の面上に、曲線状の光路を設けることによって、光路長を確保しつつ、大型化することを回避する。なお、ガスセンサ100では、多層の光路を設けることによって光路長をさらに長くしてもよい。
図5に示すように、蓋体30は、基板31と光導波路32との間に任意の間隔で形成された支持部37が設けられている。支持部37は基板31に対して光導波路32を支持するように設けられる。光導波路32の表裏面側面には上述したエバネッセント波が染み出すが、空中配置できるコア層34の距離が長い程、効率的にエバネッセント波が染み出し、低濃度のガスを高い感度で検出することができる。支持部37は、光導波路32を空中配置するために任意の間隔で設けられる。
また、支持部37は、エバネッセント波が基板31に漏れていかないよう、所定の高さで形成される。光の減衰を抑制するためには、発光素子12と光入力部33、受光素子14と光出力部35とをできるだけ近づけることが求められる。このために、発光素子12と光入力部33及び受光素子14と光出力部35との距離は、それぞれ500μm以下であることが好ましく、200μm以下であることがより好ましく、100μm以下であることがさらに好ましく、50μm以下であることが最も好ましい。
図6は、支持部37の一例を示す構成図である。
支持部37は、例えば二酸化シリコンで形成され、コア層34をその一部と接触して支持する。支持部37は、コア層34の光の伝送方向に、複数互いに離れて設けられている。換言すると、光導波路32は、互いに離れて基板31に設けられた複数の支持部37によって支持されている。光導波路32が支持部37により支持されることで、光導波路32が基板31の上に直接設けられた場合と比較して、コア層34を伝送する光の多くが基板31に伝わることを抑制することができる。
基板31の上に直接光導波路32を形成する一例としては、光導波路32の材料にゲルマニウムを用いることで実現される。ゲルマニウムの屈折率(4.0)は、シリコンの屈折率(約3.4)に対して大きい。このため、基板31の上に直接光導波路32を形成しても、光がゲルマニウムで構成されたコア層34の内部を全反射しながら伝搬することができる。すなわち、基板31や光導波路32は特定の材料(ここでは、シリコン、ゲルマニウム)に限定されず、基板31に対して光導波路32の屈折率が大きければ、任意の材料を選択することができる。
支持部37の高さは、一例として3μmである。また、光導波路32の高さは一例として0.3μmである。また、光導波路32の幅は、支持部37の存在する部分において、一例として10μmである。また、光導波路32の幅は、支持部37が存在しない部分において、一例として4μmである。ここで、光導波路32の幅は基板31の一方の面において光の伝送方向と直交する方向の長さであり、図6中に示すX軸方向の長さである。光導波路32は、図6中に示すXY平面において、曲線状の光路を有する。そのため、幅方向は図6中に示すX軸方向に限らず、光導波路32の位置によって変動する。
<外部端子>
外部接続端子50は、再配線層24の下面(すなわち支持層20の下面20b)に、再配線244と接して設けられており、発光素子12及び受光素子14、並びにコントローラと電気的に接続されている。外部接続端子50は、たとえばはんだボールである。ガスセンサ100を図示しない回路基板に実装する際には、外部接続端子50が回路基板の所定位置に接するように配置される。このあと、リフローにより外部接続端子50を加熱後冷却することにより、ガスセンサ100と回路基板とをはんだ付けする。
<通気性シート>
通気性シート70は、基板31の光導波路配置面(基板31の下面31b)と反対側の面、すなわち蓋体30の基板31の上面31aに設けられ、複数のガス導入孔311を覆うように配置されている。通気性シート70は、ガス導入孔311よりも径が小さい孔を複数備えるシートであり、例えば、不織布、多孔質膜又は金属メッシュである。
例えば、ガスセンサ100をハンダ付けなどにより図示しない回路基板に組み込む場合、表面実装でリフロー工程を行う場合がある。ガスセンサ100に通気性シート70が貼付されている場合、リフローを行うことにより通気性シート70がダメージを受ける可能性がある。このため、ガスセンサ100に貼付する通気性シート70として耐熱性のある材料からなるシートを選択する必要がある。特に、通気性シート70として不織布や多孔質膜を用いる場合には、材料の選択に注意する必要がある。
また、通気性シート70を貼付していない支持層20と蓋体30との積層体を回路基板上に配置してリフローを行い、リフロー後に蓋体30を構成する基板31の上面31aに通気性シート70を貼り付けても良い。この場合、リフローによるダメージを考慮して通気性シート70を選択する必要はないため、通気性シート70として融点がリフロー温度よりも低い材料で構成された不織布や多孔質膜を用いることが可能となり、使い勝手を向上させることができる。
[ガスセンサの製造方法]
以下、図1から図6を参照しつつ、図7(A)から図7(H)及び図8(A)から図8(E)を用いて、第一次施形態に係るガスセンサ100の製造方法について説明する。図7(A)から図7(H)及び図8(A)は、ガスセンサ100の断面図であり、図2に示す断面図と同様の断面を示している。
第一次施形態に係るガスセンサ100の製造方法では、一例として、いわゆるRDL 1st方式により再配線層24、第二支持層26及び第三支持層28を順に形成することで支持層20を形成し、その後、発光素子12及び受光素子14を支持層20に接続する。
図7(A)に示すように、例えば、表面に剥離層111が形成された、ガラス製のキャリア基板110を準備する。剥離層111は、リフロー後であっても剥離層111上に形成された支持層20をキャリア基板110から容易に剥離するために設けられる。
図7(B)に示すように、剥離層111の上面にレジスト膜112を形成する。レジスト膜112は、再配線244を形成する位置を除く領域に設けられる。レジスト膜112は、例えばポジ型のレジストを剥離層111の上面全面に塗布した後、再配線244を形成する位置を露光し、現像液によって露光部を溶解して除去することで形成される。
続いて、レジスト膜112をマスクとして、レジスト膜112から露出する剥離層111の表面に再配線244を形成する。再配線244は、例えば無電解めっき又はスパッタリングにより形成される。また、再配線244は、例えば無電解めっき又はスパッタリングにより下地層を形成後、下地層を電極(シード層)として電気めっきにより形成した導体層をして形成しても良い。下地層及び導体層は、例えば銅(Cu)により形成される。なお、剥離層111の表面に予め下地層を形成しておき、再配線244を電気めっきにより形成してもよい。再配線244を形成した後、レジスト膜112を除去する。
図7(C)に示すように、レジスト膜112を除去後、再配線244の側面を覆うようにポリイミド等の絶縁性を有する樹脂材料を塗布して絶縁層242を形成する。これにより、絶縁層242と再配線244とを有する再配線層24が形成される。再配線層24の上面24aからは、再配線244の上面244aが露出する。
図7(D)に示すように、再配線層24の上面24aにレジスト膜113を形成する。レジスト膜113は、プラグ268を形成する位置を除く領域に設けられる。続いて、再配線244形成時と同様の方法を用いて、例えば銅(Cu)によりプラグ268を形成する。プラグ268を形成した後、レジスト膜113を除去する。
図7(E)に示すように、レジスト膜113を除去後、再配線層24の上面24aに、レジスト膜114を形成する。レジスト膜114は、第一凹部21及び第二凹部22が形成される領域に設けられる。続いて、プラグ268の側面を覆うようにポリイミド等の絶縁性を有する樹脂材料を塗布して絶縁層266を形成する。続いて、レジスト膜114を除去する。これにより、絶縁層266及びプラグ268を有する第二支持層26が形成される。
絶縁層266の上面262aからは、プラグ268の上面268aが露出している。なお、プラグ268の上面268aは、絶縁層266から露出していなくてもよい。プラグ268は、実質的には配線の一部として機能していないためである。
図7(F)に示すように、第二支持層26の上面26aに、レジスト膜115を形成する。レジスト膜115は、プラグ288を形成する位置を除く領域に設けられる。続いて、プラグ268形成時と同様の方法を用いて、例えば銅(Cu)によりプラグ288を形成する。プラグ288を形成した後、レジスト膜115を除去する。
図7(G)に示すように、レジスト膜115を除去後、第二支持層26の上面26aに、レジスト膜116を形成する。レジスト膜116は、第一凹部21及び第二凹部22が形成される領域に設けられる。続いて、プラグ288の側面を覆うようにポリイミド等の絶縁性を有する樹脂材料を塗布して絶縁層286を形成する。これにより、絶縁層286及びプラグ288を有する第三支持層28が形成される。第三支持層28の上面28aからは、プラグ288の上面288aが露出する。なお、プラグ288の上面288aは、絶縁層286から露出していなくてもよい。プラグ288は、実質的には配線の一部として機能していないためである。
図7(H)に示すように、レジスト膜116を除去する。以上により、第一凹部21及び第二凹部22を有する支持層ウエハ120が形成される。ここで、図7(A)~図7(H)では、一つの第一凹部21及び一つの第二凹部22が形成された例を示しているが、実際には、複数の第一凹部21及び第二凹部22が隣接して形成されている。
続いて、支持層ウエハ120に発光素子12及び受光素子14を接続してガスセンサ100を製造する工程について説明する。
図8(A)に示すように、支持層ウエハ120の複数の第一凹部21及び第二凹部22に、予めはんだボールで構成された外部接続端子122が形成された発光素子12及び外部接続端子142が形成された受光素子14をそれぞれ配置する。第一凹部21及び第二凹部22内に発光素子12及び受光素子14が収容されることにより、発光素子12の外部接続端子122と受光素子14の外部接続端子142とが、再配線層24の上面24aから露出する再配線244と接触するように位置決めされる。この状態で支持層ウエハ120のリフローを行うことにより、外部接続端子122、142が溶融し、発光素子12、受光素子14と再配線層24とがはんだ付けされる。
図8(B)に示すように、発光素子12及び受光素子14がはんだ付けされた支持層ウエハ120を、キャリア基板110の裏面110b側に下金型170を配置すると共に、支持層ウエハ120の上面120a側に上金型180を配置する。そして、下金型170と上金型180とにより発光素子12及び受光素子14がはんだ付けされた支持層ウエハ120を挟み込み、下金型170と上金型180とに挟まれた空間にサイドから溶融したエポキシ樹脂等の樹脂材料を注入し、充填後、硬化する。これにより、第一封止部62及び第二封止部64が形成される。
図8(C)に示すように、複数の光導波路32を有する蓋体ウエハ130を、光導波路32が支持層ウエハ120側を向くようにして支持層ウエハ120の上面120aに接続する。図9に示すように、蓋体ウエハ130は、複数のガス導入孔311が設けられたシリコン基板131に複数の光導波路32が複数接続されている。
蓋体ウエハ130の所定の位置に、硬質の樹脂で形成された粒子が含有された接着材140を配置する。接着材140は、個片化した後のガスセンサ100において蓋体30の外周縁部となる位置に設けられる。接着材140は、熱硬化樹脂等の樹脂材料からなり、所定位置に塗布又は印刷されてもよく、ディスペンサーノズル等によって吐出されてもよい。樹脂材料として熱硬化樹脂を用いた場合には、蓋体ウエハ130を樹脂材料を介して支持層ウエハ120上に配置し、熱処理を行って樹脂材料を硬化させ、接続部40が形成される。空間S内の空気は熱処理により膨張するが、ガス導入孔311により膨張した空気が外部に抜けるため、膨張した空気によって蓋体ウエハ130が支持層ウエハ120から剥がれることなく蓋体ウエハ130と支持層ウエハ120とが接続される。
なお、樹脂材料として例えば紫外線硬化樹脂を用いた場合には、予めシリコン基板131の上面131aに保護フィルム90が貼り付けられた蓋体ウエハ130を用いても良い。樹脂材料として例えば紫外線硬化樹脂を用いた場合、空間S内の空気を膨張させることなく樹脂材料を硬化させることができる。このため、予め予めシリコン基板131の上面131aに保護フィルム90が貼り付けてガス導入孔311を塞いでいてもよい。
図8(D)に示すように、樹脂材料で貼り合わされた支持層ウエハ120及び蓋体ウエハ130(以下、積層体ウエハという)から剥離層111及びキャリア基板110を剥離する。
図8(E)に示すように、再配線244が露出した支持層ウエハ120の下面120bに、再配線244と接続するはんだボールを複数形成する。はんだボールは、積層体個片化後に外部接続端子50となる。
図8(F)に示すように、シリコン基板131の上面131aに、ガス導入孔311を塞ぐように図示しない保護フィルムを貼り付ける。このあと、積層体ウエハをダイシングブレードによりダイシングして個片化した後、保護フィルムを除去する。最後に、個片化された積層体ウエハの上面に、ガス導入孔311を塞ぐように通気性シート70を配置する。以上により、支持層20、蓋体30、接続部40、外部接続端子50及び通気性シート70を有する個片化されたガスセンサ100を得ることができる。
<第一実施形態の効果>
第一施形態に係るガスセンサ100では、以下の効果を有する。
(1)ガスセンサ100は、支持層20が発光素子12及び受光素子14をそれぞれ収容するための第一凹部21及び第二凹部22を有している。このため、発光素子12及び受光素子14の接続位置が常に所定位置に固定され、発光素子12及び受光素子14の接続位置の位置精度が向上する。
(2)ガスセンサ100では、ガスセンサ100の内部に形成された空間Sに光導波路32が配置される。そして、ガスセンサ100の形成工程において、支持層ウエハ120と蓋体ウエハ130とを貼りあわせてからダイシングにより個片化してガスセンサ100を形成することができる。このため、ガスセンサ100内部の空間Sに配置された光導波路32の損傷が生じにくくなる。
(3)ガスセンサ100では、発光素子12の発光面12a、第一封止部62の蓋体30側の表面62a、支持層20の蓋体30側の表面20a、第二封止部64の蓋体30側の表面64a及び受光素子14の受光面14aの全てが面一になっている。このため、発光素子12及び受光素子14と光導波路32との結合効率が向上し、ガスセンサ100の感度を向上させることができる。
(4)ガスセンサ100では、光路が光導波路32で形成されている。このため、空間Sのスペース(特に高さ)を小さくすることができ、ガスセンサ100の体積(特に高さ)を小さくすることができる。すなわち、ガスセンサ100の薄型化が可能となる。
(5)ガスセンサ100では、発光素子12の発光面12a、第一封止部62の蓋体30側の表面62a、支持層20の蓋体30側の表面20a、第二封止部64の蓋体30側の表面64a及び受光素子14の受光面14aの全てが面一であり、且つ蓋体30の支持層20に対向する表面30aが、当該面一面に対して平行とされている。このため、空間Sのスペース(特に高さ)をさらに小さくすることができ、ガスセンサ100の体積(特に高さ)をさらに小さくすることができる。
(6)ガスセンサ100では、複数のガス導入孔311を覆う通気性シート70を有しているため、ガスセンサ100外部からガス導入孔311を介してほこり等が空間Sに入り込むことを抑制し、ガスセンサ100の感度を向上させることができる。
(7)ガスセンサ100の形成工程において、基板31の上面31aに保護フィルム90を貼ることでガス導入孔311を塞ぐことができる。このため、支持層ウエハ120と蓋体ウエハ130とが接着材140により貼り合わされて積層された積層体160を個片化してガスセンサ100を形成する際に、ブレードによりダイシングして個片化することができる。すなわち、積層体160に設けられたガス導入孔311が保護フィルム90により塞がれているため、ブレードダイシングによって生じた飛散物や、冷却水がガスセンサ100の空間Sに入りこまない。このため、ガスセンサ100の感度を向上させることができる。
<変形例1>
実施形態1では、支持層20が再配線層24を有し、再配線層24の再配線244と接続された外部接続端子50が設けられた場合の構成について説明したが、積層構造はこのような構造に限られない。
例えば、ガスセンサ100の支持層20は、再配線層24の代わりに、シリコン貫通電極(TSV:Through-Silicon Via)を有するTSV層を有していても良い。TSV層は、シリコン基板と、シリコン基板の下面(蓋体30とは反対側の面)に露出するシリコン貫通電極とを備える。支持層20の下面20bには、シリコン貫通電極と電気的に接続するように形成された複数の外部接続端子50が設けられる。
2.第二実施形態
以下、本開示の第二実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
[ガスセンサの構成]
図1~図6を参照しつつ、図10を用いて、第二実施形態に係るガスセンサ200の構成を説明する。図10は、ガスセンサ200の一構成例を示す側面図である。ガスセンサ200は、第一実施形態に係るガスセンサ100における接続部40に代えて、蓋体30の外周縁部に断続的に設けられた接続部240を有している。なお、ガスセンサ200は、ガスセンサ100の接続部40に代えて接続部240を、蓋体30に代えて蓋体230を有し、かつ通気性シート70を有しない以外はガスセンサ100と同様の構成である。このため、接続部240及び蓋体230以外の各部については説明を省略する。
<接続部>
図10に示すように、接続部240は、蓋体230の基板231の周辺縁部のうち、支持層20との対向面の一部に、断続的に形成されている。これにより、蓋体230及び支持層20との間には、接続部240が設けられていない部分に孔部248が複数形成される。この複数の孔部248は、空間Sに測定対象ガスを導入するための複数のガス導入孔として機能する。
ここで、図示は省略するが、第一実施形態のガスセンサ100の支持層20及び蓋体30と同様に、支持層20及び蓋体230は平面視で略矩形状である。また、平面視において、複数の孔部248の少なくとも1つは、略矩形状を有する支持層20の外周縁部の一の辺の側に設けられ、複数の孔部248の他の1つは、支持層20の外周縁部の当該一の辺とは異なる他の辺の側に設けられる。すなわち、複数の孔部248は、支持層20の外周縁部のうちの複数の辺(二辺~四辺)に沿ってそれぞれ設けられることが好ましい。また、複数の孔部248は、少なくとも支持層20の外周縁部の対向する二辺に沿って設けられる、すなわち、上述した「他の辺」が一の辺に対向している辺であることが最も好ましい。このような構成とすることで、空間Sに対してガスがスムーズに流れ込むことができ、ガスの置換に要する時間が短くなる。すなわち、上述した構成のガスセンサ200では、応答速度が向上する。
<蓋体>
蓋体230は、基板231と、光導波路32と、を備えており、第一凹部21及び第二凹部22を覆うように支持層20の上部に配置されている。光導波路32は、第一実施形態の蓋体30に設けられた光導波路32と同様の構成を有している。基板231は、複数のガス導入孔が形成されていない点で、第一実施形態の基板31と異なる。
第二実施形態に係るガスセンサ200は、支持層20と蓋体230との間に、空間Sに測定対象ガスを導入するためのガス導入孔として機能する孔部248を有している。このため、基板231にガス導入孔を有していなくても良い。
この場合、ガスセンサ200の製造時に、支持層ウエハと蓋体ウエハとを積層した積層体ウエハをダイシングする際には、ステルスダイシングにより個片化することが好ましい。第二実施形態の積層体ウエハをブレードダイシングにより個片化すると、個片化されたガスセンサ200の側面の孔部248から切削屑や冷却水等が空間Sに入り込む可能性が高いためである。
なお、基板231にガス導入孔が設けられており、基板231に設けられたガス導入孔と、孔部248とにより空間Sにガスが導入されるようにしても良い。
<第二実施形態の効果>
第二施形態に係るガスセンサ100では、第一実施形態と同様に、以下の(1)~(5)の効果を有する。第二施形態に係るガスセンサ100では、さらに、以下の(6)の効果を有する。
(1)ガスセンサ200は、支持層20が発光素子12及び受光素子14をそれぞれ収容するための第一凹部21及び第二凹部22を有している。このため、発光素子12及び受光素子14の接続位置が常に所定位置に固定され、発光素子12及び受光素子14の接続位置の位置精度が向上する。
(2)ガスセンサ200では、ガスセンサ200の内部に形成された空間Sに光導波路32が配置される。そして、ガスセンサ100の形成工程において、支持層ウエハ120と蓋体ウエハ130とを貼りあわせてからダイシングにより個片化してガスセンサ100を形成することができる。このため、ガスセンサ100内部の空間Sに配置された光導波路32の損傷が生じにくくなる。
(3)ガスセンサ200では、発光素子12の発光面12a、第一封止部62の蓋体230側の表面62a、支持層20の蓋体230側の表面20a、第二封止部64の蓋体230側の表面64a及び受光素子14の受光面14aの全てが面一になっている。このため、発光素子12及び受光素子14と光導波路32との結合効率が向上し、ガスセンサ200の感度を向上させることができる。
(4)ガスセンサ200では、光路が光導波路32で形成されている。このため、空間Sのスペース(特に高さ)を小さくすることができ、ガスセンサ200の体積(特に高さ)を小さくすることができる。すなわち、ガスセンサ200の薄型化が可能となる。
(5)ガスセンサ200では、発光素子12の発光面12a、第一封止部62の蓋体230側の表面62a、支持層20の蓋体230側の表面20a、第二封止部64の蓋体230側の表面64a及び受光素子14の受光面14aの全てが面一であり、且つ蓋体230の支持層20側の表面が、当該面一面に対して平行とされている。このため、空間Sのスペース(特に高さ)をさらに小さくすることができ、ガスセンサ200の体積(特に高さ)をさらに小さくすることができる。
(6)ガスセンサ200では、接続部240が設けられていない部分に複数の孔部248が形成され、複数の孔部248が、支持層20の外周縁部のうちの複数の辺に沿ってそれぞれ設けられることが好ましい。これにより、ガスセンサ200の空間Sに対してガスがスムーズに流れ込み、ガスセンサ200の応答速度が向上する。
以上、本開示の実施形態を説明したが、上記実施形態は、本開示の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本開示の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を特定するものでない。本開示の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
12 発光素子
12a 発光面
14 受光素子
14a 受光面
20 支持層
20a 支持層の蓋体側の表面
20b 支持層の下面
21 第一凹部
22 第二凹部
24 再配線層
242 絶縁層
244 再配線
248 孔部
26 第二支持層
266 絶縁層
268 プラグ
28 第三支持層
286 絶縁層
288 プラグ
30,230 蓋体
30a 蓋体の支持層に対向する表面
31,231 基板
31a 基板の上面
31b 基板の下面
311 ガス導入孔
32 光導波路
32a 光導波路の支持層に対向する表面
33 光入力部
34 コア層
35 光出力部
36 光学フィルタ
37 支持部
40,240 接続部
50 外部接続端子
62 第一封止部
62a 第一封止部の蓋体側の表面
64 第二封止部
64a 第二封止部の蓋体側の表面
70 通気性シート
100,200 ガスセンサ
122,142 外部接続端子

Claims (23)

  1. 光を出射する発光面を有する発光素子と、
    光が入射する受光面を有する受光素子と、
    前記発光素子及び前記受光素子を収容する第一の凹部及び第二の凹部を有し、前記第一の凹部及び前記第二の凹部内で前記発光面及び前記受光面が同一方向を向くように前記発光素子及び前記受光素子を支持する支持層と、
    前記発光面から出射された光が入力される光入力部と、前記光入力部から入力された前記光が伝搬するコア層と、前記コア層を伝搬する前記光を前記受光面に向けて出力する光出力部と、を有する光導波路を有し、前記発光素子及び前記受光素子と前記光導波路との間に所定の隙間を空けて配置された蓋体と、
    前記支持層と前記蓋体とを前記支持層及び前記蓋体の外周縁部において接続する接続部と、
    を備え、
    前記支持層と前記蓋体と前記接続部とで囲まれ、外部と連通して測定対象ガスの流路となる空間に、前記光導波路が配置されており、
    前記光導波路は、前記コア層の一部を貫通する通気孔を有していない中実状の固体であり、前記光入力部から前記光出力部までの区間において光学フィルタを有し、前記光学フィルタ及び前記光入力部、又は前記光学フィルタ及び前記光出力部が兼用されており、光が前記コア層を通ると前記コア層の表裏面及び側面から前記空間にエバネッセント波が染み出すように構成されている
    ガスセンサ。
  2. 前記発光素子及び前記受光素子は、前記発光面及び前記受光面が前記支持層の底面に対してそれぞれ平行となるように配置される
    請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記蓋体は、前記第一の凹部及び前記第二の凹部を覆うように前記支持層の上部に配置された基板を有し、
    前記光導波路は、前記基板の前記支持層と対向する面上に設けられる
    請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 前記基板と前記光導波路との間に、前記基板に対して前記光導波路を支持する支持部を有する
    請求項3に記載のガスセンサ。
  5. 前記接続部は粒子を有し、当該粒子の径は、前記光導波路の高さと、前記支持部の高さとの和よりも大きい
    請求項に記載のガスセンサ。
  6. 前記基板は、前記空間に前記測定対象ガスを導入する複数のガス導入孔を有する
    請求項又はに記載のガスセンサ。
  7. 前記ガス導入孔を覆うように前記基板の前記光導波路配置面と反対側の面に配置された通気性を有するシートを備える
    請求項に記載のガスセンサ。
  8. 前記通気性を有するシートは、不織布、多孔質膜又は金属メッシュである
    請求項に記載のガスセンサ。
  9. 前記接続部が前記基板の前記支持層との対向面の一部に設けられ、
    前記接続部、前記基板及び前記支持層で囲まれ、前記空間に前記測定対象ガスを導入する複数のガス導入孔を有する
    請求項からのいずれか1項に記載のガスセンサ。
  10. 前記支持層は、平面視で矩形状であり、
    平面視において、前記複数のガス導入孔の少なくとも1つは、前記支持層の外周縁部の一の辺の側に設けられ、前記複数のガス導入孔の他の1つは、前記支持層の外周縁部の当該一の辺とは異なる他の辺の側に設けられる
    請求項からのいずれか1項に記載のガスセンサ。
  11. 前記基板の前記支持層と対向する面に形成された反射膜を有する
    請求項から10のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  12. 前記発光素子の上部に前記光入力部が配置され、前記受光素子の上部に前記光出力部が配置されている
    請求項1から11のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  13. 前記発光面または前記受光面と、前記支持層の蓋体側の表面とは同一平面にある
    請求項1から12のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  14. 前記発光面と前記受光面とは同一平面にある
    請求項1から13のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  15. 前記発光面と、前記受光面と、前記支持層の蓋体側の表面とは同一平面にある
    請求項1から14のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  16. 前記蓋体の前記支持層に対向する表面は、前記発光面又は前記受光面に対して平行である
    請求項1から15のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  17. 前記光導波路の前記支持層に対向する表面は、前記同一平面に対して平行である
    請求項13から15のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  18. 前記所定の隙間における、前記支持層と前記蓋体の間の距離は2mm以下である
    請求項1から17のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  19. 前記発光素子と前記第一の凹部の底面及び側面との間を封止する第一の封止部と、
    前記受光素子と前記第二の凹部の底面及び側面との間を封止する第二の封止部と、
    をさらに備える
    請求項1から18のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  20. 前記発光面と、前記第一の封止部の蓋体側の表面と、前記支持層の蓋体側の表面とは同一平面にある
    請求項19に記載のガスセンサ。
  21. 前記受光面と、前記第二の封止部の蓋体側の表面と、前記支持層の蓋体側の表面とは同一平面にある
    請求項19又は20に記載のガスセンサ。
  22. 前記支持層は、絶縁層と、前記発光素子及び前記受光素子と接続され、前記支持層の前記蓋体とは反対側の面に露出する再配線と、を有する再配線層により形成される
    請求項1から21のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  23. 前記支持層は、シリコン基板により形成されており、
    前記支持層の前記蓋体とは反対側の面に露出するシリコン貫通電極を備える
    請求項1から22のいずれか1項に記載のガスセンサ。
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