JP7445665B2 - 建設機械、建設機械の表示装置、及び、建設機械の管理装置 - Google Patents

建設機械、建設機械の表示装置、及び、建設機械の管理装置 Download PDF

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Description

本開示は、建設機械、建設機械の表示装置、及び、建設機械の管理装置に関する。
従来、稼働時間を積算するアワーメータを備えた建設機械としてのショベルが知られている(特許文献1参照)。このショベルは、アワーメータが出力する稼働時間に基づき、ショベルのメンテナンスが行われるべき日を導き出して表示する。そのため、複数台のショベルを管理しているレンタル業者又はリース業者等の管理者は、どのショベルをいつメンテナンスするかを一元的に管理できる。
特開2013-224568号公報
しかしながら、管理者が稼働時間だけでショベルの消耗度を正確に把握するのは困難である。そのため、ショベルの物理的な減価を適切に把握できない等、不都合が生じるおそれがある。
そこで、建設機械の管理者が建設機械の消耗度をより正確に把握できるようにすることが望ましい。
本発明の実施形態に係る建設機械は、下部走行体と、所定のタイミング毎に走行振動の大きさを判定して建設機械の管理者が建設機械の消耗度を把握できるように構成されている制御装置と、を備え、前記制御装置は、走行振動の大きさを複数のレベルに分類し、且つ、レベル毎に頻度を表す判定回数をカウントするように構成されている。
上述の手段により、建設機械の管理者は建設機械の消耗度をより正確に把握できる。
本発明の実施形態に係るショベルが接続される通信ネットワークの構成例を示す図である。 図1のショベルの駆動系の構成例を示す図である。 走行振動強度判定処理のフローチャートである。 ショベルの動作状態の時間的推移を示す図である。 ショベルの動作状態の内訳を示す表である。 振動強度テーブルの概念図である。 振動強度テーブルの概念図である。 振動強度テーブルの概念図である。 振動に関する情報の表示例を示す図である。
図1は、本発明の実施形態に係る建設機械の一例である掘削機としてのショベル100が接続される通信ネットワーク200を示す概略図である。
ショベル100の下部走行体1には旋回機構2を介して上部旋回体3が旋回可能に搭載されている。上部旋回体3にはブーム4が取り付けられている。ブーム4の先端にはアーム5が取り付けられ、アーム5の先端にはエンドアタッチメントとしてのバケット6が取り付けられている。
ブーム4、アーム5、及びバケット6は、アタッチメントの一例としての掘削アタッチメントを構成する。ブーム4はブームシリンダ7により駆動され、アーム5はアームシリンダ8により駆動され、バケット6はバケットシリンダ9により駆動される。ブーム4にはブーム角度センサS1が取り付けられ、アーム5にはアーム角度センサS2が取り付けられ、バケット6にはバケット角度センサS3が取り付けられている。ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、及びバケット角度センサS3は、集合的に「姿勢センサ」とも称される。アタッチメントの姿勢を特定する際に利用されるためである。
このように、ショベル100の機体本体は、下部走行体1と上部旋回体3とで構成されている。そして、機体本体にはアタッチメントが取り付けられている。なお、本発明を用いることができる建設機械には、ブルドーザ、及び、ホイールローダ等が含まれる。
ブーム角度センサS1は、ブーム4の回動角度を検出するように構成されている。本実施形態では、ブーム角度センサS1は加速度センサであり、上部旋回体3に対するブーム4の回動角度(以下、「ブーム角度」とする。)を検出できる。ブーム角度は、例えば、ブーム4を最も下げたときに最小角度となり、ブーム4を上げるにつれて大きくなる。
アーム角度センサS2はアーム5の回動角度を検出するように構成されている。本実施形態では、アーム角度センサS2は加速度センサであり、ブーム4に対するアーム5の回動角度(以下、「アーム角度」とする。)を検出できる。アーム角度は、例えば、アーム5を最も閉じたときに最小角度となり、アーム5を開くにつれて大きくなる。
バケット角度センサS3はバケット6の回動角度を検出するように構成されている。本実施形態では、バケット角度センサS3は加速度センサであり、アーム5に対するバケット6の回動角度(以下、「バケット角度」とする。)を検出できる。バケット角度は、例えば、バケット6を最も閉じたときに最小角度となり、バケット6を開くにつれて大きくなる。
ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、及びバケット角度センサS3はそれぞれ、可変抵抗器を利用したポテンショメータ、対応する油圧シリンダのストローク量を検出するストロークセンサ、連結ピン回りの回動角度を検出するロータリエンコーダ、ジャイロセンサ、又は、加速度センサとジャイロセンサの組み合わせで構成される慣性計測装置等であってもよい。
ブームシリンダ7にはブームロッド圧センサS7R及びブームボトム圧センサS7Bが取り付けられている。アームシリンダ8にはアームロッド圧センサS8R及びアームボトム圧センサS8Bが取り付けられている。バケットシリンダ9にはバケットロッド圧センサS9R及びバケットボトム圧センサS9Bが取り付けられている。ブームロッド圧センサS7R、ブームボトム圧センサS7B、アームロッド圧センサS8R、アームボトム圧センサS8B、バケットロッド圧センサS9R、及びバケットボトム圧センサS9Bは、集合的に「シリンダ圧センサ」とも称される。
ブームロッド圧センサS7Rはブームシリンダ7のロッド側油室の圧力(以下、「ブームロッド圧」とする。)を検出し、ブームボトム圧センサS7Bはブームシリンダ7のボトム側油室の圧力(以下、「ブームボトム圧」とする。)を検出する。アームロッド圧センサS8Rはアームシリンダ8のロッド側油室の圧力(以下、「アームロッド圧」とする。)を検出し、アームボトム圧センサS8Bはアームシリンダ8のボトム側油室の圧力(以下、「アームボトム圧」とする。)を検出する。バケットロッド圧センサS9Rはバケットシリンダ9のロッド側油室の圧力(以下、「バケットロッド圧」とする。)を検出し、バケットボトム圧センサS9Bはバケットシリンダ9のボトム側油室の圧力(以下、「バケットボトム圧」とする。)を検出する。
上部旋回体3には運転室であるキャビン10が設けられ且つエンジン11等の動力源が搭載されている。また、上部旋回体3には、コントローラ30、表示装置40、入力装置42、音出力装置43、記憶装置47、通信装置48、測位装置P1、慣性センサS4、及び撮像装置S6等が取り付けられている。
コントローラ30は、ショベル100の駆動制御を行う主制御部として機能する。本実施形態では、コントローラ30は、CPU、RAM、及びROM等を含むコンピュータで構成されている。コントローラ30における1又は複数の機能は、例えば、ROMに格納されたプログラムをCPUが実行することで実現される。
表示装置40は、様々な情報を表示するように構成されている。表示装置40は、CAN等の通信ネットワークを介してコントローラ30に接続されていてもよく、専用線を介してコントローラ30に接続されていてもよい。
入力装置42は、操作者が情報をコントローラ30に入力できるように構成されている。入力装置42は、例えば、キャビン10内に設置されたタッチパネル、ノブスイッチ、又はメンブレンスイッチ等である。
音出力装置43は、音を出力するように構成されている。音出力装置43は、例えば、コントローラ30に接続されるスピーカであってもよく、ブザー等の警報器であってもよい。本実施形態では、音出力装置43は、コントローラ30からの指令に応じて情報を音声出力する。
記憶装置47は、情報を記憶するように構成されている。記憶装置47は、例えば、半導体メモリ等の不揮発性記憶装置である。記憶装置47は、ショベル100の動作中に1又は複数の機器が出力する情報を記憶してもよく、ショベル100の動作が開始される前に1又は複数の機器を介して取得する或いは入力される情報を記憶してもよい。記憶装置47は、例えば、通信装置48等を介して取得される目標施工面に関するデータを記憶していてもよい。目標施工面は、ショベル100の操作者が設定したものであってもよく、施工管理者等が設定したものであってもよい。
測位装置P1は、上部旋回体3の位置を計測するように構成されている。本実施形態では、測位装置P1は、GNSSコンパスであり、上部旋回体3の位置及び向きを検出し、検出値をコントローラ30に対して出力する。そのため、測位装置P1は、上部旋回体3の向きを検出する向き検出装置としても機能し得る。向き検出装置は、上部旋回体3に取り付けられた方位センサであってもよい。
慣性センサS4は、ショベル100の運動状態を計測するように構成されている。慣性センサS4は、例えば、6軸慣性計測ユニットであり、上部旋回体3の前後軸回りの角速度、上部旋回体3の左右軸回りの角速度、上部旋回体3の上下軸回りの角速度、上部旋回体3の前後軸方向における加速度、上部旋回体3の左右軸方向における加速度、及び、上部旋回体3の上下軸方向における加速度を計測できるように構成されている。上部旋回体3の前後軸及び左右軸は、例えば、ショベル100の旋回軸上の一点であるショベル中心点で互いに直交する。但し、慣性センサS4は、6軸のうちの少なくとも1つに関するデータを計測できるように構成されていてもよい。本実施形態では、慣性センサS4は、3軸加速度センサと3軸ジャイロセンサとの組み合わせで構成されている。
慣性センサS4は、例えば、仮想水平面等の所定の平面に対する上部旋回体3の傾斜を検出するように構成されていてもよい。本実施形態では、慣性センサS4を構成する加速度センサは、上部旋回体3の前後軸回りの前後傾斜角(ロール角)及び左右軸回りの左右傾斜角(ピッチ角)を検出できるように構成されている。
慣性センサS4は、上部旋回体3の旋回角速度を検出するように構成されていてもよい。本実施形態では、慣性センサS4を構成するジャイロセンサは、上部旋回体3の旋回角速度及び旋回角度を検出するように構成されている。この場合、ジャイロセンサは、レゾルバ、ロータリエンコーダ等であってもよい。
撮像装置S6はショベル100の周辺の画像を取得するように構成されている。本実施形態では、撮像装置S6は、ショベル100の前方の空間を撮像する前カメラS6F、ショベル100の左方の空間を撮像する左カメラS6L、ショベル100の右方の空間を撮像する右カメラS6R、及び、ショベル100の後方の空間を撮像する後カメラS6Bを含む。
撮像装置S6は、例えば、CCD又はCMOS等の撮像素子を有する単眼カメラであり、撮像した画像を表示装置40に出力する。撮像装置S6は、ステレオカメラ又は距離画像カメラ等であってもよい。
前カメラS6Fは、例えば、キャビン10の天井、すなわちキャビン10の内部に取り付けられている。但し、キャビン10の屋根、又は、ブーム4の側面等、キャビン10の外部に取り付けられていてもよい。左カメラS6Lは、上部旋回体3の上面左端に取り付けられ、右カメラS6Rは、上部旋回体3の上面右端に取り付けられ、後カメラS6Bは、上部旋回体3の上面後端に取り付けられている。
通信装置48は、ショベル100の外部にある外部機器との通信を制御するように構成されている。本実施形態では、通信装置48は、通信ネットワーク200を介した外部機器との通信を制御する。
通信ネットワーク200は、主に、ショベル100、基地局21、サーバ22、及び通信端末23を相互接続できるように構成されている。通信ネットワーク200は、例えば、衛星通信網、携帯電話通信網、及びインターネット網等の少なくとも1つを含む。
通信端末23は、携帯通信端末23a及び固定通信端末23b等を含む。ショベル100、基地局21、サーバ22、及び通信端末23は、例えば、インターネットプロトコル等の通信プロトコルを用いて互いに接続される。通信ネットワーク200を介して接続されるショベル100、基地局21、サーバ22、及び通信端末23のそれぞれは1つであってもよく複数であってもよい。携帯通信端末23aは、ノートパソコン、タブレットPC、携帯電話、スマートフォン、スマートウォッチ、又はスマートグラス等であってもよい。
基地局21は、ショベル100が送信する情報を受信する外部施設である。基地局21とショベル100との間では、例えば、衛星通信網、携帯電話通信網、及びインターネット網等の少なくとも1つを通じて情報が送受信される。
サーバ22は、ショベル100の管理装置として機能するように構成されている。本実施形態では、サーバ22は、管理センタ等の外部施設に設置される装置であり、ショベル100が送信する情報を保存し且つ管理する。サーバ22は、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力インタフェース、入力装置、及びディスプレイ等を備えたコンピュータである。具体的には、サーバ22は、通信ネットワーク200を通じ、基地局21が受信した情報を取得・保存し、操作者(管理者)が必要に応じてその保存した情報を参照できるように管理する。
サーバ22は、通信ネットワーク200を通じてショベル100に関する1又は複数の設定を操作者(管理者)が実行できるように構成されていてもよい。具体的には、サーバ22は、操作者(管理者)が実行する1又は複数の設定に関する値をショベル100に対して送信し、コントローラ30に記憶されている1又は複数の設定に関する値を変更してもよい。
サーバ22は、通信ネットワーク200を通じてショベル100に関する情報を通信端末23に送信してもよい。具体的には、サーバ22は、所定の条件が満たされた場合に、或いは、通信端末23からの要求に応じ、ショベル100に関する情報を通信端末23に対して送信し、ショベル100に関する情報を通信端末23の操作者に伝えるようにしてもよい。
通信端末23は、ショベル100の支援装置として機能する。本実施形態では、通信端末23は、サーバ22に保存された情報を参照可能な装置であり、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力インタフェース、入力装置、及びディスプレイ等を備えたコンピュータである。通信端末23は、例えば、通信ネットワーク200を通じてサーバ22に接続され、ショベル100に関する情報を操作者(管理者)が閲覧できるように構成されていてもよい。すなわち、通信端末23は、サーバ22が送信するショベル100に関する情報を受信し、受信した情報を操作者(管理者)が閲覧できるように構成されていてもよい。
本実施形態では、サーバ22は、ショベル100が送信したショベル100に関する情報を管理する。そのため、操作者(管理者)は、サーバ22又は通信端末23に付属するディスプレイを通じてショベル100に関する情報を任意のタイミングで閲覧できる。
図2は、ショベル100の基本システムの構成例を示す図であり、機械的動力伝達ライン、作動油ライン、パイロットライン、及び電気制御ラインをそれぞれ二重線、実線、破線、及び点線で示している。
ショベル100の基本システムは、主に、エンジン11、レギュレータ13、メインポンプ14、パイロットポンプ15、コントロールバルブ17、操作装置26、吐出圧センサ28、操作圧センサ29、及びコントローラ30等を含む。
エンジン11は、ショベルの駆動源である。本実施形態では、エンジン11は、例えば、所定の回転数を維持するように動作するディーゼルエンジンである。また、エンジン11の出力軸は、メインポンプ14及びパイロットポンプ15のそれぞれの入力軸に連結されている。
メインポンプ14は、作動油ラインを介して作動油をコントロールバルブ17に供給するように構成されている。本実施形態では、メインポンプ14は、斜板式可変容量型油圧ポンプである。
レギュレータ13は、メインポンプ14の吐出量を制御するように構成されている。本実施形態では、レギュレータ13は、コントローラ30からの指令に応じてメインポンプ14の斜板傾転角を調節することによってメインポンプ14の吐出量を制御する。例えば、コントローラ30は、操作圧センサ29等の出力を受信し、必要に応じてレギュレータ13に対して指令を出力し、メインポンプ14の吐出量を変化させる。
パイロットポンプ15は、パイロットラインを介して操作装置26を含む1又は複数の油圧機器に作動油を供給するように構成されている。本実施形態では、パイロットポンプ15は、固定容量型油圧ポンプである。但し、パイロットポンプ15は、省略されてもよい。この場合、パイロットポンプ15が担っていた機能は、メインポンプ14によって実現されてもよい。すなわち、メインポンプ14は、コントロールバルブ17に作動油を供給する機能とは別に、絞り等により作動油の圧力を低下させた後で操作装置26等に作動油を供給する機能を備えていてもよい。
コントロールバルブ17は、ショベルにおける油圧システムを制御する油圧制御機構である。本実施形態では、コントロールバルブ17は、制御弁171~176を含むバルブブロックとして構成されている。コントロールバルブ17は、制御弁171~176を通じ、メインポンプ14が吐出する作動油を、1又は複数の油圧アクチュエータに選択的に供給できる。制御弁171~176は、メインポンプ14から油圧アクチュエータに流れる作動油の流量、及び、油圧アクチュエータから作動油タンクに流れる作動油の流量を制御する。油圧アクチュエータは、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、左側走行用油圧モータ1L、右側走行用油圧モータ1R、及び旋回用油圧モータ2Aを含む。旋回用油圧モータ2Aは、電動アクチュエータとしての旋回用電動発電機で置き換えられてもよい。
制御弁171は、旋回用油圧モータ2Aに対応し、制御弁172は、右側走行用油圧モータ1Rに対応し、制御弁173は、左側走行用油圧モータ1Lに対応している。また、制御弁174は、バケットシリンダ9に対応し、制御弁175は、アームシリンダ8に対応し、制御弁176は、ブームシリンダ7に対応している。
操作装置26は、操作者がアクチュエータの操作のために用いる装置である。アクチュエータは、油圧アクチュエータ及び電動アクチュエータの少なくとも一方を含む。本実施形態では、操作装置26は、パイロットラインを介して、パイロットポンプ15が吐出する作動油を、コントロールバルブ17内の対応する制御弁のパイロットポートに供給する。パイロットポートのそれぞれに供給される作動油の圧力(パイロット圧)は、油圧アクチュエータのそれぞれに対応する操作装置26の操作方向及び操作量に応じた圧力である。操作装置26は、パイロットラインを介し、パイロットポンプ15が吐出する作動油を、コントロールバルブ17内の対応する制御弁のパイロットポートに供給できるように構成されている。
吐出圧センサ28は、メインポンプ14の吐出圧を検出するように構成されている。本実施形態では、吐出圧センサ28は、検出した値をコントローラ30に対して出力する。
操作圧センサ29は、操作装置26を用いた操作者の操作内容を検出するように構成されている。本実施形態では、操作圧センサ29は、アクチュエータのそれぞれに対応する操作装置26の操作方向及び操作量を圧力の形で検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。操作装置26の操作内容は、操作圧センサ以外の他のセンサを用いて検出されてもよい。
コントローラ30は、状態判定部35及び振動強度判定部36を機能要素として有する。本実施形態では、各機能要素は、ソフトウェアで実現されているが、ハードウェアで実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
状態判定部35は、ショベル100の動作状態を判定するように構成されている。本実施形態では、状態判定部35は、情報取得装置が取得する情報に基づき、ショベル100の現在の動作状態が停止状態、作業状態、及び走行状態の何れであるかを判定する。情報取得装置が取得する情報は、ブーム角度、アーム角度、バケット角度、前後傾斜角(ピッチ角)、左右傾斜角(ロール角)、旋回角速度、旋回角度、撮像装置S6が撮像した画像、ブームロッド圧、ブームボトム圧、アームロッド圧、アームボトム圧、バケットロッド圧、バケットボトム圧、メインポンプ14の吐出圧、及び、操作装置26のそれぞれに関する操作圧等のうちの少なくとも1つを含む。情報取得装置は、ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、バケット角度センサS3、慣性センサS4、撮像装置S6、ブームロッド圧センサS7R、ブームボトム圧センサS7B、アームロッド圧センサS8R、アームボトム圧センサS8B、バケットロッド圧センサS9R、バケットボトム圧センサS9B、吐出圧センサ28、及び操作圧センサ29等のうちの少なくとも1つを含む。
停止状態は、エンジン11が稼動している状態で、且つ、走行アクチュエータ及び作業アクチュエータが何れも動作していない状態を意味する。本実施形態では、走行アクチュエータは、左側走行用油圧モータ1L及び右側走行用油圧モータ1Rである。作業アクチュエータは、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、及び旋回用油圧モータ2Aである。作業アクチュエータは、グラップル、ブレーカ、又はリフティングマグネット等を動作させる油圧アクチュエータを含んでいてもよい。作業状態は、走行アクチュエータが動作していない状態で、且つ、作業アクチュエータが動作している状態を意味する。走行状態は、走行アクチュエータが動作している状態を意味する。走行状態は、走行アクチュエータが動作している状態で、且つ、作業アクチュエータが動作している状態、及び、走行アクチュエータが動作している状態で、且つ、作業アクチュエータが動作していない状態を含む。
状態判定部35は、例えば、操作圧センサ29の出力(例えば、レバー入力状態)に基づき、走行アクチュエータ及び作業アクチュエータが何れも操作されていないことを検知した場合に、ショベル100の現在の動作状態が停止状態であると判定する。具体的には、状態判定部35は、右側走行用油圧モータ1Rに対応する制御弁172のパイロットポートに作用する操作圧が所定圧以上の場合に右側走行用油圧モータ1Rが操作されていると判定し、所定圧未満の場合に右側走行用油圧モータ1Rが操作されていないと判定する。他の油圧アクチュエータについても同様である。
また、状態判定部35は、例えば、操作圧センサ29の出力に基づき、作業アクチュエータが操作されていることを検知し、且つ、走行アクチュエータが操作されていないことを検知した場合に、ショベル100の現在の動作状態が作業状態であると判定する。
また、状態判定部35は、例えば、操作圧センサ29の出力に基づき、走行アクチュエータが操作されていることを検知した場合に、ショベル100の現在の動作状態が走行状態であると判定する。
振動強度判定部36は、所定のタイミング毎に振動の大きさを判定するように構成されている。振動強度判定部36は、例えば、エンジン11が始動された瞬間から所定のタイミング毎に振動の大きさを判定するように構成されている。本実施形態では、振動強度判定部36は、停止状態の累積時間が所定の第1設定時間に達する度に停止状態での振動の大きさを判定するように構成され、作業状態の累積時間が所定の第2設定時間に達する度に作業状態での振動の大きさを判定するように構成され、且つ、走行状態の累積時間が所定の第3設定時間に達する度に走行状態での振動の大きさを判定するように構成されている。第1設定時間、第2設定時間、及び第3設定時間は、本実施形態では、同じ長さの時間(例えば数分程度の時間)であるが、それぞれ異なる長さの時間であってもよい。また、第1設定時間、第2設定時間、及び第3設定時間は、数秒程度の時間であってもよく、数十分程度の時間であってもよく、数時間程度の時間であってもよい。
停止状態の累積時間の計数は、第1設定時間に達する毎にリセットされるが、停止状態が他の動作状態に切り換わったときにはリセットされずに中断される。そして、停止状態の累積時間の計数は、停止状態が再開されたときに再開される。作業状態の累積時間の計数、及び、走行状態の累積時間の計数についても同様である。
そして、振動強度判定部36は、慣性センサS4の出力に基づいて振動の大きさを算出するように構成されている。本実施形態では、振動強度判定部36は、停止状態が開始してからその累積時間が第1設定時間T1に達する迄の間に所定の制御周期(例えば数十ミリ秒)毎に取得した慣性センサS4の出力と、以下の式(1)とに基づき、今回の停止状態での振動の大きさである振動強度VL1を算出する。なお、停止状態が開始してからその累積時間が第1設定時間T1に達する迄の期間は、停止状態の累積時間の計数が中断されている期間を除く。x1、y1、及びz1は、今回の停止状態において、所定の制御周期毎に取得される、上部旋回体3の前後軸方向、左右軸方向、及び上下軸方向における加速度である。また、振動強度判定部36は、必ずしも慣性センサS4の出力に基づいて振動の大きさを算出する必要は無く、慣性センサS4以外のブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、及びバケット角度センサS3等の少なくとも1つの出力に基づいて振動の大きさを算出してもよい。また、ショベル100の走行中は、アタッチメントが激しく操作されることもないため、振動強度判定部36は、アタッチメントに取り付けられたブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、及びバケット角度センサS3の少なくとも1つの出力を用いて振動の大きさを算出することも可能である。
Figure 0007445665000001
また、振動強度判定部36は、作業状態が開始してからその累積時間が第2設定時間T2に達する迄の間に所定の制御周期毎に取得した慣性センサS4の出力と、以下の式(2)とに基づき、今回の作業状態での振動の大きさである振動強度VL2を算出する。なお、作業状態が開始してからその累積時間が第2設定時間T2に達する迄の期間は、作業状態の累積時間の計数が中断されている期間を除く。x2、y2、及びz2は、今回の作業状態において、所定の制御周期毎に取得される、上部旋回体3の前後軸方向、左右軸方向、及び上下軸方向における加速度である。
Figure 0007445665000002
同様に、振動強度判定部36は、走行状態が開始してからその累積時間が第3設定時間T3に達する迄の間に所定の制御周期毎に取得した慣性センサS4の出力と、以下の式(3)とに基づき、今回の作業状態での振動の大きさである振動強度VL3を算出する。なお、走行状態が開始してからその累積時間が第3設定時間T3に達する迄の期間は、走行状態の累積時間の計数が中断されている期間を除く。x3、y3、及びz3は、今回の走行状態において、所定の制御周期毎に取得される、上部旋回体3の前後軸方向、左右軸方向、及び上下軸方向における加速度である。
Figure 0007445665000003
そして、振動強度判定部36は、算出した振動強度を外部に送信するように構成されている。本実施形態では、振動強度判定部36は、通信装置48を通じ、算出した振動強度を含む振動に関する情報をサーバ22に送信するように構成されている。
振動に関する情報を受信したサーバ22は、振動強度を複数のレベルに分類するように構成されている。本実施形態では、サーバ22は、振動強度VL1、VL2、及びVL3のそれぞれを9つのレベルに分類するように構成されている。
例えば、サーバ22は、停止状態における振動強度VL1が第1閾値TL1以上で且つ第2閾値TL2(>TL1)未満の場合に第1レベル(最小レベル)にあると判定し、振動強度VL1が第2閾値TL2以上で且つ第3閾値TL3(>TL2)未満の場合に第2レベルにあると判定する。第3レベルから第9レベル(最大レベル)についても同様である。なお、振動強度のレベル(以下、「振動強度レベル」とする。)の数は、8つ以下であってもよく、10個以上であってもよい。
第1閾値TL1から第9閾値TL9等の振動強度レベル別の閾値は、予め記憶されている固定値であってもよく、動的に調整されてもよい。例えば、サーバ22は、アタッチメントの姿勢に基づいて振動強度レベル毎に設定されている閾値のそれぞれを調整してもよい。なお、アタッチメントの姿勢は、姿勢センサの出力に基づいて導き出される。この場合、振動強度判定部36は、振動強度と共に、姿勢センサの出力又はその出力に基づいて導き出されたアタッチメントの姿勢に関する情報を、振動に関する情報として、サーバ22に送信してもよい。
また、サーバ22は、振動の大きさが判定された回数(判定回数)を振動強度レベル毎にカウントするように構成されている。本実施形態では、サーバ22は、9つの振動強度レベルのそれぞれに関して判定回数をカウントするように構成されている。
また、振動強度判定部36は、振動強度を複数のレベルに分類するように構成されていてもよく、判定回数を振動強度レベル毎にカウントするように構成されていてもよい。この場合、振動強度判定部36は、分類結果又はカウント結果を振動に関する情報としてサーバ22に送信してもよい。
次に、図3を参照し、コントローラ30が走行中の振動の強度を判定する処理(以下、「走行振動強度判定処理」とする。)の一例について説明する。図3は、走行振動強度判定処理の一例のフローチャートである。本実施形態では、コントローラ30は、所定の制御周期で繰り返しこの走行振動強度判定処理を実行する。なお、以下の走行振動強度判定処理に関する説明は、コントローラ30が作業中の振動の強度を判定する処理である作業振動強度判定処理、又は、コントローラ30が停止中の振動の強度を判定する処理である停止振動強度判定処理にも同様に適用される。
最初に、コントローラ30は、走行中であるか否かを判定する(ステップST1)。本実施形態では、コントローラ30における状態判定部35は、走行操作が行われているときに、走行中であると判定する。具体的には、コントローラ30は、操作圧センサ29の出力に基づいて走行レバーが操作されているか否かを判定する。そして、コントローラ30は、走行レバーが操作されていると判定した場合に走行中であると判定し、走行レバーが操作されていないと判定した場合に走行中でないと判定する。
走行中でないと判定した場合(ステップST1のNO)、コントローラ30は、今回の走行振動強度判定処理を終了させる。
走行中であると判定した場合(ステップST1のYES)、コントローラ30は、振動に関する情報を記録する(ステップST2)。振動に関する情報の記録は、揮発性記憶装置への記憶(書き込み)であってもよく、不揮発性記憶装置への記憶(書き込み)であってもよい。揮発性記憶装置への記憶の場合、振動に関する情報は、少なくとも所定時間だけ消去されないよう或いは上書きされないように記憶される。本実施形態では、コントローラ30における振動強度判定部36は、姿勢センサ、シリンダ圧センサ、及び吐出圧センサ28等の少なくとも2つの出力を同期して時系列で記録する。但し、コントローラ30は、走行中であるか否かにかかわらず、姿勢センサ、シリンダ圧センサ、及び吐出圧センサ28等の少なくとも1つの出力を継続的に記録するように構成されていてもよい。この場合、コントローラ30は、走行中に記録したデータと非走行中に記録されたデータとを区別できるように構成されていてもよい。
その後、コントローラ30は、走行状態の累積時間が所定時間に達したか否かを判定する(ステップST3)。本実施形態では、振動強度判定部36は、継続的に或いは断続的に続く走行状態の累積時間が第3設定時間T3に達したか否かを判定する。
走行状態の累積時間が所定時間に達していないと判定した場合(ステップST3のNO)、コントローラ30は、今回の走行振動強度判定処理を終了させる。
走行状態の累積時間が所定時間に達したと判定した場合(ステップST3のYES)、コントローラ30は、振動強度を判定する(ステップST4)。本実施形態では、振動強度判定部36は、式(3)を用い、走行状態の累積時間が計数されていた期間における振動強度VL3を導き出す。そして、振動強度VL3が第1閾値TL1以上で且つ第2閾値TL2未満の場合に第1レベルにあると判定し、振動強度VL3が第2閾値TL2以上で且つ第3閾値TL3未満の場合に第2レベルにあると判定する。第3レベルから第9レベルについても同様である。なお、本実施形態では、走行状態の累積時間が第3設定時間T3に達したと判定した場合、振動強度判定部36は、走行状態の累積時間をリセットし、且つ、振動強度のレベルの判定結果を含む振動に関する情報をサーバ22に送信する。但し、振動強度判定部36は、振動強度のレベルの判定結果ではなく振動強度VL3を含む振動に関する情報をサーバ22に送信してもよい。この場合、サーバ22は、受信した振動強度VL3に基づいて振動強度のレベルを判定してもよい。或いは、振動強度判定部36は、振動強度のレベルの判定結果でも振動強度VL3でもなく、振動強度VL3を算出するために利用される走行中に記録したデータを含む振動に関する情報をサーバ22に送信してもよい。この場合、サーバ22は、受信したデータに基づいて振動強度VL3を算出し、更に、振動強度VL3に基づいて振動強度のレベルを判定してもよい。
この際、サーバ22は、設定情報及び作業環境情報等の少なくとも1つも同時に取得し振動強度と合わせて記憶してもよい。設定情報には走行モードに関する情報(例えば低速高トルクモード又は高速低トルクモードの何れが選択されているか等)、エンジン設定モードに関する情報(例えば設定回転数又は設定馬力等に関する情報)が含まれる。作業環境情報には、施工情報、天候情報又は走行面情報等が含まれ、例えば撮像装置S6により取得される。走行面情報には走行面の凹凸の度合い又は走行面の種類等が含まれる。走行面の種類は、例えば、「粘土」、「シルト」、「砂」、「小石(礫・レキ)」、「粗石」、「コンクリート」、「鉄板」、又は「アスファルト」等である。走行面の種類は、ショベル100の位置情報を基に外部サーバに登録された地理情報等を用いて決定されてもよい。
その後、サーバ22は、振動強度のレベル毎に判定回数をカウントする(ステップST5)。本実施形態では、サーバ22は、サーバ22における不揮発性記憶装置に記憶されている振動強度テーブルを更新する。但し、判定回数のカウントは、コントローラ30で実行されてもよい。この場合、振動強度テーブルは、コントローラ30における不揮発性記憶装置に記憶されていてもよい。そして、振動強度判定部36は、この時点で、判定回数のカウント結果を振動に関する情報としてサーバ22に送信してもよい。
振動強度テーブルは、振動強度のレベル毎の判定回数を管理するための参照テーブルである。振動強度テーブルは、振動強度のレベル毎に判定回数を記憶する電子的カウンタを含む。振動強度判定部36は、例えば、今回の走行状態における振動強度が第1レベルであると判定した場合、第1レベルに関する電子的カウンタを1だけインクリメントし、今回の走行状態における振動強度が第2レベルであると判定した場合、第2レベルに関する電子的カウンタを1だけインクリメントする。他の振動強度のレベルについても同様である。
ここで図4を参照し、ショベル100の3つの動作状態(停止状態、作業状態、及び走行状態)のそれぞれの累積時間と振動に関する情報の送信タイミングとの関係について説明する。図4は、ショベル100の3つの動作状態のそれぞれのON/OFFの時間的推移を示す。図4の縦軸は各動作状態のON/OFFに対応し、横軸は時間に対応している。走行状態がONであることは、ショベル100の動作状態が走行状態であることを表し、作業状態がONであることは、ショベル100の動作状態が作業状態であることを表し、停止状態がONであることは、ショベル100の動作状態が走行状態であることを表している。また、図4における斜線ハッチング及びクロスハッチングは、所定の設定時間毎の纏まりを表している。
図4に示すように、時刻t0において走行レバーが操作されると、コントローラ30は、ショベル100の動作状態が走行状態であると判定し、走行状態の累積時間の計数を開始させる。そして、コントローラ30は、慣性センサS4の出力を、走行中の振動に関する情報として不揮発性記憶装置に記録する。
そして、時刻t1において走行状態の累積時間D1が第3設定時間T3に達すると、コントローラ30は、時刻t0~時刻t1の間に繰り返し取得された慣性センサS4の出力に基づいて振動強度VL3を算出する。そして、コントローラ30は、算出した振動強度VL3を含む振動に関する情報を、走行中における振動に関する情報としてサーバ22に向けて送信する。
また、コントローラ30は、時刻t1において走行レバーの操作が中止され且つブーム操作レバーが操作されると、ショベル100の動作状態が走行状態から作業状態に切り換わったと判定し、走行状態の累積時間の計数を中止させ、且つ、作業状態の累積時間の計数を開始させる。このとき、コントローラ30は、走行状態の累積時間をゼロにリセットする。そして、コントローラ30は、慣性センサS4の出力を、作業中の振動に関する情報として不揮発性記憶装置に記録する。
その後、時刻t2においてブーム操作レバーの操作が中止されると、コントローラ30は、ショベル100の動作状態が作業状態から停止状態に切り換わったと判定し、作業状態の累積時間の計数を中断させ、且つ、停止状態の累積時間の計数を開始させる。このとき、コントローラ30は、作業中の振動強度VL2を算出することはなく、作業状態の累積時間D2をゼロにリセットすることもない。作業状態の累積時間D2は第2設定時間T2に達していないためである。その後、コントローラ30は、慣性センサS4の出力を、停止中の振動に関する情報として不揮発性記憶装置に記録する。
その後、時刻t3において走行レバーが操作されると、コントローラ30は、ショベル100の動作状態が停止状態から走行状態に切り換わったと判定し、停止状態の累積時間の計数を中断させ、且つ、走行状態の累積時間の計数を開始させる。このとき、コントローラ30は、停止中の振動強度VL1を算出することはなく、停止状態の累積時間D3をゼロにリセットすることもない。停止状態の累積時間D3は第1設定時間T1に達していないためである。その後、コントローラ30は、慣性センサS4の出力を、走行中の振動に関する情報として不揮発性記憶装置に記録する。
その後、時刻t4において走行レバーの操作が中止され且つブーム操作レバーが操作されると、コントローラ30は、ショベル100の動作状態が走行状態から作業状態に切り換わったと判定し、走行状態の累積時間の計数を中断させ、且つ、作業状態の累積時間の計数を再開させる。このとき、コントローラ30は、走行中の振動強度VL3を算出することはなく、走行状態の累積時間D4をゼロにリセットすることもない。走行状態の累積時間D4は第3設定時間T3に達していないためである。その後、コントローラ30は、慣性センサS4の出力を、作業中の振動に関する情報として不揮発性記憶装置に記録する。
その後、時刻t5においてブーム操作レバーの操作が中止され且つ走行レバーが操作されると、コントローラ30は、ショベル100の動作状態が作業状態から走行状態に切り換わったと判定し、作業状態の累積時間の計数を中断させ、且つ、走行状態の累積時間の計数を再開させる。このとき、コントローラ30は、作業中の振動強度VL2を算出することはなく、作業状態の累積時間(D2+D5)をゼロにリセットすることもない。作業状態の累積時間(D2+D5)は第2設定時間T2に達していないためである。その後、コントローラ30は、慣性センサS4の出力を、走行中の振動に関する情報として不揮発性記憶装置に記録する。
その後、時刻t6において走行状態の累積時間(D4+D6)が第3設定時間T3に達すると、コントローラ30は、時刻t3~時刻t4の間と時刻t5~時刻t6の間とで繰り返し取得された慣性センサS4の出力に基づいて振動強度VL3を算出する。そして、コントローラ30は、算出した振動強度VL3を含む振動に関する情報を、走行中における振動に関する情報としてサーバ22に向けて送信する。
また、コントローラ30は、時刻t6において走行状態の累積時間(D4+D6)をゼロにリセットした後で、走行状態の累積時間の計数を再開する。そして、コントローラ30は、その後も、慣性センサS4の出力を、走行中の振動に関する情報として不揮発性記憶装置に記録する。
その後、時刻t7において走行レバーの操作が中止されると、コントローラ30は、ショベル100の動作状態が走行状態から停止状態に切り換わったと判定し、走行状態の累積時間の計数を中断させ、且つ、停止状態の累積時間の計数を開始させる。このとき、コントローラ30は、走行中の振動強度VL3を算出することはなく、走行状態の累積時間D7をゼロにリセットすることもない。走行状態の累積時間D7は第3設定時間T3に達していないためである。その後、コントローラ30は、慣性センサS4の出力を、停止中の振動に関する情報として不揮発性記憶装置に記録する。
その後、時刻t8においてブーム操作レバーが操作されると、コントローラ30は、ショベル100の動作状態が停止状態から作業状態に切り換わったと判定し、停止状態の累積時間の計数を中断させ、且つ、作業状態の累積時間の計数を再開させる。このとき、コントローラ30は、停止中の振動強度VL1を算出することはなく、停止状態の累積時間(D3+D8)をゼロにリセットすることもない。停止状態の累積時間(D3+D8)は第1設定時間T1に達していないためである。その後、コントローラ30は、慣性センサS4の出力を、作業中の振動に関する情報として不揮発性記憶装置に記録する。
その後、時刻t9において作業状態の累積時間(D2+D5+D9)が第2設定時間T2に達すると、コントローラ30は、時刻t1~時刻t2の間と時刻t4~時刻t5の間と時刻t8~時刻t9の間とで繰り返し取得された慣性センサS4の出力に基づいて振動強度VL2を算出する。そして、コントローラ30は、算出した振動強度VL2を含む振動に関する情報を、作業中における振動に関する情報としてサーバ22に向けて送信する。
このように、コントローラ30は、第3設定時間T3分の走行中の振動に関する情報を収集する毎に振動強度VL3を算出し、算出した振動強度VL3を含む走行中の振動に関する情報をサーバ22に向けて送信する。また、コントローラ30は、第2設定時間T2分の作業中の振動に関する情報を収集する毎に振動強度VL2を算出し、算出した振動強度VL2を含む作業中の振動に関する情報をサーバ22に向けて送信する。同様に、コントローラ30は、第1設定時間T1分の停止中の振動に関する情報を収集する毎に振動強度VL1を算出し、算出した振動強度VL1を含む停止中の振動に関する情報をサーバ22に向けて送信する。
この構成により、コントローラ30は、通信量を抑制しながら、振動に関する情報を適切なタイミングでサーバ22に送信できる。但し、コントローラ30は、振動に関する情報を継続的にすなわちリアルタイムでサーバ22に向けて送信してもよい。
次に、図5を参照し、作業現場毎に異なるショベル100の動作状態の内訳について説明する。図5は、ショベル100の過去の動作状態の内訳を示す表である。
図5は、作業現場Aでは、走行状態の合計累積時間が0.2時間、停止状態の合計累積時間が0.3時間、及び、作業状態の合計累積時間が0.5時間であったこと、並びに、作業現場Bでは、走行状態の合計累積時間が0.1時間、停止状態の合計累積時間が0.5時間、及び、作業状態の合計累積時間が0.6時間であったことを示している。なお、走行状態の合計累積時間は、例えば、第3設定時間T3に達する度にリセットされる各累積時間の合計である。作業状態の合計累積時間、及び、停止状態の合計累積時間についても同様である。
サーバ22は、ショベル100から送信される振動に関する情報に基づき、図5に示すような表を表示装置に表示させることができる。この場合、振動に関する情報は、ショベル100の位置情報等の作業現場を特定するための情報を含んでいてもよい。また、走行状態の合計累積時間は、サーバ22が走行中の振動に関する情報を受信した回数に基づいて算出されてもよい。例えば、走行状態の合計累積時間は、走行状態であると判定された回数に第3設定時間T3を乗じた時間であってもよい。停止状態の合計累積時間及び作業状態の合計累積時間についても同様である。
図5に示すような表を見たショベルの管理者は、例えば、土木作業現場で利用されるショベルでは、砕石作業現場又はリサイクル作業現場で利用されるショベルよりも走行状態の合計累積時間が大きくなるといった傾向、又は、特定の作業現場では作業状態の合計累積時間が他の動作状態のそれぞれの合計累積時間よりも大きくなるといった傾向等を把握できる。
次に、図6A~図6Cを参照し、振動強度テーブルについて説明する。図6A~図6Cは、振動強度テーブルの概念図を示す。具体的には、図6Aは、図4における時刻t0より前の時点における振動強度テーブルの状態、すなわち、振動強度テーブルの初期状態を示す。図6Bは、図4の時刻t1の直後、すなわち、走行中の振動強度VL3の1回目のレベル判定が行われた直後の振動強度テーブルの状態を示す。図6Cは、図4の時刻t6の直後、すなわち、走行中の振動強度VL3の2回目のレベル判定が行われた直後の振動強度テーブルの状態を示す。図4、図6A、図6B、及び図6Cに示す例では、コントローラ30は、振動強度VL3のレベル判定を行う度に、判定結果を含む振動に関する情報をサーバ22に送信する。そのため、サーバ22は、時刻t1において振動強度VL3が第4レベルに分類された場合、サーバ22における不揮発性記憶装置に記憶されている振動強度テーブルを参照し、第4レベルに関する電子的カウンタを1だけインクリメントしている。また、コントローラ30は、時刻t6において振動強度VL3が第8レベルに分類された場合、サーバ22における不揮発性記憶装置に記憶されている振動強度テーブルを参照し、第8レベルに関する電子的カウンタを1だけインクリメントしている。
但し、コントローラ30は、所定の条件が満たされたときに、コントローラ30の不揮発性記憶装置における振動強度テーブルに記憶されている情報を外部に送信してもよい。所定の条件は、例えば、所定時刻になったとき、判定回数のカウントを開始してから所定時間が経過したとき、判定回数が所定回数を超えたとき、又は、所定の操作が行われたとき等を含む。所定の操作は、例えば、所定のボタンの押下又はエンジンスイッチのオフ操作等を含む。また、コントローラ30は、振動強度テーブルに記憶されている情報が外部に送信された後で振動強度テーブルの電子的カウンタをリセットしてもよい。
次に、図7を参照し、振動に関する情報の表示例について説明する。図7は、サーバ22に付属のディスプレイに表示される振動に関する情報の一例を示す。
本実施形態では、コントローラ30は、所定の時刻になったときに、振動強度テーブルに記憶されている情報を振動に関する情報としてサーバ22に向けて送信する。振動に関する情報を受信したサーバ22は、サーバ22又は通信端末23に付属のディスプレイで振動に関する情報が閲覧可能となるように、所定の記憶領域にその情報を記憶する。その結果、管理者は、サーバ22又は通信端末23に付属のディスプレイで振動に関する情報を閲覧できるようになる。
具体的には、図7は、走行中の振動強度の判定が同程度の回数(例えば数百回)だけ行われた2台のショベル100に関する振動強度レベル毎の頻度を示すヒストグラムである。横軸は9段階の振動強度レベルに対応する。横軸の「Lv1」は第1レベルを意味する。「Lv2」、「Lv3」、・・・「Lv9」についても同様である。縦軸は振動強度レベル毎の判定回数に対応する。また、白のビン(棒)は土木作業現場で利用された第1ショベルに関し、黒のビン(棒)は砕石作業現場で利用された第2ショベルに関する。
図7に示すように、第1ショベルでは、振動強度レベルが第3レベル~第5レベルであると判定された回数が比較的多く、第4レベルであると判定された回数が最も多くなっている。一方で、第2ショベルでは、振動強度レベルが第6レベル~第8レベルであると判定された回数が比較的多く、第7レベルであると掘削された回数が最も多くなっている。図7に示すような振動に関する情報を閲覧した管理者は、土木作業現場で利用される第1ショベルの消耗度よりも、砕石作業現場で利用される第2ショベルの消耗度が高くなっていることを認識できる。また、管理者は、ショベルの償却期間をより適切に判断できる。なお、砕石作業現場でのクローラシューの接地面積は、典型的には、土木作業現場でのクローラシューの接地面積よりも小さくなる。クローラシューは、土木作業現場におけるような土ではなく、比較的大きな石と接触するためである。また、ショベル100の消耗度は、例えば、キャビン10の疲労度合い、クローラシュー若しくはアイドラローラ等の摩耗度合い、又は、締結部材としてのボルト若しくはネジ等の緩みを含む。
このように、管理者は、ディスプレイ上で振動に関する情報を閲覧することで、ショベルの消耗度をより正確に把握できる。そのため、管理者は、作業現場から遠く離れた場所にいる場合であっても、ショベル100の消耗度に応じた適切なメンテナンスメニューを設定できる。また、管理者は、アワーメータを利用して算出されるアタッチメント又はエンジンに対する負荷に基づくショベル100の消耗度の把握に比べ、ショベル100の消耗度をより正確に把握できるため、長期的且つ安定的なショベル100の稼動を確保できる。また、管理者は、図7に示すような振動に関する情報を利用することで、属人性を排した定量的なショベル100の消耗度の判断を行うことができる。
上述のように、本発明の実施形態に係るショベル100は、下部走行体1と、所定のタイミング毎に走行振動を判定するように構成されている制御装置としてのコントローラ30と、を備えている。この構成により、ショベル100は、ショベル100の管理者がショベル100の消耗度をより正確に把握できるようにする。
コントローラ30は、望ましくは、走行中の振動である走行振動の大きさを複数のレベルに分類し、且つ、レベル毎に判定回数をカウントするように構成されている。この構成により、ショベル100の管理者は、特定のショベル100がどのように使用されたかをより詳細に把握できる。
また、走行振動の大きさは、望ましくは、上部旋回体3に取り付けられた慣性センサS4の出力に基づいて算出される。但し、コントローラ30は、下部走行体1に取り付けられた慣性センサの出力に基づいて走行振動を算出するように構成されていてもよい。或いは、コントローラ30は、下部走行体1及び上部旋回体3の少なくとも一方に取り付けられた画像センサが取得した周囲の画像の変化に基づいて走行振動の大きさを算出してもよく、下部走行体1及び上部旋回体3の少なくとも一方に取り付けられた傾斜センサ又は振動センサ等の出力に基づいて走行振動の大きさを算出してもよい。或いは、コントローラ30は、燃料残量センサの出力(燃料タンク内における燃料の液面に浮かぶフロートの上下動を表す値)に基づいて走行振動の大きさを算出してもよい。すなわち、コントローラ30は、下部走行体1及び上部旋回体3の少なくとも一方に取り付けられた、慣性センサ以外の他のセンサの出力に基づき、走行振動の大きさを算出するように構成されていてもよい。この構成により、ショベル100は、例えば既存のセンサを用いて走行振動の大きさを容易に導き出すことができる。
また、コントローラ30は、振動強度レベル毎に、割合の高い作業環境情報を算出し、その結果を同時に表示させてもよい。割合の高い作業環境情報は、例えば、割合の高い走行面の種類に関する情報である。具体的には、特定の振動強度レベルの判定回数が10回であり、そのうちの6回に関する走行面の種類が「粘土」であり、そのうちの2回に関する走行面の種類が「鉄板」であり、残りの2回に関する走行面の種類が「コンクリート」であった場合、その特定の振動強度レベルに関して最も割合の高い走行面の種類は「粘土」となる。そして、振動強度レベルとしての第1レベルに関し、最も割合の高い走行面の種類が「粘土」であった場合、振動強度レベルを表すテキスト情報「Lv1」の下方に、走行面の種類を表すテキスト情報「粘土」とその割合(例えば60%)が表示される。同様に、コントローラ30は、振動強度レベル毎に、割合の高い設定情報又は施工情報(岩石掘削、平地掘削、高所掘削、岩盤掘削、積込み、地面の均し、法面の均し、又は解体等の作業の種類に関する情報)を算出し、その結果を同時に表示させてもよい。割合の高い施工情報は、例えば、割合の高い作業の種類に関する情報である。具体的には、特定の振動強度レベルの判定回数が10回であり、そのうちの7回に関する作業の種類が「高所掘削」であり、そのうちの2回に関する作業の種類が「平地掘削」であり、残りの1回に関する作業の種類が「積込み」であった場合、その特定の振動強度レベルに関して最も割合の高い作業の種類は「高所掘削」となる。そして、振動強度レベルとしての第9レベルに関し、最も割合の高い作業の種類が「高所掘削」であった場合、振動強度レベルを表すテキスト情報「Lv9」の下方に、作業の種類を表すテキスト情報「高所掘削」とその割合(例えば70%)が表示される。
また、本発明の実施形態に係るショベル100の管理装置としてのサーバ22は、ショベル100に接続され、レベル毎にカウントされた判定回数を保存し且つ管理するように構成されている。所定のタイミング毎に判定されるショベル100の走行振動の大きさは、複数のレベルに分類される。ショベル100の管理者は、サーバ22が管理しているレベル毎にカウントされた判定回数に関する情報を利用することで、ショベル100の消耗度をより正確に把握できる。
サーバ22は、望ましくは、レベル毎にカウントされた判定回数を表示するように構成されている。ショベル100の管理者は、例えば、サーバ22に付属のディスプレイに表示された振動に関する情報を見ることで、ショベル100の消耗度をより正確に把握できる。また、管理者は、複数台のショベルのそれぞれに対応する振動に関する情報を同時に見ることで、複数台のショベルの消耗度を容易に比較できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に制限されることはない。上述した実施形態は、本発明の範囲を逸脱することなしに、種々の変形又は置換等が適用され得る。また、別々に説明された特徴は、技術的な矛盾が生じない限り、組み合わせが可能である。
例えば、上述の実施形態では、振動に関する情報は、図7に示すように、走行中の振動強度の判定が同程度の回数(例えば数百回)だけ行われた2台のショベル100に関する振動強度レベル毎の頻度を示すヒストグラムとして表示されている。しかしながら、振動に関する情報は、例えば、振動強度の判定が同程度の回数だけ行われた複数台のショベルに関する散布図として表示されてもよい。具体的には、振動に関する情報は、作業中の振動強度を横軸とし走行中の振動強度を縦軸とする散布図として表示されてもよい。また、振動に関する情報は、例えば、レーダーチャート等の他の表示形態で表示されてもよい。
また、上述の実施形態では、振動に関する情報は、サーバ22又は通信端末23に付属のディスプレイに表示されているが、キャビン10内に設置された表示装置40に表示されてもよい。また、振動に関する情報は、建設機械としてのショベル、支援装置としての通信端末23、及び、管理装置としてのサーバ22のそれぞれにおける表示装置に表示されてもよい。なお、振動に関する情報は、サーバ22又は通信端末23に付属のスピーカを通じ、音声情報として出力されてもよい。
また、コントローラ30は、基地局21を介さずに、支援装置としての通信端末23に振動に関する情報を直接送信してもよい。
本願は、2019年8月5日に出願した日本国特許出願2019-143629号に基づく優先権を主張するものであり、この日本国特許出願の全内容を本願に参照により援用する。
1・・・下部走行体 1L・・・左側走行用油圧モータ 1R・・・右側走行用油圧モータ 2・・・旋回機構 2A・・・旋回用油圧モータ 3・・・上部旋回体 4・・・ブーム 5・・・アーム 6・・・バケット 7・・・ブームシリンダ 8・・・アームシリンダ 9・・・バケットシリンダ 10・・・キャビン 11・・・エンジン 13・・・レギュレータ 14・・・メインポンプ 15・・・パイロットポンプ 17・・・コントロールバルブ 21・・・基地局 22・・・サーバ 23・・・通信端末 23a・・・携帯通信端末 23b・・・固定通信端末 26・・・操作装置 28・・・吐出圧センサ 29・・・操作圧センサ 30・・・コントローラ 35・・・状態判定部 36・・・振動強度判定部 40・・・表示装置 42・・・入力装置 43・・・音出力装置 47・・・記憶装置 48・・・通信装置 100・・・ショベル 171~176・・・制御弁 200・・・通信ネットワーク S1・・・ブーム角度センサ S2・・・アーム角度センサ S3・・・バケット角度センサ S4・・・慣性センサ S6・・・撮像装置 S6B・・・後カメラ S6F・・・前カメラ S6L・・・左カメラ S6R・・・右カメラ S7B・・・ブームボトム圧センサ S7R・・・ブームロッド圧センサ S8B・・・アームボトム圧センサ S8R・・・アームロッド圧センサ S9B・・・バケットボトム圧センサ S9R・・・バケットロッド圧センサ P1、P2・・・測位装置

Claims (9)

  1. 下部走行体と、
    所定のタイミング毎に走行振動を判定して建設機械の管理者が建設機械の消耗度を把握できるように構成されている制御装置と、を備え
    前記制御装置は、走行振動の大きさを複数のレベルに分類し、且つ、レベル毎に頻度を表す判定回数をカウントするように構成されている、
    建設機械。
  2. 前記所定のタイミングは、継続的に或いは断続的に続く走行状態の累積時間が所定の設定時間に達したときである、
    請求項1に記載の建設機械。
  3. 走行振動の大きさは、前記下部走行体、及び、前記下部走行体に旋回可能に搭載される上部旋回体の少なくとも一方に取り付けられたセンサの出力に基づいて算出される、
    請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記制御装置は、レベル毎に作業環境情報を算出する、
    請求項2に記載の建設機械。
  5. 下部走行体と、
    所定のタイミング毎に走行振動を判定するように構成されている制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、走行振動の大きさを複数のレベルに分類し、レベル毎に判定回数をカウントし、且つ、レベル毎に施工情報を算出するように構成されている
    設機械。
  6. 所定のタイミング毎に判定され、且つ、複数のレベルに分類される、下部走行体を備えた建設機械の走行振動の大きさに関する、レベル毎にカウントされた判定回数をレベル毎の頻度として表示して建設機械の管理者が建設機械の消耗度を把握できるようにする、
    建設機械の表示装置。
  7. 所定のタイミング毎に判定され、且つ、複数のレベルに分類される、下部走行体を備えた建設機械の走行振動に関する、レベル毎に算出された作業環境情報又は施工情報を表示する、
    請求項6に記載の建設機械の表示装置。
  8. 所定のタイミング毎に判定される下部走行体を備えた建設機械の走行振動の大きさを複数のレベルに分類し、且つ、レベル毎にカウントされた判定回数をレベル毎の頻度として保存し且つ管理して建設機械の管理者が建設機械の消耗度を把握できるように構成されている、
    建設機械の管理装置。
  9. 所定のタイミング毎に判定される下部走行体を備えた建設機械の走行振動を複数のレベルに分類し、且つ、レベル毎に算出された作業環境情報又は施工情報を保存し且つ管理するように構成されている、
    請求項8に記載の建設機械の管理装置。
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