JP7444733B2 - ステータの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機に設けられるステータの製造方法に関する。
電動機や発電機等の回転電機は、ステータコイルが巻き付けられたステータを備えている(特許文献1~5参照)。ステータに巻き付けられるステータコイルとして、略U字状に曲げられた複数のセグメントコイルからなるステータコイルが提案されている。
特開2013-9499号公報 特開2012-44831号公報 特開2012-170311号公報 特開2016-82624号公報 特開2018-117402号公報
ところで、ステータコイルを構成するセグメントコイルは、ステータコアに形成された複数のスロットに収容される。また、ステータ製造時にはスロットとセグメントコイルとの隙間にワニスが注入されており、このワニスを硬化させることでステータコアにセグメントコイルが固定されている。しかしながら、ワニスによってセグメントコイルを固定することは、ステータの固有振動数にバラツキを生じさせる要因である。すなわち、スロット内の全域にワニスを浸透させることは困難であり、ワニスによるセグメントコイルの固定箇所が一律に定まらないことから、製造される各ステータの固有振動数にはバラツキが生じていた。このように、ステータの固有振動数にバラツキが生じることは、モータ全体の設計を困難にする要因であるため、製造されるステータの固有振動数を安定させることが求められている。
本発明の目的は、製造されるステータの固有振動数を安定させることにある。
本発明のステータの製造方法は、回転電機に設けられるステータの製造方法であって、複数のスロットが形成された円筒形状の固定子コアを加熱し、前記固定子コアを膨張させるコア加熱工程と、加熱された前記固定子コアの前記スロットに、複数のセグメント導体からなる導体群を挿入するコイル挿入工程と、前記導体群が挿入された前記固定子コアを冷却し、前記スロットと前記導体群との間に締め代を与えるコア冷却工程と、を有する。
本発明によれば、導体群が挿入された固定子コアを冷却し、スロットと導体群との間に締め代を与えている。これにより、製造されるステータの固有振動数を安定させることができる。
ステータを備える回転電機の一例を示す断面図である。 図1のA-A線に沿ってステータを示す断面図である。 U相コイルを備えたステータコアを示す断面図である。 セグメントコイルの一例を示す斜視図である。 ステータを示す斜視図である。 (A)および(B)は、セグメントコイルの接続状況の一例を示す図である。 ステータコイルの結線状態の一例を示す図である。 ステータの製造方法の一例を示す図である。 コア加熱工程の実施状況を示す図である。 (A)はコイル挿入工程の実施状況を示す部分拡大図であり、(B)はコア冷却工程の実施状況を示す部分拡大図である。 常温環境下におけるスロットとコイル群との寸法を単体で示した部分拡大図である。 常温環境下におけるスロットとこれに収容されるコイル群とを示す部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明では、ステータ10を備える回転電機11として、電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載される三相交流同期型のモータジェネレータを例示するが、これに限られることはなく、セグメントコイル40が組み付けられるステータ10を備えた回転電機であれば、如何なる回転電機であっても良い。
[回転電機構造]
図1はステータ10を備える回転電機11の一例を示す断面図である。図1に示すように、モータジェネレータである回転電機11は、モータハウジング12を有している。モータハウジング12は、底付き円筒形状のハウジング本体13と、ハウジング本体13の開口端を閉じるエンドカバー14と、を備えている。ハウジング本体13内に固定されるステータ10は、複数枚のケイ素鋼鈑等からなる円筒形状のステータコア(固定子コア)15と、ステータコア15に巻き付けられる三相のステータコイル(固定子巻線)SCと、を有している。
ステータコイルSCには、バスバーユニット20が接続されている。このバスバーユニット20は、ステータコイルSCが備える3つの動力点Pu,Pv,Pwに接続される3つの動力バスバー21,22,23と、ステータコイルSCが備える3つの中性点Nu,Nv,Nwを互いに接続する中性バスバー24と、これらのバスバー21~24を保持する絶縁部材25と、を有している。また、動力バスバー21~23の端部はモータハウジング12から外部に突出しており、それぞれの動力バスバー21~23にはインバータ26から延びる電力ケーブル27が接続されている。
また、ステータコア15の中央には、円柱形状のロータ30が回転自在に収容されている。このロータ30は、複数枚のケイ素鋼鈑等からなる円筒形状のロータコア31と、ロータコア31に埋め込まれる複数の永久磁石32と、ロータコア31の中央に固定されるロータシャフト33と、を有している。ロータシャフト33の一端部は、ハウジング本体13に設けられる軸受34によって支持されており、ロータシャフト33の他端部は、エンドカバー14に設けられる軸受35によって支持されている。
[ステータ構造]
図2は図1のA-A線に沿ってステータ10を示す断面図であり、図3はU相の相巻線(以下、U相コイルCuと記載する。)を備えたステータコア15を示す断面図である。また、図4はセグメントコイル40の一例を示す斜視図である。後述するように、ステータコイルSCは、U相コイルCuの他に、V相の相巻線(以下、V相コイルCvと記載する。)、およびW相の相巻線(以下、W相コイルCwと記載する。)によって構成されている。また、図示するU相コイルCu、V相コイルCvおよびW相コイルCwは、互いに同一のコイル構造を有するとともに、互いに位相を120°ずらしてステータコア15に巻き付けられている。
図2に示すように、円筒形状のステータコア15の内周部には、周方向に所定間隔を空けて複数のスロットS1~S48が形成されている。各スロットS1~S48にはセグメントコイル(セグメント導体)40が収容されており、複数のセグメントコイル40を互いに接続することでステータコイルSCが構成されている。図2および図3に示すように、U相コイルCuを構成するセグメントコイル40はスロットS1,S2,S7S8・・に収容されており、V相コイルCvを構成するセグメントコイル40はスロットS3,S4,S9,S10・・に収容されており、W相コイルCwを構成するセグメントコイル40はスロットS5,S6,S11,S12・・に収容されている。
図4に示すように、略U字状に曲げられるセグメントコイル40は、何れかのスロット(例えばスロットS1)に収容されるコイルサイド41と、所定のコイルピッチで他のスロット(例えばスロットS7)に収容されるコイルサイド42と、を有している。また、セグメントコイル40は、一対のコイルサイド41,42を互いに連結するエンド部43と、一対のコイルサイド41,42のそれぞれから延びる接合端部44,45と、を有している。なお、セグメントコイル40は銅等の導電材料からなる平角線によって構成されており、接合端部44,45の先端を除いてセグメントコイル40にはエナメルや樹脂被膜等の絶縁被膜が設けられている。また、セグメントコイル40に設けられるエンド部43は、図4に示す折り曲げ形状に限られることはなく、ステータコア15に対する組み付け位置に応じて様々な形状に折り曲げられている。
ここで、図5はステータ10を示す斜視図であり、図6(A)および(B)はセグメントコイル40の接続状況の一例を示す図である。図2および図5に示すように、ステータコア15の各スロットS1~S48には、複数のセグメントコイル40が組み付けられている。また、図5および図6に示すように、ステータコア15にセグメントコイル40が組み付けられると、セグメントコイル40の接合端部44,45は、ステータコア15の一端面(端面)50から動力線側に突出して配置され、セグメントコイル40のエンド部43はステータコア15の他端面51から反動力線側に突出して配置される。
図6(A)および(B)に示すように、ステータコア15の一端面50から突出する接合端部44,45は、他のセグメントコイル40の接合端部44,45に接触するように曲げられて導体接合部60になる。そして、個々の導体接合部60をTIG溶接等によって溶接することにより、導体接合部60を介して複数のセグメントコイル40は互いに接続される。つまり、複数のセグメントコイル40によってU相コイルCuが構成され、複数のセグメントコイル40によってV相コイルCvが構成され、複数のセグメントコイル40によってW相コイルCwが構成される。なお、溶接加工が施された接合端部44,45には、導体を覆うように樹脂被膜等を形成する絶縁処理が施される。
図7はステータコイルSCの結線状態の一例を示す図である。図7に示すように、ステータコイルSCは、U相コイルCu、V相コイルCvおよびW相コイルCwによって構成されている。U相コイルCuは、互いに直列接続される複数のセグメントコイル40によって構成される。このU相コイルCuの一端部は動力点Puとなっており、U相コイルCuの他端部は中性点Nuとなっている。また、V相コイルCvは、互いに直列接続される複数のセグメントコイル40によって構成される。このV相コイルCvの一端部は動力点Pvとなっており、V相コイルCvの他端部は中性点Nvとなっている。さらに、W相コイルCwは、互いに直列接続される複数のセグメントコイル40によって構成される。このW相コイルCwの一端部は動力点Pwとなっており、W相コイルCwの他端部は中性点Nwとなっている。そして、U相コイルCuの中性点Nu、V相コイルCvの中性点NvおよびW相コイルCwの中性点Nwは互いに接続されており、各相コイルCu,Cv,CwによってステータコイルSCが構成される。
[製造方法]
続いて、本発明の一実施の形態であるステータ10の製造方法について説明する。図8はステータ10の製造方法の一例を示す図であり、図9はコア加熱工程S100の実施状況を示す図である。また、図10(A)はコイル挿入工程S110の実施状況を示す部分拡大図であり、図10(B)はコア冷却工程S120の実施状況を示す部分拡大図である。
図8に示すように、ステータ10の製造工程として、ステータコア15を加熱して膨張させるコア加熱工程S100と、膨張させたステータコア15にセグメントコイル40を挿入するコイル挿入工程S110と、セグメントコイル40が挿入されたステータコア15を冷却するコア冷却工程S120と、が設定されている。なお、以下の説明では、ステータコア15に形成される複数のスロットS1~S48を、共通の符号「SL」を付したスロットSLとして記載する。
図9に示すように、コア加熱工程S100においては、インナコイル61およびアウタコイル62を備えた高周波加熱装置63を使用することにより、電磁誘導加熱によってステータコア15が加熱される。高周波加熱装置63は、ステータコア15の内周面15iに対向するインナコイル61と、ステータコア15の外周面15oに対向するアウタコイル62と、交流電流を生成する高周波インバータ64と、を有している。高周波インバータ64からインナコイル61およびアウタコイル62の双方に交流電流を供給することにより、ステータコア15に生じる渦電流によってステータコア15が加熱される。このように、高周波加熱装置63によってステータコア15を加熱することにより、矢印αで示すように、ステータコア15を径方向に膨張させることができ、ステータコア15のスロットSLを拡張することができる。また、ステータコア15が内周面15iと外周面15oとの双方から加熱されるため、ステータコア15を全体的に膨張させることができ、スロットSLの局所的な変形を防止することができる。
このように、コア加熱工程S100を経てスロットSLが拡張されると、図10(A)に示すように、コイル挿入工程S110に進み、拡張されたスロットSLに対してコイル群(導体群)70が挿入される。ここで、スロットSLに挿入されるコイル群70は、1つのスロットSLに挿入される8本のセグメントコイル40と、これらのセグメントコイル40を包む絶縁シート71と、によって構成されている。このコイル挿入工程S110においては、コア加熱工程S100を経てスロットSLが拡張されるため、スロットSLに対してコイル群70を簡単に挿入することができる。なお、スロットSLとセグメントコイル40との間に挟まれる絶縁シート71として、例えば、アラミド紙を使用しても良く、アラミド紙とポリエステルフィルム等とを組み合わせたシートを使用しても良い。また、絶縁シート71は、インシュレータとも呼ばれている。
続いて、コイル挿入工程S110を経てスロットSLにコイル群70が挿入されると、図10(B)に示すように、コア冷却工程S120に進み、挿入されたコイル群70と共にステータコア15が冷却される。このように、ステータコア15を冷却して収縮させることにより、矢印βで示すように、ステータコア15の径方向と周方向との双方に、スロットSLを収縮させることができる。これにより、スロットSLによってコイル群70を締めることができ、ステータコア15に対してコイル群70を固定することができる。なお、コア冷却工程S120においては、常温雰囲気下にステータコア15を放置しても良く、冷却風によってステータコア15を積極的に冷却しても良い。
ここで、図11は常温環境下におけるスロットSLとコイル群70との寸法を単体で示した部分拡大図である。なお、図11に示した径方向および周方向は、ステータコア15の径方向および周方向である。また、図12は常温環境下におけるスロットSLとこれに収容されるコイル群70とを示す部分拡大図である。図11に示すように、ステータコア15に溝として形成されるスロットSLは、互いに平行に配置される一対のスロット側面72,73と、一対のスロット側面72,73に対して垂直に配置されるスロット底面74と、ステータコア15の内周面15iに開口するスロット開口部75と、を有している。また、スロット開口部75には、コイル群70をスロットSL内に保持する保持爪部76,77が形成されている。さらに、スロットSL内に収容されるコイル群70は、互いに隣接する8本のセグメントコイル40と、これらのコイル40を包む絶縁シート71と、によって構成されている。
図11に示すように、常温環境下において、スロットSLの径方向寸法、つまりスロット底面74から保持爪部76,77までの長さ寸法R1は、コイル群70の径方向寸法、つまりコイル群70における径方向の一端から他端までの長さ寸法R2よりも小さく設計されている。すなわち、コア冷却工程S120を経てステータコア15を収縮させることにより、スロットSLとコイル群70との間には、ステータコア15の径方向に締め代Δrが与えられる。また、常温環境下において、スロットSLの周方向寸法、つまり一方のスロット側面72から他方のスロット側面73までの長さ寸法C1は、コイル群70の径方向寸法、つまりコイル群70における周方向の一端から他端までの長さ寸法C2よりも小さく設計されている。すなわち、コア冷却工程S120を経てステータコア15を収縮させることにより、スロットSLとコイル群70との間には、ステータコア15の周方向に締め代Δcが与えられる。
前述したように、コア冷却工程S120を経てステータコア15を収縮させることにより、スロットSLとコイル群70との間には、ステータコア15の径方向と周方向との双方に締め代Δr,Δcが与えられるため、ステータコア15に対してコイル群70を密着させることができる。つまり、図12に符号A1~A5で示すように、コイル群70の周囲に対し、スロット底面74、スロット側面72,73および保持爪部76,77を密着させることができ、スロットSLのほぼ全域に渡ってコイル群70を固定することができる。このように、ステータコア15に対するコイル群70の固定箇所をスロットSLのほぼ全域に設定することができるため、後述するように、ステータ10の固有振動数のバラツキを抑制することができる。
また、図8に示すように、ステータ10の製造工程として、コア冷却工程S120の後には、セグメントコイル40の接合端部を曲げるコイル曲げ工程S130が設けられている。コイル曲げ工程S130においては、図5および図6(B)に示すように、ステータコア15の一端面50から突出するセグメントコイル40の接合端部44,45が曲げられ、セグメントコイル40の接合端部(端部)44,45によって複数の導体接合部60が形成される。さらに、図8に示すように、ステータ10の製造工程として、コイル曲げ工程S130の後には、導体接合部60をTIG溶接等によって溶接するコイル溶接工程S140が設けられている。このコイル溶接工程S140によって各導体接合部60を個々に溶接することにより、図7に示すように、複数のセグメントコイル40によってステータコイルSCが形成される。
これまで説明したように、コア加熱工程S100においてステータコア15を膨張させ、コイル挿入工程S110においてスロットSLにコイル群70を挿入し、コア冷却工程S120においてステータコア15を収縮させることにより、スロットSLとコイル群70との間に締め代Δr,Δcが与えられる。これにより、ステータコア15に対してコイル群70を密着させることができ、スロットSLのほぼ全域に渡ってコイル群70を固定することができる。つまり、製造ラインにおいてステータ10を大量生産する場合であっても、コイル群70つまりステータコイルSCの振動モードを安定させることができるため、製造された各ステータ10の固有振動数を安定させることができる。このように、各ステータ10の固有振動数のバラツキを抑えることができるため、モータ全体の設計自由度を高めることができる。また、ステータ10の固有振動数のバラツキ幅が縮小されるため、回転電機11の共振を回避しつつインバータ26のキャリア周波数を下げることができる。これにより、インバータ26の効率を高めることができ、回転電機11のエネルギー効率を高めることができる。なお、回転電機11の駆動に伴ってモータ温度が上昇した場合であっても、図12に示すように、スロットSLとコイル群70とが互いに密着する状態が保持されることはいうまでもない。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、スロットSLとコイル群70との間に締め代Δr,Δcが設定されているが、これに限られることはない。例えば、スロットSLとコイル群70との間に、ステータコア15の径方向の締め代Δrだけを設定しても良く、ステータコア15の周方向の締め代Δcだけを設定しても良い。つまり、コア冷却工程S120を経て、スロットSLとコイル群70との間には、ステータコア15の周方向と径方向との少なくとも何れか一方に締め代が与えられていれば良い。
前述の説明では、スロットSLとコイル群70との間に締め代を設定することにより、ステータコア15に対してステータコイルSCを強固に固定しているが、更にステータコイルSCに対して樹脂や有機溶剤からなるワニスを浸透させて硬化させても良い。このように、ステータコイルSCにワニスを浸透させる場合には、コア冷却工程S120の後にワニス浸透工程を設定しても良く、コイル曲げ工程S130の後にワニス浸透工程を設定しても良く、コイル溶接工程S140の後にワニス浸透工程を設定しても良い。
前述の説明では、コア加熱工程S100において、ステータコア15を内周面15iと外周面15oとの双方から加熱しているが、これに限られることはない。例えば、ステータコア15を内周面15i側からだけ加熱しても良く、ステータコア15を外周面15o側からだけ加熱しても良い。さらに、前述の説明では、コア加熱工程S100においては、高周波加熱装置63によってステータコア15を加熱しているが、これに限られることはなく、例えば、電気炉を用いてステータコア15を加熱しても良い。また、ステータコア15のスロットSLに対してセグメントコイル40を容易に挿入するため、ステータコア15を加熱して膨張させる際に、併せてセグメントコイル40を冷却して収縮させても良い。
前述の説明では、複数のセグメントコイル40を直列接続することで各相コイルCu,Cv,Cwを構成しているが、これに限られることはなく、複数のセグメントコイル40を並列接続することによって各相コイルCu,Cv,Cwを構成しても良い。また、図示する例では、1つのスロットSLに対して8つのセグメントコイル40を挿入しているが、これに限られることはない。例えば、1つのスロットSLに対して8つを上回るセグメントコイル40を挿入しても良く、1つのスロットSLに対して8つを下回るセグメントコイル40を挿入しても良い。また、前述の説明では、スロット数が48のステータコア15を用いているが、これに限られることはなく、他のスロット数のステータコアを用いても良い。
10 ステータ
11 回転電機
15 ステータコア(固定子コア)
15i 内周面
15o 外周面
40 セグメントコイル(セグメント導体)
44,45 接合端部(端部)
50 一端面(端面)
60 導体接合部
70 コイル群(導体群)
71 絶縁シート
SC ステータコイル(固定子巻線)
S1~S48 スロット
SL スロット
S100 コア加熱工程
S110 コイル挿入工程
S120 コア冷却工程
Δr 締め代
Δc 締め代

Claims (5)

  1. 回転電機に設けられるステータの製造方法であって、
    複数のスロットが形成された円筒形状の固定子コアを加熱し、前記固定子コアを膨張させるコア加熱工程と、
    加熱された前記固定子コアの前記スロットに、複数のセグメント導体からなる導体群を挿入するコイル挿入工程と、
    前記導体群が挿入された前記固定子コアを冷却し、前記スロットと前記導体群との間に締め代を与えるコア冷却工程と、
    を有する、ステータの製造方法。
  2. 請求項1に記載のステータの製造方法において、
    前記コア冷却工程を経て、前記スロットと前記導体群との間には、前記固定子コアの周方向と径方向との少なくとも何れか一方に締め代が与えられる、
    ステータの製造方法。
  3. 請求項1または2に記載のステータの製造方法において、
    前記導体群は、前記セグメント導体および絶縁シートからなる、
    ステータの製造方法。
  4. 請求項1~3の何れか1項に記載のステータの製造方法において、
    前記コア加熱工程では、前記固定子コアが内周面と外周面との双方から加熱される、
    ステータの製造方法。
  5. 請求項1~4の何れか1項に記載のステータの製造方法において、
    前記コア冷却工程を行った後に、前記固定子コアの端面から突出する前記セグメント導体の端部を曲げ、前記複数のセグメント導体の端部からなる複数の導体接合部を形成するコイル曲げ工程と、
    前記複数の導体接合部を個々に溶接し、前記複数のセグメント導体によって固定子巻線を形成するコイル溶接工程と、
    を有する、ステータの製造方法。
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