JP4396298B2 - 回転電機の巻線の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車やトラックに搭載される車両用交流発電機等の回転電機の巻線を製造する回転電機の巻線の製造方法に関する。
近年、安全制御機器等の電気負荷の増加に伴って、車両用交流発電機にはますます発電能力の向上が求められている。このような発電能力向上の要請に応えるものとして、U字状の電気導体を規則的に並べて固定子のスロット内の電気導体を高占積率化することにより高出力化を図った回転電機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような回転電機では、U字状の電気導体の各直線部を径方向に並べて互いに周方向反対側に捻った後に固定子鉄心の異なるスロットに挿入し、固定子鉄心の端面から突出した各直線部の先端側を周方向反対側に折り曲げ、さらに異なるスロットから突出した各直線部の先端部同士を接合することにより固定子巻線が形成されている。
特許第3178468号公報(第4−7頁、図1−15)
ところで、U字状の電気導体を用いて形成された固定子巻線を備える従来の回転電機では、固定子鉄心の端面から突出したターン部側の各直線部を互いに周方向反対側に捻っているため、この捻られた一方の直線部に着目すると、他のスロットから突出して周方向反対側に捻られた他の複数の直線部と交差することになる。一般に、異なるスロットから突出する各直線部は異なる電位を有しており、電位差を有する2つの直線部が接近する部分ではコロナ放電が発生しやすくなるため、電気絶縁の確保が難しい。電気絶縁が不十分でコロナ放電が発生すると、電気導体の損傷や発熱の原因になる。特に、最近では高出力への対応として高電圧化の要求も高まっており、電位差の拡大に伴ってコロナ放電がさらに発生しやすくなっている。コロナ放電を防止するためには、隣接する電気導体の近接箇所に絶縁シートを介在させる手法が有効であるが、特許文献1に示した車両用交流発電機のような回転電機では、小型化・高出力化に伴う高占積率化の要請から固定子鉄心の周方向および径方向に配列された各電気導体間の隙間がほとんどなく、しかも、U字状の電気導体を捻ったときに各直線部が変形して各直線部間に形成される空間の形状が複雑になるため、電気導体間に絶縁シートを効率よく挿入することができないという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、固定子巻線を構成する電気導体間に絶縁シートを効率よく挿入することができる回転電機の巻線の製造方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の回転電機の巻線の製造方法は、U字状の複数の電気導体を、これらの電気導体のターン部の内側に形成される空間に帯状の絶縁シートを内包した状態で周方向に配列する配列工程と、ターン部を挟んで配置される電気導体の2つの直線部を周方向反対側に移動させることにより電気導体を変形する捻り工程と、捻り工程によって変形した電気導体の各直線部を、固定子鉄心に形成されたスロットに挿入する挿入工程と、スロットに挿入された電気導体の反ターン部側を周方向に折り曲げる折り曲げ工程と、折り曲げ工程によって折り曲げられた隣接する電気導体の端部同士を接合する接合工程とを備えている。U字状の電気導体の各直線部を周方向反対側に捻る前にターン部内側に帯状の絶縁シートが配置されるため、捻り工程によるU字状電気導体の変形等に関係なく電気導体間に絶縁シートを効率よく挿入することができる。
また、上述した電気導体は、捻り工程において、ターン部とこのターン部を挟んで配置されて固定子鉄心の端面から露出する2本の斜行部とを含む形状に変形され、絶縁シートは、2本の斜行部によって囲まれる領域に配置されることが望ましい。これにより、ターン部を挟んで周方向反対側に捻られた各電気導体が他の電気導体と交差する箇所での確実な電気絶縁を確保することが可能になる。
また、上述した絶縁シートは、一周以上にわたって延在することが望ましい。これにより、絶縁シートの形状を維持することが容易となるとともに、周方向に沿った全体に絶縁シートを配置することでさらに確実な電気絶縁の確保が可能になる。
また、上述した挿入工程は、捻り工程において形状が変形した複数の電気導体の相互の位置を保持して行われることが望ましい。これにより、捻り工程後に絶縁シート両側の電気導体間の隙間が減少した場合であってもこれらの間に絶縁シートを容易かつ確実に挿入することができる。
以下、本発明を適用した一実施形態の回転電機の巻線の製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は一実施形態の回転電機としての車両用交流発電機の全体構成を示す断面図である。図1に示すように、本実施形態の車両用交流発電機1は、固定子2、回転子3、ハウジング4、整流器5等を含んで構成されている。
回転子3は、界磁として作用し、シャフト6と一体になって回転しており、ランデル型ポールコア7、界磁コイル8、スリップリング9、10、斜流ファン11および遠心ファン12を備えている。シャフト6は、プーリ20に連結されており、車両に搭載された走行用のエンジン(図示せず)により回転駆動される。
ハウジング4は、フロントハウジング4aとリアハウジング4bからなっており、その軸方向端面には吸入孔41が、外周両肩部には、固定子2の第1コイルエンド群31aと第2コイルエンド群31bのそれぞれの径方向外側に対応して冷却風の排出孔42が設けられている。
整流器5は、固定子2から出力される交流電圧を直流に変換する整流作用を行っており、車両用交流発電機1の反プーリ側の端部に設けられている。
次に、固定子2の詳細について説明する。図2は、固定子2の部分的な断面図であり、固定子鉄心32のスロット35内でのセグメント導体33の配置状態が示されている。また、図3は固定子2に装着されるセグメント導体33の模式的形状を示す斜視図である。
固定子2は、電機子として作用し、固定子鉄心32と、固定子鉄心32に形成された複数のスロット35内に配置された複数の電気導体としてのセグメント導体33によって構成された固定子巻線31と、固定子鉄心32と固定子巻線31との間を電気絶縁するインシュレータ34とを備えている。
図2に示すように、固定子鉄心32には、内径側に開口を有する複数のスロット35が形成されている。本実施形態では、回転子3の磁極数に対応して、三相の固定子巻線31を収容するために、96個のスロット35が、等間隔に配置されている。
固定子鉄心32のスロット35に装備された固定子巻線31は、1本1本の電気導体として把握することができ、複数のスロット35のそれぞれには、偶数本(本実施形態では4本)の電気導体が収容されている。また、一のスロット35内の4本の電気導体は、固定子鉄心32の径方向に関して内側から内端層、内中層、外中層、外端層の順で一列に配列されている。これらの電気導体には、絶縁被膜37として、ポリアミドイミド等の被膜材が塗布されている。
これら電気導体が所定のパターンで接続されることにより、固定子巻線31が形成される。なお、本実施形態では、スロット35内の電気導体は、第1コイルエンド群31a側においては、連続線を配置することにより一端が接続され、また、第2コイルエンド群31b側においては、接合によって他端が接続される。
各スロット35内の1本の電気導体は、所定の磁極ピッチ離れた他のスロット35内の1本の他の電気導体と対をなしている。特に、コイルエンド部における複数の電気導体間の隙間を確保し、整列して配置するために、一のスロット35内の所定の層の電気導体は、所定の磁極ピッチ離れた他のスロット35内の他の層の電気導体と対をなしている。
例えば、一のスロット内の内端層の電気導体331aは、固定子鉄心32の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット内の外端層の電気導体331bと対をなしている。同様に、一のスロット内の内中層の電気導体332aは固定子鉄心32の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット内の外中層の電気導体332bと対をなしている。そして、これらの対をなす電気導体は、固定子鉄心32の軸方向の一方の端部において連続線を用いることにより、ターン部331c、332cを経由することで接続される。したがって、固定子鉄心32の一方の端部においては、外中層の電気導体と内中層の電気導体とを接続する連続線を、外端層の電気導体と内端層の電気導体とを接続する連続線が囲むこととなる。このように、固定子鉄心32の一方の端部においては、対をなす電気導体の接続部が、同じスロット内に収容された他の対をなす電気導体の接続部により囲まれる。外中層の電気導体と内中層の電気導体との接続により中層コイルエンドが形成され、外端層の電気導体と内端層の電気導体との接続により端層コイルエンドが形成される。
一方、一のスロット35内の内中層の電気導体332aは、固定子鉄心32の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット35内の内端層の電気導体331a’とも対をなしている。同様に、一のスロット35内の外端層の電気導体331b’は、固定子鉄心32の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット35内の外中層の電気導体332bと対をなしている。そして、これらの電気導体は固定子鉄心32の軸方向の他方の端部において接合により接続される。
したがって、固定子鉄心32の他方の端部においては、外端層の電気導体と外中層の電気導体とを接続する接合部と、内端層の電気導体と内中層の電気導体とを接続する接合部とが、径方向に並んでいる。外端層の電気導体と外中層の電気導体との接続、および内端層の電気導体と内中層の電気導体との接続により隣接層コイルエンドが形成される。このように固定子鉄心32の他方の端部においては、対をなす電気導体の接続部が、重複することなく並べて配置される。
さらに、複数の電気導体は、ほぼ矩形断面(平角断面)をもった一定の太さの電気導体を所定形状に成形したU字状のセグメント導体により提供される。図3に示すように、内端層の電気導体と外端層の電気導体とが、一連の電気導体をほぼU字状に成形してなる大セグメント331により提供される。また、内中層の電気導体と外中層の電気導体とが一連の電気導体をほぼU字状に成形してなる小セグメント332により提供される。
大セグメント331と小セグメント332のそれぞれは、基本となるセグメント導体33を形成する。そして、セグメント導体33を規則的にスロット35に配置して、固定子鉄心32の周りを2周するコイルが形成される。
ところで、第1コイルエンド群31aを構成する内中層の電気導体332aと外中層の電気導体332bに着目すると、ターン部332cを挟んで配置されるこれらの電気導体332a、332bの各斜行部が互いに周方向反対側に傾斜している。このため、一方の電気導体332aの斜行部は、他のスロット35から突出する他の電気導体332bの斜行部と交差している。本実施形態では、ターン部332cの内側に形成される空間に円環状の絶縁シート36が挿入されている。この絶縁シート36は、帯状の絶縁シートが一周以上にわたって延在するような形状を有している。
車両用交流発電機1の発電時には、異なるスロット35に収容された各電気導体は異なる電位を有している。これらの各電気導体が互いに交差する場合に、この交差箇所における各電気導体の隣接間距離が小さく、電位差が大きいと、コロナ放電を発生して絶縁不良に至るおそれがある。しかし、本実施形態の車両用交流発電機1では、一のスロット35から突出する内中層の電気導体332aの斜行部と他のスロット35から突出する外中層の電気導体332bの斜行部との間に絶縁シート36が挿入されているため、交差箇所において隣接する電気導体間でのコロナ放電の発生を防止することができる。
次に、固定子巻線31の製造工程を説明する。
(配列工程)セグメント導体33は、小セグメント332のターン部332cを大セグメント331のターン部331cが囲むように揃えられた状態で、これらのターン部332c、331cの内側に形成される空間に円環状の絶縁シート36を内包するように、それぞれの直線部がターン部側捻り治具に挿入される。
(捻り工程)次に、それぞれのターン部332c、331cを挟んで配置された各直線部を異なる方向にターン部側捻り治具を回転させることにより、小セグメント332および大セグメント331が同時に捻られる。
図4は、セグメント導体33のターン部側捻り治具の断面図である。また、図5はターン部側捻り治具の要部を示す斜視図、図6はその部分拡大図である。
図4に示すように、ターン部側捻り治具100は、内側捻り部111および外側捻り部112と、これら内側捻り部111、外側捻り部112をそれぞれ回転駆動する回転駆動機構113、114と、コントローラ115、セグメント押さえ部116およびセグメント押し上げ治具117、昇降駆動機構118等を備えている。
内側捻り部111には、大セグメント331および小セグメント332の各直線部331a、332aが挿入されて保持されるセグメント挿入穴121、122が径方向に隣接して設けられている。このセグメント挿入穴121、122は、固定子2のスロット35の数に対応した数だけ等間隔で周方向に並べて形成されている。すなわち、本実施形態では、等間隔で周方向に並べられた複数のセグメント挿入穴121、122が同心円上に形成されている。外側捻り部112についても同様であり、等間隔で周方向に並べられた複数のセグメント挿入穴131、132が同心円上に形成されている。この結果、内側捻り部111と外側捻り部112には、内側から4個のセグメント挿入穴121、122、131、132が並んで形成される。
図5および図6に示すように、内側捻り部111と外側捻り部112のそれぞれの一方の軸方向端面であってそれらの境界に沿って円環状の絶縁シート36を配置した後に、重ねられた各組の大セグメント331と小セグメント332とが内側捻り部111および外側捻り部112のセグメント挿入穴121、122、131、132に周方向に並べてセットされる。
全てのセグメント挿入穴121、122、131、132に大セグメント331と小セグメント332が挿入された後、環状のセグメント押さえ部116を上方から降下させて、大セグメント331のターン部331cに当接する。これにより、捻り工程において大セグメント331と小セグメント332とがセグメント挿入穴121、122、131、132から浮き上がることを防止することができる。また、各組の大セグメント331のターン部331cと小セグメント332のターン部332cが当接するセグメント押さえ部116には、これらのターン部331c、332cを周方向両側から拘束する拘束部120が設けられており、捻り工程においてターン部331c、332cの周方向位置がずれることを防止している。
(挿入工程)捻り工程によって捻られた後の小セグメント332と大セグメント331が、これらのターン部332c、331cの内側に内包された絶縁シート36を保持した状態を維持しながら、固定子鉄心32の軸方向端面の一方側から挿入される。その際、大セグメント331の一方の電気導体331aは固定子鉄心32の一のスロット35の内端層に、小セグメント332の一方の電気導体332aは一のスロット35の内中層に、そして、大セグメント331の他方の電気導体331bは固定子鉄心32の一のスロット35から時計方向に1磁極ピッチ離れた他のスロット35の外端層に、小セグメント332の他方の電気導体332bも他のスロット35の外中層に挿入される。
図7は、挿入工程の概略を示す図である。図7に示すように、大セグメント331と小セグメント332とが揃えられた状態で、かつ、それぞれのターン部332c、331cの内側に形成された空間に絶縁シート36を内包した状態で、異なる2つのスロット35に挿入される。その結果、図2に示すように一のスロット35には内端層側から、上述した電気導体として直線部331a、332a、332b’、331b’が一列に配置される。ここで、直線部332b’、331b’は、1磁極ピッチずれた他のスロット35内の電気導体と対をなしている大小のセグメントの直線部である。
なお、図7では、ターン部332c、331cが重ねられた一組の小セグメント332と大セグメント331のみを図示したが、この挿入工程では、固定子鉄心32に形成された全てのスロット35に対して同時に小セグメント332および大セグメント331が挿入される。例えば、全てのターン部332c、331cが周方向両側面から拘束されて各セグメント導体33が絶縁シート36を保持した状態を維持しながらターン部側捻り治具100から同時に取り出され、固定子鉄心32の各スロット35に挿入される。絶縁シート36の保持は、上述した捻り工程において小セグメント332のターン部332cを挟んで配置される2本の斜行部間の径方向隙間が減少して絶縁シート36が径方向両側から加圧されている場合にはその加圧力を利用して行えばよい。あるいは、絶縁シート36を周方向の数箇所で直接把持して保持するようにしてもよい。
(折り曲げ工程)挿入工程が終了した後、第2コイルエンド群31bにおいて、端層側に位置している直線部331a、331bは、大セグメント331が開く方向に接合部331d、331eが半磁極ピッチ分捻られて折り曲げられる。そして、中層に位置している直線部332a、332bは、小セグメント332が閉じる方向に接合部332d、332eが半磁極ピッチ分捻られて折り曲げられる。その結果、第2コイルエンド群31bにおいては、径方向に隣接する電気導体は周方向の逆向きに傾斜する。以上の構成を、全てのスロット35のセグメント導体33について繰り返す。
(接合工程)そして、第2コイルエンド群31bにおいて、外端層の接合部331eと外中層の接合部332e、並びに内中層の接合部332dと内端層の接合部331dとが、溶接、超音波溶着、アーク溶接、ろう付け等の手段によって電気的導通を得るように接合される。図8は、接合工程終了後の固定子2の反ターン部側の部分的な斜視図である。また、図9は接合工程終了後の固定子2のターン部側の部分的な側面図である。
このように、本実施形態の車両用交流発電機では、U字状のセグメント導体33(電気導体)の各直線部を周方向反対側に捻る前にターン部内側に帯状の絶縁シート36が配置されるため、捻り工程によるセグメント導体33の変形等に関係なく電気導体間に絶縁シート36を効率よく挿入することができる。特に、セグメント導体33は、捻り工程において、ターン部とこのターン部を挟んで配置されて固定子鉄心32の端面から露出する2本の斜行部とを含む形状に変形され、絶縁シート36は、2本の斜行部によって囲まれる領域に配置されるため、ターン部を挟んで周方向反対側に捻られた各電気導体が他の電気導体と交差する箇所での確実な電気絶縁を確保することが可能になる。
また、上述した絶縁シート36は、一周以上にわたって延在して円環形状を形成しているため、絶縁シート36の形状を維持することが容易となるとともに、周方向に沿った全体に絶縁シート36を配置することでさらに確実な電気絶縁の確保が可能になる。
また、挿入工程は、捻り工程において形状が変形した複数の電気導体の相互の位置を保持して行われるため、捻り工程後に絶縁シート36の両側の電気導体間の隙間が減少した場合であってもこれらの間に絶縁シート36を容易かつ確実に挿入することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。上述した実施形態では、帯状の絶縁シート36が一周以上にわたって延在するように円環状に形成されているが、一周未満の絶縁シート36を用いて部分的に電気導体の絶縁を行うようにしてもよい。例えば、耐電圧に余裕のない箇所について部分的に絶縁シートを装備し、それ以外の箇所については絶縁シートを装備しないようにしてもよい。
一実施形態の回転電機としての車両用交流発電機の全体構成を示す断面図である。 固定子の部分的な断面図である。 固定子に装着されるセグメント導体の模式的形状を示す斜視図である。 セグメント導体のターン部側捻り治具の断面図である。 ターン部側捻り治具の要部を示す斜視図である。 ターン部側捻り治具の要部を示す部分拡大図である。 挿入工程の概略を示す図である。 接合工程終了後の固定子の反ターン部側の部分的な斜視図である。 接合工程終了後の固定子のターン部側の部分的な側面図である。
符号の説明
1 車両用交流発電機
2 固定子
3 回転子
4 ハウジング
5 整流器
32 固定子鉄心
33 セグメント導体
35 スロット
36 絶縁シート
100 ターン部側捻り治具
111 内側捻り部
112 外側捻り部
113、114 回転駆動機構
115 コントローラ
116 セグメント押さえ部
117 セグメント押し上げ治具
118 昇降駆動機構

Claims (4)

  1. U字状の複数の電気導体を、これらの電気導体のターン部の内側に形成される空間に帯状の絶縁シートを内包した状態で周方向に配列する配列工程と、
    前記ターン部を挟んで配置される前記電気導体の2つの直線部を周方向反対側に移動させることにより前記電気導体を変形する捻り工程と、
    前記捻り工程によって変形した前記電気導体の各直線部を、固定子鉄心に形成されたスロットに挿入する挿入工程と、
    前記スロットに挿入された前記電気導体の反ターン部側を周方向に折り曲げる折り曲げ工程と、
    前記折り曲げ工程によって折り曲げられた隣接する前記電気導体の端部同士を接合する接合工程と、
    を備えることを特徴とする回転電機の巻線の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記電気導体は、前記捻り工程において、前記ターン部とこのターン部を挟んで配置されて前記固定子鉄心の端面から露出する2本の斜行部とを含む形状に変形され、
    前記絶縁シートは、前記2本の斜行部によって囲まれる領域に配置されることを特徴とする回転電機の巻線の製造方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記絶縁シートは、一周以上にわたって延在することを特徴とする回転電機の巻線の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記挿入工程は、前記捻り工程において形状が変形した前記複数の電気導体の相互の位置を保持して行われることを特徴とする回転電機の巻線の製造方法。
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