JP7444642B2 - ヒューム除去装置 - Google Patents

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Description

本開示は、ヒューム除去装置に関し、詳しくは、焼鈍炉、めっき槽、及びスナウトを有するめっき設備に設置されるヒューム除去装置に関する。
特許文献1には、鋼帯を焼鈍する焼鈍炉からめっき槽へと延びるスナウトに、排気排管、アッシュ回収タンク(つまりダスト回収タンク)、及び放散管をこの順に接続して、スナウト内のガス中に含まれる金属ヒュームを除去する装置が記載されている。
この装置では、スナウト内と外気の圧力差によって、スナウト内のガスを、排気排管を通じてダスト回収タンクへと導き、ダスト回収タンクにて、ガス中の金属ヒュームを凝固させてダストを生成することで、金属ヒュームを除去することができる。
特開平11-100650号公報
ところで、めっきの種類によっては、めっき槽は、高温(例えば600℃以上)でめっき槽内の溶融金属を加熱する必要がある。この場合、めっき槽から生じる金属ヒュームが増加するため、特許文献1に記載の装置では、排気排管が金属ヒュームのダストで目詰まりを起こすおそれがある。排気排管が目詰まりを起こすと、スナウト内のガスが排出されにくくなり、金属ヒュームの除去がしにくくなる。
上記事情に鑑みて、本開示は、金属ヒュームの除去がより行いやすいヒューム除去装置を提供することを、目的とする。
本開示の一態様に係るヒューム除去装置は、鋼帯を焼鈍する焼鈍炉と、前記鋼帯のめっきを行うめっき槽と、前記焼鈍炉から前記めっき槽へと延びるスナウトとを有するめっき設備に設置されるヒューム除去装置である。ヒューム除去装置は、前記焼鈍炉又は前記スナウトに接続され、前記スナウト内の雰囲気ガスが排出される排出管と、前記排出管に接続され、前記排出管から流入した前記雰囲気ガスに含まれる金属ヒュームを回収するヒューム回収部と、を備える。ヒューム除去装置は、前記排出管に接続され、前記ヒューム回収部に向かう方向にガスを供給するガス供給部を更に備える。
本開示の一態様に係るヒューム除去装置では、金属ヒュームの除去がより行いやすい。
図1は、一実施形態のヒューム除去装置が設置されためっき設備を概略的に示す一部破断した側面図である。
1.概要
図1に示す一実施形態のヒューム除去装置1は、鋼帯2を焼鈍する焼鈍炉3と、鋼帯2のめっきを行うめっき槽4と、焼鈍炉3からめっき槽4へと延びるスナウト5とを有するめっき設備10に設置される。ヒューム除去装置1は、焼鈍炉3又はスナウト5に接続され、スナウト5内の雰囲気ガスが排出される排出管6と、排出管6に接続され、排出管6から流入した雰囲気ガスに含まれる金属ヒュームを回収するヒューム回収部7と、を備える。ヒューム除去装置1は、排出管6に接続され、ヒューム回収部7に向かう方向にガスを供給するガス供給部8を更に備える。
上記構成を備える一実施形態のヒューム除去装置1では、ガス供給部8から供給されるガスによって、排出管6内に生じた金属ヒュームのダストをヒューム回収部7へと送ることができ、排出管6がダストによって目詰まりしにくい。これにより、一実施形態のヒューム除去装置1では、スナウト5から排出管6に雰囲気ガスが排出されにくくなることを防ぐことができて、金属ヒュームのダストの除去がより行いやすい。加えて、一実施形態のヒューム除去装置1では、ガス供給部8から供給されるガスによって、排出管6内の雰囲気ガスの温度を下げて金属ヒュームのダストを生成することができる。そのため、一実施形態のヒューム除去装置1では、ヒューム回収部7等に設ける冷却手段を減らすことができて、ヒューム除去装置1の簡素化やコンパクト化を図ることができる。
2.詳細
続いて、図1に示す一実施形態のヒューム除去装置1が設置されためっき設備10について更に詳しく説明する。なお、図1では、ヒューム除去装置1及びめっき設備10の各構成について、概略的に示されており、例えばサイズや配置が実際のものと必ずしも一致していない。
本明細書では、図1に示す前後方向及び上下方向を用いて、各構成について詳しく説明する。
2-1.めっき設備
めっき設備10は、鋼帯2を焼鈍する焼鈍炉3と、鋼帯2のめっきを行うめっき槽4と、焼鈍炉3からめっき槽4に向けて延びたスナウト5と、焼鈍炉3又はスナウト5に設置されたヒューム除去装置1と、を備える。
焼鈍炉3は、搬送される鋼帯2を焼鈍して、鋼帯2の機械的性質やめっき槽4への浸入温度を調整する。焼鈍炉3は、前後方向を長手方向とする炉である。焼鈍炉3の前端部は、移動する鋼帯2の下方に位置し、前下がりに傾いた下壁30と、移動する鋼帯2の上方に位置する上壁31と、前壁32と、一対の側壁とを有する。下壁30、上壁31、前壁32、及び一対の側壁は、後方及び下方に開口した箱型をなしており、その内側には、上下一対のブライドルロール33が配置されている。
本実施形態では、ヒューム除去装置1の排出管6は、焼鈍炉3の前端部の下壁30に接続されている。すなわち、排出管6は、焼鈍炉3のうち、焼鈍炉3内を移動する鋼帯2の上方を除く部分に接続されており、更に詳しくは、焼鈍炉3のうち、焼鈍炉3内を移動する鋼帯2の下方の部分に接続されている。
また、ヒューム除去装置1の第二ガス供給部9は、焼鈍炉3の前端部の上壁31に接続されている。すなわち、第二ガス供給部9は、焼鈍炉3のうち、排出管6よりも上方(鋼帯2の搬送方向における上流側)の部分に配置されている。
めっき槽4は、めっき用の溶融金属が溜められており、溶融金属を所定の温度で加熱している。本実施形態では、溶融金属は、例えば、エスジーエル(登録商標)鋼板を製造するための金属であって、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、及び珪素の合金である。めっき槽4は、めっき槽4内の溶融金属を600℃以上の温度で加熱する。めっき槽4内には、鋼帯2の搬送方向を上向きに切り替えるシンクロール40が配置されている。
スナウト5は、焼鈍炉3の前端部からめっき槽4に向けて延びた筒体である。スナウト5の上端部は、焼鈍炉3の前端部に繋がっており、スナウト5の下端部は、めっき槽4内の溶融金属に浸かるように配置されている。本実施形態では、スナウト5は、前下がりに傾いた角筒状である。スナウト5の中心線は、めっき槽4の浴面に対して、例えば、57度程度の角度に傾いている。スナウト5は、下壁50と、上壁51と、一対の側壁とを備える。下壁50と上壁51と一対の側壁は、角筒状をなしている。下壁50は、焼鈍炉3の下壁30の下端に連続しており、下壁30に対して一直線状に並んでいる。スナウト5の内部空間は、スナウト5の外側の空間とは連通しない密閉された空間である。鋼帯2は、スナウト5の内部空間において搬送される。
スナウト5は、スナウト5内の温度が、めっき槽4における鋼帯2の表面と溶融金属との反応性を妨げない温度域となるように、適当な温度域に調整されている。この温度域は、溶融金属の融点に対して、+0~+50℃の範囲で調整される。スナウト5の加熱は、例えばスナウト5の外側又は内側に配置された電熱ヒーターによって行われる。
なお、スナウト5内の温度が融点より低い場合、鋼帯2がめっき槽4中の溶融金属に浸漬されたと同時に溶融金属の凝固が始まるため、鋼帯2へのめっきの付着量の制御が困難となる。また、スナウト5内の温度が高すぎる(融点+50℃よりも高くなる)と、溶融金属の蒸発(つまり金属ヒュームの発生)を促してしまう。しかし、本実施形態では、スナウト5内の温度が上記の温度域に調整されるため、上記の問題が生じることを抑制することができる。
鋼帯2は、連続した帯状の鋼板である。鋼帯2は、例えば、厚みが0.25~2.0mmである。鋼帯2は、複数のローラー(ブライドルロール33,シンクロール40等)によって搬送される。
2-2.ヒューム除去装置
ヒューム除去装置1は、排出管6、ヒューム回収部7、及びガス供給部8に加えて、第二ガス供給部9及び吸い込み装置11を更に備える。
排出管6は、その一端部が、焼鈍炉3の下壁30に接続され、排出管6の内部空間が焼鈍炉3及びスナウト5の内部空間と連通する。排出管6には、焼鈍炉3及びスナウト5内の雰囲気ガスが排出される。本実施形態では、排出管6の他端部に、ヒューム回収部7が接続されている。
排出管6は、上流側(スナウト5側)に位置し、流路径(内径)の小さい小径部60と、小径部60の下流側(ヒューム回収部7側)に位置し、小径部60よりも流路径(内径)の大きい大径部61とを有する。排出管6は、小径部60の上流側の端部が、スナウト5に接続され、小径部60の下流側の端部が大径部61の上流側の端部に連続し、大径部61の下流側の端部がヒューム回収部7に接続されている。排出管6の大径部61は、スナウト5のうち、めっき槽4の浴面から、例えば7m以内の部分に接続され、より好ましくは、3m以内の部分に接続される。
小径部60の内径は、大径部61の内径の半分程度である。スナウト5内から排出管6の小径部60に流入したスナウト5内の雰囲気ガスは、小径部60を通過して大径部61に流入することで流速が下がり、ヒューム回収部7へと送られる。
ガス供給部8は、排出管6の大径部61に接続されており、ヒューム回収部7に向けてガスを供給する。ガス供給部8からヒューム回収部7に向けてガスを供給することで、排出管6内の大径部61に堆積した金属ヒュームのダストがヒューム回収部7へと送られる。
ガス供給部8は、排出管6の大径部61に一端部が接続される供給管80と、供給管80の他端に接続されるガス供給源81と、供給管80の一部に設けられる流量調整バルブ82と、供給管80のうち流量調整バルブ82よりも下流側の部分に設けられる流量計83と、を有する。
供給管80は、その一端の供給口800が、ヒューム回収部7に対向するように、排出管6の大径部61に接続される。供給口800は、排出管6の大径部61の中心軸上に位置し、供給口800からは、排出管6の中心軸に沿うようにガスが供給される。供給管80の外径は、排出管6の大径部61の内径より小さく、大径部61の内径の半分程度である。
ガス供給部8から供給されるガスは、窒素ガスである。ガス供給部8からは、スナウト5内の雰囲気ガスの温度よりも低い温度のガスが供給される。本実施形態では、ガス供給部8からは、スナウト5内に蒸発した金属ヒュームの融点よりも低い温度のガスが供給される。ガスの温度は、例えば、0℃以上50℃以下である。ガス供給部8からのガスの供給は、めっき設備10の駆動中に常時行われる。ガス供給部8は、例えば、60Nm/hで、窒素ガスを供給する。
ヒューム回収部7は、排出管6からの雰囲気ガスに含まれる金属ヒュームをダスト化して回収するための装置である。ヒューム回収部7は、少なくとも一つの回収容器70を備える。本実施形態では、ヒューム回収部7は、三つの回収容器70a,70b,70cと、隣接する二つの回収容器70同士を繋ぐ連結管71と、を備える。
三つの回収容器70a,70b,70cのそれぞれは、筒体700と、筒体700の開口に着脱可能に取り付けられる蓋701とを有する。三つの回収容器70a,70b,70cは、連結管71を介して直列に繋がっている。三つの回収容器70a,70b,70cのうち、最も上流側に位置する回収容器70aの筒体700に、排出管6が接続されている。最も下流側に位置する回収容器70cには、吸い込み装置11が接続されている。
筒体700は、上下方向を長手方向とする筒状の部材である。筒体700内に生じた金属ヒュームのダストは、筒体700の底部に溜まる。筒体700の底部分を閉塞する蓋701を取り外すことで、筒体700内からダストを回収する(取り除く)ことができる。
なお、筒体700の外周には、筒体700内に流入した雰囲気ガスを冷却して、雰囲気ガスに含まれる金属ヒュームを凝固させてダストを生成するための冷却手段を設けてもよい。冷却手段としては、冷却チューブ、冷却フィン等の周知の冷却手段が挙げられる。
ヒューム回収部7において、スナウト5内から流入した雰囲気ガスに含まれる金属ヒュームの略全てがダスト化される。
第二ガス供給部9は、焼鈍炉3の側壁に一端が接続される供給管90と、供給管90の他端に接続されるガス供給源91と、を有する。第二ガス供給部9は、供給管90の一部に設けられる流量調整バルブ92と、供給管90のうち流量調整バルブ92よりも下流側の部分に設けられる流量計93と、を更に有する。
供給管90は、その一端の供給口900が、焼鈍炉3の側壁に接続される。供給口900は、排出管6よりも上方(鋼帯2の搬送方向における上流側)に位置している。
第二ガス供給部9は、めっき槽4に向けてガスを供給する。第二ガス供給部9は、めっき設備10の駆動中、常時ガスを供給する。第二ガス供給部9から供給されるガスは、本実施形態では、窒素ガスである。
第二ガス供給部9からは、例えば、100Nm/hで、焼鈍炉3内に窒素ガスが排出される。窒素ガスは、加熱等されておらず、窒素ガスの温度は、例えば、0℃以上50℃以下である。
第二ガス供給部9からめっき槽4に向けて窒素ガスを供給することで、焼鈍炉3の前端部及びスナウト5内にめっき槽4に向かう雰囲気ガスの流れを形成することができる。これにより、金属ヒュームが焼鈍炉3の前端部よりも更に奥側(後側)まで流入することを抑制することができる。窒素ガスが焼鈍炉3の前端部及びスナウト5内に供給されることで、不活性ガスとして、焼鈍炉3の前端部及びスナウト5内の雰囲気ガスのベースとして機能する。
吸い込み装置11は、排出管6及びヒューム回収部7内を負圧にして、スナウト5内の雰囲気ガスを排出管6に排出させる装置である。スナウト5内から排出管6へは、例えば、40~60Nm/hで雰囲気ガスが排出される。
吸い込み装置11は、本実施形態では、エジェクター部110と、エジェクター部110に向けてガスを供給する第三ガス供給部111と、エジェクター部110とヒューム回収部7とを連結する連結管112と、を有する。連結管112は、その上流側の端部が、ヒューム回収部7の回収容器70cに接続され、その下流側の端部が、エジェクター部110の上流側の端部に接続されている。
エジェクター部110は、上流側の端部では、下流側ほど流路径が徐々に小さくなっており、その更に下流では流路径が一定であり、下流側の端部では、下流側ほど流路径が徐々に大きくなっている。第三ガス供給部111は、エジェクター部110の上流側の端部に接続されており、エジェクター部110に向けてガスを供給する。
第三ガス供給部111は、ガス供給部8と構造が共通している。第三ガス供給部111は、エジェクター部110の上流側の端部に一端部が接続される供給管113と、供給管113の他端に接続されるガス供給源114と、供給管113の一部に設けられる流量調整バルブ115と、供給管113のうち流量調整バルブ115よりも下流側の部分に設けられる流量計116と、を有する。
第三ガス供給部111から供給されるガスは、ガス供給部8から供給されるガスと同じ種類のガスであり、例えば、窒素ガスである。第三ガス供給部111からのガスの供給は、めっき設備10の駆動中に常時行われる。第三ガス供給部111は、例えば、40~60Nm/hで、窒素ガスを供給する。
第三ガス供給部111からエジェクター部110に向けてガスを供給することで、ヒューム回収部7及び排出管6の内部が負圧になり、これにより、スナウト5内の雰囲気ガスが排出管6内に引き込まれる。エジェクター部110は、屋外に繋がっており、エジェクター部110に流入したガス(スナウト5内から流入し、ヒューム回収部7にて金属ヒュームが回収された雰囲気ガスと、第三ガス供給部111から供給されたガス)は、屋外へ排出される。排出されるガスの温度は、金属ヒュームの融点よりも低い温度であり、例えば、亜鉛の融点である420℃以下である。エジェクター部110からは、例えば、40Nm/hで、ガスが排出される。
なお、配管清掃時には、ガス供給部8及び第三ガス供給部111は、例えば、20Nm/hで、窒素ガスを供給する。
3.金属ヒュームの除去方法
続いて、本実施形態のめっき設備10における金属ヒュームの除去方法について説明する。
めっき設備10では、ローラーによって鋼帯2が、焼鈍炉3からスナウト5及びめっき槽4へとこの順に搬送される。鋼帯2は、焼鈍炉3において焼鈍され、めっき槽4において表面にめっきが行われる。めっき槽4からは、溶融金属が蒸発して金属ヒュームが生じる。金属ヒュームは、スナウト5内の雰囲気ガスに混合される。
スナウト5には、第二ガス供給部9から水素ガスと窒素ガスの混合ガスが供給される。混合ガスは、スナウト5内においてめっき槽4に向かう流れを形成し、これにより、焼鈍炉3へと金属ヒュームが流入することが抑制される。
吸い込み装置11では、第三ガス供給部111からエジェクター部110にガスが供給される。これにより、排出管6及びヒューム回収部7の内部が負圧となって、スナウト5内の雰囲気ガスが排出管6に排出される。
排出管6内では、ガス供給部8からガス(窒素ガス)がヒューム回収部7(詳しくは回収容器70a)に向けて供給される。
ガス供給部8から供給されるガスによって、排出管6内に生じた金属ヒュームのダストは、ヒューム回収部7へと送られる。また、排出管6内において凝固しなかった金属ヒュームは、ヒューム回収部7の三つの回収容器70a,70b,70cにおいて略全てダスト化される。三つの回収容器70a,70b,70cのそれぞれにおいて、底部分の蓋701を取り外すことで、各回収容器70a,70b,70c内の金属ヒュームのダストを回収することができる。
ヒューム回収部7を経た金属ヒュームを略含まない雰囲気ガスは、連結管112及びエジェクター部110を通じて屋外へと排出される。
4.作用効果
以上説明した本実施形態のヒューム除去装置1では、スナウト5内の雰囲気ガスが排出される排出管6に、下流側(ヒューム回収部7側)に向けてガスを供給するガス供給部8を接続することで、排出管6に生じた金属ヒュームのダストを押し流すことができる。これにより、本実施形態のヒューム除去装置1では、めっき槽4で生じる金属ヒュームが多くて、排出管6に金属ヒュームのダストが生じやすい場合であっても、排出管6が金属ヒュームのダストで目詰まりを起こすことを防ぐことができる。そのため、本実施形態のヒューム除去装置1では、スナウト5内の金属ヒュームを含んだ雰囲気ガスが排出管6に排出されにくくなることを防ぐことができて、金属ヒュームの除去がより行いやすい。
また、本実施形態のヒューム除去装置1では、ガス供給部8から金属ヒュームの融点よりも低い温度のガスを供給するため、排出管6内及びヒューム回収部7内の金属ヒュームをダスト化しやすい。そのため、本実施形態のヒューム除去装置1では、ヒューム回収部7等に設ける冷却手段を減らすことができるため、ヒューム除去装置1の簡素化及びコンパクト化を図ることができる。
また、本実施形態のヒューム除去装置1では、ガス供給部8から窒素ガスを供給することで、排出管6及びヒューム回収部7において雰囲気ガス中の水素ガスの濃度を希釈でき、水素ガスの濃度が上昇することによって生じる不具合を回避することができる。
また、本実施形態のヒューム除去装置1では、第二ガス供給部9から供給したガスによって、スナウト5内にめっき槽4に向かうガスの流れを形成することができるため、金属ヒュームが焼鈍炉3へと到達しにくい。
また、本実施形態のヒューム除去装置1では、排出管6を焼鈍炉3のうち鋼帯2よりも下側の部分に接続しているため、排出管6に生じた金属ヒュームのダストが鋼帯2上に落下することを防ぐことができ、めっき不良が生じにくい。
5.変形例
以上説明した本実施形態のヒューム除去装置1の変形例について説明する。
ヒューム除去装置1は、第二ガス供給部9を備えなくてもよい。この場合でも、ガス供給部8から供給されるガスによって排出管6内に生じた金属ヒュームのダストを押し流すことができ、排出管6が金属ヒュームのダストで目詰まりを起こすことを抑制できる。
排出管6は、焼鈍炉3のうち、鋼帯2の下方の部分に限らず、鋼帯2の側方の部分に接続されてもよい。
排出管6は、焼鈍炉3に限らず、スナウト5のうちの、鋼帯2の上方を除く部分(例えば鋼帯2の下方の部分(下壁50))に接続されてもよい。この場合、排出管6は、スナウト5のうち、めっき槽4に近い側の端部(例えば、スナウト5のうち、めっき槽4の浴面から0~100cmの部分)に接続されることが好ましい。
また、排出管6は、一つに限らず、焼鈍炉3に接続される排出管6と、スナウト5に接続される排出管6とを含んでもよい。また、焼鈍炉3又はスナウト5に接続される排出管6の数は、一つに限らず、複数であってもよい。
めっき槽4は、めっき槽4内の溶融金属を600℃以上に加熱するものに限らず、溶融金属の種類によっては、それよりも低い温度で溶融金属を加熱するものであってもよい。例えば、溶融金属が、55%アルミニウム-亜鉛-シリコン合金めっき(つまりガルバリウム(登録商標))である場合、めっき槽4は、めっき槽4内の溶融金属を、550~620℃、より好ましくは、590~600℃に加熱する。この場合、金属ヒュームの主成分は亜鉛となる。これは、上記の加熱温度における蒸気圧が、他の成分に比べ亜鉛が最も高いことに起因している。なお、めっき槽4は、上記範囲において極力低い温度で、溶融金属を加熱することが好ましい。このようにすることで、金属ヒュームの発生を抑えることができる。
ガス供給部8は、金属ヒュームの融点よりも低い温度のガスを供給するものに限らず、スナウト5内の雰囲気ガスの温度と同程度の温度のガスを供給してもよい。
排出管6には、排出管6の内部の雰囲気ガスを冷却するための冷却手段を設けてもよい。冷却手段としては、冷却チューブや冷却フィン等の周知の冷却手段が挙げられる。冷却手段は、排出管6のうち、ガス供給部8よりも下流側(ヒューム回収部7側)の部分の外周を囲むように設けられる。
排出管6には、複数のガス供給部8が接続されてもよい。
ガス供給部8から供給されるガスは、窒素ガスに限らず、その他の不活性ガスであってもよい。例えば、ガス供給部8から供給されるガスは、アルゴン、ヘリウム、ネオン等の希ガスであってもよい。同様に、第二ガス供給部9から供給されるガスは、窒素ガスに限らず、その他の不活性ガスであってもよい。
ガス供給部8からのガスの供給と、第二ガス供給部9からのガスの供給と、第三ガス供給部111からのガスの供給のそれぞれは、めっき設備10の駆動中、常時に限らず、一定時間毎に行われてもよい。
ヒューム回収部7は、回収容器70を一つのみ備えてもよい。また、ヒューム回収部7は、回収容器70の他に、金属ヒュームをダスト化されていない状態で捕集するフィルターや、内部の雰囲気ガスを冷却する機能を有する回収機構を更に備えてもよい。
ヒューム除去装置1は、焼鈍炉3内の圧力を測定する測定装置、排出管6又はヒューム回収部7内の圧力を測定する測定装置、及びこれらの測定結果に応じて、ガス供給部8,9のガスの供給を停止する制御部を、安全装置として更に備えてもよい。
6.まとめ
以上説明した一実施形態及びその変形例のように、第一態様のヒューム除去装置(1)は、下記の構成を備える。
すなわち、第一態様のヒューム除去装置(1)は、鋼帯(2)を焼鈍する焼鈍炉(3)と、鋼帯(2)のめっきを行うめっき槽(4)と、焼鈍炉(3)からめっき槽(4)へと延びるスナウト(5)とを有するめっき設備(10)に設置される。ヒューム除去装置(1)は、焼鈍炉(3)又はスナウト(5)に接続され、スナウト(5)内の雰囲気ガスが排出される排出管(6)と、排出管(6)に接続され、排出管(6)から流入した雰囲気ガスに含まれる金属ヒュームを回収するヒューム回収部(7)とを備える。ヒューム除去装置(1)は、排出管(6)に接続され、ヒューム回収部(7)に向かう方向にガスを供給するガス供給部(8)を更に備える。
上記構成を備える第一態様のヒューム除去装置(1)では、ガス供給部(8)から供給されるガスによって、排出管(6)内に生じた金属ヒュームのダストをヒューム回収部(7)へと送ることができ、排出管(6)がダストによって目詰まりしにくい。これにより、第一態様のヒューム除去装置(1)では、スナウト(5)から排出管(6)に金属ヒュームを含む雰囲気ガスが排出されにくくなることを防ぐことができて、スナウト(5)内の金属ヒュームの除去がより行いやすい。加えて、第一態様のヒューム除去装置(1)では、ガス供給部(8)から供給されるガスによって、排出管(6)内の雰囲気ガスの温度を下げて金属ヒュームのダストを生成することができる。そのため、第一態様のヒューム除去装置(1)では、ヒューム回収部(7)等に設ける冷却手段を減らすことができて、ヒューム除去装置(1)の簡素化やコンパクト化を図ることができる。
また、上述した一実施形態及びその変形例のように、第二態様のヒューム除去装置(1)は、第一態様のヒューム除去装置(1)の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第二態様のヒューム除去装置(1)は、焼鈍炉(3)又はスナウト(5)のうち排出管(6)よりも鋼帯(2)の搬送方向における上流側の部分に接続され、ガスを供給する第二ガス供給部(9)を更に備える。
上記構成を備える第二態様のヒューム除去装置(1)では、スナウト(5)内に負圧状態の排出管(6)に向かうガスの流れ(つまり鋼帯(2)が搬送される方向における下流側に向かうガスの流れ)が形成されるため、めっき槽(4)で生じた金属ヒュームが焼鈍炉(3)へ到達することを抑制できる。
また、上述した一実施形態及びその変形例のように、第三態様のヒューム除去装置(1)は、第一又は第二態様のヒューム除去装置(1)の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第三態様のヒューム除去装置(1)では、排出管(6)は、焼鈍炉(3)又はスナウト(5)のうち内部を移動する鋼帯(2)の上方を除く部分に接続されている。
上記構成を備えることで、第三態様のヒューム除去装置(1)では、排出管(6)内にてダスト化した金属ヒュームが鋼帯(2)上に落下して、めっきに不具合が生じることを抑制することができる。
また、上述した一実施形態及びその変形例のように、第四態様のヒューム除去装置(1)は、第三態様のヒューム除去装置(1)の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第四態様のヒューム除去装置(1)では、排出管(6)は、焼鈍炉(3)又はスナウト(5)のうち内部を移動する鋼帯(2)の下方の部分に接続されている。
上記構成を備える第四態様のヒューム除去装置(1)では、排出管(6)内にてダスト化した金属ヒュームが鋼帯(2)上に落下することを更に抑制することができる。
また、上述した一実施形態及びその変形例のように、第五態様のヒューム除去装置(1)は、第一から第四のいずれか一つの態様のヒューム除去装置(1)の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第五態様のヒューム除去装置(1)では、排出管(6)は、スナウト(5)のうちめっき槽(4)に近い側の端部に接続されている。
上記構成を備える第五態様のヒューム除去装置(1)では、めっき槽(4)で生じた金属ヒュームをめっき槽(4)の近くで排出管(6)へと排出しやすく、鋼帯(2)への金属ヒュームの付着を更に抑制しやすい。
また、上述した一実施形態及びその変形例のように、第六態様のヒューム除去装置(1)は、第一から第五のいずれか一つの態様のヒューム除去装置(1)の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第六態様のヒューム除去装置(1)では、ガス供給部(8)は、金属ヒュームの融点よりも低い温度のガスを供給する。
上記構成を備える第六態様のヒューム除去装置(1)では、ガス供給部(8)から供給されるガスによって、排出管(6)内の雰囲気ガス中に含まれる金属ヒュームを冷却してダスト化することができる。
以上、本開示を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本開示は上記の各実施形態に限定されるものではなく、本開示の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 ヒューム除去装置
2 鋼帯
3 焼鈍炉
4 めっき槽
5 スナウト
6 排出管
7 ヒューム回収部
8 ガス供給部
9 第二ガス供給部

Claims (6)

  1. 鋼帯を焼鈍する焼鈍炉と、前記鋼帯のめっきを行うめっき槽と、前記焼鈍炉から前記めっき槽へと延びるスナウトとを有するめっき設備に設置されるヒューム除去装置であって、
    前記焼鈍炉又は前記スナウトに接続され、前記スナウト内の雰囲気ガスが排出される排出管と、
    前記排出管に接続され、前記排出管から流入した前記雰囲気ガスに含まれる金属ヒュームを回収するヒューム回収部と、
    前記排出管に接続され、前記ヒューム回収部に向かう方向にガスを供給するガス供給部と、を備える、
    ヒューム除去装置。
  2. 前記焼鈍炉又は前記スナウトのうち前記排出管よりも前記鋼帯の搬送方向における上流側の部分に接続され、ガスを供給する第二ガス供給部を更に備える、
    請求項1に記載のヒューム除去装置。
  3. 前記排出管は、前記焼鈍炉又は前記スナウトのうち内部を移動する前記鋼帯の上方を除く部分に接続されている、
    請求項1又は2に記載のヒューム除去装置。
  4. 前記排出管は、前記焼鈍炉又は前記スナウトのうち内部を移動する前記鋼帯の下方の部分に接続されている、
    請求項3に記載のヒューム除去装置。
  5. 前記排出管は、前記スナウトのうち前記めっき槽に近い側の端部に接続されている、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のヒューム除去装置。
  6. 前記ガス供給部は、前記金属ヒュームの融点よりも低い温度のガスを供給する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のヒューム除去装置。
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