JP7441060B2 - 工事現場監視システム、及び工事現場監視プログラム - Google Patents

工事現場監視システム、及び工事現場監視プログラム Download PDF

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Description

本発明は、工事現場などに生じる振動や騒音等の環境状況を計測して記録する工事現場監視システムに関する。
都市部の再開発などによる住宅密集地等の建設工事現場などにおいては、苦情により、計画の変更や停止を余儀なくされる場合があった。
工事現場では、通常、計測機器によって振動などをモニタリングし、法令順守や対外発信が行われている。しかしながら、従来の計測機器は高コストで電源供給を必要とするため、設置場所を限定的にせざるをえず、複数の必要なポイントでの計測は非常に難しいという問題があった。
また、人間による振動や騒音などの感じ方は、その大きさだけでなく、周波数等の他の要因によっても変わるなど、苦情の発生原因は複雑であるため、環境状況を監視して一定の閾値以内にするのみでは、苦情を未然に防止することは困難であった。
特許第5075712号公報
ここで、特許文献1には、工事現場に配置され、騒音や振動などを含む環境情報を取得して送信する環境情報取得装置と、環境情報取得装置から送信される環境情報を受信して測定時刻に対応付けて記憶する環境情報管理装置とを含む環境情報監視管理システムが開示されている。
この環境情報監視管理システムによれば、騒音や振動が許容レベルにあるか否かを把握できるため、作業者はこれらが許容レベルを超えないように作業を進めることが可能である。
しかしながら、このようなシステムを用いても、苦情発生のリスクを把握して、これを未然に防止することは難しい。
そこで、本発明者らは鋭意研究して、環境状況を計測するためのIoTデバイスを工事現場に複数設置して環境状況をモニタリングすると共に、苦情が発生する可能性を把握可能にして苦情を未然に防止できる工事現場監視システムを開発することに成功した。
すなわち、本発明は、振動などの環境状況に関する苦情を未然に防止可能な工事現場監視システム、及び工事現場監視プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の工事現場監視システムは、工事現場に発生している環境状況を計測して記録する工事現場監視システムであって、工事現場の複数の位置に配置され、前記環境状況について計測されたセンサ情報を所定のタイミングで発信する複数の環境計測装置と、前記環境計測装置から送信されてきた前記センサ情報を記憶する環境情報記憶部、複数のセンサ情報をマトリクス状に区画して、区画ごとの苦情発生管理レベルを記憶する苦情レベル記憶部、及び、前記複数の位置ごとに、発生している前記環境状況に対応する苦情発生管理レベルを前記センサ情報にもとづき前記苦情レベル記憶部から取得してこれを表示する現場画像を作成する現場画像作成部を備えた監視装置とを有する構成としてある。
また、本発明の工事現場監視プログラムは、工事現場に発生している環境状況を計測して記録する工事現場監視プログラムであって、コンピュータを、工事現場の複数の位置に配置され、前記環境状況について計測されたセンサ情報を所定のタイミングで発信する複数の環境計測装置から送信されてきた前記センサ情報を記憶する環境情報記憶部、複数のセンサ情報をマトリクス状に区画して、区画ごとの苦情発生管理レベルを記憶する苦情レベル記憶部、及び、前記複数の位置ごとに、発生している前記環境状況に対応する苦情発生管理レベルを前記センサ情報にもとづき前記苦情レベル記憶部から取得してこれを表示する現場画像を作成する現場画像作成部として機能させる構成としてある。
本発明によれば、振動などの環境状況に関する苦情を未然に防止可能な工事現場監視システム、及び工事現場監視プログラムの提供が可能となる。
本発明の実施形態に係る工事現場監視システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る工事現場監視システムの通信回線の具体例を示す図である。 本発明の実施形態に係る工事現場監視システムに含まれる振動計測装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る工事現場監視システムに含まれる振動計測装置の振動周波数の分割設定(動作モード)を示す図である。 本発明の実施形態における工事現場監視システムに含まれる振動計測装置が送信する振動情報の具体例を示す図である。 本発明の実施形態に係る工事現場監視システムに含まれる監視装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る工事現場監視システムに含まれる監視装置において設定される管理閾値の更新例を示す図である。 本発明の実施形態に係る工事現場監視システムに含まれる監視装置が作成する現場画像の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る工事現場監視システムに含まれる監視装置が作成する現場画像の他例を示す図である。 本発明の実施形態に係る工事現場監視システムに含まれるユーザ端末の表示画面(振動計測装置別概要表示画面)を示す図である。 本発明の実施形態に係る工事現場監視システムに含まれるユーザ端末の表示画面(振動計測装置別詳細表示画面)を示す図である。 本発明の実施形態に係る工事現場監視システムに含まれるユーザ端末の表示画面(振動計測装置別設定画面)を示す図である。 本発明の実施形態に係る工事現場監視システムによる振動監視手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る工事現場監視システムにおける振動計測装置の設定変更手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の工事現場監視システム、及び工事現場監視プログラムの実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施形態の具体的な内容に限定されるものではない。
本実施形態の工事現場監視システムは、工事現場に発生している環境状況を計測して記録する工事現場監視システムであり、図1に示すように、複数の振動計測装置(又は環境計測装置)1と、第一通信回線2、基地局側クラウド3、及び第二通信回線4を介して振動計測装置1と通信可能な監視装置5と、第二通信回線4を介して監視装置5と通信可能なユーザ端末6とを備えたものとすることができる。
第一通信回線2には、大容量のデータ伝送の回線と、その回線より小容量のデータ伝送の回線とが含まれる。
大容量のデータ伝送回線には、通信3GやLTEなどの携帯電話回線と、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、EnOcean(登録商標)、ZigBee(登録商標)などの近距離無線通信方式の通信回線とが含まれる。
小容量のデータ伝送の回線には、SIGFOX(登録商標)、LoRa(登録商標)、NB-IoT、NB-Fi Protocol、GreenOFDM、DASH7、RPMA、Wi-SUN、LTE-MTCなどのLPWA(Low Power Wide Area)が含まれる。
LPWAの一例であるSIGFOXは、伝送距離が数十kmと長距離であり、伝送速度が100bps(上り)と超低速であり、データは12バイト(上り)とイーサネット(登録商標)のデータの100分の1以下の大きさである。
第二通信回線4は、インターネット通信などの大容量のデータ伝送の回線である。
図2に示すように、振動計測装置1はSIGFOX通信や3GやLTEなどにより通信基地局を介して基地局側クラウド3(例えばSIGFOXクラウドなど)と通信する。また、監視装置5はインターネット通信などにより基地局側クラウド3及びユーザ端末6と通信する。
ユーザ端末6は、本システムのユーザ(例えば、現場監督)が使用する端末であり、例えば、専用アプリ又はWEBブラウザからインターネットなどの第二通信回線4を介して監視装置5と通信可能なスマートフォンやPC(Personal Computer)が用いられる。
振動計測装置1は、いわゆるIoTデバイスであり、測定点に取り付けられて、各種センサを用いてセンサによる計測情報を収集し、測定点に生じた事象の種類を識別して事象識別結果を発信する装置である。
この振動計測装置1は、建設工事現場などにおいて、複数の位置(測定点)に設置される。例えば、図8や図9に示すように、現場とその周囲との境界部に沿って所定の間隔で複数の振動計測装置1を配置する。
このように振動計測装置1を配置すると、例えば、現場の近隣住民から振動に関する苦情を受けた場合、その近隣住民に近い振動計測装置1が計測した振動の周波数と大きさを含む振動情報にもとづいて、その振動情報に対応する苦情の発生を防止するための管理レベル(苦情発生管理レベル)を特定することができる。
ここで、苦情発生管理レベルは、図7を参照して後述するように、苦情レベルマトリックスに設定された苦情発生管理レベルを区分するための閾値(管理閾値)にもとづき特定される。例えば、図7の例では、苦情発生管理レベルは、レベル4:対応要、レベル3:要注意、レベル2:警戒、レベル1:対応不要の4段階に区分されている。
そして、以降は、振動情報と苦情発生管理レベルとにもとづいて、苦情が生じる可能性のある原因を作業内容を鑑みて特定し、対策を講じることにより、振動に関する苦情の発生を未然に防止又は抑制することが可能になる。
振動計測装置1は、現場における地盤の振動を精度よく計測できるように設置することが望ましい。例えば、足場用の単管パイプを地盤に挿し、単管パイプの地上露出部に単管パイプ用のブラケットを介して振動計測装置1を取付けることなどができる。
また、振動計測装置1をカラーコーン(登録商標)(三角コーン)や仮囲いに設置したり、従来の仮設機材に予めセットしておくことで設置可能にすることも好ましい。さらに、地盤振動を的確に捉えるため、重量のある鉄板等に取り付けることも好ましい。
振動計測装置1は、図3に示すように、加速度センサ10、温度センサ11、時系列情報記憶部12、事象識別プログラム記憶部13、設定パラメータ記憶部14、処理部15、無線通信部16、電源部17、及びタイマー部18を備えている。
加速度センサ10は、測定点の加速度を取得するセンサであり、微小振動を検出可能な1軸、あるいは、多軸加速度計である。
多軸加速度計としては、XYZ方向の加速度、及びXYZ方向の角速度を計測する6軸加速度計を好適に用いることができる。
温度センサ11は、測定点の温度を取得する。
なお、監視事象解析装置1において、その他の各種センサを備えることもできる。例えば、音響センサ、温湿度センサ、粉塵センサ、風速センサ、においセンサ、ガスセンサ、光センサ等を備えて、これらのセンサからセンサ情報を取得して、当該センサ情報にもとづき事象の種類を識別可能にすることもできる。
時系列情報記憶部12は、加速度センサ10及び温度センサ11から入力したセンサ情報を記憶する記憶部であり、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の任意のストレージ装置により構成することができる。
また、時系列情報記憶部12は、処理部15によって生成された、測定点の状態(事象の種類)を識別した結果を示す事象識別結果を記憶する。
事象識別プログラム記憶部13は、センサ情報にもとづき事象の種類を識別する事象識別プログラムを記憶する記憶部であり、任意のストレージ装置により構成することができる。また、事象識別プログラム記憶部13に、その他の各種のアプリケーションプログラム等を記憶させることもできる。
設定パラメータ記憶部14は、振動計測装置1の動作内容を規定する複数の設定パラメータを記憶する記憶部であり、任意のストレージ装置により構成することができる。本実施形態の設定パラメータ記憶部14が記憶する設定パラメータには、振動継続判定閾値、動作モード、Wakeup感度、送信間隔、動作開始時刻、動作終了時刻、取り付け方向、FFT帯域計算などが含まれる。
振動継続判定閾値は、振動計測を継続するか否かを判定する振動計測値(加速度)の閾値である。すなわち、振動計測装置1は、振動を検知していない状態が続くと省電力化のために振動計測を休止する休止モードを備え、休止モードに入る感度を段階的に設定できるようになっている。
動作モードは、振動周波数の分割方法を規定する設定パラメータであり、動作モードには、例えば「1/1オクターブバンド」、「等間隔」などを含めることができる。本実施形態の動作モードの分割例を図4に示す。
Wakeup感度は、振動発生時にどのくらいの感度で休止状態から動作状態に移行するかを規定する設定パラメータであり、例えば、予め段階的に設定された加速度のなかから選択する。
送信間隔は、振動計測装置1が振動情報を送信する間隔を規定する設定パラメータであり、例えば、予め段階的に設定された時間のなかから選択する。
動作開始時刻は、振動計測装置1が動作を開始する時刻を規定する設定パラメータであり、任意の時刻を選択できる。
動作終了時刻は、振動計測装置1が動作を終了する時刻を規定する設定パラメータであり、任意の時刻を選択できる。
取り付け方向は、振動計測装置1の取り付け方向(垂直、水平)を特定するための設定パラメータであり、この設定パラメータにもとづいて、測定する軸を決定する。
FFT帯域計算は、FFT(Fast Fourier Transform,高速フーリエ変換)により計算された周波数ごとの数値を合算する手法について規定する設定パラメータであり、例えば、帯域内のピーク値を採用する「帯域ピーク」、帯域内の周波数ごとの平均値を計算して使用する「帯域加算平均」などから選択する。
処理部15は、事象識別プログラム及び設定パラメータにもとづいて、センサ情報を用いて事象識別処理を実行して、事象識別結果を生成する。
この処理部15は、測定された加速度にもとづき振動の周波数と大きさを計算することができる。具体的には、図5に示すように、加速度センサ10の計測結果にもとづき、選択された動作モードに応じて分割された振動周波数帯毎に、振動の大きさを特定するとともに、これを日時情報に関連付けた振動情報を生成する。図5の例では、振動の大きさを8段階で示す3ビットのデータを用いている。
また、処理部15は、第一通信回線2及び無線通信部16を介して、監視装置5から設定変更情報を受信すると、設定変更情報にもとづいて、設定パラメータ記憶部14に記憶されている各種設定パラメータを書き換える処理を行う。
無線通信部16は、第一通信回線2との通信を実現するためのアプリケーションが実装されたチップとアンテナとを有する通信インターフェイスであり、第一通信回線2に接続してデータを送受信する。
電源部17は、時系列情報記憶部12、事象識別プログラム記憶部13、設定パラメータ記憶部14、処理部15、無線通信部16、及びタイマー部18に電力を供給する。例えば、電源部17としてリチウム電池を用いることができるが、外部のエネルギから電力を発電する発電機能とバッテリの組み合わせ、構造体の振動を電力に変換する圧電素子、熱を電力に変換する熱変換素子、着脱可能な乾電池、太陽光電池、色素増感太陽電池などを用いてもよい。電源部17は、配線や充電が不要である独立型電源であることが好ましい。
タイマー部18は、計時機能を有しており、所定の時刻や期間を任意に設定でき、設定値になると制御信号を処理部15に出力する。
監視装置5は、複数の振動計測装置(又は環境計測装置)1から送信されてきた現場の振動情報等を記憶するサーバなどのコンピュータである。また、監視装置5は、ユーザ端末6からの要求に応じて、工事現場の振動状況等を示す現場画像や、振動計測装置1ごとの振動情報履歴を提供したり、各振動計測装置1の設定パラメータを変更する。
監視装置5は、図6に示すように、記憶部50、データ処理部51、ユーザ処理部(又は現場画像作成部)52、及び通信部53を備える。
通信部53は、第二通信回線4との通信を実現するためのアプリケーションが実装されたチップを有する通信インターフェイスである。
記憶部50は、振動計測装置1から送信されてきた振動情報などを記憶する記憶部であり、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等のストレージ装置により構成することができる。
本実施形態の記憶部50には、振動情報記憶部(又は環境情報記憶部)50a、苦情レベル記憶部50b、苦情情報記憶部50c、現場元画像記憶部50d、計測位置情報記憶部50e、及び設定パラメータ記憶部50fが含まれる。
振動情報記憶部50aは、複数の振動計測装置1から送信されてきた振動情報(又はセンサ情報)を複数の振動計測装置1又はその位置に対応付けて時系列に記憶する。
苦情情報記憶部50cは、振動(又は環境状況)に関する苦情の発生場所を含む苦情情報を複数の振動計測装置1又はその位置に対応付けて記憶する。苦情情報には、苦情の発生時刻や発生場所の他に、苦情の具体的な内容などを含めることもできる。
ここで、「苦情情報」は、例えば、様々な内容の苦情を事前に想定して苦情種別に分類し、それらを選択することによって入力可能として、苦情情報記憶部50cに記憶させることができる。
具体的には、「苦情情報」を、例えば(1)「振動がする」、(2)「騒音がする」、(3)「その他」の苦情種別に区別することができる。
そして、口頭、伝言板、電話、メール、SNS、FAX、メモ、その他直通手段スイッチ等によって、工事現場の現場監督やその他の管理者に苦情情報が伝達された場合、図示しない苦情情報入力画面などから「苦情種別」、「苦情の発生時刻」、「苦情の発生場所」を選択入力可能にすると共に、「苦情の具体的な内容」などを入力可能にして、苦情情報記憶部50cに記憶させるようにすることができる。
また、「苦情情報」に、近隣住民などからの苦情の他、工事現場の暑熱環境などにもとづく作業員からの訴えを含めることもできる。
例えば、苦情情報入力画面から(4)「蒸し暑い」といった「苦情種別」を入力可能にして、苦情情報記憶部50cに記憶させるようにすることもできる。
さらに、脈拍、血圧、体温などのバイタルデータを計測する装置を近隣住民や作業員に着用してもらい、所定のタイミングで計測装置からバイタルデータを監視装置5に入力して、苦情情報記憶部50cに記憶させるようにすることもできる。
このとき、監視装置5にバイタルデータの特異値検出を行う特異値検出部を備えて、この特異値検出部によって脈拍や血圧等の特異値を検出し、この特異値にもとづいて近隣住民等が感じられている「不安感」を「苦情情報」に変換し、苦情情報記憶部50cに記憶させる構成とすることができる。
本実施形態をこのような構成とすれば、バイタルデータから得られた「苦情情報」にもとづいて、現場の作業で大きな又は継続的な振動や騒音がなかったかなどを確認することができ、作業の見直しを行うことが可能となる。
現場元画像記憶部50dは、後述する現場画像に用いる現場元画像を記憶する。現場元画像としては、現場の簡易敷地イメージ(図8参照)、現場の図面(図9参照)、現場の地図、現場の写真などを用いることができる。
計測位置情報記憶部50eは、現場元画像における各振動計測装置1の位置を特定するための位置情報を記憶する。
設定パラメータ記憶部50fは、各振動計測装置1の現在の設定パラメータを記憶する。
苦情レベル記憶部50bは、複数のセンサ情報をマトリクス状に区画して、区画ごとの苦情発生管理レベルを記憶する(以下、適宜、苦情レベルマトリクスと称する)。
すなわち、苦情レベルマトリクスは、複数のセンサ情報に対応する苦情発生管理レベルを特定するための閾値(管理閾値,判定基準)を規定する。
複数のセンサ情報としては、振動の周波数(Hz)と大きさ(dB)などを用いることができる。
例えば、図7に示す例では、振動の周波数を10段階、振動の大きさを11段階としたマトリクス状に区画して、区画ごとの苦情発生管理レベルが苦情レベル記憶部50bに記憶される。
具体的には、苦情発生管理レベルは、例えば4段階に設定することができる。
図7の左上に示す初期状態の苦情レベルマトリクスでは、振動の大きさの下から7段階目(55dB)までの区画に「対応不要」のレベル1が設定され、振動の大きさの8段階目(60dB)及び9段階目(65dB)の区画に「警戒」のレベル2が設定され、振動の大きさの10段階目(70dB)の区画に「要注意」のレベル3が設定され、振動の大きさの11段階目(75dB)の区画に「対応要」のレベル4が設定されている。各区画の苦情発生管理レベルは、振動(又は環境状況)に関する苦情情報にもとづいて、ユーザの操作に応じて変更可能である。
このような苦情レベルマトリクスは、各振動計測装置1又はその位置ごとに作成され、各振動計測装置1又はその位置に対応付けて苦情レベル記憶部50bに記憶される。
なお、複数のセンサ情報のマトリクス状の区画は、図7のような2次元の区画に限られず、3以上のセンサ情報を用いて、3次元以上の区画にすることも可能である。
また、苦情レベルマトリクスにおける複数のセンサ情報としては、振動の周波数(Hz)と大きさ(dB)に限定されず、その他のものを用いることもできる。
例えば、振動計測装置1を、音響センサを備えた音響計測装置(又は環境計測装置)に変更し、音の周波数(Hz)を10段階、音の大きさ(dB)を11段階としたマトリクス状に区画して、区画ごとの苦情発生管理レベルを苦情レベル記憶部50bに記憶させる構成とすることもできる。
さらにこのとき、当該苦情レベルマトリクスを単独で用いる他、振動に関する苦情レベルマトリクスと組み合わせて用いて、振動の周波数(Hz)、振動の大きさ(dB)、音の周波数(Hz)、及び音の大きさ(dB)の4つのセンサ情報にもとづき苦情発生管理レベルの管理閾値を設定する構成とすることなども可能である。
その他、苦情レベルマトリクスにおける複数のセンサ情報として、例えば次の各センサに対応する以下に示すものを用いることが可能である。
・粉塵センサ:瞬時値と累積値
・臭気センサ:種類と強さ
・ガスセンサ:検知種類と濃度
・光センサ:時間帯と照度
・不快指数:温度と湿度
・体感温度:温度と湿度と風速
データ処理部51は、複数の振動計測装置1から送信されてきた振動情報を複数の振動計測装置1又はその位置に対応付けて振動情報記憶部50aに時系列に記憶させる。
また、データ処理部51は、所定時間にわたって振動計測装置1から振動情報が送信されてこない場合に、当該振動計測装置1が故障(電池切れを含む)していると判定する。
ユーザ処理部52は、ユーザ端末6からの要求に応じて、現場画像表示画面データ、管理閾値設定画面データ、振動計測装置別概要表示画面データ、振動計測装置別詳細表示画面データ、振動計測装置別設定画面データ、苦情情報表示画面データなどをユーザ端末6に送信する。
現場画像表示画面は、図8や図9に示すように、複数の振動計測装置1又はその位置ごとの振動情報に対応する苦情発生管理レベルを現場元画像上の対応位置に合成した現場画像を表示する画面である。
具体的には、現場画像表示画面において、センサ情報として例えば振動情報(振動の大きさ(dB)など)と共に、図7に示した「レベル1」、「レベル2」等の苦情発生管理レベルを表示することが好ましい。また、「レベル1」、「レベル2」等の表示と共に、又はこれに変えて、後述するように苦情発生管理レベルを色で表示することも好ましい。
すなわち、ユーザ処理部52は、複数の振動計測装置1又はその位置ごとに、発生している振動の周波数と大きさに対応する苦情発生管理レベルを振動情報及び苦情レベルマトリクスにもとづいて特定し、特定した各周波数帯の苦情発生管理レベルのうち最大の苦情発生管理レベルを現場元画像上の対応位置に合成する。
このような現場画像表示画面によれば、現場における振動発生状況及び苦情を発生させないために行うべき対応を容易に認識することができる。
現場画像では、振動計測装置1又はその位置ごとの苦情発生管理レベルを色分け表示することが好ましい。
このようにすると、現場における複数位置の振動発生状況及び苦情が発生する可能性の認識がさらに容易になる。
また、現場画像では、データ処理部51が故障していると判定した振動計測装置1を色分け表示することが望ましい。
このようにすると、故障した振動計測装置1を容易に認識できる。
管理閾値設定画面は、図7に示す苦情レベルマトリクスをユーザが更新するための画面であり、例えば、現場画像表示画面において振動計測装置1の位置を選択する所定の操作(タップ操作、クリック操作など)を行うと、当該振動計測装置1に対応付けられた苦情レベルマトリクスの更新画面に移行する。
管理閾値設定画面では、例えば、図7の上中央に示す苦情レベルマトリクスにおいて、星印で示す区画の振動を原因として苦情が発生したと判断した場合、図7の右上に示す苦情レベルマトリクスのように、苦情発生区画の苦情発生管理レベルをレベル3からレベル4に引き上げるとともに、その下側の区画の苦情発生管理レベルをレベル3、さらにその下側2つの区画の苦情発生管理レベルをレベル2に変更する。
また、このように苦情発生管理レベルの変更を行ったタイミングで、その旨を示す情報を工事現場の現場監督やその他の管理者に連絡するアラート部を監視装置5に備えることも好ましい。このアラート部は、管理者へ上記の情報を電子メールなどによって送信することができる。
このように、苦情の発生に応じて、苦情レベルマトリクスの区画ごとの苦情発生管理レベルを更新することにより、苦情発生管理レベルを区分する閾値を振動などの受動者に合わせて再設定することで閾値の管理をきめ細かく行うことができ、苦情を発生させないために対応が必要な箇所と原因を特定するために有益な情報が得られ、事前にそれらの原因排除の対策をとることによって、苦情を未然防止することが可能となる。
また、図7の下側に示す苦情レベルマトリクスは、再び苦情が発生した場合における苦情発生管理レベルの更新例を示している。
なお、図7において、苦情発生管理レベルは4段階になっているが、5段階又は6段階以上とすることも可能である。
振動計測装置別概要表示画面は、振動計測装置1ごとの最大振動を時系列に示す画面であり、例えば、現場画像表示画面において振動計測装置1の位置を選択する所定の操作(タップ操作、クリック操作など)を行うと、当該振動計測装置1に対応付けられた振動計測装置別概要表示画面に移行する。
振動計測装置別概要表示画面には、図10に示すように、振動計測装置1ごとに付与されるデバイスIDと、振動計測日時と、振動計測日時ごとの最大振動が表示される。最大振動としては、周波数帯ごとの振動の大きさを比較し、最大のものが表示される。
なお、最大振動として、その日の振動の最大値を振動計測装置別概要表示画面に表示させたり、現場画像表示画面などに表示させてもよい。
振動計測装置別詳細表示画面は、振動計測装置1ごとの振動情報を時系列に示す画面であり、例えば、振動計測装置別概要表示画面において詳細ボタンを選択する所定の操作(タップ操作、クリック操作など)を行うと表示される。
振動計測装置別詳細表示画面には、図11に示すように、振動計測装置1ごとに付与されるデバイスIDと、振動計測日時と、振動計測日時ごとの振動情報(複数の周波数帯ごとの振動の大きさを表す値)が表示される。
振動計測装置別設定画面は、振動計測装置1ごとの設定パラメータを表示及び変更する画面であり、例えば、振動計測装置別概要表示画面において設定ボタンを選択する所定の操作(タップ操作、クリック操作など)を行うと表示される。
振動計測装置別設定画面には、図12に示すように、振動計測装置1ごとに付与されるデバイスIDが表示されるとともに、前述した各種の設定パラメータが変更可能な状態で表示される。
振動計測装置別設定画面において各種の設定パラメータを変更した後、送信ボタンを操作(タップ操作、クリック操作など)すると、ユーザ処理部52が通信部53を介して該当する振動計測装置1に設定変更情報を送信する。
苦情情報表示画面は、図示を省略するが、苦情情報を苦情情報記憶部50cに記憶させるための画面であり、例えば、現場画像表示画面において、苦情発生場所に最も近い振動計測装置1の位置を選択する所定の操作(タップ操作、クリック操作など)を行うと、苦情情報表示画面に移行する。
苦情情報表示画面で苦情の内容(時間、場所など)を入力すると、苦情発生場所に最も近い振動計測装置1又はその場所に対応付けて苦情情報が記憶される。
次に、本実施形態に係る工事現場監視システムによる振動監視手順について、図13を参照して説明する。
現場に設置された複数の振動計測装置1は、所定のタイミングで測定された加速度にもとづき振動の大きさと周波数を計測し(S101)、それを所定の形式の振動情報として送信する(S102)。
監視装置5は、第一通信回線2を介して振動計測装置1からの振動情報を受信すると(S103)、受信した振動情報を振動情報記憶部50aに記憶する(S104)。
ユーザは、現場の振動状況を知りたい場合、ユーザ端末6の専用アプリ画面又はWEBブラウザ画面から監視装置5に現場画像表示画面データを要求する(S105)。
監視装置5は、ユーザ端末6からの要求を受け付けると(S106)、各振動計測装置1の振動情報と、各振動計測装置1に対応付けられた苦情レベルマトリクスにもとづいて、各振動計測装置1の苦情発生管理レベルを特定するとともに(S107)、各振動計測装置1の位置に苦情発生管理レベルが合成された現場画像を作成し(S108)、これを含む現場画像表示画面データをユーザ端末6に送信する(S109)。
ユーザ端末6は、監視装置5から現場画像表示画面データを受信すると(S110)、現場画像を画面に表示する(S111)。
次に、本実施形態に係る工事現場監視システムにおける振動計測装置1の設定変更手順について、図14を参照して説明する。
ユーザは、振動計測装置1の設定パラメータを変更する場合、ユーザ端末6の専用アプリ画面又はWEBブラウザ画面から監視装置5に振動計測装置別設定画面データを要求する(S201)。
監視装置5は、ユーザ端末6からの要求を受け付けると(S202)、該当する振動計測装置1の設定パラメータを設定パラメータ記憶部50fから読み出すとともに、読み出した設定パラメータを示す振動計測装置別設定画面データをユーザ端末6に送信する(S203)。
ユーザ端末6は、振動計測装置別設定画面データを受信すると、振動計測装置別設定画面を表示する(S204)。
ユーザ端末6は、ユーザにより振動計測装置別設定画面において所望の設定変更操作が行われ(S205)、送信操作が行われると(S206)、その送信操作に応じて設定変更情報を監視装置5に送信する(S207)。
監視装置5は、ユーザ端末6から設定変更情報を受信すると(S208)、該当する振動計測装置1に設定変更情報を送信して(S209)、設定パラメータ記憶部50fに記憶されている当該振動計測装置1の設定パラメータを今回変更された設定パラメータに更新する(S210)。
振動計測装置1は、監視装置5から設定変更情報を受信すると(S211)、受信した設定変更情報にもとづいて、設定パラメータ記憶部14に記憶されている設定パラメータを書き換える(S212)。
上記実施形態の工事現場監視システムは、本発明の工事現場監視プログラムに制御されたコンピュータを用いて実現することができる。コンピュータのCPUは、工事現場監視プログラムにもとづいてコンピュータの各構成要素に指令を送り、工事現場監視システムにおける振動計測装置や監視装置の動作に必要となる所定の処理、例えば、事象識別処理、設定パラメータ書換処理、苦情発生管理レベルの合成処理、各種画像データの送信処理等を行わせる。このように、本発明の工事現場監視システムにおける各処理、動作は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段により実現できるものである。
プログラムは予めROM,RAM等の記録媒体に格納され、コンピュータに実装された記録媒体から当該コンピュータにプログラムを読み込ませて実行されるが、例えば通信回線を介してコンピュータに読み込ませることもできる。
また、プログラムを格納する記録媒体は、例えば半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、その他任意のコンピュータで読取り可能な任意の記録手段により構成できる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る工事現場監視システム、及び工事現場監視プログラムによれば、環境状況を計測するための振動計測装置等を現場に複数設置して環境状況をモニタリングすると共に、苦情の発生レベルを把握して、作業内容を鑑みて原因を特定し、適切な対策を講じることにより、苦情を未然に防止することが可能となる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、環境状況として、振動の他に音、温度、湿度等を含めて苦情発生管理レベルを設定するなど適宜変更することが可能である。
本発明は、振動等に関する苦情を未然に防止したい建設工事現場などの現場において、好適に利用することが可能である。
1 振動計測装置(又は環境計測装置)
10 加速度センサ
11 温度センサ
12 時系列情報記憶部
13 事象識別プログラム記憶部
14 設定パラメータ記憶部
15 処理部
16 無線通信部
17 電源部
18 タイマー部
2 第一通信回線
3 基地局側クラウド
4 第二通信回線
5 監視装置
50 記憶部
50a 振動情報記憶部(又は環境情報記憶部)
50b 苦情レベル記憶部
50c 苦情情報記憶部
50d 現場元画像記憶部
50e 計測位置情報記憶部
50f 設定パラメータ記憶部
51 データ処理部
52 ユーザ処理部(又は現場画像作成部)
53 通信部
6 ユーザ端末

Claims (14)

  1. 工事現場に発生している環境状況を計測して記録する工事現場監視システムであって、
    工事現場の複数の位置に配置され、前記環境状況について計測されたセンサ情報を所定のタイミングで発信する複数の環境計測装置と、
    前記環境計測装置から送信されてきた前記センサ情報を記憶する環境情報記憶部、
    複数のセンサ情報をマトリクス状に区画して、区画ごとの苦情発生管理レベルを記憶する苦情レベル記憶部、及び、
    前記複数の位置ごとに、発生している前記環境状況に対応する苦情発生管理レベルを前記センサ情報にもとづき前記苦情レベル記憶部から取得してこれを表示する現場画像を作成する現場画像作成部を備えた監視装置と、を有し、
    前記苦情レベル記憶部に記憶される区画ごとの苦情発生管理レベルは、前記環境状況に関する苦情の発生場所を含む苦情情報にもとづいて更新可能である
    ことを特徴とする工事現場監視システム。
  2. 前記監視装置は、前記環境状況に関する苦情の発生場所を含む苦情情報を前記複数の位置に対応付けて記憶する苦情情報記憶部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1記載の工事現場監視システム。
  3. 前記環境計測装置が、測定点の少なくとも加速度を測定する加速度センサを備えた振動計測装置であり、測定された加速度にもとづき振動の周波数と大きさを計算する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の工事現場監視システム。
  4. 前記センサ情報が、計測された振動の周波数と大きさを含む振動情報を含み、
    前記苦情レベル記憶部が、振動の周波数と大きさをマトリクス状に区画して、区画ごとの苦情発生管理レベルを記憶し、
    前記現場画像作成部が、前記複数の位置ごとに、発生している振動の周波数と大きさに対応する苦情発生管理レベルを前記振動情報にもとづき前記苦情レベル記憶部から取得してこれを表示する現場画像を作成する
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の工事現場監視システム。
  5. 前記環境計測装置は、省電力型広域無線の通信回線(LPWA(Low Power Wide Area))を使用して前記センサ情報を発信する
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の工事現場監視システム。
  6. 前記センサ情報が、音響センサ、温湿度センサ、粉塵センサ、風速センサ、においセンサ、ガスセンサ、又は光センサの少なくともいずれかにより計測される情報を含む
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の工事現場監視システム。
  7. 前記環境計測装置は、動作内容を規定する設定パラメータを記憶するとともに、前記監視装置から受信した設定変更情報にもとづいて前記設定パラメータを書き換える
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の工事現場監視システム。
  8. 前記現場画像作成部は、前記複数の位置ごとの苦情発生管理レベルを前記現場画像において色分け表示する
    ことを特徴とする請求項1~のいずれかに記載の工事現場監視システム。
  9. 前記現場画像作成部は、前記複数の位置ごとの苦情発生管理レベルと共に、センサ情報を表示する
    ことを特徴とする請求項1~のいずれかに記載の工事現場監視システム。
  10. 前記監視装置は、所定時間にわたって前記環境計測装置から前記センサ情報が送信されてこない場合に、当該環境計測装置が故障していると判定する
    ことを特徴とする請求項1~のいずれかに記載の工事現場監視システム。
  11. 前記現場画像作成部は、故障していると判定した前記環境計測装置を前記現場画像において色分け表示する
    ことを特徴とする請求項10記載の工事現場監視システム。
  12. 工事現場に発生している環境状況を計測して記録する工事現場監視プログラムであって、
    コンピュータを、
    工事現場の複数の位置に配置され、前記環境状況について計測されたセンサ情報を所定のタイミングで発信する複数の環境計測装置から送信されてきた前記センサ情報を記憶する環境情報記憶部、
    複数のセンサ情報をマトリクス状に区画して、区画ごとの苦情発生管理レベルを記憶する苦情レベル記憶部、及び、
    前記複数の位置ごとに、発生している前記環境状況に対応する苦情発生管理レベルを前記センサ情報にもとづき前記苦情レベル記憶部から取得してこれを表示する現場画像を作成する現場画像作成部として機能させ
    前記苦情レベル記憶部に記憶される区画ごとの苦情発生管理レベルは、前記環境状況に関する苦情の発生場所を含む苦情情報にもとづいて更新可能である
    ことを特徴とする工事現場監視プログラム。
  13. 前記環境状況に関する苦情の発生場所を含む苦情情報を前記複数の位置に対応付けて記憶する苦情情報記憶部としてさらに機能させる
    ことを特徴とする請求項12記載の工事現場監視プログラム。
  14. 前記センサ情報が、計測された振動の周波数と大きさを含む振動情報を含み、
    前記苦情レベル記憶部に、振動の周波数と大きさをマトリクス状に区画して、区画ごとの苦情発生管理レベルを記憶させ、
    前記現場画像作成部に、前記複数の位置ごとに、発生している振動の周波数と大きさに対応する苦情発生管理レベルを前記振動情報にもとづき前記苦情レベル記憶部から取得させてこれを表示する現場画像を作成させる
    ことを特徴とする請求項12又は13記載の工事現場監視プログラム。
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