JP7440048B1 - コンクリートバイブレータ - Google Patents

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圭一 菅原
秀哉 中村
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Abstract

【課題】効率的に打設コンクリートの締め固めを行い、適正な品質管理を可能とするコンクリートバイブレータを提供する。【解決手段】本開示によるコンクリートバイブレータは、内部に振動源を備えた棒状の振動体と、振動体の基端側に接続されたホースと、センサーで打設コンクリートの存在を検知して前記振動源への電力供給を制御する制御装置と、を備えるコンクリートバイブレータであって、前記センサーは、前記振動体の先端側に位置する第1電極を有し、前記振動体の打設コンクリートへの挿入開始を検知する第1センサーと、前記第1電極よりも前記振動体の基端側に位置する第2電極を有し、前記振動体が打設コンクリートに所定深さまで挿入されたことを検知する第2センサーと、を含み、前記第1電極と前記第2電極との間には、絶縁部が設けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、コンクリートバイブレータに関する。
従来、打設コンクリートの締め固めに使用されるコンクリートバイブレータとして、打設コンクリートを検知することにより自動的にバイブレータの運転を制御することができる棒状のコンクリートバイブレータが知られている(例えば特許文献1)。
特開2017-014888号公報
ここで、コンクリート構造物の深さが深い部分を施工する場合は、複数の層に別けてコンクリートを締め固める、所謂「打ち重ね」と称される作業が行われている。例えば、最下層である1層目の上側に位置する2層目以降の施工では、先に形成した下層のコンクリートに棒状バイブレータを10cm以上差し込み、下層と上層とが一体となる様にする必要がある。
しかしながら、この様な打ち重ね作業において、棒状バイブレータが前層のコンクリートに10cm以上到達したかは作業者の感覚に頼られる事が多く、品質管理の点で改善の余地がある。
そこで、本開示は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、効率的に打設コンクリートの締め固めを行い、適正な品質管理を可能とするコンクリートバイブレータを提供することである。
本開示によれば、内部に振動源を備えた棒状の振動体と、前記振動体の基端側に接続されたホースと、センサーで打設コンクリートの存在を検知して前記振動源への電力供給を制御する制御装置と、を備えるコンクリートバイブレータであって、前記センサーは、前記振動体の先端側に位置する第1電極を有し、前記振動体の打設コンクリートへの挿入開始を検知する第1センサーと、前記第1電極よりも前記振動体の基端側に位置する第2電極を有し、前記振動体が打設コンクリートに所定深さまで挿入されたことを検知する第2センサーと、を含み、前記第1電極と前記第2電極との間には、絶縁部が設けられている、コンクリートバイブレータが提供される。
本開示によれば、効率的に打設コンクリートの締め固めを行い、適正な品質管理を可能とするコンクリートバイブレータを提供することができる。
本開示の一実施形態に係るコンクリートバイブレータシステムの構成例を示す図である。 同実施形態に係るコンクリートバイブレータの振動体の拡大図である。 同実施形態に係るコンクリートバイブレータのブロック図である。 同実施形態に係るコンクリートバイブレータにおける一連の制御に係るフローチャート図である。 同実施形態に係るコンクリートバイブレータを用いる打設作業の一例を示す図である。 図5の状態からさらに振動体を打設コンクリートに深く挿入した状態を示す図である。 本開示の他の実施形態に係るコンクリートバイブレータシステムの構成例を示す図である。 図7の実施形態に係るコンクリートバイブレータのブロック図である。 図7、8にかかる実施形態に係るコンクリートバイブレータにおける一連の制御に係るフローチャート図である。 本開示のさらに他の実施形態に係るコンクリートバイブレータシステムのブロック図である。 本開示のさらに他の実施形態に係るコンクリートバイブレータシステムのブロック図である。 本開示のさらに他の実施形態に係るコンクリートバイブレータシステムのブロック図である。 本開示のさらに他の実施形態に係るコンクリートバイブレータシステムのブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本実施形態に係るコンクリートバイブレータシステム100の概要を示しており、図2は、振動体1の拡大図を示す。図3は電気的な接続を示すブロック図である。コンクリートバイブレータシステム100は、内部に振動発生源を備えた棒状の振動体1と、振動体1の基端側に接続されるホース2と、ホース2の他端側に接続される制御装置3と、を備える。なお、コンクリートバイブレータとは、例えば、内部に偏心ウエイトを有し、この偏心ウエイトを回転させることで振動を発生させる機械であり、特に、コンクリート内に挿入しコンクリート自体を直接振動させるものは、内部振動機とも称される。ホース2には、スイッチケース6を介してケーブル7(キャブタイヤケーブル)が接続されている。スイッチケース6には、振動のオン/オフや振動体の回転方向を切り替えるためのスイッチが内蔵されている。
制御装置3は、制御回路31と、第1電流検出回路32Aと、第2電流検出回路32Bと、絶縁型DC-DCコンバータ33とを備えており、制御回路31にはバイブレータの駆動電源である高周波インバータ4が接続され、バイブレータへの電力供給を制御している。
振動体1の先端側表面には、鉄などの導体で構成される第1電極11Aが設けられており、この第1電極11Aの裏側(振動体内部)には第1センサー線12Aが接続されている。この第1センサー線12Aは、ホース2の内部を通って制御装置3内の第1電流検出回路32Aに他端が接続されている。他方、この第1電流検出回路32Aには、リード線を介して電気クリップ等で構成される第3電極5が接続されており、この第3電極5(電気クリップ)は制御装置3の外部に露出され、打設コンクリートC内に配設された鉄筋R等に接続できるようになっている。打設コンクリートCに対する振動体1の挿入開始を検知する第1センサーである二つの電極は、振動体1の先端側表面に設けられた第1電極11Aと、第3電極5(電気クリップ)とで構成されている。
振動体1の第1電極11Aよりも基端側表面には、ゴム、プラスチック、ガラス等の絶縁体で構成される絶縁部13が設けられ、絶縁部13よりもさらに基端側には、鉄などの導体で構成される第2電極11Bが設けられている。第2電極11Bは、打ち重ね作業において振動体1の先端が下層のコンクリートの適正深さ(例えば10cm)まで挿入されたときに、上層に接触する位置に設けられている。すなわち、上層の厚さが50cmの場合、振動体1の先端から60cmの位置に配置されている。この場合、図2に示す「打ち重ね適正深さd」が60cmとなる。なお第2電極11Bの位置は、振動体1、ホース2、またはそれらの接続部(継手)の表面の何れでもよいが、本例では接続部に設けられている。第2電極11Bの裏側(振動体内部)には第2センサー線12Bが接続されている。この第2センサー線12Bは、ホース2の内部を通って制御装置3内の第2電流検出回路32Bに他端が接続されている。他方、この第2電流検出回路32Bは、リード線を介して上記第3電極5に接続されている。打設コンクリートCに対して振動体1が所定の深さまで到達したことを検知する第2センサーである二つの電極は、振動体1の基端側表面に設けられた第2電極11Bと、第3電極5(電気クリップ)とで構成されている。
第1電極11A、絶縁部13、及び第2電極11Bはそれぞれ、振動体1の周方向の全体(全周)にわたって設けられているが、これに限られず、周方向の一部のみに設けられていてもよい。
絶縁型DC-DCコンバータ33は、1次側が高周波インバータ4に、2次側が第1電流検出回路32A、第2電流検出回路32Bにそれぞれ接続されており、バイブレータ電源として利用される高周波インバータ4の出力電圧を変圧している。この実施例においては、二つの電極に印加する電圧の電源としてバイブレータ電源である高周波インバータ4に接続した絶縁型DC-DCコンバータ33を用いたが、バイブレータ電源とは独立した専用のバッテリー、あるいは商用電源を用いることもできる(図示は省略)。
第1電流検出回路32Aは、第1センサーを構成する第1電極11Aと第3電極5とが打設コンクリートC中の水分と鉄筋Rとを介して導通した時に流れる電流を検出して、電流検出信号を制御回路31に送信する回路であり、振動体1の先端側表面に設けた第1電極11Aと第3電極5の間に流れる電流を検出したときに、電流検出信号を制御回路31に送るよう構成されている。
第2電流検出回路32Bは、第2センサーを構成する第2電極11Bと第3電極5とが打設コンクリートC中の水分と鉄筋Rとを介して導通した時に流れる電流を検出して、電流検出信号を制御回路31に送信する回路であり、振動体1の基端側表面に設けた第2電極11Bと第3電極5の間に流れる電流を検出したときに、電流検出信号を制御回路31に送るよう構成されている。
制御回路31は、振動源への電力供給のオン・オフを制御する回路であり、第1電流検出回路32Aから電流検出信号を受けている間はバイブレータへの電力供給を行う制御を行い、電流検出信号を受けていない間はバイブレータへの電力供給を停止する制御を行うよう設定されている。制御回路31は、第2電流検出回路32Bから電流検出信号を受けた時に、一時的にバイブレータへの電力供給を停止したり、弱めたりして、引き続きバイブレータへの電力供給を行う制御を行う。制御回路31は、第2電流検出回路32Bから電流検出信号を受けている状態から、受けていない状態となったタイミングで、一時的に(予め設定された一定時間にわたって)バイブレータへの電力供給を停止したり、弱めたりして、引き続きバイブレータへの電力供給を行う制御を行ってもよい。
図4は、この発明のコンクリートバイブレータを用いた打設コンクリートCの締め固め作業の概要を説明する図である。まず、作業者は、制御装置3の電流検出回路32に接続されている第3電極5(電気クリップ)を打設コンクリートC内に配設された鉄筋R等に接続する。次いで、コンクリートバイブレータのホース2を持ち、振動体1を宙づり状態として制御装置3の主電源を投入する(電源ON)。このとき、振動体1の先端側の第1電極11Aと第3電極5には絶縁型DC-DCコンバータ33から電圧が印加されているものの、振動体1の第1電極11Aは何にも接触しておらず、絶縁状態にある第1電極11Aと第3電極5との間には電流が流れないので、電流検出手段(第1電流検出回路32A)から制御回路31に対して電流検出信号が送られることはなく、制御回路31はバイブレータに対して電力供給を行わない。このため、バイブレータの運転は停止状態となっており、振動体1は振動していない。図4において、制御装置3は、第1センサー線12Aの導通判定処理(S1)を行う。振動体1の第1電極11Aは何にも接触していないとき、導通判定処理の結果は「No」となる。制御装置3は、第1センサー線12Aの導通判定処理(S1)の判定結果が「Yes」となるまで繰返し実行する。なお、振動体1の第1電極11Aは何にも接触していないときは当然第2電極11Bと第3電極5との間にも電流は流れない。
次いで、図5に示すように、作業者は振動体1を先端側から宙づり状態で打設コンクリートCに徐々に挿入していく。振動体1の先端側に位置する第1電極11Aと第3電極5には絶縁型DC-DCコンバータ33から電圧が印加されているので、第1電極11Aが打設コンクリートCに触れると、打設コンクリートC中の水分及び打設コンクリートC内の鉄筋Rを介して第3電極5と導通して電流が流れる。この電流を第1電流検出手段(第1電流検出回路32A)が検出して電流検出信号を制御回路31に送信する。電流検出信号を受けた制御回路31は、バイブレータに対して電力を供給する制御を行う。図4において、第1センサー線12Aの導通判定処理(S1)の結果が「Yes」となると、インバータ出力を正転させる処理を実行し(S2)、これにより振動体1が振動開始する。このように、振動体1の先端側表面(第1電極11A)が打設コンクリートCに接触することにより、自動的にバイブレータに電力が供給され、振動体1が振動を開始することとなる。
S2の後、制御装置3は、第1センサー線12Aの導通判定処理(S2.5)を行い、判定結果が「No」である場合、後述するS8の処理を行う。S2.5の処理の判定結果が「Yes」の場合、第2センサー線12Bの導通判定処理(S3)を実行する。第2センサー線12Bの導通判定処理(S3)は、判定結果が「No」である間、繰り返し実行される。つまり、第2センサー線12Bの導通判定処理(S3)は、判定結果が「Yes」となるまで繰り返し実行される。なお、S2.5の処理は必須の構成ではなく、省略可能である。
図6に示すように、振動体1が2層目(上層)の打設コンクリートCから1層目(下層)のコンクリートに進入し、打ち重ね作業として適正な深さである10cm以上の深さまで到達すると、第2電極11Bが上層のコンクリートCに接触する。第2電極11Bが打設コンクリートCに触れると、打設コンクリートC中の水分及び打設コンクリートC内の鉄筋Rを介して第3電極5と導通して電流が流れる。この電流を第2電流検出手段(第2電流検出回路32B)が検出して電流検出信号を制御回路31に送信する。電流検出信号を受けた制御回路31は、バイブレータに対して電力供給を一時的に停止し、その後供給を再開する制御を行う。すなわち図4において、第2センサー線12Bの導通判定処理(S3)の判定結果が「Yes」となると、制御装置3は、インバータ出力を予め定められた時間(1秒間、0.5秒間など)だけ停止させ(S4)、再びインバータ出力を正転させる(S5)。
次いで、制御装置3は、第2センサー線12Bの導通判定処理(S6)の判定結果が「No」となるまで、(判定結果が「Yes」の間)繰り返し実行する。その間、振動体1は、打ち重ね作業として適正な深さである10cm以上の深さに位置し、継続的に振動している。
適切な時間、振動させた後、作業者は振動体1を打設コンクリートCから引き抜く。図4において、第2センサー線12Bの導通判定処理(S6)の判定結果が「No」となると、制御装置3は、第1センサー線12Aの導通判定処理(S7)を実行する。判定結果が「Yes」であると、再び第2センサー線12Bの導通判定処理(S6)を実行する。一方で、判定結果が「No」であると、インバータ出力を停止する(S8)。そして、制御装置3は、電源がOFFであるかを判定し(S9)、判定結果が「No」である場合にはS1に戻り、「Yes」である場合には、作業停止となる。
打設コンクリートCから振動体1を引き抜く作業においては、振動体1の先端側の第1電極11Aが完全に打設コンクリートCから引き抜かれるまでの間は、振動体1のバイブレータの運転が継続され、振動体1が振動した状態で引き抜くことができる。
上記の通り、振動体1が打ち重ね適正深さdまで到達した際に、振動体1の振動が一時的に変化することにより、ホース2を介して打設作業者にその振動が伝わり、振動体1が打ち重ね適正深さdまで到達したことを認知させることが可能となる。つまり、本実施形態のコンクリートバイブレータシステム100は、打ち重ね適正深さ確認機能を有する。これにより、例えば、棒状のバイブレータやホース2にテープなどで目印を付けて、これを目安として振動体1の深さを確認したり、目印と打設コンクリートCをカメラで撮影し画像を記録として残したりする方法に比べて、作業の精度を高めるとともに、作業効率を高めることができる。その結果、効率的に打設コンクリートCの締め固めを行い、適正な品質管理をすることが可能となる。なお、上記の例では、振動を一時的に停止させていたが、これに限られず、振動の強度を一時的に弱くする、または一時的に強くするようにしてもよい。すなわち、振動体1への電力供給を調整することで振動体内部の偏心ウエイトの回転速度や回転方向を変化させ、振動の強度を変化させるようにしてもよい。また、振動体1の先端側に設けた第1電極11Aと、基端側に設けた第2電極11Bとの間に絶縁部13を設けたことで、第2電極11Bが不適切なタイミングで通電することを防止している。これにより、バイブレータが打ち重ね適正深さdに到達した事をより高い精度で検出できる。
以上の通り、本実施形態のコンクリートバイブレータは、内部に振動源を備えた棒状の振動体1と、前記振動体1の基端側に接続されたホース2と、センサーで打設コンクリートCの存在を検知して前記振動源への電力供給を制御する制御装置3と、を備えるコンクリートバイブレータであって、センサーは、前記振動体1の先端側に位置する第1電極11Aを有し、前記振動体1の打設コンクリートCへの挿入開始を検知する第1センサーと、前記第1電極11Aよりも前記振動体1の基端側に位置する第2電極11Bを有し、前記振動体1が打設コンクリートCに所定深さまで挿入されたことを検知する第2センサーと、を含み、前記第1電極11Aと前記第2電極11Bとの間には、絶縁部13が設けられている。このような構成により、効率的に打設コンクリートCの締め固めを行い、適正な品質管理をすることが可能となる。
また、本実施形態において、前記制御装置3は、前記振動体1の打設コンクリートCへの挿入開始を前記第1センサーが検知した場合に前記振動体1の振動を開始し、前記振動体1が打設コンクリートCに所定深さまで挿入されたことを前記第2センサーが検知した場合に、前記振動体1の振動を変化させるようにしてもよい。このような構成によれば、振動体1が打ち重ね適正深さdまで到達した際に、振動体1の振動が一時的に変化することにより、ホース2を介して打設作業者にその振動が伝わり、振動体1が打ち重ね適正深さdまで到達したことを認知させることができる。
また、本実施形態において、前記制御装置3は、前記振動体1が打設コンクリートCに所定深さまで挿入されたことを前記第2センサーが検知した場合に、前記振動体1の振動を一時的に停止し、その後振動を再開するようにしてもよい。このような構成によれば、振動の一時停止と再開で打設作業者に対して振動体1が打ち重ね適正深さdまで到達したことを認知させることができる。
また、本実施形態において、前記制御装置3は、前記振動体1が打設コンクリートCに所定深さまで挿入されたことを前記第2センサーが検知した場合に、前記振動体1の振動強度を一時的に変化させるようにしてもよい。このような構成によれば、振動強度を強くしたり弱くしたりすることにより、打設作業者に対して振動体1が打ち重ね適正深さdまで到達したことを認知させることができる。
また、本実施形態において、前記制御装置3は、前記振動体1が打設コンクリートC
に所定深さまで挿入されたことを前記第2センサーが検知した場合に、前記振動体1の内部の偏心ウエイトの回転方向を変化させるようにしてもよい。このような構成によれば、偏心ウエイトの回転方向を変化により、打設作業者に対して振動体1が打ち重ね適正深さdまで到達したことを認知させることができる。
また、本実施形態において、前記第1センサー及び前記第2センサーで検知した情報を、外部装置に出力するための送信手段17をさらに備えるようにしてもよい。このような構成によれば、振動体1が打設コンクリートCに接触したこと、及び、打ち重ね適正深さdまで到達したことを、外部装置に送信して離れた場所にいる作業者にも通知することができる。
また、本実施形態において、前記第1センサー及び前記第2センサーで検知した情報を記憶するための記憶手段をさらに備えるようにしてもよい。このような構成によれば、振動体1が打設コンクリートCに接触したこと、及び、打ち重ね適正深さdまで到達したこと、それらのタイミング(時刻等)を記憶手段に記憶させることができる。
また、本実施形態において、前記第1センサー及び前記第2センサーで検知した情報を表示するための表示手段16をさらに備えるようにしてもよい。このような構成によれば、振動体1が打設コンクリートCに接触したこと、及び、打ち重ね適正深さdまで到達したこと、それらのタイミング(時刻等)を表示手段16に表示させることができる。
図7は、他の実施形態に係るコンクリートバイブレータシステム200の概要を示しており、図8は、電気的な接続を示すブロック図である。この場合は、制御装置3からの信号で高周波インバータ4からの出力を正転/逆転に制御する必要がある事から、インバータ内部に制御回路31を配置する(上記実施形態の制御装置3にインバータ4を内蔵するようにしてもよい)。
本例において、振動体1の外面には螺旋状の溝が設けられている。また、振動体1の内部に装着された偏芯ウエイトの回転方向を右方向と左方向との間で切り替えるための切換スイッチが制御装置3に設けられていてもよい。偏芯ウエイトの回転方向を変えることにより、コンクリートへの振動伝搬の方向が変わるため、広い範囲に締固めに有効な振動を発生することができ、コンクリート中に巻き込まれた気泡を効率よく排出することができる。
本例においては、打ち重ね適正深さdに到達後にバイブレータを一定時間停止し、バイブレータの偏芯ウエイトの回転方向を逆転させる様に制御する。具体的には図9に示すように、第2センサー線12Bの導通判定処理(S13)の判定結果が「Yes」となると、制御装置3は、インバータ出力を予め定められた時間(1秒間、0.5秒間など)だけ停止させ(S14)、インバータ出力を逆転させる(S15)。なお、S15以外の処理は上記実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図10、図11、図12、図13は、さらに他の実施形態を示す。
図10の例において、第1電極11Aを有する第1センサー線12Aの導通判定処理の結果、および第2電極11Bを有する第2センサー線12Bの導通判定処理の結果、あるいは、振動体1の振動に関する情報(振動の有無、強度)等は、外部出力端子14を介して記憶媒体15(記憶手段)及び表示手段16等に外部出力することができる。例えば、第1センサー線12Aの導通判定処理の結果、および第2センサー線12Bの導通判定処理の結果に基づいて、振動体1が打設コンクリートCに接触しているか否かに関する情報、および振動体1が打ち重ね適正深さdに到達しているか否かに関する情報、振動体1の振動に関する情報(振動の有無、強度)等に関する情報を、記憶媒体15に記憶したり、表示手段16に表示したりすることができる。記憶媒体15は、メモリーカードやUSBメモリーのようにコンクリートバイブレータ本体から着脱可能なものを用いてもよい。表示手段16は、LEDモニタ、タッチパネル等であってもよい。
図11の例において、第1電極11Aを有する第1センサー線12Aの導通判定処理の結果、および第2電極11Bを有する第2センサー線12Bの導通判定処理の結果、並びにそれらに基づく情報は、外部出力端子14及び送信手段17を介して、受信手段18を有する外部の装置に送信することができる。そして、受信した情報(振動体1が打設コンクリートCに接触しているか否かに関する情報、および振動体1が打ち重ね適正深さdに到達しているか否かに関する情報、振動体1の振動に関する情報(振動の有無、強度)に関する情報等)を記憶媒体15に記憶したり、表示手段16に表示したりすることができる。
図12の例、図13の例では、図8の例と同様に、インバータ内部に制御回路31を配置している(制御装置3にインバータ4を内蔵するようにしてもよい)。図12の例、図13の例においても、振動体1が打設コンクリートCに接触しているか否かに関する情報、および振動体1が打ち重ね適正深さdに到達しているか否かに関する情報、振動体1の振動に関する情報(振動の有無、強度、偏芯ウエイトの回転方向)に関する情報等を、記憶媒体15に記憶したり、表示手段16に表示したりすることができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
本明細書において説明した装置は、単独の装置として実現されてもよく、一部または全部がネットワークで接続された複数の装置(例えばクラウドサーバ)等により実現されてもよい。例えば、制御装置3は、互いにネットワークで接続された異なるサーバにより実現されてもよい。
本明細書において説明した装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。本実施形態に係る制御装置3の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、PC等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
また、本明細書においてフローチャート図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(項目1)
内部に振動源を備えた棒状の振動体1と、
この振動体1の基端側に接続されたホース2と、
センサーで打設コンクリートCの存在を検知して前記振動源への電力供給を制御する制御装置3と、を備えるコンクリートバイブレータであって、
前記センサーは、
前記振動体1の先端側に位置する第1電極11Aを有し、前記振動体1の打設コンクリートCへの挿入開始を検知する第1センサーと、
前記第1電極11Aよりも前記振動体1の基端側に位置する第2電極11Bを有し、前記振動体1が打設コンクリートCに所定深さまで挿入されたことを検知する第2センサーと、を含み、
前記第1電極11Aと前記第2電極11Bとの間には、絶縁部13が設けられている、コンクリートバイブレータ。
(項目2)
前記制御装置3は、
前記振動体1の打設コンクリートCへの挿入開始を前記第1センサーが検知した場合に前記振動体1の振動を開始し、
前記振動体1が打設コンクリートCに所定深さまで挿入されたことを前記第2センサーが検知した場合に、前記振動体1の振動を変化させる、請求項1に記載のコンクリートバイブレータ。
(項目3)
前記制御装置3は、
前記振動体1が打設コンクリートCに所定深さまで挿入されたことを前記第2センサーが検知した場合に、前記振動体1の振動を一時的に停止し、その後振動を再開する、請求項2に記載のコンクリートバイブレータ。
(項目4)
前記制御装置3は、
前記振動体1が打設コンクリートCに所定深さまで挿入されたことを前記第2センサーが検知した場合に、前記振動体1の振動強度を一時的に変化させる、請求項2に記載のコンクリートバイブレータ。
(項目5)
前記制御装置3は、
前記振動体1が打設コンクリートCに所定深さまで挿入されたことを前記第2センサーが検知した場合に、前記振動体1の内部の偏心ウエイトの回転方向を変化させる、請求項2に記載のコンクリートバイブレータ。
(項目6)
前記第1センサー及び前記第2センサーで検知した情報を、外部装置に出力するための送信手段をさらに備える、請求項1又は2に記載のコンクリートバイブレータ。
(項目7)
前記第1センサー及び前記第2センサーで検知した情報を記憶するための記憶手段をさらに備える、請求項1又は2に記載のコンクリートバイブレータ。
(項目8)
前記第1センサー及び前記第2センサーで検知した情報を表示するための表示手段をさらに備える、請求項1又は2に記載のコンクリートバイブレータ。
1 振動体
11A 第1電極
11B 第2電極
12A 第1センサー線
12B 第2センサー線
13 絶縁部
14 外部出力端子
15 記憶媒体
16 表示手段
17 送信手段
18 受信手段 2 ホース
3 制御装置
31 制御回路
32A 第1電流検出回路
32B 第2電流検出回路
33 絶縁型DC-DCコンバータ
4 高周波インバータ
5 電気クリップ(第3電極) 100 コンクリートバイブレータシステム
200 コンクリートバイブレータシステム
C 打設コンクリート
R 鉄筋

Claims (7)

  1. 内部に振動源を備えた棒状の振動体と、
    前記振動体の基端側に接続されたホースと、
    センサーで打設コンクリートの存在を検知して前記振動源への電力供給を制御する制御装置と、を備えるコンクリートバイブレータであって、
    前記センサーは、
    前記振動体の先端側に位置する第1電極を有し、前記振動体の打設コンクリートへの挿入開始を検知する第1センサーと、
    前記第1電極よりも前記振動体の基端側に位置する第2電極を有し、前記振動体が打設コンクリートに所定深さまで挿入されたことを検知する第2センサーと、を含み、
    前記第1電極と前記第2電極との間には、絶縁部が設けられており、
    前記制御装置は、
    前記振動体の打設コンクリートへの挿入開始を前記第1センサーが検知した場合に前記振動体の振動を開始し、
    前記振動体が打設コンクリートに所定深さまで挿入されたことを前記第2センサーが検知した場合に、前記振動体の振動を変化させる、コンクリートバイブレータ。
  2. 前記制御装置は、
    前記振動体が打設コンクリートに所定深さまで挿入されたことを前記第2センサーが検知した場合に、前記振動体の振動を一時的に停止し、その後振動を再開する、請求項に記載のコンクリートバイブレータ。
  3. 前記制御装置は、
    前記振動体が打設コンクリートに所定深さまで挿入されたことを前記第2センサーが検知した場合に、前記振動体の振動強度を一時的に変化させる、請求項に記載のコンクリートバイブレータ。
  4. 前記制御装置は、
    前記振動体が打設コンクリートに所定深さまで挿入されたことを前記第2センサーが検知した場合に、前記振動体の内部の偏心ウエイトの回転方向を変化させる、請求項に記載のコンクリートバイブレータ。
  5. 前記第1センサー及び前記第2センサーで検知した情報を、外部装置に出力するための送信手段をさらに備える、請求項1又は2に記載のコンクリートバイブレータ。
  6. 前記第1センサー及び前記第2センサーで検知した情報を記憶するための記憶手段をさらに備える、請求項1又は2に記載のコンクリートバイブレータ。
  7. 前記第1センサー及び前記第2センサーで検知した情報を表示するための表示手段をさらに備える、請求項1又は2に記載のコンクリートバイブレータ。
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