JP7439696B2 - 運転評価装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されると共にこの車両の運転状態を評価する運転評価装置に関する。
自動車等の車両においては、ドライバによる運転操作のアシスト等に用いるために、車両の運転状態を評価する運転評価技術が採用されることがある。特に、運転評価技術においては、車両とその周辺に位置する他車両等の障害物との衝突回避等のために、障害物と関連付けて車両の運転状態を評価することが重要となる。
このような運転評価技術の一例としては、車両と障害物との間隔に応じて、車両の駆動ユニットの出力、車両の車輪ブレーキのブレーキ力、又はこれらの両方を調節する車両の制御方法が挙げられる。この制御方法においては、障害物に接近するときに指示装置を介してドライバに聴覚的又は視覚的に車両と障害物との間隔を指示することもまた行われる。(例えば、特許文献1を参照。)
特開平9-240323号公報
ところで、一般的に「あおり運転」と呼ばれることもある嫌がらせ運転が社会問題となってきている。そして、嫌がらせ運転によってトラブルに発展するケースとしては、車両が嫌がらせ運転の被害者となるケースはもちろん、車両が意図せずに嫌がらせ運転の加害者となるケースも考えられる。そのため、運転評価技術においては、このような嫌がらせ運転を考慮することも重要となってきている。嫌がらせ運転は、1回の運転操作によってもたらされることもあるが、多くの場合、嫌がらせ運転は、複数回繰り返される運転操作によってもたらされる。
しかしながら、上記運転評価技術の一例においては、車両の障害物への接近を単発的に評価するに過ぎない。そのため、複数回繰り返される車両の運転操作に起因する嫌がらせ運転の有無を評価することは困難となっている。また、上記運転評価技術の一例においては、車両と障害物との間隔に基づいて車両の障害物への接近を評価するに過ぎない。そのため、嫌がらせ運転が1回の車両の運転操作によってもたらされる場合、及び嫌がらせ運転が複数回繰り返される車両の運転操作によってもたらされる場合のいずれにおいても、嫌がらせ運転の有無を評価することは困難となっている。
このような実情を鑑みると、運転評価装置においては、他車両に対して嫌がらせ運転となり得る車両の運転を適切に認識可能とすることが望まれる。
課題を解決するために、一態様に係る運転評価装置は、車両に搭載されると共に前記車両の運転状態を評価する運転評価装置であって、前記車両の周辺に位置する複数の他車両をそれぞれ異なる複数の特定車両として特定する車両特定を実行可能とする車両特定部と、前記車両特定にて特定される各特定車両と関連付けられた前記車両の運転状態を認識する運転認識を実行可能とする運転認識部とを備える運転評価装置において、前記車両が各特定車両に与えるストレスを評価するストレス評価を実行する運転評価部を備え、前記運転評価部は、各特定車両について、前記運転認識にて認識される前記車両の運転状態の認識情報に応じた前記ストレスの評価点を加算する評価点加算を少なくとも1回実行可能とし、前記運転評価部は、少なくとも1回の前記評価点加算により得られた各特定車両の合算評価点に基づいて、この特定車両を対象とする前記ストレス評価を実行する。
一態様に係る運転評価装置においては、他車両に対して嫌がらせ運転となり得る車両の運転を適切に認識することができる。
図1は、第1実施形態に係る運転評価装置を有する車両を模式的に示すブロック図である。 図2は、第1実施形態に係る運転評価装置を有する車両と、この車両の周囲に位置する他車両とを模式的に示す平面図である。 図3(a)~図3(d)は、第1実施形態に係る運転評価装置の報知部を、第1~第4ストレスレベルにそれぞれ対応する第1~第4報知情報をそれぞれ表示した状態で概略的に示す正面図である。 図4は、第1実施形態に係る運転評価装置の操作方法を説明するためのフローチャートである。
第1及び第2実施形態に係る運転評価装置について、それを適用した車両と共に以下に説明する。なお、各実施形態においては、運転評価装置を適用した車両は自動車となっている。しかしながら、運転評価装置は、自動車以外の車両にも適用することができる。本明細書において、運転評価装置を搭載した自車両を単に「車両」と呼び、かつ自車両の周辺に位置する他の車両を「他車両」と呼ぶ。
さらに、本明細書において、単に「前方」、「後方」、「左方」、「右方」、「上方」、「下方」、「前後方向」、「幅方向」、及び「上下方向」と呼ぶ方向は、車両を基準とした方向を指す。本明細書において、車両が前方を向いた状態での左手側を単に「左方」と呼び、かつ車両が前方を向いた状態での右手側を単に「右方」と呼ぶ。
「第1実施形態」
第1実施形態に係る運転評価装置及びそれを適用した車両について説明する。
「運転評価装置及び車両の概略」
図1~図3を参照して、本実施形態に係る運転評価装置10及び車両1の概略について説明する。すなわち、本実施形態に係る運転評価装置10及び車両1は、概略的には次のように構成される。図1に示すように、運転評価装置10は、車両1に搭載され、かつ車両1の運転状態を評価するように構成される。
図1に示すように、運転評価装置10は、車両特定を実行可能とする車両特定部11を有する。運転評価装置10は、運転認識を実行可能とする運転認識部12を有する。図2を参照すると、車両特定においては、車両1の周辺に位置する複数の他車両Aをそれぞれ異なる特定車両Bとして特定する。運転認識においては、上記車両特定にて特定される各特定車両Bと関連付けられた車両1の運転状態を認識する。
図1に示すように、運転評価装置10は、ストレス評価を実行する運転評価部13を有する。図2を参照すると、ストレス評価においては、車両1が各特定車両Bに与えるストレスを評価する。運転評価部13は、各特定車両Bについて、上記運転認識にて認識される車両1の運転状態の認識情報に応じたストレスの評価点cを加算する評価点加算を少なくとも1回実行可能とする。運転評価部13はまた、少なくとも1回の評価点加算により得られる各特定車両Bの合算評価点に基づいて、この特定車両Bを対象とするストレス評価を実行する。
さらに、本実施形態に係る運転評価装置10及び車両1は、概略的には次のように構成することができる。運転評価部13は、評価点加算を車両1の1つのイグニッションサイクル中に少なくとも1回実行可能とする。運転評価部13はまた、このような1つのイグニッションサイクルが終了すると、合算評価点を初期化する。
図2を参照すると、車両特定部11はまた、ナンバー識別を実行可能とする。ナンバー識別においては、複数の他車両AのナンバープレートNを識別する。車両特定部11は、ナンバー識別にて識別されたナンバープレートNの識別情報に基づいて、上記車両特定を実行可能とする。さらに、車両特定部11は、ナンバー識別にてナンバープレートNを識別できない他車両Aを、車両特定にて連続的に特定している間に同一の特定車両Bとして特定する。
図1に示すように、車両1は報知装置20を有する。図3(a)~図3(d)を参照すると、運転評価部13は、ストレス評価において、ストレスレベル選択を実行可能とする。ストレスレベル選択においては、ストレスの強度を複数段階に分けた複数のストレスレベルから、合算評価点が該当する1つのストレスレベルを選択する。
さらに、運転評価部13は、報知出力指示を実行可能とする。報知出力指示においては、複数のストレスレベルにそれぞれ対応する複数種類の報知情報P1~Pj(jは2以上の整数である)のうち、ストレスレベル選択にて選択される1つのストレスレベルに対応する1種類の報知情報Pi(iは1以上の整数かつj以下であり、さらに、報知情報Piにより示されるストレスの強度はiの増加従って増加する)を、報知装置20に出力させる。
運転認識部12は、運転認識おける車両1の運転状態として、追走状態、パッシング状態、クラクション吹鳴状態、蛇行状態、急制動状態、及び幅寄せ状態のうち少なくとも1つを認識可能とする。これらの追走状態、蛇行状態、急制動状態、幅寄せ状態、パッシング状態、及びクラクション吹鳴状態は、次のようなものである。
- 追走状態は、車両1がその前方に位置する1つの特定車両Bを追走する状態である。
- 蛇行状態は、車両1が、図2にて実線及び仮想線によって示されるように、1つの特定車両Bに対して前方の位置で蛇行する状態である。
- 急制動状態は、車両1が1つの特定車両Bに対して前方の位置で急ブレーキを掛ける状態である。
- 幅寄せ状態は、車両1がその幅方向の側方に位置する1つの特定車両Bに対して幅寄せする状態である。なお、図2は、車両1がその左方に位置する1つの特定車両Bに対して幅寄せする状態を示す。
- パッシング状態は、車両1がその前方に位置する1つの特定車両Bに対して繰り返しパッシングを行う状態である。
- クラクション吹鳴状態は、車両1がその前方に位置する1つの特定車両Bに対して繰り返し又は連続的に警笛を鳴らす状態である。
「運転評価装置及び車両の詳細」
図1及び図2を参照すると、本実施形態に係る運転評価装置10及び車両1は、詳細には次のように構成することができる。図1に示すように、車両1は、その周囲に位置する他車両A等の障害物を検出可能とする周辺検出装置30を有する。
周辺検出装置30は、車両1の前方に位置する他車両A等の障害物を検出可能とする前方検出部31を有する。周辺検出装置30は、車両1の後方に位置する他車両A等の障害物を検出可能とする後方検出部32を有する。図2に示すように、前方検出部31は、車両1からその前方の他車両Aまでの前方車間距離を検出可能とする。後方検出部32は、車両1からその後方の他車両Aまでの後方車間距離を検出可能とする。
図1に示すように、周辺検出装置30は、車両1の幅方向の両側方にそれぞれ位置する他車両A等の障害物をそれぞれ検出可能とする2つの側方検出部33,34を有する。図2に示すように、2つの側方検出部33,34は、車両1からその両側方の他車両Aまでの側方車間距離をそれぞれ検出可能とする。
言い換えれば、図1に示すように、周辺検出装置30は、車両1の左方に位置する他車両A等の障害物を検出可能とする左方検出部33と、車両1の右方に位置する他車両A等の障害物を検出可能とする右方検出部34とを有する。図2に示すように、左方検出部33は、車両1からその左方の他車両Aまでの左方車間距離を検出可能とする。右方検出部34は、車両1からその右方の他車両Aまでの右方車間距離を検出可能とする。
前方、後方、左方、及び右方検出部31,32,33,34のそれぞれはカメラとなっている。例えば、前方、後方、左方、及び右方検出部31,32,33,34のそれぞれは全方位モニタ用のカメラとすることができる。しかしながら、前方、後方、左方、及び右方検出部は、これらに限定されない。例えば、前方、後方、左方、又は右方検出部は、ミリ波レーダ、赤外線レーザーレーダ、ソナーセンサ、LiDAR(Light Detection and Ranging)等とすることができる。さらに、前方、後方、左方、又は右方検出部は、カメラと、ミリ波レーダ、赤外線レーザーレーダ、又はソナーセンサとの組み合わせとすることもできる。
図1に示すように、本実施形態のように車両1が自動車である場合においては、車両1は、典型的には4つの車輪2を有する。車両1は、各車輪2の回転速度を検出可能とする車輪速度センサ40を有する。車両1は、この車両1を制動可能とするブレーキ装置50を有する。ブレーキ装置50は、各車輪2を制動可能とするブレーキ51を有する。ブレーキ装置50は、各ブレーキ51を作動させるべくこのブレーキ51にブレーキ液圧を付加可能とするブレーキアクチュエータ52を有する。
車両1はまた、乗員により操作可能に構成されるブレーキペダル3を有する。ブレーキ装置50によりもたらされるブレーキ力は、ブレーキペダル3のストローク量に応じて調節することができる。車両1は、ブレーキペダル3の踏込量、すなわち、ストローク量を検出可能とするブレーキストロークセンサ60を有する。
車両1は、その前端部分に位置する2つの前照灯4を有する。2つの前照灯4は、幅方向に互いに間隔を空けて配置される。車両1は、前照灯4を操作可能とする照明操作装置70を有する。照明操作装置70は、前照灯4をハイビーム状態と、オフ状態又はロービーム状態とに切り換え可能とするハイビーム切換部71を有する。
車両1は、警笛を鳴らすことができるように構成されるクラクション5を有する。車両1は、警笛を鳴らすようにクラクション5を操作可能であるクラクション操作装置80を有する。車両1はまた、警笛を吹鳴する回数である警笛回数と、警笛を連続的に吹鳴し続ける時間である警笛継続時間とを検出可能とする警笛検出部90を有する。クラクション検出部90は、マイクロフォン等の音響検出手段とすることができる。しかしながら、クラクション検出部は、音響検出手段に限定されない。例えば、クラクション検出部は、クラクション操作装置の操作を検出することによって警笛回数及び警笛継続時間を検出することもできる。
運転評価装置10、特に、車両特定部11、運転認識部12、及び運転評価部13は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、入力インターフェース、出力インターフェース等の電子部品と、かかる電子部品を配置した電気回路とを含むように構成することができる。ROMは、各種制御定数、各種マップ、各種制御を実行するためのプログラム等を記憶することができる。しかしながら、運転評価装置の車両特定部、運転認識部、及び運転評価部は、これらに限定されない。
「車両特定部の詳細」
図1及び図2を参照すると、車両特定部11は、詳細には次のように構成することができる。車両特定部11は、他車両識別を実行可能とする。他車両識別においては、周辺検出装置30により検出された障害物の形状、動作等に基づいて、障害物から他車両Aを識別する。
車両特定部11の車両特定においては、ナンバー認識にて識別されたナンバープレートNの識別情報に基づいて、他車両識別にて識別された複数の他車両Aをそれぞれ異なる特定車両Bとして特定する。車両特定部11は、ナンバープレートNの識別情報に基づく車両特定にて同一の1つの他車両Aを1つの特定車両Bとして特定した車両特定情報を、所定の断続特定期間記憶できる。断続特定期間は、上述のような1つのイグニッションサイクルとすることができる。しかしながら、断続特定期間は、これに限定されない。
その一方で、車両特定部11は、ナンバープレートNが識別できない場合の車両特定にて同一の1つの他車両Aを1つの特定車両Bとして特定した車両特定情報を、周辺検出装置30により同一の1つの他車両Aを検出し続けている連続特定期間記憶することができる。ここで、ナンバープレートNが識別できない場合としては、他車両AがナンバープレートNを有していない場合、ナンバープレートNが汚れ、影等のために不鮮明である場合、周辺検出装置30がナンバープレートNの折り曲げ等の不正改造によってナンバープレートNを検出できない場合等が挙げられる。
車両特定部11がナンバー識別を実行可能とする場合においては、周辺検出装置30のうち少なくとも前方検出部31がカメラとなる。このような前方検出部31は、車両1の前方に位置する他車両Aの後部のナンバープレートNを検出することができる。前方検出部31に加えて、周辺検出装置30の後方検出部32もまたカメラであると好ましい。このような後方検出部32は、車両1の後方に位置する他車両Aの前部のナンバープレートNを検出することができる。
「運転認識部の詳細」
図1及び図2を参照すると、運転認識部12は、詳細には次のように構成することができる。運転認識部12は、周辺検出装置30、特に、前方検出部31から前方車間距離を取得する。運転認識部12は、周辺検出装置30、特に、後方検出部32から後方車間距離を取得する。
運転認識部12は、周辺検出装置30、特に、各側方検出部33,34から側方車間距離を取得する。言い換えれば、運転認識部12は、左方検出部33から左方車間距離を取得する。運転認識部12は、右方検出部34から右方車間距離を取得する。運転認識部12は、各車輪速度センサ40により検出される車輪2の回転速度の検出値に基づいて算出される車両1の走行速度を取得する。
運転認識部12は、周辺検出装置30、特に、前方検出部31により検出される車両1の走行車線Wに基づいて、車両1が走行車線Wを逸脱してから復帰する動作である車線逸脱を継続的に行った時間である車線逸脱継続時間を取得する。運転認識部12は、周辺検出装置30、特に、前方検出部31により検出される車両1の走行車線Wに基づいて、車線逸脱を行った回数である車線逸脱回数を取得する。
運転認識部12は、ブレーキストロークセンサ60により検出されるブレーキペダル3のストローク量の検出値に基づいて算出されるブレーキ踏込率を取得する。ブレーキ踏込率は、ブレーキペダル3の全ストローク量に対する上記ストローク量の検出値の割合である。
運転認識部12は、照明操作装置70のハイビーム切換部71によってオフ状態又はロービーム状態からハイビーム状態に切り換えたパッシング回数をカウントする。運転認識部12は、かかるパッシング回数を取得する。運転認識部12は、クラクション検出部90により検出される警笛回数を取得する。運転認識部12は、クラクション検出部90により検出される警笛継続時間を取得する。
運転認識部12は、上記追走状態を認識する追走認識を実行可能とする。追走認識においては、所定の追走判定時間t1内における前方車間距離の平均取得値e1及び走行速度の平均取得値fに基づいて追走状態を認識する。このような運転認識部12においては、追走認識によって、追走状態の認識情報を取得することができる。
運転認識部12は、上記蛇行状態を認識する蛇行認識を実行可能とする。蛇行認識においては、車線逸脱継続時間の取得値g、及び/又は所定の蛇行判定時間t2内にて取得される車線逸脱回数の取得値hに基づいて蛇行状態を認識する。このような運転認識部12においては、蛇行認識によって、蛇行状態の認識情報を取得することができる。
運転認識部12は、上記急制動状態を認識する急制動認識を実行可能とする。急制動認識においては、後方車間距離の取得値e2と、ブレーキ踏込率の取得値kとに基づいて急制動状態を認識する。このような運転認識部12においては、急制動認識によって、急制動状態の認識情報を取得することができる。
運転認識部12は、上記幅寄せ状態を認識する幅寄せ認識を実行可能とする。幅寄せ認識においては、所定の幅寄せ判定時間t3内における側方車間距離の平均取得値e3,e4、すなわち、左方又は右方車間距離の平均取得値e3,e4に基づいて幅寄せ状態を認識する。このような運転認識部12においては、幅寄せ認識によって、幅寄せ状態の認識情報を取得することができる。
運転認識部12は、上記パッシング状態を認識するパッシング認識を実行可能とする。パッシング認識においては、所定のパッシング判定時間t4内にて取得されるパッシング回数の取得値mに基づいてパッシング状態を認識する。このような運転認識部12においては、パッシング認識によって、パッシング状態の認識情報を取得することができる。
運転認識部12は、上記クラクション吹鳴状態を認識するクラクション吹鳴認識を実行可能とする。クラクション吹鳴認識においては、所定のクラクション判定時間t5内にて取得される警笛回数の取得値q、及び/又は警笛継続時間の取得値rに基づいてクラクション吹鳴を認識する。このような運転認識部12においては、クラクション吹鳴認識によって、クラクション吹鳴状態の認識情報を取得することができる。
「運転評価部の詳細」
図1及び図2を参照すると、運転評価部13は、詳細には次のように構成することができる。運転評価部13は、追走状態の認識情報に基づいてストレス評価を実行することができる。具体的には、運転評価部13は、追走状態の認識情報に基づくストレス評価にて、所定の追走評価時間t1内における前方車間距離の平均取得値e1及び走行速度の平均取得値fに基づいて算出されるストレスの評価点cを、追走評価時間t1経過毎に加算可能とする。
しかしながら、追走状態の認識情報に基づくストレス評価においては、追走評価時間内における前方車間距離の平均取得値の代わりに、追走評価時間内における前方車間距離の最大取得値を用いることもできる。また、追走評価時間内における走行速度の平均取得値の代わりに、追走評価時間内における走行速度の最大取得値を用いることもできる。
このように算出されるストレスの評価点cは、前方車間距離の平均取得値e1が減少するに従って増加し、かつ走行速度の平均取得値fが増加するに従って増加する。この場合における評価点cの算出表の一例を下記の表1に示す。なお、表1において、評価点cの算出値として示されたc11、c12、c13、c14は、この順に増加するものとする。
運転評価部13は、蛇行状態の認識情報に基づいてストレス評価を実行することができる。具体的には、運転評価部13は、蛇行状態の認識情報に基づくストレス評価にて、車線逸脱継続時間の取得値gに基づいて算出されるストレスの評価点cを加算可能とする。この代わりに又はこれに加えて、運転評価部13は、蛇行状態の認識情報に基づくストレス評価にて、蛇行判定時間t2内にて取得される車線逸脱回数の取得値hに基づいて算出されるストレスの評価点cを、蛇行判定時間t2経過毎に加算可能とする。
車線逸脱継続時間の取得値gに基づいて算出されるストレスの評価点cは、車線逸脱継続時間の取得値gが増加するに従って増加する。この場合における評価点cの算出表の一例を下記の表2に示す。なお、表2において、評価点cの算出値として示されたc21、c22、c23、c24は、この順に増加するものとする。
車線逸脱回数の取得値hに基づいて算出されるストレスの評価点cは、車線逸脱回数の取得値hが増加するに従って増加する。この場合における評価点cの算出表の一例を下記の表3に示す。なお、表3において、評価点cの算出値として示されたc31、c32、c33、c34は、この順に増加するものとする。
運転評価部13は、急制動状態の認識情報に基づいてストレス評価を実行することができる。具体的には、運転評価部13は、急制動状態の認識情報に基づくストレス評価にて、後方車間距離の取得値e2と、ブレーキ踏込率の取得値kとに基づいて算出されるストレスの評価点cを加算可能とする。
このように算出されるストレスの評価点cは、後方車間距離の取得値e2が減少するに従って増加し、かつブレーキ踏込率の取得値kが増加するに従って増加する。この場合における評価点cの算出表の一例を下記の表4に示す。なお、表4において、評価点cの算出値として示されたc41、c42、c43、c44は、この順に増加するものとする。
運転評価部13は、幅寄せ状態の認識情報に基づいてストレス評価を実行することができる。具体的には、運転評価部13は、幅寄せ状態の認識情報に基づくストレス評価にて、所定の幅寄せ判定時間t3内における側方車間距離の平均取得値e3,e4、すなわち、左方又は右方車間距離の平均取得値e3,e4に基づいて算出されるストレスの評価点cを、幅寄せ判定時間t3経過毎に加算する。しかしながら、幅寄せ状態の認識情報に基づくストレス評価においては、幅寄せ判定時間内における側方車間距離の平均取得値の代わりに、幅寄せ判定時間内における側方車間距離の最大取得値を用いることもできる。
このように算出されるストレスの評価点cは、側方車間距離の平均取得値e3,e4が減少するに従って増加する。この場合における評価点cの算出表の一例を下記の表5に示す。なお、表5において、評価点cの算出値として示されたc51、c52、c53、c54、c55は、この順に増加するものとする。
運転評価部13は、パッシング状態の認識情報に基づいてストレス評価を実行することができる。具体的には、運転評価部13は、パッシング状態の認識情報に基づくストレス評価にて、パッシング判定時間t4内にて取得されるパッシング回数の取得値mに基づいて算出されるストレスの評価点cを、パッシング判定時間t4経過毎に加算可能とする。
このように算出されるストレスの評価点cは、パッシング回数の取得値mが増加するに従って増加する。この場合における評価点cの算出表の一例を下記の表6に示す。なお、表6において、評価点cの算出値として示されたc61、c62、c63、c64は、この順に増加するものとする。
運転評価部13は、クラクション吹鳴状態の認識情報に基づいてストレス評価を実行することができる。具体的には、運転評価部13は、クラクション吹鳴状態の認識情報に基づくストレス評価にて、クラクション判定時間t5内にて取得される警笛回数の取得値qに基づいて算出されるストレスの評価点cを、クラクション判定時間t5経過毎に加算可能とする。この代わりに又はこれに加えて、運転評価部13は、クラクション吹鳴状態の認識情報に基づくストレス評価にて、警笛継続時間の取得値rに基づいて算出されるストレスの評価点cを加算可能とする。
警笛回数の取得値qに基づいて算出されるストレスの評価点cは、警笛回数の取得値qが増加するに従って増加する。この場合における評価点cの算出表の一例を下記の表7に示す。なお、表7において、評価点cの算出値として示されたc71、c72、c73、c74は、この順に増加するものとする。
警笛継続時間の取得値rに基づいて算出されるストレスの評価点cは、警笛継続時間の取得値rが増加するに従って増加する。この場合における評価点cの算出表の一例を下記の表8に示す。なお、表8において、評価点cの算出値として示されたc81、c82、c83、c84は、この順に増加するものとする。
運転評価部13は、最も新しく評価点cを加算することによって得られた各特定車両Bの合算評価点の現在値dを記憶可能とする。運転評価部13は、新たな評価点cを加算するときには、この加算前に記録された現在値である合算評価点の直前値を読み出し可能とする。運転評価部13は、このような合算評価点の直前値に新たな評価点cを加算し、これによって、新たな合算評価点の現在値dを得る。その後、運転評価部13は、新たな合算評価点の現在値dを記憶する。
ここで一例として、図3(a)~図3(d)の4種類の報知情報P1~P4を示すように実行される運転評価部13のストレスレベル選択を説明する。この一例に係るストレスレベル選択においては、合算評価点の現在値dが、ストレスの強度を4つに分けた第1~第4ストレスレベルのいずれに該当するかを選択する。しかしながら、ストレスの強度は、2つ、3つ、又は5つ以上のストレスレベルに分けることもできる。
合算評価点の現在値dは、0以上かつd1未満である場合、第1ストレスレベルに該当する。合算評価点の現在値dは、d1以上かつd2未満である場合、第2ストレスレベルに該当する。d2はd1よりも大きい。合算評価点の現在値dは、d2以上かつd3未満である場合、第3ストレスレベルに該当する。d3はd2よりも大きい。合算評価点の現在値dは、d3以上である場合、第3ストレスレベルに該当する。
「報知装置の詳細」
図1及び図3を参照すると、報知装置20は、詳細には次のように構成することができる。図1に示すように、報知装置20は、報知情報Piを表示可能とする表示出力部21を有する。表示出力部21に出力される報知情報Piは視認可能な情報を含む。表示出力部21はディスプレイとなっている。しかしながら、報知装置は、表示出力部の代わりに又は表示出力部に加えて、報知情報を音声出力可能とする音声出力部を有することができる。この場合、報知情報は音声情報を含む。音声出力部はスピーカとすることができる。
一例として、図3(a)~図3(d)に示した4種類の報知情報P1~P4について説明する。報知装置20の表示出力部21は、第1~第4ストレスレベルにそれぞれ対応する第1~第4報知情報P1~P4を選択的に出力可能とする。第1~第4報知情報P1~P4は、この順に警告度を高めたものとなっている。
合算評価点の現在値dが第1ストレスレベルに該当する場合、図3(a)に示すように、第1報知情報P1は平常運転であることを報知することができる。例えば、第1報知情報P1は、「快適な運転です。」という文字情報を含むことができる。
合算評価点の現在値dが第2ストレスレベルに該当する場合、図3(b)に示すように、第2報知情報P2は、特定車両Bにストレスを与えている可能性を報知することができる。例えば、第2報知情報P2は、「他車にストレスを与えている可能性があります。」という文字情報を含むことができる。
合算評価点の現在値dが第3ストレスレベルに該当する場合、図3(c)に示すように、第3報知情報P3は、特定車両Bにストレスを与えていることを報知する。例えば、第3報知情報P3は、「他車にストレスを与えています。」という文字情報を含むことができる。
合算評価点の現在値dが第4ストレスレベルに該当する場合、図3(d)に示すように、第4報知情報P4は、特定車両Bに対して嫌がらせとなる運転が行われていることを報知する。例えば、第4報知情報P4は、「あおり運転です。直ちにやめてください。」という文字情報を含むことができる。
第1~第4報知情報P1~P4は色情報を含むこともできる。例えば、第1~第4報知情報P1~P4の色情報は、この順に色を濃くすることができる。
「ストレス評価の方法」
図4を参照して、運転評価装置10の運転評価部13におけるストレス評価の方法の一例について説明する。ここでは一例として、運転評価装置10の車両特定部11が、ナンバー識別に基づいて第1及び第2特定車両Bを特定し、かつナンバー識別をできない第3特定車両Bを特定している場合におけるストレス評価の方法について説明する。しかしながら、ストレス評価の方法は、これに限定されない。
最初に、車両1のイグニッションスイッチがオン状態となる(ステップS1)。ストレス評価を開始する(ステップS2)。他車両Aに対する車両1の運転状態の認識情報に応じてストレスの評価点cが算出される(ステップS3)。評価点cを加算される他車両Aが第1特定車両Bであるか否かを判定する(ステップS4)。
評価点cを加算される他車両Aが第1特定車両Bである場合(YES)、既に記憶されている第1特定車両Bの合算評価点の直前値を読み出す(ステップS5)。第1特定車両Bの合算評価点の直前値に評価点cを加算し、これによって、新たな第1特定車両Bの合算評価点の現在値dを得る(ステップS6)。新たな第1特定車両Bの合算評価点の現在値dを記憶する(ステップS7)。
次に、車両1のイグニッションスイッチがオフ状態であるか否かを判定する(ステップS8)。イグニッションスイッチがオフ状態でない場合(NO)、ステップS2に戻る。イグニッションスイッチがオフ状態である場合(YES)、全特定車両Bの合算評価点の現在値dを初期化する(ステップS9)。ストレス評価を終了する(ステップS10)。
ステップS4において、評価点cを加算される他車両Aが第1特定車両Bでない場合(NO)、評価点cを加算される他車両Aが第2特定車両Bであるか否かを判定する(ステップS11)。評価点cを加算される他車両Aが第2特定車両Bである場合(YES)、既に記憶されている第2特定車両Bの合算評価点の直前値を読み出す(ステップS12)。第2特定車両Bの合算評価点の直前値に評価点cを加算し、これによって、新たな第2特定車両Bの合算評価点の現在値dを得る(ステップS13)。新たな第2特定車両Bの合算評価点の現在値dを記憶する(ステップS14)。
次に、車両1のイグニッションスイッチがオフ状態であるか否かを判定する(ステップS8)。イグニッションスイッチがオフ状態でない場合(NO)、ステップS2に戻る。イグニッションスイッチがオフ状態である場合(YES)、全特定車両Bの合算評価点の現在値dを初期化する(ステップS9)。ストレス評価を終了する(ステップS10)。
ステップS11において、評価点cを加算される他車両Aが第2特定車両Bでない場合(NO)、評価点cを加算される他車両Aが第3特定車両Bであると判定する(ステップS15)。既に記憶されている第3特定車両Bの合算評価点の直前値を読み出す(ステップS16)。第3特定車両Bの合算評価点の直前値に評価点cを加算し、これによって、新たな第3特定車両Bの合算評価点の現在値dを得る(ステップS17)。新たな第3特定車両Bの合算評価点の現在値dを記憶する(ステップS18)。
第3特定車両Bが継続して特定されているか否かを判定する(ステップS19)。第3特定車両Bが継続して特定されなくなっている場合(NO)、第3特定車両Bの合算評価点の現在値dを初期化する(ステップS20)。次に、車両1のイグニッションスイッチがオフ状態であるか否かを判定する(ステップS8)。ステップS19において、第3特定車両Bが継続して特定されている場合(YES)、そのまま、車両1のイグニッションスイッチがオフ状態であるか否かを判定する(ステップS8)。
イグニッションスイッチがオフ状態でない場合(NO)、ステップS2に戻る。イグニッションスイッチがオフ状態である場合(YES)、全特定車両Bの合算評価点の現在値dを初期化する(ステップS9)。ストレス評価を終了する(ステップS10)。
さらに一例として、上述のように変化し得る各特定車両Bの合算評価点の現在値dに応じた第1~第4ストレスレベルのうち1つのストレスレベルを選択し、その後、選択された1つのストレスレベルに応じた第1~第4報知情報P1~P4のうち1つの報知情報Piを報知することができる。
以上、本実施形態に係る運転評価装置10は、車両1に搭載されると共に前記車両1の運転状態を評価する運転評価装置10であって、前記車両1の周辺に位置する複数の他車両Aをそれぞれ異なる複数の特定車両Bとして特定する車両特定を実行可能とする車両特定部11と、前記車両特定にて特定される各特定車両Bと関連付けられた前記車両1の運転状態を認識する運転認識を実行可能とする運転認識部12とを備える運転評価装置10において、前記車両1が各特定車両Bに与えるストレスを評価するストレス評価を実行する運転評価部13を備え、前記運転評価部13は、各特定車両Bについて、前記運転認識にて認識される前記車両1の運転状態の認識情報に応じた前記ストレスの評価点cを加算する評価点加算を少なくとも1回実行可能とし、前記運転評価部13は、少なくとも1回の前記評価点加算により得られた各特定車両Bの合算評価点に基づいて、この特定車両Bを対象とする前記ストレス評価を実行する。
一般的に、車両の運転は、同一の特定車両に与えるストレスの強度が増加するに従って、この同一の特定車両によって嫌がらせ運転と認識され易くなる。これに対して、本実施形態に係る運転評価装置10においては、特定車両B毎のストレスの増加を評価点cの加算によって累積的に評価できる。そのため、特定車両Bに与えるストレスの増加を適切に評価することができ、その結果、特定車両B、すなわち、他車両Aに対して嫌がらせ運転となり得る車両1の運転を適切に認識することができる。
本実施形態に係る運転評価装置10において、前記運転評価部13は、前記評価点加算を前記車両1の1つのイグニッションサイクル中に少なくとも1回実行可能とし、前記運転評価部13はまた、前記1つのイグニッションサイクルが終了すると、前記合算評価点を初期化する。
一般的に、偶発的に遭遇した同一の特定車両に対して嫌がらせ運転となり得る車両の運転は、ドライバによるエンジン起動からエンジン停止までの同一のイグニッションサイクル中にて行われたものであることが多い。裏を返せば、偶発的に遭遇した同一の特定車両に対して嫌がらせ運転となり得る車両の運転は、異なるイグニッションサイクル中にわたって行われたものであることは少ない。
これに対して、本実施形態に係る運転評価装置10においては、同一のイグニッションサイクル中にて少なくとも1回実行される評価点加算により得られる合算評価点に基づいてストレス評価を実行し、かつ同一のイグニッションサイクルの終了後では、合算評価点が初期化される。そのため、同一のイグニッションサイクル中にて偶発的に遭遇した同一の特定車両Bに対して嫌がらせ運転となり得る車両1の運転を適切に認識することができる。また、異なるイグニッションサイクルにわたって偶発的に遭遇した同一の特定車両Bに対する車両1の運転が嫌がらせ運転であると過剰に認識されることを防止できる。
本実施形態に係る運転評価装置10において、前記車両特定部11は、前記複数の他車両AのナンバープレートNを識別するナンバー識別を実行可能とし、前記車両特定部11は、前記ナンバー識別にて識別された前記ナンバープレートNの識別情報に基づいて、前記車両特定を実行可能とし、前記車両特定部11は、前記ナンバー識別にて前記ナンバープレートNを識別できない前記他車両Aを、前記車両特定にて連続的に特定している間では同一の前記特定車両Bとして特定する。
このような運転評価装置10においては、複数の他車両AのナンバープレートNに基づいて、これら複数の他車両Aをそれぞれ異なる複数の特定車両Bとして正確に特定することができる。また、ナンバープレートNを識別できない他車両Aであっても、特定車両Bとして特定できる。よって、同一の他車両Aに対して嫌がらせ運転となり得る車両1の運転を適切に認識することができる。
本実施形態に係る運転評価装置10においては、前記運転評価部13は、前記ストレス評価にて、ストレスの強度を複数段階に分けた複数のストレスレベルから、前記合算評価点が該当する1つのストレスレベルを選択するストレスレベル選択を実行可能とし、前記運転評価部13は、前記複数のストレスレベルにそれぞれ対応する複数種類の報知情報P1~Pjのうち、前記ストレスレベル選択にて選択される前記1つのストレスレベルに対応する1種類の報知情報Piを、前記車両1の報知装置20に出力させる報知出力指示を実行可能とする。
このような運転評価装置10においては、車両1のドライバが、同一の特定車両Bに与えているストレスレベルを詳細に認識することができる。そのため、車両1のドライバは、同一の特定車両Bのドライバによって車両1の運転が嫌がらせ運転であると判断される前に、かかる同一の特定車両Bに対する嫌がらせ運転となり得る運転を避けることができる。
本実施形態に係る運転評価装置10において、前記運転認識部12は、前記運転認識にて前記車両1の運転状態として、前記車両1がその前方に位置する1つの前記特定車両Bを追走する追走状態と、前記車両1が1つの前記特定車両Bに対して前方の位置で蛇行する蛇行状態と、前記車両1が1つの前記特定車両Bに対して前方の位置で急ブレーキを掛ける急制動状態と、前記車両1がその幅方向の側方に位置する1つの前記特定車両Bに対して幅寄せする幅寄せ状態と、前記車両1がその前方に位置する1つの前記特定車両Bに対して繰り返しパッシングを行うパッシング状態と、前記車両1がその前方に位置する1つの前記特定車両Bに対して繰り返し又は連続的に警笛を鳴らすクラクション吹鳴状態とのうち少なくとも1つを認識可能とする。
このような運転評価装置10においては、評価点加算にて、嫌がらせ運転につながり易い追走状態、パッシング状態、クラクション吹鳴状態、蛇行状態、急制動状態、及び幅寄せ状態の認識情報のうち少なくとも1つに応じた適切なストレスの評価点cを加算できる。そのため、このように実行される評価点加算により得られる適切な合算評価点に基づいて適切なストレス評価を実行することができる。
「第2実施形態」
第2実施形態に係る運転評価装置及びそれを適用した車両について説明する。
本実施形態に係る運転評価装置は、その運転評価部が、1つのイグニッションサイクルが終了すると合算評価点を初期化する代わりに、特定期間が経過すると合算評価点を初期化する点を除いて、第1実施形態に係る運転評価装置10と同様である。さらに、本実施形態に係る運転評価装置は、1つのイグニッションサイクルが終了すると合算評価点を初期化することに基づく効果を除いて、第1実施形態に係る運転評価装置10と同様の効果を得ることができる。
一般的に、通勤等のように車両が同一のルートを走行する場合、車両が、例えば、日単位、週単位、月単位等である一定の周期にて同一の特定車両に遭遇することがある。このような場合、車両の運転が意図せずに当該同一の特定車両に対して嫌がらせ運転となる可能性が高まる。
これに対して、本実施形態に係る運転評価装置においては、評価点加算を実行する特定期間を、例えば、週単位、月単位、年単位等で設定すれば、かかる特定期間内において、例えば、日単位、週単位、月単位等である一定の周期にて遭遇する同一の特定車両に対して嫌がらせ運転となり得る車両の運転を適切に認識することができる。
ここまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明は、その技術的思想に基づいて変形及び変更可能である。
1…車両
10…運転評価装置、11…車両特定部、12…運転認識部、13…運転評価部
20…報知装置
A…他車両、N…ナンバープレート、B…特定車両
P1~P4…第1~第4報知情報

Claims (6)

  1. 車両に搭載されると共に前記車両の運転状態を評価する運転評価装置であって、
    前記車両の周辺に位置する複数の他車両をそれぞれ異なる複数の特定車両として特定する車両特定を実行可能とする車両特定部と、
    前記車両特定にて特定される各特定車両と関連付けられた前記車両の運転状態を認識する運転認識を実行可能とする運転認識部と
    を備える運転評価装置において、
    前記車両が各特定車両に与えるストレスを評価するストレス評価を実行する運転評価部を備え、
    前記運転評価部は、各特定車両について、前記運転認識にて認識される前記車両の運転状態の認識情報に応じた前記ストレスの評価点を加算する評価点加算を少なくとも1回実行可能とし、
    前記運転評価部は、少なくとも1回の前記評価点加算により得られた各特定車両の合算評価点に基づいて、この特定車両を対象とする前記ストレス評価を実行する、運転評価装置。
  2. 前記運転評価部は、前記評価点加算を前記車両の1つのイグニッションサイクル中に少なくとも1回実行可能とし、
    前記運転評価部はまた、前記1つのイグニッションサイクルが終了すると、前記合算評価点を初期化する、請求項1に記載の運転評価装置。
  3. 前記運転評価部は、前記評価点加算を特定期間内に少なくとも1回実行可能とし、
    前記運転評価部はまた、前記特定期間が経過すると、前記合算評価点を初期化する、請求項1に記載の運転評価装置。
  4. 前記車両特定部は、前記複数の他車両のナンバープレートを識別するナンバー識別を実行可能とし、
    前記車両特定部は、前記ナンバー識別にて識別された前記ナンバープレートの識別情報に基づいて、前記車両特定を実行可能とし、
    前記車両特定部は、前記ナンバー識別にて前記ナンバープレートを識別できない前記他車両を、前記車両特定にて連続的に特定している間では同一の前記特定車両として特定する、請求項1~3のいずれか一項に記載の運転評価装置。
  5. 前記運転評価部は、前記ストレス評価にて、ストレスの強度を複数段階に分けた複数のストレスレベルから、前記合算評価点が該当する1つのストレスレベルを選択するストレスレベル選択を実行可能とし、
    前記運転評価部は、前記複数のストレスレベルにそれぞれ対応する複数種類の報知情報のうち、前記ストレスレベル選択にて選択される前記1つのストレスレベルに対応する1種類の報知情報を、前記車両の報知装置に出力させる報知出力指示を実行可能とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の運転評価装置。
  6. 前記運転認識部は、前記運転認識にて前記車両の運転状態として、
    前記車両がその前方に位置する1つの前記特定車両を追走する追走状態と、
    前記車両が1つの前記特定車両に対して前方の位置で蛇行する蛇行状態と、
    前記車両が1つの前記特定車両に対して前方の位置で急ブレーキを掛ける急制動状態と、
    前記車両がその幅方向の側方に位置する1つの前記特定車両に対して幅寄せする幅寄せ状態と、
    前記車両がその前方に位置する1つの前記特定車両に対して繰り返しパッシングを行うパッシング状態と、
    前記車両がその前方に位置する1つの前記特定車両に対して繰り返し又は連続的に警笛を鳴らすクラクション吹鳴状態と
    のうち少なくとも1つを認識可能とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の運転評価装置。
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