JP7438839B2 - ステッピングモータ - Google Patents

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Description

この発明は、ステッピングモータに関する。
ハイブリッド型ステッピングモータは、外周に一定間隔で複数のロータ歯を形成した一対のロータセグメントの間に円盤状磁石を挟持して構成したロータを備えている。そのロータの周囲にステータが配置されている。ステータは複数の主極を有し、各主極には、ロータに対向するように、複数のステータ歯が設けられている。複数のステータ歯は、ロータ歯と実質的に同じ間隔で周方向に配列されている。ハイブリッド型ステッピングモータの最大トルクは、ステータ歯とロータ歯との磁気飽和によって制限を受ける。
特許文献1は、隣接するロータ歯間および/または隣接するステータ歯間に形成されるスロットに永久磁石を挿入した構造のステッピングモータを開示している。この構造は、磁気飽和を低減し、発生磁束を有効に利用できる磁気構造を提供するので、最大トルクを増大させることができる。すなわち、スロットに埋め込まれた永久磁石が磁束の漏洩を抑制して、空隙磁束をステータ歯とロータ歯との間に集中させるように作用し、それにより、発生トルクの増大に寄与する。
特許文献1には、スロットに挿入される永久磁石の保持力と、スロット幅に対するスロット深さの比(幅深比)との間には、ある関係があり、最適な幅深比が存在する、と説明されている(同文献第6頁左欄第37行~右欄第18行)。
特公平7-8126号公報
特許文献1のような構造のステッピングモータを作製するときには、スロット内に可能な限り隙間無く永久磁石を詰めることが、基本的な設計指針となる。可能な限り磁束を増やすことがトルク増加に関して有利に働くと考えられるからである。
ところが、本件発明者は、ロータおよびステータのギャップ付近の磁束の流れを詳細に分析したところ、従来からの基本的な設計指針は、トルクの最大化の観点から、必ずしも最適でないことに気付いた。具体的には、ロータおよびステータのうちの一方のスロット内の磁石から発生した磁束の一部が、それらのうちの他方に至ることなく還流していることを発見した。このような磁束は、トルクに寄与しない無効な磁束である。
この発明の一実施形態は、上記のような未知の知見に基づき、トルクを効果的に増加することができる構造のステッピングモータを提供する。
この発明の一実施形態は、ステータと、前記ステータに対向して配置され、当該ステータに対して所定の移動方向に移動可能な移動子と、を備える、ステッピングモータを提供する。前記ステータは、複数の主極と、各主極のための巻線と、前記移動方向に間隔を空けて各主極上に配置され前記移動子に対向する複数のステータ歯と、隣接する前記ステータ歯の間に形成されたステータスロットと、を有する。前記移動子は、前記移動方向に間隔を空けて配置され、前記ステータに対向する複数の移動子歯と、隣接する前記移動子歯の間に形成された移動子スロットと、を有する。前記ステータスロットおよび前記移動子スロットのうちの少なくとも一方(好ましくは両方)のスロット内に、当該スロットの深さ方向に磁化された硬磁性挿入物(硬磁性材料の挿入物)からなるスロットマグネットが配置されている。前記スロットマグネットの前記移動方向の幅が、当該スロットの前記移動方向の幅の60%~80%であることが好ましい。
前記移動子歯は、前記移動方向を横切る交差方向に延びる突条であってもよい。そして、前記ステータ歯は、前記移動方向を横切る前記交差方向に延びる突条であってもよい。前記移動子歯および前記ステータ歯は平行に延びていてもよい。前記移動子歯および前記ステータ歯は、互いに対向した状態で、前記移動方向および交差方向に直交する対向方向に間隔を形成してもよい。この対向方向は、前記スロットの深さ方向と平行であってもよい。
前記移動子は、所定の回転軸線まわりに回転するロータであってもよい。この場合、前記移動方向が前記回転軸線まわりの周方向であってもよい。
前記スロットマグネットは、前記ステータスロット内に配置され前記ステータスロットの深さ方向に磁化された硬磁性挿入物からなるステータスロットマグネットを含んでいてもよい。また、前記スロットマグネットは、前記移動子スロット内に配置され前記移動子スロットの深さ方向に磁化された硬磁性挿入物からなる移動子スロットマグネットを含んでいてもよい。
前記ステータ歯の前記移動方向の幅は、前記ステータ歯の前記移動方向のピッチの30%~45%であることが好ましい。また、前記ステータスロットマグネットの磁石厚は前記ステータスロットの深さよりも小さくてもよい。
前記移動子歯の前記移動方向の幅は、前記移動子歯の前記移動方向のピッチの30%~45%であることが好ましい。また、前記移動子スロットマグネットの磁石厚は前記移動子スロットの深さよりも小さくてもよい。
前記ステータスロットマグネットおよび前記移動子スロットマグネットは、互いに対向するときに、対向する磁極が逆極性(異極性)となるように、それぞれ磁化されていてもよい。
前記ステータスロットマグネットおよび前記移動子スロットマグネットは、互いに対向した状態で、隙間を形成してもよい。この隙間は、移動子歯とステータ歯との間の隙間以下であってもよい。
前記スロットマグネットは、サマリウム系磁石を含んでいてもよい。
前記スロットマグネットは、ネオジム系磁石を含んでいてもよい。
この発明によれば、トルクを効果的に増加することができる構造のステッピングモータを提供できる。
図1は、この発明の一実施形態に係るステッピングモータの構造を説明するための斜視図である。 図2は、ステータおよびロータの構造を説明するための分解斜視図である。 図3は、ロータ歯とステータ歯とを拡大して示す部分拡大断面図である。 図4は、ロータ歯およびステータ歯の付近の磁束の流れを解析した結果の一例を示す。 図5Aは、ネオジム系磁石を用いる場合における磁石幅比に対する発生トルクの変化の解析結果を示す。 図5Bは、別のネオジム系磁石を用いる場合における磁石幅比に対する発生トルクの変化の解析結果を示す。 図5Cは、サマリウム系磁石を用いる場合における磁石幅比に対する発生トルクの変化の解析結果を示す。 図6は、別の幅丈比を設定したときの磁石幅比に対する発生トルクの変化の解析結果を示す。 図7は、一実施例における電流トルク特性の計測結果を示す。 図8は、他の実施例における電流トルク特性の計測結果を示す。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るステッピングモータの構造を説明するための斜視図である。ステッピングモータ1は、ステータ2と、移動子の一例であるロータ3と、モータフランジ4と、ブラケット5と、一対の軸受6,7とを含む。
ステータ2は、ステータ鉄心21および巻線22を含む。ステータ鉄心21の両端にモータフランジ4およびブラケット5がそれぞれ固定され、これらがモータケース8を構成している。
モータケース8の内部にロータ3が回転軸線10まわりに回転可能に配置されている。ロータ3は、回転軸線10に沿って配置された回転軸30と、回転軸30に支持されたロータ鉄心31とを含む。回転軸30は、一対の軸受6,7により回転自在に支持されている。一方の軸受6はモータフランジ4に装着されており、他方の軸受7はブラケット5に装着されている。
図2は、ステータ2およびロータ3の構造を説明するための分解斜視図である。
ロータ鉄心31の外周面には、所定の歯ピッチで移動子歯の一例であるロータ歯33が周方向11に等間隔に形成されている。各ロータ歯33は、回転軸線10に平行に延びている。ただし、ロータ歯33は、回転軸線10に対して傾斜していてもよい。
隣接するロータ歯33の間にロータスロット34が形成されている。ロータスロット34内には、移動子スロットマグネットの一例であるロータスロットマグネット35が挿入されている。ロータスロットマグネット35は、ロータスロット34に沿って棒状に延びた硬磁性挿入物(典型的には永久磁石片)である。ロータスロットマグネット35は、たとえば接着剤でロータスロット34内に固定されている。
ステータ鉄心21は、枠状のバックヨーク27と、複数の主極28とを備えている。複数の主極28は、バックヨーク27からロータ鉄心31に向かって延びており、ロータ鉄心31を取り囲むように周方向11に間隔を空けて配置されている。それにより、複数の主極28は、回転軸線10を中心とした略円筒状のロータ収容空間32を区画している。各主極28に巻線22(図1参照。図2では図示省略)が巻回されている。
各主極28は、バックヨーク27と結合された支柱部28aと、支柱部28aの先端側に結合された対向部28bとを有している。対向部28bは、ロータ収容空間32に臨んでおり、したがって、ロータ鉄心31に対向している。対向部28bは、支柱部28aに対して周方向11の両側に延びている。これにより、各主極28は、周方向11に隣接する他の主極28との間に巻線スロット29を形成している。これらの巻線スロット29に巻線22が配置されている。対向部28bは、ロータ鉄心31に対向する対向面を有している。この対向面には、回転軸線10に向かって突出した複数のステータ歯23が形成されている。複数のステータ歯23は、周方向11に沿って、所定の歯ピッチで等間隔に配置されている。各ステータ歯23は、ロータ歯33と整合するように、回転軸線10に沿って延びている。ロータ歯33が回転軸線10に対して傾斜して配置される場合には、それに応じて、ステータ歯23も回転軸線10に対して傾斜して配置される。
隣接するステータ歯23の間には、ステータスロット24が形成されている。ステータスロット24内には、ステータスロットマグネット25が挿入されている。ステータスロットマグネット25は、ステータスロット24に沿って棒状に延びた硬磁性挿入物(典型的には永久磁石片)である。ステータスロットマグネット25は、たとえば接着剤でステータスロット24内に固定されている。
ロータスロットマグネット35およびステータスロットマグネット25は、回転軸線10からの放射方向に磁化されている。回転軸線10からの放射方向とは、回転軸線10に直交する方向をいう。ロータスロットマグネット35は、したがって、ロータスロット34の深さ方向に磁化されている。また、ステータスロットマグネット25は、ステータスロット24の深さ方向に磁化されている。回転軸線10からの放射方向に関して、ロータスロットマグネット35の磁化方向とステータスロットマグネット25の磁化方向とは同方向である。したがって、ロータスロットマグネット35とステータスロットマグネット25とが対向するとき、互いに対向するロータスロットマグネット35の磁極とステータスロットマグネット25の磁極とは、逆極性の磁極である。
図3は、ロータ歯33とステータ歯23とを拡大して示す部分拡大断面図である。
ロータ歯33は、移動方向である周方向11を横切る交差方向に延びる突条である。ロータ歯33は、回転軸線10に直交する切断面内において略一定の幅で放射方向に沿って外方(回転軸線10から離反する方向)に向かって突出している。ロータ歯33は、回転軸線10から離れる方向に向いた頂面33aを有している。頂面33aは、回転軸線10のまわりの周方向11に沿っている。回転軸線10に直交する切断面内において、複数のロータ歯33は実質的に合同な断面形状を有しており、一定のロータ歯ピッチPrで等間隔に配置されている。隣接するロータ歯33の間に形成されるロータスロット34は、それらのロータ歯33によってそれぞれ規定される一対の互いにほぼ平行な側面34b,34cと、それらの側面34b,34cの間に形成された底面34aとによって規定され、略矩形の断面形状を有している。底面34aは、回転軸線10まわりの周方向11に沿っている。
ロータ歯33の外周面(頂面33a)において、回転軸線10まわりの周方向11の長さ(周方向幅)を「ロータ歯幅Tr」という。一方、複数のロータ歯33の外周面(頂面33a)を連ねて規定される仮想的な円筒面において、回転軸線10まわりの周方向11に関するロータスロット34の長さ(周方向幅)を「ロータスロット幅Sr」という。さらに、ロータスロット34の底面34aからロータ歯33の頂面33aまでの距離、すなわち、ロータ歯33の高さを「ロータ歯丈Hr」という。
ロータスロットマグネット35は、硬磁性材料からなり、回転軸線10に沿って延びる棒状の挿入物(典型的には永久磁石片)である。この実施形態では、ロータスロットマグネット35は、回転軸線10に直交する断面が略矩形である。ロータスロットマグネット35は、ロータスロット34の底面34aに対向する底面35aと、底面35aに対して回転軸線10とは反対側に位置する頂面35d(対向面)と、それらの間に形成された一対の側面35b,35cとを有している。底面35aおよび頂面35dと側面35b,35cとの間は、円弧状断面をなす曲面で面取りされている。ロータスロットマグネット35の底面35aは、たとえば接着剤によって、ロータスロット34の底面34aに結合(固定)されている。
一対の側面35b,35cは、ロータスロット34の一対の側面34b,34cにそれぞれ対向している。これらの一対の側面35b,35cの一方または両方は、対向するロータスロット34の側面34b,34cとの間に隙間36を形成している。したがって、ロータスロットマグネット35の一対の側面35b,35cの間の距離である磁石幅(ロータ磁石幅)MWrは、ロータスロット幅Srよりも小さい。
ロータスロットマグネット35の頂面35dは、ステータ2に対向する対向面である。この実施形態では、頂面35dは、複数のロータ歯33の外周面(頂面33a)を連ねて規定される仮想円筒面よりも回転軸線10側に後退した位置にある。すなわち、底面35aと頂面35dとの間の距離である磁石厚(ロータ磁石厚)MTrは、ロータスロット34の深さ(=ロータ歯丈Hr)よりも小さい。それにより、ロータスロットマグネット35の全体が、ロータスロット34内に収容されている。頂面35dは、当該仮想円筒面に実質的に平行である。厳密には、頂面35dは平面であってもよく、この平面は、対応するロータスロット34の開口縁を繋いでできる平面と平行であってもよい。この実施形態では、複数のロータスロット34にそれぞれ挿入される複数のロータスロットマグネット35は、実質的に同形同大である。
ステータ歯23は、移動方向である周方向11を横切る交差方向に延びる突条である。ステータ歯23は、ロータ歯33に平行に延びている。ステータ歯23は、回転軸線10に直交する切断面内において略一定の幅で放射方向に沿って内方(回転軸線10に近づく方向)に向かって突出している。ステータ歯23は、回転軸線10側に向いた頂面23aを有している。頂面23aは、回転軸線10のまわりの周方向11に沿っている。回転軸線10に直交する切断面内において、複数のステータ歯23は実質的に合同な断面形状を有しており、一定のステータ歯ピッチPsで等間隔に配置されている。隣接するステータ歯23の間に形成されるステータスロット24は、それらのステータ歯23によってそれぞれ規定される一対の互いにほぼ平行な側面24b,24cと、それらの側面24b,24cの間に形成された底面24aとによって規定され、略矩形の断面形状を有している。底面24aは、回転軸線10まわりの周方向11に沿っている。
ステータ歯23の内周面(頂面23a)において、回転軸線10まわりの周方向11の長さ(周方向幅)を「ステータ歯幅Ts」という。一方、複数のステータ歯23の内周面(頂面23a)を連ねて規定される仮想円筒面において、回転軸線10まわりの周方向11に関するステータスロット24の長さ(周方向幅)を「ステータスロット幅Ss」という。さらに、ステータスロット24の底面24aからステータ歯23の頂面23aまでの距離、すなわち、ステータ歯23の高さを「ステータ歯丈Hs」という。
ステータスロットマグネット25は、硬磁性材料からなり、回転軸線10に沿って延びる棒状の挿入物(典型的には永久磁石片)である。この実施形態では、ステータスロットマグネット25は、回転軸線10に直交する断面が略矩形である。ステータスロットマグネット25は、ステータスロット24の底面24aに対向する底面25aと、底面25aに対して回転軸線10側に位置する頂面25d(対向面)と、それらの間に形成された一対の側面25b,25cとを有している。底面25aおよび頂面25dと側面25b,25cとの間は、円弧状断面をなす曲面で面取りされている。ステータスロットマグネット25の底面25aは、たとえば接着剤によって、ステータスロット24の底面24aに結合(固定)されている。
一対の側面25b,25cは、ステータスロット24の一対の側面24b,24cにそれぞれ対向している。これらの一対の側面25b,25cの一方または両方は、対向するステータスロット24の側面24b,24cとの間に隙間26を形成している。したがって、ステータスロットマグネット25の一対の側面25b,25cの間の距離である磁石幅(ステータ磁石幅)MWsは、ステータスロット幅Ssよりも小さい。
ステータスロットマグネット25の頂面25dは、ロータ3に対向する対向面である。この実施形態では、頂面25dは、複数のステータ歯23の内周面(頂面23a)を連ねて規定される仮想円筒面よりも回転軸線10から離れる方向に後退した位置にある。すなわち、底面25aと頂面25dとの間の距離である磁石厚(ステータ磁石厚)MTsは、ステータスロット24の深さ(=ステータ歯丈Hs)よりも小さい。それにより、ステータスロットマグネット25の全体が、ステータスロット24内に収容されている。頂面25dは、当該仮想円筒面に実質的に平行である。厳密には、頂面25dは平面であってもよく、この平面は、対応するステータスロット24の開口縁を繋いでできる平面と平行であってもよい。この実施形態では、複数のステータスロット24にそれぞれ挿入される複数のステータスロットマグネット25は、実質的に同形同大である。
ロータスロットマグネット35およびステータスロットマグネット25は、実質的に、同形同大であってもよい。
ロータ歯33とステータ歯23とが対向するとき、それらの間には、それらの対向方向、すなわち放射方向(スロット34,24の深さ方向)に関して一定のギャップ(隙間)が形成される。このギャップを「鉄ギャップΔF」という。ロータスロット34とステータスロット24とが対向するとき、ロータスロットマグネット35とステータスロットマグネット25との間に、それらの対向方向、すなわち放射方向(スロット34,24の深さ方向)に関して一定のギャップが形成される。このギャップを「磁石ギャップΔM」という。
鉄ギャップΔFが十分に小さいときには、ステータ歯ピッチPsおよびロータ歯ピッチPrは実質的に互いに等しく、ロータ歯幅Trおよびステータ歯幅Tsは実質的に互いに等しく、それに応じてロータスロット幅Srおよびステータスロット幅Ssは実質的に互いに等しくなる。そこで、以下では、ステータ歯ピッチPsおよびロータ歯ピッチPrをまとめて「歯ピッチP」といい、ロータ歯幅Trおよびステータ歯幅Tsをまとめて「歯幅T」といい、ロータスロット幅Srおよびステータスロット幅Ssをまとめて「スロット幅S」という場合がある。
この実施形態では、ロータ歯丈Hrおよびステータ歯丈Hsは、実質的に互いに等しくてもよい。そこで、以下では、ロータ歯丈Hrおよびステータ歯丈Hsをまとめて「歯丈H」という場合がある。また、この実施形態では、ロータスロットマグネット35およびステータスロットマグネット25は、実質的に同形同大の硬磁性挿入物(典型的には永久磁石片)からなっていてもよい。そこで、以下では、ロータ磁石幅MWrおよびステータ磁石幅MWsをまとめて「磁石幅MW」という場合がある。また、ロータ磁石厚MTrおよびステータ磁石厚MTsをまとめて「磁石厚MT」という場合がある。
さらに、ロータスロットマグネット35およびステータスロットマグネット25を、「スロットマグネット」と総称する場合がある。また、ロータスロット34およびステータスロット24を、「スロット」と総称する場合がある。
図4は、ロータ歯33およびステータ歯23の付近の磁束の流れを解析した結果の一例を示す。
ロータ3とステータ2とに跨がる磁束が、ロータ3を回転させるトルクに寄与する。このような磁束には、ステータ歯23から出てロータ歯33に入る磁束、ステータ歯23から出てロータスロットマグネット35に入る磁束、ステータスロットマグネット25から出てロータ歯33に入る磁束、およびステータスロットマグネット25から出てロータスロットマグネット35に入る磁束が含まれる。
一方、ロータ歯33またはロータスロットマグネット35を通ることなくステータ歯23とステータスロットマグネット25とを通る経路を循環する磁束、すなわちステータ2内で還流する磁束は、トルクに寄与しない。同様に、ステータ歯23またはステータスロットマグネット25を通ることなくロータ歯33とロータスロットマグネット35とを通る経路を循環する磁束、すなわち、ロータ3内で還流する磁束も、トルクに寄与しない。
本件発明者は、このような磁束の還流に着目し、磁束の還流を抑制することができれば、トルクに寄与する磁束を増やすことができ、その結果、トルクを増加させることができると考えた。
スロットマグネットを採用するステッピングモータにおける従来からの基本設計思想は、スロット内に隙間無くスロットマグネット(硬磁性体)を挿入する、というもので、それによりトルクの最大化を図ることができると信じられてきた。しかし、上記のような解析結果から、スロット内に隙間無くスロットマグネットを挿入する構造では、磁束の還流が多くなり、むしろ、スロット側面とスロットマグネットの間に隙間を確保する方がトルクの増大に有利であることが分かってきた。
その一方で、磁石幅MWを小さくし過ぎると、歯への磁束の集中効率が低くなり、かつステータ2とロータ3との間に跨がる磁束が少なくなるおそれがある。
したがって、スロット24,34の側面とスロットマグネット25,35の側面との間に確保すべき隙間26,36には、トルクを極大化させる適切な範囲が存在するはずである。
このような着想に基づき、本件発明者は、上記の隙間26,36とトルクとの関係を調べるために、磁石幅MWとトルクとの関係を調べた。その結果について、以下に説明する。
説明にあたり、次の用語を定義する。まず、「磁石幅比」とは、スロット幅Sに対する磁石幅MWの比を表す。また、「歯幅比」とは、歯ピッチP(=スロット幅S+歯幅T)に対する歯幅Tの比を表す。さらに、「歯幅丈比」とは、歯幅Tに対する歯丈Hの比を表す。まとめて示すと次のとおりである。
磁石幅比=磁石幅MW/スロット幅S
歯幅比=歯幅T/歯ピッチP=歯幅T/(スロット幅S+歯幅T)
歯幅丈比=歯丈H/歯幅T
図5A~5Cは、鉄ギャップΔFを40μm、歯幅比T/Pを39%、歯幅丈比H/Tを1.0とする一方で、さまざまな磁石厚MTおよび磁石幅MWに対してFEM(有限要素法)解析によってトルクを解析した結果を示す。なお、ステッピングモータにおいては、歯幅比T/P=40%程度(たとえば、30%~45%)でトルクが極大になることが経験的に知られている。
図5Aは、エネルギー積49MGOe、残留磁束密度1.4Tの強いネオジム焼結磁石をスロットマグネットとして用いる場合の解析結果を示す。図5Bは、エネルギー積42MGOe、残留磁束密度1.3Tの弱いネオジム焼結磁石をスロットマグネットとして用いる場合の解析結果を示す。図5Cは、エネルギー積26MGOe、残留磁束密度1.0Tのサマリウム系磁石(たとえばサマリウムコバルト磁石)をスロットマグネットとして用いる場合の解析結果を示す。ネオジム焼結磁石は、ネオジム系磁石の一例であり、たとえばネオジム・鉄・ボロン合金を含む。
図5A~5Cにおいて、曲線L100,L300,L400,L600,L800は、磁石幅比MW/Sに対する発生トルクの変化を示す。曲線L100,L300,L400,L600,L800は、磁石厚MTを調整して、磁石ギャップΔMをそれぞれ100μm、300μm,400μm、600μm、800μmとした場合の解析結果を示す。
曲線L100,L300,L400,L600,L800の比較から、磁石厚MTを増してスロットマグネットの頂面25d,35d(ギャップ面)が歯23,33の頂面23a,33a(歯面)に近づくほど、トルクが大きくなる傾向となることが分かる。また、磁石ギャップΔMがいずれの場合でも、特定の磁石幅MWにおいてトルクが極大になることがわかる。さらに、点線L1で示すように、トルクが極大となる設計のためには、磁石ギャップΔMが小さいときほど磁石幅MWを小さくしたほうがよいことがわかる。
また、図5A~図5Cの比較から、残留磁束密度が1T程度(たとえば1.0T~1.4T)の磁石であれば、磁束密度が異なる磁石を用いた場合でも、特定の磁石幅MWでトルクが極大になることは変わらないこともわかる。
図5Aの例では、トルクが極大となる設計のためには、磁石幅比MW/Sを60%~75%(好ましくは、62%~72%)の範囲に設定するとよいことが分かる。また、図5Bの例では、トルクが極大となる設計のためには、磁石幅比MW/Sを63%~76%(好ましくは、65%~73%)の範囲に設定するとよいことが分かる。さらに、図5Cの例では、トルクが極大となる設計のためには、磁石幅比MW/Sを73%~80%(好ましくは、75%~80%)の範囲に設定するとよいことが分かる。
そして、いずれの磁石の場合でも、またいずれの磁石ギャップΔMの場合でも、磁石幅比MW/Sを60%~80%の範囲に設定することにより、大きなトルクを発生させる設計が可能であることが分かる。
図6に、歯幅丈比H/Tを0.65とする以外は図5Aの場合と同条件で、エネルギー積49MGOe、残留磁束密度1.4Tのネオジム焼結磁石を用いる場合の同様の解析結果を示す。曲線L100,L200,L300は、磁石厚MTを調整して磁石ギャップΔMをそれぞれ100μm、200μm,300μmとした場合における磁石幅比MW/Sに対する発生トルクの変化を示す。点線L2は、トルクを極大とするための磁石ギャップと磁石幅との関係を示す。
図5Aの解析例と比較して、同じ磁石ギャップΔMでも歯丈H(すなわち、スロットの深さ)が小さくなった分、磁石厚MTが薄くなる。具体的には、図6における磁石ギャップΔM=100μm(曲線L100)のときの磁石厚MTが、図5Aにおける磁石ギャップΔM=800μm(曲線L800)のときの磁石厚MTに等しい。
図5A~5Cの解析例で説明したとおり、一般にステッピングモータの歯幅丈比は、1程度を使うことが多い。しかし、図6の解析例から、歯幅丈比H/Tが小さくなった場合でも、特定の磁石幅比MW/Sでトルクが極大になることに変わりがないことが分かる。
図6の例では、トルクを極大とする設計のためには、磁石幅比MW/Sを63%~84%(好ましくは、68%~76%)の範囲に設定するとよいことが分かる。そして、いずれの磁石ギャップΔMにおいても、磁石幅比MW/Sを60%~80%の範囲とすることにより、大きなトルクを発生させる設計が可能であることが分かる。
磁石ギャップΔMは、800μm以下が好ましく、400μm以下がより好ましく、200μm以下が一層好ましい。磁石ギャップΔMは、鉄ギャップΔF(たとえば40μm)以上であることが好ましく、100μm以上であってもよい。
一つの実施例として、取付角寸法60mm、モータ長40mm、ロータ慣性モーメント370×10-7kgm、ロータ歯50枚、歯幅比T/P=39%、歯幅丈比H/T=1.0の2相スロットマグネット型ステッピングモータを準備した。そして、磁石幅比MW/Sを75%とし、磁石厚MTを大きくすることで磁石ギャップΔMを狭くした。スロットマグネットには、残留磁束密度1.4Tのネオジム焼結磁石を用いた。この実施例のステッピングモータを2相励磁したときの電流-トルク特性を測定した。実測値を図7の曲線L200,L400,L800に示す。比較例として、同体格、同モータ長、同巻線仕様のハイブリッド型ステッピングモータの実測値を曲線Lhで示す。
曲線L200,L400,L800は、磁石ギャップΔMを200μm、400μm、800μmとした場合にそれぞれ対応している。これらの曲線から、磁石ギャップΔMに応じて、トルクが大きく変化することがわかる。また、磁石ギャップΔMが200μm(曲線L200)の場合にはハイブリッド型(曲線Lh)と比較して2倍程度のトルクが得られることがわかる。
他の実施例として、取付角寸法42mm、モータ長52mm、ロータ慣性モーメント55×10-7kgm、ロータ歯50枚、歯幅比T/P=39%、歯幅丈比H/T=1.0の2相スロットマグネット型ステッピングモータを準備した。そして、磁石ギャップΔM=200μmとし、磁石幅比MW/S=76%~70%とした。スロットマグネットには、残留磁束密度1.4Tのネオジム焼結磁石を用いた。この実施例のステッピングモータを2相励磁したときの電流-トルク特性を測定した。実測値を図8の曲線L70,L73,L76に示す。比較例として、同体格、同モータ長、同巻線仕様のハイブリッド型ステッピングモータの実測値を曲線Lhに示す。
曲線L70,L73,L76は、磁石幅比MW/Sを70%、73%、76%とした場合にそれぞれ対応している。図7および図8の比較から、取付角寸法が異なるモータにおいても、スロットマグネット型ステッピングモータは、ハイブリッド型ステッピングモータよりもトルク的に優位であることが確認できた。また、磁石幅比MW/Sが73%のとき(曲線L73)に、トルクが極大になることが実測において確認できた。
なお、ロータおよびステータの歯ピッチPはさまざまな値を採りうるが、歯ピッチPに応じて適切な幅の磁石(スロットマグネット)を使用することで、トルクの増加を図ることができる。
以上、この発明の実施形態について具体的に説明してきたが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、回転軸線10まわりにロータ3が回転する構造のステッピングモータについて主として説明したけれども、この発明は、リニアモータの形態を有するステッピングモータにも適用可能である。すなわち、線状の経路に沿ってステータが配置され、そのステータに沿って移動子が移動するように構成されていてもよい。
また、前述の実施形態では、ステータスロットマグネット25およびロータスロットマグネット35を備えた構成を示したが、ステータスロットマグネット25を省いてロータスロットマグネット35のみを備える構成としてもよいし、ステータスロットマグネット25のみを備えてロータスロットマグネット35を省いた構成としてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 ステッピングモータ
2 ステータ
3 ロータ(移動子)
10 回転軸線
11 周方向(移動方向)
23 ステータ歯
24 ステータスロット
25 ステータスロットマグネット
26 隙間
28 主極
33 ロータ歯
34 ロータスロット(移動子スロット)
35 ロータスロットマグネット(移動子スロットマグネット)
36 隙間
Pr ロータ歯ピッチ
Tr ロータ歯幅
Sr ロータスロット幅
Hr ロータ歯丈
MWr ロータ磁石幅
MTr ロータ磁石厚
Ps ステータ歯ピッチ
Ts ステータ歯幅
Ss ステータスロット幅
Hs ステータ歯丈
MWs ステータ磁石幅
MTs ステータ磁石厚
ΔF 鉄ギャップ
ΔM 磁石ギャップ

Claims (5)

  1. ステータと、前記ステータに対向して配置され、当該ステータに対して所定の移動方向に移動可能な移動子と、を備え、
    前記ステータが、複数の主極と、各主極のための巻線と、前記移動方向に間隔を空けて各主極上に配置され前記移動子に対向する複数のステータ歯と、隣接する前記ステータ歯の間に形成されたステータスロットと、を有し、
    前記移動子が、前記移動方向に間隔を空けて配置され、前記ステータに対向する複数の移動子歯と、隣接する前記移動子歯の間に形成された移動子スロットと、を有し、
    前記ステータスロットおよび前記移動子スロットの両方のスロット内に、当該スロットの深さ方向に磁化された硬磁性挿入物からなるスロットマグネットが配置されており、
    前記スロットマグネットの前記移動方向の幅が、当該スロットの前記移動方向の幅の60%~80%であり、
    前記スロットマグネットは、前記ステータスロット内に配置され前記ステータスロットの深さ方向に磁化された硬磁性挿入物からなるステータスロットマグネットと、前記移動子スロット内に配置され前記移動子スロットの深さ方向に磁化された硬磁性挿入物からなる移動子スロットマグネットと、を含み、
    前記ステータ歯の前記移動方向の幅は、前記ステータ歯の前記移動方向のピッチの30%~45%であり、前記ステータスロットマグネットの磁石厚は前記ステータスロットの深さよりも小さく、
    前記移動子歯の前記移動方向の幅は、前記移動子歯の前記移動方向のピッチの30%~45%であり、前記移動子スロットマグネットの磁石厚は前記移動子スロットの深さよりも小さい、ステッピングモータ。
  2. 前記移動子が、所定の回転軸線まわりに回転するロータであり、前記移動方向が前記回転軸線まわりの周方向である、請求項1に記載のステッピングモータ。
  3. 前記ステータスロットマグネットおよび前記移動子スロットマグネットは、互いに対向するときに、対向する磁極が逆極性となるように、それぞれ磁化されている、請求項1または2に記載のステッピングモータ。
  4. 前記スロットマグネットは、サマリウム系磁石を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のステッピングモータ。
  5. 前記スロットマグネットは、ネオジム系磁石を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のステッピングモータ。
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