JP7435180B2 - 電動パーキングロック装置搭載車両 - Google Patents

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Description

本発明は、電力の供給を受けて作動して車両に制動力を付与する電動パーキングブレーキおよびエンジンが搭載された車両に関する。
従来、車両では、蓄電装置を搭載してバッテリから各種の電気機器に電力を供給するように構成されている。
例えば、特許文献1には、蓄電装置としてキャパシタと鉛バッテリとが搭載された車両であって、これらから電動式パワーステアリング機構、エアコン、オーディオ機器等の電気機器に電力を供給するように構成されたものが開示されている。また、この車両では、電動機としての機能と発電機としての機能を有するいわゆるISGが搭載されており、ISGからキャパシタおよび鉛バッテリに充電が行われるようになっている。
特開2016-118126号公報
前記のように、車両に搭載された多くの電動式の装置は蓄電手段からの電力を受けて作動する。電力の供給を受けて作動して車輪の回転を規制する電動パーキングロック装置が搭載された車両においては、この電動パーキングロック装置も蓄電手段から電力供給を受けて作動する。そのため、電動パーキングロック装置が搭載された車両では、蓄電手段の故障等に伴ってパーキングロック装置への電力供給が停止するとその作動が不能となって適切な停車が実現されないおそれがある。
これに対して、例えば、蓄電手段の故障時には、車両に搭載された発電手段から直接電動パーキングロック装置に電力を供給することが考えられる。しかし、この構成においても、前記特許文献1の車両のように発電手段がエンジンにより駆動される場合、エンジンが駆動不能になるとやはり電動パーキングロックの作動が不能になるおそれがある。
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、電動パーキングロック装置が搭載された車両において、電動パーキングロック装置のより確実な作動を実現することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、エンジンと、エンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンクと、電力の供給を受けて作動して車輪の回転を規制する電動パーキングロック装置と、エンジンにより駆動されて発電して前記電動パーキングロック装置を含む電気機器に電力を供給可能な発電手段と、前記発電手段で発電された電力を蓄電可能で且つ前記電気機器に電力を供給可能な蓄電手段と、車両に設けられたアクセルペダルが所定の開度以上に操作されたときに実現される車速である上限車速を設定し、車速が前記上限車速以下となるようにエンジンの各部を制御するとともに、車両の各部を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記蓄電手段から前記電気機器への電力供給が制限されている場合において、前記燃料タンク内に残っている燃料の量である燃料残量が所定の基準残量未満のときは、前記燃料残量が前記基準残量以上のときよりも前記上限車速を低下させる上限車速低下制御を実施し、前記基準残量は、車両に設けられたエンプティランプが点灯する燃料残量の最大値である警告残量よりも小さい値に設定されている、ことを特徴とする(請求項1)。
本発明では、蓄電手段と発電手段との両方から電動パーキングロック装置に電力を供給できる。そのため、故障等に伴って蓄電手段からの電気機器への電力供給が制限された場合でも、発電手段から電動パーキングロック装置に電力を供給してこれを作動させることができる。
ただし、前記のように、発電手段自体が駆動されなくなると発電手段から電動パーキングロック装置への電力供給も停止してしまう。これに対して、本発明では、燃料残量が基準残量以下となりエンジンひいては発電手段の駆動機会が失われる可能性が高いときには、車速の上限値である上限車速が低減される。つまり、燃料残量が基準残量以下になると、運転者の操作により実現可能な車速の範囲が狭まって運転者の加速操作が受け付けられなくなる状況が起きやすくなる。これより、運転者に対して、違和感を与えて停車を促すことができる。従って、燃料残量が基準残量以下となった後のより早いタイミング、すなわち、エンジンひいては発電手段および電動パーキングロック装置を作動させることが可能な燃料が残っているタイミングで運転者に停車操作を行わせることができ、電動パーキングロック装置の適切な作動および適切な停車を実現できる。また、エンプティランプの点灯によって燃料残量が少ないことが運転者に報知された後で上限車速が低減されるので、燃料残量が少ないことに伴って上限車速が低下したと運転者に認知させることができ、燃料の追加を運転者に促すことができる。
前記構成において、好ましくは、前記発電手段で発電された電力を蓄電可能で、且つ、前記電気機器に電力を供給可能であるとともに、前記蓄電手段よりも放電電圧の低い低電圧蓄電手段と、前記発電手段と前記低電圧蓄電手段との間に設けられて、前記発電手段で発電された電圧を降圧する降圧手段とをさらに備え、前記制御手段は、前記蓄電手段から前記電気機器への電力供給が制限されている場合で、且つ、前記低電圧蓄電手段から前記電気機器への電力供給が制限されている場合に、前記上限車速低下制御を実施する(請求項2)。
この構成によれば、蓄電手段からの電力供給が制限された場合であっても低電圧蓄電手段によって電動パーキングロック装置を作動させることができるので、より確実に当該装置の作動および適切な停車を実現できる。しかも、蓄電手段からの電力供給が制限され、且つ、低電圧蓄電手段から前記電気機器への電力供給が制限されている場合に、上限車速低下制御が実施されるため、上限車速低下制御の実施機会が少なく抑えられる。そのため、適切な停車をより確実に実現しつつ、上限車速低下制御の実施に伴って操作感が悪化する機会を少なくできる。
前記構成において、好ましくは、前記制御手段は、前記上限車速低下制御の実施時において、前記上限車速を前記燃料残量が多いときの方が少ないときよりも高くなるように当該上限車速を設定する(請求項3)。
この構成によれば、燃料残量が比較的多いときには上限車速を高くして操作感の悪化を抑制できる。そして、燃料残量が比較的少なく電動パーキングロック装置への電力供給が停止する可能性がより高いときには、運転者に対して停車をより強く促すことができ、適切な停車をより確実に実現できる。
前記構成において、好ましくは、前記上限車速低下制御の実施時に、当該上限車速低下制御の実施時であることを報知する報知手段をさらに備える(請求項)。
この構成によれば、上限車速を低下させて運転者に停車を促しながら、車両が適切に制御されていることを運転者に認識させることができる。
前記構成において、好ましくは、前記制御手段は、前記上限車速低下制御の実施時において、車速が0よりも大きい所定の強制停止車速以下になると、前記電動パーキングロック装置を作動させる(請求項)。
この構成によれば、電動パーキングロック装置の作動および適切な停車をより一層確実に実現できる。
以上説明したように、本発明の電動パーキングロック装置搭載車両によれば、電動パーキングロック装置のより確実な作動を実現できる。
本発明の一実施形態に係る電動パーキングロック装置搭載車両の構成を概略的に示す図である。 車両の制御系統を示すブロック図である。 上限車速の制御の前半を示したフローチャートである。 上限車速の制御の後半を示したフローチャートである。 燃料残量および上限車速の時間変化を模式的に示したタイムチャートである。 エンジントルクの調整手順を示したフローチャートである。
(1)車両の全体構成
図1は、本発明の実施形態に係る電動パーキングロック装置搭載車両1の構成を概略的に示す図である。車両1は、車両の駆動源としてのエンジン2、エンジン2の回転を変速して車輪1a側に伝達する変速機3、モータジェネレータ4、スタータ5、Liバッテリ(リチウムバッテリ)6、DC-DCコンバータ7、鉛バッテリ8、電動パーキングロック装置9および各種電気機器を備える。
車両1は、例えば4輪自動車である。エンジン2は、車両1のエンジンルームに設けられる。エンジン2の駆動力は、クランクシャフト2aから変速機3、終減速機、駆動軸等を介して車輪1aに伝達されて、車両1を走行させる。図1の例では、エンジン2は、一列に並ぶ4つの気筒2cを備えた直列4気筒エンジンである。本実施形態では、エンジン2は、ガソリンを含む燃料により駆動されるエンジンである。エンジン2は、各気筒2c内に燃料を噴射するインジェクタ30(図2参照)と、各気筒2c内の混合気(空気と燃料の混合気)に点火する点火プラグ31(図2参照)とを備えている。インジェクタ30と点火プラグ31とは、1つの気筒2cにつき1つずつ設けられている。
(高電圧回路)
モータジェネレータ4は、電動機としての機能と発電機としての機能を有するいわゆるISG(Integrated Starter-Generator)であり、以下では、これをISG4という。Liバッテリ6は、請求項の「蓄電手段」に相当し、ISG4は、請求項の「発電手段」に相当する。
ISG4とLiバッテリ6とは、高電圧ラインL1を介して電気的に接続されており、これらは高電圧回路14を構成する。なお、車両1の座席を加熱するためのシートヒータや、車両1の室内を暖房するためPTCヒータや、排ガスを浄化する触媒を加熱するための触媒ヒータを備えた車両では、これらヒータも高電圧ラインL1を介してLiバッテリ6と接続される。
ISG4は、エンジン2のクランクシャフト2aに連結されている。ISG4は、発電機として動作する際には、エンジン2のクランクシャフト2aと連動して回転するロータを磁界中で回転させることにより発電を行う。ISG4で発電された電力は、直流に変換された後に、高電圧ラインL1に出力され、高電圧ラインL1を介してLiバッテリ6に蓄電される。本実施形態では、ISG4は、いわゆる減速回生発電を行うように構成されており、車両の減速時に発電機として作動してエンジン2の回転エネルギーを電気に変換する。
ISG4は、電動機として動作する際は、Liバッテリ6からの電力供給を受けて駆動されて、エンジン2のクランクシャフト2aに駆動力を伝達する。車両1は、所定の条件が揃うとエンジン2が自動停止するように構成されている。ISG4は、エンジン2の自動停止後の再始動時に電動機として作動してエンジン2を強制的に回転駆動させる。また、ISG4は、エンジン負荷の低いとき等に電動機として作動してエンジン2に駆動力を付与して、いわゆるトルクアシストを行う。
ISG4には、マイクロプロセッサ等を含むマイクロコンピュータを有してISG4を制御するISG制御器(不図示)が備えられている。ISG制御器は、インバーター機能を有しており、ISG4で生成された交流電流を直流電流に変換したり、Liバッテリ6からの直流電流を交流電流に変換してISG4に供給したりする。また、ISG制御器は、ISG4のフィールドコイルへの供給電流の増減等を行って、ISG4での発電量やISG4の駆動力を増減させる。
Liバッテリ6は、正極にリチウムを含み、正極と負極との間でのリチウムイオンの移動により充放電するバッテリである。Liバッテリ6は、鉛バッテリ8よりも速い速度で充放電ができるとともに、鉛バッテリ8よりも充放電による劣化が進行しにくい。本実施形態では、ISG4で生成された電力がLiバッテリ6に蓄電されるように構成されていることで、エンジン2の減速エネルギーを効率よく電力として車両1に貯蔵することができる。そして、このようにISG4で生成された電力をより多く蓄電できるように、Liバッテリ6の公称電圧は、鉛バッテリ8の公称電圧よりも高い電圧とされている。本実施形態では、Liバッテリ6の公称電圧は、DC24Vとされている。
Liバッテリ6と高電圧ラインL1との接続部分には、これらを接断するLiバッテリ接断スイッチSW1が設けられている。Liバッテリ接断スイッチSW1が閉成することでLiバッテリ6と高電圧ラインL1とは通電され、Liバッテリ接断スイッチSW1が開放されるとLiバッテリ6と高電圧ラインL1とは遮断されてLiバッテリ6の充放電が停止する。
(低電圧回路)
鉛バッテリ8は、前記のようにLiバッテリ6よりも公称電圧および放電電圧が低いバッテリである。鉛バッテリ8は、低電圧ラインL2を介して比較的低い電圧で駆動する低電圧機器に電気的に接続されており、これらは低電圧回路15を構成する。鉛バッテリ8は、例えば、直列接続された6セルの鉛蓄電池を含み、その公称電圧はDC12Vである。この鉛バッテリ8は、請求項の「低電圧蓄電手段」に相当する。
スタータ5は、エンジン2を始動するための装置である。スタータ5は、低電圧回路15に含まれる低電圧機器あり、比較的低い電圧で作動する。前記のように、本実施形態では、エンジンの再始動時はISG4によりエンジンが回転駆動されるようになっており、スタータ5は、車両1に設けられた始動・停止スイッチに対して運転者からエンジンを始動させる操作がなされたときに、エンジンを回転駆動させる。
電動パーキングロック装置9は、変速機3のギアの回転を規制し、これにより車輪1aの回転を規制するための装置である。電動パーキングロック装置9としては、従来の装置が用いられればよく、その構成については簡単な説明のみを行う。変速機3は、クランクシャフト2aを介してエンジン2の出力を受けるインプットシャフトと、インプットシャフトから車輪1a側に出力を伝達するアウトプットシャフト3aと、アウトプットシャフト3aと一体に回転するパーキングギア3bとを備える。電動パーキングロック装置9は、パーキングギア3bと係合可能なパーキングロックポール9bを備える。パーキングロックポール9bとパーキングギア3bとが係合すると、パーキングギア3bおよびアウトプットシャフト3aの回転はロック(規制)され、これにより車輪1aの回転も規制される。電動パーキングロック装置9は、パーキングロックポール9bをパーキングギア3bと係合する位置と係合しない位置との間で移動させるポール駆動部9aを備えている。電動パーキングロック装置9(ポール駆動部9a)に電力が供給されていない状態ではパーキングロックポール9bはパーキングギア3bと係合しない位置にあり、電動パーキングロック装置9に電力が供給されることでポール駆動部9aはパーキングロックポール9bをパーキングギア3bと係合する位置に移動させる。
車両1には変速機3のギア段を変更するために運転者が操作可能なセレクトレバーSL1(図2参照)が設けられている。セレクトレバーSL1(図2参照)が操作されて、その位置が「P」レンジとされると、電動パーキングロック装置9(ポール駆動部9a)に通電されて、パーキングロックポール9bがパーキングギア3bと係合する。一方、セレクトレバーSL1の位置が他のレンジとされると、前記の係合が解除される。
電動パーキングロック装置9(ポール駆動部9a)は、スタータ5と同様に低電圧回路15に含まれる低電圧機器あり、比較的低い電圧で作動する。
車両1には、スタータ5および電動パーキングロック装置9の他に、低電圧回路15を構成する低電圧機器として、電動式パワーステアリング機構(EAPS)、電動式ブレーキ、エアコン、オーディオ機器、各種の照明装置等が設けられている。以下では、スタータ5および電動パーキングロック装置9を除く他の低電圧機器を他の低電圧機器20という。電動パーキングロック装置9および他の低電圧機器20は、請求項の「電気機器」に相当する。
DC-DCコンバータ7は、高電圧ラインL1から低電圧ラインL2に供給される電力の電圧を降圧するための装置である。つまり、ISG4により生成された電力およびLiバッテリ6から放出された電力を降圧して低電圧回路15側に供給する。前記のように、ISG4によって生成された電力は基本的にLiバッテリ6に蓄電されるが、余剰分はDC-DCコンバータ7で降圧された後鉛バッテリ8にも供給されて鉛バッテリ8が充電される。また、低電圧ラインL2上に設けられた電動パーキングロック装置9および他の低電圧機器20には基本的に鉛バッテリ8から電力が供給されるが、ISG4により生成された電力およびLiバッテリ6の電力がDC-DCコンバータ7によって降圧されることでこれらの電力も電動パーキングロック装置9および他の低電圧機器20に供給することができるようになっている。
DC-DCコンバータ7には、高電圧ラインL1と低電圧ラインL2とを接断するコンバータ接断スイッチSW2が設けられている。コンバータ接断スイッチSW2が閉成することで高電圧ラインL1と低電圧ラインL2とは通電され、コンバータ接断スイッチSW2が開放されると高電圧ラインL1と低電圧ラインL2とは遮断される。このDC-DCコンバータ7は、請求項の「降圧手段」に相当する。
(2)制御系統
図2は、車両1の制御系統を概略的に示すブロック図である。図2に示されるPCM90は、エンジンを統括的に制御するためのマイクロプロセッサであり、周知のCPU、ROM、RAM等から構成されている。このPCM90は、請求項の「制御手段」に相当する。
PCM90には各種センサによる検出情報や各種スイッチの操作信号等が入力される。具体的に、車両1には、クランク角センサSN1、外気温センサSN2、Pb電流センサSN3、Pb電圧センサSN4、車速センサSN5、アクセルセンサSN6、燃料レベルセンサSN7等のセンサが設けられている。クランク角センサSN1はエンジン回転数を検出するセンサである。外気温センサSN2は外気温を検出するセンサである。Pb電流センサSN3は、鉛バッテリ8と低電圧ラインL2との間を流れる電気の電流(以下、適宜、鉛バッテリ電流という)を検出するセンサである。Pb電圧センサSN4は、鉛バッテリ8と低電圧ラインL2との間を流れる電気の電圧(以下、適宜、鉛バッテリ電圧という)を検出するセンサである。車速センサSN5は車速を検出するセンサである。アクセルセンサSN6は、車両1に設けられたアクセルペダルの開度(以下、適宜、アクセル開度という)を検出するセンサである。燃料レベルセンサSN7は、車両1に設けられてエンジン2に供給される燃料を貯留する燃料タンク10内の燃料量、つまり、燃料残量を検出するセンサである。PCM90には、これらセンサSN1~SN7により検出された、エンジン回転数、外気温、鉛バッテリ電流、鉛バッテリ電圧、車速、アクセル開度、燃料残量の情報が入力される。また、PCM90には、セレクトレバーSL1からの信号も入力される。
PCM90は、スタータ5(スタータ5を制御する制御器)インジェクタ30、点火プラグ31、ISG4(ISG制御器)、DC-DCコンバータ7(コンバータ接断スイッチSW2を含むDC-DCコンバータ7の各種スイッチ)、電動パーキングロック装置9(ポール駆動部9a)、他の低電圧機器20、Liバッテリ接断スイッチSW1、車両1に設けられたモニタ102および車両1に設けられたエンプティランプ等と接続されている。PCM90は、前記のセンサSN1~SN7等からの入力情報に基づいて種々の判定や演算等を実行しつつこれら各部に指令を出す。
前記のモニタ102は各種の表示を行うものであり、車室前部のダッシュパネルに設けられている。本実施形態では、前記のモニタ102が、請求項の「報知手段」に相当する。
エンプティランプ103は、燃料残量が少なくなったことを運転者に報知するためのランプであり、モニタ102と同様にダッシュパネルに設けられている。燃料レベルセンサSN7により検出された燃料残量が所定の警告残量Flimit未満になると、PCM90はエンプティランプ103を点灯させる。警告残量Flimitは予め設定されてPCM90に記憶されている。警告残量Flimitは例えば8Lに設定されている。
(3)上限車速の制御
次に、本発明の特徴部分である上限車速の制御について説明する。上限車速は、車速の上限値であり、後述するように、PCM90は上限車速を設定するとともに、車速が上限車速を超えないようにエンジントルクを制御する。図3および図4は、PCM90により実施される上限車速の設定手順を示したフローチャートである。なお、このフローチャートで示した各ステップはエンジンの稼働時に実施される。
まず、ステップS1にて、PCM90は、各センサSN1~SN7等により検出された各種信号を読み込む。
次に、ステップS2にて、PCM90は、Liバッテリ6の温度が、予め設定された下限温度以下あるいは上限温度以上であるか否かを判定する。Liバッテリ6の温度は、外気温と同等であり、本実施形態では、外気温センサSN2で検出された外気温と下限温度および上限温度とを比較する。なお、この構成に代えて、Liバッテリ6の温度を検出するセンサを設けて、このセンサの検出値と下限・上限温度とを比較してもよい。
Liバッテリ6は、その温度が所定の温度範囲を超えると劣化が促進されることからその充放電を停止することが望ましい。前記の下限温度と上限温度は、それぞれ前記の温度範囲の最低温度および最高温度である。これら下限温度および上限温度は、予め設定されてPCM90に記憶されている。例えば、下限温度は-20℃、上限温度は60℃に設定されている。
ステップS2の判定がNOであってLiバッテリ6の温度(外気温)が下限温度よりも高く且つ上限温度よりも低い場合、つまり、Liバッテリ6と外部との充放電を行ってもLiバッテリ6の劣化しにくい場合は、ステップS3に進む。ステップS3にて、PCM90は、上限車速を、後述する上限車速低下制御が実施されていない通常時の上限車速である通常上限車速VL0に設定する。通常上限車速VL0は、予め設定されてPCM90に記憶されている。通常上限車速VL0は、例えば180km程度に設定されている。
一方、ステップS2の判定がYESであってLiバッテリ6の温度が下限温度以下である、あるいは、上限温度以上であってLiバッテリ6が劣化しやすい場合は、ステップS4に進み、PCM90は、Liバッテリ6からの放電を停止する。これにより、Liバッテリ6の劣化が抑制される。Liバッテリ6からの放電が停止すると、Liバッテリ6から電動パーキングロック装置9および他の低電圧機器20への電力供給が不能になる、つまり、これらへの電力供給が制限されることになる。本実施形態では、DC-DCコンバータ7をオフにして高電圧ラインL1と低電圧ラインL2との電気的な接続が遮断されることでLiバッテリ6からの放電を停止するようになっている。これより、ステップS4にて、PCM90は、コンバータ接断スイッチSW2を開放して、高電圧ラインL1と低電圧ラインL2との電気的な接続を遮断する。
ステップS4の後は、ステップS5に進む。ステップS5にて、PCM90は、鉛バッテリ8のSOC(State Of Charge)が判定残容量未満であるか否か、つまり、鉛バッテリ8から電動パーキングロック装置9に対してこれを作動させるのに十分な電力を供給できるか否かを判定する。鉛バッテリ8のSOCは、鉛バッテリ8の残容量であって鉛バッテリ8が100%充電されているときのこれの蓄電量に対する現在の鉛バッテリ8の蓄電量の割合である。PCM90は、Pb電流センサSN3により検出された鉛バッテリ電流およびPb電圧センサSN4により検出された鉛バッテリ電圧から鉛バッテリ8のSOCを常時演算しており、この演算値と判定残容量とを比較する。判定残容量は100%よりも低い値に予め設定されてPCM90に記憶されている。この判定残容量は、請求項の「判定残容量」に相当する。
ステップS5の判定がNOであって鉛バッテリ8のSOCが判定残容量以上の場合は、ステップS3に進み、PCM90は、上限車速を通常上限車速VL0に設定する。
一方、ステップS5の判定がYESであって鉛バッテリ8のSOCが判定残容量未満であって鉛バッテリ8から十分な電力を電動パーキングロック装置9に供給できない、すなわち、鉛バッテリ8から電動パーキングロック装置9を含む電気機器への電力供給が制限されている場合は、ステップS6に進む。ステップS6にて、PCM90は、燃料レベルセンサSN7により検出された燃料残量が、前記の警告残量Flimit未満であるか否かを判定する。
ステップS6の判定がNOであって燃料残量が警告残量Flimit以上の場合は、PCM90は、ステップS3に進み、PCM90は、上限車速を通常上限車速VL0に設定する。
一方、ステップS6の判定がYESであって燃料残量が警告残量Flimit未満の場合は、ステップS7にて、PCM90はエンプティランプ103を点灯させる。ステップS7の後はステップS8に進み、PCM90は、燃料残量が第1判定量F1未満であるか否かを判定する。第1判定量F1は警告残量Flimitよりも少ない量に予め設定されてPCM90に記憶されている。警告残量Flimitが8Lに設定されている場合、第1判定量F1は、例えば、5.1Lに設定されている。この第1判定量F1は、請求項の「基準残量」に相当する。
ステップS8の判定がNOであって燃料残量が第1判定量F1以上の場合は、ステップS3に進み、PCM90は、上限車速を通常上限車速VL0に設定する。
一方、ステップS8の判定がYESであって燃料残量が第1判定量F1未満の場合は、ステップS9に進み、PCM90は、エンプティランプ103を点滅させる。ステップS9の後は、ステップS10に進み、PCM10は、上限車速低下制御を実施する。
上限車速低下制御とは、上限車速を通常上限車速VL0よりも低くする制御である。上限車速低下制御を実施する目的は、運転者に、セレクトレバーSL1をその位置が「P」レンジの位置となるように操作させて電動パーキングロック装置9を駆動させることにある。つまり、上限車速を低くすれば、実現される最大車速が低下することで、運転者に対して違和感を覚えさせることができる。そして、運転者に対して停車、さらには、セレクトレバーSL1の「P」レンジの位置への操作つまり電動パーキングロック装置9の駆動を促すことができる。
上限車速低下制御では、PCM90は、まず、図4に示すステップS11にて、燃料残量が第2判定量F2よりも多いか否かを判定する。第2判定量F2は第1判定量F1よりも少ない量に予め設定されてPCM90に記憶されている。第1判定量F1が5.1Lに設定されている場合、第1判定量は、例えば、4.1Lに設定されている。
ステップS11の判定がYESであって燃料残量が第2判定量F2よりも多い場合は、ステップS12に進む。ステップS12にて、PCM90は、モニタ102に第1警告表示を表示させる。第1警告表示は上限車速低下制御が実施中であることを表したものであり、モニタ102に第1警告表示が表示されることによって、上限車速低下制御が実施中である旨が運転者に報知される。第1警告表示には、さらに、運転者に対して停車および電動パーキングロック装置9の駆動を促す内容も含まれており、例えば、第1警告表示は、「出力を制限しています。安全な場所に停車しセレクトレバーをPに入れてください」という文章に設定されている。
ステップS12の後はステップS13に進み、PCM90は、上限車速が第1上限車速VL1以下であるか否かを判定する。第1上限車速VL1は、通常上限車速VL0よりも低い値に予め設定されてPCM90に記憶されている。第1上限車速VL1は、例えば、100km/hに設定されている。
ステップS13の判定がNOであって上限車速が第1上限車速VL1よりも高いときは、ステップS14に進み、PCM90は、上限車速を1演算サイクル前の上限車速から所定の第1基準速度を減算した速度に設定する。具体的には、演算サイクル数をiとしたとき、PCM90は、最新の上限車速(i)を上限車速(i)=上限車速(i-1)-第1基準速度により算出する。一方、ステップS13の判定がYESであって上限車速が第1上限車速VL1以下のときは、ステップS14を実施せずに処理を終了する(ステップS1に戻る)。第1基準速度は予め設定されてPCM90に記憶されている。第1基準速度は、例えば、1秒あたりに換算したときに時速0.66kmとなる値に設定されている。
このようにして、上限車速低下制御の実施中で且つ燃料残量が第2判定量F2よりも高い(ステップS11の判定がYES)場合は、上限車速が、第1上限車速VL1に向けて徐々に低減される。また、前記の場合において、上限車速が第1上限車速VL1に到達したときは、上限車速が第1上限車速VL1に維持される。ここで、上限車速低下制御が開始される直前の上限車速は通常上限車速VL0に設定されている。また、燃料残量が第2判定量F2よりも多い第1判定量F1未満になって上限車速低下制御が開始されることから、上限車速低下制御の開始直後の燃料残量は第2判定量F2よりも高い。これより、上限車速低下制御が開始されるのに伴い、上限車速は、通常上限車速VL0から第1基準速度ずつ徐々に低減されていくことになる。
ステップS11に戻り、ステップS11の判定がNOであって燃料残量が第2判定量F2以下の場合は、ステップS15に進む。ステップS15にて、PCM90は、モニタ102に第2警告表示を表示させる。なお、第1警告表示の表示は停止され、これに代えて第2警告表示が表示される。第2警告表示は、第1警告表示と同様に、上限車速低下制御が実施中であることを表すものであり、ステップS12と同様に、ステップS15でも、上限車速低下制御が実施中である旨が運転者に報知される。また、第2警告表示にも、運転者に対して停車および電動パーキングロック装置9の駆動を促す内容が含まれている。ただし、第2警告表示の内容は、第1警告表示の内容よりも停車を強く運転者に促す内容となっている。例えば、第2警告表示は、「出力を制限しています。安全な場所に停車し車両を確実に固定してください」という文章に設定されている。
ステップS15の後はステップS16に進み、PCM90は、上限車速が第2上限車速VL2以下であるか否かを判定する。第2上限車速VL2は、第1上限車速VL1よりも低い値に予め設定されてPCM90に記憶されている。第2上限車速VL2は、例えば、10km/hに設定されている。
ステップS16の判定がNOであって上限車速が第2上限車速VL2よりも高いときは、ステップS17に進み、PCM90は、上限車速を1演算サイクル前の上限車速から所定の第2基準速度を減算した速度に設定する。具体的には、PCM90は、最新の上限車速(i)を上限車速(i)=上限車速(i-1)-第2基準速度により算出する。一方、ステップS13の判定がYESであって上限車速が第1上限車速VL1以下のときは、ステップS14を実施せずに処理を終了する(ステップS1に戻る)。第2基準速度は第1基準速度よりも小さい値に予め設定されてPCM90に記憶されている。第1基準速度は、例えば、1秒あたりに換算したときに時速0.5kmとなる値に設定されている。
このようにして、上限車速低下制御の実施中で且つ燃料残量が第2判定量F2以下(ステップS11の判定がNO)の場合は、上限車速が、第2上限車速VL2に向けて徐々に低減される。また、前記の場合において、上限車速が第2上限車速VL2に到達したときは、上限車速が第2上限車速VL2に維持される。
ステップS18の後はステップS19に進み、PCM90は、車速センサSN5により検出された車速が強制停止車速以下であるか否かを判定する、強制停止車速は、第2上限車速VL2よりも低い値に設定されて予めPCM90に記憶されている。例えば、強制停止車速は、5km/hに設定されている。
ステップS18の判定がNOであって車速が強制停止車速よりも高い場合は、PCM90はそのまま処理を終了する(ステップS1に戻る)。
一方、ステップS18の判定がYESであって車速が強制停止車速以下の場合は、PCM90は、電動パーキングロック装置9を駆動して処理を終了する(ステップS1に戻る)。つまり、PCM90は、セレクトレバーSL1の位置に関わらず、電動パーキングロック装置9を駆動させてパーキングギア3bをロックする。
以上の上限車速低下制御を実施したときの燃料残量と上限車速および燃料残量の時間変化を模式的に示すと図5のようになる。図5の上部には、合わせて、エンプティランプ103の状態およびモニタ102の表示内容を示している。
時刻t2までは、燃料残量が第1判定量F1以上であることより、上限車速は通常上限車速VL0とされる。ただし、時刻t2までの時刻t1において燃料残量が警告残量Flimit未満になると、時刻t2以降エンプティランプ103が点灯する。時刻t2にて燃料残量が第1判定量F1未満になると上限車速が徐々に低減される。このとき、前記のように、1演算サイクルあたり第1基準速度ずつ上限車速が低減される。また、時刻t2にて、第1警告表示のモニタ102への表示が開始されるとともに、エンプティランプ103の点滅が開始される。その後、時刻t3にて上限車速が第1上限車速VL1になると、上限車速の低減が停止され、上限車速は第1上限車速VL1に維持される。この状態でさらに車両1が走行されて時刻t3にて燃料残量が第2判定量F2まで低下すると、再び上限車速が徐々に低減されていく。このときは、前記のように1演算サイクルあたり第2基準速度ずつ上限車速が低減される。また、時刻t3にて、第2警告表示のモニタ102への表示が開始される。その後、時刻t4にて上限車速が第2上限車速VL2になると、上限車速の低減が停止され、上限車速は第2上限車速VL2に維持される。
このようにして、本実施形態では、Liバッテリ6からの放電が停止してLiバッテリ6から電動パーキングロック装置9への電力供給が制限され(ステップS2の判定がYESとなりステップS4が実施される)、且つ、鉛バッテリ8のSOCが判定残容量未満の状態で(ステップS5の判定がYESとなる状態で)、燃料残量が第1判定量F1未満になると(ステップS8の判定がYESになると)、上限車速を低減させて通常上限車速よりも低くする上限車速低下制御が実施される。また、上限車速低下制御の実施中において、図5の時刻t2以降のグラフに示されるように、燃料残量が少ないほど上限車速が低くされる。また、図5には示していないが、前記のように、時刻t4以降において、車速(車速センサSN5により検出された車速)が強制停止車速以下になると、強制的に電動パーキングロック装置9が駆動されてパーキングギア3bがロックされる。
なお、図5では、時刻t2にて燃料残量が第1判定量F1未満になった後、燃料残量が第2判定量F2になる前に上限車速が第1上限車速VL1に到達する例を示したが、車両1の状態によっては上限車速が第1上限車速VL1に到達する前に燃料残量が第2判定量F2まで低下する場合もある。この場合には、時刻t2から上限車速が第2上限車速VL2に到達するまでの間、上限車速は継続して低減されることになる。
ここで、前記のように、PCM90は、車速が上限車速以下となるようにエンジントルクを制御する。本実施形態では、上限車速低下制御の非実施時は、車速が上限車速(通常上限車速)付近のときにエンジントルクの変動量が小さくなるようにエンジントルクが調整される。一方、上限車速低下制御の実施時は、前記の調整は行われない。図6のフローチャートを用いて、このエンジントルクの調整手順について簡単に説明する。
まず、ステップS21にて、PCM90は、エンジンに要求されているトルクである要求トルクを算出する。具体的には、PCM90は、アクセルセンサSN6により検出されたアクセル開度や、クランク角センサSN1により検出されたエンジン回転数等に基づいて要求トルクを算出する。
次に、ステップS22にて、PCM90は、上限車速低下制御が実施中であるか否かを判定する。この判定がNOであって上限車速低下制御の非実施中はステップS23に進み、PCM90は、車速センサSN5により検出された車速が上限車速からオフセット量を差し引いた速度よりも高いか否かを判定する。ここで、上限車速低下制御の非実施中に進むステップS23では、上限車速は通常上限車速である。オフセット量はゼロよりも大きい値に予め設定されてPCM90に記憶されている。つまり、ステップS23では、車速が、通常上限車速よりも所定のオフセット量分だけ低い速度(以下、適宜、余裕速度という)を超えたか否かが判定される。ステップS23の判定がNOであって、車速が余裕速度以下の場合は、ステップS26に進み、PCM90は、ステップS21で算出した要求トルクを目標トルクに設定する。その後、ステップS33にて、PCM90は、ステップS26で設定した目標トルクが実現されるように、すなわち、エンジントルクが目標トルクつまり要求トルクになるようにエンジンの各アクチュエータ(インジェクタ30や点火プラグ31等)制御する。
一方、ステップS23の判定がYESであって、上限車速低下制御の非実施中で且つ車速が余裕速度を超えた場合は、ステップS24に進む。ステップS24にて、PCM90は、1演算サイクル前の目標トルク(目標トルク(i-1))に所定の通常規制量を加算した値を、上限トルクとして設定する。通常規制量は、上限車速(通常上限車速)と現在の車速との差に基づいてPCM90により算出される量であり、上限車速が現在の車速よりも高いときはマイナスの値に算出され、上限車速が現在の車速よりも低いときはプラスの値に算出される。また、通常規制量は、前記の差が小さいほど通常規制量の絶対値が小さくなるように算出される。このように、上限車速低下制御の非実施中において車速が余裕速度を超えると、この時点の目標トルクから徐々に増加する値として上限トルクが設定され、さらに、車速が上限車速(通常上限車速)を超えると1演算サイクル前の目標トルクから徐々に低減する値として上限トルクが設定される。
ステップS24の後は、ステップS25に進み、PCM90は、ステップS21で算出した要求トルクがステップS24で設定した上限トルクよりも高いか否かを判定する。ステップS25の判定がNOであって要求トルクが上限トルク以下の場合はステップS26に進み、PCM90は、目標トルクを要求トルクに設定する。その後、ステップS33に進み、PCM90は、ステップS26で設定した目標トルクつまり要求トルクが実現されるように各アクチュエータを制御する。
一方、ステップS25の判定がYESであって要求トルクが上限トルクよりも高い場合はステップS27に進み、PCM90は、目標トルクを上限トルクに設定する。その後、ステップS33に進み、PCM90は、ステップS26で設定した目標トルクつまりステップS24で設定した上限トルクが実現されるように各アクチュエータを制御する。
この制御により、上限車速低下制御の非実施中において、車速が余裕車速以下である、あるいは、車速が余裕車速よりも高いが要求トルクが十分に低く車速が増加しない場合は、要求トルクとなるようにエンジンが制御される。また、上限車速低下制御の非実施中において、その他の場合であっても、車速が余裕車速を超えた時からエンジントルクの変動量が小さく抑えられて、車速が上限車速を超えたことに伴うエンジントルクの低減量は小さく抑えられる。
ステップS22に戻り、ステップS22の判定がYESであって上限車速低下制御の実施中の場合は、ステップS28に進み、PCM90は車速が上限車速よりも高いか否かを判定する。ステップS28で用いられる上限車速は、図4のステップS13またはS16で設定された上限車速であり通常上限車速よりも低い値である。
ステップS28の判定がNOであって車速が上限車速以下の場合は、ステップS31に進み、PCM90は、目標トルクをステップS21で算出した要求トルクに設定する。一方、ステップS28の判定がYESであって車速が上限車速よりも高い場合は、ステップS29に進み、PCM90は、1演算サイクル前の目標トルク(目標トルク(i-1))から所定の基準低下量を差し引いた値を、上限トルクとして設定する。基準低下量はゼロより大きい値に予め設定されてPCM90に記憶されている。
ステップS29の後はステップS30に進み、PCM90は、ステップS21で算出した要求トルクがステップS29で設定した上限トルクよりも高いか否かを判定する。ステップS30の判定がNOであって要求トルクが上限トルク以下の場合はステップS31に進み、PCM90は、目標トルクを要求トルクに設定する。その後、ステップS33に進み、PCM90はステップS31で設定した目標トルクつまり要求トルクが実現されるように各アクチュエータを制御する。
一方、ステップS30の判定がYESであって要求トルクが上限トルクよりも高い場合はステップS32に進み、PCM90は、目標トルクを上限トルクに設定する。その後、ステップS33に進み、PCM90は、ステップS32で設定した目標トルクつまりステップS29で設定した上限トルクが実現されるように各アクチュエータを制御する。
この制御により、上限車速低下制御の実施中は、車速が上限車速を超えると所定の基準低下量だけエンジントルクが低下される。そして、エンジントルクの低下に伴って車速が上限車速未満に低下するとエンジントルクが再び要求トルクまで高められることになる。従って、上限車速低下制御の実施中は、上限車速を挟んでエンジントルクが大幅に変動することになる。
(4)作用等
以上のように、本実施形態では、ISG4、Liバッテリ6および鉛バッテリ8と電動パーキングロック装置9とが電気的に接続されており、これらから電動パーキングロック装置9への電力供給が可能となっている。そのため、電動パーキングロック装置9の作動機会を多くして適切な停車を確実に実現できる。
ただし、前記のように、Liバッテリ6の温度が所定の温度範囲を超えた場合にはLiバッテリ6の充放電が停止される。これにより、Liバッテリ6の劣化を抑制できる一方、Liバッテリ6から電動パーキングロック装置9への電力供給が停止して当該電力供給が制限される。また、鉛バッテリ8のSOCが低くなると電動パーキングロック装置9に十分な電力を供給できないおそれがある。さらに、燃料残量が少なくなってエンジン2およびISG4の駆動が適切に行われない場合には、ISG4から電動パーキングロック装置9への電力供給も制限されてしまう。
これに対して、本実施形態では、Liバッテリ6からの放電が停止してLiバッテリ6から電動パーキングロック装置9への電力供給が制限され(ステップS2の判定がYESとなりステップS4が実施される)、且つ、鉛バッテリ8のSOCが基準残量未満の状態で(ステップS5の判定がYESとなる状態で)、燃料残量が第1判定量F1未満になると(ステップS8の判定がYESになると)、上限車速を低減させて通常上限車速よりも低くする上限車速低下制御が実施されて、実現される車速の最大値が強制的に低減される。上限車速低下制御が実施されると、アクセルペダルを所定の開度以上にしたときに実現される車速が上限車速低下制御の実施前の車速よりも低減される。つまり、運転者の加速操作が受け付けられなくなる状況が起きることになり、運転者は違和感を覚える。これより、本実施形態によれば、燃料残量が第1判定量F1未満になった後であって燃料残量がゼロになる前のタイミング、すなわち、ISG4および電動パーキングロック装置9を作動させることが可能な燃料が残っているタイミングで、運転者に対して停車および電動パーキングロック装置9の駆動を促すことができ、電動パーキングロック装置9を確実に作動させて適切な停車を実現することができる。
ここで、前記のように、上限車速低下制御が実施されるのは、Liバッテリ6から電動パーキングロック装置9への電力供給が制限され、且つ、鉛バッテリ8のSOCが基準残量未満の状態で、燃料残量が第1判定量F1未満になった場合であり、鉛バッテリ8のSOCが基準残量以上であれば、上限車速低下制御は実施されない。そのため、鉛バッテリ8のSOCにかかわらず、Liバッテリ6から電動パーキングロック装置9への電力供給が制限され、且つ、燃料残量が第1判定量F1未満になるのに伴って上限車速低下制御を実施する場合に比べて、上限車速の低下機会を少なく抑えることができ、上限車速の低下に伴う操作感の悪化を抑制できる。
また、本実施形態では、上限車速低下制御の実施中において、図5の時刻t2以降のグラフに示されるように、燃料残量が少ないほど上限車速が低くされる。そのため、燃料残量が比較的多いときには上限車速を高くして操作感の悪化を抑制できる。そして、燃料残量が比較的少なく電動パーキングロック装置9への電力供給が停止する可能性がより高いときには、運転者により強い違和感を与えて停車をより強く促すことができ、適切な停車をより確実に実現できる。
また、本実施形態では、上限車速低下制御が開始される燃料残量の値(第1判定量F1)が、エンプティランプ103が点灯を開始する燃料残量の値(警告残量Flimit)よりも少ない量に設定されている。そのため、図5に示したように、エンプティランプ103が点灯して燃料残量が少なくなったことが運転者に報知された後に、上限車速低下制御が実施される。そのため、上限車速の低下に伴う操作感の悪化が、燃料残量が少ないことに伴って生じていると、運転者に認識させることができ、燃料の追加を運転者に促すことができる。
また、本実施形態では、図5の時刻2以降であって上限車速低下制御が開始されると、モニタ102に第1警告表示および第2警告表示が出されて、上限車速低下制御が実施中であることが運転者に報知される。そのため、上限車速低下制御を実施して運転者に停車を促しながら、車両が適切に制御されていることを運転者に認識させることができる。
また、本実施形態では、図4に示したように、車速が強制停止車速以下になってステップS18の判定がYESになると、ステップS19が実施されて強制的に電動パーキングロック装置9が駆動され、パーキングギア3bがロックされる。そのため、電動パーキングロック装置9の作動および適切な停車をより一層確実に実現できる。
(5)変形例
前記実施形態では、ISG4により発電された電力を蓄電する蓄電池としてLiバッテリ6を用いた場合について説明したが、この蓄電池はLiバッテリ6に限らない。
また、鉛バッテリ8を省略して、Liバッテリ6から常時(Liバッテリ6の充放電の停止時を除く)電動パーキングロック装置9に電力が供給されるようにしてもよい。ただし、鉛バッテリ8を設ければ、電動パーキングロック装置9への電力供給手段が増えるため、これをより確実に作動させることができる。
また、前記実施形態では、DC-DCコンバータ7をオフにすることでLiバッテリ6の充放電を停止する場合を説明したが、これに代えて、Liバッテリ接断スイッチSW1を開放することでLiバッテリ6の充放電を停止させてもよい。
また、前記実施形態では、エンジンにより回転駆動されて発電する発電手段として、電動機として機能するISG4を用いた場合について説明したが、この発電手段は、発電機能のみを有するものであってもよい。
前記実施形態では、Liバッテリ6の温度が所定の温度範囲(下限温度より高く且つ上限温度よりも低い範囲)を超えることに伴って、Liバッテリ6から電動パーキングロック装置9への電力供給が制限される場合を説明したが、当該Liバッテリ6から電動パーキングロック装置9を含む電気機器への電力供給の制限が行われる条件はこれに限らない。例えば、PCM90によりLiバッテリ6が故障していると判定されることに伴って、Liバッテリ6から電動パーキングロック装置9への電力供給が制限されるように構成してもよい。この構成では、図3のフローチャートのステップS2において、Liバッテリ6が故障しているか否かを判定すればよい。また、ステップS2において、Liバッテリ6の温度が所定の温度範囲を超えるという条件とLiバッテリ6が故障しているという条件のいずれか一方が成立しているか否かを判定するように構成してもよい。なお、Liバッテリ6が故障しているか否かは、Liバッテリ6を流れる電流、電圧の検出値等に基づいて判定すればよい。
また、鉛バッテリ8についても同様に、前記実施形態では、鉛バッテリ8のSOCが判定残容量未満であることに伴って、鉛バッテリ8から電動パーキングロック装置9への電力供給が制限される場合を説明したが、鉛バッテリ8から電動パーキングロック装置9を含む電気機器への電力供給の制限が行われる条件はこれに限らない。例えば、PCM90により鉛バッテリ8が故障していると判定されることに伴って、鉛バッテリ8から電動パーキングロック装置9への電力供給が制限されるように構成してもよい。この構成では、図3のフローチャートのステップS5において、鉛バッテリ8が故障しているか否かを判定すればよい。また、ステップS5において、鉛バッテリ8のSOCが判定残容量未満であるという条件と鉛バッテリ8が故障しているという条件のいずれか一方が成立しているか否かを判定するように構成してもよい。なお、鉛バッテリ8が故障しているか否かは、鉛バッテリ8と低電圧ラインL2との間を流れる電流を検出するセンサを設けて、このセンサの検出値に基づいて判定すればよい。例えば、前記電流値がほぼゼロであって鉛バッテリ8と低電圧ラインL2との間で電流の入出力がないときには、鉛バッテリ8が故障していると判定することができる。
2 エンジン
4 ISG(発電手段)
6 Liバッテリ(蓄電手段)
7 DC-DCコンバータ(降圧手段)
8 鉛バッテリ(低電圧蓄電手段)
10 燃料タンク
90 PCM(制御手段)
102 モニタ(報知手段)
103 エンプティランプ
SN7 燃料レベルセンサ

Claims (5)

  1. エンジンと、
    エンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンクと、
    電力の供給を受けて作動して車輪の回転を規制する電動パーキングロック装置と、
    エンジンにより駆動されて発電して前記電動パーキングロック装置を含む電気機器に電力を供給可能な発電手段と、
    前記発電手段で発電された電力を蓄電可能で且つ前記電気機器に電力を供給可能な蓄電手段と、
    車両に設けられたアクセルペダルが所定の開度以上に操作されたときに実現される車速である上限車速を設定し、車速が前記上限車速以下となるようにエンジンの各部を制御するとともに、車両の各部を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記蓄電手段から前記電気機器への電力供給が制限されている場合において、前記燃料タンク内に残っている燃料の量である燃料残量が所定の基準残量未満のときは、前記燃料残量が前記基準残量以上のときよりも前記上限車速を低下させる上限車速低下制御を実施し、
    前記基準残量は、車両に設けられたエンプティランプが点灯する燃料残量の最大値である警告残量よりも小さい値に設定されている、ことを特徴とする電動パーキングロック装置搭載車両。
  2. 請求項1に記載の電動パーキングロック装置搭載車両において、
    前記発電手段で発電された電力を蓄電可能で、且つ、前記電気機器に電力を供給可能であるとともに、前記蓄電手段よりも放電電圧の低い低電圧蓄電手段と、
    前記発電手段と前記低電圧蓄電手段との間に設けられて、前記発電手段で発電された電圧を降圧する降圧手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記蓄電手段から前記電気機器への電力供給が制限されている場合で、且つ、前記低電圧蓄電手段から前記電気機器への電力供給が制限されている場合に、前記上限車速低下制御を実施する、ことを特徴とする電動パーキングロック装置搭載車両。
  3. 請求項1または2に記載の電動パーキングロック装置搭載車両において、
    前記制御手段は、前記上限車速低下制御の実施時において、前記上限車速を前記燃料残量が多いときの方が少ないときよりも高くなるように当該上限車速を設定する、ことを特徴とする電動パーキングロック装置搭載車両。
  4. 請求項1~のいずれか1項に記載の電動パーキングロック装置搭載車両において、
    前記上限車速低下制御の実施時に、当該上限車速低下制御の実施時であることを報知する報知手段をさらに備える、ことを特徴とする電動パーキングロック装置搭載車両。
  5. 請求項1~のいずれか1項に記載の電動パーキングロック装置搭載車両において、
    前記制御手段は、前記上限車速低下制御の実施時において、車速が0よりも大きい所定の強制停止車速以下になると、前記電動パーキングロック装置を作動させる、ことを特徴とする電動パーキングロック装置搭載車両。
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