JP7434783B2 - N-メチルイソシアヌル酸の製造方法 - Google Patents

N-メチルイソシアヌル酸の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7434783B2
JP7434783B2 JP2019175230A JP2019175230A JP7434783B2 JP 7434783 B2 JP7434783 B2 JP 7434783B2 JP 2019175230 A JP2019175230 A JP 2019175230A JP 2019175230 A JP2019175230 A JP 2019175230A JP 7434783 B2 JP7434783 B2 JP 7434783B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
methylisocyanuric
producing
mass
methylated melamine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019175230A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021050174A (ja
Inventor
淳平 島田
悠太郎 倉本
雅規 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Chemical Corp filed Critical Nissan Chemical Corp
Priority to JP2019175230A priority Critical patent/JP7434783B2/ja
Publication of JP2021050174A publication Critical patent/JP2021050174A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7434783B2 publication Critical patent/JP7434783B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本発明は、N-メチルイソシアヌル酸の製造方法に関する。
N-メチルイソシアヌル酸は、半導体分野をはじめとした様々な分野で用いられており、その合成法についても、古くから種々の報告がなされている(例えば、非特許文献1~3参照)。
非特許文献1~3で報告されているような、従来のN-メチルイソシアヌル酸の製造方法では、イソシアヌル酸の有機溶媒への溶解度が低いため、150℃以上の高温で長時間の加熱を必要とする。
しかし、高温反応では原料および生成物の分解による収率低下や、逐次反応が生じることによる収率および選択性の低下などが起こり、工業的に有用な方法とはいえない。また、高温反応において、低沸点の試薬を使用する場合には、密閉式の高圧反応装置が必要になるという問題もある。
一方、低温反応では、イソシアヌル酸を溶解させるために大過剰の有機溶媒が必要となる結果、容積効率が悪化するとともに、廃液が増加するという問題がある。
これらの問題を解決可能な手法として、本出願人は、シアヌル酸ハライドからN-アルキルイソシアヌル酸を製造する方法を見出している(特許文献1参照)が、この手法は、4段階の反応工程が必要であるため、低コスト化や、製造時間の短縮化等の点で改良の余地がある。
また、非特許文献4には、安価なメラミンをメチル化して得られた中間体を、塩酸および氷酢酸中で加水分解してN-メチルイソシアヌル酸を製造する方法が開示されているが、本発明者らが検討したところ、この手法では、特に収率の面で改善の余地があった。
国際公開第2017/208910号
Journal of the American Chemical Society, 75, pp.3617-3618, 1953 Tetrahedron Letters, 44, pp.4399-4402, 2003 Journal of Organic Chemistry, 80, pp.11200-11205, 2015 Journal of Molecular Structure, 522, pp.87-94, 2000
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、低廉な原料から高純度のN-メチルイソシアヌル酸を収率良く得ることができる、工業的製法に適した、N-メチルイソシアヌル酸の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、メチル化メラミン塩を、酢酸等の有機弱酸を使用することなく強酸で加水分解することで、純度の良好なN-メチルイソシアヌル酸が収率よく得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
1. メチル化メラミン塩を酸で加水分解してN-メチルイソシアヌル酸を得るN-メチルイソシアヌル酸の製造方法であって、
前記酸が、強酸を含み、カルボン酸を含まないことを特徴とするN-メチルイソシアヌル酸の製造方法、
2. 前記メチル化メラミン塩が、メラミンを有機溶媒中でメチル化剤と反応させて得られたものである1のN-メチルイソシアヌル酸の製造方法、
3. メラミンを有機溶媒中でメチル化剤と反応してメチル化メラミン塩を製造する第1工程と、
前記第1工程で得られたメチル化メラミン塩を、強酸を含み、カルボン酸を含まない酸で加水分解してN-メチルイソシアヌル酸を得る第2工程と、を備えることを特徴とするN-メチルイソシアヌル酸の製造方法、
4. 前記有機溶媒が、水溶性溶媒である2または3のN-メチルイソシアヌル酸の製造方法、
5. 前記メチル化剤が、硫酸ジメチルである2~4のいずれかのN-メチルイソシアヌル酸の製造方法、
6. 前記強酸が、無機強酸である1~5のいずれかのN-メチルイソシアヌル酸の製造方法、
7. 前記無機強酸が、塩酸である6のN-メチルイソシアヌル酸の製造方法、
8. 前記強酸が、スルホン酸である1~5のいずれかのN-メチルイソシアヌル酸の製造方法、
9. 前記酸を、前記メチル化メラミン塩1モルに対し、酸として6モル以上用いる1~8のいずれかのN-メチルイソシアヌル酸の製造方法、
10. 前記カルボン酸が、酢酸である1~9のいずれかのN-メチルイソシアヌル酸の製造方法
を提供する。
本発明の製造方法よれば、多段階の工程や、複雑な処理を必要とせず、短工程にてN-メチルイソシアヌル酸を収率良く製造することができる。
このような特徴を有する本発明の製造方法は、量産化を見据えた工業的に有用な製造方法である。
以下、本発明についてさらに詳しく説明する。
本発明に係るN-メチルイソシアヌル酸の製造方法は、下記スキームに示されるように、メチル化メラミン塩を、強酸を含み、カルボン酸を含まない酸で加水分解して、N-メチルイソシアヌル酸を得ることを特徴とする。
Figure 0007434783000001
(式中、Xは、メチル化剤由来の1価のアニオンを表す。)
本発明の製法で用いる強酸としては、特に限定されるものではなく、従来公知の無機強酸、有機強酸から適宜選択して用いることができるが、水溶液中における25℃でのpKaが0未満の酸が好ましく、-3以下の酸が好ましい。なお、二塩基酸以上の酸の場合、上記pKaは、第一解離定数である。
無機強酸の具体例としては、塩酸、硫酸、硝酸、ヨウ化水素、臭化水素、過塩素酸等が挙げられるが、これらの中でも、目的物の収率や純度の点から、塩酸が好ましい。なお、塩酸の濃度は後述の使用量が確保できる限り任意であるが、容積効率等を考慮すると、35~37質量%塩酸(濃塩酸)が好適である。
有機強酸の具体例としては、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸等のスルホン酸化合物が挙げられる。
また、本発明で用いる強酸は、硫酸ジメチル等の硫酸ジアルキルなどのような、水溶液中等の反応系内で分解して上述した強酸を発生する強酸前駆体であってもよい。
なお、本発明の製法では、反応速度や得られる目的物の収率および純度を向上させる点から、酸として酢酸等のカルボン酸類を含まないものを用いる。
酸の使用量は、加水分解反応が進行する限り特に限定されるものではないが、反応を速やかに進行させること、反応を完結させて目的物の収率を高めることを考慮すると、メチル化メラミン塩1モルに対し、酸として(すなわちプロトンとして)6.0モル以上が好ましく、6.5モル以上がより好ましく、7.0モル以上がより一層好ましい。また、その上限は、中和処理に使用する塩基の量を削減することを考慮すると、20モル以下が好ましく、15モル以下がより好ましく、12モル以下がより一層好ましく、10モル以下がさらに好ましい。
本発明の加水分解反応で用いられる水の量は、反応が進行する限り特に限定されるものではなく、メチル化メラミン塩1に対し、質量比で1~100程度とすることができるが、反応を均一系で行い、反応の進行を速やかにすることを考慮すると、メチル化メラミン塩1に対し、5質量倍以上が好ましく、7質量倍以上がより好ましい。また、その上限は、容積効率等を考慮すると、20質量倍以下が好ましく、15質量倍以下がより好ましく、10質量倍以下がより一層好ましい。
上記加水分解反応では、反応に悪影響を及ぼさない、カルボン酸以外の有機溶媒を添加してもよい。
使用可能な有機溶媒としては、脂肪族炭化水素類(ペンタン、n-ヘキサン、n-オクタン、n-デカン、デカリン等)、ハロゲン化脂肪族炭化水素類(クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン、o-キシレン、m-キシレン、p-キシレン、メシチレン等)、ハロゲン化芳香族炭化水素類(クロロベンゼン、ブロモベンゼン、o-ジクロロベンゼン、m-ジクロロベンゼン、p-ジクロロベンゼン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、t-ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン、1,2-ジエトキシエタン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジ-n-ブチルケトン、シクロヘキサノン等)、アミド類(N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド等)、ラクタムおよびラクトン類(N-メチルピロリドン、γ-ブチロラクトン等)、尿素類(N,N-ジメチルイミダゾリジノン、テトラメチルウレア等)、スルホキシド類(ジメチルスルホキシド、スルホラン等)、ニトリル類(アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル等)などが挙げられ、これらの溶媒は単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
有機溶媒を使用する場合、反応に悪影響を及ぼさない限り、その使用量に特に制限はないが、均一系を保って速やかに反応を進行させることを考慮すると、メチル化メラミン塩1に対し、質量比で、0.1~10が好ましく、0.1~5がより好ましく、0.5~2がより一層好ましい。
本発明において、加水分解反応の温度は、用いる溶媒の融点から沸点までの範囲で適宜設定すればよく、例えば、室温から150℃程度とすることができるが、反応を速やかに進行させることを考慮すると、60~120℃が好ましく、80~110℃がより好ましく、90~110℃がより一層好ましく、95~105℃がさらに好ましい。
反応時間は、酸および水の使用量や、反応温度によって変動するため一概には規定できないが、通常12~72時間程度であり、各種条件を好適範囲に設定した場合、48時間程度で反応は概ね完結する。
なお、加水分解反応は、大気下でも窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下でも行うことができるが、不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
反応終了後は、アンモニア水等の塩基を用いてpH5.5~7程度まで中和し、必要であれば反応液を0~10℃、好ましくは0~7℃、より好ましくは3~6℃に冷却し、1~48時間程度、好ましくは12~24時間程度撹拌等して析出した固体をろ取し、純水で洗浄して目的物の粗物を得ることができる。
得られた粗物は、水と、有機溶媒との混合溶媒中に懸濁させ、加熱還流した後、固体をろ過し、純水で洗浄して精製することができる。
この場合、加熱還流時間は任意であるが、1~5時間程度が好ましい。
有機溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール;アセトニトリル等のニトリル;アセトン等のケトン化合物;N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N-ジメチルアセトアミド(DMAc)、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)等の環状アミド化合物;ジメチルスルホキシド(DMSO)等のスルホキシド化合物などが挙げられるが、純度向上と収率の点から、メタノールが好ましい。
水の使用量は、粗物1に対して、質量比で0.1~5.0程度とすることができるが、純度向上と収率低下抑制とのバランスを考慮すると、質量比で0.1~0.5が好ましく、0.1~0.3がより好ましい。
一方、有機溶媒の使用量は、粗物に対して、質量比で0.5~5.0程度とすることができるが、純度向上と収率低下抑制とのバランスを考慮すると、質量比で1.0~3.0が好ましく、1.2~2.0がより好ましい。
さらに、水と有機溶媒との使用比率は、純度向上と収率低下抑制とのバランスを考慮すると、質量比で有機溶媒/水=1/3~8/1が好ましく、3/1~8/1がより好ましい。
以上説明した本発明の製造方法で得られたN-メチルイソシアヌル酸粗物の純度は、高速液体クロマトグラフィーにおける面積比による純度で90%以上であり、上記精製を行って得られた生成物の純度で>99%まで向上させることができる。
また、収率は、精製収率で通常50%以上であり、条件を最適化することで、70%以上まで向上させることもできる。
本発明のN-メチルイソシアヌル酸の製造方法に用いられるメチル化メラミン塩は、下記スキームに示されるように、メラミンを公知の方法でメチル化して得られたものを適宜使用することができる。
Figure 0007434783000002
(式中、CH3Xは、メチル化剤であり、X-は、メチル化剤由来の1価のアニオンを表す。)
上記メチル化反応の一例としては、メラミンを溶媒中に懸濁させた懸濁液(分散液)を、メチル化剤と混合して反応させる手法が挙げられる。
この手法は、出発物質であるメラミンの懸濁液(分散液)を準備し、これをメチル化剤と混ぜることで、メラミンをメチル化剤と反応させてメチル化メラミン塩を得るものである。
この反応は、大気下でも窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下でも行うことができるが、不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
原料のメラミンは、公知の方法で合成してもよく、市販品を用いてもよい。また、必要があれば、市販品を精製してから用いてもよい。
メチル化剤は、公知のメチル化剤から適宜選択して用いることができ、例えば、ハロゲン化メチル、擬ハロゲン化メチル、硫酸ジメチル、炭酸ジメチル等を用いることができる。
ハロゲン化メチルのハロゲン原子としては、ヨウ素原子、臭素原子、塩素原子等が挙げられる。
擬ハロゲン化の擬ハロゲン基の具体例としては、メタンスルホニルオキシ基等のアルキルスルホニルオキシ基;トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、ノナフルオロブタンスルホニルオキシ基等のフルオロアルキルスルホニルオキシ基;ベンゼンスルホニルオキシ基、トルエンスルホニルオキシ基等の芳香族スルホニルオキシ基等が挙げられる。
メチル化剤の具体例としては、ヨウ化メチル、p-トルエンスルホン酸メチル、メタンスルホン酸メチル、硫酸ジメチル、炭酸ジメチル等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
なお、上記スキームにおけるX-は、上述のとおり、メチル化剤由来の1価のアニオンであり、具体的には、塩化メチルの場合はCl-、臭化メチルの場合はBr-、ヨウ化メチルの場合はI-、硫酸ジメチルの場合はCH3SO4 -である。
上記メチル化剤の中でも、反応温度以上の沸点を有するNメチル化能に優れたメチル化剤が好ましく、沸点100℃以上の強力なメチル化剤である硫酸ジメチル、p-トルエンスルホン酸メチルがより好ましく、硫酸ジメチルがより一層好ましい。
メチル化剤の使用量は、メラミン1モルに対して、通常1.00モル以上であるが、1.05以上が好ましい。
メチル化反応に用いられる溶媒は、有機溶媒が好ましく、その具体例としては、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロピルアルコール、n-ブタノール、イソブチルアルコール等のアルコール化合物;エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチレングリコール、ジエチレングリコール等のグリコール化合物;プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類;オキサシクロブタン(オキセタン)、オキサシクロペンタン(テトラヒドロフラン)、オキサシクロヘキサン等のオキサ環状飽和炭化水素化合物、1,3-ジオキサシクロペンタン、1,3-ジオキサシクロヘキサン(1,3-ジオキサン)、1,4-ジオキサシクロヘキサン(1,4-ジオキサン)等のジオキサ環状飽和炭化水素化合物;アセトン等のケトン化合物;アセトニトリル等のニトリル化合物;N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N-ジメチルアセトアミド(DMAc)、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)等のアミド化合物;ジメチルスルホキシド(DMSO)等のスルホキシド化合物;ペンタン、n-ヘキサン、n-オクタン、n-デカン、デカリン等の脂肪族炭化水素;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化脂肪族炭化水素;ベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン、o-キシレン、m-キシレン、p-キシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素;クロロベンゼン、ブロモベンゼン、o-ジクロロベンゼン、m-ジクロロベンゼン、p-ジクロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、t-ブチルメチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、1,2-ジエトキシエタン等の鎖状エーテルなどが挙げられ、これらは1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、水溶性の有機溶媒(親水性溶媒)である、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロピルアルコール、n-ブタノール、イソブチルアルコール等のアルコール化合物;エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチレングリコール、ジエチレングリコール等のグリコール化合物;プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類;オキサシクロブタン(オキセタン)、オキサシクロペンタン(テトラヒドロフラン)、オキサシクロヘキサン等のオキサ環状飽和炭化水素化合物、1,3-ジオキサシクロペンタン、1,3-ジオキサシクロヘキサン(1,3-ジオキサン)、1,4-ジオキサシクロヘキサン(1,4-ジオキサン)等のジオキサ環状飽和炭化水素化合物;アセトン等のケトン化合物;アセトニトリル等のニトリル化合物;N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N-ジメチルアセトアミド(DMAc)、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)等の環状アミド化合物;ジメチルスルホキシド(DMSO)等のスルホキシド化合物;1,2-ジメトキシエタン等の鎖状エーテル等が好ましく、特に、ジオキサ環状飽和炭化水素化合物がより好ましく、1,4-ジオキサンが最適である。
なお、メチル化剤の種類によっては、溶媒を用いずにニートで反応を行うこともできる。
メチル化反応の際に、メラミンの懸濁液(分散液)とメチル化剤との混合は任意の手法で行うことができ、懸濁液(分散液)にメチル化剤を加えても、メチル化剤に懸濁液(分散液)を加えてもよい。
これらの混合後、N-メチル化メラミン塩が生成する反応が進行するが、反応時、反応液を撹拌することにより、N-メチル化メラミン塩の生成をより進行させることができる。
メチル化反応の際に、メラミンの懸濁液(分散液)とメチル化剤との混合は任意の手法で行うことができ、懸濁液(分散液)にメチル化剤を加えても、メチル化剤に懸濁液(分散液)を加えてもよい。
これらの混合後、N-メチル化メラミン塩が生成する反応が進行するが、系内に塩基が存在しない場合、N-モノメチル化メラミン塩が選択的に生成し、系内に塩基が存在する場合、N,N’-ジメチル化メラミン塩が選択的に生成するため、塩基は用いないことが好ましい。反応時、反応液を撹拌することにより、N-メチル化メラミン塩の生成をより進行させることができる。
メチル化反応の温度(系内の温度)は、反応の進行具合や、N-メチル化メラミン塩の回収の手順等を考慮し、室温(常温)~120℃程度で適宜設定することができる。なお、N-メチル化メラミン塩の生成反応は、室温(常温)下でも比較的容易に進行するとみられ、また工業的な観点からは室温(常温)下での反応が有利となるが、反応時間の短縮化を図ることを考慮すると、80~120℃、好ましくは90~110℃程度で、メラミンの懸濁液(分散液)とメチル化剤とを混合した後、同温度で撹拌して反応させる手法が好ましい。
反応時間は、反応温度や、使用するアルキル化剤の種類、界面活性剤の有無および種類にもよるが、例えば、通常、0.1~10時間程度である。
反応終了後は、収率よく高純度のN-メチル化メラミン塩を取り出す観点から、析出した固体をろ取した後、N-メチル化メラミン塩が溶解しづらい溶媒である脂肪族炭化水素(例えばヘプタン)を用いて洗浄した後、必要があれば加熱しながら減圧下で乾燥する。
以下、合成例、実施例および比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。なお、使用した装置および測定条件は以下のとおりである。
(1)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
装置:(株)島津製作所製、液体クロマトグラフ「LC-2010AHT
カラム:Inertsil Amide 5μm、4.6×250mm(GL Science)
カラム温度:40℃
流速:1.0mL/min
溶離液:アセトニトリル/0.2%酢酸アンモニウム水溶液=70/30(v/v)
サンプル注入量:5μL
検出波長:210nm
分析時間:25min
[1]N-メチル化メラミン塩の製造
[合成例1]
窒素雰囲気下、500mL四つ口フラスコに、メラミン33g(1.0当量)、1,4-ジオキサン297g(9質量倍)を仕込み、20~30℃にてメカニカルスターラーで10分撹拌した後、95~100℃に昇温した。この反応液に、硫酸ジメチル36.3g(1.1当量)を1,4-ジオキサン33g(1質量倍)で希釈した溶液を約1時間かけて滴下し、100℃にて6時間撹拌した。この際、反応液は常に懸濁液であった。6時間後の反応液をHPLCで分析したところ、N-メチル化メラミン塩は97%であった。その後、20~30℃まで降温し、ヘプタン66g(2質量倍)を10分かけて添加し、30分撹拌した。反応液を減圧ろ過し、ヘプタン99g(3質量倍)でろ取物を2回洗浄した。得られた結晶を60℃にて減圧乾燥を行い、目的のN-メチル化メラミン塩64.6gを得た(収率:98%、純度(LC面百):97%)。
[2]N-メチルイソシアヌル酸の製造
[実施例1]
窒素雰囲気下、300mL四つ口フラスコに、合成例1で得られたN-メチル化メラミン塩20g(1.0当量)、純水112g(5.6質量倍)を仕込み、20~30℃にてメカニカルスターラーで10分撹拌した。この中に35%濃塩酸64.4g(7.8当量、含水分2.1質量倍)を40℃以下となるように約30分かけて滴下した後、100℃に昇温して48時間撹拌して反応させた。この際、反応液は約6時間で懸濁液から溶液となった。48時間後の反応液をHPLCで分析したところ、N-メチルイソシアヌル酸は82%であった。その後、20~30℃まで降温したところ、固体が析出して懸濁液となった。28%アンモニア水31.3g(1.6質量倍、6.5当量)を約1時間かけて滴下し、pH試験紙にて反応液がpH6になったことを確認した。反応液を5℃に冷却して約18時間撹拌した後、反応液を減圧ろ過し、純水16g(0.8質量倍)でろ取物を2回洗浄した。得られた結晶を70℃にて減圧乾燥を行い、N-メチルイソシアヌル酸粗物9.6gを得た(収率:84%、純度(LC面百):96%)。
窒素雰囲気下、100mL四つ口フラスコに得られたN-メチルイソシアヌル酸粗物9.6g、メタノール32g(1.6質量倍,N-メチル化メラミン塩基準)、純水4g(0.2質量倍,N-メチル化メラミン塩基準)を仕込み、20~30℃にてメカニカルスターラーで10分撹拌した。この反応液を65~68℃に昇温して3時間還流した。この際、反応液は常に懸濁液であった。その後、20~30℃まで降温して約18時間撹拌した後、反応液を減圧ろ過し、純水14g(0.7質量倍,N-メチル化メラミン塩基準)でろ取物を2回洗浄した。得られた結晶を70℃にて減圧乾燥を行い、N-メチルイソシアヌル酸8.3gを得た(収率:73%、純度(LC面百):>99%)。
[実施例2]
窒素雰囲気下、200mL四つ口フラスコに、N-メチル化メラミン塩7g(1.0当量)、純水43g(6.2質量倍)を仕込み、20~30℃にてメカニカルスターラーで10分撹拌した。この中に35%濃塩酸16.5g(5.7当量、含水分1.5質量倍)を40℃以下となるように約30分かけて滴下した後、100℃に昇温して48時間撹拌して反応させた。48時間後の反応液をHPLCで分析したところ、N-メチルイソシアヌル酸は81%であった。
[実施例3]
窒素雰囲気下、500mL四つ口フラスコに、N-メチル化メラミン塩42g(1.0当量)、純水252g(6.0質量倍)を仕込み、20~30℃にてメカニカルスターラーで10分撹拌した。この中に35%濃塩酸109.3g(6.3当量、含水分1.7質量倍)を40℃以下となるように約30分かけて滴下した後、100℃に昇温して48時間撹拌して反応させた。48時間後の反応液をHPLCで分析したところ、N-メチルイソシアヌル酸は80%であった。その後、20~30℃まで降温したところ、固体が析出して懸濁液となった。28%アンモニア水48.3g(1.2質量倍、4.8当量)を約1時間かけて滴下し、pH試験紙にて反応液がpH7になったことを確認した。反応液を5℃に冷却して約18時間撹拌した後、反応液を減圧ろ過し、純水34g(0.8質量倍)でろ取物を2回洗浄した。得られた結晶を70℃にて減圧乾燥を行い、N-メチルイソシアヌル酸粗物19.5gを得た(収率:82%、純度(LC面百):93%)。
得られたN-メチルイソシアヌル酸粗物を3分割し、その1つについて、実施例1と同様に精製を行った。以下、仕込量の基準はN-メチル化メラミン塩に対して1/3(14g)である。窒素雰囲気下、100mL四つ口フラスコに得られたN-メチルイソシアヌル酸粗物6.5g、メタノール22g(1.6質量倍,N-メチル化メラミン塩の1/3基準)、純水3g(0.2質量倍,N-メチル化メラミン塩の1/3基準)を仕込み、20~30℃にてメカニカルスターラーで10分撹拌した。この反応液を65~68℃に昇温して3時間還流した。この際、反応液は常に懸濁液であった。その後、20~30℃まで降温して約18時間撹拌した後、反応液を減圧ろ過し、純水10g(0.7質量倍,N-メチル化メラミン塩の1/3基準)でろ取物を2回洗浄した。得られた結晶を70℃にて減圧乾燥を行い、N-メチルイソシアヌル酸5.8gを得た(収率:73%、純度(LC面百):>99%)。
[実施例4]
窒素雰囲気下、200mL四つ口フラスコに、N-メチル化メラミン塩7g(1.0当量)、純水41g(5.8質量倍)を仕込み、20~30℃にてメカニカルスターラーで10分撹拌した。この中に35%濃塩酸20.0g(6.9当量、含水分1.9質量倍)を40℃以下となるように約30分かけて滴下した後、100℃に昇温して48時間撹拌して反応させた。48時間後の反応液をHPLCで分析したところ、N-メチルイソシアヌル酸は82%であった。
[実施例5]
窒素雰囲気下、200mL四つ口フラスコに、N-メチル化メラミン塩7g(1.0当量)、純水31g(4.5質量倍)を仕込み、20~30℃にてメカニカルスターラーで10分撹拌した。この中に35%濃塩酸34.7g(12当量、含水分3.2質量倍)を40℃以下となるように約30分かけて滴下した後、100℃に昇温して48時間撹拌して反応させた。48時間後の反応液をHPLCで分析したところ、N-メチルイソシアヌル酸は79%であった。
[実施例6]
窒素雰囲気下、200mL四つ口フラスコに、N-メチル化メラミン塩7g(1.0当量)、純水20g(2.9質量倍)を仕込み、20~30℃にてメカニカルスターラーで10分撹拌した。この中に35%濃塩酸22.6g(7.8当量、含水分2.1質量倍)を40℃以下となるように約30分かけて滴下した後、100℃に昇温して48時間撹拌して反応させた。48時間後の反応液をHPLCで分析したところ、N-メチルイソシアヌル酸は82%であった。
[実施例7]
窒素雰囲気下、300mL四つ口フラスコに、N-メチル化メラミン塩14g(1.0当量)、純水78g(5.6質量倍)を仕込み、20~30℃にてメカニカルスターラーで10分撹拌した。この中に35%濃塩酸45.1g(7.8当量、含水分2.1質量倍)を40℃以下となるように約30分かけて滴下した後、95℃に昇温して48時間撹拌して反応させた。48時間後の反応液をHPLCで分析したところ、N-メチルイソシアヌル酸は77%であった。
[実施例8]
窒素雰囲気下、200mL四つ口フラスコに、N-メチル化メラミン塩7g(1.0当量)、純水54g(7.7質量倍)を仕込み、20~30℃にてメカニカルスターラーで10分撹拌した。この中に濃硫酸22.1g(7.8当量)を40℃以下となるように約30分かけて滴下した後、100℃に昇温して48時間撹拌して反応させた。48時間後の反応液をHPLCで分析したところ、N-メチルイソシアヌル酸は88%であった。
[実施例9]
窒素雰囲気下、200mL四つ口フラスコに、N-メチル化メラミン塩7g(1.0当量)、純水54g(7.7質量倍)を仕込み、20~30℃にてメカニカルスターラーで10分撹拌した。この中にメタンスルホン酸21.0g(7.8当量)を40℃以下となるように約30分かけて滴下した後、100℃に昇温して48時間撹拌して反応させた。48時間後の反応液をHPLCで分析したところ、N-メチルイソシアヌル酸は75%であった。
[実施例10]
窒素雰囲気下、200mL四つ口フラスコに、N-メチル化メラミン塩7g(1.0当量)、純水39g(5.6質量倍)、トルエン7g(1質量倍)を仕込み、20~30℃にてメカニカルスターラーで10分撹拌した。この中に35%濃塩酸22.6g(7.8当量、含水分2.1質量倍)を40℃以下となるように約30分かけて滴下した後、100℃に昇温して48時間撹拌して反応させた。48時間後の反応液をHPLCで分析したところ、N-メチルイソシアヌル酸は82%であった。
[実施例11]
窒素雰囲気下、200mL四つ口フラスコに、N-メチル化メラミン塩7g(1.0当量)、純水39g(5.6質量倍)、1,4-ジオキサン7g(1質量倍)を仕込み、20~30℃にてメカニカルスターラーで10分撹拌した。この中に35%濃塩酸22.6g(7.8当量、含水分2.1質量倍)を40℃以下となるように約30分かけて滴下した後、100℃に昇温して48時間撹拌して反応させた。48時間後の反応液をHPLCで分析したところ、N-メチルイソシアヌル酸は80%であった。
[比較例1]
窒素雰囲気下、200mL四つ口フラスコに、合成例1で得られたN-メチル化メラミン塩7g(1.0当量)、純水39g(5.6質量倍)、酢酸7g(1.0質量倍)を仕込み、20~30℃にてメカニカルスターラーで10分撹拌した。この中に35%濃塩酸22.6g(7.8当量、含水分2.1質量倍)を40℃以下となるように約30分かけて滴下した後、100℃に昇温して24時間撹拌した。この時、反応液は約6時間で懸濁液から溶液となった。24時間後の反応液をHPLCで分析したところ、N-メチルイソシアヌル酸は55%であった。その後、5℃まで降温し、18時間撹拌した後、反応液を減圧ろ過して固体を取り出した。50mL四つ口フラスコに得られた固体と冷純水14g(2.0質量倍)を入れ、5℃で2時間撹拌した後、減圧ろ過し、ろ取物を回収した。得られた結晶を70℃にて減圧乾燥を行い、N-メチルイソシアヌル酸粗物2.8gを得た(収率:70%、LC面百:95%)。
窒素雰囲気下、50mL四つ口フラスコに得られたN-メチルイソシアヌル酸粗物2.8g、メタノール11g(1.6質量倍,N-メチル化メラミン塩基準)、純水1.4g(0.2質量倍,N-メチル化メラミン塩基準)を仕込み、20~30℃にてメカニカルスターラーで10分撹拌した。この反応液を65~68℃に昇温して3時間還流した。この際、反応液は常に懸濁液であった。その後、20~30℃まで降温して約18時間撹拌した後、反応液を減圧ろ過し、純水5g(0.7質量倍,N-メチル化メラミン塩基準)でろ取物を2回洗浄した。得られた結晶を70℃にて減圧乾燥を行い、N-メチルイソシアヌル酸2.4gを得た(収率:59%、純度(LC面百):>99%)。

Claims (9)

  1. 下記式
    Figure 0007434783000003
    (式中、Xは、メチル化剤由来の1価のアニオンを表す。)
    で示されるメチル化メラミン塩を酸で加水分解して下記式
    Figure 0007434783000004
    で示されるN-メチルイソシアヌル酸を得るN-メチルイソシアヌル酸の製造方法であって、
    前記酸が、強酸を含み、カルボン酸を含まないことを特徴とするN-メチルイソシアヌル酸の製造方法。
  2. 前記メチル化メラミン塩が、メラミンを有機溶媒中でメチル化剤と反応させて得られたものである請求項1記載のN-メチルイソシアヌル酸の製造方法。
  3. メラミンを有機溶媒中でメチル化剤と反応してメチル化メラミン塩を製造する第1工程と、
    前記第1工程で得られたメチル化メラミン塩を、強酸を含み、カルボン酸を含まない酸で加水分解してN-メチルイソシアヌル酸を得る第2工程と、を備えることを特徴とするN-メチルイソシアヌル酸の製造方法。
  4. 前記有機溶媒が、水溶性溶媒である請求項2または3記載のN-メチルイソシアヌル酸の製造方法。
  5. 前記メチル化剤が、硫酸ジメチルである請求項2~4のいずれか1項記載のN-メチルイソシアヌル酸の製造方法。
  6. 前記強酸が、無機強酸である請求項1~5のいずれか1項記載のN-メチルイソシアヌル酸の製造方法。
  7. 前記無機強酸が、塩酸である請求項6記載のN-メチルイソシアヌル酸の製造方法。
  8. 前記強酸が、スルホン酸である請求項1~5のいずれか1項記載のN-メチルイソシアヌル酸の製造方法。
  9. 前記酸を、前記メチル化メラミン塩1モルに対し、酸として6モル以上用いる請求項1~8のいずれか1項記載のN-メチルイソシアヌル酸の製造方法。
JP2019175230A 2019-09-26 2019-09-26 N-メチルイソシアヌル酸の製造方法 Active JP7434783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019175230A JP7434783B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 N-メチルイソシアヌル酸の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019175230A JP7434783B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 N-メチルイソシアヌル酸の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021050174A JP2021050174A (ja) 2021-04-01
JP7434783B2 true JP7434783B2 (ja) 2024-02-21

Family

ID=75157036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019175230A Active JP7434783B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 N-メチルイソシアヌル酸の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7434783B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101830859A (zh) 2010-05-14 2010-09-15 菏泽沃蓝化工有限公司 一种异氰尿酸的生产方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101830859A (zh) 2010-05-14 2010-09-15 菏泽沃蓝化工有限公司 一种异氰尿酸的生产方法

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Chemical and Pharmaceutical Bulletin,1996年,44(12),pp.2314-2317
Journal of Molecular Structure,2000年,522(1-3),pp.87-94
日本化学会誌,1990年,2,pp.173-178
日本化學雜誌,81(1),1960年,pp.175-179

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021050174A (ja) 2021-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109972165B (zh) 一种β-三氟甲基酰胺类化合物的电化学制备方法
EP1760057A1 (en) Method for producing polyhalogenated diamantane and derivative thereof
US7803942B2 (en) Crystals of morphinan derivative and process for producing the same
JP7434783B2 (ja) N-メチルイソシアヌル酸の製造方法
KR20040099279A (ko) 벤즈이속사졸 메탄 설포닐 클로라이드의 제조 방법 및조니사미드를 형성하기 위한 그의 아미드화
JP4223280B2 (ja) 2−アミノ−5,8−ジメトキシ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成方法
US8350050B2 (en) Bis-(1(2)H-tetrazol-5-yl) amine and production method therefor
JP6891131B2 (ja) エンザルタミドを調製するための新規な方法
JP5380005B2 (ja) ビスベンゾオキサジノン化合物の製造方法
TWI403504B (zh) 2-鹵基咪唑化合物之製造方法
JP7522390B2 (ja) N-(炭化水素)イソシアヌル酸の製造方法
JP3882547B2 (ja) 4−フタロニトリル誘導体の製造方法
JP2007530572A (ja) ヨウ素化アミノアリール化合物の調製プロセス
CN110903245B (zh) 一种合成1-烷基-2-三氟甲基-5-氨基-1h-咪唑的关键中间体及其制备方法
CN109574904A (zh) 一种三氟甲基取代二氢吲哚类化合物及其制备方法
JP3959994B2 (ja) 4−フタロニトリル誘導体の製造方法
CN102391170A (zh) 一种n,n-二烯丙基-5-甲氧基色胺盐酸盐的制备方法
JP3882546B2 (ja) 4−フタロニトリル誘導体の製造方法
JPWO2016143748A1 (ja) ジアミン化合物及びその中間体の製造方法
KR101669646B1 (ko) 4-니트로소아닐린의 제조방법
JP2024056494A (ja) ジフェニル尿素類の製造方法
JP2006104099A (ja) ドデカンジカルボン酸の製造方法
JPH09241259A (ja) 2−メルカプトイミダゾール縮合環化合物の製造法
CN113045491A (zh) 一种仑伐替尼及中间体的制备方法
JP2004277328A (ja) ジフェニルエーテルモノスルホン酸の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240122

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7434783

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151