JP7433939B2 - ラジアル排気タービン、過給機、およびラジアル排気タービンの洗浄方法 - Google Patents

ラジアル排気タービン、過給機、およびラジアル排気タービンの洗浄方法 Download PDF

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本開示は、内燃機関から導かれた排気ガスにより回転駆動されるラジアル排気タービン、それを備える過給機およびラジアル排気タービンの洗浄方法に関する。
過給機において、動翼や静翼などの燃焼ガスに曝される部分には、煤塵(カーボン)が堆積しやすい。煤塵の堆積を放置し、整備を怠った場合、タービンの回転が不安定となり、過給機効率の悪化や、サージングが発生するおそれがある。しかし、堆積した煤塵は過給機の内部に固着しており、簡単に除去することはできない。
固着した煤塵を除去する方法としては、温水浸洗浄、ブラスト洗浄、粉末状のアルカリ性洗浄剤による洗浄、固形洗浄、水洗浄などが挙げられる。温水浸洗浄、ブラスト洗浄、及び洗浄剤による洗浄は、過給機を停止して洗浄を行う。固形洗浄及び水洗浄は、過給機の運転中に洗浄を行う。現在は、固着した煤塵を除去する方法として、主に固形洗浄が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平3-264736号公報
特許文献1には、クルミ殻等の固形物を舶用ディーゼルエンジンの過給機のタービン入口から投入することにより、過給機のタービン翼に付着する煤を除去することが開示されている。
しかしながら、固形物を過給機のタービン入口に投入するだけでは、過給機の内部の一定範囲しか洗浄することができず、洗浄が不十分な箇所が残ってしまう。特に、排気タービンを固形物により洗浄する場合に、タービンホイールの回転軸回りに配置される特定のノズル翼の一部に煤塵が残ってしまうと、サージングが発生する可能性がある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、特定のノズル翼に付着した煤を固形物により洗浄することが可能なラジアル排気タービン、過給機、およびラジアル排気タービンの洗浄方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るラジアル排気タービンは、軸線に沿って延びるとともに内燃機関から導かれた排気ガスを前記軸線に沿って流通させる導入流路を形成する導入部と、前記導入部に連結されるとともに排気ガスを流通させる渦状の旋回流路を形成するケーシング部と、前記旋回流路から導かれた排気ガスにより回転軸回りに回転駆動されるタービン部と、前記旋回流路に流入した排気ガスを前記タービン部へ導くとともに前記回転軸回りの周方向に沿って複数のノズル翼を配置したノズル部と、を備え、前記導入部は、前記軸線が延びる軸線方向と交差する第1方向に沿って所定粒径を有する固形物を含む固体洗浄剤を前記導入流路へ投入する第1投入部を有し、前記導入流路は、前記軸線に沿って直線状に延びる流路であり、前記旋回流路は、前記導入流路から流入する排気ガスを前記回転軸回りに旋回する旋回軸線に沿って前記ノズル部へ導き、前記第1方向は、前記導入流路へ投入される前記固体洗浄剤が前記ケーシング部の内壁に接触することなく前記ノズル部へ導かれるように設定されている。
本開示の一態様に係るラジアル排気タービンの洗浄方法は、ラジアル排気タービンの洗浄方法であって、前記排気タービンは、軸線に沿って延びるとともに内燃機関から導かれた排気ガスを前記軸線に沿って流通させる導入流路を形成する導入部と、前記導入部に連結されるとともに排気ガスを流通させる渦状の旋回流路を形成するケーシング部と、前記旋回流路から導かれた排ガスにより回転軸回りに回転駆動されるタービン部と、前記旋回流路に流入した排気ガスを前記タービン部へ導くとともに前記回転軸回りの周方向に沿って複数のノズル翼を配置したノズル部と、を備え、前記導入流路は、前記軸線に沿って直線状に延びる流路であり、前記旋回流路は、前記導入流路から流入する排気ガスを前記回転軸回りに旋回する旋回軸線に沿って前記ノズル部へ導き、前記軸線が延びる軸線方向と交差する第1方向に沿って所定粒径を有する固体洗浄剤を前記導入流路へ投入する第1洗浄工程と、前記軸線方向と交差する第2方向に沿って前記固体洗浄剤を前記導入流路へ投入する第2洗浄工程と、前記軸線方向と交差する第3方向に沿って前記固体洗浄剤を前記導入流路へ投入する第3洗浄工程と、を備え、前記第1方向は、前記導入流路へ投入される前記固体洗浄剤が前記ケーシング部の内壁に接触することなく前記導入流路から前記旋回流路を経由して前記第1方向の延長線上に存在する前記ノズル部へ導かれるように設定されており、前記第2方向および前記第3方向は、前記導入流路へ投入される前記固体洗浄剤が前記ケーシング部の内壁に接触してから前記ノズル部へ導かれるように設定されており、前記第2方向と前記軸線方向とがなす角は、前記第3方向と前記軸線方向とがなす角よりも小さい。
本開示によれば、特定のノズル翼に付着した煤を固形物により洗浄することが可能なラジアル排気タービン、過給機、およびラジアル排気タービンの洗浄方法を提供することができる。
本開示の一実施形態に係る舶用ディーゼル機関システムを示す概略構成図である。 図1に示す排気タービンの縦断面図である。 図2に示す排気タービンのA-A矢視断面図である。 図3に示す排気タービンのB-B矢視断面図である。 図3に示す排気タービンのC-C矢視断面図である。 排気タービンの洗浄方法を示すフローチャートである。
以下、本開示の一実施形態に係る舶用ディーゼル機関システムについて、図面を参照して説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る舶用ディーゼル機関システムを示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の舶用ディーゼル機関システム(内燃機関システム)は、ディーゼル機関(内燃機関)400と、過給機300と、洗浄装置500と、を備える。過給機300は、排気タービン100と、圧縮機200と、を備える。
ディーゼル機関400は、燃料を燃焼させて回転動力を得る機関であり、船舶推進用のプロペラ(図示略)を駆動する主機として用いられる。ディーゼル機関400は、クランク軸(図示略)とクランク軸に連結される連接棒(図示略)が配置されるクランク室410と、ピストン(図示略)が配置される掃気室420と、を備える。
ディーゼル機関400の掃気室420には、過給機300の圧縮機200で圧縮された空気が燃焼用空気として供給される。掃気室420にて燃焼用空気と燃料の燃焼により発生した排ガスは、過給機300の排気タービン100に供給される。
過給機300は、空気を圧縮して圧縮空気を生成し、圧縮空気を燃焼用空気としてディーゼル機関400の掃気室420へ供給する装置である。図1に示すように、過給機300は、排気タービン100と、圧縮機200と、を備える。圧縮機200は、ロータ軸(回転軸)310を介して排気タービン100に連結されている。
排気タービン100は、ディーゼル機関400の掃気室420から導かれた排気ガスによりロータ軸310が延びる軸線Z回りに回転し、ロータ軸310に回転動力を伝達する装置である。排気タービン100の回転動力は、ロータ軸310を介して圧縮機200に伝達される。圧縮機200は、ロータ軸310回りに回転して圧縮空気を生成し、ディーゼル機関400の掃気室420へ供給する。
洗浄装置500は、排気タービン100へ固体洗浄剤を投入し、排気タービン100の内部に付着した煤塵(カーボン)を除去して洗浄する装置である。洗浄装置500は、固体洗浄剤を収容する洗浄剤容器510と、圧縮気体供給源600から洗浄剤容器510へ供給される圧縮気体(例えば、圧縮空気)の流量を調整する調整弁520と、を備える。
洗浄剤容器510が収容する固体洗浄剤は、所定粒径を有する固形物を含むものである。ここで、固形物とは、例えば、胡桃の殻や米など、煤塵と衝突する際に適度な衝撃を与え、かつ排気タービン100を構成する材料を傷つけにくい適度な硬度を有する材料である。固体洗浄剤は、例えば、異なる粒径を有する複数種類の固形物を含む。固体洗浄剤の粒径は、煤塵が付着したノズル翼に適度な衝撃を与え、かつ、ノズル翼同士の間に詰まらない粒径とする。
洗浄装置500は、舶用ディーゼル機関システムの運転中の所定タイミングで、調整弁520を調整して圧縮気体を洗浄剤容器510へ供給し、洗浄剤容器510から圧縮気体とともに搬送される固体洗浄剤を、投入配管530を介して排気タービン100へ投入する。洗浄装置500から排気タービン100へ供給される固体洗浄剤は、例えば、数m/sec~数十m/secの速度で、排気タービン100の導入配管10へ供給される。
次に、排気タービン100の詳細について、図面を参照して説明する。図2は、図1に示す排気タービン100の縦断面図である。図3は、図2に示す排気タービン100のA-A矢視断面図である。図2に示すように、排気タービン100は、導入配管(導入部)10と、ケーシング部20と、タービン部30と、ノズル部40と、を備える。図2において、符号FDは、ディーゼル機関400から導かれる排気ガスの流通方向を示す。
導入配管10は、第1導入流路11および第2導入流路12を形成する配管である。第1導入流路11は、軸線X1に沿って延びるとともにディーゼル機関400から導かれた排気ガスを軸線X1に沿って流通させる流路である。第2導入流路12は、軸線X2に沿って延びるとともにディーゼル機関400から導かれた排気ガスを軸線X2に沿って流通させる流路である。第1導入流路11は、軸線X1に沿って直線状に延びる流路である。第2導入流路12は、軸線X2に沿って直線状に延びる流路である。
導入配管10のケーシング部20側の端部には、導入配管10とケーシング部20とを連結するためのフランジ部13が形成されている。フランジ部13をボルトおよびナットからなる締結具(図示略)によりケーシング部20のフランジ部23に締結することにより、導入配管10とケーシング部20とが連結される。
ケーシング部20は、導入配管10に連結されるとともにタービン部30およびノズル部40に排気ガスを導く筐体である。ケーシング部20は、第1旋回流路21と、第2旋回流路22と、フランジ部23と、を有する。ケーシング部20は、第1旋回流路21と第2旋回流路22を形成して、導入配管10から導かれた排気ガスをノズル部40およびタービン部30へ導く。ここでは、ケーシング部20が第1旋回流路21および第2旋回流路22の2つの旋回流路を備えるものとしたが、ケーシング部20は第1旋回流路21のみを有するものであってもよい。
第1旋回流路21は、導入配管10の第1導入流路11に連結されるとともに排ガスを流通させる渦状の流路である。第1旋回流路21は、直線状に延びる軸線X1に沿って第1導入流路11から流入する排ガスを、ロータ軸310の中心を通る軸線Z回りに旋回する軸線C1に沿って、軸線Zを中心とした反時計回りにノズル部40へ導く。
図2に示すように、第1旋回流路21は、軸線Zに対して、第2旋回流路22よりも内周側に配置されている。第1旋回流路21は、軸線Z回りに円環状に配置されるノズル部40の半周分の領域(図2に示す軸線Zよりも左側の領域)に向けて、排ガスを流入させる。
第2旋回流路22は、導入配管10の第2導入流路12に連結されるとともに排ガスを流通させる渦状の流路である。第2旋回流路22は、直線状に延びる軸線X2に沿って第2導入流路12から流入する排ガスを、ロータ軸310の中心を通る軸線Z回りに旋回する軸線C2に沿って、軸線Zを中心とした時計回りにノズル部40へ導く。
図2に示すように、第2旋回流路22は、軸線Zに対して、第1旋回流路21よりも外周側に配置されている。第2旋回流路22は、軸線Z回りに円環状に配置されるノズル部40の半周分の領域(図2に示す軸線Zよりも右側の領域)に向けて、排ガスを流入させる。
タービン部30は、ケーシング部20に収容されるとともに第1旋回流路21および第2旋回流路22からノズル部40を介して導かれた排気ガスにより軸線Z回り(ロータ軸310回り)に回転駆動される。タービン部30は、複数のタービン翼31を有する。
ノズル部40は、第1旋回流路21および第2旋回流路22に流入した排気ガスをタービン部30へ導くとともに排気ガスの圧力エネルギーを速度エネルギーに変換する装置である。ノズル部40は、軸線Z回り(ロータ軸310回り)の周方向に沿って等間隔で配置される複数のノズル翼41と、複数のノズル翼41が取付けられるノズルリング42と、を有する。
ノズル部40は、複数のノズル翼41とノズルリング42により仕切られた複数の閉流路を形成する。ノズル部40は、第1旋回流路21および第2旋回流路22よりも流路断面積が狭められた閉流路を通過させて排気ガスの流速を増加させ、流速が増加した排気ガスをタービン部30に導く。また、ノズル部40は、タービン部30へ導かれる排気ガスのベクトル(速度成分)をタービン翼31に適した方向に調整する。
次に、導入配管10が備える洗浄剤投入部14について、詳細に説明する。導入配管10は、洗浄装置500から投入配管530を介して供給される固体洗浄剤を、第1導入流路11および第2導入流路12へ導く洗浄剤投入部14を備える。図2および図3に示すように、洗浄剤投入部14は、第1導入流路11へ固体洗浄剤を投入する第1投入部14a,第2投入部14b,第3投入部14cと、第2導入流路12へ固体洗浄剤を投入する第4投入部14d,第5投入部14eと、を有する。
第1投入部14a,第2投入部14b,第3投入部14cは、それぞれ直線状に延びる円筒状の管体であり、導入配管10の第1導入流路11を形成する部分と一体に形成されている。第1投入部14a,第2投入部14b,第3投入部14cは、各投入部から固体洗浄剤を投入する場合に投入配管530と連結される。第1投入部14a,第2投入部14b,第3投入部14cは、投入配管530と連結されない場合には、封止部材(図示略)により外部と連通しないように封止される。
第1投入部14aは、軸線X1が延びる軸線方向と交差する第1方向Dr1に沿って固体洗浄剤を第1導入流路11へ投入する。図2に示すように、第1方向Dr1は、軸線Y1に沿った直線状に延びる方向である。図2および図3に示すように、軸線Y1は、軸線X1を通過し、かつ軸線X1と交差する方向に延びている。図2に示すように、軸線X1と軸線Y1の双方が通過する平面において、軸線X1と軸線Y1とがなす角は、θ1となっている。
図2に示すように、第1投入部14aが固体洗浄剤を投入する第1方向Dr1は、軸線Y1の延長線上にノズル部40のノズル翼41が配置されるように設定されている。すなわち、第1投入部14aが固体洗浄剤を投入する第1方向Dr1は、第1導入流路11へ投入される固体洗浄剤がケーシング部20の内壁に接触することなくノズル翼41へ直接的に導かれるように設定されている。
第2投入部14bは、軸線X1が延びる軸線方向と交差する第2方向Dr2に沿って固体洗浄剤を第1導入流路11へ投入する。図2に示すように、第2方向Dr2は、軸線Y2に沿った直線状に延びる方向である。図2および図3に示すように、軸線Y2は、軸線X1を通過し、かつ軸線X1と交差する方向に延びている。図2に示すように、軸線X1と軸線Y2の双方が通過する平面において、軸線X1と軸線Y2とがなす角は、θ2となっている。θ2は、θ1よりも大きい角度であり、例えば、25度<θ2<65度の範囲に設定される。θ2は、好ましくは45度である。
図2に示すように、第2投入部14bが固体洗浄剤を投入する第2方向Dr2は、軸線Y2の延長線上に第1旋回流路21が配置されるように設定されている。すなわち、第2投入部14bが固体洗浄剤を投入する第2方向Dr2は、第1導入流路11へ投入される固体洗浄剤がケーシング部20の内壁に接触してからノズル部40へ導かれるように設定されている。
第3投入部14cは、軸線X1が延びる軸線方向と交差する第3方向Dr3に沿って固体洗浄剤を第1導入流路11へ投入する。図3および図4に示すように、第3方向Dr3は、軸線Y3に沿った直線状に延びる方向である。図3および図4に示すように、軸線Y3は、軸線X1を通過し、かつ軸線X1と交差する方向に延びている。図4に示すように、軸線X1と軸線Y3の双方が通過する平面において、軸線X1と軸線Y3とがなす角は、θ3となっている。θ3は、θ1よりも大きく、かつθ2よりも大きい角度であり、例えば、70度<θ3<110度の範囲に設定される。θ3は、好ましくは90度である。
図3および図4に示すように、第3投入部14cが固体洗浄剤を投入する第3方向Dr3は、軸線Y3の延長線上に第1導入流路11が配置されるように設定されている。すなわち、第3投入部14cが固体洗浄剤を投入する第3方向Dr3は、第1導入流路11へ投入される固体洗浄剤が導入配管10およびケーシング部20の内壁に接触してからノズル部40へ導かれるように設定されている。θ3を90度に設定した場合、第3投入部14cから第1導入流路11へ投入される固体洗浄剤の流れは、軸線X1に沿った速度成分を持たないが、排気ガスの流れによって軸線X1に沿った速度成分を付与される。
第4投入部14d,第5投入部14eは、それぞれ直線状に延びる円筒状の管体であり、導入配管10の第2導入流路12を形成する部分と一体に形成されている。第4投入部14d,第5投入部14eは、各投入部から固体洗浄剤を投入する場合に投入配管530と連結される。第4投入部14d,第5投入部14eは、投入配管530と連結されない場合には、封止部材(図示略)により外部と連通しないように封止される。
第4投入部14dは、軸線X2が延びる軸線方向と交差する第4方向Dr4に沿って固体洗浄剤を第2導入流路12へ投入する。図2に示すように、第4方向Dr4は、軸線Y4に沿った直線状に延びる方向である。図2および図3に示すように、軸線Y4は、軸線X2を通過し、かつ軸線X2と交差する方向に延びている。図2に示すように、軸線X2と軸線Y4の双方が通過する平面において、軸線X2と軸線Y4とがなす角は、θ4となっている。θ4は、θ1よりも大きい角度であり、例えば、25度<θ4<65度の範囲に設定される。θ4は、好ましくは45度である。
図2に示すように、第4投入部14dが固体洗浄剤を投入する第4方向Dr4は、軸線Y4の延長線上に第2旋回流路22が配置されるように設定されている。すなわち、第4投入部14dが固体洗浄剤を投入する第4方向Dr4は、第2導入流路12へ投入される固体洗浄剤がケーシング部20の内壁に接触してからノズル部40へ導かれるように設定されている。
第5投入部14eは、軸線X2が延びる軸線方向と交差する第5方向Dr5に沿って固体洗浄剤を第2導入流路12へ投入する。図3および図5に示すように、第5方向Dr5は、軸線Y5に沿った直線状に延びる方向である。図3および図5に示すように、軸線Y5は、軸線X2を通過し、かつ軸線X2と交差する方向に延びている。図5に示すように、軸線X2と軸線Y5の双方が通過する平面において、軸線X2と軸線Y5とがなす角は、θ5となっている。θ5は、θ1よりも大きく、かつθ4よりも大きい角度であり、例えば、70度<θ5<110度の範囲に設定される。θ5は、好ましくは90度である。
図3および図5に示すように、第5投入部14eが固体洗浄剤を投入する第5方向Dr5は、軸線Y5の延長線上に第2導入流路12が配置されるように設定されている。すなわち、第5投入部14eが固体洗浄剤を投入する第5方向Dr5は、第2導入流路12へ投入される固体洗浄剤が導入配管10およびケーシング部20の内壁に接触してからノズル部40へ導かれるように設定されている。θ5を90度に設定した場合、第5投入部14eから第2導入流路12へ投入される固体洗浄剤の流れは、軸線X2に沿った速度成分を持たないが、排気ガスの流れによって軸線X2に沿った速度成分を付与される。
次に、本実施形態の排気タービン100の洗浄方法について、図面を参照して説明する。図6は、本実施形態の排気タービン100の洗浄方法を示すフローチャートである。
ステップS101で、操作者は、投入配管530の端部を第1投入部14aに接続し、第2投入部14b,第3投入部14c,第4投入部14d,第5投入部14eを封止部材(図示しないバルブ等)により封止する。その後、操作者は、第1投入部14aから第1方向Dr1に沿って固体洗浄剤を第1導入流路11へ投入するように、調整弁520を調整して、圧縮気体供給源600から洗浄剤容器510へ供給される圧縮気体の供給量を調整する。
洗浄装置500は、圧縮気体供給源600から洗浄剤容器510へ供給される圧縮気体により固体洗浄剤を搬送し、投入配管530を介して固体洗浄剤を第1投入部14aへ導く。第1投入部14aは、投入配管530から導かれた固体洗浄剤を第1方向Dr1に沿って第1導入流路11へ投入する。
操作者は、第1投入部14aへの固体洗浄剤の供給を所定時間継続した後に、第1投入部14aを封止部材により封止する。その後、調整弁520を調整して、圧縮気体供給源600から洗浄剤容器510への圧縮気体の供給を停止させる。操作者は、圧縮気体の供給が停止された後に、投入配管530の端部を第1投入部14aから切り離す。
ステップS102で、操作者は、投入配管530の端部を第2投入部14bおよび第4投入部14dに接続し、第1投入部14a,第3投入部14c,第5投入部14eを封止部材により封止する。その後、操作者は、第2投入部14bから第2方向Dr2に沿って固体洗浄剤を第1導入流路11へ投入し、かつ第4投入部14dから第4方向Dr4に沿って固体洗浄剤を第2導入流路12へ投入するように、調整弁520を調整して、圧縮気体供給源600から洗浄剤容器510へ供給される圧縮気体の供給量を調整する。
洗浄装置500は、圧縮気体供給源600から洗浄剤容器510へ供給される圧縮気体により固体洗浄剤を搬送し、投入配管530を介して固体洗浄剤を第2投入部14bおよび第4投入部14dへ導く。第2投入部14bは、投入配管530から導かれた固体洗浄剤を第2方向Dr2に沿って第1導入流路11へ投入する。第4投入部14dは、投入配管530から導かれた固体洗浄剤を第4方向Dr4に沿って第2導入流路12へ投入する。
操作者は、第2投入部14bおよび第4投入部14dへの固体洗浄剤の供給を所定時間継続した後に、第2投入部14bおよび第4投入部14dを封止部材により封止する。その後、調整弁520を調整して、圧縮気体供給源600から洗浄剤容器510への圧縮気体の供給を停止させる。操作者は、圧縮気体の供給が停止された後に、投入配管530の端部を第2投入部14bおよび第4投入部14dから切り離す。
ステップS103で、操作者は、投入配管530の端部を第3投入部14cおよび第5投入部14eに接続し、第1投入部14a,第2投入部14b,第4投入部14dを封止部材により封止する。その後、操作者は、第3投入部14cから第3方向Dr3に沿って固体洗浄剤を第1導入流路11へ投入し、かつ第5投入部14eから第5方向Dr5に沿って固体洗浄剤を第2導入流路12へ投入するように、調整弁520を調整して、圧縮気体供給源600から洗浄剤容器510へ供給される圧縮気体の供給量を調整する。
洗浄装置500は、圧縮気体供給源600から洗浄剤容器510へ供給される圧縮気体により固体洗浄剤を搬送し、投入配管530を介して固体洗浄剤を第3投入部14cおよび第5投入部14eへ導く。第3投入部14cは、投入配管530から導かれた固体洗浄剤を第3方向Dr3に沿って第1導入流路11へ投入する。第5投入部14eは、投入配管530から導かれた固体洗浄剤を第5方向Dr5に沿って第2導入流路12へ投入する。
操作者は、第3投入部14cおよび第5投入部14eへの固体洗浄剤の供給を所定時間継続した後に、第3投入部14cおよび第5投入部14eを封止部材により封止する。その後、調整弁520を調整して、圧縮気体供給源600から洗浄剤容器510への圧縮気体の供給を停止させる。操作者は、圧縮気体の供給が停止された後に、投入配管530の端部を第3投入部14cおよび第5投入部14eから切り離す。
以上の排気タービン100の洗浄方法において、第1投入部14aにより固体洗浄剤を投入する第1洗浄工程(S101)と、第2投入部14bおよび第4投入部14dにより固体洗浄剤を投入する第2洗浄工程(S102)と、第3投入部14cおよび第5投入部14eにより固体洗浄剤を投入する第3洗浄工程(S103)とは、互いに独立したタイミングで実行される。すなわち、第1投入部14aによる固体洗浄剤の投入と、第2投入部14bおよび第4投入部14dによる固体洗浄剤の投入と、第3投入部14cおよび第5投入部14eによる固体洗浄剤の投入は、同時には行われない。
これは、複数の洗浄工程を同時に実行すると、導入配管10へ導かれる固体洗浄剤を含む圧縮気体の圧力損失が大きくなり、あるいは各洗浄工程で導入配管10へ投入される固体洗浄剤同士が干渉し、固体洗浄剤がノズル部40のノズル翼41へ適切に到達しなくなるおそれがあるからである。
以上の説明においては、操作者が調整弁520を調整して、圧縮気体供給源600から洗浄剤容器510へ供給される圧縮気体の供給量を調整するものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、制御装置(図示略)が、調整弁520へ制御指令を送信することにより、図6に示す各処理を実行するようにしてもよい。
また、以上の説明においては、第1投入部14aにより固体洗浄剤を投入する第1洗浄工程(S101)と、第2投入部14bおよび第4投入部14dにより固体洗浄剤を投入する第2洗浄工程(S102)と、第3投入部14cおよび第5投入部14eにより固体洗浄剤を投入する第3洗浄工程(S103)とを、これらの順で実行するものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、第2洗浄工程、第1洗浄工程、第3洗浄工程の順など、第1洗浄工程、第2洗浄工程、および第3洗浄工程は、任意の順序で実行するようにしてもよい。
以上説明した本実施形態の排気タービン100が奏する作用および効果について説明する。
本開示に係る排気タービン100によれば、ディーゼル機関400から導かれた排気ガスは、導入配管10に形成される第1導入流路11を軸線X1に沿って流通し、導入配管10に連結されるケーシング部20の内壁が形成する第1旋回流路21に沿って流通し、ノズル部40を通過して増速してからタービン部30へ導かれる。導入配管10が有する第1投入部14aは、軸線X1が延びる軸線方向と交差する第1方向Dr1に沿って固体洗浄剤を投入する。第1投入部14aが固体洗浄剤を投入する第1方向Dr1は、固体洗浄剤がケーシング部20の内壁に接触することなくノズル部40へ導かれるように設定されている。そのため、第1方向Dr1に沿って第1導入流路11へ投入された固体洗浄剤が、第1方向Dr1の延長線上に存在するノズル部40のノズル翼41に直接的に衝突し、特定のノズル翼41に付着した煤を固形物により洗浄することができる。
また、本開示に係る排気タービン100によれば、第2方向Dr2に沿って第1導入流路11へ投入される固体洗浄剤がケーシング部20の内壁に接触して進行方向を変化させながら第1旋回流路21を進む。そのため、第2投入部14bから投入される洗浄剤は、主に、第1投入部14aから投入される固体洗浄剤が衝突するノズル翼41とは異なる他のノズル翼41へ衝突し、他のノズル翼41に付着した煤を固形物により洗浄することができる。
また、本開示に係る排気タービン100によれば、第3方向Dr3に沿って第1導入流路11へ投入される固体洗浄剤がケーシング部20の内壁に接触して進行方向を変化させながら第1旋回流路21を進む。そのため、第3投入部14cから投入される洗浄剤は、主に、第1投入部14aから投入される固体洗浄剤が衝突するノズル翼41とは異なる他のノズル翼41へ衝突し、他のノズル翼41に付着した煤を固形物により洗浄することができる。
また、本開示に係る排気タービン100によれば、第2方向Dr2と軸線X1方向とがなす角θ2は、第3方向Dr3と軸線X1方向とがなす角θ3よりも小さい。そのため、第2投入部14bから投入される固体洗浄剤の主流がノズル部40を通過する軸線Z回りの位置と、第3投入部14cから投入される固体洗浄剤の主流がノズル部40を通過する軸線Z回りの位置とが、異なった位置となる。よって、第2投入部14bから投入される固体洗浄剤と、第3投入部14cから投入される固体洗浄剤とで、ノズル部40の軸線Z回りの異なる位置のノズル翼41を洗浄することができる。
本開示に係る排気タービン100によれば、固体洗浄剤が異なる粒径を有する複数種類の固形物を含み、第1投入部14a,第2投入部14b,第3投入部14cから第1導入流路11へ投入された固体洗浄剤が第1旋回流路21を旋回する際に複数種類の固形物にかかる遠心力が異なったものとなる。そのため、同一の粒径の固形物のみが固体洗浄剤に含まれる場合に比べ、固体洗浄剤をノズル部40の軸線Z回りの広い領域に分散させ、多くのノズル翼41を洗浄することができる。
以上説明した各実施形態に記載の排気タービン(100)は、例えば以下のように把握される。
本開示に係る排気タービン(100)は、軸線(X1)に沿って延びるとともに内燃機関(400)から導かれた排気ガスを前記軸線(X1)に沿って流通させる導入流路(11)を形成する導入部(10)と、前記導入部(10)に連結されるとともに排気ガスを流通させる渦状の旋回流路(21)を形成するケーシング部(20)と、前記旋回流路(21)から導かれた排気ガスにより回転軸(310)回りに回転駆動されるタービン部(30)と、前記旋回流路(21)に流入した排気ガスを前記タービン部(30)へ導くとともに前記回転軸(310)回りの周方向に沿って複数のノズル翼(41)を配置したノズル部(40)と、を備え、前記導入部(10)は、前記軸線(X1)が延びる軸線方向と交差する第1方向(Dr1)に沿って所定粒径を有する固体洗浄剤を前記導入流路(11)へ投入する第1投入部(14a)を有し、前記第1方向(Dr1)は、前記導入流路(11)へ投入される前記固体洗浄剤が前記ケーシング部(20)の内壁に接触することなく前記ノズル部(40)へ導かれるように設定されている。
本開示に係る排気タービンによれば、内燃機関から導入流路に導かれた排気ガスは、導入部に形成される導入流路を軸線に沿って流通し、導入部に連結されるケーシング部が形成する旋回流路に沿って流通し、ノズル部を通過して増速してからタービン部へ導かれる。導入部が有する第1投入部は、軸線が延びる軸線方向と交差する第1方向に沿って固体洗浄剤を投入する。第1投入部が固体洗浄剤を投入する第1方向は、固体洗浄剤がケーシング部の内壁に接触することなくノズル部へ導かれるように設定されている。そのため、第1方向に沿って導入流路へ投入された固体洗浄剤が、第1方向の延長線上に存在するノズル部のノズル翼に直接的に衝突し、特定のノズル翼に付着した煤を固形物により洗浄することができる。
本開示に係る排気タービンにおいて、前記導入部(10)は、前記軸線(X1)が延びる軸線方向と交差する第2方向(Dr2)に沿って前記固体洗浄剤を前記導入流路(11)へ投入する第2投入部(14b)を有し、前記第2方向(Dr2)は、前記導入流路(11)へ投入される前記固体洗浄剤が前記ケーシング部(20)の内壁に接触してから前記ノズル部(40)へ導かれるように設定されている。
本開示に係る排気タービンによれば、第2方向に沿って導入流路へ投入される固体洗浄剤がケーシング部の内壁に接触して進行方向を変化させながら旋回流路を進む。そのため、第2投入部から投入される洗浄剤は、第1投入部から投入される固体洗浄剤が衝突するノズル翼とは異なる他のノズル翼へ衝突し、他のノズル翼に付着した煤を固形物により洗浄することができる。
本開示に係る排気タービンにおいて、前記導入部(10)は、前記軸線(X1)が延びる軸線方向と交差する第3方向(Dr3)に沿って前記固体洗浄剤を前記導入流路(11)へ投入する第3投入部(14c)を有し、前記第3方向(Dr3)は、前記導入流路(11)へ投入される前記固体洗浄剤が前記ケーシング部(20)の内壁に接触してから前記ノズル部(40)へ導かれるように設定されており、前記第2方向(Dr2)と前記軸線方向とがなす角(θ2)は、前記第3方向(Dr3)と前記軸線方向とがなす角(θ3)よりも小さい。
本開示に係る排気タービンによれば、第3方向に沿って導入流路へ投入される固体洗浄剤がケーシング部の内壁に接触して進行方向を変化させながら旋回流路を進む。そのため、第3投入部から投入される洗浄剤は、第1投入部から投入される固体洗浄剤が衝突するノズル翼とは異なる他のノズル翼へ衝突し、他のノズル翼に付着した煤を固形物により洗浄することができる。
また、本開示に係る排気タービンによれば、第2方向と軸線方向とがなす角は、第3方向と軸線方向とがなす角よりも小さい。そのため、第2投入部から投入される固体洗浄剤の主流がノズル部を通過する回転軸回りの位置と、第3投入部から投入される固体洗浄剤の主流がノズル部を通過する回転軸回りの位置とが、異なった位置となる。よって、第2投入部から投入される固体洗浄剤と、第3投入部から投入される固体洗浄剤とで、ノズル部の回転軸回りの異なる位置のノズル翼を洗浄することができる。
本開示に係る排気タービンにおいて、前記固体洗浄剤は、異なる粒径を有する複数種類の前記固形物を含む。
本開示に係る排気タービンによれば、固体洗浄剤が異なる粒径を有する複数種類の固形物を含み、投入部から導入流路へ投入された固体洗浄剤が旋回流路を旋回する際に複数種類の固形物にかかる遠心力が異なったものとなる。そのため、同一の粒径の固形物のみが固体洗浄剤に含まれる場合に比べ、固体洗浄剤をノズル部の回転軸回りの広い領域に分散させ、多くのノズル翼を洗浄することができる。
以上説明した実施形態に記載の過給機(300)は、例えば以下のように把握される。
本開示に係る過給機は、上記のいずれかに記載の排気タービン(100)と、回転軸を介して前記排気タービン(100)に連結されるとともに前記回転軸(310)回りに回転して圧縮空気を生成し、内燃機関(400)へ供給する圧縮機(200)と、を備える。
本開示に係る過給機によれば、過給機が備える排気タービンにおいて、内燃機関から導入流路に導かれた排気ガスは、導入部に形成される導入流路を軸線に沿って流通し、導入部に連結されるケーシング部が形成する旋回流路に沿って流通し、ノズル部を通過して増速してからタービン部へ導かれる。導入部が有する第1投入部は、軸線が延びる軸線方向と交差する第1方向に沿って固体洗浄剤を投入する。第1投入部が固体洗浄剤を投入する第1方向は、固体洗浄剤がケーシング部に接触することなくノズル部へ導かれるように設定されている。そのため、第1方向に沿って導入流路へ投入された固体洗浄剤が、第1方向の延長線上に存在するノズル部のノズル翼に直接的に衝突し、特定のノズル翼に付着した煤を固形物により洗浄することができる。
以上説明した実施形態に記載の排気タービンの洗浄方法は、例えば以下のように把握される。
本開示に係る排気タービンの洗浄方法は、前記排気タービン(100)が、軸線(X1)に沿って延びるとともに内燃機関(400)から導かれた排気ガスを前記軸線(X1)に沿って流通させる導入流路(11)を形成する導入部(10)と、前記導入部(10)に連結されるとともに排気ガスを流通させる渦状の旋回流路(21)を形成するケーシング部(20)と、前記ケーシング部(20)に収容されるとともに前記旋回流路(21)から導かれた排ガスにより回転軸(310)回りに回転駆動されるタービン部(30)と、前記旋回流路(21)に流入した排気ガスを前記タービン部(30)へ導くとともに前記回転軸(310)回りの周方向に沿って複数のノズル翼(41)を配置したノズル部(40)と、を備え、前記軸線(X1)が延びる軸線方向と交差する第1方向(Dr1)に沿って所定粒径を有する固体洗浄剤を前記導入流路(11)へ投入する第1洗浄工程(S101)と、前記軸線(X1)が延びる軸線方向と交差する第2方向(Dr2)に沿って前記固体洗浄剤を前記導入流路(11)へ投入する第2洗浄工程(S102)と、前記軸線(X1)が延びる軸線方向と交差する第3方向(Dr3)に沿って前記固体洗浄剤を前記導入流路(11)へ投入する第3洗浄工程(S103)と、を備え、前記第1方向(Dr1)は、前記導入流路(11)へ投入される前記固体洗浄剤が前記ケーシング部(20)に接触することなく前記ノズル部(40)へ導かれるように設定されており、前記第2方向(Dr2)および前記第3方向(Dr3)は、前記導入流路(11)へ投入される前記固体洗浄剤が前記ケーシング部(20)に接触してから前記ノズル部(40)へ導かれるように設定されており、前記第2方向(Dr2)と前記軸線方向とがなす角(θ2)は、前記第3方向(Dr3)と前記軸線方向とがなす角(θ3)よりも小さい。
本開示に係る排気タービンの洗浄方法によれば、内燃機関から導入流路に導かれた排気ガスは、導入部に形成される導入流路を軸線に沿って流通し、導入部に連結されるケーシング部が形成する旋回流路に沿って流通し、ノズル部を通過して増速してからタービン部へ導かれる。第1洗浄工程は、軸線が延びる軸線方向と交差する第1方向に沿って固体洗浄剤を投入する。第1洗浄工程が固体洗浄剤を投入する第1方向は、固体洗浄剤がケーシング部に接触することなくノズル部へ導かれるように設定されている。そのため、第1方向に沿って導入流路へ投入された固体洗浄剤が、第1方向の延長線上に存在するノズル部のノズル翼に直接的に衝突し、特定のノズル翼に付着した煤を固形物により洗浄することができる。
また、本開示に係る排気タービンの洗浄方法によれば、第2方向に沿って導入流路へ投入される固体洗浄剤がケーシング部に接触して進行方向を変化させながら旋回流路を進む。そのため、第2洗浄工程で投入される洗浄剤は、第1投入工程で投入される固体洗浄剤が衝突するノズル翼とは異なる他のノズル翼へ衝突し、他のノズル翼に付着した煤を固形物により洗浄することができる。また、第3方向に沿って導入流路へ投入される固体洗浄剤がケーシング部に接触して進行方向を変化させながら旋回流路を進む。そのため、第3洗浄工程で投入される洗浄剤は、第1投入工程で投入される固体洗浄剤が衝突するノズル翼とは異なる他のノズル翼へ衝突し、他のノズル翼に付着した煤を固形物により洗浄することができる。
また、本開示に係る排気タービンの洗浄方法によれば、第2方向と軸線方向とがなす角は、第3方向と軸線方向とがなす角よりも小さい。そのため、第2洗浄工程で投入される固体洗浄剤の主流がノズル部を通過する回転軸回りの位置と、第3洗浄工程で投入される固体洗浄剤の主流がノズル部を通過する回転軸回りの位置とが、異なった位置となる。よって、第2洗浄工程で投入される固体洗浄剤と、第3洗浄工程で投入される固体洗浄剤とで、ノズル部の回転軸回りの異なる位置のノズル翼を洗浄することができる。
本開示に係る排気タービンの洗浄方法において、前記第1洗浄工程、前記第2洗浄工程、および前記第3洗浄工程は、互いに独立したタイミングで実行される。
本開示に係る排気タービンの洗浄方法によれば、第1洗浄工程による固体洗浄剤の投入と、第2洗浄工程による固体洗浄剤の投入と、第3洗浄工程による固体洗浄剤の投入は、同時には行われない。そのため、導入部へ導かれる固体洗浄剤を含む気体の圧力損失が大きくなり、あるいは導入部へ投入される固体洗浄剤同士が干渉し、固体洗浄剤がノズル部のノズル翼へ適切に到達しなくなることを抑制することができる。
10 導入配管(導入部)
11 第1導入流路
12 第2導入流路
14 洗浄剤投入部
14a 第1投入部
14b 第2投入部
14c 第3投入部
14d 第4投入部
14e 第5投入部
20 ケーシング部
21 第1旋回流路
22 第2旋回流路
30 タービン部
40 ノズル部
41 ノズル翼
42 ノズルリング
100 排気タービン
200 圧縮機
300 過給機
310 ロータ軸(回転軸)
400 ディーゼル機関(内燃機関)
500 洗浄装置
510 洗浄剤容器
520 調整弁
530 投入配管
600 圧縮気体供給源
Dr1 第1方向
Dr2 第2方向
Dr3 第3方向
X1,X2,Y1,Y2,Y3,Y4,Y5,Z 軸線

Claims (7)

  1. 軸線に沿って延びるとともに内燃機関から導かれた排気ガスを前記軸線に沿って流通させる導入流路を形成する導入部と、
    前記導入部に連結されるとともに排気ガスを流通させる渦状の旋回流路を形成するケーシング部と、
    前記旋回流路から導かれた排気ガスにより回転軸回りに回転駆動されるタービン部と、
    前記旋回流路に流入した排気ガスを前記タービン部へ導くとともに前記回転軸回りの周方向に沿って複数のノズル翼を配置したノズル部と、を備え、
    前記導入部は、前記軸線が延びる軸線方向と交差する第1方向に沿って所定粒径を有する固形物を含む固体洗浄剤を前記導入流路へ投入する第1投入部を有し、
    前記導入流路は、前記軸線に沿って直線状に延びる流路であり、
    前記旋回流路は、前記導入流路から流入する排気ガスを前記回転軸回りに旋回する旋回軸線に沿って前記ノズル部へ導き、
    前記第1方向は、前記導入流路へ投入される前記固体洗浄剤が前記ケーシング部の内壁に接触することなく前記導入流路から前記旋回流路を経由して前記第1方向の延長線上に存在する前記ノズル部へ導かれるように設定されているラジアル排気タービン。
  2. 前記導入部は、前記軸線方向と交差する第2方向に沿って前記固体洗浄剤を前記導入流路へ投入する第2投入部を有し、
    前記第2方向は、前記導入流路へ投入される前記固体洗浄剤が前記ケーシング部の内壁に接触してから前記ノズル部へ導かれるように設定されている請求項1に記載のラジアル排気タービン。
  3. 前記導入部は、前記軸線方向と交差する第3方向に沿って前記固体洗浄剤を前記導入流路へ投入する第3投入部を有し、
    前記第3方向は、前記導入流路へ投入される前記固体洗浄剤が前記ケーシング部の内壁に接触してから前記ノズル部へ導かれるように設定されており、
    前記第2方向と前記軸線方向とがなす角は、前記第3方向と前記軸線方向とがなす角よりも小さい請求項2に記載のラジアル排気タービン。
  4. 前記固体洗浄剤は、異なる粒径を有する複数種類の前記固形物を含む請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のラジアル排気タービン。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のラジアル排気タービンと、
    回転軸を介して前記ラジアル排気タービンに連結されるとともに前記回転軸回りに回転して圧縮空気を生成し、内燃機関へ供給する圧縮機と、を備える過給機。
  6. ラジアル排気タービンの洗浄方法であって、
    前記ラジアル排気タービンは、
    軸線に沿って延びるとともに内燃機関から導かれた排気ガスを前記軸線に沿って流通させる導入流路を形成する導入部と、
    前記導入部に連結されるとともに排気ガスを流通させる渦状の旋回流路を形成するケーシング部と、
    前記旋回流路から導かれた排ガスにより回転軸回りに回転駆動されるタービン部と、
    前記旋回流路に流入した排気ガスを前記タービン部へ導くとともに前記回転軸回りの周方向に沿って複数のノズル翼を配置したノズル部と、を備え、
    前記導入流路は、前記軸線に沿って直線状に延びる流路であり、
    前記旋回流路は、前記導入流路から流入する排気ガスを前記回転軸回りに旋回する旋回軸線に沿って前記ノズル部へ導き、
    前記軸線が延びる軸線方向と交差する第1方向に沿って所定粒径を有する固体洗浄剤を前記導入流路へ投入する第1洗浄工程と、
    記軸線方向と交差する第2方向に沿って前記固体洗浄剤を前記導入流路へ投入する第2洗浄工程と、
    記軸線方向と交差する第3方向に沿って前記固体洗浄剤を前記導入流路へ投入する第3洗浄工程と、を備え、
    前記第1方向は、前記導入流路へ投入される前記固体洗浄剤が前記ケーシング部の内壁に接触することなく前記導入流路から前記旋回流路を経由して前記第1方向の延長線上に存在する前記ノズル部へ導かれるように設定されており、
    前記第2方向および前記第3方向は、前記導入流路へ投入される前記固体洗浄剤が前記ケーシング部の内壁に接触してから前記ノズル部へ導かれるように設定されており、
    前記第2方向と前記軸線方向とがなす角は、前記第3方向と前記軸線方向とがなす角よりも小さいラジアル排気タービンの洗浄方法。
  7. 前記第1洗浄工程、前記第2洗浄工程、および前記第3洗浄工程は、互いに独立したタイミングで実行される請求項6に記載のラジアル排気タービンの洗浄方法。
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