JP7433169B2 - 制御方法、及び、誘導結合プラズマ処理装置 - Google Patents

制御方法、及び、誘導結合プラズマ処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7433169B2
JP7433169B2 JP2020146805A JP2020146805A JP7433169B2 JP 7433169 B2 JP7433169 B2 JP 7433169B2 JP 2020146805 A JP2020146805 A JP 2020146805A JP 2020146805 A JP2020146805 A JP 2020146805A JP 7433169 B2 JP7433169 B2 JP 7433169B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
areas
antenna
area
impedance
inductively coupled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020146805A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022041546A (ja
Inventor
僚 佐野
イサク 山科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2020146805A priority Critical patent/JP7433169B2/ja
Priority to KR1020210109934A priority patent/KR102739733B1/ko
Priority to CN202110967087.XA priority patent/CN114126177A/zh
Priority to TW110131010A priority patent/TW202215527A/zh
Publication of JP2022041546A publication Critical patent/JP2022041546A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7433169B2 publication Critical patent/JP7433169B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32009Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
    • H01J37/32082Radio frequency generated discharge
    • H01J37/32174Circuits specially adapted for controlling the RF discharge
    • H01J37/32183Matching circuits
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32009Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
    • H01J37/32082Radio frequency generated discharge
    • H01J37/321Radio frequency generated discharge the radio frequency energy being inductively coupled to the plasma
    • H01J37/3211Antennas, e.g. particular shapes of coils
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/32Processing objects by plasma generation
    • H01J2237/33Processing objects by plasma generation characterised by the type of processing
    • H01J2237/332Coating
    • H01J2237/3321CVD [Chemical Vapor Deposition]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/32Processing objects by plasma generation
    • H01J2237/33Processing objects by plasma generation characterised by the type of processing
    • H01J2237/334Etching

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

本開示は、制御方法、及び、誘導結合プラズマ処理装置に関する。
特許文献1には、プラズマ処理装置の処理室内において基板をプラズマ処理する誘導結合プラズマを生成する複数のアンテナセグメントを有する誘導結合プラズマ用アンテナユニットが開示されている。複数のアンテナセグメントは、基板に対向して形成され、誘導結合プラズマの生成に寄与する誘導電界を生成する平面領域を有する。複数のアンテナセグメントは、アンテナ線を基板に交差する方向に縦巻螺旋状に巻回した構成を有する。誘導結合プラズマ用アンテナユニットは、複数のアンテナセグメントに流れる電流を制御してプラズマ密度の分布を制御する。
特開2013-162035号公報
本開示は、プラズマ密度をより高精度に制御できる技術を提供する。
本開示の一の態様によれば、誘導結合アンテナを構成する複数の第1のアンテナセグメントと、前記複数の第1のアンテナセグメントにそれぞれ接続される複数のインピーダンス調整部とを含む誘導結合プラズマ処理装置における制御方法であって、前記複数の第1のアンテナセグメントに高周波電力を供給してプラズマを生成する工程と、前記複数の第1のアンテナセグメントのそれぞれがいずれかに対応する複数の第1のエリアと、前記複数の第1のエリアのうちの特定のエリアに対応する特定の第1のアンテナセグメントに対応する複数の第2のエリアとが予め設定された記憶部を参照して、前記複数のインピーダンス調整部により前記複数の第1のエリアのそれぞれについてインピーダンスを調整する工程と、前記記憶部を参照して、前記複数のインピーダンス調整部のうち前記特定の第1のアンテナセグメントに接続されるインピーダンス調整部により前記複数の第2のエリアのそれぞれについてインピーダンスを調整する工程と、を含む制御方法が提供される。
一の側面によれば、プラズマ密度をより高精度に制御できる。
実施形態に係る基板処理システム500の一例を示す平面図である。 実施形態に係る誘導結合プラズマ処理装置100を示す断面図である。 アンテナセグメント121の一例を示す図である。 高周波アンテナ120の複数のエリアの一例を示す図である。 高周波アンテナ120のサブエリアの一例を示す図である。 高周波アンテナ120のエリア及びサブエリアの一例を示す図である。 アンテナセグメント121を含む回路系の一例を示す図である。 インピーダンス調整部とインピーダンスモニタの一例を示す図である。
<実施形態>
以下、本開示を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成については、同一の符号を付すことにより重複した説明を省く場合がある。
<実施形態に係る基板処理システム>
図1は、実施形態に係る基板処理システム500の一例を示す平面図である。基板処理システム500は、実施形態に係る誘導結合型プラズマ(Inductive Coupled Plasma: ICP)処理装置を含む。
基板処理システム500は、一例として、フラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display:FPD)用の平面視で矩形状の基板Gに対して、各種の基板処理を実行するシステムである。基板Gは、一例として透明なガラス板、又は、透明な合成樹脂板等であり、表面に、発光素子や、発光素子を駆動するためのTFT(Thin Film Transistor)などを含む電子回路などが形成される。ここで、基板処理には、ドライエッチング処理(プラズマエッチング処理)、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)処理、又はプラズマPVD(Physical Vapor Deposition)処理等のプラズマ処理(プラズマプロセス)が含まれる。基板処理は、プラズマを用いない処理、例えば後処理等の処理(プロセス)を含んでもよい。
FPDは、一例として、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display: LCD)、有機EL(Electro Luminescence)パネル、又は、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel;PDP)等である。
FPD用の基板Gの平面サイズは世代の推移と共に大規模化しており、基板処理システム500によって処理される基板Gの平面サイズは、例えば、少なくとも第6世代の1500mm×1800mm程度のサイズから第10.5世代の3000mm×3400mm程度のサイズであってもよい。また、一例として基板Gの厚さは0.2mmから数mm程度である。1枚の基板Gを個片化すると複数のFPDが得られる。
このように大きな平面サイズを有するFPD用の基板Gにプラズマ処理を施す場合には、基板Gの平面サイズに応じた大領域におけるプラズマ密度の均一性が求められる。
基板処理システム500はクラスターツールであり、マルチチャンバ型で、真空雰囲気下においてシリアル処理が実行可能なシステムとして構成されている。基板処理システム500において、中央に配設されている平面視六角形の搬送装置520(搬送チャンバを有し、トランスファーモジュールとも言う)の1つの辺には、ゲートバルブ512を介してロードロックチャンバ510が取り付けられている。また、搬送装置520の他の5つの辺には、それぞれゲートバルブ522を介して5基のプロセスチャンバ530A,530B,530C,530D,530Eが取り付けられている。
各チャンバはいずれも同程度の真空雰囲気となるように制御されており、ゲートバルブ522が開いて搬送装置520の搬送チャンバと各プロセスチャンバ530A~530Eとの間の基板Gの受け渡しが行われる際に、チャンバ間の圧力変動が生じないように調整されている。
ロードロックチャンバ510には、ゲートバルブ511を介してローダーモジュール(図示せず)が接続されており、ローダーモジュールに隣接して、ロードロックチャンバ510との接続箇所とは別の箇所に配置されたカセット(図示せず)に多数の基板Gが収容されている。ロードロックチャンバ510は、常圧雰囲気と真空雰囲気との間で内部の圧力雰囲気を切り替えることができるように構成されており、ローダーモジュールとの間で基板Gの受け渡しを行う。
ロードロックチャンバ510は、例えば二段に積層されており、それぞれのロードロックチャンバ510内には、基板Gを保持するラック514や基板Gの位置調節を行うポジショナー513が設けられている。ロードロックチャンバ510が真空雰囲気に制御された後、ゲートバルブ512が開いて同様に真空雰囲気に制御されている搬送装置520と連通し、ロードロックチャンバ510から搬送装置520に対して矢印D2の方向に基板Gの受け渡しを行う。
搬送装置520内には矢印D1の方向に回転自在であって、かつ、各プロセスチャンバ530A~530E側へスライド自在な搬送機構521が搭載されている。矢印D1の方向は、周方向である。搬送機構521は、ロードロックチャンバ510から受け渡された基板Gを所望のプロセスチャンバ(プロセスチャンバ530A~530Eのいずれか1つ)まで搬送し、ゲートバルブ522が開くことにより、ロードロックチャンバ510と同程度の真空雰囲気に調整されている各プロセスチャンバ530A~530Eへの基板Gの受け渡しを行う。
搬送装置520とプロセスチャンバ530Aとの間では、基板Gは矢印D3の方向に受け渡される。同様に、搬送装置520とプロセスチャンバ530Bとの間では基板Gは矢印D4の方向に受け渡される。搬送装置520とプロセスチャンバ530Cとの間では基板Gは矢印D5の方向に受け渡される。搬送装置520とプロセスチャンバ530Dとの間では基板Gは矢印D6の方向に受け渡される。搬送装置520とプロセスチャンバ530Eとの間では基板Gは矢印D7の方向に受け渡される。基板Gは、プロセスレシピに従ってプロセスチャンバ530A~530Eに搬送され、プラズマ処理等が行われる。
ここで、プロセスチャンバ530A~530Eのうちの1又は複数のチャンバは、例えば、ハロゲン系のエッチングガス(塩素系のエッチングガス)を適用したドライエッチング処理(プラズマエッチング処理)、プラズマCVD処理、又はプラズマPVD処理等のプラズマ処理を行うチャンバであってよい。また、プロセスチャンバ530A~530Eは、例えば、基板Gから塩素や塩素系化合物を除去するアフタートリートメント(後処理)を行うチャンバを含んでもよい。基板処理システム500のうちプラズマ処理を行うチャンバを含む部分が実施形態の誘導結合プラズマ処理装置である。
プロセスチャンバ530A~530Eのうち、プラズマ処理を行うチャンバでは、プラズマ密度の均一化を図ることが重要である。基板Gは平面サイズが非常に大きく、1枚の基板Gから複数のFPDが得られる。このため、プラズマ密度の均一性が低いと基板Gに形成される膜質の分布が悪化し、画質が良好なFPDを作製することができなくなる。このような観点から、FPD用の基板Gの製造プロセスに含まれるプラズマ処理におけるプラズマ密度の均一性を高くすることは非常に重要である。
図2は実施形態に係る誘導結合プラズマ処理装置100を示す断面図である。誘導結合プラズマ処理装置100は、プロセスチャンバ530を含む。プロセスチャンバ530は、図1に示すプロセスチャンバ530A~530Eのうちのプラズマ処理を行うチャンバである。プラズマ処理は、具体的には、一例として酸化シリコン膜や窒化シリコン膜、金属膜等のエッチング処理、基板Gの表面上に薄膜トランジスタを形成する際のメタル膜やITO(Indium Tin Oxide)膜を保護する酸化シリコン膜や窒化シリコン膜の成膜処理、又は、レジスト膜のアッシング処理等である。
プロセスチャンバ530は、導電性材料、例えば、内壁面が陽極酸化処理されたアルミニウム製の角筒形状の気密なチャンバである。プロセスチャンバ530は分解可能に組み立てられており、接地線1aにより電気的に接地されている。プロセスチャンバ530は、誘電体壁(誘電体窓)2により上下にアンテナ室3および処理室4に区画されている。したがって、誘電体壁2は処理室4の天壁として機能する。誘電体壁2は、Al等のセラミックスや石英等で構成されている。
誘電体壁2の下側部分には、処理ガス供給用のシャワー筐体11が嵌め込まれている。シャワー筐体11は例えば十字状に設けられており、誘電体壁2を下から支持する梁としての機能を有する。誘電体壁2は十字状のシャワー筐体11に対応して四分割されていてもよい。なお、誘電体壁2を支持するシャワー筐体11は、複数本のサスペンダ(図示せず)によりプロセスチャンバ530の天井に吊された状態となっている。
シャワー筐体11は導電性材料製、望ましくは金属製であり、例えば汚染物が発生しないように内面または外面が陽極酸化処理されたアルミニウムで構成されている。シャワー筐体11は電気的に接地されている。
シャワー筐体11には水平に伸びるガス流路12が形成されており、このガス流路12には、下方に向かって延びる複数のガス吐出孔12aが連通している。一方、誘電体壁2の上面中央には、ガス流路12に連通するガス供給管20aが設けられている。ガス供給管20aは、プロセスチャンバ530の天井を貫通して外側へ延在し、処理ガス供給源およびバルブシステム等を含む処理ガス供給系20に接続されている。したがって、プラズマ処理においては、処理ガス供給系20から供給された処理ガスがガス供給管20aを介してシャワー筐体11内に供給され、ガス吐出孔12aから処理室4内へ吐出される。
プロセスチャンバ530におけるアンテナ室3の側壁3aと処理室4の側壁4aとの間には内側に突出する支持棚5が設けられており、この支持棚5の上に誘電体壁2が載置される。
また、誘導結合プラズマ処理装置100は、高周波(RF: Radio Frequency)アンテナ120を有するアンテナユニット50を含む。高周波アンテナ120には、給電部51、給電線19、整合器14を介して高周波電源15が接続されている。また、高周波アンテナ120は絶縁部材で構成されるスペーサ17により誘電体壁2から離間している。そして、高周波アンテナ120に、高周波電源15から例えば周波数が13.56MHzの高周波電力が供給されることにより、処理室4内に誘導電界が生成され、この誘導電界によりシャワー筐体11から供給された処理ガスがプラズマ化される。
アンテナユニット50は、高周波アンテナ120と、整合器14を経た高周波電力を高周波アンテナ120に給電する給電部51とを含む。高周波アンテナ120は、誘電体壁2の上面に設けられている。
高周波アンテナ120は、複数のアンテナセグメントを有する。図3に示されるように、各アンテナセグメントは、銅線等で構成されるアンテナ線を巻回したものである。アンテナセグメントの詳細については後述する。
高周波アンテナ120の複数のアンテナセグメントの平面部は、誘電体壁2の上面側において下側を向き、高周波電力に対して誘電体窓として機能する誘電体壁2を介して基板Gの上面に対向するように設けられている。高周波アンテナ120の複数のアンテナセグメントの平面部は、同心状の矩形環状をなすように配置されており、全体として基板Gに対応する矩形状の平面を構成している。高周波アンテナ120の複数のアンテナセグメントの平面部は、全体として矩形環状をなす多分割環状アンテナを構成しており、プラズマ生成に寄与する誘導電界を生成する。
高周波アンテナ120は、プロセスチャンバ530内に生成されたプラズマに対し、いくつかの領域に分けてプラズマ密度分布を制御するために、高周波電力を供給する1又は2以上のアンテナセグメントが属する複数のエリアに分けられている。複数のエリアのうち特定のエリアはさらに複数のサブエリアに分けられ、各サブエリアに1又は2以上のアンテナセグメントが属する。特定のエリアに属するアンテナセグメントは、特定の第1のアンテナセグメントの一例である。また、エリアは、第1のエリアの一例であり、サブエリアは、第2のエリアの一例である。
高周波アンテナ120の複数のアンテナセグメントは、インピーダンス及び出力電力をエリア毎に独立して制御可能であり、複数のサブエリアを含むエリアについては、さらにサブエリア毎にインピーダンス及び出力電力を独立して制御可能である。基板Gは上述のように平面サイズが大きいので、エリア毎の大まかな制御と、サブエリア毎の細かな制御とを行うことで、大面積の基板Gに対応したプラズマの密度を均一化するために、高周波アンテナ120は、このような構成を有している。この詳細については、図4乃至図7を用いて後述する。
処理室4内の下方には、誘電体壁2を挟んで高周波アンテナ120と対向するように、基板Gを載置するための載置台23が設けられている。載置台23は、導電性材料、例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウムで構成されている。載置台23に載置された基板Gは、静電チャック(図示せず)により吸着保持される。
載置台23は絶縁体枠24内に収納され、さらに、プロセスチャンバ530の底部に支持される。載置台23には図示しない昇降ピンが備えられ、基板Gの搬入出時に昇降ピンにより基板Gが上下方向に昇降される。また、処理室4の側壁4aには、基板Gを搬入出するための搬入出口27aおよびそれを開閉するゲートバルブ512が設けられている。
載置台23には、給電線25aにより、整合器28を介して高周波電源29が接続されている。この高周波電源29は、プラズマ処理中に、バイアス用の高周波電力、例えば周波数が3.2MHzの高周波電力を載置台23に印加する。このバイアス用の高周波電力により生成されたセルフバイアスによって、処理室4内に生成されたプラズマ中のイオンが効果的に基板Gに引き込まれる。
さらに、載置台23内には、基板Gの温度を制御するため、セラミックヒータ等の加熱手段や冷媒流路等を含む温度制御機構と、温度センサとが設けられている(いずれも図示せず)。これらの機構や部材に対する配管や配線は、プロセスチャンバ530の外に導出される。
処理室4の底部には、排気管31を介して真空ポンプ等を含む排気装置30が接続される。この排気装置30により、処理室4が排気され、プラズマ処理中、処理室4内が所定の真空雰囲気(例えば1.33Pa)に設定、維持される。
載置台23に設けられた温度制御機構による基板Gの温度制御性を高めるため、載置台23の上面と基板Gの裏面との間の微細な隙間に一定の圧力の熱伝達用ガス(Heガス)を供給するHeガス流路41が設けられている。このように基板Gの裏面側に熱伝達用ガスを供給することにより、真空下において基板Gの温度上昇や温度変化を回避できるようになっている。
誘導結合プラズマ処理装置100は、制御装置110を含む。制御装置110は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、入出力インターフェース、及び内部バス等を含むコンピュータによって実現される。制御装置110は、主制御部111、プラズマ生成処理部112、エリア設定部113、調整処理部114、及びメモリ115を有する。主制御部111、プラズマ生成処理部112、エリア設定部113、調整処理部114は、制御装置110が実行するプログラムの機能(ファンクション)を機能ブロックとして示したものである。また、メモリ115は、制御装置110のメモリを機能的に表したものである。調整処理部114は、第1調整処理部及び第2調整処理部の一例であり、メモリ115は記憶部の一例である。
誘導結合プラズマ処理装置100の各構成部は、制御装置110に接続されており、制御装置110の主制御部111、プラズマ生成処理部112、エリア設定部113、調整処理部114によって制御される。また、制御装置110には、オペレータによる誘導結合プラズマ処理装置100を管理するためのコマンド入力等の入力操作を行うキーボードや、誘導結合プラズマ処理装置100の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等を含むユーザーインターフェース101が接続されている。なお、オペレータは、誘導結合プラズマ処理装置100が納入された工場等の作業者に限らず、誘導結合プラズマ処理装置100の製造工場等における出荷前の組み立て段階等で誘導結合プラズマ処理装置100を操作する作業者も含む。
主制御部111は、制御装置110の制御処理を統括する処理部であり、プラズマ生成処理部112、エリア設定部113、及び調整処理部114が行う以外の処理を実行する。例えば、主制御部111は、基板Gの搬送制御や、プロセスレシピに従ってエッチング処理や成膜処理等の制御処理を行う。
プラズマ生成処理部112は、高周波アンテナ120の複数のエリアに高周波電力を供給してプラズマを生成するプラズマ生成処理を行う。プラズマ生成処理部112は、給電部51が出力する高周波電力の出力の調整等も行う。
エリア設定部113は、オペレータによる入力操作に従って、高周波アンテナ120の複数のアンテナセグメントについて複数のエリアと複数のサブエリアとを設定し、複数のエリア及び複数のサブエリアと、アンテナセグメントとの関係を表すデータをメモリ115に格納する。これにより、高周波アンテナ120の複数のアンテナセグメントは、いずれかのエリアに所属するように設定され、さらに一部のアンテナセグメントは、エリア内で分けられる複数のサブエリアのいずれかに所属するように設定される。
ここでは一例として、高周波アンテナ120の全体に複数のエリアを設定してから、複数のエリアのうちの特定のエリア内に複数のサブエリアを設定する形態について説明するが、複数のサブエリアを設定した後に、複数のサブエリアの少なくとも一部のサブエリアをまとめることによって複数のエリアを設定してもよい。
エリアとサブエリアの設定は、一例として、誘導結合プラズマ処理装置100の製造工場等において、誘導結合プラズマ処理装置100を組み立てる作業において行われる。すなわち、製造工場等からの出荷時において、メモリ115は、複数のエリア及び複数のサブエリアと、アンテナセグメントとの関係を表すデータを記憶している。また、一例として、誘導結合プラズマ処理装置100でFPDを製造する製造工場において、オペレータによる入力操作によって、複数のエリア及び複数のサブエリアと、アンテナセグメントとの関係を表すデータを変更してもよい。エリアとサブエリアの詳細については、図4乃至図6を用いて後述する。
調整処理部114は、メモリ115に記憶された複数のエリア及び複数のサブエリアと、アンテナセグメントとの関係を表すデータを参照して、高周波アンテナ120のアンテナセグメントに接続されるインピーダンス調整部のインピーダンスをエリア毎に(エリア単位で)調整してから、各エリア内でアンテナセグメントに接続されるインピーダンス調整部のインピーダンスをサブエリア毎に(サブエリア単位で)調整する。インピーダンス調整部と、調整処理部114によるインピーダンス調整部のインピーダンスの調整方法とについては後述する。
メモリ115は、誘導結合プラズマ処理装置100で実行される各種処理を実現するための制御プログラムや、処理条件に応じて誘導結合プラズマ処理装置100の各構成部に処理を実行させるためのプログラム(プロセスレシピ)を記憶(格納)する。なお、プロセスレシピは、CDROM、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性の記憶媒体から制御装置110に伝送されてメモリ115に格納されたものであってもよい。また、他の装置から、例えば専用回線を介してプロセスレシピを制御装置110に伝送させるようにしてもよい。そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース101からの指示等にて任意のプロセスレシピをメモリ115から呼び出して制御装置110が実行することで、制御装置110の制御下で、誘導結合プラズマ処理装置100での所望のプラズマ処理等が行われる。
また、メモリ115は、後述する高周波アンテナ120について複数のエリア及び複数のサブエリアと、アンテナセグメントとの関係を表すデータを記憶する。複数のエリア及び複数のサブエリアと、アンテナセグメントとの関係を表すデータは、エリア設定部113がメモリ115に記憶する。また、メモリ115は、調整処理部114がインピーダンス調整部について設定したインピーダンスの値を表すデータを記憶する。
図3は、アンテナセグメント121の一例を示す図である。アンテナセグメント121は、高周波アンテナ120が有する複数のアンテナセグメント121のうちの1つである。図3にはXYZ座標系を示す。XY平面は水平面に平行であり、Z方向は鉛直上方向である。
アンテナセグメント121は、例えば、水平方向に延在する巻回軸RAに対して、銅等の導電性材料製のアンテナ線122を上下方向に立体的に複数回にわたって巻回したものである。巻回軸RAは、一例としてX軸に平行である。アンテナ線122は、水平面内で巻回されているのではなく、上下方向(縦方向)に折り曲げられて巻回されている。アンテナ線122は、YZ面視で矩形状に縦方向に巻回されている。アンテナ線122は、端部122Aと端部122Bとの間で複数回にわたって巻回されているため、複数の底部122Cを有する。底部122Cは、立体的に巻回されるアンテナ線122の底に位置する部分である。複数の底部122Cは、一例としてY軸に平行であり、水平面に平行な平面部125を構成する。図3に示すアンテナ線122は、一例として3本の底部122Cを有するため、平面部125は、一例として3本の底部122Cによって構成されている。平面部125が発生する誘導電界は、プラズマの生成に寄与する。
図3に示すアンテナセグメント121の形状は一例であり、高周波アンテナ120が有する複数のアンテナセグメント121の形状は、各エリア及び各サブエリアの形状等に合わせられている。このため、各エリア及び各サブエリアの場所によっては、アンテナセグメント121の形状は、図3に示すアンテナセグメント121の形状とは異なる場合があるが、すべてのアンテナセグメント121は、複数の底部122Cによって構成される平面部125を有する。
図4は、高周波アンテナ120の複数のエリアA1~A10の一例を示す図である。エリアA1~A10は、オペレータの操作入力に基づいてエリア設定部113によって設定される。エリア設定部113は、エリアA1~A10に限らず、例えば次のようにして複数のエリアを設定してもよい。エリア設定部113は、例えば、過去の基板Gの処理結果に応じてプラズマの中心領域、中間領域、最外周領域のプラズマ密度等のプラズマ特性を求め、若しくはプラズマにより処理が施された基板Gにおけるエッチグレートなどのプロセス特性を求め、求めた結果からプラズマの面内均一性を図るためにプラズマの各部を独立制御する複数のエリアを自動設定してもよい。エリアA1~A10は、矩形状の全体エリアA0内に配置されている。全体エリアA0は、平面視で基板Gに対応する矩形状の領域であり、図2に示す誘電体壁2上の領域である。エリアA1は、第3のエリアの一例である。エリアA2~A10は、第1のエリアの一例である。エリアA1~A10のうち、エリアA2、A4、A6、A8、A10は、複数のサブエリアに分けられる特定のエリアの一例である。アンテナセグメント121のうち、特定のエリアであるエリアA2、A4、A6、A8、A10に所属するアンテナセグメント121は、特定の第1のアンテナセグメントの一例である。高周波アンテナ120は、一例として、複数のアンテナセグメント121(図3参照)によって構成される3つの高周波アンテナ120A~120Cを有する。エリアA2~A10内に配置されるアンテナセグメント121は、後述するインピーダンス調整部に接続される第1のアンテナセグメントの一例である。エリアA1に配置されるアンテナセグメント121は、後述するインピーダンス調整部に接続されない第2のアンテナセグメントの一例である。
高周波アンテナ120A~120Cとして示す同心状の3つの矩形環状の破線は、高周波アンテナ120を構成する複数のアンテナセグメント121の平面部125(図3参照)の配置と底部122Cの概略的な延在方向とを表している。ここでは、複数のアンテナセグメント121の平面部125の配置を破線で示すが、実際には複数の平面部125はある程度の幅を有する。複数のアンテナセグメント121の平面部125が同心状の3本の矩形環をなすように配置されることによって、高周波アンテナ120は、全体エリアA0内の全体でプラズマ生成に寄与する誘導電界を生成する。高周波アンテナ120A~120Cは、全体エリアA0内におけるプラズマ密度を均一化しやすくするために、同心矩形環状に配置されている。
エリアA1は、最も内側に位置する高周波アンテナ120Aの配置領域を含む矩形状のエリアであり、10個のエリアA1~A10の中心に位置する。エリアA2は、3本の高周波アンテナ120A~120Cのうちの真ん中に位置する高周波アンテナ120Bの配置領域を含む矩形環状のエリアであり、エリアA1の外側に位置する。エリアA3~A10は、最も外側に位置する高周波アンテナ120Cの配置領域を含み、全体として矩形環状のエリアを構成する。エリアA3~A10は、エリアA2の外側に位置する。エリアA3~A10は、図4に示すように時計回りにこの順に配置されている。
エリアA3~A10のうち、エリアA4、A6、A8、A10は、全体エリアA0の4辺に沿って配置される矩形状のエリアである。エリアA3、A5、A7、A9は、全体エリアA0の四隅に配置される略矩形状のエリアであり、厳密には内側の角にエリアA2の角が入り込んでおり、極太のL字状のエリアである。
ここで、エリアA1に配置される高周波アンテナ120Aは、一例として、2つのアンテナセグメント121を含む。2つのアンテナセグメント121の平面部125(図3参照)は、矩形環状の高周波アンテナ120Aを構成する。エリアA1は、一例としてサブエリアには分けられていない。エリアA1をサブエリアに分けていない理由は、エリアA1はすべてのエリアA1~A10の中心にあり、エリアA1から見て周囲のエリアA2~A10は対称的に配置されているため、プラズマ密度の均一化を図りやすいことと、全体エリアA0の平面サイズが第10.5世代の3000mm×3400mm程度のサイズであっても、エリアA1は縦横のサイズが全体エリアA0の20%程度で比較的小さいため、プラズマ密度の均一化を図りやすいこととによるものである。また、詳細は後述するが、すべてのアンテナセグメント121のうち、エリアA1に含まれる2つのアンテナセグメント121は、インピーダンス調整部に接続されていない。各エリアのインピーダンスを調整することにより各エリア間のインピーダンス比を調整し、それによって各エリアに分配される高周波電力を制御するのであるが、インピーダンス比の調整を目的とするのであれば、複数のエリアの全てについてインピーダンスが可変である必要は無く、一部については固定であってもよいためである。もちろん、全エリアのアンテナセグメントをインピーダンス調整部に接続しインピーダンスを可変としても目的は達成されるが、コスト削減等のため、可変が不要となる一部のアンテナセグメントについてはインピーダンス調整部に接続されていない。なお、エリアA1の各アンテナセグメントにもインピーダンス調整部が接続される場合には、エリアA1内におけるプラズマ密度の均一性をさらに向上させるために、エリアA1をサブエリアに分割してもよい。
エリアA2に配置される高周波アンテナ120Bは、一例として、8つのアンテナセグメント121を有する。8つのアンテナセグメント121の平面部125(図3参照)は、矩形環状に配置されている。エリアA2は、一例として8つのサブエリアに分割される。
高周波アンテナ120CのうちのエリアA3、A5、A7、A9内に配置される部分は、全体エリアA0内の四隅(4つの角部)に配置されており、一例として、それぞれが1つのアンテナセグメント121によって実現される。エリアA3、A5、A7、A9内のアンテナセグメント121の平面部125(図3参照)は、破線で示す高周波アンテナ120CのようにL字型に90度屈曲している。エリアA3、A5、A7、A9は、一例としてサブエリアには分けられていない。
高周波アンテナ120CのうちのエリアA4、A6、A8、A10内に配置される部分は、全体エリアA0の4辺に沿って配置されており、一例として、それぞれが3つのアンテナセグメント121によって実現される。エリアA4、A6、A8、A10内に3つずつ配置されるアンテナセグメント121の平面部125(図3参照)は、破線で示す高周波アンテナ120Cのように直線状に配置されている。エリアA4、A6、A8、A10は、一例としてそれぞれ3つのサブエリアに分けられる。
エリアA2の外側の矩形環状の部分をエリアA3~A10に分けたのは、次のような理由によるものである。プラズマは、通常、軸対象で拡散するため、中心からの距離が辺部よりも遠い隅部へは辺部よりもプラズマが拡散し難くなる。それゆえ、全体エリアA0の四隅(4つの角部)は、プラズマ密度が低くなる傾向がある。このため、四隅を独立的に制御するためにエリアA3、A5、A7、A9を設け、その間にエリアA4、A6、A8、A10を設けている。四隅に位置するエリアA3、A5、A7、A9では、内側に位置するエリアA1及びA2や、エリアA4、A6、A8、A10よりもプラズマの出力を大きくすることによって、全体エリアA0の四隅でのプラズマ密度を四隅以外のプラズマ密度と均一化できるようにしている。
また、四隅のエリアA3、A5、A7、A9をサブエリアに分けずにそれぞれ1つのアンテナセグメント121で構成したのは、エリアA3、A5、A7、A9は比較的小さいことと、プラズマ密度が低くなる傾向がある四隅において、L字型に屈曲したアンテナセグメント121の対称性を利用してバランスを取ることで、四隅におけるプラズマ密度を中心部と均一化するためである。
図5は、高周波アンテナ120のサブエリアの一例を示す図である。図6は、高周波アンテナ120のエリア及びサブエリアの一例を示す図である。各サブエリアは、第2のエリアの一例である。各サブエリアは、オペレータの操作入力に基づいてエリア設定部113によって設定される。エリア設定部113は、これに限らず、過去の基板Gの処理結果に応じてプラズマの中心領域、中間領域、最外周領域のプラズマ密度等のプラズマ特性を求め、若しくはプラズマにより処理が施された基板Gにおけるエッチグレートなどのプロセス特性を求め、求めた結果からプラズマの更なる面内均一性を図るために特定のエリアを更に分割した複数のサブエリアを自動設定してもよい。
図5(A)及び図6には、エリアA2に含まれる8つのサブエリアSA21~SA28を示す。サブエリアSA21~SA28は、矩形環状のエリアA2を高周波アンテナ120Bの延在方向に沿って分けて得られるサブ領域である。サブエリアSA21~SA28の各々には、アンテナセグメント121が1つずつ配置される。エリアA3~A10に関しては、全体エリアA0の4辺に沿って配置されるエリアA4、A6、A8、A10よりも、全体エリアA0の四隅に位置するエリアA3、A5、A7、A9の方がプラズマが弱くなる傾向がある。
エリアA2は、全体エリアA0の4辺に位置するエリアA4、A6、A8、A10と、全体エリアA0の四隅に位置するエリアA3、A5、A7、A9とに囲まれており、エリアA4、A6、A8、A10に隣接するサブエリアSA22、SA24、SA26、SA28と、エリアA3、A5、A7、A9の内側の角に接するサブエリアSA21、SA23、SA25、SA27との8つに分けられている。エリアA3、A5、A7、A9に近いサブエリアSA21、SA23、SA25、SA27は、サブエリアSA22、SA24、SA26、SA28よりもプラズマが弱くなる傾向がある。サブエリアSA22、SA24、SA26、SA28とは独立的にインピーダンスを調整可能にして、サブエリアSA21、SA23、SA25、SA27におけるプラズマの出力を大きくすることによって、エリアA2の全体におけるプラズマ密度の均一化を図るために、エリアA2をサブエリアSA21~A28に分けている。
図5(B)及び図6には、エリアA4に含まれる3つのサブエリアSA41~SA43を示す。サブエリアSA41~SA43は、エリアA4を高周波アンテナ120Cの延在方向に沿って分けて得られるサブ領域である。サブエリアSA41~SA43の各々には、アンテナセグメント121が1つずつ配置される。全体エリアA0の角部にあるエリアA3及びA5はプラズマが弱くなる傾向があるため、エリアA4をエリアA3及びA5を結ぶ方向で分けて、サブエリア毎にインピーダンスを調整して全体のプラズマ密度の均一化を実現可能にするために、エリアA3及びA5に隣接するサブエリアSA41及びSA43と、サブエリアSA41及びSA43の間に位置し、エリアA3及びA5から離れているサブエリアSA42とに分けている。サブエリアSA41及びSA43におけるプラズマの出力をサブエリアSA42におけるプラズマの出力よりも大きくすることで、エリアA4内におけるプラズマ密度の均一化を図るために、エリアA4をエリアA3及びA5を結ぶ方向で分けている。なお、エリアA8については、エリアA4と同様に、エリアA7及びA9を結ぶ方向において3つのサブエリアに分ければよい。
図5(C)及び図6には、エリアA6に含まれる3つのサブエリアSA61~SA63を示す。サブエリアSA61~SA63は、エリアA6を高周波アンテナ120Cの延在方向に沿って分けて得られるサブ領域である。サブエリアSA61~SA63の各々には、アンテナセグメント121が1つずつ配置される。全体エリアA0の角部にあるエリアA5及びA7はプラズマが弱くなる傾向があるため、エリアA6をエリアA5及びA7を結ぶ方向で分けて、サブエリア毎にインピーダンスを調整して全体のプラズマ密度の均一化を実現可能にするために、エリアA5及びA7に隣接するサブエリアSA61及びSA63と、サブエリアSA61及びSA63の間に位置し、エリアA5及びA7から離れているサブエリアSA62とに分けている。サブエリアSA61及びSA63におけるプラズマの出力をサブエリアSA62におけるプラズマの出力よりも大きくすることで、エリアA6内におけるプラズマ密度の均一化を図ることができる。なお、エリアA10については、エリアA6と同様に、エリアA9及びA3を結ぶ方向において3つのサブエリアに分ければよい。
また、図6には、上述したサブエリアの他に、エリアA8に含まれるサブエリアSA81~SA83と、エリアA10に含まれるサブエリアSA101~SA103とを示す。エリアA8に含まれるサブエリアSA81~SA83の構成は、エリアA4に含まれるサブエリアSA41~SA43と同様である。エリアA10に含まれるサブエリアSA101~SA103の構成は、エリアA6に含まれるサブエリアSA61~SA63と同様である。エリアA8及びA10においても、サブエリアの位置に応じてプラズマの出力を調整することで、プラズマ密度の均一化を図ることができる。
このように、全体エリアA0の内部には26個のアンテナセグメント121が配置され、そのうちの24個のアンテナセグメント121(複数の第1のアンテナセグメントの一例)は、9個のエリアA2~A10(複数の第1のエリアの一例)内に配置される。これは、複数(一例として24個)の第1のアンテナセグメントに複数(一例として9個)の第1のエリアが対応していることの一例である。複数の第1のアンテナセグメントと、複数の第1のエリアとが対応することにおいては、複数の第1のエリアの数と、複数の第1のエリアに配置される複数の第1のアンテナセグメントの数とが任意の比率であってよい。
エリアA1~A10は、エリア設定部113によって設定され、エリアA2、A4、A6、A8、A10についてサブエリアSA21~SA28、SA41~SA43、SA61~SA63、SA81~SA83、SA101~SA103がエリア設定部113によって設定される。各エリア及び各サブエリアと、各エリア及び各サブエリアに含まれるアンテナセグメント121との関係を表すデータは、エリア設定部113によってメモリ115に記憶される。
なお、エリア設定部113がサブエリアSA21~SA28、SA41~SA43、SA61~SA63、SA81~SA83、SA101~SA103を設定してから、これらのサブエリアの一部を含むエリアA2、A4、A6、A8、A10を設定して、各エリア及び各サブエリアと、各エリア及び各サブエリアに含まれるアンテナセグメント121との関係を表すデータをメモリ115に記憶してもよい。この場合に、サブエリアに分けられないエリアA1、A3、A5、A7、A9については、エリア設定部113がエリアA1、A3、A5、A7、A9と、各エリアに含まれるアンテナセグメント121との関係を設定すればよい。
図7は、アンテナセグメント121を含む回路系の一例を示す図である。高周波アンテナ120は、26個のアンテナセグメント121を含む。図7において左側から右側に向けて、エリアA1に含まれる2つのアンテナセグメント121、エリアA2のサブエリアSA21~SA28に1つずつ含まれるアンテナセグメント121、エリアA4、A6、A8、A10のサブエリアSA41~SA43、SA61~SA63、SA81~SA83、SA101~SA103に1つずつ含まれるアンテナセグメント121、及び、エリアA3、A5、A7、A9に1つずつ含まれるアンテナセグメント121を示す。
エリアA1に含まれる2つのアンテナセグメント121は、給電線19によって電流計132及び整合器14を介して高周波電源15に接続されている。エリアA1に含まれる2つのアンテナセグメント121には、後述するインピーダンス調整部131は接続されていない。エリアA1に含まれる2つのアンテナセグメント121は、第2のアンテナセグメントの一例である。
電流計132は、アンテナセグメント121に供給される高周波電力の電流値を測定するために設けられており、電流値を表すデータは調整処理部114に伝送される。高周波電力の電流値を測定することで、高周波電力が供給されたアンテナセグメント121によって発生する誘導電界の強度が分かり、誘導電界の強度がプラズマ密度に反映されるため、電流計132は、プラズマ密度をモニタするために設けられている。なお、図7においては、電流計132をアンテナセグメント121の上流に設けているが、電流計132をアンテナセグメントの下流に設けてもよい。その場合、電流計132に高い電圧がかからないため高耐圧である必要が無く、装置のコストを下げることができるというメリットがある。
整合器14は、可変コンデンサ等を含み、高周波アンテナ120により生成されたプラズマと高周波電源15からの高周波電力を供給する回路との間のインピーダンス整合を取る回路である。高周波電源15は、所定周波数の高周波電力(RF電力)を出力する高周波電源である。所定周波数は、一例として13.56MHzである。
エリアA1に含まれる2つのアンテナセグメント121以外のアンテナセグメント121にインピーダンス調整部131を接続するのは、各アンテナセグメント121の属する回路に応じてインピーダンスを調整し、そのインピーダンスの比率に応じて高周波電源15からの高周波電力を各アンテナセグメント121へ分配するためである。比率を定めるためには必ずしも全てのアンテナセグメントにインピーダンス調整部を設ける必要は無く、一部についてはインピーダンス調整部が不要となるため、一例として、エリアA1についてはインピーダンス調整部が設けられていない。なお、エリアA1に含まれる2つのアンテナセグメント121についても、整合器14によるインピーダンスの調整に加えてインピーダンス調整部131によるインピーダンスの調整を行いたいような場合には、インピーダンス調整部131を接続してもよい。
エリアA2、A4、A6、A8、A10のサブエリアSA21~SA28、SA41~SA43、SA61~SA63、SA81~SA83、SA101~SA103に1つずつ含まれるアンテナセグメント121には、給電線19によってインピーダンス調整部131及び電流計132が1つずつ接続される。これらのエリア及びサブエリアのアンテナセグメント121は、給電線19によってインピーダンス調整部131、電流計132、及び整合器14を介して高周波電源15に接続されている。なお、図2に示す給電部51は、インピーダンス調整部131及び電流計132等に相当する。
エリアA3、A5、A7、A9に1つずつ含まれるアンテナセグメント121には、給電線19によってインピーダンス調整部131及び電流計132が1つずつ接続される。これらのエリアのアンテナセグメント121は、給電線19によってインピーダンス調整部131、電流計132、及び整合器14を介して高周波電源15に接続されている。
図7に示す26個のアンテナセグメント121、及び、24個のインピーダンス調整部131は、アンテナ回路150を構成する。このようなアンテナ回路150において、エリアA2~A10に含まれる24個のアンテナセグメント121のインピーダンスは、24個のインピーダンス調整部131によって独立的に調整可能である。インピーダンス調整部131のインピーダンスを調整することによって、各アンテナセグメント121の属する回路間のインピーダンス比を調整できるので、24個のアンテナセグメント121に供給される高周波電力の出力を個別に調整することができる。
24個のインピーダンス調整部131のインピーダンスを調整してエリアA2~A10に含まれる24個のアンテナセグメント121によって生成されるプラズマの密度をエリア単位及びサブエリア単位で微調整することによって、基板Gに対応した大面積の全体エリアA0内に密度の均一性の高いプラズマを生成することができる。このようなインピーダンス調整部131のインピーダンスの調整は、調整処理部114が後述するインピーダンスモニタの測定値(インピーダンスの測定値)と、電流計132で測定される電流値とをモニタ(監視)しながら、均一性の高いプラズマが得られるように行う。
図8は、インピーダンス調整部とインピーダンスモニタの一例を示す図である。図8には、一例としてエリアA2のサブエリアSA21~SA28に含まれるアンテナセグメント121のインピーダンスを調整するインピーダンス調整部131と、アンテナセグメント121のインピーダンスをモニタするインピーダンスモニタ133とを示す。図8では電流計132(図7参照)を省略する。また、インピーダンス調整部131については図7で説明した通りである。
図8に示すように、インピーダンスモニタ133は、サブエリアSA21~SA28に1つずつ設けられるアンテナセグメント121に対して、1つずつ設けられている。インピーダンスモニタ133は、一例として、インピーダンス調整部131の内部に設けられてもよく、また、インピーダンス調整部131とアンテナセグメント121との間に設けられてもよい。インピーダンスモニタ133は、一例として、各アンテナの電流比からインピーダンス比を算出するモジュールであってもよく、また、高周波電力の反射係数、VSWR(Voltage Standing Wave Ratio)、及び位相等を検出可能なデバイスであってもよい。
エリアA2については、上述のような構成によって、8つのサブエリアSA21~SA28にそれぞれ含まれる8つのアンテナセグメント121のインピーダンスをインピーダンスモニタ133で独立的にモニタすることができ、インピーダンス調整部131で独立的にインピーダンスを調整することができる。また、エリアA4、A6、A8、A10のサブエリアS41~S43、SA61~SA63、SA81~SA83、SA101~SA103についても同様に、各サブエリアのアンテナセグメント121に対して、インピーダンスモニタ133を1つずつ設ければよい。また、エリアA1に含まれる2つのアンテナセグメント121と、エリアA3、A5、A7、A9に1つずつ含まれるアンテナセグメント121とに対して、インピーダンスモニタ133を1つずつ設ければよい。
調整処理部114は、電流計132で高周波電力の電流値をモニタするとともに、インピーダンスモニタ133でアンテナセグメント121のインピーダンスをモニタしながら、全体エリアA0内におけるプラズマ密度が均一になるように、インピーダンス調整部131のインピーダンスを調整する。この結果、プラズマの密度をエリア単位及びサブエリア単位で調整され、基板Gに対応した大面積の全体エリアA0内におけるプラズマ密度の均一化を図ることができる。
調整処理部114が以上のようなインピーダンス調整部131の調整処理を行うのは、一例として、FPDの製造工場に設置して誘導結合プラズマ処理装置100を立ち上げる際(セッティングを行う際)である。また、一例として、誘導結合プラズマ処理装置100で行うプラズマ処理の種類が変更された場合に、調整処理部114は、オペレータによる入力操作に従ってインピーダンス調整部131の調整処理を行う。また、一例として、誘導結合プラズマ処理装置100の使用後にプラズマ密度の分布が変化した場合に、調整処理部114は、オペレータによる入力操作に従ってインピーダンス調整部131の調整処理を行う。
以上のような構成により、エリアA1~A10とサブエリアSA21~SA28、S41~S43、SA61~SA63、SA81~SA83、SA101~SA103とに分けられた高周波アンテナ120において、すべてのアンテナセグメント121に流れる電流を制御することができ、電流の制御を介して誘導電界を制御してプラズマの密度分布をきめ細かく制御することができる。このため、密度の均一性の高いプラズマを生成することができる。
FPD用の基板Gは、上述のように1辺が3m以上に及ぶ巨大な平面サイズを有する。このように巨大な基板Gを均一な密度のプラズマを用いてエッチング等のプラズマ処理を行うには、高周波アンテナ120をエリアA1~A10に分割するだけでは、特に面積の大きいエリアA2、A4、A6、A8、A10におけるプラズマ密度の均一化が不十分になる。このため、さらにエリアA2、A4、A6、A8、A10をサブエリアSA21~SA28、S41~S43、SA61~SA63、SA81~SA83、SA101~SA103に分けている。
また、単にエリアA2、A4、A6、A8、A10をサブエリアSA21~SA28、S41~S43、SA61~SA63、SA81~SA83、SA101~SA103に分けても全体でのプラズマ密度を均一化することは容易ではない。このため、まずはエリア単位で(エリアA1~A10の各々で)インピーダンスの調整を行ってエリア毎のプラズマ密度の差を小さくすることによって、全体エリアA0内での全体的なプラズマ密度の調整を行えばよい。そして、その後にサブエリア単位で(サブエリアSA21~SA28、S41~S43、SA61~SA63、SA81~SA83、SA101~SA103の各々で)インピーダンスの調整を行うことで各エリアにおいて微調整を行い、全体エリアA0内での全体的なプラズマ密度の均一性を向上させればよい。この時、サブエリア単位でインピーダンスの調整を行っても先に調整したエリア間のインピーダンスのバランスが崩れないように制御される。このようにエリア単位とサブエリア単位の2段階でインピーダンスを調整することにより、プラズマ密度を高精度に制御できる。
したがって、プラズマ密度をより高精度に制御できる制御方法、及び、誘導結合プラズマ処理装置100を提供することができる。また、エリア単位とサブエリア単位との2段階でこの順にインピーダンスを調整することにより、逆の順番で調整する場合よりも遙かに効率的かつ狙った均一性を大面積で出しやすく、大面積の基板Gに対応する巨大な高周波アンテナ120で、プラズマ密度の均一化を図ることができる。エリア間でのインピーダンスの調整と、各エリア内でのサブエリア間でのインピーダンスの調整とを独立的に行うことができるため、大面積でのプラズマ密度の全体的な均一化を容易に実現することができる。
また、エリア単位でインピーダンスの調整を行った後にサブエリア単位でインピーダンスの調整を行っても、他のエリアには影響を殆ど与えないので、エリア単位でのインピーダンス調整の独立性を担保しつつ、エリア毎にインピーダンスの微調整が可能な制御方法、及び、誘導結合プラズマ処理装置100を提供することができる。
なお、サブエリア単位でインピーダンスを調整してからエリア単位でインピーダンスを調整する方法で支障が生じない場合には、このような順番でインピーダンスを調整して、全体エリアA0内での全体的なプラズマ密度の均一性を向上させてもよい。
また、誘導結合プラズマ処理装置100がプラズマ処理を行う複数のプロセスチャンバ530を含む場合は、一例として次のようにすればよい。まず、各プロセスチャンバ530の高周波アンテナ120のエリアA1~A10について共通のインピーダンス調整値で共通的なインピーダンスの調整をエリア単位で行えばよい。その後に、各プロセスチャンバ530についてサブエリア単位での調整を行えば、各プロセスチャンバ530について、エリア単位とサブエリア単位の2段階でインピーダンスを調整することによりプロセスチャンバ間差を低減して、プラズマ密度を高精度に制御できる。このため、大面積の基板Gについての同一のプラズマ処理を複数のチャンバにおいて効率的かつ均一なプラズマ密度で行うことができ、スループットの向上に貢献可能な制御方法、及び、誘導結合プラズマ処理装置100を提供することができる。
また、複数のプロセスチャンバ53において異なるプラズマ処理を行う場合においても、同様に、サブエリア単位での微調整を行うことによって均一なプラズマ密度を制御することができる。例えば、1つのプロセスチャンバ530でプラズマ処理によるメタルエッチングを行い、他の1つのプロセスチャンバ530でプラズマ処理による絶縁膜エッチングを行うような場合には、プラズマ密度の設定条件等が異なるため、1つのプロセスチャンバ530で共通のインピーダンス調整値で共通的なインピーダンスの調整をエリア単位で行ってから、各プロセスチャンバ530でサブエリア単位でのインピーダンスの調整を行えば、各プロセスチャンバ530での用途に適した均一なプラズマ密度を実現することができる。
なお、以上では、エリアA3、A5、A7、A9はサブエリアを含まないものとして説明したが、エリアA3、A5、A7、A9は、1つのアンテナセグメント121で構成されるサブエリアを1つずつ含むものとして捉えてもよい。また、必要に応じて隅部を2つのアンテナセグメントで構成してもよく、この場合、エリアA3、A5、A7、A9にそれぞれ2つのサブエリアを含ませて、それぞれのサブエリアにアンテナセグメントを一つずつ割り当てるようにしてもよい。
以上、本開示に係る制御方法、及び、誘導結合プラズマ処理装置の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態等に限定されない。特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、及び組み合わせが可能である。それらについても当然に本開示の技術的範囲に属する。
100 誘導結合プラズマ処理装置
110 制御装置
112 プラズマ生成処理部
113 エリア設定部
114 調整処理部
115 メモリ
120、120A~120C 高周波アンテナ
121 アンテナセグメント
A1~A10 エリア
SA21~SA28、SA41~SA43、SA61~SA63、SA81~SA83、SA101~SA103 サブエリア
131 インピーダンス調整部
132 電流計
133 インピーダンスモニタ
530、530A~530E プロセスチャンバ

Claims (11)

  1. 誘導結合アンテナを構成する複数の第1のアンテナセグメントと、前記複数の第1のアンテナセグメントにそれぞれ接続される複数のインピーダンス調整部とを含む誘導結合プラズマ処理装置における制御方法であって、
    前記複数の第1のアンテナセグメントに高周波電力を供給してプラズマを生成する工程と、
    前記複数の第1のアンテナセグメントのそれぞれがいずれかに対応する複数の第1のエリアと、前記複数の第1のエリアのうちの特定のエリアに対応する特定の第1のアンテナセグメントに対応する複数の第2のエリアとが予め設定された記憶部を参照して、前記複数のインピーダンス調整部により前記複数の第1のエリアのそれぞれについてインピーダンスを調整する工程と、
    前記記憶部を参照して、前記複数のインピーダンス調整部のうち前記特定の第1のアンテナセグメントに接続されるインピーダンス調整部により前記複数の第2のエリアのそれぞれについてインピーダンスを調整する工程と、
    を含む、制御方法。
  2. 前記複数の第2のエリアのそれぞれについてインピーダンスを調整する工程は、前記複数の第1のエリアのそれぞれについてインピーダンスを調整する工程の後に実行される、請求項1に記載の制御方法。
  3. 前記複数の第1のエリアを設定した後、前記複数の第1のエリアのうちの特定のエリア内を分けた前記複数の第2のエリアを設定するか、又は、前記複数の第2のエリアを設定した後、前記複数の第2のエリアの少なくとも一部をまとめた前記複数の第1のエリアを設定し、設定した前記複数の第1のエリアと前記複数の第2のエリアとを前記記憶部に記憶する工程を含む、請求項1又は2に記載の制御方法。
  4. 前記複数の第1のエリアのうちの少なくとも一部が平面視で環状に配列される、請求項2又は3に記載の制御方法。
  5. 前記誘導結合プラズマ処理装置は、インピーダンス調整部に接続されない1以上の第2のアンテナセグメントをさらに含み、
    前記1以上の第2のアンテナセグメントを含む第3のエリアを前記記憶部に記憶する工程をさらに含む、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の制御方法。
  6. 誘導結合アンテナを構成する複数の第1のアンテナセグメントと、
    前記複数の第1のアンテナセグメントにそれぞれ接続される複数のインピーダンス調整部と、
    前記複数の第1のアンテナセグメントのそれぞれがいずれかに対応する複数の第1のエリアと、前記複数の第1のエリアのうちの特定のエリアに対応する特定の第1のアンテナセグメントに対応する複数の第2のエリアとが予め設定された記憶部と、
    前記複数の第1のアンテナセグメントに高周波電力を供給してプラズマを生成するプラズマ生成処理部と、
    前記記憶部を参照して、前記複数のインピーダンス調整部により前記複数の第1のエリアのそれぞれについてインピーダンスを調整する第1調整部と、
    前記記憶部を参照して、前記複数のインピーダンス調整部のうち前記特定の第1のアンテナセグメントに接続されるインピーダンス調整部により前記複数の第2のエリアのそれぞれについてインピーダンスを調整する第2調整部と、
    を含む、誘導結合プラズマ処理装置。
  7. 前記複数の第1のエリアを設定した後、前記複数の第1のエリアのうちの特定のエリア内を分けた前記複数の第2のエリアを設定するか、又は、前記複数の第2のエリアを設定した後、前記複数の第2のエリアの少なくとも一部をまとめた前記複数の第1のエリアを設定し、設定した前記複数の第1のエリアと前記複数の第2のエリアとを前記記憶部に記憶するエリア設定部をさらに含む、請求項6に記載の誘導結合プラズマ処理装置。
  8. 前記複数の第1のエリアのうちの少なくとも一部は、平面視で環状に配列される、請求項6又は7に記載の誘導結合プラズマ処理装置。
  9. 前記第1のアンテナセグメントは、前記第1のアンテナセグメントとして巻回されるアンテナ線の少なくとも一部によって構成される平面部を有し、
    前記複数の第1のアンテナセグメントの複数の前記平面部は、同一平面上に配置される、請求項6乃至8のいずれか1項に記載の誘導結合プラズマ処理装置。
  10. 前記アンテナ線は、前記平面部の上方において水平方向に延在する巻回軸に対して、上下方向に立体的に巻回されており、前記アンテナ線の底部が前記平面部を構成する、請求項9に記載の誘導結合プラズマ処理装置。
  11. インピーダンス調整部に接続されない1以上の第2のアンテナセグメントをさらに含み、
    前記記憶部には、前記1以上の第2のアンテナセグメントと、前記1以上の第2のアンテナセグメントを含む第3のエリアとの関係がさらに設定されている、請求項6乃至10のいずれか1項に記載の誘導結合プラズマ処理装置。
JP2020146805A 2020-09-01 2020-09-01 制御方法、及び、誘導結合プラズマ処理装置 Active JP7433169B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020146805A JP7433169B2 (ja) 2020-09-01 2020-09-01 制御方法、及び、誘導結合プラズマ処理装置
KR1020210109934A KR102739733B1 (ko) 2020-09-01 2021-08-20 제어 방법 및 유도 결합 플라스마 처리 장치
CN202110967087.XA CN114126177A (zh) 2020-09-01 2021-08-23 控制方法和电感耦合等离子体处理装置
TW110131010A TW202215527A (zh) 2020-09-01 2021-08-23 控制方法及感應耦合電漿處理裝置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020146805A JP7433169B2 (ja) 2020-09-01 2020-09-01 制御方法、及び、誘導結合プラズマ処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022041546A JP2022041546A (ja) 2022-03-11
JP7433169B2 true JP7433169B2 (ja) 2024-02-19

Family

ID=80440945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020146805A Active JP7433169B2 (ja) 2020-09-01 2020-09-01 制御方法、及び、誘導結合プラズマ処理装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP7433169B2 (ja)
KR (1) KR102739733B1 (ja)
CN (1) CN114126177A (ja)
TW (1) TW202215527A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009231248A (ja) 2008-03-25 2009-10-08 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置及びプラズマ処理装置のフィードバック制御方法
JP2013162035A (ja) 2012-02-07 2013-08-19 Tokyo Electron Ltd 誘導結合プラズマ用アンテナユニット、誘導結合プラズマ処理装置および誘導結合プラズマ処理方法
JP2015130349A (ja) 2015-01-30 2015-07-16 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
US20170316922A1 (en) 2016-04-27 2017-11-02 Vni Solution Co., Ltd. Gas supply structure for inductively coupled plasma processing apparatus
JP2020113618A (ja) 2019-01-10 2020-07-27 東京エレクトロン株式会社 誘導結合プラズマ処理装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5844734A (ja) * 1982-08-09 1983-03-15 Nec Corp 大規模半導体集積回路装置の製造方法
KR20140066483A (ko) * 2012-11-23 2014-06-02 엘아이지에이디피 주식회사 유도 결합 플라즈마 처리 장치 및 그 제어방법
KR20140137964A (ko) * 2013-05-24 2014-12-03 엘아이지에이디피 주식회사 유도 결합 플라즈마 처리 장치 및 그 제어방법
JP6202701B2 (ja) 2014-03-21 2017-09-27 株式会社日立国際電気 基板処理装置、半導体装置の製造方法及びプログラム
CN105931940B (zh) * 2016-06-01 2018-09-21 京东方科技集团股份有限公司 一种电感耦合等离子体装置
CN110364408A (zh) * 2018-04-11 2019-10-22 北京北方华创微电子装备有限公司 电感耦合装置和等离子体处理设备
JP7515423B2 (ja) * 2021-01-22 2024-07-12 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置の異常検知方法及びプラズマ処理装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009231248A (ja) 2008-03-25 2009-10-08 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置及びプラズマ処理装置のフィードバック制御方法
JP2013162035A (ja) 2012-02-07 2013-08-19 Tokyo Electron Ltd 誘導結合プラズマ用アンテナユニット、誘導結合プラズマ処理装置および誘導結合プラズマ処理方法
JP2015130349A (ja) 2015-01-30 2015-07-16 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
US20170316922A1 (en) 2016-04-27 2017-11-02 Vni Solution Co., Ltd. Gas supply structure for inductively coupled plasma processing apparatus
JP2020113618A (ja) 2019-01-10 2020-07-27 東京エレクトロン株式会社 誘導結合プラズマ処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR20220029408A (ko) 2022-03-08
KR102739733B1 (ko) 2024-12-09
TW202215527A (zh) 2022-04-16
CN114126177A (zh) 2022-03-01
JP2022041546A (ja) 2022-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI445460B (zh) Induction coupling plasma processing device and plasma processing method
JP5551343B2 (ja) 誘導結合プラズマ処理装置
JP5666991B2 (ja) 誘導結合プラズマ用アンテナユニットおよび誘導結合プラズマ処理装置
JP5566498B2 (ja) 誘導結合プラズマ処理装置、プラズマ処理方法及び記憶媒体
JP5597071B2 (ja) アンテナユニットおよび誘導結合プラズマ処理装置
JP2016225018A (ja) ガス処理装置およびそれに用いる多分割シャワーヘッド
TWI568318B (zh) Inductive coupling plasma antenna unit and inductively coupled plasma processing device
JP5878771B2 (ja) 誘導結合プラズマ処理方法および誘導結合プラズマ処理装置
TWI751224B (zh) 電漿處理裝置及噴頭
KR20130035922A (ko) 유도 결합 플라스마용 안테나 유닛 및 유도 결합 플라스마 처리 장치
JP7433169B2 (ja) 制御方法、及び、誘導結合プラズマ処理装置
JP5674871B2 (ja) 誘導結合プラズマ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230424

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231227

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7433169

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150