JP7433062B2 - 感知器 - Google Patents

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Description

本発明は、感知器の水抜き構造に関し、例えば熱や煙を検出するための検出素子を備えた火災感知器に適用して有効な技術に関する。
火災感知器は、一般に建造物の天井面に設置されており、配管の中や天井裏に敷設されている一対の電線を介して受信機または中継器に接続され、電源や信号の授受を行っている。天井裏は昼夜の寒暖差が室内に比べて大きいため、温度変化や湿度変化により天井裏に敷設されている配管や電線に結露が発生し、それが電線を伝わって位置的に一番低い感知器へ流れ落ちることがある。
流れ落ちた水は、感知器構成部品(特に端子部や筐体を構成するケースやカバーの嵌合部等)の隙間を通って、感知器内部に侵入してしまう。そして、時間の経過により感知器内部に溜まり続け、やがて電子部品に触れて電子機器の誤動作や故障という不具合を招いてしまうおそれがある。
従来、上記不具合の対策として、天井に取り付けた状態の感知器の筐体の下部に相当する部位に、内部に溜まった水を排出する水抜き穴を設けることが行われている。水抜き穴を設けた火災感知器としては、例えば特許文献1や2に記載されているものがある。
また、感知器カバーにリング状の光透過部材からなる作動表示灯を設けた感知器において、リング状の光透過部材と感知器カバーとの隙間から積極的に水抜きを行う構造を設けるようにした発明もある(特許文献3)。なお、従来、火災感知器の作動表示灯には、点発光タイプのものもあるが、特許文献3に記載されているようなリング状の表示灯は、あらゆる方向から見えるため、視認性に優れ、取付方向性の考慮が不要となるので感知器の設置作業や施工も容易になるという利点がある。
特開2001-216578号公報 特開2018-45653号公報 特開2018-88201号公報
家屋やビルなどの建造物においては、天井裏の空間と室内空間との間で気圧差(バックプレッシャーと呼ぶ)が発生し、感知器等の取り付け部から下方へ向かう気流が生じることがある。そして、この下降気流により、火災により発生した煙や熱気流が遮られ、感知器の作動を遅らせてしまう原因になることが知られている。このような現象の対策として、感知器筐体の上部の天井裏に面した部分に隙間を作らない工夫や、感知器下方への気流が発生しても感知器の作動に影響を与えない方向へ気流を導く工夫が要求されている。
しかるに、特許文献1や2に記載されている火災感知器のように水抜き穴を設けたものにあっては、水抜き穴を設けたことにより、バックプレッシャーに伴う気流の一部が水抜き穴を通して漏れ、感知部へ向かう煙や熱気流を乱し感知器の作動を遅らせてしまうおそれがあるとともに、感知器の外観を損なうおそれがあるといった課題があった。
また、近年、特に共同住宅向けの熱感知型火災感知器(いわゆる熱感知器)においては小型化への要求があるが、リング状の光透過部材からなる作動表示灯は感知器の小型化の妨げとなる。そこで、感知器の小型化のためにリング状の作動表示灯を省略して、点発光の作動表示灯にすることも考えられるが、特許文献3に記載されているような、外観を損なわない水抜き構造を採用することができないとともに、感知器の設置時に取付方向性の考慮が必要になるという課題がある。
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、外観を損なうことなく筐体内に溜まった水を排出するための水抜き穴を設けることができる感知器を提供することにある。
本発明の他の目的は、感知器の取付方向性の課題を解決し、水抜きを行なえしかも小型化を図ることができる熱感知型の火災感知器を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、
本体ケースと該本体ケースの開口側を覆う本体カバーとからなる筐体の内部に、熱、煙、有害ガスなどの事象を検出するための検出素子および検出回路を構成する部品が実装された回路基板が収納され、前記本体カバーには前記検出素子に対応した位置に開口が形成されているとともに、外側の空気が流入可能な流入口を形成する複数の整流フィンが設けられている感知器において、
前記複数の整流フィンの少なくとも一つには、一方の口が前記筐体の内部空間に臨み他方の口が前記本体カバーの外側空間に臨む水抜き穴が設けられているように構成したものである。
上記のような構成を有する感知器によれば、整流フィンの内部に水抜き穴が設けられている構成であるため、水抜き穴の出口が見えにくくなり、外観を損なうことなく筐体内部の水抜きを行う水抜き穴を設けることができる。
ここで、望ましくは、前記水抜き穴は、鉛直方向に対して斜めに形成され、前記他方の口は前記一方の口よりも前記筐体の中心に近い部位に位置しているように構成する。
上記のような構成によれば、水抜き穴の出口が、検出素子(感熱素子)の先端が臨む検知空間への空気の流入経路の下部に近い部位に位置することとなるため、水抜き穴の出口に形成される水滴が整流フィン間の気流に与える影響を小さくすることができる。その結果、検知感度が低下するのを回避することができる。
あるいは、前記水抜き穴は、鉛直方向に対して斜めに形成され、前記他方の口は前記一方の口よりも前記筐体の前記開口から遠い部位に位置しているように構成する。
かかる構成によれば、水抜き穴の全長が短くなり、流出抵抗が小さくなって筐体内部に溜まった水を排出し易くすることができる。
また、望ましくは、前記検出素子は感熱素子であり、
前記本体カバーには、当該本体カバーの前記開口を囲むように前記複数の整流フィンが放射状に配設されたプロテクタ部が設けられており、
上部に前記感熱素子の径よりも内径の大きな挿通穴を有し該挿通穴の下端から下方へ向かって外側へ広がるすり鉢状のテーパ部と該テーパ部の下端から水平方向外側へ延びる鍔部とを備えた素子サポート部材が、前記挿通穴に前記感熱素子が挿通された状態で前記回路基板に装着され、
前記素子サポート部材は光透過材料で形成され、前記鍔部には光導入部が設けられ、
前記回路基板の前記光導入部に対向する部位に発光素子が実装され、
前記水抜き穴の前記一方の口は、前記本体カバーと前記素子サポート部材とに囲まれた空間に臨む位置に形成されているように構成する。
上記のような構成によれば、感知器の中心部に位置する素子サポート部材が表示灯を兼ねる構成であるため、設置時における取付方向性の考慮を不要とし、水抜きを行なえしかも感知器の小型化を図ることができるとともに、部品点数を減らしコストダウンを達成することができる。
さらに、望ましくは、前記素子サポート部材は、上部に前記挿通穴を有する円筒部が形成され、前記円筒部の内側には樹脂が充填されているように構成する。
かかる構成によれば、素子サポート部材の円筒部に充填された樹脂によって感熱素子の基部を支えることができるとともに、検出素子(感熱素子)の先端が臨む検知空間から前記挿通穴を通って回路基板の収容空間内に埃や湿気が入りこむのを防止することができ、外部からの埃や湿気が検出回路の動作に悪影響を及ぼすのを抑止することができる。
本発明に係る感知器によれば、外観を損なうことなく筐体内に溜まった水を排出するための水抜き穴を設けることができる。また、設置時における取付方向性の考慮を不要とし、水抜きを行なえしかも小型化を図ることができる熱感知型の火災感知器を実現することができるという効果がある。
(A)は本発明に係る熱感知器の一実施例を示す正面断面説明図、(B)はその底面図である。 (A)は実施例の熱感知器の第1の変形例を示す正面断面説明図、(B)はその底面図である。 (A)は実施例の熱感知器の第2の変形例を示す正面断面説明図、(B)はその底面図である。 (A)は実施例の熱感知器の第3の変形例を示す正面断面説明図、(B)はその底面図である。 (A)は実施例の熱感知器の第4の変形例を示す正面断面説明図、(B)はその底面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る火災感知器の実施形態について説明する。
(第1実施例)
図1(A)および(B)には本発明を熱感知型の火災感知器(熱感知器)に適用した場合の実施例の正面断面説明図および下方から見た図(底面図)が示されている。なお、図1(A)は、図1(B)におけるA-A線に沿った断面を示している。
本実施例の熱感知器10は、感熱素子としてサーミスタ11を用い火災に伴い発生した熱によって熱せられた空気がサーミスタ11に接触することで生じる電気抵抗の変化を検出して火災を検知可能な感知器であり、サーミスタ11の先端が下向きとなる姿勢で建造物の天井面などに設置されて使用されるように構成されている。
本実施例の熱感知器10は、図1(A)に示すように、熱を検出する回路を構成する部品を収容するための収容凹部を有し建造物の天井面に設けられている取付け用開口に設置可能な有底円筒形の本体ケース12と、中央部にサーミスタ11の先端部を覆い、整流フィン13cと一体化したプロテクタ部13Aを備え前記本体ケース12の下側の開口部を覆うように本体ケース12に結合される本体カバー13とを備え、本体ケース12と本体カバー13とにより内部に収容空間を有する筐体が形成される。
なお、本体ケース12の上部には、天井裏面に配設された配線と筐体内部の回路基板14とを電気的に接続するための端子台18が設けられている。この端子台18の内部には回路基板14に接続された複数の端子および各端子に対して付勢された状態で接合されている複数の端子用板バネが配設されているとともに、端子台18の側壁には電線の端部を挿入するための複数の挿入穴18aが形成されており、挿入穴18aに電線の端部を挿入すると芯線が端子と板バネとの間に挟持されて導通がとられるように構成されている。
上記のような構成の場合、天井裏に敷設されている電線を伝わって来た水は、この挿入穴18aより端子台18内に侵入し、さらに端子および該端子や回路基板14を本体ケース12に結合するボルトの挿通穴等を伝わって本体ケース12内へ侵入するおそれがあるが、本実施例の熱感知器は、後述するように、本体カバー13に設けられている水抜き穴から、筐体内部に侵入した水を外部へ排出させることができるように構成されている。
また、熱感知器10は、前記本体ケース12の収容凹部内に収容され後述するようにネジによって本体ケース12底部のボス部に固定された回路基板14を備え、該回路基板14のほぼ中央に前記サーミスタ11が実装され、該サーミスタ11が挿通可能な円筒部15aを有し上記回路基板14の表面にサーミスタ11の基部を挿通した状態にて接合された逆すり鉢状の素子サポート部材15が設けられている。なお、サーミスタ11は回路基板14に実装されているとともに、サーミスタ11の基部が挿通される素子サポート部材15の上部の円筒部15a内に樹脂16が充填、固化されることでサーミスタ11の基部を支えるように構成されている。樹脂16を充填しない構成も可能である。
本体カバー13は、全体としてほぼ平坦な円板状をなす本体部を有し、この本体部の中央に円形状の開口13B(図1(B)参照)が形成され、この開口13Bを下側から覆うようにプロテクタ部13Aが設けられている(図1(A)参照)。
上記回路基板14は、上面や下面に熱感知(火災検出)のための電子回路を構成する抵抗や容量、IC(半導体集積回路)などの電子部品が実装されたプリント配線基板により構成され、図1(A)に示すように、回路基板14のほぼ中央にサーミスタ11の2本のリード端子の先端が回路基板14を貫通して上面より突出し、半田付け等によって回路基板14に接続されている。
また、回路基板14の所定部位には、LED(発光ダイオード)のような発光素子17が実装されている。
上記素子サポート部材15は、ポリカーボネート等の透光性材料で形成されており、サーミスタ11を挿通するための円筒部15aと、該円筒部15aから斜め下方へ向かって広がるテーパ部15bと、テーパ部15bの下端から水平方向外側へ延びる鍔部15cと、鍔部15cの上面から上方へ向かって立設され先端に外向きの爪を有する複数本(例えば3本)の取付け用の係止片15dとが設けられている。
そして、回路基板14の対応する部位には、前記係止片15dの爪が挿通可能な係合穴が、係止片15dの数に対応した数だけ形成されおり、係止片15dによって素子サポート部材15が回路基板14に装着されるようになっている。なお、図1(A)においては、図示の都合で、複数本(3本)の係止片15dのうち1本のみを示し、他の係止片の図示を省略している。ただし、係止片15dは1本のみでも良い。また、係止片15dの形成位置は鍔部15cの上面でなくテーパ部15bの周面であっても良い。
上記のように、素子サポート部材15は、すり鉢状のテーパ部15bを有するため、サーミスタ11が実装された回路基板14に対して素子サポート部材15を装着する際の組み立て性が良好であるとともに、円筒部15aにサーミスタ11を挿通させるようにして素子サポート部材15を回路基板14に装着した後、テーパ部15bの内側へディスペンサーのノズルを臨ませることでサーミスタ挿通用の円筒部15a内へ容易に樹脂を充填することができる。
さらに、本体カバー13の円板状本体部の開口縁部の上面にはリブ13bが設けられ、このリブ13bの内側に素子サポート部材15の鍔部15cが接合されるように構成されている。
また、素子サポート部材15の鍔部15cの上面には、回路基板14に実装された前記発光素子17の位置に対応して、凹面状をなす導光部15eが設けられている。なお、導光部15eに対応する表面部(図では下面部)に、アルミなどの光反射率の良い膜もしくは層からなる光反射部を設け、導光部15eに入射された光を反射するように構成しても良い。
本体カバー13と一体に形成されたプロテクタ部13Aは、図1(B)に示すように、本体カバー13の開口13Bの縁からそれぞれ放射状に広がる複数(例えば6枚)の整流フィン13cと、これらの整流フィン13cの先端(図1(A)では下端)同士を結合する円環状のヘッドカバー13dとを備え、上記複数の整流フィン13cとヘッドカバー13dとに囲まれた空間にサーミスタ11の先端部が位置し、各整流フィン13c間を気流が通過するように構成されている。なお、ヘッドカバー13dは、その径がプロテクタ部13Aの基部(図では上部)の径よりも小さくされ、感知器を側方から見た際に全体的に逆台形状をなすように形成されている。なお、特に限定されるものでないが、整流フィン13cも側方から見た際にそれぞれ逆台形状をなすように形成されている。
そして、本実施例においては、図1に示すように、6枚の整流フィン13cのうち2枚に、鉛直方向に貫通する水抜き穴13eが形成されており、本体ケース12と本体カバー13と素子サポート部材15のテーパ部15bとで囲まれた空間に溜まった水を、水抜き穴13eを通して下方へ排出できるように構成されている。しかも、本実施例では、水抜き穴13eを整流フィン13cに設けているため、設置状態の感知器を下方から見た際に、従来のように本体カバー13に設けたものに比べて、水抜き穴を目立たなくすることができ、これにより外観が損なわれるのを回避することができる。なお、水抜き穴13eを設ける整流フィン13cの数は2枚に限定されず、いずれか1枚でも良いし、3枚あるいはすべての整流フィンに設けても良い。
また、上記のような構成を有する本実施例の熱感知器においては、建造物の天井面に設置された状態で発光素子17が点灯されると、素子サポート部材15の導光部15eに入射された光が反射を繰り返しながら内部を伝わってテーパ部15b全体が発光し、その光が複数の整流フィン13c間すなわち360°いずれの方向からも見える状態になるので視認の方向性がない。そのため、天井面への設置の際に取付方向性の考慮を不要とし角度を気にする必要がなくなり、短時間に設置作業を完了することができるとともに、テーパ部15bから出た光が整流フィン13cの表面にも当たって反射することで見かけ上の発光面が大きくなるため、視認性が向上する。さらに、特許文献4に記載されている、リング状の光透過部材からなる表示灯を備えた感知器に比べて、リング状の光透過部材を設けなくて済む分、部品点数を減らすとともに小型化を達成することができるという利点がある。
さらに、本実施例の熱感知器10は、比較的大きな開口を有するすり鉢状の素子サポート部材15を設けてサーミスタ11を挿通させる構成であるため、組み立て作業性が向上するとともに、素子サポート部材15の円筒部15aの内壁とサーミスタ11の基部との隙間に樹脂を充填しているため、サーミスタ11を安定な状態で支持できるとともに、回路基板の収容空間内に埃や湿気が入りにくくなり、埃や湿気が回路基板に悪影響を及ぼすのを抑止することができる。なお、テーパ部15bの外側周面には、多数の細い線状の溝からなる微細加工を施すことによって、溝に当たった光が反射することでテーパ部15bの内周面全体がより明るく発光するように構成しても良い。また、素子サポート部材15の形成材料内に光を乱反射させる微粒子を混入しておくようにしても良い。
(変形例)
図2~図5には、上記実施例の熱感知器の変形例が示されている。
このうち図2は第1の変形例を示す。上記実施例の熱感知器では整流フィン13cに設けた水抜き穴13eを鉛直方向に真っ直ぐに形成しているのに対し、この変形例の熱感知器においては、入り口は上記実施例と同じ位置(素子サポート部材15の鍔部15cの外側)であるが、出口はヘッドカバー13dに近づくように内側へ傾斜して形成されている。
上記のように、水抜き穴13eを斜めに形成することによって、水抜き穴13eの出口が、感熱素子11の先端が臨む空間への空気の流入口の下部に近い部位に位置することとなるため、水抜き穴13eの出口に形成される水滴やバックプレッシャーによる気流が整流フィン13c間の熱気流に与える影響を小さくすることができる。
また、図3は第2の変形例を示す。この変形例においては、入り口は上記実施例や第1変形例と同じ位置であるが、出口が整流フィン13cの基部すなわち本体カバー13の本体部に近い位置に来るよう第1変形例とは逆方向へ斜めにように水抜き穴13eが形成されている。
このように、水抜き穴13eの出口が整流フィン13cの基部に近い位置に来るように形成することによって、水抜き穴の全長が短くなり、水の流出抵抗が小さくなって筐体内部に溜まった水を排出し易くすることができる。
図4は第3の変形例を示す。この変形例においては、水抜き穴13eは上記第2変形例と同じであるが、整流フィン13cの尾根に沿って、水抜き穴13eの出口と連続した導水溝13fが形成されている。
このように、整流フィン13cの尾根に沿って導水溝13fを形成することによって、水抜き穴13eから出た水が導水溝13fを伝わって下方すなわちヘッドカバー13dの近傍まで流れ、水滴となってしたたり落ちるようになり、内部に溜まった水を排出し易くするとともに、整流フィン13cの下部に形成される水滴やバックプレッシャーによる気流が整流フィン13c間の熱気流に与える影響を小さくすることができる。
さらに、図4に示すように、導水溝13fの下端に下方へ向かって突出する突起13gを形成しても良く、これによって下端で水滴の形成を促すとともに雫となって落下するのを促すことができる。
図5は第4の変形例を示す。この変形例においては、水抜き穴13eの入り口は上記変形例と同じであるが、出口側は貫通穴ではなく整流フィン13cの側面に溝13hとして形成したものである。溝13hは、鉛直方向でなく、第1変形例(図2)や第2変形例(図3)と同様、斜め方向に傾斜するように形成しても良い。また、第3変形例(図4)のように、溝13hの下端に下方へ向かって突出する突起を形成しても良い。
なお、上記実施形態の熱感知器10においては、素子サポート部材15の円筒部15aの内側へのみ樹脂を充填しているが、回路基板14の裏面側および表面側全体を樹脂で覆うことで防水性を高めるように構成しても良い。かかる防水タイプの熱感知器であっても、防水試験が行われ、その際に筐体内部に水が少し入ることがあるが、前記実施例や変形例のような水抜き穴13eが設けられていることで、内部の水を排出させることができる。また、水抜き穴13eを少なくとも2つ設けることで、一つの水抜き穴から圧縮空気を吹き込むことで他の水抜き穴から内部の水を速やかに排出させることができる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態のものに限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては、素子サポート部材15の鍔部15cに凹面状をなす導光部15eを設けているが、回路基板14へ向けて立設された柱状の導光部を形成し回路基板14には導光部の端面に対応して発光素子を面実装するとともに、鍔部15cの上記導光部と反対側の面には側方から見た時に断面がV字をなす凹部(溝)からなる反射部を設けて、導光部より入射した光を鍔部15cの円周方向およびテーパ部15bへ反射するように構成しておくようにしても良い。また、本体カバー13の上面には、水抜き穴13eの形成部位が最も低くなるような傾斜を設けても良い。
さらに、上記実施形態においては、素子サポート部材15を発光させて表示灯とするものを例にとって説明したが、表示灯は点発光タイプのものでも良いし、表示灯を備えていないタイプの感知器にも適用することができる。
また、上記実施形態においては、本発明を熱感知器に適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく、煙検知タイプの火災感知器さらには一酸化炭素などの有害なガスを検知するガス検知器にも適用することができる。
10 感知器
11 サーミスタ(感熱素子)
12 本体ケース
13 本体カバー
13A プロテクタ部
13b リブ
13c 整流フィン
13d ヘッドカバー
13e 水抜き穴
13f 水抜き用の溝
14 回路基板
15 素子サポート部材
15a 円筒部
15b テーパ部
15c 鍔部
15d 係止片
15e 導光部
16 絶縁性樹脂(充填材)
17 発光素子
18 端子台
18a 電線端部の挿入穴

Claims (5)

  1. 本体ケースと該本体ケースの開口側を覆う本体カバーとからなる筐体の内部に、熱、煙、有害ガスなどの事象を検出するための検出素子および検出回路を構成する部品が実装された回路基板が収納され、前記本体カバーには前記検出素子に対応した位置に開口が形成されているとともに、外側の空気が流入可能な流入口を形成する複数の整流フィンが設けられている感知器であって、
    前記複数の整流フィンの少なくとも一つには、一方の口が前記筐体の内部空間に臨み他方の口が前記本体カバーの外側空間に臨む水抜き穴が設けられていることを特徴とする感知器。
  2. 前記水抜き穴は、鉛直方向に対して斜めに形成され、前記他方の口は前記一方の口よりも前記筐体の中心に近い部位に位置していることを特徴とする請求項1に記載の感知器。
  3. 前記水抜き穴は、鉛直方向に対して斜めに形成され、前記他方の口は前記一方の口よりも前記筐体の前記開口から遠い部位に位置していることを特徴とする請求項1に記載の感知器。
  4. 前記検出素子は感熱素子であり、
    前記本体カバーには、当該本体カバーの前記開口を囲むように前記複数の整流フィンが放射状に配設されたプロテクタ部が設けられており、
    上部に前記感熱素子の径よりも内径の大きな挿通穴を有し該挿通穴の下端から下方へ向かって外側へ広がるすり鉢状のテーパ部と該テーパ部の下端から水平方向外側へ延びる鍔部とを備えた素子サポート部材が、前記挿通穴に前記感熱素子が挿通された状態で前記回路基板に装着され、
    前記素子サポート部材は光透過材料で形成され、前記鍔部には光導入部が設けられ、
    前記回路基板の前記光導入部に対向する部位に発光素子が実装され、
    前記水抜き穴の前記一方の口は、前記本体カバーと前記素子サポート部材とに囲まれた空間に臨む位置に形成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の感知器。
  5. 前記素子サポート部材は、上部に前記挿通穴を有する円筒部が形成され、
    前記円筒部の内側には樹脂が充填されていることを特徴とする請求項4に記載の感知器。
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