JP7429623B2 - 製造条件設定自動化装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、製造条件設定自動化装置及び方法に関する。
センシング技術やコンピューティング性能の向上により、製造業における情報技術の活用が世界的に加速している。実際に、製品、設備、作業者等に関する様々なデータの分析により、売上や生産性を向上させる取り組みが広がっている。
製造業における情報技術の活用例の一つに、最適な製造条件の決定がある。製造条件には、製品の設計段階で決定する条件と製造中の製品の品質低下を対策するために変更する条件が存在する。後者の対策に関して、一般には、製品、設備、作業者等の製造時のあらゆるデータを分析して品質低下の原因を発見し、どの対策を実施するのが有効かを判断する。
特許文献1には、SOC(Security Operation Center)サービスにおけるインシデントの判定モデルの精度が顧客にとって判断することが難しくなっているため、環境の変化に伴うインシデント分析の判定モデルにおける特徴の変更の検討を補助することができる特徴選択装置を提供するための技術が開示されている。
特許文献1では、インシデント判定モデルへの追加候補となる新特徴の評価値を算出する評価値算出部を備え、前記評価値算出部は、前記新特徴と、前記インシデント判定モデルの現在の特徴であって前記新特徴に類似する現特徴と、の類似度と、前記新特徴と、情報セキュリティ上の流行しているサイバー攻撃の特徴であって前記新特徴に類似する関連トレンド特徴と、の類似度と、前記関連トレンド特徴と、顧客の特性を示す顧客特性との類似度とを算出し、前記新特徴と前記類似現特徴との類似度と、前記新特徴と前記関連トレンド特徴との類似度と、前記関連トレンド特徴と前記顧客特性との合致度と、を用いて前記新特徴の評価値を算出すると述べている。
特開2019-168796号公報
特許文献1に開示される技術は、装置による分析を製造設備に対する製造条件変更自動化に使用する場合、同一条件下では最も実施される条件変更のみが実行されるため、学習データとなる条件変更履歴データに偏りが生じ、モデル更新時や再分析時に使用できるデータの質(多様性)が低下する。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、
(1)学習データ(条件変更履歴データ)の多様性を維持して、モデル更新や追加分析時の精度を向上する。
(2)外的要因で製造条件変更の失敗が発生した場合でも、その条件変更履歴データを条件変更候補として保持し、後日、条件変更できなくなる状況を回避する。
ことが可能な製造条件設定自動化装置及び方法を提供することにある。
本発明の製造条件設定自動化装置の好ましい例では、製造中の製造設備から複数の設備データを常時収集して、データベースに記録する設備データ取得部と、所定の時間間隔ごとに、対象の製造設備の設備データから現状の工程能力(品質)を算出して、品質の許容範囲を満たすか否か判定する品質判定部と、品質判定が否の場合、直近の設備データから類似判定に使用する特徴量を算出し、過去の条件変更履歴のデータベースから前記特徴量が類似する条件変更事例を検索して、検索事例を成否で集計して、成功率の高い順位で製造条件候補を出力する製造条件候補作成部と、現状の長期KPIが目標値を超えていると判定された場合、製造条件候補の順位を決めるスコアを変更して、成功率の最上位の条件変更候補を除いて、失敗事例が最も少ない条件変更候補の順位を上げた製造条件候補を作成する偏向防止用製造条件候補作成部と、製造条件候補の最上位の条件変更の設定値を製造設備に出力すると共に、条件変更履歴に新規条件変更を登録する製造条件出力部とを備えて構成する。
本発明によれば、学習データ(条件変更履歴データ)の多様性を維持して、モデル更新や追加分析時の精度を向上する、および外的要因で製造条件変更の失敗が発生した場合でも、その条件変更履歴データを条件変更候補として保持し、後日、条件変更できなくなる状況を回避することが可能な製造条件設定自動化装置及び方法を実現することが可能となる。
実施例1に係る製造システムを示す構成図である。 実施例1の製造条件設定自動化装置を示す構成図である。 実施例1に係る製造システムを構成する製造設備を示す構成図である。 実施例1における製造管理データの一例を示す図である。 実施例1における特徴量設定のデータテーブルの一例を示す図である。 実施例1における製造条件設定のデータテーブルの一例を示す図である。 実施例1における条件変更履歴のデータベースの一例を示す図である。 実施例1における設備データのデータベースの一例を示す図である。 実施例1における製造条件候補作成部により作成された製造条件候補のデータテーブルの一例を示す図である。 実施例1における偏向防止用製造条件候補作成部で処理をした製造条件候補のデータテーブルの一例を示す図である。 実施例1における偏向防止用候補作成設定の一例を示す図である。 実施例1の製造条件設定自動化装置の製造条件設定部による製造条件設定処理を示すフローチャートの一例である。 実施例1の品質判定部による品質判定処理を示すフローチャートの一例である。 実施例1の製造条件候補作成部による製造条件候補作成処理を示すフローチャートの一例である。 実施例1の長期KPI判定部による長期KPI判定処理を示すフローチャートの一例である。 実施例1の偏向防止用製造条件候補作成部による偏向防止用製造条件候補作成処理を示すフローチャートの一例である。 実施例1の偏向防止用製造条件候補作成処理において、製造条件変更設定可能な設定値範囲内に条件変更候補を選択する例を示す図である。 実施例1の製造条件出力部が、製造条件設定処理の状況を画面表示する一例を示す図である。 実施例2の製造条件設定自動化装置の製造条件設定部による製造条件設定処理を示すフローチャートの一例である。 実施例2の失敗データ分類部による失敗データ分類処理を示すフローチャートの一例である。
本願発明の製造条件設定自動化装置及び方法の実施例を記載するに先立ち、本願発明の発明者によって検討された事項を説明する。
製造現場におけるIoTデータ活用と品質向上の対策の非属人化を推進するシステムとして、例えば自動車部品製造の溶接工程を対象として検討した。
対象工程に設置された自動溶接機からは、製品の所定箇所を溶接する際に加工ユニットに印加された電圧値や、溶接前後の製品の厚さの差(以下、この値を「変位量」と称する)、加工ユニットに供給される電流値などの設備データが製品毎に随時収集されてデータベースに記録されるものとする。
この設備データベースより、所定の時間間隔ごとに、直近の所定の連続する製品数の、または直前の所定の時間範囲の設備データを読出して、例えば工程のもつ品質に関する能力を表す工程能力(指数)を算出して、対象工程における品質が低下したか否かを判定する。もし、品質が所定の閾値より低下していると判定された場合には、例えば製造条件(電圧の設定値)を変更して溶接機に設定する対策を過去の条件変更履歴に基づいて実施するシステムを考案した。
過去の条件変更履歴とは、対象工程(溶接機)ごとに、製造条件(電圧の設定値)を変更前と変更後でどう変えたかの記録と、条件変更時刻、設備データから算出される条件変更の効果を示す変更前と変更後の各種の特徴量(例えば、電圧の平均値、変位量の平均、変位量の標準偏差、電流値の平均など)、製造条件変更前と変更後の工程能力とを記録する。
この過去の条件変更履歴に記録された各製造条件の変更設定情報は、参照される際に、製造条件の変更設定により、変更後の工程能力が変更前の工程能力より高くなった場合には、製造条件の変更設定処理が成功した事例と評価され、変更後の工程能力が変更前の工程能力より高くならなかった場合には、製造条件の変更設定処理が失敗した事例と評価される。
この様に、過去の条件変更履歴は学習データとして、例えば数か月分、又は1年分のデータがデータベースに記録される。
上記したように、対象工程(溶接機)が通常の製造を実行中に、製造条件設定自動化装置は、所定の時間間隔ごとに起動され、直近の所定の連続する製品数の、または直前の所定の時間範囲の設備データを読出して、工程能力(指数)が低下していると判定した場合には、該当対象工程(溶接機)の製造条件(電圧の設定値)を過去の条件変更履歴に基づいて条件変更を行う。
その条件変更方法は、前記読み出した設備データから、前記した各種の特徴量のうち類似検索のために選択した類似検索用特徴量を算出して、過去の条件変更履歴のデータベースから、各類似検索用特徴量にそれぞれ検索用の誤差(±閾値)を付与して、全ての各類似検索用特徴量に誤差範囲内で一致する特徴量を有する過去の条件変更データを検索する。
そして、検索された各過去の条件変更データにおいて、製造条件変更前と変更後の工程能力を比較して、その条件変更が成功事例であるか、失敗事例であるかの判定を付ける(条件変更の成否の判定は最初の検索時に結果を記録しておく)。
検索された各過去の条件変更データを、製造条件(電圧の設定値)の変更後設定値ごとに分類して、製造条件(電圧の設定値)の変更後設定値ごとの成功事例数、失敗事例数を算出する。
そして、成功率=(成功事例数)/(成功事例数+失敗事例数) が最も高い製造条件(電圧の設定値)の変更後設定値を製造条件(電圧の設定値)の変更候補と判定する。判定後、対象工程(溶接機)の製造条件(電圧の設定値)を変更候補の設定値に変更する。
以上の様に、対象工程における品質低下時に、過去の条件変更履歴(学習データ)に基づいて、製造条件(電圧の設定値)を自動設定する条件変更方法には、以下の問題点が考えられた。
(1)成功率が最も高い過去の条件変更データを製造条件(電圧の設定値)の変更候補に選択する方法では、続いて起こる条件変更時に、同じ製造条件(電圧の設定値)の変更後設定値が繰り返し変更候補として選択される可能性が高く、例え、条件変更後の工程能力がより向上する可能性のある過去の条件変更データがあっても、それを選択する方法とはなっていない。
(2)条件変更後に工程能力が変更前より低下して失敗事例であると判定された過去の条件変更データであっても、失敗の要因が、条件変更が原因ではなく、IoTデータでは把握できない外的要因(例えば、製品材料に欠陥があったとか、溶接機の部品などに故障が発生したなどの要因。)により失敗事例と判定された可能性も考えられる。このような過去の条件変更データが生じることにより、本来は製造条件(電圧の設定値)の変更候補と判定されるべきだった製造条件(電圧の設定値)の変更後設定値が候補と選択されない場合が考えられる。しかも、一度選択されなくなると、その後設定される可能性がほとんど無くなることも考えられる。
以上の問題点に鑑み、以下の手段を取り入れた製造条件設定自動化装置及び方法を提案する。
(1)対象工程の製造装置の品質(工程能力)を判定するために使用する設備データのサンプリング期間よりは長期的なKPI(歩留実績、生産速度実績など)を導入して、これらKPIが目標値より高い場合には、製造条件候補の順位を決めるスコアを変更して、成功率の最上位の条件変更候補を除いて、失敗事例が最も少ない条件変更候補の順位を上げた製造条件候補を作成する。
(2)製造条件の条件変更候補の各候補について、類似検索に使用した特徴量以外の全てのパラメタから新たな特徴量を作成し、それらの特徴量の中より、成功事例と失敗事例を最もよく分類できる特徴量を特定し、特定した特徴量の現在値に基づいて、各候補の事例をフィルタリングして、製造条件の条件変更候補の再作成を行う。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
≪製造システムの概略構成≫
図1は、実施例1に係る製造システムを示す構成図である。
本実施例に係る製造システムSは、製造条件設定自動化装置100と、製造設備200と、製造管理システム300とを有する。製造設備200は本実施例では1台が示されているが、一般には複数種、複数台の製造設備が接続されている。製造条件設定自動化装置100は通信ネットワーク400を経由して1台以上の製造設備200と通信している。
図2は、実施例1の製造条件設定自動化装置100を示す構成図である。
製造条件設定自動化装置100は、制御部110、記憶部120、入出力部130、及び通信部140を有する。製造条件設定自動化装置100は各種情報処理が可能な装置から構成されることが好ましい。一例として、製造条件設定自動化装置100はコンピュータ等から構成される。
入力部の一例である入出力部130は、製造条件設定自動化装置100のユーザからの入出力を受け付ける。入出力部130は、例えばキーボード、マウス等の入力機器及び液晶ディスプレイ等の表示画面を有する出力機器の組み合わせから構成される。あるいは、いわゆるスマートフォン、タブレット機器のような一台で入出力が可能な装置から構成される。
例えば、入出力部130は、記憶部120に記録されているデータの作成や変更に必要な情報の入力を受け付け、作成や変更の完了及び製造条件候補作成、設定結果を表示画面に出力する。入出力部130で実施される入出力処理は、通信部140を経由して別の装置に設置された入出力部から処理を実行してもよい。
制御部110は、記憶部120に格納されたプログラム(図示せず)を実行する。制御部110は、例えば、各種情報処理が可能なCPU(Central Processing Unit)等の演算素子から構成される。例えば、制御部110は、入出力部130から取得したデータを記憶部120に格納する、記憶部120に格納されたデータを処理した結果を記憶部120に格納する、記憶部120に格納されたデータを入出力部130または通信部140に出力するなどの処理を実行する。
後述する記憶部120にはファームウェア等のプログラム(図示せず)が格納されている。製造条件設定自動化装置100の電源が投入されると、制御部110は記憶部120に格納されているプログラムを読み込んで実行し、製造条件設定自動化装置100全体の動作制御を行うとともに、後述する各機能部に示す機能を実行する。
制御部110は、設備データ取得部111、製造条件設定部112、品質判定部113、製造条件候補作成部114、長期KPI判定部115、偏向防止用製造条件候補作成部116、及び製造条件出力部117を有する。また、制御部110は、実施例2において失敗データ分類部118を有する。
設備データ取得部111は、製造中の製造設備200から複数の設備データを常時収集して、製造設備別にID付けして、記憶部120の設備データ125に格納する処理を実行する。
製造条件設定部112は、対象とする製造設備200に対して所定の時間間隔ごとに起動され、製造設備の設備データから現状の工程能力(品質)を判定して、品質判定結果がNGであれば、製造条件変更候補を作成して、長期KPI判定結果がOKであるならば、条件変更候補の選択の偏りを防止する製造条件候補を作成して、対象とする製造設備へ条件変更の設定値を出力する。
品質判定部113は、対象とする製造設備の直近の設備データから品質(工程能力)の現在値を算出して、品質の許容判定式を満たすならば「OK」を、満たさなければ「NG」を出力する。
製造条件候補作成部114は、対象とする製造設備の直近の設備データから類似判定に使用する特徴量の値を算出し、過去の条件変更履歴のデータベースから、類似判定用の特徴量が許容誤差範囲内で一致する条件変更事例を検索して、検索事例を成否で集計して、成功率の高い順位で製造条件候補を出力する。
長期KPI判定部115は、長期KPIとして歩留実績と、生産速度実績をそれぞれ目標値と比較して、いずれも目標を上回れば「OK」を、そうでなければ「NG」を出力する。
偏向防止用製造条件候補作成部116は、長期KPIの判定結果が「OK」の場合に、製造条件候補の順位を決めるスコアを変更して、成功率の最上位の条件変更候補を除いて、失敗事例が最も少ない条件変更候補の順位を上げた製造条件候補を作成する。
製造条件出力部117は、製造条件候補の最上位の条件変更の設定値を製造設備に出力すると共に、条件変更履歴に新規条件変更を登録する。
図2に示す各機能部が実行する処理の詳細については後述する。
通信部140は、製造条件設定自動化装置100が通信ネットワーク400経由で製造設備200と通信を行うためのものである。通信部140は、通信ネットワーク400が有線LANであればIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.3規格に則った通信を行う機器であり、通信ネットワーク400が無線LANであればIEEE802.11規格に則った通信を行う機器である。このような機器の例としては、ルーター、アクセスポイント機器等が挙げられる。
例えば、通信部140は、製造設備200で取得した設備データを製造条件設定自動化装置100に格納するための通信を実行する。また、通信部140は、製造条件変更候補結果を製造設備200に送信するための通信を実行する。
記憶部120は、データやプログラムを格納する。記憶部120は、例えばHDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶媒体、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Drive)などの半導体記憶媒体から構成される。また、DVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスク及び光ディスクドライブの組み合わせも記憶部120として用いられる。その他、磁気テープメディアなどの公知の記憶媒体も記憶部120として用いられる。
記憶部120には、製造管理データ121、特徴量設定122、製造条件設定123、条件変更履歴124、設備データ125、製造条件候補126、及び偏向防止用候補作成設定127が格納されている。記憶部120に格納されている各種データの詳細については後述する。
図3は、実施例1に係る製造システムSを構成する製造設備200を示す構成図である。
製造設備200は、その構成要素を一般的な製造設備に共通して適用できる表現で表して、制御部210、入出力部220、通信部230、製造条件管理部240、データ収集部250、及び製品加工部260を有する。製造設備200に入力された製品(被加工品)は、製品加工部260によって加工され、出力される。
入出力部220は、ユーザからの入出力を受け付ける装置である。例えば、入出力部220は、制御部210に対する設定情報の入力、製造条件管理部240が管理する製造条件の初期値の入力、データ収集部250に対するデータ収集に関する設定の入力などを実行する装置である。
制御部210は、製造設備200を制御する装置である。例えば、制御部210は、製造条件管理部240が管理する製造条件に従って製品加工部の動作を制御したり、異常発生時に製造設備200を停止させる制御をしたりする装置である。
通信部230は、制御部210及びデータ収集部250がネットワーク400経由で製造条件設定自動化装置100と通信を行うための装置である。
製造条件管理部240は、製品加工部260で加工を制御する際に使用される製造条件を管理して、ユーザによる製造条件の初期値の入力、及び製造条件設定自動化装置100による製造条件の変更設定を受付ける。
データ収集部250は、製品加工部260に設置された各種センサから設備データを収集し、通信部230を経由して製造条件設定自動化装置100に送出する装置である。
製品加工部260は、製造設備200に入力された製品(被加工品)に対して所定の加工を実施する装置である。例えば、製造設備200が自動溶接機である場合においては、溶接ユニットや位置決めユニット、製造設備200が自動組み立て装置である場合においては、製品加工部260は部品の取り付けユニットやはんだ付けユニットが製品加工部260となる。
≪記憶部120に格納されている各種データ≫
図4は、実施例1における製造管理データ121の一例を示す図である。製造管理データ121は、図1に示す製造管理システム300において作成、実績収集、及び管理されていて、例えば、製造設備200を含む製造ラインの生産計画、製造目標値、製造実績値を有する。製造管理システム300は、製造条件設定自動化装置100の要求に応じて、最新の製造管理データ121を提供する。
実施例1の製造管理データ121は、製造開始時刻、製造終了予定時刻、製造量目標、歩留目標、生産速度目標、製造量実績、歩留実績、生産速度実績が格納されている。
図5は、実施例1における特徴量設定122のデータテーブルの一例を示す図である。各特徴量は、製造設備200から収集された設備データである使用パラメタによる算出式により定義される。
例えば、図5の特徴量設定122のデータテーブルの第1行目の特徴量122aは、種類が「品質」を判定する特徴量であり、特徴量名は「品質Q」、使用パラメタは「q」、10minの期間の設備データ(q)をサンプリングして、算出式が(USL-LSL)/6*Std(q)で定義される特徴量であり(ここで、USLは上限規格値、LSLは下限規格値、Std(q)は母標準偏差の推定値であり、ある工程の持つ工程能力を定量的に評価する指標を算出する式である)、設計上の下限値は1.33であり、設計上の上限値は明確に決まらないことを示している。
また、第2行目の特徴量122bは、種類が過去の条件変更履歴(学習データ)を検索して「類似」を判定する際に使用する特徴量であり、特徴量名は「特徴量A」、使用パラメタは「a」、10minの期間の設備データ(a)をサンプリングして、算出式がmean(a)で定義される特徴量であり、設計上の下限値は9であり、設計上の上限値は18であることを示している。
また、第5行目の特徴量122cは、種類が製造条件の設定値を表す「設定」であり、特徴量名は「設定値S」、使用パラメタは「s」、算出式はsそのものであることを示している。例えば、設定値Sは、製造条件の電圧の設定値であり、その他の製造条件として複数個が定義されることも考えられる。
以上の特徴量設定122のデータテーブルは、製造設備200毎に複数個定義されることでよい。
図6は、実施例1における製造条件設定123のデータテーブルの一例を示す図である。ここでは、製造設備200で、製品Aを製造する場合の製造条件として、設定値Sを、設計上の下限値が1.9、設計上の上限値が2.9と定義している。また、設定値最小単位を下限が0.1、上限が0.1、設定値変更幅ΔSを下限が-0.5、上限が+0.5と定義している。
また、スコアは、後述する条件変更履歴において、製造条件変更の結果を評価する指標として、「成功事例数/(成功事例数+失敗事例数)」により算出される成功率を示す値である。
製造条件設定123のデータテーブルは、設定値Sが複数ある場合には、個別に定義される。また、製造設備200が複数台有る場合には、製造設備ごとに作成される。
図7は、実施例1における条件変更履歴124のデータベースの一例を示す図である。条件変更履歴124は、製造条件設定自動化装置100から製造設備200へ製造条件の変更のための設定値が送られる際に、過去の製造条件変更履歴として新たに登録されて、製造条件、変更前の各値が記録され、その後、条件変更履歴124が検索される際に、変更後の各値、および成否が記録される。
条件変更履歴124には、条件変更を実行した時刻、変更対象製造条件、変更前製造条件の値、変更後製造条件の値、変更前品質Qの値、変更後品質Qの値、変更前特徴量A、変更前特徴量B、変更前特徴量Q、・・(その他の特徴量)・・、条件変更の成否(製造条件の変更設定により、変更後の品質Qが変更前の品質Qより高くなった場合には、製造条件の変更設定処理が成功した事例と評価し、変更後の品質Qが変更前の品質Qより高くならなかった場合には、製造条件の変更設定処理が失敗した事例と評価する。)などのデータ項目からなる条件変更履歴レコードが格納されている。
図8は、実施例1における設備データ125のデータベースの一例を示す図である。設備データ125は、製造設備200のデータ収集部250により製品加工部260に設置された各種センサから収集され、通信部140、230及び通信ネットワーク400を経由して製造条件設定自動化装置100に送出されて記憶部120の設備データ125に格納されている。
設備データ125には、データ収集部250により収集された時刻、各特徴量を算出するために使用される各パラメタs,q,a,bなどの値が格納されている。
図9は、実施例1における製造条件候補作成部114による製造条件を変更する候補を作成する処理の結果である製造条件候補126のデータテーブルの一例を示す図である。製造条件候補126のデータテーブルには、成功率の降順に1から順位を付けたRank、条件変更後の設定値Sの値、成功事例数、失敗事例数、成功率(スコア)、条件変更後の成功事例の品質Q平均値が格納されている。
図10は、図9に示す製造条件候補を入力として、偏向防止用製造条件候補作成部116で処理をした製造条件候補126のデータテーブルの一例を示す図である。
図11は、実施例1における偏向防止用製造条件候補作成部116の処理で参照される偏向防止用候補作成設定127の一例を示す図である。偏向防止用候補作成設定127には、候補数上限が設定値5と定義されている。
≪製造条件設定自動化装置100の製造条件設定部112の動作≫
以下、図12~図16のフローチャート、及び図17、図18を参照して、実施例1の製造条件設定自動化装置100の製造条件設定部112の動作について説明する。なお、以下の説明において、製造条件設定自動化装置100の設備データ取得部は、製造設備200が稼動中には常時、製造設備200から設備データを収集し、記憶部120の設備データ125に格納する動作を繰り返し実行しているものとする。
図12は、実施例1の製造条件設定自動化装置100の製造条件設定部112の動作を示すフローチャートである。製造条件設定部112は、製造設備200に対して所定の時間間隔ごとに起動され、一連の処理を実行する。
ステップS100において、品質判定部113により直近の製造設備200の設備データより品質を判定する。
ステップS200において、品質判定結果がOKであれば、製造条件設定処理は実行せずに終了する。品質判定結果がNGであれば、S300へ移行する。
ステップS300において、製造条件候補作成部114により製造条件候補作成処理を実行する。
ステップS400において、長期KPI算出部115により長期KPI判定処理を実行する。
ステップS500において、長期KPI判定結果がOKであれば、S600へ移行し、長期KPI判定結果がNGであれば、S700へ移行する。
ステップS600において、偏向防止用製造条件候補作成部116により偏向防止用製造条件候補作成処理を実行する。
ステップS700において、製造条件出力部117により製造条件候補のRank=1の条件変更の設定値を製造設備に出力すると共に、過去の製造条件変更履歴として条件変更履歴124に登録して、処理を終了する。
図13は、品質判定部113による品質判定処理S100のフローチャートの一例である。
ステップS101において、特徴量設定122から、種類=品質のレコードを取得する。
ステップS102において、設備データ125から特徴量(品質Q)設定の使用パラメタ(q)の直近のデータを期間分(図5の例では10min)取得する。
ステップS103において、取得した設備データから特徴量設定の算出式{例えば、図5に示す(USL-LSL)/6*Std(q)}に従い、品質の現在値を算出する。
ステップS104において、判定式(品質下限≦品質の現在値≦品質上限)を満たすか否かを判定する。もし、満たすならばS105へ移行し、満たさなければS106へ移行する。
ステップS105において、品質判定結果「OK」を出力して終了し、ステップS106において、品質判定結果「NG」を出力して終了する。
図14は、製造条件候補作成部113による製造条件候補作成処理S300のフローチャートの一例である。
ステップS301において、特徴量設定122から、種類=類似、設定の各レコードを取得する。
ステップS302において、設備データ125から各特徴量(図5の例では特徴量A、特徴量B、特徴量Q、設定値S)設定の各使用パラメタ(図5の例ではa,b,q,s)の直近のデータを期間分(図5の例ではa,b,qは10min、sは直近の1点)取得する。
ステップS303において、取得した設備データから特徴量設定の各算出式に従い、各特徴量(特徴量A、特徴量B、特徴量Q、設定値S)を算出する。
ステップS304において、S303で算出した各特徴量(設定値S、特徴量A、特徴量B、特徴量Q)を検索キーとして、条件変更履歴124に登録されている各条件変更履歴レコードの変更前製造条件、変更前特徴量A、変更前特徴量B、及び変更前特徴量Qの各値と、それぞれ個別に定めた閾値の誤差範囲内で一致するか否かを検索する。そして、全ての特徴量が誤差範囲内で一致する(類似する)条件変更履歴レコードを取得する。
ステップS305において、S304で取得した類似する条件変更履歴レコードの中で、変更後品質Q、成否の欄が空欄の条件変更履歴レコードについては、時刻が対応する設備データを読み出して、変更後品質Qを算出して書き込む。そして、製造条件の変更設定により、変更後品質Qが変更前品質Qより高くなった場合には、製造条件の変更設定処理が成功した事例と評価し、変更後品質Qが変更前品質Qより高くならなかった場合には、製造条件の変更設定処理が失敗した事例と評価して、成否欄に〇 or ×を記録する。
そして、S304で取得した全ての類似する条件変更履歴レコードを、変更後製造条件(設定値S)別に成否を集計して、成功事例数と失敗事例数を算出して、成功率=(成功事例数)/(成功事例数+失敗事例数)、及び条件変更後品質Qの成功事例平均を算出する。
ステップS306において、S305で変更後製造条件(設定値S)別に集計した結果を、成功率の降順にソートして、Rank付けして、製造条件候補126に格納する。
図15は、長期KPI判定部115による長期KPI判定処理S400のフローチャートの一例である。
ステップS401において、製造管理システム300に製造管理データの更新を依頼する。
ステップS402において、製造管理システム300から最新の製造管理データを取得して、記憶部120の製造管理データ121に格納する。
ステップS403において、最新の製造管理データが、判定条件(歩留実績>歩留目標 かつ 生産速度実績>生産速度目標)を満たすか否か判定する。もし、満たせばS404へ移行し、満たさなければS405へ移行する。
ステップS404において、長期KPI判定結果「OK」を出力して終了し、ステップS405において、長期KPI判定結果「NG」を出力して終了する。
図16は、偏向防止用製造条件候補作成部116による偏向防止用製造条件候補作成処理S600のフローチャートの一例である。
ステップS601において、S300で作成された製造条件候補126(図9に一例を示す)を取得する。
ステップS602において、取得した製造条件候補のデータテーブルのRank=1の候補のランクを0に変更して、候補から除外する。
ステップS603において、S602で本来Rank=1の候補を除外した残りの候補を対象として、失敗事例数の昇順、及び条件変更後品質Qの成功事例平均の降順にソートしてランク付けをし直して、図10に一例を示す製造条件候補を作成する。このときのRank=1となる製造条件候補は、図17の116bに示す設定値となる。
ステップS604において、偏向防止用候補作成設定127のデータを取得する。
ステップS605において、判定式{(製造条件候補数+1)<候補数上限}の成否を判定して、もし成立すればS606へ移行し、成立しなければ処理を終了する。
ステップS606において、(新製造条件探索確率P)=(Rank=1の失敗事例件数)/(Rank=0の失敗事例件数) にて新製造条件探索確率Pを算出する。
ステップS607において、0から1の範囲の乱数Rを算出する。
ステップS608において、判定式{(新製造条件探索確率P)>(乱数R)}を判定して、もしYESであればS609へ移行し、NOであれば処理を終了する。
ステップS609において、製造条件候補126に格納された各候補のRankに1を加算して、Rank=1の候補のレコード欄を空ける。
ステップS610において、製造条件設定123のデータテーブルのデータを取得する。
ステップS611において、製造条件設定123のデータに基づき、製造条件変更設定可能な設定値範囲を図17に示す様に絞り込む。
ステップS612において、製造条件候補126と設定値範囲の最大値、最小値の設定値リストLを作成する。
ステップS613において、設定値リストLを昇順にソートし、隣接する設定値の差d[i]= L[i+1]-L[i]を算出する。
ステップS164において、設定値の差dが最大となるiを抽出し、(L[i+1]+L[i])/2の設定値をRank=1の製造条件候補126に追加する。このときのRank=1となる製造条件候補は、図17の116aに示す設定値となる。
図18に、製造条件出力部117が、ステップS700において、入出力部130より製造条件設定処理の状況を画面表示する例を示す。表示画面117aには、通常運転か、偏向防止運転かを識別表示する自動化状況表示欄117bと、製造管理データ121を表示する製造状況表示欄117cと、各特徴量を算出する元となった使用パラメタの設備データの推移のグラフを表示する設備データグラフ表示欄117d,117eとを有する。
実施例2の製造条件設定自動化装置100は、図2に示す構成図において、制御部110の失敗データ分類部118が、実施例1における偏向防止用製造条件候補作成部116に替えて実行される。
実施例2の製造条件設定自動化装置100の製造条件設定部112の動作を示すフローチャートを図19に示す。これは、図12に示す実施例1の製造条件設定部112の動作のフローチャートの偏向防止用製造条件候補作成処理S600を、失敗データ分類処理S800に置き換えている。
図20は、失敗データ分類部118による失敗データ分類処理S800のフローチャートの一例である。
ステップS801において、S300で作成された製造条件候補126(図9に一例を示す)を取得する。
ステップS802において、製造条件候補126の各候補について、S811までループ処理を実行する。
ステップS803において、製造条件候補126の各候補について、特徴量設定122のデータレコードにて使用されているパラメタ以外の全てのパラメタのデータを、設備データ125から所定期間分取得する。
ステップS804において、S803で取得した全てのパラメタの平均、中央値、標準偏差、最大、最小を算出して新たな特徴量を作成する。
ステップS805において、S804で作成した特徴量毎に、成功事例と失敗事例を分類する一次元上の線形分離処理を実行する。
ステップS806において、S805の各特徴量の処理結果より、成功事例と失敗事例を最も精度よく分類できる特徴量Xと境界値Tを検出する。
ステップS807において、特徴量Xの現在値Fを検出する。
ステップS808において、判定式{(特徴量Xの現在値F)>(境界値T)}を判定して、もしYESであればS809へ移行し、NOであればS810へ移行する。
ステップS809において、製造条件候補126の各候補について、特徴量Xが境界値T以下の事例を削除する。
ステップS810において、製造条件候補126の各候補について、特徴量Xが境界値Tより大きい事例を削除する。
ステップS811において、製造条件候補126の各候補について、S802からS811までループ処理を実行する。
ステップS812において、製造条件候補126を計算し直した成功率の降順にソートし、Rank付けし直した製造条件候補126として出力する。
100…製造条件設定自動化装置、110…制御部、111…設備データ取得部、112…製造条件設定部、113…品質判定部、114…製造条件候補作成部、115…長期KPI判定部、116…偏向防止用製造条件候補作成部、117…製造条件出力部、118…失敗データ分類部、120…記憶部、121…製造管理データ、122…特徴量設定、123…製造条件設定、124…条件変更履歴、125…設備データ、126…製造条件候補、127…偏向防止用候補作成設定、130…入出力部、140…通信部、200…製造設備、210…制御部、220…入出力部、230…通信部、240…製造条件管理部、250…データ収集部、260…製品加工部、300…製造管理システム、400…通信ネットワーク、117a…製造条件設定処理の状況の表示画面、117b…自動化状況表示欄、117c…製造状況表示欄、117d,117e…各特徴量を算出する元となった使用パラメタの設備データの推移のグラフを表示する設備データグラフ表示欄

Claims (8)

  1. 製造中の製造設備から複数の設備データを常時収集して、データベースに記録する設備データ取得部と、
    所定の時間間隔ごとに、対象の製造設備の設備データから現状の工程能力(品質)を算出して、品質の許容範囲を満たすか否か判定する品質判定部と、
    品質判定が否の場合、直近の設備データから類似判定に使用する特徴量を算出し、過去の条件変更履歴のデータベースから前記特徴量が類似する条件変更事例を検索して、検索事例を成否で集計して、成功率の高い順位で製造条件候補を出力する製造条件候補作成部と、
    現状の長期KPIが目標値を超えていると判定された場合、前記製造条件候補の順位を決めるスコアを成功率の降順から失敗事例の昇順に変更して、前記製造条件候補の成功率の最上位の条件変更候補を除外した上で失敗事例の昇順に順位を並べ替えた製造条件候補を作成する偏向防止用製造条件候補作成部と、
    製造条件候補の最上位の条件変更の設定値を製造設備に出力すると共に、条件変更履歴に新規条件変更を登録する製造条件出力部と、
    を備えたことを特徴とする製造条件設定自動化装置。
  2. 前記製造条件候補作成部は、過去の条件変更履歴のデータベースから,類似判定用特徴量ごとに定めた閾値の誤差範囲内で一致する(類似する)特徴量を有する条件変更事例を検索することを特徴とする請求項1に記載の製造条件設定自動化装置。
  3. 前記製造条件候補作成部は、取得した類似する各条件変更事例において、条件変更後品質が変更前品質より高くなった事例を成功事例、高くならなかった事例を失敗事例と評価して、条件変更候補ごとに成否の事例数を集計して、成功率の高い順位で条件変更候補を配置した製造条件候補を出力することを特徴とする請求項1に記載の製造条件設定自動化装置。
  4. 前記長期KPIとして、製造管理データに記録されたロット単位の歩留実績と生産速度実績を採用することを特徴とする請求項1に記載の製造条件設定自動化装置。
  5. 前記偏向防止用製造条件候補作成部は、成功率が最も高い条件変更候補の失敗事例数に対する製造条件候補内の失敗事例数の最小値の比が0から1の範囲で算出した乱数より大きい場合に、前記製造条件候補の最上位の条件変更候補を他の条件変更候補に変更することを特徴とする請求項1に記載の製造条件設定自動化装置。
  6. 製造中の製造設備から複数の設備データを常時収集して、データベースに記録する工程と、
    所定の時間間隔ごとに、対象の製造設備の設備データから現状の工程能力(品質)を算出して、品質の許容範囲を満たすか否か判定する工程と、
    品質判定が否の場合、直近の設備データから類似判定に使用する特徴量を算出して、過去の条件変更履歴のデータベースから前記特徴量が類似する条件変更事例を検索して、検索事例を成否で集計して、成功率の高い順位で製造条件候補を出力する工程と、
    現状の長期KPIが目標値を超えていると判定された場合、前記製造条件候補の順位を決めるスコアを成功率の降順から失敗事例の昇順に変更して、前記製造条件候補の成功率の最上位の条件変更候補を除外した上で失敗事例の昇順に順位を並べ替えた製造条件候補を作成する工程と、
    製造条件候補の最上位の条件変更の設定値を製造設備に出力すると共に、条件変更履歴に新規条件変更を登録する工程と、
    を有することを特徴とする製造条件設定自動化装置により実行される製造条件設定自動化方法。
  7. 前記成功率の高い順位で製造条件候補を出力する工程は、品質判定が否の場合、直近の設備データから類似判定に使用する特徴量を算出して、過去の条件変更履歴のデータベースから,類似判定用特徴量ごとに定めた閾値の誤差範囲内で一致する(類似する)特徴量を有する条件変更事例を検索して、取得した類似する各条件変更事例において、条件変更後品質が変更前品質より高くなった事例を成功事例、高くならなかった事例を失敗事例と評価して、条件変更候補ごとに成否の事例数を集計して、成功率の高い順位で条件変更候補を配置した製造条件候補を出力する工程であることを特徴とする請求項6に記載の製造条件設定自動化方法
  8. 前記製造条件候補の成功率の最上位の条件変更候補を除外した上で失敗事例の昇順に順位を並べ替えた製造条件候補を作成する工程は、成功率が最も高い条件変更候補の失敗事例数に対する製造条件候補内の失敗事例数の最小値の比が0から1の範囲で算出した乱数より大きい場合に、前記製造条件候補の最上位の条件変更候補を他の条件変更候補に変更することを特徴とする請求項6に記載の製造条件設定自動化方法
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