JP7426424B2 - シフト操作検出装置、シフトレバー装置および鞍乗型車両 - Google Patents

シフト操作検出装置、シフトレバー装置および鞍乗型車両 Download PDF

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特許法第30条第2項適用 令和3年4月9日に欧州の販売代理店へ出荷
本発明は、シフト操作を検出可能なシフト操作検出装置、該シフト操作検出装置を有するシフトレバー装置および、該シフト操作検出装置または該シフトレバー装置を備える鞍乗型車両に関する。
従来、例えば、競技用の鞍乗型車両等において、運転者からのシフト操作を検出して、クラッチ断接操作なしに変速段位を変更するシステム(クラッチレスシフトシステム)が採用されている。このようなシステムを採用する鞍乗型車両は、運転者によるシフト操作(シフトアップ、シフトダウン等)を検出すると共に、検出したシフト操作の情報に基づいて、クラッチ断接操作等を必要とすることなく変速段位を変更することが可能に構成されている。
ここで、運転者によるシフト操作は、シフトペダルに連結されたシフト操作検出装置により検出される。シフト操作検出装置は、運転者によるシフト操作性を損なうことなく、かつ、シフト操作を正確に検出することが望まれる。
これに対し、シフトペダルに一端が連結されたシフトロッドと、シフトロッド(ロッド本体)に付勢力を付与する弾性部材と、シフトロッド(ロッド本体)におけるシフト操作に対応した長手方向への直線移動を検出する検知部と、を備えるシフト操作検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017‐159712号公報
しかし、特許文献1に開示されたシフト操作検出装置では、シフトロッド(ロッド本体)の直線移動を検出するため、装置自体の長さが所定以上である必要があった。そのため、シフトペダルからシフトシャフトまでの距離が短い場合、当該シフト操作検出装置を実装できない場合があった。
このような状況のなか、シフトペダルからシフトシャフトまでの距離が短い場合にも対応可能なシフト操作検出装置が求められている。例えば、シフトシャフトに直接取り付け可能なシフト操作検出装置が求められている。この場合、シフト操作検出装置はシフトレバー装置の一部として機能する。
ここで、例えば、シフトシャフトに直接取り付け可能なシフト操作検出装置においては、各種部材が直線移動だけではなく、回転・回動移動にも対応する必要があり、構造の工夫や部品の耐久性への配慮が必要である。特に、回転・回動移動に対応する付勢部材(弾性部材)には、中心線方向の力だけではなく、中心線方向に対して斜め方向の力がかかる等、長期使用における耐久性に問題が生じる場合があった。
本発明は、シフトペダルからシフトシャフトまでの距離が短い場合にも対応可能なシフト操作検出装置を提供することを一の目的とする。
また、本発明は、付勢部材に不具合が生じることを抑制するシフト操作検出装置を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、該シフト操作検出装置を含むシフトレバー装置および鞍乗型車両を提供することを目的とする。
本発明は、エンジンと、複数の変速段位を有しシフトシャフトの回転により変速段位が変更される変速機と、前記変速機の変速段位を変更させるためのシフト操作を受け付けるシフトペダルと、前記シフトペダルに連結されるシフトロッドと、シフト操作情報に基づいて前記エンジンを制御する電子制御装置とを有する鞍乗型車両において、前記シフト操作を検出すると共に検出結果をシフト操作情報として出力可能であり、前記シフトロッドに直接または間接的に連結されると共に、前記シフトロッドの直線移動を回動移動に変換するシフト操作検出装置に関する。操作検出装置は、前記シフトロッドに連結されるレバー部材であり、該レバー部材を前記シフトシャフトの第1回動軸と平行な第2回動軸を中心に回動可能に所定の軸部材に連結する第1連結部と、前記第1連結部から第1方向に延出する第1レバー部と、前記第1レバー部に形成され前記シフトロッドに連結される第2連結部と、前記第1連結部から前記第1方向とは異なる第2方向に延出する第2レバー部と、を有するレバー部材と、前記第2回動軸を中心に回動移動する前記レバー部材の前記第2レバー部に前記回動移動の方向と反対方向への付勢力を付与する付勢部材と、前記第1レバー部の前記第2連結部が外部に露出した状態で前記レバー部材を収容すると共に、前記付勢部材を収容するカバー部と、前記レバー部材における前記シフト操作に対応した回動移動を検出すると共に、検出結果をシフト操作情報として出力可能な検出部と、を備える。そして、前記第2レバー部は、前記レバー部材が前記第2回動軸を中心に回動移動した場合、前記付勢部材の一端に直接または間接的に当接して該一端を第1回動方向に移動させる第1当接部を有し、前記カバー部は、前記第1当接部が前記付勢部材の前記一端に直接または間接的に当接して該一端を前記第1回動方向に移動させた場合、前記付勢部材の他端に直接または間接的に当接して該他端の前記第1回動方向への移動を規制する第1規制部と、を有する。
本発明は、エンジンと、複数の変速段位を有しシフトシャフトの回転により変速段位が変更される変速機と、前記変速機の変速段位を変更させるためのシフト操作を受け付けるシフトペダルと、シフト操作情報に基づいて前記エンジンを制御する電子制御装置とを有する鞍乗型車両において、前記シフト操作を検出すると共に検出結果をシフト操作情報として出力可能であり、前記シフトペダルに直接的に連結されると共に、前記シフトペダルの回動移動を受け付けるシフト操作検出装置に関する。操作検出装置は、前記シフトペダルに連結されるレバー部材であり、該レバー部材を前記シフトシャフトの第1回動軸と平行な第2回動軸を中心に回動可能に所定の軸部材に連結する第1連結部と、前記第1連結部から第1方向に延出する第1レバー部と、前記第1レバー部に形成され前記シフトペダルに連結される第2連結部と、前記第1連結部から前記第1方向とは異なる第2方向に延出する第2レバー部と、を有するレバー部材と、前記第2回動軸を中心に回動移動する前記レバー部材の前記第2レバー部に前記回動移動の方向と反対方向への付勢力を付与する付勢部材と、前記第1レバー部の前記第2連結部が外部に露出した状態で前記レバー部材を収容すると共に、前記付勢部材を収容するカバー部と、前記レバー部材における前記シフト操作に対応した回動移動を検出すると共に、検出結果をシフト操作情報として出力可能な検出部と、を備える。そして、前記第2レバー部は、前記レバー部材が前記第2回動軸を中心に回動移動した場合、前記付勢部材の一端に直接または間接的に当接して該一端を第1回動方向に移動させる第1当接部を有し、前記カバー部は、前記第1当接部が前記付勢部材の前記一端に直接または間接的に当接して該一端を前記第1回動方向に移動させた場合、前記付勢部材の他端に直接または間接的に当接して該他端の前記第1回動方向への移動を規制する第1規制部と、を有する。
また、シフト操作検出装置において、前記第2レバー部は、前記レバー部材が前記第2回動軸を中心に回動移動した場合、前記付勢部材の前記他端に直接または間接的に当接して該他端を第2回動方向に移動させる第2当接部を有し、前記カバー部は、前記第2当接部が前記付勢部材の前記他端に直接または間接的に当接して該他端を前記第2回動方向に移動させた場合、前記付勢部材の一端に直接または間接的に当接して該一端の前記第2回動方向への移動を規制する第2規制部と、を有することが好ましい。
また、シフト操作検出装置において、前記レバー部材が前記第1回動方向に回動移動した場合、前記第1当接部は前記付勢部材の前記一端に当接すると共に、前記第2当接部は前記付勢部材の前記他端から離間し、前記レバー部材が前記第2回動方向に回動移動した場合、前記第1当接部は前記付勢部材の前記一端から離間すると共に、前記第2当接部は前記付勢部材の前記他端に当接することが好ましい。
また、シフト操作検出装置において、前記レバー部材が前記第1回動方向に回動移動した場合、前記第1規制部は前記付勢部材の前記他端に当接すると共に、前記第2規制部は前記付勢部材の前記一端から離間し、前記レバー部材が前記第2回動方向に回動移動した場合、前記第1規制部は前記付勢部材の前記他端から離間すると共に、前記第2規制部は前記付勢部材の前記一端に当接することが好ましい。
また、シフト操作検出装置において、前記付勢部材は、前記一端に配置され、前記第1当接部および前記第2規制部と回動摺動可能に係合可能な第1係合部と、前記他端に配置され、前記第2当接部および前記第1規制部と回動摺動可能に係合可能な第2係合部と、を有することが好ましい。
また、シフト操作検出装置において、前記レバー部材が前記第1回動方向に回動移動した場合、前記第1係合部と前記第1当接部とは、互いに回動摺動可能に係合し、前記第2係合部と前記第1規制部とは、互いに回動摺動可能に係合し、前記レバー部材が前記第2回動方向に回動移動した場合、前記第1係合部と前記第2規制部とは、互いに回動摺動可能に係合し、前記第2係合部と前記第2当接部とは、互いに回動摺動可能に係合することが好ましい。
また、シフト操作検出装置において、前記第1係合部と、前記第1当接部および前記第2規制部とのうち、一方が凸状であり、他方が前記凸状に対応した凹状であり、前記第2係合部と、前記第2当接部および前記第1規制部とのうち、一方が凸状であり、他方が前記凸状に対応した凹状であることが好ましい。
また、シフト操作検出装置において、前記凸状は、前記第2回動軸方向からみた場合、外周が曲線状であり、前記凹状は、前記第2回動軸方向からみた場合、内周が前記凸状の外周に対応した曲線状であることが好ましい。
また、シフト操作検出装置において、前記付勢部材は、前記一端に配置され、前記第1係合部を有する第1係合部材と、前記他端に配置され、前記第2係合部を有する第2係合部材と、前記第1係合部材と前記第2係合部材との間に挟まれて配置される弾性部材と、を有することが好ましい。
また、シフト操作検出装置において、前記付勢部材は、前記レバー部材が回動移動した場合、該付勢部材の中心線が回動移動方向における接線方向と略平行な状態を維持するよう前記第2回動軸方向からみた前記中心線の傾きが前記回動移動に応じて連続的に変更されることが好ましい。
また、シフト操作検出装置において、前記レバー部材にシフト操作が加えられていない基準状態において、前記付勢部材は、前記カバー部の前記第1規制部と前記第2規制部とにより位置決めされ、および/または、前記レバー部材の前記第1当接部と前記第2当接部とにより位置決めされていることが好ましい。
また、シフト操作検出装置において、前記レバー部材の第1当接部と前記第2当接部との距離は、前記カバー部の第1規制部と前記第2規制部との間の距離と同じ距離であり、前記付勢部材は、前記基準状態において、前記カバー部の前記第1規制部と前記第2規制部とにより位置決めされると共に、前記レバー部材の前記第1当接部と前記第2当接部とにより位置決めされていることが好ましい。
また、シフト操作検出装置において、前記第1レバー部と、第2レバー部とは、略直線上に並ぶように配置され、前記第2レバー部は、前記付勢部材が収容される中空状の付勢部材収容部を有し、前記付勢部材収容部の内側面における該第2レバー部の回動移動方向の一方側には、前記第1当接部が形成され、他方側には、前記第2当接部が形成されていることが好ましい。
また、シフト操作検出装置において、前記カバー部は、前記第2回動軸方向における一方側である第1面側に配置される第1カバー部材と、前記第2回動軸方向における他方側である第2面側に配置される第2カバー部材と、を有して構成され、前記第1規制部および前記第2規制部は、前記第1カバー部材の前記第2面側の第1内面および前記第2カバー部材の前記第1面側の第2内面に形成されており、前記第1規制部は、前記第1カバー部材の前記第1内面に形成されている第1A規制部と、前記第2カバー部材の前記第2内面に形成されている第1B規制部と、を有して構成され、前記第2規制部は、前記第1カバー部材の前記第1内面に形成されている第2A規制部と、前記第2カバー部材の前記第2内面に形成されている第2B規制部と、を有して構成されることが好ましい。
また、シフト操作検出装置において、前記検出部は、前記レバー部材に配置される磁石と、前記レバー部材の回動移動に応じて生じる前記磁石における磁束密度の変化を検出可能なホールIC と、を備えることが好ましい。
本発明は、上記いずれかに記載のシフト操作検出装置と、前記シフト操作検出装置の回動移動を前記シフトシャフトに伝達可能に前記シフト操作検出装置と前記シフトシャフトとを連結する連結部材と、を備えるシフトレバー装置に関する。
また、シフトレバー装置において、前記連結部材は、連結部本体と、前記連結部本体を前記シフト操作検出装置に取り付ける取付け部と、前記連結部本体に形成され、前記シフトシャフトに挿通される被挿通部と、 前記被挿通部に挿通した前記シフトシャフトに前記連結部本体を固定する固定部と、を備えることが好ましい。
また、シフトレバー装置において、前記連結部材は、前記シフト操作検出装置を前記シフトシャフトに取り付ける取り付け作業における作業性および/または作業スペースに応じて、前記取り付け部、前記被挿通部および前記固定部のうち1以上における形態が異なる複数種類の連結部材から選択されることが好ましい。
本発明は、エンジンと、複数の変速段位を有する変速機と、前記変速機の変速段位を変更させるためのシフト操作を受け付けるシフトペダルと、前記シフトペダルにより受け付けられた前記シフト操作を検出すると共に、検出結果をシフト操作情報として出力可能な上記いずれかに記載のシフト操作検出装置または上記いずれか記載のシフトレバー装置と、前記シフト操作検出装置により出力されたシフト操作情報に基づいて、前記エンジンを制御する電子制御装置と、を備える鞍乗型車両に関する。
本発明によれば、シフトペダルからシフトシャフトまでの距離が短い場合にも対応可能なシフト操作検出装置を提供することができる。
また、本発明によれば、付勢部材に不具合が生じることを抑制するシフト操作検出装置を提供することができる。
また、本発明によれば、該シフト操作検出装置を含むシフトレバー装置および鞍乗型車両を提供することができる。
本発明の実施形態に係る鞍乗型車両の概要を説明する側面図である。 本発明の実施形態に係る鞍乗型車両の概要を説明するブロック図である。 実施形態に係るシフトレバー装置における第1面側の外観図である。 実施形態に係るシフトレバー装置における第2面側の外観図である。 実施形態に係るシフト操作検出装置の内部構造を説明する展開図である。 実施形態に係るシフト操作検出装置の動作を説明する模式図であって、基準状態を示す図である。 実施形態に係るシフト操作検出装置の動作を説明する模式図であって、シフト操作(シフトダウン)を受けた場合の動作を示す図である。 実施形態に係るシフト操作検出装置の動作を説明する模式図であって、シフト操作(シフトダウン)をシフトシャフトに伝達した動作を示す図である。 実施形態に係るシフト操作検出装置の動作を説明する模式図であって、シフト操作(シフトアップ)を受けた場合の動作を示す図である。 実施形態に係るシフト操作検出装置の動作を説明する模式図であって、シフト操作(シフトアップ)をシフトシャフトに伝達した動作を示す図である。 レバー部材と付勢部材との関係を説明する図であって、基準状態を示す図である。 レバー部材と付勢部材との関係を説明する図であって、シフト操作(シフトダウン)を受けた場合の動作を示す図である。 レバー部材と付勢部材との関係を説明する図であって、シフト操作(シフトアップ)を受けた場合の動作を示す図である。 カバー部と付勢部材との関係を説明する図であって、基準状態を示す図である。 カバー部と付勢部材との関係を説明する図であって、シフト操作(シフトダウン)を受けた場合の動作を示す図である。 カバー部と付勢部材との関係を説明する図であって、シフト操作(シフトアップ)を受けた場合の動作を示す図である。 実施形態の変形例に係るシフトレバー装置における第2面側の外観図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係るシフト操作検出装置および、シフト操作検出装置を備える鞍乗型車両について説明する。
図1から図7Cにより、本発明の実施形態に係るシフト操作検出装置、シフトレバー装置および鞍乗型車両について説明する。図1から図4により、主にシフト操作検出装置、シフトレバー装置および鞍乗型車両における構造について説明する。また、図5Aから図7Cにより、シフト操作検出装置の動作について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る鞍乗型車両の概要を説明する側面図である。図2は、本発明の実施形態に係る鞍乗型車両の概要を説明するブロック図である。図3Aは、実施形態に係るシフトレバー装置における第1面側の外観図である。図3Bは、実施形態に係るシフトレバー装置における第2面側の外観図である。図4は、実施形態に係るシフト操作検出装置の内部構造を説明する展開図である。図5Aは実施形態に係るシフト操作検出装置の動作を説明する模式図であって、基準状態を示す図である。図5Bは、実施形態に係るシフト操作検出装置の動作を説明する模式図であって、シフト操作(シフトダウン)を受けた場合の動作を示す図である。図5Cは、実施形態に係るシフト操作検出装置の動作を説明する模式図であって、シフト操作(シフトダウン)をシフトシャフトに伝達した動作を示す図である。図5Dは、実施形態に係るシフト操作検出装置の動作を説明する模式図であって、シフト操作(シフトアップ)を受けた場合の動作を示す図である。図5Eは、実施形態に係るシフト操作検出装置の動作を説明する模式図であって、シフト操作(シフトアップ)をシフトシャフトに伝達した動作を示す図である。図6Aは、レバー部材と付勢部材との関係を説明する図であって、基準状態を示す図である。図6Bは、レバー部材と付勢部材との関係を説明する図であって、シフト操作(シフトダウン)を受けた場合の動作を示す図である。図6Cは、レバー部材と付勢部材との関係を説明する図であって、シフト操作(シフトアップ)を受けた場合の動作を示す図である。図7Aは、カバー部と付勢部材との関係を説明する図であって、基準状態を示す図である。図7Bは、カバー部と付勢部材との関係を説明する図であって、シフト操作(シフトダウン)を受けた場合の動作を示す図である。図7Cは、カバー部と付勢部材との関係を説明する図であって、シフト操作(シフトアップ)を受けた場合の動作を示す図である。
まず、図1により、鞍乗型車両1の概要について説明する。
図1に示すように、鞍乗型車両1は、前輪2と、後輪3とを備える。前輪2は、略上下方向に延びるフロントフォーク5の下端部に回転可能に支持される。フロントフォーク5は、その上端部に配置されるアッパーブラケット(不図示)とアッパーブラケットの下方に配置されるアンダーブラケット(不図示)とを介してステアリングシャフト(不図示)に支持される。ステアリングシャフトは、ヘッドパイプ6によって回動可能に支持される。
ステアリングハンドル4は、アッパーブラケットに取り付けられる。ステアリングハンドル4は、ステアリングシャフトを回動軸として、時計回りまたは反時計回りに回動可能に配置される。
メインフレーム7は、ヘッドパイプ6から後方斜め下に延びるように配置される。メインフレーム7は、左右一対で配置される。メインフレーム7の後部には、左右一対のリヤフレーム17および左右一対のピポットフレーム8が接続される。
リヤフレーム17は、メインフレーム7の後部から後方斜め上に延びるように配置される。
ピポットフレーム8は、メインフレーム7の後部から下方に延びるよう配置される。ピポットフレーム8には、左右一対のスイングアーム9が連結される。
スイングアーム9は、前後方向に延びるように配置され、前端部がピポットフレーム8に連結される。スイングアーム9は、後端部において駆動輪である後輪3を回転可能に支持する。
燃料タンク10は、ステアリングハンドル4の後方にメインフレーム7に支持されて配置される。燃料タンク10の後方には、運転者用のシート11が配置される。シート11は、メインフレーム7やリヤフレーム17等に支持されて配置される。
エンジンユニット12(エンジン)は、前輪2と後輪3との間に配置され、メインフレーム7およびピポットフレーム8に支持される。エンジンユニット12の吸気ポートには、メインフレーム7の内側に配置されるスロットル装置13が接続される。スロットル装置13は、吸気通路の上流側に配置されるエアクリーナボックス15に接続され、前方からの走行風圧(ラム圧)を利用して外気を取り込む構成となっている。また、エンジンユニット12の排気ポートには、排気管16やマフラー(排気装置)19が接続される。また、エンジンユニット12は、吸気部(不図示)、点火プラグ(不図示)及び燃料の噴射部(不図示)を含んで構成される。エンジンユニット12は、後述するエンジン制御部213により制御される。エンジンユニット12は、エンジン制御部213により吸気部、点火プラグ及び燃料の噴射部が制御されることで、その出力が制御される。
変速機18は、エンジンユニット12(クランク室)の後部に配置される。変速機18は、エンジンユニット12のクランクシャフトからの動力を後輪3に伝達する。変速機18は、複数の変速段位、例えば、6速の変速段位を有する。変速機18は、各変速段位に対応した複数のギヤを有する。変速機18の変速段位は、ピポットフレーム8の前方に設けられるシフトペダル20によって、切替可能に構成されている。
シフトペダル20は、運転者からの変速機18の変速段位を変更させるためのシフト操作を受け付ける部材である。シフトペダル20は、基準状態において基準位置に配置され、下方に踏み込むシフト操作(例えば、シフトダウン操作)および、上方に蹴り上げるシフト操作(例えば、シフトアップ操作)を受け付ける。
シフトシャフト21は、変速機18の変速段位を変更させるための部材である。シフトシャフト21には、後述するシフトレバー装置100を介して、シフトペダル20により受け付けられたシフト操作が入力される。
シフトロッド22は、シフトペダル20とシフトレバー装置100とを連結する。シフトロッド22は、一端がシフトペダル20に直接または間接的に連結され、シフト操作に対応して長手方向に移動可能な棒状の部材である。
シフトレバー装置100は、シフトロッド22を介して、シフトペダル20とシフトシャフト21とを連結する。シフトレバー装置100は、シフトペダル20により受け付けられたシフト操作をシフトシャフト21に伝達可能に構成される。
また、シフトレバー装置100は、シフト操作検出装置101と、連結部材170(図3B参照)と、を有する。連結部材170は、シフト操作検出装置101の回動移動をシフトシャフト21に伝達可能にシフト操作検出装置101とシフトシャフト21とを連結する。
シフト操作検出装置101は、シフトペダル20により受け付けられ、シフトロッド22により伝達されたシフト操作を検出すると共に、検出結果をシフト操作情報として出力可能に構成される。シフト操作検出装置101は、例えば、クラッチ断接操作を必要とすることなく、シフトペダル20へのシフト操作だけで変速機18の段位を操作(変更)可能とするため、後述する電子制御装置200に所定のシフト操作情報を出力する。シフトレバー装置100は、シフトペダル20により受け付けられ、シフトロッド22により伝達されたシフト操作をシフトシャフト21に伝達すると共に、シフト操作に応じたシフト操作情報を電子制御装置200(後述のエンジン制御部213)に出力する。シフトレバー装置100は、電子制御装置200(エンジン制御部213)と協働して、ノンクラッチシフトを可能にしている。ここで、シフト操作検出装置101については、後に詳述する。
クラッチレバー31は、ステアリングハンドル4の左側前方に配置される。クラッチレバー31は、変速段位の切替時においてクランクシャフト(不図示)と変速機18との間の動力を遮断するクラッチ(不図示)を操作するための機能部である。
続けて、図2に示すように、鞍乗型車両1は、上述の通り、エンジンユニット12と、変速機18と、シフトペダル20と、シフトシャフト21と、シフトロッド22と、シフト操作検出装置101を有するシフトレバー装置100と、を有する。また、鞍乗型車両1は、モード設定部195と、電子制御装置200と、を有する。
モード設定部195は、運転者からのモード設定操作を受け付けると共に、受け付けたモード設定情報を電子制御装置200に出力する。モード設定部195は、例えば、通常運転モードと、シフト変更(変速段位の変更)にクラッチ断接操作を必要としないノンクラッチシフトモード(クラッチレスシフトモードともいう)と、に設定可能に構成される。
電子制御装置200は、エンジン制御部213(ECU(Engine Control Unit)とも称される)を有する。
電子制御装置200(例えば、電子制御装置200に含まれる不図示のCPU)は、モード設定部195からのノンクラッチシフトモード設定情報を受け付けた場合、エンジン制御部213に所定の設定通知を出力する。電子制御装置200は、モード設定部195からの通常モード設定情報を受け付けた場合、エンジン制御部213に所定の設定通知を出力する。
エンジン制御部213は、外部からの各種情報に基づいて、エンジンユニット12を制御する。
本実施形態において、エンジン制御部213は、上述のノンクラッチシフトモードに設定された旨の設定通知を受け付けた場合、ノンクラッチモードを解除する通知(または通常モード設定通知)を受け付けるまで、シフト操作検出装置101からのシフト操作情報に基づいて、エンジンユニット12を制御する。エンジン制御部213は、上述の設定通知を受け付けた場合、シフト操作検出装置101からのシフト操作情報に基づいて、エンジンユニット12の出力を制御する。具体的には、エンジン制御部213は、上述の設定通知を受け付けた場合、シフト操作検出装置101からのシフト操作情報に基づいて、エンジンユニット12における吸気部(不図示)、点火プラグ(不図示)及び燃料の噴射部(不図示)を制御する。
エンジン制御部213は、シフト操作検出装置101からのシフト操作情報に基づいて、クラッチ断接操作をしなくても変速機18における変速段位を変更できるようエンジンユニット12における出力を制御する。エンジン制御部213は、クラッチ断接操作が行われない変速段位変更によるギヤ間の摩擦が低減されるようエンジンユニット12における出力を制御する。
具体的には、エンジン制御部213は、シフト操作検出装置101から変速段位を下げる操作(シフトダウン操作)である旨のシフト操作情報を受け付けた場合、例えば、エンジンユニット12に対して、出力(回転数)をアップさせるよう指示する(ブリッピング制御)。詳細には、エンジン制御部213は、シフト操作検出装置101から変速段位を下げる操作(シフトダウン操作)である旨のシフト操作情報を受け付けた場合、例えば、燃料噴射部における燃料噴射を所定時間だけ増加させると共に、点火プラグにおける点火を所定時間だけ増加させる
また、エンジン制御部213は、シフト操作検出装置101から変速段位を上げる操作(シフトアップ操作)である旨のシフト操作情報を受け付けた場合、例えば、エンジンユニット12に対して、出力(回転数)をダウンさせるよう指示する。詳細には、エンジン制御部213は、シフト操作検出装置101から変速段位を上げる操作(シフトアップ操作)である旨のシフト操作情報を受け付けた場合、例えば、燃料噴射部における燃料噴射を所定時間だけ停止または減少させると共に、点火プラグにおける点火を所定時間だけ停止または減少させる。
また、エンジン制御部213は、上述の通常運転モードに設定された旨の通知を受け付けた場合、シフト操作検出装置101からのシフト操作情報に基づくエンジンユニット12の制御を停止する。
上述の通り、電子制御装置200(エンジン制御部213)は、シフトレバー装置100(シフト操作検出装置101)と協働して、ノンクラッチシフトを可能にしている。
続けて、図3Aから図5Eにより、実施形態おけるシフト操作検出装置101を含むシフトレバー装置100について説明する。
図3Aから図4に示すように、シフトレバー装置100は、シフト操作検出装置101と、連結部材170と、を備える。シフトレバー装置100は、シフト操作を検出すると共に、シフト操作検出装置101の回動移動をシフトシャフト21に伝達可能に構成される。詳細には、シフトレバー装置100は、シフト操作が伝達された状態であって、シフト操作検出装置101が回動移動する前の状態において、シフト操作を検出すると共に検出結果をシフト操作情報として出力する。また、シフトレバー装置100は、シフト操作検出装置101が回動移動することで、シフトシャフト21を回転させる。
シフト操作検出装置101は、シフト操作を検出すると共に検出結果をシフト操作情報として出力可能に構成される。また、シフト操作検出装置101は、シフトロッド22に直接または間接的に連結されると共に、シフトロッド22の直線移動を回動移動に変換する。シフト操作検出装置101の構成および動作は、後に詳述する。
連結部材170は、シフト操作検出装置101の回動移動をシフトシャフト21に伝達可能にシフト操作検出装置101とシフトシャフト21とを連結する。
連結部材170は、連結部本体177と、連結部本体177をシフト操作検出装置101に取り付ける取付け部178と、連結部本体177に形成(配置)され、シフトシャフト21に挿通される被挿通部176と、被挿通部176に挿通したシフトシャフト21に連結部本体177を固定する固定部175と、を備える。
取付け部178は、連結部本体177における延出部178a、178bそれぞれに形成(配置)される取付け穴171a、171bと、取付け穴171a、171bそれぞれに挿通すると共に、第2カバー部材115に形成(配置)されている取付け穴114a、114bそれぞれに挿通する取付け部材172a、172bと、を有する。取付け部178は、取付け部材172a、172bそれぞれが取付け穴114a、114bそれぞれに螺合係合することで、連結部本体177をシフト操作検出装置101に取り付ける。
被挿通部176は、連結部本体177に形成(配置)され、シフトシャフト21に挿通される。被挿通部176は、取り付け作業性と固定性等を考慮し、内径が一定程度可変となるよう形成(構成)されている。
固定部175は、第1固定部175aと、第2固定部175bと、第1固定部175aおよび第2固定部175bに連通して形成される(連通する)固定穴173と、固定穴173に挿通される固定部材174と、を有する。
第1固定部175aと第2固定部175bとは、離間して配置される。第1固定部175aは、第2固定部175bとの距離が一定程度変更可能に形成(構成)されている。
固定部材174は、固定穴173に挿通され、固定穴173における第2固定部175b側に形成(配置)された螺合部と螺合係合する。固定部材174が螺合係合することで、第1固定部175aと第2固定部175bとの離間距離が短くなり、被挿通部176の径を小さくしながら、連結部本体177をシフトシャフト21に固定する。
上述より、連結部材170は、シフト操作検出装置101の回動移動をシフトシャフト21に伝達可能にシフト操作検出装置101とシフトシャフト21とを連結する。
続けて、図3Aから図5Eに示すように、シフト操作検出装置101は、レバー部材120と、カバー部110と、付勢部材140と、検出部180と、を有する。
シフト操作検出装置101は、通常運転モードおよびノンクラッチシフトモードにおいて、シフトレバー装置100の一部として機能する。また、シフト操作検出装置101は、ノンクラッチシフトモードにおいては、更に、シフト操作を検出すると共に検出結果をシフト操作情報として出力可能な装置として機能する。
レバー部材120は、本実施形態においては、シフトロッド22に連結される。レバー部材120は、シフトロッド22からのシフト操作を受け付ける部材であり、シフトロッド22の直線移動を後述する第2回動軸R2を中心とする回動移動および第1回動軸R1を中心とする回動移動に変換する。
レバー部材120は、第1連結部125と、第1レバー部121と、第2連結部127と、第2レバー部123と、を有する。また、レバー部材120は、後述する検知部180を構成する磁石181を収容する磁石収容部136を有する。
第1連結部125は、レバー部材120をシフトシャフト21の第1回動軸R1と平行な第2回動軸R2を中心に回動可能に軸部材139(所定の軸部材)に連結する連結部である。第1連結部125は、ブッシュ138を介してレバー部材120を軸部材139に第2回動軸R2を中心に回動可能に連結する。
第1レバー部121は、第1連結部125から第1方向(例えば、図5Aにおいて上方)に延出する部分である。第1レバー部121は、第2連結部127を有する。
第2連結部127は、第1レバー部121に形成(配置)される。第2連結部127は、第1レバー部121の端部側に配置され、カバー部110から外部に露出して配置される。第2連結部127は、本実施形態において、シフトロッド22に連結される。
第2レバー部123は、第1連結部125から第1方向とは異なる第2方向(例えば、図5Aにおいて下方)に延出する部分である。本実施形態において、第2レバー部123は、第1方向と反対側に延出する部分であって、本実施形態において、第1レバー部121と略直線上に並ぶように配置される。
第2レバー部123は、付勢部材140が収容される中空状の付勢部材収容部130を有する。付勢部材収容部130の内側面における該第2レバー部123の回動移動方向の一方側には、第1当接部132が形成(配置)され、他方側には、第2当接部134が形成(配置)されている。
上述の通り、第2レバー部123は、付勢部材収容部130に形成(配置)される第1当接部132と、第2当接部134と、を有する。
第1当接部132は、レバー部材120が第2回動軸R2を中心に回動移動した場合、付勢部材140の一端に直接または間接的に当接して該一端を第1回動方向A1に移動させる。第1当接部132は、レバー部材120が第2回動軸R2を中心に回動移動した場合、後述する付勢部材140の第1係合部142に当接して第1係合部142(付勢部材140の一端)を第1回動方向A1に移動させる(図5B参照)。
第1当接部132は、本実施形態において、第1係合部142の凸状に対応した凹状に形成されている。第1当接部132は、本実施形態において、第1係合部142の凸状に対応した凹状である。第1当接部132は、第1係合部142と回動摺動可能に係合する。
ここで、本実施形態において、凸状は第2回動軸R2方向からみた場合、外周が曲線状である。また、凹状は第2回動軸R2方向からみた場合、内周が凸状の外周に対応した曲線状である。以下、凸状および凹状については上述の通りである。
第2当接部134は、レバー部材120が第2回動軸R2を中心に回動移動した場合、付勢部材140の他端に直接または間接的に当接して該他端を第2回動方向A2に移動させる。第2当接部134は、レバー部材120が第2回動軸R2を中心に回動移動した場合、後述する付勢部材140の第2係合部144に当接して第2係合部144(付勢部材140の他端)を第2回動方向A2に移動させる(図5D参照)。
第2当接部134は、本実施形態において、第2係合部144の凸状に対応した凹状に形成されている。第2当接部134は、本実施形態において、第2係合部144の凸状に対応した凹状である。第2当接部134は、第2係合部144と回動摺動可能に係合する。
カバー部110は、第1レバー部121の第2連結部127が外部に露出した状態でレバー部材120を収容すると共に、付勢部材140を収容する。カバー部110は、内部空間119にレバー部材120の他の部分を回動移動可能に収容する。
カバー部110は、第2回動軸R2方向における一方側である第1面側に配置される第1カバー部材111と、第2回動軸R2方向における他方側である第2面側に配置される第2カバー部材115と、を有して構成される。第1カバー部材111と第2カバー部材115とは、取付け部材119a、119b、119c、119dにより互いに取り付けられ一体化される。第1カバー部材111に形成(配置)される取付け穴112a、112b、112c、112dおよび第2カバー部材115に形成(配置)される116a、116b、116c、116dそれぞれに取付け部材119a、119b、119c、119dが挿通されると共に螺合係合することで、第1カバー部材111と第2カバー部材115とを互い取り付けられる。
本実施形態において、第1カバー部材111の外面側には、ホールIC184aを含むセンサモジュール184が取り付けられる。また、第2カバー部材115の外面側には、連結部材170が取り付けられる。
カバー部110は、内部空間119に形成(配置)されている第1規制部117と、第2規制部118と、を有する。
第1規制部117は、レバー部材120の第1当接部132が付勢部材140の一端に直接または間接的に当接して該一端を第1回動方向A1に移動させた場合、付勢部材140の他端に直接または間接的に当接して該他端の第1回動方向A1への移動を規制する。第1規制部117は、レバー部材120の第1当接部132が付勢部材140の第1係合部142に当接して該第1係合部142(付勢部材140の一端)を第1回動方向A1に移動させた場合、後述する付勢部材140の第2係合部144に当接して第2係合部144(付勢部材140の他端)の第1回動方向A1への移動を規制する(図5B参照)。
第1規制部117は、本実施形態において、第2係合部144の凸状に対応した凹状に形成されている。第1規制部117は、本実施形態において、第2係合部144の凸状に対応した凹状である。第1規制部117は、第2係合部144と回動摺動可能に係合する。
第2規制部118は、レバー部材120の第2当接部134が付勢部材140の他端に直接または間接的に当接して該他端を第2回動方向A2に移動させた場合、付勢部材140の一端に直接または間接的に当接して該一端の第2回動方向A2への移動を規制する。第2規制部118は、レバー部材120の第2当接部134が付勢部材140の第2係合部144に当接して該第2係合部144(付勢部材140の他端)を第2回動方向A2に移動させた場合、後述する付勢部材140の第1係合部142に当接して第1係合部142(付勢部材140の一端)の第2回動方向A2への移動を規制する(図5D参照)。
第2規制部118は、本実施形態において、第1係合部142の凸状に対応した凹状に形成されている。第2規制部118は、本実施形態において、第1係合部142の凸状に対応した凹状である。第2規制部118は、第1係合部142と回動摺動可能に係合する。
第1規制部117および第2規制部118は、第1カバー部材111の第2面側(第2カバー部材115側)の第1内面および、第2カバー部材115の第1面側(第1カバー部材111側)の第2内面に形成(配置)されている。
第1規制部117は、第1カバー部材111の内面(第1内面)に形成(配置)されている第1A規制部117aと、第2カバー部材115の内面(第2内面)に形成(配置)されている第1B規制部117bと、を有して構成される。
また、第2規制部118は、第1カバー部材111の内面(第1内面)に形成(配置)されている第1A規制部118aと、第2カバー部材115の内面(第2内面)に形成(配置)されている第1B規制部118bと、を有して構成される。
付勢部材140は、第2回動軸R2を中心に回動移動するレバー部材120の第2レバー部123に回動移動の方向と反対方向への付勢力を付与する部材である。付勢部材140は、カバー部110に収容されると共に、レバー部材120の付勢部材収容部130に収容される。
付勢部材140は、一端に配置される第1係合部材141と、他端に配置される第2係合部材143と、第1係合部材141と第2係合部材143との間に挟まれて配置される弾性部材145と、を有する。本実施形態においては、弾性部材145は、巻バネ部材であり、付勢力を有すると共に伸縮可能に保持される。
第1係合部材141は、弾性部材145の一端側に面当接する部材である。第1係合部材141は、第1係合部142を有する。
第2係合部材143は、弾性部材145の他端側に面当接する部材である。第2係合部材143は、第2係合部144を有する。
第1係合部142は、付勢部材140の一端に配置される。第1係合部142は、本実施形態においては、凸状である。第1係合部142は、第1当接部132および第2規制部118と回動摺動可能に係合する。
第2係合部144は、付勢部材140の他端に配置される。第2係合部144は、本実施形態においては、凸状である。第2係合部144は、第2当接部134および第1規制部118と回動摺動可能に係合する。
付勢部材140は、レバー部材120にシフト操作が加えられていない基準状態において、カバー部110の第1規制部117と第2規制部118とにより位置決めされ、および/または、レバー部材120の第1当接部132と第2当接部134とにより位置決めされている。本実施形態においては、付勢部材140は、レバー部材120にシフト操作が加えられていない基準状態において、カバー部110の第1規制部117と第2規制部118とにより位置決めされ、および、レバー部材120の第1当接部132と第2当接部134とにより位置決めされている(図5A参照)。
また、付勢部材140は、レバー部材120が回動移動した場合、該付勢部材140の中心線Cが回動移動方向における接線方向と略平行な状態を維持するよう第2回動軸R2方向からみた中心線Cの傾きが回動移動に応じて連続的に変更されるよう構成される(図5A、図5B、図5D参照)。付勢部材140は、レバー部材120が回動移動した場合、該付勢部材140の中心線Cが回動移動方向における接線方向との角度が小さくなるよう第2回動軸R2方向からみた中心線Cの傾きが回動移動に応じて連続的に変更されるよう構成される(図5A、図5B、図5D参照)。これにより、付勢部材140に加えられる力が中心線Cに交差する方向(斜め方向)に加えられることを抑制できるので、付勢部材140(弾性部材145)における破損等の不具合が生じることを抑制できる。
検出部180は、レバー部材120におけるシフト操作に対応した回動移動を検出すると共に、検出結果をシフト操作情報として出力可能に構成される。検出部180は、磁石181と、センサモジュール184と、を有して構成される。検出部180は、レバー部材120におけるシフト操作に対応した回動移動を検出すると共に、検出結果をシフト操作情報として出力可能に構成される。
磁石181は、レバー部材120の磁石収容部136に収容される。磁石181は、レバー部材120の回動移動にともなって回動移動する。
センサモジュール184は、センサ収容部185の内部に収容配置される。センサモジュール184を収容したセンサ収容部185は、取り付け穴185a、185bそれぞれに挿通する取付け部材119a、119bにより、カバー部110の第1面側に取り付けられる。
センサモジュール184は、ホールIC184aと、回路部(不図示)とを有する。センサモジュール184(ホールIC184a)は、レバー部材120の磁石収容部136に収容される磁石181の移動に応じて生じる磁束密度の変化を検出可能に構成される。センサモジュール184(ホールIC184a)は、本実施形態においては、検出結果をアナログ電圧(シフト操作情報)として出力する。
続けて、図5Aから図7Cにより、実施形態におけるシフト操作検出装置101の動作について説明する。
まず、図5A、図6Aおよび図7Aに示すように、シフト操作検出装置101は、シフトペダル20(図1参照)がシフト操作を受け付けていない状態(基準状態)において、レバー部材120が基準位置に配置される。
本実施形態において、レバー部材120の第1当接部132と第2当接部134との距離は、カバー部110の第1規制部117と第2規制部118との間の距離と同じ距離になっている。これにより、付勢部材140は、該付勢部材140の付勢力により、レバー部材120にシフト操作が加えられていない基準状態において、カバー部110の第1規制部117と第2規制部118とにより位置決めされ、および、レバー部材120の第1当接部132と第2当接部134とにより位置決めされている。
基準状態において、第1係合部142は、第1当接部132および第2規制部118に当接し、第2係合部144は、第2当接部134および第1規制部117に当接している。
続けて、図5B、図6Bおよび図7Bに示すように、シフト操作検出装置101は、シフトペダル20(図1参照)からのシフト操作(例えば、シフトダウン)を受け付けると、レバー部材120が第1回動方向A1に回動移動される。この状態において、レバー部材120は、弾性部材145により回動方向A1と反対方向(基準位置へ復帰する方向)へ付勢されている。
ここで、第1当接部132は、レバー部材120が第2回動軸R2を中心に回動移動した場合、付勢部材140の第1係合部142に当接して第1係合部142(付勢部材140の一端)を第1回動方向A1に移動させる。
これに対し、第1規制部117は、レバー部材120の第1当接部132が付勢部材140の第1係合部142に当接して該第1係合部142(付勢部材140の一端)を第1回動方向A1に移動させた場合、付勢部材140の第2係合部144に当接して第2係合部144(付勢部材140の他端)の第1回動方向A1への移動を規制する。
詳細には、レバー部材120が第1回動方向A1に回動移動した場合、第1当接部132は付勢部材140の第1係合部142に当接すると共に、第2当接部134は付勢部材140の第2係合部144から離間する。
また、レバー部材120が第1回動方向A1に回動移動した場合、第1規制部117は付勢部材140の第2係合部144に当接すると共に、第2規制部118は付勢部材140の第1係合部142から離間する。
また、レバー部材120が第1回動方向A1に回動移動した場合、第1係合部142と第1当接部132とは、互いに回動摺動可能に係合し、第2係合部144と第1規制部117とは、互いに回動摺動可能に係合する。これにより、付勢部材140は、中心線Cが回動方向の接線方向に平行な状態を維持しながら圧縮される。言い換えると、第1当接部132から付勢部材140に加えられる力は、中心線Cと平行な方向への力となる。これにより、付勢部材140に加えられる力が中心線Cに交差する方向(斜め方向)に加えられることを抑制できるので、付勢部材140(弾性部材145)における破損等の不具合が生じることを抑制できる
そして、シフト操作検出装置101(センサモジュール184)は、レバー部材120の磁石収容部136に収容固定される磁石181の移動により生じる磁束密度の変化を検出し、検出したシフト操作情報をアナログ電圧として出力する。そして、エンジン制御部213(図2参照)は、シフト操作検出装置101(センサモジュール184)から出力されたシフト操作情報に基づいて、エンジンユニット12における出力を制御(例えば、ブリッピング制御)する。
続けて、図5Cに示すように、シフトペダル20(図1参照)からのシフト操作(例えば、シフトダウン)を更に受け付けると、シフト操作検出装置101は、第1回動軸R1を中心に回動方向B1に回動移動される。これにより、シフトシャフト21が回転され、変速機18にシフト操作が伝達される。
そして、変速機18は、シフトレバー装置100を介してシフト操作(運転者による踏込み操作)を受け付けると、変速段位が変更(シフトダウン)される。ここで、エンジンユニット12における出力が制御されているので、変速機18は、クラッチ断接操作がされなくても、ギヤ間の負荷を抑制した状態で変速段位を変更する。つまり、ノンクラッチシフトが実行される。
シフトペダル20(図1参照)におけるシフト操作が解除されると、シフト操作検出装置101が第1回動軸R1を中心とした回動移動で基準状態に復帰すると共に、レバー部材120が付勢部材140からの付勢力により、第2回動軸R2を中心とした回動移動で基準状態に復帰する(図5A参照)。
続けて、図5D、図6Cおよび図7Cに示すように、シフト操作検出装置101は、シフトペダル20(図1参照)からのシフト操作(例えば、シフトアップ)を受け付けると、レバー部材120が第2回動方向A2に回動移動される。この状態において、レバー部材120は、弾性部材130により回動方向A2と反対方向(基準位置へ復帰する方向)へ付勢されている。
ここで、第2当接部134は、レバー部材120が第2回動軸R2を中心に回動移動した場合、付勢部材140の第2係合部144に当接して第2係合部144(付勢部材140の他端)を第2回動方向A2に移動させる。
これに対し、第2規制部118は、レバー部材120の第2当接部134が付勢部材140の第2係合部144に当接して該第2係合部144(付勢部材140の他端)を第2回動方向A2に移動させた場合、付勢部材140の第1係合部142に当接して第1係合部142(付勢部材140の一端)の第2回動方向A2への移動を規制する。
詳細には、レバー部材120が第2回動方向A2に回動移動した場合、第2当接部134は付勢部材140の第2係合部144に当接すると共に、第1当接部132は付勢部材140の第1係合部142から離間する。
また、レバー部材120が第2回動方向A2に回動移動した場合、第2規制部118は付勢部材140の第1係合部142に当接すると共に、第1規制部117は付勢部材140の第2係合部144から離間する。
また、レバー部材120が第2回動方向A2に回動移動した場合、第2係合部144と第2当接部134とは、互いに回動摺動可能に係合し、第1係合部142と第2規制部118とは、互いに回動摺動可能に係合する。これにより、付勢部材140は、中心線Cが回動方向の接線方向に平行な状態を維持するよう圧縮される。言い換えると、第2当接部134から付勢部材140に加えられる力は、中心線Cと平行な方向への力となる。これにより、付勢部材140に加えられる力が中心線Cに交差する方向(斜め方向)に加えられることを抑制できるので、付勢部材140(弾性部材145)における破損等の不具合が生じることを抑制できる
そして、シフト操作検出装置101(センサモジュール184)は、レバー部材120の磁石収容部136に収容固定される磁石181の移動により生じる磁束密度の変化を検出し、検出したシフト操作情報をアナログ電圧として出力する。そして、エンジン制御部213(図2参照)は、シフト操作検出装置101(センサモジュール184)から出力されたシフト操作情報に基づいて、エンジンユニット12における出力を制御(例えば、点火カット及び燃料カット)する。
続けて、図5Eに示すように、シフトペダル20(図1参照)からのシフト操作(例えば、シフトアップ)を更に受け付けると、シフト操作検出装置101は、第1回動軸R1を中心に回動方向B2に回動移動される。これにより、シフトシャフト21が回転され、変速機18にシフト操作が伝達される。
そして、変速機18は、シフトレバー装置100を介してシフト操作(運転者による蹴り上げ操作)を受け付けると、変速段位が変更(シフトアップ)される。ここで、エンジンユニット12における出力が制御されているので、変速機18は、クラッチ断接操作がされなくても、ギヤ間の負荷を抑制した状態で変速段位を変更する。つまり、ノンクラッチシフトが実行される。
シフトペダル20(図1参照)におけるシフト操作が解除されると、シフト操作検出装置101が第1回動軸R1を中心とした回動移動で基準状態に復帰すると共に、レバー部材120が付勢部材140からの付勢力により、第2回動軸R2を中心とした回動移動で基準状態に復帰する(図5A参照)。
上述の通り、付勢部材140は、レバー部材120が回動移動した場合、該付勢部材140の中心線Cが回動移動方向における接線方向と略平行な状態を維持するよう第2回動軸R2方向からみた中心線Cの傾きが回動移動に応じて連続的に変更される(図5A、図5B、図5D参照)。これにより、付勢部材140に加えられる力が中心線Cに交差する方向(斜め方向)に加えられることを抑制できるので、付勢部材140(弾性部材145)における破損等の不具合が生じることを抑制できる。
本実施形態のシフト操作検出装置101によれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態によれば、シフトペダルからシフトシャフトまでの距離が短い場合にも対応可能なシフト操作検出装置を提供することができる。本実施形態によれば、シフト操作検出装置をシフトシャフトに回動可能に取り付けるので、シフト操作検出装置をシフトレバー装置として機能させることができる。これにより、シフト操作検出装置は、シフトペダルからシフトシャフトまでの距離が短い鞍乗型車両にも実装可能である。
また、本実施形態によれば、該シフト操作検出装置を含むシフトレバー装置および鞍乗型車両を提供することができる。
また、シフト操作検出装置は、シフトロッドに直接または間接的に連結されると共に、シフトロッドの直線移動を回動移動に変換することができる。また、シフト操作検出装置は、レバー部材の回動移動を検出することで、シフト操作を検出すると共に検出結果をシフト操作情報として出力可能である。
また、シフト操作検出装置は、レバー部材の回動移動に対応して圧縮されるように配置される付勢部材を有する。これにより、シフト操作検出装置は、シフト操作時において、シフトペダルに適正な負荷を与えることができる。
また、付勢部材140は、レバー部材120が回動移動した場合、該付勢部材140の中心線Cが回動移動方向における接線方向と略平行な状態を維持するよう第2回動軸R2方向からみた中心線Cの傾きが回動移動に応じて連続的に変更される(図5A、図5B、図5D参照)。これにより、付勢部材140に加えられる力が中心線Cに交差する方向(斜め方向)に加えられることを抑制できるので、付勢部材140(弾性部材145)における破損等の不具合が生じることを抑制できる。本実施形態によれば、付勢部材に不具合が生じることを抑制するシフト操作検出装置を提供することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
上述の実施形態において、シフト操作検出装置のレバー部材にはシフトロッドが連結されているが、これに限定されず、例えば、シフトペダルが連結されていてもよい。この場合、レバー部材には、直線移動ではなく、シフトペダルの回動移動が伝達される。この場合、シフト操作検出装置は、シフトペダルからの距離がより短い位置に取り付け可能である。
また、連結部材は、シフト操作検出装置をシフトシャフトに取り付ける取り付け作業における作業性および/または作業スペースに応じて、取り付け部、被挿通部および固定部のうち1以上における形態が異なる複数種類の連結部材から選択される。
例えば、上述の実施形態における連結部材とは異なる形態の連結部材を例示する。図8により、実施形態の変形例に係るシフトレバー装置100Aについて説明する。図8は、実施形態の変形例に係るシフトレバー装置における第2面側の外観図である。
図8に示すように、変形例の連結部材は、上述の実施形態の連結部材とは、固定部175の配置が異なる。変形例の連結部材は、第1固定部175aと、第2固定部175bの配置も異なる。
実施形態の連結部材においては、固定部材174は、例えば、図3Bにおける右上から下方に向けて固定穴173に挿入される。実施形態の連結部材は、図3Bにおける右上に相当する領域に作業スペースがある場合に好適なタイプである。
変形例の連結部材においては、固定部材174は、例えば、図8における左下から上方に向けて固定穴173に挿入される。変形例の連結部材は、図8における左下に相当する領域に作業スペースがある場合に好適なタイプである。このように、連結部材は、シフト操作検出装置をシフトシャフトに取り付ける取り付け作業における作業性および/または作業スペースに応じて、取り付け部、被挿通部および固定部のうち1以上における形態が異なる複数種類の連結部材から選択される。
また、上述の実施形態においては、シフト操作検出装置は、連結部材によりシフトシャフトに連結されているが、これに限定されず、連結部材によらず直接取り付けられていてもよい(ビルトイン)。
また、上述の実施形態においては、付勢部材における係合部が凸状であり、レバー部材における当接部およびカバー部の規制部が凹状であるが、これに限定されない。第1係合部と、第1当接部および第2規制部とのうち、一方が凸状であり、他方が凸状に対応した凹状であればよい。また、第2係合部と、第2当接部および第1規制部とのうち、一方が凸状であり、他方が凸状に対応した凹状であればよい。互いに回動摺動する係合関係になればよい。
また、上述の実施形態において、凸状は、第2回動軸方向からみた場合、外周が曲線状であり、凹状は、第2回動軸方向からみた場合、内周が前記凸状の外周に対応した曲線状である。
凸状および凹状は、曲面に限定されず、球面や、1以上の曲線状のスリット等、互いに回動摺動可能に係合する形状であればよい。
また、上述の実施形態において、弾性部材は巻バネ部材であるが、これに限定されず、例えば、板バネ、ダンパーやゴム部材等であってもよい。
また、上述の実施形態では、検出部は、磁石部がレバー部材120とともに移動するタイプであるが、これに限定されず、磁石が固定されたタイプであってもよい。
また、上述の実施形態では、検出部は、磁石の磁束密度の変化を検出するタイプであるが、これに限定されず、例えば、画像センサや、公知のストロークセンサーであってもよい。
1 鞍乗型車両
18 変速機
20 シフトペダル
21 シフトシャフト
22 シフトロッド
100 シフトレバー装置
101 シフト操作検出装置
110 カバー部
111 第1カバー部材
115 第2カバー部材
117 第1規制部
118 第2規制部
120 レバー部材
121 第1レバー部
123 第2レバー部
125 第1連結部
127 第2連結部
132 第1当接部
134 第2当接部
140 付勢部材
141 第1係合部材
142 第1係合部
143 第2係合部材
144 第2係合部
145 弾性部材
170 連結部材
180 検出部
181 磁石
184 センサモジュール
200 制御部
211 変速制御部
220 変速制御装置

Claims (20)

  1. エンジンと、複数の変速段位を有しシフトシャフトの回転により変速段位が変更される変速機と、前記変速機の変速段位を変更させるためのシフト操作を受け付けるシフトペダルと、前記シフトペダルに連結されるシフトロッドと、シフト操作情報に基づいて前記エンジンを制御する電子制御装置とを有する鞍乗型車両において、前記シフト操作を検出すると共に検出結果をシフト操作情報として出力可能であり、前記シフトロッドに直接または間接的に連結されると共に、前記シフトロッドの直線移動を回動移動に変換するシフト操作検出装置であって、
    前記シフトロッドに連結されるレバー部材であり、
    該レバー部材を前記シフトシャフトの第1回動軸と平行な第2回動軸を中心に回動可能に所定の軸部材に連結する第1連結部と、
    前記第1連結部から第1方向に延出する第1レバー部と、
    前記第1レバー部に形成され前記シフトロッドに連結される第2連結部と、
    前記第1連結部から前記第1方向とは異なる第2方向に延出する第2レバー部と、を有するレバー部材と、
    前記第2回動軸を中心に回動移動する前記レバー部材の前記第2レバー部に前記回動移動の方向と反対方向への付勢力を付与する付勢部材と、
    前記第1レバー部の前記第2連結部が外部に露出した状態で前記レバー部材を収容すると共に、前記付勢部材を収容するカバー部と、
    前記レバー部材における前記シフト操作に対応した回動移動を検出すると共に、検出結果をシフト操作情報として出力可能な検出部と、を備え、
    前記第2レバー部は、
    前記レバー部材が前記第2回動軸を中心に回動移動した場合、前記付勢部材の一端に直接または間接的に当接して該一端を第1回動方向に移動させる第1当接部を有し、
    前記カバー部は、
    前記第1当接部が前記付勢部材の前記一端に直接または間接的に当接して該一端を前記第1回動方向に移動させた場合、前記付勢部材の他端に直接または間接的に当接して該他端の前記第1回動方向への移動を規制する第1規制部と、を有する
    シフト操作検出装置
  2. エンジンと、複数の変速段位を有しシフトシャフトの回転により変速段位が変更される変速機と、前記変速機の変速段位を変更させるためのシフト操作を受け付けるシフトペダルと、シフト操作情報に基づいて前記エンジンを制御する電子制御装置とを有する鞍乗型車両において、前記シフト操作を検出すると共に検出結果をシフト操作情報として出力可能であり、前記シフトペダルに直接的に連結されると共に、前記シフトペダルの回動移動を受け付けるシフト操作検出装置であって、
    前記シフトペダルに連結されるレバー部材であり、
    該レバー部材を前記シフトシャフトの第1回動軸と平行な第2回動軸を中心に回動可能に所定の軸部材に連結する第1連結部と、
    前記第1連結部から第1方向に延出する第1レバー部と、
    前記第1レバー部に形成され前記シフトペダルに連結される第2連結部と、
    前記第1連結部から前記第1方向とは異なる第2方向に延出する第2レバー部と、を有するレバー部材と、
    前記第2回動軸を中心に回動移動する前記レバー部材の前記第2レバー部に前記回動移動の方向と反対方向への付勢力を付与する付勢部材と、
    前記第1レバー部の前記第2連結部が外部に露出した状態で前記レバー部材を収容すると共に、前記付勢部材を収容するカバー部と、
    前記レバー部材における前記シフト操作に対応した回動移動を検出すると共に、検出結果をシフト操作情報として出力可能な検出部と、を備え、
    前記第2レバー部は、
    前記レバー部材が前記第2回動軸を中心に回動移動した場合、前記付勢部材の一端に直接または間接的に当接して該一端を第1回動方向に移動させる第1当接部を有し、
    前記カバー部は、
    前記第1当接部が前記付勢部材の前記一端に直接または間接的に当接して該一端を前記第1回動方向に移動させた場合、前記付勢部材の他端に直接または間接的に当接して該他端の前記第1回動方向への移動を規制する第1規制部と、を有する
    シフト操作検出装置
  3. 前記第2レバー部は、
    前記レバー部材が前記第2回動軸を中心に回動移動した場合、前記付勢部材の前記他端に直接または間接的に当接して該他端を第2回動方向に移動させる第2当接部を有し、
    前記カバー部は、
    前記第2当接部が前記付勢部材の前記他端に直接または間接的に当接して該他端を前記第2回動方向に移動させた場合、前記付勢部材の一端に直接または間接的に当接して該一端の前記第2回動方向への移動を規制する第2規制部と、を有する
    請求項1または2に記載のシフト操作検出装置。
  4. 前記レバー部材が前記第1回動方向に回動移動した場合、
    前記第1当接部は前記付勢部材の前記一端に当接すると共に、前記第2当接部は前記付勢部材の前記他端から離間し、
    前記レバー部材が前記第2回動方向に回動移動した場合、
    前記第1当接部は前記付勢部材の前記一端から離間すると共に、前記第2当接部は前記付勢部材の前記他端に当接する
    請求項3に記載のシフト操作検出装置。
  5. 前記レバー部材が前記第1回動方向に回動移動した場合、
    前記第1規制部は前記付勢部材の前記他端に当接すると共に、前記第2規制部は前記付勢部材の前記一端から離間し、
    前記レバー部材が前記第2回動方向に回動移動した場合、
    前記第1規制部は前記付勢部材の前記他端から離間すると共に、前記第2規制部は前記付勢部材の前記一端に当接する
    請求項3または4に記載のシフト操作検出装置。
  6. 前記付勢部材は、
    前記一端に配置され、前記第1当接部および前記第2規制部と回動摺動可能に係合可能な第1係合部と、
    前記他端に配置され、前記第2当接部および前記第1規制部と回動摺動可能に係合可能な第2係合部と、を有する
    請求項3から5のいずれかに記載のシフト操作検出装置。
  7. 前記レバー部材が前記第1回動方向に回動移動した場合、
    前記第1係合部と前記第1当接部とは、互いに回動摺動可能に係合し、
    前記第2係合部と前記第1規制部とは、互いに回動摺動可能に係合し、
    前記レバー部材が前記第2回動方向に回動移動した場合、
    前記第1係合部と前記第2規制部とは、互いに回動摺動可能に係合し、
    前記第2係合部と前記第2当接部とは、互いに回動摺動可能に係合する
    請求項6に記載のシフト操作検出装置。
  8. 前記第1係合部と、前記第1当接部および前記第2規制部とのうち、一方が凸状であり、他方が前記凸状に対応した凹状であり、
    前記第2係合部と、前記第2当接部および前記第1規制部とのうち、一方が凸状であり、他方が前記凸状に対応した凹状である
    請求項6または7に記載のシフト操作検出装置。
  9. 前記凸状は、前記第2回動軸方向からみた場合、外周が曲線状であり、
    前記凹状は、前記第2回動軸方向からみた場合、内周が前記凸状の外周に対応した曲線状である
    請求項8に記載のシフト操作検出装置。
  10. 前記付勢部材は、
    前記一端に配置され、前記第1係合部を有する第1係合部材と、
    前記他端に配置され、前記第2係合部を有する第2係合部材と、
    前記第1係合部材と前記第2係合部材との間に挟まれて配置される弾性部材と、を有する
    請求項6から9のいずれかに記載のシフト操作検出装置。
  11. 前記付勢部材は、前記レバー部材が回動移動した場合、該付勢部材の中心線が回動移動方向における接線方向と略平行な状態を維持するよう前記第2回動軸方向からみた前記中心線の傾きが前記回動移動に応じて連続的に変更される
    請求項6から10のいずれかに記載のシフト操作検出装置。
  12. 前記レバー部材にシフト操作が加えられていない基準状態において、
    前記付勢部材は、
    前記カバー部の前記第1規制部と前記第2規制部とにより位置決めされ、および/または、前記レバー部材の前記第1当接部と前記第2当接部とにより位置決めされている
    請求項3から11のいずれかに記載のシフト操作検出装置。
  13. 前記レバー部材の第1当接部と前記第2当接部との距離は、前記カバー部の第1規制部と前記第2規制部との間の距離と同じ距離であり、
    前記付勢部材は、前記基準状態において、
    前記カバー部の前記第1規制部と前記第2規制部とにより位置決めされると共に、前記レバー部材の前記第1当接部と前記第2当接部とにより位置決めされている
    請求項12に記載のシフト操作検出装置。
  14. 前記第1レバー部と、第2レバー部とは、略直線上に並ぶように配置され、
    前記第2レバー部は、
    前記付勢部材が収容される中空状の付勢部材収容部を有し、
    前記付勢部材収容部の内側面における該第2レバー部の回動移動方向の一方側には、前記第1当接部が形成され、他方側には、前記第2当接部が形成されている
    請求項3から13のいずかに記載のシフト操作検出装置。
  15. 前記カバー部は、前記第2回動軸方向における一方側である第1面側に配置される第1カバー部材と、前記第2回動軸方向における他方側である第2面側に配置される第2カバー部材と、を有して構成され、
    前記第1規制部および前記第2規制部は、前記第1カバー部材の前記第2面側の第1内面および前記第2カバー部材の前記第1面側の第2内面に形成されており、
    前記第1規制部は、
    前記第1カバー部材の前記第1内面に形成されている第1A規制部と、前記第2カバー部材の前記第2内面に形成されている第1B規制部と、を有して構成され、
    前記第2規制部は、
    前記第1カバー部材の前記第1内面に形成されている第2A規制部と、前記第2カバー部材の前記第2内面に形成されている第2B規制部と、を有して構成される
    請求項3から14のいずれかに記載のシフト操作検出装置。
  16. 前記検出部は、
    前記レバー部材に配置される磁石と、
    前記レバー部材の回動移動に応じて生じる前記磁石における磁束密度の変化を検出可能なホールIC と、を備える
    請求項1から15のいずれかに記載のシフト操作検出装置。
  17. 請求項1から16のいずれかに記載のシフト操作検出装置と、
    前記シフト操作検出装置の回動移動を前記シフトシャフトに伝達可能に前記シフト操作検出装置と前記シフトシャフトとを連結する連結部材と、を備える
    シフトレバー装置。
  18. 前記連結部材は、
    連結部本体と、
    前記連結部本体を前記シフト操作検出装置に取り付ける取付け部と、
    前記連結部本体に形成され、前記シフトシャフトに挿通される被挿通部と、
    前記被挿通部に挿通した前記シフトシャフトに前記連結部本体を固定する固定部と、を備える
    請求項17に記載のシフトレバー装置
  19. 前記連結部材は、前記シフト操作検出装置を前記シフトシャフトに取り付ける取り付け作業における作業性および/または作業スペースに応じて、前記取り付け部、前記被挿通部および前記固定部のうち1以上における形態が異なる複数種類の連結部材から選択される
    請求項18に記載のシフトレバー装置。
  20. エンジンと、
    複数の変速段位を有する変速機と、
    前記変速機の変速段位を変更させるためのシフト操作を受け付けるシフトペダルと、
    前記シフトペダルにより受け付けられた前記シフト操作を検出すると共に、検出結果をシフト操作情報として出力可能な請求項1から16のいずれかに記載のシフト操作検出装置または請求項17から19のいずれか記載のシフトレバー装置と、
    前記シフト操作検出装置により出力されたシフト操作情報に基づいて、前記エンジンを制御する電子制御装置と、を備える
    鞍乗型車両。
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