JP7425461B2 - シートサスペンション機構 - Google Patents

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Description

本発明は、乗物のシートの支持に用いられるシートサスペンション機構に関する。
特許文献1,2には、下部フレームに対して上下動可能に設けられる上部フレームを磁気ばねとトーションバーとにより弾性的に支持したシートサスペンション機構が開示されている。このシートサスペンション機構は、トーションバーの復元力の作用方向と同方向の磁気ばねの復元力が変位量の増加に伴って増加する特性を「正のばね特性(その時のばね定数を「正のばね定数」)」とし、トーションバーの復元力の作用方向と同方向の磁気ばねの復元力が変位量の増加に拘わらず減少する特性を「負のばね特性(その時のばね定数を「負のばね定数」)」とした場合に、所定の変位範囲において該磁気ばねが負のばね特性を示すことを利用し、正のばね特性を示すトーションバーと該磁気ばねとの組み合わせにより、この所定の変位範囲において、両者を重畳した系全体の変位量に対する荷重値が略一定となる定荷重(ばね定数略ゼロ)の特性を示す領域を有している。
特許文献1,2のシートサスペンション機構は、所定の周波数及び振幅の通常振動に対しては、上記の磁気ばねとトーションバーを用いた構成により、両者を重畳したばね定数が略ゼロになる定荷重領域でこれらの振動を吸収し、衝撃性振動によるエネルギーは上部フレーム及び下部フレーム間に掛け渡したダンパーによって吸収する構成となっている。
しかし、土工機械の運転席の場合、大きな凹凸のある路面を走行する機会が多いため、振幅のより大きな衝撃性振動に対する対策を重視する必要がある。
この点に鑑み、特許文献3では、ばね-ダンパー付きサスペンション部を複数積層された構造のシートサスペンション機構を提案している。
特開2010-179719号公報 特開2010-179720号公報 特開2019-48489号公報
しかし、特許文献3のシートサスペンション機構は、各層において、ばね機構とダンパー機構を備えたものであり、構造が複雑である。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、より簡易な構成で、高い振動吸収特性及び衝撃吸収特性を発揮できるシートサスペンション機構を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明のシートサスペンション機構は、
車体構造とシートとの間に配置されるシートサスペンション機構であって、
前記車体構造側に取り付けられるベースフレームと、
前記シート側に取り付けられるシート支持フレームと、
前記ベースフレームと前記シート支持フレームとの間に位置する中間フレームと、
前記ベースフレームに対して前記中間フレームを支持する第1リンク機構と、
前記中間フレームに対して前記シート支持フレームを支持する第2リンク機構と、
前記中間フレームを弾性的に付勢する第1ばね機構と、
前記シート支持フレームを弾性的に付勢する第2ばね機構と、
前記ベースフレームと前記シート支持フレームとの間に掛け渡されるダンパーと
を有することを特徴とする。
前記第1リンク機構及び前記第2リンク機構はともに平行リンク構造で構成される一方、前記中間フレーム又は前記シート支持フレームの変位に伴う前記第1リンク機構の各リンクの回転方向と前記第2リンク機構の各リンクの回転方向が逆方向となるように取り付けられており、
前記ダンパーが、前記第1リンク機構の各リンクの平衡点における傾斜方向と逆の傾斜方向となる姿勢で取り付けられている構成とすることができる。
前記第1リンク機構及び前記第2リンク機構はともに平行リンク構造で構成される一方、前記中間フレーム又は前記シート支持フレームの変位に伴う前記第1リンク機構の各リンクの回転方向と前記第2リンク機構の各リンクの回転方向が逆方向となるように取り付けられており、
前記ダンパーが、前記第2リンク機構の各リンクの平衡点における傾斜方向と逆の傾斜方向となる姿勢で取り付けられている構成とすることができる。
前記第1リンク機構及び前記第2リンク機構はともに平行リンク構造で構成される一方、前記中間フレーム又は前記シート支持フレームの変位に伴う前記第1リンク機構の各リンクの回転方向と前記第2リンク機構の各リンクの回転方向が逆方向となるように取り付けられており、
前記ダンパーとして、互いに傾斜方向を逆向きにした2種類のものが配置されている構成とすることができる。
前記第1ばね機構及び前記第2ばね機構として、それぞれ、前記第1リンク機構のいずれかのリンク、及び、前記第2リンク機構のいずれかのリンクに連結されて回転するトーションバーが用いられていると共に、前記各トーションバーの捻り角の初期位置を調整可能であることが好ましい。
前記第2リンク機構のいずれかに連結されるトーションバーが、上方から下方に変位する場合、所定の位置までは下方に付勢する負のばね特性を発揮するように初期位置が設定されていることが好ましい。
前記第1ばね機構は、
常態において前記中間フレームを前記ベースフレームに対して離間する方向に付勢する線形特性を示す線形ばねと、
固定磁石と、前記中間フレームが前記ベースフレームに対して上下動することに伴って前記固定磁石との相対位置が変位する可動磁石とを備え、前記固定磁石と前記可動磁石の相対位置に応じてばね定数が変化する非線形特性を示す磁気ばねと
を有し、
前記線形ばね及び前記磁気ばねを組み合わせたばね特性が、平衡点を含む所定の上下動範囲に前記中間フレームが位置する場合において、定荷重となる特性を備えていることが好ましい。
前記第1ばね機構は、
さらに、前記ベースフレームと前記中間フレームとの間に、上側リンク及び下側リンクの接続点が前後方向に変位するパンタグラフ型リンクと、前記パンタグラフ型リンクに前後方向に掛け渡される引張コイルばねとを備え、平衡点を含む所定の上下動範囲に前記中間フレームが位置する場合において、前記中間フレームを下方に付勢するばね特性を発揮する補助ばね機構を有し、
前記線形ばね及び前記磁気ばねに、さらに前記補助ばね機構を組み合わせたばね特性が、平衡点を含む所定の上下動範囲に前記中間フレームが位置する場合において、定荷重となる特性を備えていることが好ましい。
本発明のシートサスペンション機構は、ベースフレームに、第1リンク機構を介して中間フレームが支持され、中間フレームに第2リンク機構を介してシート支持フレームが支持されていると共に、中間フレームを弾性的に付勢する第1ばね機構、シート支持フレームを弾性的に付勢する第2ばね機構を有する一方で、ダンパーは、中間フレームを除き、ベースフレームとシート支持フレームとの間に掛け渡されている。従って、従来の多層構造のシートサスペンション機構と比較して簡易な構成でありながら、ダンパーの減衰力が直接作用するシート支持フレームと、ダンパーの特性が直接的には作用しない中間フレームとでは、振動に対する位相が異なることになり、高い振動吸収特性、衝撃吸収特性を発揮できる。
図1は、本発明の一の実施形態に係るシートサスペンション機構を示す斜視図である。 図2は、図1の平面図である。 図3は、図1の側面図である。 図4は、ダンパーの取り付け時の傾斜方向を図3とは逆向きにした態様を示した側面図である。 図5は、2つのダンパーをX字状に配置した態様を示した側面図である。 図6は、第1ばね機構の線形ばねの特性及び磁気ばねの負のばね特性、並びに、それらを組み合わせた定荷重領域の特性を説明するための図である。 図7は、第1ばね機構のばね特性、第2ばね機構のばね特性及びそれらを組み合わせたばね特性の一例を示した図である。 図8は、第1ばね機構のばね特性、第2ばね機構のばね特性及びそれらを組み合わせたばね特性の他の例を示した図である。 図9は、第1ばね機構のばね特性、第2ばね機構のばね特性及びそれらを組み合わせたばね特性のさらに他の例を示した図である。 図10は、ダンパーの側面図である。 図11は、図10のB-B線断面図である。 図12は、上記実施形態のシートサスペンション機構について行ったEM7に関する振動実験における振動伝達率を示した図である。 図13は、上記実施形態のシートサスペンション機構について行ったダンピング試験における振動伝達率を示した図である。
以下、図面に示した実施形態に基づき、本発明をさらに詳細に説明する。図1~図5は、本実施形態に係るシートサスペンション機構1の全体構成を示した図である。このシートサスペンション機構1は、乗用車、トラック、バス、フォークリフト等の乗物用のシートを支持する。
図1に示したように、シートサスペンション機構1は、車体構造側である車体フロアに固定されるベースフレーム100に対して、シート側に取り付けられるシート支持フレーム200を有し、さらに、ベースフレーム100及びシート支持フレーム200の間に中間フレーム300を備えている。車体フロアに固定されるベースフレーム100は、平面視で略方形に形成され、第1リンク機構130を介して中間フレーム300が支持される。
第1リンク機構130は、左右一対の前部リンク131,131と、左右一対の後部リンク132,132とを有してなる。前部リンク131,131は、各下部131a,131aが、ベースフレーム100の側縁部100a,100aの前方寄りに回転可能に軸支され、各上部131b,131bが、中間フレーム300の側部フレーム303,303における前部フレーム301寄りに連結されている(図3参照)。
後部リンク132,132は、各下部132a,132aが、ベースフレーム100の側縁部100a,100aの後方寄りに回転可能に軸支され、各上部132b,132bが、中間フレーム300の後部フレーム302寄りの側部フレーム303,303に連結されている。これにより、中間フレーム300は、ベースフレーム100に対して上下動可能に、より正確には、第1リンク機構130が前部リンク131,131と後部リンク132,132とを備えた平行リンク構造からなるため、前部リンク131,131及び後部リンク132,132の回転軌道に沿って上下動する。すなわち、各リンク131,132とベースフレーム100との接続中心点である各下部131a,131a,132a,132aを回転中心とする前部リンク131,131及び後部リンク132,132の回転方向に沿って、つまり、前部リンク131,131及び後部リンク132,132が前方に倒れて下限位置に向かう方向(図3では反時計回り)とその反対に戻って上限位置に向かう方向(図4では時計回り方向)に沿って変位し、中間フレーム300は上下動する。
中間フレーム300における幅方向に所定間隔離間した側部フレーム303,303と前部リンク131,131との接続中心点間には、第1トーションバー141aが配設され、側部フレーム303,303と後部リンク132,132との接続中心点間には、第2トーションバー141bが配設されている(図3参照)。本実施形態では、この第1及び第2トーションバー141a,141bが、荷重-たわみ特性においてほぼ線形に近い変化となる線形特性を示す線形ばねであり、後述する磁気ばね142と組み合わさり、所定の変位範囲において定荷重となる特性を備え、中間フレーム300を弾性的に付勢する第1ばね機構140を構成する。第1及び第2トーションバー141a,141bの一端は、前部リンク131,131及び後部リンク132,132の各上部131b,131b,132b,132bに連結され、第1及び第2トーションバー141a,141bの他端は、中間フレーム300の側部フレーム303,303に対してそれぞれ相対回転しないように設けられる。
これにより、第1及び第2トーションバー141a,141bは、中間フレーム300をベースフレーム100に対して相対的に離間させる方向、すなわち、上方向に付勢する弾性力を発揮するように設定される。また、第1及び第2トーションバー141a,141bの他端は、弾性力調整部材125のプレート部材125c,125dにそれぞれ接続されている(図5参照)。
弾性力調整部材125は、調整用ダイヤル125bを回転させると、それによって調整用シャフト125aが回転し、その回転によって、前部リンク131,131側の第1トーションバー141aに接続されたプレート部材125cが回転し、さらに、このプレート部材125cに連結版125eを介して連結された後部リンク132,132側の第2トーションバー141bに接続されたプレート部材125dが回転する。従って、調整用ダイヤル125bを回転操作すると、第1及び第2トーションバー141a,141bがいずれかの方向にねじられ、第1及び第2トーションバー141a,141bの初期弾性力が調整され、着座者の体重に応じて、中間フレーム300及びこの中間フレーム300を介して支持される後述のシート支持フレーム200を上下方向の所定の位置(好ましくは中立位置)に調整できるようになっている。
磁気ばね142は、図5に示したように、固定マグネットユニット1420と可動マグネットユニット1421とを備えてなる。固定マグネットユニット1420は、ベースフレーム100に固定され、該ベースフレーム100の幅方向に所定間隔をおいて対向して配設された一対の固定磁石1420a,1420aを有している。対向する各固定磁石1420a,1420aは、例えば、それぞれ異極同士が上下に隣接する二極磁石が用いられていると共に、同極同士が対面するように配設されている。可動マグネットユニット1421は、所定間隔をおいて対向配置される固定磁石1420a,1420aの間隙に配置される可動磁石1421aを備えてなる。可動磁石1421aは、例えば、上下方向に着磁されていると共に、支持部材1422に支持されており、該支持部材1422が中間フレーム300に連結されている。このため、中間フレーム300がベースフレーム100に対して上下動すると、該支持部材1422に支持された可動磁石1421aが、固定磁石1420a,1420a間の間隙内を上下に変位する。
磁気ばね142は、可動磁石1421aが固定磁石1420a,1420aの間隙を移動することにより発揮されるばね特性が、可動磁石1421aと固定磁石1420a,1420aとの相対位置によって変化する。例えば、図6に示したように、磁気ばね142は、荷重-たわみ特性において、線形ばねである第1及び第2トーションバー141a,141bの弾性力(復元力)の作用方向すなわち中間フレーム300をベースフレーム100に対して離間させる方向に復元力が増加する特性を正のばね特性とした場合に、所定の変位量範囲では、当該方向への復元力が減少する負のばね特性(図中の破線の特性)を示す。すなわち、異極同士が隣接する2つの固定磁石1420a,1420aのN極とS極の境界を横切る位置付近の所定の範囲(図6の例では、約-9mmから約+10mmの範囲)において負のばね特性を発揮する。
この結果、磁気ばね142と上記した第1及び第2トーションバー141a,141b,とを備えてなる本実施形態の第1ばね機構140は、磁気ばね142における負のばね特性が機能する範囲(図6の例では、約-9mmから約+10mmの範囲)においては、ばね定数が小さくなる。
ここで、第1及び第2トーションバー141a,141bの正のばね特性と磁気ばね142の負のばね特性とを重畳することにより、ばね定数が小さくなることは上記のとおりであるが、両者を重畳したばね特性として、変位量が増加しても荷重値の変化量が所定以下となる定荷重領域すなわちばね定数が略ゼロ(好ましくは、ばね定数約-10N/mm~約10N/mmの範囲)になる領域を有する構成とすることが好ましい。
シート支持フレーム200は、前部フレーム201、後部フレーム202、並びに、前部フレーム201及び後部フレーム202の各端部同士を連結する側部フレーム203,203を有する略方形に形成される(図1及び図2参照)。シート支持フレーム200は、中間フレーム300に対して、第2リンク機構230を介して支持される。第2リンク機構230は、図3に示したように、上記第1のリンク機構130と同様に、左右一対の前部リンク231,231と、左右一対の後部リンク232,232とを有する平行リンク構造からなる。前部リンク231,231は、各下部231a,231aが、中間フレーム300の側部フレーム303,303の前方寄りに固定した第1ブラケット304a,304aに軸支される。後部リンク232,232の各下部232a,232aは、中間フレーム300の側部フレーム303,303の後方寄りに固定した第2ブラケット305a,305aに軸支される。
前部リンク231,231の各上部231b,231bは、シート支持フレーム200の前部フレーム201寄りの側部フレーム203,203間に掛け渡された取り付け軸204に軸支され、後部リンク232,232の各上部232b,232bは、後部フレーム202寄りの側部フレーム203,203間に掛け渡された取り付け軸205に軸支される。
シート支持フレーム200は、中間フレーム300に対して、前部リンク231,231及び後部リンク232,232の各下部231a,232aを中心として回動する。但し、第1リンク機構130の各リンク131,131,132,132は、平衡点において前方に傾斜した姿勢で、中間フレーム300の変動がこの前方に傾斜した姿勢の範囲で行われるように設計されているのに対し、第2リンク機構230の各リンク231,231,232,232は、平衡点において後方に傾斜した姿勢となり、シート支持フレーム200の変動がこの後方に傾斜した姿勢の範囲で行われるように設計されている。すなわち、第1リンク機構130の各リンク131,131,132,132と、第2リンク機構230の各リンク231,231,232,232とは、上下変動に対して、回転方向が逆方向になるように取り付けられている。これにより、シート支持フレーム200及びそれに支持されるシートの前後の動きを小さくできる。
中間フレーム300における幅方向に所定間隔離間した第1ブラケット304a,304aに軸支される第2リンク機構230の前部リンク231,231の各下部231a,231aの接続中心点間には、第3トーションバー241aが配設され、第2ブラケット305a,305aに軸支される第2リンク機構230の後部リンク232,232の各下部232a,232aの接続中心点間には、第4トーションバー241bが配設されている(図3参照)。本実施形態では、この第3及び第4トーションバー241a,241bにより第2ばね機構240が構成される。第3及び第4トーションバー241a,241bの一端は、前部リンク231,231及び後部リンク232,232の各下部231a,231b,232a,232bに連結され、第3及び第4トーションバー241a,241bの他端は、中間フレーム300の第1及び第2ブラケット304a,304a,305a,305aに対してそれぞれ相対回転しないように設けられる。これにより、第3及び第4トーションバー241a,241bの長さ方向の一端及び他端が相対的に捩られる。
上記のように、第1ばね機構140は、第1及び第2トーションバー141a,141b及び磁気ばね142との組み合わせにより、ばね定数が略ゼロとなる定荷重領域を形成する特性を有しているが、本実施形態ではさらに第3及び第4トーションバー241a,241bからなる第2ばね機構240を有している。このため、第3及び第4トーションバー241a,241bの初期設定時のねじれ量を調整することで、第1ばね機構140及び第2ばね機構240を合算したシートサスペンション機構1の全体のばね特性を様々に設定できる。
図7~図9は、第3及び第4トーションバー241a,241bの設定の例を示したものである。各図において、第1及び第2トーションバー141a,141bと磁気ばね142を組み合わせた第1ばね機構140の荷重-たわみ特性、第3及び第4トーションバー241a,241bの第2ばね機構240の荷重-たわみ特性、及び第1ばね機構140及び第2ばね機構240を合わせたシートサスペンション機構1全体の荷重-たわみ特性を示す。
図7は、シート支持フレーム200及び中間フレーム300が、上方から平衡点(0mmの位置)を越えて下方へ変位する際に、第2ばね機構240が線形の正のばね定数を発揮するように設定した例である。図8は、平衡点の手前の「-10mm」の位置が第2ばね機構240の第3及び第4トーションバー241a,241bのねじれが解消され、それよりも下方に変位すると再びねじられるように設定した例を示し、図9は、平衡点において、第2ばね機構240の第3及び第4トーションバー241a,241bのねじれが解消され、それよりも下方に変位すると再びねじられるように設定した例を示す。すなわち、図8及び図9の場合には、変化の途中で付勢方向が変わる点で非線形の特性を示し、上方位置から下方に変位する場合、所定の位置まで(図8の場合は、平衡点の手前の「-10mm」の位置まで、図9の場合は、平衡点の位置まで)は、下方に付勢される負のばね特性を示す特性を有する。このことは、下方位置から上方に変位する場合、この所定の位置(図8の場合は、平衡点の手前の「-10mm」の位置、図9の場合は、平衡点の位置)を越えて上昇すると、制動力として機能することになり、第3及び第4トーションバー241a,241bの設定により、天付きを防止する特性も持たせることができる。従って、上記の第2ばね機構240の第3及び第4トーションバー241a,241bの設定により、加速度の上昇に対応した減衰比が設計できることになる。
シートサスペンション機構1全体の荷重-たわみ特性で比較すると、図7の特性を基準とした場合、図8のケースは、「-10mm」までのばね定数が小さくなり、図9の場合には、「-10mmから0mm」の範囲のばね定数と特に小さくできる。このように、本実施形態のシートサスペンション機構1は、第3及び第4トーションバー241a,241bを備えた第2ばね機構240を有することにより、それらの調整によって多様な特性を備えた構成とすることができる。
ここで、ベースフレーム100及びシート支持フレーム200間には、両者が相対的に上下動する際のエネルギーを吸収する減衰力を発揮するダンパー150が設けられている。本実施形態では、中間フレーム300とベースフレーム100との間、中間フレーム300とシート支持フレーム200との間にダンパーを掛け渡すのではなく、ベースフレーム100及びシート支持フレーム200間に位置する中間フレーム300を飛ばしてダンパー150を掛け渡している。
ダンパー150は、図10及び図11に示したように、シリンダ151と、該シリンダ151内を相対移動するピストン152を備えた伸縮式のものである。ダンパー150は、通常のオイルダンパー等を用いることも可能であるが、人が着座した際の平衡点(静止状態で着座した際の位置。弾性力調整部材125による調整により、中間フレーム300の中立位置にできるだけ合わせた位置)を含む所定の上下動範囲に対応するピストン152のシリンダ151内における移動区間が、減衰力の作用しない空走区間となるものが好ましい。
このような空走区間を有するダンパー150は、図11に示したように、シリンダ151が外側固定筒1511とその内側に配置される内側可動筒1512とを備えた二重筒構造になっている。ピストン152は内側可動筒1512内を摺動可能に配設される。外側固定筒1511の長手方向各端部にはストッパ部1511a,1511bが設けられており、内側可動筒1512は、外側固定筒1511よりも軸方向長さが短く、該内側可動筒1512の長手方向の各端部1512a,1512bが、ストッパ部1511a,1511bに当接するまで移動可能となっている。ピストン152も同様であり、長手方向の各端部152a,152bが、ストッパ部1511a,1511bに当接するまで移動可能となっている。軸方向長さは、内側可動筒1512がピストン152よりも長くなっており、ピストン152にピストンロッド153が連結されている。
ピストン152には、その外周部に内側可動筒1512との間で所定の摩擦減衰力を発揮する糸等の線状部材が巻き付けられてなるストリング部152cが設けられている。本実施形態では、このストリング部152cに低粘ちょう度のグリース等の粘性流体を付着させている。粘性流体は、ストリング部152cを構成する糸等の線状部材に含浸や塗布により付着させることができる。よって、ピストン152が内側可動筒1512に対して相対移動すると、ストリング部152cを構成する線状部材の張力による摩擦減衰力と粘性流体による速度依存の粘性減衰力が作用する。すなわち、ピストン152の内側可動筒1512に対する相対変位により、両者間の摩擦力はストリング部152cの張力に変換され、変位量の増加に伴って、ストリング部152cを構成する糸が一体になって硬くなり摩擦係数が低くなる方向に変化して発熱が抑えられる。この変化が粘性減衰力を速度依存型にする。そのため、低速の入力では摩擦減衰力の作用が相対的に大きくなるが、速度が増すにつれ粘性減衰力が高くなる。なお、ストリング部152cを構成する糸の巻き数の増減、巻き付けられる糸の隣接部分間のギャップ、巻き付ける糸の積層数等により、発生する摩擦力、粘性減衰力は適宜に制御される。
一方、内側可動筒1512の外周面と外側固定筒1511の内周面との間には、両者間の摩擦力が、内側可動筒1512とピストン152との間のストリング部152cにより生じる摩擦力よりも相対的に小さくなるように、本実施形態では、内側可動筒1512及び外側固定筒1511間に、転がり部材や摺動部材(例えばフェルト)等の低摩擦部材1513を介在させている。
これにより、ピストンロッド153の動きに追従してピストン152がシリンダ151内を相対移動する際、内側可動筒1512の各端部1512a,1512bがストッパ部1511a,1511bに当接するまでは、内側可動筒1512及びピストン152間と、内側可動筒1512及び外側固定筒1511間との摩擦力の差により、内側可動筒1512及びピストン152は、一緒に外側固定筒1511内を移動する。このとき、内側可動筒1512と外側固定筒1511との間は低摩擦部材1513により摩擦抵抗が極めて小さく、内側可動筒1512は外側固定筒1511内を実質的に空走することになり、減衰力はほとんど生じない。内側可動筒1512の各端部1512a,1512bが、いずれかのストッパ部1511a,1511bに当接した後は、内側可動筒1512が移動できなくなるため、ピストン152が単独で内側可動筒1512内を摺動する。これにより、ピストン152と内側可動筒1512との間で、上記のような摩擦減衰力及び粘性減衰力が作用する。
従って、シリンダ151の内側可動筒1512が外側固定筒1511内を相対移動している範囲が、減衰力が実質的に作用しない空走区間となり、その空走区間の距離は、外側固定筒1511と内側可動筒1512の軸方向長さの差分が相当することになる。この結果、平衡点を含む所定の上下動範囲で、ピストン152が内側可動筒1512に対して相対移動せず、減衰力が効かない移動区間が形成される。好ましくは、中間フレーム300がベースフレーム100に対して上下動する際の着座状態での平衡点(上下動可能な全ストロークの中立位置にできるだけ合うように調整した位置)において、内側可動筒1512が外側固定筒1511内の全移動範囲の略中間位置となるように設定する。これにより、平衡点を含む所定の上下動範囲が、平衡点を中心として上下に均等に形成される。
走行中の振動入力によって相対的にシート支持フレーム200及び中間フレーム300が振動した際、ダンパー150は上記の空走区間に対応している場合には、減衰力が実質的に作用せず、振動吸収機能は主として第1ばね機構140及び第2ばね機構240によってなされ、所定以上の低周波の大きな振幅を伴う振動が入力された場合には、ダンパー150の減衰力が作用し、衝撃エネルギーを吸収する。
但し、本実施形態では、上記のように、ダンパー150は、中間フレーム300を飛ばし、ベースフレーム100及びシート支持フレーム200間に掛け渡されている。従って、ダンパー150の減衰力が直接作用するシート支持フレーム200と、ダンパー150の特性が直接は作用しない中間フレーム300とでは振動に対する位相が異なることになる。その結果、高い振動吸収特性、衝撃吸収特性を発揮できる。
また、ダンパー150を配設する向きにより、シートサスペンション機構1の特性を異なるものとすることができる。すなわち、図3に示したように、ダンパー150を、第1リンク機構130の各リンク131,132の平衡点における傾斜方向に交差する方向に傾斜させて配置すると、図3とは逆向きの図4のように配置した場合よりも第1リンク機構130及び第1ばね機構140の動きに対して効率よく作用する。一方、図4に示したように、ダンパー150を、第2リンク機構230の各リンク231,232の平衡点における傾斜方向に交差する方向に傾斜する姿勢で配置した場合には、図3の場合よりも、第2リンク機構230及び第2ばね機構240の動きに対して効率よく作用する。
その一方、本実施形態では、ダンパー150の一端は中間フレーム300には取り付けておらず、シート支持フレーム200に取り付けられている。このため、ダンパー150を図3のような向きで配置した場合よりも、図4の向きで配置したものの方が、減衰力が作用しやすい。従って、図3の態様の場合には、シートサスペンション機構1全体としてばね性が強くなり、図4の態様の場合には、減衰性が強くなる。
一方、図5に示したように、2つのダンパー150A,150Bを側面から見てX字状に配置した構成、すなわち、第1リンク機構130の各リンク131,132の平衡点における傾斜方向に交差する傾斜姿勢で配置したダンパー150Aと、それとは逆向きに、すなわち、第2リンク機構230の各リンク231,232の平衡点における傾斜方向に交差する傾斜姿勢で配置したダンパー150Bとを併用した構成とすることもできる。この場合には、より高い減衰力を作用させることができるが、2つのダンパー150A,150Bの減衰力が作用し始めるタイミングにずれがあるため、第1リンク機構130の動きと第2リンク機構230の動きとの間での位相ずれを生じさせることができ、図3及び図4の態様と同様に、高い振動吸収特性を発揮できる。
本実施形態によれば、着座した人は、第1弾性力調整部材125により、第1ばね機構140の弾性力を調整し、シート支持フレーム200及び中間フレーム300が上下変位範囲の中立位置(平衡点)となるように設定する。振動が入力されると、第1リンク機構130の各リンク131,132がその下部131a,132aを中心とする回転軌道に従って上下運動し、第2リンク機構230の各リンクもその下部231a,232aを中心とする回転軌道に従って上下運動する。このとき、第1リンク機構130の動きに対応する第1ばね機構140は、定荷重領域を備えた特性を有し、第2リンク機構230の動きに対応する第2ばね機構240は、図7~図9に示したような線形、あるいは、非線形となる特性を有している。このため、第1リンク機構130の動きと第2リンク機構230の動きには位相ずれが生じ、効率よく振動を吸収する。
特に、本実施形態では、図3~図5に示したように、ダンパー150,150A,150Bがベースフレーム100とシート支持フレーム200との間に掛け渡されているため、第1リンク機構130の動きと第2リンク機構230の動きとの間で位相ずれが生じやすく、効率よく振動を吸収できる。また、図3~図5に示したようにダンパー150,150A,150Bの配設時の傾斜方向を種々の態様とすることで位相を制御し、振動吸収特性、衝撃吸収特性の設定を調整することができる。
本実施形態のシートサスペンション機構1上にシートを取り付けて、男性被験者(体重64kg)を着座させ行った振動実験の結果を図12に示す。振動実験は、ISO 7096:2000に基づくJIS A 8304:2001「土工機械-運転員の座席の振動評価試験」で規定されている入力スペクトルクラスEM7「コンパクトダンパ」用の規格で励振した。具体的には、卓越周波数3.24Hz、PSDの最高値5.56(m/s/Hzで励振した。加振機は、(株)デルタツーリング製の6軸加振機を使用し、この加振機の振動台上に、シート支持フレーム200にシートが取り付けられたシートサスペンション機構1をセットし、そのシートに被験者を着座させた。
図12中、符号Aは、ダンパー150を図3に示した傾斜方向で配置したシートサスペンション機構1の実験結果を、符号Bは、ダンパー150を図4に示した傾斜方向で配置したシートサスペンション機構1の実験結果を示す。図12より、いずれのケースもEM7の共振周波数は1.0Hzであった。共振峰のゲインはいずれも2.0未満であったが、符号Aで示した図3の態様と比較して、符号Bで示した図4の態様、すなわち、ダンパー150を、第2リンク機構230の各リンク231,232の平衡点における傾斜方向に交差する方向に傾斜する姿勢で配置した態様の方が、ゲインが低く、減衰力が高かった。また、ISO 7096:2000の規格中、最も励振波形の振動振幅が大きく、適合することが困難なEM7に関し、励振波形の加速度のピークとなる3.24Hzにおいてゲインはいずれも0.5未満であった。また、S.E.A.T値は、いずれも0.6未満であった。
一方、図13は、シート上に、負荷質量は75kgのラバーウエイトをベルトで固定して取り付け、正弦波対数掃引波(0.5~4.0Hz)を、入力振幅±16mm(シートサスペンション機構1000の総ストローク量80mmの40%にあたる変位振幅)で励振したダンピング試験の結果を示した図である。なお、この実験では、ダンパー150を、図3に示した態様で配置したものを使用している。共振周波数1.30Hz、共振峰のゲインが1.77であった。
図12及び図13の実験結果より、本実施形態のシートサスペンション機構1は、高い除振機能を有していることがわかる。
1 シートサスペンション機構
100 ベースフレーム
130 第1リンク機構
131 前部リンク
132 後部リンク
140 第1ばね機構
141a 第1トーションバー
141b 第2トーションバー
142 磁気ばね
150,150A,150B ダンパー
200 シート支持フレーム
230 第2リンク機構
231 前部リンク
232 後部リンク
240 第2ばね機構
241a 第3トーションバー
241b 第4トーションバー
300 中間フレーム

Claims (7)

  1. 車体構造とシートとの間に配置されるシートサスペンション機構であって、
    前記車体構造側に取り付けられるベースフレームと、
    前記シート側に取り付けられるシート支持フレームと、
    前記ベースフレームと前記シート支持フレームとの間に位置する中間フレームと、
    前記ベースフレームに対して前記中間フレームを支持する第1リンク機構と、
    前記中間フレームに対して前記シート支持フレームを支持する第2リンク機構と、
    前記中間フレームを弾性的に付勢する第1ばね機構と、
    前記シート支持フレームを弾性的に付勢する第2ばね機構と、
    前記ベースフレームと前記シート支持フレームとの間に掛け渡されるダンパーと
    を有し、
    前記第1ばね機構は、
    常態において前記中間フレームを前記ベースフレームに対して離間する方向に付勢する線形特性を示す線形ばねと、
    固定磁石と、前記中間フレームが前記ベースフレームに対して上下動することに伴って前記固定磁石との相対位置が変位する可動磁石とを備え、前記固定磁石と前記可動磁石の相対位置に応じてばね定数が変化する非線形特性を示す磁気ばねと
    を有し、
    前記線形ばね及び前記磁気ばねを組み合わせたばね特性が、平衡点を含む所定の上下動範囲に前記中間フレームが位置する場合において、定荷重となる特性を備えていると共に、
    前記線形ばねが、前記第1リンク機構のいずれかのリンクに連結されて回転するトーションバーであり、
    前記第2ばね機構は
    前記第2リンク機構のいずれかのリンクに連結されて回転するトーションバーである
    ことを特徴とするシートサスペンション機構。
  2. 前記第1リンク機構及び前記第2リンク機構はともに平行リンク構造で構成される一方、前記中間フレーム又は前記シート支持フレームの変位に伴う前記第1リンク機構の各リンクの回転方向と前記第2リンク機構の各リンクの回転方向が逆方向となるように取り付けられており、
    前記ダンパーが、前記第1リンク機構の各リンクの平衡点における傾斜方向と逆の傾斜方向となる姿勢で取り付けられている請求項1記載のシートサスペンション機構。
  3. 前記第1リンク機構及び前記第2リンク機構はともに平行リンク構造で構成される一方、前記中間フレーム又は前記シート支持フレームの変位に伴う前記第1リンク機構の各リンクの回転方向と前記第2リンク機構の各リンクの回転方向が逆方向となるように取り付けられており、
    前記ダンパーが、前記第2リンク機構の各リンクの平衡点における傾斜方向と逆の傾斜方向となる姿勢で取り付けられている請求項1記載のシートサスペンション機構。
  4. 前記第1リンク機構及び前記第2リンク機構はともに平行リンク構造で構成される一方、前記中間フレーム又は前記シート支持フレームの変位に伴う前記第1リンク機構の各リンクの回転方向と前記第2リンク機構の各リンクの回転方向が逆方向となるように取り付けられており、
    前記ダンパーとして、互いに傾斜方向を逆向きにした2種類のものが配置されている請求項1記載のシートサスペンション機構。
  5. 前記各トーションバーの捻り角の初期位置を調整可能である請求項1~4のいずれか1に記載のシートサスペンション機構。
  6. 前記第2リンク機構のいずれかに連結されるトーションバーが、上方から下方に変位する場合、所定の位置までは下方に付勢する負のばね特性を発揮するように初期位置が設定されている請求項記載のシートサスペンション機構。
  7. 前記第1ばね機構の前記線形ばねを構成する前記トーションバーは、
    前記中間フレームにおける側部フレームと前記第1リンク機構の前部リンクとの幅方向に離間した接続中心点間に配設される第1トーションバーと、
    前記中間フレームにおける側部フレームと前記第1リンク機構の後部リンクとの幅方向に離間した接続中心点間に配設される第2トーションバーと
    を有し、
    前記第2ばね機構を構成する前記トーションバーは、
    前記中間フレームにおいて幅方向に離間して設けられたブラケットに軸支される前記第2リンク機構の前部リンクの下部の接続中心点間に配設される第3トーションバーと、
    前記中間フレームにおける幅方向に離間して設けられたブラケットに軸支される前記第2リンク機構の後部リンクの下部の接続中心点間に配設される第4トーションバーと
    を有する請求項1記載のシートサスペンション機構。
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