JP7424941B2 - 恒温槽付水晶発振器 - Google Patents
恒温槽付水晶発振器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7424941B2 JP7424941B2 JP2020138951A JP2020138951A JP7424941B2 JP 7424941 B2 JP7424941 B2 JP 7424941B2 JP 2020138951 A JP2020138951 A JP 2020138951A JP 2020138951 A JP2020138951 A JP 2020138951A JP 7424941 B2 JP7424941 B2 JP 7424941B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crystal oscillator
- crystal
- temperature
- package
- oscillator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000013078 crystal Substances 0.000 title claims description 102
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 45
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 23
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 claims description 17
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims description 10
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 claims description 4
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 claims description 4
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 5
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 5
- 239000003822 epoxy resin Substances 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 4
- 229920000647 polyepoxide Polymers 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000010453 quartz Substances 0.000 description 3
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N silicon dioxide Inorganic materials O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000004593 Epoxy Substances 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
Description
従来、水晶振動子の持つ温度特性と正反対の特性を持つ回路(温度補償回路)を内蔵し、広い温度範囲にわたって良好な温度特性が得られる温度補償水晶発振器(TCXO:Temperature Compensated Crystal Oscillator)がある。
尚、関連する先行技術として、特開2015-186108号公報「電子部品、電子機器および移動体」(特許文献1)、特開2014-197732号公報「振動子、発振器、電子機器、および移動体」(特許文献2)がある。
また、発熱体は振動片の一部の下側に設けられるので、振動片全体を均等に加熱するものとはなっていない。
振動子の底面が下を向く場合には、プリント基板から浮かせた接続板の水平面の表面(上面)に振動子が形成され、その振動子の底面に加熱素子が設けられ、その下側に回路素子が配置される構成となる。尚、加熱素子が振動子に取り付けられる部分には、接続板の水平面は形成されていない。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る恒温槽付水晶発振器(本発振器)は、セラミックのパッケージ内を上下に仕切る水晶基板の上に温度補償型水晶発振器(TCXO)を搭載し、更にTCXOの全体を覆うように発熱素子のヒーターIC(Integrated Circuit)を設置し、水晶基板の下側でパッケージ内側の平面に矩形波を出力する波形成型用ICとコンデンサ等の電子部品を設置し、パッケージの上部をリッドで蓋をしたものであり、小型化に対応して簡易な構成で発熱効率を高め、熱を逃がさないようにして、周波数温度特性、温度スロープ特性を向上させることができるものである。
本発振器の構成について図1,2を参照しながら説明する。図1は、本発振器の断面説明図であり、図2は、本発振器の平面説明図である。
本発振器は、図1,2に示すように、パッケージとなるセラミックベース11と、水晶基板12と、温度補償型水晶発振器(TCXO)13と、発熱素子のヒーターIC14と、矩形波を出力する波形成型IC15と、コンデンサ16と、リッド17とを基本的に有している。
本発振器の各部について具体的に説明する。
[セラミックベース11]
図1,2に示すように、セラミックベース11は、第1層11a~第6層11fのセラミック層が積層され、凹形状のパッケージとなっている。尚、第1層11aと第2層11bが底面を形成し、第3層11cより上の層が側壁を形成している。
尚、第3層11cと第4層11dとの段差部分に、水晶基板12が搭載されている。
水晶基板12は、TCXO13に内蔵される水晶片と同じ素材で形成されている。同じ素材とすることでコストを安くできる。
また、水晶基板12の熱伝導率は、ガラスエポキシ樹脂とセラミックの中間である。
水晶基板12の中央に形成された四角い電極部分にTCXO13の四隅が搭載され、TCXO13の電極と接続される。
水晶基板12の四隅に形成された四角い電極部分が上側になるよう第3層11cの段差部分に搭載され、導電性接着剤19により第3層11cに固定され、電気的に接続される。つまり、水晶基板12の裏面の四隅が第3層11cの段差部分に接するよう配置される。
この水晶基板12の長短辺に沿った隙間が、ヒーターIC14で温めた空気を対流させ、パッケージ内で均等に熱を効果的に伝達できるものとなる。
TCXO13は、水晶片を容器内に収納して、発振回路と温度補償回路を備え、周囲温度の変化による周波数の変化量を少なくしたものである。尚、当該容器の底面四隅に電極が形成されている。
また、TCXO13の代わりに、水晶振動子を水晶基板12に搭載してもよい。この場合は、波形成型IC15が配置されるセラミックベース11の第2層11b上に発振回路からなる発振用ICが設置されることになる。尚、波形成型IC15と発振用ICは一体化してもよい。
発熱素子のヒーターIC14は、TCXO13の表面全体を覆うように固定されており、ワイヤーボンディングのワイヤー18aにより第4層11dに接続している。
ヒーターIC14が、TCXO13の表面全体を覆うように形成されているので、TCXO13を均一に温めることができ、効率的である。
波形成型IC15は、矩形波を出力する回路(波形成型回路)となるもので、セラミックベース11の第2層11b上に設置されている。
波形成型IC15は、第2層11b上の配線にワイヤーボンディングのワイヤー18bで接続している。
尚、本発振器において、波形成型IC15は必須な構成ではなく、設けられない場合もある。
コンデンサ16は、第2層11b上に設置される電子部品である。
[リッド17]
リッド17は、パッケージの蓋となる部分で、第6層11f上に形成されえたシールリング11gに接着固定される。尚、図2では、第6層11fを図示しているが、その部分は、リッド17が搭載される部分であり、実際は図1に示すように、シールリング11gが形成されるものである。
TCXO13を搭載する基板をガラスエポキシ樹脂基板とせず、水晶基板12としたのも、耐熱性を考慮してのことである。
つまり、従来の発振器のように複雑な構成では、小型化と周波数温度特性及び温度スロープ特性の改善の両方を実現するのは困難であるが、本発振器では、両方を実現するものである。以下、特性の改善について説明する。
本発振器の周波数温度特性について図4を参照しながら説明する。図4は、周波数温度特性を示す図である。
図4は、温度(Temperature(℃))に対する周波数変化率(ΔF/F(ppm))を示すもので、従来のTCXOでは変動が大きいが、本発振器では温度に対して周波数変化率は、0~0.1ppmの間で安定している。
次に、本発振器の温度スロープ特性について図5を参照しながら説明する。図5は、温度スロープ特性を示す図である。
図5は、温度(Temperature(℃))に対する温度スロープ(Temp Slope(ppb/deg.C))を示すもので、従来のTCXOでは不安定に上下動して変動が大きいが、本発振器では温度に対して温度スロープは、0ppb/deg.Cを中心に安定している。
本発振器によれば、セラミックベース11のパッケージ内を水晶基板12で上下に仕切り、水晶基板12の上にTCXO13を搭載し、更にTCXO13の全体を覆うように発熱素子のヒーターIC14を設置し、水晶基板12の下側でパッケージ内側の第2層11bの平面上に波形成型用IC15とコンデンサ16を設置し、パッケージの上部をリッド17で蓋をした構成としているので、小型化に対応して簡易な構成で発熱効率を高め、熱を逃がさないようにして、周波数温度特性、温度スロープ特性を向上させることができる効果がある。
Claims (6)
- 恒温槽付水晶発振器であって、
凹形状で、内側の側面が階段状となっているセラミックのパッケージと、
前記パッケージ内を上下で仕切る水晶基板と、
前記水晶基板に搭載される温度補償型水晶発振器と、
前記温度補償型水晶発振器の上面を覆うように設けられた発熱素子と、
前記水晶基板の下側で、前記パッケージの内側平面に設けられた電子部品と、
前記パッケージの上部を覆うリッドと、を有することを特徴とする恒温槽付水晶発振器。 - パッケージの内側の側面には、水晶基板を搭載する階段状の段差部分が形成されていることを特徴とする請求項1記載の恒温槽付水晶発振器。
- 水晶基板には、温度補償型水晶発振器に接続する電極パターンが形成され、
前記電極パターンが、前記水晶基板の端辺で導電性接着剤によりパッケージの段差部分に固定されることを特徴とする請求項2記載の恒温槽付水晶発振器。 - 発熱素子は、ヒーターICであり、ワイヤーボンディングでパッケージに接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の恒温槽付水晶発振器。
- 電子部品は、コンデンサであり、パッケージの内側平面には前記コンデンサが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の恒温槽付水晶発振器。
- 温度補償型水晶発振器の代わりに、水晶振動子、パッケージ水晶発振器又は電圧制御水晶発振器を用いたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の恒温槽付水晶発振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020138951A JP7424941B2 (ja) | 2020-08-19 | 2020-08-19 | 恒温槽付水晶発振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020138951A JP7424941B2 (ja) | 2020-08-19 | 2020-08-19 | 恒温槽付水晶発振器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022034972A JP2022034972A (ja) | 2022-03-04 |
JP7424941B2 true JP7424941B2 (ja) | 2024-01-30 |
Family
ID=80443191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020138951A Active JP7424941B2 (ja) | 2020-08-19 | 2020-08-19 | 恒温槽付水晶発振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7424941B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7505564B2 (ja) | 2020-09-07 | 2024-06-25 | 株式会社大真空 | 恒温槽型圧電発振器 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6501340B1 (en) | 2002-02-11 | 2002-12-31 | Acr Electronics, Inc. | Oscillator with frequency stabilizing circuit and method of constructing same |
JP2009302701A (ja) | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 恒温型の水晶デバイス |
WO2009157208A1 (ja) | 2008-06-27 | 2009-12-30 | 三洋電機株式会社 | 回路モジュールおよびその製造方法、ならびに携帯機器 |
JP2010213280A (ja) | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Micro Crystal Ag | 熱的に制御された圧電共振子を含む発振子デバイス |
JP2015177413A (ja) | 2014-03-17 | 2015-10-05 | 株式会社大真空 | 圧電発振器 |
US20160285460A1 (en) | 2015-03-27 | 2016-09-29 | Txc Corporation | Oven controlled crystal oscillator using embedded heating device package |
JP2016187154A (ja) | 2015-03-27 | 2016-10-27 | セイコーエプソン株式会社 | 発振器、電子機器及び移動体 |
-
2020
- 2020-08-19 JP JP2020138951A patent/JP7424941B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6501340B1 (en) | 2002-02-11 | 2002-12-31 | Acr Electronics, Inc. | Oscillator with frequency stabilizing circuit and method of constructing same |
JP2009302701A (ja) | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 恒温型の水晶デバイス |
WO2009157208A1 (ja) | 2008-06-27 | 2009-12-30 | 三洋電機株式会社 | 回路モジュールおよびその製造方法、ならびに携帯機器 |
JP2010213280A (ja) | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Micro Crystal Ag | 熱的に制御された圧電共振子を含む発振子デバイス |
JP2015177413A (ja) | 2014-03-17 | 2015-10-05 | 株式会社大真空 | 圧電発振器 |
US20160285460A1 (en) | 2015-03-27 | 2016-09-29 | Txc Corporation | Oven controlled crystal oscillator using embedded heating device package |
JP2016187154A (ja) | 2015-03-27 | 2016-10-27 | セイコーエプソン株式会社 | 発振器、電子機器及び移動体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2022034972A (ja) | 2022-03-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4354347B2 (ja) | 水晶発振器 | |
JP5351082B2 (ja) | 熱的に制御された圧電共振子を含む発振子デバイス | |
US8035454B2 (en) | Oscillator device comprising a thermally-controlled piezoelectric resonator | |
JP6662057B2 (ja) | 圧電発振器 | |
JP5159552B2 (ja) | 水晶発振器 | |
JP7424941B2 (ja) | 恒温槽付水晶発振器 | |
JP2004228895A (ja) | 圧電発振器と、その製造方法 | |
JP4803758B2 (ja) | 発振装置 | |
JP7492882B2 (ja) | 恒温槽付水晶発振器 | |
JP2015177413A (ja) | 圧電発振器 | |
JP2010187060A (ja) | 恒温型圧電発振器 | |
JP2022034973A (ja) | 恒温槽付水晶発振器 | |
JP2008141347A (ja) | 温度補償型発振器 | |
JP2017130862A (ja) | 圧電発振器 | |
JP2003224422A (ja) | 温度保持機能を有する圧電振動子と同機能を有する圧電発振器 | |
KR101469005B1 (ko) | 수정디바이스 및 그 제조 방법 | |
JP2005223873A (ja) | 発振器パッケージ構造とそのデバイス実装方法 | |
US11929709B2 (en) | Oven-controlled crystal oscillator | |
US20240305269A1 (en) | Piezoelectric resonator device | |
JP7435132B2 (ja) | 圧電発振器 | |
JP7238265B2 (ja) | 圧電振動デバイス | |
JP2004363839A (ja) | 圧電振動子とこれを用いた圧電発振器 | |
JPH07135421A (ja) | 水晶発振器 | |
JP2020115688A (ja) | 圧電発振器 | |
KR20170109805A (ko) | 압전 소자용 써미스터 및 이를 포함하는 압전 소자 패키지 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230320 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20231221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240117 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7424941 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |