JP7422313B2 - ラインビーム走査光学系およびレーザレーダ - Google Patents

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Description

本発明は、一方向に長いラインビームを生成してその短辺方向に前記ラインビームを走査させるラインビーム走査光学系、および、当該ラインビーム走査光学系を用いて物体を検出するレーザレーダに関する。
従来、レーザ光を用いて物体を検出するレーザレーダが種々の分野で開発されている。たとえば、車載用のレーザレーダでは、車両前方からレーザ光が投射され、その反射光の有無に基づいて、車両前方に車両等の物体が存在するか否かが判別される。また、レーザ光の投射タイミングと反射光の受光タイミングとに基づいて、物体までの距離が計測される。
以下の特許文献1、2には、ライン状のビームをスキャンさせて車両前方の障害物を検出する装置が開示されている。
特開平5-205199号公報 特開2017-150990号公報
上記構成のレーザレーダにおいて、より長距離および広角で物体を検出する場合、光源の発光パワーを高める必要がある。このための方法として、複数のレーザ光源を並べて配置する方法が用いられ得る。しかしながら、この方法では、隣り合うレーザ光源の間にギャップが存在するため、各レーザ光源から出射されたレーザ光がラインビーム上で分離することが起こり得る。この場合、ラインビームの強度分布が不均一となり、物体を安定的に検出できない虞がある。
かかる課題に鑑み、本発明は、ラインビームの照射光量を高めつつ、ラインビームの長辺方向における強度分布を均一化することが可能なラインビーム走査光学系およびレーザレーダを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、一方向に長いラインビームを生成してその短辺方向に前記ラインビームを走査させるラインビーム走査光学系に関する。この態様に係るラインビーム走査光学系は、前記ラインビームの長辺に対応する方向に並べて配置された複数のレーザ光源と、前記複数のレーザ光源から出射されたレーザ光が入射するミラーを変位させて前記短辺方向に前記ラインビームを偏向させる光偏向器と、前記複数のレーザ光源から出射された前記レーザ光を前記レーザ光源の並び方向に垂直な方向において略平行光に収束させて前記ミラーに入射させる第1のシリンドリカルレンズと、前記複数のレーザ光源から出射された前記レーザ光を前記レーザ光源の並び方向に集光して前記ミラーに入射させる第2のシリンドリカルレンズと、を備える。ここで、前記複数のレーザ光源は、前記ラインビームの長辺方向における強度分布が均一化されるように、前記第2のシリンドリカルレンズの前記レーザ光源側の焦点位置から外れた位置に配置される。
本態様に係るラインビーム走査光学系によれば、複数のレーザ光源が用いられるため、目標領域に対するレーザ光の照射光量を高めることができる。また、複数のレーザ光源が、第2のシリンドリカルレンズのレーザ光源側の焦点位置から外れた位置に配置されるため、第2のシリンドリカルレンズを透過した各レーザ光は、レーザ光源の並び方向に広がって、互いに重なり合う。これにより、ラインビームの長辺方向における強度分布を均一化することができる。
本発明の第2の態様は、レーザレーダに関する。この態様に係るレーザレーダは、上記第1の態様に係るラインビーム走査光学系と、前記ラインビーム走査光学系から投射されたレーザ光の物体からの反射光を受光する受光光学系と、を備える。
本態様に係るレーザレーダによれば、第1の態様に係るラインビーム走査光学系を備えるため、ラインビームの照射光量を高めることができ、かつ、長辺方向におけるラインビームの強度分布を均一化できる。よって、より長距離かつ広角に物体を検出でき、また、ラインビーム上の全ての位置において安定的に物体を検出することができる。
本発明の第3の態様は、一方向に長いラインビームを生成してその短辺方向に前記ラインビームを走査させるラインビーム走査光学系に関する。この態様に係るラインビーム走査光学系は、前記ラインビームの長辺に対応する方向に並べて配置された複数のレーザ光源と、前記複数のレーザ光源から出射されたレーザ光が入射するミラーを変位させて前記短辺方向に前記ラインビームを偏向させる光偏向器と、前記複数のレーザ光源から出射された前記レーザ光を前記レーザ光源の並び方向に垂直な方向において略平行光に収束させて前記ミラーに入射させる第1のシリンドリカルレンズと、前記複数のレーザ光源からそれぞれ出射された複数の前記レーザ光が互いに接近するよう前記複数のレーザ光を前記レーザ光源の並び方向に集光して前記ミラーに入射させる第2のシリンドリカルレンズと、を備える。ここで、前記ミラーは、一方向に長い形状を有し、前記形状の長手方向が前記並び方向に対応する方向に平行となるように、前記第2のシリンドリカルレンズの焦点位置付近に配置されている。
本態様に係るラインビーム走査光学系によれば、複数のレーザ光源が用いられるため、上記第1の態様と同様、目標領域に対するレーザ光の照射光量を高めることができる。ここで、上記の光学系に対し複数のレーザ光源が並べて配置される場合、各レーザ光を集光して生成されるビームの形状は、ミラー上において、レーザ光源の並び方向に対応する方向に長い形状となる。この点、本態様に係るラインビーム走査光学系では、上記のように、ミラーの形状が、レーザ光源の並び方向に対応する方向に長い形状となっているため、ビームが入射しない無駄な領域がミラーに生じることを抑制でき、より小さい面積のミラーで適正にビームを受けることができる。よって、ミラーの重量を減少させることができ、安定的かつ円滑にビームを偏向させることができる。
以上のとおり、本発明によれば、ラインビームの照射光量を高めつつ、ラインビームの長辺方向における強度分布を均一化することが可能なラインビーム走査光学系およびレーザレーダを提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1(a)は、実施形態に係るレーザレーダの光学系および回路部の構成を示す図である。図1(b)は、実施形態に係るラインビーム走査光学系の構成を示す斜視図である。 図2(a)、(b)は、それぞれ、実施形態に係るレーザ光源の構成を示す斜視図、図2(c)は、実施形態に係るレーザレーダの光源アレイの構成を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係る、レーザレーダのレーザ光の出射状態と、目標領域におけるラインビームの状態とを模式的に示す図である。 図4(a)は、比較例に係る、レーザ光源の配置と各レーザ光の状態を模式的に示す図である。図4(b)は、実施形態に係る、レーザ光源の配置と各レーザ光の状態を模式的に示す図である。 図5(a)は、実施形態に係る、シリンドリカルレンズの作用を示す図である。図5(b)は、実施形態に係る、角度ピッチを半値全幅の2倍に設定した場合のラインビームの角度幅方向における強度分布を示すグラフである。 図6(a)は、実施形態に係る、角度ピッチを1/e全幅と同じに設定した場合のラインビームの角度幅方向における強度分布を示すグラフである。図6(b)は、実施形態に係る、角度ピッチを半値全幅と同じに設定した場合のラインビームの角度幅方向における強度分布を示すグラフである。図6(c)は、実施形態に係る、角度ピッチを1/e全幅と同じに設定した場合のラインビームの角度幅方向における強度分布を示すグラフである。 図7(a)、(b)は、それぞれ、変更例1に係るレーザ光源の構成を示す斜視図、図7(c)は、変更例1に係るレーザレーダの光源アレイの構成を示す斜視図である。 図8(a)は、変更例1に係る、上下に並ぶ3つのレーザ光源からそれぞれ出射されたレーザ光の進行方向を模式的に示す図である。図8(b)は、実施形態に係る、レーザ光源から出射されたレーザ光のファスト軸方向の広がりを模式的に示す図である。 図9(a)は、実施形態に係る、光偏向器の構成を示す斜視図である。図9(b)は、実施形態に係る、ミラーに入射するビームとミラーの関係を模式的に示す図である。 図10(a)は、変更例2に係る、光偏向器の構成を示す斜視図である。図10(b)は、変更例2に係る、ミラーに入射するビームとミラーの関係を模式的に示す図である。 図11は、変更例3に係る、シリンドリカルレンズの作用を示す図である。
ただし、図面はもっぱら説明のためのものであって、この発明の範囲を限定するものではない。
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。便宜上、各図には、互いに直交するX、Y、Z軸が付記されている。X軸方向およびY軸方向は、それぞれ、ラインビームの長辺方向および短辺方向であり、Z軸正方向は、ラインビームの投射方向である。
図1(a)は、レーザレーダ1の光学系および回路部の構成を示す図である。図1(b)は、ラインビーム走査光学系10の構成を示す斜視図である。
レーザレーダ1は、光学系の構成として、ラインビーム走査光学系10と、受光光学系20とを備える。ラインビーム走査光学系10は、一方向(X軸方向)に長いラインビームB10を生成してその短辺方向(Y軸方向)にラインビームB10を走査させる。受光光学系20は、ラインビーム走査光学系10から投射されたレーザ光の物体からの反射光を受光する。
ラインビーム走査光学系10は、光源アレイ11と、ファスト軸シリンドリカルレンズ12と、スロー軸シリンドリカルレンズ13と、光偏向器14と、を備える。また、受光光学系20は、受光レンズ21と、受光素子22と、を備える。
光源アレイ11は、複数のレーザ光源11aが集積されて構成される。レーザ光源11aは、所定波長のレーザ光を出射する。レーザ光源11aは、端面発光型のレーザダイオードである。レーザ光源11aが、面発光型のレーザ光源であってもよい。本実施形態では、レーザレーダ1が車両に搭載されることが想定されている。このため、各レーザ光源11aの出射波長は、赤外の波長帯域(たとえば905nm)に設定される。レーザレーダ1の使用態様に応じて、レーザ光源11aの出射波長は、適宜変更され得る。
図2(a)、(b)は、それぞれ、レーザ光源11aの構成を示す斜視図、図2(c)は、光源アレイ11の構成を示す斜視図である。
図2(a)に示すように、レーザ光源11aは、活性層111がN型クラッド層112とP型クラッド層113に挟まれた構造となっている。N型クラッド層112は、N型基板114に積層される。また、P型クラッド層113にコンタクト層115が積層される。電極116に電流が印加されることにより、発光領域117からレーザ光がY軸正方向に出射される。一般に、発光領域117は、活性層111に平行な方向の幅W1が、活性層111に垂直な方向の幅W2よりも広くなっている。
発光領域117の短辺方向の軸、すなわち、活性層111に垂直な方向(Z軸方向)の軸は、ファスト軸と称され、発光領域117の長辺方向の軸、すなわち、活性層111に平行な方向(X軸方向)の軸は、スロー軸と称される。図2(b)において、118aはファスト軸を示し、118bはスロー軸を示している。発光領域117から出射されたレーザ光は、スロー軸方向よりもファスト軸方向の広がり角が大きい。このため、ビームB20の形状は、図2(b)に示すように、ファスト軸方向に長い楕円形状となる。
図2(c)に示すように、複数のレーザ光源11aがスロー軸に沿って並ぶようにベース120に設置されて、光源アレイ11が構成されている。したがって、各レーザ光源11aの発光領域117は、スロー軸方向に1列に並んでいる。ここで、各レーザ光源11aは、発光領域117のファスト軸118aが、図1(a)、(b)に示したラインビームB10の短辺方向に対応する方向に平行となるように配置されている。光源アレイ11を構成する複数のレーザ光源11aは、個体差はあるものの、全てが仕様書で示される一定範囲内に分布する出射特性を有する。
なお、図2(c)では、複数のレーザ光源11aが互いに隣接してベース120に設置されることにより光源アレイ11が構成されているが、複数の発光領域117がスロー軸方向に並ぶように形成された1つの半導体発光素子がベース120に設置されてもよい。この場合、当該半導体発光素子のうち、各発光領域117からレーザ光を出射させる構造部分が、それぞれ、レーザ光源11aに対応する。
図1(a)、(b)に戻って、ファスト軸シリンドリカルレンズ12は、光源アレイ11の各レーザ光源11aから出射されたレーザ光をファスト軸方向に収束させて、ファスト軸方向のレーザ光の広がりを略平行な状態に調整する。すなわち、ファスト軸シリンドリカルレンズ12は、光源アレイ11の各レーザ光源11aから出射されたレーザ光を、ファスト軸方向のみに平行光化する作用を有する。スロー軸シリンドリカルレンズ13は、光源アレイ11の各レーザ光源11aから出射されたレーザ光をスロー軸方向に集光させる。
ファスト軸シリンドリカルレンズ12は、Y-Z平面に平行な方向のみに湾曲するレンズ面12aを有する。レンズ面12aの母線は、X軸に平行である。ファスト軸シリンドリカルレンズ12に入射する各レーザ光のファスト軸は、レンズ面12aの母線に垂直である。各レーザ光は、X軸方向に並んでファスト軸シリンドリカルレンズ12に入射する。各レーザ光は、レンズ面12aでファスト軸方向(Z軸方向)に収束作用を受けて、ファスト軸方向に平行光化される。
スロー軸シリンドリカルレンズ13は、X-Y平面に平行な方向のみに湾曲するレンズ面13aを有する。レンズ面13aの母線は、Z軸に平行である。レンズ面12a、13aの各母線は、互いに垂直である。
各レーザ光源11aから出射されたレーザ光は、スロー軸シリンドリカルレンズ13によってスロー軸方向に集光されて、光偏向器14のミラー14aに入射する。光偏向器14は、たとえば、圧電アクチュエータや静電アクチュエータ等を用いたMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーである。ミラー14aは、誘電体多層膜や金属膜等によって反射率が高められている。ミラー14aは、スロー軸シリンドリカルレンズ13のY軸正側の焦点距離付近の位置に配置されている。ミラー14aは、X軸に平行な回転軸R1について回動するように駆動される。ミラー14aは、たとえば、直径3mm程度の円形の形状を有する。
各レーザ光源11aからのレーザ光の集まりによってビームが構成される。ビームは、スロー軸シリンドリカルレンズ13によってX軸方向のみに集光されるため、ミラー14aで反射された後のビームは、X軸方向のみに広がる。こうして、X軸方向に広がるラインビームB10が生成される。
ラインビームB10は、たとえば、長辺方向の広がり角が全角10°以上であり、短辺方向の広がり角が全角1°以下である。レーザレーダ1が車載用である場合、ラインビームB10は、長辺方向の広がり角は、全角60°以上に設定されることが好ましい。
光偏向器14は、ミラー駆動回路33からの駆動信号によりミラー14aを駆動して、ミラー14aから反射したビームをY軸方向に走査させる。これにより、ラインビームB10が短手方向(Y軸方向)に走査される。図1(a)、(b)の構成では、ミラー14aが中立位置にある状態において、ミラー14aが、レーザ光源11aの出射光軸に対して45°傾いているが、レーザ光源11aの出射光軸に対するミラー14aの傾き角は、これに限られるものではない。ミラー14aの傾き角は、ラインビーム走査光学系10のレイアウトに応じて適宜変更され得る。
図3は、レーザレーダ1のレーザ光の出射状態と、目標領域におけるラインビームB10の状態とを模式的に示す図である。図3の上段には、投射方向(Z軸正方向)に見たときのラインビームB10の断面形状が模式的に示されている。
図3に示すように、本実施形態では、レーザレーダ1が車両200の前側に搭載され、車両200の前方にラインビームB10が投射される。ラインビームB10の長辺方向の広がり角θ11は、たとえば90°である。また、物体検出が可能な距離D11の上限は、たとえば、250m程度である。図3では、便宜上、広がり角θ11が実際よりも小さく表現されている。
図1(a)、(b)に示したように、複数のレーザ光源11aが一方向に並んで配置されているため、各レーザ光源11aから出射されたレーザ光は、図3のラインL1に沿って並ぶように投射される。このように、各レーザ光源11aから出射されたレーザ光が合成されることにより、ラインビームB10が構成される。
図1(a)に戻り、目標領域から反射したラインビームB10の反射光は、受光レンズ21によって、受光素子22の受光面に集光される。受光素子22は、たとえば、イメージセンサである。受光素子22は、たとえば、長方形の受光面を有し、受光面の長辺がX軸に平行となるように配置される。受光素子22の受光面の長辺方向は、目標領域におけるラインビームB10の長辺方向に対応する。ラインビームB10の反射光は、受光面の長辺方向に沿って延びるように、受光レンズ21によって、受光素子22の受光面に結像される。
ここで、受光面のX軸方向の画素位置は、目標領域におけるX軸方向の位置に対応する。また、受光面のY軸方向の画素位置は、目標領域におけるY軸方向の位置に対応する。したがって、受光信号が生じた画素の位置により、目標領域のX軸方向およびY軸方向のどの位置に物体が存在するかを検出できる。
受光素子22としてX軸方向に画素が並ぶライセンサが用いられてもよい。この場合は、ラインビームの動きに同期して、検出対象となる物体のY位置が特定される。
レーザレーダ1は、回路部の構成として、コントローラ31と、レーザ駆動回路32と、ミラー駆動回路33と、信号処理回路34と、を備える。
コントローラ31は、CPU(CentralProcessing Unit)等の演算処理回路や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を備え、予め設定されたプログラムに従って各部を制御する。レーザ駆動回路32は、コントローラ31からの制御に応じて光源アレイ11の各レーザ光源11aをパルス発光させる。レーザ駆動回路32は、各レーザ光源11aを同時にパルス発光させてもよく、所定の時間差をもって順番に各レーザ光源11aをパルス発光させてもよい。
ミラー駆動回路33は、コントローラ31からの制御に応じて光偏向器14を駆動する。光偏向器14は、ミラー14aを回転軸R1について回動させて、ラインビームB10の短辺方向にラインビームB10を走査させる。
信号処理回路34は、受光素子22の各画素の受光信号をコントローラ31に出力する。上記のように、コントローラ31は、受光信号が生じた画素の位置により、目標領域のX軸方向のどの位置に物体が存在するかを検出できる。また、コントローラ31は、光源アレイ11をパルス発光させたタイミングと、受光素子22が目標領域からの反射光を受光したタイミング、すなわち、受光素子22から受光信号を受信したタイミングとの時間差に基づいて、目標領域に存在する物体までの距離を取得する。
こうして、コントローラ31は、光源アレイ11をパルス発光させつつ、光偏向器14によりラインビームB10を走査させることにより、目標領域における物体の有無を検出し、さらに、物体の位置および物体までの距離を計測する。これらの測定結果は、随時、車両側の制御部に送信される。
次に、ラインビーム走査光学系10の設定方法を説明する。
図4(a)は、比較例に係る、レーザ光源11aの配置と各レーザ光の状態を模式的に示す図である。図4(b)は、実施形態に係る、レーザ光源11aの配置と各レーザ光の状態を模式的に示す図である。
図4(a)、(b)には、中央のレーザ光源11aと両端のレーザ光源11aが示されている。図4(a)、(b)において、Fp1は、スロー軸シリンドリカルレンズ13のレーザ光源11a側の焦点位置(以下、「前側焦点位置」という)であり、Fp2は、スロー軸シリンドリカルレンズ13の光偏向器14側の焦点位置(以下、「後側焦点位置」という)である。
図4(a)に示すように、比較例では、レーザ光源11aの出射端面が前側焦点位置Fp1に一致するように、光源アレイ11が配置されている。この場合、各レーザ光源11aから出射されたレーザ光は、スロー軸シリンドリカルレンズ13によって後側焦点位置Fp2付近に集光された後、互いに離れる方向に進む。このとき、各レーザ光は、スロー軸シリンドリカルレンズ13によって平行光に近い収束状態に変換される。このため、各レーザ光が互いに分離し、その結果、長辺方向におけるラインビームB10の強度分布が、大きく振幅するようになる。
これに対し、実施形態では、図4(b)に示すように、レーザ光源11aの出射端面が前側焦点位置Fp1から外れるように、光源アレイ11が配置されている。ここでは、レーザ光源11aの出射端面が、前側焦点位置Fp1よりもスロー軸シリンドリカルレンズ13から離れた位置に配置されている。この場合も、各レーザ光源11aから出射されたレーザ光は、スロー軸シリンドリカルレンズ13によって後側焦点位置Fp2付近に集光された後、互いに離れる方向に進む。しかし、実施形態では、レーザ光源11aの出射端面が前側焦点位置Fp1から外れているため、各レーザ光は、スロー軸シリンドリカルレンズ13によって1つの焦線に収束された後、X-Y平面に平行に広がるようになる。このため、各レーザ光が互いに重なり合い、その結果、長辺方向におけるラインビームB10の強度分布が均一化される。
さらに、本実施形態では、以下のように、スロー軸シリンドリカルレンズ13を透過したレーザ光間の角度ピッチが一定となるように、スロー軸シリンドリカルレンズ13が設計されている。
図5(a)は、スロー軸シリンドリカルレンズ13の作用を示す図である。
図5(a)において、各レーザ光源11aから伸びる直線は、各レーザ光源11aから出射されたレーザ光の中心軸を示している。また、θpは、各レーザ光源11aから出射されたレーザ光間の角度ピッチである。角度ピッチθpは、隣り合うレーザ光の中心軸間の角度方向におけるピッチである。図5(a)では、便宜上、ミラー14aによって反射されたレーザ光の中心軸が、スロー軸シリンドリカルレンズ13の母線に垂直な平面に含まれるように折り曲げられて図示されている。
スロー軸シリンドリカルレンズ13は、角度ピッチθpが一定となるように、レンズ面13aの曲率が調整されている。すなわち、レンズ面13aは、曲率が一定ではなく、周方向に曲率が変化している。ここでは、スロー軸シリンドリカルレンズ13の入射面にレンズ面13aが形成されたが、スロー軸シリンドリカルレンズ13の出射面にレンズ面が形成されてもよく、あるいは、スロー軸シリンドリカルレンズ13の入射面と出射面の両方にレンズ面が形成されてもよい。これらの場合も、角度ピッチθpが一定となるように、スロー軸シリンドリカルレンズ13のレンズ面の曲率が調整される。
なお、ファスト軸シリンドリカルレンズ12のレンズ面12aは、レーザ光をファスト軸方向に略平行光にするように、曲率が調整されている。レンズ面12aは、曲率が一定ではなく、周方向に曲率が変化している。
光偏向器14のミラー14aは、後側焦点位置Fp2付近に配置される。ミラー14aの配置位置は、必ずしも、後側焦点位置Fp2に一致せずともよく、スロー軸シリンドリカルレンズ13によって集光されたビーム(全レーザ光の束)を受けることが可能な範囲W10に、ミラー14aが配置されればよい。
さらに、本実施形態では、以下のように、ラインビームB10の長辺方向における強度分布が均一化されるように、角度ピッチθpと、スロー軸シリンドリカルレンズ13を透過した後の各レーザ光の広がり角(光源アレイ11におけるレーザ光源11aの並び方向に対応する方向の広がり角)との関係が調整される。
図5(b)は、角度ピッチθpを、各レーザ光のスロー軸シリンドリカルレンズ13を透過した後の半値全幅に対応する範囲の広がり角θhの2倍に設定した場合のラインビームB10の角度幅方向における強度分布を示すグラフ(シミュレーション結果)である。
図5(b)において、横軸は、ラインビームB10の長辺方向の中央位置を基準にしたときの長辺方向における角度であり、縦軸は、光強度である。縦軸は、各レーザ光のピーク強度(極大値)を1として規格化されている。ここでは、9つのレーザ光源11aが光源アレイ11に配置されている。中央のレーザ光源11aから出射されたレーザ光の中心軸の位置が、横軸の0°の位置に対応する。図5(b)中の破線は、各レーザ光源11aから出射されたレーザ光の強度分布を示し、実線は、各レーザ光を統合したラインビームB10の強度分布を示している。
ここで、角度ピッチθpと広がり角θhとの関係は、スロー軸方向におけるレーザ光源11a間の間隔や光源アレイのレーザ光源数、スロー軸シリンドリカルレンズ13の焦点距離、非球面形状、および前側焦点位置Fp1とレーザ光源11aとの間の距離によって調整できる。
図5(b)に示すように、角度ピッチθpを半値全幅の広がり角θhの2倍に設定した場合、角度幅方向におけるラインビームB10の強度分布が大きく振幅する。この場合、ラインビームB10の光強度の極小値は、極大値の20%未満となっている。このため、極小値付近の角度範囲では、十分な照度が得られず、物体の検出精度が低下することが想定され得る。
図6(a)は、角度ピッチθpを、各レーザ光の1/e値全幅に対応する範囲の広がり角θeと同じに設定した場合のラインビームB10の角度幅方向における強度分布を示すグラフ(シミュレーション結果)である。図6(a)の縦軸と横軸は、図5(b)と同様である。
図6(a)に示すように、角度ピッチθpを1/e値全幅の広がり角θeと同じに設定した場合、角度幅方向におけるラインビームB10の強度分布の振幅は、図5(b)の場合に比べて小さくなる。しかし、この場合も、ラインビームB10の光強度の極小値は、極大値の30%程度に過ぎず、極小値付近の角度範囲では、十分な照度が得られない。このため、この条件によっても、極小値付近の角度範囲では、物体の検出精度が低下することが想定され得る。
図6(b)は、角度ピッチθpを、各レーザ光の半値全幅に対応する範囲の広がり角θhと同じに設定した場合のラインビームB10の角度幅方向における強度分布を示すグラフ(シミュレーション結果)である。図6(b)の縦軸と横軸は、図5(b)と同様である。
図6(b)に示すように、角度ピッチθpを半値全幅の広がり角θhと同じに設定した場合、角度幅方向におけるラインビームB10の強度分布の振幅は、図5(b)の場合に比べて顕著に小さくなっている。また、ラインビームB10の光強度の極小値は、光強度の極大値の90%程度まで高められている。さらに、ラインビームB10の光強度の極小値は、破線で示す各レーザ光のピーク強度と同程度となっている。このように、角度ピッチθpを、各レーザ光の半値全幅に対応する範囲の広がり角θhと同じに設定した場合は、ラインビームB10の強度分布を、-40°~+40°の角度範囲において均一化できる。よって、この角度範囲よりやや広い-45°~+45°の角度範囲において、物体の検出精度を高めることができる。
図6(c)は、角度ピッチθpを、各レーザ光の半値全幅に対応する範囲の広がり角θhの1/2に設定した場合のラインビームB10の角度幅方向における強度分布を示すグラフ(シミュレーション結果)である。図6(c)の縦軸と横軸は、図5(b)と同様である。
図6(c)に示すように、角度ピッチθpを半値全幅の広がり角θhの1/2に設定した場合、角度幅方向におけるラインビームB10の強度分布は、-30°~+30°の角度範囲において、平坦化される。また、-45°~+45°の角度範囲において、光強度が、各レーザ光のピーク強度を超えている。よって、-45°~+45°の角度範囲において、物体の検出精度を高めることができ、さらに、-30°~+30°の角度範囲において、より精度良く、物体を検出できる。
以上の検証から、角度ピッチθpを各レーザ光の半値全幅に対応する範囲の広がり角θh以下に設定することにより、ラインビームB10の長辺方向における強度分布を均一化できることが分かる。したがって、レーザ光源11aの配置位置は、角度ピッチθpが各レーザ光の半値全幅に対応する範囲の広がり角θh以下となるように、スロー軸方向におけるレーザ光源11a間の間隔およびスロー軸シリンドリカルレンズ13の焦点距離を考慮して、設定すればよい。
なお、図6(b)、(c)を参照して分かるとおり、ラインビームB10の長辺方向の角度幅は、角度ピッチθpを各レーザ光の半値全幅に対して小さくするほど、広くなる。すなわち、図6(b)では、ラインビームB10の長辺方向の角度幅が±50°程度であるのに対し、図6(c)では、ラインビームB10の長辺方向の角度幅が±60°程度に広がっている。このため、ラインビームB10の有効検出範囲の角度幅に応じて、半値全幅の広がり角θhに対する角度ピッチθpの大きさを調整するのが好ましい。たとえば、ラインビームB10の有効検出範囲の角度幅を±45°程度に設定する場合、図6(b)に示したように、角度ピッチθpを各レーザ光の半値全幅に対応する範囲の広がり角θhと同じ程度に設定すればよい。
また、レーザ光源11aをスロー軸シリンドリカルレンズ13から遠ざけるほど、スロー軸シリンドリカルレンズ13に入射する際の各レーザ光のスロー軸方向の幅が広くなるため、両端のレーザ光源11aから出射されたレーザ光がスロー軸シリンドリカルレンズ13の端に掛かりやすくなり、これらレーザ光がスロー軸シリンドリカルレンズ13に取り込まれにくくなる。よって、レーザ光源11aをスロー軸シリンドリカルレンズ13から遠ざける場合は、レーザ光の利用効率が低下しない範囲で、レーザ光源11aの配置位置を設定したり、光源アレイ11の発光領域全幅を最適化するのが好ましいと言える。
以上のシミュレーションでは、個々のレーザ光源からの出射光の遠視野像が理想的なガウシアン分布と仮定したが、実際は、多かれ少なかれガウシアン分布から崩れた強度分布となるため、実際の強度分布に合わせて角度ピッチを修正する必要がある。
<実施形態の効果>
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
複数のレーザ光源11aが用いられるため、目標領域に対するレーザ光の照射光量を高めることができる。また、複数のレーザ光源11aが、スロー軸シリンドリカルレンズ13(第2のシリンドリカルレンズ)のレーザ光源11a側の焦点位置(前側焦点位置Fp1)から外れた位置に配置されるため、スロー軸シリンドリカルレンズ13(第2のシリンドリカルレンズ)を透過した各レーザ光は、レーザ光源11aの並び方向に広がって、互いに重なり合う。これにより、ラインビームB10の長辺方向における強度分布を均一化することができる。よって、より長距離かつ広角に物体を検出でき、また、ラインビームB10上の全ての位置において安定的に物体を検出することができる。
図5(a)を参照して説明したとおり、スロー軸シリンドリカルレンズ13(第2のシリンドリカルレンズ)は、スロー軸シリンドリカルレンズ13(第2のシリンドリカルレンズ)を透過したレーザ光間の角度ピッチθpを均一化するよう構成されている。これにより、角度幅方向におけるラインビームB10の強度分布を円滑に均一化できる。
角度ピッチθpが、各レーザ光源11aから出射されたレーザ光のスロー軸シリンドリカルレンズ13を透過した後の半値全幅に対応する範囲の広がり角θh以下となる位置に、複数のレーザ光源11aが配置される。これにより、図5(b)~図6(c)を参照して説明したとおり、角度幅方向におけるラインビームB10の強度分布を均一化でき、検出対象の角度範囲(有効検出範囲)の全範囲において、物体を精度良く検出できる。
図4(b)および図5(a)に示したとおり、複数のレーザ光源11aは、前側焦点位置Fp1よりもスロー軸シリンドリカルレンズ13(第2のシリンドリカルレンズ)から離れた位置に配置されている。これにより、レーザ光源11aとスロー軸シリンドリカルレンズ13とのギャップを広げることができ、レーザ光源11aとスロー軸シリンドリカルレンズ13との間に円滑に、ファスト軸シリンドリカルレンズ12を配置できる。また、スロー軸シリンドリカルレンズ13を透過した個々のレーザ光源からの光が収束光となることで、それらレーザ光群からなるビームの集光スポットを小さくでき、これにより、光偏向器14のミラー14aのサイズをより小さくできる。
図2(a)~(c)に示したとおり、各レーザ光源11aは、端面発光型の半導体レーザであって、スロー軸方向に並ぶように配置されている。これにより、ビーム品質が高いファスト軸方向をラインビームB10の短辺方向に設定でき、ラインビームB10の短辺方向をより平行光に近づけ、その結果、よりアスペクト比の高いラインビームを形成することができる。
図5(a)に示したとおり、ミラー14aは、スロー軸シリンドリカルレンズ13(第2のシリンドリカルレンズ)の後側焦点位置Fp2付近に配置されている。これにより、スロー軸シリンドリカルレンズ13によって小さく絞られたビームをミラー14aで効率良く受けることができ、ミラー14aのサイズを極めて小さくできる。よって、ミラー14aをレスポンス良く且つ安定的に駆動でき、ラインビームB10を円滑に走査させることができる。
なお、本実施形態では、ラインビームB10を生成するための光学系が、光偏向器14に対してレーザ光源11a側のみに配置されている。これにより、簡易かつ円滑にラインビームB10を生成できる。すなわち、ラインビームB10を生成するための光学部品が、光偏向器14に対してレーザ光源11aから離れた位置(光偏向器14の後段側)にも配置されると、光偏向器14の駆動に応じて、この光学部品に対するビームの入射状態が変化する。このため、この構成では、ビームの入射状態の変化を考慮して、光学部品を精緻に設計する必要がある。これに対し、本実施形態では、ラインビームB10を生成するための光学系が、光偏向器14に対してレーザ光源11a側(前段側)のみに配置されているため、この光学系を構成する部品を簡易に設計できる。また、この光学系として、母線が互いに直交するよう配置された2つのシリンドリカルレンズ(ファスト軸シリンドリカルレンズ12、スロー軸シリンドリカルレンズ13)のみが用いられるため、構成の簡素化および部品点数の削減を図ることができる。
また、本実施形態では、ファスト軸シリンドリカルレンズ12がレーザ光源11aの直後に配置されているため、各レーザ光のファスト軸方向の幅を小さくできる。これにより、ミラー14aのサイズを小さくでき、且つ、ラインビームB10の短辺方向の幅を小さくできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、他に種々の変更が可能である。
<変更例1>
たとえば、上記実施形態では、図2(a)~(c)に示したように、各レーザ光源11aが1つの発光領域117を有したが、各レーザ光源11aがファスト軸方向に複数の発光領域117を備えてもよい。
図7(a)~(c)は、この場合の構成例を示す図である。
この構成例では、図7(a)に示すように、1つのレーザ光源11aに複数の発光領域117がファスト軸方向(Z軸方向)に並ぶように形成されている。N型基板114とコンタクト層115との間に、活性層111、N型クラッド層112およびP型クラッド層113の組が、トンネル接合層119を介して積層されている。これにより、3つの発光領域117が形成されている。
図2(a)の場合と同様、発光領域117は、活性層111に平行な方向の幅W1が、活性層111に垂直な方向の幅W2よりも広くなっている。電極116に駆動電流を印加することで、図7(b)に示すように、3つの発光領域117からそれぞれレーザ光が出射される。ビームB20は、ファスト軸118aに平行な方向の広がり角がスロー軸118bに平行な方向よりも大きくなる。このため、ビームB20は、ファスト軸方向に長い楕円形状となる。
この構成例では、図7(c)に示すように、複数のレーザ光源11aがスロー軸方向に並ぶように配置されて光源アレイ11が構成される。これにより、複数の発光領域117が、スロー軸方向のみならずファスト軸方向にも並ぶように配置される。この場合も複数の発光領域117がスロー軸方向およびファスト軸方向に並ぶように形成された1つの半導体発光素子がベース120に設置されてもよい。
この構成例では、図2(c)の構成に比べて発光領域117の数が増えるため、ラインビームB10の光量を高めることができる。ただし、この構成では、図8(a)に示すように、ファスト軸シリンドリカルレンズ12の光軸に対して、上下の発光領域117の位置がずれるため、これら発光領域117から出射されたレーザ光の中心軸が、ファスト軸シリンドリカルレンズ12によって傾けられる。
ここで、ファスト軸シリンドリカルレンズ12の光軸に対する発光領域117の変位量をd1、ファスト軸シリンドリカルレンズ12の焦点距離をf1とすると、発光領域117から出射されたレーザ光の中心軸の傾き角θ1は、次式で規定され得る。
θ1=tan-1(d1/f1) …(1)
このように、上下の発光領域117から出射されたレーザ光は、中央の発光領域117から出射されたレーザ光に対してファスト軸方向に傾く方向に進むため、上記実施形態に比べて、ラインビームB10の短辺方向が広がってしまう。ここで、ラインビームB10の短辺方向の広がりを抑制するためには、上記式(1)に基づき、ファスト軸方向に並ぶ発光領域117の間隔(変位量d1)をなるべく狭くすることが好ましい。ファスト軸方向に並ぶ発光領域117の間隔は、少なくとも、レーザ光源11a間の間隔よりも小さいことが好ましい。また、ファスト軸シリンドリカルレンズ12の焦点距離は、なるべく長い方が好ましい。これにより、傾き角θ1を小さくでき、ラインビームB10の短辺方向に広がりを抑制できる。
上記のように発光領域がファスト軸方向に並ぶ光源アレイ11に対し、ファスト軸シリンドリカルレンズ12でファスト軸を平行光にした場合、ファスト軸に並んだ発光領域数に応じた本数のラインビームが形成される。この場合は、複数のラインを同時に検出することが可能である。ラインが1本でなければシステム処理上問題となる場合は、ラインの短辺方向の広がり角が犠牲となるが、光源アレイ11の配置位置をファスト軸シリンドリカルレンズ12の焦点位置から少しずらすことで、ラインビームの発散角を広げ、各ラインビームを重ねて一本とすることも可能である。
なお、上記実施形態では、複数のレーザ光源11aが1列のみ配置されているため、図8(b)に示すように、発光領域117から出射されたレーザ光をファスト軸シリンドリカルレンズ12によりファスト軸方向に略平行光化することができる。このため、ラインビームB10の短辺方向広がりを抑制でき、より遠方まで物体を効率的に検出することができる。
<変更例2>
上記実施形態では、図9(a)に示すように、光偏向器14に配置されるミラー14aとして、円形のミラーが用いられ得る。ここでは、光偏向器14がMEMSミラーにより構成されている。この場合、光偏向器14は、平面視において正方形の支持部14bと、支持部14bの周囲を囲む枠部14cと、支持部14bの対向する辺の中間位置において支持部14bと枠部14cとを連結する梁部14dとを備える。支持部14bの上面に、ミラー14aが設置される。支持部14bは、図示しない駆動部によって、2つの梁部14dを軸として回動する。2つの梁部14dを結ぶ軸が、支持部14bおよびミラー14aの回転軸R1となる。ビームは、破線矢印の方向にミラー14aに入射する。
図9(b)は、ミラー14a付近を平面視した図である。上記のように、レーザ光源11aはスロー軸方向に並び、レーザ光源11aからの出射光をレーザ光源11aの直近に配置したファスト軸シリンドリカルレンズ12で平行光化していることから、ミラー14aに入射するビームのビームスポットBS1の形状は、図9(b)に示すように、スロー軸方向に長い形状となる。このため、ミラー14aの形状が円形である場合、ミラー14aには、ビームが入射しない余分な領域が広く生じることになる。
これに対し、本変更例2では、図10(a)、(b)に示すように、一方向に長い形状を有するミラー14eが光偏向器14に設置される。すなわち、長手方向がスロー軸方向(レーザ光源11aの並び方向)に対応する方向に平行となるように、楕円形状のミラー14eが支持部14bに設置される。これにより、図9(a)に示した円形のミラー14aに比べて、ビームが入射しない余分なミラー14eの領域が削減され、且つ、ミラー14eの重量を低減できる。その結果、ミラー14eを一定角度で駆動する際に、ミラー14eの支持部14bで発生する応力を低減でき、より大きな振れ角が実現でき、もしくは、ロバスト性の高いMEMSミラーを実現できる。また、ミラー14eの駆動時に発生する動的撓み(ミラー14eの歪や変形)を小さくすることができる。よって、より安定的に、ラインビームB10を走査させることができる。
なお、ミラー14eの形状は、必ずしも楕円でなくてもよく、一方向に長い形状であればよい。たとえば、ミラー14eの形状が、長円やトラック形状、長方形等であってもよい。上記実施形態においても、ミラー14aの形状は、円形に限らず、正方形等の他の形状であってもよい。
<変更例3>
上記実施形態では、ラインビームB10の角度ピッチθpが一定となるように、スロー軸シリンドリカルレンズ13のレンズ面13aが構成されたが、図11に示すように、投射平面P0におけるレーザ光間の幅ピッチDpが一定となるように、スロー軸シリンドリカルレンズ13が構成されてもよい。投射平面P0は、ラインビームB10の中心を通る軸A0(スロー軸シリンドリカルレンズ13の光軸)に対して垂直な平面である。
この構成では、図5(b)~図6(c)の検証と同様、幅ピッチDpが、各レーザ光源11aから出射されたレーザ光の半値全幅以下となる位置に、複数のレーザ光源11aを配置すればよい。これにより、ラインビームB10の長辺方向における強度分布を均一化でき、投射平面P0における物体を精度良く検出できる。
<他の変更例>
上記実施形態では、レーザ光源11aとして端面発光型のレーザダイオードが用いられたが、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)等の面発光型のレーザ光源が直線状またはマトリクス状に並ぶ光源アレイ11が用いられてもよい。
また、上記実施形態では、レーザ光源11aが、前側焦点位置Fp1に対してスロー軸シリンドリカルレンズ13から離れた位置に配置されたが、前側焦点位置Fp1に対してスロー軸シリンドリカルレンズ13に近づく位置に、レーザ光源11aが配置されてもよい。この場合も、図6(b)、(c)のようにラインビームB10の強度分布が均一化されるように、レーザ光源11aの位置が調整されればよい。
また、上記実施形態では、図3に示したように、水平方向に長いラインビームB10が鉛直方向に走査されたが、鉛直方向に長いラインビームが水平方向に走査されてもよい。この構成では、ラインビームB10の長辺方向の広がり角が小さくて済むが、ラインビームB10の水平方向の振り角が大きくなる。
また、上記実施形態では、光偏向器14としてMEMSミラーを用いたが、光偏向器14として磁気可動ミラーやガルバノミラー等の他の光偏向器を用いてもよい。
また、上記実施形態では、光源アレイ11、ファスト軸シリンドリカルレンズ12、スロー軸シリンドリカルレンズ13および光偏向器14が一方向に並ぶようにラインビーム走査光学系10が構成されたが、ラインビーム走査光学系10のレイアウトはこれに限られるものではない。たとえば、光路の途中にミラーを配置して光路を折り曲げるようにラインビーム走査光学系10が構成されてもよい。また、第1のシリンドリカルレンズが、第2のシリンドリカルレンズの後段側に配置されてもよい。
また、光源アレイ11に配置されるレーザ光源11aの数は、上記実施形態に例示した数に限られるものではない。また、必ずしも複数のレーザ光源11aがユニット化されなくてもよく、複数のレーザ光源が個別に配置されてもよい。
また、上記実施形態では、レーザレーダ1が車両200に搭載されたが、他の移動体にレーザレーダ1が搭載されてもよい。また、レーザレーダ1が移動体以外の器機や設備に搭載されてもよい。また、レーザレーダ1が物体検出の機能のみを備えていてもよい。
また、第1のシリンドリカルレンズと第2のシリンドリカルレンズは一体とし、スロー軸とファスト軸にそれぞれ異なる非球面のトロイダルレンズとして構成してもよい。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 … レーザレーダ
10 … ラインビーム走査光学系
11a … レーザ光源
12 … ファスト軸シリンドリカルレンズ(第1のシリンドリカルレンズ)
13 … スロー軸シリンドリカルレンズ(第2のシリンドリカルレンズ)
14 … 光偏向器
14a、14e … ミラー
20 … 受光光学系
117 … 発光領域
118a … ファスト軸
118b … スロー軸

Claims (12)

  1. 一方向に長いラインビームを生成してその短辺方向に前記ラインビームを走査させるラインビーム走査光学系であって、
    前記ラインビームの長辺に対応する方向に並べて配置された複数のレーザ光源と、
    前記複数のレーザ光源から出射されたレーザ光が入射するミラーを変位させて前記短辺方向に前記ラインビームを偏向させる光偏向器と、
    前記複数のレーザ光源から出射された前記レーザ光を前記レーザ光源の並び方向に垂直な方向において略平行光に収束させて前記ミラーに入射させる第1のシリンドリカルレンズと、
    前記複数のレーザ光源から出射された前記レーザ光を前記レーザ光源の並び方向に集光して前記ミラーに入射させる第2のシリンドリカルレンズと、を備え、
    前記複数のレーザ光源は、前記ラインビームの長辺方向における強度分布が均一化されるように、前記第2のシリンドリカルレンズの前記レーザ光源側の焦点位置から外れた位置に配置される、
    ことを特徴とするラインビーム走査光学系。
  2. 請求項1に記載のラインビーム走査光学系において、
    前記第2のシリンドリカルレンズは、前記第2のシリンドリカルレンズを透過した前記レーザ光間の角度ピッチを均一化する、
    ことを特徴とするラインビーム走査光学系。
  3. 請求項2に記載のラインビーム走査光学系において、
    前記角度ピッチが、前記各レーザ光源から出射された前記レーザ光の前記第2のシリンドリカルレンズを透過した後の半値全幅に対応する範囲の角度以下となる位置に、前記複数のレーザ光源が配置されている、
    ことを特徴とするラインビーム走査光学系。
  4. 請求項1に記載のラインビーム走査光学系において、
    前記第2のシリンドリカルレンズは、前記第2のシリンドリカルレンズを透過した前記レーザ光間の投射平面における幅ピッチを均一化する、
    ことを特徴とするラインビーム走査光学系。
  5. 請求項4に記載のラインビーム走査光学系において、
    前記幅ピッチが、前記各レーザ光源から出射された前記レーザ光の前記第2のシリンドリカルレンズを透過した後の半値全幅以下となる位置に、前記複数のレーザ光源が配置されている、
    ことを特徴とするラインビーム走査光学系。
  6. 請求項1ないし5の何れか一項に記載のラインビーム走査光学系において、
    前記複数のレーザ光源は、前記焦点位置よりも前記第2のシリンドリカルレンズから離れた位置に配置されている、
    ことを特徴とするラインビーム走査光学系。
  7. 請求項1ないし6の何れか一項に記載のラインビーム走査光学系において、
    前記各レーザ光源は、端面発光型の半導体レーザであって、スロー軸方向に並ぶように配置されている、
    ことを特徴とするラインビーム走査光学系。
  8. 請求項1ないし7の何れか一項に記載のラインビーム走査光学系において、
    前記ミラーは、前記第2のシリンドリカルレンズの焦点位置付近に配置されている、
    ことを特徴とするラインビーム走査光学系。
  9. 請求項1ないし8の何れか一項に記載のラインビーム走査光学系において、
    前記各レーザ光源は、前記並び方向に垂直な方向に複数の発光領域を備え、前記発光領域間の間隔が、前記レーザ光源間の間隔より小さい、
    ことを特徴とするラインビーム走査光学系。
  10. 請求項1ないし9の何れか一項に記載のラインビーム走査光学系において、
    前記ミラーは、一方向に長い形状を有し、前記形状の長手方向が前記並び方向に対応する方向に平行となるように配置されている、
    ことを特徴とするラインビーム走査光学系。
  11. 請求項1ないし10の何れか一項に記載のラインビーム走査光学系と、
    前記ラインビーム走査光学系から投射されたレーザ光の物体からの反射光を受光する受光光学系と、を備える、
    ことを特徴とするレーザレーダ。
  12. 一方向に長いラインビームを生成してその短辺方向に前記ラインビームを走査させるラインビーム走査光学系であって、
    前記ラインビームの長辺に対応する方向に並べて配置された複数のレーザ光源と、
    前記複数のレーザ光源から出射されたレーザ光が入射するミラーを変位させて前記短辺方向に前記ラインビームを偏向させる光偏向器と、
    前記複数のレーザ光源から出射された前記レーザ光を前記レーザ光源の並び方向に垂直な方向において略平行光に収束させて前記ミラーに入射させる第1のシリンドリカルレンズと、
    前記複数のレーザ光源からそれぞれ出射された複数の前記レーザ光が互いに接近するよう前記複数のレーザ光を前記レーザ光源の並び方向に集光して前記ミラーに入射させる第2のシリンドリカルレンズと、を備え、
    前記ミラーは、一方向に長い形状を有し、前記形状の長手方向が前記並び方向に対応する方向に平行となるように、前記第2のシリンドリカルレンズの焦点位置付近に配置されている、
    ことを特徴とするラインビーム走査光学系。
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