JP7421433B2 - 流電陽極材の設置方法 - Google Patents

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本発明は、高架道路や橋梁等を構成する鉄筋コンクリート床板や箱桁、地中に埋設されたボックスカルバート等のコンクリート構造物の電気化学的防食工法に用いられる点状陽極方式の流電陽極材の設置方法に関する。
例えば、高架道路や橋梁等を構成する鉄筋コンクリート床板やコンクリート箱桁のウェブ部、地中構造物を構成するボックスカルバート等のように、鉄筋等の鋼材が埋設された厚みのあるコンクリート部を有するコンクリート構造物では、コンクリートの中性化、コンクリートの材料に含まれる塩分、外部からの飛来塩分や凍結防止剤等の影響(塩害)によって内部鋼材が腐食し、コンクリート構造物の劣化を招く場合がある。
このような鉄筋等の鋼材の腐食対策には、鋼材に電流を供給することにより鉄筋等の鋼材(以下、防食対象鋼材という)の腐食を防止する電気化学的防食工法が知られており、電流の供給方式によって外部電源方式と流電(犠牲)陽極方式とに大別される。
外部電源方式は、コンクリート表面又はコンクリート内部にチタン等からなる不溶性陽極を設置し、この不溶性陽極と陰極を成す鉄筋との間に直流電源装置を接続し、鉄筋に不溶性陽極から電流を供給するものであって、電流量を調節でき、長期の防食性にも優れていることから、鉄筋コンクリート構造物の電気化学的防食工法に多く用いられている。
しかし、この種の外部電源方式による電気化学的防食工法は、外部電源装置やその制御装置等を必要とする為、設備費が高価であるとともに、その維持管理費も嵩むという問題があった。
それに対し、流電陽極方式は、防食対象鋼材に比べて酸化還元電位の低い亜鉛、アルミニウム等からなる流電陽極をコンクリート表面部に設置し、この流電陽極と鉄筋との電位差を利用して鉄筋に電流を供給するものであって、発生する電流量は小さいが、十分な防食効果が期待でき、且つ、外部電源等が不要で導入費用や維持管理費用が安価であることから、この方式による防食工法のコンクリート床板、コンクリート箱桁、ボックスカルバート等の各種コンクリート構造物への適用が望まれている。
一方、コンクリート構造物の電気化学的防食構造では、防食対象鋼材が埋設されたコンクリート部に対する陽極の配置によって、面状陽極方式、線状陽極方式及び点状陽極方式に分類される。
面状陽極方式は、シート状又は網状に形成された陽極材をコンクリート部の表面に敷設するものであり、線状陽極方式では、コンクリート部表面に複数の溝を形成し、その溝に線状の陽極材が埋め込まれる(特許文献1参照)。点状陽極方式は、鉄筋量に応じてコンクリートに複数の穴を設け、そこに陽極を挿入した後、当該穴をセメント系の無収縮性モルタル等によって埋め戻し、陽極をコンクリート内に設置する工法である(特許文献2参照)。
さらに、流電陽極方式の電気化学的防食構造では、流電陽極の保護とともに溶解反応の活性化を目的として、流電陽極の周囲をバックフィルと呼ばれるイオン導電体材料で包囲することが行われる場合がある(特許文献3参照)。
特開2008-169462号公報 特開2017-179526号公報 特開2017-128769号公報
面状陽極方式は、陽極材によってコンクリート表面が覆われるので、腐食抑制効果がコンクリートの全面において漏れなく得られることが期待できる。しかし、コンクリート面が見えなくなるため、コンクリート表面側から防食効果を確認することが困難である。さらに、面状陽極方式は、防食対策を必要としない部位をも含めて陽極材によってコンクリート表面が全体的に覆われるため、部分的に防食したい場合に不向きである。線状陽極方式においても面状陽極方式ほどではないものの、やはり線状陽極の埋め込み部分が防食効果確認の際の障害物になる、部分的な防食対策に不向きであるなど、同様な課題がある。また、線状陽極方式は、埋め込んだ線状陽極材同士を導線で電気的に接続する必要があり、その作業に多大な手間を要する。さらに、一般的には面状陽極方式、線状陽極方式ともコンクリート構造物表面全体に対して施されるが、電気防食が必要な領域は偏在していることが多いため、流電陽極材が局部的に溶解してしまい、一部交換が必要な場合であっても広範囲に交換する必要があった。
また、線状陽極方式および点状陽極方式では、陽極材をコンクリート構造物に埋設して防食対象鋼材と電気的に接続するために、防食対象鋼材が露出するまでコンクリートの表面部分を斫り取ることが行われることが多い。しかしながら、コンクリートの斫り作業、斫り取った部分の修復作業などに多大な手間と時間がかかる。また、このような埋設型の点状陽極方式は、流電陽極材をコンクリート構造物の表面に鉛直に挿入埋設することなどによって、コンクリート構造物の表面近くの鉄筋のみならず、それより奥にある鉄筋に対しても防食効果を得られることが期待できるものの、コンクリート構造物に流電陽極材を埋め込むための削孔(以下、「陽極設置穴」と呼ぶ。)をコアドリルなどの大がかりな器具を使ってくり抜く必要がある。
かかる設置方法では、コンクリート構造物に一体の流電陽極材につき一つの陽極設置穴を設ける必要がある。したがって、設置する流電陽極材の数が多くなると、陽極設置穴を削孔する作業負荷が大きくなる。特に、コンクリート構造物の下面などに陽極設置穴を設ける場合には、コアドリルをコンクリート構造物の下面にアンカーなどで固定する必要があるため、アンカーの位置決めおよび打ち込み作業に多大な手間を要し、流電陽極材のトータルの設置作業に長い時間を要していた。
また、コンクリート部の切削量を抑え、流電陽極材の消耗状態の確認や交換を容易化するために、流電陽極をコンクリート構造物の外に配置する構造が本発明者らによって検討されている。流電陽極をコンクリート構造物の外に配置する構造として、板状の流電陽極材を有する電気化学的防食ユニットを、一端部がコンクリート構造物の下面にアンカーで固定された金属製棒材に支持し、流電陽極とコンクリート構造物の鉄筋とを金属製棒材によって導通させる方法が提案されている。この設置方法によれば、点状陽極方式の流電陽極材をコンクリート構造物の外に取り付けることができる。このため、コンクリート構造物の鉄筋と流電陽極との導通をとるために必要な部分だけコンクリート部を削孔すれば済むなど、コンクリート部の切削量をより低く抑えることができる。しかしこの場合も、流電陽極の設置場所一か所につき、施工孔の削孔作業が必要であるため、やはりアンカーの位置決めおよび打ち込み作業に多大な手間を要することに変わりはない。
さらに、従来の工法においては、コアドリルをコンクリート構造物に固定するためのアンカーは仮設備であるため作業終了後は不要となるが、アンカーを撤去するためには費用と手間がかかるためそのまま放置されることが多く、資材の有効活用ができていなかった。
本発明の目的は、流電陽極材をコンクリート構造物の面に固定するために必要なアンカーおよびアンカー設置作業の一部を省くことができ、複数の流電陽極材を規則的に配設するための流電陽極材の設置作業効率を向上することのできる流電陽極材の設置方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る一形態の流電陽極材の設置方法は、
コンクリート構造物の表面に、流電陽極材を埋め込むための複数の陽極設置穴を削孔するにあたり、
前記コンクリート構造物の表面に第1のアンカーボルト(29a)および第2のアンカーボルト(29b)を設置するステップAと、
両端部に前記第1のアンカーボルト(29a)に対応する第1のボルト孔および前記第2のアンカーボルト(29b)に対応する第2のボルト孔を有する治具を、前記第1のアンカーボルト(29a)および前記第2のアンカーボルト(29b)を通じて前記コンクリート構造物の表面に固定するステップBと、
前記第1のボルト孔の中心点および前記第2のボルト孔の中心点とを結んだ直線を底辺とする第1の直角二等辺三角を、前記第1のボルト孔の中心点および前記第2のボルト孔の中心点とで形成する第1の点が削孔中心となるように前記治具に前記コアドリルを装着して第1の陽極設置穴を削孔するステップCと、
前記直線を軸として前記第1の直角二等辺三角に対して線対称をなす第2の直角二等辺三角を、前記第1のボルト孔の中心点および前記第2のボルト孔の中心点との間で形成する第2の点が前記削孔中心となるように前記治具にコアドリルを装着して第2の陽極設置穴を削孔するステップDと、
前記治具を前記コンクリート構造物の表面から一旦取り外した後、前記第1の陽極設置穴および前記第2の陽極設置穴それぞれの底面の中心にアンカーを設置して第3のアンカーボルト(29c)および第4のアンカーボルト(29d)を取り付け、前記第1のボルト孔および前記第2のボルト孔を通じて前記治具を前記第3のアンカーボルト(29c)および前記第4のアンカーボルト(29d)に固定し、前記ステップCおよび前記ステップDにより第3の陽極設置穴および第4の陽極設置穴を削孔するステップEと、
を有する。
本発明に係る一形態の流電陽極材の設置方法によれば、複数の流電陽極材を鉄筋コンクリート構造物に配設する場合に、陽極設置穴の底面に打ち込んだアンカーを、他の陽極設置穴を削孔する際のコアドリルを取り付けるための治具の固定に用いることができる。したがって、治具を固定するアンカーの設置作業の工数を低減できるとともに、陽極設置穴の位置決めを容易に行うことができ、流電陽極材の設置作業の効率を向上させ、資材の有効活用ができる。
さらに、上記の流電陽極材の設置方法は、
第5のアンカーボルト(29f)をコンクリート構造物の表面に固定し、前記治具を前記第1のアンカーボルト(29a)、前記第2のアンカーボルト(29b)、前記第3のアンカーボルト(29c)または前記第4のアンカーボルト(29d)のいずれか一つと前記第5のアンカーボルト(29f)に固定するステップFと、
前記第1のボルト孔の中心点と前記第2のボルト孔の中心点とを結んだ直線を底辺とする第3の直角二等辺三角を、前記第1のボルト孔の中心点および前記第2のボルト孔の中心点との間で形成する第3の点がカッター中心となるように前記治具に前記コアドリルを装着して第5の陽極設置穴を削孔するステップGと、
前記直線を軸として前記第3の直角二等辺三角に対して線対称をなす第4の直角二等辺三角を、前記第1のボルト孔の中心点および前記第2のボルト孔の中心点との間で形成する第4の点がカッター中心となるように前記治具に前記コアドリルを装着して第6の陽極設置穴を削孔するステップHとをさらに有してもよい。
本発明に係る第1の実施形態のコンクリート構造物の電気化学的防食構造を示す断面図である。 図1のコンクリート構造物の電気化学的防食構造における施工孔1H周辺の構造を拡大して示す断面図である。 本発明に係る流電陽極材の設置方法において鉄筋コンクリート床板下面に固定された治具の側面図である。 図11の治具を下から見た平面図である。 鉄筋コンクリート床板下面に固定された治具とコアドリルを示す側面図である。 図13の治具およびコアドリルを下から見た平面図である。 コアドリルによる鉄筋コンクリート床板下面の削孔を示す側面図である。 鉄筋コンクリート床板の下面に規則的に配設された複数の流電陽極材13(電気化学的防食ユニット10)を示す平面図である。 施工孔1Hの削孔手順におけるステップAおよびステップBを示す平面図である。 図9のA-A´断面図である。 施工孔1Hの削孔手順におけるステップCを示す図である。 図11のA-A´断面図である。 施工孔1Hの削孔手順におけるステップDを示す平面図である。 施工孔1Hの削孔手順におけるステップEの治具の付け替えを示す平面図である 図14のA-A´断面図である。 削孔位置P3の削孔を示す平面図である。 削孔位置P4の削孔を示す平面図である。 削孔位置P5の削孔を示す平面図である 図18のA-A´断面図である。 削孔位置P6の削孔を示す平面図である 本発明に係る流電陽極材の設置方法を採用したコンクリート箱桁を示す断面図である。
次に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明に係る第1の実施形態のコンクリート構造物の電気化学的防食構造を示す断面図である。
同図において、コンクリート構造物である鉄筋コンクリート床板1には、下面1Uから所定距離離れた位置に防食対象鋼材である鉄筋2、2が配設されている。鉄筋コンクリート床板1の下面1Uには、流電陽極材10が設置される陽極設置孔1Hが開口する。陽極設置孔1Hは鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに一端が開口し、他端は鉄筋2、2付近の高さで閉鎖する円筒形を成す。陽極設置穴1Hの上底部、すなわち奥側底部には、アンカー穴4が陽極設置孔1Hに対して同心的に穿孔され、アンカー穴4にカットアンカー等のアンカー部材3が埋設されている。
図2は図1の陽極設置孔1H周辺の構造を拡大して示す断面図である。同図に示すように、アンカー3には、例えば、本体打ち込み式メスネジタイプの金属製のアンカー3などを用い得る。本体打ち込み式メスネジタイプのアンカー3は、陽極設置孔1Hの底面1Kに削孔されたアンカー孔4に圧入保持されるアンカー本体である中空筒状のスリーブ3Aを有し、スリープ3Aの一方端部は拡張部3Cを有する。拡張部3Cは、スリープ3Aの軸方向一端部に開けられた開口3Fよりスリープ3A内に押し込まれたプラグ3Eによって半径方向に拡張し、拡張部3Cの外周部3Bがアンカー孔4の内壁面4Aに圧接する。これによって、アンカー3がアンカー孔4に固着される。また、スリープ3Aは、軸方向他端面に開口したネジ孔3Jを有する。このネジ孔3Jに流電陽極材10の陽極用芯材11の一端部に設けられた雄ネジ部11bが螺入されて陽極用芯材11がアンカー3に固定される。
陽極用芯材11は、導電性を有する金属材をもって形成され、棒状の本体部11aと、本体部11aの一端部に形成された雄ネジ部11bと、本体部11aの他端部に支持されたボルト頭部11cとを備える。
陽極用芯材11の本体部11aには、円盤状の複数の流電陽極部13および流電陽極部13と略同形の複数の板状充填部14が陽極用芯材11の軸方向に互い違いに積層されて一体化され、全体として円柱形の流電陽極材10を成すように同軸的に支持される。板状充填部14は電解質溶液が含浸された多孔質部材により流電陽極部13と略同形に形成されたものである。電解質溶液には、例えば、pH8~10に調整された亜硝酸リチウム水溶液やpH12~14に調整された水酸化リチウム水溶液等を用いることができる。
上記の円柱形の流電陽極材10の外径は陽極設置孔1Hの内径よりも小さく設定されている。このため流電陽極材10が鉄筋コンクリート床板1の下面1U側より陽極設置穴1Hに奥まで挿入されると陽極設置孔1Hの内壁面と流電陽極材10の外周面との隙間ができる。この隙間の部分に、鉄筋コンクリート床板1の下面1U側より多孔質部材が充填され、電解質溶液が注入されることによって、流電陽極材10を被覆する被覆充填部15が形成される。
なお、上の説明では、複数の流電陽極部13と複数の板状充填部14を陽極用芯材11の軸方向に互い違いに積層して一体化されたものを流電陽極材10としたが、これを被覆する被覆充填部15を含めたものを「流電陽極材10」と呼んでもよい。
陽極設置穴1Hの開口部は密閉体16によって封止され、この密閉体16は陽極用芯材11のボルト頭部11cに座金17を挟んで保持される。また、座金17とボルト頭部11cとの間には、一端にリード線18に接続された接続端子19が挟持されている。リード線18は、他端が接続ボックス5に接続され、この接続ボックス5を介して鉄筋2に接続される。このように、流電陽極材10がリード線18を介して鉄筋2と接続され、流電陽極材10と鉄筋2との電位差に起因して鉄筋2に防食電流が流れることによって、鉄筋2の腐食が抑制されるようになっている。
<陽極設置穴1Hの削孔方法>
一般的に、流電陽極材10を配置する陽極設置穴1Hの削孔は、鉄筋コンクリート床板1の下面1Uにコアドリルを複数のアンカーにより固定した状態で行われる。この場合、陽極設置穴1Hの削孔位置はコアドリルの据付位置によって略決まるので、コアドリルの据付位置の精度が要求される。しかしコアドリルの据付位置はアンカー位置に依存するため、アンカーがある程度正確な位置に設置されていないと、目標位置に陽極設置穴1Hを削孔することは困難になる。このためアンカーの打ち直しやアンカー補修箇所が増えるなどの作業の手間が増える可能性があった。
本実施形態の陽極設置穴1Hの削孔方法では、流電陽極材10の陽極用芯材11を固定するため陽極設置穴1Hの底面1Kに打ち込んだアンカー3を、コアドリルを鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに装着するための治具の固定にも用いる。これにより、アンカーの設置作業の工数を低減できるとともに、陽極設置穴の位置決めを容易に行うことができ、流電陽極材10の設置作業の効率を向上させ、資材の有効活用ができる。
以下に、本実施形態の陽極設置穴1Hの削孔方法の詳細を説明する。
陽極設置穴1Hの削孔にはコアドリルと、このコアドリルを鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに固定するための治具が用いられる。
図3は鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに固定された治具の側面図、図4は図3の治具を下から見た平面図、図5は鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに固定された治具とコアドリルを示す側面図、図6は図5の治具およびコアドリルを下から見た平面図である。
これらの図に示すように、治具20は例えば2つの直方形の板材21、22を互いに直交する向きに組み合わせ、互いに重なり合う部分で結合するなどして構成される十字形状の部材である。治具20を構成する2つの板材21、22のうち、一方の板材21は、鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに固定される部材であり、両端部には鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに埋設された第1のアンカーおよび第2のアンカー(それぞれ図示せず)にそれぞれ一端部が支持された第1のアンカーボルトおよび第2のアンカーボルト(それぞれ図示せず)が挿通される第1のボルト孔21aおよび第2のボルト孔21b(図4)が設けられている。他方の板材22はコアドリルが装着(セット)される部材であり、当該コアドリルを着脱可能に支持する支持ボルト22a、22bが二つの板材21、22の接合部分23を挟んで互いに離間する少なくとも2か所に設けられている。
コアドリル30が治具20を介して鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに装着された状態が図5の側面図および図6の平面図(鉄筋コンクリート床板1の下面1Uを見た平面図)に示される。
これらの図に示すように、コアドリル30は、円筒形のカッター31と、カッター31の昇降を案内するガイド部32と、カッター31をモータの動力で回転させるカッター駆動部33と、ガイド部32およびカッター駆動部33を支持する支持台34と、カッター31を作業員がマニュアルで昇降移動させるための操作アーム(図示せず)などを具備する。支持台34は、治具20の板材22に下垂する支持ボルト22aまたは支持ボルト22bに座金35とナット36などの締結具によって締結される。これにより、治具20にコアドリル30が装着される。
コアドリル30は、作業員による駆動ONの操作によってカッター駆動部33がカッター31を回転駆動する。作業員は操作アーム(図示せず)をマニュアルで操作してカッター31を上昇または下降させる。図7に示すように、カッター31の上昇によりカッター31先端の歯31aが鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに接触し、回転によって下面1Uを円形に削ることによって、円柱形の陽極設置穴1Hを形成する。
以上の構成を有する治具20及びコアドリル30を用いることによって、例えば、図8に示すように、鉄筋コンクリート床板1に複数の流電陽極材10を配設するために必要な複数の陽極設置穴1Hを効率的に得ることができる。なお、図8では、一体の流電陽極材10で、x方向及びy方向においてそれぞれ両側の鉄筋2を防食対象としてカバーする場合の陽極設置穴1Hのレイアウトを示しているが、x方向及びy方向において2倍の密度で複数の流電陽極材10が配置されるようなレイアウトにしてもよいし、x方向及びy方向において2倍以上のピッチで複数の流電陽極材10が配置されるようなレイアウトにしてもよい。
(治具20のサイズ条件について)
ここで、治具20に関するサイズ的条件を説明する。図6において、鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに直接固定される側の一方の板材21において第1のボルト孔21a中心と第2のボルト孔21b中心との距離L1と、他方の板材22の支持ボルト22aにコアドリル30の支持台34が支持されるときのカッター中心C1と、同じく他方の板材22のもう一つの支持ボルト22bにコアドリル30の支持台34が支持されるときのカッター中心C2との距離L2は同一とする。距離L1、L2は流電陽極材10の配設間隔に応じて決まり、つまり鉄筋2の配筋間隔に依存して決まる値である。
第1のボルト孔21a中心、カッター中心C1、第2のボルト孔21b中心、カッター中心C2をこの順で直線で結ぶと正方向Sqが形成される。すなわち、第1のボルト孔21a中心、第2のボルト孔21b中心、カッター中心C1の3点は、第1のボルト孔21a中心と第2のボルト孔21b中心とを結んだ直線Stを底辺とする第1の直角二等辺三角Tr1を形成する。また、第1のボルト孔21a中心、第2のボルト孔21b中心、カッター中心C2の3点は、上記直線Stを底辺とする第2の直角二等辺三角Tr2を形成する。
<複数の陽極設置穴1Hの削孔手順>
次に、上記の複数の陽極設置穴1Hの削孔手順を図9から図18を用いて説明する。
図9および図10は陽極設置穴1Hの削孔手順におけるステップAおよびステップBを説明するための図である。
図9においてP1、P2、P3、P4は陽極設置穴1Hの4つの削孔位置であり、P1、P2、P3、P4の順で削孔されることとする。図10は図9のA-A´断面図である。初めに治具20を鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに固定するために、下面1UのP3、P4の位置にハンドドリルなどを使って2つのアンカー孔4(図10参照)を穿孔し、各アンカー孔4にアンカー3を圧入して設置し、それぞれのアンカー3に第1のアンカーボルト29aおよび第2のアンカーボルト29bの一端部を螺入して固定する(ステップA)。
次に、治具20の一方の板材21の両端部に設けられた第1のボルト孔21aと第2のボルト孔21bに第1のアンカーボルト29aおよび第2のアンカーボルト29bをそれぞれ挿通し、下から座金37とナット38で締結することによって、鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに治具20を固定する(ステップB)。
図11および図12は陽極設置穴1Hの削孔手順におけるステップCを説明するための図であり、図11は図10の治具20にコアドリル30が装着された状態を示す平面図、図12は図11のA-A´断面図である。
治具20の板材22に下垂する支持ボルト22a(図5、図11参照)に、座金35とナット36などの締結具を用いてコアドリル30の支持台34を締結して、治具20にコアドリル30を装着する。このとき図11に示すように、コアドリル30のカッター中心C1が削孔位置P1中心にくる。すなわち、治具20の第1のボルト孔21a中心と第2のボルト孔21b中心とを結んだ直線Stを底辺とする第1の直角二等辺三角Tr1を、第1のボルト孔21a中心および第2のボルト孔21b中心とで形成する点(第1の点)にコアドリル30のカッター中心C1が位置付けられ、この状態で第1の陽極設置穴(削孔位置P1の陽極設置穴1H)を削孔する(ステップC)。
なお、必要に応じて、陽極設置穴1Hの削孔前にカッター31の軸方向の傾きが傾き調整ネジ39によって調整することが可能である。
図13は陽極設置穴1Hの削孔手順におけるステップDを説明するための平面図である。
削孔位置P1の陽極設置穴1Hの削孔後、図13に示すように、治具20を鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに固定したまま、コアドリル30を治具20の中心周りに平面視上180度回転させた位置に装着しなおす。すなわち、コアドリル30を、支持ボルト22aへの支持状態から支持ボルト22bへの支持状態に装着しなおす。これにより、コアドリル30のカッター中心C2が削孔位置P2中心に位置付けられる。この状態からコアドリル30により、削孔位置P2の陽極設置穴1Hを削孔する(ステップD)。つまりこの作業が、治具20の第1のボルト孔21a中心と第2のボルト孔21b中心とを結んだ直線Stを軸として上記第1の直角二等辺三角Tr1に対して線対称をなす第2の直角二等辺三角Tr2を、第1のボルト孔21a中心および第2のボルト孔21b中心との間で形成する点(第2の点)がカッター中心C2となるように治具20にコアドリル30を装着して削孔位置P2の陽極設置穴1H(第2の陽極設置穴)を削孔するステップDである。
図14から図17は削孔位置P3、P4の削孔を説明するための図である。
削孔位置P2の陽極設置穴1Hの削孔後、図14および図15に示すように、治具20を鉄筋コンクリート床板1の下面1Uから一旦取り外し、2つの削孔位置P1及びP2に削孔された2つの陽極設置穴1Hにハンドドリルなどを用いてアンカー孔4をそれぞれ穿孔し、これらのアンカー孔4にそれぞれアンカー3を圧入設置する。次に、それぞれのアンカー3に第3のアンカーボルト29cおよび第4のアンカーボルト29dの一端部を螺入して固定する。ここで、第3のアンカーボルト29cおよび第2のアンカーボルト29dは、陽極設置穴1Hの略深さ分、第1のアンカーボルト29aおよび第2のアンカーボルト29bよりも長尺なものであることに注意されたい。
この後、第3のアンカーボルト29cおよび第4のアンカーボルト29dに、治具20の板材21の第1のボルト孔21aおよび第2のボルト孔21bを挿通して下から座金37とナット38で締結することによって、鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに治具20を固定する。
続いて、上記ステップCおよび上記ステップDと同様に治具20にコアドリル30を装着して、削孔位置P1と削孔位置P3、P4それぞれの陽極設置穴1Hを順次削孔する(ステップE)。すなわち、図16に示すように、治具20の支持ボルト22aに、座金35とナット36などの締結具を用いてコアドリル30の支持台34を締結して、治具20にコアドリル30を装着する。このときコアドリル30のカッター中心C1が削孔位置P3中心にくるので、そのまま削孔位置P3の陽極設置穴1H(第3の陽極設置穴)を削孔する。
削孔位置P3への陽極設置穴1Hの削孔後、図17に示すように、治具20を鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに固定したまま、コアドリル30を治具20の中心周りに180度回転させた位置に治具20を装着しなおす。すなわち、コアドリル30を、支持ボルト22aへの支持状態から支持ボルト22bへの支持状態に装着しなおす。これにより、コアドリル30のカッター中心C2が削孔位置P4中心に位置付けられるので、この状態からコアドリル30により削孔位置P4の陽極設置穴1H(第4の陽極設置穴)を削孔する。
次に、図8において削孔位置P5の陽極設置穴1Hを削孔する場合を説明する。
図17の状態からコアドリル30及び治具20を取り外した後、図18及び図19に示すように、削孔位置P2と削孔位置P6の2点での支持状態となるように治具20を付け替える。
ここで、削孔位置P2には第1のアンカーボルト29aが設けられているものの、削孔位置P6には、まだ陽極設置穴1Hが設けられていない。そこで、削孔位置P6にハンドドリルを使ってアンカー孔4を穿孔し、このアンカー孔4にアンカー3を設置して、このアンカー3に第5のアンカーボルト29fを螺入固定する(ステップF)。
次に、削孔位置P2の第1のアンカーボルト29aと第5のアンカーボルト29fに治具20の板材21の第1のボルト孔21aおよび第2のボルト孔21bをそれぞれ挿通し、下から座金37とナット38で締結することによって、鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに治具20を固定する。この後、治具20の第2の板材22に下垂する支持ボルト22aに支持台34を座金35とナット36などの締結具によってコアドリル30の支持台34を締結することによって、治具20にコアドリル30を装着する。これにより、コアドリル30のカッター中心C1が削孔位置P5の陽極設置穴1Hの中心に位置付けられるので、この状態から削孔位置P5の陽極設置穴1H(第5の陽極設置穴)の削孔を行う(ステップG)。つまりこの作業が、第1のボルト孔21a中心と第2のボルト孔21b中心とを結んだ直線Stを底辺とする第3の直角二等辺三角Tr3を、第1のボルト孔21a中心および第2のボルト孔21b中心とで形成する第3の点がカッター中心C2となるように治具20にコアドリル30を装着して削孔位置P5の陽極設置穴1H(第5の陽極設置穴)を削孔するステップGにあたる。
続いて、削孔位置P6の陽極設置穴1Hを削孔する場合を説明する。
図18および図19の状態からコアドリル30及び治具20を取り外した後、図20に示すように、削孔位置P4と削孔位置P5の2点で支持された状態となるように治具20を付け替える。
ここで、削孔位置P4と削孔位置P5には既に陽極設置穴1Hが削孔済みであるが、これらの陽極設置穴1Hの底面にはアンカー孔が設けられていない。そこで、これらの陽極設置穴1Hの底面にハンドドリルを使ってアンカー孔をそれぞれ穿孔し、これらのアンカー孔にアンカー3を設置して、各アンカー3に第6のアンカーボルト29gおよび第7のアンカーボルト29hをそれぞれ螺入固定する。次に、これらの第6のアンカーボルト29gおよび第7のアンカーボルト29hに治具20の板材21の第1のボルト孔21aおよび第2のボルト孔21bをそれぞれ挿通し、下から座金37とナット38で締結することによって、鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに治具20を固定する。
この後、治具20の第2の板材22に下垂する支持ボルト22bにコアドリル30の支持台34を締結することによって、治具20にコアドリル30を装着する。これにより、コアドリル30のカッター中心C2が削孔位置P6中心に位置付けられ、この状態から削孔位置P6の陽極設置穴1Hを削孔する(ステップH)。すなわち、この作業が、第1のボルト孔21a中心と第2のボルト孔21b中心とを結んだ直線Stを軸として上記第3の直角二等辺三角Tr3に対して線対称をなす第4の直角二等辺三角Tr4を、第1のボルト孔21a中心および第2のボルト孔21b中心とで形成する第4の点がカッター中心となるように治具20にコアドリル30を装着して削孔位置P6の陽極設置穴1H(第6の陽極設置穴)を削孔するステップHにあたる。
この後も同様に治具20およびコアドリル30を付け替えを繰り返して、その他周囲の陽極設置穴1Hの削孔を順次行うことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記のような治具20を用いることによって、流電陽極材10の陽極用芯材11を固定するため陽極設置穴1Hの底面1Kに打ち込んだアンカー3を、コアドリル30を鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに装着するための治具20の固定にも用いることができる。これにより、アンカーの設置作業の工数を低減できるとともに、陽極設置穴の位置決めを容易に行うことができ、流電陽極材10の設置作業の効率を向上させることができる。
なお、本発明に係る流電陽極材の設置方法は、流電陽極材10を鉄筋コンクリート床板1の下面1Uに設置する例に限定されず、例えば、コンクリート箱桁や、地中に埋設されたボックスカルバート、その他のコンクリート構造物などの側面に流電陽極材10を設置する場合にも適用することができる。
図21はコンクリート箱桁に本発明に係る流電陽極材の設置方法により流電陽極材10を有する複数の流電陽極材10を設置した施行例を示す断面図である。
この施工例では、コンクリート箱桁30の下床板32の下側の鉄筋2、および各ウェブ33、34の外側の鉄筋2を防食対象鋼材とするため、下床板32の下側面と各ウェブ33、34の外側面に流電陽極材10が設置される。
なお、下床板32の上側の鉄筋、各ウェブ33、34の内側の鉄筋、あるいは上床板31の鉄筋2を防食対象鋼材とする場合も同様に、その防食対象鋼材である鉄筋2の配置位置に近いコンクリート面側に流電陽極材10を設置すればよい。
1…鉄筋コンクリート床板
1H…陽極設置穴
2…鉄筋
3…アンカー
10…流電陽極材
11…陽極用芯材
20…治具
21a…第1のボルト孔
21b…第2のボルト孔
22a.22b…支持ボルト
29a…第1のアンカーボルト
29b…第2のアンカーボルト
29c…第3のアンカーボルト
29d…第4のアンカーボルト
29f…第5のアンカーボルト
30…コアドリル

Claims (2)

  1. コンクリート構造物の表面に、流電陽極材を埋め込むための複数の陽極設置穴をコアドリルを用いて削孔するにあたり、
    前記コンクリート構造物の表面に第1のアンカーボルトおよび第2のアンカーボルトを設置するステップAと、
    両端部に前記第1のアンカーボルトに対応する第1のボルト孔および前記第2のアンカーボルトに対応する第2のボルト孔を有する治具を、前記第1のアンカーボルトおよび前記第2のアンカーボルトを通じて前記コンクリート構造物の表面に固定するステップBと、
    前記第1のボルト孔の中心点および前記第2のボルト孔の中心点とを結んだ直線を底辺とする第1の直角二等辺三角を、前記第1のボルト孔の中心点および前記第2のボルト孔の中心点とで形成する第1の点が削孔中心となるように前記治具に前記コアドリルを装着して第1の陽極設置穴を削孔するステップCと、
    前記直線を軸として前記第1の直角二等辺三角に対して線対称をなす第2の直角二等辺三角を、前記第1のボルト孔の中心点および前記第2のボルト孔の中心点との間で形成する第2の点が前記削孔中心となるように前記治具にコアドリルを装着して第2の陽極設置穴を削孔するステップDと、
    前記治具を前記コンクリート構造物の表面から一旦取り外した後、前記第1の陽極設置穴および前記第2の陽極設置穴それぞれの底面の中心にアンカーを設置して第3のアンカーボルトおよび第4のアンカーボルトを取り付け、前記第1のボルト孔および前記第2のボルト孔を通じて前記治具を前記第3のアンカーボルトおよび前記第4のアンカーボルトに固定し、前記ステップCおよび前記ステップDにより第3の陽極設置穴および第4の陽極設置穴を削孔するステップEと、
    を有する流電陽極材の設置方法。
  2. 請求項1に記載の流電陽極材の設置方法であって、
    第5のアンカーボルトをコンクリート構造物の表面に固定し、前記治具を前記第1のアンカーボルト、前記第2のアンカーボルト、前記第3のアンカーボルトまたは前記第4のアンカーボルトのいずれか一つと前記第5のアンカーボルトに固定するステップFと、
    前記第1のボルト孔の中心点と前記第2のボルト孔の中心点とを結んだ直線を底辺とする第3の直角二等辺三角を、前記第1のボルト孔の中心点および前記第2のボルト孔の中心点との間で形成する第3の点がカッター中心となるように前記治具に前記コアドリルを装着して第5の陽極設置穴を削孔するステップGと、
    前記直線を軸として前記第3の直角二等辺三角に対して線対称をなす第4の直角二等辺三角を、前記第1のボルト孔の中心点および前記第2のボルト孔の中心点との間で形成する第4の点がカッター中心となるように前記治具に前記コアドリルを装着して第6の陽極設置穴を削孔するステップHと
    をさらに有する流電陽極材の設置方法。
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