JP7421412B2 - 吸着装置の状態判定装置 - Google Patents

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Description

本明細書は、吸着装置の状態判定装置について開示する。
従来、ウエハシートから取り出されるベアチップを吸着して保持する実装ヘッドと、ウエハシートから取り出し対象のベアチップを剥離させながら持ち上げる突き上げ部を有する突き上げヘッドと、実装ヘッドと突き上げヘッドとに負圧供給管を介して負圧を供給する真空ポンプと、制御部とを備える部品実装装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置は、更に負圧供給管を流れる空気の流量センサまたは圧力センサを備える。制御部は、実装ヘッドに測定対象物が吸着された場合に負圧供給管を流れる空気の流量が変化すること又は負圧供給管内の圧力が変化することを利用して測定対象物の高さ(ベアチップの吸着高さ)を取得する。
特開2008-6542号公報
特許文献1には、負圧供給管に設置された流量センサや圧力センサからの信号に基づいて高さ測定を行なうことについては記載されているものの、部品実装装置(吸着装置)の状態の適否を判定することについては何ら言及されていない。
本開示は、吸着装置の状態をより正確に判定することが可能な状態判定装置を提供することを主目的とする。
本開示は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示は、
複数のダイに分割されると共に裏面がシートに貼着されたウエハから前記ダイを吸着する吸着装置において、
昇降可能であると共に負圧により前記ダイを吸着可能なノズルを有するヘッドと、
昇降可能なピンを有し、前記複数のダイのうち吸着対象である吸着対象ダイを前記シートの裏側から前記ピンで突き上げることにより前記吸着対象ダイを前記シートから剥離する剥離装置と、
前記吸着対象ダイを吸着するに際して、前記吸着対象ダイの上方において前記ノズルが下降するよう前記ヘッドを制御するノズル下降制御と、前記ピンで前記吸着対象ダイが前記シートの裏側から突き上げられるよう前記剥離装置を制御するピン突き上げ制御と、前記ノズルが上昇するよう前記ヘッドを制御するノズル上昇制御とを順次実行する制御装置と、
を備える吸着装置の状態を判定する状態判定装置であって、
前記ノズルへの負圧供給状態を検知する負圧供給状態検知センサと、
前記ピン突き上げ制御を実行した直後に前記負圧供給状態検知センサにより検出された負圧供給状態の数値と、前記ノズル上昇制御を実行している最中に前記負圧供給状態検知センサにより検知された負圧供給状態の数値との組み合わせを、複数の所定範囲ごとに集計する集計手段と、
を備えることを要旨とする。
この本開示の吸着装置の状態判定装置は、ノズルへの負圧供給状態を検知する負圧供給状態検知センサを備える。そして、状態判定装置は、ピン突き上げ制御を実行した直後に負圧供給状態検知センサにより検出された負圧供給状態の数値とノズル上昇制御を実行している最中に負圧供給状態検知センサにより検知された負圧供給状態の数値との組み合わせを複数の所定範囲ごとに集計する。これにより、集計結果から吸着装置の状態をより正確に判定することが可能となる。
部品実装機を含む実装システムの概略構成図である。 ダイ剥離装置の概略構成図である。 負圧供給系の概略構成図である。 実装システムの電気的な接続関係を示すブロック図である。 吸着処理の一例を示すフローチャートである。 吸着動作を行なう際の吸着ノズルとポットと押上ピンの各高さの時間変化の様子を示す説明図である。 状態判定処理の一例を示すフローチャートである。 突き上げ直後流量Q2およびノズル上昇中流量Q3の集計結果の一例を示す説明図である。 突き上げ直後流量Q2およびノズル上昇中流量Q3の組み合わせが属する範囲と吸着状態との関係を示す説明図である。 吸着不適正状態の一例を示す説明図である。 吸着不適正状態の一例を示す説明図である。 吸着不適正状態の一例を示す説明図である。 吸着不適正状態の一例を示す説明図である。
次に、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態について説明する。
図1は、部品実装機を含む実装システムの概略構成図である。図2は、ダイ剥離装置の概略構成図である。図3は、負圧供給系の概略構成図である。図4は、実装システムの電気的な接続関係を示すブロック図である。なお、図1中、左右方向はX軸方向であり、前後方向はY軸方向であり、上下方向はZ軸方向である。
実装システム10は、図1に示すように、部品を基板S上に実装するシステムであり、複数の部品実装機20と、管理装置80とを備える。複数の部品実装機20は、基板Sの搬送方向に沿って整列して設置されることで実装ラインを構成する。なお、実装システム10は、実際には、複数の部品実装機20と同じ実装ライン上に半田印刷機や検査機、リフロー炉なども備える。
部品実装機20は、基板搬送装置21と、ヘッド30と、ヘッド移動装置22と、パーツカメラ23と、マークカメラ24と、テープ供給装置25と、ウエハ供給装置40と、制御装置70とを備える。
ヘッド30は、ヘッド移動装置22により前後左右(XY軸方向)に移動させられ、テープ供給装置25やウエハ供給装置40から供給される部品をピックアップ(吸着)して基板搬送装置21により機内に搬入された基板Sへ実装する。ヘッド30は、ノズルホルダと、ノズルホルダを昇降させるノズル昇降装置と、を備える。例えば、ヘッド30は、回転体を有するロータリヘッドとして構成される。ロータリヘッドは、それぞれ周方向に複数配列されると共に上下(Z軸方向)に昇降可能に回転体に支持された複数のノズルホルダと、複数のノズルホルダのうち所定の旋回位置に位置するノズルホルダを昇降させるノズル昇降装置と、を備える。ノズルホルダの先端(下端)には、吸着ノズル31が着脱可能に取り付けられる。吸着ノズル31の先端(下端)には、負圧供給系60に連通する吸着口が形成されている。吸着ノズル31は、負圧供給系60から吸着口に負圧が供給された状態で吸着口が部品(ダイDを含む)の表面に接触することで当該部品を吸着することができる。ノズル昇降装置32は、ガイドレールに導かれて上下(Z軸方向)に移動するスライダと、スライダを駆動するモータと、スライダの上下(Z軸方向)の位置を検出する位置センサと、を有する。ノズル昇降装置32のスライダは、ノズルホルダの上方に設置されると共に、例えばボールねじ機構を介してモータと接続されている。ノズル昇降装置32は、モータによりスライダを昇降することで、ノズルホルダを吸着ノズル31と共に昇降させる。
基板搬送装置21は、基板Sの機内への搬入と、機内での位置決めと、機外への搬出とを行なう。基板搬送装置21は、図1の前後に間隔を開けて設けられ左右方向に架け渡された1対のコンベアベルトを有している。基板Sはこのコンベアベルトにより搬送される。
ヘッド移動装置22は、ガイドレールに導かれて前後左右(XY軸方向)へ移動するスライダと、スライダを駆動するモータと、スライダの前後左右(XY軸方向)の位置を検出する位置センサとを備える。スライダには、ヘッド30が固定されると共に、例えばボールねじ機構を介してモータに接続されている。ヘッド移動装置22は、モータによりスライダを駆動することで、ヘッド30を前後左右(XY軸方向)に移動させる。
パーツカメラ23は、基板搬送装置21とテープ供給装置25との間に設置されている。パーツカメラ23は、部品を吸着した吸着ノズル31がパーツカメラ23の上方を通過する際、吸着ノズル31に吸着された部品を下方から撮像し、その画像を制御装置70へ出力する。
マークカメラ24は、XY軸方向に移動可能にヘッド移動装置22(スライダ)に設置されている。マークカメラ24は、機内に搬入された基板Sの位置を確認するために基板Sに設けられた位置決め基準マークを上方から撮像し、その画像を制御装置70へ出力する。
テープ供給装置25は、部品が収容されたテープが巻回されたリールを備え、リールからテープを引き出すことにより部品をヘッド30(吸着ノズル31)の吸着位置に供給する。
ウエハ供給装置40は、複数のダイDに分割されたウエハWをヘッド30(吸着ノズル31)の吸着位置に供給するものであり、ウエハパレット41と、マガジン42と、ダイ剥離装置50と、を備える。ウエハパレット41は、図2に示すように、開口41oを有し、開口41oの周縁においてウエハWが貼着されたウエハシート43を張った状態で固定する。このウエハパレット41は、マガジン42に複数収容されており、ヘッド30(吸着ノズル31)がダイDを吸着する際にパレット引出装置44(図4参照)によってマガジン42から引き出されるようになっている。
ダイ剥離装置50は、図2に示すように、ポット51と、ポット移動装置52と、押上ピン55と、ピン昇降装置56(図4参照)と、を備える。ポット51は、パレット引出装置44により引き出されたウエハパレット41の下方に設置されている。ポット51の上面には、負圧供給系60と連通する吸引面が形成されており、ポット51は、負圧供給系60から供給される負圧によりウエハシート43を吸引支持する。ポット移動装置52は、ガイドレールに導かれて前後左右(XY軸方向)へ移動するスライダと、スライダを駆動するモータと、スライダの前後左右(XY軸方向)の位置を検出する位置センサと、を備える。ポット移動装置52のスライダには、ピン昇降装置56を介してポット51が固定されると共に、例えばボールねじ機構を介してモータと接続されている。ポット移動装置52は、モータによりスライダを駆動することで、ポット51を前後左右(XY軸方向)に移動させる。
押上ピン55は、ポット51の内部に設置され、ウエハシート43に貼着されたウエハWの分割されたダイDのうちピックアップ(吸着)しようとするダイDをウエハシート43の裏側から押し上げるものである。押上ピン55は、ダイDのサイズに応じて太さや本数などが異なるものが複数種類設けられる。ダイ剥離装置50は、種類の異なる押上ピン55を有するポット51を複数備えており、ダイDのサイズに応じていずれかのポット51を選択してダイDを押し上げることができる。ピン昇降装置56は、ガイドレールに導かれてZ軸方向へ移動するスライダと、スライダを駆動するモータと、スライダの上下(Z軸方向)の位置を検出する位置センサと、を備える。ピン昇降装置56のスライダには、押上ピン55の基端を支持するピン支持体の下方に設置されると共に、例えばボールねじ機構を介してモータと接続されている。ピン昇降装置56は、押上ピン55と共にポット51を昇降可能に構成されており、ポット51の上面(吸引面)がウエハシート43にほぼ接触する位置まで近接すると、ストッパ機構によってポット51の上昇が止まり、その後、押上ピン55がポット51の上面から突出して、ダイDをウエハシート43の裏側から押し上げるようになっている。ダイ剥離装置50は、ポット51の上面でウエハシート43を吸引支持させた状態で押上ピン55を突き上げることにより、ピックアップ(吸着)しようするダイDだけを押し上げてウエハシート43から剥離させることができる。
負圧供給系60は、図3に示すように、真空ポンプ61と、ポンプ流路62と、ノズル流路63と、ポット流路64と、開閉弁65,66と、流量センサ67とを備える。真空ポンプ61は、ポンプ流路62に組み込まれている。ノズル流路63は、ポンプ流路62から分岐して各ノズルホルダに装着された吸着ノズル31の吸着口と連通する。ポット流路64は、ポンプ流路62から分岐してポット51の吸引面と連通する。開閉弁65は、ノズル流路63に設置され、ポンプ流路62と吸着ノズル31の吸着口との連通と遮断とが切り替えられるよう開閉する。開閉弁66は、ポット流路64に設置され、ポンプ流路62とポット51の吸引面との連通と遮断とが切り替えられるよう開閉する。流量センサ67は、ノズル流路63に設置され、ノズル流路63を流れるエア(空気)の単位時間当りの流量を検出する。
制御装置70は、図4に示すように、CPU71やROM72、HDD73またはSSDなどの記憶装置、RAM74、タイマ75、入出力ポートなどを備える。制御装置70は、ヘッド30の位置センサやヘッド移動装置22の位置センサ、パーツカメラ23、マークカメラ24、テープ供給装置25、パレット引出装置44、ダイ剥離装置50の位置センサ、負圧供給系60の流量センサ67などからの検知信号を入力ポートを介して入力する。また、制御装置70は、基板搬送装置21やヘッド30(ノズル昇降装置32)、パーツカメラ23、マークカメラ24、テープ供給装置25、ウエハ供給装置40(パレット引出装置44や、ダイ剥離装置50のポット移動装置52,ピン昇降装置56)、負圧供給系60の開閉弁65,66へ制御信号を出力ポートを介して出力する。
管理装置80は、図4に示すように、CPU81やROM82、HDD83またはSSDなどの記憶装置、RAM84、入出力ポートなどを備える。管理装置80には、マウスやキーボードなどの入力装置85と、表示装置86とが接続されている。管理装置80は、部品実装機20の制御装置70と通信可能に接続され、生産指示に係るジョブ情報を制御装置70に送信すると共に制御装置70から各種情報を受信する。ジョブ情報には、例えば、部品の実装順、実装する部品の種類、使用する吸着ノズル31やポット51の種類、生産する基板Sのサイズ、生産枚数などの情報が含まれている。
次に、こうして構成された本実施形態の実装システム10の動作について説明する。特に、部品実装機20においてダイDをウエハシート43から剥離しながら吸着ノズル31に吸着させる吸着動作と、吸着動作の状態(適否)を判定するための判定動作とについて説明する。ここで、ヘッド30とウエハ供給装置40と制御装置70とが本実施形態の吸着装置に相当する。また、流量センサ67と管理装置80とが本実施形態の吸着装置の状態判定装置に相当する。
図5は、制御装置70のCPU71により実行される吸着処理の一例を示すフローチャートである。吸着処理は、本実施形態では、管理装置80からジョブ情報を含む生産指令を受信したときに実行される。以下、図6を参照しながら吸着処理について説明する。
吸着処理が実行されると、制御装置70のCPU71は、まず、ポット上昇制御を開始する(ステップS100)。ポット上昇制御は、ポット移動装置52を制御してポット51を吸着しようとするダイ(対象ダイ)の真下に移動させ、開閉弁66を開弁してポット51に負圧を供給すると共にピン昇降装置56を制御してポット51を上昇させることにより行なわれる。そして、CPU71は、ポット51の上昇が停止しポット51の上面がウエハシート43に接触するのを待つ(ステップS110)。
CPU71は、ポット51の上面がウエハシート43に接触すると(図6中、t1)、次に、ノズル下降制御を開始する(ステップS120)。ノズル下降制御は、ヘッド移動装置22を制御して吸着ノズル31を対象ダイの真上に移動させ、開閉弁65を開弁して吸着ノズル31の吸着口に負圧を供給すると共にノズル昇降装置32を制御して吸着ノズル31を下降させることにより行なわれる。そして、CPU71は、ノズル昇降装置32の位置センサからの検出信号に基づいて吸着ノズル31の上下(Z軸方向)の位置Znが目標下降位置(図6中、Zntag)に到達したか否かを判定する(ステップS130)。目標下降位置Zntagは、吸着ノズル31の吸着口(下端)がウエハシート43上のダイDに接触する位置であり、予め調整された位置に定められている。
CPU71は、吸着ノズル31の位置Znが目標下降位置Zntagに到達したと判定すると(図6中、t2)、流量センサ67により検出された流量Q(ノズル流路63を流れるエアの流量)を入力し(ステップS140)、入力した流量Qをノズル下降直後流量Q1に設定する(ステップS150)。これにより、ノズル下降直後流量Q1は、ノズル下降制御によって吸着ノズル31が目標下降位置Zntagまで下降させられた直後に流量センサ67により検出された流量となる。次に、CPU71は、タイマt1の計測を開始し(ステップS160)、タイマt1の計測値が待ち時間(図6中、tref1)以上となるまで待つ(ステップS170)。待ち時間tref1は、吸着ノズル31を下降させた後、吸着ノズル31の吸着の挙動が安定するまでの待ち時間であり、予め調整された時間に定められている。
CPU71は、タイマt1の計測値が待ち時間tref1以上となったと判定すると(図6中、t3)、次に、ピン突き上げ制御を開始する(ステップS180)。ピン突き上げ制御は、押上ピン55で対象ダイが裏側から押し上げられるようピン昇降装置56を制御して押上ピン55を所定の突き上げ速度で突き上げることにより行なわれる。吸着ノズル31は、ノズル昇降装置32により押上ピン55の突き上げと同期して(所定の突き上げ速度と同じ上昇速度かつ所定の突き上げ量と同じ上昇量で)上昇するよう制御される。なお、吸着ノズル31は、ノズルホルダに対して上下にストローク可能で且つスプリングの付勢力により下方に付勢されることで、押上ピン55の突き上げと同期して上昇(ストローク)するように構成されてもよい。そして、CPU71は、ピン昇降装置56の位置センサからの検出信号に基づいて押上ピン55の突き上げ量が所定突き上げ量(図6中、α)に到達したか否かを判定する(ステップS190)。所定突き上げ量αは、ダイDをウエハシート43から剥離させるために必要なダイDの押し上げ量に相当するものであり、予め調整された量に定められている。
CPU71は、押上ピン55の突き上げ量が所定突き上げ量αに到達したと判定すると(図6中、t4)、流量センサ67により検出される流量Qを入力し(ステップS200)、入力した流量Qを突き上げ直後流量Q2に設定する(ステップS210)。これにより、突き上げ直後流量Q2は、ピン突き上げ制御によって押上ピン55が所定突き上げ量αまで突き上げられた直後に流量センサ67により検出された流量となる。次に、CPU71は、タイマt2の計測を開始し(ステップS220)、タイマt2の計測値が待ち時間(図6中、tref2)以上となるまで待つ(ステップS230)。待ち時間tref2は、押上ピン55を突き上げてから対象ダイがウエハシート43から剥離するまでの待ち時間であり、予め調整された時間に定められている。
CPU71は、タイマt2の計測値が待ち時間tref2以上となったと判定すると(図6中、t5)、ノズル昇降装置32を制御して吸着ノズル31を上昇させるノズル上昇制御を開始する(ステップS240)。そして、CPU71は、ノズル昇降装置32の位置センサからの検出信号に基づいて吸着ノズル31が所定上昇量(図6中、β)だけ上昇したか否かを判定する(ステップS250)。所定上昇量βは、吸着ノズル31に対象ダイが正常に吸着されたならば、対象ダイがウエハシート43から引き剥がされて離間していると考えられる吸着ノズル31の上昇量である。
CPU71は、吸着ノズル31が所定上昇量βだけ上昇したと判定すると(図6中、t6)、流量センサ67により検出されるノズル流路63を流れるエアの流量Qを入力し(ステップS260)、入力した流量Qをノズル上昇中流量Q3に設定する(ステップS270)。これにより、ノズル上昇中流量Q3は、吸着ノズル31が上昇している最中に流量センサ67により検出された流量となる。
CPU71は、こうしてノズル下降直後流量Q1,突き上げ直後流量Q2およびノズル上昇中流量Q3をそれぞれ設定すると、各流量Q1,Q2,Q3を管理装置80へ送信して(ステップS280)、吸着処理を終了する。なお、CPU71は、吸着処理が終了すると、ヘッド移動装置22を制御して吸着ノズル31に吸着させた対象ダイを基板Sの目標実装位置の真上へ移動させ、ノズル昇降装置32を制御して吸着ノズル31を下降させて対象ダイを基板Sに実装する実装処理へ移行する。なお、実装処理については本発明の要旨をなさないから、その説明は省略する。
次に、吸着動作の状態(適否)を判定するための判定動作について説明する。図7は、管理装置80のCPU81により実行される状態判定処理の一例を示すフローチャートである。
状態判定処理では、管理装置80のCPU81は、まず、部品実装機20により送信されたノズル下降直後流量Q1,突き上げ直後流量Q2およびノズル上昇中流量Q3を受信してHDD83(記憶装置)に記憶する(ステップS300)。続いて、CPU81は、受信した突き上げ直後流量Q2およびノズル上昇中流量Q3を集計する(ステップS310)。図8は、突き上げ直後流量Q2およびノズル上昇中流量Q3の集計結果の一例を示す説明図である。図示するように、突き上げ直後流量Q2およびノズル上昇中流量Q3には、それぞれ連続する複数の数値範囲が予め定められている。突き上げ直後流量Q2およびノズル上昇中流量Q3の集計は、上記の数値範囲毎に行なわれる。吸着ノズル31とダイDとが密着していれば、ノズル流路63を流れるエアの流量Qは、本来、零になるはずである。しかし、実際には、公差や組み付け誤差等により吸着ノズル31の吸着口とダイDとの接触部分には若干のエアのリークが生じ、流量Qは、零にはならない。このため、突き上げ直後流量Q2およびノズル上昇中流量Q3をそれぞれ数値範囲毎に集計することで、ピン突き上げ制御からノズル上昇制御にかけてのエアのリーク量(流量Q)が一定なのか変化しているのかを判別でき、吸着状態の適否を判定することができる。なお、ステップS310において、CPU81は、突き上げ直後流量Q2およびノズル上昇中流量Q3をウエハW単位で集計してもよい。これにより、吸着状態をウエハW間で比較することができる。また、CPU81は、実装システム10が複数の部品実装機20を備える場合には、突き上げ直後流量Q2およびノズル上昇中流量Q3を部品実装機20単位で集計してもよい。これにより、吸着状態を部品実装機20間で比較することができる。
次に、CPU81は、受信データ数が所定数以上であるか否かを判定する(ステップS320)。受信データ数が所定数以上でないと判定すると、吸着状態を判定するのに必要なデータ数が不足していると判断し、状態判定処理を終了する。一方、CPU81は、受信データ数が所定数以上であると判定すると、ノズル下降直後流量Q1が状態判定閾値Q1ref未満であるか否かを判定する(ステップS330)。状態判定閾値Q1refは、吸着ノズル31と対象ダイとの接触不良によって吸着ノズル31の吸着口にエアのリークが生じているか否かを判定するための閾値であり、予め定められた値が用いられる。CPU81は、ノズル下降直後流量Q1が状態判定閾値Q1ref未満であると判定すると、更に、突き上げ直後流量Q2およびノズル上昇中流量Q3の組み合わせが属する数値範囲が適正範囲(図8中、G1内)であるか否かを判定する(ステップS340)。
CPU81は、ノズル下降直後流量Q1が状態判定閾値Q1ref未満であり、且つ、突き上げ直後流量Q2およびノズル上昇中流量Q3の組み合わせが属する数値範囲が適正範囲G1であると判定すると、吸着状態は適正状態(安定状態)にあると判定する(ステップS350)。そして、CPU81は、判定結果を表示装置86に表示して(ステップS380)、状態判定処理を終了する。
一方、CPU81は、ノズル下降直後流量Q1が状態判定閾値Q1ref以上であると判定すると、吸着状態は不適正状態(吸着不良状態)にあると判定する(ステップS360)。続いて、CPU81は、不適正状態の発生要因を判定する(ステップS370)。この場合、CPU81は、ノズル下降制御において吸着ノズル31が対象ダイと接触していないと判定する。そして、CPU81は、判定結果を表示装置86に表示して(ステップS380)、状態判定処理を終了する。ノズル下降直後流量Q1が状態判定閾値Q1ref以上の場合、表示装置86には、例えば、ノズル下降制御で吸着ノズル31がダイDに接触していないことや、その対策として目標下降位置Zntagを下げること等のメッセージが表示される。なお、ステップS360において、CPU81は、受信したデータ(流量Q1)のうち一定以上の割合で状態判定閾値Q1ref以上となる場合に、吸着状態は不適正状態(吸着不良状態)にあると判定してもよい。
また、CPU81は、突き上げ直後流量Q2およびノズル上昇中流量Q3の組み合わせが属する数値範囲が適正範囲G1でないと判定すると、吸着状態は不適正状態にあると判定する(ステップS360)。続いて、CPU81は、突き上げ直後流量Q2およびノズル上昇中流量Q3の組み合わせがどの数値範囲に属するかにより吸着状態の不適正要因を判定する(ステップS370)。そして、CPU81は、判定結果を表示装置86に表示して(ステップS380)、状態判定処理を終了する。なお、ステップS360,S370において、CPU81は、受信したデータ(流量Q2およびQ3の組み合わせ)のうち属するデータの数が最も多い数値範囲が適正範囲でないときに、吸着状態は不適正状態にあると判定してもよい。また、CPU81は、受信したデータ(流量Q2およびQ3の組み合わせ)のうち属するデータの数が所定数以上の数値範囲(複数含む)のいずれかが適正範囲でないときに、吸着状態は不適正状態にあると判定してもよい。
図9は、突き上げ直後流量Q2およびノズル上昇中流量Q3の組み合わせが属する範囲と吸着状態との関係を示す説明図である。図10~図13は、吸着不適正状態の一例を示す説明図である。図9に示すように、流量Q2およびQ3の組み合わせが図8中、範囲G2に属する場合、吸着状態は、不安定状態、特に、押上ピン55を突き上げた際のダイDの姿勢が不安定などと判定される。その対策としては、ノズル下降制御において吸着ノズル31がダイDと接触するように目標下降位置Ztagを下げることやノズル下降制御の実行後の待ち時間tref1を増やすことなどが考えられる。
流量Q2およびQ3の組み合わせが図8中、範囲G3に属する場合、吸着状態は、不安定状態、特に、吸着ノズル31が上昇する際に吸着ノズル31からダイDが一旦離れたが再吸着されたなどと判定される。その対策としては、目標下降位置Ztagを下げることや待ち時間tref1を増やすことなどが考えられる。
流量Q2およびQ3の組み合わせが図8中、範囲G4に属する場合、吸着状態は、不安定状態、特に、図10に示すように、押上ピン55を突き上げた際のダイDの姿勢が不安定でウエハシート43に対して片剥がれしたなどと判定される。その対策としては、目標下降位置Ztagを下げることや待ち時間tref1を増やすこと、押上ピン55の配置や本数を変更すること、ピン突き上げ制御で押上ピン55の突き上げ速度を遅くすることなどが考えられる。
流量Q2およびQ3の組み合わせが図8中、範囲G5に属する場合、吸着状態は、吸着ミス、特に、図11に示すように、押上ピン55を突き上げた際のダイDの姿勢が不安定で片剥がれの状態のままウエハシート43に保持され、ダイDがウエハシート43から剥離されなかったなどと判定される。その対策としては、目標下降位置Ztagを下げることや待ち時間tref1を増やすこと、押上ピン55の配置や本数を変更すること、押上ピン55の突き上げ速度を遅くすることなどが考えられる。
流量Q2およびQ3の組み合わせが図8中、範囲G6に属する場合、吸着状態は、吸着ミス、特に、図12に示すように、ウエハシート43の粘着力が強く、ダイDの中央がウエハシート43から剥がれない、ダイDの四隅がウエハシート43から剥がれないなどと判定される。その対策としては、押上ピン55の配置や本数を変更することやピン突き上げ制御の実行後の待ち時間tref2を増やすことなどが考えられる。また、この場合、吸着状態は、図13に示すように、ウエハシート43がポット51から離れ、ダイDがウエハシート43から剥がれないなどとも判定される。その対策としては、ピン突き上げ制御で押上ピン55の突き上げ量を減らすことや突き上げ速度を遅くすること、ピン突き上げ制御の実行後の待ち時間tref2を増やすことなどが考えられる。なお、この場合、ウエハシート43がポット51から離れているか否かを確認するために、ポット流路64
を流れるエアの流量を検出する流量センサ(ポット側流量センサ)を設け、ウエハシート43がポット51から離れているか否かを確認する構成としてもよい。こうすれば、ポット側流量センサにより検出される流量(ポット側流量)に基づいてウエハシート43がポット51から離れているか否かをより正確に判定することができる。このとき、ポット側流量が所定流量以下であれば、ウエハシート43がポット51から離れていないため、その対策として、ピン突き上げ制御で押上ピン55の突き上げ量を増やすことが考えられる。
このように、本実施形態の吸着装置の状態判定装置では、ピン突き上げ制御の実行直後とノズル上昇制御の実行中とにそれぞれ流量センサ67により検出された流量Q2,Q3を集計し、各流量Q2,Q3の組み合わせがいずれの範囲に属するかを判定することで、吸着状態の適否を判定したり、吸着ミスが多い場合にその発生要因を特定したりすることができる。これにより、作業者は、変更すべき点やメンテナンスすべき点がわかり易くなり、早期の復旧が可能となる。
ここで、本実施形態の主要な要素と発明の開示の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。即ち、本実施形態のダイDが「ダイ」に相当し、ウエハシート43が「シート」に相当し、吸着ノズル31が「ノズル」に相当し、ヘッド30が「ヘッド」に相当し、ダイ剥離装置50が「剥離装置」に相当し、押上ピン55が「ピン」に相当し、制御装置70が「制御装置」に相当する。また、流量センサ67が「負圧供給状態検知センサ」に相当し、状態判定処理のS300,S310の処理を実行する管理装置80のCPU81が「集計手段」に相当する。また、状態判定処理のS320~S370の処理を実行する管理装置80のCPU81が「判定手段」に相当する。また、表示装置86が「通知手段」に相当する。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、ノズル流路63には、流量センサ67が設置され、CPU81は、ノズル下降制御を実行した直後,ピン突き上げ制御を実行した直後,ノズル上昇制御の実行中にそれぞれ流量センサ67により検出された流量Q1,Q2,Q3に基づいて吸着状態を判定するものとした。しかし、ノズル流路63には、流路内の負圧を検出する負圧センサが設置されてもよい。この場合、CPU81は、ノズル下降制御を実行した直後,ピン突き上げ制御を実行した直後,ノズル上昇制御の実行中にそれぞれ負圧センサにより検出された負圧P1,P2,P3に基づいて吸着状態を判定すればよい。
上述した実施形態では、ノズル下降制御を実行した直後に流量センサ67により検出された流量Q(ノズル下降直後流量Q1)に基づいてノズル下降制御の適否(吸着ノズル31とダイDとの接触の適否)を判定するものとした。しかし、この判定は、省略されてもよい。この場合、ヘッド30は、吸着ノズル31がダイDに接触したことを検知するために荷重センサやタッチセンサを備えてもよい。
上述した実施形態では、状態判定装置は、管理装置80に設けられるものとしたが、部品実装機本体(制御装置70)に設けられてもよいし、ウエハ供給装置40に設けられてもよい。
以上説明したように、本開示の吸着装置の状態判定装置は、複数のダイに分割されると共に裏面がシートに貼着されたウエハから前記ダイを吸着する吸着装置において、昇降可能であると共に負圧により前記ダイを吸着可能なノズルを有するヘッドと、昇降可能なピンを有し、前記複数のダイのうち吸着対象である吸着対象ダイを前記シートの裏側から前記ピンで突き上げることにより前記吸着対象ダイを前記シートから剥離する剥離装置と、前記吸着対象ダイを吸着するに際して、前記吸着対象ダイの上方において前記ノズルが下降するよう前記ヘッドを制御するノズル下降制御と、前記ピンで前記吸着対象ダイが前記シートの裏側から突き上げられるよう前記剥離装置を制御するピン突き上げ制御と、前記ノズルが上昇するよう前記ヘッドを制御するノズル上昇制御とを順次実行する制御装置と、を備える吸着装置の状態を判定する状態判定装置であって、前記ノズルへの負圧供給状態を検知する負圧供給状態検知センサと、前記ピン突き上げ制御を実行した直後に前記負圧供給状態検知センサにより検出された負圧供給状態の数値と、前記ノズル上昇制御を実行している最中に前記負圧供給状態検知センサにより検知された負圧供給状態の数値との組み合わせを、複数の所定範囲ごとに集計する集計手段と、を備えることを要旨とする。
この本開示の吸着装置の状態判定装置は、ノズルへの負圧供給状態を検知する負圧供給状態検知センサを備える。そして、状態判定装置は、ピン突き上げ制御を実行した直後に負圧供給状態検知センサにより検出された負圧供給状態の数値とノズル上昇制御を実行している最中に負圧供給状態検知センサにより検知された負圧供給状態の数値との組み合わせを複数の所定範囲ごとに集計する。これにより、集計結果から吸着装置の状態をより正確に判定することが可能となる。
こうした本開示の吸着装置の状態判定装置において、前記集計手段により集計された各負圧供給状態の数値の組み合わせが属する範囲に基づいて前記ノズルに対する前記吸着対象ダイの吸着状態を判定する判定手段を備えるものとしてもよい。この場合、前記判定手段は、前記各負圧供給状態の数値の組み合わせが属する範囲が予め定められた適正範囲内にあるときには、前記吸着状態は適正状態であると判定し、前記各負圧供給状態の数値の組み合わせが属する範囲が前記適正範囲内にないときには、前記吸着状態は不適正状態であると判定すると共に前記属する範囲に基づいて前記不適正状態の発生要因を判定するものとしてもよい。こうすれば、作業者は、吸着装置の変更すべき点やメンテナンスすべき点がわかり易くなり、早期の復旧が可能となる。これらの場合、前記判定手段は、更に、前記ノズル下降制御により前記ノズルを目標位置まで下降させたときに前記負圧供給状態検知センサにより検出された負圧供給状態の数値に基づいて前記ノズルが前記吸着対象ダイに適正に接触したか否かを判定するものとしてもよい。こうすれば、状態判定装置は、ノズル下降制御の適否も判定することができる。
また、本開示の吸着装置の状態判定装置において、前記判定手段による判定結果を通知する通知手段を備えるものとしてもよい。こうすれば、作業者は、判定結果の通知を受けて作業を行なうことができ、作業効率を高めることができる。
本発明は、吸着装置の製造産業などに利用可能である。
10 実装システム、20 部品実装機、21 基板搬送装置、22 ヘッド移動装置、23 パーツカメラ、24 マークカメラ、25 テープ供給装置、30 ヘッド、31 吸着ノズル、32 ノズル昇降装置、40 ウエハ供給装置、41 ウエハパレット、41o 開口、42 マガジン、43 ウエハシート、44 パレット引出装置、50 ダイ剥離装置、51 ポット、52 ポット移動装置、55 押上ピン、56 ピン昇降装置、60 負圧供給系、61 真空ポンプ、62 ポンプ流路、63 ノズル流路、64 ポット流路、65,66 開閉弁、67 流量センサ、70 制御装置、71 CPU、72 ROM、73 HDD、74 RAM、75 タイマ、80 管理装置、81 CPU、82 ROM、83 HDD、84 RAM、D ダイ、S 基板、W ウエハ。

Claims (5)

  1. 複数のダイに分割されると共に裏面がシートに貼着されたウエハから前記ダイを吸着する吸着装置において、
    昇降可能であると共に負圧により前記ダイを吸着可能なノズルを有するヘッドと、
    昇降可能なピンを有し、前記複数のダイのうち吸着対象である吸着対象ダイを前記シートの裏側から前記ピンで突き上げることにより前記吸着対象ダイを前記シートから剥離する剥離装置と、
    前記吸着対象ダイを吸着するに際して、前記吸着対象ダイの上方において前記ノズルが下降するよう前記ヘッドを制御するノズル下降制御と、前記ピンで前記吸着対象ダイが前記シートの裏側から突き上げられるよう前記剥離装置を制御するピン突き上げ制御と、前記ノズルが上昇するよう前記ヘッドを制御するノズル上昇制御とを順次実行する制御装置と、
    を備える吸着装置の状態を判定する吸着装置の状態判定装置であって、
    前記ノズルへの負圧供給状態を検知する負圧供給状態検知センサと、
    前記ピン突き上げ制御を実行した直後に前記負圧供給状態検知センサにより検出された負圧供給状態の数値と、前記ノズル上昇制御を実行している最中に前記負圧供給状態検知センサにより検知された負圧供給状態の数値との組み合わせを、複数の所定範囲ごとに集計する集計手段と、
    を備える吸着装置の状態判定装置。
  2. 請求項1に記載の吸着装置の状態判定装置であって、
    前記集計手段により集計された各負圧供給状態の数値の組み合わせが属する範囲に基づいて前記ノズルに対する前記吸着対象ダイの吸着状態を判定する判定手段を備える、
    吸着装置の状態判定装置。
  3. 請求項2に記載の吸着装置の状態判定装置であって、
    前記判定手段は、前記各負圧供給状態の数値の組み合わせが属する範囲が予め定められた適正範囲内にあるときには、前記吸着状態は適正状態であると判定し、前記各負圧供給状態の数値の組み合わせが属する範囲が前記適正範囲内にないときには、前記吸着状態は不適正状態であると判定すると共に前記属する範囲に基づいて前記不適正状態の発生要因を判定する、
    吸着装置の状態判定装置。
  4. 請求項2または3に記載の吸着装置の状態判定装置であって、
    前記判定手段は、更に、前記ノズル下降制御により前記ノズルを目標位置まで下降させたときに前記負圧供給状態検知センサにより検出された負圧供給状態の数値に基づいて前記ノズルが前記吸着対象ダイに適正に接触したか否かを判定する、
    吸着装置の状態判定装置。
  5. 請求項2ないし4いずれか1項に記載の吸着装置の状態判定装置であって、
    前記判定手段による判定結果を通知する通知手段を備える、
    吸着装置の状態判定装置。
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