JP7420685B2 - 型枠構造および型枠構造の組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート部材の型枠構造および型枠構造の組立方法に関する。
コンクリート部材の面取りを行う場合には、脱型後にコンクリート部材の角部を削り取る場合がある。また、面取り作業の手間を省略するとともに、均質なコンクリート部材を成型することを目的として、型枠に予め面木を設けることで、面取りされた形状のコンクリート部材を成型する場合もある。
例えば、特許文献1には、型枠同士が連結される角部において両側縁がそれぞれ型枠に当接するように斜めに配設される板状の面取片と、面取片の一側縁から延びて型枠同士によって挟持される接合片とからなる面木が開示されている。特許文献1の面木を型枠と一体に組み上げると、コンクリート部材の辺部分(角部)を面取りすることができる。
また、特許文献2には、型枠同士が交わる角部に配設される面木であって、角部に沿って縦方向に延びる垂直片と、垂直片の上端部から各型枠に沿って側方に延びる水平片とからなる面木が開示されている。
実公昭51-40662号公報 実用新案登録第3169244号公報
特許文献1の面木は、コンクリート部材の側面同士の角部を面取りできるものの、コンクリート部材の上面と側面との角部を面取りできず、脱型後に削り取る必要があった。また、特許文献2の面木は、垂直片と水平片とが一体に形成された複雑な形状であるため、製造に手間とコストがかかる。また、特許文献2の面木は、型枠の内面に釘などにより固定するため、型枠、面木共に再利用することができない。
そこで、本発明は、コンクリート部材の側面同士の角部および上面と側面との角部を面取りすることができ、かつ、再利用可能な型枠構造およびこの型枠構造の組立方法を提案することを課題とする。
このような課題を解決する本発明の型枠構造は、複数の型枠本体と、横方向に延在する面取りを形成する横面木と、縦方向に延在する面取りを形成する縦面木とを備える平面視多角形状の型枠構造である。前記型枠本体は、コンクリートに面するせき板と、前記せき板の背面に形成されたフランジとを有している。また、前記横面木は、前記せき板の前面から張り出した状態で当該型枠本体の上端に固定される第一取付板部と、前記第一取付板部の先端から前記型枠本体の前面に至る第一面取板部とを有していて、前記横面木の両端には隣接する他の横面木と重なることが無いように切欠きが形成されている。そして、前記縦面木は、コンクリート部材の側面同士の角部の面取りを形成する第二面取板部と、前記フランジに形成されたビスポケットに挿入される固定具により前記型枠本体の端部に固定される第二取付板部とを有している。
かかる型枠構造によれば、型枠本体に予め面木を組付けた状態で組み立て可能であるため、コンクリート部材の側面同士の角部および上面と側面との角部の面取りを一度に実現し、脱型後にコンクリート部材に面取り加工を行う必要がない。また、横面木および縦面木は、取付板部と面取板部を主体とする簡易な構成のため、製造コストが安い。また、面木同士が緩衝することなく、型枠本体同士の角部や型枠本体の上部に設置できる。
前記横面木の両端は前記縦面木の上端に突き合わされ、隣接する他の横面木と接するように固定されているのが望ましい。
また、前記第一面取板部の先端部が、前記第一面取板部の他の部分よりも大きな厚みを有していれば、横面木を型枠本体に組み付けた際に、第一面取板材と型枠本体との接触面積が大きくなり、第一取付板部、第一面取板部および型枠本体のせき板で囲まれたトラス構造を安定的なものとすることができる。
なお、前記横面木の取付板部は、前記型枠本体の上端部に形成された前記フランジに固定具により固定すればよい。
また、前記横面木の断面形状および前記縦面木の断面形状が同一であれば、一種類の部材から横面木と縦面木を製造することが可能となるため、製造コストの低減化を図ることができる。
一方の前記型枠本体の端面を他方の前記型枠本体の前面に突き合せた状態で前記型枠本体同士を組み合わせる場合には、前記ビスポケットに固定具を挿入して一方の前記型枠本体の端面に前記第二取付板部を固定するとともに、他方の前記型枠本体の前記せき板の前面に前記第二取付板部を当接させればよい。
前記縦面木は、前記第二面取り板部と、前記第二面取板部の両端にそれぞれ形成された第二取付板部とを有するものでもよい。この場合には、隣り合う型枠本体を、縦面木を介して連結する。
なお、前記型枠本体、前記横面木および前記縦面木は、アルミニウム合金製もしくは樹脂製の押出形材であるのが望ましい。
また、前記型枠構造の組立方法は、前記型枠本体の端面に前記ビスポケットに固定具を挿入して前記第二取付板部を固定する工程と、前記型枠本体に固定された縦面木に他の前記型枠本体を固定する工程と、前記第一面取板部の端部が前記第二面取板部の上端に接するように前記型枠本体の上端に前記横面木を固定する工程とを備えている。
かかる型枠構造の組立方法によれば、型枠構造を組み立てる際に面木を一体的に組み上げることが可能となり、工期短縮化を図ることができる。また、型枠構造の組立作業は簡単な手順で行うことが可能なため、特殊な技能等を必要としない。
本発明の型枠構造およびこの型枠構造の組立方法によれば、簡単な構造の型枠と面木とを着脱可能に組み上げることで、コンクリート部材の側面同士の角部および上面と側面との角部の面取りを一度に実現し、かつ、再利用可能なためコストの低減化を図ることができる。
第一実施形態に係る型枠構造により形成するコンクリート部材を示す斜視図である。 第一実地形態に係る型枠構造を示す斜視図である。 型枠本体を示す斜視図である。 型枠本体の側面図である。 横面木を示す斜視図である。 横面木の設置状況を示す側面図である。 横面木の一部を示す平面図である。 縦面木を示す斜視図である。 縦面木の設置状況を示す断面図である。 型枠本体の端面に縦面木を取り付ける状況を示す部分斜視図である。 縦面木が取り付けられた型枠本体に他の型枠本体を取り付ける状況を示す部分斜視図である。 型枠本体の上面に横面木を取り付ける状況を示す部分斜視図である。 第二実施形態に係る型枠構造により形成するコンクリート部材を示す斜視図である。 第二実地形態に係る型枠構造を示す斜視図である。 他の形態に係る型枠構造を示す斜視図である。
<第一実施形態>
第一実施形態では、図1に示すブロック状のコンクリート部材2を成型する型枠構造1について説明する。型枠構造1により成形されたコンクリート部材2は、上面21と側面22との角部および側面22同士の角部にそれぞれ面取り23を備えている。本実施形態では、上面21または側面22に対する面取り23の角度が45°である。
型枠構造1は、図2に示すように、枠状に設けられる複数の型枠本体3と、横方向に延在する面取を形成する横面木4と、縦方向に延在する面取を形成する縦面木5とを備えている。
型枠本体3は、アルミニウム合金製の押出形材からなり、図3に示すように、コンクリートに面するせき板31と、せき板31の背面に形成されたフランジ32とを有している。図1に示すように、本実施形態では、四つの型枠本体3を平面視矩形状に組み合わせる。隣り合う型枠本体3同士の接合部では、一方の型枠本体3の端面を他方の型枠本体3の板面に突き合せる。本実施形態では、型枠本体3(せき板31)同士の内角が90°になるように、型枠本体3同士を組み合わせる。
せき板31は、矩形状の板状部分である。せき板31の形状寸法(高さ、幅等)は、形成するコンクリート部材2の大きさに応じて適宜決定する。また、せき板31は、打設コンクリートの打設時の圧力に対して十分な強度を発現できる厚さを有している。せき板31は、背面に形成された複数のフランジ32により補強されている。また、せき板31の一方の端部(図3において右側の端部)には、四つの貫通孔35が上下に間隔をあけて形成されている。貫通孔35には、型枠本体3同士を連結する際に使用する固定具(例えばボルト等)6を挿通する。なお、貫通孔35の数および配置は限定されるものではない。
フランジ32は、せき板31の長手方向(押出形材の押出方向)に沿って、せき板31の背面に立設された板状部分である。本実施形態では、せき板31の上端、下端および高さ方向中央部(計3段)にそれぞれフランジ32が形成されている。図4に示すように、上段および中段のフランジ32は、断面視L字状を呈している。上段および中断のフランジ32は、L字状をなす二つの片のうちの一方の片がせき板31に対して直交するようにせき板31の背面に立設されているとともに、他方の片がせき板31と平行となるように設けられている。一方、下段のフランジ32は平板状を呈していて、せき板31に対して直交するようにせき板31の背面に立設されている。フランジ32には、フランジ32の長手方向(押出方向)に延在するビスポケット33が形成されている。ビスポケット33は、せき板31とフランジ32との角部およびフランジ32の片同士の角部にそれぞれ形成されている。なお、ビスポケット33の数や配置は限定されるものではない。また、フランジ32の形状は限定されるものではなく、例えば断面視T字状であってもよい。また、フランジ32を複数段配設する場合には、各フランジ32の断面形状が統一されていてもよいし、段毎に異なる断面形状を有していてもよい。
図3に示すように、フランジ32(型枠本体3の上端に形成されたフランジ32)には、貫通孔34が間隔をあけて2カ所形成されている。貫通孔34には、横面木4を固定する固定具(例えばボルト)6を挿通する。なお、貫通孔34の数および配置は限定されるものではない。本実施形態では、中段および下段のフランジ32にもそれぞれ貫通孔34が形成されているが、中段および下段のフランジ32の貫通孔34は省略してもよい。
横面木4は、アルミニウム合金製の押出形材からなり、図5に示すように、第一取付板部41と第一面取板部42とを有している。図2に示すように、横面木4は、各型枠本体3に固定するものとし、本実施形態の型枠構造1は四つの横面木4を有している。
第一取付板部41は、図6に示すように、せき板31の前面(コンクリートと接する面)から張り出した状態で、当該型枠本体3の上端に固定される。第一取付板部41には、フランジ32の貫通孔34の位置に対応して貫通孔43が形成されている。第一取付板部41は、せき板31の背面上端に形成されたフランジ32の上面に重ねた状態で、貫通孔34,43に挿通した固定具6によりフランジ32に固定する。第一取付板部41は、フランジ32よりも大きな幅(長手方向と直行する方向の長さ)を有していて、フランジ32に固定することで、先端部分がせき板31の前面から突出する。
第一面取板部42は、型枠構造1内に打設されたコンクリートに面するように、第一取付板部41の先端に形成されている。第一面取板部42は、第一取付板部41に対して傾斜しており、第一取付板部41の先端から型枠本体3(せき板31)の前面に至る。すなわち、第一面取板部42は、第一取付板部41の先端において、折り返した形状を呈している。本実施形態では、第一取付板部41と第一面取板部42との内角を45°とする。また、第一面取板部42の先端部44は、増厚されている。すなわち、第一面取板部42の先端部44は、第一面取板部42の他の部分よりも大きな厚みを有している。さらに、第一面取板部42の端面は、板面(コンクリートと接する面)に対して傾斜している。本実施形態では、第一面取板部42の端面と板面との角度を、第一取付板部41と第一面取板部42との内角と同じ45°とする。すなわち、第一面取板部42の端面は、第一取付板部41に対して垂直である。
なお、第一取付板部41と第一面取板部42との接合部(角部)では、内角側が曲線状に加工(R加工)されていることで補強(増厚)されている。
図7に示すように、横面木4の両端には、切欠き45が形成されている。横面木4は、切欠き45により、隣接する他の横面木4と重なることが防止されている。すなわち、横面木4の端部には、隣接する他の横面木4と重なる部分を切欠き45によって除去している。切欠き45は、横面木4の端部において、先端側(図7において上端)に向かうにしたがって横面木4の幅(図7において左右方向の長さ)が小さくなるように形成されている。本実施形態の切欠き45において、横面木4の長手方向と横面木端縁とがなす角度は45°である。すなわち、横面木4の長手方向と横面木4の端縁とがなす角度は、隣り合う型枠本体3のせき板31同士の角度の1/2で、第一取付板部41と第一面取板部42の内角の大きさに等しい。また、本実施形態では、横面木4の両端部において、隣り合う横面木4との切欠き45の後端から横面木4の後端(図7において下側)に向かうにしたがって横面木4の幅(図7において左右方向の長さ)が小さくなる第二切欠き46が形成されている。第二切欠き46の角度(横面木4の長手方向と横面木端縁とがなす角度)も45°である。すなわち、横面木4の両端部には、切欠き45と第二切欠き46とにより90°の角部が形成されている。
縦面木5は、アルミニウム合金製の押出形材からなり、図8に示すように、第二取付板部51と第二面取板部52とを有している。縦面木5(第二面取板部52)の上端部には、横面木4(第一面取板部42)の端部が突き合わせられる。
第二取付板部51には、フランジ32に形成されたビスポケット33の位置に応じて、取付孔53が形成されている。第二取付板部51は、図9に示すように、取付孔53に挿入した固定具(例えばビス)61をフランジ32のビスポケット33に螺入することにより型枠本体3の端部(端面)に固定される。第二取付板部51は、型枠構造1の角部(型枠本体3同士の接合部)において、一方の型枠本体3(3a)の端面に固定されているとともに、他方の型枠本体3(3a)のせき板31の前面に当接している。第二取付板部51の先端は、一方の型枠本体3aのせき板31の前面から張り出した状態で、固定されている。また、第二取付板部51には、複数の貫通孔54が形成されている。貫通孔54の数および配置は、型枠本体3のせき板31に形成された貫通孔35の数および配置に対応している。
第二面取板部52は、型枠構造1内に打設されたコンクリートに面するように、第二取付板部51の先端に形成されている。第二面取板部52は、第二取付板部51に対して傾斜しており、型枠本体3同士の角部において、一方のせき板31の板面(前面)から他方のせき板31の板面(前面)に至るように配設されている。第二取付板部51と第二面取板部52との内角は45°である。また、第二面取板部52の先端部55は、増厚されている。すなわち、第二面取板部52の先端部55は、第二面取板部52の他の部分よりも大きな厚みを有している。さらに、第二面取板部52の端面は、板面(コンクリートと接する面)に対して傾斜している。本実施形態では、第二面取板部52の端面と板面との角度を、第二取付板部51と第二面取板部52との内角と同じ45°とする。このように、本実施形態の縦面木5の断面形状は、横面木4の断面形状と同一である。
なお、第二取付板部51と第二面取板部52との接合部(角部)では、内角側が曲線状に加工(R加工)されていることで補強(増厚)されている。
型枠構造1の組み立ては、以下の手順により行う。
まず、図10に示すように、各型枠本体3の一方の端面に、第二取付板部51を固定する(縦面木固定工程)。第二取付板部51は、取付孔53に挿通した固定具61を、ビスポケット33に螺入して固定する。このとき、固定具61は第二取付板部51から突出しないように固定することが好ましい。
次に、図11に示すように、型枠本体3に固定された縦面木5に、他の型枠本体3の他方の端部を固定する(型枠形成工程)。具体的には、縦面木5の第二取付板部51を他の型枠本体3のせき板31の板面(前面)に重ねた状態で、貫通孔35,54に固定具6(ボルト)を挿入し、他の型枠本体3から突出した固定具6の軸部にナットを締着して固定する。
続いて、図12に示すように、型枠本体3の上端に横面木4を固定する(横面木固定工程)。横面木4は、第一面取板部42の端部が第二面取板部52の上端に接するように設置する。横面木4の固定は、第一取付板部41を型枠本体3のフランジ32に載置した状態で、貫通孔34,43を挿通させた固定具6を締着することにより行う。
型枠構造1を組み立てたら(図2参照)、型枠本体3により囲まれた空間にコンクリートを打設する。
以上、本実施形態の型枠構造1によれば、型枠本体3に予め面木(横面木4および縦面木5)を組付けた状態で組み立て可能であるため、コンクリート部材2の側面22同士の角部および上面21と側面22との角部の面取りを一度に実現し、脱型後にコンクリート部材2に面取り加工を行う必要がない。そのため、面取りに要する手間を削減できる。
また、型枠構造1の組立作業を簡単な手順で行うことが可能なため、特殊な技能等を必要とせず、工期短縮化を図ることもできる。
また、横面木4および縦面木5は、取付板部と面取板部を主体とする簡易な構成のため、製造コストが安い。面取板部の幅、第一取付板部41と第一面取板部42との内角の大きさは、所望する面取り23の形状により、適宜設定することが可能である。コーナー部の面取り23の形状を連続的に構成するために、縦面木5に突合せされた隣接する横面木4同士が接するように固定することが好ましい。
また、横面木4の両端が縦面木5の上端に突き合わされ、かつ隣接する横面木4同士が接しているため、縦方向と横方向に連続する面取り23を実現可能である。コンクリート部材2の角部においては、三角錐状の面取りが形成される。
また、第一面取板部42の先端部44が、第一面取板部42の他の部分よりも大きな厚みを有しているため、横面木4を型枠本体3に組み付けた際に、第一面取板部42と型枠本体3との接触面積が大きくなり、第一取付板部41、第一面取板部42および型枠本体3のせき板31で囲まれたトラス構造を安定的なものとすることができる。
また、横面木4の断面形状および縦面木5の断面形状が同一であるため、一種類の部材から横面木4と縦面木5を製造することが可能となり、製造コストの低減化を図ることができる。
また、型枠本体3、横面木4および縦面木5は、アルミニウム合金製の押出形材であるため、コンクリート部材2の形状に応じた型枠構造1の構成部材を簡易に形成することができる。また、打設コンクリートのコンクリート圧に対しても十分な耐力を有している。
また、第一面取板部42および第二面取板部52は、先端がせき板31に当接するため、コンクリート圧によって変形することがなく、面取り23の角度が維持される。
また、第一取付板部41(第二取付板部51)と第一面取板部42(第二面取板部52)との接合部(角部)では、内角側が曲線状に加工(R加工)されていることで補強(増厚)されているため、コンクリート圧によって変形することがなく、面取り23の角度が維持される。
<第二実施形態>
第二実施形態では、図13に示す三角柱状のコンクリート部材2を成型する型枠構造1について説明する。型枠構造1により成形されたコンクリート部材2は、上面21と側面22との角部および側面22同士の角部にそれぞれ面取り23を備えている。
型枠構造1は、図14に示すように、枠状に設けられる複数の型枠本体3と、横方向に延在する面取を形成する横面木4と、縦方向に延在する面取を形成する縦面木5とを備えている。
また、図15に示すように、五角柱状のコンクリート部材2を成形する型枠構造1とすることもできる。型枠本体3は、コンクリートに面するせき板31と、せき板31の背面に形成されたフランジ32とを有している(図3および図4参照)。
横面木4は、アルミニウム合金製の押出形材からなり、第一取付板部41と第一面取板部42とを有している。
第一取付板部41は、せき板31の前面(コンクリートと接する面)から張り出した状態で、当該型枠本体3の上端に固定される(図5、6参照)。
第一面取板部42は、型枠構造1内に打設されたコンクリートに面するように、第一取付板部41の先端に形成されている。第一面取板部42は、第一取付板部41に対して傾斜しており、第一取付板部41の先端から型枠本体3(せき板31)の前面に至る。すなわち、第一面取板部42は、第一取付板部41の先端において、折り返した形状を呈している。本実施形態では、第一取付板部41と第一面取板部42との内角を60°とする。なお、第一取付板部41と第一面取板部42との内角の大きさは適宜決定すればよい。
横面木4の両端には、切欠き45が形成されている。横面木4は、切欠き45により、隣接する他の横面木4と重なることが防止されている(図7参照)。本実施形態の切欠き45において、横面木4の長手方向と横面木端縁とがなす角度は60°である。また、本実施形態では、横面木4の両端部において第二切欠き46が形成されている(図7参照)。第二切欠き46の角度(横面木4の長手方向と横面木端縁とがなす角度)も60°である。すなわち、横面木4の長手方向と横面木4の端縁とがなす角度は、第一取付板部41と第一面取板部42の内角の大きさに等しい。
この他の横面木4の詳細は、第一実施形態の横面木4と同様なため、詳細な説明は省略する。
縦面木5は、アルミニウム合金製の押出形材からなり、第二面取板部52と、第二面取板部52の両側縁にそれぞれ形成された第二取付板部51とを有している。縦面木5(第二面取板部52)の上端部には、横面木4(第一面取板部42)の端部が突き合わされている。
第二取付板部51は、フランジ32に固定された板部材62を介して型枠本体3に固定する。板部材62は、ビスポケット33に挿入された固定具6を介してフランジ32に固定されている。
第二面取板部52は、型枠構造1内に打設されたコンクリートに面するように、隣り合う型枠本体3のせき板31の間に配置されている。第二面取板部52とせき板31との内角は120°である。また、第二面取板部52と第二取付板部51との内角は150°である。
型枠構造1の組み立ては、以下の手順により行う。
まず、型枠本体3の端面に板部材62を固定する(板部材固定工程)。板部材62は、ビスポケット33に挿入した固定具61により固定する。
次に、板部材62に縦面木5の第二取付板部51を固定する(縦面木固定工程)。縦面木5は、第二取付板部51を板部材62に重ねた状態で、第二取付板部51と板部材62を貫通する固定具6を締着することにより固定する。
続いて、型枠本体3の上端に横面木4を固定する(横面木固定工程)。横面木4は、第一面取板部42の端部が第二面取板部52の上端に接するように設置する。横面木4の固定は、第一取付板部41を型枠本体3のフランジ32に載置させた状態で、貫通孔34,43に挿通した固定具6を締着することにより行う。
型枠構造1を組み立てたら、型枠本体3により囲まれた空間にコンクリートを打設する。
以上、第二実施形態の型枠構造1によれば、型枠本体3に予め面木(横面木4および縦面木5)を組付けた状態で組み立て可能であるため、コンクリート部材2の側面22同士の角部および上面21と側面22との角部の面取りを一度に実現し、脱型後にコンクリート部材2に面取り加工を行う必要がない。そのため、面取りに要する手間を削減できる。
また、型枠構造1の組立作業を簡単な手順で行うことが可能なため、特殊な技能等を必要とせず、工期短縮化を図ることもできる。
また、横面木4および縦面木5は、簡易な構成のため、製造コストが安い。また、型枠本体3同士の角部や型枠本体3の上部において面木同士が緩衝することもない。
また、横面木4の両端が縦面木5の上端に突き合わされているため、縦方向と横方向に連続する面取りを実現可能である。
また、型枠本体3、横面木4および縦面木5は、アルミニウム合金製の押出形材であるため、コンクリート部材2の形状に応じた型枠構造1の構成部材を簡易に形成することができる。また、打設コンクリートのコンクリート圧に対しても十分な耐力を有している。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
前記各実施形態では、平面視矩形状または平面視三角形状のコンクリート部材2を形成する型枠構造1について説明したが、コンクリート部材2の形状は、平面視多角形状であれば限定されるものではなく、例えば、平面視五角形状(図15参照)や六角形状等であってもよい。
第二切欠きは必要に応じて形成すればよい。
第一取付板部41と第一面取板部42の内角の大きさは、コンクリートの面取りの形状に応じて適宜決定すればよい。例えば、正五角形のときは54°、正六角形のときは52.5°にすればよい。
第一面取板部42および第二面取板部52の先端部44,55の厚さは必ずしも他の部分の厚さよりも大きくする必要はなく、横面木4および縦面木5の厚さは、全体にわたって一定であってもよい。
型枠本体3、横面木4および縦面木5は、アルミニウム合金製の押出形材に限定されるものではなく、例えば、樹脂製の押出形材であってもよい。
1 型枠構造
2 コンクリート部材
23 面取り
3 型枠本体
31 せき板
32 フランジ
33 ビスポケット
4 横面木
41 第一取付板部
42 第一面取板部
44 先端部
45 切欠き
5 縦面木
51 第二取付板部
52 第二面取板部
55 先端部
6,61 固定具

Claims (9)

  1. 複数の型枠本体と、
    横方向に延在する面取を形成する横面木と、
    縦方向に延在する面取を形成する縦面木と、を備える平面視多角形状の型枠構造であって、
    前記型枠本体は、コンクリートに面するせき板と、前記せき板の背面に形成されたフランジと、を有し、
    前記横面木は、前記せき板の前面から張り出した状態で当該型枠本体の上端に固定される第一取付板部と、前記第一取付板部の先端から前記型枠本体の前面に至り、コンクリートに面する第一面取板部と、を有し、
    前記縦面木は、前記フランジに形成されたビスポケットに挿入される固定具により前記型枠本体の端部に固定される第二取付板部と、コンクリートに面する第二面取板部と、を有していて、
    前記横面木の両端には、隣接する他の横面木と重なることが無いように切欠きが形成されていることを特徴とする型枠構造。
  2. 前記横面木の両端は、前記縦面木の上端に突き合わされ、かつ隣接する他の横面木と接するように固定されていることを特徴とする請求項1に記載の型枠構造。
  3. 前記第一面取板部の先端部は、前記第一面取板部の他の部分よりも大きな厚みを有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の型枠構造。
  4. 前記第一取付板部は、前記型枠本体の上端部に形成された前記フランジに固定されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の型枠構造。
  5. 前記横面木の断面形状および前記縦面木の断面形状が同一であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の型枠構造。
  6. 一方の前記型枠本体の端面を他方の前記型枠本体の板面に突き合せた状態で前記型枠本体同士を組み合わされており、
    前記第二取付板部が、前記ビスポケットに挿入される固定具により一方の前記型枠本体の端面に固定されているとともに、他方の前記型枠本体の前記せき板の前面に当接していることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の型枠構造。
  7. 前記縦面木が、前記第二面取板部と、前記第二面取板部の両端にそれぞれ形成された前記第二取付板部と、を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の型枠構造。
  8. 前記型枠本体、前記横面木および前記縦面木は、アルミニウム合金製もしくは樹脂製の押出形材からなることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の型枠構造。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の型枠構造の組立方法であって、
    前記型枠本体の端面に前記ビスポケットに固定具を挿入して前記第二取付板部を前記型枠本体に固定する工程と、
    前記型枠本体に固定された縦面木に他の前記型枠本体を固定する工程と、
    前記第一面取板部の端部が前記第二面取板部の上端に接するように前記型枠本体の上端に前記横面木を固定する工程と、を備えていることを特徴とする、型枠構造の組立方法。
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