JP7420131B2 - 分塊圧延材の製造方法 - Google Patents
分塊圧延材の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7420131B2 JP7420131B2 JP2021190237A JP2021190237A JP7420131B2 JP 7420131 B2 JP7420131 B2 JP 7420131B2 JP 2021190237 A JP2021190237 A JP 2021190237A JP 2021190237 A JP2021190237 A JP 2021190237A JP 7420131 B2 JP7420131 B2 JP 7420131B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolling
- length
- pass
- passes
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 title claims description 137
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 16
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 181
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 claims description 31
- 239000010959 steel Substances 0.000 claims description 31
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 28
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 14
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 12
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 12
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 6
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 5
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 5
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 5
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 description 4
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 4
- 238000005242 forging Methods 0.000 description 4
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 3
- 229910001039 duplex stainless steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 description 3
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 2
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 2
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 2
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 2
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 2
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 2
- 229910000851 Alloy steel Inorganic materials 0.000 description 1
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910000975 Carbon steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910000805 Pig iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005275 alloying Methods 0.000 description 1
- 229910001566 austenite Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052796 boron Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010962 carbon steel Substances 0.000 description 1
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 1
- 239000000571 coke Substances 0.000 description 1
- 238000009749 continuous casting Methods 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 1
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000006477 desulfuration reaction Methods 0.000 description 1
- 230000023556 desulfurization Effects 0.000 description 1
- 238000005553 drilling Methods 0.000 description 1
- 230000002706 hydrostatic effect Effects 0.000 description 1
- 230000000977 initiatory effect Effects 0.000 description 1
- 238000011835 investigation Methods 0.000 description 1
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 229910052748 manganese Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 229910052758 niobium Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000007781 pre-processing Methods 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 238000007670 refining Methods 0.000 description 1
- 238000003303 reheating Methods 0.000 description 1
- 230000001629 suppression Effects 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
Description
被圧延材を圧延方向に対して反対方向に動かし、ロールも逆回転させるリバース圧延を繰り返し行い、所定の断面形状を有するブルーム等の分塊圧延材を得られるまで圧延する。
リバース圧延では、少ないものは5~8パス程度で所望の断面寸法を得ることが可能であるが、小さな断面寸法を得るまで圧延する場合は、15パス以上のリバース圧延を行う必要がある。
また、加工温度領域を高温化させることで、熱間強度を下げ、熱間加工性を向上させる方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。また、予加工工程として鍛造工程を含むようにした熱間加工方法も提案されている(例えば、特許文献4参照)。
また、フェライト系ステンレス鋼は、熱間加工性が高いため、疵は発生しにくいが、一方で、二相ステンレス鋼は、熱間加工温度領域でフェライト相とオーステナイト相の強度が異なる相が存在することとなり、一般的に熱間加工性は低く、疵は発生しやすい。そのため、二相ステンレス鋼等においては、加熱温度を高くすることができず、熱間加工性に劣る材質には適用できないという問題がある。
被圧延材が延伸する際、被圧延材の圧延ロールと接触している箇所と、圧延ロールと接触していない被圧延材中心とでは、圧延ロールとの摩擦の程度により延伸する量が異なり、被圧延材の中心側の方が大きく延伸する。
そのため、圧延ロールとの接触面に対して被圧延材は山型に変形し、この山型になる変形をバルジング(以降、バルジ変形)と呼ぶ。バルジ変形は、ロール径、圧下率、被圧延材の厚みや幅、摩擦抵抗等の大きさによって変化する。
特に、バルジング部が被圧延材の角部に近い位置で生じた場合、バルジング部の圧延により変形する部位が自由変形部となり、周囲の拘束が少ないことから多軸引張が生じやすいため、角部に疵が形成される。
[1]圧延方向に垂直な断面形状が矩形である被圧延材を1対の孔型圧延ロール間に通すことで圧延して分塊圧延材を製造する方法であって、
全パス数を2Nパス又は2N+1パスとした場合(N:0以上の整数)、第N+1パス以降、最終パスまでの後半パス中50%以上のパスの圧下において、以下の式(1)及び/又は式(2)を満たし、且つ式(3)を満たす、分塊圧延材の製造方法。
1.40≦被圧延材長短比 ・・・式(1)
20%≦圧下率≦35%、又は圧下率≦10% ・・・式(2)
0.70≦フランジ比≦1.00 ・・・式(3)
ここで、式(1)で、前記被圧延材長短比は、前記矩形における第1辺と、該第1辺に隣接し、第1パスの圧延開始前における長さが前記第1辺の長さ以上である第2辺とに関し、各パスの圧延後における、前記第2辺の長さ(mm)/前記第1辺の長さ(mm)である。
式(2)で、圧下率(%)は、各パスにおいて、
((圧延前の前記第1辺の長さ(mm)-圧延後の前記第1辺の長さ(mm))/圧延前の前記第1辺の長さ(mm))×100、及び
((圧延前の前記第2辺の長さ(mm)-圧延後の前記第2辺の長さ(mm))/圧延前の前記第2辺の長さ(mm))×100のうち、より大きな値である。
但し、前記式(2)において、連続する2パス以上で、圧下率≦10%となる場合は含まない。
式(3)で、フランジ比は、第1辺及び第2辺の長さのうち、各パス前後において長さが縮小する方のパス後辺長Aと、
前記孔型圧延ロールの外表面に形成され、前記被圧延材を支持可能であって孔状部を形成するフランジの先端部から前記被圧延材が当接可能な前記孔状部最深部までの長さであるフランジ長さXとの比について、2X/Aである。
[2]前記圧延では、前記被圧延材を、800℃以上の加熱温度に加熱した後、前記1対の孔型圧延ロール間に通し、
全パスにおける1パス当たりの前記圧下率を70%以下とする、前記[1]に記載の分塊圧延材の製造方法。
[3]前記被圧延材として、Crを5.0質量%以上含有するCr鋼を用いる、前記[1]又は[2]に記載の分塊圧延材の製造方法。
[4]漏洩磁束探傷により測定される疵深さが3.0mm以上である表面疵が、圧延方向に100個/m以下である、分塊圧延材。
[5]前記[1]~[3]のいずれかに記載の分塊圧延材の製造方法により得られた分塊圧延材を用いて鋼管を製造する、鋼管の製造方法。
1.40≦被圧延材長短比 ・・・式(1)
20%≦圧下率≦35%、又は圧下率≦10% ・・・式(2)
0.70≦フランジ比≦1.00 ・・・式(3)
ここで、式(1)で、被圧延材長短比は、矩形における第1辺と、該第1辺に隣接し、第1パスの圧延開始前における長さが第1辺の長さ以上である第2辺とに関し、各パスの圧延後における、第2辺の長さ(mm)/第1辺の長さ(mm)である。
式(2)で、圧下率(%)は、各パスにおいて、
((圧延前の第1辺の長さ(mm)-圧延後の第1辺の長さ(mm))/圧延前の第1辺の長さ(mm))×100、及び
((圧延前の第2辺の長さ(mm)-圧延後の第2辺の長さ(mm))/圧延前の第2辺の長さ(mm))×100のうち、より大きな値である。
但し、式(2)において、連続する2パス以上で、圧下率≦10%となる場合は含まない。
式(3)で、フランジ比は、第1辺及び第2辺の長さのうち、各パス前後において長さが縮小する方のパス後辺長Aと、孔型圧延ロールの外表面に形成され、被圧延材を支持可能であって孔状部を形成するフランジの先端部から被圧延材が当接可能な孔状部最深部までの長さであるフランジ長さXとの比について、2X/Aである。
本発明で、分塊圧延を施す被圧延材は、鋼塊(インゴット)だけでなく、鍛造によって得られるビレット、ブルーム、スラブなどの鋳片も含む。
図1に示すように、被圧延材Sは圧延方向垂直断面視で、形状が矩形であり、第1辺(短辺)と、第1辺に隣接し、第1パスの圧延開始前における長さが第1辺の長さ以上である第2辺(長辺)を有する。
そして、対向する孔型圧延ロールRの外表面に設けられ、被圧延材Sを支持可能であるフランジにより形成される孔状部に被圧延材Sを挿入させながら、被圧延材Sに対して分塊圧延がなされる。図2中、符号Xは、フランジの先端部から被圧延材Sが当接可能な孔状部最深部までの長さであるフランジ長さのことを指す。
被圧延材Sは、加熱炉で800℃以上に加熱することができ、その後、図3(a)に示す分塊圧延機Bが有する1対の孔型圧延ロールR間を通り抜けることで、圧延方向に圧延される。その後、被圧延材Sは、周方向に90度回転させられ、上記の圧延方向に対して逆方向に移動しながら再度圧延される。このように、被圧延材Sが孔型圧延ロールRを通り抜けると、その度にロールを逆回転させながらリバース圧延を繰り返し行い、被圧延材Sが所定の断面形状の分塊圧延材(ブルーム等)になるまで圧延する。
ここで、第1辺、第2辺は、周方向に90度回転させても、各パス後において夫々同じ部位を指す。第2辺の第1パスの圧延開始前における長さが前記第1辺の長さ以上であればよく、第1パスより後の長さにおいては、第2辺の長さが第1辺の長さ以下となる場合もある。
以下の表1と表2は、評価した圧延条件を示す。
表1は本発明の範囲外となる比較例の圧延条件を示し、表2は本発明の範囲内となる本発明例の圧延条件を示す。
また、フランジ比は、表1の圧延条件ではいずれのパスにおいても0.6であり、表2の圧延条件ではいずれのパスにおいても0.9であった。被圧延材としては、SUS329J1を用いた。また、その他採用した条件は、表3に示す通りである。
加熱炉で1100℃まで加熱した被圧延材を表1又は表2に示す圧延条件で圧延した。圧延が終わった後の分塊圧延材に対して、フェルスター社製の漏洩磁束探傷機を用いて、漏洩磁束探傷試験法(Magnetic Leakage Flux Testing method、以下、MLFTとも記す。)により、表面の疵の深さを非破壊検査し、3.0mm以上の疵深さを圧延方向に測定し、個数をカウントし、評価項目とした。
それぞれのMLFTによる評価結果は、表1の条件では115.1個/mであり、表2の条件では15.6個/mであった。これより、表1に示す条件に対し、表2に示す条件により圧延をすることで、疵の形成が抑制されることが認められた。MLFTによる疵個数が多いほど、分塊圧延材表面の疵を除去するためのグラインダー等による手入れをする時間が増加し、歩留まりも悪くなる。
各種圧下パターンを有限要素法(以下、FEMとも記す。)で解析した。疵の評価としては、応力三軸度と相当塑性ひずみの関係から算出される、延性破壊基準Dを元に評価した。FEMは、Abaqus/Explicit 2017を使用した。延性破壊基準Dとは、応力とひずみ履歴を用いた積分型の延性破壊条件式に基づき、延性破壊の進行度を示すものである。延性破壊基準Dは以下の式によって求めることができる。
延性破壊基準Dは、破壊開始ひずみε0 plに対するひずみ増分dεplの割合を積算したパラメータであり、D=1となった時に延性破壊が開始し、疵が形成されることを意味する。延性破壊開始時の相当塑性ひずみε0 plは、応力三軸度τに依存して決まるパラメータである。
表1、表2に示す圧延条件以外の条件は、表3と図4に示す。
これに対し、図6では、表2に示す圧延条件(本発明例の条件)に基づき、その他は、図5に示す比較例の条件と同様に評価した結果を示す。図5、6では、時間が経過するほど圧延が進んでいることを表す。具体的には、図5、6中、相当塑性ひずみを示す実線は、時間と共に階段状に増加しており、段が上がると圧延が次パスに移行していることを示す。
図5及び図6に示す条件では、圧下パターンは異なるが、初期寸法と圧延後寸法が同一であるため、最終的な相当塑性ひずみεplはほぼ同様である。そのため、比較例の条件と本発明例の条件の間で、延性破壊基準D値に差が付いた要因は、応力三軸度τに由来すると考えられる。
比較例の条件では、応力三軸度τが全体的に引張応力側に存在する。ここで図7を参照する。図7は、応力三軸度τと応力状態を説明するための図である。図7中のグラフはここでの評価で用いた値に基づいており、グラフに示された実線よりも高τ、高ひずみ側(グラフの右上側)では、D=1となり破壊する。ここでの評価で用いた値によれば、せん断や圧縮応力では破壊せず、引張応力で割れると判断できる。図中に示すように、τ=0のときがせん断、τ<0のときが圧縮応力、τ>0の時は引張応力で破壊することになる。より具体的に、図5に示す比較例条件の場合、応力三軸度は正の値を示している時間が長く、引張応力が作用することになる。特に、後半パス(約14秒以降)では、多軸(二軸)引張状態が続くことになる。比較例条件では、応力三軸度τが多軸(二軸)引張となる2/3以上の時に、延性破壊基準Dが増加し、後半パスの圧延ではD=1に達し、破壊が起きている。
特に、後半パスの圧延では、図5に示す比較例では多軸引張になっているのに対し、図6に示す本発明例では、応力三軸度τが圧縮応力側に存在し、延性破壊基準Dは増加していない。このように、応力三軸度τの推移が延性破壊基準Dに大きく影響したと言える。
ここで、拘束長さとは、「フランジ長さ×2+ロール孔底(カリバー底)の幅」であり、図3(b)中の「a+b+c」である。拘束長さが長いほど、フランジ長さが長くなり、被圧延材のC断面(圧延方向に垂直な断面)の周方向を広範囲で接触していることになる。同じ寸法の被圧延材を圧延する時に、フランジ長さが長いほど拘束長さが長いという関係にある。
式(1)において、被圧延材長短比は、被圧延材の圧延方向に垂直な断面形状である矩形における第1辺と、該第1辺に隣接し、第1パスの圧延開始前における長さが前記第1辺の長さ以上である第2辺とに関し、各パスの圧延後における、第2辺の長さ(mm)/第1辺の長さ(mm)である。本発明では、バルジ変形を抑えることで、疵を抑制している。本発明では、被圧延材に対して、高い圧下率によりひずみを浸透させ、長いフランジによる物理的な抑え込みをしている。被圧延材長短比が1.40未満の場合、圧下量を大きくすると、ロールギャップ(開度)を確保できず、上下のロールが接触し、圧延できなくなる。よって、本発明では、被圧延材長短比を1.40以上とする。好ましくは1.50以上であり、より好ましくは1.80以上である。また、被圧延材長短比は、大きすぎると、被圧延材のハンドリング性が悪くなり、圧延時に倒れる可能性があるため、好ましくは3.00以下であり、より好ましくは2.50以下である。
式(2)において、圧下率(%)は、各パスにおいて、((圧延前の第1辺の長さ(mm)-圧延後の第1辺の長さ(mm))/圧延前の第1辺の長さ(mm))×100、及び((圧延前の第2辺の長さ(mm)-圧延後の第2辺の長さ(mm))/圧延前の第2辺の長さ(mm))×100のうち、より大きな値である。
後半パスの圧下において、圧下率が10%超え20%未満であると、ひずみが材料中にまで浸透せず、表面ばかりが圧延され、ひずみ量の増加や、バルジ変形の抑制を実現できなくなる。また、圧下率が35%超えであると、通常のロールと被圧延材との摩擦状態では、被圧延材がロールバイト内に入っていかず、噛み込み不良となる。よって、本発明では、後半パスの圧下において、20%≦圧下率≦35%、又は圧下率≦10%とする。
但し、式(2)において、連続する2パス以上で、圧下率≦10%となる場合は含まない。本発明では、圧下率≦10%となる圧延を2パス以上連続で行わないようにすることで、材料温度が低下し、熱間加工性が低下することを抑制し、この点からも疵の形成を抑制できる。
式(2)については、好ましくは、圧下率は22%以上であり、より好ましくは、25%以上である。また、圧下率は、好ましくは、32%以下であり、より好ましくは、30%以下である。
なお、式(2)において、圧下率が低過ぎると所定の寸法にするために時間がかかりすぎ、被圧延材の温度が下がる可能性があるため、圧下率≦10%とする場合には、5%≦圧下率<10%とすることが好ましい。
式(3)において、フランジ比は、第1辺及び第2辺の長さのうち、各パス前後において長さが縮小する方のパス後辺長Aと、孔型圧延ロールの外表面に形成され、被圧延材を支持可能であって孔状部を形成するフランジの先端部から被圧延材が当接可能な孔状部最深部までの長さであるフランジ長さXとの比について、2X/Aである。
フランジ比が0.70未満であると、バルジ変形位置が被圧延材の角部付近に形成され、多軸引張応力状態になりやすくなり、疵が増加する。一方、フランジ比が1.00超えであると、上下ロールが接触することになり、物理的に圧延ができなくなる。よって、本発明では、フランジ比を0.70以上1.00以下とする。好ましくは、0.75以上であり、より好ましくは、0.80以上である。また、フランジ比は、大きい場合、ロールバイト内の被圧延材の充填率が高くなり、幅広がりがなくなり、全て圧延方向にしか伸びることができず、周方向の疵が形成されるため、好ましくは、0.95以下であり、より好ましくは、0.90以下である。
式(1)、式(2)のいずれも満たさない場合、または式(3)を満たさない場合、バルジトップが高く形成し、ロールとバルジが最初に接触することで、幅方向の引張応力が働き、疵が形成される。また、バルジの位置が被圧延材の角部付近に形成され、多軸引張応力となり、疵が形成される。式(1)、式(2)、式(3)は3つ全てを満たすことが好ましい。
また、上記の条件を満たすのは、好ましくは、後半パス中65%以上のパスであり、より好ましくは、後半パス中80%以上のパスである。
また、前半パス(第1パスから第Nパスまで)では、第Nパス終了時に疵が発生していることを抑制するためにも、被圧延材の表面温度の低下による熱間加工性の低下を抑制できる条件で圧延することが好ましい。具体的には、1パス当たりの圧下率を5%以上とすることが好ましい。より好ましくは、10%以上とすることが好ましい。
加熱温度が800℃未満では、被圧延材の変形抵抗が高くなり、ロールの耐荷重を超える場合がある。よって、上記加熱温度は、800℃以上とすることが好ましい。また、より好ましくは、1000℃以上であり、さらに好ましくは、1200℃以上である。一方、加熱温度の上限値は特に限定されないが、1300℃超えでは、22質量%Cr等の高Cr鋼はフェライトの分率が高いため、被圧延材の変形抵抗が低く、炉内で材料が垂れる場合がある。よって、上記加熱温度は、1300℃以下とすることが好ましい。また、より好ましくは、1290℃以下であり、さらに好ましくは、1250℃以下である。
また、1パス当たりの圧下率が70%超えでは、一様な変形挙動がされず、材料の対角線上にズレるように割れ、せん断割れのような現象となる場合がある。よって、上記圧下率は、70%以下とすることが好ましい。また、より好ましくは、50%以下であり、さらに好ましくは、35%以下である。また、前半パス(第1パスから第Nパスまで)については、圧下率が低過ぎると所定の寸法にするために時間がかかりすぎ、被圧延材の温度が下がるため、前述の通り、より好ましくは、5%以上であり、さらに好ましくは、10%以上である。
鋼管の製造条件としては、好ましくは、矩形形状の分塊圧延材を連続タンデム圧延設備によって製造される丸鋼片を材料とし、加熱炉で1100~1300℃に加熱し、マンネスマン穿孔機で中空素管にする。中空素管は、マンドレルミルで圧延し、外径と厚さを減少させ長尺素管にする。次に、これを再加熱炉において700~1000℃で1時間保持し、再加熱してからストレッチレデューサーで仕上がり寸法とし、冷却、矯正、切断を経て鋼管とする。
被圧延材としてはSUS329J1を用いた。被圧延材の初期断面寸法は長辺710mm×短辺275mmであった。加熱炉で被圧延材を1100℃まで加熱したものを圧延した。その他の条件は表3と図4に示す通りである。各圧下パターンを表4~表12に示す。表4~表12に示す例の各条件は以下の通りである。
具体的には、式(1)に関しては、後半パスとなる第6パス~第11パスの6パス中、50%以上となる第6~8、10の4パスが本発明の範囲内となっている。
また、式(2)に関しては、後半パスとなる第6パス~第11パスの6パス中、50%以上となる第7、9~11パスの4パスが本発明の範囲内となっている。
また、式(3)に関しては、後半パスとなる第6パス~第11パスの6パス中、全てのパスが本発明の範囲内となっている。
具体的には、式(1)に関しては、後半パスとなる第6~第11パスの6パス中、50%以上となる第6~10パスの5パスが本発明の範囲内となっている。
また、式(3)に関しては、後半パスとなる第6パス~第11パスの6パス中、全てのパスが本発明の範囲内となっている。
具体的には、式(2)に関しては、後半パスとなる第7パス~第12パスの6パス中、50%以上となる第7~9、11、12パスの5パスが本発明の範囲内となっている。
また、式(3)に関しては、後半パスとなる第7パス~第12パスの6パス中、50%以上となる第8~12の5パスが本発明の範囲内となっている。
具体的には、式(2)に関しては、後半パスとなる第8パス~第15パスの8パス中、50%以上となる第8、10、12~14の5パスが本発明の範囲内となっている。
しかしながら、式(1)に関しては、第8、10、12パスの3パスのみしか本発明の範囲内となっていない。
また、式(3)に関しては、第12パスの1パスのみしか本発明の範囲内となっていない。
具体的には、式(3)に関しては、後半パスとなる第7パス~第13パスの7パス中、50%以上となる第8~13パスの6パスが本発明の範囲内となっている。
しかしながら、式(1)に関しては、第7、8、10の3パスのみしか本発明の範囲内となっていない。
また、式(2)に関しては、第9、10、12パスの3パスのみしか本発明の範囲内となっていない。
具体的には、式(1)に関しては、後半パスとなる第8パス~第15パスの8パス中、第8、12の2パスのみしか本発明の範囲内となっていない。
また、式(2)に関しては、第10、14パスの2パスのみしか本発明の範囲内となっていない。
また、式(3)に関しては、本発明の範囲内となるパスはない。
具体的には、式(3)に関しては、後半パスとなる第7パス~第12パスの6パス中、50%以上となる第8~12パスの5パスが本発明の範囲内となっている。
しかしながら、式(1)に関しては、第8パスの1パスのみしか本発明の範囲内となっていない。
また、式(2)に関しては、第9、12パスの2パスのみしか本発明の範囲内となっていない。
具体的には、式(2)に関しては、後半パスとなる第7パス~第12パスの6パス中、50%以上となる第7~9、11、12パスの5パスが本発明の範囲内となっている。
また、式(3)に関しては、後半パスとなる第7パス~第12パスの6パス中、50%以上となる第8~12の5パスが本発明の範囲内となっている。
具体的には、式(1)に関しては、後半パスとなる第5パス~第9パスの5パス中、50%以上となる第5~6、8の3パスが本発明の範囲内となっている。
また、式(2)に関しては、後半パスとなる第5パス~第9パスの5パス中、全てのパスが本発明の範囲内となっている。
また、式(3)に関しては、後半パスとなる第5パス~第9パスの5パス中、第5~6、第8~9の4パスが本発明の範囲内となっている。
被圧延材長短比は、矩形における第1辺と、該第1辺に隣接し、第1パスの圧延開始前における長さが第1辺の長さ以上である第2辺とに関し、各パスの圧延後における、第2辺の長さ(mm)/第1辺の長さ(mm)である。
B 分塊圧延機
R 孔型圧延ロール
X フランジ長さ
Claims (2)
- 圧延方向に垂直な断面形状が矩形である被圧延材を1対の孔型圧延ロール間に通すことで圧延して分塊圧延材を製造する方法であって、
前記被圧延材として、Crを5.0質量%以上含有するCr鋼を用い、
全パス数を2Nパス又は2N+1パスとした場合(N:0以上の整数)、第N+1パス以降、最終パスまでの後半パス中50%以上のパスの圧下において、以下の式(1)及び/又は式(2)を満たし、且つ式(3)を満たす、分塊圧延材の製造方法。
1.40≦被圧延材長短比 ・・・式(1)
20%≦圧下率≦35%、又は圧下率≦10% ・・・式(2)
0.70≦フランジ比≦1.00 ・・・式(3)
ここで、式(1)で、前記被圧延材長短比は、前記矩形における第1辺と、該第1辺に隣接し、第1パスの圧延開始前における長さが前記第1辺の長さ以上である第2辺とに関し、各パスの圧延後における、前記第2辺の長さ(mm)/前記第1辺の長さ(mm)である。
式(2)で、圧下率(%)は、各パスにおいて、
((圧延前の前記第1辺の長さ(mm)-圧延後の前記第1辺の長さ(mm))/圧延前の前記第1辺の長さ(mm))×100、及び
((圧延前の前記第2辺の長さ(mm)-圧延後の前記第2辺の長さ(mm))/圧延前の前記第2辺の長さ(mm))×100のうち、より大きな値である。
但し、前記式(2)において、連続する2パス以上で、圧下率≦10%となる場合は含まない。
式(3)で、フランジ比は、第1辺及び第2辺の長さのうち、各パス前後において長さが縮小する方のパス後辺長Aと、
前記孔型圧延ロールの外表面に形成され、前記被圧延材を支持可能であって孔状部を形成するフランジの先端部から前記被圧延材が当接可能な前記孔状部最深部までの長さであるフランジ長さXとの比について、2X/Aである。 - 前記圧延では、前記被圧延材を、800℃以上の加熱温度に加熱した後、前記1対の孔型圧延ロール間に通し、
全パスにおける1パス当たりの前記圧下率を70%以下とする、請求項1に記載の分塊圧延材の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020209953 | 2020-12-18 | ||
JP2020209953 | 2020-12-18 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022097393A JP2022097393A (ja) | 2022-06-30 |
JP7420131B2 true JP7420131B2 (ja) | 2024-01-23 |
Family
ID=82165460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021190237A Active JP7420131B2 (ja) | 2020-12-18 | 2021-11-24 | 分塊圧延材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7420131B2 (ja) |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002263797A (ja) | 2001-03-06 | 2002-09-17 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 分塊圧延用鋳片及び分塊圧延方法 |
JP2009022969A (ja) | 2007-07-18 | 2009-02-05 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 丸ビレットの分塊圧延方法 |
JP2010172936A (ja) | 2009-01-29 | 2010-08-12 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続圧延機を用いた分塊圧延方法 |
JP2011125913A (ja) | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 丸ビレットの連続圧延方法 |
WO2012032819A1 (ja) | 2010-09-08 | 2012-03-15 | 新日本製鐵株式会社 | 耐食性に優れた軸受鋼と、軸受部品及び精密機器部品 |
JP2012081510A (ja) | 2010-10-13 | 2012-04-26 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高純度フェライト系ステンレス鋼の分塊圧延方法 |
CN104289516A (zh) | 2014-09-20 | 2015-01-21 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 一种初轧机轧制含铌不锈钢的方法 |
JP2018075616A (ja) | 2016-11-10 | 2018-05-17 | Jfeスチール株式会社 | スラブの分塊圧延方法 |
WO2020153407A1 (ja) | 2019-01-25 | 2020-07-30 | Jfeスチール株式会社 | 高マンガン鋼鋳片の製造方法、および、高マンガン鋼鋼片または鋼板の製造方法 |
-
2021
- 2021-11-24 JP JP2021190237A patent/JP7420131B2/ja active Active
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002263797A (ja) | 2001-03-06 | 2002-09-17 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 分塊圧延用鋳片及び分塊圧延方法 |
JP2009022969A (ja) | 2007-07-18 | 2009-02-05 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 丸ビレットの分塊圧延方法 |
JP2010172936A (ja) | 2009-01-29 | 2010-08-12 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続圧延機を用いた分塊圧延方法 |
JP2011125913A (ja) | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 丸ビレットの連続圧延方法 |
WO2012032819A1 (ja) | 2010-09-08 | 2012-03-15 | 新日本製鐵株式会社 | 耐食性に優れた軸受鋼と、軸受部品及び精密機器部品 |
JP2012081510A (ja) | 2010-10-13 | 2012-04-26 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高純度フェライト系ステンレス鋼の分塊圧延方法 |
CN104289516A (zh) | 2014-09-20 | 2015-01-21 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 一种初轧机轧制含铌不锈钢的方法 |
JP2018075616A (ja) | 2016-11-10 | 2018-05-17 | Jfeスチール株式会社 | スラブの分塊圧延方法 |
WO2020153407A1 (ja) | 2019-01-25 | 2020-07-30 | Jfeスチール株式会社 | 高マンガン鋼鋳片の製造方法、および、高マンガン鋼鋼片または鋼板の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2022097393A (ja) | 2022-06-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2552805C2 (ru) | Труба из аустенитного сплава и способ ее получения | |
KR101660149B1 (ko) | 건축 구조 부재용 각형 강관용 두꺼운 열연 강판 및 그 제조 방법 | |
JP4833835B2 (ja) | バウシンガー効果の発現が小さい鋼管およびその製造方法 | |
JP5273036B2 (ja) | 一体成形型ドライブシャフト用冷間仕上継目無鋼管およびそれを用いたドライブシャフト、並びにその冷間仕上継目無鋼管の製造方法 | |
JP6341125B2 (ja) | 2相ステンレス継目無鋼管の製造方法 | |
TWI516611B (zh) | 線材、過共析變韌鐵鋼線、及該等之製造方法 | |
KR20080100842A (ko) | 드라이브 샤프트용 냉간 마무리 이음매가 없는 강관 및 그 제조 방법 | |
EP3225318B1 (en) | Manufacturing method for duplex stainless steel seamless pipe or tube using a device array for manufacturing seamless steel pipe or tube | |
WO2007018593A1 (en) | Nickel-base alloy and articles made therefrom | |
US7260966B2 (en) | Tube shell for manufacturing a seamless steel pipe and a method for its manufacture | |
JP7420131B2 (ja) | 分塊圧延材の製造方法 | |
JP5056990B2 (ja) | 高Cr−高Ni合金からなる継目無管用丸鋼片の製造方法、およびその丸鋼片を用いた継目無管の製造方法 | |
JP5867474B2 (ja) | 電縫溶接部の信頼性に優れた高炭素電縫溶接鋼管の製造方法 | |
JP6439637B2 (ja) | 鋼材の鍛造方法 | |
JP2005187934A (ja) | 疲労特性に優れた鋼材およびその製造方法 | |
JP6202010B2 (ja) | 高強度2相ステンレス継目無鋼管の製造方法 | |
JP7306494B2 (ja) | 角形鋼管およびその製造方法並びに建築構造物 | |
JP2023183439A (ja) | ベリー付きカリバーロール、圧延材の製造方法、鋼管の製造方法および圧延機 | |
JP6737321B2 (ja) | 継目無鋼管の製造方法 | |
JP5716468B2 (ja) | 継目無管の冷間圧延方法 | |
JP2004217992A (ja) | 電縫鋼管およびその製造方法 | |
Kiss et al. | Study on the deformability characteristics of steels for seamless tubes and pipes destined for the petrochemical industry | |
JP7375946B2 (ja) | 角形鋼管およびその製造方法ならびに建築構造物 | |
JP5423641B2 (ja) | 高純度フェライト系ステンレス鋼の分塊圧延方法 | |
JP7559728B2 (ja) | 継目無鋼管および鋼管の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220725 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230627 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230728 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20231017 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231128 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20231212 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231225 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7420131 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |