JP7419985B2 - 車両用モール - Google Patents

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Description

本発明は、車両に取り付けられるモールに関する。
車両のドアには、ドアフレーム(ドアサッシュ)やドアパネルの縁部に対する保護や美観の向上を目的として、外観部材であるモールが取り付けられる。例えば、窓開口の内縁に沿って取り付けられるベルトモール、アッパサッシュモール、フレームモールなどが知られている。
モールは、長尺部材であるモール本体の長手方向の端部に、エンド部材を取り付けて構成される場合が多い。エンド部材として、モール本体の端部を覆う蓋部を有するエンドキャップや、別々のモール本体の間に挿入される接続用の部材などが知られている。このようなエンド部材は、モール本体内に挿入される挿入部を有し、挿入部がモール本体の所定部位に嵌合したり、挿入部がモール本体に圧入されたり、挿入部の挿入状態でモール本体に接着などで固定することで、モール本体から抜けないように保持される。
実公昭61-32832号公報
上述のような既存の組み付け構造や組み付け方法では、モール本体に対してエンド部材を安定して高精度に組み付けるのが難しい場合があった。特に、モール本体の長手方向の端末部を覆う蓋部をエンド部材が備える場合、モール本体の端末部に対して、エンド部材の蓋部を隙間やガタつきを生じさせずに密着させることが難しい。
例えば、モール本体から長手方向に抜けないように単にエンド部材を嵌合させるだけでは、モールの長手方向でエンド部材がガタつくおそれがある。圧入による保持は、精度管理の難易度が高く、圧入での保持力が弱いとエンド部材が脱落しやすく、圧入での保持力を強めようとするとエンド部材の挿入時の負荷が大きくなってしまう。接着などによる固定は、エンド部材の挿入以外の作業工程が増えて、手間やコストが余分にかかってしまう。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、モール本体へのエンド部材の組み付け性や、組み付けた状態のエンド部材の保持の安定性に優れる車両用モールを提供することを目的とする。
本発明は、車両に取り付けられるモール本体と、モール本体の長手方向端部に装着されるエンド部材とを有する車両用モールにおいて、モール本体に設けられ、モール本体に対するエンド部材の挿入部の挿入に応じてエンド部材の被係合部に係合して、長手方向でモール本体の端末側へのエンド部材の抜けを規制する係合部と、係合部が被係合部に係合するときに、エンド部材に対して長手方向で端末側と反対の奥側への付勢力を付与する引き込み手段と、を有す
引き込み手段の一形態は、モール本体に設けられて長手方向に延びる突片を有しており、この突片に、長手方向の奥側に向く縁部として係合部を備え、突片は長手方向に撓み可能な撓み部を有し、撓み部の撓みによって付勢力を生じることが好ましい。
一例として、係合部は、突片に形成された穴の内面であり、被係合部は、エンド部材に設けた突出部の端面であり、撓み部は、穴よりも突片の基端側に設けられて、長手方向と交差する方向に突出する構成を適用可能である。
異なる例として、被係合部は、エンド部材に設けた凹部の内面であり、係合部は、突片に設けられて凹部に挿入可能な折り返し部の端面であり、撓み部は、折り返し部よりも突片の基端側に設けられた湾曲部として構成可能である。
モール本体は、車外側に位置する意匠部と、意匠部に対して車内側に位置して車幅方向に延びる車幅方向部とを有し、車幅方向部はモール本体の長手方向に延びる切り欠き部を有し、車幅方向部のうち切り欠き部よりも車内側の部位として突片を構成することが好ましい。
引き込み手段の異なる形態として、モール本体から長手方向の端末側に突出して長手方向に撓み可能な撓み部を有し、係合部が被係合部に係合するときに、エンド部材により長手方向の奥側に押圧された撓み部が撓んで、付勢力を生じるように構成してもよい。
本発明によれば、モール本体へのエンド部材の組み付け性や、組み付けた状態のエンド部材の保持の安定性に優れる車両用モールを得ることができる。
実施形態のモールで、エンドキャップをモール本体に組み付ける前の状態を示した斜視図である。 実施形態のモールで、モール本体にエンドキャップを組み付けた状態を示した斜視図である。 モール本体にエンドキャップを組み付けた状態のモールの断面図である。 図3のIV-IV線に沿う一部断面図であり、(A)はエンドキャップの挿入途中の状態、(B)はエンドキャップの挿入が完了した状態を示す。 第1の変形例のモールで、エンドキャップをモール本体に組み付ける前の状態を示した斜視図である。 第1の変形例のモールの長手方向に沿う一部断面図であり、(A)はエンドキャップの挿入途中の状態、(B)はエンドキャップの挿入が完了した状態を示す。 第2の変形例のモールを構成するモール本体の斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明を適用した実施形態について説明する。図1から図4に示すモール1は、車両ドア(図示略)の窓開口(図示略)の内縁に沿って装着される車両ドア用のモールである。以下の説明における車内側、車外側、内周側、外周側は、モール1が取り付けられる車両ドアを基準としたものである。車外側と車内側を結ぶ方向、すなわち車両ドアの厚み方向を、モール1における車幅方向とし、図面では両矢印Xで車幅方向を表している。窓開口の内側に向く側が内周側、窓開口の外側に向く側が外周側である。内周側と外周側を結ぶ方向を、モール1における高さ方向とし、図面では両矢印Yで高さ方向を表している。モール1の長手方向を、図面では両矢印Zで表している。車幅方向Xと高さ方向Yは、略垂直の関係にある。
具体的には、モール1は、ドア上縁のアッパサッシュに沿って取り付けられるアッパサッシュモールであり、内周側が概ねドアの下方、外周側が概ねドアの上方となる。図1及び図2に示すように、モール1は、長手方向Zに延設される長尺部材であるモール本体2の端部に、エンドキャップ(エンド部材)3を取り付けて構成される。モール本体2は、板状の金属材(ステンレスなど)をロール成形などで加工して形成されている。エンドキャップ3は、合成樹脂の成形品である。但し、モール本体2とエンドキャップ3の材質や製造の方法は、これに限定されない。
図1は、モール本体2に対してエンドキャップ3を組み付ける前の状態を示し、図2及び図3は、モール本体2へのエンドキャップ3の組み付けが完了した状態を示している。モール本体2の端部には、長手方向Zに対して略垂直な端末面2aが形成されており、端末面2aを覆うようにエンドキャップ3が組み付けられる。モール1の長手方向Zのうち、端末面2aに向く側を端末側とし、端末面2aと反対に向く側を奥側とする。
モール本体2は、車外側に位置する意匠部4と、意匠部4に対して車内側に突出して車幅方向Xに延びる車幅方向部5とを有する。意匠部4は、複数の壁部によって構成されており、車外側壁10と、内周湾曲部11と、折り返し壁12と、車内延設部13と、外周湾曲部14と、保持壁15と、対向壁16と、を有している。
車外側壁10は、意匠部4のうちで最も車外側に位置しており、モール1の長手方向Zに対して略垂直な断面(図3)において、概ね高さ方向Yに延びている。モール1を車両ドアに取り付けたときに、車外側壁10の車外側の面が、車外側から視認される意匠面となる。
内周湾曲部11は、車外側壁10の内周側の端部から外周側へ屈曲して折り返されたU字状の形状である。折り返し壁12は、内周湾曲部11に続いて外周側に延びており、車外側壁10の車内側に位置する。折り返し壁12は、車外側壁10と略平行であり、端部12aを外周側に向けた片持ち形状の壁部である。車外側壁10の一部(内周側の端部付近)と折り返し壁12は、車幅方向Xに間隔を空けて対向する関係にある。
車内延設部13は、車外側壁10の外周側の端部から概ね車内側に延びている。より詳しくは、車内延設部13は、車外側壁10から離れて車内側に進むにつれて、外周側への突出量を大きくする傾斜を有している。外周湾曲部14は、車内延設部13の車内側の端部から内周側へ屈曲して折り返されたU字状の形状である。保持壁15は、外周湾曲部14に続いて車外側に延びており、車内延設部13の内周側に位置している。車内延設部13と保持壁15は、高さ方向Yに間隔を空けて対向する関係にある。対向壁16は、保持壁15の車外側の端部から概ね内周側に延びている。より詳しくは、対向壁16は、保持壁15から離れて内周側に進むにつれて、車内側への突出量を大きくする傾斜を有している。
意匠部4の内周側には、車外側壁10と内周湾曲部11と折り返し壁12により囲まれる内部空間S1が形成される。また、意匠部4の外周側には、車外側壁10と対向壁16の間に内部空間S2が形成され、車内延設部13と外周湾曲部14と保持壁15により囲まれる内部空間S3が形成される。内部空間S2と内部空間S3は連通して、L字状の空間を形成している。意匠部4は、車外側が車外側壁10で覆われ、高さ方向Yの両端に内部空間S1~S3を有する袋状の構造であり、内部空間S1と内部空間S2の間の領域は、車内側に向けて開放されている。
対向壁16の内周側の端部に続いて、車幅方向部5が車内側に向けて延びている。車幅方向部5は、車外側壁10と概ね垂直な関係の平板形状の壁部である。図1及び図2に示すように、モール本体2の端末面2aから奥側に向けて長手方向Zの所定の範囲では、車内側への車幅方向部5の長さが短くなっている。モール本体2の端部付近以外では、車幅方向部5の車内側の端部から屈曲して外周側に突出する保持壁17が設けられている。つまり、車幅方向部5の車外側には、車内延設部13、外周湾曲部14、保持壁15、対向壁16によって外周側への突出部が形成され、車幅方向部5の車内側には、保持壁17によって外周側への突出部が形成されている。この各突出部と車幅方向部5によってウェザストリップ保持部18が構成される。ウェザストリップ保持部18にはウェザストリップ(図示略)が保持される。ウェザストリップは、ドアを閉じたときに、ドアと車両ボディ(図示略)の間を水密状態でシールするものである。ウェザストリップの脚部が保持壁15や保持壁17に係合することによって、ウェザストリップの脱落が規制される。
モール本体2の長手方向端部付近にはさらに、保持タブ20が設けられている。保持タブ20は、車幅方向部5の一部を、長手方向Zに延びる片持ち形状の突片として形成したものである。具体的には、車幅方向部5のうち意匠部4(対向壁16)に近い一部領域を、端末面2aから長手方向Zに所定の長さに亘って切除した形状の切り欠き部21とし、切り欠き部21に対する車内側の残存部分が保持タブ20となっている。保持タブ20は、車幅方向部5に接続する基端部20aから端末側に向けて延びており、端末側の先端部分は、モール本体2の他の部分に接続しない自由端になっている。
薄板状の金属材で形成されたモール本体2は、所定以上の外力を加えることで撓ませることが可能である。特に、保持タブ20は、基端部20a(長手方向Zの奥側の端部)付近を支点として、高さ方向Yに揺動することが可能である。また、保持タブ20における基端部20aの近傍には、外周側に向けて突出する山型形状の撓み部22が形成されている。撓み部22は、外力を受けることで、長手方向Zへの幅を変化させるように撓むことが可能である。保持タブ20における撓み部22よりも先端側には、高さ方向Yに貫通する係合穴23が形成されている。言い換えれば、保持タブ20には、長手方向Zで係合穴23よりも基端側に撓み部22が設けられている。図1に示すように、係合穴23は平面視で略矩形の穴であり、係合穴23の内面には、長手方向Zに離間して車幅方向Xに延びる一対の穴縁部23a,23bが形成されている。
図1及び図2に示すように、エンドキャップ3は、モール本体2の端末面2aを覆うように位置する蓋部6と、蓋部6から突出して(モール1の長手方向Zに延びて)モール本体2に挿入される挿入部7とを有する。蓋部6は、モール本体2のうち端末面2aのうち、主に意匠部4の箇所を覆う形状である。図3に表れているのは、エンドキャップ3における挿入部7の断面形状である。挿入部7は、車外側壁30と、内周側壁31と、外周側壁32と、中間壁33と、車内側壁34と、を有している。
車外側壁30は、車外側に位置しており、モール1の長手方向Zに対して略垂直な断面(図3)において、概ね高さ方向Yに延びる高さ方向壁である。内周側壁31は、車外側壁30の内周側の端部から車内側に延びる車幅方向壁である。外周側壁32は、車外側壁30の外周側の端部から車内側に延びる車幅方向壁である。外周側壁32は内周側壁31よりも車内側へ長く延びている。中間壁33は、内周側壁31の車内側の端部から屈曲して外周側に延びる高さ方向壁であり、中間壁33の外周側の端部が、車幅方向Xにおける外周側壁32の途中位置に接続している。つまり、概ね車幅方向Xに延設される内周側壁31と外周側壁32を、概ね高さ方向Yに延設される車外側壁30と中間壁33で接続して、筒状部35が形成されている。閉鎖断面形状の筒状部35によって挿入部7の強度が向上する。
外周側壁32のうち、筒状部35を形成する車外側の領域を車外側領域32aとし、筒状部35よりも車内側に延びている領域を車内側領域32bとする。車外側領域32aよりも車内側領域32bの方が、高さ方向Yへの肉厚が大きく設定されている。車内側壁34は、車内側領域32bの車内側の端部から屈曲して内周側に延びている。車内側壁34は、車内側領域32b以外の部位には接続しない片持ち形状の突出部である。
図3に示すように、車外側壁30と内周側壁31の境界付近から内周側に向けて突出する位置規制突起36が設けられている。位置規制突起36の車外側の面は、車外側壁30の車外側の面よりも車外側に位置している。つまり、挿入部7のうち、位置規制突起36が最も車外側に位置する部分である。位置規制突起36の車内側の面と、内周側壁31の内周側の面との境界には、車内側及び内周側に向く凹状の角部37が形成されている。
エンドキャップ3の挿入部7にはさらに、被係合突起38が設けられている。被係合突起38は、外周側壁32の車内側領域32bから外周側へ突出する突出部であり、モール本体2の保持タブ20に形成された係合穴23に挿入可能である。図3に示すように、車幅方向Xでの被係合突起38の幅は、係合穴23の幅と略同じである。図4(A)及び図4(B)に示すように、被係合突起38のうち、長手方向Zの端末側(蓋部6側)の端面は、長手方向Zに対して略垂直な被係合面38aである。被係合突起38のうち、長手方向Zの奥側(挿入部7の先端側)の面は、長手方向Zと高さ方向Yのそれぞれに対して交差する傾斜面38bになっている。より詳しくは、傾斜面38bは、外周側壁32から外周側に突出するにつれて、長手方向Zの端末側(蓋部6側)に傾斜している。被係合面38aと傾斜面38bをつなぐ被係合突起38の天面部分は、長手方向Zに延びる平面部38cになっている。
図4(B)に示すように、長手方向Zにおいて、穴縁部23aから穴縁部23bまでの係合穴23の長さは、被係合面38aから傾斜面38bまでの被係合突起38の長さよりも大きい。
モール本体2にエンドキャップ3を組み付ける際には、長手方向Zの端末側から奥側に向けて、モール本体2に挿入部7を挿入する。挿入部7をモール本体2に挿入すると、図3に示すように、外周側壁32の外周側の面が車幅方向部5に当接し、内周側壁31(角部37付近)の内周側の面が折り返し壁12の端部12aに当接する。そして、モール本体2の車幅方向部5と意匠部4(折り返し壁12の端部12a)との間に、挿入部7(内周側壁31から外周側壁32までの部分)が挟んで保持されて、高さ方向Yでのエンドキャップ3の位置が定まる。
この挿入部7の挿入状態で、モール本体2を高さ方向Yに僅かに撓ませて、当該撓みを解消しようとする力によって、モール本体2が挿入部7を高さ方向Yで安定的に保持することが望ましい。例えば、挿入部7を挿入する際に、モール本体2の意匠部4のうち車内延設部13と保持壁15を高さ方向Yで接近させる(内部空間S3を狭くさせる)撓みを誘発するように、挿入部7とモール本体2の寸法関係を設定する。
また、挿入部7をモール本体2に挿入すると、図3に示すように、被係合突起38が係合穴23に挿入され、位置規制突起36が内部空間S1に挿入されて車外側壁10に当接する。そして、モール本体2の車幅方向部5(係合穴23の車内側の内面)と意匠部4(車外側壁10)との間に、挿入部7(被係合突起38から位置規制突起36までの部分)が挟んで保持されて、車幅方向Xでのエンドキャップ3の位置が定まる。
この挿入部7の挿入状態で、モール本体2を車幅方向Xに僅かに撓ませて、当該撓みを解消しようとする力によって、モール本体2が挿入部7を車幅方向Xで安定的に保持することが望ましい。例えば、挿入部7を挿入する際に、モール本体2の意匠部4のうち車外側壁10と対向壁16を車幅方向Xで接近させる(内部空間S2を狭くさせる)撓みを誘発するように、挿入部7とモール本体2の寸法関係を設定する。
なお、切り欠き部21を介して車幅方向Xでモール本体2の他の部分と分離されている保持タブ20は、車幅方向Xにも撓むことが可能である。車幅方向Xでの保持タブ20の撓みによって、モール本体2とエンドキャップ3の間に存在する車幅方向Xの精度誤差を吸収したり、被係合突起38を車幅方向Xで補助的に付勢したりして、車幅方向Xでのエンドキャップ3の位置精度を向上させることができる。
エンドキャップ3は、蓋部6がモール本体2の端末面2aに当接する位置まで挿入される。モール1は、当該位置まで挿入したエンドキャップ3を、長手方向Zで高精度にて安定して位置させる構造を備えている。
エンドキャップ3の蓋部6のうち、モール本体2の端末面2aに対向する面(長手方向Zの奥側を向く面)を蓋側対向面6aとする。蓋側対向面6aから被係合突起38の被係合面38a(被係合部)までの長手方向Zの距離をL1とする。一方、モール本体2の自由状態(外力による変形が生じていない状態)において、端末面2aから係合穴23の端末側の穴縁部23a(係合部)までの距離をL2とする。ここで、L2がL1よりも僅かに大きい(L1<L2)関係に設定されている。すなわち、蓋側対向面6aと端末面2aを長手方向Zで同位置に並べたときに、エンドキャップ3側の被係合部を構成する被係合突起38の被係合面38aよりも、モール本体2側の係合部を構成する係合穴23の穴縁部23aの方が、僅かに長手方向Zの奥側に位置することになる。
エンドキャップ3の挿入部7を、モール本体2の端末面2a側から挿入していくと、被係合突起38の傾斜面38bが保持タブ20の先端に当接する。すると、傾斜面38bの傾斜形状によって、挿入部7を長手方向Zに挿入する力から高さ方向Yへの分力が生じ、保持タブ20は、基端部20a付近を支点として外周側に押し上げられる(図4(A)参照)。挿入部7をモール本体2にさらに挿入すると、平面部38cを保持タブ20の内周側の面に摺接させながら、被係合突起38が係合穴23に近づく。
蓋側対向面6aが端末面2aに近接する位置にエンドキャップ3が達すると、長手方向Zでの被係合突起38の位置が係合穴23に対応し、被係合突起38による外周側への押し上げが解除された保持タブ20が、外周側への撓みを解消して車幅方向部5と略平行な位置に復帰する。すると、図4(B)に示すように、被係合突起38の被係合面38aに係合穴23の穴縁部23aが対向する位置関係になり、穴縁部23aに被係合面38aが当接(係合)することで、長手方向Zの端末側へのエンドキャップ3の移動が規制される。つまり、モール本体2から端末側にエンドキャップ3が抜けなくなる。
上述のように、モール本体2の自由状態での端末面2aから係合穴23の穴縁部23aまでの距離(L2)は、エンドキャップ3の蓋側対向面6aから被係合突起38の被係合面38aまでの距離(L1)よりも僅かに大きい。これにより、図4(B)のように被係合面38aが穴縁部23aに係合する状態では、保持タブ20を長手方向Zで端末側に引っ張る力が加わる。この力によって、保持タブ20の撓み部22が長手方向Zで伸びる(山型形状を平坦に近づける)状態の撓みを生じ、当該撓みを解消しようとする力が、穴縁部23aから被係合面38aに伝えられて、被係合突起38が保持タブ20から力を受けて長手方向Zの奥側へ付勢される。つまり、保持タブ20は、撓み部22に生じる撓みによって、エンドキャップ3に対して長手方向Zで奥側への付勢力を付与する引き込み手段として機能する。
従って、被係合突起38と係合穴23の係合によって、長手方向Zで端末側への挿入部7の抜けが規制されることに加えて、保持タブ20から被係合突起38に対して長手方向Zで奥側に引き込む付勢力が付与されて、蓋部6がモール本体2の端末面2aに密着するようになる。これにより、モール1の長手方向Zでエンドキャップ3がガタついたり、蓋部6とモール本体2の間に隙間が生じたりすることなく、モール本体2へのエンドキャップ3の高精度な装着状態を実現できる。
本実施形態のモール1では、エンドキャップ3を長手方向Zに挿入するだけの動作で、保持タブ20の係合穴23への被係合突起38の係合を生じさせることができる。係合穴23に被係合突起38を係合させることで、長手方向Zでエンドキャップ3の位置が高精度に定まるので、エンドキャップ3を抜け止めしたり、付勢したりするための加工を別途行う必要がない。そのため、エンドキャップ3の組み付けに際して複雑な操作や加工を要さず、作業性に優れている。
また、モール本体2側に保持タブ20を設け、エンドキャップ3側に被係合突起38を設けた構造であるため、モール本体2とエンドキャップ3以外の特別な部品を要さず、部品点数の増加が生じない。
保持タブ20は、切り欠き部21を介して車幅方向部5と隔てられたシンプルな突片である。そして、保持タブ20上の撓み部22や係合穴23は、高さ方向Yへの凹凸や貫通形状であるため、高さ方向Yへのプレス成形などで容易に製造が可能である。被係合突起38についても、エンドキャップ3を成形する際に、高さ方向Yに移動する型構造で簡単に製造が可能な形状である。従って、エンドキャップ3を長手方向Zに抜け止め及び付勢するための構造を、簡単且つ低コストに得ることができる。
本実施形態のモール1では、エンドキャップ3の挿入部7をモール本体2に挿入して係合穴23と被係合突起38を係合させる際に、モール本体2側の保持タブ20を高さ方向Yなどに変形させている(図4(A)参照)。これとは異なり、モール本体2への挿入部7の挿入に際して、エンドキャップ3側が変形するように構成することも可能である。
例えば、エンドキャップ3の取り付けの際に、被係合突起38の傾斜面38bが保持タブ20の先端に当接すると、傾斜面38bの傾斜形状によって、挿入部7を長手方向Zに挿入する力から高さ方向Yへの分力が生じる。この高さ方向Yへの力によって、エンドキャップ3の外周側壁32が内周側に押し込まれて、被係合突起38が内周側に変位するようにしてもよい。挿入部7をモール本体2にさらに挿入すると、内周側への外周側壁32の押し込み状態が解消して、被係合突起38が係合穴23に係合する図4(B)の状態になる。
また、係合穴23と被係合突起38を係合させる際に、モール本体2側の保持タブ20とエンドキャップ3側の外周側壁32の双方が変形するように構成してもよい。
続いて、本発明を適用したモールの変形例を説明する。以下の各変形例で、先に説明した図1から図4のモール1と共通する箇所については、同じ符号で示して説明を省略する。
図5及び図6は、第1の変形例であるモール1Aを示している。モール1Aにおいて、先に説明したモール1と共通する部分については、同じ符号で示して説明を省略する。
モール1Aのモール本体2には、保持タブ40が設けられている。保持タブ40は、車幅方向部5の一部を切り欠いて、長手方向Zに延びる片持ち形状の突片として形成されている。具体的には、保持タブ40の周囲のうち車幅方向Xの両側と長手方向Zの端末部側を切り欠き部42として切除し、切り欠き部42に囲まれる残存部分が保持タブ40となっている。保持タブ40は、車幅方向部5に接続する基端部40a(長手方向Zの奥側の端部)から端末側に向けて延びており、端末側の先端部分は、モール本体2の他の部分に接続しない自由端になっている。保持タブ40は、基端部40a付近を支点として、高さ方向Yに揺動することが可能である。
上述のモール1の保持タブ20とは異なり、保持タブ40の先端は、モール本体2の端末面2aよりも長手方向Zの奥側に位置している。そして、保持タブ40の先端側には、内周側に向けてU字状に湾曲する湾曲部40bと、湾曲部40bから長手方向Zの奥側に向けて延びる折り返し部40cが形成されている。折り返し部40cの端面は、長手方向Zの奥側に向く縁部40dになっている。モール本体2の自由状態で、折り返し部40cは車幅方向部5よりも内周側に突出している。
モール1Aのエンドキャップ3には、被係合凹部41が形成されている。被係合凹部41は、挿入部7の外周側壁32に形成され、外周側に向けて開口する有底の凹部である。被係合凹部41は平面視で略矩形であり、被係合凹部41の内面のうち長手方向Zの奥側(挿入部7の先端側)の面は、長手方向Zに対して略垂直な被係合面41aである。
エンドキャップ3の蓋側対向面6aから被係合凹部41の被係合面41a(被係合部)までの長手方向Zの距離をL3とする。一方、モール本体2の自由状態(外力による変形が生じていない状態)において、端末面2aから保持タブ40の縁部40d(係合部)までの距離をL4とする。ここで、L4がL3よりも僅かに大きい(L3<L4)関係に設定されている。すなわち、蓋側対向面6aと端末面2aを長手方向Zで同位置に並べたときに、エンドキャップ3側の被係合部を構成する被係合凹部41の被係合面41aよりも、モール本体2側の係合部を構成する保持タブ40の縁部40dの方が、僅かに長手方向Zの奥側に位置することになる。
エンドキャップ3の挿入部7を、モール本体2の端末面2a側から挿入していくと、外周側壁32が保持タブ40の湾曲部40bに当接する。すると、挿入部7を長手方向Zに挿入する力から高さ方向Yへの分力が生じ、保持タブ40は、基端部40a付近を支点として外周側に押し上げられる(図6(A)参照)。挿入部7をモール本体2にさらに挿入すると、外周側壁32の外周側の面を保持タブ40の折り返し部40cに摺接させながら、被係合凹部41が保持タブ40に近づく。
蓋側対向面6aが端末面2aに近接する位置にエンドキャップ3が達すると、長手方向Zでの被係合凹部41の位置が、保持タブ40の折り返し部40cに対応する。すると、外周側壁32から折り返し部40cに対する外周側への押し上げが解除された保持タブ40は、外周側への撓みを解消して車幅方向部5と略平行な位置に復帰する。その結果、図6(B)に示すように、折り返し部40cが被係合凹部41に進入し、被係合凹部41の被係合面41aに折り返し部40cの縁部40dが対向する位置関係になり、縁部40dに被係合面41aが当接(係合)することで、長手方向Zの端末側へのエンドキャップ3の移動が規制される。つまり、モール本体2から端末側にエンドキャップ3が抜けなくなる。
上述のように、モール本体2の自由状態での端末面2aから保持タブ40の縁部40dまでの距離(L4)は、エンドキャップ3の蓋側対向面6aから被係合凹部41の被係合面41aまでの距離(L3)よりも僅かに大きい。これにより、図6(B)のように被係合面41aが縁部40dに当接(係合)する状態では、保持タブ40を長手方向Zで端末側に引っ張る力が加わる。この力によって、保持タブ40の湾曲部40bが長手方向Zで伸びる(折り返し部40cを端末側に移動させる)状態の撓みを生じ、当該撓みを解消しようとする力が、縁部40dから被係合面41aに伝えられて、被係合凹部41が保持タブ40から力を受けて長手方向Zの奥側へ付勢される。つまり、保持タブ40は、湾曲部40b(撓み部)に生じる撓みによって、エンドキャップ3に対して長手方向Zで奥側への付勢力を付与する引き込み手段として機能する。
従って、被係合凹部41と保持タブ40の折り返し部40cとの係合によって、長手方向Zで端末側への挿入部7の抜けが規制されることに加えて、保持タブ40から被係合凹部41に対して長手方向Zで奥側に引き込む付勢力が付与されて、蓋部6がモール本体2の端末面2aに密着するようになる。つまり、モール1Aでは、モール本体2に対する長手方向Zでのエンドキャップ3の位置決めと組み付け性に関して、上述したモール1と同様の効果が得られる。
なお、切り欠き部42によって車幅方向Xでモール本体2の他の部分と分離されている保持タブ40は、車幅方向Xにも撓むことが可能である。車幅方向Xでの保持タブ40の撓みによって、モール本体2とエンドキャップ3の間に存在する車幅方向Xの精度誤差を吸収したり、被係合凹部41の側面を車幅方向Xで補助的に付勢したりして、車幅方向Xでのエンドキャップ3の位置精度を向上させることができる。
モール1Aにおいて、図6(A)の形態とは異なり、モール本体2への挿入部7の挿入に際して、エンドキャップ3側が変形するように構成することも可能である。例えば、挿入部7の先端(長手方向Zの奥側の端部)が保持タブ40の先端(湾曲部40b)に当接して、挿入部7を長手方向Zに挿入する力から高さ方向Yへの分力が生じた場合に、エンドキャップ3の外周側壁32が内周側に押し込まれて変形するようにしてもよい。挿入部7をモール本体2にさらに挿入すると、内周側への外周側壁32の押し込み状態が解消して、被係合凹部41が保持タブ40の折り返し部40cに係合する図6(B)の状態になる。
また、折り返し部40cと被係合凹部41を係合させる際に、モール本体2側の保持タブ40とエンドキャップ3側の外周側壁32の双方が変形するように構成してもよい。
以上のモール1とモール1Aは、長手方向Zでのエンドキャップ3の位置を定めるための構成として、モール本体2とエンドキャップ3の一方に突出部(被係合突起38、折り返し部40c)を設け、当該突出部が係合可能な穴(係合穴23)又は凹部(被係合凹部41)をモール本体2とエンドキャップ3の他方に設けているという点で共通している。
図7は、第2の変形例であるモール1Bを示している。モール1Bにおいて、先に説明したモール1と共通する部分については、同じ符号で示して説明を省略する。
モール1Bを構成するモール本体2の車幅方向部5には、高さ方向Yに貫通する係合穴45が形成されている。係合穴45は平面視で略矩形であり、係合穴45の内面の一部として、長手方向Zの奥側に向く穴縁部45aが形成されている。
モール本体2にはさらに、撓み部46が設けられている。撓み部46は、車幅方向部5の端末面2a付近から外周側に向けて突出する立壁46aと、立壁46aの外周側の端部から長手方向Zの端末側へ屈曲して折り返されたU字状の湾曲部46bと、湾曲部46bから内周側に延びる折り返し部46cと、を有する片持ち形状の突出部である。折り返し部46cは、端末面2aよりも端末側に突出した位置にある。立壁46aと折り返し部46cは、長手方向Zに離間して対向している。撓み部46は、長手方向Zで立壁46aと折り返し部46cの間隔を変化させるように撓むことが可能である。
モール1Bを構成するエンドキャップについては図示を省略しているが、上述したモール1のエンドキャップ3における被係合突起38の被係合面38aと同様の被係合部を有している。この被係合部が、モール本体2側の係合部である係合穴45の穴縁部45aに係合することで、モール本体2に挿入したエンドキャップは、長手方向Zで端末側に抜けないように保持される。
エンドキャップの被係合部が係合穴45の穴縁部45aに係合するときに、エンドキャップのうち端末面2aに対向する部分(図示略)が、撓み部46の折り返し部46cに当接して、長手方向Zの奥側に押し込む。これにより、撓み部46は、長手方向Zで折り返し部46cと立壁46aの間隔を小さくする撓みを生じる。当該撓みを解消しようとする力が、穴縁部45aからエンドキャップの被係合部に伝えられて、エンドキャップが長手方向Zの奥側へ付勢される。つまり、撓み部46は、エンドキャップに対して長手方向Zで奥側への付勢力を付与する引き込み手段として機能する。
上述したモール1やモール1Aでは、長手方向Zの端末側への抜け止め用の係合部(係合穴23の穴縁部23a、折り返し部40cの縁部40d)と、長手方向Zの奥側への引き込み手段(撓み部22、湾曲部40b)を、保持タブ20や保持タブ40に集約して備えている。これに対し、モール1Bでは、引き込み手段である撓み部46を、抜け止め用の係合部(係合穴45の穴縁部45a)から独立した突出部として形成している。以上の実施形態及び各変形例から分かる通り、モール本体に設ける係合部と引き込み手段は、様々な配置や構成を選択することが可能である。また、これに対応して、エンドキャップに設ける被係合部についても、様々な配置や構成を選択することが可能である。
上記の実施形態や各変形例では、モール本体2の端部に組み付けられるエンド部材は、蓋部6と挿入部7を有するエンドキャップ3であるが、エンドキャップ以外のエンド部材に適用することも可能である。
上述したモール1(1A,1B)はアッパサッシュモールへの適用例であるが、本発明は、アッパサッシュモール以外のモールにも適用が可能である。例えば、窓開口の下縁に沿うベルトモールや、アッパサッシュモールとベルトモールを接続して窓開口のコーナー部に沿うフレームモールなどにも適用が可能である。さらに、車両用ドアのうち窓開口の周縁以外の箇所に取り付けられるモールや、ドア以外の車体部分に設けられるモールなどへの適用も可能である。つまり、本発明は、車両用のモール全般に適用が可能である。
また、本発明の実施の形態は上記実施形態やその変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施形態をカバーしている。
1(1A,1B) :モール
2 :モール本体
2a :端末面
3 :エンドキャップ(エンド部材)
4 :意匠部
5 :車幅方向部
6 :蓋部
6a :蓋側対向面
7 :挿入部
20 :保持タブ(引き込み手段、突片)
21 :切り欠き部
22 :撓み部
23 :係合穴(係合部)
23a :穴縁部(係合部、縁部、穴の内面)
32 :外周側壁
32a :車外側領域
32b :車内側領域
35 :筒状部
36 :位置規制突起
38 :被係合突起(被係合部、突出部)
38a :被係合面(被係合部、突出部の端面)
38b :傾斜面
40 :保持タブ(引き込み手段、突片)
40b :湾曲部(撓み部)
40c :折り返し部(係合部)
40d :縁部(係合部、折り返し部の端面)
41 :被係合凹部(被係合部)
41a :被係合面(被係合部、凹部の内面)
42 :切り欠き部
45 :係合穴(係合部)
45a :穴縁部(係合部)
46 :撓み部(引き込み手段)
46a :立壁
46b :湾曲部
46c :折り返し部
X :車幅方向
Y :高さ方向
Z :長手方向

Claims (5)

  1. 車両に取り付けられるモール本体と、前記モール本体の長手方向端部に装着されるエンド部材とを有する車両用モールにおいて、
    前記モール本体に設けられ、前記モール本体に対する前記エンド部材の挿入部の挿入に応じて前記エンド部材の被係合部に係合して、長手方向で前記モール本体の端末側への前記エンド部材の抜けを規制する係合部と、
    前記係合部が前記被係合部に係合するときに、前記エンド部材に対して長手方向で端末側と反対の奥側への付勢力を付与する引き込み手段と、
    を有し、
    前記引き込み手段は、前記モール本体に設けられて長手方向に延びる突片を有し、
    前記突片に、長手方向の奥側に向く縁部として前記係合部を備え、
    前記突片は長手方向に撓み可能な撓み部を有し、前記撓み部の撓みによって前記付勢力を生じることを特徴とする車両用モール。
  2. 前記係合部は、前記突片に形成された穴の内面であり、
    前記被係合部は、前記エンド部材に設けた突出部の端面であり、
    前記撓み部は、前記穴よりも前記突片の基端側に設けられて、長手方向と交差する方向に突出することを特徴とする請求項に記載の車両用モール。
  3. 前記被係合部は、前記エンド部材に設けた凹部の内面であり、
    前記係合部は、前記突片に設けられて前記凹部に挿入可能な折り返し部の端面であり、
    前記撓み部は、前記折り返し部よりも前記突片の基端側に設けられた湾曲部からなることを特徴とする請求項に記載の車両用モール。
  4. 前記モール本体は、車外側に位置する意匠部と、前記意匠部に対して車内側に位置して車幅方向に延びる車幅方向部とを有し、
    前記車幅方向部は前記モール本体の長手方向に延びる切り欠き部を有し、前記車幅方向部のうち前記切り欠き部よりも車内側の部位が前記突片であることを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の車両用モール。
  5. 車両に取り付けられるモール本体と、前記モール本体の長手方向端部に装着されるエンド部材とを有する車両用モールにおいて、
    前記モール本体に設けられ、前記モール本体に対する前記エンド部材の挿入部の挿入に応じて前記エンド部材の被係合部に係合して、長手方向で前記モール本体の端末側への前記エンド部材の抜けを規制する係合部と、
    前記係合部が前記被係合部に係合するときに、前記エンド部材に対して長手方向で端末側と反対の奥側への付勢力を付与する引き込み手段と、
    を有し、
    前記引き込み手段は、前記モール本体から長手方向の端末側に突出して長手方向に撓み可能な撓み部を有し、
    前記係合部が前記被係合部に係合するときに、前記エンド部材により長手方向の奥側に押圧された前記撓み部が撓んで、前記付勢力を生じることを特徴とする車両用モール。
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