JP7419327B2 - クラッシュボックス - Google Patents

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Description

本発明は、クラッシュボックスに関するものである。
従来、クラッシュボックスに関する技術が種々提案されている。例えば、下記特許文献1に記載されるクラッシュボックスは、車両前後方向に沿って配置される中空の筒状体と、その筒状体の軸方向の両端部にそれぞれ密着した状態で、アーク溶接等により一体的に溶接固定された一対の取付プレートとから構成されている旨が記載されている。また、筒状体は、一対の半割体のそれぞれの両側縁部から外方へ突出する各フランジ部が重ねられて、スポット溶接、又は、アーク溶接等により溶接固定されて構成される旨が記載されている。
特開2014-238103号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたクラッシュボックスでは、筒状体と一対の取付プレートを合金化溶融亜鉛めっき鋼板で形成して、アーク溶接によって一体的に溶接固定した場合には、溶接熱の影響を受けて、表面に亜鉛ヒュームが発生する。また、筒状体と取付プレートとの突き合わせアーク溶接では、ビード部にブローホールが発生する虞がある。その結果、亜鉛ヒューム除去工程や、ビード部の手直しが必要となり、製造コストがアップするという問題がある。また、筒状体を取付プレートに突き合わせアーク溶接で取り付ける場合には、薄板部が溶け落ち易く、薄板化が難しいという問題がある。
そこで、本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、亜鉛ヒューム除去工程を不要として、製造コストの低減化を図ることができると共に、薄板化を図ることできるクラッシュボックスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1発明は、車幅方向に延びるバンパーリインフォースメントの端部において、前記バンパーリインフォースメントと車両前後方向に延びるサイドメンバとの間に設けられて、衝突時に衝撃エネルギーを吸収するクラッシュボックスにおいて、車両前後方向に沿って配置される中空の筒状体を形成する断面略ハット形状の一対の半割体と、一対の前記半割体のそれぞれの車両前後方向の前側端部に取り付けられて、前記バンパーリインフォースメントに取りつけられる一対の前側取付板と、一対の前記半割体のそれぞれの車両前後方向の後側端部に取り付けられて、前記サイドメンバに取りつけられる一対の後側取付板と、を備え、一対の前記前側取付板及び一対の前記後側取付板が一対の前記半割体にスポット溶接又はカシメ加工によって取り付けられる取付方向と、一対の前記半割体のそれぞれの開口側両側縁から底面部に対して略平行に外側方向へ折り曲げ形成された一対のフランジ部が互いに重ね合わされてスポット溶接又はカシメ加工若しくはボルト締結によって取り付けられる取付方向とが同一方向に組み付けられている、クラッシュボックスである。
第2発明は、上記第1発明に係るクラッシュボックスにおいて、一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板のそれぞれは、前記半割体の前記底面部よりも外側の一辺部を残して前記半割体の開口側へ打ち抜くと共に、相対向する前記半割体の前記底面部に対向する位置で車両前後方向内側へ直角に折り曲げられた複数の折曲げ片を有し、一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板のそれぞれは、複数の前記折曲げ片を相対向する前記半割体の前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合されて、一対の前記半割体のそれぞれの前記前側端部と前記後側端部を覆うように取り付けられ、一対の前記半割体は、それぞれの一対の前記フランジ部が互いに重ね合わせられてスポット溶接によって接合されている、クラッシュボックスである。
第3発明は、上記第1発明に係るクラッシュボックスにおいて、一対の前記半割体のそれぞれの一対の前記フランジ部を互いに重ね合わせた状態で接合する複数のフランジ用カシメピン、又は、ボルトとナットを備え、一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板のそれぞれは、前記半割体の前記底面部よりも外側の一辺部を残して前記半割体の開口側へ打ち抜くと共に、相対向する前記半割体の前記底面部に対向する位置で車両前後方向内側へ直角に折り曲げられた複数の折曲げ片を有し、一対の前記半割体のそれぞれは、一対の前記フランジ部に、前記フランジ用カシメピン又は前記ボルトが挿通される複数の接合用貫通孔を有し、一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板のそれぞれは、複数の前記折曲げ片を相対向する前記半割体の前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合されて、一対の前記半割体のそれぞれの前記前側端部と前記後側端部を覆うように取り付けられ、一対の前記半割体は、それぞれの一対の前記フランジ部が互いに重ね合わせられて、複数の前記接合用貫通孔に挿通された前記フランジ用カシメピン又は前記ボルトのカシメ加工又はボルト締結により接合されている、クラッシュボックスである。
第4発明は、上記第1発明に係るクラッシュボックスにおいて、両端に外径を小さくした段差部が形成されて、一対の前記半割体の前記底面部の車両前後方向の両側縁部を相対向した状態で接合する複数の底面部用カシメピンと、一対の前記半割体のそれぞれの一対の前記フランジ部を接合する複数のフランジ用カシメピンと、を備え、一対の前記半割体のそれぞれは、前記底面部の車両前後方向の両側縁部のそれぞれに形成されて、前記底面部用カシメピンの端部が挿通される複数の第1カシメ用貫通孔と、一対の前記フランジ部のそれぞれに形成されて、前記フランジ用カシメピンが挿通される複数の接合用貫通孔と、を有し、一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板のそれぞれは、取り付けられる前記半割体の複数の前記第1カシメ用貫通孔のそれぞれに対向する位置において、前記半割体の前記底面部よりも外側の一辺部を残して前記半割体の開口側へ打ち抜くと共に、相対向する前記半割体の前記底面部に対向する位置で車両前後方向内側へ直角に折り曲げられて、前記底面部用カシメピンの端部が挿通される第2カシメ用貫通孔が形成された複数の折曲げ片と、相対向する前記半割体の開口側の側縁部から複数の前記折曲げ片に対向して車両前後方向内側へ直角に折り曲げられて、前記第2カシメ用貫通孔に対向する位置に前記底面部用カシメピンが挿通される複数の支持用貫通孔が形成された支持用折曲げ部と、を有し、一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板のそれぞれは、前記支持用折曲げ部が相対向して配置されると共に、複数の前記折曲げ片が相対向する前記半割体の前記底面部の外側面に当接されて、一対の前記半割体のそれぞれの前記前側端部と前記後側端部を覆うように配置され、複数の前記底面部用カシメピンは、前記支持用折曲げ部に形成された複数の前記支持用貫通孔のそれぞれに挿通されると共に、前記第1カシメ用貫通孔に挿通された両端部が、相対向する前記折曲げ片の前記第2カシメ用貫通孔に挿通され、複数の前記フランジ用カシメピンは、互いに対向する一対の前記フランジ部に形成された複数の前記接合用貫通孔のそれぞれに挿通されて、複数の前記底面部用カシメピンと複数の前記フランジ用カシメピンのカシメ加工により一対の前記半割体と一対の前記前側取付板及び一対の前記後側取付板とが一体的に接合されている、クラッシュボックスである。
第5発明は、上記第1発明に係るクラッシュボックスにおいて、一対の前記半割体のそれぞれの一対の前記フランジ部を互いに重ね合わせた状態で接合する複数のフランジ用カシメピン、又は、ボルトとナットを備え、一対の前記前側取付板は、それぞれの車両上下方向外側の側縁部から車両前後方向後側へ直角に折り曲げられて、前記半割体の前記底面部の外側面に当接される複数のスポット溶接用取付片を有し、一対の前記後側取付板は、それぞれの車両上下方向内側の側縁部から全幅に渡って車両前後方向前側へ直角に折り曲げられて、前記半割体の前記底面部の外側面に当接される取付リブ部を有し、一対の前記半割体のそれぞれは、一対の前記フランジ部に、前記フランジ用カシメピン又は前記ボルトが挿通される複数の接合用貫通孔を有し、一対の前記前側取付板のそれぞれは、複数の前記スポット溶接用取付片が相対向する前記半割体の前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合されて、一対の前記半割体のそれぞれの前記前側端部を覆うように取り付けられ、一対の前記後側取付板のそれぞれは、前記取付リブ部が相対向する前記半割体の前記底面部の車両前後方向後側の側縁部の外側面にスポット溶接によって接合されて、一対の前記半割体のそれぞれの前記底面部から車両上下方向外側へ突出するように取り付けられ、一対の前記半割体は、それぞれの一対の前記フランジ部が互いに重ね合わせられて、複数の前記接合用貫通孔に挿通された前記フランジ用カシメピン又は前記ボルトのカシメ加工又はボルト締結により接合されている、クラッシュボックスである。
第6発明は、上記第1発明に係るクラッシュボックスにおいて、両端に外径を小さくした段差部が形成されて、一対の前記半割体の前記底面部の車両前後方向前側の側縁部を相対向した状態で接合する複数の底面部用カシメピンと、一対の前記半割体のそれぞれの一対の前記フランジ部を接合する複数のフランジ用カシメピンと、を備え、一対の前記半割体のそれぞれは、前記底面部の車両前後方向前側の側縁部に形成されて、前記底面部用カシメピンの端部が挿通される複数の第3カシメ用貫通孔と、一対の前記フランジ部のそれぞれに形成されて、前記フランジ用カシメピンが挿通される複数の接合用貫通孔と、を有し、一対の前記前側取付板は、それぞれの車両上下方向外側の側縁部から車両前後方向後側へ直角に折り曲げられて、相対向する前記半割体の前記底面部の外側面に当接されるスポット溶接用取付片と、それぞれの車両上下方向外側の側縁部から複数の前記第3カシメ用貫通孔のそれぞれに対向して車両前後方向後側へ直角に折り曲げられて、相対向する前記半割体の前記底面部の外側面に当接されて、前記底面部用カシメピンの端部が挿通される第4カシメ用貫通孔が形成された複数のカシメ用取付片と、を有し、一対の前記後側取付板は、それぞれの車両上下方向内側の側縁部から全幅に渡って車両前後方向前側へ直角に折り曲げられて、前記半割体の前記底面部の車両前後方向後側の側縁部の外側面に当接される取付リブ部を有し、一対の前記前側取付板のそれぞれは、前記スポット溶接用取付片が相対向する前記半割体の前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合されて、一対の前記半割体のそれぞれの前記前側端部を覆うように取り付けられ、一対の前記後側取付板のそれぞれは、前記取付リブ部が相対向する前記半割体の前記底面部の車両前後方向後側の側縁部の外側面にスポット溶接によって接合されて、一対の前記半割体のそれぞれの前記底面部から車両上下方向外側へ突出するように取り付けられ、複数の前記底面部用カシメピンは、一対の前記半割体のそれぞれの前記第3カシメ用貫通孔に挿通された両端部が、相対向する前記カシメ用取付片の前記第4カシメ用貫通孔に挿通され、複数の前記フランジ用カシメピンは、互いに対向する一対の前記フランジ部に形成された複数の前記接合用貫通孔のそれぞれに挿通されて、複数の前記底面部用カシメピンと複数の前記フランジ用カシメピンのカシメ加工により一対の前記半割体と一対の前記前側取付板及び一対の前記後側取付板とが一体的に接合されている、クラッシュボックスである。
第7発明は、上記第6発明に係るクラッシュボックスにおいて、一対の前記半割体によって形成された中空の筒状体の車両前後方向前端部に配置されて、固縛ナットが車両前後方向前側へ突出するように取り付けられた平板状の固縛ナット取付板を備え、前記固縛ナット取付板は、車両上下方向外側の両側縁部から前記第3カシメ用貫通孔に対向して車両前後方向後側へ直角に折り曲げられて、相対向する前記半割体の前記底面部の内側面に当接されて、前記第3カシメ用貫通孔に対向する位置に前記底面部用カシメピンの軸部が挿通される第2支持用貫通孔が形成された複数の第2支持用取付片を有し、一対の前記前側取付板は、それぞれの車両上下方向内側の側縁部から車両上下方向外側へ切り欠かれて、前記固縛ナットが挿通されるナット挿通用切欠き部を有し、複数の前記底面部用カシメピンは、前記固縛ナット取付板に形成された車両上下方向に相対向する複数組の前記第2支持用取付片に形成された前記第2支持用貫通孔のそれぞれに挿通されると共に、前記第3カシメ用貫通孔に挿通された両端部が、相対向する前記カシメ用取付片の前記第4カシメ用貫通孔に挿通され、複数の前記底面部用カシメピンと複数の前記フランジ用カシメピンのカシメ加工により一対の前記半割体と一対の前記前側取付板及び一対の前記後側取付板とが一体的に接合される共に、前記固縛ナット取付板が一対の前記半割体の車両前後方向前端部の内側に配置されて、前記固縛ナットが一対の前記前側取付板の前記ナット挿通用切欠き部から車両前後方向前方側へ突出する、クラッシュボックスである。
第8発明は、上記第5発明乃至第7発明のいずれか1の発明に係るクラッシュボックスにおいて、一対の前記半割体のそれぞれの一対の前記フランジ部の車両前後方向後方側に設けられた前記接合用貫通孔に両端部が対向するように一対の前記フランジ部によって挟まれて、車幅方向に沿って配置される長尺状の突っ張り板を備え、前記フランジ用カシメピンは、前記接合用貫通孔よりも大きい円板部と、前記円板部の軸方向両端に前記接合用貫通孔に挿通される段差部と、を有し、前記突っ張り板は、両端部に形成されて、前記フランジ用カシメピンの前記円板部が挿通される一対の取付用貫通孔を有し、前記突っ張り板は、一方の前記半割体の一対の前記フランジ部の車両前後方向後方側に設けられた前記接合用貫通孔に前記段差部が挿通された一対の前記フランジ用カシメピンの前記円板部が一対の前記取付用貫通孔に挿通されて配置され、一対の前記半割体は、それぞれの一対の前記フランジ部が前記突っ張り板を挟んだ状態で互いに重ね合わせられて、複数の前記接合用貫通孔に挿通された前記段差部のカシメ加工により接合されている、クラッシュボックスである。
第9発明は、上記第1発明乃至第8発明のいずれか1の発明に係るクラッシュボックスにおいて、一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板と一対の前記半割体は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板で形成されている、クラッシュボックスである。
第10発明は、上記第2の発明に係るクラッシュボックスの製造方法であって、一方の前記前側取付板と一方の前記後側取付板のそれぞれの複数の前記折曲げ片を相対向する一方の前記半割体の車両前後方向の両側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合する第1接合工程と、他方の前記前側取付板と他方の前記後側取付板のそれぞれの複数の前記折曲げ片を相対向する他方の前記半割体の車両前後方向の両側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合する第2接合工程と、前記第1接合工程で一方の前記前側取付板と一方の前記後側取付板が接合された一方の前記半割体の前記底面部の内側面と、前記第2接合工程で他方の前記前側取付板と他方の前記後側取付板が接合された他方の前記半割体の前記底面部の内側面とが相対向するように一対の前記フランジ部のそれぞれを互いに重ね合わせる重ね合わせ工程と、前記重ね合わせ工程で重ね合わされた一対の前記フランジ部のそれぞれをスポット溶接によって接合する第3接合工程と、を備えた、クラッシュボックスの製造方法である。
第11発明は、上記第3の発明に係るクラッシュボックスの製造方法であって、一方の前記前側取付板と一方の前記後側取付板のそれぞれの複数の前記折曲げ片を相対向する一方の前記半割体の車両前後方向の両側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合する第1接合工程と、他方の前記前側取付板と他方の前記後側取付板のそれぞれの複数の前記折曲げ片を相対向する他方の前記半割体の車両前後方向の両側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合する第2接合工程と、前記第1接合工程で一方の前記前側取付板と一方の前記後側取付板が接合された一方の前記半割体の前記底面部の内側面と、前記第2接合工程で他方の前記前側取付板と他方の前記後側取付板が接合された他方の前記半割体の前記底面部の内側面とが相対向するように一対の前記フランジ部のそれぞれを互いに重ね合わせると共に、重ね合わされた一対の前記フランジ部のそれぞれの複数の前記接合用貫通孔に前記フランジ用カシメピン又は前記ボルトを挿通する第2重ね合わせ工程と、前記第2重ね合わせ工程で一対の前記フランジ部のそれぞれの複数の前記接合用貫通孔に挿通された前記フランジ用カシメピン又は前記ボルトをカシメ加工又はボルト締結により接合する第4接合工程と、を備えた、クラッシュボックスの製造方法である。
第12発明は、上記第4の発明に係るクラッシュボックスの製造方法であって、一方の前記前側取付板と一方の前記後側取付板のそれぞれの複数の前記折曲げ片を相対向する一方の前記半割体の車両前後方向の両側縁部における前記底面部の外側面に当接させて、複数の前記第1カシメ用貫通孔と複数の前記第2カシメ用貫通孔が連通するように配置する第1配置工程と、前記第1配置工程で配置された一方の前記前側取付板と一方の前記後側取付板のそれぞれの前記支持用折曲げ部に形成された複数の前記支持用貫通孔のそれぞれに前記底面部用カシメピンの一端側を挿通して、前記底面部用カシメピンの一方の端部を前記第1カシメ用貫通孔及び前記第2カシメ用貫通孔に挿通する第1カシメピン配置工程と、一方の前記半割体の一対の前記フランジ部に形成された複数の前記接合用貫通孔に前記フランジ用カシメピンの一方の端部を挿通する第2カシメピン配置工程と、他方の前記前側取付板と他方の前記後側取付板のそれぞれの複数の前記折曲げ片を相対向する他方の前記半割体の車両前後方向の両側縁部における前記底面部の外側面に当接させて、複数の前記第1カシメ用貫通孔と複数の前記第2カシメ用貫通孔が連通するように配置する第2配置工程と、前記第2配置工程で配置された他方の前記前側取付板と他方の前記後側取付板のそれぞれの前記支持用折曲げ部に形成された複数の前記支持用貫通孔のそれぞれに前記底面部用カシメピンの他端側を挿通して、前記底面部用カシメピンの他方の端部を他方の前記半割体の前記第1カシメ用貫通孔及び前記第2カシメ用貫通孔に挿通する第1カシメピン挿通工程と、前記第2カシメピン配置工程で一方の前記半割体の一対の前記フランジ部に形成された複数の前記接合用貫通孔に挿通された前記フランジ用カシメピンの他方の端部を他方の前記半割体の一対の前記フランジ部に形成された複数の前記接合用貫通孔に挿通する第2カシメピン挿通工程と、一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板のそれぞれの複数の前記第2カシメ用貫通孔に挿通された複数の前記底面部用カシメピンの両端部と、一対の前記半割体のそれぞれの複数の前記接合用貫通孔に挿通された複数の前記フランジ用カシメピンの両端部とをカシメ加工するカシメ工程と、を備えた、クラッシュボックスの製造方法である。
第13発明は、上記第5の発明に係るクラッシュボックスの製造方法であって、一方の前記前側取付板の複数の前記スポット溶接用取付片を相対向する一方の前記半割体の車両前後方向前側の側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合すると共に、一方の前記後側取付板の前記取付リブ部を一方の前記半割体の車両前後方向後側の側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合する第5接合工程と、他方の前記前側取付板の複数の前記スポット溶接用取付片を相対向する他方の前記半割体の車両前後方向前側の側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合すると共に、他方の前記後側取付板の前記取付リブ部を他方の前記半割体の車両前後方向後側の側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合する第6接合工程と、前記第5接合工程で一方の前記前側取付板と一方の前記後側取付板が接合された一方の前記半割体の前記底面部の内側面と、前記第6接合工程で他方の前記前側取付板と他方の前記後側取付板が接合された他方の前記半割体の前記底面部の内側面とが相対向するように一対の前記フランジ部のそれぞれを互いに重ね合わせると共に、重ね合わされた一対の前記フランジ部のそれぞれの複数の前記接合用貫通孔に前記フランジ用カシメピン又は前記ボルトを挿通する第3重ね合わせ工程と、前記第3重ね合わせ工程で一対の前記フランジ部のそれぞれの複数の前記接合用貫通孔に挿通された前記フランジ用カシメピン又は前記ボルトをカシメ加工又はボルト締結により接合する第7接合工程と、を備えた、クラッシュボックスの製造方法である。
第14発明は、上記第6の発明に係るクラッシュボックスの製造方法であって、一方の前記前側取付板の前記スポット溶接用取付片と複数の前記カシメ用取付片を相対向する一方の前記半割体の車両前後方向前側の側縁部における前記底面部の外側面に当接させて、複数の前記第3カシメ用貫通孔と複数の前記第4カシメ用貫通孔が連通するように配置する第3配置工程と、前記第3配置工程で配置された一方の前記前側取付板の前記スポット溶接用取付片を相対向する一方の前記半割体の前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合すると共に、一方の前記後側取付板の前記取付リブ部を一方の前記半割体の車両前後方向後側の側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合する第8接合工程と、他方の前記前側取付板の前記スポット溶接用取付片と複数の前記カシメ用取付片を相対向する他方の前記半割体の車両前後方向前側の側縁部における前記底面部の外側面に当接させて、複数の前記第3カシメ用貫通孔と複数の前記第4カシメ用貫通孔が連通するように配置する第4配置工程と、前記第4配置工程で配置された他方の前記前側取付板の前記スポット溶接用取付片を相対向する他方の前記半割体の前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合すると共に、他方の前記後側取付板の前記取付リブ部を他方の前記半割体の車両前後方向後側の側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合する第9接合工程と、前記第8接合工程で一方の前記前側取付板と一方の前記後側取付板とが接合された一方の前記半割体の複数の前記第3カシメ用貫通孔と一方の前記前側取付板の複数の前記第4カシメ用貫通孔に、複数の前記底面部用カシメピンの一方の端部を前記底面部の内側面から挿通すると共に、一方の前記半割体の一対の前記フランジ部に形成された複数の前記接合用貫通孔に前記フランジ用カシメピンの一方の端部を挿通する第3カシメピン配置工程と、前記第3カシメピン配置工程で配置された複数の前記底面部用カシメピンの他方の端部を、前記第9接合工程で他方の前記前側取付板と他方の前記後側取付板とが接合された他方の前記半割体の複数の前記第3カシメ用貫通孔と他方の前記前側取付板の複数の前記第4カシメ用貫通孔に、他方の前記半割体の前記底面部の内側面から挿通すると共に、他方の前記半割体の一対の前記フランジ部に形成された複数の前記接合用貫通孔に、前記第3カシメピン配置工程で配置された複数の前記フランジ用カシメピンの他方の端部を挿通する第3カシメピン挿通工程と、一対の前記前側取付板のそれぞれの複数の前記第4カシメ用貫通孔に挿通された複数の前記底面部用カシメピンの両端部と、一対の前記半割体のそれぞれの複数の前記接合用貫通孔に挿通された複数の前記フランジ用カシメピンの両端部とをカシメ加工する第2カシメ工程と、を備えた、クラッシュボックスの製造方法である。
本発明は、上記各発明の構成をとることによって、亜鉛ヒューム除去工程を不要として、製造コストの低減化を図ることができると共に、薄板化を図ることできる。
第1実施形態に係るクラッシュボックスの配設態様の一例を示す平面図である。 図1に示すクラッシュボックスの斜視図である。 図1に示すクラッシュボックスの分解斜視図である。 図1のIV-IV矢視断面図である。 図1のV-V矢視断面図である。 図1のVI-VI矢視断面図である。 第2実施形態に係るクラッシュボックスの一例を示す斜視図である。 図7に示すクラッシュボックスの分解斜視図である。 図7のIX-IX矢視断面図である。 第3実施形態に係るクラッシュボックスの一例を示す平面図である。 図10に示すクラッシュボックスの斜視図である。 図10に示すクラッシュボックスの分解斜視図である。 図10のXIII-XIII矢視断面図である。 図10のXIV-XIV矢視断面図である。 図10のXV-XV矢視断面図である。 第4実施形態に係るクラッシュボックスの断面図である。 第5実施形態に係るクラッシュボックスの一例を示す平面図である。 図17に示すクラッシュボックスの前方側から見た斜視図である。 図17に示すクラッシュボックスの後方側から見た斜視図である。 図17に示すクラッシュボックスの分解斜視図である。 図17のXXI-XXI矢視断面図である。 図17のXXII-XXII矢視断面図である。 図17のXXIII-XXIII矢視断面図である。 第6実施形態に係るクラッシュボックスの前方側から見た斜視図である。 図24に示すクラッシュボックスの分解斜視図である。 第7実施形態に係るクラッシュボックスの断面図である。
以下、本発明に係るクラッシュボックスを具体化した第1実施形態乃至第7実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、第1実施形態に係るクラッシュボックス1について図1乃至図6に基づいて説明する。尚、各図に適宜に示される矢印FRは、車両前方側を示し、又、矢印UPは車両上方側を示している。更に、矢印INは、車幅方向内側を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
[第1実勢形態]
図1に示すように、クラッシュボックス1は、車幅方向に延びるバンパーリインフォースメント2の車幅方向左端部において、バンパーリインフォースメント2と車両前後方向に延びるサイドメンバ3Lとの間に設けられて、衝突時に車両前後方向に圧縮変形されて衝撃エネルギーを吸収する。図1は、車幅方向の左端部を示す平面図であり、車幅方向の右端部は、車幅方向中央部に対してほぼ左右対称に構成されている。尚、バンパーリインフォースメント2及びクラッシュボックス1は、車両の前方側に設けられる部材として説明するが、本発明は、これらが車両の後方側に設けられる場合にも適用可能である。
図1及び図2に示すように、クラッシュボックス1は、車両前後方向に沿って配置される中空の筒状体を構成する本体部11を形成する断面略ハット形状の一対の半割体11A、11Bを有している。また、クラッシュボックス1は、一対の半割体11A、11Bのそれぞれの車両前後方向の前側端部を覆うように、各前側端部に当接された状態でスポット溶接によって取り付けられる一対の前側取付板12A、12Bを有している。また、クラッシュボックス1は、一対の半割体11A、11Bのそれぞれの車両前後方向の後側端部を覆うように、各後側端部に当接された状態でスポット溶接によって取り付けられる一対の後側取付板13A、13Bを有している。
クラッシュボックス1は、筒状体を構成する本体部11の軸心が車両前後方向と略平行になる姿勢で、バンパーリインフォースメント2とサイドメンバ3Lとの間に配設され、一対の前側取付板12A、12Bと一対の後側取付板13A、13Bを介して図示しないボルト等によってバンパーリインフォースメント2とサイドメンバ3Lに一体的に固定される。ここで、図1及び図2において、黒丸印によりスポット溶接による接合箇所を示している。尚、スポット溶接に限らず、レーザ溶接等、他の溶接によって溶接接合されてもよい。
一対の半割体11A、11Bは、厚さ約1.0mm~1.6mm程度で、引張強度が590MPa程度の合金化溶融亜鉛めっき鋼板や溶融亜鉛めっき鋼板で、プレス成形によって互いに車両上下方向に対称な断面略ハット形状に成形されている。具体的には、図3に示すように、一対の半割体11A、11Bは、相対向する一対の縦壁部21A、21Bと、一対の縦壁部21A、21Bの一方の側縁を連結する車幅方向内側を底辺とする平面視略台形状の底面部21Cと、一対の縦壁部21A、21Bの他方の側縁、つまり、開口側の側縁から底面部21Cに対して略平行に外側方向へ折り曲げ形成された一対のフランジ部21D、21Eと、を有している。
また、図1乃至図3に示すように、一対の半割体11A、11Bは、車幅方向の略中央部から外側部分の後側端縁部が車両前方側へ窪んでいる。そのため、車幅方向の略中央部から外側部分の車両前後方向の幅が、車幅方向の略中央部から内側部分の車両前後方向の幅よりも少し狭くなっている。また、一対の半割体11A、11Bの底面部21Cの車幅方向中央部分には、車幅方向全幅の約半分の幅で前端部から少し車両後方側の位置から後端まで開口側へ所定深さ(例えば、深さ約10mm~20mm)窪む凹部21Fが形成されている。
次に、一対の前側取付板12A、12Bは、厚さ約2.0mm~2.6mm程度で、引張強度が440MPa程度の合金化溶融亜鉛めっき鋼板や溶融亜鉛めっき鋼板で、プレス成形によって互いに車両上下方向に対称的な正面視略横長矩形状の平板状に形成されている。具体的には、図2乃至図4と図6に示すように、一対の前側取付板12A、12Bの車幅方向外側の側縁は、一対の半割体11A、11Bの車幅方向外側の各フランジ部21Eの車幅方向外側の側縁に対向している。また、一対の前側取付板12A、12Bの車幅方向内側の側縁は、一対の半割体11A、11Bの車幅方向内側の各フランジ部21Dよりも車幅方向内側へ所定長さ(例えば、約30mm~40mm程度)長くなるように形成されている。
また、一対の前側取付板12A、12Bの車両上下方向の幅は、対向する一対の半割体11A、11Bの一対のフランジ部21D、21Eから底面部21Cまでの車両上下方向の高さよりも所定長さ(例えば、約10mm~20mm程度)車両上下方向外側へ長くなるように形成されている。また、一対の前側取付板12A、12Bは、それぞれの対向する一対の半割体11A、11Bの底面部21Cの車幅方向両外側端縁部に対向する2カ所において、底面部21Cの外側面にスポット溶接によって溶接接合される側面視略L字状の一対の折曲げ片23A、23Bが設けられている。一対の折曲げ片23A、23Bの各前側取付板12A、12Bからの突出高さは、ほぼ同じ寸法になるように形成されている。
一対の折曲げ片23A、23Bは、各前側取付板12A、12Bの車両上下方向外側の側縁部近傍位置から各半割体11A、11Bの底面部21Cよりも外側の一辺部を残して各半割体11A、11Bの開口側へ細長略矩形状に打ち抜かれている。そして、一対の折曲げ片23A、23Bは、相対向する各半割体11A、11Bの底面部21Cに対向する位置で車両前後方向内側(車両後方側)へ直角に折り曲げられて、側面視略L字状に形成されている。
また、一対の前側取付板12A、12Bは、車両上下方向外側の側縁部から、全長に渡って車両前後方向内側(車両後方側)へ略直角に折り曲げられた幅狭の補強リブ25が設けられている。また、一対の前側取付板12A、12Bは、車両上下方向内側の側縁部において、折曲げ片23Aの車幅方向外側の側縁(図4中、左側の側縁)から、折曲げ片23Bの車幅方向内側の側縁(図4中、右側の側縁)までの全長に渡って、車両前後方向後側(車両後方側)へ略直角に折り曲げられた幅広の補強リブ26が設けられている。各補強リブ26の車両前後方向の幅は、一対の折曲げ片23A、23Bの各前側取付板12A、12Bからの突出高さとほぼ同じ寸法の略一定幅に形成されている。
また、図4に示すように、一対の前側取付板12A、12Bのそれぞれの各折曲げ片23A、23Bの車両上下方向の内側面から補強リブ26の車両上下方向の外側面までの高さは、一対の半割体11A、11Bのそれぞれの底面部21Cの車両上下方向の外側面から各フランジ部21D、21Eの車両上下方向の外側面までの高さとほぼ同じ高さか、すこし低い高さに形成されている。
また、一対の前側取付板12A、12Bには、車幅方向中央よりも車幅方向外側の位置と、車幅方向の内側端縁部の位置に、貫通孔27が形成されている。各貫通孔27の車両前後方向後側の端部には、不図示のナットがアーク溶接、スポット溶接、若しくは、レーザ溶接等による溶接接合で取り付けられ、バンパーリインフォースメント2にボルト締結により一体的に組み付けられる。
次に、一対の後側取付板13A、13Bは、厚さ約2.0mm~2.6mm程度で、引張強度が440MPa程度の合金化溶融亜鉛めっき鋼板や溶融亜鉛めっき鋼板で、プレス成形によって互いに車両上下方向に対称的な正面視略横長矩形状に形成されている。従って、一対の後側取付板13A、13Bは、一対の前側取付板12A、12Bの厚さとほぼ同じ厚さに設定されている。具体的には、図2、図3、図5及び図6に示すように、一対の後側取付板13A、13Bは、車幅方向の略中央部から外側部分が、相対向する一対の半割体11A、11Bの車幅方向の略中央部から外側部分の後端部に当接可能となるように、車両前方側へ折り曲げられ、平面視略クランク状に形成されている。
また、一対の後側取付板13A、13Bの車幅方向の長さは、各後側取付板13A、13Bの車幅方向の両側縁が、一対の半割体11A、11Bの各フランジ部21D、21Eの車幅方向略中央部に対向するように形成されている。また、一対の後側取付板13A、13Bの車両上下方向の幅は、対向する一対の半割体11A、11Bの一対のフランジ部21D、21Eから底面部21Cまでの車両上下方向の高さの約2倍の長さになるように形成されている。また、車両上下方向上方側に配置された後側取付板13Aは、車幅方向の略中央部から外側部分の上端縁が、外側斜め下方へ傾斜するように形成されている。
また、一対の後側取付板13A、13Bは、それぞれの対向する一対の半割体11A、11Bの底面部21Cの車幅方向両外側端縁部に対向する2カ所において、底面部21Cの外側面にスポット溶接によって溶接接合される側面視略L字状の一対の折曲げ片31A、31Bが設けられている。また、一対の後側取付板13A、13Bは、それぞれの対向する一対の半割体11A、11Bの底面部21Cに形成された凹部21Fの車幅方向内側端縁部に対向する位置において、凹部21Fの外側面にスポット溶接によって溶接接合される側面視略L字状の折曲げ片31Cが設けられている。各折曲げ片31A~31Cの各後側取付板13A、13Bからの突出高さは、ほぼ同じ寸法になるように形成されている。
一対の折曲げ片31A、31Bは、各後側取付板13A、13Bの対向する半割体11A、11Bの底面部21Cよりも所定高さ(例えば、高さ約10mm~15mm程度)車両上下方向外側の位置から各半割体11A、11Bの底面部21Cよりも外側の一辺部を残して各半割体11A、11Bの開口側へ細長略矩形状に打ち抜かれている。そして、一対の折曲げ片31A、31Bは、相対向する各半割体11A、11Bの底面部21Cに対向する位置で車両前後方向前側(車両前方側)へ直角に折り曲げられて、側面視略L字状に形成されている。
また、各折曲げ片31Cは、各後側取付板13A、13Bの対向する半割体11A、11Bの底面部21Cに形成された凹部21Fよりも所定高さ(例えば、高さ約10mm~15mm程度)車両上下方向外側の位置から各半割体11A、11Bの凹部21Fよりも外側の一辺部を残して各半割体11A、11Bの開口側へ細長略矩形状に打ち抜かれている。そして、各折曲げ片31Cは、相対向する各半割体11A、11Bの凹部21Fに対向する位置で車両前後方向前側(車両前方側)へ直角に折り曲げられて、側面視略L字状に形成されている。
また、一対の後側取付板13A、13Bは、車両上下方向内側の側縁部において、折曲げ片31Aの車幅方向外側の側縁(図5中、右側の側縁)から、折曲げ片31Bの車幅方向内側の側縁(図5中、左側の側縁)までの全長に渡って、車両前後方向前側(車両前方側)へ略直角に折り曲げられた幅広の補強リブ33が設けられている。各補強リブ33の車両前後方向の幅は、各折曲げ片31A~31Cの各後側取付板13A、13Bからの突出高さとほぼ同じ寸法の略一定幅に形成されている。
また、図5に示すように、一対の後側取付板13A、13Bのそれぞれの各折曲げ片31A、31Bの車両上下方向の内側面から補強リブ33の車両上下方向の外側面までの高さは、一対の半割体11A、11Bのそれぞれの底面部21Cの車両上下方向の外側面から各フランジ部21D、21Eの車両上下方向の外側面までの高さとほぼ同じ高さか、すこし低い高さに形成されている。
また、一対の後側取付板13A、13Bには、各折曲げ片31Bと車両上下方向外側の側縁部との間の略中央部の位置に、2個の貫通孔35が、車幅方向に沿って、折曲げ片31Bの幅にほぼ等しい間隔を空けて形成されている。各貫通孔35には、車両前後方向前側から不図示のボルトが挿通され、サイドメンバ3Lにボルト締結により一体的に組み付けられる。
次に、クラッシュボックス1の組み立て手順について図3乃至図6に基づいて説明する。図3乃至図6に示すように、先ず、車両上下方向の上方側に配置される前側取付板12Aを、半割体11Aの車両前後方向の前側端部に当接させると共に、各折曲げ片23A、23Bを、半割体11Aの底面部21Cの車幅方向両外側端縁部の外側面に当接させる。また、前側取付板12Aの車幅方向外側の側縁を、半割体11Aの車幅方向外側のフランジ部21Eの車幅方向外側の側縁に対向させる。
続いて、車両上下方向の上方側に配置される後側取付板13Aを、半割体11Aの車両前後方向の後側端部に当接させると共に、各折曲げ片31A、31Bを、半割体11Aの底面部21Cの車幅方向両外側端縁部の外側面に当接させる。また、後側取付板13Aの折曲げ片31Cを底面部21Cに形成された凹部21Fの車幅方向内側端縁部の外側面に当接させる。また、後側取付板13Aの車幅方向両側縁を、半割体11Aの各フランジ部21D、21Eの車幅方向略中央部に対向させる。
そして、前側取付板12Aの各折曲げ片23A、23Bを半割体11Aの底面部21Cの外側面にスポット溶接によって溶接接合する。また、後側取付板13Aの各折曲げ片31A~31Cを半割体11Aの底面部21C及び凹部21Fの外側面にスポット溶接によって溶接接合する。これにより、半割体11Aの車両前後方向の前側端部と後側端部を覆うように前側取付板12Aと後側取付板13Aが溶接接合された、半製品37(図6参照)が組み立てられる(第1接合工程)。ここで、図4乃至図6において、×印によりスポット溶接による接合箇所を示している。
次に、車両上下方向の下方側に配置される半割体11Bを開口側が下方に向くように配置する。そして、車両上下方向の下方側に配置される前側取付板12Bを、この半割体11Bの車両前後方向の前側端部に当接させると共に、各折曲げ片23A、23Bを、半割体11Bの底面部21Cの車幅方向両外側端縁部の外側面に当接させる。また、前側取付板12Bの車幅方向外側の側縁を、半割体11Bの車幅方向外側のフランジ部21Eの車幅方向外側の側縁に対向させる。
続いて、車両上下方向の下方側に配置される後側取付板13Bを、半割体11Bの車両前後方向の後側端部に当接させると共に、各折曲げ片31A、31Bを、半割体11Bの底面部21Cの車幅方向両外側端縁部の外側面に当接させる。また、後側取付板13Bの折曲げ片31Cを底面部21Cに形成された凹部21Fの車幅方向内側端縁部の外側面に当接させる。また、後側取付板13Bの車幅方向両側縁を、半割体11Bの各フランジ部21D、21Eの車幅方向略中央部に対向させる。
そして、前側取付板12Bの各折曲げ片23A、23Bを半割体11Bの底面部21Cの外側面にスポット溶接によって溶接接合する。また、後側取付板13Bの各折曲げ片31A~31Cを半割体11Bの底面部21C及び凹部21Fの外側面にスポット溶接によって溶接接合する。これにより、半割体11Bの車両前後方向の前側端部と後側端部を覆うように前側取付板12Bと後側取付板13Bが溶接接合された、半製品38(図6参照)が組み立てられる(第2接合工程)。ここで、図4乃至図6において、×印によりスポット溶接による接合箇所を示している。
その後、図3に示すように、半製品37を構成する半割体11Aの底面部21Cの内側面と、半製品38を構成する半割体11Bの底面部21Cの内側面とが相対向するように、各半割体11A、11Bの一対のフランジ部21D、21Eのそれぞれを互いに重ね合わせる(重ね合わせ工程)。そして、図1乃至図5に示すように、重ね合わされた一対のフランジ部21D、21Eのそれぞれを、車両前後方向における複数箇所、例えば、2カ所をスポット溶接によって溶接接合する(第3接合工程)。これにより、図2に示すように、クラッシュボックス1が組み立てられる。ここで、図1及び図2において、黒丸印によりスポット溶接による接合箇所を示している。また、図4及び図5において、×印によりスポット溶接による接合箇所を示している。
従って、第1実施形態に係るクラッシュボックス1では、一対の前側取付板12A、12B及び一対の後側取付板13A、13Bが一対の半割体11A、11Bにスポット溶接によって取り付けられる取付方向と、一対の半割体11A、11Bのそれぞれの一対のフランジ部21D、21Eが互いに重ね合わされてスポット溶接によって取り付けられる取付方向とを同一方向に組み付けることができる。その結果、クラッシュボックス1の組み立て工程の短縮化を図り、製造コストの低減化を図ることができる。
また、クラッシュボックス1の製造に、アーク溶接が不要となり、アーク溶接による薄板部の溶け落ちを確実に防止できる。その結果、クラッシュボックス1を構成する一対の前側取付板12A、12Bと一対の後側取付板13A、13Bと一対の半割体11A、11Bの薄板化(例えば、板厚約0.8mm~1mm程度である。)を図ることができる。また、一対の前側取付板12A、12Bと一対の後側取付板13A、13Bと一対の半割体11A、11Bを溶融亜鉛めっき鋼板や合金化溶融亜鉛めっき鋼板で形成した場合に、クラッシュボックス1の表面に亜鉛ヒュームが発生することを防止でき、亜鉛ヒューム除去工程を不要として、製造コストの低減化を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るクラッシュボックス51について図7乃至図9に基づいて説明する。尚、上記第1実施形態に係るクラッシュボックス1と同一符号は、上記第1実施形態に係るクラッシュボックス1と同一あるいは相当部分を示すものである。
第2実施形態に係るクラッシュボックス51は、第1実施形態に係るクラッシュボックス1とほぼ同じ構成である。但し、図7に示すように、クラッシュボックス51は、各半割体11A、11Bの互いに重ね合わせられた一対のフランジ部21D、21Eが、車両前後方向における複数箇所、例えば、2カ所で、スポット溶接に替えて、複数のフランジ用カシメピン53によって接合されている点で異なっている。
具体的には、図8に示すように、一対の半割体11A、11Bのそれぞれの一対のフランジ部21D、21Eには、車両前後方向における複数箇所、例えば、2カ所にフランジ用カシメピン53の段差部53Bが挿通される接合用貫通孔55が形成されている。また、各フランジ用カシメピン53は、薄板状の(例えば、厚さ約1mm~3mmである。)円板部53Aと、円板部53Aの軸方向両端部に、外径を小さくして同軸に形成された一対の段差部53Bとを有している。
円板部53Aの外径は、接合用貫通孔55の内径よりも大きく(例えば、外径が接合用貫通孔55の内径よりも約2mm~7mm大きい)なるように設定されている。また、一対の段差部53Bの外径は、接合用貫通孔55に挿通可能に形成されている。また、一対の段差部53Bの長さは、一対のフランジ部21D、21Eのそれぞれの板厚よりも所定長さ(例えば、約2mm~5mm程度)大きくなるように設定されている。つまり、段差部53Bが接合用貫通孔55に挿通されて、円板部53Aが一対のフランジ部21D、21Eの開口側の面に当接した場合には、各段差部53Bは、接合用貫通孔55から所定長さ(例えば、約2mm~5mm程度)突出するように設定されている。
次に、クラッシュボックス51の組み立て手順について図8及び図9に基づいて説明する。図8及び図9に示すように、クラッシュボックス1の組み立て手順と同様に、先ず、車両上下方向の上方側に配置される前側取付板12Aを、半割体11Aの車両前後方向の前側端部に当接させると共に、各折曲げ片23A、23Bを、半割体11Aの底面部21Cの車幅方向両外側端縁部の外側面に当接させる。また、前側取付板12Aの車幅方向外側の側縁を、半割体11Aの車幅方向外側のフランジ部21Eの車幅方向外側の側縁に対向させる。
続いて、車両上下方向の上方側に配置される後側取付板13Aを、半割体11Aの車両前後方向の後側端部に当接させると共に、各折曲げ片31A、31Bを、半割体11Aの底面部21Cの車幅方向両外側端縁部の外側面に当接させる。また、後側取付板13Aの折曲げ片31Cを底面部21Cに形成された凹部21Fの車幅方向内側端縁部の外側面に当接させる。また、後側取付板13Aの車幅方向両側縁を、半割体11Aの各フランジ部21D、21Eの車幅方向略中央部に対向させる。
そして、前側取付板12Aの各折曲げ片23A、23Bを半割体11Aの底面部21Cの外側面にスポット溶接によって溶接接合する。また、後側取付板13Aの各折曲げ片31A~31Cを半割体11Aの底面部21C及び凹部21Fの外側面にスポット溶接によって溶接接合する。これにより、半割体11Aの車両前後方向の前側端部と後側端部を覆うように前側取付板12Aと後側取付板13Aが溶接接合された、半製品37(図6参照)が組み立てられる(第1接合工程)。ここで、図9において、×印によりスポット溶接による接合箇所を示している。
次に、車両上下方向の下方側に配置される半割体11Bを開口側が下方に向くように配置する。そして、車両上下方向の下方側に配置される前側取付板12Bを、この半割体11Bの車両前後方向の前側端部に当接させると共に、各折曲げ片23A、23Bを、半割体11Bの底面部21Cの車幅方向両外側端縁部の外側面に当接させる。また、前側取付板12Bの車幅方向外側の側縁を、半割体11Bの車幅方向外側のフランジ部21Eの車幅方向外側の側縁に対向させる。
続いて、車両上下方向の下方側に配置される後側取付板13Bを、半割体11Bの車両前後方向の後側端部に当接させると共に、各折曲げ片31A、31Bを、半割体11Bの底面部21Cの車幅方向両外側端縁部の外側面に当接させる。また、後側取付板13Bの折曲げ片31Cを底面部21Cに形成された凹部21Fの車幅方向内側端縁部の外側面に当接させる。また、後側取付板13Bの車幅方向両側縁を、半割体11Bの各フランジ部21D、21Eの車幅方向略中央部に対向させる。
そして、前側取付板12Bの各折曲げ片23A、23Bを半割体11Bの底面部21Cの外側面にスポット溶接によって溶接接合する。また、後側取付板13Bの各折曲げ片31A~31Cを半割体11Bの底面部21C及び凹部21Fの外側面にスポット溶接によって溶接接合する。これにより、半割体11Bの車両前後方向の前側端部と後側端部を覆うように前側取付板12Bと後側取付板13Bが溶接接合された、半製品38(図6参照)が組み立てられる(第2接合工程)。
その後、図8に示すように、半製品38を構成する半割体11Bの開口側が上方に向くように配置して、半割体11Bの一対のフランジ部21D、21Eに形成された各接合用貫通孔55にフランジ用カシメピン53の一方の段差部53Bを挿通する。そして、半製品37を構成する半割体11Aの開口側を下方に向けて、半割体11Aの一対のフランジ部21D、21Eに形成された各接合用貫通孔55にフランジ用カシメピン53の他方の段差部53Bが挿通されるように、各半割体11A、11Bの一対のフランジ部21D、21Eのそれぞれを互いに重ね合わせる(第2重ね合わせ工程)。
続いて、図7及び図9に示すように、各フランジ用カシメピン53の一対の段差部53Bを不図示のカシメ装置により上下方向からカシメ加工して、重ね合わされた一対のフランジ部21D、21Eのそれぞれを、車両前後方向における複数箇所、例えば、2カ所で接合する(第4接合工程)。これにより、図7に示すように、クラッシュボックス51が組み立てられる。ここで、図7において、黒丸印によりスポット溶接による接合箇所を示している。また、図9において、×印によりスポット溶接による接合箇所を示している。
従って、第2実施形態に係るクラッシュボックス51では、一対の前側取付板12A、12B及び一対の後側取付板13A、13Bが一対の半割体11A、11Bにスポット溶接によって取り付けられる取付方向と、一対の半割体11A、11Bのそれぞれの一対のフランジ部21D、21Eが互いに重ね合わされてフランジ用カシメピン53のカシメ加工によって取り付けられる取付方向とを同一方向に組み付けることができる。その結果、クラッシュボックス51の組み立て工程の短縮化を図り、製造コストの低減化を図ることができる。
また、クラッシュボックス51の製造に、アーク溶接が不要となり、アーク溶接による薄板部の溶け落ちを確実に防止できる。その結果、クラッシュボックス51を構成する一対の前側取付板12A、12Bと一対の後側取付板13A、13Bと一対の半割体11A、11Bの薄板化(例えば、板厚約0.8mm~1mm程度である。)を図ることができる。また、一対の前側取付板12A、12Bと一対の後側取付板13A、13Bと一対の半割体11A、11Bを溶融亜鉛めっき鋼板や合金化溶融亜鉛めっき鋼板で形成した場合に、クラッシュボックス51の表面に亜鉛ヒュームが発生することを防止でき、亜鉛ヒューム除去工程を不要として、製造コストの低減化を図ることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係るクラッシュボックス61について図10乃至図15に基づいて説明する。尚、上記第1実施形態に係るクラッシュボックス1と同一符号は、上記第1実施形態に係るクラッシュボックス1と同一あるいは相当部分を示すものである。
第3実施形態に係るクラッシュボックス61は、第1実施形態に係るクラッシュボックス1とほぼ同じ構成である。但し、図10及び図11に示すように、クラッシュボックス61は、一対の前側取付板12A、12Bと一対の後側取付板13A、13Bと一対の半割体11A、11Bが、スポット溶接に替えて、複数の底面部用カシメピン65、66、及び、複数のフランジ用カシメピン63によって接合されている点で異なっている。
具体的には、図10及び図11に示すように、一対の前側取付板12A、12Bは、一対の半割体11A、11Bのそれぞれの車両前後方向の前側端部を覆うように、各半割体11A、11Bの前側端部に当接された状態で、一対の底面部用カシメピン65により一体的に接合されている。また、一対の後側取付板13A、13Bは、一対の半割体11A、11Bのそれぞれの車両前後方向の後側端部を覆うように、各半割体11A、11Bの後側端部に当接された状態で一対の底面部用カシメピン65と底面部用カシメピン66により一体的に接合されている。また、各半割体11A、11Bの互いに重ね合わせられた一対のフランジ部21D、21Eは、車両前後方向における複数箇所、例えば、2カ所において、フランジ用カシメピン63により接合されている。
図12に示すように、一対の半割体11A、11Bのそれぞれの一対のフランジ部21D、21Eには、車両前後方向における複数箇所、例えば、2カ所にフランジ用カシメピン63の段差部63Bが挿通される接合用貫通孔73が形成されている。また、各フランジ用カシメピン63は、薄板状の(例えば、厚さ約1mm~3mmである。)円板部63Aと、円板部63Aの軸方向両端部に、外径を小さくして同軸に形成された一対の段差部63Bとを有している。
円板部63Aの外径は、接合用貫通孔73の内径よりも大きく(例えば、外径が接合用貫通孔73の内径よりも約2mm~7mm大きい)なるように設定されている。また、一対の段差部63Bの外径は、接合用貫通孔73に挿通可能に形成されている。また、一対の段差部63Bの長さは、一対のフランジ部21D、21Eのそれぞれの板厚よりも所定長さ(例えば、約2mm~5mm程度)大きくなるように設定されている。つまり、段差部63Bが接合用貫通孔73に挿通されて、円板部63Aが一対のフランジ部21D、21Eの開口側の面に当接した場合には、各段差部63Bは、接合用貫通孔73から所定長さ(例えば、約2mm~5mm程度)突出するように設定されている。
また、図12及び図13に示すように、一対の半割体11A、11Bは、それぞれの底面部21Cの車両前後方向の前側の側縁部において、一対の前側取付板12A、12Bの各折曲げ片23A、23Bが外側面に当接される位置に、底面部用カシメピン65の両端に形成された段差部65Bを挿通可能な一対の第1カシメ用貫通孔68が形成されている。また、一対の前側取付板12A、12Bの各折曲げ片23A、23Bには、一対の半割体11A、11Bの底面部21Cの車両前後方向の前側の側縁部に形成された各第1カシメ用貫通孔68に対向する位置に、底面部用カシメピン65の両端に形成された段差部65Bを挿通可能な一対の第2カシメ用貫通孔69が形成されている。
また、一対の前側取付板12A、12Bの各補強リブ26には、車両上下方向において、各折曲げ片23A、23Bに形成された各第2カシメ用貫通孔69に対向する位置に、底面部用カシメピン65の軸部65Aを挿通可能な一対の支持用貫通孔71が形成されている。従って、一対の前側取付板12A、12Bの各補強リブ26は、支持用折曲げ部の一例として機能する。
図12に示すように、底面部用カシメピン65は、車両上下方向に長い軸状に形成された軸部65Aと、軸部65Aの軸方向両端部に、外径を小さくして同軸に形成された一対の段差部65Bとを有している。軸部65Aの外径は、一対の半割体11A、11Bの底面部21Cに形成された第1カシメ用貫通孔68の内径よりも大きく(例えば、外径が第1カシメ用貫通孔68の内径よりも約2mm~7mm大きい)なるように設定されている。軸部65Aの長さは、図13に示すように、一対の半割体11A、11Bの互いに重ね合わせられた一対のフランジ部21D、21Eを複数のフランジ用カシメピン63により接合した際の、互いに対向する底面部21C間の距離にほぼ等しい長さに形成されている。
また、一対の段差部65Bの長さは、一対の半割体11A、11Bの底面部21Cの板厚と、一対の前側取付板12A、12Bの各折曲げ片23A、23Bの板厚との合計厚さよりも所定長さ(例えば、約2mm~5mm程度)大きくなるように設定されている。つまり、段差部65Bが第1カシメ用貫通孔68及び第2カシメ用貫通孔69に挿通されて、軸部65Aが底面部21Cの内側面に当接した場合には、各段差部65Bは、第2カシメ用貫通孔69から所定長さ(例えば、約2mm~5mm程度)突出するように設定されている。
また、図12及び図14に示すように、一対の半割体11A、11Bは、それぞれの底面部21Cの車両前後方向の後側側縁部において、一対の後側取付板13A、13Bの各折曲げ片31A、31Bが外側面に当接される位置に、底面部用カシメピン65の両端に形成された段差部65Bを挿通可能な一対の第1カシメ用貫通孔68が形成されている。また、一対の半割体11A、11Bは、それぞれの凹部21Fの車両前後方向の後側側縁部において、一対の後側取付板13A、13Bの折曲げ片31Cが外側面に当接される位置に、底面部用カシメピン66の両端に形成された段差部66Bを挿通可能な第1カシメ用貫通孔68が形成されている。
また、一対の後側取付板13A、13Bの各折曲げ片31A、31Bには、一対の半割体11A、11Bの底面部21Cの車両前後方向の後側側縁部に形成された各第1カシメ用貫通孔68に対向する位置に、底面部用カシメピン65の両端に形成された段差部65Bを挿通可能な一対の第2カシメ用貫通孔69が形成されている。また、一対の後側取付板13A、13Bの折曲げ片31Cには、一対の半割体11A、11Bの凹部21Fの車両前後方向の後側側縁部に形成された第1カシメ用貫通孔68に対向する位置に、底面部用カシメピン66の両端に形成された段差部66Bを挿通可能な第2カシメ用貫通孔69が形成されている。
また、一対の後側取付板13A、13Bの各補強リブ33には、車両上下方向において、各折曲げ片31A~31Cに形成された各第2カシメ用貫通孔69に対向する位置に、各底面部用カシメピン65、66の各軸部65A、66Aを挿通可能な3つの支持用貫通孔71が形成されている。従って、一対の後側取付板13A、13Bの各補強リブ33は、支持用折曲げ部の一例として機能する。
図12に示すように、底面部用カシメピン66は、車両上下方向に長い軸状に形成された軸部66Aと、軸部66Aの軸方向両端部に、外径を小さくして同軸に形成された一対の段差部66Bとを有している。軸部66Aの外径は、一対の半割体11A、11Bの底面部21Cに形成された第1カシメ用貫通孔68の内径よりも大きく(例えば、外径が第1カシメ用貫通孔68の内径よりも約3mm~7mm大きい)なるように設定されている。例えば、軸部66Aの外径は、底面部用カシメピン65の軸部65Aの外径とほぼ同じ寸法になるように設定されている。
軸部66Aの長さは、図14に示すように、一対の半割体11A、11Bの互いに重ね合わせられた一対のフランジ部21D、21Eを複数のフランジ用カシメピン63により接合した際の、互いに対向する凹部21F間の距離にほぼ等しい長さに形成されている。また、一対の段差部66Bの長さは、一対の半割体11A、11Bの底面部21Cの板厚と、一対の後側取付板13A、13Bの折曲げ片31Cの板厚との合計厚さよりも所定長さ(例えば、約2mm~5mm程度)大きくなるように設定されている。
例えば、一対の段差部66Bの長さは、底面部用カシメピン65の一対の段差部65Bの長さとほぼ同じ長さに設定されている。つまり、段差部66Bが第1カシメ用貫通孔68及び第2カシメ用貫通孔69に挿通されて、軸部66Aが凹部21Fの内側面に当接した場合には、各段差部66Bは、第2カシメ用貫通孔69から所定長さ(例えば、約2mm~5mm程度)突出するように設定されている。
次に、クラッシュボックス61の組み立て手順について図12乃至図15に基づいて説明する。図12乃至図15に示すように、先ず、車両上下方向の下方側に配置される半割体11Bを、開口側が上方に向くように配置する。そして、車両上下方向の下方側に配置される前側取付板12Bを、この半割体11Bの車両前後方向の前側端部に当接させると共に、各折曲げ片23A、23Bを、半割体11Bの底面部21Cの車幅方向両外側端縁部の外側面に当接させる。そして、その状態で、半割体11Bの底面部21Cの車両前後方向の前側の側縁部に形成された第1カシメ用貫通孔68と、各折曲げ片23A、23Bに形成された第2カシメ用貫通孔69とが連通するように、半割体11Bに対する前側取付板12Bの車幅方向の位置決めをする。
続いて、車両上下方向の下方側に配置される後側取付板13Bを、半割体11Bの車両前後方向の後側端部に当接させると共に、各折曲げ片31A、31Bを、半割体11Bの底面部21Cの車幅方向両外側端縁部の外側面に当接させる。また、後側取付板13Bの折曲げ片31Cを底面部21Cに形成された凹部21Fの車幅方向内側端縁部の外側面に当接させる。そして、その状態で、半割体11Bの底面部21C及び凹部21Fの車両前後方向の後側側縁部に形成された第1カシメ用貫通孔68と各折曲げ片31A~31Cに形成された第2カシメ用貫通孔69とが連通するように、半割体11Bに対する後側取付板13Bの車幅方向の位置決めをする(第1配置工程)。
その後、前側取付板12Bの補強リブ26に形成された一対の支持用貫通孔71のそれぞれに、底面部用カシメピン65の軸部65Aの一端側を挿通する。そして、各軸部65Aの下端部に形成された段差部65Bを、底面部21Cに形成された第1カシメ用貫通孔68及び各折曲げ片23A、23Bに形成された第2カシメ用貫通孔69に挿通して、軸部65Aの下端を底面部21Cの内側面に当接させる。
また、後側取付板13Bの補強リブ33の車幅方向両端部に形成された2つの支持用貫通孔71のそれぞれに、底面部用カシメピン65の軸部65Aの一端側を挿通する。そして、各軸部65Aの下端部に形成された段差部65Bを、底面部21Cに形成された第1カシメ用貫通孔68及び各折曲げ片31A、31Bに形成された第2カシメ用貫通孔69に挿通して、軸部65Aの下端を底面部21Cの内側面に当接させる。
また、後側取付板13Bの補強リブ33の車幅方向略中央部に形成された支持用貫通孔71に、底面部用カシメピン66の軸部66Aの一端側を挿通する。そして、軸部66Aの下端部に形成された段差部66Bを、半割体11Bの凹部21Fに形成された第1カシメ用貫通孔68及び折曲げ片31Cに形成された第2カシメ用貫通孔69に挿通して、軸部66Aの下端を凹部21Fの内側面に当接させる(第1カシメピン配置工程)。
また、半割体11Bの一対のフランジ部21D、21Eに形成された各接合用貫通孔73にフランジ用カシメピン63の一方の段差部63Bを挿通して、円板部63Aを各フランジ部21D、21Eに当接させる(第2カシメピン配置工程)。
続いて、車両上下方向の上方側に配置される半割体11Aを、開口側が下方に向くように配置する。そして、車両上下方向の上方側に配置される前側取付板12Aを、この半割体11Aの車両前後方向の前側端部に当接させると共に、各折曲げ片23A、23Bを、半割体11Aの底面部21Cの車幅方向両外側端縁部の外側面に当接させる。そして、その状態で、半割体11Aの底面部21Cの車両前後方向の前側の側縁部に形成された第1カシメ用貫通孔68と、各折曲げ片23A、23Bに形成された第2カシメ用貫通孔69とが連通するように、半割体11Aに対する前側取付板12Aの車幅方向の位置決めをする。
そして、車両上下方向の上方側に配置される後側取付板13Aを、半割体11Aの車両前後方向の後側端部に当接させると共に、各折曲げ片31A、31Bを、半割体11Aの底面部21Cの車幅方向両外側端縁部の外側面に当接させる。また、後側取付板13Aの折曲げ片31Cを底面部21Cに形成された凹部21Fの車幅方向内側端縁部の外側面に当接させる。そして、その状態で、半割体11Aの底面部21C及び凹部21Fの車両前後方向の後側側縁部に形成された第1カシメ用貫通孔68と各折曲げ片31A~31Cに形成された第2カシメ用貫通孔69とが連通するように、半割体11Aに対する後側取付板13Aの車幅方向の位置決めをする(第2配置工程)。
続いて、半割体11Aに対して、前側取付板12Aの各折曲げ片23A、23Bと後側取付板13Aの各折曲げ片31A~31Cが底面部21C及び凹部21Fの外側面に位置決めされた状態で、開口側を下方に向けた半割体11Aを半割体11Bの車両上下方向の真上に配置する。そして、開口側を下方に向けた半割体11Aと前側取付板12Aと後側取付板13Aを一体的に下方に降下させる。
そして、前側取付板12Aの補強リブ26に形成された一対の支持用貫通孔71のそれぞれに、底面部用カシメピン65の軸部65Aの上端側(他端側)を挿通して、各軸部65Aの上端部(他端部)に形成された段差部65Bを、底面部21Cに形成された第1カシメ用貫通孔68及び各折曲げ片23A、23Bに形成された第2カシメ用貫通孔69に挿通して、軸部65Aの上端(他端)を底面部21Cの内側面に当接させる。
また、同時に、後側取付板13Bの補強リブ33の車幅方向両端部に形成された2つの支持用貫通孔71のそれぞれに、底面部用カシメピン65の軸部65Aの上端側(他端側)を挿通する。そして、各軸部65Aの上端部に形成された段差部65Bを、底面部21Cに形成された第1カシメ用貫通孔68及び各折曲げ片31A、31Bに形成された第2カシメ用貫通孔69に挿通して、軸部65Aの上端を底面部21Cの内側面に当接させる。
また、後側取付板13Bの補強リブ33の車幅方向略中央部に形成された支持用貫通孔71に、底面部用カシメピン66の軸部66Aの上端側(他端側)を挿通する。そして、軸部66Aの上端部に形成された段差部66Bを、半割体11Aの凹部21Fに形成された第1カシメ用貫通孔68及び折曲げ片31Cに形成された第2カシメ用貫通孔69に挿通して、軸部66Aの上端を凹部21Fの内側面に当接させる(第1カシメピン挿通工程)。
また、同時に、半割体11Aの一対のフランジ部21D、21Eに形成された各接合用貫通孔73に、半割体11Bの一対のフランジ部21D、21Eに配置された各フランジ用カシメピン63の上方側の段差部63Bを挿通する。そして、各フランジ用カシメピン63の円板部63Aの上端部を半割体11Aの一対のフランジ部21D、21Eに当接させて、各半割体11A、11Bの一対のフランジ部21D、21Eのそれぞれを互いに重ね合わせる(第2カシメピン挿通工程)。
その後、図13乃至図15に示すように、各フランジ用カシメピン63の両端部に形成された一対の段差部63Bと、各底面部用カシメピン65の両端部に形成された一対の段差部65Bと、底面部用カシメピン66の両端部に形成された一対の段差部66Bとを、不図示のカシメ装置により上下方向からカシメ加工して、接合する(カシメ工程)。これにより、図11に示すように、クラッシュボックス61が組み立てられる。
従って、第3実施形態に係るクラッシュボックス61では、一対の前側取付板12A、12B及び一対の後側取付板13A、13Bが一対の半割体11A、11Bに各底面部用カシメピン65、66のカシメ加工によって取り付けられる取付方向と、一対の半割体11A、11Bのそれぞれの一対のフランジ部21D、21Eが互いに重ね合わされてフランジ用カシメピン63のカシメ加工によって取り付けられる取付方向とを同一方向に組み付けることができる。その結果、クラッシュボックス61の組み立て工程の短縮化を図り、製造コストの低減化を図ることができる。
また、クラッシュボックス61の製造に、アーク溶接が不要となり、アーク溶接による薄板部の溶け落ちを確実に防止できる。その結果、クラッシュボックス61を構成する一対の前側取付板12A、12Bと一対の後側取付板13A、13Bと一対の半割体11A、11Bの薄板化(例えば、板厚約0.8mm~1mm程度である。)を図ることができる。また、一対の前側取付板12A、12Bと一対の後側取付板13A、13Bと一対の半割体11A、11Bを溶融亜鉛めっき鋼板や合金化溶融亜鉛めっき鋼板で形成した場合に、クラッシュボックス61の表面に亜鉛ヒュームが発生することを防止でき、亜鉛ヒューム除去工程を不要として、製造コストの低減化を図ることができる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係るクラッシュボックス81について図16に基づいて説明する。尚、上記第2実施形態に係るクラッシュボックス51と同一符号は、上記第2実施形態に係るクラッシュボックス51と同一あるいは相当部分を示すものである。
図16に示すように、第4実施形態に係るクラッシュボックス81は、第2実施形態に係るクラッシュボックス51とほぼ同じ構成である。但し、各半割体11A、11Bの互いに重ね合わせられた一対のフランジ部21D、21Eは、フランジ用カシメピン53に替えて、各接合用貫通孔55に挿通された六角穴付きボルト83とナット85によるボルト締結により接合してもよい。
具体的には、図16に示すように、半製品38(図6参照)を構成する半割体11Bの開口側が上方に向くように配置する。そして、半製品37(図6参照)を構成する半割体11Aの底面部21Cの内側面と、半製品38を構成する半割体11Bの底面部21Cの内側面とが相対向するように、各半割体11A、11Bの一対のフランジ部21D、21Eのそれぞれを互いに重ね合わせる(重ね合わせ工程)。
そして、各半割体11A、11Bの互いに重ね合わせられた一対のフランジ部21D、21Eの連通する各接合用貫通孔55に六角穴付きボルト83を上方から挿通して、ナット85によりボルト締結して接合する(第4接合工程)。これにより、クラッシュボックス81が組み立てられる。
従って、第4実施形態に係るクラッシュボックス81では、一対の前側取付板12A、12B及び一対の後側取付板13A、13Bが一対の半割体11A、11Bにスポット溶接によって取り付けられる取付方向と、一対の半割体11A、11Bのそれぞれの一対のフランジ部21D、21Eが互いに重ね合わされて、六角穴付きボルト83とナット85によるボルト締結によって取り付けられる取付方向とを同一方向に組み付けることができる。その結果、クラッシュボックス81の組み立て工程の短縮化を図り、製造コストの低減化を図ることができる。
また、クラッシュボックス81の製造に、アーク溶接が不要となり、アーク溶接による薄板部の溶け落ちを確実に防止できる。その結果、クラッシュボックス81を構成する一対の前側取付板12A、12Bと一対の後側取付板13A、13Bと一対の半割体11A、11Bの薄板化(例えば、板厚約0.8mm~1mm程度である。)を図ることができる。また、一対の前側取付板12A、12Bと一対の後側取付板13A、13Bと一対の半割体11A、11Bを溶融亜鉛めっき鋼板や合金化溶融亜鉛めっき鋼板で形成した場合に、クラッシュボックス81の表面に亜鉛ヒュームが発生することを防止でき、亜鉛ヒューム除去工程を不要として、製造コストの低減化を図ることができる。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態に係るクラッシュボックス91について図17乃至図23に基づいて説明する。尚、上記第1実施形態乃至第3実施形態に係るクラッシュボックス1、51.61と同一符号は、上記第1実施形態乃至第3実施形態に係るクラッシュボックス1、51,61と同一あるいは相当部分を示すものである。
第5実施形態に係るクラッシュボックス91は、第1実施形態に係るクラッシュボックス1とほぼ同じ構成である。但し、図17乃至図19に示すように、クラッシュボックス91は、車両前後方向に沿って配置される中空の筒状体を構成する本体部92を形成する断面略ハット形状の一対の半割体92A、92Bを有している。また、一対の半割体92A、92Bは、一対の底面部用カシメピン65(図12参照)により一体的に接合されている。また、各半割体92A、92Bの互いに重ね合わせられた一対のフランジ部21D、21Eは、車両前後方向における複数箇所、例えば、2カ所において、フランジ用カシメピン63(図12参照)により接合されている点で異なっている。
また、クラッシュボックス91は、一対の半割体92A、92Bのそれぞれの車両前後方向の前側端部を覆うように、各前側端部に当接された状態でスポット溶接によって取り付けられる一対の前側取付板93A、93Bを有している。また、クラッシュボックス91は、一対の半割体92A、92Bのそれぞれの車両前後方向後側の側縁部から車両上下方向外側へ突出するようにスポット溶接によって取り付けられる一対の後側取付板95A、95Bを有している。
クラッシュボックス91は、筒状体を構成する本体部92の軸心が車両前後方向と略平行になる姿勢で、バンパーリインフォースメント2とサイドメンバ3Lとの間に配設され、一対の前側取付板93A、93Bと一対の後側取付板95A、95Bを介して図示しないボルト等によってバンパーリインフォースメント2とサイドメンバ3Lに一体的に固定される。ここで、図17乃至図19において、黒丸印によりスポット溶接による接合箇所を示している。尚、スポット溶接に限らず、レーザ溶接等の溶接によって溶接接合されてもよい。
一対の半割体92A、92Bは、第1実施形態に係る一対の半割体11A、11Bとほぼ同じ構成である。つまり、一対の半割体92A、92Bは、厚さ約1.0mm~1.6mm程度で、引張強度が590MPa程度の合金化溶融亜鉛めっき鋼板や溶融亜鉛めっき鋼板で、プレス成形によって互いに車両上下方向に対称な断面略ハット形状に成形されている。
具体的には、図20に示すように、一対の半割体92A、92Bは、相対向する一対の縦壁部21A、21Bと、一対の縦壁部21A、21Bの一方の側縁を連結する車幅方向内側を底辺とする平面視略台形状の底面部21C(図17参照)と、一対の縦壁部21A、21Bの他方の側縁、つまり、開口側の側縁から底面部21Cに対して略平行に外側方向へ折り曲げ形成された一対のフランジ部21D、21Eと、を有している。
但し、一対の半割体92A、92Bの底面部21Cの車幅方向中央部分には、車幅方向全幅の約半分の幅で、開口側へ所定深さ(例えば、深さ約10mm~20mm)窪む凹部21Gが、車両前後方向の全幅に渡って形成されている。また、図17乃至図19に示すように、一対の半割体92A、92Bは、車幅方向の略中央部から外側部分の後側端縁部が車両前方側へ窪んでいる。そのため、車幅方向の略中央部から外側部分の車両前後方向の幅が、車幅方向の略中央部から内側部分の車両前後方向の幅よりも少し狭くなっている。
また、図20に示すように、一対の半割体92A、92Bのそれぞれの一対のフランジ部21D、21Eには、車両前後方向における複数箇所、例えば、2カ所にフランジ用カシメピン63の段差部63Bが挿通される接合用貫通孔73が形成されている。また、各フランジ用カシメピン63は、薄板状の(例えば、厚さ約1mm~3mmである。)円板部63Aと、円板部63Aの軸方向両端部に、外径を小さくして同軸に形成された一対の段差部63Bとを有している。
円板部63Aの外径は、接合用貫通孔73の内径よりも大きく(例えば、外径が接合用貫通孔73の内径よりも約2mm~7mm大きい)なるように設定されている。また、一対の段差部63Bの外径は、接合用貫通孔73に挿通可能に形成されている。また、一対の段差部63Bの長さは、一対のフランジ部21D、21Eのそれぞれの板厚よりも所定長さ(例えば、約2mm~5mm程度)大きくなるように設定されている。つまり、段差部63Bが接合用貫通孔73に挿通されて、円板部63Aが一対のフランジ部21D、21Eの開口側の面に当接した場合には、各段差部63Bは、接合用貫通孔73から所定長さ(例えば、約2mm~5mm程度)突出するように設定されている。
次に、一対の前側取付板93A、93Bは、厚さ約2.0mm~2.6mm程度で、引張強度が440MPa程度の合金化溶融亜鉛めっき鋼板や溶融亜鉛めっき鋼板で、プレス成形によって互いに車両上下方向に対称的な正面視略横長矩形状の平板状に形成されている。具体的には、図18乃至図21と図23に示すように、一対の前側取付板93A、93Bの車幅方向外側の側縁は、一対の半割体92A、92Bの車幅方向外側の各縦壁部21Bに対向している。また、一対の前側取付板93A、93Bの車幅方向内側の側縁は、一対の半割体92A、92Bの車幅方向内側の各縦壁部21Aよりも所定長さ(例えば、約40mm~50mm程度)車幅方向の内側方向へ長くなるように形成されている。
また、一対の前側取付板93A、93Bの車両上下方向の幅は、対向する一対の半割体92A、92Bの一対のフランジ部21D、21Eから底面部21Cまでの車両上下方向の高さとほぼ同じ高さになるように形成されている。そして、一対の前側取付板93A、93Bの車両上下方向外側の側縁部は、一対の半割体92A、92Bの凹部21Gに対向する部分が、この凹部21Gの車両前後方向前側の端縁部に沿うように車両上下方向内側へ窪むように形成されている。
そして、一対の前側取付板93A、93Bの車幅方向外側の端縁部には、車両前後方向内側(車両後方側)へ略直角に折り曲げられた側面視L字状の折曲げ片97Aが、車両上下方向外側端部に設けられている。この折曲げ片97Aは、一対の半割体92A、92Bの各縦壁部21Bの内側面に当接される。また、一対の前側取付板93A、93Bの車両上下方向外側の側縁部には、一対の半割体92A、92Bの各凹部21Gの車幅方向略中央部に対向する位置において、車両前後方向後側(車両後方側)へ略直角に折り曲げられた側面視略L字状の溶接用取付片97B(スポット溶接用取付片)が設けられている。この溶接用取付片97Bは、凹部21Gの外側面にスポット溶接によって溶接接合される。
また、一対の前側取付板93A、93Bの車両上下方向外側の側縁部には、一対の半割体92A、92Bの車幅方向両側の各底面部21Cに対向する位置の2カ所において、車両前後方向後側(車両後方側)へ略直角に折り曲げられた側面視略L字状の一対のカシメ用取付片97C、97Dが設けられている。この一対のカシメ用取付片97C、97Dは、各底面部21Cの外側面に底面部用カシメピン65によってカシメ接合される。
ここで、図20及び図21に示すように、一対の半割体92A、92Bは、それぞれの各底面部21Cの車両前後方向前側の側縁部において、一対の前側取付板93A、93Bの各カシメ用取付片97C、97Dが外側面に当接される位置に、底面部用カシメピン65の両端に形成された段差部65Bを挿通可能な一対の第3カシメ用貫通孔98が形成されている。また、一対の前側取付板93A、93Bの各カシメ用取付片97C、97Dには、一対の半割体92A、92Bの底面部21Cの車両前後方向の前側の側縁部に形成された各第3カシメ用貫通孔98に対向する位置に、底面部用カシメピン65の両端に形成された段差部65Bを挿通可能な一対の第4カシメ用貫通孔99が形成されている。
図20に示すように、底面部用カシメピン65は、車両上下方向に長い軸状に形成された軸部65Aと、軸部65Aの軸方向両端部に、外径を小さくして同軸に形成された一対の段差部65Bとを有している。軸部65Aの外径は、一対の半割体92A、92Bの底面部21Cに形成された第3カシメ用貫通孔98の内径よりも大きく(例えば、外径が第3カシメ用貫通孔98の内径よりも約2mm~7mm大きい)なるように設定されている。軸部65Aの長さは、図21に示すように、一対の半割体92A、92Bの互いに重ね合わせられた一対のフランジ部21D、21Eを複数のフランジ用カシメピン63により接合した際の、互いに対向する底面部21C間の距離にほぼ等しい長さに形成されている。
また、一対の段差部65Bの長さは、一対の半割体92A、92Bの底面部21Cの板厚と、一対の前側取付板93A、93Bの各カシメ用取付片97C、97Dの板厚との合計厚さよりも所定長さ(例えば、約2mm~5mm程度)大きくなるように設定されている。つまり、段差部65Bが第3カシメ用貫通孔98及び第4カシメ用貫通孔99に挿通されて、軸部65Aが底面部21Cの内側面に当接した場合には、各段差部65Bは、第4カシメ用貫通孔99から所定長さ(例えば、約2mm~5mm程度)突出するように設定されている。
また、図18乃至図20に示すように、一対の前側取付板93A、93Bには、車幅方向中央よりも車幅方向外側の位置と、車幅方向内側の端縁部の位置に、不図示のボルトを挿通可能な貫通孔100が形成されている。一対の前側取付板93A、93Bの車幅方向内側の端縁部に形成された各貫通孔100の車両前後方向後側の端部には、貫通孔100に挿通された不図示のボルトがねじ込まれる各ナット101がアーク溶接、スポット溶接、若しくは、レーザ溶接等による溶接接合で取り付けられている。
また、図17及び図18に示すように、一対の前側取付板93A、93Bの車両上下方向内側の側縁部には、車両上下方向外側へ正面視略半円形状に切り欠かれた各ナット挿通用切欠き部102A、102Bが形成されている。各ナット挿通用切欠き部102A、102Bは、一対の半割体92A、92Bの車幅方向内側の底面部21Cに対向する位置に設けられ、略円筒状の固縛ナット103が、本体部92内から車両前後方向前側へ挿通されている。固縛ナット103は、バンパーリインフォースメント2から所定長さ(例えば、約5mm~20mm)車両前方側へ突出して、不図示の牽引用フックのネジ部がねじ込まれて取り付けられる。
図20、図21及び図23に示すように、固縛ナット103は、一対の前側取付板93A、93Bの車両前後方向後側に配置された正面視横長略矩形状の固縛ナット取付板105に取り付けられている。固縛ナット取付板105は、中空の筒状体である本体部92の車両前後方向前端部の断面形状にほぼ等しい形状で、車両上下方向外側の両側縁部が各底面部21Cと凹部21Gの内側面に当接又は近接する平板部105Aを有している。
また、平板部105Aの車両上下方向外側の両側縁部には、車幅方向両端部から一対の半割体92A、92Bの各底面部21Cに対向するように車両前後方向後側へ直角に折り曲げられて、各底面部21Cの内側面に当接される4つの第2支持用取付片105Bが形成されている。各第2支持用取付片105Bは、一対の半割体92A、92Bの底面部21Cの外側面に配置される一対の前側取付板93A、93Bの各カシメ用取付片97C、97Dに対向するように形成されている。従って、2組(複数組)の第2支持用取付片105Bが、車両上下方向に相対向するように設けられている。
また、各第2支持用取付片105Bは、一対の半割体92A、92Bの底面部21Cに形成された各第3カシメ用貫通孔98に対向する位置に、底面部用カシメピン65の軸部65Aを挿通可能な第2支持用貫通孔105Cが、車両上下方向において、同軸に形成されている。また、平板部105Aは、固縛ナット103が車両前後方向後側から挿通されて、鍔部103Aが車両前後方向後側の端部に当接される貫通孔105Dが形成されている。貫通孔105Dは、一対の前側取付板93A、93Bの各ナット挿通用切欠き部102A、102Bに対向する位置に形成されている。
そして、固縛ナット103は、予め貫通孔105Dに車両前後方向後側から挿通されて、鍔部103Aが平板部105Aにアーク溶接、スポット溶接、又は、レーザ溶接等によって溶接接合されている。また、平板部105Aは、一対の前側取付板93A、93Bの車幅方向外側の各貫通孔100に対向する位置に、不図示のボルトを挿通可能な各貫通孔105Eが形成されている。
各貫通孔105Eの車両前後方向後側の端部には、各貫通孔105Eに挿通された不図示のボルトがねじ込まれる各ナット101がアーク溶接、スポット溶接、若しくは、レーザ溶接等による溶接接合で取り付けられている。従って、クラッシュボックス91は、一対の前側取付板93A、93Bの車幅方向内側の端縁部に溶接接合された各ナット101と、固縛ナット取付板105の各貫通孔105Eに溶接接合された各ナット101によって、バンパーリインフォースメント2にボルト締結により一体的に組み付けられる。
次に、一対の後側取付板95A、95Bは、厚さ約2.0mm~2.6mm程度で、引張強度が440MPa程度の合金化溶融亜鉛めっき鋼板や溶融亜鉛めっき鋼板で、プレス成形によって形成されている。従って、一対の後側取付板95A、95Bは、一対の前側取付板93A、93Bの厚さとほぼ同じ厚さに設定されている。図17乃至図20、図22、図23に示すように、一対の後側取付板95A、95Bは、互いに車両上下方向に対称的な正面視略横長矩形状で、車両上下方向内側の側縁部がほぼ全長に渡って底面部21C及び凹部21Gの外側面に当接するように形成されている。
そして、一対の後側取付板95A、95Bは、車幅方向中央部から車幅方向外側へ向かうに従って底面部21Cからの高さが低くなるように形成されている。また、一対の後側取付板95A、95Bは、車幅方向の略中央部から外側部分が、相対向する一対の半割体92A、92Bの車両前後方向後側の端縁部の外側面に当接可能となるように、車幅方向の略中央部から外側部分が車両前方側へ折り曲げられ、平面視略クランク状に形成されている。
また、一対の後側取付板95A、95Bの車幅方向の長さは、一対の半割体92A、92Bの車幅方向内側のフランジ部21Dの基端部に対向する位置から底面部21Cの車幅方向外側の側縁部までの距離に等しい長さに形成されている。また、一対の後側取付板95A、95Bの車両上下方向の幅は、一対の半割体92A、92Bの一対のフランジ部21D、21Eから底面部21Cまでの車両上下方向の高さの約2/3倍の幅になるように形成されている。また、一対の後側取付板95A、95Bの車両上下方向内側の側縁部は、凹部21Gの外側面に当接するように車両上下方向内側へ横長台形状に突出している。
また、図20に示すように、一対の後側取付板95A、95Bは、車幅方向内側の側縁部と車両上下方向内側の側縁部との全長に渡って車両前後方向前側へ直角に折り曲げられた取付リブ部107が形成されている。図17及び図20に示すように、各取付リブ部107は、一対の半割体92A、92Bの各底面部21Cと、凹部21Gの車幅方向内側の端縁部とに対向する位置において、当接される各底面部21C及び凹部21Gにスポット溶接を行える幅寸法に形成されている。
また、図20及び図22に示すように、一対の後側取付板95A、95Bには、一対の半割体92A、92Bの車幅方向内側の底面部21Cに対向する部分において、車両上下方向略中央部の位置に、2個の貫通孔108が車幅方向に沿って、対向する底面部21Cの幅にほぼ等しい間隔を空けて形成されている。各貫通孔108には、車両前後方向前側から不図示のボルトが挿通され、サイドメンバ3Lにボルト締結により一体的に組み付けられる。
次に、図19、図20、図22及び図23に示すように、長尺状の突っ張り板111は、一対の半割体92A、92Bの車両前後方向後方側において、両端部が各フランジ部21D、21E間に挟まれて固定され、車幅方向に沿って配置されている。突っ張り板111は、厚さ約2.0mm~2.6mm程度で、引張強度が330MPa~540MPa程度の一般構造用圧延鋼板で、プレス成形によって平面視細長略矩形状に形成されている。また、突っ張り板111の厚さは、フランジ用カシメピン63の円板部63Aの厚さとほぼ同じ厚さに設定されている。
また、図19及び図22に示すように、突っ張り板111の長さは、一対の半割体92A、92Bの各フランジ部21D、21Eの車幅方向両外側の側縁部間の距離よりも僅かに短い長さに設定されている。また、突っ張り板111の長さ方向両端部には、一対の半割体92A、92Bのそれぞれの一対のフランジ部21D、21Eの車両前後方向後方側に設けられた接合用貫通孔73に対向する位置に、一対の取付用貫通孔111Aが形成されている。一対の取付用貫通孔111Aは、フランジ用カシメピン63の円板部63Aが挿通可能な直径に形成されている。
また、図19、図20及び図23に示すように、突っ張り板111の車両前後方向前側の側縁部には、突っ張り板111を一対のフランジ部21D、21Eの間に配置した場合に、一対の縦壁部21A、21Bの間の部分の全長に渡って車両上下方向上側へ略直角に折り曲げられた幅狭の補強リブ111Bが設けられている。尚、補強リブ111Bは、車両上下方向下側へ略直角に折り曲げられてもよい。
次に、クラッシュボックス91の組み立て手順について図20乃至図23に基づいて説明する。図20乃至図23に示すように、先ず、車両上下方向の上方側に配置される前側取付板93Aを、開口側が下方を向くように配置された半割体92Aの車両前後方向の前側端部に当接させる。そして、前側取付板93Aの折曲げ片97Aを車幅方向外側の縦壁部21Bの内側面に当接させると共に、溶接用取付片97Bを半割体92Aの凹部21Gの車両前後方向の前側端部の外側面に当接させる。
また、前側取付板93Aの一対のカシメ用取付片97C、97Dを半割体92Aの各底面部21Cの車両前後方向の前側端部の外側面に当接させて、各カシメ用取付片97C、97Dの第4カシメ用貫通孔99と各底面部21Cの第3カシメ用貫通孔98とが連通するように配置して、位置決めをする(第3配置工程)。続いて、車両上下方向の上方側に配置される後側取付板95Aの取付リブ部107を、半割体92Aの車両前後方向後側の側縁部に沿って、底面部21C及び凹部21Gの外側面に当接させて配置し、位置決めをする。
そして、その状態で、前側取付板93Aの溶接用取付片97Bを半割体92Aの凹部21Gの外側面にスポット溶接によって溶接接合する。また、後側取付板95Aの取付リブ部107を半割体92Aの各底面部21C及び凹部21Gの外側面にスポット溶接によって溶接接合する。これにより、半割体92Aの車両前後方向の前側端部を覆うように前側取付板93Aが取り付けられると共に、半割体92Aの車両前後方向後側の側縁部の外側面から車両上下方向外側へ突出するように後側取付板95Aが取り付けられた、半製品113(図23参照)が組み立てられる(第8接合工程)。ここで、図21乃至図23において、×印によりスポット溶接による接合箇所を示している。
次に、車両上下方向の下方側に配置される半割体92Bを開口側が下方に向くように配置する。そして、車両上下方向の下方側に配置される前側取付板93Bを、この半割体92Bの車両前後方向の前側端部に当接させる。そして、前側取付板93Bの折曲げ片97Aを車幅方向外側の縦壁部21Bの内側面に当接させると共に、溶接用取付片97Bを半割体92Bの凹部21Gの車両前後方向の前側端部の外側面に当接させる。
また、前側取付板93Bの一対のカシメ用取付片97C、97Dを半割体92Bの各底面部21Cの車両前後方向の前側端部の外側面に当接させて、各カシメ用取付片97C、97Dの第4カシメ用貫通孔99と各底面部21Cの第3カシメ用貫通孔98とが連通するように配置して、位置決めをする(第4配置工程)。続いて、車両上下方向の下方側に配置される後側取付板95Bの取付リブ部107を、半割体92Bの車両前後方向後側の側縁部に沿って、底面部21C及び凹部21Gの外側面に当接させて配置し、位置決めをする。
そして、その状態で、前側取付板93Bの溶接用取付片97Bを半割体92Bの凹部21Gの外側面にスポット溶接によって溶接接合する。また、後側取付板95Bの取付リブ部107を半割体92Bの各底面部21C及び凹部21Gの外側面にスポット溶接によって溶接接合する。これにより、半割体92Bの車両前後方向の前側端部を覆うように前側取付板93Bが取り付けられると共に、半割体92Bの車両前後方向後側の側縁部の外側面から車両上下方向外側へ突出するように後側取付板95Bが取り付けられた、半製品115(図23参照)が組み立てられる(第9接合工程)。ここで、図21乃至図23において、×印によりスポット溶接による接合箇所を示している。
その後、車両上下方向の下方側に配置される半製品115を、半割体92Bの開口側が上方に向くように配置する。そして、一対の底面部用カシメピン65のそれぞれの一方の端部(下端部)に形成された段差部65Bを、半割体92Bの各底面部21Cの車両前後方向前側の端縁部に形成された各第3カシメ用貫通孔98と、前側取付板93Bの各カシメ用取付片97Dに形成された各第4カシメ用貫通孔99とに挿通して、軸部65Aの下端を底面部21Cの内側面に当接させる。
続いて、固縛ナット103が貫通孔105Dの車両後方側の端部に溶接接合された固縛ナット取付板105の車両上下方向に相対向する第2支持用取付片105Bに形成された各第2支持用貫通孔105Cに、各底面部用カシメピン65の軸部65Aを挿通する。そして、固縛ナット取付板105の車両上下方向下側の側縁部を、半割体92Bの車両前後方向前側の側縁部の内側面に当接させると共に、固縛ナット103を前側取付板93Bのナット挿通用切欠き部102Bから車両前後方向前方側へ突出させる。また、固縛ナット取付板105の車両上下方向上側の各第2支持用貫通孔105Cから段差部65Bが上方へ突出する。
また、半割体92Bの一対のフランジ部21D、21Eに形成された各接合用貫通孔73にフランジ用カシメピン63の一方の段差部63Bを挿通して、円板部63Aを各フランジ部21D、21Eに当接させる(第3カシメピン配置工程)。そして、突っ張り板111の長手方向両端部に形成された一対の取付用貫通孔111Aを、一対のフランジ部21D、21Eの車両前後方向後方側に配置された各フランジ用カシメピン63の円板部63Aに挿通して配置する(第3カシメピン配置工程)。
続いて、車両上下方向の上方側に配置される半製品113を、半割体92Aの開口側を下方に向けた状態で、上方に開口する半割体92Bの車両上下方向の真上に配置する。そして、半割体92Aの開口側を下方に向けた半製品113を下方に降下させ、半割体92Aの各底面部21Cの車両前後方向前側の端縁部に形成された各第3カシメ用貫通孔98に、固縛ナット取付板105の車両上下方向上側の各第2支持用貫通孔105Cから突出する段差部65Bを挿通する。
続いて、半製品113を更に降下させて、各第3カシメ用貫通孔98に挿通された段差部65Bを、前側取付板93Aの各カシメ用取付片97C、97Dに形成された各第4カシメ用貫通孔99に挿通して、各軸部65Aの上端を半割体92Aの底面部21Cの内側面に当接させる。
また、同時に、半割体92Aの一対のフランジ部21D、21Eに形成された各接合用貫通孔73に、半割体92Bの一対のフランジ部21D、21Eに配置された各フランジ用カシメピン63の上方側の段差部63Bを挿通する。そして、各フランジ用カシメピン63の円板部63Aの上端部を半割体92Aの一対のフランジ部21D、21Eに当接させて、各半割体92A、92Bの一対のフランジ部21D、21Eのそれぞれを互いに重ね合わせる(第3カシメピン挿通工程)。
その後、図21乃至図23に示すように、各フランジ用カシメピン63の両端部に形成された一対の段差部63Bと、各底面部用カシメピン65の両端部に形成された一対の段差部65Bとを、不図示のカシメ装置により上下方向からカシメ加工して、接合する(第2カシメ工程)。これにより、図18及び図19に示すように、クラッシュボックス91が組み立てられる。
従って、第5実施形態に係るクラッシュボックス91では、一対の前側取付板93A、93Bの各溶接用取付片97B及び一対の後側取付板95A、95Bの各取付リブ部107が、一対の半割体92A、92Bにスポット溶接によって取り付けられる取付方向と、一対の半割体92A、92Bのそれぞれの一対のフランジ部21D、21Eが互いに重ね合わされて、一対の底面部用カシメピン65と複数のフランジ用カシメピン63のカシメ加工によって取り付けられる取付方向とを同一方向に組み付けることができる。その結果、クラッシュボックス91の組み立て工程の短縮化を図り、製造コストの低減化を図ることができる。
また、クラッシュボックス91の製造に、アーク溶接が不要となり、アーク溶接による薄板部の溶け落ちを確実に防止できる。その結果、クラッシュボックス91を構成する一対の前側取付板93A、93Bと一対の後側取付板95A、95Bと一対の半割体92A、92Bの薄板化(例えば、板厚約0.8mm~1mm程度である。)を図ることができる。また、一対の前側取付板93A、93Bと一対の後側取付板95A、95Bと一対の半割体92A、92Bを溶融亜鉛めっき鋼板や合金化溶融亜鉛めっき鋼板で形成した場合に、クラッシュボックス91の表面に亜鉛ヒュームが発生することを防止でき、亜鉛ヒューム除去工程を不要として、製造コストの低減化を図ることができる。
また、一対の半割体92A、92Bによって形成された中空の筒状体の車両前後方向前端部に配置されて、一対の底面部用カシメピン65によって支持される固縛ナット取付板105によって、クラッシュボックス91の車両前後方向前端部における機械的強度を補強することができる。その結果、クラッシュボックス91を構成する一対の前側取付板93A、93Bと一対の後側取付板95A、95Bと一対の半割体92A、92Bの薄板化を図ることができ、製造コストの低減化を図ることができる。
また、一対の半割体92A、92Bは、それぞれの一対のフランジ部21D、21Eが突っ張り板111を挟んだ状態で互いに重ね合わせられて、突っ張り板111の両端部に挿通されたフランジ用カシメピン63のカシメ加工により接合されている。これにより、車幅方向に配置された突っ張り板111によって、クラッシュボックス91の車両前後方向の後端部における車幅方向の機械的強度を補強することができる。その結果、クラッシュボックス91を構成する一対の前側取付板93A、93Bと一対の後側取付板95A、95Bと一対の半割体92A、92Bの薄板化を図ることができ、製造コストの低減化を図ることができる。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態に係るクラッシュボックス121について図24及び図25に基づいて説明する。尚、上記第5実施形態に係るクラッシュボックス91と同一符号は、上記第5実施形態に係るクラッシュボックス91と同一あるいは相当部分を示すものである。
第6実施形態に係るクラッシュボックス121は、第5実施形態に係るクラッシュボックス91とほぼ同じ構成である。但し、図24及び図25に示すように、クラッシュボックス121は、固縛ナット103、固縛ナット取付板105、及び、一対の底面部用カシメピン65を有しない点で異なっている。
また、それに伴って、一対の半割体92A、92Bは、それぞれの各底面部21Cの車両前後方向前側の側縁部において、底面部用カシメピン65の両端に形成された段差部65Bを挿通可能な一対の第3カシメ用貫通孔98が形成されていない。また、一対の前側取付板93A、93Bの各カシメ用取付片97C、97Dには、底面部用カシメピン65の両端に形成された段差部65Bを挿通可能な一対の第4カシメ用貫通孔99が形成されていない。尚、一対の前側取付板93A、93Bの各ナット挿通用切欠き部102A、102Bは、形成されなくてもよい。
図24に示すように、一対の前側取付板93A、93Bは、溶接用取付片97Bと各カシメ用取付片97C、97Dが、相対向する一対の半割体92A、92Bの凹部21Gと各底面部21Cの外側面にスポット溶接によって溶接接合されて取り付けられる。それにより、一対の前側取付板93A、93Bは、一対の半割体92A、92Bの車両前後方向前側の端部を覆うように取り付けられる。図24において、黒丸印によりスポット溶接による接合箇所を示している。従って、溶接用取付片97Bと各カシメ用取付片97C、97Dは、複数のスポット溶接用取付片の一例として機能する。尚、スポット溶接に限らず、レーザ溶接等の溶接によって溶接接合されてもよい。
また、一対の前側取付板93A、93Bの車幅方向中央よりも車幅方向外側の位置に形成された各貫通孔100の車両前後方向後側の端部には、貫通孔100に挿通された不図示のボルトがねじ込まれる各ナット101がアーク溶接、スポット溶接、若しくは、レーザ溶接等による溶接接合で取り付けられている。従って、クラッシュボックス121は、一対の前側取付板93A、93Bの車幅方向中央よりも車幅方向外側の位置と、車幅方向内側の端縁部の各貫通孔100の車両前後方向後側の端部に溶接接合された各ナット101によって、バンパーリインフォースメント2にボルト締結により一体的に組み付けられる。
次に、クラッシュボックス121の組み立て手順について図25に基づいて説明する。図25に示すように、先ず、車両上下方向の上方側に配置される前側取付板93Aを、開口側が下方を向くように配置された半割体92Aの車両前後方向の前側端部に当接させる。そして、前側取付板93Aの折曲げ片97Aを車幅方向外側の縦壁部21Bの内側面に当接させると共に、溶接用取付片97Bを半割体92Aの凹部21Gの車両前後方向の前側端部の外側面に当接させる。
また、前側取付板93Aの一対のカシメ用取付片97C、97Dを半割体92Aの各底面部21Cの車両前後方向の前側端部の外側面に当接させて配置し、位置決めをする。続いて、車両上下方向の上方側に配置される後側取付板95Aの取付リブ部107を、半割体92Aの車両前後方向後側の側縁部に沿って、底面部21C及び凹部21Gの外側面に当接させて配置し、位置決めをする。
そして、その状態で、前側取付板93Aの溶接用取付片97Bを半割体92Aの凹部21Gの外側面にスポット溶接によって溶接接合し、前側取付板93Aの各カシメ用取付片97C、97Dを半割体92Aの各底面部21Cの外側面にスポット溶接によって溶接接合する。また、後側取付板95Aの取付リブ部107を半割体92Aの各底面部21C及び凹部21Gの外側面にスポット溶接によって溶接接合する。これにより、半割体92Aの車両前後方向の前側端部を覆うように前側取付板93Aが取り付けられると共に、半割体92Aの車両前後方向後側の側縁部の外側面から車両上下方向外側へ突出するように後側取付板95Aが取り付けられた、半製品113(図23参照)が組み立てられる(第5接合工程)。
次に、車両上下方向の下方側に配置される半割体92Bを開口側が下方に向くように配置する。そして、車両上下方向の下方側に配置される前側取付板93Bを、この半割体92Bの車両前後方向の前側端部に当接させる。そして、前側取付板93Bの折曲げ片97Aを車幅方向外側の縦壁部21Bの内側面に当接させると共に、溶接用取付片97Bを半割体92Bの凹部21Gの車両前後方向の前側端部の外側面に当接させる。
また、前側取付板93Bの一対のカシメ用取付片97C、97Dを半割体92Bの各底面部21Cの車両前後方向の前側端部の外側面に当接させて配置し、位置決めをする。続いて、車両上下方向の下方側に配置される後側取付板95Bの取付リブ部107を、半割体92Bの車両前後方向後側の側縁部に沿って、底面部21C及び凹部21Gの外側面に当接させて配置し、位置決めをする。
そして、その状態で、前側取付板93Bの溶接用取付片97Bを半割体92Bの凹部21Gの外側面にスポット溶接によって溶接接合し、前側取付板93Bの各カシメ用取付片97C、97Dを半割体92Bの各底面部21Cの外側面にスポット溶接によって溶接接合する。また、後側取付板95Bの取付リブ部107を半割体92Bの各底面部21C及び凹部21Gの外側面にスポット溶接によって溶接接合する。これにより、半割体92Bの車両前後方向の前側端部を覆うように前側取付板93Bが取り付けられると共に、半割体92Bの車両前後方向後側の側縁部の外側面から車両上下方向外側へ突出するように後側取付板95Bが取り付けられた、半製品115(図23参照)が組み立てられる(第6接合工程)。
その後、車両上下方向の下方側に配置される半製品115を、半割体92Bの開口側が上方に向くように配置する。そして、半割体92Bの一対のフランジ部21D、21Eに形成された各接合用貫通孔73にフランジ用カシメピン63の一方の段差部63Bを挿通して、円板部63Aを各フランジ部21D、21Eに当接させる。そして、突っ張り板111の長手方向両端部に形成された一対の取付用貫通孔111Aを、一対のフランジ部21D、21Eの車両前後方向後方側に配置された各フランジ用カシメピン63の円板部63Aに挿通して配置する。
そして、車両上下方向の上方側に配置される半製品113を、半割体92Aの開口側を下方に向けた状態で、上方に開口する半割体92Bの車両上下方向の真上に配置する。続いて、半割体92Aの開口側を下方に向けた半製品113を下方に降下させ、半割体92Aの一対のフランジ部21D、21Eに形成された各接合用貫通孔73に、半割体92Bの一対のフランジ部21D、21Eに配置された各フランジ用カシメピン63の上方側の段差部63Bを挿通する。
そして、各フランジ用カシメピン63の円板部63Aの上端部を半割体92Aの一対のフランジ部21D、21Eに当接させて、各半割体92A、92Bの一対のフランジ部21D、21Eのそれぞれを互いに重ね合わせる(第3重ね合わせ工程)。その後、各フランジ用カシメピン63の両端部に形成された一対の段差部63Bを、不図示のカシメ装置により上下方向からカシメ加工して、接合する(第7接合工程)。これにより、図24に示すように、クラッシュボックス121が組み立てられる。
従って、第6実施形態に係るクラッシュボックス121では、一対の前側取付板93A、93Bの各溶接用取付片97B、各カシメ用取付片97C、97D、及び、一対の後側取付板95A、95Bの各取付リブ部107が、一対の半割体92A、92Bにスポット溶接によって取り付けられる取付方向と、一対の半割体92A、92Bのそれぞれの一対のフランジ部21D、21Eが互いに重ね合わされて、複数のフランジ用カシメピン63のカシメ加工によって取り付けられる取付方向とを同一方向に組み付けることができる。その結果、クラッシュボックス121の組み立て工程の短縮化を図り、製造コストの低減化を図ることができる。
また、クラッシュボックス121の製造に、アーク溶接が不要となり、アーク溶接による薄板部の溶け落ちを確実に防止できる。その結果、クラッシュボックス121を構成する一対の前側取付板93A、93Bと一対の後側取付板95A、95Bと一対の半割体92A、92Bの薄板化(例えば、板厚約0.8mm~1mm程度である。)を図ることができる。また、一対の前側取付板93A、93Bと一対の後側取付板95A、95Bと一対の半割体92A、92Bを溶融亜鉛めっき鋼板や合金化溶融亜鉛めっき鋼板で形成した場合に、クラッシュボックス121の表面に亜鉛ヒュームが発生することを防止でき、亜鉛ヒューム除去工程を不要として、製造コストの低減化を図ることができる。
また、一対の半割体92A、92Bは、それぞれの一対のフランジ部21D、21Eが突っ張り板111を挟んだ状態で互いに重ね合わせられて、突っ張り板111の両端部に挿通されたフランジ用カシメピン63のカシメ加工により接合されている。これにより、車幅方向に配置された突っ張り板111によって、クラッシュボックス121の車両前後方向の後端部における車幅方向の機械的強度を補強することができる。その結果、クラッシュボックス121を構成する一対の前側取付板93A、93Bと一対の後側取付板95A、95Bと一対の半割体92A、92Bの薄板化を図ることができ、製造コストの低減化を図ることができる。
[第7実施形態]
次に、第7実施形態に係るクラッシュボックス131について図26に基づいて説明する。尚、上記第6実施形態に係るクラッシュボックス121と同一符号は、上記第6実施形態に係るクラッシュボックス121と同一あるいは相当部分を示すものである。
図26に示すように、第7実施形態に係るクラッシュボックス131は、第6実施形態に係るクラッシュボックス121とほぼ同じ構成である。但し、各半割体92A、92Bの互いに重ね合わせられた一対のフランジ部21D、21Eは、車両前後方向後側のフランジ用カシメピン63に替えて、各接合用貫通孔73に挿通された六角穴付きボルト133とナット135によるボルト締結により接合されている。
具体的には、図26に示すように、半製品115(図23参照)を構成する半割体92Bの開口側が上方に向くように配置する。そして、半割体92Bの一対のフランジ部21D、21Eに形成された各接合用貫通孔73(図25参照)のうち、車両前後方向前側の接合用貫通孔73にフランジ用カシメピン63の一方の段差部63Bを挿通する。そして、突っ張り板111の長手方向両端部に形成された一対の取付用貫通孔111Aを、一対のフランジ部21D、21Eの車両前後方向後方側の各接合用貫通孔73に対して略同軸になるようにして配置する。
そして、車両上下方向の上方側に配置される半製品113を、半割体92Aの開口側を下方に向けた状態で、上方に開口する半割体92Bの車両上下方向の真上に配置する。続いて、半割体92Aの開口側を下方に向けた半製品113を下方に降下させ、半割体92Aの一対のフランジ部21D、21Eに形成された各接合用貫通孔73のうち、車両前後方向前側の接合用貫通孔73に、半割体92Bの一対のフランジ部21D、21Eに配置された各フランジ用カシメピン63の上方側の段差部63Bを挿通する。
そして、各フランジ用カシメピン63の円板部63Aの上端部を半割体92Aの一対のフランジ部21D、21Eに当接させる。又、同時に、突っ張り板111の両端部に半割体92Aの一対のフランジ部21D、21Eに当接させて、各半割体92A、92Bの一対のフランジ部21D、21Eのそれぞれを互いに重ね合わせる。
そして、各半割体92A、92Bの互いに重ね合わせられた一対のフランジ部21D、21Eの車両前後方向後方側の各接合用貫通孔73と、突っ張り板111の両端部に形成された各取付用貫通孔111Aとに、六角穴付きボルト133を下方から挿通して、ナット135によりボルト締結して接合する(第7接合工程)。これにより、クラッシュボックス131が組み立てられる。
尚、クラッシュボックス131の各フランジ部21D、21Eの車両前後方向前側に配置される各フランジ用カシメピン63に替えて、一対の六角穴付きボルト133と一対のナット135によるボルト締結によって接合するようにしてもよい。また、その場合には、突っ張り板111の厚さとほぼ同じ厚さのワッシャを、各フランジ部21D、21Eの車両前後方向前側の接合用貫通孔73の間に挟んでボルト締結するのが好ましい。
従って、第7実施形態に係るクラッシュボックス131では、一対の前側取付板93A、93Bの各溶接用取付片97B、各カシメ用取付片97C、97D、及び、一対の後側取付板95A、95Bの各取付リブ部107が、一対の半割体92A、92Bにスポット溶接によって取り付けられる取付方向と、一対の半割体92A、92Bのそれぞれの一対のフランジ部21D、21Eが互いに重ね合わされて、一対のフランジ用カシメピン63のカシメ加工と、一対の六角穴付きボルト133と一対のナット135によるボルト締結によって取り付けられる取付方向とを同一方向に組み付けることができる。その結果、クラッシュボックス131の組み立て工程の短縮化を図り、製造コストの低減化を図ることができる。
また、クラッシュボックス131の製造に、アーク溶接が不要となり、アーク溶接による薄板部の溶け落ちを確実に防止できる。その結果、クラッシュボックス131を構成する一対の前側取付板93A、93Bと一対の後側取付板95A、95Bと一対の半割体92A、92Bの薄板化(例えば、板厚約0.8mm~1mm程度である。)を図ることができる。また、一対の前側取付板93A、93Bと一対の後側取付板95A、95Bと一対の半割体92A、92Bを溶融亜鉛めっき鋼板や合金化溶融亜鉛めっき鋼板で形成した場合に、クラッシュボックス131の表面に亜鉛ヒュームが発生することを防止でき、亜鉛ヒューム除去工程を不要として、製造コストの低減化を図ることができる。
また、一対の半割体92A、92Bは、それぞれの一対のフランジ部21D、21Eが突っ張り板111を挟んだ状態で互いに重ね合わせられて、突っ張り板111の両端部に挿通された一対の六角穴付きボルト133と一対のナット135によるボルト締結により接合されている。これにより、車幅方向に配置された突っ張り板111によって、クラッシュボックス131の車両前後方向の後端部における車幅方向の機械的強度を補強することができる。その結果、クラッシュボックス131を構成する一対の前側取付板93A、93Bと一対の後側取付板95A、95Bと一対の半割体92A、92Bの薄板化を図ることができ、製造コストの低減化を図ることができる。
尚、本発明は前記第1実施形態乃至第7実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形、追加、削除が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。尚、以下の説明において、前記第1実施形態乃至第7実施形態に係る各クラッシュボックス1、51、61、81、91、121、131と同一符号は、前記第1実施形態乃至第7実施形態に係る各クラッシュボックス1、51、61、81、91、121、131と同一あるいは相当部分を示すものである。
(A)例えば、各クラッシュボックス1、51、61、81、91、121、131は、各本体部11、92の軸心周りに所定角度(例えば、90度や180度等)回転した状態で、バンパーリインフォースメント2と車両前後方向に延びるサイドメンバ3Lとの間に設けるようにしてもよい。これにより、上記発明の効果を奏することができる。
(B)また、前記第6実施形態に係るクラッシュボックス121において、一対の半割体92A、92Bは、それぞれの一対のフランジ部21D、21Eに接合用貫通孔73を形成しなくてもよい。また、突っ張り板111は、長手方向の両端部に取付用貫通孔111Aを形成しなくてもよい。また、突っ張り板111の厚さとほぼ同じ厚さの鉄製等の金属製の平板で形成された円形状又は矩形状等のスペーサを、各フランジ部21D、21Eの車両前後方向前側の接合用貫通孔73に相当する位置に挟むようにしてもよい。
そして、各半割体92A、92Bの一対のフランジ部21D、21Eのそれぞれを互いに重ね合わせて、突っ張り板111とスペーサを挟んだ状態で、各フランジ用カシメピン63が配置されていた位置をスポット溶接によって溶接接合するようにしてもよい。これにより、クラッシュボックス121の車幅方向両側の互いに重ね合わされた各フランジ部21D、21Eを、突っ張り板111を挟んだ状態でスポット溶接によって溶接接合して、組み立てることができる。
従って、一対の前側取付板93A、93Bの各溶接用取付片97B、各カシメ用取付片97C、97D、及び、一対の後側取付板95A、95Bの各取付リブ部107が、一対の半割体92A、92Bにスポット溶接によって取り付けられる取付方向と、一対の半割体92A、92Bのそれぞれの一対のフランジ部21D、21Eが互いに重ね合わされて、スポット溶接によって取り付けられる取付方向とを同一方向に組み付けることができる。その結果、クラッシュボックス121の組み立て工程の短縮化を図り、製造コストの低減化を図ることができる。
また、クラッシュボックス121の製造に、アーク溶接が不要となり、アーク溶接による薄板部の溶け落ちを確実に防止できる。その結果、クラッシュボックス131を構成する一対の前側取付板93A、93Bと一対の後側取付板95A、95Bと一対の半割体92A、92Bの薄板化(例えば、板厚約0.8mm~1mm程度である。)を図ることができる。また、一対の前側取付板93A、93Bと一対の後側取付板95A、95Bと一対の半割体92A、92Bを溶融亜鉛めっき鋼板や合金化溶融亜鉛めっき鋼板で形成した場合に、クラッシュボックス121の表面に亜鉛ヒュームが発生することを防止でき、亜鉛ヒューム除去工程を不要として、製造コストの低減化を図ることができる。
また、一対の半割体92A、92Bは、それぞれの一対のフランジ部21D、21Eが突っ張り板111とスペーサを挟んだ状態で互いに重ね合わせられて、スポット溶接により溶接接合されている。これにより、車幅方向に配置された突っ張り板111によって、クラッシュボックス121の車両前後方向の後端部における車幅方向の機械的強度を補強することができる。その結果、クラッシュボックス121を構成する一対の前側取付板93A、93Bと一対の後側取付板95A、95Bと一対の半割体92A、92Bの薄板化を図ることができ、製造コストの低減化を図ることができる。
(C)また、前記第1発明乃至第14発明は、以下の効果を奏する。例えば、第1発明に係るクラッシュボックスによれば、一対の前側取付板及び一対の後側取付板は、一対の半割体の車両前後方向における前側端部と後側端部にスポット溶接又はカシメ加工によって取り付けられる。また、一対の半割体は、筒状体を形成するように一対のフランジ部が互いに重ね合わされてスポット溶接又はカシメ加工若しくはボルト締結によって取り付けられる。そして、一対の前側取付板及び一対の後側取付板が一対の半割体に取り付けられる取付方向と、一対の半割体のそれぞれの一対のフランジ部が互いに重ね合わされて取り付けられる取付方向とが同一方向に組み付けられている。
これにより、クラッシュボックスの製造に、アーク溶接が不要となり、アーク溶接による薄板部の溶け落ちを確実に防止できる。その結果、クラッシュボックスを構成する一対の前側取付板と一対の後側取付板と一対の半割体の薄板化を図ることができる。また、一対の前側取付板と一対の後側取付板と一対の半割体を溶融亜鉛めっき鋼板や合金化溶融亜鉛めっき鋼板で形成した場合に、クラッシュボックスの表面に亜鉛ヒュームが発生することを防止でき、亜鉛ヒューム除去工程を不要として、製造コストの低減化を図ることができる。また、一対の前側取付板と一対の後側取付板と一対の半割体をスポット溶接又はカシメ加工若しくはボルト締結によって同一方向に組み付けて一体化することができるため、クラッシュボックスの組み立て工程の効率化を図ることができる。
また、第2発明に係るクラッシュボックス及び第10発明に係るクラッシュボックスの製造方法によれば、一対の前側取付板と一対の後側取付板は、複数の折曲げ片が相対向する半割体の底面部の外側面にスポット溶接によって接合される。また、一対の半割体は、それぞれの一対のフランジ部が互いに重ね合わせられてスポット溶接によって接合される。これにより、一対の前側取付板及び一対の後側取付板が一対の半割体にスポット溶接によって取り付けられる取付方向と、一対の半割体のそれぞれの一対のフランジ部が互いに重ね合わされてスポット溶接によって取り付けられる取付方向とを同一方向に組み付けることができる。その結果、クラッシュボックスの組み立て工程の短縮化を図り、製造コストの低減化を図ることができる。
また、第3発明に係るクラッシュボックス及び第11発明に係るクラッシュボックスの製造方法によれば、一対の前側取付板と一対の後側取付板は、複数の折曲げ片が相対向する半割体の底面部の外側面にスポット溶接によって接合される。また、一対の半割体は、それぞれの一対のフランジ部が互いに重ね合わせられて、複数の接合用貫通孔に挿通されたフランジ用カシメピン又はボルトのカシメ加工又はボルト締結により接合される。
これにより、一対の前側取付板及び一対の後側取付板が一対の半割体にスポット溶接によって取り付けられる取付方向と、一対の半割体のそれぞれの一対のフランジ部が互いに重ね合わされて取り付けられる取付方向とを同一方向に組み付けることができる。その結果、クラッシュボックスの組み立て工程の短縮化を図り、製造コストの低減化を図ることができる。
また、第4発明に係るクラッシュボックス及び第12発明に係るクラッシュボックスの製造方法によれば、複数の底面部用カシメピンと複数のフランジ用カシメピンのカシメ加工により一対の半割体と一対の前側取付板及び一対の後側取付板とが一体的に接合される。これにより、一対の前側取付板及び一対の後側取付板が一対の半割体に取り付けられる取付方向と、一対の半割体のそれぞれの一対のフランジ部が互いに重ね合わされて取り付けられる取付方向とを同一方向に組み付けることができる。その結果、クラッシュボックスの組み立て工程の短縮化を図り、製造コストの低減化を図ることができる。
また、第5発明に係るクラッシュボックス及び第13発明に係るクラッシュボックスの製造方法によれば、一対の前側取付板は、複数のスポット溶接用取付片が相対向する半割体の底面部の外側面にスポット溶接によって接合される。一対の後側取付板は、全幅に渡って車両前後方向前側へ折り曲げられた取付リブ部が相対向する半割体の底面部の外側面にスポット溶接によって接合される。また、一対の半割体は、それぞれの一対のフランジ部が互いに重ね合わせられて、複数の接合用貫通孔に挿通されたフランジ用カシメピン又はボルトのカシメ加工又はボルト締結により接合される。
これにより、一対の前側取付板及び一対の後側取付板が一対の半割体にスポット溶接によって取り付けられる取付方向と、一対の半割体のそれぞれの一対のフランジ部が互いに重ね合わされて取り付けられる取付方向とを同一方向に組み付けることができる。その結果、クラッシュボックスの組み立て工程の短縮化を図り、製造コストの低減化を図ることができる。
また、第6発明に係るクラッシュボックス及び第14発明に係るクラッシュボックスの製造方法によれば、一対の前側取付板は、スポット溶接用取付片が相対向する半割体の底面部の外側面にスポット溶接によって接合される。一対の後側取付板は、全幅に渡って車両前後方向前側へ折り曲げられた取付リブ部が相対向する半割体の底面部の外側面にスポット溶接によって接合される。また、一対の半割体は、複数の底面部用カシメピンと複数のフランジ用カシメピンのカシメ加工により一体的に接合される。
これにより、一対の前側取付板及び一対の後側取付板が一対の半割体に取り付けられる取付方向と、一対の半割体のそれぞれの一対のフランジ部が互いに重ね合わされて、複数の底面部用カシメピンと複数のフランジ用カシメピンによって取り付けられる取付方向とを同一方向に組み付けることができる。その結果、クラッシュボックスの組み立て工程の短縮化を図り、製造コストの低減化を図ることができる。
また、第7発明に係るクラッシュボックスによれば、一対の半割体によって形成された中空の筒状体の車両前後方向前端部に配置されて、複数の底面部用カシメピンによって支持される固縛ナット取付板によって、クラッシュボックスの車両前後方向前端部における機械的強度を補強することができる。その結果、クラッシュボックスを構成する一対の前側取付板と一対の後側取付板と一対の半割体の薄板化を図ることができ、製造コストの低減化を図ることができる。
また、第8発明に係るクラッシュボックスによれば、一対の半割体は、それぞれの一対のフランジ部が突っ張り板を挟んだ状態で互いに重ね合わせられて、突っ張り板の両端部に挿通されたフランジ用カシメピンのカシメ加工により接合されている。これにより、車幅方向に配置された突っ張り板によって、クラッシュボックスの車両前後方向後端部における車幅方向の機械的強度を補強することができる。その結果、クラッシュボックスを構成する一対の前側取付板と一対の後側取付板と一対の半割体の薄板化を図ることができ、製造コストの低減化を図ることができる。
また、第9発明に係るクラッシュボックスによれば、一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板と一対の前記半割体は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板で形成されている。これにより、クラッシュボックスの表面に亜鉛ヒュームが発生することを防止でき、亜鉛ヒューム除去工程を不要として、製造コストの低減化を図ることができると共に、プレス性、塗装性、防錆性能の向上を図ることができる。
1、51、61、81、91、121、131 クラッシュボックス
2 バンパーリインフォースメント
3L サイドメンバ
11、92 本体部
11A、11B、92A、92B 半割体
12A、12B、93A、93B 前側取付板
13A、13B、95A、95B 後側取付板
21C 底面部
21D、21E フランジ部
23A、23B、31A、31B、31C、97A 折曲げ片
26、33、111B 補強リブ
53,63 フランジ用カシメピン
55、73 接合用貫通孔
65、66 底面部用カシメピン
68 第1カシメ用貫通孔
69 第2カシメ用貫通孔
71 支持用貫通孔
83、133 六角穴付きボルト
85、135 ナット
97B 溶接用取付片
97C、97D カシメ用取付片
103 固縛ナット
105 固縛ナット取付板
111 突っ張り板
111A 取付用貫通孔

Claims (14)

  1. 車幅方向に延びるバンパーリインフォースメントの端部において、前記バンパーリインフォースメントと車両前後方向に延びるサイドメンバとの間に設けられて、衝突時に衝撃エネルギーを吸収するクラッシュボックスにおいて、
    車両前後方向に沿って配置される中空の筒状体を形成する断面略ハット形状の一対の半割体と、
    一対の前記半割体のそれぞれの車両前後方向の前側端部に取り付けられて、前記バンパーリインフォースメントに取りつけられる一対の前側取付板と、
    一対の前記半割体のそれぞれの車両前後方向の後側端部に取り付けられて、前記サイドメンバに取りつけられる一対の後側取付板と、
    を備え、
    一対の前記前側取付板及び一対の前記後側取付板が一対の前記半割体にスポット溶接又はカシメ加工によって取り付けられる取付方向と、一対の前記半割体のそれぞれの開口側両側縁から底面部に対して略平行に外側方向へ折り曲げ形成された一対のフランジ部が互いに重ね合わされてスポット溶接又はカシメ加工若しくはボルト締結によって取り付けられる取付方向とが同一方向に組み付けられている、
    クラッシュボックス。
  2. 請求項1に記載のクラッシュボックスにおいて、
    一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板のそれぞれは、前記半割体の前記底面部よりも外側の一辺部を残して前記半割体の開口側へ打ち抜くと共に、相対向する前記半割体の前記底面部に対向する位置で車両前後方向内側へ直角に折り曲げられた複数の折曲げ片を有し、
    一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板のそれぞれは、複数の前記折曲げ片を相対向する前記半割体の前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合されて、一対の前記半割体のそれぞれの前記前側端部と前記後側端部を覆うように取り付けられ、
    一対の前記半割体は、それぞれの一対の前記フランジ部が互いに重ね合わせられてスポット溶接によって接合されている、
    クラッシュボックス。
  3. 請求項1に記載のクラッシュボックスにおいて、
    一対の前記半割体のそれぞれの一対の前記フランジ部を互いに重ね合わせた状態で接合する複数のフランジ用カシメピン、又は、ボルトとナットを備え、
    一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板のそれぞれは、前記半割体の前記底面部よりも外側の一辺部を残して前記半割体の開口側へ打ち抜くと共に、相対向する前記半割体の前記底面部に対向する位置で車両前後方向内側へ直角に折り曲げられた複数の折曲げ片を有し、
    一対の前記半割体のそれぞれは、一対の前記フランジ部に、前記フランジ用カシメピン又は前記ボルトが挿通される複数の接合用貫通孔を有し、
    一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板のそれぞれは、複数の前記折曲げ片を相対向する前記半割体の前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合されて、一対の前記半割体のそれぞれの前記前側端部と前記後側端部を覆うように取り付けられ、
    一対の前記半割体は、それぞれの一対の前記フランジ部が互いに重ね合わせられて、複数の前記接合用貫通孔に挿通された前記フランジ用カシメピン又は前記ボルトのカシメ加工又はボルト締結により接合されている、
    クラッシュボックス。
  4. 請求項1に記載のクラッシュボックスにおいて、
    両端に外径を小さくした段差部が形成されて、一対の前記半割体の前記底面部の車両前後方向の両側縁部を相対向した状態で接合する複数の底面部用カシメピンと、
    一対の前記半割体のそれぞれの一対の前記フランジ部を接合する複数のフランジ用カシメピンと、
    を備え、
    一対の前記半割体のそれぞれは、
    前記底面部の車両前後方向の両側縁部のそれぞれに形成されて、前記底面部用カシメピンの端部が挿通される複数の第1カシメ用貫通孔と、
    一対の前記フランジ部のそれぞれに形成されて、前記フランジ用カシメピンが挿通される複数の接合用貫通孔と、
    を有し、
    一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板のそれぞれは、
    取り付けられる前記半割体の複数の前記第1カシメ用貫通孔のそれぞれに対向する位置において、前記半割体の前記底面部よりも外側の一辺部を残して前記半割体の開口側へ打ち抜くと共に、相対向する前記半割体の前記底面部に対向する位置で車両前後方向内側へ直角に折り曲げられて、前記底面部用カシメピンの端部が挿通される第2カシメ用貫通孔が形成された複数の折曲げ片と、
    相対向する前記半割体の開口側の側縁部から複数の前記折曲げ片に対向して車両前後方向内側へ直角に折り曲げられて、前記第2カシメ用貫通孔に対向する位置に前記底面部用カシメピンが挿通される複数の支持用貫通孔が形成された支持用折曲げ部と、
    を有し、
    一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板のそれぞれは、前記支持用折曲げ部が相対向して配置されると共に、複数の前記折曲げ片が相対向する前記半割体の前記底面部の外側面に当接されて、一対の前記半割体のそれぞれの前記前側端部と前記後側端部を覆うように配置され、
    複数の前記底面部用カシメピンは、前記支持用折曲げ部に形成された複数の前記支持用貫通孔のそれぞれに挿通されると共に、前記第1カシメ用貫通孔に挿通された両端部が、相対向する前記折曲げ片の前記第2カシメ用貫通孔に挿通され、
    複数の前記フランジ用カシメピンは、互いに対向する一対の前記フランジ部に形成された複数の前記接合用貫通孔のそれぞれに挿通されて、
    複数の前記底面部用カシメピンと複数の前記フランジ用カシメピンのカシメ加工により一対の前記半割体と一対の前記前側取付板及び一対の前記後側取付板とが一体的に接合されている、
    クラッシュボックス。
  5. 請求項1に記載のクラッシュボックスにおいて、
    一対の前記半割体のそれぞれの一対の前記フランジ部を互いに重ね合わせた状態で接合する複数のフランジ用カシメピン、又は、ボルトとナットを備え、
    一対の前記前側取付板は、それぞれの車両上下方向外側の側縁部から車両前後方向後側へ直角に折り曲げられて、前記半割体の前記底面部の外側面に当接される複数のスポット溶接用取付片を有し、
    一対の前記後側取付板は、それぞれの車両上下方向内側の側縁部から全幅に渡って車両前後方向前側へ直角に折り曲げられて、前記半割体の前記底面部の外側面に当接される取付リブ部を有し、
    一対の前記半割体のそれぞれは、一対の前記フランジ部に、前記フランジ用カシメピン又は前記ボルトが挿通される複数の接合用貫通孔を有し、
    一対の前記前側取付板のそれぞれは、複数の前記スポット溶接用取付片が相対向する前記半割体の前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合されて、一対の前記半割体のそれぞれの前記前側端部を覆うように取り付けられ、
    一対の前記後側取付板のそれぞれは、前記取付リブ部が相対向する前記半割体の前記底面部の車両前後方向後側の側縁部の外側面にスポット溶接によって接合されて、一対の前記半割体のそれぞれの前記底面部から車両上下方向外側へ突出するように取り付けられ、
    一対の前記半割体は、それぞれの一対の前記フランジ部が互いに重ね合わせられて、複数の前記接合用貫通孔に挿通された前記フランジ用カシメピン又は前記ボルトのカシメ加工又はボルト締結により接合されている、
    クラッシュボックス。
  6. 請求項1に記載のクラッシュボックスにおいて、
    両端に外径を小さくした段差部が形成されて、一対の前記半割体の前記底面部の車両前後方向前側の側縁部を相対向した状態で接合する複数の底面部用カシメピンと、
    一対の前記半割体のそれぞれの一対の前記フランジ部を接合する複数のフランジ用カシメピンと、
    を備え、
    一対の前記半割体のそれぞれは、
    前記底面部の車両前後方向前側の側縁部に形成されて、前記底面部用カシメピンの端部が挿通される複数の第3カシメ用貫通孔と、
    一対の前記フランジ部のそれぞれに形成されて、前記フランジ用カシメピンが挿通される複数の接合用貫通孔と、
    を有し、
    一対の前記前側取付板は、
    それぞれの車両上下方向外側の側縁部から車両前後方向後側へ直角に折り曲げられて、相対向する前記半割体の前記底面部の外側面に当接されるスポット溶接用取付片と、
    それぞれの車両上下方向外側の側縁部から複数の前記第3カシメ用貫通孔のそれぞれに対向して車両前後方向後側へ直角に折り曲げられて、相対向する前記半割体の前記底面部の外側面に当接されて、前記底面部用カシメピンの端部が挿通される第4カシメ用貫通孔が形成された複数のカシメ用取付片と、
    を有し、
    一対の前記後側取付板は、それぞれの車両上下方向内側の側縁部から全幅に渡って車両前後方向前側へ直角に折り曲げられて、前記半割体の前記底面部の車両前後方向後側の側縁部の外側面に当接される取付リブ部を有し、
    一対の前記前側取付板のそれぞれは、前記スポット溶接用取付片が相対向する前記半割体の前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合されて、一対の前記半割体のそれぞれの前記前側端部を覆うように取り付けられ、
    一対の前記後側取付板のそれぞれは、前記取付リブ部が相対向する前記半割体の前記底面部の車両前後方向後側の側縁部の外側面にスポット溶接によって接合されて、一対の前記半割体のそれぞれの前記底面部から車両上下方向外側へ突出するように取り付けられ、
    複数の前記底面部用カシメピンは、一対の前記半割体のそれぞれの前記第3カシメ用貫通孔に挿通された両端部が、相対向する前記カシメ用取付片の前記第4カシメ用貫通孔に挿通され、
    複数の前記フランジ用カシメピンは、互いに対向する一対の前記フランジ部に形成された複数の前記接合用貫通孔のそれぞれに挿通されて、
    複数の前記底面部用カシメピンと複数の前記フランジ用カシメピンのカシメ加工により一対の前記半割体と一対の前記前側取付板及び一対の前記後側取付板とが一体的に接合されている、
    クラッシュボックス。
  7. 請求項6に記載のクラッシュボックスにおいて、
    一対の前記半割体によって形成された中空の筒状体の車両前後方向前端部に配置されて、固縛ナットが車両前後方向前側へ突出するように取り付けられた平板状の固縛ナット取付板を備え、
    前記固縛ナット取付板は、車両上下方向外側の両側縁部から前記第3カシメ用貫通孔に対向して車両前後方向後側へ直角に折り曲げられて、相対向する前記半割体の前記底面部の内側面に当接されて、前記第3カシメ用貫通孔に対向する位置に前記底面部用カシメピンの軸部が挿通される第2支持用貫通孔が形成された複数の第2支持用取付片を有し、
    一対の前記前側取付板は、それぞれの車両上下方向内側の側縁部から車両上下方向外側へ切り欠かれて、前記固縛ナットが挿通されるナット挿通用切欠き部を有し、
    複数の前記底面部用カシメピンは、前記固縛ナット取付板に形成された車両上下方向に相対向する複数組の前記第2支持用取付片に形成された前記第2支持用貫通孔のそれぞれに挿通されると共に、前記第3カシメ用貫通孔に挿通された両端部が、相対向する前記カシメ用取付片の前記第4カシメ用貫通孔に挿通され、
    複数の前記底面部用カシメピンと複数の前記フランジ用カシメピンのカシメ加工により一対の前記半割体と一対の前記前側取付板及び一対の前記後側取付板とが一体的に接合される共に、前記固縛ナット取付板が一対の前記半割体の車両前後方向前端部の内側に配置されて、前記固縛ナットが一対の前記前側取付板の前記ナット挿通用切欠き部から車両前後方向前方側へ突出する、
    クラッシュボックス。
  8. 請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載のクラッシュボックスにおいて、
    一対の前記半割体のそれぞれの一対の前記フランジ部の車両前後方向後方側に設けられた前記接合用貫通孔に両端部が対向するように一対の前記フランジ部によって挟まれて、車幅方向に沿って配置される長尺状の突っ張り板を備え、
    前記フランジ用カシメピンは、
    前記接合用貫通孔よりも大きい円板部と、
    前記円板部の軸方向両端に前記接合用貫通孔に挿通される段差部と、
    を有し、
    前記突っ張り板は、両端部に形成されて、前記フランジ用カシメピンの前記円板部が挿通される一対の取付用貫通孔を有し、
    前記突っ張り板は、一方の前記半割体の一対の前記フランジ部の車両前後方向後方側に設けられた前記接合用貫通孔に前記段差部が挿通された一対の前記フランジ用カシメピンの前記円板部が一対の前記取付用貫通孔に挿通されて配置され、
    一対の前記半割体は、それぞれの一対の前記フランジ部が前記突っ張り板を挟んだ状態で互いに重ね合わせられて、複数の前記接合用貫通孔に挿通された前記段差部のカシメ加工により接合されている、
    クラッシュボックス。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のクラッシュボックスにおいて、
    一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板と一対の前記半割体は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板で形成されている、
    クラッシュボックス。
  10. 請求項2に記載のクラッシュボックスの製造方法であって、
    一方の前記前側取付板と一方の前記後側取付板のそれぞれの複数の前記折曲げ片を相対向する一方の前記半割体の車両前後方向の両側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合する第1接合工程と、
    他方の前記前側取付板と他方の前記後側取付板のそれぞれの複数の前記折曲げ片を相対向する他方の前記半割体の車両前後方向の両側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合する第2接合工程と、
    前記第1接合工程で一方の前記前側取付板と一方の前記後側取付板が接合された一方の前記半割体の前記底面部の内側面と、前記第2接合工程で他方の前記前側取付板と他方の前記後側取付板が接合された他方の前記半割体の前記底面部の内側面とが相対向するように一対の前記フランジ部のそれぞれを互いに重ね合わせる重ね合わせ工程と、
    前記重ね合わせ工程で重ね合わされた一対の前記フランジ部のそれぞれをスポット溶接によって接合する第3接合工程と、
    を備えた、
    クラッシュボックスの製造方法。
  11. 請求項3に記載のクラッシュボックスの製造方法であって、
    一方の前記前側取付板と一方の前記後側取付板のそれぞれの複数の前記折曲げ片を相対向する一方の前記半割体の車両前後方向の両側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合する第1接合工程と、
    他方の前記前側取付板と他方の前記後側取付板のそれぞれの複数の前記折曲げ片を相対向する他方の前記半割体の車両前後方向の両側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合する第2接合工程と、
    前記第1接合工程で一方の前記前側取付板と一方の前記後側取付板が接合された一方の前記半割体の前記底面部の内側面と、前記第2接合工程で他方の前記前側取付板と他方の前記後側取付板が接合された他方の前記半割体の前記底面部の内側面とが相対向するように一対の前記フランジ部のそれぞれを互いに重ね合わせると共に、重ね合わされた一対の前記フランジ部のそれぞれの複数の前記接合用貫通孔に前記フランジ用カシメピン又は前記ボルトを挿通する第2重ね合わせ工程と、
    前記第2重ね合わせ工程で一対の前記フランジ部のそれぞれの複数の前記接合用貫通孔に挿通された前記フランジ用カシメピン又は前記ボルトをカシメ加工又はボルト締結により接合する第4接合工程と、
    を備えた、
    クラッシュボックスの製造方法。
  12. 請求項4に記載のクラッシュボックスの製造方法であって、
    一方の前記前側取付板と一方の前記後側取付板のそれぞれの複数の前記折曲げ片を相対向する一方の前記半割体の車両前後方向の両側縁部における前記底面部の外側面に当接させて、複数の前記第1カシメ用貫通孔と複数の前記第2カシメ用貫通孔が連通するように配置する第1配置工程と、
    前記第1配置工程で配置された一方の前記前側取付板と一方の前記後側取付板のそれぞれの前記支持用折曲げ部に形成された複数の前記支持用貫通孔のそれぞれに前記底面部用カシメピンの一端側を挿通して、前記底面部用カシメピンの一方の端部を前記第1カシメ用貫通孔及び前記第2カシメ用貫通孔に挿通する第1カシメピン配置工程と、
    一方の前記半割体の一対の前記フランジ部に形成された複数の前記接合用貫通孔に前記フランジ用カシメピンの一方の端部を挿通する第2カシメピン配置工程と、
    他方の前記前側取付板と他方の前記後側取付板のそれぞれの複数の前記折曲げ片を相対向する他方の前記半割体の車両前後方向の両側縁部における前記底面部の外側面に当接させて、複数の前記第1カシメ用貫通孔と複数の前記第2カシメ用貫通孔が連通するように配置する第2配置工程と、
    前記第2配置工程で配置された他方の前記前側取付板と他方の前記後側取付板のそれぞれの前記支持用折曲げ部に形成された複数の前記支持用貫通孔のそれぞれに前記底面部用カシメピンの他端側を挿通して、前記底面部用カシメピンの他方の端部を他方の前記半割体の前記第1カシメ用貫通孔及び前記第2カシメ用貫通孔に挿通する第1カシメピン挿通工程と、
    前記第2カシメピン配置工程で一方の前記半割体の一対の前記フランジ部に形成された複数の前記接合用貫通孔に挿通された前記フランジ用カシメピンの他方の端部を他方の前記半割体の一対の前記フランジ部に形成された複数の前記接合用貫通孔に挿通する第2カシメピン挿通工程と、
    一対の前記前側取付板と一対の前記後側取付板のそれぞれの複数の前記第2カシメ用貫通孔に挿通された複数の前記底面部用カシメピンの両端部と、一対の前記半割体のそれぞれの複数の前記接合用貫通孔に挿通された複数の前記フランジ用カシメピンの両端部とをカシメ加工するカシメ工程と、
    を備えた、
    クラッシュボックスの製造方法。
  13. 請求項5に記載のクラッシュボックスの製造方法であって、
    一方の前記前側取付板の複数の前記スポット溶接用取付片を相対向する一方の前記半割体の車両前後方向前側の側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合すると共に、一方の前記後側取付板の取付リブ部を一方の前記半割体の車両前後方向後側の側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合する第5接合工程と、
    他方の前記前側取付板の複数の前記スポット溶接用取付片を相対向する他方の前記半割体の車両前後方向前側の側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合すると共に、他方の前記後側取付板の取付リブ部を他方の前記半割体の車両前後方向後側の側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合する第6接合工程と、
    前記第5接合工程で一方の前記前側取付板と一方の前記後側取付板が接合された一方の前記半割体の前記底面部の内側面と、前記第6接合工程で他方の前記前側取付板と他方の前記後側取付板が接合された他方の前記半割体の前記底面部の内側面とが相対向するように一対の前記フランジ部のそれぞれを互いに重ね合わせると共に、重ね合わされた一対の前記フランジ部のそれぞれの複数の前記接合用貫通孔に前記フランジ用カシメピン又は前記ボルトを挿通する第3重ね合わせ工程と、
    前記第3重ね合わせ工程で一対の前記フランジ部のそれぞれの複数の前記接合用貫通孔に挿通された前記フランジ用カシメピン又は前記ボルトをカシメ加工又はボルト締結により接合する第7接合工程と、
    を備えた、
    クラッシュボックスの製造方法。
  14. 請求項6に記載のクラッシュボックスの製造方法であって、
    一方の前記前側取付板の前記スポット溶接用取付片と複数の前記カシメ用取付片を相対向する一方の前記半割体の車両前後方向前側の側縁部における前記底面部の外側面に当接させて、複数の前記第3カシメ用貫通孔と複数の前記第4カシメ用貫通孔が連通するように配置する第3配置工程と、
    前記第3配置工程で配置された一方の前記前側取付板の前記スポット溶接用取付片を相対向する一方の前記半割体の前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合すると共に、一方の前記後側取付板の前記取付リブ部を一方の前記半割体の車両前後方向後側の側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合する第8接合工程と、
    他方の前記前側取付板の前記スポット溶接用取付片と複数の前記カシメ用取付片を相対向する他方の前記半割体の車両前後方向前側の側縁部における前記底面部の外側面に当接させて、複数の前記第3カシメ用貫通孔と複数の前記第4カシメ用貫通孔が連通するように配置する第4配置工程と、
    前記第4配置工程で配置された他方の前記前側取付板の前記スポット溶接用取付片を相対向する他方の前記半割体の前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合すると共に、他方の前記後側取付板の前記取付リブ部を他方の前記半割体の車両前後方向後側の側縁部における前記底面部の外側面にスポット溶接によって接合する第9接合工程と、
    前記第8接合工程で一方の前記前側取付板と一方の前記後側取付板とが接合された一方の前記半割体の複数の前記第3カシメ用貫通孔と一方の前記前側取付板の複数の前記第4カシメ用貫通孔に、複数の前記底面部用カシメピンの一方の端部を前記底面部の内側面から挿通すると共に、一方の前記半割体の一対の前記フランジ部に形成された複数の前記接合用貫通孔に前記フランジ用カシメピンの一方の端部を挿通する第3カシメピン配置工程と、
    前記第3カシメピン配置工程で配置された複数の前記底面部用カシメピンの他方の端部を、前記第9接合工程で他方の前記前側取付板と他方の前記後側取付板とが接合された他方の前記半割体の複数の前記第3カシメ用貫通孔と他方の前記前側取付板の複数の前記第4カシメ用貫通孔に、他方の前記半割体の前記底面部の内側面から挿通すると共に、他方の前記半割体の一対の前記フランジ部に形成された複数の前記接合用貫通孔に、前記第3カシメピン配置工程で配置された複数の前記フランジ用カシメピンの他方の端部を挿通する第3カシメピン挿通工程と、
    一対の前記前側取付板のそれぞれの複数の前記第4カシメ用貫通孔に挿通された複数の前記底面部用カシメピンの両端部と、一対の前記半割体のそれぞれの複数の前記接合用貫通孔に挿通された複数の前記フランジ用カシメピンの両端部とをカシメ加工する第2カシメ工程と、
    を備えた、
    クラッシュボックスの製造方法。
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