以下、図面を参照し、実施形態について説明する。各図面中、同じ構成には同じ符号を付している。なお、各図面は、実施形態を模式的に示したものであるため、各部材のスケール、間隔若しくは位置関係などが誇張、又は部材の一部の図示を省略する場合がある。
図1は、本発明の一実施形態の流体紫外光処理装置1の斜視図である。図2は、図1のII-II線における断面図である。図1及び図2において、互いに直交する3軸をX軸、Y軸、及びZ軸とする。図2に示す断面は、X軸及びZ軸に平行であり、且つY軸に直交する断面を示す。
流体紫外光処理装置1は、第1端部10と、第2端部20と、第1端部10と第2端部20との間に位置する中間部50とを有する。さらに、流体紫外光処理装置1は、第1光源71と、第2光源72とを有する。図1及び図2に示す例においては、第1光源71は第1端部10に配置され、第2光源72は第2端部20に配置される。
第1端部10、第2端部20、及び中間部50の材料は、金属であり、例えばステンレス鋼である。第1端部10、第2端部20、及び中間部50は、互いに別体でもよく、一体に構成されてもよい。
図2において、流体の流れを太矢印で表す。液体や気体などの流体は、流体紫外光処理装置1の外部から第1端部10に流入する。さらに、流体は、第1端部10から中間部50を経て第2端部20に流れ、第2端部20から流体紫外光処理装置1の外部に流出する。
第1端部10は、流体の流入部11と、上流側流路部12と、第1光源配置部13と、第1窓部14とを有する。
流入部11は、流体紫外光処理装置1の外部から第1端部10の内部に通じる孔部を含む。流入部11には外部の配管が接続され、その配管から流入部11に流体が流入する。流入部11の流体の流れる方向に直交する断面の形状は、例えば円形である。流入部11は、例えば円形の開口として形成された流入口11aを有する。流入部11の円形の断面形状の中心を通る中心軸C1はX軸方向に平行である。
上流側流路部12は、第1端部10の内部で流入部11に接続している。上流側流路部12は、流入部11から複数に分岐している。図2に示す例においては、上流側流路部12は、流入部11から2つに分岐している。例えば、中心軸C1に直交するZ軸方向において互いに逆方向に上流側流路部12は流入部11から分岐している。
第1光源配置部13は、第1端部10の内部に第1光源71を配置可能な空間として形成されている。図1に示すように、第1端部10の一側面10aには、第1光源配置部13に通じる第1開口13aが形成されている。この第1開口13aを通じて、第1光源71を第1光源配置部13に対して着脱可能となっている。第1光源配置部13は、流体紫外光処理装置1の各流路部から分離された空間として形成され、第1光源71は流体に晒されず、流体から保護される。例えば、流体が液体である場合、第1光源71に防水構造が不要となる。また、流体紫外光処理装置1に流体を流した状態のまま、第1光源71を着脱して、交換やメンテナンスを行うことができる。なお、第1光源配置部13は、中間部50の内部に配置されていてもよい。この場合、後述する中間部50の第3壁部53または第4壁部54に、第1光源配置部13に通じる第1開口13aが形成される。
第1光源71は、紫外光を発する。第1光源71が発する紫外光のピーク波長は、例えば、10nm以上400nm以下である。第1光源71は、発光素子を含む。発光素子として、例えば、LED(Light Emitting Diode)またはLD(Laser Diode)を用いることができる。第1光源71は、配線基板等の上に発光素子が載置された発光装置、配線基板等の上に発光素子を含む筐体が載置された発光装置等を用いることができる。第1光源71は、第1面71aと、第1面71aの反対側に位置する第2面71bとを有する。第1面71aは光出射面であり、紫外光は第1面71aから出射される。
第1光源71の第1面71aに対向して第1窓部14が配置されている。X軸方向において、第1窓部14と第1光源71の第2面71bとの間に第1面71aが位置し、第2面71bと流入部11との間に上流側流路部12の一部が位置する。第1窓部14は、第1光源71が発する光の波長に対して透光性を有する材料からなる。第1窓部14の材料としては、石英ガラス、ホウ珪酸ガラス、フッ化カルシウムガラス、アルミノホウ珪酸ガラス、オキシナイトライドガラス、カルコゲナイドガラス、及びサファイアからなる群から選択された少なくとも1種からなる無機材料を例示することができる。
第1端部10の上流側流路部12を流れる流体は、第1光源71を第2面71b側から冷却することができる。これにより、第1光源71の発光に伴う発熱による発光効率の低下を抑制することができる。
図3は、第2端部20の分解斜視図である。
第2端部20は、内側部材21と外側部材22とを有する。内側部材21は、X軸方向において、中間部50と外側部材22との間に位置する。内側部材21と外側部材22は、互いに別体でも一体に構成されてもよい。
外側部材22は、流出部15を有する。流出部15は、第2端部20の内部から流体紫外光処理装置1の外部へと通じる孔部を含む。流出部15には外部の配管が接続される。流体紫外光処理装置1の内部を流れた流体は、流出部15から配管に流出する。流出部15の流体の流れる方向に直交する方向における断面形状は、例えば円形である。流出部15は、例えば円形の開口として形成された流出口15aを有する。
流出部15の円形の断面形状の中心を通る中心軸C2は、流入部11の中心軸C1に一致する。これにより、流体紫外光処理装置1を、既存の真っ直ぐな配管の途中に容易に接続することができる。
内側部材21は、第2光源配置部16を有する。第2光源配置部16は、内側部材21の内部に第2光源72を配置可能な空間として形成されている。内側部材21の内部には、複数の第2光源72が配置される。本実施形態では、内側部材21の内部に、例えば2つの第2光源72が配置される。したがって、内側部材21の内部に2つの第2光源配置部16が形成されている。2つの第2光源配置部16がZ軸方向において流出部15を挟むように位置している。
図1に示すように、内側部材21の一側面21aには、それぞれの第2光源配置部16に通じる第2開口16aが形成されている。この第2開口16aを通じて、第2光源72を第2光源配置部16に対して着脱可能となっている。第2光源配置部16は、流体紫外光処理装置1の各流路部から分離された空間として形成され、第2光源72は流体に晒されず、流体から保護される。例えば、流体が液体である場合、第2光源72に防水構造が不要となる。また、流体紫外光処理装置1に流体を流した状態のまま、第2光源72を着脱して、交換やメンテナンスを行うことができる。なお、第2光源配置部16は、中間部50の内部に配置されていてもよい。この場合、後述する中間部50の第3壁部53または第4壁部54に、第2光源配置部16に通じる第2開口16aが形成される。
第2光源72は、紫外光を発する。第2光源72として、第1光源71と同じ光源を用いることができる。第2光源72は、第1光源71と発光ピーク波長が異なるものを用いてもよい。第2光源72は、第1面72aと、第1面72aの反対側に位置する第2面72bとを有する。第1面72aは光出射面であり、紫外光は第1面72aから出射される。
内側部材21には、それぞれの第2光源72の第1面72aに対向して第2窓部17が配置されている。第2窓部17は、第2光源72が発する光の波長に対して透光性を有する材料からなる。第2窓部17は、例えばガラスからなる。X軸方向において、第2窓部17と第2光源72の第2面72bとの間に第1面72aが位置する。
図1に示すように、第2光源72は、例えば、配線基板72dと、配線基板72d上に実装された複数の発光素子72eと、配線基板72d及び発光素子72eを覆う筐体72fとを有する。筐体72fには、配線基板72dと電気的に接続されるコネクタの挿入口72cが形成されている。第1光源71も、第2光源72と同様に構成することができる。第1光源71及び第2光源72は、防水構造を有していてもよい。この場合、第1窓部14及び第2窓部17を構成する透光性の部材を省略し、第1光源配置部13及び第2光源配置部16から流路部80a、80b、90内に第1光源71及び第2光源72からの紫外光が直接照射されるようにしてもよい。
図1に示す例では、中間部50は、中間部50の筐体を構成する4つの壁部(第1壁部51、第2壁部52、第3壁部53、及び第4壁部54)を有する。第1壁部51と第2壁部52は、Z軸方向において互いに離隔している。第3壁部53と第4壁部54は、Y軸方向において互いに離隔している。
さらに、中間部50は、第1壁部51、第2壁部52、第3壁部53、及び第4壁部54に囲まれた空間内に配置された複数の区画部材61~64を有する。例えば、4つの区画部材(第1区画部材61、第2区画部材62、第3区画部材63、及び第4区画部材64)が中間部50に配置されている。
第1区画部材61、第2区画部材62、第3区画部材63、及び第4区画部材64は、X軸方向に延びる長方形の板部材である。第1壁部51、第1区画部材61、第2区画部材62、第3区画部材63、第4区画部材64、及び第2壁部52は、Z軸方向において互いに離隔している。
Z軸方向において、第1区画部材61は第1壁部51と第2区画部材62との間に位置し、第2区画部材62は第1区画部材61と第3区画部材63との間に位置し、第3区画部材63は第2区画部材62と第4区画部材64との間に位置し、第4区画部材64は第3区画部材63と第2壁部52との間に位置する。
第1区画部材61、第2区画部材62、第3区画部材63、及び第4区画部材64は、Y軸方向において、第3壁部53と第4壁部54との間に挟まれている。第1区画部材61、第2区画部材62、第3区画部材63、及び第4区画部材64のY軸方向の両端部が第3壁部53と第4壁部54に支持されている。
第1区画部材61の一端は第1端部10に接続し、第1区画部材61は第1端部10との接続部から第2端部20に向かって延伸している。第1区画部材61の他端は、第2端部20から離隔している。
第2区画部材62の一端は第2端部20に接続し、第2区画部材62は第2端部20との接続部から第1端部10に向かって延伸している。第2区画部材62の他端は、第1端部10から離隔している。
第3区画部材63の一端は第2端部20に接続し、第3区画部材63は第2端部20との接続部から第1端部10に向かって延伸している。第3区画部材63の他端は、第1端部10から離隔している。
第4区画部材64の一端は第1端部10に接続し、第4区画部材64は第1端部10との接続部から第2端部20に向かって延伸している。第4区画部材64の他端は、第2端部20から離隔している。
中間部50は、流入部11と流出部15との間に位置する。中間部50は、上記各壁部51~54及び各区画部材61~64によって画定される分岐流路部80a、80b及び合流流路部90を有する。例えば2つの分岐流路部80a、80bが、Z軸方向において、合流流路部90を挟んで位置する。複数の分岐流路部80a、80bは、上流側流路部12を通じて、流入部11に接続されている。合流流路部90は、複数の分岐流路部80a、80bの下流側に接続されている。
分岐流路部80a、80bの少なくとも1つは、第1流路部81a、81bと、第2流路部82a、82bとを有する。本実施形態では、2つの分岐流路部80a、80bのそれぞれが、第1流路部81a、81bと、第2流路部82a、82bとを有する。
一方の分岐流路部80aは、第1流路部81aと第2流路部82aとを有する。第1流路部81aは第2流路部82aよりも上流側に配置され、第2流路部82aは第1流路部81aよりも下流側に配置される。上流側とは、流入部11から流出部15へ向かう流路において、相対的に流入部11に近い側を表し、下流側とは相対的に流出部15に近い側を表す。
他方の分岐流路部80bは、第1流路部81bと第2流路部82bとを有する。第1流路部81bは第2流路部82bよりも上流側に配置され、第2流路部82bは第1流路部81bよりも下流側に配置される。
一方の分岐流路部80aの第1流路部81aは、第1壁部51、第1区画部材61、第3壁部53、及び第4壁部54によって画定される。一方の分岐流路部80aの第2流路部82aは、第1区画部材61、第2区画部材62、第3壁部53、及び第4壁部54によって画定される。
他方の分岐流路部80bの第1流路部81bは、第2壁部52、第4区画部材64、第3壁部53、及び第4壁部54によって画定される。他方の分岐流路部80bの第2流路部82bは、第3区画部材63、第4区画部材64、第3壁部53、及び第4壁部54によって画定される。
それぞれの第1流路部81a、81bの一端は、第1端部10の内部に形成された上流側流路部12に接続している。第1流路部81a、81bは、上流側流路部12との接続部から第1方向d1に向かって延伸している。第1方向d1は、例えば、X軸方向に平行な方向である。流体は、それぞれの第1流路部81a、81bを、第1方向d1に流れる。また、第1方向d1は、X軸方向に対して傾斜した方向であってもよい。
一方の分岐流路部80aの第1流路部81aは、第1区画部材61と第2端部20との間のスペースを通じて第2流路部82aと接続し、他方の分岐流路部80bの第1流路部81bは、第4区画部材64と第2端部20との間のスペースを通じて第2流路部82bと連通している。
それぞれの第2流路部82a、82bは、第1流路部81a、81bと連通する部分から第1方向d1と異なる方向に延伸し、流体はそれぞれの第2流路部82a、82bを、第2方向d2に流れる。本実施形態では、第2方向d2は、第1方向d1の反対方向である。
第1流路部81a、81b、第2流路部82a、82b、及び合流流路部90は、Z軸方向において、互いに隣接して配置される。一方の分岐流路部80aの第1流路部81aは、第1区画部材61を介して一方の分岐流路部80aの第2流路部82aと隣接している。他方の分岐流路部80bの第1流路部81bは、第4区画部材64を介して他方の分岐流路部80bの第2流路部82bと隣接している。合流流路部90は、第2区画部材62を介して一方の分岐流路部80aの第2流路部82aと隣接し、第3区画部材63を介して他方の分岐流路部80bの第2流路部82bと隣接している。Z軸方向において、2つの第1流路部81a、81bの間に2つの第2流路部82a、82bが位置し、2つの第2流路部82a、82bの間に合流流路部90が位置する。
一方の分岐流路部80aの第2流路部82aは、第2区画部材62と第1端部10との間のスペースを通じて合流流路部90と接続している。他方の分岐流路部80bの第2流路部82bは、第3区画部材63と第1端部10との間のスペースを通じて合流流路部90と接続している。合流流路部90は、2つの第2流路部82a、82bと接続する部分からX軸方向に延伸して流出部15に接続されている。それぞれの第2流路部82a、82bを流れた流体は、合流流路部90に合流して合流流路部90を第1方向d1に流れる。
流入部11と流出部15との間に、主流路部100が配置されている。流体紫外光処理装置1の外部から流入部11に流入した流体は、主流路部100を流れて、流出部15から流体紫外光処理装置1の外部に流出する。主流路部100は、第1端部10に配置された上流側流路部12と、中間部50に配置された分岐流路部80a、80bと、中間部50に配置された合流流路部90と、第2端部20に配置された第1主流路部110と、第2端部20に配置された第2主流路部120とを含む。
第1主流路部110は、第2主流路部120よりも上流側に配置され、主流路部100の合流流路部90と接続している。図2に示すように、2つの第2光源72が、Z軸方向において、第1主流路部110を挟んで位置する。第2主流路部120は、第1主流路部110よりも下流側に配置され、流出部15と接続している。第1主流路部110及び第2主流路部120は、流体の流れる方向(図2におけるX軸方向)において、互いに接続して、内側部材21を貫通している。
第2主流路部120の流体の流れる方向(図2におけるX軸方向)に直交する断面の面積は、第1主流路部110のX軸方向に直交する断面の面積よりも小さい。また、第2主流路部120のX軸方向に直交する断面の面積は、流出部15のX軸方向に直交する断面の面積よりも小さい。
第2端部20は、主流路部100に接続された副流路部200を有する。主流路部100の一部に、第1接続部230及び第2接続部240を通じて、副流路部200が接続される。例えば、第1接続部230は、第1主流路部110に配置され、第1主流路部110と副流路部200とを接続している。第2接続部240は、第2主流路部120に配置され、第2主流路部120と副流路部200とを接続している。
副流路部200の流体の流れる方向(第1接続部230から第2接続部240へ向かう方向)に直交する断面の面積は、主流路部100に含まれる各流路部12、80a、80b、90、110、120の流体の流れる方向に直交する断面の面積よりも小さい。
第2接続部240は、X軸方向において、第1接続部230よりも下流側に配置されている。第1接続部230及び第2接続部240は、X軸方向において、第2光源72よりも下流側に配置されている。
内側部材21は、外側部材22に向き合う第1面21b(図3に示す)と、第1面21bの反対側に位置する第2面21d(図1に示す)と、を有する。内側部材21の第1面21bに副区画部材251が配置されている。例えば、2つの副区画部材251が第2主流路部120をY軸方向に挟んで位置する。それぞれの副区画部材251はZ軸方向に延伸している。第1面21bの外縁には第1面21bを囲む壁部21cが配置されている。
外側部材22は、内側部材21に向き合う第1面22b(図3に示す)と、第1面22bの反対側に位置する第2面22d(図2に示す)と、を有する。内側部材21は、副区画部材251及び壁部21cが配置された第1面21bを、外側部材22の第1面22bに対向させて、外側部材22と重ね合わされる。外側部材22の第1面22bには、第2接続部240が開口している。第2接続部240は、X軸方向において流出部15と接続している。第2接続部240のZ軸方向の幅は、流出部15の直径よりも小さい。第2接続部240のY軸方向の幅は、流出部15の直径よりも大きい。
副流路部200は、内側部材21の第1面21b、副区画部材251、壁部21c、及び外側部材22の第1面22bによって画定される。副流路部200は、第1副流路部210と第2副流路部220とを有する。流体が副流路部200を流れる方向において、第1副流路部210は第2副流路部220よりも上流側の第1接続部230側に接続され、第2副流路部220は第1副流路部210よりも下流側の第2接続部240側に接続される。
合流流路部90から流出部15へと流れる流体は、主流と副流に分けられる。主流は、合流流路部90から、副流路部200を経由せずに、第1主流路部110及び第2主流路部120を流れる。副流は、合流流路部90から、第1接続部230を通じて副流路部200に流入する。副流路部200に流入した副流は、第1副流路部210及び第2副流路部220を順に流れて、第2接続部240を通じて、流出部15に流出する。
第1副流路部210は、主流路部100の主流が流れる方向(図2及び図3におけるX軸方向)に直交するZ軸方向において、主流路部100の第1主流路部110及び第2主流路部120から離れる方向に延伸している。2つの第1副流路部210が、第2主流路部120をZ軸方向において挟んで位置し、それぞれの第1副流路部210が第2主流路部120から互いに逆方向に延伸している。それぞれの第1副流路部210は、Z軸方向において、主流路部100の第2主流路部120から離れる方向に延伸している。
2つの第2副流路部220が、Y軸方向において第1副流路部210を挟んで位置する。副区画部材251は、Y軸方向において、第1副流路部210と第2副流路部220との間に位置する。第1副流路部210と第2副流路部220は、Y軸方向において、副区画部材251に隣接している。
第2副流路部220は、第1副流路部210の延伸方向と異なる方向に延伸している。例えば、第2副流路部220は、Z軸方向において、第2主流路部120及び第2接続部240に近づく方向に延伸している。
図2に示すように、第1光源71は、合流流路部90に紫外光を照射可能な位置に配置される。例えば、第1光源71は第1端部10に形成された第1光源配置部13に配置され、第1光源71の第1面(光出射面)71aは第1窓部14を介して、合流流路部90における2つの第2流路部82a、82bとの合流部に対向する。第1光源71の第1面71aから出射された紫外光は、第2流路部82a、82bとの合流部側から合流流路部90に照射される。
1つの分岐流路部に対して、1つ以上の第2光源72が紫外光を照射可能な位置に配置される。図2に示す例では、それぞれの第2光源72は、それぞれの分岐流路部80a、80bに紫外光を照射可能な位置に配置される。例えば、第2光源72は第2端部20に形成された第2光源配置部16に配置される。2つの第2光源72の少なくとも1つは、第1流路部81a、81b及び第2流路部82a、82bに紫外光を照射可能な位置に配置される。本実施形態では、一方の第2光源72が第2窓部17を介して、一方の分岐流路部80aの第1流路部81aと第2流路部82aとが接続する部分に対向する位置に配置される。他方の第2光源72が第2窓部17を介して、他方の分岐流路部80bの第1流路部81bと第2流路部82bとが接続する部分に対向する位置に配置される。
一方の第2光源72の第1面72aから出射された紫外光は、第1流路部81aと第2流路部82aとの接続部側から、第1流路部81a及び第2流路部82aに照射される。他方の第2光源72の第1面72aから出射された紫外光は、第1流路部81bと第2流路部82bとの接続部側から、第1流路部81b及び第2流路部82bに照射される。第2光源72の第2面72bは、X軸方向において、第1面72aと副流路部200との間に位置する。
次に、本実施形態の流体紫外光処理装置1を用いた流体処理について説明する。
流体紫外光処理装置1は、液体や気体などの流体に対して紫外光を照射することで流体を処理する。例えば、水に紫外光を照射して、処理前に比べて処理後の水の中の菌やウイルスの数を減らすことができる。
流入部11は、直接または継手部材を介して、流体紫外光処理装置1よりも上流側の配管に接続される。流出部15は、直接または継手部材を介して、流体紫外光処理装置1よりも下流側の配管に接続される。外部の上流側の配管を流れてきた流体は流入部11に流入し、上流側流路部12で2つに分岐する。2つに分岐した流体の一部は一方の分岐流路部80aの第1流路部81aに流入し、分岐した流体の他の一部は他方の分岐流路部80bの第1流路部81bに流入する。
第1流路部81a、81bに流入した流体は、それぞれの第1流路部81a、81bを第1方向d1に流れ、第1流路部81a、81bの第2端部20側の端で第2流路部82a、82bに流入する。第2流路部82a、82bに流入した流体は、それぞれの第2流路部82a、82bを第2方向d2に流れる。第1流路部81a、81b及び第2流路部82a、82bを流れる流体は、第2光源72から紫外光の照射を受ける。
それぞれの第2流路部82a、82bを第2方向d2に流れた流体は、合流流路部90に合流して流入する。合流流路部90に流入した流体は、合流流路部90を第1方向d1に流れる。合流流路部90を流れる流体は、第1光源71から紫外光の照射を受ける。合流流路部90を流れた流体は、流出部15を介して、流出部15に接続された外部の下流側の配管へと流出する。
本実施形態によれば、流入部11から流体紫外光処理装置1の内部に流入した流体を複数に分岐させ、再び合流させて流出部15から流出させる。これにより、流体が、流入部11と接続された外部の上流側の配管と、流出部15と接続された外部の下流側の配管との間を流れる流路長を、分岐させずに流入部11から流出部15へと流す場合に比べて長くできる。そして、それぞれの分岐流路部80a、80bを流れる流体に第2光源72から紫外光を照射し、さらに分岐流路部80a、80bから合流流路部90に合流して合流流路部90を流れる流体に第1光源71から紫外光を照射する。これにより、流体紫外光処理装置1の内部を流れる流体の紫外光による積算照度を大きくでき、流体に対する紫外光による処理効果を高めることができる。
合流流路部90を流れてきた流体は第1主流路部110に流入する。第1主流路部110を流れる流体の一部は、第1接続部230から第1副流路部210に流入し、第1副流路部210をZ軸方向において第1接続部230から離れる方向に流れる。副区画部材251のZ軸方向の両端と壁部21cとの間のスペースを通じて、第1副流路部210を流れた流体は第2副流路部220に流入し、Z軸方向において流れを反転させる。流れを反転させた流体は、第1副流路部210との接続部から、第2副流路部220をZ軸方向において第2接続部240に近づく方向に流れ、第2接続部240から流出部15に流出する。
この副流路部200を流れる流体により、第2光源72を第2面72b側から冷却することができる。これにより、第2光源72の発光に伴う発熱による発光効率の低下を抑制することができる。
副流路部200の流体が流れる方向に直交する断面の面積は、合流流路部90と流出部15との間の第1主流路部110及び第2主流路部120の主流が流れる方向に直交する断面の面積よりも小さい。したがって、合流流路部90と流出部15との間を流れる主流の流量は、副流路部200を流れる副流の流量よりも多い。さらに、第2光源72は、合流流路部90と流出部15との間の流路部に位置せず、主流路部100の流体の流れを妨げない。これにより、本実施形態によれば、合流流路部90から流出部15へと向かう流体の流れを阻害せずに、すなわち、流体紫外光処理装置1内における流体の圧力損失を抑制しつつ、流体によって第2光源72を冷却することができる。
また、2つの副流路部(第1副流路部210及び第2副流路部220)に互いに異なる方向に流体を流すことで、流体紫外光処理装置1の大型化を抑制しつつ、副流路部200を流れる流体の流路長を長くでき、第2光源72の冷却効率を高めることができる。例えば、第1副流路部210と第2副流路部220に、Z軸方向において互いに逆方向に流体を流すことで、副流路部200を配置する部材のY軸方向のサイズの増大を抑制できる。
図4は、副区画部材250の他の例を示す斜視図である。
副区画部材250は、Z軸方向に延伸する2つの第1区画部252と、Y軸方向に延伸する2つの第2区画部253とを有する。
2つの第1区画部252は、Y軸方向において、第1副流路部210と第2副流路部220との間に位置する。第1副流路部210と第2副流路部220は、Y軸方向において、第1区画部252に隣接している。
2つの第2区画部253はZ軸方向において離れて位置する。第2主流路部120は、Z軸方向において、2つの第2区画部253の間に位置する。各第2区画部253は、Y軸方向において2つの第1区画部252に接続している。各第2区画部253は、Z軸方向において、第1接続部230と第2主流路部120とを区画している。第1接続部230は、Z軸方向において、第2区画部253と第1副流路部210との間に位置する。第2区画部253により、第1接続部230と第2主流路部120との間が区画されているため、第1主流路部110から第1接続部230を通じて第1副流路部210に副流を流しやすくできる。
図5Aに模式的に示すように、第2光源72は、流体の流れる方向(X軸方向)に直交するZ軸方向から主流路部100に紫外光を照射可能な構成としてもよい。Z軸方向において、第2光源72は、主流路部100と副流路部200との間に位置する。第2光源72の第1面(光出射面)72aを主流路部100に対向させ、第2面72bを副流路部に対向させている。
第1接続部230は、X軸方向において、第2接続部240よりも上流側に配置されている。第1接続部230は、X軸方向において、第2光源72よりも上流側に配置されている。第2接続部240は、X軸方向において、第2光源72よりも下流側に配置されている。
図5Bに示すように、第1接続部230及び第2接続部240が、X軸方向において、第2光源72よりも上流側に配置されてもよい。第1接続部230は、X軸方向において第2接続部240よりも上流側に配置されている。
図5Cに示すように、第1接続部230及び第2接続部240が、X軸方向において、第2光源72よりも下流側に配置されてもよい。第1接続部230は、X軸方向において第2接続部240よりも上流側に配置されている。
また、第1接続部230がX軸方向において第2接続部240よりも下流側に配置され、第2接続部240がX軸方向において第1接続部230よりも上流側に配置されてもよい。この場合、第1接続部230、第2接続部240、及び副流路部200の少なくともいずれかに、第2接続部240から第1接続部230への流体の逆流を阻止する機構、例えば、逆止弁を配置することが好ましい。
上記第1光源や第2光源としては、図6Aに示す光源170を用いることもできる。
光源170は、配線基板171と、複数の発光素子とを有する。発光素子は、配線基板171の表面に載置される。配線基板171の表面側から見た平面視において、配線基板171は例えば四角形であり、この四角形における2本の対角線の交点に配線基板171の中心が位置する。配線基板171は、第1領域181と、第2領域182とを有する。第1領域181と第2領域182は、配線基板171の一方向に並ぶように配置されている。配線基板171は、さらに、第3領域183を有することができる。第3領域183は、配線基板171の表面に平行な面内において第1領域181と第2領域182との間に位置する。第3領域183は、配線基板171の中心を含む。第3領域183を配置しない場合は、例えば第1領域181と第2領域182との境界に配線基板171の中心が位置する。第1領域181または第2領域182が配線基板171の中心を含んでいてもよい。 第1領域181、第3領域183、第2領域182が並ぶ方向における第3領域183の幅は、第1区画部材61、第4区画部材64の厚みと同じか、それよりも広いことが好ましい。
図6Aに示す例においては、第1領域181に複数の筐体172が載置されている。第2領域182に複数の筐体172が載置されている。1つの筐体172は、少なくとも1つの発光素子を含む。また、筐体172は、発光素子上に配置されるレンズを含むこともできる。または、筐体172に収容されない状態の発光素子を第1領域181及び第2領域182に配置してもよい。第3領域183には、発光素子が配置されていない。
光源170は、配線基板171を保持する保持部材173を有することができる。保持部材173は、配線基板171が載置される表面173eと、表面173eと反対側に位置する面とを有する。配線基板171は、例えば、ネジ止め、接着剤等により、配線基板171の表面173eに固定されている。配線基板171における発光素子を含む筐体172が載置された面が光源170の第1面170aであり、保持部材173における表面173eと反対側に位置する面が光源170の第2面170bである。保持部材173は、光源170の第1面170a側に配線基板171の端部を覆う壁部173bを有している。例えば、一対の壁部173bが、第1面170aの平面視において配線基板171を挟むように位置している。
光源170は、配線基板171の表面に、発光素子と電気的に接続される配線174を配置することができる。また、配線基板171の表面に、配線174と電気的に接続されたコネクタ175を配置することができる。保持部材173の1つの壁部173bには、コネクタ175を保持部材173から露出させる挿入口173aが配置されている。
光源170の第1面170a側にバネ部材176が配置されている。バネ部材176は、例えば金属の板バネである。例えば、一対のバネ部材176が、第1面170aの平面視において配線基板171を挟むように位置し、保持部材173に固定されている。
光源170は、第1光源として、図2に示す第1光源配置部13に配置することができる。第1光源配置部13に配置された光源170の第1面170aは第1窓部14に対向する。第1面170aから出射する紫外光は、第1窓部14を介して、合流流路部90を流れる流体に照射される。
光源170は、バネ部材176を自然状態から弾性変形させた状態で第1光源配置部13に配置される。第1面170a側に配置されたバネ部材176は第1窓部14に当接する。バネ部材176の復元力により、光源170は、上流側流路部12と第1光源配置部13とを隔てる第1隔壁13bに向かって付勢され、第2面170bが第1隔壁13bに押し付けられる。これにより、上流側流路部12を流れる流体による光源170の冷却効率を高くすることができる。
また、光源170は、第2光源として、図2に示す第2光源配置部16に配置することができる。第2光源配置部16に配置された光源170の第1面170aは第2窓部17に対向する。第1面170aから出射する紫外光は、第2窓部17を介して、分岐流路部80a、80bを流れる流体に照射される。
光源170は、バネ部材176を自然状態から弾性変形させた状態で第2光源配置部16に配置される。第1面170a側に設けられたバネ部材176は第2窓部17に当接する。バネ部材176の復元力により、光源170は、副流路部200と第2光源配置部16とを隔てる第2隔壁16bに向かって付勢され、第2面170bが第2隔壁16bに押し付けられる。これにより、副流路部200を流れる流体による光源170の冷却効率を高くすることができる。
一対の分岐流路部80a、80bのうち一方の分岐流路部80aに対向する第2光源配置部16に配置された光源170の第1領域181は第1流路部81aに対向し、第1領域181に配置された発光素子は第1流路部81aを流れる流体に紫外光を照射する。一方の分岐流路部80aに対向する第2光源配置部16に配置された光源170の第2領域182は第2流路部82aに対向し、第2領域182に配置された発光素子は第2流路部82aを流れる流体に紫外光を照射する。
他方の分岐流路部80bに対向する第2光源配置部16に配置された光源170の第1領域181は第2流路部82bに対向し、第1領域181に配置された発光素子は第2流路部82bを流れる流体に紫外光を照射する。他方の分岐流路部80bに対向する第2光源配置部16に配置された光源170の第2領域182は第1流路部81bに対向し、第2領域182に配置された発光素子は第1流路部81bを流れる流体に紫外光を照射する。第1流路部81a、81b、第2流路部82a、82bのそれぞれの延伸方向に発光素子からの紫外光を照射することができるため、積算照度を大きくすることができる。第1領域181に配置される発光素子と第2領域182に配置される発光素子は、同じ発光素子を用いることができる。第1領域181に配置される発光素子と第2領域182に配置される発光素子は、発光ピーク波長が異なるものを用いてもよい。
一方の分岐流路部80aに対向する第2光源配置部16に配置された光源170の第3領域183は、分岐流路部80aの第1流路部81aと第2流路部82aが連通する部分を介して第1区画部材61に対向する。第1区画部材61に対向する第3領域183には発光素子が配置されていない。他方の分岐流路部80bに対向する第2光源配置部16に配置された光源170の第3領域183は、分岐流路部80bの第1流路部81bと第2流路部82bが連通する部分を介して第4区画部材64に対向する。第4区画部材64に対向する第3領域183には発光素子が配置されていない。第1領域181及び第2領域182に配置する発光素子からの紫外光によって、各分岐流路部80a、80bを流れる流体の紫外光による積算照度を十分に得ることができるため、第3領域183に発光素子を配置しない構造とすることで、流体に対する紫外光による処理効果を確保しつつ、発光素子の数を減らすことができる。
光源170において発光素子を配置しない第3領域183には、図6Aに示すネジ177を配置することができる。このネジ177により、配線基板171における中心を含む領域である第3領域183を保持部材173に対して固定することができる。その他に、例えば配線基板171の四隅がネジにより保持部材173に固定される。配線基板171の中心を含む第3領域183をネジ177で保持部材173に固定することで、配線基板171の中央部が保持部材173から浮くことを防いで配線基板171を保持部材173に密着させることができる。これにより、配線基板171と第1隔壁13bとの間に隙間が生じることを抑制して、上流側流路部12を流れる流体による光源170の冷却効率を高くすることができる。また、配線基板171と第2隔壁16bとの間の隙間を抑制して、副流路部200を流れる流体による光源170の冷却効率を高くすることができる。
また、光源170は光反射性部材を有してもよい。図6Bは、本発明の一実施形態の光源の他の一例であり、光反射性部材178を有する光源170を示す斜視図である。
光反射性部材178は、配線基板171の表面側から見た平面視において、例えば多角形、円形等の形状を有する。図6Bに示す例では、光反射性部材178は、配線基板171の表面側から見た平面視において略矩形枠状の形状を有する。また、光反射性部材178は、配線基板171の表面から所定の高さを有する部材である。光反射性部材178は、配線基板171の表面側から見た平面視において、第1領域181、第2領域182および第3領域183を囲むように配置される。
光反射性部材178は、例えば金属材料または樹脂材料等を含んで構成される。金属材料には、アルミニウムに表面処理を施したものや、ステンレス鋼等を使用でき、樹脂材料には、フッ素樹脂等を使用できる。
光反射性部材178は、第1領域181および第2領域182に含まれる発光素子からの光を内側面178aによって光反射性部材178の内側に反射することにより、発光素子からの光のうち、光反射性部材178の外側に出る光を抑える。これにより、光源170は、光取り出し効率を高めることができる。
光反射性部材178の内側面178aは、光吸収または光散乱等による光損失を抑制するために、発光素子から発せられる紫外光に対して高い反射率を有する面であることが好ましい。このような面は、例えば、発光素子から発せられる紫外光に対して60%以上の反射率、好ましくは90%以上の反射率を有する面とすることができる。なお、光反射性部材178に代えて、光吸収性を有する部材を配置してもよい。
上記第1光源や第2光源としては、図7及び図8に示す光源270を用いることもできる。光源270は、光源自体で発光素子及び配線基板を水から遮断する防水構造を持つ。以下では、光源170と共通する構成については適宜説明を省略する。
図7及び図8に示す光源270においては、保持部材273の表面と壁部273bによって凹部273aを画定している。配線基板271は、保持部材273の凹部273a内に配置される。
保持部材273の凹部273aの開口は、例えば合成石英からなるカバーガラス286によって塞がれる。カバーガラス286と保持部材273との間に防水用のリング285が介在される。光源270は、保持部材273の壁部273の上に配置する枠部材288を有することができる。枠部材288は、光源270の第1面270a側から見た平面視において、外形が四角形の環状とすることができる。カバーガラス286は、枠部材288と保持部材273との間に挟み込まれる。枠部材288は、カバーガラス286の表面286a(配線基板271に対向する面の反対側に位置する面)の周縁部を保持部材273に向けて押さえつつ、保持部材273に例えばネジ止めにより固定される。カバーガラス286の表面286aの周縁部と、枠部材288との間には、緩衝材287が介在される。なお、枠部材288は、接着剤により固定してもよい。また、光源270は、凹部273a内に図4Bに示すような光反射性部材178を配置してもよい。
保持部材273の凹部273aを画定する壁部273bの一側面には、凹部273a内に通じる第1貫通孔273dが形成された筒部273cが設けられている。
光源270は、第1光源として、図2に示す第1開口13aを通じて第1光源配置部13に配置することができる。また、光源270は、第2光源として、図2に示す第2開口16aを通じて第2光源配置部16に配置することができる。光源270が第1光源配置部13に配置された状態で第1開口13aは、図7に示す防水キャップ291で塞がれる。防水キャップ291と第1開口13aの内壁との間には防水用のリング292が介在される。
防水キャップ291は第2貫通孔291aを有している。第2貫通孔291aの開口形状は、光源270の第1貫通孔273dの開口方向から見た筒部273cと略同じ形状とすることが好ましい。光源270が第1光源配置部13に配置され、かつ、防水キャップ291が第1開口13aに装着された状態で、保持部材273に設けられた筒部273cが第2貫通孔291aに嵌合する。筒部273cと第2貫通孔291aの内壁との間には、防水用のリング284が介在される。これにより、第2貫通孔291aと筒部273cとの間に隙間が生じることを防ぎ、第1光源配置部13内への水の侵入を防止することができる。光源270は、配線基板171の表面に、配線基板271の配線274と電気的に接続される電気ケーブルを配置することができる。この場合、電気ケーブルは、保持部材273の第1貫通孔273d及び防水キャップ291の第2貫通孔291aを通じて、光源270の外部に引き出すことができる。
<実施形態における流体滞留の作用>
実施形態では、流体紫外光処理装置1及び2の内部を流れる流体の一部が滞留することによって、流体に対する紫外光の積算照度が滞留時間に応じて大きくなり、流体に対する紫外光による処理効果を高めることができる。以下、この流体滞留の作用について詳細に説明する。
(流体滞留作用の第1例)
図9及び図10を参照して、流体滞留の作用の第1例について説明する。図9及び図10は、流体滞留作用の第1例を説明する図であり、図9は流体紫外光処理装置1の断面図、図10は流体紫外光処理装置1の斜視図である。
合流流路部90の流出部15側の端部91は、合流流路部90の第1方向d1に直交する方向における断面積よりも小さい断面積の開口を有する。図9及び図10に示すように、X軸方向に沿って流入部11側から流出部15側に向けて合流流路部90を流れる流体の一部は、流出部15側の合流流路部90の端部91に当たって跳ね返ることにより滞留する。図9及び図10において太い矢印により示した流れ92は、端部91により跳ね返された流体の流れを表している。
例えばこのような流れ92により、合流流路部90を流れる流体の一部は、端部91近傍において滞留する時間が長くなる。なお、図9及び図10に示した流れ92は、説明の便宜のために示した一例であり、流れの向きや大きさは、これに限られるものではない。
第1光源71は、端部91に向き合って配置されているため、端部91近傍において滞留する流体には、第1光源71からの紫外光が効率的に照射される。この結果、端部91近傍において滞留する流体に対し、第1光源71から照射される紫外光の積算照度が滞留時間に応じて大きくなるため、流体紫外光処理装置1は、紫外光による処理効果を高めることができる。
(流体滞留作用の第2例)
次に、図11は、流体滞留の作用の第2例を説明する流体紫外光処理装置1の断面図である。
図11に示すように、X軸方向に沿って分岐流路部80a及び80bを流れる流体の一部は、分岐流路部80a及び80bの折り返し部において渦を発生させる。ここで、渦とは、巻き込むような流体の流れをいう。
図11において、破線により示した折り返し部93a1は、分岐流路部80aにおける第1流路部81aから第2流路部82aへの折り返し部である。太い矢印により示した渦94a1は、第2流路部82aにおける折り返し部93a1近傍において発生する渦を表している。なお、折り返し部とは、所定方向に向けて流れてきた流体が、該所定方向とは反対側に向けて折り返すように流れる部分をいう。
同様に、折り返し部93a2は、分岐流路部80aにおける第2流路部82aから合流流路部90への折り返し部である。渦94a2は、合流流路部90における折り返し部93a2近傍において発生する渦を表している。
折り返し部93b1は、分岐流路部80bにおける第1流路部81bから第2流路部82bへの折り返し部である。渦94b1は、第2流路部82bにおける折り返し部93b1近傍において発生する渦を表している。
折り返し部93b2は、分岐流路部80bにおける第2流路部82bから合流流路部90への折り返し部である。渦94b2は、合流流路部90における折り返し部93b2近傍において発生する渦を表している。
流体紫外光処理装置1は特に、流体の流れる方向に直交する断面の形状が略矩形状に構成されているため、折り返し部93a1、93a2、93b1及び93b2それぞれの角部において渦が発生しやすい。ここで、角部とは面が交差する部分をいう。
渦94a1、94a2、94b1及び94b2等の渦の発生により、分岐流路部80a及び80bを流れる流体の一部は、折り返し部93a1、93a2、93b1及び93b2それぞれの近傍において滞留する時間が長くなる。なお、図11に示した渦94a1、94a2、94b1及び94b2は、説明の便宜のために示した一例であり、渦の向きや大きさは、これらに限られるものではない。
第1光源71は、折り返し部93a2及び93b2それぞれの近傍に配置されているため、折り返し部93a2及び93b2それぞれの近傍において滞留する流体には、第1光源71からの紫外光が効率的に照射される。また、第2光源72は、折り返し部93a1及び93b1それぞれの近傍に配置されているため、折り返し部93a1及び93b1それぞれの近傍において滞留する流体には、第2光源72からの紫外光が効率的に照射される。
以上により、折り返し部93a1、93a2、93b1及び93b2それぞれの近傍において滞留する流体に対し、第1光源71及び第2光源72からそれぞれ照射される紫外光の積算照度が滞留時間に応じて大きくなるため、流体紫外光処理装置1は、紫外光による処理効果を高めることができる。
また、例えば流体が水である場合、水の中の菌やウイルスは、水に対して比重が大きいため、折り返し部93a1、93a2、93b1及び93b2を流れる際に、遠心力によって第1光源71、第2光源72の近傍を通りやすい。このため、流体紫外光処理装置1は、水の中の菌やウイルスに対する紫外光の積算照度を高めることができ、紫外光による処理効果を高めることができる。
なお、図11に示す例においては、複数の分岐流路部80a、80bを有する流体紫外光処理装置1を例示したが、この構成に限定されるものではない。流体紫外光処理装置1が1つの分岐流路部を有する場合においても、第2例において説明した作用効果が得られる。
(流体滞留作用の第3例)
次に、図12は、流体滞留の作用の第3例を説明する流体紫外光処理装置1の断面図である。
図12に示すように、流体の流れる方向に直交する方向において、分岐流路部80a及び80bそれぞれの幅w2よりも合流流路部90の幅w1を広くすると、渦が発生しやすくなる。流体の流れる方向に直交する方向は、例えばY軸に沿う方向、またはZ軸に沿う方向である。従って、流体紫外光処理装置1は、Y軸に沿った幅w2よりもY軸に沿った幅w1が広くてもよいし、Z軸に沿った幅w2よりもZ軸に沿った幅w1が広くてもよい。
幅w2よりも幅w1を広くすることにより、分岐流路部80aまたは80bを流れる流体と、合流流路部90を流れる流体と、の間において、流量差または流速差が付与される。この流量差または流速差に応じて、折り返し部93a2及び93b2それぞれの近傍において渦が発生しやすくなり、折り返し部93a2及び93b2それぞれの近傍における流体の滞留時間が長くなる。図12において、渦94a2は合流流路部90における折り返し部93a2近傍において発生する渦を、渦94b2は合流流路部90における折り返し部93b2近傍において発生する渦を、それぞれ表している。
折り返し部93a2及び93b2それぞれの近傍における流体滞留の作用効果は、上述した第2例において説明したものと同様である。
(流体滞留作用の第4例)
次に、図13は、流体滞留の作用の第4例を説明する流体紫外光処理装置1の断面図である。
図13に示すように、分岐流路部80aに対して分岐流路部80bが鉛直下方に配置されるように、流体紫外光処理装置1を設置すると、合流流路部90の流入部11側に位置する合流部95近傍において渦が発生しやすくなる。図13では、Z軸は鉛直方向に沿っている。
分岐流路部80aに対して分岐流路部80bを鉛直下方に配置することにより、重力の作用によって、分岐流路部80aから合流流路部90に流れ込む流体と、分岐流路部80bから合流流路部90に流れ込む流体と、の間に流量差または流速差が付与される。例えば、分岐流路部80aから合流流路部90に流れ込む流体の流量は、分岐流路部80bから合流流路部90に流れ込む流体の流量に対して、重力が作用する分、多くなる。この流量差または流速差に応じて、流体が合流する合流部95近傍において渦が発生しやすくなり、合流部95近傍における流体の滞留時間が長くなる。
図13において、渦96は合流部95近傍において発生する渦を表している。なお、図11に示した渦96は、説明の便宜のために示した一例であり、渦の向きや大きさはこれに限られるものではない。
第1光源71は、合流部95の近傍に配置されているため、合流部95近傍において滞留する流体には、第1光源71からの紫外光が効率的に照射される。これにより、合流部95近傍において滞留する流体に対し、第1光源71から照射される紫外光の積算照度が滞留時間に応じて大きくなるため、流体紫外光処理装置1は、紫外光による処理効果を高めることができる。
(流体滞留作用の第5例)
次に、図14は、流体滞留の作用の第5例を説明する流体紫外光処理装置1の断面図である。
上述した第4例と同様に、第5例においても、分岐流路部80aに対して分岐流路部80bを鉛直下方に配置すると、分岐流路部80aから合流流路部90に流れ込む流体と、分岐流路部80bから合流流路部90に流れ込む流体と、の間に流量差または流速差が付与される。この流量差または流速差によって、図14に示すように、流体は合流流路部90を蛇行するように流れる。
図14において、流れ97は、分岐流路部80a及び80bそれぞれから合流流路部90に流れ込む流体の流れを表し、流れ98は、合流流路部90を蛇行するように流れる流体の流れを表している。例えば、分岐流路部80aから合流流路部90に流れ込む流体の流量は、分岐流路部80bから合流流路部90に流れ込む流体の流量に対して、重力が作用する分、多くなり、合流直後の流体は、合流流路部90を鉛直下方側に向けて流れやすい。換言すると、合流流路部90において合流した直後に、流入部11から流出部15に向かう流体の進行方向のベクトルは、X軸に対して、分岐流路部80a及び80bのうちの流量が少ない側に傾きやすい。分岐流路部80a及び80bのうちの流量が少ない側は、ここでは鉛直下方側である。
進行方向のベクトルが鉛直下方側に傾いた状態において合流流路部90を流れた流体は、第3区画部材63によって鉛直上方側に跳ね返されて、今度は進行方向のベクトルが鉛直上方側に傾いた状態において合流流路部90を流れ、その後、第2区画部材62によって鉛直下方側に跳ね返される。流体は、このような動作を繰り返すことにより、合流流路部90を蛇行するように流れる。
流体は、合流流路部90を蛇行するように流れることにより、合流流路部90を流れる距離が長くなるため、合流流路部90に滞留する時間が長くなると考えられる。なお、図14に示した流れ97及び98は、説明の便宜のために示した一例であり、流れの向きや大きさはこれらに限られるものではない。
ここで、流れ98のような流体の蛇行は、分岐流路部80a及び80bが第2区画部材62及び第3区画部材等によって互いに隔てられていることによって、より顕著に生じる現象である。換言すると、流体紫外光処理装置1は、互いに隔てられた分岐流路部80a及び80bを備えることにより、分岐流路部80a及び80bを流れる流体に流量差または流速差を付与し、流れ98のように流体を蛇行させやすくすることができる。
例えば、流体の流れる方向に直交する断面において、複数の流路それぞれが円環状の形状を有すると、複数の流路を同心円状に配置した多重管構造を構成できる。しかしながら、このような多重菅構造とした場合、流路が周方向に繋がっているため、複数の流路それぞれを流れる流体に流量差または流速差を付与することは構造上困難である。従って、複数の流路それぞれが円環状の形状を有する構成では、流れ98のように流体を蛇行させることが困難である。
第1光源71は、合流流路部90を流れる流体に対して第1光源71からの紫外光が効率よく照射されるように配置されている。合流流路部90を流れる流体を蛇行させ滞留時間を長くすることで積算照度を大きくし、流体紫外光処理装置1の紫外光による処理効果を高めることができる。
また、例えば流体が水である場合、水の中の菌やウイルスは、水に対して比重が大きいため、合流流路部90を蛇行するように流れる流体に巻き込まれやすく、合流流路部90における滞留時間が長くなりやすいと考えられる。このため、流体紫外光処理装置1は、水の中の菌やウイルスに対する紫外光の積算照度を高めることができ、紫外光による処理効果を高めることができる。
(流体滞留作用の第6例)
次に、図15は、流体滞留の作用の第6例を説明する流体紫外光処理装置1の断面図である。
第6例においては、複数の分岐流路部の少なくとも1つの流体の流れる方向に直交する方向に沿った長さが、他の分岐流路部の流体の流れる方向に直交する方向に沿った長さと異なっている。図15に示す例では、流体の流れる方向に直交する方向において、分岐流路部80aの幅w3と、分岐流路部80bの幅w4と、が異なっている。流体の流れる方向に直交する方向において、分岐流路部80aの幅w3と、分岐流路部80bの幅w4と、が異なることにより、渦及び蛇行が発生しやすくなる。
流体の流れる方向に直交する方向は、例えばY軸に沿う方向、またはZ軸に沿う方向である。従って、流体紫外光処理装置1では、Y軸に沿った幅w3とY軸に沿った幅w4とが異なっていてもよいし、Z軸に沿った幅w3とZ軸に沿った幅w4とが異なっていてもよい。なお、第6例においては、流体紫外光処理装置1の設置の向きには特に制限はない。この点は、第4例及び第5例以外の流体滞留作用においても同様である。
図15は、分岐流路部80aにおける第2流路部82aの幅w3を、分岐流路部80bにおける第2流路部82bの幅w4よりも狭くすることにより、両者を異ならせた構成を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、第2流路部82aの幅w3を第2流路部82bの幅w4よりも広くすることにより両者を異ならせてもよい。また、流体の流れる方向に直交する方向において、分岐流路部80aにおける第1流路部81aの幅と、分岐流路部80bにおける第1流路部81bの幅と、を異ならせてもよい。なお、図15において、流体の流れる方向に直交する方向における第1流路部81aの幅と第2流路部82aの幅は同じであるが、異なっていてもよい。また、第1流路部81bの幅と第2流路部82bの幅は、同じであるが、異なっていてもよい。
幅w3と幅w4とを異ならせることにより、分岐流路部80aから合流流路部90に流れ込む流体と、分岐流路部80bから合流流路部90に流れ込む流体と、の間に流量差または流速差が付与される。例えば、幅w3を幅w4よりも狭くすると、分岐流路部80aから合流流路部90に流れ込む流体の流量は、分岐流路部80bから合流流路部90に流れ込む流体の流量に対して少なくなる。この流量差または流速差に応じて、流体が合流する合流部95近傍において渦が発生しやすくなり、合流部95近傍における流体の滞留時間が長くなる。また、流量差または流速差に応じて、流体が合流流路部90を蛇行するように流れることにより、合流流路部90における流体の滞留時間が長くなる。
合流部95における渦96等の渦による作用効果は、上述した第4例において説明したものと同様である。また合流流路部90を流れる流体における流れ98等の蛇行による作用効果は、上述した第5例において説明したものと同様である。
なお、実施形態では、複数の分岐流路部として、分岐流路部80a及び80bの2つの分岐流路部を例示したが、この構成に限定されるものではない。流体紫外光処理装置1が3以上の分岐流路部を有する場合には、3以上の分岐流路部のうちの少なくとも1つの分岐流路部の流体の流れる方向に直交する方向に沿った長さが、他の分岐流路部の流体の流れる方向に直交する方向に沿った長さと異なっていれば、第6例において説明した作用効果が得られる。
(流体滞留作用の第7例)
次に、図16から図18は、流体滞留の作用の第7例を説明する流体紫外光処理装置1の図であり、図16は流入部11側から視た側面図、図17は図16のXVII-XVII線における断面図、図18は図17のXVIII-XVIII線における断面図である。
図16から図18において、白抜き矢印は、流入部11を通って流体紫外光処理装置1に流入し、流出部15を通って流体紫外光処理装置1から流出する、主流としての流体の一部の流れを示している。また、図16から図18において、ドットハッチング矢印は、流体紫外光処理装置1内を流れる流体のうち、第2光源72を冷却するために用いられる流体の流れを示している。
図17に示すように、分岐流路部80a及び80bの延伸方向に直交する方向における分岐流路部80aの幅w5と、分岐流路部80a及び80bの延伸方向に沿う方向における折り返し部93a2及び93b2の幅w6と、を異ならせると、渦が発生しやすくなる。
分岐流路部80a及び80bの延伸方向は、例えばX軸に沿う方向である。分岐流路部80a及び80bの延伸方向に直交する方向は、例えば、Y軸に沿う方向、またはZ軸に沿う方向である。従って、流体紫外光処理装置1では、Y軸に沿った幅w5とX軸に沿った幅w6とが異なっていてもよいし、Z軸に沿った幅w5とX軸に沿った幅w6とが異なっていてもよい。
幅w5と幅w6とを異ならせることにより、分岐流路部80a及び80bを流れる流体と、折り返し部93a2及び93b2を流れる流体と、の間において流量差または流速差が付与される。この流量差または流速差に応じて、折り返し部93a2及び93b2それぞれの近傍において渦が発生しやすくなり、折り返し部93a2及び93b2それぞれの近傍における流体の滞留時間が長くなる。
折り返し部93a2及び93b2それぞれの近傍における流体滞留の作用効果は、上述した第2例において説明したものと同様である。また、折り返し部93a1、93a2においても、同様の流体滞留の作用効果が得られる。
なお、図17に示す流体紫外光処理装置1においては、第1流路部81a、81b及び第2流路部82a、82bのそれぞれのX軸方向の長さは、例えば200mmである。また、第1流路部81a、81b及び第2流路部82a、82bのそれぞれのZ軸方向の幅は、例えば24mmである。第1流路部81a、81b及び第2流路部82a、82bのそれぞれのY軸方向の幅は、例えば60mmである。図17に示す流体紫外光処理装置1を流れる流体の流量は、3m3/h以上であることが好ましい。3m3/h以上の流量を確保することにより、流体紫外光処理装置1の内部に気泡が残留することを抑制できる。これにより、第1光源71及び第2光源72から照射される紫外光が気泡によって反射または散乱されることによる積算照度の低下を抑制し、流体紫外光処理装置1は、紫外光の積算照度を高め、紫外光による処理効果を高めることができる。また、流体紫外光処理装置1において、下流側流路部110に入り込んだ気泡による伝熱効率の低下を抑制でき、下流側流路部110を流れる流体による第2光源72の冷却効率の低下を抑制できる。なお、流体紫外光処理装置1の寸法、流体の流量は上記に限定されない。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。本発明の上述した実施形態を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての形態も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものである。