JP7397366B2 - 流体紫外光処理装置 - Google Patents

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本発明は、流体紫外光処理装置に関する。
例えば、特許文献1には、発光素子が発する紫外線を流体が流れる流路内へ照射する装置が開示されている。
特開2018-140001号公報
本発明は、処理効果を高めることができる流体紫外光処理装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、流体紫外光処理装置は、流体の流入部と流出部と、前記流入部と前記流出部とを繋ぐ流路部と、を有し、前記流路部は、前記流入部から分岐する複数の分岐流路部と、前記複数の分岐流路部の下流側に接続される合流流路部と、を含み、前記合流流路部に紫外光を照射可能な第1光源と、前記複数の分岐流路部のそれぞれに紫外光を照射可能な複数の第2光源と、を備える。
本発明によれば、処理効果を高めることができる流体紫外光処理装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態の流体紫外光処理装置の斜視図である。 図1のII-II線における断面図である。 本発明の第2実施形態の流体紫外光処理装置の断面図である。 本発明の一実施形態の光源の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の光源の他の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の光源の他の例を示す斜視図である。 図5に示す光源の分解斜視図である。 流体滞留作用の第1例を示す流体紫外光処理装置の断面図である。 流体滞留作用の第1例を示す流体紫外光処理装置の斜視図である。 流体滞留作用の第2例を示す流体紫外光処理装置の断面図である。 流体滞留作用の第3例を示す流体紫外光処理装置の断面図である。 流体滞留作用の第4例を示す流体紫外光処理装置の断面図である。 流体滞留作用の第5例を示す流体紫外光処理装置の断面図である。 流体滞留作用の第6例を示す流体紫外光処理装置の断面図である。 流体滞留作用の第7例を示す流体紫外光処理装置を流入部側から視た側面図である。 図14のXV-XV線における断面図である。 図15のXVI-XVI線における断面図である。 本発明の第3実施形態の流体紫外光処理装置の断面図である。 本発明の第4実施形態の流体紫外光処理装置の断面図である。 本発明の第5実施形態の流体紫外光処理装置に含まれる区画部材を例示する図である。 本発明の第6実施形態の流体紫外光処理装置の光源に設けられた光検出器を例示する斜視図である。 図20の光検出器の動作を例示する第1図である。 図20の光検出器の動作を例示する第2図である。
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。各図面中、同じ構成には同じ符号を付している。なお、各図面は、実施形態を模式的に示したものであるため、各部材のスケール、間隔若しくは位置関係などが誇張、又は部材の一部の図示を省略する場合がある。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の流体紫外光処理装置1の斜視図である。図2は、図1のII-II線における断面図である。図1及び図2において、互いに直交する3軸をX軸、Y軸、及びZ軸とする。図2に示す断面は、X軸及びZ軸に平行であり、且つY軸に直交する断面を示す。
流体紫外光処理装置1は、第1端部10と、第2端部20と、第1端部10と第2端部20との間に位置する中間部50とを有する。さらに、流体紫外光処理装置1は、第1光源71と、第2光源72とを有する。図1及び図2に示す例においては、第1光源71は第1端部10に配置され、第2光源72は第2端部20に配置される。
第1端部10、第2端部20、及び中間部50の材料は、金属であり、例えばステンレス鋼である。第1端部10、第2端部20、及び中間部50は、互いに別体でもよく、一体に構成されてもよい。
図2において、流体の流れを太矢印で表す。液体や気体などの流体は、流体紫外光処理装置1の外部から第1端部10に流入する。さらに、流体は、第1端部10から中間部50を経て第2端部20に流れ、第2端部20から流体紫外光処理装置1の外部に流出する。
第1端部10は、流体の流入部11と、上流側流路部12と、第1光源配置部13と、第1窓部14とを有する。
流入部11は、流体紫外光処理装置1の外部から第1端部10の内部に通じる孔部を含む。流入部11には外部の配管が接続され、その配管から流入部11に流体が流入する。流入部11の流体の流れる方向に直交する断面の形状は、例えば円形である。流入部11は、例えば円形の開口として形成された流入口11aを有する。流入部11の円形の断面形状の中心を通る中心軸C1はX軸方向に平行である。
上流側流路部12は、第1端部10の内部で流入部11に接続している。上流側流路部12は、流入部11から複数に分岐している。図2に示す例においては、上流側流路部12は、流入部11から2つに分岐している。例えば、中心軸C1に直交するZ軸方向において互いに逆方向に上流側流路部12は流入部11から分岐している。
第1光源配置部13は、第1端部10の内部に第1光源71を配置可能な空間として形成されている。図1に示すように、第1端部10の一側面10aには、第1光源配置部13に通じる第1開口13aが形成されている。この第1開口13aを通じて、第1光源71を第1光源配置部13に対して着脱可能となっている。第1光源配置部13は、流体紫外光処理装置1の各流路部から分離された空間として形成され、第1光源71は流体に晒されず、流体から保護される。例えば、流体が液体である場合、第1光源71に防水構造が不要となる。また、流体紫外光処理装置1に流体を流した状態のまま、第1光源71を着脱して、交換やメンテナンスを行うことができる。なお、第1光源配置部13は、中間部50の内部に配置されていてもよい。この場合、後述する中間部50の第3壁部53または第4壁部54に、第1光源配置部13に通じる第1開口13aが形成される。
第1光源71は、紫外光を発する。第1光源71が発する紫外光のピーク波長は、例えば、10nm以上400nm以下である。第1光源71は、発光素子を含む。発光素子として、例えば、LED(Light Emitting Diode)またはLD(Laser Diode)を用いることができる。第1光源71は、配線基板等の上に発光素子が載置された発光装置、配線基板等の上に発光素子を含む筐体が載置された発光装置等を用いることができる。第1光源71は、第1面71aと、第1面71aの反対側に位置する第2面71bとを有する。第1面71aは光出射面であり、紫外光は第1面71aから出射される。
第1光源71の第1面71aに対向して第1窓部14が配置されている。X軸方向において、第1窓部14と第1光源71の第2面71bとの間に第1面71aが位置し、第2面71bと流入部11との間に上流側流路部12の一部が位置する。第1窓部14は、第1光源71が発する光の波長に対して透光性を有する材料からなる。第1窓部14の材料としては、石英ガラス、ホウ珪酸ガラス、フッ化カルシウムガラス、アルミノホウ珪酸ガラス、オキシナイトライドガラス、カルコゲナイドガラス、及びサファイアからなる群から選択された少なくとも1種からなる無機材料を例示することができる。
第2端部20は、流体の流出部15と、第2光源配置部16と、第2窓部17とを有する。
流出部15は、第2端部20の内部から流体紫外光処理装置1の外部へと通じる孔部を含む。流出部15には外部の配管が接続される。流体紫外光処理装置1の内部を流れた流体は、流出部15から外部の配管に流出する。流出部15の流体の流れる方向に直交する断面の形状は、例えば円形である。流出部15は、例えば円形の開口として形成された流出口15aを有する。
流出部15の円形の断面形状の中心を通る中心軸C2は、流入部11の中心軸C1に一致することが好ましい。これにより、流体紫外光処理装置1を、既存の真っ直ぐな配管の途中に容易に接続することができる。
第2光源配置部16は、第2端部20の内部に第2光源72を配置可能な空間として形成されている。第2端部20の内部には、複数の第2光源72が配置される。本実施形態では、第2端部20の内部に、例えば2つの第2光源72が配置される。したがって、第2端部20の内部に2つの第2光源配置部16が形成されている。2つの第2光源配置部16がZ軸方向において流出部15を挟むように位置している。
図1に示すように、第2端部20の一側面20aには、それぞれの第2光源配置部16に通じる第2開口16aが形成されている。この第2開口16aを通じて、第2光源72を第2光源配置部16に対して着脱可能となっている。第2光源配置部16は、流体紫外光処理装置1の各流路部から分離された空間として形成され、第2光源72は流体に晒されず、流体から保護される。例えば、流体が液体である場合、第2光源72に防水構造が不要となる。また、流体紫外光処理装置1に流体を流した状態のまま、第2光源72を着脱して、交換やメンテナンスを行うことができる。なお、第2光源配置部16は、中間部50の内部に配置されていてもよい。この場合、後述する中間部50の第3壁部53または第4壁部54に、第2光源配置部16に通じる第2開口16aが形成される。
第2光源72は、紫外光を発する。第2光源72として、第1光源71と同じ光源を用いることができる。第2光源72は、第1光源71と発光ピーク波長が異なるものを用いてもよい。第2光源72も、第1面72aと、第1面72aの反対側に位置する第2面72bとを有する。第1面72aは光出射面であり、紫外光は第1面72aから出射される。
それぞれの第2光源72の第1面72aに対向して第2窓部17が配置されている。第2窓部17は、第2光源72が発する光の波長に対して透光性を有する材料からなる。第2窓部17は、例えばガラスからなる。X軸方向において、第2窓部17と第2光源72の第2面72bとの間に第1面72aが位置する。
図1に示すように、第2光源72は、例えば、配線基板72dと、配線基板72d上に実装された複数の発光素子72eと、配線基板72d及び発光素子72eを覆う筐体72fとを有する。筐体72fには、配線基板72dと電気的に接続されるコネクタの挿入口72cが形成されている。第1光源71も、第2光源72と同様に構成することができる。第1光源71及び第2光源72は、防水構造を有していてもよい。この場合、第1光源配置部13及び第2光源配置部16は、流体紫外光処理装置1の流路部100内に配置してもよい。また、第1窓部14及び第2窓部17を構成する透光性の部材を省略し、第1光源配置部13及び第2光源配置部16から流路部100内に第1光源71及び第2光源72からの紫外光が直接照射されるようにしてもよい。
第2端部20は、さらに、下流側流路部110を有する。下流側流路部110は、流出部15から、Z軸方向に分岐して、第2光源配置部16に対向する空間に通じている。流出部15を流れる流体の一部は下流側流路部110へと分岐して流れ、第2光源72を第2面72b側から冷却することができる。これにより、第2光源72の発光に伴う発熱による発光効率の低下を抑制することができる。
また、第1端部10の上流側流路部12を流れる流体は、第1光源71を第2面71b側から冷却することができる。これにより、第1光源71の発光に伴う発熱による発光効率の低下を抑制することができる。
図1に示す例では、中間部50は、中間部50の筐体を構成する4つの壁部(第1壁部51、第2壁部52、第3壁部53、及び第4壁部54)を有する。第1壁部51と第2壁部52は、Z軸方向において互いに離隔している。第3壁部53と第4壁部54は、Y軸方向において互いに離隔している。
さらに、中間部50は、第1壁部51、第2壁部52、第3壁部53、及び第4壁部54に囲まれた空間内に配置された複数の区画部材61~64を有する。例えば、4つの区画部材(第1区画部材61、第2区画部材62、第3区画部材63、及び第4区画部材64)が中間部50に配置されている。
第1区画部材61、第2区画部材62、第3区画部材63、及び第4区画部材64は、X軸方向に延びる長方形の板部材である。第1壁部51、第1区画部材61、第2区画部材62、第3区画部材63、第4区画部材64、及び第2壁部52は、Z軸方向において互いに離隔している。第1流路部81a、81b、第2流路部82a、82b、及び合流流路部90は、それぞれが筒状の部材で構成されていてもよい。
Z軸方向において、第1区画部材61は第1壁部51と第2区画部材62との間に位置し、第2区画部材62は第1区画部材61と第3区画部材63との間に位置し、第3区画部材63は第2区画部材62と第4区画部材64との間に位置し、第4区画部材64は第3区画部材63と第2壁部52との間に位置する。
第1区画部材61、第2区画部材62、第3区画部材63、及び第4区画部材64は、Y軸方向において、第3壁部53と第4壁部54との間に挟まれている。第1区画部材61、第2区画部材62、第3区画部材63、及び第4区画部材64のY軸方向の両端部が第3壁部53と第4壁部54に支持されている。
第1区画部材61の一端は第1端部10に接続し、第1区画部材61は第1端部10との接続部から第2端部20に向かって延伸している。第1区画部材61の他端は、第2端部20から離隔している。
第2区画部材62の一端は第2端部20に接続し、第2区画部材62は第2端部20との接続部から第1端部10に向かって延伸している。第2区画部材62の他端は、第1端部10から離隔している。
第3区画部材63の一端は第2端部20に接続し、第3区画部材63は第2端部20との接続部から第1端部10に向かって延伸している。第3区画部材63の他端は、第1端部10から離隔している。
第4区画部材64の一端は第1端部10に接続し、第4区画部材64は第1端部10との接続部から第2端部20に向かって延伸している。第4区画部材64の他端は、第2端部20から離隔している。
中間部50は、流入部11と流出部15とを繋ぎ、上記各壁部51~54及び各区画部材61~64によって画定される流路部100を有する。流路部100は、流入部11から分岐する複数の分岐流路部80a、80bと、複数の分岐流路部80a、80bの下流側に接続される合流流路部90とを有する。図1に示す例では、例えば2つの分岐流路部80a、80bが、Z軸方向において、合流流路部90を挟んで位置する。
分岐流路部80a、80bの少なくとも1つは、第1流路部81a、81bと、第2流路部82a、82bとを有する。図1に示す例では、2つの分岐流路部80a、80bのそれぞれが、第1流路部81a、81bと、第2流路部82a、82bとを有する。
一方の分岐流路部80aは、第1流路部81aと第2流路部82aとを有する。第1流路部81aは第2流路部82aよりも上流側に配置され、第2流路部82aは第1流路部81aよりも下流側に配置される。上流側とは、流入部11から流出部15へ向かう流路において、相対的に流入部11に近い側を表し、下流側とは相対的に流出部15に近い側を表す。
他方の分岐流路部80bは、第1流路部81bと第2流路部82bとを有する。第1流路部81bは第2流路部82bよりも上流側に配置され、第2流路部82bは第1流路部81bよりも下流側に配置される。
一方の分岐流路部80aの第1流路部81aは、第1壁部51、第1区画部材61、第3壁部53、及び第4壁部54によって画定される。一方の分岐流路部80aの第2流路部82aは、第1区画部材61、第2区画部材62、第3壁部53、及び第4壁部54によって画定される。
他方の分岐流路部80bの第1流路部81bは、第2壁部52、第4区画部材64、第3壁部53、及び第4壁部54によって画定される。他方の分岐流路部80bの第2流路部82bは、第3区画部材63、第4区画部材64、第3壁部53、及び第4壁部54によって画定される。
それぞれの第1流路部81a、81bの一端は、第1端部10の内部に形成された上流側流路部12に接続している。第1流路部81a、81bは、上流側流路部12との接続部から第1方向d1に向かって延伸している。第1方向d1は、例えば、X軸方向に平行な方向である。流体は、それぞれの第1流路部81a、81bを、第1方向d1に流れる。また、第1方向d1は、X軸方向に対して傾斜した方向であってもよい。
一方の分岐流路部80aの第1流路部81aは、第1区画部材61と第2端部20との間のスペースを通じて第2流路部82aと接続し、他方の分岐流路部80bの第1流路部81bは、第4区画部材64と第2端部20との間のスペースを通じて第2流路部82bと連通している。
それぞれの第2流路部82a、82bは、第1流路部81a、81bと連通する部分から第1方向d1と異なる方向に延伸し、流体はそれぞれの第2流路部82a、82bを、第2方向d2に流れる。本実施形態では、第2方向d2は、第1方向d1の反対方向である。
第1流路部81a、81b、第2流路部82a、82b、及び合流流路部90は、Z軸方向において、互いに隣接して配置される。一方の分岐流路部80aの第1流路部81aは、第1区画部材61を介して一方の分岐流路部80aの第2流路部82aと隣接している。他方の分岐流路部80bの第1流路部81bは、第4区画部材64を介して他方の分岐流路部80bの第2流路部82bと隣接している。合流流路部90は、第2区画部材62を介して一方の分岐流路部80aの第2流路部82aと隣接し、第3区画部材63を介して他方の分岐流路部80bの第2流路部82bと隣接している。Z軸方向において、2つの第1流路部81a、81bの間に2つの第2流路部82a、82bが位置し、2つの第2流路部82a、82bの間に合流流路部90が位置する。
一方の分岐流路部80aの第2流路部82aは、第2区画部材62と第1端部10との間のスペースを通じて合流流路部90と接続している。他方の分岐流路部80bの第2流路部82bは、第3区画部材63と第1端部10との間のスペースを通じて合流流路部90と接続している。合流流路部90は、2つの第2流路部82a、82bと連通する部分からX軸方向に延伸して流出部15に接続されている。それぞれの第2流路部82a、82bを流れた流体は、合流流路部90に合流して合流流路部90を第1方向d1に流れる。
第1光源71は、合流流路部90に紫外光を照射可能な位置に配置される。例えば、第1光源71は第1端部10に形成された第1光源配置部13に配置され、第1光源71の第1面(光出射面)71aは第1窓部14を介して、合流流路部90における2つの第2流路部82a、82bとの合流部に対向する。第1光源71の第1面71aから出射された紫外光は、第2流路部82a、82bとの合流部側から合流流路部90に照射される。
1つの分岐流路部に対して、1つ以上の第2光源72が紫外光を照射可能な位置に配置される。図2に示す例では、それぞれの第2光源72は、それぞれの分岐流路部80a、80bに紫外光を照射可能な位置に配置される。例えば、第2光源72は第2端部20に形成された第2光源配置部16に配置される。2つの第2光源72の少なくとも1つは、第1流路部81a、81b及び第2流路部82a、82bに紫外光を照射可能な位置に配置される。本実施形態では、一方の第2光源72が第2窓部17を介して、一方の分岐流路部80aの第1流路部81aと第2流路部82aとが連通する部分に対向する位置に配置される。他方の第2光源72が第2窓部17を介して、他方の分岐流路部80bの第1流路部81bと第2流路部82bとが連通する部分に対向する位置に配置される。一方の第2光源72の第1面72aから出射された紫外光は、第1流路部81aと第2流路部82aとの連通部側から、第1流路部81a及び第2流路部82aに照射される。他方の第2光源72の第1面72aから出射された紫外光は、第1流路部81bと第2流路部82bとの連通部側から、第1流路部81b及び第2流路部82bに照射される。
次に、本実施形態の流体紫外光処理装置1を用いた流体処理について説明する。
流体紫外光処理装置1は、液体や気体などの流体に対して紫外光を照射することで流体を処理する。例えば、水に紫外光を照射して、処理前に比べて処理後の水の中の菌やウイルスの数を減らすことができる。
流入部11は、直接または継手部材を介して、外部の上流側の配管に接続される。流出部15は、直接または継手部材を介して、外部の下流側の配管に接続される。外部の上流側の配管を流れてきた流体は流入部11に流入し、上流側流路部12で2つに分岐する。2つに分岐した流体の一部は一方の分岐流路部80aの第1流路部81aに流入し、分岐した流体の他の一部は他方の分岐流路部80bの第1流路部81bに流入する。
第1流路部81a、81bに流入した流体は、それぞれの第1流路部81a、81bを第1方向d1に流れ、第1流路部81a、81bの第2端部20側の端で第2流路部82a、82bに流入する。第2流路部82a、82bに流入した流体は、それぞれの第2流路部82a、82bを第2方向d2に流れる。第1流路部81a、81b及び第2流路部82a、82bを流れる流体は、第2光源72から紫外光の照射を受ける。
それぞれの第2流路部82a、82bを第2方向d2に流れた流体は、合流流路部90に合流して流入する。合流流路部90に流入した流体は、合流流路部90を第1方向d1に流れる。合流流路部90を流れる流体は、第1光源71から紫外光の照射を受ける。合流流路部90を流れた流体は、流出部15を介して、流出部15に接続された下流側の配管へと流出する。
本実施形態によれば、流入部11から流体紫外光処理装置1の内部に流入した流体を複数に分岐させ、再び合流させて流出部15から流出させる。これにより、流体が、流入部11と接続された外部の上流側の配管と、流出部15と接続された外部の下流側の配管との間を流れる流路長を、分岐させずに流入部11から流出部15へと流す場合に比べて長くできる。そして、それぞれの分岐流路部80a、80bを流れる流体に第2光源72から紫外光を照射し、さらに分岐流路部80a、80bから合流流路部90に合流して合流流路部90を流れる流体に第1光源71から紫外光を照射する。これにより、流体紫外光処理装置1の内部を流れる流体の紫外光による積算照度を大きくでき、流体に対する紫外光による処理効果を高めることができる。
第1流路部81a、81bを流体が流れる第1方向d1と、第2流路部82a、82bを流体が流れる第2方向d2とが異なる方向にすることで、流路部100の流入部11と流出部15との間のサイズ(X軸方向のサイズ)の増大を抑制しつつ、分岐流路部80a、80bの流路長を長くすることができる。さらに、第1方向d1と第2方向d2が互いに反対方向になるようにすることで、流路部100のX軸方向及びZ軸方向のサイズの増大を抑制しつつ、分岐流路部80a、80bの流路長を長くすることができる。
流路部100における各流路部は、流体の流れる方向における断面視において、一方向(本実施形態ではZ軸方向)においてのみ重なって配置されていることが好ましい。このような構成は、例えば流路部100の各流路部を同心円状に重ねて配置した構成に比べて、流体紫外光処理装置1を小型化しやすい。また、各流路部を同心円状に重ねて配置した構成では、各流路部を画定する円環状の区画部材同士が分離し、部品管理や組み立て性が低下する。本実施形態では、各区画部材61~64は、それらのY方向の両端部が中間部50の筐体を構成する第3壁部53と第4壁部54とに支持され、一体構成とすることができる。
各分岐流路部80a、80bは、それぞれ2つの流路部(第1流路部81a、81bと第2流路部82a、82b)を有することに限らず、1つまたは3つ以上の流路部を有してもよい。各分岐流路部80a、80bが有する流路部の数が多くなると各分岐流路部80a、80bの流路長が長くなり、各分岐流路部80a、80bを流れる流体の紫外光による積算照度を大きくできる。各分岐流路部80a、80bが有する流路部の数が少なくなると、流体紫外光処理装置1の内部を流れる流体の圧力損失を抑制できる。
各分岐流路部80a、80bがそれぞれ複数の流路部を有する場合、第2光源72は、各分岐流路部80a、80bが有する複数の流路部のうちの少なくとも1つの流路部に紫外光を照射することで、各分岐流路部80a、80bを流れる流体に対して紫外光による処理を行うことができる。各分岐流路部80a、80bが有する複数の流路部の2以上またはすべての流路部に第2光源72が紫外光を照射するようにすることで、分岐流路部80a、80bを流れる流体に対する紫外光による処理効果をより高めることができる。
流路部100に渦や乱流が発生すると流体の圧力損失をまねきやすい。このため、流体の圧力損失を抑えたい場合には、それぞれの分岐流路部80a、80bから合流流路部90に流入する流体の流速差や流量差を小さくすることが好ましい。
例えば、第1流路部81a、81bの流体の流れる第1方向d1に直交する方向における断面形状は矩形である。第2流路部82a、82bの流体の流れる第2方向d2に直交する方向における断面形状は矩形である。合流流路部90の流体の流れる第1方向d1に直交する方向における断面形状は矩形である。
また、第1流路部81aの流体の流れる第1方向d1に直交する方向における断面積、第1流路部81bの流体の流れる第1方向d1に直交する方向における断面積、第2流路部82aの流体の流れる第2方向d2に直交する方向における断面積、及び第2流路部82bの流体の流れる第2方向d2に直交する方向における断面積は同じである。したがって、一方の分岐流路部80aの流体の流れる方向に直交する方向における断面積と、他方の分岐流路部80bの流体の流れる方向に直交する方向における断面積とが同じである。
また、一方の分岐流路部80aの上流側の一端80a1から下流側の他端80a2までの長さと、他方の分岐流路部80bの上流側の一端80b1から下流側の他端80b2までの長さとが同じである。
したがって、本実施形態によれば、それぞれの分岐流路部80a、80bから合流流路部90に流入する流体の流速差や流量差を小さくすることができる。これにより、流路部100に渦や乱流が発生することによる流体の圧力損失を抑制できる。
また、一方の分岐流路部80aの第1流路部81aの流体の流れる方向に直交する断面の面積は、流入部11の流体の流れる方向に直交する断面の面積以上である。例えば、第1流路部81aの流体の流れる方向に直交する断面の面積は、流入部11の流体の流れる方向に直交する断面の面積と同じである。他方の分岐流路部80bの第1流路部81bの流体の流れる方向に直交する断面の面積は、流入部11の流体の流れる方向に直交する断面の面積以上である。例えば、第1流路部81bの流体の流れる方向に直交する断面の面積は、流入部11の流体の流れる方向に直交する断面の面積と同じである。これにより、流入部11から分岐してそれぞれの第1流路部81a、81bに流入した流体の流速を、流入部11を流れる流体の流速の1/2以下の流速にすることができる。第1流路部81a、81bを流れる流体の流速を低下させることで、第1流路部81a、81bを流れる流体に対する第2光源72からの紫外光による積算照度を大きくすることができ、第1流路部81a、81bを流れる流体に対する紫外光による処理効果を高めることができる。
また、一方の分岐流路部80aの第2流路部82aの流体の流れる方向に直交する断面の面積は、流入部11の流体の流れる方向に直交する断面の面積以上である。例えば、第2流路部82aの流体の流れる方向に直交する断面の面積は、流入部11の流体の流れる方向に直交する断面の面積と同じである。他方の分岐流路部80bの第2流路部82bの流体の流れる方向に直交する断面の面積は、流入部11の流体の流れる方向に直交する断面の面積以上である。例えば、第2流路部82bの流体の流れる方向に直交する断面の面積は、流入部11の流体の流れる方向に直交する断面の面積と同じである。これにより、流入部11から分岐してそれぞれの第1流路部81a、81bに流入し、さらに第2流路部82a、82bを流れる流体の流速を、流入部11を流れる流体の流速の1/2以下の流速にすることができる。第2流路部82a、82bを流れる流体の流速を低下させることで、第2流路部82a、82bを流れる流体に対する第2光源72からの紫外光による積算照度を大きくすることができ、第2流路部82a、82bを流れる流体に対する紫外光による処理効果を高めることができる。
合流流路部90には、2つの分岐流路部80a、80bのそれぞれの第2流路部82a、82bからの流体が合流して流入する。そのため、合流流路部90を流れる流体の流速を低下させるために、合流流路部90の流体の流れる方向に直交する断面の面積を、第2流路部82a、82bの流体の流れる方向に直交する断面の面積よりも大きくすることが好ましい。これにより、合流流路部90を流れる流体に対する第1光源71からの紫外光による積算照度を大きくすることができ、合流流路部90を流れる流体に対する紫外光による処理効果を高めることができる。
例えば、合流流路部90の流体の流れる方向に直交する断面の面積は、一方の第2流路部82aの流体の流れる方向に直交する断面の面積と、他方の第2流路部82bの流体の流れる方向に直交する断面の面積とを合計した面積である。したがって、それぞれの第2流路部82a、82bを流れる流体の流速と、合流流路部90を流れるに流体の流速とをほぼ同じにできる。流速の一定または流速の変化を小さくすることで、渦や乱流が発生することによる流体の圧力損失を抑制できる。
合流流路部90は、分岐流路部80a、80bの間に配置されることに限らない。例えば、図2において2つの分岐流路部80a、80bをZ軸方向において合流流路部90の第1壁部51側(図2における上側)または第2壁部52側(図2における下側)に配置してもよい。例えば、合流流路部90の第1壁部51側または第2壁部52側において、2つの分岐流路部80a、80bをY軸方向に隣接するように配置してもよい。
[第2実施形態]
図3は、本発明の第2実施形態の流体紫外光処理装置2の断面図である。
流体紫外光処理装置2は、第1端部210と、第2端部220と、中間部250と、第1光源71と、2つの第2光源72とを有する。第1端部210は流入部211を有し、第2端部220は流出部215を有する。中間部250は、流入部211から流出部215へ向かう方向において、第1端部210と第2端部220との間に位置する。
中間部250は、流入部211と接続された上流側流路部212と、上流側流路部212と接続された2つの分岐流路部280a、280bと、分岐流路部280a、280bの流出部215側に接続された合流流路部290とを有する。
図3において、流体の流れを太矢印で表す。流入部211には外部の上流側の配管が接続され、その上流側の配管から流入部211に流体が流入する。上流側流路部212は、流入部211から2つに分岐している。2つに分岐した上流側流路部212のそれぞれに、分岐流路部280a、280bが接続されている。流入部211から流入した流体は、上流側流路部212を通じて2つの分岐流路部280a、280bに流れる。2つの分岐流路部280a、280bは、流出部215側で合流流路部290に接続されている。2つの分岐流路部280a、280bを流れた流体は、合流流路部290に合流して流入する。流出部215には外部の下流側の配管が接続され、合流流路部290を流れた流体は、流出部215を通じて外部の下流側の配管に流出する。
図3に示す例において、第1光源71は、中間部250に配置される。例えば、第1光源71の第1面(光出射面)71aは第1窓部14を介して、合流流路部290における2つの分岐流路部280a、280bとの接続部に対向する。第1光源71は、合流流路部290における流入部211から流出部215へ向かう方向に紫外光を照射することができる。
2つの第2光源72のうちの一方の第2光源72は、2つの分岐流路部280a、280bのうちの一方の分岐流路部280aに紫外光を照射可能な位置に配置され、他方の第2光源72は、他方の分岐流路部280bに紫外光を照射可能な位置に配置される。一方の第2光源72の第1面(光出射面)72aが第2窓部17を介して一方の分岐流路部280aに対向し、他方の第2光源72の第1面(光出射面)72aが第2窓部17を介して他方の分岐流路部280bに対向する。一方の第2光源72は、一方の分岐流路部280aにおける流入部211から流出部215へ向かう方向に紫外光を照射することができる。他方の第2光源72は、他方の分岐流路部280bにおける流入部211から流出部215へ向かう方向に紫外光を照射することができる。
第2実施形態の流体紫外光処理装置2においても、流入部211から流体紫外光処理装置2の内部に流入した流体を複数に分岐させ、再び合流させて流出部215から流出させる。これにより、流体が、流入部211と接続された外部の上流側の配管と、流出部215と接続された外部の下流側の配管との間を流れる流路長を、分岐させずに流入部211から流出部215へと流す場合に比べて長くできる。そして、それぞれの分岐流路部280a、280bを流れる流体に第2光源72から紫外光を照射し、さらに分岐流路部280a、280bから合流流路部290に合流して合流流路部290を流れる流体に第1光源71から紫外光を照射する。これにより、流体紫外光処理装置2の内部を流れる流体の紫外光による積算照度を大きくでき、流体に対する紫外光による処理効果を高めることができる。
上記第1光源や第2光源としては、図4Aに示す光源170を用いることもできる。
光源170は、配線基板171と、複数の発光素子とを有する。発光素子は、配線基板171の表面に載置される。配線基板171の表面側から見た平面視において、配線基板171は例えば四角形であり、この四角形における2本の対角線の交点に配線基板171の中心が位置する。配線基板171は、第1領域181と、第2領域182とを有する。第1領域181と第2領域182は、配線基板171の一方向に並ぶように配置されている。配線基板171は、さらに、第3領域183を有することができる。第3領域183は、配線基板171の表面に平行な面内において第1領域181と第2領域182との間に位置する。第3領域183は、配線基板171の中心を含む。第3領域183を配置しない場合は、例えば第1領域181と第2領域182との境界に配線基板171の中心が位置する。第1領域181または第2領域182が配線基板171の中心を含んでいてもよい。
第1領域181、第3領域183、第2領域182が並ぶ方向における第3領域183の幅は、第1区画部材61、第4区画部材64の厚みと同じか、それよりも広いことが好ましい。
図4Aに示す例においては、第1領域181に複数の筐体172が載置されている。第2領域182に複数の筐体172が載置されている。1つの筐体172は、少なくとも1つの発光素子を含む。また、筐体172は、発光素子上に配置されるレンズを含むこともできる。または、筐体172に収容されない状態の発光素子を第1領域181及び第2領域182に配置してもよい。第3領域183には、発光素子が配置されていない。
光源170は、配線基板171を保持する保持部材173を有することができる。保持部材173は、配線基板171が載置される表面173eと、表面173eと反対側に位置する面とを有する。配線基板171は、例えば、ネジ止め、接着剤等により、保持部材173の表面173eに固定されている。配線基板171における発光素子を含む筐体172が載置された面が光源170の第1面170aであり、保持部材173における表面173eと反対側に位置する面が光源170の第2面170bである。保持部材173は、光源170の第1面170a側に配線基板171の端部を覆う壁部173bを有している。例えば、一対の壁部173bが、第1面170aの平面視において配線基板171を挟むように位置している。
光源170は、配線基板171の表面に、発光素子と電気的に接続される配線174を配置することができる。また、配線基板171の表面に、配線174と電気的に接続されるコネクタ175を配置することができる。保持部材173の1つの壁部173bには、コネクタ175を保持部材173から露出させる挿入口173aが配置されている。
光源170の第1面170a側にバネ部材176が配置されている。バネ部材176は、例えば金属の板バネである。例えば、一対のバネ部材176が、第1面170aの平面視において配線基板171を挟むように位置し、保持部材173に固定されている。
光源170は、第1光源として、図2に示す第1光源配置部13に配置することができる。第1光源配置部13に配置された光源170の第1面170aは第1窓部14に対向する。第1面170aから出射する紫外光は、第1窓部14を介して、合流流路部90を流れる流体に照射される。
光源170は、バネ部材176を自然状態から弾性変形させた状態で第1光源配置部13に配置される。第1面170a側に配置されたバネ部材176は第1窓部14に当接する。バネ部材176の復元力により、光源170は、上流側流路部12と第1光源配置部13とを隔てる第1隔壁13bに向かって付勢され、第2面170bが第1隔壁13bに押し付けられる。これにより、上流側流路部12を流れる流体による光源170の冷却効率を高くすることができる。
また、光源170は、第2光源として、図2に示す第2光源配置部16に配置することができる。第2光源配置部16に配置された光源170の第1面170aは第2窓部17に対向する。第1面170aから出射する紫外光は、第2窓部17を介して、分岐流路部80a、80bを流れる流体に照射される。
光源170は、バネ部材176を自然状態から弾性変形させた状態で第2光源配置部16に配置される。第1面170a側に設けられたバネ部材176は第2窓部17に当接する。バネ部材176の復元力により、光源170は、下流側流路部110と第2光源配置部16とを隔てる第2隔壁16bに向かって付勢され、第2面170bが第2隔壁16bに押し付けられる。これにより、下流側流路部110を流れる流体による光源170の冷却効率を高くすることができる。
一対の分岐流路部80a、80bのうち一方の分岐流路部80aに対向する第2光源配置部16に配置された光源170の第1領域181は第1流路部81aに対向し、第1領域181に配置された発光素子は第1流路部81aを流れる流体に紫外光を照射する。一方の分岐流路部80aに対向する第2光源配置部16に配置された光源170の第2領域182は第2流路部82aに対向し、第2領域182に配置された発光素子は第2流路部82aを流れる流体に紫外光を照射する。
他方の分岐流路部80bに対向する第2光源配置部16に配置された光源170の第1領域181は第2流路部82bに対向し、第1領域181に配置された発光素子は第2流路部82bを流れる流体に紫外光を照射する。他方の分岐流路部80bに対向する第2光源配置部16に配置された光源170の第2領域182は第1流路部81bに対向し、第2領域182に配置された発光素子は第1流路部81bを流れる流体に紫外光を照射する。第1流路部81a、81b、第2流路部82a、82bのそれぞれの延伸方向に発光素子からの紫外光を照射することができるため、積算照度を大きくすることができる。第1領域181に配置される発光素子と第2領域182に配置される発光素子は、同じ発光素子を用いることができる。第1領域181に配置される発光素子と第2領域182に配置される発光素子は、発光ピーク波長が異なるものを用いてもよい。
一方の分岐流路部80aに対向する第2光源配置部16に配置された光源170の第3領域183は、分岐流路部80aの第1流路部81aと第2流路部82aが連通する部分を介して第1区画部材61に対向する。第1区画部材61に対向する第3領域183には発光素子が配置されていない。他方の分岐流路部80bに対向する第2光源配置部16に配置された光源170の第3領域183は、分岐流路部80bの第1流路部81bと第2流路部82bが連通する部分を介して第4区画部材64に対向する。第4区画部材64に対向する第3領域183には発光素子が配置されていない。第1領域181及び第2領域182に配置する発光素子からの紫外光によって、各分岐流路部80a、80bを流れる流体の紫外光による積算照度を十分に得ることができるため、第3領域183に発光素子を配置しない構造とすることで、流体に対する紫外光による処理効果を確保しつつ、発光素子の数を減らすことができる。
光源170において発光素子を配置しない第3領域183には、図4Aに示すネジ177を配置することができる。このネジ177により、配線基板171における中心を含む領域である第3領域183を保持部材173に対して固定することができる。その他に、例えば配線基板171の四隅がネジにより保持部材173に固定される。配線基板171の中心を含む第3領域183をネジ177で保持部材173に固定することで、配線基板171の中央部が保持部材173から浮くことを防いで配線基板171を保持部材173に密着させることができる。これにより、配線基板171と第1隔壁13bとの間に隙間が生じることを抑制して、上流側流路部12を流れる流体による光源170の冷却効率を高くすることができる。また、配線基板171と第2隔壁16bとの間の隙間を抑制して、下流側流路部110を流れる流体による光源170の冷却効率を高くすることができる。
また、光源170は光反射性部材を有してもよい。図4Bは、本発明の一実施形態の光源の他の一例であり、光反射性部材178を有する光源170を示す斜視図である。
光反射性部材178は、配線基板171の表面側から見た平面視において、例えば多角形、円形等の形状を有する。図4Bに示す例では、光反射性部材178は、配線基板171の表面側から見た平面視において略矩形枠状の形状を有する。また、光反射性部材178は、配線基板171の表面から所定の高さを有する部材である。光反射性部材178は、配線基板171の表面側から見た平面視において、第1領域181、第2領域182および第3領域183を囲むように配置される。
光反射性部材178は、例えば金属材料または樹脂材料等を含んで構成される。金属材料には、アルミニウムに表面処理を施したものや、ステンレス鋼等を使用でき、樹脂材料には、フッ素樹脂等を使用できる。
光反射性部材178は、第1領域181および第2領域182に含まれる発光素子からの光を内側面178aによって光反射性部材178の内側に反射することにより、発光素子からの光のうち、光反射性部材178の外側に出る光を抑える。これにより、光源170の光取り出し効率を高めることができる。
光反射性部材178の内側面178aは、光吸収または光散乱等による光損失を抑制するために、発光素子から発せられる紫外光に対して高い反射率を有する面であることが好ましい。このような面は、例えば、発光素子から発せられる紫外光に対して60%以上の反射率、好ましくは90%以上の反射率を有する面とすることができる。なお、光反射性部材178に代えて、光吸収性を有する部材を配置してもよい。
上記第1光源や第2光源としては、図5及び図6に示す光源270を用いることもできる。光源270は、光源自体で発光素子及び配線基板を水から遮断する防水構造を持つ。以下では、光源170と共通する構成については適宜説明を省略する。
図5及び図6に示す光源270においては、保持部材273の表面と壁部273bによって凹部273aを画定している。配線基板271は、保持部材273の凹部273a内に配置される。
保持部材273の凹部273aの開口は、例えば合成石英からなるカバーガラス286によって塞がれる。カバーガラス286と保持部材273との間に防水用のリング285が介在される。光源270は、保持部材273の壁部273bの上に配置する枠部材288を有することができる。枠部材288は、光源270の第1面270a側から見た平面視において、外形が四角形の環状とすることができる。カバーガラス286は、枠部材288と保持部材273との間に挟み込まれる。枠部材288は、カバーガラス286の表面286a(配線基板271に対向する面の反対側に位置する面)の周縁部を保持部材273に向けて押さえつつ、保持部材273に例えばネジ止めにより固定される。カバーガラス286の表面286aの周縁部と、枠部材288との間には、緩衝材287が介在される。なお、枠部材288は、接着剤により固定してもよい。また、光源270は、凹部273a内に図4Bに示すような光反射性部材178を配置してもよい。
保持部材273の凹部273aを画定する壁部273bの一側面には、凹部273a内に通じる第1貫通孔273dが形成された筒部273cが設けられている。
光源270は、第1光源として、図2に示す第1開口13aを通じて第1光源配置部13に配置することができる。また、光源270は、第2光源として、図2に示す第2開口16aを通じて第2光源配置部16に配置することができる。光源270が第1光源配置部13に配置された状態で第1開口13aは、図5に示す防水キャップ291で塞がれる。防水キャップ291と第1開口13aの内壁との間には防水用のリング292が介在される。
防水キャップ291は第2貫通孔291aを有している。第2貫通孔291aの開口形状は、光源270の第1貫通孔273dの開口方向から見た筒部273cと略同じ形状とすることが好ましい。光源270が第1光源配置部13に配置され、かつ、防水キャップ291が第1開口13aに装着された状態で、保持部材273に設けられた筒部273cが第2貫通孔291aに嵌合する。筒部273cと第2貫通孔291aの内壁との間には、防水用のリング284が介在される。これにより、第2貫通孔291aと筒部273cとの間に隙間が生じることを防ぎ、第1光源配置部13内への水の侵入を防止することができる。光源270は、配線基板171の表面に、配線基板271の配線274と電気的に接続される電気ケーブルを配置することができる。この場合、電気ケーブルは、保持部材273の第1貫通孔273d及び防水キャップ291の第2貫通孔291aを通じて、光源270の外部に引き出すことができる。
<実施形態における流体滞留の作用>
実施形態では、流体紫外光処理装置1および2の内部を流れる流体の一部が滞留することによって、流体に対する紫外光の積算照度が滞留時間に応じて大きくなり、流体に対する紫外光による処理効果を高めることができる。以下、この流体滞留の作用について詳細に説明する。なお、以下の説明では流体紫外光処理装置1を例示するが、流体滞留の作用とその効果は、流体紫外光処理装置1および2のいずれにおいても同様に得られる。
(流体滞留作用の第1例)
図7及び図8を参照して、流体滞留の作用の第1例について説明する。図7及び図8は、流体滞留作用の第1例を説明する図であり、図7は流体紫外光処理装置1の断面図、図8は流体紫外光処理装置1の斜視図である。
合流流路部90の流出部15側の端部91は、合流流路部90の第1方向d1に直交する方向における断面積よりも小さい断面積の開口を有する。図7及び図8に示すように、X軸方向に沿って流入部11側から流出部15側に向けて合流流路部90を流れる流体の一部は、流出部15側の合流流路部90の端部91に当たって跳ね返ることにより滞留する。図7及び図8において太い矢印により示した流れ92は、端部91により跳ね返された流体の流れを表している。
例えばこのような流れ92により、合流流路部90を流れる流体の一部は、端部91近傍において滞留する時間が長くなる。なお、図7及び図8に示した流れ92は、説明の便宜のために示した一例であり、流れの向きや大きさは、これに限られるものではない。
第1光源71は、端部91に向き合って配置されているため、端部91近傍において滞留する流体には、第1光源71からの紫外光が効率的に照射される。この結果、端部91近傍において滞留する流体に対し、第1光源71から照射される紫外光の積算照度が滞留時間に応じて大きくなるため、流体紫外光処理装置1は、紫外光による処理効果を高めることができる。
(流体滞留作用の第2例)
次に、図9は、流体滞留の作用の第2例を説明する流体紫外光処理装置1の断面図である。
図9に示すように、X軸方向に沿って分岐流路部80a及び80bを流れる流体の一部は、分岐流路部80a及び80bの折り返し部において渦を発生させる。ここで、渦とは、巻き込むような流体の流れをいう。
図9において、破線により示した折り返し部93a1は、分岐流路部80aにおける第1流路部81aから第2流路部82aへの折り返し部である。太い矢印により示した渦94a1は、第2流路部82aにおける折り返し部93a1近傍において発生する渦を表している。なお、折り返し部とは、所定方向に向けて流れてきた流体が、該所定方向とは反対側に向けて折り返すように流れる部分をいう。
同様に、折り返し部93a2は、分岐流路部80aにおける第2流路部82aから合流流路部90への折り返し部である。渦94a2は、合流流路部90における折り返し部93a2近傍において発生する渦を表している。
折り返し部93b1は、分岐流路部80bにおける第1流路部81bから第2流路部82bへの折り返し部である。渦94b1は、第2流路部82bにおける折り返し部93b1近傍において発生する渦を表している。
折り返し部93b2は、分岐流路部80bにおける第2流路部82bから合流流路部90への折り返し部である。渦94b2は、合流流路部90における折り返し部93b2近傍において発生する渦を表している。
流体紫外光処理装置1は特に、流体の流れる方向に直交する断面の形状が略矩形状に構成されているため、折り返し部93a1、93a2、93b1及び93b2それぞれの角部において渦が発生しやすい。ここで、角部とは面が交差する部分をいう。
渦94a1、94a2、94b1及び94b2等の渦の発生により、分岐流路部80a及び80bを流れる流体の一部は、折り返し部93a1、93a2、93b1及び93b2それぞれの近傍において滞留する時間が長くなる。なお、図9に示した渦94a1、94a2、94b1及び94b2は、説明の便宜のために示した一例であり、渦の向きや大きさは、これらに限られるものではない。
第1光源71は、折り返し部93a2および93b2それぞれの近傍に配置されているため、折り返し部93a2および93b2それぞれの近傍において滞留する流体には、第1光源71からの紫外光が効率的に照射される。また、第2光源72は、折り返し部93a1および93b1それぞれの近傍に配置されているため、折り返し部93a1および93b1それぞれの近傍において滞留する流体には、第2光源72からの紫外光が効率的に照射される。
以上により、折り返し部93a1、93a2、93b1および93b2それぞれの近傍において滞留する流体に対し、第1光源71及び第2光源72からそれぞれ照射される紫外光の積算照度が滞留時間に応じて大きくなるため、流体紫外光処理装置1は、紫外光による処理効果を高めることができる。
また、例えば流体が水である場合、水の中の菌やウイルスは、水に対して比重が大きいため、折り返し部93a1、93a2、93b1および93b2を流れる際に、遠心力によって第1光源71、第2光源72の近傍を通りやすい。このため、流体紫外光処理装置1は、水の中の菌やウイルスに対する紫外光による処理効果を高めることができる。
なお、図9に示す例においては、複数の分岐流路部80a、80bを有する流体紫外光処理装置1を例示したが、この構成に限定されるものではない。流体紫外光処理装置1が1つの分岐流路部を有する場合においても、第2例において説明した作用効果が得られる。
(流体滞留作用の第3例)
次に、図10は、流体滞留の作用の第3例を説明する流体紫外光処理装置1の断面図である。
図10に示すように、流体の流れる方向に直交する方向において、分岐流路部80a及び80bそれぞれの幅w2よりも合流流路部90の幅w1を広くすると、渦が発生しやすくなる。流体の流れる方向に直交する方向は、例えばY軸に沿う方向、またはZ軸に沿う方向である。従って、流体紫外光処理装置1は、Y軸に沿った幅w2よりもY軸に沿った幅w1が広くてもよいし、Z軸に沿った幅w2よりもZ軸に沿った幅w1が広くてもよい。
幅w2よりも幅w1を広くすることにより、分岐流路部80a又は80bを流れる流体と、合流流路部90を流れる流体と、の間において、流量差または流速差が付与される。この流量差または流速差に応じて、折り返し部93a2及び93b2それぞれの近傍において渦が発生しやすくなり、折り返し部93a2及び93b2それぞれの近傍における流体の滞留時間が長くなる。図10において、渦94a2は合流流路部90における折り返し部93a2近傍において発生する渦を、渦94b2は合流流路部90における折り返し部93b2近傍において発生する渦を、それぞれ表している。
折り返し部93a2及び93b2それぞれの近傍における流体滞留の作用効果は、上述した第2例において説明したものと同様である。
(流体滞留作用の第4例)
次に、図11は、流体滞留の作用の第4例を説明する流体紫外光処理装置1の断面図である。
図11に示すように、分岐流路部80aに対して分岐流路部80bが鉛直下方に配置されるように、流体紫外光処理装置1を設置すると、合流流路部90の流入部11側に位置する合流部95近傍において渦が発生しやすくなる。図11では、Z軸は鉛直方向に沿っている。
分岐流路部80aに対して分岐流路部80bを鉛直下方に配置することにより、重力の作用によって、分岐流路部80aから合流流路部90に流れ込む流体と、分岐流路部80bから合流流路部90に流れ込む流体と、の間に流量差または流速差が付与される。例えば、分岐流路部80aから合流流路部90に流れ込む流体の流量は、分岐流路部80bから合流流路部90に流れ込む流体の流量に対して、重力が作用する分、多くなる。この流量差または流速差に応じて、流体が合流する合流部95近傍において渦が発生しやすくなり、合流部95近傍における流体の滞留時間が長くなる。
図11において、渦96は合流部95近傍において発生する渦を表している。なお、図11に示した渦96は、説明の便宜のために示した一例であり、渦の向きや大きさはこれに限られるものではない。
第1光源71は、合流部95の近傍に配置されているため、合流部95近傍において滞留する流体には、第1光源71からの紫外光が効率的に照射される。これにより、合流部95近傍において滞留する流体に対し、第1光源71から照射される紫外光の積算照度が滞留時間に応じて大きくなるため、流体紫外光処理装置1は、紫外光による処理効果を高めることができる。
(流体滞留作用の第5例)
次に、図12は、流体滞留の作用の第5例を説明する流体紫外光処理装置1の断面図である。
上述した第4例と同様に、第5例においても、分岐流路部80aに対して分岐流路部80bを鉛直下方に配置すると、分岐流路部80aから合流流路部90に流れ込む流体と、分岐流路部80bから合流流路部90に流れ込む流体と、の間に流量差または流速差が付与される。この流量差または流速差によって、図12に示すように、流体は合流流路部90を蛇行するように流れる。
図12において、流れ97は、分岐流路部80a及び80bそれぞれから合流流路部90に流れ込む流体の流れを表し、流れ98は、合流流路部90を蛇行するように流れる流体の流れを表している。例えば、分岐流路部80aから合流流路部90に流れ込む流体の流量は、分岐流路部80bから合流流路部90に流れ込む流体の流量に対して、重力が作用する分、多くなり、合流直後の流体は、合流流路部90を鉛直下方側に向けて流れやすい。換言すると、合流流路部90において合流した直後に、流入部11から流出部15に向かう流体の進行方向のベクトルは、X軸に対して、分岐流路部80a及び80bのうちの流量が少ない側に傾きやすい。分岐流路部80a及び80bのうちの流量が少ない側は、ここでは鉛直下方側である。
進行方向のベクトルが鉛直下方側に傾いた状態において合流流路部90を流れた流体は、第3区画部材63によって鉛直上方側に跳ね返されて、今度は進行方向のベクトルが鉛直上方側に傾いた状態において合流流路部90を流れ、その後、第2区画部材62によって鉛直下方側に跳ね返される。流体は、このような動作を繰り返すことにより、合流流路部90を蛇行するように流れる。
流体は、合流流路部90を蛇行するように流れることにより、合流流路部90を流れる距離が長くなるため、合流流路部90に滞留する時間が長くなると考えられる。なお、図12に示した流れ97及び98は、説明の便宜のために示した一例であり、流れの向きや大きさはこれらに限られるものではない。
ここで、流れ98のような流体の蛇行は、分岐流路部80a及び80bが第2区画部材62及び第3区画部材等によって互いに隔てられていることによって、より顕著に生じる現象である。換言すると、流体紫外光処理装置1は、互いに隔てられた分岐流路部80a及び80bを備えることにより、分岐流路部80a及び80bを流れる流体に流量差または流速差を付与し、流れ98のように流体を蛇行させやすくすることができる。
例えば、流体の流れる方向に直交する断面において、複数の流路それぞれが円環状の形状を有すると、複数の流路を同心円状に配置した多重管構造を構成できる。しかしながら、このような多重管構造とした場合、流路が周方向に繋がっているため、複数の流路それぞれを流れる流体に流量差または流速差を付与することは構造上困難である。従って、複数の流路それぞれが円環状の形状を有する構成では、流れ98のように流体を蛇行させることが困難である。
第1光源71は、合流流路部90を流れる流体に対して第1光源71からの紫外光が効率よく照射されるように配置されている。合流流路部90を流れる流体を蛇行させ滞留時間を長くすることで積算照度を大きくし、流体紫外光処理装置1の紫外光による処理効果を高めることができる。
また、例えば流体が水である場合、水の中の菌やウイルスは、水に対して比重が大きいため、合流流路部90を蛇行するように流れる流体の流れにおいて、遠心力により滞留時間が長くなりやすいと考えられる。このため、流体紫外光処理装置1は、水の中の菌やウイルスに対する紫外光の積算照度を高めることができ、紫外光による処理効果を高めることができる。
(流体滞留作用の第6例)
次に、図13は、流体滞留の作用の第6例を説明する流体紫外光処理装置1の断面図である。
第6例においては、複数の分岐流路部の少なくとも1つの流体の流れる方向に直交する方向に沿った長さが、他の分岐流路部の流体の流れる方向に直交する方向に沿った長さと異なっている。図13に示す例では、流体の流れる方向に直交する方向において、分岐流路部80aの幅w3と、分岐流路部80bの幅w4と、が異なっている。流体の流れる方向に直交する方向において、分岐流路部80aの幅w3と、分岐流路部80bの幅w4と、が異なることにより、渦及び蛇行が発生しやすくなる。
流体の流れる方向に直交する方向は、例えばY軸に沿う方向、またはZ軸に沿う方向である。従って、流体紫外光処理装置1では、Y軸に沿った幅w3とY軸に沿った幅w4とが異なっていてもよいし、Z軸に沿った幅w3とZ軸に沿った幅w4とが異なっていてもよい。なお、第6例においては、流体紫外光処理装置1の設置の向きには特に制限はない。この点は、第4例及び第5例以外の流体滞留作用においても同様である。
図13は、分岐流路部80aにおける第2流路部82aの幅w3を、分岐流路部80bにおける第2流路部82bの幅w4よりも狭くすることにより、両者を異ならせた構成を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、第2流路部82aの幅w3を第2流路部82bの幅w4よりも広くすることにより両者を異ならせてもよい。また、流体の流れる方向に直交する方向において、分岐流路部80aにおける第1流路部81aの幅と、分岐流路部80bにおける第1流路部81bの幅と、を異ならせてもよい。なお、図13において、流体の流れる方向に直交する方向における第1流路部81aの幅と第2流路部82aの幅は同じであるが、異なっていてもよい。また、第1流路部81bの幅と第2流路部82bの幅は同じであるが、異なっていてもよい。
幅w3と幅w4とを異ならせることにより、分岐流路部80aから合流流路部90に流れ込む流体と、分岐流路部80bから合流流路部90に流れ込む流体と、の間に流量差または流速差が付与される。例えば、幅w3を幅w4よりも狭くすると、分岐流路部80aから合流流路部90に流れ込む流体の流量は、分岐流路部80bから合流流路部90に流れ込む流体の流量に対して少なくなる。この流量差または流速差に応じて、流体が合流する合流部95近傍において渦が発生しやすくなり、合流部95近傍における流体の滞留時間が長くなる。また、流量差または流速差に応じて、流体が合流流路部90を蛇行するように流れることにより、合流流路部90における流体の滞留時間が長くなる。
合流部95における渦96等の渦による作用効果は、上述した第4例において説明したものと同様である。また合流流路部90を流れる流体における流れ98等の蛇行による作用効果は、上述した第5例において説明したものと同様である。
なお、実施形態では、複数の分岐流路部として、分岐流路部80a及び80bの2つの分岐流路部を例示したが、この構成に限定されるものではない。流体紫外光処理装置1が3以上の分岐流路部を有する場合には、3以上の分岐流路部のうちの少なくとも1つの分岐流路部の流体の流れる方向に直交する方向に沿った長さが、他の分岐流路部の流体の流れる方向に直交する方向に沿った長さと異なっていれば、第6例において説明した作用効果が得られる。
(流体滞留作用の第7例)
次に、図14から図16は、流体滞留の作用の第7例を説明する流体紫外光処理装置1の図であり、図14は流入部11側から視た側面図、図15は図14のXV-XV線における断面図、図16は流出部15側から視た図15のXVI-XVI線における断面図である。
図14から図16において、白抜き矢印は、流入部11を通って流体紫外光処理装置1に流入し、流出部15を通って流体紫外光処理装置1から流出する、主流としての流体の一部の流れを示している。また、図14から図16において、ドットハッチング矢印は、流体紫外光処理装置1内を流れる流体のうち、第2光源72を冷却するために用いられる流体の流れを示している。
図15に示すように、分岐流路部80a及び80bの延伸方向に直交する方向における分岐流路部80aの幅w5と、分岐流路部80a及び80bの延伸方向に沿う方向における折り返し部93a2及び93b2の幅w6と、を異ならせると、渦が発生しやすくなる。
分岐流路部80a及び80bの延伸方向は、例えばX軸に沿う方向である。分岐流路部80a及び80bの延伸方向に直交する方向は、例えば、Y軸に沿う方向、またはZ軸に沿う方向である。従って、流体紫外光処理装置1では、Y軸に沿った幅w5とX軸に沿った幅w6とが異なっていてもよいし、Z軸に沿った幅w5とX軸に沿った幅w6とが異なっていてもよい。
幅w5と幅w6とを異ならせることにより、分岐流路部80a及び80bを流れる流体と、折り返し部93a2及び93b2を流れる流体と、の間において流量差または流速差が付与される。この流量差または流速差に応じて、折り返し部93a2及び93b2それぞれの近傍において渦が発生しやすくなり、折り返し部93a2及び93b2それぞれの近傍における流体の滞留時間が長くなる。
折り返し部93a2及び93b2それぞれの近傍における流体滞留の作用効果は、上述した第2例において説明したものと同様である。また、折り返し部93a1、93a2においても、同様の流体滞留の作用効果が得られる。
なお、図15に示す流体紫外光処理装置1においては、第1流路部81a、81b及び第2流路部82a、82bのそれぞれのX軸方向の長さは、例えば200mmである。また、第1流路部81a、81b及び第2流路部82a、82bのそれぞれのZ軸方向の幅は、例えば24mmである。第1流路部81a、81b及び第2流路部82a、82bのそれぞれのY軸方向の幅は、例えば50mmである。図15に示す流体紫外光処理装置1を流れる流体の流量は、3m/h以上であることが好ましい。3m/h以上の流量を確保することにより、流体紫外光処理装置1の内部に気泡が残留することを抑制できる。これにより、第1光源71及び第2光源72から照射される紫外光が気泡によって反射又は散乱されることによる積算照度の低下を抑制し、流体紫外光処理装置1は、紫外光の積算照度を高め、紫外光による処理効果を高めることができる。また、流体紫外光処理装置1において、下流側流路部110に入り込んだ気泡による伝熱効率の低下を抑制でき、下流側流路部110を流れる流体による第2光源72の冷却効率の低下を抑制できる。なお、流体紫外光処理装置1の寸法、流体の流量は上記に限定されない。
[第3実施形態]
第3実施形態の流体紫外光処理装置について説明する。なお、第1及び第2実施形態と同じ構成部には同じ符号を付し、重複する説明を適宜省略する。この点は、以降において説明する他の実施形態においても同様とする。
流体紫外光処理装置では、装置内部に液体が収容された状態で一定期間使用されなかったりすると、装置内部にカビや細菌が発生する場合がある。カビや細菌は、流体紫外光処理装置による処理効果を低下させる。従って、流体紫外光処理装置では、カビや細菌の発生を防止するために、定期的に、或いは使用しない期間に入る前等に、装置内部の液体を排出し、装置内部に液体が残留していない状態である空の状態にすることが好ましい。
本実施形態の流体紫外光処理装置は、装置内部の液体を外部に排出するための排液口を鉛直下方に有する。また、本実施形態の流体紫外光処理装置の内部において液体の流路部を区画する区画部材は、鉛直方向と直交する水平方向に対して傾いている。この構成により、装置内部の液体を排出して装置内部を空の状態にする際に、液体が鉛直下方に流れやすくなり、排液口を通じて液体を外部に排出しやすくなるため、装置内部に液体が残留することを抑制できる。
図17は、本発明の第3実施形態の流体紫外光処理装置3の断面図である。図17に示すように、流体紫外光処理装置3は、排液口120と、排液機構121と、複数の区画部材61a~64aと、を有する。複数の区画部材61a~64aとして、例えば4つの区画部材(第1区画部材61a、第2区画部材62a、第3区画部材63a、及び4区画部材64a)が中間部50に配置されている。
排液口120は、流体紫外光処理装置3において中間部50の鉛直下方側に位置する第2壁部52に形成された貫通孔である。排液口120は、栓により開閉可能になっている。排液口120の栓が開放された状態では、流体紫外光処理装置3内部の液体は、重力の作用により鉛直下方に流れ、排液口120を通って排出される。排液口120の栓が閉塞された状態では、流体紫外光処理装置3内部の液体は排出されない。なお、排液口120が形成される位置は、第2壁部52内であれば特に制限されない。
排液機構121は、排液口120から排出される液体の量を調節可能な機構である。例えば、排液機構121は、排液口120の開閉状態を調節可能な栓を有するドレン装置である。流体紫外光処理装置3のドレン装置における栓の開閉状態が調節されることによって、排液口120を通って排出される液体の量が調節可能となる。排液機構121は必須の構成部ではないが、排液作業の作業性を向上させる観点では、流体紫外光処理装置3は、排液機構121を有することが好ましい。
第1区画部材61aの形状、配置される位置、及び支持方法は、第1実施形態における第1区画部材61と同じである。第1区画部材61aでは、X軸方向に対して角度θ1傾いている点が第1区画部材61とは異なる。X軸方向は、Z軸方向に直交しており、鉛直方向に直交する水平方向に対応する。第1区画部材61aが角度θ1傾くことにより、第1区画部材61aの表面は、X軸の矢印が向く方向に向かうほど、鉛直方向における高さが低くなっている。
第2区画部材62aの形状、配置される位置、及び支持方法は、第1実施形態における第2区画部材62と同じである。第2区画部材62aでは、X軸方向に対して角度θ2傾いている点が第2区画部材62とは異なる。図17に示す例においては、第2区画部材62aが角度θ2傾くことにより、第2区画部材62aの表面は、X軸の矢印が向く方向とは反対方向に向かうほど、鉛直方向における高さが低くなっている。
第3区画部材63aの形状、配置される位置、及び支持方法は、第1実施形態における第3区画部材63と同じである。第3区画部材63aでは、X軸方向に対して角度θ3傾いている点が第3区画部材63とは異なる。第3区画部材63aが角度θ3傾くことにより、第3区画部材63aの表面は、X軸の矢印が向く方向とは反対方向に向かうほど、鉛直方向における高さが低くなっている。
第4区画部材64aの形状、配置される位置、及び支持方法は、第1実施形態における第4区画部材64と同じである。第4区画部材64aでは、X軸方向に対して角度θ4傾いている点が第4区画部材64とは異なる。第4区画部材64aが角度θ4傾くことにより、第4区画部材64aの表面は、X軸の矢印が向く方向に向かうほど、鉛直方向における高さが低くなっている。
角度θ1、角度θ2、角度θ3及び角度θ4の大きさは、特段の制限はなく適宜選択可能である。GMP(Good Manufacturing Practice)規格における排水性の基準を満たす観点では、角度θ1、角度θ2、角度θ3及び角度θ4をそれぞれ1°程度にすることが好ましい。
流体紫外光処理装置3内部から液体を排出する際には、排液機構121の栓を開放することによって、第1流路部81b内の液体が、重力の作用により排液口120を通って流体紫外光処理装置3の鉛直下方に排出される。
第2流路部82b内の液体は、第1流路部81b内の液体の排出に応じて、第4区画部材64aに沿って第1流路部81bの方向に流れる。第4区画部材64aの表面は、X軸の矢印が向く方向に向かうほど、鉛直方向における高さが低くなっている。このため、第2流路部82b内の液体は、重力の作用により第4区画部材64aに沿って第1流路部81bの方向へ流れやすくなり、第4区画部材64a上に溜まることが抑制される。
合流流路部90内の液体は、第2流路部82b内の液体の第1流路部81bへの流入に応じて、第3区画部材63aに沿って第2流路部82bの方向に流れる。第3区画部材63aの表面は、X軸の矢印が向く方向とは反対方向に向かうほど、鉛直方向における高さが低くなっている。このため、合流流路部90内の液体は、重力の作用により第3区画部材63aに沿って第2流路部82bの方向へ流れやすくなり、第3区画部材63a上に溜まることが抑制される。
第2流路部82a内の液体は、合流流路部90内の液体の第2流路部82bへの流入に応じて、第2区画部材62aに沿って合流流路部90の方向に流れる。第2区画部材62aの表面は、X軸の矢印が向く方向とは反対方向に向かうほど、鉛直方向における高さが低くなっている。このため、第2流路部82a内の液体は、重力の作用により第2区画部材62aに沿って合流流路部90の方向へ流れやすくなり、第2区画部材62a上に溜まることが抑制される。
第1流路部81a内の液体は、第2流路部82a内の液体の合流流路部90への流入に応じて、第1区画部材61aに沿って第2流路部82aの方向に流れる。第1区画部材61aの表面は、X軸の矢印が向く方向に向かうほど、鉛直方向における高さが低くなっている。このため、第1流路部81a内の液体は、重力の作用により第1区画部材61aに沿って第2流路部82aの方向へ流れやすくなり、第1区画部材61a上に溜まることが抑制される。
以上のようにして、流体紫外光処理装置3では、装置内部の液体を排出して装置内部を空の状態にする際に、排液口120を通して液体を外部に排出しやすくし、装置内部に液体が溜まることを抑制することができる。
図17において、第1下流端131は、液体が流れる方向の下流側における第1区画部材61aの端部である。第1下流端131と、第1下流端131に向き合う第1端部10の面と、の間には、X軸方向に沿った隙間があってもよい。この隙間があると、装置内部の液体を排出して装置内部を空の状態にする際に、隙間がない場合と比較して、隙間を通って液体が鉛直下方に流れやすくなるため、好適である。
第1下流端131と第1端部10の面との間のX軸方向に沿った隙間の長さは、この隙間を流体が通ることができれば特段の制限はない。但し、隙間が大きすぎると、流体紫外光処理装置3による処理時に、流体が隙間を通ることにより処理効果が低減する場合があるため、X軸方向に沿った隙間の長さは1mm以上5mm以下程度であることが好ましい。
第2下流端132は、流体が流れる方向の下流側における第2区画部材62aの端部である。第1下流端131と同様に、第2下流端132と、第2下流端132に向き合う第2端部20の面と、の間には、X軸方向に沿った隙間があってもよい。この隙間の機能及び作用効果は、第1下流端131における隙間と同じである。
第3下流端133は、流体が流れる方向の下流側における第3区画部材63aの端部である。第1下流端131と同様に、第3下流端133と、第3下流端133に向き合う第2端部20の面と、の間には、X軸方向に沿った隙間があってもよい。この隙間の機能及び作用効果は、第1下流端131における隙間と同じである。
第4下流端134は、流体が流れる方向の下流側における第4区画部材64aの端部である。第1下流端131と同様に、第4下流端134と、第4下流端134に向き合う第1端部10の面と、の間には、X軸方向に沿った隙間があってもよい。この隙間の機能及び作用効果は、第1下流端131における隙間と同じである。
[第4実施形態]
第4実施形態の流体紫外光処理装置について説明する。
流体紫外光処理装置では、その処理時に装置内の流路部を流れる液体に気泡が含まれると、気泡の体積分の液体に対して流体紫外光処理装置による処理が施されないことにより、流体紫外光処理装置による処理効率が低下する場合がある。また、第1実施形態の流体紫外光処理装置1では、下流側流路部110を流れる液体に気泡が含まれると、気泡の体積に応じて第2光源72の冷却効率が低下する場合がある。なお、気泡とは、液体内において気体が含まれる泡をいう。
本実施形態の流体紫外光処理装置は、装置内部に充填された液体内の気泡を外部に排出するための第1排気口と、下流側流路部を流れる液体内の気泡を外部に排出するための第2排気口と、を中間部50の鉛直上方に有する。本実施形態では、第1排気口を有することにより、装置内部に充填された液体内の気泡を低減できるため、流体紫外光処理装置による処理効率の低下を抑制することができる。また、本実施形態では、第2排気口を有することにより、下流側流路部110を流れる液体内の気泡を低減できるため、第2光源72の冷却効率の低下を抑制することができる。
図18は、本発明の第4実施形態の流体紫外光処理装置4の断面図である。図18に示すように、流体紫外光処理装置4は、第1排気口130と、第1排気機構135と、第2排気口140と、第2排気機構141と、を有する。
第1排気口130は、流体紫外光処理装置4において鉛直上方側に位置する第1壁部51に形成された貫通孔である。第1排気口130は、栓により開閉可能になっている。第1排気口130の栓が開放された状態では、流体紫外光処理装置4内部の液体内の気泡は、浮力の作用により鉛直上方に移動し、第1排気口130を通って排出される。第1排気口130の栓が閉塞された状態では、流体紫外光処理装置4内部の液体内の気泡は排出されない。なお、第1排気口130が形成される位置は、第1壁部51内であれば特に制限されない。
第1排気機構135は、第1排気口130から排出される気泡の量を調節可能な機構である。例えば、第1排気機構135は、第1排気口130の開閉状態を調節可能な栓を有するドレン装置である。流体紫外光処理装置4の栓の開閉状態を調節することによって、第1排気口130を通って排出される液体の量が調節可能となる。第1排気機構135は必須の構成部ではないが、排液作業の作業性を向上させる観点では、流体紫外光処理装置4は、第1排気機構135を有することが好ましい。
第2排気口140は、流体紫外光処理装置4の第2端部20において鉛直上方側に形成された貫通孔である。第2排気口140は、栓により開閉可能になっている。第2排気口140の栓が開放された状態では、流体紫外光処理装置4内部の液体内の気泡は、浮力の作用により鉛直上方に移動し、第2排気口140を通って排出される。第2排気口140の栓が閉塞された状態では、流体紫外光処理装置4内部の液体内の気泡は排出されない。なお、第2排気口140が形成される位置は、第2端部20における鉛直上方側であれば特に制限されない。
第2排気機構141は、第2排気口140から排出される気泡の量を調節可能な機構である。例えば、第2排気機構141は、第2排気口140の開閉状態を調節可能な栓を有するドレン装置である。流体紫外光処理装置4の栓の開閉状態を調節することによって、第2排気口140を通って排出される液体の量が調節可能となる。第2排気機構141は必須の構成部ではないが、排液作業の作業性を向上させる観点では、流体紫外光処理装置4は、第2排気機構141を有することが好ましい。
以上のように、本実施形態では、第1排気口130を有することにより、装置内部に充填された液体内の気泡を低減できるため、流体紫外光処理装置4による処理効率の低下を抑制することができる。また、本実施形態では、第2排気口140を有することにより、下流側流路部110を流れる液体内の気泡を低減できるため、第2光源72の冷却効率の低下を抑制することができる。
[第5実施形態]
図19は、本発明の第5実施形態の流体紫外光処理装置5に含まれる複数の区画部材61b~64bを例示する図である。図19は、流体紫外光処理装置5における中間部50を抜き出して表示している。複数の区画部材61a~64aとして、例えば4つの区画部材(第1区画部材61b、第2区画部材62b、第3区画部材63b、及び4区画部材64b)が中間部50に配置されている。
第1区画部材61bには、複数の第1開口151が形成されている。複数の第1開口151のそれぞれは、第1区画部材61bをその厚さ方向に貫通する孔である。第2区画部材62bには、複数の第2開口152が形成されている。複数の第2開口152のそれぞれは、第2区画部材62bをその厚さ方向に貫通する孔である。第3区画部材63bには、複数の第3開口153が形成されている。複数の第3開口153のそれぞれは、第3区画部材63bをその厚さ方向に貫通する孔である。第4区画部材64bには、複数の第4開口154が形成されている。複数の第4開口154のそれぞれは、第4区画部材64bをその厚さ方向に貫通する孔である。なお、以下において、複数の第1開口151、複数の第2開口152、複数の第3開口153、及び複数の第4開口154を特に区別しない場合には、これらを開口150と総称する。
本実施形態では、開口150を有することにより、装置内部の液体を排出して装置内部を空の状態にする際に、液体が開口150を通って鉛直下方に流れやすくなるため、装置内部に液体が溜まることを抑制することができる。また、本実施形態では、開口150を有することにより、装置内部の液体内の気泡が開口150を通って鉛直上方に移動しやすくなるため、装置内部に充填された液体内の気泡を低減し、流体紫外光処理装置5による処理効率の低下を抑制することができる。
開口150の上面視における形状は、特段の制限はなく、円形、楕円形、矩形又は多角形等の形状を適宜選択できる。また、開口150の個数、配置位置又は間隔等も適宜選択できる。第1区画部材61b、第2区画部材62b、第3区画部材63b、及び4区画部材64bそれぞれにおける一部のみに開口150を形成してもよい。このようにすることで、上記の液体滞留の抑制効果及び気泡の低減効果に加え、流体紫外光処理装置5内の流路部100を流れる流体の流れを平滑化する効果、換言すると流体の整流効果を得ることもできる。
[第6施形態]
図20から図22を参照して、本発明の第6実施形態の流体紫外光処理装置6を説明する。図20は、流体紫外光処理装置6が有する光源170に設けられた光検出器180を例示する光源170の斜視図である。図21及び図22は、光検出器180の動作を例示する図であり、図21は第1図、図22は第2図である。
図20に示すように、流体紫外光処理装置6は、光検出器180を有する。光検出器180は、光源170における第1面170a上に設けられている。光検出器180の設置位置は、光反射性部材178により囲まれた領域内であれば、適宜変更可能である。
光検出器180は、紫外光を受光する受光素子を有し、受光した紫外光の光強度に応じた情報を外部装置に出力する。受光素子としては、例えば、フォトダイオードなどの光電変換素子が挙げられる。例えば、光検出器180は、波長265nmや280nm等の紫外光の光強度に応じた情報を出力できる。光検出器180の出力情報は、電圧信号、電流信号等である。外部装置は、流体紫外光処理装置6の動作を制御する制御装置等である。
図21に示すように、第2光源72から第2窓部17が位置する方向に発せられた紫外光は、一部が第2窓部17を透過して流路部100に照射され、他の一部は第2窓部17により光検出器180が位置する方向に反射される。光検出器180は、第2光源72から発せられ、第2窓部17により反射された紫外光を受光する。光検出器180は、受光した紫外光の光強度に応じた情報を外部装置に出力する。
例えば、第2光源72が使用期間等に応じて劣化することにより、第2光源72から発せられる紫外光の光強度が低下する場合がある。紫外光の光強度が低下すると、流体紫外光処理装置による処理効果が低くなる。
流体紫外光処理装置6では、第2光源72が劣化すると、光検出器180からの出力情報は、第2光源72から発せられる紫外光の光強度が低下している情報を含むものとなる。この出力情報により、流体紫外光処理装置6は、第2光源72の劣化を外部装置に報知できる。外部装置は、第2光源72の劣化の程度に応じて第2光源72の駆動信号を制御したり、流体紫外光処理装置6を使用する使用者等に対して、第2光源72の交換を促す情報を通知したりすることが可能になる。
図21では第2光源72に設けられた光検出器180を例示したが、第1光源71に光検出器180を設けることによっても、上述した作用効果と同じ作用効果を得ることができる。
光検出器180は、光源170の劣化を検出することに限らず、流路部100の汚れの状態を検出することもできる。
例えば、流体紫外光処理装置では、第2窓部17等の窓部の表面に異物が付着したりして流路部の一部が汚れる場合がある。流路部が汚れると、第2光源72等の光源から流路部を流れる流体に照射される紫外光が、汚れた部分に遮られる、あるいは吸収されることにより、流体紫外光処理装置による処理効果が低くなる。
図22に示すように、流体紫外光処理装置6では、第2光源72から第2窓部17に向けて発せられた紫外光の一部は、第2窓部17を透過して流路部100に照射される。照射された光の一部は、第1区画部材61の端部により反射されて、第2窓部17を流路部100側から第2光源72側に透過して、第2光源72に設けられた光検出器180に到達する。矢印で示した反射光190は、第1区画部材61の端部により反射された紫外光を表している。
流体紫外光処理装置6では、流路部100が汚れると、光検出器180からの出力情報は、流路部100が汚れている情報を含むものとなる。流体紫外光処理装置6は、この出力情報により流路部100の汚れを外部装置に報知できる。外部装置は、流体紫外光処理装置6からの出力情報に基づき、流路部100の汚れの程度に応じて第2光源72の駆動信号を制御したり、流体紫外光処理装置6を使用する使用者等に対して、流路部100の清掃を促す情報を通知したりすることができる。
図22に示すように、流体紫外光処理装置6は、第1窓部14表面への異物付着による流路部100の汚れを検出するために、合流流路部90に反射部材191を有してもよい。反射部材191は、紫外光を反射可能であれば、その形状、位置及び材質等に制限はないが、合流流路部90における流体の流れへの影響が小さいものであることが好ましい。
第1光源71から第1窓部14が位置する方向に発せられた紫外光の一部は、第1窓部14を透過して流路部100における合流流路部90に照射される。照射された光の一部は、反射部材191により反射されて、第1窓部14を流路部100側から第1光源71側に透過して、第1光源71に設けられた光検出器180に到達する。矢印で示した反射光192は、反射部材191により反射された紫外光を表している。
上記構成により、流体紫外光処理装置6は、第1窓部14表面への異物付着による流路部100の汚れを検出し、流路部100が汚れている情報を含む出力情報を外部装置に出力できる。外部装置は、流体紫外光処理装置6からの出力情報に基づき、流路部100の汚れの程度に応じて第1光源71の駆動信号を制御したり、流体紫外光処理装置6を使用する使用者等に対して、流路部100の清掃を促す情報を通知したりすることができる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。本発明の上述した実施形態を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての形態も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものである。
例えば、上述した各実施形態では、合流流路部90を通った流体が、流出部15及び下流側流路部110のそれぞれに流れる構成を例示したが、合流流路部90を通った流体の全てが下流側流路部110に流れる構成にしてもよい。
合流流路部90を通った流体が流出部15及び下流側流路部110のそれぞれに流れる構成にすると、下流側流路部110における鉛直上方側又は鉛直下方側の各端部付近まで流体が到達しない場合がある。流体が到達しなかった領域では第2光源72の冷却効果が十分に得られなくなる。
合流流路部90を通った流体の全てが下流側流路部110に流れるようにすることにより、下流側流路部110における鉛直上方側又は鉛直下方側の各端部付近まで流体を到達させることができる。これにより、第2光源72の冷却効果を適切に得ることができる。
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1> 流体の流入部と流出部と、前記流入部と前記流出部とを繋ぐ流路部と、を有し、 前記流路部は、前記流入部から分岐する複数の分岐流路部と、前記複数の分岐流路部の下流側に接続される合流流路部と、を含み、前記合流流路部に紫外光を照射可能な第1光源と、前記複数の分岐流路部のそれぞれに紫外光を照射可能な複数の第2光源と、を備える流体紫外光処理装置である。
<2> 前記分岐流路部の少なくとも1つは、上流側に配置される第1流路部と、前記第1流路部よりも下流側に配置される第2流路部とを有し、前記第1流路部は、第1方向に向かって延伸し、前記第2流路部は、前記第1方向と異なる方向に延伸する前記<1>に記載の流体紫外光処理装置である。
<3> 前記第2流路部は、前記第1方向と反対の方向に延伸し、前記第1流路部と隣接して配置される前記<2>に記載の流体紫外光処理装置である。
<4> 前記第2光源の少なくとも1つは、前記第1流路部及び前記第2流路部に前記紫外光を照射可能な位置に配置される前記<2>又は前記<3>に記載の流体紫外光処理装置である。
<5> 前記第1流路部と前記第2流路部とを区画する区画部材をさらに備え、前記第2光源は、配線基板と、前記配線基板上に載置された複数の発光素子とを有し、前記配線基板は、前記発光素子が載置され、前記第1流路部に対向する第1領域と、前記発光素子が載置され、前記第2流路部に対向する第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間に位置し、前記発光素子が載置されず、前記区画部材に対向する第3領域とを有する前記<2>~前記<4>のいずれか1つに記載の流体紫外光処理装置である。
<6> 前記複数の分岐流路部の少なくとも2つは、流体の流れる方向に直交する断面の形状と、前記分岐流路部の一端から他端までの長さが同じである前記<1>~前記<5>のいずれか1つに記載の流体紫外光処理装置である。
<7> 前記合流流路部の流体の流れる方向に直交する断面の面積は、前記分岐流路部のそれぞれの流体の流れる方向に直交する断面の面積よりも大きい前記<1>~前記<6>のいずれか1つに記載の流体紫外光処理装置である。
<8> 前記分岐流路部の少なくとも1つの前記流体の流れる方向に直交する断面の面積は、前記流入部の流体の流れる方向に直交する断面の面積以上である前記<1>~前記<7>のいずれか1つに記載の流体紫外光処理装置である。
<9> 前記流入部及び前記流出部のそれぞれの流体の流れる方向に直交する断面の形状は、円形である前記<1>~前記<8>のいずれか1つに記載の流体紫外光処理装置である。
<10> 前記流入部の中心軸は、前記流出部の中心軸に一致する前記<9>に記載の流体紫外光処理装置である。
<11> 前記複数の分岐流路部の少なくとも1つの流体の流れる方向に直交する方向に沿った長さが、他の分岐流路部の流体の流れる方向に直交する方向に沿った長さと異なる前記<1>~前記<10>のいずれか1つに記載の流体紫外光処理装置である。
1、2、3、4、5、6…流体紫外光処理装置、10、210…第1端部、11、211…流入部、15、215…流出部、20、220…第2端部、50、250…中間部、71…第1光源、72…第2光源、80a、80b、280a、280b…分岐流路部、81a、81b…第1流路部、82a、82b…第2流路部、90、290…合流流路部、100…流路部、170…光源、171…配線基板、172…発光素子を含む筐体、173…保持部材、174…配線、176…バネ部材、181…第1領域、182…第2領域、183…第3領域、270…光源、271…配線基板、272…発光素子を含む筐体、273…保持部材、274…配線、276…バネ部材、281…第1領域、282…第2領域、283…第3領域、286…カバーガラス、291…防水キャップ、91…端部、92、97…流れ、93a1、93a2、93b1、93b2…折り返し部、94a1、94a2、94b1、94b2、96…渦、95…合流部、98…流れ、θ1、θ2、θ3、θ4…角度、120…排液口、121…排液機構、131…第1下流端、132…第2下流端、133…第3下流端、134…第4下流端、130…第1排気口、135…第1排気機構、140…第2排気口、141…第2排気機構、150…開口、151…第1開口、152…第2開口、153…第3開口、154…第4開口、180…光検出器、190、192…反射光、191…反射部材

Claims (11)

  1. 流体の流入部と流出部と、前記流入部と前記流出部とを繋ぐ流路部と、を有し、
    前記流路部は、前記流入部から分岐する複数の分岐流路部と、前記複数の分岐流路部の下流側に接続される合流流路部と、を含み、
    前記合流流路部に紫外光を照射可能な第1光源と、
    前記複数の分岐流路部のそれぞれの近傍に配置され、前記複数の分岐流路部のそれぞれに紫外光を照射可能な複数の第2光源と、
    を備える流体紫外光処理装置。
  2. 前記分岐流路部の少なくとも1つは、上流側に配置される第1流路部と、前記第1流路部よりも下流側に配置される第2流路部とを有し、
    前記第1流路部は、第1方向に向かって延伸し、前記第2流路部は、前記第1方向と異なる方向に延伸する請求項1に記載の流体紫外光処理装置。
  3. 前記第2流路部は、前記第1方向と反対の方向に延伸し、前記第1流路部と隣接して配置される請求項2に記載の流体紫外光処理装置。
  4. 前記第2光源の少なくとも1つは、前記第1流路部及び前記第2流路部に前記紫外光を照射可能な位置に配置される請求項2又は3に記載の流体紫外光処理装置。
  5. 前記第1流路部と前記第2流路部とを区画する区画部材をさらに備え、
    前記第2光源は、配線基板と、前記配線基板上に載置された複数の発光素子とを有し、
    前記配線基板は、前記発光素子が載置され、前記第1流路部に対向する第1領域と、前記発光素子が載置され、前記第2流路部に対向する第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間に位置し、前記発光素子が載置されず、前記区画部材に対向する第3領域とを有する請求項2又は3に記載の流体紫外光処理装置。
  6. 前記複数の分岐流路部の少なくとも2つは、流体の流れる方向に直交する断面の形状と、前記分岐流路部の一端から他端までの長さが同じである請求項1又は2に記載の流体紫外光処理装置。
  7. 前記合流流路部の流体の流れる方向に直交する断面の面積は、前記分岐流路部のそれぞれの流体の流れる方向に直交する断面の面積よりも大きい請求項1又は2に記載の流体紫外光処理装置。
  8. 前記分岐流路部の少なくとも1つの前記流体の流れる方向に直交する断面の面積は、前記流入部の流体の流れる方向に直交する断面の面積以上である請求項1又は2に記載の流体紫外光処理装置。
  9. 前記流入部及び前記流出部のそれぞれの流体の流れる方向に直交する断面の形状は、円形である請求項1又は2に記載の流体紫外光処理装置。
  10. 前記流入部の中心軸は、前記流出部の中心軸に一致する請求項9に記載の流体紫外光処理装置。
  11. 前記複数の分岐流路部の少なくとも1つの流体の流れる方向に直交する方向に沿った長さが、他の分岐流路部の流体の流れる方向に直交する方向に沿った長さと異なる請求項1又は2に記載の流体紫外光処理装置。
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