JP7414798B2 - コンタクトレンズ、一組のコンタクトレンズおよび装着装置 - Google Patents

コンタクトレンズ、一組のコンタクトレンズおよび装着装置 Download PDF

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    • A61F9/0017Introducing ophthalmic products into the ocular cavity or retaining products therein implantable in, or in contact with, the eye, e.g. ocular inserts

Description

本開示は、コンタクトレンズ、一組のコンタクトレンズおよび装着装置に関する。
近年、コンタクトレンズを用いて生体情報などを取得する方法が開発されている。
特表2017-523482号公報 特表2013-544558号公報 特表2013-518672号公報 特表2004-530504号公報 特表2016-515897号公報
ところで、コンタクトレンズから周辺機器にデータを送信する場合、通常、無線通信が利用される。コンタクトレンズが眼球に装着されている場合には、コンタクトレンズの面積が小さく、また、コンタクトレンズが涙で濡れているので、通信感度が低くなりやすく、信号に重畳されたノイズによって通信速度も遅くなりやすい。また、容量の大きなバッテリをコンタクトレンズに実装することは難しいことから、コンタクトレンズに実装できる機能は限られ、バッテリの長時間使用は望めない。コンタクトレンズに対して無線で電力供給することも可能ではあるが、電力供給源をコンタクトレンズに近接して配置することは難しいことから、供給できる電力に制約がある。このように、無線通信では、通信帯域や、実装機能、使用電力、供給電力、駆動時間などに制約がある。また、コンタクトレンズは眼を除く外部とは物理的に隔離されているので、コンタクトレンズと外部との間で物体のやり取りをすることはできない。このように、従来では、上述した様々な制約から、コンタクトレンズを実用化に耐え得るウエアラブル装置にすることは、極めて困難な状況にある。従って、ウエアラブル装置として実用化するにあたっての制約を低減することの可能なコンタクトレンズ、一組のコンタクトレンズおよび装着装置を提供することが望ましい。
本開示の一実施形態に係るコンタクトレンズは、眼球に装着されるレンズ部と、レンズ部に設けられた1または複数の機能部と、1または複数の機能部と物理的に接続され、外部端子と物理的に接続可能に構成された1または複数の端子とを備えている。
本開示の一実施形態に係る一組のコンタクトレンズは、左右の眼球に装着される2つのレンズ部と、2つのレンズ部のうち少なくとも一方に設けられた1または複数の機能部と、1または複数の機能部と物理的に接続され、外部端子と物理的に接続可能に構成された1または複数の端子とを備えている。
本開示の一実施形態に係るコンタクトレンズおよび一組のコンタクトレンズでは、レンズ部に設けられた1または複数の機能部に1または複数の端子が物理的に接続されている。1または複数の端子は、外部端子と物理的に接続可能に構成されている。これにより、コンタクトレンズは、1または複数の端子を介して、外部端子を備えた外部装置と物理的に接続され得る。従って、無線通信の際に生じる種々の制約がなく、コンタクトレンズと外部装置との間で物体のやり取りをすることも可能である。
本開示の一実施形態に係る第1の装着装置は、コンタクトレンズを眼に装着するための装置である。第1の装着装置によって眼に装着されるコンタクトレンズは、眼球に装着されるレンズ部と、レンズ部と物理的に接続された1または複数の線とを備えている。第1の装着装置は、レンズ部を保持するレンズ保持部と、1または複数の線を保持する線保持部と、レンズ保持部および線保持部を支持する支持部とを備えている。
本開示の一実施形態に係る第1の装着装置では、レンズ保持部によってレンズ部が保持され、線保持部によって1または複数の線が保持される。これにより、例えば、第1の装着装置を眼の前にかざし、顔に押し当てることにより、1または複数の線を所望の位置に維持した状態でレンズ部を眼に装着することが可能である。
本開示の一実施形態に係る第2の装着装置は、一組のコンタクトレンズを両眼に装着するための装置である。第2の装着装置によって眼に装着される一組のコンタクトレンズにおいて、各コンタクトレンズは、眼球に装着されるレンズ部と、レンズ部と物理的に接続された1または複数の線とを備えている。第2の装着装置は、一方のコンタクトレンズに設けられたレンズ部を保持する第1レンズ保持部と、他方のコンタクトレンズに設けられたレンズ部を保持する第2レンズ保持部とを備えている。第2の装着装置は、さらに、一方のコンタクトレンズに設けられた1または複数の線を保持する第1線保持部と、他方のコンタクトレンズに設けられた1または複数の線を保持する第2線保持部と、第1レンズ保持部、第2レンズ保持部、第1線保持部および第2線保持部を支持する支持部を備えている。
本開示の一実施形態に係る第2の装着装置では、第1レンズ保持部および第2レンズ保持部によって2つのレンズ部が保持され、第1線保持部および第2線保持部によって1または複数の線が保持される。これにより、例えば、第2の装着装置を眼の前にかざし、顔に押し当てることにより、1または複数の線を所望の位置に維持した状態で2つのレンズ部を両眼に装着することが可能である。
本開示の第1の実施形態に係るコンタクトレンズが眼球に装着されている様子の一例を表す図である。 図1のコンタクトレンズの一変形例を表す図である。 コンタクトレンズと物理的に接続される、外部装置の線の一例を表す図である。 コンタクトレンズが両眼に装着されている様子の一例を表す図である。 コンタクトレンズと物理的に接続される、外部装置の線の断面構成の一例を表す図である。 コンタクトレンズが両眼に装着されている様子の一変形例を表す図である。 コンタクトレンズに複数の端子が設けられている様子を表す図である。 図7のコンタクトレンズと外部装置とが外部装置の複数の線で物理的に接続されている様子の一例を表す図である。 コンタクトレンズと物理的に接続される、外部装置の線の断面構成の一変形例を表す図である。 コンタクトレンズと物理的に接続される、外部装置の線の断面構成の一変形例を表す図である。 コンタクトレンズと物理的に接続される、外部装置の線の断面構成の一変形例を表す図である。 本開示の第2の実施形態に係るコンタクトレンズが眼球に装着されている様子の一例を表す図である。 外部装置と物理的に接続される、コンタクトレンズの線の配置の一例を表す図である。 コンタクトレンズが両眼に装着されている様子の一例を表す図である。 外部装置と物理的に接続される、コンタクトレンズの線の断面構成の一例を表す図である。 コンタクトレンズが両眼に装着されている様子の一変形例を表す図である。 コンタクトレンズに複数の端子が設けられている様子を表す図である。 図17のコンタクトレンズと外部装置とがコンタクトレンズの複数の線で物理的に接続されている様子の一例を表す図である。 外部装置と物理的に接続される、コンタクトレンズの線の断面構成の一変形例を表す図である。 図12のコンタクトレンズに導光部が設けられている様子の一例を表す正面図である。 図20の導光部の断面構成の一例を表す図である。 図12のコンタクトレンズに導光部および調光部が設けられている様子の一例を表す正面図である。 図22の導光部の断面構成の一例を表す図である。 外部装置と物理的に接続される、コンタクトレンズの線の断面構成の一例を表す図である。 外部装置と物理的に接続される、コンタクトレンズの線の断面構成の一例を表す図である。 外部装置と物理的に接続される、コンタクトレンズの線の配置の一変形例を表す図である。 外部装置と物理的に接続される、コンタクトレンズの線の配置の一変形例を表す図である。 外部装置と物理的に接続される、コンタクトレンズの線の平面構成の一変形例を表す図である。 コンタクトレンズの装着装置の一例を表す正面図である。 図29の装着装置の背面構成例を表す図である。 図30のA-A線での断面構成の一例を表す図である。 図29の装着装置にコンタクトレンズを載置した様子を表す図である。 図29の装着装置の背面構成の一変形例を表す図である。 第2の実施の形態およびその変形例に係るコンタクトレンズに接続される外部装置にアンテナ線を設けた様子の一例を表す図である。 図34の外部装置の一変形例を表す図である。 図34の外部装置の一変形例を表す図である。 図17のコンタクトレンズに1本のアンテナ線が設けられている様子を表す図である。 図17のコンタクトレンズに2本のアンテナ線が設けられている様子を表す図である。 第1の実施の形態およびその変形例に係るコンタクトレンズに接続される外部装置にアンテナ線を設けた様子の一例を表す図である。 図39の外部装置の一変形例を表す図である。 図39の外部装置の一変形例を表す図である。 図39の外部装置の一変形例を表す図である。 図39の外部装置の一変形例を表す図である。 図43の外部装置に接続されるコンタクトレンズの一例を表す図である。 図39の外部装置の一変形例を表す図である。 図45の外部装置に接続されるコンタクトレンズの一例を表す図である。 コンタクトレンズの一変形例を表す図である。
以下、本開示を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.第1の実施の形態
レンズ部に端子を設けた例(図1~図5)
2.第1の実施の形態の変形例
コンタクトレンズと外部装置とを接続する線のバリエーション
(図6~図11)
3.第2の実施の形態
レンズ部と端子とを線で接続した例(図12~図15)
4.第2の実施の形態の変形例
レンズ部と端子とを接続した線のバリエーション(図16~図28)
5.第3の実施の形態
コンタクトレンズの装着装置(図29~図33)
6.第1および第2の実施の形態に共通の変形例
外部装置やコンタクトレンズにアンテナを設けた例(図34~図47)
<1.第1の実施の形態>
[構成]
本開示の第1の実施の形態に係るコンタクトレンズ1について説明する。図1は、コンタクトレンズ1が眼球100に装着されている様子の一例を表したものである。コンタクトレンズ1は、後述の外部装置2との間で有線通信を行う。眼球100は、瞳孔110および虹彩120を有している。眼球100の上部や下部は、上まぶたや下まぶたによって覆われており、眼球100に装着されたコンタクトレンズ1の上部や下部についても、上まぶたや下まぶたによって覆われている。
コンタクトレンズ1は、眼球100に装着されるレンズ部10と、レンズ部10に設けられた機能部20と、機能部20と物理的に接続された端子30とを備えている。
レンズ部10は、眼球100の表面形状に倣った曲面形状となっている。レンズ部10は、正面から見たときには、例えば、円形状となっている。レンズ部10の直径は、暗い環境下で拡大しているときの瞳孔110の直径よりも大きな値となっている。レンズ部10は、近視、遠視、乱視などを補正するための視力補正機能を持ったレンズであってもよいし、そのような視力補正機能を持たない光透過性基材であってもよい。レンズ部10は、例えば、光透過性の樹脂によって構成されており、機能部20および端子30を支持する支持基材としての役割を有している。
機能部20は、例えば、レンズ部10の外縁に形成されている。機能部20は、例えば、図1に示したように、コンタクトレンズ1が眼球100に装着されているときに、瞳孔110と非対向の位置に形成されている。機能部20は、瞳孔110を通過する光に対して影響を与えない位置(例えば、虹彩120と対向する位置)に形成されていてもよい。
機能部20は、例えば、コンタクトレンズ1が装着されているユーザの生体情報を取得し、電気信号として出力するセンサ素子であってもよい。センサ素子は、例えば、涙に含まれる特定の成分(例えば、塩分、酸素、脂質、血糖値、またはホルモン物質)を検出するデバイスである。この場合、センサ素子によって検出されることにより得られる電気信号は、涙の成分についての情報を含んでいる。センサ素子は、例えば、視線を検出するするデバイス、眼球内の血管の状態を検出するデバイス、眼球内の血管の脈拍を検出するデバイス、眼圧を検出するデバイス、または、瞼の開閉を検出するデバイスであってもよい。センサ素子は、生体情報以外の情報を取得するようになっていてもよい。センサ素子は、例えば、外部の明るさを検出するするデバイス、振動を検出するデバイス、または、温度を検出するデバイスであってもよい。
センサ素子がメモリを含んで構成されている場合、センサ素子は、電気信号を出力せずに、取得した生体情報をメモリに記憶してもよい。メモリに記憶された生体情報は、例えば、コンタクトレンズ1が眼球100から取り外され、クレードルに収容されたときにメモリから読み出されてもよい。
端子30は、例えば、図1に示したように、レンズ部10の外縁に形成されている。端子30は、例えば、図2に示したように、レンズ部10の外縁から外側にはみだして形成されていてもよい。端子30は、例えば、コンタクトレンズ1が眼球100に装着されているときに、目尻に近い位置に配置されている。これにより、後述の外部装置2の外部端子2Bを端子30に物理的に接続したときに、線2Aをコンタクトレンズ1から水平方向に伸ばし、目尻から外部に引き出すことができる。なお、端子30が、コンタクトレンズ1が眼球100に装着されているときに、目頭に近い位置に配置されていてもよい。この場合、外部装置2の外部端子2Bを端子30に物理的に接続したときに、線2Aをコンタクトレンズ1から水平方向に伸ばし、目頭から外部に引き出すことができる。
機能部20は、例えば、図1、図2に示したように、コンタクトレンズ1が眼球100に装着されているときに、瞳孔110と非対向の位置に形成されていてもよい。機能部20が視界を遮らないようにするためである。機能部20がセンサ素子である場合、端子30は、例えば、後述の外部装置2から入力された電力を後述の外部装置2に出力したり、機能部20から出力された電気信号を後述の外部装置2に出力したりしてもよい。
端子30は、レンズ部10の表面に設けられており、後述の外部装置2の外部端子2Bと物理的に接続可能に構成されている。端子30は、例えば、外部端子2Bと磁力によって接続可能に構成されている。外部端子2Bが強磁性体によって形成されたパッド状の電極となっている場合、端子30は、例えば、外部端子2Bと同様、強磁性体によって形成されたパッド状の電極となっている。端子30は、例えば、外部端子2Bと嵌合によって接続可能に構成されていてもよい。外部端子2Bが汎用的なソケットもしくはプラグによって構成されている場合には、端子30は、例えば、外部端子2Bと嵌合するプラグもしくはソケットによって構成されている。
外部装置2は、例えば、図3に示したように、本体部2Cと、外部端子2Bと、本体部2Cと外部端子2Bとを互いに物理的に接続する線2Aとを備えている。本体部2Cは、例えば、線2Aを介してコンタクトレンズ1に入力された電気信号を処理する。また、本体部2Cは、例えば、線2Aを介してコンタクトレンズ1に電力を供給する。外部端子2Bは、コンタクトレンズ1の端子30と物理的に接続される。外部端子2Bは、例えば、端子30と磁力によって接続可能に構成されている。端子30が強磁性体によって形成されたパッド状の電極となっている場合、外部端子2Bは、例えば、端子30と同様、強磁性体によって形成されたパッド状の電極となっている。外部端子2Bは、例えば、端子30と嵌合によって接続可能に構成されていてもよい。端子30が汎用的なソケットもしくはプラグによって構成されている場合には、外部端子2Bは、例えば、端子30と嵌合するプラグもしくはソケットによって構成されている。
例えば、図4に示したように、一組のコンタクトレンズ1が両眼に装着されているとする。この場合、一方のコンタクトレンズ1の端子30と、外部装置2の外部端子2Bとが互いに物理的に接続されるとともに、他方のコンタクトレンズ1の端子30と、他の外部装置2の外部端子2Bとが互いに物理的に接続されていてもよい。
図5は、線2Aの断面構成の一例を表したものである。線2Aは、例えば、機能部20からの電気信号を本体部2Cに伝送したり、電力を本体部2Cから機能部20に伝送したりすることの可能な構成となっている。線2Aは、例えば、導電線21と、導電線21を被覆する樹脂膜22とを含んで構成されている。導電線21は、例えば、カーボンナノチューブ、金、銀もしくは銅からなる。樹脂膜22は、例えば、線2Aが眼球100に触れたときに違和感、不快感もしくはアレルギー反応を起こしにくい樹脂材料で形成されている。樹脂膜22は、まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹脂材料で形成されていることが好ましく、例えば、シリコーンやフッ素樹脂などで形成されていることが好ましい。
線2Aは、まばたきの邪魔にならない程度の柔軟性を有していることが好ましい。線2Aの弾性係数が0.7以下となっていることが好ましい。また、線2Aの太さは、例えば、10nm(カーボンナノチューブの典型的な太さ)以上、0.2mm(頭髪の典型的な太さ)以下となっていることが好ましい。
[効果]
次に、本実施の形態に係るコンタクトレンズ1の効果について説明する。
コンタクトレンズから周辺機器にデータを送信する場合、通常、無線通信が利用される。コンタクトレンズが眼球に装着されている場合には、コンタクトレンズの面積が小さく、また、コンタクトレンズが涙で濡れているので、電波が涙に吸収されることにより通信感度が低くなりやすく、信号に重畳されたノイズによって通信速度も遅くなりやすい。また、容量の大きなバッテリをコンタクトレンズに実装することは難しいことから、コンタクトレンズに実装できる機能は限られ、バッテリの長時間使用は望めない。コンタクトレンズに対して無線で電力供給することも可能ではあるが、電力供給源をコンタクトレンズに近接して配置することは難しいことから、供給できる電力に制約がある。このように、無線通信では、通信帯域や、実装機能、使用電力、供給電力、駆動時間などに制約がある。また、コンタクトレンズは眼を除く外部とは物理的に隔離されているので、コンタクトレンズと外部との間で物体のやり取りをすることはできない。このように、従来では、上述した様々な制約から、コンタクトレンズを実用化に耐え得るウエアラブル装置にすることは、極めて困難な状況にある。
一方、本実施の形態では、レンズ部10に設けられた機能部20に端子30が物理的に接続されている。端子30は、外部端子2Bと物理的に接続可能に構成されている。これにより、コンタクトレンズ1は、端子30を介して、外部端子2Bを備えた外部装置2と物理的に接続され得る。その結果、無線通信の際に生じる種々の制約がなく、コンタクトレンズ1と外部装置2との間で物体のやり取りをすることも可能である。従って、コンタクトレンズ1および一組のコンタクトレンズ1をウエアラブル装置として実用化するにあたっての制約を低減することができる。
また、本実施の形態では、端子30は、レンズ部10の表面に設けられており、外部端子2Bと嵌合もしくは磁力によって物理的に接続可能に構成されている。これにより、外部端子2Bを端子30に容易に接続することが可能となる。従って、コンタクトレンズ1および一組のコンタクトレンズ1をウエアラブル装置として実用化するにあたっての制約を低減することができる。

また、本実施の形態では、外部装置2から機能部20に電力が供給されるとともに、機能部20で取得された情報に対応する信号が機能部20から外部装置2に出力される。これにより、機能部20で取得された情報を外部装置2で活用することが可能となる。
<2.第1の実施の形態の変形例>
次に、上記第1の実施の形態に係るコンタクトレンズ1の変形例について説明する。
[変形例1-1]
上記第1の実施の形態において、レンズ部10は、端子30に外部装置2(本体部2C)が接続された場合に、端子30と外部装置2(本体部2C)とを互いに物理的に接続する線2Aが、まぶたの縁に接触するなどして、レンズ部10が所定の位置からずれてしまうことがある。そのため、レンズ部10が、ずれた位置から所定の位置に復帰できるような構成となっていることが好ましい。
例えば、レンズ部10の厚さの分布および重心の少なくとも一方が、コンタクトレンズ1を眼に装着したときに、眼における、端子30の位置が所望の位置となるように調整されていることが好ましい。例えば、レンズ部10の上部が相対的に薄くなっており、レンズ部10の下部が相対的に厚くなっていてもよい。また、例えば、レンズ部10の上部および下部がレンズ部10の中央部分よりも相対的に薄くなっていてもよい。また、例えば、レンズ部10の重心がレンズ部10の下部にあってもよい。
また、例えば、図6に示したように、一組のコンタクトレンズ1において、一方のコンタクトレンズ1のレンズ部10と他方のコンタクトレンズ1のレンズ部10とを、眼幅に対応する間隔を維持しつつ互いに物理的に接続する紐状の接続部40が設けられていてもよい。接続部40は、例えば、接続部40が眼球100に触れたときに違和感、不快感もしくはアレルギー反応を起こしにくい樹脂材料で形成されている。接続部40は、まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹脂材料で形成されていることが好ましく、例えば、シリコーンやフッ素樹脂などで形成されていることが好ましい。
[変形例1-2]
上記第1の実施の形態において、コンタクトレンズ1は、例えば、図7に示したように、複数の端子30を有していてもよい。このとき、1つの機能部20に対して複数の端子30が設けられていてもよいし、例えば、図7に示したように、機能部20ごとに1つずつ端子30が設けられていてもよい。各端子30には、例えば、図8に示したように、外部端子2Bが物理的に接続され、さらに、外部端子2Bを介して線2Aに接続される。
[変形例1-3]
上記第1の実施の形態において、機能部20は、例えば、眼の中の涙を採取する構造を有していたり、眼球100に薬剤、生理食塩水などの液体や、気体を供給する構造となっていたりしていてもよい。この場合、線2Aは、例えば、機能部20で採取された涙を本体部2Cに搬送したり、本体部2Cから供給される薬剤、生理食塩水などの液体や、気体を機能部20に搬送したりすることの可能な構成となっている必要がある。
本変形例において、線2Aは、中空構造を有しており、例えば、図9に示したように、内部に空洞部23Aを有する中空線23によって構成されていてもよい。中空線23は、例えば、中空線23が眼球100に触れたときに違和感、不快感もしくはアレルギー反応を起こしにくい樹脂材料で形成されている。中空線23は、まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹脂材料で形成されていることが好ましく、例えば、シリコーンやフッ素樹脂などで形成されていることが好ましい。
[変形例1-4]
上記第1の実施の形態において、機能部20は、例えば、網膜に光を照射することの可能な構造となっていてもよい。機能部20は、例えば、網膜に対してスポット状の光を照射することの可能な構造となっていてもよいし、網膜に対して複数ピクセルの画像光を照射することの可能な構造となっていてもよい。機能部20は、例えば、プリズムや、回折素子を含んで構成されていてもよい。
また、上記第1の実施の形態において、機能部20は、例えば、端子30から入射する光に対して応答する光素子であってもよい。光素子としては、例えば、蛍光素子、波長変換素子などが挙げられる。
機能部20が上述したような構成となっている場合、線2Aは、例えば、本体部2Cから出射された光を機能部20に伝送することの可能な構成となっている必要がある。線2Aは、例えば、図10に示したような光ファイバであってもよい。線2Aは、例えば、図10に示したように、中心部分に棒状のコア層24を有しており、コア層24の周囲を覆うクラッド層25を有しており、さらに、クラッド層25を保護する被覆層26を有している。コア層24は、クラッド層25の屈折率よりも高い屈折率の材料で構成されている。被覆層26は、例えば、被覆層26が眼球100に触れたときに違和感、不快感もしくはアレルギー反応を起こしにくい樹脂材料で形成されている。被覆層26は、まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹脂材料で形成されていることが好ましく、例えば、シリコーンやフッ素樹脂などで形成されていることが好ましい。
線2Aは、例えば、図11に示したような光導波路であってもよい。線2Aは、例えば、図11に示したように、基材27上に、棒状のコア層28と、棒状のコア層28を上下方向から挟み込む下部クラッド層29Aおよび上部クラッド層29Bとを有している。コア層28は、下部クラッド層29Aおよび上部クラッド層29Bの屈折率よりも高い屈折率の材料で構成されている。
<3.第2の実施の形態>
次に、本開示の第2の実施の形態に係るコンタクトレンズ3について説明する。なお、上記実施の形態と共通の構成に対しては同一の符号が付与されている。図12は、コンタクトレンズ3が眼球100に装着されている様子の一例を表したものである。コンタクトレンズ3は、外部装置2との間で有線通信を行う。眼球100の上部や下部は、上まぶたや下まぶたによって覆われており、眼球100に装着されたコンタクトレンズ1の上部や下部についても、上まぶたや下まぶたによって覆われている。
コンタクトレンズ3は、眼球100に装着されるレンズ部10と、レンズ部10に設けられた機能部20と、一端が機能部20と物理的に接続された線50と、線50の他端に物理的に接続された端子30とを備えている。
機能部20は、例えば、コンタクトレンズ3が装着されているユーザの生体情報を取得し、電気信号として出力するセンサ素子であってもよい。センサ素子は、例えば、上記第1の実施の形態におけるセンサ素子と同様の素子である。
端子30は、例えば、図12に示したように、線50を介して、レンズ部10内の機能部20に物理的に接続されている。そのため、線50は、レンズ部10や眼球100から離れた位置に設けられている。機能部20は、例えば、図12に示したように、コンタクトレンズ3が眼球100に装着されているときに、瞳孔110と非対向の位置に形成されている。機能部20は、瞳孔110を通過する光に対して影響を与えない位置(例えば、虹彩120と対向する位置)に形成されていてもよい。機能部20がセンサ素子である場合、端子30は、例えば、外部装置2から入力された電力を機能部20に出力したり、機能部20から出力された電気信号を外部装置2に出力したりしてもよい。
端子30は、外部装置2の外部端子2Bと物理的に接続可能に構成されている。端子30は、例えば、外部端子2Bと磁力によって接続可能に構成されている。外部端子2Bが強磁性体によって形成されたパッド状の電極となっている場合、端子30は、例えば、外部端子2Bと同様、強磁性体によって形成されたパッド状の電極となっている。端子30は、例えば、外部端子2Bと嵌合によって接続可能に構成されていてもよい。外部端子2Bが汎用的なソケットもしくはプラグによって構成されている場合には、端子30は、例えば、外部端子2Bと嵌合するプラグもしくはソケットによって構成されている。
外部装置2は、例えば、図13に示したように、本体部2Cと、外部端子2Bと、本体部2Cと外部端子2Bとを互いに物理的に接続する線2Aとを備えている。本体部2Cは、例えば、線2Aを介してコンタクトレンズ3に入力された電気信号を処理する。また、本体部2Cは、例えば、線2Aを介してコンタクトレンズ3に電力を供給する。外部端子2Bは、コンタクトレンズ3の端子30と物理的に接続される。外部端子2Bは、例えば、端子30と磁力によって接続可能に構成されている。端子30が強磁性体によって形成されたパッド状の電極となっている場合、外部端子2Bは、例えば、端子30と同様、強磁性体によって形成されたパッド状の電極となっている。外部端子2Bは、例えば、端子30と嵌合によって接続可能に構成されていてもよい。端子30が汎用的なソケットもしくはプラグによって構成されている場合には、外部端子2Bは、例えば、端子30と嵌合するプラグもしくはソケットによって構成されている。
例えば、図14に示したように、一組のコンタクトレンズ3が両眼に装着されているとする。この場合、一方のコンタクトレンズ3の端子30と、外部装置2の外部端子2Bとが互いに物理的に接続されるとともに、他方のコンタクトレンズ3の端子30と、他の外部装置2の外部端子2Bとが互いに物理的に接続されていてもよい。このとき、双方の外部装置2が、双方の本体部2C間で無線通信可能な通信部を有しており、双方の通信部を介して、双方のコンタクトレンズ3の機能や情報を同期して制御してもよい。
図15は、線50の断面構成の一例を表したものである。線50は、例えば、機能部20からの電気信号を本体部2Cに伝送したり、電力を本体部2Cから機能部20に伝送したりすることの可能な構成となっている。線50は、例えば、導電線51と、導電線51を被覆する樹脂膜52とを含んで構成されている。導電線51は、例えば、カーボンナノチューブ、金、銀、銅、もしくはこれらの材料のうち少なくとも2つの混合物を含んで構成されている。樹脂膜52は、例えば、線50が眼球100に触れたときに違和感、不快感もしくはアレルギー反応を起こしにくい樹脂材料で形成されている。樹脂膜52は、まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹脂材料で形成されていることが好ましく、例えば、シリコーンやフッ素樹脂などで形成されていることが好ましい。
線50は、まばたきの邪魔にならない程度の柔軟性を有していることが好ましい。線50の弾性係数が0.7以下となっていることが好ましい。また、線50の太さは、例えば、10nm(カーボンナノチューブの典型的な太さ)以上、0.2mm(頭髪の典型的な太さ)以下となっていることが好ましい。また、線50は、例えば、図13に示したように、まばたきの邪魔にならないよう、眼球100に沿って配置されていてもよい。この場合、線50のうち、レンズ部10の表面に接する箇所が、例えば、レンズ部10の、眼球100側の表面と平行または略平行となっている。
線50のうち、レンズ部10の表面に接する箇所は、例えば、コンタクトレンズ3が眼球100に装着されているときに、目尻に近い位置に配置されている。これにより、外部装置2の外部端子2Bを端子30に物理的に接続したときに、線50をコンタクトレンズ3から水平方向に伸ばし、目尻から外部に引き出すことができる。なお、線50のうち、レンズ部10の表面に接する箇所が、コンタクトレンズ3が眼球100に装着されているときに、目頭に近い位置に配置されていてもよい。この場合、外部装置2の外部端子2Bを端子30に物理的に接続したときに、線50をコンタクトレンズ3から水平方向に伸ばし、目頭から外部に引き出すことができる。
[効果]
次に、本実施の形態に係るコンタクトレンズ3の効果について説明する。
本実施の形態では、レンズ部10に設けられた機能部20に端子30が物理的に接続されている。より具体的には、端子30は線50を介して機能部20に物理的に接続されている。端子30は、外部端子2Bと物理的に接続可能に構成されている。これにより、コンタクトレンズ3は、端子30を介して、外部端子2Bを備えた外部装置2と物理的に接続され得る。その結果、無線通信の際に生じる種々の制約がなく、コンタクトレンズ3と外部装置2との間で物体のやり取りをすることも可能である。従って、コンタクトレンズ3および一組のコンタクトレンズ3をウエアラブル装置として実用化するにあたっての制約を低減することができる。
また、本実施の形態では、線50は、カーボンナノチューブ、金、銀もしくは銅からなる導電線51を含んで構成されている。これにより、コンタクトレンズ3からの電気信号を外部装置2に伝送したり、電力を外部装置2からコンタクトレンズ3に伝送したりすることができる。このように、本実施の形態では、コンタクトレンズ3と外部装置2との間の電気信号のやり取りが有線で行われる。従って、無線通信の際に生じる種々の制約がない。
また、本実施の形態では、導電線51は樹脂膜52によって被覆されている。これにより、樹脂膜52を選択することにより、線50が眼球100に触れたときに違和感、不快感もしくはアレルギー反応を起こしにくくすることができる。
また、本実施の形態では、線50の弾性係数が0.7以下となっている。これにより、まばたきを邪魔することなく線50を設けることができる。従って、コンタクトレンズ3および一組のコンタクトレンズ3をウエアラブル装置として実用化するにあたっての制約を低減することができる。
また、本実施の形態では、線50が中空構造を有している。これにより、コンタクトレンズ3からの液体や気体を外部装置2に運搬したり、液体を外部装置2からコンタクトレンズ3に運搬したりすることができる。このように、本実施の形態では、コンタクトレンズ3と外部装置2との間の物体のやり取りを行うことができる。従って、コンタクトレンズ1および一組のコンタクトレンズ1をウエアラブル装置として実用化するにあたっての制約を低減することができる。
また、本実施の形態では、線50が光ファイバまたは光導波路を含んで構成されている。これにより、コンタクトレンズ3からの光を外部装置2に伝送することができる。このように、本実施の形態では、コンタクトレンズ3と外部装置2との間の光のやり取りを行うことができる。従って、コンタクトレンズ1および一組のコンタクトレンズ1をウエアラブル装置として実用化するにあたっての制約を低減することができる。
<4.第2の実施の形態の変形例>
次に、上記第2の実施の形態に係るコンタクトレンズ3の変形例について説明する。
[変形例2-1]
上記第2の実施の形態において、レンズ部10は、端子30に外部装置2(本体部2C)が接続された場合に、端子30と機能部20とを互いに物理的に接続する線50が、まぶたの縁に接触するなどして、レンズ部10が所定の位置からずれてしまうことがある。そのため、レンズ部10が、ずれた位置から所定の位置に復帰できるような構成となっていることが好ましい。
例えば、レンズ部10の厚さの分布および重心の少なくとも一方が、コンタクトレンズ3を眼に装着したときに、眼における、機能部20の位置が所望の位置となるように調整されていることが好ましい。例えば、レンズ部10の上部が相対的に薄くなっており、レンズ部10の下部が相対的に厚くなっていてもよい。また、例えば、レンズ部10の上部および下部がレンズ部10の中央部分よりも相対的に薄くなっていてもよい。また、例えば、レンズ部10の重心がレンズ部10の下部にあってもよい。
また、例えば、図16に示したように、一組のコンタクトレンズ3において、一方のコンタクトレンズ3のレンズ部10と他方のコンタクトレンズ3のレンズ部10とを、眼幅に対応する間隔を維持しつつ互いに物理的に接続する紐状の接続部40が設けられていてもよい。接続部40は、例えば、接続部40が眼球100に触れたときに違和感、不快感もしくはアレルギー反応を起こしにくい樹脂材料で形成されている。接続部40は、まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹脂材料で形成されていることが好ましく、例えば、シリコーンやフッ素樹脂などで形成されていることが好ましい。
[変形例2-2]
上記第2の実施の形態およびその変形例において、コンタクトレンズ3は、例えば、図17に示したように、複数の端子30を有していてもよい。このとき、1つの機能部20に対して複数の線50および端子30が設けられていてもよいし、例えば、図17に示したように、機能部20ごとに1つずつ線50および端子30が設けられていてもよい。各端子30には、例えば、図18に示したように、外部端子2Bが物理的に接続され、さらに、外部端子2Bを介して線2Aに接続される。このとき、コンタクトレンズ3は、複数の線50を束ねる被覆部62を更に備えていてもよい。外部端子2Bは、複数の線2Aを有するとともに、複数の線2Aを束ねる被覆部2Hを更に備えていてもよい。被覆部62および被覆部2Hは、例えば、被覆部2Hが眼球100に触れたときに違和感、不快感もしくはアレルギー反応を起こしにくい樹脂材料で形成されている。被覆部2Hは、まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹脂材料で形成されていることが好ましく、例えば、シリコーンやフッ素樹脂などで形成されていることが好ましい。このようにした場合には、外部装置2とコンタクトレンズ3との接続が容易になる。
[変形例2-3]
上記第2の実施の形態およびその変形例において、機能部20は、例えば、眼の中の涙を採取する構造を有していたり、眼球100に薬剤、生理食塩水などの液体や、気体を供給する構造となっていたりしていてもよい。この場合、線2Aおよび線50は、例えば、機能部20で採取された涙を本体部2Cに搬送したり、本体部2Cから供給される薬剤、生理食塩水などの液体や、気体を機能部20に搬送したりすることの可能な構成となっている必要がある。
本変形例において、線2Aは、中空構造を有しており、例えば、図9に示したように、内部に空洞部23Aを有する中空線23によって構成されていてもよい。中空線23は、例えば、中空線23が眼球100に触れたときに違和感、不快感もしくはアレルギー反応を起こしにくい樹脂材料で形成されている。中空線23は、まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹脂材料で形成されていることが好ましく、例えば、シリコーンやフッ素樹脂などで形成されていることが好ましい。
本変形例において、線50も、中空構造を有しており、例えば、図19に示したように、内部に空洞部53Aを有する中空線53によって構成されていてもよい。中空線53は、例えば、中空線53が眼球100に触れたときに違和感、不快感もしくはアレルギー反応を起こしにくい樹脂材料で形成されている。中空線53は、まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹脂材料で形成されていることが好ましく、例えば、シリコーンやフッ素樹脂などで形成されていることが好ましい。
[変形例2-4]
上記第2の実施の形態およびその変形例2-1,2-2において、機能部20は、例えば、網膜に光を照射することの可能な構造を有していてもよい。機能部20は、例えば、網膜に対してスポット状の光を照射することの可能な構造を有していてもよいし、網膜に対して複数ピクセルの画像光を照射することの可能な構造を有していてもよい。機能部20は、例えば、プリズムや、ミラー、回折素子を含んで構成されていてもよい。
図20は、本変形例に係るコンタクトレンズ3が眼に装着されている様子の一例を表したものである。図21は、図20のコンタクトレンズ3のA-A線での断面構成の一例を表したものである。本変形例では、コンタクトレンズ3に設けられた1または複数の機能部20のうち少なくとも1つが、例えば、レンズ部10の端部からレンズ部10の中央に向かって延在する導光部20Aを有している。導光部20Aの一端は、例えば、コンタクトレンズ3の中央部分に設けられている。導光部20Aが設けられた機能部20は、たとえば、導光部20Aに向かって光Lを出射する発光素子を有している。この発光素子は、線2Aおよび線50を介して入力された制御信号に基づいて動作する(発光する)。なお、線2Aや線50が後述するように光導波路もしくは光ファイバで構成されている場合には、外部装置2から光Lを供給可能となるので、上記発光素子は機能部20から省略されてもよい。
導光部20Aは、光導波路となっており、例えば、図21に示したように、基材21a上に、帯状のコア層21bと、帯状のコア層21bを上下方向から挟み込む下部クラッド層21cおよび上部クラッド層21dとを有している。コア層21bは、下部クラッド層21cおよび上部クラッド層21dの屈折率よりも高い屈折率の材料で構成されている。導光部20Aは、さらに、例えば、図21に示したように、コア層21b内に、コア層21bを伝播してきた光Lを網膜に向かって反射するミラー素子21eを有している。なお、導光部20Aは、基材21a内に、ミラー素子21eで反射された光Lの拡散量を制御する回折素子を有していてもよい。回折素子を設けることで、視野の一部だけが光ったようにユーザに感じさせることができる。
図22は、本変形例に係るコンタクトレンズ3が眼に装着されている様子の一例を表したものである。図23は、図22のコンタクトレンズ3のA-A線での断面構成の一例を表したものである。本変形例では、コンタクトレンズ3に設けられた1または複数の機能部20のうち少なくとも1つが、例えば、レンズ部10の端部からレンズ部10の中央に向かって延在する導光部20Bを有している。導光部20Bの一端は、例えば、コンタクトレンズ3の中央部分に設けられている。導光部20Bが設けられた機能部20は、導光部20Bに向かって光Lを出射する発光素子を有している。この発光素子は、線2Aおよび線50を介して入力された制御信号に基づいて動作する(発光する)。なお、線2Aや線50が後述するように光導波路もしくは光ファイバで構成されている場合には、外部装置2から光Lを供給可能となるので、上記発光素子は機能部20から省略されてもよい。
導光部20Bは、光導波路となっており、例えば、図23に示したように、基材21a上に、帯状のコア層21bと、帯状のコア層21bを上下方向から挟み込む下部クラッド層21cおよび上部クラッド層21dとを有している。コア層21bは、下部クラッド層21cおよび上部クラッド層21dの屈折率よりも高い屈折率の材料で構成されている。なお、機能部20には、上述したミラー素子21eは設けられておらず、導光部20Bを伝播した光Lは、調光部20Cに入射する。つまり、機能部20は、導光部20Bおよび調光部20Cを有している。調光部20Cは、導光部20Bと物理的に接続されており、導光部20Bと一体に形成されている。調光部20Cは、導光部20Bを介して入射した光に応答する素子である。
調光部20Cは、レンズ部10の中央部分に設けられている。調光部20Cは、導光部20Bと同様、光導波路となっており、例えば、図23に示したように、基材21a上に、コア層21bと同層に設けられ、コア層21bに物理的に接続された円形状の調光層21fを有している。調光部20Cは、さらに、例えば、図23に示したように、下部クラッド層21cと同層に設けられ、下部クラッド層21cに物理的に接続された円形状の下部クラッド層21gと、上部クラッド層21dと同層に設けられ、上部クラッド層21dに物理的に接続された円形状の上部クラッド層21hとを有している。調光層21fは、下部クラッド層21gおよび上部クラッド層21hの屈折率よりも高い屈折率の材料で構成されている。
調光層21f、下部クラッド層21gおよび上部クラッド層21hは、円形とは異なる形状となっていてもよい。また、調光層21f、下部クラッド層21gおよび上部クラッド層21hは、コンタクトレンズ3が眼球100に装着されたときに瞳孔110を覆う程度の大きさとなっていてもよいし、コンタクトレンズ3が眼球100に装着されたときに瞳孔110の一部を覆う程度の大きさとなっていてもよい。また、レンズ部10が積層体となっている場合、下部クラッド層21c,21g、上部クラッド層21d,21hおよびコア層21bがレンズ部10の積層体の構成要素となっていてもよい。
調光層21fは、例えば、光Lを吸収することにより発色、着色もしくは発光する材料によって構成されている。光Lを吸収することにより発色もしくは着色する材料としては、例えば、フォトクロミック材料(シアニン、フタロシアニン、アゾベンゼン、ジアリールエテン誘導体など)が挙げられる。調光層21fを発色、着色もしくは発光させて視野に色を提示することで、周辺環境や周辺状況の変化を分かりやすくユーザに伝えることができる。また、調光層21fが光Lを吸収することにより発色もしくは着色する材料によって構成されている場合、外光(太陽光やライトなど)がまぶしい際に、調光層21fを発色もしくは着色させてコンタクトレンズ3の光透過率を低くすることにより、コンタクトレンズ3にサングラスのような効果を持たせることができる。
また、本変形例において、調光部20Cは、上記以外の構成となっていてもよく、例えば、蛍光素子、波長変換素子などの、端子30から入射する光に対して応答する素子であってもよい。
機能部20が上述したような構成となっている場合、線2Aは、例えば、本体部2Cから出射された光を線50に伝送することの可能な構成となっている必要がある。線2Aは、例えば、図10に示したような光ファイバであってもよい。線2Aは、例えば、図10に示したように、中心部分に棒状のコア層24を有しており、コア層24の周囲を覆うクラッド層25を有しており、さらに、クラッド層25を保護する被覆層26を有している。コア層24は、クラッド層25の屈折率よりも高い屈折率の材料で構成されている。被覆層26は、例えば、被覆層26が眼球100に触れたときに違和感、不快感もしくはアレルギー反応を起こしにくい樹脂材料で形成されている。被覆層26は、まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹脂材料で形成されていることが好ましく、例えば、シリコーンやフッ素樹脂などで形成されていることが好ましい。
さらに、線50も、例えば、線2Aを伝播してきた光を機能部20に伝送することの可能な構成となっている必要がある。線50は、例えば、図24に示したような光ファイバであってもよい。線50は、例えば、図24に示したように、中心部分に棒状のコア層54を有しており、コア層54の周囲を覆うクラッド層55を有しており、さらに、クラッド層55を保護する被覆層56を有している。コア層54は、クラッド層55の屈折率よりも高い屈折率の材料で構成されている。被覆層56は、例えば、被覆層56が眼球100に触れたときに違和感、不快感もしくはアレルギー反応を起こしにくい樹脂材料で形成されている。被覆層56は、まぶたの縁での摩擦を抑えることの可能な樹脂材料で形成されていることが好ましく、例えば、シリコーンやフッ素樹脂などで形成されていることが好ましい。
線2Aは、例えば、図11に示したような光導波路であってもよい。線2Aは、例えば、図11に示したように、基材27上に、棒状のコア層28を上下方向から挟み込む下部クラッド層29Aおよび上部クラッド層29Bを有している。コア層24は、下部クラッド層29Aおよび上部クラッド層29Bの屈折率よりも高い屈折率の材料で構成されている。
さらに、線50は、例えば、図25に示したような光導波路であってもよい。線50は、例えば、図25に示したように、基材57上に、棒状のコア層58を上下方向から挟み込む下部クラッド層59Aおよび上部クラッド層59Bを有している。コア層58は、下部クラッド層59Aおよび上部クラッド層59Bの屈折率よりも高い屈折率の材料で構成されている。
[変形例2-5]
上記第2の実施の形態およびその変形例において、線50は、例えば、図26に示したように、眼球100に接しないように配置されていてもよい。この場合、線50のうち、レンズ部10の表面に接する箇所が、例えば、レンズ部10の、眼球100側の表面と平行な面に対して所定の角度θをなしている。角度θは、例えば、0°以上、90°以下の範囲内の角度となっている。これにより、線50が眼球100の表面に常時接するのを抑制することができる。
本変形例において、コンタクトレンズ3は、例えば、図27に示したように、レンズ部10の外縁に、レンズ部10の外縁から突出する突出部11を有していてもよい。この場合、突出部11は、レンズ部10の表面に接する箇所が、レンズ部10の、眼球100側の表面と平行な面に対して所定の角度θをなすように、線50のうち、レンズ部10の表面に近接する箇所を支持している。突出部11は、例えば、可撓性を有する樹脂によって形成されており、まばたきによって屈曲する程度の柔軟性を有している。これにより、線50が眼球100の表面に常時接するのを確実に防止することができる。
[変形例2-6]
上記第2の実施の形態において、線50(特に導電線51)は、例えば、図28に示したように、端子30の近傍において、機能部20の近傍と比べて相対的に太くなっていてもよい。これにより、線50の配線抵抗を低減しつつ、線50がまばたきの邪魔となるのを避けることができる。
<5.第3の実施の形態>
次に、本開示の第3の実施の形態に係る装着装置4について説明する。図29は、装着装置4の一例を表す正面図である。図30は、装着装置4の一例を表す背面図である。図31は、図30のA-A線での断面構成の一例を表す図である。
装着装置4は、一組のコンタクトレンズ3を両眼に装着するための装置である。装着装置4は、例えば、一方のコンタクトレンズ3に設けられたレンズ部10を保持するレンズ保持部44と、他方のコンタクトレンズ3に設けられたレンズ部10を保持するレンズ保持部45とを備えている。レンズ保持部44は、本開示の「レンズ保持部」「第1レンズ保持部」の一具体例に相当する。レンズ保持部45は、本開示の「レンズ保持部」「第2レンズ保持部」の一具体例に相当する。レンズ保持部44は、例えば、右目に装着されるコンタクトレンズ3を保持する。レンズ保持部45は、例えば、左目に装着されるコンタクトレンズ3を保持する。
レンズ保持部44,45は、例えば、図31に示したように、コンタクトレンズ3を保持しやすくするために凹状の湾曲面を有しており、例えば、図32に示したように、その湾曲面でコンタクトレンズ3を保持する。レンズ保持部44,45による、コンタクトレンズ3の保持力は、例えば、コンタクトレンズ3の保存液(例えば、水)による表面張力によって発現させることが可能である。なお、コンタクトレンズ3の保持力は、レンズ保持部44,45の湾曲面に弱い粘着力を持たせることによって実現してもよい。この場合、レンズ保持部44,45の湾曲面は、例えば、シリコ-ン樹脂などによって形成されている。レンズ保持部44,45は、誤って眼球100が触れても影響の無い柔軟な素材(例えば、ゲルなど)によって形成されていてもよい。
装着装置4は、例えば、さらに、レンズ保持部44に保持されるコンタクトレンズ3の1または複数の線50を保持する線保持部46と、レンズ保持部45に保持されるコンタクトレンズ3の1または複数の線50を保持する線保持部47とを備えている。線保持部46は、本開示の「線保持部」「第1線保持部」の一具体例に相当する。線保持部47は、本開示の「線保持部」「第2線保持部」の一具体例に相当する。線保持部46,47は、例えば、弱い粘着性の材料によって形成されている。
装着装置4は、例えば、さらに、レンズ保持部44を支持するレンズ部42と、レンズ保持部45を支持するレンズ部43と、レンズ部42,43および線保持部46,47を支持する、眼鏡フレームの形状となっているフレーム部41とを備えている。レンズ部42,43、線保持部46,47およびフレーム部41が本開示の「支持部」の一具体例に相当する。レンズ部42は、本開示の「レンズ部」「第1レンズ部」の一具体例に相当する。レンズ部43は、本開示の「レンズ部」「第2レンズ部」の一具体例に相当する。フレーム部41は、本開示の「フレーム部」の一具体例に相当する。レンズ部42は、フレーム部41の一方の開口41A内に設けられている。レンズ部43は、フレーム部41の他方の開口41B内に設けられている。レンズ部42,43は、フレーム部41によって支持されており、例えば、光透過性の樹脂板もしくはガラス板によって構成されている。線保持部46,47は、フレーム部41によって支持されており、例えば、フレーム部41のうち、両端部もしくはその近傍に固定されている。フレーム部41は、眼鏡フレームの形状となっており、楕円環状もしくは細長い多角環状の2つのフレーム部が物理的に接続された形状となっている。フレーム部41は、例えば、樹脂材料によって形成されている。
なお、装着装置4で装着する一組のコンタクトレンズ3が接続部40を備えている場合には、装着装置4は、例えば、さらに、図33に示したように、フレーム部41のうち、2つの開口41A,41Bの間隙の部分に固定された線保持部48を備えていてもよい。この場合、線保持部48が、接続部40を保持する。線保持部48は、例えば、弱い粘着性の材料によって形成されている。
本実施の形態では、レンズ保持部44もしくはレンズ保持部45によってレンズ部10が保持され、線保持部46もしくは線保持部47によって1または複数の線50が保持される。これにより、例えば、装着装置4を眼の前にかざし、顔に押し当てることにより、1または複数の線50を所望の位置に維持した状態でレンズ部10を眼に装着することが可能である。このように、本実施の形態では、装着装置4を利用することで、コンタクトレンズ3を簡単に眼に装着することができる。従って、コンタクトレンズ3をウエアラブル装置として実用化するにあたっての制約を低減することができる。
本実施の形態では、楕円環状もしくは細長い多角環状のフレーム部41によって線保持部46もしくは線保持部47が支持され、レンズ部42もしくはレンズ部43によってレンズ保持部44もしくはレンズ保持部45が支持される。これにより、装着装置4を眼鏡のように眼の前にかざし、顔に押し当てることにより、1または複数の線50を所望の位置に維持した状態でレンズ部10を眼に装着することが可能である。このように、本実施の形態では、装着装置4を利用することで、コンタクトレンズ3を簡単に眼に装着することができる。従って、コンタクトレンズ3をウエアラブル装置として実用化するにあたっての制約を低減することができる。
また、本実施の形態では、レンズ保持部44およびレンズ保持部45によって2つのレンズ部10が保持され、線保持部46および線保持部47によって1または複数の線50が保持される。これにより、例えば、装着装置4を眼の前にかざし、顔に押し当てることにより、1または複数の線50を所望の位置に維持した状態で2つのレンズ部10を両眼に装着することが可能である。このように、本実施の形態では、装着装置4を利用することで、一組のコンタクトレンズ3を簡単に両眼に装着することができる。従って、一組のコンタクトレンズ3をウエアラブル装置として実用化するにあたっての制約を低減することができる。
本実施の形態では、眼鏡フレームの形状となっているフレーム部41によって線保持部46および線保持部47が支持され、レンズ部42およびレンズ部43によってレンズ保持部44およびレンズ保持部45が支持される。これにより、装着装置4を眼鏡のように眼の前にかざし、顔に押し当てることにより、1または複数の線50を所望の位置に維持した状態でレンズ部10を眼に装着することが可能である。このように、本実施の形態では、装着装置4を利用することで、コンタクトレンズ3を簡単に眼に装着することができる。従って、コンタクトレンズ3をウエアラブル装置として実用化するにあたっての制約を低減することができる。
なお、本実施の形態において、装着装置4が、1つのコンタクトレンズ3を片方の眼に装着するための装置となっていてもよい。この場合、装着装置4は、例えば、レンズ保持部45と、レンズ保持部45に保持されるコンタクトレンズ3の1または複数の線50を保持する線保持部47と、レンズ保持部45を支持するレンズ部43と、レンズ部43および線保持部47を支持する、環形状となっているフレーム部(例えばフレーム部41の左半分の部分に相当するもの)とを備えている。レンズ部43、線保持部47およびフレーム部が本開示の「支持部」の一具体例に相当する。レンズ部42は、本開示の「第1レンズ部」の一具体例に相当する。レンズ部43は、本開示の「レンズ部」の一具体例に相当する。フレーム部は、本開示の「フレーム部」の一具体例に相当する。このような場合には、例えば、片眼用の装着装置4を一方の眼の前にかざし、顔に押し当てることにより、1または複数の線50を所望の位置に維持した状態で1つのレンズ部10を一方の眼に装着することが可能である。さらに、同様の方法で、1つのレンズ部10を他方の眼にも装着することが可能である。このように、片眼用の装着装置4を利用することで、一組のコンタクトレンズ3を簡単に両眼に装着することができる。従って、一組のコンタクトレンズ3をウエアラブル装置として実用化するにあたっての制約を低減することができる。
なお、本明細書中に記載された効果は、あくまで例示である。本開示の効果は、本明細書中に記載された効果に限定されるものではない。例えば、第3の実施の形態では、装着装置4は、両眼用の構成となっていたが、例えば、片眼用の構成となっていてもよい。本開示が、本明細書中に記載された効果以外の効果を持っていてもよい。
例えば、上記第1の実施の形態において、外部装置2は、例えば、図34に示したように、アンテナ(例えば、モノポール、ヘリカル、スリーブなど)として機能するアンテナ線2Gを更に備えていてもよい。アンテナ線2Gは、所定の間隙を介して線2Aと並列に配置されている。このとき、外部装置2は、アンテナ線2Gに物理的に接続された信号源2Fと、信号源2Fを制御する無線回路2Eとを備えている。無線回路2Eにおける通信方式としては、例えば、LTE(Long Term Evolution)、WLAN(Wireless Local Area Network)、BT(Bluetooth(登録商標))、LPWA(Low Power, Wide Area)などが挙げられる。外部装置2は、例えば、1または複数の線2Aを介してコンタクトレンズ1から得られた信号を処理し、それにより得られた信号を出力する演算部2Dを更に備えていてもよい。この場合、外部装置2は、演算部2Dから出力された信号を、無線回路2Eにおいて所定の通信方式の信号に変換し、アンテナ線2Gから電波となって外部に送出する。このようにした場合には、外部装置2は、アンテナ線2Gを介して、他の電子機器と無線通信を行うことができる。その結果、例えば、負荷の大きな信号処理を他の電子機器に担わせ、外部装置2では必要最小限の信号処理だけを担うことができるので、外部装置2を小型化することも可能である。
外部装置2は、例えば、図34に示したように、アンテナ線2Gを、1または複数の線2Aとともに束ねる被覆部2Hを更に備えていてもよい。このようにした場合には、外部装置2とコンタクトレンズ1との接続が容易になる。また、アンテナ線2Gの長さを、線2Aと同等の長さにすることができるので、アンテナ線2Gを本体部2C内に収めた場合と比べて、アンテナ線2Gを長く形成することができる。その結果、アンテナ線2Gを介した通信を安定化することができる。
外部装置2は、例えば、図35、図36に示したように、複数のアンテナ線2Gを有していてもよい。複数のアンテナ線2Gは、例えば、被覆部2Hによって、1または複数の線2Aとともに束ねられている。各アンテナ線2Gは、所定の間隙を介して線2Aと並列に配置されている。このとき、各アンテナ線2Gが、例えば、図35に示したように、信号源2Fに直接接続されていてもよい。また、複数のアンテナ線2Gが、例えば、図36に示したように、複数のアンテナ線2Gを互いに並列接続した配線を介して、信号源2Fに接続されていてもよい。
また、例えば、上記第2の実施の形態において、コンタクトレンズ3は、例えば、図37に示したように、アンテナ(例えば、モノポール、ヘリカル、スリーブなど)として機能するアンテナ線61と、アンテナ線61の、レンズ部10とは反対側の端部に物理的に接続された端子31とを更に備えていてもよい。アンテナ線61は、所定の間隙を介して線50と並列に配置されている。アンテナ線61は、レンズ部10内の機能部20には接続されておらず、コンタクトレンズ3において、レンズ部10内の機能部20とは電気的に分離されている。
端子31は、外部装置2の外部端子2I(後述)と物理的に接続可能に構成されている。端子31は、例えば、外部端子2Iと磁力によって接続可能に構成されている。外部端子2Iが強磁性体によって形成されたパッド状の電極となっている場合、端子31は、例えば、外部端子2Iと同様、強磁性体によって形成されたパッド状の電極となっている。端子31は、例えば、外部端子2Iと嵌合によって接続可能に構成されていてもよい。外部端子2Iが汎用的なソケットもしくはプラグによって構成されている場合には、端子31は、例えば、外部端子2Iと嵌合するプラグもしくはソケットによって構成されている。
上記第2の実施の形態において、コンタクトレンズ3は、例えば、図38に示したように、複数のアンテナ線61と、各アンテナ線61の、レンズ部10とは反対側の端部にそれぞれ1つずつ物理的に接続された複数の端子31とを更に備えていてもよい。各アンテナ線61は、所定の間隙を介して線50と並列に配置されている。各アンテナ線61は、レンズ部10内の機能部20には接続されておらず、コンタクトレンズ3において、レンズ部10内の機能部20とは電気的に分離されている。
上記第2の実施の形態において、コンタクトレンズ3は、例えば、図37、図38に示したように、1または複数の線50と、1または複数のアンテナ線61とを束ねる被覆部62を更に備えていてもよい。このようにした場合には、外部装置2とコンタクトレンズ3との接続が容易になる。
ここで、コンタクトレンズ3が図37に示したような構成となっている場合、外部装置2は、例えば、図39に示したように、外部端子2Iと、外部端子2Iに物理的に接続されたアンテナ線2Gとを更に備えていてもよい。外部端子2Iは、コンタクトレンズ3の端子31に物理的に接続可能に構成されている。外部端子2Iは、例えば、端子31と磁力によって接続可能に構成されている。端子31が強磁性体によって形成されたパッド状の電極となっている場合、外部端子2Iは、例えば、端子31と同様、強磁性体によって形成されたパッド状の電極となっている。外部端子2Iは、例えば、端子31と嵌合によって接続可能に構成されていてもよい。端子31が汎用的なソケットもしくはプラグによって構成されている場合には、外部端子2Iは、例えば、端子31と嵌合するプラグもしくはソケットによって構成されている。
コンタクトレンズ3が図38に示したような構成となっている場合、外部装置2は、例えば、図40、41に示したように、各アンテナ線2Gにそれぞれ1つずつ物理的に接続される複数の外部端子2Iと、各外部端子2Iにそれぞれ1つずつ物理的に接続された複数のアンテナ線2Gとを更に備えていてもよい。
コンタクトレンズ3が図37、図38に示したような構成となっており、外部装置2が図39、図40、図41に示したような構成となっている場合、コンタクトレンズ3と外部装置2とを互いに接続することにより、アンテナ線61およびアンテナ線2Gが互いに接続される。このとき、外部装置2は、例えば、1または複数の線2Aおよび1または複数の線50を介してコンタクトレンズ3から得られた信号を処理し、それにより得られた信号を出力する演算部2Dを更に備えていてもよい。この場合、外部装置2は、演算部2Dから出力された信号を、無線回路2Eにおいて所定の通信方式の信号に変換し、1または複数のアンテナ線2G,61から電波となって外部に送出する。このようにした場合には、外部装置2は、1または複数のアンテナ線2G,61を介して、他の電子機器と無線通信を行うことができる。その結果、外部装置2のアンテナがアンテナ線2Gだけで構成されている場合と比べて、外部装置2のアンテナの長さをより長くすることができる。その結果、アンテナ線2G,61を介した通信をより安定化することができる。
外部装置2は、例えば、図39、図40、図41に示したように、アンテナ線2Gを、1または複数の線2Aとともに束ねる被覆部2Hを更に備えていてもよい。このようにした場合には、外部装置2とコンタクトレンズ1との接続が容易になる。また、アンテナ線2Gの長さを、線2Aと同等の長さにすることができるので、アンテナ線2Gを本体部2C内に収めた場合と比べて、アンテナ線2Gを長く形成することができる。その結果、アンテナ線2Fを介した通信を安定化することができる。
なお、外部装置2において、アンテナ線2Gが、例えば、図42に示したように、折り返されていてもよい。このようにした場合には、アンテナ線2Gを折り返した分だけ、外部装置2のアンテナの長さをより長くすることができる。その結果、アンテナ線2Gを介した通信をより安定化することができる。
また、外部装置2において、2つの外部端子2Iが、例えば、図43に示したように、配線2Jで接続されていてもよい。この場合に、一方の外部端子2Iに接続されたアンテナ線2G(2G-1)が信号源2Fに直接接続されるとともに、他方の外部端子2Iに接続されたアンテナ線2G(2G-2)が2つの外部端子2Iやアンテナ線2G(2G-1)を介して信号源2Fに電気的に接続されていてもよい。このようにした場合には、アンテナ線2G(2G-2)の分だけ、外部装置2のアンテナの長さをより長くすることができる。その結果、アンテナ線2Gを介した通信をより安定化することができる。
なお、外部装置2のアンテナが図43に示したような構成となっている場合には、コンタクトレンズ3において、2つの外部端子2Iに接続される2つの端子31は、例えば、図44に示したように、アンテナ線61や機能部20に接続されてないダミー端子となっていてもよい。
また、例えば、図45に示したように、図43に記載の外部装置2において、アンテナ線2Gに接続された2つの外部端子2I同士を接続する配線2Jが省略されていてもよい。この場合に、コンタクトレンズ3において、2つの外部端子2Iに接続される2つの端子31は、例えば、図46に示したように、アンテナ線63で接続されていてもよい。アンテナ線63は、例えば、線50と並列に配置されており、線50の延在方向に延在するU字形状となっている。このようにした場合には、アンテナ線63,2G-2の分だけ、外部装置2のアンテナの長さをより長くすることができる。その結果、アンテナ線63,2G-2を介した通信をより安定化することができる。
また、例えば、図47に示したように、複数の機能部20のうち、2つの機能部20(20a,20b)を互いに接続する導電線21が設けられている場合、その2つの機能部20(20a,20b)のうち一方の機能部20bが信号源と、信号源を制御する無線回路とを有していてもよい。この場合、機能部20bには、所定の間隙を介して線50と並列に配置されたアンテナ線63が設けられていてもよい。このようにした場合には、外部装置2に無線機能が設けられていない場合であっても、機能部20aから出力された信号を、アンテナ線63を介して外部に出力することができる。
また、例えば、本開示は以下のような構成を取ることができる。
(1)
眼球に装着されるレンズ部と、
前記レンズ部に設けられた1または複数の機能部と、
前記1または複数の機能部と物理的に接続され、外部端子と物理的に接続可能に構成された1または複数の端子と
を備えた
コンタクトレンズ。
(2)
一端が前記1または複数の機能部と物理的に接続された1または複数の線を更に備え、
前記1または複数の端子のうち少なくとも1つは、前記1または複数の線の他端に物理的に接続されている
(1)に記載のコンタクトレンズ。
(3)
前記1または複数の線のうち少なくとも1つは、カーボンナノチューブ、金、銀もしくは銅からなる導電線を含んで構成されている
(2)に記載のコンタクトレンズ。
(4)
前記導電線は、前記端子の近傍において、前記機能部の近傍と比べて相対的に太くなっている
(3)に記載のコンタクトレンズ。
(5)
前記1または複数の線のうち少なくとも1つは、前記導電線を被覆する樹脂膜を含んで構成されている
(3)または(4)に記載のコンタクトレンズ。
(6)
前記1または複数の線の弾性係数が0.7以下となっている
(3)ないし(5)のいずれか1つに記載のコンタクトレンズ。
(7)
前記1または複数の線のうち少なくとも1つは、中空構造を有する
(2)に記載のコンタクトレンズ。
(8)
前記1または複数の線のうち少なくとも1つは、光ファイバまたは光導波路を含んで構成されている
(2)に記載のコンタクトレンズ。
(9)
前記1または複数の機能部のうち、前記光ファイバまたは前記光導波路を含んで構成された前記線に物理的に接続された機能部は、前記光ファイバまたは前記光導波路を介して入射した光を網膜に照射することの可能な構造を有している
(8)に記載のコンタクトレンズ。
(10)
前記1または複数の機能部のうち、前記光ファイバまたは前記光導波路を含んで構成された前記線に物理的に接続された機能部は、前記光ファイバまたは前記光導波路を介して入射した光に応答する素子を含んで構成されている
(8)に記載のコンタクトレンズ。
(11)
前記1または複数の線と並列に配置された1または複数のアンテナ線を更に備え
(2)ないし(10)のいずれか1つに記載のコンタクトレンズ。
(12)
前記1または複数の端子は、前記レンズ部の表面に設けられている
(1)に記載のコンタクトレンズ。
(13)
前記1または複数の端子は、前記外部端子と嵌合もしくは磁力によって物理的に接続可能に構成されている
(1)ないし(12)のいずれか1つに記載のコンタクトレンズ。
(14)
前記レンズ部の厚さの分布および重心の少なくとも一方が、当該コンタクトレンズを眼に装着したときに、眼における、前記1または複数の端子の位置が所望の位置となるように調整されている
(1)ないし(13)のいずれか1つに記載のコンタクトレンズ。
(15)
左右の眼球に装着される2つのレンズ部と、
前記2つのレンズ部のうち少なくとも一方に設けられた1または複数の機能部と、
前記1または複数の機能部と物理的に接続され、外部端子と物理的に接続可能に構成された1または複数の端子と
を備えた
一組のコンタクトレンズ。
(16)
一方の前記レンズ部と他方の前記レンズ部とを、眼幅に対応する間隔を維持しつつ互いに物理的に接続する紐状の接続部を更に備えた
(15)に記載の一組のコンタクトレンズ。
(17)
コンタクトレンズを眼に装着するための装着装置であって、
前記コンタクトレンズは、
眼球に装着されるレンズ部と、
前記レンズ部と物理的に接続された1または複数の線と
を備え、
当該装着装置は、
前記レンズ部を保持するレンズ保持部と、
前記1または複数の線を保持する線保持部と、
前記レンズ保持部および前記線保持部を支持する支持部と
を備えた
装着装置。
(18)
前記支持部は、
前記線保持部を支持する、楕円環状もしくは細長い多角環状のフレーム部と、
前記フレーム部の開口内に設けられ、前記レンズ保持部を支持するレンズ部と
を有する
(17)に記載の装着装置。
(19)
一組のコンタクトレンズを両眼に装着するための装着装置であって、
各前記コンタクトレンズは、
眼球に装着されるレンズ部と、
前記レンズ部と物理的に接続された1または複数の線と
を備え、
当該装着装置は、
一方の前記コンタクトレンズに設けられた前記レンズ部を保持する第1レンズ保持部と、
他方の前記コンタクトレンズに設けられた前記レンズ部を保持する第2レンズ保持部と、
一方の前記コンタクトレンズに設けられた前記1または複数の線を保持する第1線保持部と、
他方の前記コンタクトレンズに設けられた前記1または複数の線を保持する第2線保持部と、
前記第1レンズ保持部、前記第2レンズ保持部、前記第1線保持部および前記第2線保持部を支持する支持部と
を備えた
装着装置。
(20)
前記支持部は、
前記第1線保持部および前記第2線保持部を支持する、眼鏡フレームの形状となっているフレーム部と、
前記フレーム部の一方の開口内に設けられ、前記第1レンズ保持部を支持する第1レンズ部と、
前記フレーム部の他方の開口内に設けられ、前記第2レンズ保持部を支持する第2レンズ部と
を有する
(19)に記載の装着装置。
(21)
1または複数の端子を備えたコンタクトレンズと前記1または複数の端子を介して通信する情報処理装置であって、
前記1または複数の端子と物理的に接続可能に構成された1または複数の通信端子と、
一端が前記1または複数の通信端子と物理的に接続された1または複数の線と、
前記1または複数の線を介して前記コンタクトレンズから得られた第1信号を処理し、それにより得られた第2信号を出力する演算部と、
前記演算部から出力された前記第2信号を送出するアンテナ線と
を備えた
情報処理装置。
(22)
前記アンテナ線を、前記1または複数の線とともに束ねる被覆部を更に備えた
(21)に記載の情報処理装置。
(23)
前記1または複数の機能部のうち、前記導電線を含んで構成された前記線に連結された機能部は、前記導電線を介して入力された制御信号に基づいて動作する素子を含んで構成されている
(3)または(4)に記載のコンタクトレンズ。
(24)
前記素子は、発光素子である
(23)に記載のコンタクトレンズ。
(25)
前記素子は、光導波路にミラー素子を設けた構成となっている
(8)に記載のコンタクトレンズ。
(26)
前記素子は、光導波路に、光を吸収することにより発色、着色もしくは発光する材料によって構成された調光部を設けた構成となっている
(9)に記載のコンタクトレンズ。
本開示の一実施形態に係るコンタクトレンズおよび一組のコンタクトレンズによれば、レンズ部に設けられた1または複数の機能部に1または複数の端子を物理的に接続し、1または複数の端子を外部端子と物理的に接続可能に構成するようにしたので、無線通信の際に生じる種々の制約がなく、コンタクトレンズと外部装置との間で物体のやり取りをすることも可能である。従って、コンタクトレンズおよび一組のコンタクトレンズをウエアラブル装置として実用化するにあたっての制約を低減することができる。
本開示の一実施形態に係る第1の装着装置によれば、レンズ保持部によってレンズ部を保持し、線保持部によって1または複数の線を保持するようにしたので、例えば、第1の装着装置を眼の前にかざし、顔に押し当てることにより、1または複数の線を所望の位置に維持した状態でレンズ部を眼に装着することが可能である。このように、本開示では、第1の装着装置を利用することで、コンタクトレンズを簡単に眼に装着することができる。従って、コンタクトレンズをウエアラブル装置として実用化するにあたっての制約を低減することができる。
本開示の一実施形態に係る第2の装着装置によれば、第1レンズ保持部および第2レンズ保持部によって2つのレンズ部を保持し、第1線保持部および第2線保持部によって1または複数の線を保持するようにしたので、例えば、第2の装着装置を眼の前にかざし、顔に押し当てることにより、1または複数の線を所望の位置に維持した状態で2つのレンズ部を両眼に装着することが可能である。このように、本開示では、第2の装着装置を利用することで、一組のコンタクトレンズを簡単に両眼に装着することができる。従って、一組のコンタクトレンズをウエアラブル装置として実用化するにあたっての制約を低減することができる。
なお、本開示の効果は、ここに記載された効果に必ずしも限定されず、本明細書中に記載されたいずれの効果であってもよい。
本出願は、日本国特許庁において2019年2月28日に出願された日本特許出願番号第2019-035150号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。

Claims (12)

  1. 眼球に装着されるレンズ部と、
    前記レンズ部に設けられた1または複数の機能部と、
    前記1または複数の機能部と物理的に接続され、外部端子と物理的に接続可能に構成された1または複数の端子と
    を備え
    一端が前記1または複数の機能部と物理的に接続された1または複数の線を更に備え、
    前記1または複数の端子のうち少なくとも1つは、前記1または複数の線の他端に物理的に接続され、
    前記1または複数の線のうち少なくとも1つは、カーボンナノチューブ、金、銀、銅もしくはこれらの材料のうち少なくとも2つの混合物を含んで構成された導電線を含んで構成され、
    前記導電線は、前記端子の近傍において、前記機能部の近傍と比べて相対的に太くなっている
    コンタクトレンズ。
  2. 前記1または複数の線のうち少なくとも1つは、前記導電線を被覆する樹脂膜を含んで構成されている
    請求項に記載のコンタクトレンズ。
  3. 前記1または複数の線の弾性係数が0.7以下となっている
    請求項に記載のコンタクトレンズ。
  4. 前記1または複数の線のうち少なくとも1つは、中空構造を有する
    請求項に記載のコンタクトレンズ。
  5. 前記1または複数の線のうち少なくとも1つは、光ファイバまたは光導波路を含んで構成されている
    請求項に記載のコンタクトレンズ。
  6. 前記1または複数の機能部のうち、前記光ファイバまたは前記光導波路を含んで構成された前記線に物理的に接続された機能部は、前記光ファイバまたは前記光導波路を介して入射した光を網膜に照射することの可能な構造を有している
    請求項に記載のコンタクトレンズ。
  7. 前記1または複数の機能部のうち、前記光ファイバまたは前記光導波路を含んで構成された前記線に物理的に接続された機能部は、前記光ファイバまたは前記光導波路を介して入射した光に応答する素子を含んで構成されている
    請求項に記載のコンタクトレンズ。
  8. 前記1または複数の線と並列に配置された1または複数のアンテナ線を更に備えた
    請求項に記載のコンタクトレンズ。
  9. 前記1または複数の端子は、前記レンズ部の表面に設けられている
    請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  10. 前記1または複数の端子は、前記外部端子と嵌合もしくは磁力によって物理的に接続可能に構成されている
    請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  11. 前記レンズ部の厚さの分布および重心の少なくとも一方が、当該コンタクトレンズを眼に装着したときに、眼における、前記1または複数の端子の位置が所望の位置となるように調整されている
    請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  12. 左右の眼球に装着される2つのレンズ部と、
    前記2つのレンズ部のうち少なくとも一方に設けられた1または複数の機能部と、
    前記1または複数の機能部と物理的に接続され、外部端子と物理的に接続可能に構成された1または複数の端子と
    一方の前記レンズ部と他方の前記レンズ部とを、眼幅に対応する間隔を維持しつつ互いに物理的に接続する紐状の接続部と
    を備えた
    一組のコンタクトレンズ。
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