JP7412709B2 - レーザ加工機用の焦点位置決め治具 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 展示による公開 開催日 令和2年2月18日~21日(2020.2.18~21) 開催名 International Awards & Personalization Expo(開催場所:Paris Las Vegas Hotel)
本発明は、レーザ加工機による加工前に加工ヘッドに取り付けて、ワークに対する加工ヘッドの焦点位置を合わせるために用いられるレーザ加工機用の焦点位置決め治具に関するものである。
印面加工用のレーザ加工機は、特許文献1に示されるように従来から知られている。ワークとしては多孔質あるいは非多孔質の熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーなどが用いられ、その表面がレーザ光により加工される。ワークは加工テーブル上にセットされ、加工ヘッドがその上部空間を水平方向に移動することで、加工データに従った加工が行われる。
レーザ加工機による微細なレーザ加工を行うためには、使用する焦点レンズの焦点位置をワークの加工位置と一致させることが必要である。ワークの加工面の高さが焦点レンズの焦点位置とずれていると、正確な加工を行うことができない。また、ワークの厚さは製品によって異なり、ワークの厚さが変わると焦点が合わなくなるので、加工をスタートさせる前にワークの厚さに応じて焦点位置合わせをする必要がある。
従来、レーザ加工機の焦点位置決め方法としては、治具による調整方法、数値データ入力方法、光学センサーを用いる方法などが用いられている。治具による調整方法は、ワークを加工テーブル上にセットし、治具を加工ヘッドに引っ掛けた状態で加工テーブルを上昇させ、治具の下端がワーク表面に接触した位置を加工最適位置とするものであり、数値データ入力方法、光学センサーによる焦点位置合わせに比べて簡便で迅速に行えるメリットがある。しかし、この方法では、焦点位置合わせのためにテーブルを上昇させる際に治具を真横から観察することがレーザ加工機の構造上不可能であるため、治具下端とワーク表面が接触する位置を正確に設定することが困難であった。しかも従来の治具は、ワークと接触後も治具が自立した状態を維持することがあるため、正確な焦点位置の設定が困難であった。
特開2000-52075号公報
本発明の目的は上記した従来の問題点を解決し、ワークに対する加工ヘッドの高さを正確な焦点位置に設定することができるレーザ加工機用の焦点位置決め治具を提供することである。
上記の課題を解決するためになされた本発明のレーザ加工機用の焦点位置決め治具は、レーザ加工機のワークに対する加工ヘッドの高さを調整するために用いられるレーザ加工機用の焦点位置決め治具であって、加工ヘッドに引っ掛けるための引っ掛け部と、ワークの加工面が焦点レンズの焦点距離に合う位置まで上昇すると、下端の接触部がワークの加工面に当接する長さで形成された本体と、前記接触部がワークの加工面に当接して本体が押し上げられた際に、加工ヘッドと干渉して本体の転倒を促すために本体の側面に形成された斜面部とを有することを特徴とするものである。
また、前記治具は、前記接触部が点状又は線状であることが好ましい。
また、前記治具は、転倒させる方向に重心位置をずらす張り出し部を有した構成とすることが好ましい。
本発明の治具は、焦点レンズの焦点距離に対応した長さを有しており、加工ヘッドとワークとの距離を調整する際に、加工位置が焦点位置と合う高さで治具の下端がワーク表面と接触する。接触した治具がワークによって押し上げられると、治具本体の側面に形成された斜面部が加工ヘッドと干渉して治具が転倒する。このため、治具の下端がワーク表面と接したかどうかを真横から目視することができなくても、治具の転倒を目安として容易に加工ヘッドの高さを焦点位置に設定することができる。
また、治具の下端の接触部をワークと点又は線で接触するような構成とすれば、ワークと接触したときに治具が自立することがなくなり、確実に転倒させることができる。さらに、治具を転倒させる方向に重心位置をずらす張り出し部を有する構成とすれば、ワークと接触したときの転倒をより促すと同時に、張り出し部が治具の取っ手としての機能を持つことで、治具の取り扱い性を向上させることができる。
レーザ加工機の斜視図である。 焦点位置決め治具を取付けた加工ヘッドの斜視図である。 焦点位置決め治具を取付けた加工ヘッドとワークを示す説明図である。 実施形態の焦点位置決め治具であって、(a)は正面図、(b)及び(c)は斜視図である。 焦点位置決め治具とワークが接触したときの焦点位置決め治具の挙動を示す説明図である。
以下に本発明の実施形態を示す。
図1は本発明の治具を使用する印面加工用のレーザ加工機の外観斜視図である。1はレーザ発振器、制御装置などが内蔵されたレーザ加工機の本体、2はワークWが固定される水平なテーブルである。テーブル2は昇降可能となっている。テーブル2の上方の前後位置には2本のX軸レール3が平行に設置されており、これらのX軸レール3の上方にはX軸方向に移動可能なY軸レール4が設置されている。このY軸レール4上に加工ヘッド5が搭載されている。加工ヘッド5は制御装置に入力された加工データに従ってワークWの上面をX、Y両軸方向に移動しながら、ワークWをレーザ加工する。
図2は、加工ヘッド5の斜視図である。加工ヘッド5は図示しないレーザ光源から水平に照射されたレーザ光を上部側面のウィンドウレンズ6で受光し、内蔵されたミラーで下向きに反射して、図示しない集光レンズで集光させた後、照射孔7からワークWに向けて照射して、印面加工を行うものである。加工ヘッド5はテーブル2に固定されたワークWの上部を移動しながら、ワークWをレーザ加工する。なお、加工ヘッド5の側面には、ウィンドウレンズ6の下部の位置に治具8を引っ掛けるための段差状の被取付部5aを備えている。また、加工ヘッド5の円筒状の胴部5bにおいて、被取付部5aの真下には平面状の側面5cが形成されている。側面5cは、胴部5bの径が下向きに小さくなるテーパ面5eとの境に、コーナー部5dを形成している。
前記したように、加工ヘッド5が印面加工を行う際、焦点レンズからワークWまでの距離を焦点距離に一致させるように調整する必要がある。ワークの厚さは製品によって異なり、ワークの厚さが変わると焦点が合わなくなるので、加工をスタートさせる前にテーブル2を徐々に上昇させ、ワークの厚さに合った焦点位置合わせをする必要がある。
図4は、加工ヘッド5に取付けて使用する焦点位置決め治具8の正面図及び斜視図である。本実施形態に係る治具8は、全体が縦長で厚みが一定の平板状であり、上部の片側側面には加工ヘッドに取付けるための爪状の引っ掛け部8aを、その反対側の上部側面には略円弧状に形成した張り出し部8bを有している。下部は両側面を幅方向に拡げて略ひし形となるよう先端部8dを形成し、先端部8dの下端にワークと接触する接触部8eを形成している。先端部8dの上方の、引っ掛け部8aと同じ側の側面に、加工ヘッドと干渉して治具8の転倒を促す斜面部8cを形成している。治具8は摩耗による変形が起きにくいよう金属で構成されている。
引っ掛け部8aは、治具8の上部片側の側面に突出形成されている。引っ掛け部8aの下面と直交して垂直下方向に延びる平面は、加工ヘッド5に取付けた際に加工ヘッド5の側面5cと当接する。引っ掛け部8aが形成されている側面において、引っ掛け部8aの下面から側面5cの長手方向の長さ分下方の位置に、外側に傾斜する斜面部8cが形成されている。斜面部8cの下方に設けられた先端部8dは、実施例においては角を丸くした略ひし形である。先端部8dの下端はワークとの接地面であり、点状又は線状に形成されていて、いずれの場合も先端は微小なRを付けた形状となっている。
以下に焦点距離の調整の手順について説明する。まず、図2及び図3に示すように、加工ヘッド5の被取付部5aに治具8の引っ掛け部8aを引っ掛けて設置する。その後、ワークWを載せたテーブル2を下降位置から低速で上昇させる。治具8の下部先端の接触部8eとワークWが接触すると、図5に示すように治具8が上向きの力で持ち上げられ、治具8の加工ヘッド5と当接する側面に設けられた斜面部8cが加工ヘッド5のコーナー部5dに干渉することで、治具8の重心が加工ヘッド5と離れる方向に傾いて確実に転倒する。治具8の長さは、治具8の接触部8eとワークWが接触した時点で焦点レンズからワークWまでの距離が焦点距離に一致するよう調整されているので、治具8が転倒する位置が正確な焦点位置となり、容易に正しい加工位置を設定することができる。
また、治具8がワークWと接触する接触部8eを、ワークWと点または線で接触する形状とすれば、さらに治具8の転倒を促すことができる。実施形態では接触部8eはRを付けて形成しているので、ワークに傷が付きにくい効果もある。接触部8eだけでなく、張り出し部8b及び先端部8dの外縁を角のない滑らかな弧状に形成すれば、治具8が転倒した際にワークWに傷が付くおそれがない。
さらに、この実施形態のように、治具8の上部の、引っ掛け部8aと反対の方向すなわち加工ヘッド5から離れて転倒する方向に略円弧状の張り出し部8bを形成すれば、治具8の重心は加工ヘッド5から離れて転倒する方向に偏り、治具8はより転倒しやすくなる。従来の治具において重心位置を転倒方向にずらす機能を持った部分は治具本体と比べて数十分の一程度の大きさしかなかったが、本願発明の張り出し部8bは治具8本体のおよそ5分の1弱の大きさを有しているので、転倒促進効果に加えて治具8の取っ手部としても機能し、治具8を加工ヘッド5に取付ける際の治具8の取り扱い性を向上させることができる。
以上に説明したように、本発明によれば、レーザ加工機において、ワークに対する加工ヘッドの高さを正確な焦点位置に設定することができる。
1 レーザ加工機本体
2 テーブル
3 X軸レール
4 Y軸レール
5 加工ヘッド
5a 被取付部
5b 胴部
5c 側面
5d コーナー部
5e テーパ面
6 ウィンドウレンズ
7 照射孔
8 焦点位置決め治具
8a 引っ掛け部
8b 張り出し部
8c 斜面部
8d 先端部
8e 接触部
W ワーク

Claims (3)

  1. レーザ加工機のワークに対する加工ヘッドの高さを調整するために用いられるレーザ加工機用の焦点位置決め治具であって、
    加工ヘッドに引っ掛けるための引っ掛け部と、
    ワークの加工面が焦点レンズの焦点距離に合う位置まで上昇すると、下端の接触部がワークの加工面に当接する長さで形成された本体と、
    前記接触部がワークの加工面に当接して本体が押し上げられた際に、加工ヘッドと干渉して本体の転倒を促すために本体の側面に形成された斜面部とを有することを特徴とするレーザ加工機用の焦点位置決め治具。
  2. 前記接触部が点状又は線状であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機用の焦点位置決め治具。
  3. 転倒させる方向に重心位置をずらす張り出し部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ加工機用の焦点位置決め治具。
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