JP7411435B2 - 薬液投与装置 - Google Patents

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本発明は、薬液投与装置に関する。
従来から、薬液容器に充填した薬液を押し子の押圧作用により生体内に投与するシリンジポンプ型の薬液投与装置が知られている。押し子は、例えば、モータの回転駆動力による薬液容器内への押し込みに伴って薬液を薬液容器から吐出させるように構成することができる。
モータは、押し子を薬液の充填された薬液容器内に押し進めるために十分なトルクを発生することが求められる。下記特許文献1には、十分なトルクを発生させるモータとして、回転駆動力を発生する内部モータ部(ギアードモータ)と、ギアードモータに接続されギアードモータから伝わる回転駆動力を押し子に向かって伝達させる歯車機構(減速機構)と、が開示されている。
特開2015-181835号公報
本発明者らの検討によれば、減速機構を構成しギアードモータから回転駆動力を受ける一のギア(ギア部)と、ギアードモータと、を薬液投与装置へ組み付ける際に、ギア部の軸心とギアードモータの軸心との間に位置ずれが生じる可能性があることが判明した。例えば、ギア部とギアードモータを薬液投与装置へ組み付ける方法として、ギアードモータを筐体(ハウジング)に固定し、ハウジングに固定されたギアードモータの出力シャフトに対してギア部を接続する方法が挙げられる。このとき、ギア部の一端側(軸受け部)は出力シャフトに接続され、他端部側はハウジングの壁部に保持される。しかしながら、このような方法によれば、薬液投与装置を使用する際にギア部などに高負荷がかかるとギア部の軸心がギアードモータの軸心に対して径方向に位置ずれが生じる可能性がある。そして、ギアードモータとギア部とが相対的に位置ずれした状態では、ギアードモータの軸心に対してギア部の軸心がアライメントされず、ギアードモータからギア部に伝わるトルクが低減することが判明した。
そこで、本発明の目的は、ギアードモータの軸心とギア部の軸心との間の位置ずれを抑制しつつ、ギアードモータからギア部に伝わるトルクの低減を抑制できる薬液投与装置を提供することである。
本発明の薬液投与装置は、薬液が充填された薬液容器と、前記薬液容器内の前記薬液を押し出す押し子と、前記押し子を駆動するための回転駆動力を発生するギアードモータと、前記ギアードモータから前記回転駆動力が伝達され、前記押し子へ前記回転駆動力を伝えるギア部と、前記ギアードモータおよび前記ギア部を収容するハウジングと、前記ギアードモータおよび前記ギア部を保持し、前記ハウジングに対して固定する固定部材と、を有し、前記固定部材は、前記ギア部を回動可能に収容するギア部側収容部と、前記ギアードモータの少なくとも一部を収容するギアードモータ側収容部と、前記ギア部側収容部に前記ギア部を収容し、前記ギアードモータ側収容部に前記ギアードモータを収容した際に、前記ギア部の軸心と前記ギアードモータの軸心とを接続可能な連通部と、前記ギア部側収容部および前記ギアードモータ側収容部を接続する接続部と、を有する
本発明の薬液投与装置によれば、固定部材は、ギアードモータとギア部をギアードモータの軸心とギア部の軸心が同一直線上に位置するように保持し、ハウジングに固定することができる。したがって、ギアードモータの軸心とギア部の軸心との間の位置ずれを抑制しつつ、ギアードモータからギア部に伝わるトルクの低減を抑制できる。
実施形態に係る薬液投与システムの側面図である。 実施形態に係る薬液投与システムの使用例を模式的に示す図である。 実施形態に係る薬液投与システムを構成する薬液投与装置の概観斜視図である。 実施形態に係る薬液投与装置の分解斜視図である。 実施形態に係る薬液投与装置の固定部材およびその周辺を示す斜視図である。 実施形態に係る固定部材と固定部材に保持されたギアードモータおよびギア部を示す断面図である。 実施形態に係る固定部材と固定部材に保持されるギアードモータおよびギア部を示す分解図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1~図6は、実施形態に係る薬液投与システム10、薬液投与装置100、および投与器具200の説明に供する図である。図7は、ギアードモータ141およびギア部142aのハウジング120への取り付け方法の説明に供する図である。各図に付した矢印Xは、薬液投与装置100の「長手方向(薬液容器110の長手方向)」を示し、矢印Yは、薬液投与装置100の「幅方向(奥行方向)」を示し、矢印Zは、薬液投与装置100の「高さ方向」を示す。
(薬液投与システム)
薬液投与システム10は、薬液を生体内に投与するために使用される。図1に示すように、薬液投与システム10は、薬液投与装置100と、投与器具200と、を備える。
図2に示すように、薬液投与装置100および投与器具200は、使用者の体表面(皮膚)Hに貼り付けて使用するパッチタイプとして構成している。薬液投与装置100および投与器具200を取り付ける使用者の身体の部位は特に限定されないが、例えば、腹部や大腿部である。
薬液投与システム10は、例えば、薬液投与装置100が備える薬液容器110内に充填された薬液(図示省略)を、後述する押し子130による押圧作用により、比較的長い時間(例えば、数分~数時間程度)をかけて持続的に生体内に投与することができる。なお、薬液投与システム10は、薬液を間欠的に生体内に投与してもよい。
(薬液投与装置)
薬液投与装置100は、図3および図4に示すように、薬液が充填される薬液容器110と、薬液容器110を保持するハウジング120と、薬液容器110内の薬液を押し出す押し子130と、押し子130を薬液容器110の先端開口部へ向けて前進させる駆動機構140と、駆動機構140の少なくとも一部を保持(収容)し、ハウジング120に対して固定する固定部材150と、駆動機構140の動作制御を行う制御部160と、を有している。
図3および図4に示すように、ハウジング120は、内部に収容空間が形成された箱型のハウジング本体部121と、ハウジング本体部121の収容空間に収容され、ハウジング本体部121に対して固定可能なシャーシ122と、収容空間にシャーシ122を収容した状態で、ハウジング本体部121に取り付けられる蓋部材123と、を有している。
図3および図4に示すように、ハウジング本体部121の上面121aには、ハウジング120の外部から収容空間内を視認可能にする窓部124が形成されている。窓部124は、ハウジング本体部121の一部に透明または半透明な部分を設けることで形成している。
図4に示すように、ハウジング本体部121の長手方向の基端側には、シャーシ122をハウジング本体部121の収容空間に挿入するための基端開口部125が形成されている。図3および図4に示すように、ハウジング本体部121の基端開口部125は、収容空間にシャーシ122を収容した状態で、蓋部材123により閉じられる。
図4に示すように、ハウジング本体部121の底面121bには、使用者の体表面Hに貼着可能なシート状の貼着部(図示省略)を設けている。薬液投与装置100を使用者に取り付ける前の初期状態において、貼着部の貼着面には、剥離可能な保護シートが取り付けられる。
シャーシ122には、薬液容器110と、押し子130と、駆動機構140と、固定部材150と、制御部160と、電源部170と、が保持されている。
薬液容器110は、いわゆるプレフィルド型の薬液容器で構成している。そのため、薬液は、薬液容器110の内腔111内に予め充填されている。薬液としては、例えば、タンパク質製剤、麻薬性鎮痛薬、利尿薬等が挙げられる。
薬液容器110の先端部112に形成された先端開口部(吐出口)には、薬液が漏洩するのを防止するための封止部材(図示省略)を配置している。図3に示すように、薬液容器110の先端部112は、ハウジング本体部121から外部に突出するように配置される。また、薬液容器110においてハウジング本体部121から突出した先端部には、後述するチューブ240(図1を参照)との接続がなされる装着部115を取り付けている。
図4に示すように、薬液容器110の内腔111には、押し子130が挿入される。押し子130の先端には、薬液容器110の内壁と摺動可能なガスケット131を配置している。ガスケット131は、ガスケット131の外周部が薬液容器110の内周面と液密に密着することにより、ガスケット131の基端側を液密に封止する。
駆動機構140は、電源部170から駆動電流を受給して回転駆動力を発生させるギアードモータ141と、ギアードモータ141の回転駆動力を伝達する歯車等を備える減速機構142と、減速機構142に接続された送りネジ143と、を有している。
ギアードモータ141は、いわゆる減速機付きモータである。ギアードモータ141は、発生させた回転駆動力を減速して出力するため、出力トルクを増大させることができる。そのため、ギアードモータ141は、押し子130を薬液が充填された薬液容器110内に押し込むために十分なトルクを発生させることができる。
減速機構142は、ギアードモータ141の回転駆動力を直接的に受けるギア部142aを有している。
固定部材150は、図6に示すように、ギアードモータ141とギア部142aをギアードモータ141の軸心S1とギア部142aの軸心S2が同一直線上に位置するように保持することができる。したがって、固定部材150は、ギアードモータ141の軸心S1とギア部142aの軸心S2との間の位置ずれを抑制しつつ、ギアードモータ141からギア部142aに伝わるトルクの低減を抑制できる。
固定部材150にギアードモータ141およびギア部142aを取り付けるための構造と、固定部材150をハウジング120へ取り付ける方法については、後述する。
送りネジ143は、押し子130の基端付近に螺合している。送りネジ143は、減速機構142から伝達された回転運動を直線運動に変換して、押し子130を長手方向(X方向)に前進させる。押し子130は、薬液容器110の先端側へ向けて前進することにより、薬液容器110の内腔111からチューブ240(図1を参照)へ薬液を押し出す。
制御部160は、薬液投与装置100の薬液の送液動作を制御する。制御部160は、例えば、CPU、RAM、ROM等を実装した公知のマイクロコンピュータ(電子回路素子)により構成することができる。制御部160は、駆動機構140、電源部170の動作制御を統括的に実行する。
電源部170は、例えば、公知の電池等で構成することができる。
次に、図5~図7を参照して、固定部材150にギアードモータ141およびギア部142aを取り付けるための構造と、固定部材150等をハウジング120へ取り付ける方法ついて説明する。
ギアードモータ141およびギア部142aがハウジング120に固定される場合、ギアードモータ141の軸心S1とギア部142aの軸心S2は、ギアードモータ141の出力するトルクをギア部142aに伝達する観点からアライメントされている必要がある。ここで、ギアードモータ141の軸心S1とは、出力シャフト145aの軸心S1を意味し、ギア部142aの軸心S2とは、ギア部142aの出力シャフト145a用の軸受け部142bの軸心S2を意味する。また、「アライメントされた状態」とは、ギアードモータ141の軸心S1とギア部142aの軸心S2とが、十分なトルク(例えば定格トルク)を出力できるように、適切な位置関係にある状態を意味する。したがって、例えば、図6に示すように、ギアードモータ141がギア部142aに接続される場合、アライメントされた状態とは、出力シャフト145aの軸心S1と、ギア部142aの軸受け部142bの軸心S2と、が同一直線上に位置する状態を意味する。
まず、固定部材150にギアードモータ141およびギア部142aを取り付けるためのギアードモータ141およびギア部142aの構造を説明する。
本明細書において、減速機構142に接続されるギアードモータ141の一端部側をギアードモータ141の基端部側と称し、他端部側をギアードモータ141の先端側と称する。また、ギアードモータ141に接続されるギア部142aの一端部側をギア部142aの基端部側と称し、他端部側をギア部142aの先端側と称する。
ギアードモータ141は、図5に示すように、モータ部144と、ギアヘッド部145と、を有している。
モータ部144は、回転駆動する機構(図示省略)と該機構を収容するモータ側ケース144aと、を有している。
ギアヘッド部145は、モータ部144から伝わる回転駆動力を減速して出力する機構(図示省略)と、該機構によって減速された回転駆動力を出力する出力シャフト145aと、該機構を収容するギアヘッド側ケース145bと、を有している。
出力シャフト145aは、ギアヘッド側ケース145bの基端側から突出して設けられる。そして、出力シャフト145aは、ギア部142aの基端側に接続されることによって、減速機構142に回転駆動力を伝達する。
ギアヘッド側ケース145bは、図7に示すように、ギアードモータ141の軸方向に沿って形成される第1突起部145cと、ギアードモータ141の周方向に沿って形成される第2突起部145dと、を有している。
モータ側ケース144aおよびギアヘッド側ケース145bは、互いに連結している。モータ側ケース144aおよびギアヘッド側ケース145bは、本実施形態では、略円筒形状を有する。ただし、モータ側ケース144aおよびギアヘッド側ケース145bの形状は特に限定されない。
ギア部142aは、図6、図7に示すように、ギアードモータ141に接続されるギア部142aの一端部側にギアードモータ141用の軸受け部142bと、ギア部142aの他端部側に突起部142cと、を有している。
次に、固定部材150にギアードモータ141およびギア部142aを取り付けるための固定部材150の構造を説明する。
固定部材150は、図6に示すように、ギア部142aを収容するギア部側収容部151と、ギアードモータ141の少なくとも一部を収容するギアードモータ側収容部152と、ギア部側収容部151にギア部142aを収容し、ギアードモータ側収容部152にギアードモータ141を収容した際に、ギア部142aの軸心S2とギアードモータ141の軸心S1とを接続可能な連通部153と、ギア部側収容部151およびギアードモータ側収容部152を接続する接続部154と、を有している。
固定部材150は、例えば、ポリカーボネート(PC)やポリオキシメチレン(POM)等のバネ性を有する材料によって形成される。ただし、固定部材150を形成する材料は、バネ性を備えていなくてもよく、公知の樹脂材料や金属材料を用いることができる。
固定部材150は、ギアードモータ側収容部152に対するギアードモータ141の挿脱方向である長手方向(ギアードモータ141の軸方向)が、ギア部側収容部151およびギアードモータ側収容部152の配列方向となるように配置される。
ギア部側収容部151は、図7に示すように、ギア部142aが軸方向と直交する方向に沿って移動することによってギア部142aを収容する。
ギア部側収容部151は、図6に示すように、ギア部142aを収容した際にギア部142aの軸方向に直交して延在する第1支持部151aと、第2支持部151bと、を有している。
第1支持部151aおよび第2支持部151bは、図6、図7に示すように、それぞれ孔部151c、151dを備えている。
ギア部142aの先端側の少なくとも一部は、図6に示すように、ギア部142aがギア部側収容部151に収容される際に第1支持部151aの孔部151cに嵌入(軽嵌合)することによって第1支持部151aと接続される。また、上述したギア部142aの基端側(軸受け部142b)の少なくとも一部は、図6に示すように、ギア部142aがギア部側収容部151に収容される際に第2支持部151bの孔部151dに嵌入(軽嵌合)することによって第2支持部151bと接続される。このとき、第1支持部151aおよび第2支持部151bは、ギア部142aを回動可能に支持する。
ギアードモータ側収容部152は、図7に示すように、ギアードモータ141が軸方向に沿ってギアードモータ141の先端側に向かってスライド移動することによってギアードモータ141を収容する。
ギアードモータ側収容部152は、図6、図7に示すように、ギアードモータ141を収容した際にギアードモータ141の軸方向に直交して延在する第3支持部152aと、第3支持部152aからギアードモータ141の軸方向に沿って延在する複数の延在部152b、152c、152dと、を有している。
第3支持部152aは、本実施形態において、第2支持部151bと一体的に形成されている。
また、第3支持部152aは、孔部を有している。該孔部は、本実施形態において、連通部153として機能する。また、連通部153は、図6に示すように、孔部151dと一体的に形成されている。
ギアードモータ141の基端側に配置された出力シャフト145aは、ギアードモータ141がギアードモータ側収容部152に収容される際に、ギアードモータ側収容部152側から連通部153へ挿通する。そして、連通部153に挿通した出力シャフト145aは、第2支持部151bと接続されるギア部142aの軸受け部142b(ギア部142aの基端側)に挿入されることによって、ギア部側収容部151に収容されたギア部142aと接続される(図6を参照)。
また、第3支持部152aは、図5、図7に示すように、溝部152eを有している。溝部152eは、図5に示すように、ギアードモータ側収容部152に収容されたギアードモータ141の第1突起部145cを部分的に収容する。そのため、溝部152eは、ギアードモータ側収容部152に収容されたギアードモータ141が周方向に回転することを抑制する。
また、第3支持部152aは、図6、図7に示すように、凹部152fを有している。凹部152fは、図6に示すように、ギアードモータ側収容部152に収容されたギアヘッド側ケース145bの基端側を部分的に収容する。そのため、溝部152eは、ギアードモータ側収容部152に収容されたギアードモータ141が径方向(ラジアル方向)に移動することを抑制する。
複数の延在部152b、152c、152dは、ギアードモータ側収容部152の中心部を挟んで互いに対向する位置にそれぞれ設けられている。そのため、複数の延在部152b、152c、152dは、ギアードモータ側収容部152に収容されたギアードモータ141がラジアル方向に移動することを抑制する。
また、一の延在部(延在部152d)は、図7に示すように、嵌合部152gを有している。嵌合部152gは、延在部152dの先端側に設けられた凸部である。嵌合部152gは、図5に示すように、ギアードモータ側収容部152に収容されたギアードモータ141の第2突起部145dと嵌め合わされる。そのため、嵌合部152gは、ギアードモータ側収容部152に収容されたギアードモータ141が軸方向(スラスト方向)に移動することを抑制する。
接続部154は、第1支持部151a(または第2支持部151b)から延在部152dに向かって延在している。接続部154は、ギア部側収容部151に対するギアードモータ側収容部152の位置を固定することができる。そのため、接続部154は、ギアードモータ側収容部152に保持されたギアードモータ141の軸心S1と、ギア部側収容部151に保持されたギア部142aの軸心S2とが同一直線上に位置するように、ギア部側収容部151に対するギアードモータ側収容部152の位置を固定している。したがって、接続部154は、ギアードモータ側収容部152に収容されたギアードモータ141とギア部側収容部151に収容されたギア部142aとの相対的な位置ずれを抑制することができる。
次に、固定部材150をハウジング120へ取り付ける方法ついて説明する。
固定部材150は、固定部155、156を有している。固定部材150は、固定部155、156を介してハウジング120と接続されることによって、ハウジング120に取り付けられる。
固定部155は、接続部154の先端側に設けられた凹部である。該凹部は、ハウジング120に配置されたギアードモータ141を上面から視たときのギアードモータ141の軸方向と直交する方向に沿って設けられている。固定部155は、ハウジング120に固定部材150を配置する際に、ハウジング120を部分的に収容する(図5を参照)。そのため、固定部155は、ハウジング120に配置された固定部材150がハウジング120の長手方向に対して移動することを抑制する。したがって、固定部155は、ハウジング120に配置されたギアードモータ141やギア部142aがギアードモータ141のスラスト方向に対して移動することを抑制できる。
固定部156は、接続部154の基端側に設けられた凸部である。該凸部は、ハウジング120に配置されるギアードモータ141を側面から視たときのギアードモータ141の軸方向と直交する方向に沿って設けられている。固定部156は、ハウジング120に固定部材150を配置するとき生じるギアードモータ側収容部152に収容されたギアードモータ141との間(隙間)によってハウジング120を部分的に収容する。そのため、固定部156は、ハウジング120に配置された固定部材150がハウジング120の短手方向に対して移動することを抑制する。したがって、固定部156は、ハウジング120に配置されたギアードモータ141やギア部142aがギアードモータ141のラジアル方向に対して移動することを抑制できる。
なお、固定部材150の外形は、ギアードモータ141およびギア部142aを保持し、ハウジング120に固定できる限り特に限定されない。
また、ハウジング120の固定部材150の周辺の構造は、固定部材150をハウジング120に固定できる限り特に限定されない。
また、固定部材150に保持されたギアードモータ141は、固定部材150がハウジング120へ取り付けられる際に接着剤等によってハウジング120に接着されてもよい。これにより、落下等の衝撃によってギアードモータ141が不用意に破損する可能性を回避することができる。
(投与器具)
図1および図2に示すように、投与器具200は、薬液投与装置100に接続可能に構成している。
投与器具200は、コネクタ210と、生体に穿刺される針管220と、穿刺部(カニューレハウジング)230と、チューブ240と、針管220の生体への穿刺を補助する穿刺補助具250と、を有している。
コネクタ210は、当該コネクタ210に固定された装着部215を介して薬液投与装置100に接続可能に構成している。装着部215は、ハウジング120の外部に突出した薬液容器110の先端部112に設けられた装着部115(図4を参照)に対して外嵌されることにより、薬液投与装置100と接続できる。
装着部215の内部には、薬液容器110の先端部に配置された封止部材(図示省略)を刺通可能な接続用の針部(図示省略)が配置されている。チューブ240は、接続用の針部を介して、薬液容器110の内腔111と連通される。
穿刺部230の内部には、チューブ240と針管220の内腔を連通する流路(図示省略)が形成されている。チューブ240を介して穿刺部230へ送液された薬液は、穿刺部230の内部に形成された流路および針管220を通して生体内に投与される。
使用者への薬液の送液に際して、穿刺部230には穿刺補助具250が取り付けられる。穿刺補助具250は、導入針(内針)251を保持している。導入針251は、穿刺補助具250を穿刺部230に取り付けた状態において、針管220の先端から突出する。使用者は、針管220に導入針251を挿通した状態で針管220を生体に穿刺することにより、針管220に折れ等が生じるのを防止しつつ、針管220を生体に刺入することが可能になる。
穿刺補助具250は、針管220を生体に穿刺した後、穿刺部230から取り外される。導入針251は、穿刺部230から穿刺補助具250が取り外されると、針管220の内腔から抜去される。
針管220を生体に穿刺した後、穿刺補助具250が取り外されて、針管220が生体内に留置された状態で、穿刺部230は使用者の体表面Hに残置される。この状態で薬液投与装置100の押し子130が薬液容器110内を前進することにより、薬液容器110に充填された薬液は、チューブ240および穿刺部230の流路を経由して針管220の内腔へ送液される。
導入針251は、例えば、金属針で構成することが可能である。また、針管220は、例えば、樹脂製の管状部材(カニューレ)で構成することが可能である。
投与器具200は、薬液投与装置100と同様に、使用者の体表面Hに貼り付けて使用するパッチタイプとして構成している。投与器具200の穿刺部230の接触面(底面)231には、体表面に貼着可能なシート状の貼着部(図示省略)を設けている。投与器具200を使用者に取り付ける前の初期状態において、貼着部の貼着面には剥離可能な保護シートが取り付けられる。
以上説明したように、本実施形態に係る薬液投与装置100は、薬液が充填された薬液容器110と、薬液容器110内の薬液を押し出す押し子130と、押し子130を駆動するための回転駆動力を発生するギアードモータ141と、ギアードモータ141から回転駆動力が伝達され、押し子130へ回転駆動力を伝えるギア部142aと、ギアードモータ141およびギア部142aを収容するハウジング120と、ギアードモータ141およびギア部142aを保持し、ハウジング120に対して固定する固定部材150と、を有する。
上記薬液投与装置100によれば、固定部材150は、ギアードモータ141とギア部142aをギアードモータ141の軸心S1とギア部142aの軸心S2が同一直線上に位置するように保持し、ハウジング120に固定することができる。したがって、固定部材150は、ギアードモータ141の軸心S1とギア部142aの軸心S2との間の位置ずれを抑制しつつ、ギアードモータ141からギア部142aに伝わるトルクの低減を抑制できる。
また、固定部材150は、ギア部142aを回動可能に収容するギア部側収容部151と、ギアードモータ141の少なくとも一部を収容するギアードモータ側収容部152と、ギア部側収容部151にギア部142aを収容し、ギアードモータ側収容部152にギアードモータ141を収容した際に、ギア部142aの軸心S2とギアードモータ141の軸心S1とを接続可能な連通部153と、ギア部側収容部151およびギアードモータ側収容部152を接続する接続部154を有する。そのため、接続部154は、ギア部側収容部151に保持されたギア部142aの軸心S2と、ギアードモータ側収容部152に保持されたギアードモータ141の軸心S1と、が同一直線上に位置するように、ギア部側収容部151に対するギアードモータ側収容部152の位置を固定することができる。
また、ギアードモータ141は、ギアードモータ141の軸方向に沿って形成される第1突起部145cを有し、ギアードモータ側収容部152は、ギアードモータ141を収容した際に第1突起部145cが配置される溝部152eを有する。そのため、溝部152eは、ギアードモータ側収容部152に収容されたギアードモータ141が周方向に回転することを抑制できる。
また、ギアードモータ141は、ギアードモータ141の周方向に沿って形成される第2突起部145dを有し、ギアードモータ側収容部152は、ギアードモータ141を収容した際に第2突起部145dと嵌め合わされる嵌合部152gを有する。そのため、嵌合部152gは、ギアードモータ側収容部152に収容されたギアードモータ141が軸方向(スラスト方向)に移動することを抑制できる。
また、固定部材150は、ハウジング120に固定可能な固定部155、156を有する。そのため、固定部155、156は、ハウジング120に配置されたギアードモータ141やギア部142aがギアードモータ141のスラスト方向やラジアル方向に対して移動することを抑制できる。
また、ギア部側収容部151は、ギア部142aを収容した際にギア部142aの先端側の少なくとも一部と接続される第1支持部151aと、ギア部142aの基端側の少なくとも一部と接続される第2支持部151bと備え、ギアードモータ側収容部152は、ギアードモータ141を収容した際にギアードモータ141の先端側の少なくとも一部と保持する第3支持部152aおよび延在部152b、152c、152dを備え、ギアードモータ141は、ギアードモータ側収容部152に収容される際に、ギアードモータ141の基端側に配置された出力シャフト145aが、ギアードモータ側収容部152側から連通部153へ挿通し、第2支持部151bと接続されるギア部142aの基端側に挿入されることによって、ギア部142aと接続される。そのため、ギア部側収容部151およびギアードモータ側収容部152は、ギア部142aの軸心S2とギアードモータ141の軸心S1とが同一直線上に位置するように、ギア部142aとギアードモータ141を保持した状態で、ギア部142aに出力シャフト145aを接続することができる。
以上、実施形態を通じて本発明に係る薬液投与装置を説明したが、本発明は説明した各構成のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
10 薬液投与システム、
100 薬液投与装置、
110 薬液容器、
120 ハウジング、
122 シャーシ、
128 収容部、
130 押し子、
141 ギアードモータ、
144 モータ部、
145 ギアヘッド部、
145c 第1突起部、
145d 第2突起部、
145d 出力シャフト、
150 固定部材、
151 ギア部側収容部、
151a 第1支持部、
151b 第2支持部、
152 キアードモータ側収容部、
152a 第3支持部、
153 連通部、
154 接続部、
155、156 固定部、
200 投与器具、
S1 ギアードモータ部の軸心、
S2 ギア部の軸心。

Claims (5)

  1. 薬液が充填された薬液容器と、
    前記薬液容器内の前記薬液を押し出す押し子と、
    前記押し子を駆動するための回転駆動力を発生するギアードモータと、
    前記ギアードモータから前記回転駆動力が伝達され、前記押し子へ前記回転駆動力を伝えるギア部と、
    前記ギアードモータおよび前記ギア部を収容するハウジングと、
    前記ギアードモータおよび前記ギア部を保持し、前記ハウジングに対して固定する固定部材と、を有し、
    前記固定部材は、
    前記ギア部を回動可能に収容するギア部側収容部と、
    前記ギアードモータの少なくとも一部を収容するギアードモータ側収容部と、
    前記ギア部側収容部に前記ギア部を収容し、前記ギアードモータ側収容部に前記ギアードモータを収容した際に、前記ギア部の軸心と前記ギアードモータの軸心とを接続可能な連通部と、
    前記ギア部側収容部および前記ギアードモータ側収容部を接続する接続部と、を有する、薬液投与装置。
  2. 前記ギアードモータは、前記ギアードモータの軸方向に沿って形成される第1突起部を有し、
    前記ギアードモータ側収容部は、前記ギアードモータを収容した際に前記第1突起部が配置される溝部を有する、請求項に記載の薬液投与装置。
  3. 前記ギアードモータは、前記ギアードモータの周方向に沿って形成される第2突起部を有し、
    前記ギアードモータ側収容部は、前記ギアードモータを収容した際に前記第2突起部と嵌め合わされる嵌合部を有する、請求項または請求項に記載の薬液投与装置。
  4. 前記固定部材は、前記ハウジングに固定可能な固定部を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の薬液投与装置。
  5. 前記ギア部側収容部は、前記ギア部を収容した際に前記ギア部の先端側の少なくとも一部と接続される第1支持部と、前記ギア部の基端側の少なくとも一部と接続される第2支持部と備え、
    前記ギアードモータ側収容部は、前記ギアードモータを収容した際に前記ギアードモータの先端側の少なくとも一部と保持する第3支持部および延在部を備え、
    前記ギアードモータは、前記ギアードモータ側収容部に収容される際に、前記ギアードモータの基端側に配置された出力シャフトが、前記ギアードモータ側収容部側から前記連通部へ挿通し、前記第2支持部と接続される前記ギア部の基端側に挿入されることによって、前記ギア部と接続される、請求項1~4のいずれか一項に記載の薬液投与装置。
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