JP7409451B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るパチンコ機の正面図である。
パチンコ機10は、遊技機の一種であるパチンコ遊技機である。このパチンコ機10は、図1に示すように、パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方(正面側)に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを備えている。
また、前扉枠13は、窓部21の周囲に設けられた各種ランプ部等にて構成される発光手段の一部として窓部21の上方に設けられた表示ランプ部23と、表示ランプ部23の左右両側に設けられるとともに、遊技状況に応じた効果音などを出力するスピーカ部24と、窓部21の下方に設けられた上側膨出部25および下側膨出部26とを備えている。
上側膨出部25は、上方に開口するようにして内側に設けられた上皿25aを有している。上皿25aは、裏パックユニットに設けられた払出装置71(図14参照)にて払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構81(図14参照)側へ導くための機能を有している。
下側膨出部26は、同じく上方に開口するようにして内側に設けられた下皿26aを有している。下皿26aは、上皿25a内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有している。
遊技盤31は、図2に示すように、その表面に取り付けられた内レール部32および外レール部33を有し、内枠に搭載されている。前述した遊技領域は、内レール部32および外レール部33によって区画されるようにして遊技盤31に形成されている。この遊技領域は、窓部21を介して略全域を前方から視認することができる。
内レール部32および外レール部33は、遊技領域への遊技球の誘導レール34を構成し、この誘導レール34は、遊技者が発射ハンドル27を回転操作したことによって遊技球発射機構81から発射された遊技球を遊技領域の上部に案内する。
可変入賞装置5は、図3に示すように、下作動口37の下方に設けられている。この可変入賞装置5は、遊技領域の左側に設けられた第1の入賞口51と、遊技領域の右側に設けられた第2の入賞口52とを備えている。
なお、遊技者は、発射ハンドル27の回転操作量を調節し、遊技領域の上部における遊技球の到達位置を調節することによって、可変入賞装置5に遊技球を導くことができる。
したがって、遊技者は、パネル53を介して可変入賞装置5を前方から視認することができる。
なお、カバー511に導かれて開口部311に入球した遊技球は、排出通路311aを介して遊技領域から排出される。この排出通路311aを通った遊技球は、アウト口39の排出通路39aを通って遊技領域から排出される遊技球と合流することになる(図5(C)参照)。
なお、カバー521に導かれて開口部312に入球した遊技球は、排出通路312aを介して遊技領域から排出される。この排出通路312aを通った遊技球は、排出通路311aを通った遊技球と同様にアウト口39の排出通路39aを通って遊技領域から排出される遊技球と合流することになる。
また、本実施形態では、第1の入賞口51は、水平方向一方側(+X軸方向側)に開口するようにして設けられている。第2の入賞口52は、水平方向他方側(-X軸方向側)に開口するようにして設けられている。
さらに、本実施形態では、第1の入賞口51および第2の入賞口52は、遊技領域を流下する遊技球を入球させる入球手段として機能している。
第1のブリッジ512は、遊技盤31に形成された断面矩形状の穴313を介して突没自在に設けられているとともに、カバー511の下端部からカバー521の上端部にかけて傾斜するように設けられている。
アーム513は、第1のブリッジ512の背面部と、第1のブリッジ駆動部514の軸体とを接続するように設けられている。
第2のブリッジ522は、遊技盤31に形成された断面矩形状の穴314を介して突没自在に設けられているとともに、カバー521の下端部からカバー511の上端部にかけて傾斜するように設けられている。
アーム523は、第2のブリッジ522の背面部と、第2のブリッジ駆動部524の軸体とを接続するように設けられている。
また、本実施形態では、第1のブリッジ駆動部514および第2のブリッジ駆動部524は、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522を遊技盤31に対して突没させるブリッジ駆動部として機能している。換言すれば、第1のブリッジ駆動部514および第2のブリッジ駆動部524は、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522を独立して駆動する誘導体駆動部として機能している。
さらに、本実施形態では、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522は、交差するようにして設けられている。
第1のブリッジ512は、図6に示すように、カバー511側(-X軸方向側)に位置する平板部5121と、カバー521側(+X軸方向側)に位置する平板部5122と、平板部5121および平板部5122を接続する接続部5123とを有している。
接続部5123は、第1のブリッジ512の正面側に位置し、平板部5121および平板部5122よりも狭い幅となるように形成されている。換言すれば、第1のブリッジ512は、その中央部に形成されるとともに、背面側から正面側にかけて突没方向に沿って形成された形成されたスリット5124を有している。
接続部5223は、第2のブリッジ522の背面側に位置し、平板部5221および平板部5222よりも狭い幅となるように形成されている。換言すれば、第2のブリッジ522は、その中央部に形成されるとともに、正面側から背面側にかけて突没方向に沿って形成された形成されたスリット5224を有している。
このように、本実施形態では、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522は、第1のブリッジ512のスリット5124と、第2のブリッジ522のスリット5224とを第1のブリッジ512および第2のブリッジ522の突没方向に沿って噛み合わせることによって、交差するようにして設けられている。
なお、図7~図9は、第1のブリッジ512のみを突出させた状態における可変入賞装置5を示す図である。
なお、本実施形態では、第1のブリッジ512の遊技盤31からの突出幅D1は、遊技球の直径よりも狭くなるように設定されているが、遊技球の直径と同じ幅に設定されていてもよく、遊技球の直径よりも広くなるように設定されていてもよい。
そして、カバー511の上面部は、カバー511の下面部よりもカバー521側(開口方向側)に突出した形状となっている。
そして、第1のブリッジ駆動部514は、第1のブリッジ512を駆動することによって、第1の入賞口51を開放状態および閉鎖状態のいずれかに設定する。
そして、第1のブリッジ駆動部514は、第1のブリッジ512を遊技盤31に対して突出させることによって、第1のブリッジ512を有効(開放状態)に設定し、第1のブリッジ512を遊技盤31に対して没入させることによって、第1のブリッジ512を無効(閉鎖状態)に設定している。
これによれば、第1のブリッジ駆動部514は、第1の入賞口51を閉鎖状態に設定した直後に、第1の入賞口51を閉鎖状態に設定する直前に第1のブリッジ512にてカバー511の開口に導いていた遊技球を第1の入賞口51に入賞させてしまうオーバー入賞を抑制することができる。
なお、本実施形態では、カバー511の上面部は、カバー511の下面部よりもカバー521側(開口方向側)に突出した形状となっているが、突出しない形状となっていてもよい。
なお、図10~図12は、第2のブリッジ522のみを突出させた状態における可変入賞装置5を示す図である。
なお、本実施形態では、第2のブリッジ522の遊技盤31からの突出幅D1は、遊技球の直径よりも狭くなるように設定されているが、遊技球の直径と同じ幅に設定されていてもよく、遊技球の直径よりも広くなるように設定されていてもよい。
そして、カバー521の上面部は、カバー521の下面部よりもカバー511側(開口方向側)に突出した形状となっている。
そして、第2のブリッジ駆動部524は、第2のブリッジ522を駆動することによって、第2の入賞口52を開放状態および閉鎖状態のいずれかに設定する。
そして、第2のブリッジ駆動部524は、第2のブリッジ522を遊技盤31に対して突出させることによって、第2のブリッジ522を有効(開放状態)に設定し、第2のブリッジ522を遊技盤31に対して没入させることによって、第2のブリッジ522を無効(閉鎖状態)に設定している。
これによれば、第2のブリッジ駆動部524は、第2の入賞口52を閉鎖状態に設定した直後に、第2の入賞口52を閉鎖状態に設定する直前に第2のブリッジ522にてカバー521の開口に導いていた遊技球を入賞させてしまうオーバー入賞を抑制することができる。
なお、本実施形態では、カバー521の上面部は、カバー521の下面部よりもカバー511側(開口方向側)に突出した形状となっているが、突出しない形状となっていてもよい。
なお、開閉実行モード(特定制御状態)とは、第1の入賞口51または第2の入賞口52を開放状態に設定し、第1の入賞口51または第2の入賞口52に遊技球を入球可能とするモードをいう。また、開閉実行モードにおいて、第1の入賞口51または第2の入賞口52を開放状態に設定した後、再び閉鎖状態に設定するまでを1回のラウンド遊技という。
主表示装置42は、図2に示すように、メイン表示部45と、役物用表示部46とを有し、複数のセグメント発光部を所定の態様で配列したセグメント表示器(図示略)や、ドット表示器などの複数の表示装置を配置して構成されている。
なお、主表示装置42は、その前面側に設けられた窓パネル22に向かって膨出するようにして遊技盤31に設けられている。すなわち、主表示装置42は、窓パネル22を介してパチンコ機10の前方から視認可能となっている。また、主表示装置42と、窓パネル22との間の距離は、遊技球1個分よりも狭くなっている。これによって、パチンコ機10は、主表示装置42と、窓パネル22との間を遊技球が落下していくのを防止している。換言すれば、パチンコ機10は、主表示装置42の前方を遊技球が落下していくのを防止している。
第2結果表示部45bは、下作動口37への入賞をトリガとして絵柄の変動表示を実行するとともに、その変動表示の停止結果として、下作動口37への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を表示する。この内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した結果であった場合には、第2結果表示部45bは、所定の停止結果を表示する。その後、パチンコ機10は、開閉実行モードへ移行する。
なお、図柄表示装置47は、液晶表示装置であることに限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置、またはCRT等の他の表示装置であってもよい。
第2保留ランプ部49bは、下作動口37に入賞した遊技球の保留個数を表示する部位であり、保留個数に応じて点灯する。この第2保留ランプ部49bは、遊技球を最大4個まで保留することができ、第2結果表示部45bおよび図柄表示装置47の変動表示に対応している。
第3保留ランプ部49cは、各スルーゲート41に入賞した遊技球の保留個数を表示する部位であり、保留個数に応じて点灯する。この第3保留ランプ部49cは、遊技球を最大4個まで保留することができ、役物用表示部46の変動表示に対応している。
なお、各保留ランプ部49a~49cは、図柄表示装置47の一部に画像として表示される等の他の構成であってもよい。
図柄表示装置47の表示画面Gは、図13に示すように、3列の表示領域に区画されており、各表示領域には、左から順に左図柄列Z1、中図柄列Z2、および右図柄列Z3が表示される。各図柄列Z1~Z3は、「1」~「8」の数字からなる8種類の図柄を下方から上方に向かって昇順となるとともに、「8」の次は「1」となるように配列して構成されている。なお、図13では、各表示領域の中心線を一点鎖線で示している。
すなわち、遊技回とは、各作動口36,37への入賞に基づいて、メイン表示部45および図柄表示装置47にて変動表示が開始された後、所定の停止結果を表示するまでをいう。
図14は、パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
パチンコ機10は、図14に示すように、主制御装置60と、音声発光制御装置90と、表示制御装置100とを備え、これらの装置は、内枠の背面側に搭載されている。また、パチンコ機10は、前述した払出装置71に遊技球の払い出しをさせる払出制御を実行する払出制御装置70と、前述した遊技球発射機構81に遊技球を発射させる発射制御を実行する電源・発射制御装置80とを備え、これらの装置は、裏パックユニットに搭載されている。
なお、本実施形態では、ROM63およびRAM64は、MPU62に対して1チップ化されているが、個別にチップ化された構成としてもよい。これは主制御装置60以外の他の制御装置のMPUについても同様である。
RAM64は、ROM63に記憶された制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を必要とする揮発性記憶手段である。このRAM64は、各種カウンタエリア64aや、保留球格納エリア64bや、電役保留エリア64cなどの各種エリアを有している。これらのエリアについては後に詳細に説明する。
検知センサ40a~40fは、上作動口36、下作動口37、および可変入賞装置5の各種入賞口や、アウト口39や、各スルーゲート41に1対1で対応して設けられている。MPU62は、検知センサ40a~40fの検知結果に基づいて、各種入賞口や、アウト口39や、各スルーゲート41への入賞判定(入球判定)を行っている。なお、MPU62は、上作動口36または下作動口37への入賞判定に基づいて、内部抽選を実行する。
図15は、内部抽選に用いられる各カウンタの内容を示す図である。
MPU62は、図15に示すように、各カウンタC1~C3,CINI,CS,C4の値(情報)を用いることによって、内部抽選などを実行する。具体的には、MPU62は、大当たり発生の抽選に大当たり乱数カウンタC1を使用し、大当たり発生に際し、その大当たりの種別の抽選に大当たり種別カウンタC2を使用し、リーチ表示を発生させるか否かの抽選にリーチ乱数カウンタC3を使用する。また、MPU62は、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に乱数初期値カウンタCINIを使用し、メイン表示部45および図柄表示装置47における表示継続時間の決定に変動種別カウンタCSを使用する。さらに、MPU62は、下作動口37の電動役物37aを電役開放状態とするか否かの抽選に電動役物開放カウンタC4を使用する。なお、各カウンタC1~C3,CINI,CS,C4は、RAM64の各種カウンタエリア64a(図14参照)に設けられている。
なお、上作動口36に係る保留個数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個、または5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。
なお、下作動口37に係る保留個数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個、または5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。
なお、各スルーゲート41に係る保留個数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個、または5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。
以下、各カウンタの詳細について説明する。
まず、電動役物開放カウンタC4について説明する。電動役物開放カウンタC4は、例えば、その更新の都度、前回値に1が加算され、最大値250に達した後、0に戻ることによって、0~250の範囲内でループするループカウンタとなっている。
電動役物開放カウンタC4は、定期的に更新され、その更新された値は、各スルーゲート41に遊技球が入賞したタイミングで抽選カウンタ用バッファを介してRAM64の電役保留エリア64cに格納される。
そして、MPU62は、電役保留エリア64cに格納された電動役物開放カウンタC4の値に基づいて、下作動口37の電動役物37aを電役開放状態とするか否かの抽選(電動役物開放抽選)を実行する。
そして、下作動口37への入賞を検知した場合には、所定数の賞球の払い出しが実行されるので、高頻度サポートモードでは、遊技者は、遊技球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。
そして、MPU62は、保留球格納エリア64bに格納された大当たり乱数カウンタC1の値に基づいて、大当たり発生の抽選(当否抽選)を実行する。
大当たり乱数カウンタC1の値のうち、大当たり発生に当選する乱数の値は、図16に示すように、当否情報群記憶手段として設けられたROM63の当否テーブル記憶エリア63a(図14参照)に当否テーブル(当否情報群)として記憶されている。
MPU62は、これらの当否テーブルと、保留球格納エリア64bに格納された大当たり乱数カウンタC1の値とを比較することによって、大当たり発生の抽選を実行する。
具体的には、大当たり発生の抽選に際して低確率モード用の当否テーブルを参照することになる遊技状態下では、図16(a)に示すように、「大当たり当選」となる乱数の値は2個である。
これに対して、大当たり発生の抽選に際して高確率モード用の当否テーブルを参照することになる遊技状態下では、図16(b)に示すように、「大当たり当選」となる乱数の値は21個である。ここで、低確率モード用の当否テーブルに記憶された大当たり当選となる乱数の値は、高確率モード用の当否テーブルに記憶された「大当たり当選」となる乱数の値に含まれている。
ここで、パチンコ機10は、前述したように、「特別外れ結果(小当たり結果)」と、「通常外れ結果」との2種類の外れ結果を有している。これらの外れ結果は、いずれも当否抽選モードや、サポートモードの移行契機とはならない点で共通している。しかしながら、「特別外れ結果」は、開閉実行モードへの移行契機となるのに対して、「通常外れ結果」は、開閉実行モードへの移行契機とはならない点で異なっている。
大当たり種別カウンタC2は、定期的に更新され、その更新された値は、上作動口36または下作動口37に遊技球が入賞したタイミングで抽選カウンタ用バッファを介してRAM64の保留球格納エリア64bに格納される。具体的には、大当たり種別カウンタC2の値は、上作動口36に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口37に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。
そして、MPU62は、保留球格納エリア64bに格納された大当たり種別カウンタC2の値に基づいて、大当たり発生に際し、その大当たりの種別の抽選(振分抽選)を実行する。
大当たりの種別の振分先に係る乱数の値は、図17に示すように、振分情報群記憶手段として設けられたROM63の振分テーブル記憶エリア63b(図14参照)に振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。振分テーブルは、図17(a)に示す第1振分テーブル(第1振分情報群)と、図17(b)に示す第2振分テーブル(第2振分情報群)とを備えている。
MPU62は、これらの振分テーブルと、保留球格納エリア64bに格納された大当たり種別カウンタC2の値とを比較することによって、大当たりの種別の抽選を実行する。
第1振分テーブルは、図17(a)に示すように、「低確結果(低確率対応の特別振分結果)」、「非明示少ラウンド高確結果(少ラウンド対応の潜伏高確率結果)」、「明示少ラウンド高確結果(少ラウンド対応の高確率結果)」、および「最有利結果(高確率対応の特別振分結果)」の複数の振分結果を振分先としている。具体的には、第1振分テーブルでは、大当たり種別カウンタC2の値「0~29」のうち、「0~9」を「低確結果」に振り分け、「10~14」を「非明示少ラウンド高確結果」に振り分け、「15~19」を「明示少ラウンド高確結果」に振り分け、「20~29」を「最有利結果」に振り分けている。
第2振分テーブルは、図17(b)に示すように、「低確結果」および「最有利結果」の2つの振分結果を振分先としている。具体的には、第2振分テーブルでは、大当たり種別カウンタC2の値「0~29」のうち、「0~9」を「低確結果」に振り分け、「10~29」を「最有利結果」に振り分けている。
(1)開閉実行モード終了後の当否抽選モード
(2)開閉実行モード終了後のサポートモード
(3)開閉実行モードにおける可変入賞装置5の開閉制御の態様
「低確結果」は、開閉実行モード終了前の当否抽選モードに関わらず開閉実行モード終了後に当否抽選モードが低確率モードに設定される振分結果である。この低確率モードは、少なくとも当否抽選において「大当たり当選」となるまで継続する。
「非明示少ラウンド高確結果」、「明示少ラウンド高確結果」、および「最有利結果」は、開閉実行モード終了前の当否抽選モードに関わらず開閉実行モード終了後に当否抽選モードが高確率モードに設定される振分結果である。この高確率モードは、少なくとも当否抽選において「大当たり当選」となるまで継続する。
「低確結果」は、開閉実行モード終了前のサポートモードに関わらず開閉実行モード終了後にサポートモードが高頻度サポートモードに設定される振分結果である。この高頻度サポートモードは、遊技回が終了基準回数(具体的には、100回)に達した場合には低頻度サポートモードに移行する。
「明示少ラウンド高確結果」および「最有利結果」は、開閉実行モード終了前のサポートモードに関わらず開閉実行モード終了後にサポートモードが高頻度サポートモードに設定される振分結果である。この高頻度サポートモードは、少なくとも当否抽選において「大当たり当選」となるまで継続する。
リーチ乱数カウンタC3は、定期的に更新され、その更新された値は、上作動口36または下作動口37に遊技球が入賞したタイミングで抽選カウンタ用バッファを介してRAM64の保留球格納エリア64bに格納される。具体的には、リーチ乱数カウンタC3の値は、上作動口36に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口37に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。
そして、MPU62は、保留球格納エリア64bに格納されたリーチ乱数カウンタC3の値に基づいて、リーチ表示を発生させるか否かの抽選(リーチ発生抽選)を実行する。
具体的には、MPU62は、当否抽選において「大当たり当選」となることなく「通常外れ結果」となった場合に、リーチ用テーブルと、保留球格納エリア64bに格納されたリーチ乱数カウンタC3の値とを比較することによって、リーチ表示を発生させるか否かの抽選を実行し、この抽選においてリーチ表示を発生させるとなった場合にリーチ表示を発生させる。なお、リーチ用テーブルは、リーチ表示の発生に係る乱数の値を記憶したテーブルであり、ROM63のリーチ用テーブル記憶エリア63c(図14参照)に記憶されている。
したがって、パチンコ機10は、リーチ表示を発生させることによって、図柄表示装置47にて変動表示が開始された後、所定の停止結果を表示する前に、当否抽選において「大当たり当選」となって、振分抽選において「低確結果」または「最有利結果」に振り分けられたのではないかと遊技者に期待させることができる。
なお、リーチ表示を発生させるか否かの抽選は、主制御装置60にて実行されていたのに対し、予告表示を発生させるか否かの抽選は、音声発光制御装置90にて実行される。
なお、予告表示は、これに限定されることはなく、例えば、背景を変更して表示してもよく、図柄列Z1~Z3の形態を変更して表示してもよい。
変動種別カウンタCSは、後述する通常処理の実行ごとに少なくとも1回更新され、その更新の都度、抽選カウンタ用バッファに格納される。
そして、MPU62は、抽選カウンタ用バッファに格納された変動種別カウンタCSの値に基づいて、メイン表示部45における絵柄の表示継続時間と、図柄表示装置47における図柄の表示継続時間とを決定する。なお、これらの表示継続時間については後に詳細に説明する。
主制御装置60のMPU62は、遊技を進行させるタイマ割込み処理および通常処理や、電源投入に伴って起動するメイン処理を実行する。以下、タイマ割込み処理、通常処理、およびメイン処理について順に説明する。
なお、MPU62は、タイマ割込み処理、通常処理、およびメイン処理の他、NMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力によって起動するNMI割込み処理を実行するが、この処理についての説明は省略する。
図18は、タイマ割込み処理のフローチャートを示す図である。
タイマ割込み処理では、MPU62は、図18に示すように、ステップS101~S105を定期的に(例えば、2msec周期で)実行する。
なお、払出制御装置70は、MPU62から送信される賞球コマンドに基づいて、払出装置71に賞球の払い出しを実行させる払出制御を行う。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信されるコマンドに基づいて、第3保留ランプ部49cを点灯させる。また、スルーゲート41に入賞した遊技球の保留個数は、前述したように、最大4個であり、第3保留ランプ部49cは、この保留個数と対応する数だけ点灯する。
以下、作動口用の入賞処理について詳細に説明する。
図19は、作動口用の入賞処理のフローチャートを示す図である。
作動口用の入賞処理では、MPU62は、図19に示すように、ステップS201~S207を実行する。
MPU62は、ステップS203にて下作動口37に遊技球が入賞していないと判定した場合には、作動口用の入賞処理を終了する。また、MPU62は、ステップS203にて下作動口37に遊技球が入賞したと判定した場合には、ステップS204において、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留個数を把握し、その保留個数を第2始動保留記憶数RbNとして第2結果表示部用保留エリアRbにおける所定の記憶エリアにセットする。その後、MPU62は、ステップS205以降の処理を実行する。
MPU62は、ステップS205にて始動保留記憶数Nが上限値未満でないと判定した場合には、作動口用の入賞処理を終了する。また、MPU62は、ステップS205にて始動保留記憶数Nが上限値未満であると判定した場合には、ステップS206において、その始動保留記憶数Nの値に1を加算して更新する。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信されるコマンドに基づいて、第1保留ランプ部49aまたは第2保留ランプ部49bを点灯させる。また、上作動口36または下作動口37に入賞した遊技球の保留個数は、前述したように、最大4個であり、第1保留ランプ部49aまたは第2保留ランプ部49bは、この保留個数と対応する数だけ点灯する。
図20は、通常処理のフローチャートを示す図である。
MPU62は、電源投入に伴って起動する後述のメイン処理を実行した後、遊技を進行させるための主要な処理である通常処理を実行する。この通常処理では、MPU62は、図20に示すように、ステップS301~S314を実行する。具体的には、MPU62は、ステップS301~S309を4msec周期で定期的に実行し、残余時間が発生した場合にステップS308~S311を繰り返し実行し、ステップS308の判定結果に応じてステップS312以降を実行する。
ステップS304では、MPU62は、遊技状態を移行させるための遊技状態移行処理を実行する。遊技状態移行処理では、MPU62は、開閉実行モード、高確率モード、および高頻度サポートモードなどの各遊技状態への移行処理を実行する。
なお、ステップS303の遊技回制御処理およびステップS304の遊技状態移行処理については後に詳細に説明する。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信されるデモコマンドに基づいて、デモ表示実行処理を開始する。
MPU62は、ステップS309にて次回の通常処理を実行するタイミングに至っていないと判定した場合、すなわち残余時間が発生した場合には、ステップS310において、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行し、ステップS311において、変動種別カウンタCSの更新を実行する。なお、MPU62は、ステップS309にて次回の通常処理を実行するタイミングに至ったと判定するまでステップS308~S311を繰り返し実行する。
図21は、メイン処理のフローチャートを示す図である。
メイン処理では、MPU62は、図21に示すように、ステップS401~S412を実行する。
ステップS401では、MPU62は、電源投入に伴って立ち上げ処理を実行する。この立ち上げ処理では、MPU62は、サブ側の制御基板(音声発光制御装置90の制御基板等)が動作可能な状態になるのを待つために、電源投入後、所定の時間(例えば、500msec程度)が経過するまで待機する。
ステップS404では、MPU62は、電源・発射制御装置80に設けられたRAM消去スイッチ(図示略)がオンになっているか否かを判定する。
MPU62は、ステップS404にてRAM消去スイッチがオンになっていると判定した場合には、ステップS409以降の処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS404にてRAM消去スイッチがオンになっていないと判定した場合には、ステップS405において、RAM64の停電フラグ格納エリアに停電フラグがセットされているか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS405にて停電フラグがセットされていると判定した場合には、ステップS406において、RAM判定値を算出する。
ステップS407では、MPU62は、ステップS406にて算出したRAM判定値が正常であるか否かを判定することによって、RAM64に記憶されたデータの有効性を確認する。具体的には、MPU62は、ステップS406にて算出したRAM判定値と、通常処理のステップS313(電断時処理)にて保存されたRAM判定値とを比較し、これらが一致した場合には、RAM判定値は正常であると判定し、一致しない場合には、RAM判定値は異常であると判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS407にてRAM判定値が正常であると判定した場合には、ステップS408において、RAM64の停電フラグ格納エリアに格納されている停電フラグをクリアする。
具体的には、MPU62は、ステップS409において、RAM64の作業領域をクリアし、ステップS410において、RAM64の初期化を実行する。
なお、サブ側の制御基板は、ステップS411にて送信された初期コマンドを受信することによって、主制御基板61との通信が正常に行われていることを認識するとともに、自己の初期化を実行する。
図22は、遊技回制御処理のフローチャートを示す図である。
遊技回制御処理では、MPU62は、図22に示すように、ステップS501~S509を実行する。
ステップS501では、MPU62は、開閉実行モード中であるか否かを判定する。MPU62は、ステップS501にて開閉実行モード中であると判定した場合には、ステップS502以降の処理を実行することなく、遊技回制御処理を終了する。したがって、開閉実行モード中であると判定した場合には、MPU62は、各作動口36,37への遊技球の入賞を検知しているか否かに関わらず遊技回の進行を開始しない。
なお、MPU62は、RAM64に記憶された開閉実行モード中フラグを参照することによって、開閉実行モード中であるか否かを判定している。以下の各処理においても同様である。MPU62は、開閉実行モードへの移行時に開閉実行モード中フラグをセットし、開閉実行モードの終了時に開閉実行モード中フラグをクリアする。
MPU62は、ステップS502にてメイン表示部45が変動表示中でないと判定した場合には、ステップS503~S505の遊技回開始用処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS502にてメイン表示部45が変動表示中であると判定した場合には、ステップS506~S509の遊技回進行用処理を実行する。
ステップS503では、MPU62は、第1結果表示部用保留エリアRaに記憶されている保留個数と、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留個数とを把握し、これらの保留個数の合計数CRNが「0」以下であるか否かを判定する。MPU62は、ステップS503にて合計数CRNが「0」以下であると判定した場合には、遊技回制御処理を終了する。
以下、ステップS504のデータ設定処理およびステップS505の変動開始処理について詳細に説明する。
データ設定処理では、MPU62は、図23に示すように、ステップS601~S611を実行する。
ステップS601では、MPU62は、作動口用の入賞処理のステップS204にてセットされた第2結果表示部用保留エリアRbの第2始動保留記憶数RbNが「0」以下であるか否かを判定する。MPU62は、ステップS601にて第2始動保留記憶数RbNが「0」以下であると判定した場合には、ステップS602~S606の第1結果表示部用のデータ設定処理を実行し、ステップS601にて第2始動保留記憶数RbNが「0」以下でないと判定した場合には、ステップS607~S611の第2結果表示部用のデータ設定処理を実行する。
そして、MPU62は、ステップS601にて第2始動保留記憶数RbNが「0」以下でないと判定した場合には、第1結果表示部用のデータ設定処理を実行することなく、第2結果表示部用のデータ設定処理を実行する。換言すれば、MPU62は、下作動口37への遊技球の入賞に基づいて第2結果表示部用保留エリアRbに記憶された保留情報があると判定した場合には、上作動口36への遊技球の入賞に基づいて第1結果表示部用保留エリアRaに記憶された保留情報があるか否かに関わらず第2結果表示部用保留エリアRbに記憶された保留情報を優先的に遊技回の消化用に設定する。
ステップS602では、MPU62は、第1結果表示部用保留エリアRaの第1始動保留記憶数RaNの値に1を減算して更新する。
ステップS603では、MPU62は、第1結果表示部用保留エリアRaの第1エリアRa1に格納された保留情報を実行エリアAEに移動する。
ステップS604では、MPU62は、第1結果表示部用保留エリアRaの記憶エリアに格納された保留情報をシフトするデータシフト処理を実行する。このデータシフト処理は、各エリアRa1~Ra4に格納されている保留情報を第1エリアRa1側に順にシフトする処理である。具体的には、MPU62は、第2エリアRa2の保留情報を第1エリアRa1にシフトし、第3エリアRa3の保留情報を第2エリアRa2にシフトし、第4エリアRa4の保留情報を第3エリアRa3にシフトする。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信されるシフト時コマンドに基づいて、第1保留ランプ部49aの点灯状態を変更する。具体的には、音声発光制御装置90は、上作動口36に入賞した遊技球の保留個数の減少に伴って、第1保留ランプ部49aの点灯個数を減少させる。
ステップS607では、MPU62は、第2結果表示部用保留エリアRbの第2始動保留記憶数RbNの値に1を減算して更新する。
ステップS608では、MPU62は、第2結果表示部用保留エリアRbの第1エリアRb1に格納された保留情報を実行エリアAEに移動する。
ステップS609では、MPU62は、第2結果表示部用保留エリアRbの記憶エリアに格納された保留情報をシフトするデータシフト処理を実行する。このデータシフト処理は、各エリアRb1~Rb4に格納されている保留情報を第1エリアRb1側に順にシフトする処理である。具体的には、MPU62は、第2エリアRb2の保留情報を第1エリアRb1にシフトし、第3エリアRb3の保留情報を第2エリアRb2にシフトし、第4エリアRb4の保留情報を第3エリアRb3にシフトする。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信されるシフト時コマンドに基づいて、第2保留ランプ部49bの点灯状態を変更する。具体的には、音声発光制御装置90は、下作動口37に入賞した遊技球の保留個数の減少に伴って、第2保留ランプ部49bの点灯個数を減少させる。
変動開始処理では、MPU62は、図24に示すように、ステップS701~S718を実行する。
ステップS701では、MPU62は、当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。
MPU62は、ステップS701にて当否抽選モードが高確率モードでないと判定した場合には、ステップS702において、低確率モード用の当否テーブル(図16(a)参照)をROM63の当否テーブル記憶エリア63aから読み出し、ステップS701にて当否抽選モードが高確率モードであると判定した場合には、ステップS703において、高確率モード用の当否テーブル(図16(b)参照)をROM63の当否テーブル記憶エリア63aから読み出す。
ステップS706では、MPU62は、RAM64に第2結果表示部フラグがセットされているか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS706にてRAM64に第2結果表示部フラグがセットされていると判定した場合には、下作動口37への遊技球の入賞に基づく第2結果表示部45bに変動表示を開始させることを示しているので、ステップS708において、第2振分テーブル(図17(b)参照)をROM63の振分テーブル記憶エリア63bから読み出す。
なお、以下の各処理において、MPU62は、これらのフラグを参照することによって、振分結果の判定を実行する。
ステップS712では、MPU62は、ステップS704にて判定した当否結果が「特別外れ結果」であるか否かを判定する。
MPU62は、ステップS712にて当否結果が「特別外れ結果」であると判定した場合には、ステップS713以降の処理を実行し、ステップS712にて当否結果が「特別外れ結果」でないと判定した場合には、ステップS715以降の処理を実行する。
ステップS714では、MPU62は、特別外れフラグをRAM64にセットする。
なお、以下の各処理において、MPU62は、この特別外れフラグを参照することによって、当否結果が「特別外れ結果」であるか否かの判定を実行する。
表示継続時間の設定処理では、MPU62は、RAM64の抽選カウンタ用バッファにおける変動種別カウンタ用バッファに格納された変動種別カウンタCSの値を取得する。
これに対して、MPU62は、リーチ表示が発生しないと判定した場合には、ROM63のリーチ用テーブル記憶エリア63cに記憶されたリーチ非発生用表示継続時間テーブルを参照することによって、変動種別カウンタ用バッファから取得した変動種別カウンタCSの値に対応した表示継続時間を決定し、その決定した表示継続時間をRAM64の各種カウンタエリア64aに設けられた表示継続時間カウンタにセットする。
さらに、リーチ発生用表示継続時間テーブルを参照することによって決定される表示継続時間は、リーチ非発生用表示継続時間テーブルを参照することによって決定される表示継続時間とは異なっている。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信される変動用コマンドおよび種別コマンドに基づいて、所定の処理を実行する。この処理については後に詳細に説明する。
ここで、前述したように、リーチ発生用表示継続時間テーブルを参照することによって決定される表示継続時間と、リーチ非発生用表示継続時間テーブルを参照することによって決定される表示継続時間とは互いに異なっている。
したがって、リーチ表示が発生するか否かの情報を変動用コマンドに含めなかったとしても、表示継続時間に係る情報に基づいて、サブ側の制御装置である音声発光制御装置90にてリーチ表示が発生するか否かを判定することは可能である。この意味では、変動用コマンドは、リーチ表示が発生するか否かの情報を間接的に含んでいるとも言える。なお、変動用コマンドは、リーチ表示が発生するか否かの情報を直接的に含んでいてもよい。
なお、以下の説明では、当否結果および振分結果を総称して遊技結果とする。換言すれば、種別コマンドは、遊技結果に係る情報を含んでいる。
具体的には、MPU62は、RAM64に第2結果表示部フラグがセットされていないと判定した場合には、遊技回の消化に際し、上作動口36への遊技球の入賞に基づいて、第1結果表示部45aに変動表示を開始させることを示しているので、第1結果表示部45aに変動表示を開始させる。
これに対して、MPU62は、RAM64に第2結果表示部フラグがセットされていると判定した場合には、遊技回の消化に際し、下作動口37への遊技球の入賞に基づいて、第2結果表示部45bに変動表示を開始させることを示しているので、第2結果表示部45bに変動表示を開始させる。
MPU62は、ステップS502において、メイン表示部45が変動表示中であるか否かを判定し、メイン表示部45が変動表示中であると判定した場合には、ステップS506~S509の遊技回進行用処理を実行する。
また、メイン表示部45は、図柄表示装置47の表示画面Gと比較して表示領域が狭く、メイン表示部45に停止表示させる絵柄は、図柄表示装置47の表示画面Gに停止表示させる図柄列Z1~Z3と比較して遊技者にとって認識しにくいものとなっている。したがって、遊技者は、遊技回の終了に際し、メイン表示部45ではなく図柄表示装置47の表示画面Gを確認することによって、大当たり発生に当選したか否か等を判断することになるので、表示画面Gへの注目度を高めることができる。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信される変動終了コマンドに基づいて、その遊技回の演出を終了させるための処理を実行する。ここで、音声発光制御装置90は、変動終了コマンドの受信を必要とすることなく、独自に遊技回の演出を終了するように構成されていてもよい。
図25は、遊技状態移行処理のフローチャートを示す図である。
遊技状態移行処理では、MPU62は、図25に示すように、ステップS801~S815を実行する。
ステップS801では、MPU62は、開閉実行モード中であるか否かを判定する。
MPU62は、ステップS801にて開閉実行モード中でないと判定した場合には、ステップS802以降の処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS801にて開閉実行モード中であると判定した場合には、ステップS812以降の処理を実行する。
ステップS802では、MPU62は、メイン表示部45の変動表示が終了したか否かを判定する。MPU62は、ステップS802にてメイン表示部45の変動表示が終了していないと判定した場合には、遊技状態移行処理を終了する。
これに対して、MPU62は、ステップS802にてメイン表示部45の変動表示が終了したと判定した場合には、ステップS803において、当否結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、MPU62は、当否結果が「大当たり当選」または「特別外れ結果」であるか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS803にて当否結果が開閉実行モードへの移行に対応したものでないと判定した場合(当否結果が「通常外れ結果」であると判定した場合)には、遊技状態移行処理を終了する。
MPU62は、ステップS804にて当否結果が「特別外れ結果」であると判定した場合には、ステップS805において、RAM64の各種カウンタエリア64aに設けられた開閉カウンタSOCに「2」をセットする。この開閉カウンタSOCは、開閉実行モードへの移行に際して可変入賞装置5の大入賞口50を開閉する総回数をMPU62にて特定するためのカウンタである。
開閉数規定モードは、予め定められた総回数の大入賞口50の開閉を実行したこと、または予め定められた個数の遊技球が大入賞口50に入賞したことを条件として終了する。ここで、大入賞口50の開閉の総回数は、開閉カウンタSOCにセットした値に対応している。この開閉数規定モードは、ラウンド遊技の実行回数を条件として終了することはない。
(1)予め定められた上限継続時間(上限継続期間)が経過すること
(2)大入賞口50への遊技球の総入賞個数が予め定められた上限個数に達すること
賞球決定処理では、MPU62は、図26に示すように、ステップS901~S903を実行する。
ステップS901では、MPU62は、賞球抽選処理を実行する。この賞球抽選処理では、MPU62は、所定の確率(本実施形態では50%)に基づいて、可変入賞装置5の賞球数を多賞球(本実施形態では15個)とするか少賞球(本実施形態では10個)とするかの抽選を実行する。
MPU62は、ステップS902にて多賞球に当選したと判定した場合には、ステップS903において、多賞球フラグをRAM64にセットする。
この多賞球フラグは、可変入賞装置5の賞球数を多賞球とすることを特定するためのフラグである。
なお、MPU62は、RAM64に記憶された多賞球フラグを開閉実行モードの終了時にクリアする。また、MPU62は、電源投入に伴ってRAM64に記憶された多賞球フラグをクリアする。
ステップS805、ステップS807、およびステップS809のいずれかの処理を実行した後、MPU62は、ステップS810において、RAM64の各種カウンタエリア64aに設けられたタイマカウンタTにオープニング用の待機時間(待機期間)として「1000」をセットする。このタイマカウンタTにセットされた値は、タイマ割込み処理の実行の都度、前回値に1を減算して更新される。したがって、オープニング用の待機時間は2secとなる。なお、オープニング用の待機時間は、これに限定されることはなく任意である。
なお、オープニング用の待機時間は、これに限定されることはなく、例えば、遊技者には同様と認識される程度に遊技結果の種類に応じて微妙に相違させる構成としてもよい。また、例えば、オープニング用の待機時間は、「低確結果」または「最有利結果」の遊技結果である場合と、これら以外の遊技結果である場合とで大きく相違する等のように、遊技結果の種類に応じて大きく相違させる構成としてもよい。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信されるオープニングコマンドに基づいて、開閉実行モードへの移行を認識し、所定の処理を実行する。この処理については、後に詳細に説明する。
ステップS812では、MPU62は、大入賞口開閉処理を実行する。
大入賞口開閉処理では、MPU62は、図27に示すように、ステップS1001~S1024を実行する。
ステップS1001では、MPU62は、大入賞口50が開放中であるか否かを判定する。
MPU62は、ステップS1001にて大入賞口50が開放中でないと判定した場合には、ステップS1002以降の処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS1001にて大入賞口50が開放中であると判定した場合には、ステップS1006以降の処理を実行する。
ステップS1002では、MPU62は、開閉カウンタSOCの値が「0」以下であり、かつラウンドカウンタRCの値が「0」以下であるか否かを判定する。
MPU62は、ステップS1002にて開閉カウンタSOCの値およびラウンドカウンタRCの値の双方が「0」以下であると判定した場合には、大入賞口開閉処理を終了する。
MPU62は、ステップS1003にてタイマカウンタTの値が「0」以下ではないと判定した場合には、大入賞口開閉処理を終了する。
以下、ステップS1004の大入賞口開放処理について詳細に説明する。
大入賞口開放処理では、MPU62は、図28に示すように、ステップS1101~S1109を実行する。
ステップS1101では、MPU62は、当否結果が「特別外れ結果」であるか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS1105にて振分結果が少ラウンド高確結果でないと判定した場合には、ステップS1106において、タイマカウンタTに「15000」をセットする。前述したように、タイマカウンタTは、タイマ割込み処理の実行の都度、前回値に1を減算して更新される。したがって、タイマカウンタTにセットされた時間は30secとなる。
MPU62は、ステップS1107にてRAM64に多賞球フラグがセットされていないと判定した場合には、ステップS1108において、第1の入賞口の開放実行処理を実行する。この第1の入賞口の開放実行処理では、MPU62は、第1のブリッジ駆動部514の駆動制御を実行することによって、第1のブリッジ512を突出させて第1の入賞口51を開放状態に設定する。また、第1の入賞口の開放実行処理では、MPU62は、第2のブリッジ駆動部524の駆動制御を実行することによって、第2のブリッジ522を没入させて第2の入賞口52を閉鎖状態に設定する。
また、ステップS1103またはステップS1106にてタイマカウンタTにセットされた値は、大入賞口50を開放状態に設定した後、再び閉鎖状態に設定するまでの上限継続時間を規定している。したがって、MPU62は、前述したように、タイマカウンタTに「85」または「15000」をセットすることによって、長さの異なる2種類の上限継続時間を設定している。具体的には、MPU62は、上限継続時間を30secに設定した長時間態様(長期間態様)と、上限継続時間を長時間態様のそれよりも短い0.17secに設定した短時間態様(短期間態様)とを設定している。
したがって、長時間態様の上限継続時間は、大入賞口50への遊技球の総入賞個数の上限と、遊技球の発射周期との積よりも十分に長いので、上限である8個の遊技球を大入賞口50に入賞させることは容易である。
これに対して、短時間態様の上限継続時間は、大入賞口50への遊技球の総入賞個数の上限と、遊技球の発射周期との積よりも短い(更に言及すれば遊技球の発射周期よりも短い)ので、遊技球を大入賞口50に入賞させることは困難である。なお、タイミングによっては1個程度の遊技球を大入賞口50に入賞させることは可能である。
MPU62は、ステップS1004の大入賞口開放処理を実行した後、ステップS1005において、開放コマンドを設定する。また、MPU62は、通常処理のステップS301において、ステップS1005にて設定した開放コマンドを音声発光制御装置90に送信する。その後、MPU62は、大入賞口開閉処理を終了する。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信される開放コマンドに基づいて、大入賞口50を開放状態に設定したことを認識し、所定の処理を実行する。
ステップS1006では、MPU62は、タイマカウンタTの値が「0」以下であるか否かを判定する。すなわち、MPU62は、大入賞口開放処理のステップS1103またはステップS1106にてタイマカウンタTにセットされた上限継続時間が経過したか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS1006にてタイマカウンタTの値が「0」以下であると判定した場合には、ステップS1018以降の処理を実行する。
ステップS1007では、MPU62は、大入賞口50への入賞が発生したか否かを判定する。なお、大入賞口50への入賞が発生したか否かの判定は、大入賞口50に対応した検知センサ40c,40dの検知結果に基づいて実行される。
これに対して、MPU62は、ステップS1007にて大入賞口50への入賞が発生したと判定した場合には、ステップS1008において、入賞カウンタPCの値に1を減算して更新する。
MPU62は、ステップS1009にて入賞カウンタPCの値が「0」以下でないと判定した場合には、大入賞口開閉処理を終了する。
これに対して、MPU62は、ステップS1009にて入賞カウンタPCの値が「0」以下であると判定した場合には、ステップS1010において、閉鎖実行処理を実行する。この閉鎖実行処理では、MPU62は、第1のブリッジ512を突出させて第1の入賞口51を開放状態に設定していた場合には、第1のブリッジ駆動部514の駆動制御を実行することによって、第1のブリッジ512を没入させて第1の入賞口51を閉鎖状態に設定する。また、閉鎖実行処理では、MPU62は、第2のブリッジ522を突出させて第2の入賞口52を開放状態に設定していた場合には、第2のブリッジ駆動部524の駆動制御を実行することによって、第2のブリッジ522を没入させて第2の入賞口52を閉鎖状態に設定する。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信される閉鎖コマンドに基づいて、大入賞口50を閉鎖状態に設定したことを認識し、所定の処理を実行する。
MPU62は、ステップS1012にて当否結果が「特別外れ結果」であると判定した場合には、後述するステップS1023以降の処理を実行する。
ステップS1013では、MPU62は、ラウンドカウンタRCの値に1を減算して更新する。
MPU62は、ステップS1014にてラウンドカウンタRCの値が「0」以下でないと判定した場合には、ステップS1015において、タイマカウンタTの値に「500」をセットする。その後、MPU62は、大入賞口開閉処理を終了する。
ステップS1016では、MPU62は、タイマカウンタTにエンディング用の待機時間(待機期間)として「2000」をセットする。このタイマカウンタTにセットされた値は、前述したように、タイマ割込み処理の実行の都度、前回値に1を減算して更新される。したがって、エンディング用の待機時間は4secとなる。なお、エンディング用の待機時間は、これに限定されることはなく任意である。
なお、エンディング用の待機時間は、これに限定されることはなく、例えば、遊技者には同様と認識される程度に遊技結果の種類に応じて微妙に相違させる構成としてもよい。また、例えば、エンディング用の待機時間は、「低確結果」または「最有利結果」の遊技結果である場合と、これら以外の遊技結果である場合とで大きく相違する等のように、遊技結果の種類に応じて大きく相違させる構成としてもよい。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信されるエンディングコマンドに基づいて、開閉実行モードの終了を認識し、所定の処理を実行する。
ステップS1018では、MPU62は、前述したステップS1010と同様に閉鎖実行処理を実行する。
ステップS1019では、MPU62は、前述したステップS1011と同様に閉鎖コマンドを設定する。
MPU62は、ステップS1020にて当否結果が「特別外れ結果」でないと判定した場合、すなわち当否結果が「大当たり当選」であると判定した場合には、ステップS1021以降の処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS1020にて当否結果が「特別外れ結果」であると判定した場合には、ステップS1023以降の処理を実行する。
ステップS1021では、MPU62は、ラウンドカウンタRCの値に1を減算して更新する。
MPU62は、ステップS1022にてラウンドカウンタRCの値が「0」以下でないと判定した場合には、前述したステップS1015以降の処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS1022にてラウンドカウンタRCの値が「0」以下であると判定した場合には、前述したステップS1016以降の処理を実行する。
ステップS1023では、MPU62は、開閉カウンタSOCの値に1を減算して更新する。
MPU62は、ステップS1024にて開閉カウンタSOCの値が「0」以下でないと判定した場合には、前述したステップS1015以降の処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS1024にて開閉カウンタSOCの値が「0」以下であると判定した場合には、前述したステップS1016以降の処理を実行する。
MPU62は、ステップS812の大入賞口開閉処理を実行した後、ステップS813において、開閉カウンタSOCの値が「0」以下であり、かつラウンドカウンタRCの値が「0」以下であるか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS813にて開閉カウンタSOCの値およびラウンドカウンタRCの値の双方が「0」以下であると判定した場合には、ステップS814において、タイマカウンタTの値が「0」以下であるか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS814にてタイマカウンタTの値が「0」以下であると判定した場合には、ステップS815において、RAM64に記憶された開閉実行モード中フラグおよび多賞球フラグをクリアした後、開閉実行モード終了時の移行処理を実行する。その後、MPU62は、遊技状態移行処理を終了する。
以下、開閉実行モード終了時の移行処理について詳細に説明する。
開閉実行モード終了時の移行処理では、MPU62は、図29に示すように、ステップS1201~S1212を実行する。
ステップS1201では、MPU62は、振分結果が「最有利結果」または「明示少ラウンド高確結果」であるか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS1201にて振分結果が「最有利結果」または「明示少ラウンド高確結果」でないと判定した場合には、ステップS1205以降の処理を実行する。
ステップS1202では、MPU62は、高頻度サポートフラグをRAM64にセットする。MPU62は、RAM64に既に高頻度サポートフラグがセットされている場合には、これを維持する。これによって、MPU62は、サポートモードを高頻度サポートモードに設定する。
ここで、高頻度サポートモードは、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされているとともに、回数制限フラグがセットされていない場合には、少なくとも当否抽選において「大当たり当選」となるまで継続する。
ステップS1205では、MPU62は、振分結果が「非明示少ラウンド高確結果」であるか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS1205にて振分結果が「非明示少ラウンド高確結果」でないと判定した場合には、ステップS1208以降の処理を実行する。
ステップS1206では、MPU62は、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされているか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS1206にてRAM64に高頻度サポートフラグがセットされていないと判定した場合には、ステップS1207において、高確率モードフラグをRAM64にセットする。MPU62は、RAM64に既に高確率モードフラグがセットされている場合には、これを維持する。これによって、MPU62は、当否抽選モードを高確率モードに設定する。この高確率モードは、少なくとも当否抽選において「大当たり当選」となるまで継続する。その後、MPU62は、開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
ステップS1208では、MPU62は、振分結果が「低確結果」であるか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS1208にて振分結果が「低確結果」であると判定した場合には、ステップS1209以降の処理を実行する。
ステップS1211では、MPU62は、RAM64の各種カウンタエリア64aに設けられた遊技回数カウンタの値に「100」をセットする。
ステップS1212では、MPU62は、回数制限フラグをRAM64にセットする。MPU62は、RAM64に既に回数制限フラグがセットされている場合には、これを維持する。その後、MPU62は、開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
なお、MPU62は、これらの処理を通常処理のステップS306において、電役サポート用処理として実行するが、詳細な説明は省略する。
また、可変入賞装置5は、開閉実行モードに移行した場合に遊技球が入球可能な状態に移行している。
換言すれば、各ブリッジ駆動部514,524は、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522の有効・無効を切り替えることによって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替え、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態では、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522を共に有効に設定し得ない。
具体的には、主制御装置60は、少賞球(第1の入球可能状態)および多賞球(第2の入球可能状態)のいずれかを選択する賞球決定処理(入球可能状態選択部)と、賞球決定処理にて少賞球を選択した場合には、入球状態切替手段にて第1の入球可能状態に切り替え、賞球決定処理にて多賞球を選択した場合には、入球状態切替手段にて第2の入球可能状態に切り替える大入賞口開放処理(入球可能状態切替部)とを備えている。
なお、本実施形態では、入球可能状態選択部は、所定の確率に基づいて、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選を実行しているが、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択すれば、どのような方法を採用してもよい。例えば、入球可能状態選択部は、開閉実行モードに移行する契機となった大当り当選に至るリーチ表示の種類や期待度に応じて第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択してもよい。
図30は、音声発光制御装置および表示制御装置の電気的構成を示すブロック図である。
音声発光制御装置90は、図30に示すように、音声発光制御基板91と、この音声発光制御基板91に実装されたMPU92と、このMPU92を構成しているROM93およびRAM94とを備えている。ここで、MPU92は、ROM93およびRAM94の他、CPU、割込回路、タイマ回路、およびデータ入出力回路などを複合的にチップ化した素子である。
RAM94は、ROM93に記憶された制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を必要とする揮発性記憶手段である。このRAM94は、コマンドリスト格納エリア94aなどの各種エリアを有している。
MPU92は、主制御装置60から送信されるコマンドに基づいて、各種ランプ部23,49a~49cや、スピーカ部24の駆動制御を実行する。
また、MPU92は、これらのコマンドを解析した結果のコマンドを表示制御装置100に送信する。なお、音声発光制御装置90は、信号線の両端にコネクタが設けられたコネクタユニット(接続ユニット)を介して表示制御装置100と電気的に接続されている。
ワークRAM104は、プログラムROM103に記憶された制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を必要とする揮発性記憶手段である。
ビデオRAM107は、図柄表示装置47に表示させる表示データを記憶するためのメモリであり、図柄表示装置47の表示内容は、このビデオRAM107の内容を書き替えることによって変更される。
図31は、音声発光制御装置にて実行されるタイマ割込み処理のフローチャートを示す図である。
音声発光制御装置90のMPU92は、遊技を進行させるタイマ割込み処理を実行する。このタイマ割込み処理では、MPU92は、図31に示すように、ステップS2001~S2005を定期的に(例えば、2msec周期で)実行する。
ステップS2003では、MPU92は、ステップS2002の演出決定処理の内容に基づいて、演出実行処理を実行する。具体的には、演出実行処理では、MPU92は、各種ランプ部23,49a~49cの発光制御を実行し、スピーカ部24の音声制御を実行する。
その後、MPU92は、タイマ割込み処理を終了する。
図32は、演出決定処理のフローチャートを示す図である。
音声発光制御装置90のMPU92は、遊技回用の演出や、開閉実行モード用の演出などを実行するために演出決定処理を実行する。この演出決定処理では、MPU92は、図32に示すように、ステップS2101~S2116を実行する。
MPU92は、ステップS2101にて各コマンドを受信していないと判定した場合には、ステップS2109以降の処理を実行する。
これに対して、MPU92は、ステップS2101にて各コマンドを受信していると判定した場合には、ステップS2102において、種別コマンドの内容に基づいて、遊技結果が「最有利結果」または「低確結果」であるか否かを判定する。
MPU92は、ステップS2104にて遊技結果が「通常外れ結果」でないと判定した場合、すなわち遊技結果が「特別外れ結果」、「非明示少ラウンド高確結果」、および「明示少ラウンド高確結果」のいずれかである場合には、ステップS2105において、共通用の図柄決定処理を実行する。この共通用の図柄決定処理では、MPU92は、有効ラインL上に最終的に停止表示させる停止結果として特別な図柄の組み合わせに係る情報を決定する。具体的には、MPU92は、同一の数字を有する図柄の組み合わせではなく、当否抽選において「通常外れ結果」となった場合に選択されることのない互いに異なる数字を有する特別な図柄の組み合わせ(例えば「3・4・1」)を決定する。なお、この特別な図柄の組み合わせは、遊技結果の種類に関わらず同一である。
これに対して、MPU92は、リーチ表示が発生しないと判定した場合には、有効ラインL上に最終的に停止表示させる停止結果として前述した各図柄の組み合わせとは異なる図柄の組み合わせに係る情報を決定する。具体的には、MPU92は、同一の数字を有する図柄の組み合わせ、特別な図柄の組み合わせ、およびリーチ表示の図柄の組み合わせのいずれとも異なる組み合わせの図柄を抽選などによってランダムに決定する。
ステップS2109では、MPU92は、オープニングコマンドを受信しているか否かを判定する。
これに対して、MPU92は、ステップS2109にてオープニングコマンドを受信していると判定した場合には、ステップS2110において、オープニングコマンドの内容に基づいて、ステップS901の賞球抽選処理にて多賞球に当選したか否かを判定する。
これに対して、MPU92は、ステップS2110にて多賞球に当選したと判定した場合には、ステップS2111において、多賞球報知演出の決定処理を実行する。この多賞球報知演出の決定処理では、MPU92は、可変入賞装置5の賞球数を多賞球とすることを遊技者に報知する多賞球報知演出の実行を決定する。
また、MPU92は、前述したステップS2003の演出実行処理において、表示ランプ部23の発光制御を実行するとともに、スピーカ部24の音声制御を実行する。
なお、本実施形態では、MPU92およびMPU102は、オープニング用の待機時間(待機期間)に多賞球報知演出を実行しているが、例えば、ラウンド遊技の実行時などの他のタイミングで多賞球報知演出を実行してもよい。
なお、演出Aおよび演出Bの継続時間は、開閉実行モードに際して大入賞口50の開閉を短時間態様で2回実行する場合の時間と対応している。また、演出Cおよび演出Dの継続時間は、開閉実行モードに際して大入賞口50の開閉を長時間態様で15回実行する場合の時間と対応している。
ステップS2116では、MPU92は、その他の処理を実行する。その他の処理では、MPU92は、例えば、MPU62から送信された開放コマンド、閉鎖コマンドおよびエンディングコマンドに基づいて、開閉実行モード用の演出を進行させるための処理を実行する。その後、MPU92は、演出決定処理を終了する。
以下、遊技結果と、各種処理の実行に基づく遊技状態等との関係について説明する。
図33は、遊技結果と、遊技状態等との関係を示す図である。具体的には、図33は、「通常外れ結果」を除く遊技結果と、遊技状態等との関係を示す図であり、遊技結果を列方向に並べ、遊技状態等を行方向に並べている。
パチンコ機10は、図33に示すように、「通常外れ結果」を除く遊技結果として、「大当たり当選」および「特別外れ結果」の当否結果と、「非明示少ラウンド高確結果」、「明示少ラウンド高確結果」、「最有利結果」、および「低確結果」の振分結果とを有している。
以下、「通常外れ結果」を除く遊技結果と、遊技状態等との関係について説明する。なお、本実施形態では、パチンコ機10は、遊技結果と、遊技状態等との関係を以下のように設定しているが、遊技結果と、遊技状態等との組み合わせ、遊技結果の内容、および遊技状態等の内容については任意である。
「非明示少ラウンド高確結果」では、開閉実行モードは、2回を上限回数としてラウンド遊技が行われるラウンド数規定モードに移行し、大入賞口50の開閉は、短時間態様で2回実行される。また、「非明示少ラウンド高確結果」では、当否抽選モードは、高確率モードに移行する。
このように、「特別外れ結果」および「非明示少ラウンド高確結果」は、開閉実行モードの種類は異なるが、大入賞口50の開閉が短時間態様で2回実行される点においては共通している。
このため、遊技者は、当否抽選モードが高確率モードに移行したか否かの予測を楽しみながら遊技を行うことができる。
したがって、遊技者は、停止結果や、開閉実行モード用の演出を確認することによって、遊技結果が「明示少ラウンド高確結果」であることを把握することができる。
ここで、「最有利結果」では、停止結果は、同一の奇数の数字または同一の偶数の数字を有する図柄の組み合わせとなるとともに、当否抽選モードは、高確率モードに移行し、開閉実行モード用の演出は、演出Cまたは演出Dとなる。具体的には、停止結果が同一の奇数の数字を有する図柄の組み合わせとなった場合には、開閉実行モード用の演出は、演出Cとなり、停止結果が同一の偶数の数字を有する図柄の組み合わせとなった場合には、開閉実行モード用の演出は、演出Dとなる。
また、「低確結果」では、停止結果は、同一の偶数の数字を有する図柄の組み合わせとなるとともに、当否抽選モードは、低確率モードに移行し、開閉実行モード用の演出は、演出Dとなる。さらに、「最有利結果」および「低確結果」では、サポートモードは、高頻度サポートモードに移行する。
図34は、開閉実行モードに移行した場合の図柄表示装置の表示画面および可変入賞装置を示す図である。なお、図34は、表示画面Gの下に可変入賞装置5を簡略化して図示している。
具体的には、図34(A)は、開閉実行モードへの移行時の表示画面Gを示す図である。図34(B),(C)は、ステップS901の賞球抽選処理にて多賞球に当選しなかった場合(少賞球に当選した場合)の流れを示す図である。図34(D),(E)は、ステップS901の賞球抽選処理にて多賞球に当選した場合の流れを示す図である。
具体的には、MPU102は、図34(B)に示すように、各図柄列Z1~Z3を縮小表示にして図柄表示装置47の表示画面Gの左下位置に配置し、図柄表示装置47の表示画面Gの中央に「BONUS!」の文字を表示する。これによって、MPU102は、ステップS901の賞球抽選処理にて多賞球に当選しなかったことを遊技者に示唆する。
また、MPU62は、第1のブリッジ駆動部514の駆動制御を実行することによって、第1のブリッジ512を突出させて第1の入賞口51を開放状態に設定する。これによって、MPU62は、カバー511およびカバー521の間の遊技領域を流下する遊技球をカバー511の開口に導くことができる。
具体的には、MPU102は、図34(D)に示すように、各図柄列Z1~Z3を縮小表示にして図柄表示装置47の表示画面Gの左下位置に配置し、図柄表示装置47の表示画面Gの中央に「Extra BONUS!!」の文字を表示する。これによって、MPU102は、ステップS901の賞球抽選処理にて多賞球に当選したことを遊技者に示唆する。
また、MPU62は、第2のブリッジ駆動部524の駆動制御を実行することによって、第2のブリッジ522を突出させて第2の入賞口52を開放状態に設定する。これによって、MPU62は、カバー511およびカバー521の間の遊技領域を流下する遊技球をカバー521の開口に導くことができる。
(1)可変入賞装置5は、入球状態切替手段を備えているので、開閉実行モードに移行した場合には、入球状態切替手段にて第1の入球可能状態に切り替えることによって、所定数の賞球の払い出しを実行する第1の入賞口51に遊技球を入球させることができ、入球状態切替手段にて第2の入球可能状態に切り替えることによって、第1の入賞口51よりも多数の賞球の払い出しを実行する第2の入賞口52に遊技球を入球させることができる。また、可変入賞装置5は、開閉実行モードに移行していない場合には、入球状態切替手段にて入球不能状態に切り替えることによって、第1の入賞口51および第2の入賞口52に遊技球を入球させないようにすることができる。したがって、可変入賞装置5は、開閉実行モードに移行した場合には、入球状態切替手段にて入球可能状態を切り替えることによって、賞球数を異ならせることができるので、遊技者の遊技への注目度を向上させることができる。
(3)賞球決定処理は、所定の確率に基づいて、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選を実行するので、遊技者は、賞球決定処理の抽選結果に注目することになり、第2の入球可能状態となるように期待することになる。したがって、パチンコ機10は、遊技者の遊技への注目度を向上させることができる。
(7)第1のブリッジ512および第2のブリッジ522は、第1のブリッジ512のスリット5124と、第2のブリッジ522のスリット5224とを第1のブリッジ512および第2のブリッジ522の突没方向に沿って噛み合わせることによって、交差するようにして設けられているので、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522の構成を簡素にすることができる。
(9)カバー511,521の上面部は、カバー511,521の下面部よりも開口方向側に突出した形状となっているので、カバー511,521の上面部をカバー511,521の下面部よりも開口方向側に突出しない形状とした場合と比較して、遊技球は、第1の入賞口51または第2の入賞口52に誤って入賞しにくくなる。
第1のブリッジ512は、図35に示すように、平板部5121Kを有している。
第2のブリッジ522は、カバー521側(+X軸方向側)に位置する一方側ブリッジ片5221Kと、カバー511側(+X軸方向側)に位置する他方側ブリッジ片5222Kとを有している。
これによれば、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522は、第2のブリッジ522を分割することによって、交差するようにして設けられているので、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522の構成を簡素にすることができる。
これに対して、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522は、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522の突出方向側への遊技球の落下を防止するようにしてもよい。
第1のブリッジ512は、図36に示すように、平板部5121と、平板部5122と、平板部5121および平板部5122を接続する接続部5123と、第1のブリッジ512の突出方向側への遊技球の落下を防止する落下防止部5125とを有している。
落下防止部5125は、平板部5121および平板部5122の+Y軸方向側の端縁から+Z軸方向側に向かって起立するように形成されている。
落下防止部5225は、平板部5221および平板部5222の+Y軸方向側の端縁から+Z軸方向側に向かって起立するように形成されている。
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
前記第1実施形態では、可変入賞装置5は、遊技領域の左側に設けられた第1の入賞口51と、遊技領域の右側に設けられた第2の入賞口52とを備えていた。
これに対して、本実施形態では、可変入賞装置5Aは、図37に示すように、遊技領域の左側に設けられた第1の入賞口51と、遊技領域の右側に設けられた第2の入賞口52Aとを備えている点で前記第1実施形態と異なる。
第2の入賞口52Aは、遊技球の入球に際して賞球の払い出しを実行しない点、およびカバー521の正面に「V」の文字を表示している点を除き、前記第1実施形態における第2の入賞口と同一の構成を有している。なお、第2の入賞口52Aは、遊技球の入球に際して賞球の払い出しを実行するように構成してもよい。
以下の説明では、第1の入賞口51および第2の入賞口52Aは、単に大入賞口50とも称する。
大当たりの種別の振分先に係る乱数の値は、図38に示すように、振分情報群記憶手段として設けられたROM63の振分テーブル記憶エリア63b(図14参照)に振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。振分テーブルは、図38(a)に示す第1振分テーブル(第1振分情報群)と、図38(b)に示す第2振分テーブル(第2振分情報群)とを備えている。
MPU62は、これらの振分テーブルと、保留球格納エリア64bに格納された大当たり種別カウンタC2の値とを比較することによって、大当たりの種別の抽選を実行する。
第1振分テーブルは、図38(a)に示すように、「低確結果(低確率対応の特別振分結果)」および「最有利結果(高確率対応の特別振分結果)」の複数の振分結果を振分先としている。具体的には、第1振分テーブルでは、大当たり種別カウンタC2の値「0~29」のうち、「0~14」を「低確結果」に振り分け、「15~29」を「最有利結果」に振り分けている。
第2振分テーブルは、図38(b)に示すように、「最有利結果」の振分結果のみを振分先としている。具体的には、第2振分テーブルでは、大当たり種別カウンタC2の値「0~29」のうち、「0~29」の全てを「最有利結果」に振り分けている。
遊技状態移行処理では、MPU62は、ステップS801~S815を実行する。なお、本実施形態では、MPU62は、図39に示すように、ステップS804にて当否結果が「特別外れ結果」でないと判定した場合、すなわち当否結果が「大当たり当選」であると判定した場合には、ステップS808を実行し、ステップS808を実行した後、ステップS810以降の処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
大入賞口開閉処理では、MPU62は、ステップS1001~S1024を実行する。なお、本実施形態では、MPU62は、図40に示すように、ステップS1006を実行した後、ステップS1025AのV入賞検知処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
MPU62は、ステップS1001にて大入賞口50が開放中でないと判定した場合には、ステップS1002以降の処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS1001にて大入賞口50が開放中であると判定した場合には、ステップS1006以降の処理を実行する。
ステップS1002では、MPU62は、開閉カウンタSOCの値が「0」以下であり、かつラウンドカウンタRCの値が「0」以下であるか否かを判定する。
MPU62は、ステップS1002にて開閉カウンタSOCの値およびラウンドカウンタRCの値の双方が「0」以下であると判定した場合には、大入賞口開閉処理を終了する。
MPU62は、ステップS1003にてタイマカウンタTの値が「0」以下ではないと判定した場合には、大入賞口開閉処理を終了する。
以下、ステップS1004の大入賞口開放処理について詳細に説明する。
大入賞口開放処理では、MPU62は、ステップS1101~S1112Aを実行する。なお、本実施形態では、MPU62は、図41に示すように、ステップS1103の処理またはステップS1106の処理を実行した後、ステップS1109A以降の処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
ステップS1109Aでは、MPU62は、振分結果が「最有利結果」であるか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS1109Aにて振分結果が「最有利結果」であると判定した場合には、ステップS1111Aにおいて、ラウンドカウンタRCの値が「15」以上であるか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS1111AにてラウンドカウンタRCの値が「15」以上であると判定した場合には、ステップS1112Aにおいて、V入賞口の開放実行処理を実行する。このV入賞口の開放実行処理では、MPU62は、第2のブリッジ駆動部524の駆動制御を実行することによって、第2のブリッジ522を突出させて第2の入賞口52Aを開放状態に設定する。その後、MPU62は、大入賞口開放処理を終了する。
MPU62は、ステップS1004の大入賞口開放処理を実行した後、ステップS1005において、開放コマンドを設定する。また、MPU62は、通常処理のステップS301において、ステップS1005にて設定した開放コマンドを音声発光制御装置90に送信する。その後、MPU62は、大入賞口開閉処理を終了する。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信される開放コマンドに基づいて、大入賞口50を開放状態に設定したことを認識し、所定の処理を実行する。
ステップS1006では、MPU62は、タイマカウンタTの値が「0」以下であるか否かを判定する。すなわち、MPU62は、大入賞口開放処理のステップS1103またはステップS1106にてタイマカウンタTにセットされた上限継続時間が経過したか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS1006にてタイマカウンタTの値が「0」以下であると判定した場合には、ステップS1018以降の処理を実行する。
ステップS1025Aでは、MPU62は、V入賞検知処理を実行する。
以下、V入賞検知処理について詳細に説明する。
図42は、V入賞検知処理のフローチャートを示す図である。
V入賞検知処理では、図42に示すように、ステップS1301A~S1305Aを実行する。
ステップS1301Aでは、MPU62は、第2の入賞口52Aへの入賞が発生したか否かを判定する。なお、第2の入賞口52Aへの入賞が発生したか否かの判定は、第2の入賞口52Aに対応した検知センサ40dの検知結果に基づいて実行される。
これに対して、MPU62は、ステップS1301Aにて第2の入賞口52Aへの入賞が発生したと判定した場合には、ステップS1302Aにおいて、V入賞口の閉鎖実行処理を実行する。V入賞口の閉鎖実行処理では、MPU62は、第2のブリッジ駆動部524の駆動制御を実行することによって、第2のブリッジ522を没入させて第2の入賞口52Aを閉鎖状態に設定する。
ステップS1304Aでは、MPU62は、V入賞フラグをRAM64にセットする。このV入賞フラグは、第2の入賞口52Aへの入賞が発生したことを特定するためのフラグである。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信されるV入賞コマンドに基づいて、第2の入賞口52Aへの入賞が発生したことを認識し、所定の処理を実行する。この処理については、後に詳細に説明する。
ステップS1007では、MPU62は、第1の入賞口51への入賞が発生したか否かを判定する。なお、第1の入賞口51への入賞が発生したか否かの判定は、第1の入賞口51に対応した検知センサ40cの検知結果に基づいて実行される。
これに対して、MPU62は、ステップS1007にて第1の入賞口51への入賞が発生したと判定した場合には、ステップS1008において、入賞カウンタPCの値に1を減算して更新する。
MPU62は、ステップS1009にて入賞カウンタPCの値が「0」以下でないと判定した場合には、大入賞口開閉処理を終了する。
これに対して、MPU62は、ステップS1009にて入賞カウンタPCの値が「0」以下であると判定した場合には、ステップS1010において、閉鎖実行処理を実行する。この閉鎖実行処理では、MPU62は、第1のブリッジ512を突出させて第1の入賞口51を開放状態に設定していた場合には、第1のブリッジ駆動部514の駆動制御を実行することによって、第1のブリッジ512を没入させて第1の入賞口51を閉鎖状態に設定する。また、閉鎖実行処理では、MPU62は、第2のブリッジ522を突出させて第2の入賞口52Aを開放状態に設定していた場合には、第2のブリッジ駆動部524の駆動制御を実行することによって、第2のブリッジ522を没入させて第2の入賞口52Aを閉鎖状態に設定する。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信される閉鎖コマンドに基づいて、大入賞口50を閉鎖状態に設定したことを認識し、所定の処理を実行する。
MPU62は、ステップS1012にて当否結果が「特別外れ結果」であると判定した場合には、後述するステップS1023以降の処理を実行する。
ステップS1013では、MPU62は、ラウンドカウンタRCの値に1を減算して更新する。
MPU62は、ステップS1014にてラウンドカウンタRCの値が「0」以下でないと判定した場合には、ステップS1015において、タイマカウンタTの値に「500」をセットする。その後、MPU62は、大入賞口開閉処理を終了する。
ステップS1016では、MPU62は、タイマカウンタTにエンディング用の待機時間(待機期間)として「2000」をセットする。このタイマカウンタTにセットされた値は、前述したように、タイマ割込み処理の実行の都度、前回値に1を減算して更新される。したがって、エンディング用の待機時間は4secとなる。なお、エンディング用の待機時間は、これに限定されることはなく任意である。
なお、エンディング用の待機時間は、これに限定されることはなく、例えば、遊技者には同様と認識される程度に遊技結果の種類に応じて微妙に相違させる構成としてもよい。また、例えば、エンディング用の待機時間は、「低確結果」または「最有利結果」の遊技結果である場合と、これら以外の遊技結果である場合とで大きく相違する等のように、遊技結果の種類に応じて大きく相違させる構成としてもよい。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信されるエンディングコマンドに基づいて、開閉実行モードの終了を認識し、所定の処理を実行する。
ステップS1018では、MPU62は、前述したステップS1010と同様に閉鎖実行処理を実行する。
ステップS1019では、MPU62は、前述したステップS1011と同様に閉鎖コマンドを設定する。
MPU62は、ステップS1020にて当否結果が「特別外れ結果」でないと判定した場合、すなわち当否結果が「大当たり当選」であると判定した場合には、ステップS1021以降の処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS1020にて当否結果が「特別外れ結果」であると判定した場合には、ステップS1023以降の処理を実行する。
ステップS1021では、MPU62は、ラウンドカウンタRCの値に1を減算して更新する。
MPU62は、ステップS1022にてラウンドカウンタRCの値が「0」以下でないと判定した場合には、前述したステップS1015以降の処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS1022にてラウンドカウンタRCの値が「0」以下であると判定した場合には、前述したステップS1016以降の処理を実行する。
ステップS1023では、MPU62は、開閉カウンタSOCの値に1を減算して更新する。
MPU62は、ステップS1024にて開閉カウンタSOCの値が「0」以下でないと判定した場合には、前述したステップS1015以降の処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS1024にて開閉カウンタSOCの値が「0」以下であると判定した場合には、前述したステップS1016以降の処理を実行する。
開閉実行モード終了時の移行処理では、MPU62は、図43に示すように、ステップS1401A~S1408Aを実行する。
ステップS1401Aでは、MPU62は、振分結果が「最有利結果」であるか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS1401Aにて振分結果が「最有利結果」でないと判定した場合には、ステップS1407A以降の処理を実行する。
ステップS1402Aでは、MPU62は、RAM64にV入賞フラグがセットされているか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS1402AにてRAM64にV入賞フラグがセットされていると判定した場合には、ステップS1403Aにおいて、高確率モードフラグをRAM64にセットする。MPU62は、RAM64に既に高確率モードフラグがセットされている場合には、これを維持する。これによって、MPU62は、当否抽選モードを高確率モードに設定する。この高確率モードは、50回の遊技回を消化するまで継続する。MPU62は、50回の遊技回を消化した場合には、高確率モードフラグをクリアする。これによって、MPU62は、当否抽選モードを低確率モードに設定する。
なお、MPU62は、これらの処理を通常処理のステップS303において、遊技回制御処理として実行するが、詳細な説明は省略する。
ステップS1405Aでは、MPU62は、高頻度サポートフラグをRAM64にセットする。MPU62は、RAM64に既に高頻度サポートフラグがセットされている場合には、これを維持する。これによって、MPU62は、サポートモードを高頻度サポートモードに設定する。
ステップS1406Aでは、MPU62は、回数制限フラグをRAM64にセットする。MPU62は、RAM64に既に回数制限フラグがセットされている場合には、これを維持する。その後、MPU62は、開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
なお、MPU62は、これらの処理を通常処理のステップS306において、電役サポート用処理として実行するが、詳細な説明は省略する。
ステップS1407Aでは、MPU62は、高確率モードフラグをクリアする。これによって、MPU62は、当否抽選モードを低確率モードに設定する。この低確率モードは、少なくとも当否抽選において「大当たり当選」となって、振分結果が「低確結果」以外になるまで継続する。
その後、MPU62は、前述したステップS1405A以降の処理を実行する。
なお、MPU62は、これらの処理を通常処理のステップS306において、電役サポート用処理として実行するが、詳細な説明は省略する。
また、可変入賞装置5Aは、開閉実行モードに移行した場合に遊技球が入球可能な状態に移行している。
換言すれば、各ブリッジ駆動部514,524は、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522の有効・無効を切り替えることによって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替え、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態では、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522を共に有効に設定し得ない。
図44は、演出決定処理のフローチャートを示す図である。
音声発光制御装置90のMPU92は、遊技回用の演出や、開閉実行モード用の演出などを実行するために演出決定処理を実行する。この演出決定処理では、MPU92は、ステップS2101~S2116を実行する。なお、本実施形態では、MPU92は、図44に示すように、ステップS2109にてオープニングコマンドを受信していると判定した場合には、ステップS2113以降の処理を実行し、ステップS2116の処理を実行する前に、ステップS2117A~S2119Aの処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
これに対して、MPU92は、ステップS2117AにてV入賞コマンドを受信していると判定した場合には、ステップS2118Aにおいて、V入賞報知演出の決定処理を実行する。このV入賞報知演出の決定処理では、MPU92は、第2の入賞口52Aへの入賞が発生したことを遊技者に報知するV入賞報知演出の実行を決定する。
また、MPU92は、前述したステップS2003の演出実行処理において、表示ランプ部23の発光制御を実行するとともに、スピーカ部24の音声制御を実行する。
図45は、開閉実行モードに移行した場合の図柄表示装置の表示画面および可変入賞装置を示す図である。なお、図45は、表示画面Gの下に可変入賞装置5Aを簡略化して図示している。
具体的には、図45(A)は、開閉実行モードへの移行時の表示画面Gを示す図である。図45(B),(C)は、第2の入賞口52Aへの入賞を発生させる前の流れを示す図である。図45(D),(E)は、第2の入賞口52Aへの入賞を発生させた後の流れを示す図である。
具体的には、MPU102は、図45(B)に示すように、各図柄列Z1~Z3を縮小表示にして図柄表示装置47の表示画面Gの左下位置に配置し、図柄表示装置47の表示画面Gの中央に「BONUS!」の文字を表示する。
また、1回目のラウンド遊技では、MPU62は、ステップS1111AにてラウンドカウンタRCの値が「15」以上であると判定するので、ステップS1112Aにおいて、V入賞口の開放実行処理を実行する。このV入賞口の開放実行処理では、MPU62は、第2のブリッジ駆動部524の駆動制御を実行することによって、第2のブリッジ522を突出させて第2の入賞口52Aを開放状態に設定する。これによって、MPU62は、カバー511およびカバー521の間の遊技領域を流下する遊技球をカバー521の開口に導くことができる。
また、MPU62は、ステップS1302Aにおいて、V入賞口の閉鎖実行処理を実行する。このV入賞口の閉鎖実行処理では、MPU62は、第2のブリッジ駆動部524の駆動制御を実行することによって、第2のブリッジ522を没入させて第2の入賞口52Aを閉鎖状態に設定する。
また、本実施形態では、通常制御状態は、低確率モード(第1の遊技状態)と、低確率モードと異なる高確率モード(第2の遊技状態)とを備えている。
なお、本実施形態では、通常制御状態は、低確率モード(第1の遊技状態)と、低確率モードと異なる高確率モード(第2の遊技状態)とを備えていたが、これら以外の遊技状態を通常制御状態としてもよい。例えば、通常制御状態は、低頻度サポートモードを第1の遊技状態とし、高頻度サポートモードを第2の遊技状態としてもよい。
そして、本実施形態では、入球状態切替手段は、第2の入賞口52Aへの遊技球の入球を契機として第2の入球可能状態を第1の入球可能状態に切り替えている。
(1)可変入賞装置5Aは、入球状態切替手段を備えているので、開閉実行モードに移行した場合には、入球状態切替手段にて第1の入球可能状態に切り替えることによって、所定数の賞球の払い出しを実行する第1の入賞口51に遊技球を入球させることができ、入球状態切替手段にて第2の入球可能状態に切り替えることによって、通常制御状態を高確率モードに設定する第2の入賞口52Aに遊技球を入球させることができる。また、可変入賞装置5Aは、開閉実行モードに移行していない場合には、入球状態切替手段にて入球不能状態に切り替えることによって、第1の入賞口51および第2の入賞口52Aに遊技球を入球させないようにすることができる。したがって、可変入賞装置5Aは、開閉実行モードに移行した場合には、入球状態切替手段にて入球可能状態を切り替えることによって、通常制御状態を高確率モードに設定することができるので、遊技者の遊技への注目度を向上させることができる。
(3)入球状態切替手段は、第2の入賞口52Aへの遊技球の入球を契機として第2の入球可能状態を第1の入球可能状態に切り替えるので、遊技者は、第2の入賞口52Aに遊技球を入球させた後、第1の入賞口51に遊技球を入球させることができる。そして、第1の入賞口51は、遊技球の入球に際して所定数の賞球の払い出しを実行することができる。したがって、パチンコ機10は、遊技者に快適に遊技をさせることができる。
(7)第1のブリッジ512および第2のブリッジ522は、第1のブリッジ512のスリット5124と、第2のブリッジ522のスリット5224とを第1のブリッジ512および第2のブリッジ522の突没方向に沿って噛み合わせることによって、交差するようにして設けられているので、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522の構成を簡素にすることができる。
(9)カバー511,521の上面部は、カバー511,521の下面部よりも開口方向側に突出した形状となっているので、カバー511,521の上面部をカバー511,521の下面部よりも開口方向側に突出しない形状とした場合と比較して、遊技球は、第1の入賞口51または第2の入賞口52Aに誤って入賞しにくくなる。
以下、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
前記第1実施形態では、遊技盤31は、遊技領域の下方に設けられた第1の入賞口51および第2の入賞口52を備え、第1の入賞口51および第2の入賞口52は、共に大入賞口50として機能していた。
これに対して、本実施形態では、遊技盤31Bは、図46に示すように、遊技領域の右下に設けられた第1の入賞口51Bおよび第2の入賞口52Bを備え、第1の入賞口51Bは、前記第1実施形態における下作動口37と同様の機能を有し、第2の入賞口52Bは、遊技球の入球に際して所定数の賞球の払い出しを実行する可変入賞装置5Bの大入賞口50として機能する点で前記第1実施形態と異なる。
第1の入賞口51Bは、図47に示すように、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通するように遊技領域に形成された開口部315に設けられている。この第1の入賞口51Bは、右方に開口するようにして設けられるとともに、この開口を介して入球した遊技球を開口部315に導く略直方体状のカバー511Bと、カバー511Bの内部に設けられるとともに、遊技球の入球を検知する前述の検知センサ40bとを備えている。パチンコ機10は、その検知結果に基づいて、所定数(本実施形態では3個)の賞球の払い出しを実行する。
なお、カバー511Bに導かれて開口部315に入球した遊技球は、排出通路315aを介して遊技領域から排出される。この排出通路315aを通った遊技球は、アウト口39の排出通路39a(図5参照)を通って遊技領域から排出される遊技球と合流することになる。
なお、カバー521Bに導かれて開口部316に入球した遊技球は、前述した排出通路315aと合流するように設けられた排出通路316aを介して遊技領域から排出される。この排出通路316aを通った遊技球は、排出通路315aを通った遊技球と同様に、アウト口39の排出通路39a(図5参照)を通って遊技領域から排出される遊技球と合流することになる。
さらに、本実施形態では、第1の入賞口51Bおよび第2の入賞口52Bは、遊技領域を流下する遊技球を入球させる入球手段として機能している。
第1のブリッジ512Bは、遊技盤31Bに形成された断面矩形状の穴313Bを介して突没自在に設けられているとともに、カバー511Bの下端部からカバー521Bの上端部にかけて傾斜するように設けられている。
第2のブリッジ522Bは、遊技盤31Bに形成された断面矩形状の穴314Bを介して突没自在に設けられているとともに、カバー521Bの下端部からカバー511Bの上部にかけて傾斜するように設けられている。
また、本実施形態では、第1のブリッジ駆動部514Bおよび第2のブリッジ駆動部524Bは、第1のブリッジ512Bおよび第2のブリッジ522Bを遊技盤31Bに対して突没させるブリッジ駆動部として機能している。換言すれば、第1のブリッジ駆動部514Bおよび第2のブリッジ駆動部524Bは、第1のブリッジ512Bおよび第2のブリッジ522Bを独立して駆動する誘導体駆動部として機能している。
さらに、本実施形態では、第1のブリッジ512Bおよび第2のブリッジ522Bは、交差するようにして設けられている。
第2のブリッジ522Bは、前記第1実施形態における第2のブリッジ522と同様に、その中央部に形成されるとともに、正面側から背面側にかけて形成されたスリット(図示略)を有している。
このように、本実施形態では、第1のブリッジ512Bおよび第2のブリッジ522Bは、第1のブリッジ512Bのスリットと、第2のブリッジ522Bのスリットとを第1のブリッジ512Bおよび第2のブリッジ522Bの突没方向に沿って噛み合わせることによって、交差するようにして設けられている。
したがって、遊技者は、透明パネル53B1および窓部21を介して第1の入賞口51Bおよび第2の入賞口52Bを前方から視認することができる。
第1のブリッジ駆動部514B(図47参照)は、図48(A)に示すように、第1のブリッジ512Bを遊技盤31Bに形成された穴313Bを介して遊技盤31Bから突出させる。第1のブリッジ512Bは、カバー511Bの下端部からカバー521Bの上端部にかけて傾斜するように設けられているので、遊技盤31Bから突出させることによって、カバー511Bおよびカバー521Bの間の遊技領域を流下する遊技球をカバー511Bの開口に導くことができる(図中矢印参照)。
なお、第1のブリッジ512Bの上面に落下した遊技球は、第1のブリッジ512Bの上面の傾斜を伝って左方に移動してカバー511Bの開口に導かれる。また、遊技盤31Bは、カバー511Bの上方に遊技球を落下させないように釘44を配置しているので、遊技球は、カバー511Bの上方に落下することはない。
なお、本実施形態では、第1のブリッジ512Bの遊技盤31Bからの突出幅は、遊技球の直径よりも狭くなるように設定されているが、遊技球の直径と同じ幅に設定されていてもよく、遊技球の直径よりも広くなるように設定されていてもよい。
そして、カバー511Bの上面部は、カバー511Bの下面部よりもカバー521B側(開口方向側)に突出した形状となっている。
なお、カバー511Bおよびカバー521Bの間に落下した遊技球は、そのままアウト口39に導かれる。また、遊技盤31Bは、カバー511Bの上方に遊技球を落下させないように釘44を配置しているので、遊技球は、カバー511Bの上方に落下することはない。
そして、第1のブリッジ駆動部514Bは、第1のブリッジ512Bを駆動することによって、第1の入賞口51Bを開放状態および閉鎖状態のいずれかに設定する。
そして、第1のブリッジ駆動部514Bは、第1のブリッジ512Bを遊技盤31Bに対して突出させることによって、第1のブリッジ512Bを有効(開放状態)に設定し、第1のブリッジ512Bを遊技盤31Bに対して没入させることによって、第1のブリッジ512Bを無効(閉鎖状態)に設定している。
これによれば、第1のブリッジ駆動部514Bは、第1の入賞口51Bを閉鎖状態に設定した直後に、第1の入賞口51Bを閉鎖状態に設定する直前に第1のブリッジ512Bにてカバー511Bの開口に導いていた遊技球を第1の入賞口51Bに入賞させてしまうオーバー入賞を抑制することができる。
なお、本実施形態では、カバー511Bの上面部は、カバー511Bの下面部よりもカバー521B側(開口方向側)に突出した形状となっているが、突出しない形状となっていてもよい。
第2のブリッジ駆動部524B(図47参照)は、図49(A)に示すように、第1のブリッジ522Bを遊技盤31Bに形成された穴314Bを介して遊技盤31Bから突出させる。第2のブリッジ522Bは、カバー521Bの下端部からカバー511Bの上部にかけて傾斜するように設けられているので、遊技盤31Bから突出させることによって、カバー511Bおよびカバー521Bの間の遊技領域を流下する遊技球をカバー521Bの開口に導くことができる(図中矢印参照)。
なお、第2のブリッジ522Bの上面に落下した遊技球は、第2のブリッジ522Bの上面の傾斜を伝って右方に移動してカバー521Bの開口に導かれる。また、遊技盤31Bは、カバー511Bの上方に遊技球を落下させないように釘44を配置しているので、遊技球は、カバー511Bの上方に落下することはない。
なお、本実施形態では、第2のブリッジ522Bの遊技盤31Bからの突出幅は、遊技球の直径よりも狭くなるように設定されているが、遊技球の直径と同じ幅に設定されていてもよく、遊技球の直径よりも広くなるように設定されていてもよい。
そして、カバー521Bの上面部は、カバー521Bの下面部よりもカバー511B側(開口方向側)に突出した形状となっている。
なお、カバー511Bおよびカバー521Bの間に落下した遊技球は、そのままカバー511Bおよびカバー521Bの間を落下してアウト口39に導かれる。また、遊技盤31Bは、カバー511Bの上方に遊技球を落下させないように釘44を配置しているので、遊技球は、カバー511Bの上方に落下することはない。
そして、第2のブリッジ駆動部524Bは、第2のブリッジ522Bを駆動することによって、第2の入賞口52Bを開放状態および閉鎖状態のいずれかに設定する。
そして、第2のブリッジ駆動部524Bは、第2のブリッジ522Bを遊技盤31Bに対して突出させることによって、第2のブリッジ522Bを有効(開放状態)に設定し、第2のブリッジ522Bを遊技盤31Bに対して没入させることによって、第2のブリッジ522Bを無効(閉鎖状態)に設定している。
これによれば、第2のブリッジ駆動部524Bは、第2の入賞口52Bを閉鎖状態に設定した直後に、第2の入賞口52Bを閉鎖状態に設定する直前に第2のブリッジ522Bにてカバー521Bの開口に導いていた遊技球を第2の入賞口52Bに入賞させてしまうオーバー入賞を抑制することができる。
なお、本実施形態では、カバー521Bの上面部は、カバー521Bの下面部よりもカバー511B側(開口方向側)に突出した形状となっているが、突出しない形状となっていてもよい。
なお、開閉実行モード(特定制御状態)とは、第2の入賞口52Bを開放状態に設定し、第2の入賞口52Bに遊技球を入球可能とするモードをいう。また、開閉実行モードにおいて、第2の入賞口52Bを開放状態に設定した後、再び閉鎖状態に設定するまでを1回のラウンド遊技という。
なお、主表示装置42は、その前面側に設けられた窓パネル22に向かって膨出するようにして遊技盤31Bに設けられている。すなわち、主表示装置42は、窓パネル22を介してパチンコ機10の前方から視認可能となっている。また、主表示装置42と、窓パネル22との間の距離は、遊技球1個分よりも狭くなっている。これによって、パチンコ機10は、主表示装置42と、窓パネル22との間を遊技球が落下していくのを防止している。換言すれば、パチンコ機10は、主表示装置42の前方を遊技球が落下していくのを防止している。
第2結果表示部45bは、第1の入賞口51Bへの入賞をトリガとして絵柄の変動表示を実行するとともに、その変動表示の停止結果として、第1の入賞口51Bへの入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を表示する。この内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した結果であった場合には、第2結果表示部45bは、所定の停止結果を表示する。その後、パチンコ機10は、開閉実行モードへ移行する。
なお、図柄表示装置47は、液晶表示装置であることに限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置、またはCRT等の他の表示装置であってもよい。
第2保留ランプ部49bは、第1の入賞口51Bに入賞した遊技球の保留個数を表示する部位であり、保留個数に応じて点灯する。この第2保留ランプ部49bは、遊技球を最大4個まで保留することができ、第2結果表示部45bおよび図柄表示装置47の変動表示に対応している。
第3保留ランプ部49cは、各スルーゲート41に入賞した遊技球の保留個数を表示する部位であり、保留個数に応じて点灯する。この第3保留ランプ部49cは、遊技球を最大4個まで保留することができ、役物用表示部46の変動表示に対応している。
なお、各保留ランプ部49a~49cは、後述する図柄表示装置47の一部に画像として表示される等の他の構成であってもよい。
図50は、パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
パチンコ機10は、図50に示すように、主制御装置60と、音声発光制御装置90と、表示制御装置100とを備え、これらの装置は、内枠の背面側に搭載されている。また、パチンコ機10は、前述した払出装置71に遊技球の払い出しをさせる払出制御を実行する払出制御装置70と、前述した遊技球発射機構81に遊技球を発射させる発射制御を実行する電源・発射制御装置80とを備え、これらの装置は、裏パックユニットに搭載されている。
なお、本実施形態では、ROM63およびRAM64は、MPU62に対して1チップ化されているが、個別にチップ化された構成としてもよい。これは主制御装置60以外の他の制御装置のMPUについても同様である。
RAM64は、ROM63に記憶された制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を必要とする揮発性記憶手段である。このRAM64は、各種カウンタエリア64aや、保留球格納エリア64bや、電役保留エリア64cなどの各種エリアを有している。これらのエリアについては後に詳細に説明する。
検知センサ40a~40fは、一般入賞口30、上作動口36、第1の入賞口51B、および第2の入賞口52Bの各種入賞口や、アウト口39や、各スルーゲート41に1対1で対応して設けられている。MPU62は、検知センサ40a~40fの検知結果に基づいて、各種入賞口や、アウト口39や、各スルーゲート41への入賞判定(入球判定)を行っている。なお、MPU62は、上作動口36または第1の入賞口51Bへの入賞判定に基づいて、内部抽選を実行する。
図51は、作動口用の入賞処理のフローチャートを示す図である。
作動口用の入賞処理では、MPU62は、ステップS201~S207を実行する。なお、本実施形態では、MPU62は、図51に示すように、ステップS203の処理に代えてステップS203Bの処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
MPU62は、ステップS203Bにて第1の入賞口51Bに遊技球が入賞していないと判定した場合には、作動口用の入賞処理を終了する。また、MPU62は、ステップS203Bにて第1の入賞口51Bに遊技球が入賞したと判定した場合には、ステップS204において、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留個数を把握し、その保留個数を第2始動保留記憶数RbNとして第2結果表示部用保留エリアRbにおける所定の記憶エリアにセットする。その後、MPU62は、前記第1実施形態と同様にステップS205以降の処理を実行する。
図52は、通常処理のフローチャートを示す図である。
MPU62は、電源投入に伴って起動する後述のメイン処理を実行した後、遊技を進行させるための主要な処理である通常処理を実行する。この通常処理では、MPU62は、ステップS301~S314を実行する。なお、本実施形態では、MPU62は、図52に示すように、ステップS306の電役サポート用処理に代えてステップS306Bの電役サポート用処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
ここで、前述したように、カバー521Bの上方に落下した遊技球や、第1のブリッジ512Bの上面に落下した遊技球は、第1のブリッジ512Bの上面に到達した後、第1のブリッジ512Bの開閉時間よりも短い通過時間(本実施形態では最大0.2sec)をかけて第1のブリッジ512Bの上面の傾斜を伝って左方に移動してカバー511Bの開口に導かれる(図48(A)参照)。換言すれば、第1のブリッジ512Bの開閉時間は、第1のブリッジ512Bの上面の傾斜を伝って左方に移動してカバー511Bの開口に導かれる遊技球の通過時間よりも長いので、第1のブリッジ512Bは、遊技球をカバー511Bの開口に確実に導くことができる。
したがって、遊技球は、第1のブリッジ512Bの開閉時間よりも長い通過時間をかけて第1のブリッジ512Bの上面の傾斜を伝って左方に移動してカバー511Bの開口に導かれることになる場合がある。この場合には、MPU62は、カバー511Bの開口に遊技球を入球させる前に第1のブリッジ512Bを遊技盤31Bに没入させることになるので、遊技球は、カバー511Bおよびカバー521Bの間を落下してアウト口39に導かれることになる。換言すれば、第1の入賞口51Bは、第1のブリッジ512Bの上面にて遊技球の進行方向を転換することのない位置に遊技球を落下させるように構成されている。
図53は、遊技状態移行処理のフローチャートを示す図である。
遊技状態移行処理では、MPU62は、ステップS801~S815を実行する。なお、本実施形態では、MPU62は、図53に示すように、ステップS809の処理を実行しない点で前記第1実施形態と異なる。
MPU62は、ステップS801にて開閉実行モード中でないと判定した場合には、ステップS802以降の処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS801にて開閉実行モード中であると判定した場合には、前記第1実施形態と同様にステップS812以降の処理を実行する。
ステップS802では、MPU62は、メイン表示部45の変動表示が終了したか否かを判定する。MPU62は、ステップS802にてメイン表示部45の変動表示が終了していないと判定した場合には、遊技状態移行処理を終了する。
これに対して、MPU62は、ステップS802にてメイン表示部45の変動表示が終了したと判定した場合には、ステップS803において、当否結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、MPU62は、当否結果が「大当たり当選」または「特別外れ結果」であるか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS803にて当否結果が開閉実行モードへの移行に対応したものでないと判定した場合(当否結果が「通常外れ結果」であると判定した場合)には、遊技状態移行処理を終了する。
MPU62は、ステップS804にて当否結果が「特別外れ結果」であると判定した場合には、ステップS805において、RAM64の各種カウンタエリア64aに設けられた開閉カウンタSOCに「2」をセットする。この開閉カウンタSOCは、開閉実行モードへの移行に際して可変入賞装置5Bの大入賞口50を開閉する総回数をMPU62にて特定するためのカウンタである。
なお、オープニング用の待機時間は、これに限定されることはなく、例えば、遊技者には同様と認識される程度に遊技結果の種類に応じて微妙に相違させる構成としてもよい。また、例えば、オープニング用の待機時間は、「低確結果」または「最有利結果」の遊技結果である場合と、これら以外の遊技結果である場合とで大きく相違する等のように、遊技結果の種類に応じて大きく相違させる構成としてもよい。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信されるオープニングコマンドに基づいて、開閉実行モードへの移行を認識し、所定の処理を実行する。この処理については、後に詳細に説明する。
大入賞口開放処理では、MPU62は、ステップS1101~S1110Bを実行する。なお、本実施形態では、MPU62は、図54に示すように、ステップS1107~S1109の処理に代えてステップS1110Bの処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
MPU62は、ステップS1101にて当否結果が「特別外れ結果」であると判定した場合には、ステップS1102において、RAM64の各種カウンタエリア64aに設けられた入賞カウンタPCに「8」をセットし、ステップS1103において、タイマカウンタTに「85」をセットする。前述したように、タイマカウンタTは、タイマ割込み処理の実行の都度、前回値に1を減算して更新される。したがって、タイマカウンタTにセットされた時間は0.17secとなる。
これに対して、MPU62は、ステップS1105にて振分結果が少ラウンド高確結果でないと判定した場合には、ステップS1106において、タイマカウンタTに「15000」をセットする。前述したように、タイマカウンタTは、タイマ割込み処理の実行の都度、前回値に1を減算して更新される。したがって、タイマカウンタTにセットされた時間は30secとなる。
ここで、前述したように、カバー521Bの上方に落下した遊技球や、第2のブリッジ522Bの上面に落下した遊技球は、第2のブリッジ522Bの上面に到達した後、ある程度の通過時間をかけて第2のブリッジ522Bの上面の傾斜を伝って右方に移動してカバー521Bの開口に導かれる(図49(A)参照)。
具体的には、カバー521Bの上方に落下した遊技球は、第2のブリッジ522Bの上面の傾斜を伝って右方に移動してカバー521Bの開口に導かれることになる。第2のブリッジ522Bの上面に落下した遊技球は、カバー521Bの上面の傾斜を伝って左方に移動した後、第2のブリッジ522Bの上面の傾斜を伝って右方に移動してカバー521Bの開口に導かれることになり、第2のブリッジ522Bの上面にて減速し、その進行方向を転換することになる。しかしながら、前述したように、MPU62は、第2のブリッジ522Bを遊技盤31Bから突出させて遊技球をカバー521Bの開口に導く開放状態に設定した後、上限である8個の遊技球を大入賞口50に入賞させたこと、または所定の開閉時間(本実施形態では30sec)を経過したことを契機として第2のブリッジ522Bを遊技盤31Bに没入させて遊技球をアウト口39に導く閉鎖状態に設定するので、第2のブリッジ522Bは、第2の入賞口52Bの開閉時間を経過する前に上限である8個の遊技球を大入賞口50に入賞させることができ、遊技球をカバー521Bの開口に確実に導くことができる。
また、可変入賞装置5Bは、開閉実行モードに移行した場合に遊技球が入球可能な状態に移行している。
換言すれば、各ブリッジ駆動部514B,524Bは、第1のブリッジ512Bおよび第2のブリッジ522Bの有効・無効を切り替えることによって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替え、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態では、第1のブリッジ512Bおよび第2のブリッジ522Bを共に有効に設定し得る。
図55は、演出決定処理のフローチャートを示す図である。
音声発光制御装置90のMPU92は、遊技回用の演出や、開閉実行モード用の演出などを実行するために演出決定処理を実行する。この演出決定処理では、MPU92は、ステップS2101~S2116を実行する。なお、本実施形態では、MPU92は、図55に示すように、ステップS2109にてオープニングコマンドを受信していると判定した場合には、前記第1実施形態におけるステップS2110~S2112の処理を実行することなく、ステップS2113の処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
(1)パチンコ機10は、入球状態切替手段を備えているので、第1の入賞口51Bを開放状態に設定する場合には、入球状態切替手段にて第1の入球可能状態に切り替えることによって、遊技球の入球に際して内部抽選を実行する第1の入賞口51Bに遊技球を入球させることができる。また、パチンコ機10は、入球状態切替手段を備えているので、特定制御状態に移行した場合には、入球状態切替手段にて第2の入球可能状態に切り替えることによって、遊技球の入球に際して所定数の賞球の払い出しを実行する第2の入賞口52Bに遊技球を入球させることができる。また、パチンコ機10は、特定制御状態に移行していない場合、および第1の入賞口51Bを閉鎖状態に設定する場合には、入球状態切替手段にて入球不能状態に切り替えることによって、第1の入賞口51Bおよび第2の入賞口52Bに遊技球を入球させないようにすることができる。したがって、パチンコ機10は、入球状態切替手段にて入球可能状態を切り替えることによって、遊技球を異なる入賞口に導くことができるので、遊技者の遊技への注目度を向上させることができる。
(5)第1のブリッジ512Bの水平方向の長さは、第2のブリッジ522Bの水平方向の長さよりも短いので、第1の入賞口51Bの開放時間を第2の入賞口52Bの開放時間よりも短く設定した場合であっても第1の入賞口51Bに遊技球を入球させやすくすることができる。
(6)第1のブリッジ512Bおよび第2のブリッジ522Bは、第1のブリッジ512Bのスリットと、第2のブリッジ522Bのスリットとを第1のブリッジ512Bおよび第2のブリッジ522Bの突没方向に沿って噛み合わせることによって、交差するようにして設けられているので、第1のブリッジ512Bおよび第2のブリッジ522Bの構成を簡素にすることができる。
(8)カバー511B,521Bの上面部は、カバー511B,521Bの下面部よりも開口方向側に突出した形状となっているので、カバー511B,521Bの上面部をカバー511B,521Bの下面部よりも開口方向側に突出しない形状とした場合と比較して、遊技球は、第1の入賞口51Bまたは第2の入賞口52Bに誤って入賞しにくくなる。
以下、本発明の第4実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
前記第1実施形態では、遊技盤31は、可変入賞装置5を備え、可変入賞装置5は、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522を備えていた。
これに対して、本実施形態では、遊技盤31Cは、図56に示すように、可変入賞装置5Cを備え、可変入賞装置5Cは、回動ブリッジ541を備えている点で前記第1実施形態と異なる。
可変入賞装置5Cは、図57に示すように、下作動口37の下方に設けられている。この可変入賞装置5Cは、遊技領域の左側に設けられた第1の入賞口51と、遊技領域の右側に設けられた第2の入賞口52とを備えている。
なお、遊技者は、発射ハンドル27の回転操作量を調節し、遊技領域の上部における遊技球の到達位置を調節することによって、可変入賞装置5Cに遊技球を導くことができる。
以下の説明では、第1の入賞口51および第2の入賞口52は、単に大入賞口50とも称する。
したがって、遊技者は、パネル53を介して可変入賞装置5Cを前方から視認することができる。
可変入賞装置5Cは、図58に示すように、カバー511およびカバー521の間に設けられた矩形板状の回動ブリッジ541と、Y軸方向に沿って延在するとともに、回動ブリッジ541のX軸方向の中央位置に一端を固定された回動軸542と、回動軸542の中央部に連結するとともに、回動軸542を回動させる回動駆動部543と、回動軸542の他端に連結するとともに、回動軸542を進退させる進退駆動部544とを備えている。
回動軸542は、円柱軸状の本体部542aと、本体部542aと同心状となるように本体部542aの中央位置に設けられたギヤ542bと、本体部542aの-Y軸方向側の端部に設けられた円盤状の拡径部542cとを備えている。
回動駆動部543は、回動駆動部543の軸体の先端に取り付けられたギヤ543aを備えている。回動駆動部543は、この軸体をY軸回りに回動させることによって、ギヤ543aおよびギヤ542bを介して回動ブリッジ541をY軸回りに回動させる。
なお、図58では、回動駆動部543は、回動ブリッジ541を時計回りに回動させることによって、カバー521の下端部からカバー511の上端部にかけて傾斜させる右回動状態に設定している。
なお、図58では、進退駆動部544は、回動ブリッジ541を遊技盤31Cに形成された穴317を介して突出させることによって、カバー511およびカバー521の間の遊技領域を流下する遊技球を回動ブリッジ541に載置可能とする突出状態に設定している。
なお、本実施形態では、回動ブリッジ541の遊技盤31Cからの突出幅D1は、遊技球の直径よりも狭くなるように設定されているが、遊技球の直径と同じ幅に設定されていてもよく、遊技球の直径よりも広くなるように設定されていてもよい。
回動駆動部543および進退駆動部544は、図59(A)に示すように、回動ブリッジ541を突出状態とした後、図59(C)に示すように、右回動状態に設定すれば、カバー511およびカバー521の間の遊技領域を流下する遊技球をカバー521の開口に導くことができる。
そして、回動駆動部543および進退駆動部544は、回動ブリッジ541を駆動することによって、大入賞口50を開放状態および閉鎖状態のいずれかに設定する。
換言すれば、回動ブリッジ541は、第1の入賞口51および第2の入賞口52のいずれかに遊技球を導く少なくとも1つの部材からなる切替誘導体として機能している。
これによれば、回動駆動部543および進退駆動部544は、大入賞口50を閉鎖状態に設定した直後に、大入賞口50を閉鎖状態に設定する直前に回動ブリッジ541にてカバー511の開口またはカバー521の開口に導いていた遊技球を第1の入賞口51または第2の入賞口52に入賞させてしまうオーバー入賞を抑制することができる。
換言すれば、回動駆動部543および進退駆動部544は、回動ブリッジ541を一体的に駆動する切替誘導体駆動部として機能している。
図60は、パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
パチンコ機10は、図60に示すように、主制御装置60と、音声発光制御装置90と、表示制御装置100とを備え、これらの装置は、内枠の背面側に搭載されている。また、パチンコ機10は、前述した払出装置71に遊技球の払い出しをさせる払出制御を実行する払出制御装置70と、前述した遊技球発射機構81に遊技球を発射させる発射制御を実行する電源・発射制御装置80とを備え、これらの装置は、裏パックユニットに搭載されている。
なお、本実施形態では、ROM63およびRAM64は、MPU62に対して1チップ化されているが、個別にチップ化された構成としてもよい。これは主制御装置60以外の他の制御装置のMPUについても同様である。
RAM64は、ROM63に記憶された制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を必要とする揮発性記憶手段である。このRAM64は、各種カウンタエリア64aや、保留球格納エリア64bや、電役保留エリア64cなどの各種エリアを有している。これらのエリアについては後に詳細に説明する。
検知センサ40a~40fは、上作動口36、下作動口37、および可変入賞装置5Cの各種入賞口や、アウト口39や、各スルーゲート41に1対1で対応して設けられている。MPU62は、検知センサ40a~40fの検知結果に基づいて、各種入賞口や、アウト口39や、各スルーゲート41への入賞判定(入球判定)を行っている。なお、MPU62は、上作動口36または下作動口37への入賞判定に基づいて、内部抽選を実行する。
図61は、遊技状態移行処理のフローチャートを示す図である。
遊技状態移行処理では、MPU62は、ステップS801~S815を実行する。なお、本実施形態では、MPU62は、図61に示すように、ステップS809の処理を実行しない点で前記第1実施形態と異なる。
MPU62は、ステップS801にて開閉実行モード中でないと判定した場合には、ステップS802以降の処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS801にて開閉実行モード中であると判定した場合には、前記第1実施形態と同様にステップS812以降の処理を実行する。
ステップS802では、MPU62は、メイン表示部45の変動表示が終了したか否かを判定する。MPU62は、ステップS802にてメイン表示部45の変動表示が終了していないと判定した場合には、遊技状態移行処理を終了する。
これに対して、MPU62は、ステップS802にてメイン表示部45の変動表示が終了したと判定した場合には、ステップS803において、当否結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、MPU62は、当否結果が「大当たり当選」または「特別外れ結果」であるか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS803にて当否結果が開閉実行モードへの移行に対応したものでないと判定した場合(当否結果が「通常外れ結果」であると判定した場合)には、遊技状態移行処理を終了する。
MPU62は、ステップS804にて当否結果が「特別外れ結果」であると判定した場合には、ステップS805において、RAM64の各種カウンタエリア64aに設けられた開閉カウンタSOCに「2」をセットする。この開閉カウンタSOCは、開閉実行モードへの移行に際して可変入賞装置5Cの大入賞口50を開閉する総回数をMPU62にて特定するためのカウンタである。
なお、オープニング用の待機時間は、これに限定されることはなく、例えば、遊技者には同様と認識される程度に遊技結果の種類に応じて微妙に相違させる構成としてもよい。また、例えば、オープニング用の待機時間は、「低確結果」または「最有利結果」の遊技結果である場合と、これら以外の遊技結果である場合とで大きく相違する等のように、遊技結果の種類に応じて大きく相違させる構成としてもよい。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信されるオープニングコマンドに基づいて、開閉実行モードへの移行を認識し、所定の処理を実行する。この処理については、後に詳細に説明する。
大入賞口開閉処理では、MPU62は、ステップS1001~S1024を実行する。なお、本実施形態では、MPU62は、図62に示すように、ステップS1010の処理に代えてステップS1010Cの処理を実行し、ステップS1018の処理に代えてステップS1018Cの処理を実行し、ステップS1007の処理を実行する前に、ステップS1026C、S1027Cの処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
MPU62は、ステップS1001にて大入賞口50が開放中でないと判定した場合には、ステップS1002以降の処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS1001にて大入賞口50が開放中であると判定した場合には、ステップS1006以降の処理を実行する。
ステップS1002では、MPU62は、開閉カウンタSOCの値が「0」以下であり、かつラウンドカウンタRCの値が「0」以下であるか否かを判定する。
MPU62は、ステップS1002にて開閉カウンタSOCの値およびラウンドカウンタRCの値の双方が「0」以下であると判定した場合には、大入賞口開閉処理を終了する。
MPU62は、ステップS1003にてタイマカウンタTの値が「0」以下ではないと判定した場合には、大入賞口開閉処理を終了する。
以下、ステップS1004の大入賞口開放処理について詳細に説明する。
大入賞口開放処理では、MPU62は、ステップS1101~S1114Cを実行する。なお、本実施形態では、MPU62は、図63に示すように、ステップS1106の処理を実行した後、ステップS1113Cを実行し、ステップS1103の処理またはステップS1113Cの処理を実行した後、ステップS1114Cの処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
MPU62は、ステップS1101にて当否結果が「特別外れ結果」であると判定した場合には、ステップS1102において、RAM64の各種カウンタエリア64aに設けられた入賞カウンタPCに「8」をセットし、ステップS1103において、タイマカウンタTに「85」をセットする。前述したように、タイマカウンタTは、タイマ割込み処理の実行の都度、前回値に1を減算して更新される。したがって、タイマカウンタTにセットされた時間は0.17secとなる。
これに対して、MPU62は、ステップS1105にて振分結果が少ラウンド高確結果でないと判定した場合には、ステップS1106において、タイマカウンタTに「15000」をセットする。前述したように、タイマカウンタTは、タイマ割込み処理の実行の都度、前回値に1を減算して更新される。したがって、タイマカウンタTにセットされた時間は30secとなる。
ステップS1113Cでは、MPU62は、ラウンド賞球決定処理を実行する。
ラウンド賞球決定処理では、MPU62は、図64に示すように、ステップS1501C~S1504Cを実行する。
ステップS1501Cでは、MPU62は、ラウンド賞球抽選処理を実行する。このラウンド賞球抽選処理では、MPU62は、所定の確率(本実施形態では50%)に基づいて、可変入賞装置5Cの賞球数を多賞球とするか少賞球とするかの抽選を実行する。
MPU62は、ステップS1502Cにて多賞球に当選したと判定した場合には、ステップS1503Cにおいて、多賞球フラグをRAM64にセットする。
この多賞球フラグは、可変入賞装置5Cの賞球数を多賞球とすることを特定するためのフラグである。
ステップS1103またはステップS1113Cの処理を実行した後、MPU62は、ステップS1114Cにおいて、大入賞口の開放実行処理を実行する。この大入賞口の開放実行処理では、MPU62は、進退駆動部544の駆動制御を実行することによって、回動ブリッジ541を突出状態に設定する。その後、MPU62は、大入賞口開放処理を終了する。
また、ステップS1103またはステップS1106にてタイマカウンタTにセットされた値は、大入賞口50を開放状態に設定した後、再び閉鎖状態に設定するまでの上限継続時間を規定している。したがって、MPU62は、前述したように、タイマカウンタTに「85」または「15000」をセットすることによって、長さの異なる2種類の上限継続時間を設定している。具体的には、MPU62は、上限継続時間を30secに設定した長時間態様(長期間態様)と、上限継続時間を長時間態様のそれよりも短い0.17secに設定した短時間態様(短期間態様)とを設定している。
したがって、長時間態様の上限継続時間は、大入賞口50への遊技球の総入賞個数の上限と、遊技球の発射周期との積よりも十分に長いので、上限である8個の遊技球を大入賞口50に入賞させることは容易である。
これに対して、短時間態様の上限継続時間は、大入賞口50への遊技球の総入賞個数の上限と、遊技球の発射周期との積よりも短い(更に言及すれば遊技球の発射周期よりも短い)ので、遊技球を大入賞口50に入賞させることは困難である。なお、タイミングによっては1個程度の遊技球を大入賞口50に入賞させることは可能である。
MPU62は、ステップS1004の大入賞口開放処理を実行した後、ステップS1005において、開放コマンドを設定する。また、MPU62は、通常処理のステップS301において、ステップS1005にて設定した開放コマンドを音声発光制御装置90に送信する。その後、MPU62は、大入賞口開閉処理を終了する。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信される開放コマンドに基づいて、大入賞口50を開放状態に設定したことを認識し、所定の処理を実行する。
ステップS1006では、MPU62は、タイマカウンタTの値が「0」以下であるか否かを判定する。すなわち、MPU62は、大入賞口開放処理のステップS1103またはステップS1106にてタイマカウンタTにセットされた上限継続時間が経過したか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS1006にてタイマカウンタTの値が「0」以下であると判定した場合には、ステップS1018C以降の処理を実行する。
ステップS1026Cでは、MPU62は、タイマカウンタTの値が「13000」以下であるか否かを判定する。すなわち、MPU62は、大入賞口の開放実行処理を実行して回動ブリッジ541を突出状態に設定した後、所定時間(本実施形態では4sec)を経過したか否かを判定する。
これに対して、MPU62は、ステップS1026CにてタイマカウンタTの値が「13000」以下であると判定した場合(大入賞口の開放実行処理を実行して回動ブリッジ541を突出状態に設定した後、4secを経過したと判定した場合)には、ステップS1027Cにおいて、ブリッジ回動処理を実行する。
ブリッジ回動処理では、MPU62は、図65に示すように、ステップS1601C~S1605Cを実行する。
ステップS1601Cでは、MPU62は、RAM64に多賞球フラグがセットされているか否かを判定する。
ステップS1603Cでは、MPU62は、少賞球コマンドを設定する。その後、MPU62は、ブリッジ回動処理を終了する。MPU62は、通常処理のステップS301において、ステップS1603Cにて設定した少賞球コマンドを音声発光制御装置90に送信する。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信される少賞球コマンドに基づいて、回動ブリッジ541を左回動状態に設定したことを認識し、所定の処理を実行する。この処理については、後に詳細に説明する。
ステップS1605Cでは、MPU62は、多賞球コマンドを設定する。その後、MPU62は、ブリッジ回動処理を終了する。MPU62は、通常処理のステップS301において、ステップS1605Cにて設定した多賞球コマンドを音声発光制御装置90に送信する。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信される多賞球コマンドに基づいて、回動ブリッジ541を右回動状態に設定したことを認識し、所定の処理を実行する。この処理については、後に詳細に説明する。
ステップS1007では、MPU62は、大入賞口50への入賞が発生したか否かを判定する。なお、大入賞口50への入賞が発生したか否かの判定は、大入賞口50に対応した検知センサ40c,40dの検知結果に基づいて実行される。
これに対して、MPU62は、ステップS1007にて大入賞口50への入賞が発生したと判定した場合には、ステップS1008において、入賞カウンタPCの値に1を減算して更新する。
MPU62は、ステップS1009にて入賞カウンタPCの値が「0」以下でないと判定した場合には、大入賞口開閉処理を終了する。
これに対して、MPU62は、ステップS1009にて入賞カウンタPCの値が「0」以下であると判定した場合には、ステップS1010Cにおいて、閉鎖実行処理を実行する。この閉鎖実行処理では、MPU62は、回動駆動部543の駆動制御を実行することによって、回動ブリッジ541を水平状態に設定した後、進退駆動部544の駆動制御を実行することによって、回動ブリッジ541を没入状態に設定する。換言すれば、MPU62は、大入賞口50を閉鎖状態に設定する。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信される閉鎖コマンドに基づいて、大入賞口50を閉鎖状態に設定したことを認識し、所定の処理を実行する。
MPU62は、ステップS1012にて当否結果が「特別外れ結果」であると判定した場合には、後述するステップS1023以降の処理を実行する。
ステップS1013では、MPU62は、ラウンドカウンタRCの値に1を減算して更新する。
MPU62は、ステップS1014にてラウンドカウンタRCの値が「0」以下でないと判定した場合には、ステップS1015において、タイマカウンタTの値に「500」をセットする。その後、MPU62は、大入賞口開閉処理を終了する。
ステップS1016では、MPU62は、タイマカウンタTにエンディング用の待機時間(待機期間)として「2000」をセットする。このタイマカウンタTにセットされた値は、前述したように、タイマ割込み処理の実行の都度、前回値に1を減算して更新される。したがって、エンディング用の待機時間は4secとなる。なお、エンディング用の待機時間は、これに限定されることはなく任意である。
なお、エンディング用の待機時間は、これに限定されることはなく、例えば、遊技者には同様と認識される程度に遊技結果の種類に応じて微妙に相違させる構成としてもよい。また、例えば、エンディング用の待機時間は、「低確結果」または「最有利結果」の遊技結果である場合と、これら以外の遊技結果である場合とで大きく相違する等のように、遊技結果の種類に応じて大きく相違させる構成としてもよい。
なお、音声発光制御装置90は、MPU62から送信されるエンディングコマンドに基づいて、開閉実行モードの終了を認識し、所定の処理を実行する。
ステップS1018Cでは、MPU62は、前述したステップS1010Cと同様に閉鎖実行処理を実行する。
ステップS1019では、MPU62は、前述したステップS1011と同様に閉鎖コマンドを設定する。
MPU62は、ステップS1020にて当否結果が「特別外れ結果」でないと判定した場合、すなわち当否結果が「大当たり当選」であると判定した場合には、ステップS1021以降の処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS1020にて当否結果が「特別外れ結果」であると判定した場合には、ステップS1023以降の処理を実行する。
ステップS1021では、MPU62は、ラウンドカウンタRCの値に1を減算して更新する。
MPU62は、ステップS1022にてラウンドカウンタRCの値が「0」以下でないと判定した場合には、前述したステップS1015以降の処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS1022にてラウンドカウンタRCの値が「0」以下であると判定した場合には、前述したステップS1016以降の処理を実行する。
ステップS1023では、MPU62は、開閉カウンタSOCの値に1を減算して更新する。
MPU62は、ステップS1024にて開閉カウンタSOCの値が「0」以下でないと判定した場合には、前述したステップS1015以降の処理を実行する。
これに対して、MPU62は、ステップS1024にて開閉カウンタSOCの値が「0」以下であると判定した場合には、前述したステップS1016以降の処理を実行する。
また、可変入賞装置5Cは、開閉実行モードに移行した場合に遊技球が入球可能な状態に移行している。
具体的には、主制御装置60は、入球状態切替手段にて第1の入球可能状態または第2の入球可能状態に切り替えた後、再び第1の入球可能状態または第2の入球可能状態に切り替えるまでを1回のラウンド遊技とし、開閉実行モードに移行した場合には、ラウンド遊技を実行するごとに入球状態切替手段にて保留状態に切り替えた後、第1の入球可能状態または第2の入球可能状態に切り替えている。
なお、本実施形態では、入球可能状態選択部は、所定の確率に基づいて、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選を実行しているが、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択すれば、どのような方法を採用してもよい。例えば、入球可能状態選択部は、開閉実行モードに移行する契機となった大当り当選に至るリーチ表示の種類や期待度に応じて第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選確率を設定してもよい。
図66は、演出決定処理のフローチャートを示す図である。
音声発光制御装置90のMPU92は、遊技回用の演出や、開閉実行モード用の演出などを実行するために演出決定処理を実行する。この演出決定処理では、MPU92は、ステップS2101~S2116を実行する。なお、本実施形態では、MPU92は、図66に示すように、ステップS2109にてオープニングコマンドを受信していると判定した場合には、前記第1実施形態におけるステップS2110~S2112の処理を実行することなく、ステップS2113の処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。また、本実施形態では、MPU92は、ステップS2116の処理を実行する前に、ステップS2120C~S2125Cの処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
MPU92は、ステップS2120Cにて少賞球コマンドを受信していないと判定した場合には、ステップS2123C以降の処理を実行する。
これに対して、MPU92は、ステップS2120Cにて少賞球コマンドを受信していると判定した場合には、ステップS2121Cにおいて、少賞球報知演出の決定処理を実行する。この少賞球報知演出の決定処理では、MPU92は、可変入賞装置5Cの賞球数を少賞球とすることを遊技者に報知する少賞球報知演出の実行を決定する。
また、MPU92は、前述したステップS2003の演出実行処理において、表示ランプ部23の発光制御を実行するとともに、スピーカ部24の音声制御を実行する。
MPU92は、ステップS2123Cにて多賞球コマンドを受信していないと判定した場合には、ステップS2116以降の処理を実行する。
これに対して、MPU92は、ステップS2123Cにて多賞球コマンドを受信していると判定した場合には、ステップS2124Cにおいて、多賞球報知演出の決定処理を実行する。この多賞球報知演出の決定処理では、MPU92は、可変入賞装置5Cの賞球数を多賞球とすることを遊技者に報知する多賞球報知演出の実行を決定する。
また、MPU92は、前述したステップS2003の演出実行処理において、表示ランプ部23の発光制御を実行するとともに、スピーカ部24の音声制御を実行する。
図67は、開閉実行モードに移行した場合の図柄表示装置の表示画面および可変入賞装置を示す図である。なお、図67は、表示画面Gの下に可変入賞装置5Cを簡略化して図示している。
具体的には、図67(A)は、開閉実行モードへの移行時の表示画面Gを示す図である。図67(B)は、ステップS1004の大入賞口開放処理を実行した場合の表示画面Gを示す図である。図67(C)は、ステップS1602Cの左回動処理を実行した場合の表示画面Gを示す図である。図67(D)は、ステップS1604Cの右回動処理を実行した場合の表示画面Gを示す図である。
また、MPU62は、ステップS1114Cにおいて、大入賞口の開放実行処理を実行し、進退駆動部544の駆動制御を実行することによって、回動ブリッジ541を突出状態に設定する。これによって、MPU62は、カバー511およびカバー521の間の遊技領域を流下する遊技球を回動ブリッジ541に載置可能とすることができる。
また、MPU62は、ステップS1602Cにおいて、左回動処理を実行し、回動駆動部543の駆動制御を実行することによって、回動ブリッジ541を左回動状態に設定する。これによって、MPU62は、回動ブリッジ541に載置されていた遊技球と、カバー511およびカバー521の間の遊技領域を流下する遊技球とをカバー511の開口に導くことができる。
また、MPU62は、ステップS1604Cにおいて、右回動処理を実行し、回動駆動部543の駆動制御を実行することによって、回動ブリッジ541を右回動状態に設定する。これによって、MPU62は、回動ブリッジ541に載置されていた遊技球と、カバー511およびカバー521の間の遊技領域を流下する遊技球とをカバー521の開口に導くことができる。
また、前述したように、電源・発射制御装置80は、所定の周期(本実施形態では0.6sec)で遊技球発射機構81のソレノイドを励磁することによって、遊技球発射機構81に遊技球を発射させている。
したがって、MPU62は、回動ブリッジ541を突出状態に設定し、カバー511およびカバー521の間の遊技領域を流下する遊技球を回動ブリッジ541に載置可能とした後、回動ブリッジ541を左回動状態または右回動状態に設定するまでに最大6個程度の遊技球を回動ブリッジ541に載置させることができる。
(1)可変入賞装置5Cは、入球状態切替手段を備えているので、開閉実行モードに移行した場合には、入球状態切替手段にて保留状態に切り替えた後、第1の入球可能状態に切り替えることによって、所定数の賞球の払い出しを実行する第1の入賞口51に遊技球を入球させることができ、入球状態切替手段にて第2の入球可能状態に切り替えることによって、第1の入賞口51よりも多数の賞球の払い出しを実行する第2の入賞口52に遊技球を入球させることができる。また、可変入賞装置5Cは、開閉実行モードに移行していない場合には、入球状態切替手段にて入球不能状態に切り替えることによって、第1の入賞口51および第2の入賞口52に遊技球を入球させないようにすることができる。したがって、可変入賞装置5Cは、開閉実行モードに移行した場合には、入球状態切替手段にて保留状態に切り替えた後、入球可能状態を切り替えることによって、賞球数を異ならせることができるので、遊技者の遊技への注目度を向上させることができる。
(4)ラウンド賞球決定処理は、所定の確率に基づいて、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選を実行するので、遊技者は、ラウンド賞球決定処理の抽選結果に注目することになり、第2の入球可能状態となるように期待することになる。したがって、パチンコ機10は、遊技者の遊技への注目度を向上させることができる。
(8)カバー511,521の上面部は、カバー511,521の下面部よりも開口方向側に突出した形状となっているので、カバー511,521の上面部をカバー511,521の下面部よりも開口方向側に突出しない形状とした場合と比較して、遊技球は、第1の入賞口51または第2の入賞口52に誤って入賞しにくくなる。
これに対して、回動ブリッジ541は、前記第1実施形態の変形例と同様に、回動ブリッジ541の突出方向側への遊技球の落下を防止する落下防止部を備えていてもよい。
また、カバー511の上方に落下した遊技球は、図68(B)に示すように、カバー511の上面の傾斜を伝って右方に移動した後、アウト口39に導かれる。
さらに、カバー521の上方に落下した遊技球は、図68(C)に示すように、カバー521の上面の傾斜を伝って左方に移動した後、アウト口39に導かれる。
なお、カバー511および回動ブリッジ541の間や、カバー521および回動ブリッジ541の間に落下した遊技球は、そのままアウト口39に導かれる。
具体的には、図69(A)は、開閉実行モードへの移行時の表示画面Gを示す図である。図69(B)は、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522を保留状態に切り替えた場合の表示画面Gを示す図である。図69(C)は、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522を第1の入球可能状態に切り替えた場合の表示画面Gを示す図である。図69(D)は、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522を第2の入球可能状態に切り替えた場合の表示画面Gを示す図である。
また、第1のブリッジ駆動部514および第2のブリッジ駆動部524は、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522を遊技盤31に対して突出させることによって、保留状態に切り替える。これによって、MPU62は、カバー511およびカバー521の間の遊技領域を流下する遊技球を第1のブリッジ512および第2のブリッジ522に載置可能とすることができる。
また、第2のブリッジ駆動部524は、第2のブリッジ522を遊技盤31に対して没入させることによって、第1の入球可能状態に切り替える。これによって、MPU62は、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522に載置されていた遊技球と、カバー511およびカバー521の間の遊技領域を流下する遊技球とをカバー511の開口に導くことができる。
また、第1のブリッジ駆動部514は、第1のブリッジ512を遊技盤31に対して没入させることによって、第2の入球可能状態に切り替える。これによって、MPU62は、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522に載置されていた遊技球と、カバー511およびカバー521の間の遊技領域を流下する遊技球とをカバー521の開口に導くことができる。
以下、本発明の第5実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
前記第1実施形態では、遊技盤31は、可変入賞装置5を備え、可変入賞装置5は、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522を備えていた。
これに対して、本実施形態では、遊技盤31Dは、図70に示すように、可変入賞装置5Dを備え、可変入賞装置5Dは、移動ブリッジ55を備えている点で前記第1実施形態と異なる。
可変入賞装置5Dは、図71に示すように、下作動口37の下方に設けられている。この可変入賞装置5Dは、遊技領域の左側に設けられた第1の入賞口51Dと、遊技領域の右側に設けられた第2の入賞口52Dとを備えている。
なお、遊技者は、発射ハンドル27の回転操作量を調節し、遊技領域の上部における遊技球の到達位置を調節することによって、可変入賞装置5Dに遊技球を導くことができる。
したがって、遊技者は、パネル53を介して可変入賞装置5Dを前方から視認することができる。
なお、カバー511に導かれて開口部311に入球した遊技球は、排出通路311aを介して遊技領域から排出される。この排出通路311aを通った遊技球は、アウト口39の排出通路39a(図5参照)を通って遊技領域から排出される遊技球と合流することになる。
なお、カバー521に導かれて開口部312に入球した遊技球は、排出通路312aを介して遊技領域から排出される。この排出通路312aを通った遊技球は、排出通路311aを通った遊技球と同様にアウト口39の排出通路39a(図5参照)を通って遊技領域から排出される遊技球と合流することになる。
また、本実施形態では、第1の入賞口51Dは、水平方向一方側(+X軸方向側)に開口するようにして設けられている。第2の入賞口52Dは、水平方向他方側(-X軸方向側)に開口するようにして設けられている。
さらに、本実施形態では、第1の入賞口51Dおよび第2の入賞口52Dは、遊技領域を流下する遊技球を入球させる入球手段として機能している。
アーム552は、遊技盤31Dに形成された長穴318を介して、移動ブリッジ本体551の背面部と、ブリッジ駆動部553の軸体とを接続するように設けられている。
具体的には、ブリッジ駆動部553は、図72の左向矢印に示すように、X軸方向に沿って軸体を進出させることによって、移動ブリッジ本体551を-X軸方向に向かって移動させる(左移動状態)。
移動ブリッジ本体551は、その中央位置からカバー511側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第1の案内面551aを備えているので、-X軸方向に向かって移動させることによって、カバー511および下作動口37の間の遊技領域を流下する遊技球をカバー511の開口に導くことができる(図72(B)下向矢印参照)。
移動ブリッジ本体551は、その中央位置からカバー521側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第2の案内面551bを備えているので、+X軸方向に向かって移動させることによって、カバー521および下作動口37の間の遊技領域を流下する遊技球をカバー521の開口に導くことができる(図73(B)下向矢印参照)。
そして、ブリッジ駆動部553は、移動ブリッジ本体551を駆動することによって、第1の入賞口51Dを開放状態および閉鎖状態のいずれかに設定する。
そして、ブリッジ駆動部553は、移動ブリッジ本体551を駆動することによって、第2の入賞口52Dを開放状態および閉鎖状態のいずれかに設定する。
換言すれば、移動ブリッジ本体551は、第1の入賞口51Dおよび第2の入賞口52Dのいずれかに遊技球を導く少なくとも1つの部材からなる切替誘導体として機能している。
また、ブリッジ駆動部553は、移動ブリッジ本体551を一体的に駆動する切替誘導体駆動部として機能している。
そして、本実施形態では、第1の案内面551aは、第1の入賞口51D側に向かうにしたがって下降するように傾斜し、第2の案内面551bは、第2の入賞口52D側に向かうにしたがって下降するように傾斜している。
図74は、パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
前記第1実施形態では、MPU62の出力ポートは、下作動口37の電動役物37aを開閉動作させる電動役物駆動部37bと、可変入賞装置5の第1のブリッジ512を突没動作させる第1のブリッジ駆動部514と、可変入賞装置5の第2のブリッジ522を突没動作させる第2のブリッジ駆動部524と、メイン表示部45と、役物用表示部46とに接続されていた。
これに対して、本実施形態では、MPU62の出力ポートは、図74に示すように、下作動口37の電動役物37aを開閉動作させる電動役物駆動部37bと、可変入賞装置5Dの移動ブリッジ本体551を移動させるブリッジ駆動部553と、メイン表示部45と、役物用表示部46とに接続されている点で前記第1実施形態と異なる。
大入賞口開閉処理では、MPU62は、ステップS1001~S1024を実行する。なお、本実施形態では、MPU62は、図75に示すように、ステップS1010の処理に代えてステップS1010Dの処理を実行し、ステップS1018の処理に代えてステップS1018Dの処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
大入賞口開放処理では、MPU62は、ステップS1101~S1109Dを実行する。なお、本実施形態では、MPU62は、図76に示すように、ステップS1108の処理に代えてステップS1108Dの処理を実行し、ステップS1109の処理に代えてステップS1109Dの処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
また、ステップS1109Dでは、MPU62は、第2の入賞口の開放実行処理を実行する。この第2の入賞口の開放実行処理では、MPU62は、ブリッジ駆動部553の駆動制御を実行することによって、移動ブリッジ本体551を+X軸方向に向かって移動させて右移動状態として第2の入賞口52Dを開放状態に設定する。
具体的には、主制御装置60は、少賞球(第1の入球可能状態)および多賞球(第2の入球可能状態)のいずれかを選択する賞球決定処理(入球可能状態選択部)と、賞球決定処理にて少賞球を選択した場合には、入球状態切替手段にて第1の入球可能状態に切り替え、賞球決定処理にて多賞球を選択した場合には、入球状態切替手段にて第2の入球可能状態に切り替える大入賞口開放処理(入球可能状態切替部)とを備えている。
なお、本実施形態では、入球可能状態選択部は、所定の確率に基づいて、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選を実行しているが、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択すれば、どのような方法を採用してもよい。例えば、入球可能状態選択部は、開閉実行モードに移行する契機となった大当り当選に至るリーチ表示の種類や期待度に応じて第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択してもよい。
(1)可変入賞装置5Dは、入球状態切替手段を備えているので、開閉実行モードに移行した場合には、入球状態切替手段にて第1の入球可能状態に切り替えることによって、所定数の賞球の払い出しを実行する第1の入賞口51Dに遊技球を入球させることができ、入球状態切替手段にて第2の入球可能状態に切り替えることによって、第1の入賞口51Dよりも多数の賞球の払い出しを実行する第2の入賞口52Dに遊技球を入球させることができる。また、可変入賞装置5Dは、開閉実行モードに移行していない場合には、入球状態切替手段にて入球不能状態に切り替えることによって、第1の入賞口51Dおよび第2の入賞口52Dに遊技球を入球させないようにすることができる。したがって、可変入賞装置5Dは、開閉実行モードに移行した場合には、入球状態切替手段にて入球可能状態を切り替えることによって、賞球数を異ならせることができるので、遊技者の遊技への注目度を向上させることができる。
(3)第1の入賞口51Dは、水平方向一方側に開口するようにして設けられ、第2の入賞口52Dは、水平方向他方側に開口するようにして設けられているので、入球状態切替手段は、遊技球を水平左右方向に振り分けることによって、第1の入賞口51Dまたは第2の入賞口52Dに入球させることになる。したがって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替えるために、例えば、開閉扉などの機構を採用する場合と比較して、入球状態切替手段は、遊技領域のスペースを有効に利用して設置することができる。
(5)賞球決定処理は、所定の確率に基づいて、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選を実行するので、遊技者は、賞球決定処理の抽選結果に注目することになり、第2の入球可能状態となるように期待することになる。したがって、パチンコ機10は、遊技者の遊技への注目度を向上させることができる。
以下、本発明の第6実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
前記第5実施形態では、遊技盤31Dは、可変入賞装置5Dを備え、可変入賞装置5Dは、カバー511およびカバー521の間に設けられた略三角柱状の移動ブリッジ55を備えていた。
これに対して、本実施形態では、遊技盤31Eは、可変入賞装置5Eを備え、可変入賞装置5Eは、カバー511およびカバー521の間に設けられた略半楕円柱状の移動ブリッジ55Eを備えている点で前記第5実施形態と異なる。
移動ブリッジ55Eは、図77および図78に示すように、カバー511およびカバー521の間に設けられた略半楕円柱状の移動ブリッジ本体551Eと、移動ブリッジ本体551Eの背面側に取り付けられたL字状のアーム552Eと、アーム552Eを介して移動ブリッジ本体551Eを駆動するブリッジ駆動部553と、移動ブリッジ本体551Eの右上位置に設けられた略矩形板状の第1のガイド板554と、移動ブリッジ本体551Eの左上位置に設けられた略矩形板状の第2のガイド板555と、第1のガイド板554および第2のガイド板555の背面側に取り付けられたリンク機構556とを備えている。
アーム552Eは、遊技盤31Eに形成された長穴318を介して、移動ブリッジ本体551Eの背面部と、ブリッジ駆動部553の軸体とを接続するように設けられている。このアーム552Eは、-Y軸方向側の面に形成されたラックギヤ552E1を有している。
ブリッジ駆動部553は、X軸方向に沿って軸体を進退させることによって、移動ブリッジ本体551EをX軸方向に沿って移動させる。
ここで、遊技盤31Eは、Y軸回りに第1のガイド板554を覆うように設けられるとともに、Y軸方向に沿って第1のガイド板554を案内する案内部31E1を備えている。第1のガイド板554は、この案内部31E1に案内されることによって、遊技盤31Eに形成された断面略矩形状の穴318aを介して突没する。
ここで、遊技盤31Eは、Y軸回りに第2のガイド板555を覆うように設けられるとともに、Y軸方向に沿って第2のガイド板555を案内する案内部31E2を備えている。第2のガイド板555は、この案内部31E2に案内されることによって、遊技盤31Eに形成された断面略矩形状の穴318bを介して突没する。
第2のアーム556dは、第2のガイド板555の背面部にZ軸回りに回転自在に一端を取り付けられるとともに、回転アーム556bの端部にZ軸回りに回転自在に他端を取り付けられている。
移動ブリッジ本体551Eは、その中央位置からカバー511側およびカバー521側のそれぞれに向かうにしたがって下降するように湾曲して傾斜する上面を備えているので、-X軸方向に向かって移動させることによって、カバー511および下作動口37の間の遊技領域を流下する遊技球をカバー511の開口に導くことができる(図79(B)矢印A参照)。
移動ブリッジ本体551Eは、その中央位置からカバー511側およびカバー521側のそれぞれに向かうにしたがって下降するように湾曲して傾斜する上面を備えているので、+X軸方向に向かって移動させることによって、カバー521および下作動口37の間の遊技領域を流下する遊技球をカバー521の開口に導くことができる(図80(B)矢印A参照)。
そして、ブリッジ駆動部553は、移動ブリッジ本体551Eを駆動することによって、第1の入賞口51Dを開放状態および閉鎖状態のいずれかに設定する。
そして、ブリッジ駆動部553は、移動ブリッジ本体551Eを駆動することによって、第2の入賞口52Dを開放状態および閉鎖状態のいずれかに設定する。
また、本実施形態では、入球状態切替手段は、第2の案内面に向かって落下する遊技球を第1の案内面に導く第1のガイド板554と、第1の案内面に向かって落下する遊技球を第2の案内面に導く第2のガイド板555とを備えている。
(1)第1のガイド板554は、第2の案内面に向かって落下する遊技球を第1の案内面に導くので、ブリッジ駆動部553は、第1のガイド板554を遊技盤31Eに対して突出させることによって、第1のガイド板554および第1の案内面を介して第1の入賞口51Dに遊技球を入球させる第1の入球可能状態に切り替えることができる。第2のガイド板555は、第1の案内面に向かって落下する遊技球を第2の案内面に導くので、ブリッジ駆動部553は、第2のガイド板555を遊技盤31Eに対して突出させることによって、第2のガイド板555および第2の案内面を介して第2の入賞口52Dに遊技球を入球させる第2の入球可能状態に切り替えることができる。また、第1の入賞口51Dおよび第2の入賞口52Dは、水平方向に開口するようにして設けられているので、ブリッジ駆動部553は、第1のガイド板554および第2のガイド板555を遊技盤31Eに対して没入させることによって、入球不能状態に切り替えることができる。したがって、入球状態切替手段は、第1の入球可能状態において、第2の案内面に向かって落下する遊技球を第1のガイド板554を介して第1の案内面に導くことができ、第2の入球可能状態において、第1の案内面に向かって落下する遊技球を第2のガイド板555を介して第2の案内面に導くことができる。
以下、本発明の第6実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
前記第1実施形態では、遊技盤31は、可変入賞装置5を備え、可変入賞装置5は、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522を備えていた。
これに対して、本実施形態では、遊技盤31Fは、図81に示すように、可変入賞装置5Fを備え、可変入賞装置5Fは、昇降ブリッジ56を備えている点で前記第1実施形態と異なる。
可変入賞装置5Fは、図82に示すように、下作動口37の下方に設けられている。この可変入賞装置5Fは、遊技領域の左側に設けられた第1の入賞口51Fと、第1の入賞口51Fの下方に設けられた第2の入賞口52Fとを備えている。
なお、遊技者は、発射ハンドル27の回転操作量を調節し、遊技領域の上部における遊技球の到達位置を調節することによって、可変入賞装置5Fに遊技球を導くことができる。
したがって、遊技者は、パネル53を介して可変入賞装置5Fを前方から視認することができる。
なお、カバー511Fに導かれて開口部311Fに入球した遊技球は、排出通路311bを介して遊技領域から排出される。この排出通路311bを通った遊技球は、アウト口39の排出通路39a(図5参照)を通って遊技領域から排出される遊技球と合流することになる。
なお、カバー521Fに導かれて開口部312Fに入球した遊技球は、排出通路312bを介して遊技領域から排出される。この排出通路312bを通った遊技球は、排出通路311bを通った遊技球と同様にアウト口39の排出通路39a(図5参照)を通って遊技領域から排出される遊技球と合流することになる。
また、本実施形態では、第1の入賞口51Fは、水平方向一方側(+X軸方向側)に開口するようにして設けられている。第2の入賞口52Fは、第1の入賞口51Fの鉛直方向下方側に設けられるとともに、水平方向一方側(+X軸方向側)に開口するようにして設けられている。
さらに、本実施形態では、第1の入賞口51Fおよび第2の入賞口52Fは、遊技領域を流下する遊技球を入球させる入球手段として機能している。
昇降ブリッジ56は、図83に示すように、カバー511Fの右側に設けられた略矩形板状の昇降プレート561と、昇降プレート561の右側に設けられた矩形板状の固定プレート562と、昇降プレート561を駆動するブリッジ駆動部563とを備えている。
固定プレート562は、カバー511F側に向かうにしたがって下降するように傾斜して設けられている。また、固定プレート562の左側の端部は、昇降プレート561の右側の端部に連絡するようにして設けられている。したがって、固定プレート562の上面に落下した遊技球は、昇降プレート561の上面およびカバー511Fの上面を伝ってカバー511Fの左側から落下していくことになる。
ブリッジ駆動部563は、昇降プレート561の軸部561aに接続された軸体を備え、この軸体をY軸回りに回動させることによって、軸部561aを介して昇降プレート561をY軸回りに回動させる。
昇降プレート561は、カバー511Fの下端部に向かって下降するように傾斜するので、昇降プレート561の上面に落下した遊技球および固定プレート562の上面に落下した遊技球をカバー511Fの開口に導くことができる(図84(A)下向矢印参照)。
昇降プレート561は、カバー521Fの下端部に向かって下降するように傾斜するので、昇降プレート561の上面に落下した遊技球および固定プレート562の上面に落下した遊技球をカバー521Fの開口に導くことができる(図84(B)下向矢印参照)。
そして、ブリッジ駆動部563は、昇降プレート561を駆動することによって、第1の入賞口51Fを開放状態および閉鎖状態のいずれかに設定する。
そして、ブリッジ駆動部563は、昇降プレート561を駆動することによって、第2の入賞口52Fを開放状態および閉鎖状態のいずれかに設定する。
換言すれば、昇降ブリッジ56は、第1の入賞口51Fおよび第2の入賞口52Fのいずれかに遊技球を導く少なくとも1つの部材からなる切替誘導体として機能している。
また、ブリッジ駆動部563は、昇降ブリッジ56を一体的に駆動する切替誘導体駆動部として機能している。
そして、本実施形態では、昇降ブリッジ56は、第1の入賞口51F側に向かうにしたがって下降するように傾斜して第1の入賞口51Fに遊技球を導く第1の昇降状態と、第2の入賞口52F側に向かうにしたがって下降するように傾斜して第2の入賞口52Fに遊技球を導く第2の昇降状態と、第1の入賞口51Fおよび第2の入賞口52Fに遊技球を導かない第3の昇降状態とを備えている。
図85は、パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
前記第1実施形態では、MPU62の出力ポートは、下作動口37の電動役物37aを開閉動作させる電動役物駆動部37bと、可変入賞装置5の第1のブリッジ512を突没動作させる第1のブリッジ駆動部514と、可変入賞装置5の第2のブリッジ522を突没動作させる第2のブリッジ駆動部524と、メイン表示部45と、役物用表示部46とに接続されていた。
これに対して、本実施形態では、MPU62の出力ポートは、図85に示すように、下作動口37の電動役物37aを開閉動作させる電動役物駆動部37bと、可変入賞装置5Fの昇降プレート561を回動させるブリッジ駆動部563と、メイン表示部45と、役物用表示部46とに接続されている点で前記第1実施形態と異なる。
大入賞口開閉処理では、MPU62は、ステップS1001~S1024を実行する。なお、本実施形態では、MPU62は、図86に示すように、ステップS1010の処理に代えてステップS1010Fの処理を実行し、ステップS1018の処理に代えてステップS1018Fの処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
大入賞口開放処理では、MPU62は、ステップS1101~S1109Fを実行する。なお、本実施形態では、MPU62は、図87に示すように、ステップS1108の処理に代えてステップS1108Fの処理を実行し、ステップS1109の処理に代えてステップS1109Fの処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
また、ステップS1109Fでは、MPU62は、第2の入賞口の開放実行処理を実行する。この第2の入賞口の開放実行処理では、MPU62は、ブリッジ駆動部563の駆動制御を実行することによって、昇降プレート561を第2の入賞口52Fまで下降させて第2の下降状態として第2の入賞口52Fを開放状態に設定する。
具体的には、主制御装置60は、少賞球(第1の入球可能状態)および多賞球(第2の入球可能状態)のいずれかを選択する賞球決定処理(入球可能状態選択部)と、賞球決定処理にて少賞球を選択した場合には、入球状態切替手段にて第1の入球可能状態に切り替え、賞球決定処理にて多賞球を選択した場合には、入球状態切替手段にて第2の入球可能状態に切り替える大入賞口開放処理(入球可能状態切替部)とを備えている。
なお、本実施形態では、入球可能状態選択部は、所定の確率に基づいて、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選を実行しているが、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択すれば、どのような方法を採用してもよい。例えば、入球可能状態選択部は、開閉実行モードに移行する契機となった大当り当選に至るリーチ表示の種類や期待度に応じて第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択してもよい。
(1)可変入賞装置5Fは、入球状態切替手段を備えているので、開閉実行モードに移行した場合には、入球状態切替手段にて第1の入球可能状態に切り替えることによって、所定数の賞球の払い出しを実行する第1の入賞口51Fに遊技球を入球させることができ、入球状態切替手段にて第2の入球可能状態に切り替えることによって、第1の入賞口51Fよりも多数の賞球の払い出しを実行する第2の入賞口52Fに遊技球を入球させることができる。また、可変入賞装置5Fは、開閉実行モードに移行していない場合には、入球状態切替手段にて入球不能状態に切り替えることによって、第1の入賞口51Fおよび第2の入賞口52Fに遊技球を入球させないようにすることができる。したがって、可変入賞装置5Fは、開閉実行モードに移行した場合には、入球状態切替手段にて入球可能状態を切り替えることによって、賞球数を異ならせることができるので、遊技者の遊技への注目度を向上させることができる。
(4)賞球決定処理は、所定の確率に基づいて、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選を実行するので、遊技者は、賞球決定処理の抽選結果に注目することになり、第2の入球可能状態となるように期待することになる。したがって、パチンコ機10は、遊技者の遊技への注目度を向上させることができる。
(6)第1の入賞口51Fおよび第2の入賞口52Fは、水平方向一方側に開口するようにして設けられている。第2の入賞口52Fは、第1の入賞口51Fの鉛直方向下方側に設けられている。したがって、第1の入賞口51Fおよび第2の入賞口52Fに入球すべく流下する遊技球の方向は同一方向となるので、入球状態切替手段にて第1の入球可能状態または第2の入球可能状態に切り替えた場合に、第1の入賞口51Fおよび第2の入賞口52Fのどちらに遊技球が入球するかを遊技者に分かりにくくすることができる。したがって、パチンコ機10は、遊技者の遊技への注目度を向上させることができる。
以下、本発明の第8実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
前記第1実施形態では、遊技盤31は、可変入賞装置5を備え、可変入賞装置5は、第1のブリッジ512および第2のブリッジ522を備えていた。
これに対して、本実施形態では、遊技盤31Gは、図88に示すように、可変入賞装置5Gを備え、可変入賞装置5Gは、上下ブリッジ57を備えている点で前記第1実施形態と異なる。
可変入賞装置5Gは、図89に示すように、下作動口37の下方に設けられている。この可変入賞装置5Gは、遊技領域の左側に設けられた第1の入賞口51Gと、第1の入賞口51Gの下方に設けられた第2の入賞口52Gとを備えている。
なお、遊技者は、発射ハンドル27の回転操作量を調節し、遊技領域の上部における遊技球の到達位置を調節することによって、可変入賞装置5Gに遊技球を導くことができる。
したがって、遊技者は、パネル53を介して可変入賞装置5Gを前方から視認することができる。
なお、カバー511Gに導かれて開口部311Gに入球した遊技球は、排出通路311cを介して遊技領域から排出される。この排出通路311cを通った遊技球は、アウト口39の排出通路39a(図90参照)を通って遊技領域から排出される遊技球と合流することになる。
なお、カバー521Gに導かれて開口部312Gに入球した遊技球は、排出通路312cを介して遊技領域から排出される。この排出通路312cを通った遊技球は、排出通路311cを通った遊技球と同様にアウト口39の排出通路39a(図90参照)を通って遊技領域から排出される遊技球と合流することになる。
また、本実施形態では、第1の入賞口51Gは、水平方向一方側(+X軸方向側)に開口するようにして設けられている。第2の入賞口52Gは、第1の入賞口51Gの鉛直方向下方側に設けられるとともに、水平方向一方側(+X軸方向側)に開口するようにして設けられている。
さらに、本実施形態では、第1の入賞口51Gおよび第2の入賞口52Gは、遊技領域を流下する遊技球を入球させる入球手段として機能している。
これに対して、本実施形態では、カバー521Gの上面部は、カバー521Gの下面部よりも開口方向側に突出した形状となっていない点で前記第1実施形態と異なる。
上下ブリッジ57は、図89および図90に示すように、カバー511Gの右側に設けられた略矩形板状の上方ブリッジ571と、上方ブリッジ571と平行になるようにしてカバー521Gの右側に設けられた略矩形板状の下方ブリッジ572と、上方ブリッジ571および下方ブリッジ572を駆動するブリッジ駆動部573(図90(B)参照)と、上方ブリッジ571および下方ブリッジ572の背面側に取り付けられたリンク機構574(図90(B)参照)とを備えている。
ここで、遊技盤31Gは、Y軸回りに上方ブリッジ571を覆うように設けられるとともに、Y軸方向に沿って上方ブリッジ571を案内する案内部31G1(図90(B)参照)を備えている。上方ブリッジ571は、この案内部31G1に案内されることによって、遊技盤31Gに形成された断面矩形状の穴319aを介して突没する。
ここで、遊技盤31Gは、Y軸回りに下方ブリッジ572を覆うように設けられるとともに、Y軸方向に沿って下方ブリッジ572を案内する案内部31G2(図90(B)参照)を備えている。下方ブリッジ572は、この案内部31G2に案内されることによって、遊技盤31Gに形成された断面矩形状の穴319bを介して突没する。
リンク機構574は、ブリッジ駆動部573の軸体に固定されるとともに、この軸体の回動に伴ってX軸回りに回動する回転アーム574aと、回転アーム574aの+Z軸方向側の端部に回転自在に取り付けられた第1のアーム574bと、回転アーム574aの-Z軸方向側の端部に回転自在に取り付けられた第2のアーム574cとを備えている。
第2のアーム574cは、下方ブリッジ572の背面部にX軸回りに回転自在に一端を取り付けられるとともに、回転アーム574aの端部にX軸回りに回転自在に他端を取り付けられている。
なお、本実施形態では、上方ブリッジ571の遊技盤31Gからの突出幅D1は、遊技球の直径よりも狭くなるように設定されているが、遊技球の直径と同じ幅に設定されていてもよく、遊技球の直径よりも広くなるように設定されていてもよい。
なお、本実施形態では、下方ブリッジ572の遊技盤31Gからの突出幅D1は、遊技球の直径よりも狭くなるように設定されているが、遊技球の直径と同じ幅に設定されていてもよく、遊技球の直径よりも広くなるように設定されていてもよい。
そして、ブリッジ駆動部573は、上方ブリッジ571および下方ブリッジ572を駆動することによって、第1の入賞口51Gを開放状態および閉鎖状態のいずれかに設定する。
そして、ブリッジ駆動部573は、上方ブリッジ571および下方ブリッジ572を駆動することによって、第2の入賞口52Gを開放状態および閉鎖状態のいずれかに設定する。
これによれば、ブリッジ駆動部573は、第1の入賞口51Gを閉鎖状態に設定した直後に、第1の入賞口51Gを閉鎖状態に設定する直前に上方ブリッジ571にてカバー511Gの開口に導いていた遊技球を第1の入賞口51Gに入賞させてしまうオーバー入賞を抑制することができる。
また、ブリッジ駆動部573は、第2の入賞口52Gを閉鎖状態に設定した直後に、第2の入賞口52Gを閉鎖状態に設定する直前に下方ブリッジ572にてカバー521Gの開口に導いていた遊技球を第2の入賞口52Gに入賞させてしまうオーバー入賞を抑制することができる。
そして、ブリッジ駆動部573は、上方ブリッジ571を遊技盤31Gに対して突出させることによって、上方ブリッジ571を有効(開放状態)に設定し、上方ブリッジ571を遊技盤31Gに対して没入させることによって、上方ブリッジ571を無効(閉鎖状態)に設定している。
そして、ブリッジ駆動部573は、下方ブリッジ572を遊技盤31Gに対して突出させることによって、下方ブリッジ572を有効(開放状態)に設定し、下方ブリッジ572を遊技盤31Gに対して没入させることによって、下方ブリッジ572を無効(閉鎖状態)に設定している。
図93は、パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
前記第1実施形態では、MPU62の出力ポートは、下作動口37の電動役物37aを開閉動作させる電動役物駆動部37bと、可変入賞装置5の第1のブリッジ512を突没動作させる第1のブリッジ駆動部514と、可変入賞装置5の第2のブリッジ522を突没動作させる第2のブリッジ駆動部524と、メイン表示部45と、役物用表示部46とに接続されていた。
これに対して、本実施形態では、MPU62の出力ポートは、図93に示すように、下作動口37の電動役物37aを開閉動作させる電動役物駆動部37bと、可変入賞装置5Gの上方ブリッジ571および下方ブリッジ572を突没動作させるブリッジ駆動部573と、メイン表示部45と、役物用表示部46とに接続されている点で前記第1実施形態と異なる。
大入賞口開閉処理では、MPU62は、ステップS1001~S1024を実行する。なお、本実施形態では、MPU62は、図94に示すように、ステップS1010の処理に代えてステップS1010Gの処理を実行し、ステップS1018の処理に代えてステップS1018Gの処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
大入賞口開放処理では、MPU62は、ステップS1101~S1109Gを実行する。なお、本実施形態では、MPU62は、図95に示すように、ステップS1108の処理に代えてステップS1108Gの処理を実行し、ステップS1109の処理に代えてステップS1109Gの処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
また、ステップS1109Fでは、MPU62は、第2の入賞口の開放実行処理を実行する。この第2の入賞口の開放実行処理では、MPU62は、ブリッジ駆動部573の駆動制御を実行することによって、下方ブリッジ572を遊技盤31Gから突出させて下方突出状態として第2の入賞口52Gを開放状態に設定する。
具体的には、主制御装置60は、少賞球(第1の入球可能状態)および多賞球(第2の入球可能状態)のいずれかを選択する賞球決定処理(入球可能状態選択部)と、賞球決定処理にて少賞球を選択した場合には、入球状態切替手段にて第1の入球可能状態に切り替え、賞球決定処理にて多賞球を選択した場合には、入球状態切替手段にて第2の入球可能状態に切り替える大入賞口開放処理(入球可能状態切替部)とを備えている。
なお、本実施形態では、入球可能状態選択部は、所定の確率に基づいて、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選を実行しているが、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択すれば、どのような方法を採用してもよい。例えば、入球可能状態選択部は、開閉実行モードに移行する契機となった大当り当選に至るリーチ表示の種類や期待度に応じて第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択してもよい。
(1)可変入賞装置5Gは、入球状態切替手段を備えているので、開閉実行モードに移行した場合には、入球状態切替手段にて第1の入球可能状態に切り替えることによって、所定数の賞球の払い出しを実行する第1の入賞口51Gに遊技球を入球させることができ、入球状態切替手段にて第2の入球可能状態に切り替えることによって、第1の入賞口51Gよりも多数の賞球の払い出しを実行する第2の入賞口52Gに遊技球を入球させることができる。また、可変入賞装置5Gは、開閉実行モードに移行していない場合には、入球状態切替手段にて入球不能状態に切り替えることによって、第1の入賞口51Gおよび第2の入賞口52Gに遊技球を入球させないようにすることができる。したがって、可変入賞装置5Gは、開閉実行モードに移行した場合には、入球状態切替手段にて入球可能状態を切り替えることによって、賞球数を異ならせることができるので、遊技者の遊技への注目度を向上させることができる。
(3)賞球決定処理は、所定の確率に基づいて、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選を実行するので、遊技者は、賞球決定処理の抽選結果に注目することになり、第2の入球可能状態となるように期待することになる。したがって、パチンコ機10は、遊技者の遊技への注目度を向上させることができる。
(5)第1の入賞口51Gおよび第2の入賞口52Gは、水平方向一方側に開口するようにして設けられている。第2の入賞口52Gは、第1の入賞口51Gの鉛直方向下方側に設けられている。したがって、第1の入賞口51Gおよび第2の入賞口52Gに入球すべく流下する遊技球の方向は同一方向となるので、入球状態切替手段にて第1の入球可能状態または第2の入球可能状態に切り替えた場合に、第1の入賞口51Gおよび第2の入賞口52Gのどちらに遊技球が入球するかを遊技者に分かりにくくすることができる。したがって、パチンコ機10は、遊技者の遊技への注目度を向上させることができる。
(8)カバー511Gの上面部は、カバー511Gの下面部よりも開口方向側に突出した形状となっているので、カバー511Gの上面部をカバー511Gの下面部よりも開口方向側に突出しない形状とした場合と比較して、遊技球は、第1の入賞口51Gまたは第2の入賞口52Gに誤って入賞しにくくなる。
これに対して、上方ブリッジ571および下方ブリッジ572の少なくともいずれか一方は、前記第1実施形態の変形例と同様に、上方ブリッジ571および下方ブリッジ572の突出方向側への遊技球の落下を防止する落下防止部を備えていてもよい。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
(1)前記各実施形態では、パチンコ機10は、1回のラウンド遊技につき、1回の大入賞口50の開閉を実行していた。これに対して、パチンコ機10は、1回のラウンド遊技につき、複数回の大入賞口50の開閉を実行してもよい。
(2)前記各実施形態では、パチンコ機10は、大入賞口50を開放状態に設定した後、予め定められた上限継続時間(上限継続期間)が経過すること、または大入賞口50への遊技球の総入賞個数が予め定められた上限個数に達することによって、大入賞口50を再び閉鎖状態に設定していた。これに対して、例えば、上限個数は、上限継続時間に応じて変動するようにしてもよく、大入賞口50を再び閉鎖状態に設定するための条件は任意である。
(5)前記各実施形態では、パチンコ機10は、大入賞口50を開放状態に設定した後、予め定められた上限継続時間(上限継続期間)が経過することによって、大入賞口50を再び閉鎖状態に設定していた。これに対して、例えば、パチンコ機10は、大入賞口50を開放状態に設定した後、大入賞口50への入賞が発生したときから予め定められた時間が経過することによって、大入賞口50を再び閉鎖状態に設定してもよい。
(7)前記各実施形態では、短時間態様の上限継続時間は、遊技球の発射周期よりも短く設定されていた。これに対して、例えば、短時間態様の上限継続時間は、遊技球の発射周期以上の時間であって、遊技球の発射周期のn倍(n=1,2,3のいずれか)以下の時間に設定されていてもよい。
(16)前記各実施形態では、MPU62は、上作動口36に係る保留情報があるか否かに関わらず下作動口37および第1の入賞口51Bに係る保留情報を優先的に遊技回の消化用に設定していた。これに対して、MPU62は、上作動口36に係る保留情報と、下作動口37および第1の入賞口51Bに係る保留情報とを、それぞれの保留情報の入賞順に遊技回の消化用に設定してもよい。
(18)前記各実施形態では、パチンコ機10は、主制御装置60と、音声発光制御装置90と、表示制御装置100とを別々の制御装置として備えていた。これに対して、例えば、音声発光制御装置90と、表示制御装置100とを同一の制御装置として備えていてもよく、音声発光制御装置90および表示制御装置100の少なくともいずれかの制御装置を主制御装置60と同一の制御装置として備えていてもよい。
以下、前記各実施形態から抽出される発明群の特徴を説明する。なお、本発明群の特徴のうち、前記各実施形態において対応する構成を括弧書きで示すが、本発明群の特徴は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明群の特徴の目的を達成できる範囲での変形、改良等や、各特徴の組み合わせは本発明群の特徴に含まれるものである。
特徴A1.
遊技盤の正面に形成された遊技領域に向かって遊技球を発射する発射手段(発射ハンドル27)と、前記遊技領域を流下する遊技球を入球させるとともに、遊技球の入球に際して内部抽選を実行する始動入球手段(上作動口36および下作動口37)と、前記始動入球手段への遊技球の入球を契機として実行された内部抽選の結果に基づいて、遊技者にとって有利な特定制御状態(開閉実行モード)に遊技状態を移行する遊技状態移行手段(主制御装置60)と、前記特定制御状態に移行した場合に遊技球が入球可能な状態に移行する可変入賞装置(可変入賞装置5)とを備える遊技機(パチンコ機10)であって、
前記可変入賞装置は、
遊技球の入球に際して所定数の賞球の払い出しを実行する少賞球入賞口(第1の入賞口51,51D,51F,51G)と、
遊技球の入球に際して前記少賞球入賞口よりも多数の賞球の払い出しを実行する多賞球入賞口(第2の入賞口52,52D,52F,52G)と、
前記少賞球入賞口に遊技球を入球させるとともに、前記多賞球入賞口に遊技球を入球させない第1の入球可能状態と、前記多賞球入賞口に遊技球を入球させるとともに、前記少賞球入賞口に遊技球を入球させない第2の入球可能状態と、前記少賞球入賞口および前記多賞球入賞口のいずれにも遊技球を入球させない入球不能状態とを切り替える入球状態切替手段とを備え、
前記遊技状態移行手段は、前記特定制御状態に移行した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替え、前記特定制御状態に移行していない場合には、前記入球状態切替手段にて前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴A1に記載された遊技機において、
前記遊技状態移行手段は、
前記第1の入球可能状態および前記第2の入球可能状態のいずれかを選択する入球可能状態選択部(賞球決定処理)と、
前記入球可能状態選択部にて前記第1の入球可能状態を選択した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態に切り替え、前記入球可能状態選択部にて前記第2の入球可能状態を選択した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第2の入球可能状態に切り替える入球可能状態切替部(大入賞口開放処理)とを備えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴A2に記載された遊技機において、
前記入球可能状態選択部は、所定の確率に基づいて、前記第1の入球可能状態および前記第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選を実行することを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴A1から特徴A3のいずれかに記載された遊技機において、
前記可変入賞装置は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記少賞球入賞口と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた前記多賞球入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記少賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第1のブリッジ(第1のブリッジ512)と、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記多賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第2のブリッジ(第2のブリッジ522)と、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突没させるブリッジ駆動部(第1のブリッジ駆動部514および第2のブリッジ駆動部524)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記第1のブリッジを前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第1のブリッジを介して前記少賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第1のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第2のブリッジを介して前記多賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、少賞球入賞口は、水平方向一方側に開口するようにして設けられ、多賞球入賞口は、水平方向他方側に開口するようにして設けられているので、入球状態切替手段は、遊技球を水平左右方向に振り分けることによって、少賞球入賞口または多賞球入賞口に入球させることになる。したがって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替えるために、例えば、開閉扉などの機構を採用する場合と比較して、入球状態切替手段は、遊技領域のスペースを有効に利用して設置することができる。
本発明群の特徴A4に記載された遊技機において、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジは、交差するようにして設けられることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴A1から特徴A3のいずれかに記載された遊技機において、
前記可変入賞装置は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記少賞球入賞口と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた前記多賞球入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記少賞球入賞口および前記多賞球入賞口の間に設けられたブリッジ(移動ブリッジ本体551)と、
前記ブリッジを水平方向に沿って移動させるブリッジ駆動部(ブリッジ駆動部553)とを備え、
前記ブリッジは、
前記少賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第1の案内面(第1の案内面551a)と、
前記多賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第2の案内面(第2の案内面551b)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記少賞球入賞口側に前記ブリッジを移動させることによって、前記第1の案内面を介して前記少賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記多賞球入賞口側に前記ブリッジを移動させることによって、前記第2の案内面を介して前記多賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記少賞球入賞口および前記多賞球入賞口の中央に前記ブリッジを移動させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、少賞球入賞口は、水平方向一方側に開口するようにして設けられ、多賞球入賞口は、水平方向他方側に開口するようにして設けられているので、入球状態切替手段は、遊技球を水平左右方向に振り分けることによって、少賞球入賞口または多賞球入賞口に入球させることになる。したがって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替えるために、例えば、開閉扉などの機構を採用する場合と比較して、入球状態切替手段は、遊技領域のスペースを有効に利用して設置することができる。
本発明群の特徴A6に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記第2の案内面に向かって落下する遊技球を第1の案内面に導く第1のガイド板(第1のガイド板554)と、
前記第1の案内面に向かって落下する遊技球を第2の案内面に導く第2のガイド板(第2のガイド板555)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記第1のガイド板を前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第1のガイド板および前記第1の案内面を介して前記少賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第1のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第2のガイド板および前記第2の案内面を介して前記多賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1のガイド板および前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴A1から特徴A3のいずれかに記載された遊技機において、
前記可変入賞装置は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記少賞球入賞口と、
前記少賞球入賞口の鉛直方向下方側に設けられるとともに、水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記多賞球入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記少賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第1のブリッジ(上方ブリッジ571)と、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記多賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第2のブリッジ(下方ブリッジ572)と、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突没させるブリッジ駆動部(ブリッジ駆動部573)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記第1のブリッジを前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第1のブリッジを介して前記少賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第1のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第2のブリッジを介して前記多賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴A1から特徴A3のいずれかに記載された遊技機において、
前記可変入賞装置は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記少賞球入賞口と、
前記少賞球入賞口の鉛直方向下方側に設けられるとともに、水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記多賞球入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記少賞球入賞口および前記多賞球入賞口の水平方向一方側に設けられた昇降ブリッジ(昇降ブリッジ56)と、
前記昇降ブリッジを昇降させるブリッジ駆動部(ブリッジ駆動部563)とを備え、
前記昇降ブリッジは、
前記少賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記少賞球入賞口に遊技球を導く第1の昇降状態と、
前記多賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記多賞球入賞口に遊技球を導く第2の昇降状態と、
前記少賞球入賞口および前記多賞球入賞口に遊技球を導かない第3の昇降状態とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記昇降ブリッジを前記第1の昇降状態に設定することによって、前記昇降ブリッジを介して前記少賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記昇降ブリッジを前記第2の昇降状態に設定することによって、前記昇降ブリッジを介して前記多賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記昇降ブリッジを前記第3の昇降状態に設定することによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴A1から特徴A3のいずれかに記載された遊技機において、
前記可変入賞装置は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記少賞球入賞口と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた前記多賞球入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記少賞球入賞口および前記多賞球入賞口の間に設けられたブリッジ(回動ブリッジ541)と、
前記ブリッジを回動させるブリッジ駆動部(回動駆動部543)とを備え、
前記ブリッジは、
前記少賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記少賞球入賞口に遊技球を導く第1の回動状態(左回動状態)と、
前記多賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記多賞球入賞口に遊技球を導く第2の回動状態(右回動状態)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記第1の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記少賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記第2の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記多賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、少賞球入賞口は、水平方向一方側に開口するようにして設けられ、多賞球入賞口は、水平方向他方側に開口するようにして設けられているので、入球状態切替手段は、遊技球を水平左右方向に振り分けることによって、少賞球入賞口または多賞球入賞口に入球させることになる。したがって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替えるために、例えば、開閉扉などの機構を採用する場合と比較して、入球状態切替手段は、遊技領域のスペースを有効に利用して設置することができる。
本発明群の特徴A10に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられた前記ブリッジ(回動ブリッジ541)と、
前記ブリッジを前記遊技盤に対して突没させるとともに、前記ブリッジを前記遊技盤に対して突出させた後、前記ブリッジを回動させる前記ブリッジ駆動部(回動駆動部543および進退駆動部544)とを備え、
前記ブリッジは、
前記遊技盤に対して突出した後、前記少賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記少賞球入賞口に遊技球を導く第1の回動状態(左回動状態)と、
前記遊技盤に対して突出した後、前記多賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記多賞球入賞口に遊技球を導く第2の回動状態(右回動状態)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記遊技盤に対して突出させた後、前記ブリッジを前記第1の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記少賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記遊技盤に対して突出させた後、前記ブリッジを前記第2の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記多賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴A10に記載された遊技機において、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記少賞球入賞口および前記多賞球入賞口のいずれにも遊技球を入球させないように回動させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
特徴B1.
遊技盤の正面に形成された遊技領域に向かって遊技球を発射する発射手段(発射ハンドル27)と、前記遊技領域を流下する遊技球を入球させるとともに、遊技球の入球に際して内部抽選を実行する始動入球手段(上作動口36および下作動口37)と、前記始動入球手段への遊技球の入球を契機として実行された内部抽選の結果に基づいて、遊技者にとって有利な特定制御状態(開閉実行モード)に通常制御状態から遊技状態を移行する遊技状態移行手段(主制御装置60)と、前記特定制御状態に移行した場合に遊技球が入球可能な状態に移行する可変入賞装置(可変入賞装置5A)とを備える遊技機(パチンコ機10)であって、
前記通常制御状態は、
第1の遊技状態(低確率モード)と、
前記第1の遊技状態と異なる第2の遊技状態(高確率モード)とを備え、
前記可変入賞装置は、
遊技球の入球に際して所定数の賞球の払い出しを実行する通常入賞口(第1の入賞口51)と、
遊技球の入球に際して前記通常制御状態を前記第2の遊技状態に設定する特定入賞口(第2の入賞口52A)と、
前記通常入賞口に遊技球を入球させるとともに、前記特定入賞口に遊技球を入球させない第1の入球可能状態と、前記特定入賞口に遊技球を入球させるとともに、前記通常入賞口に遊技球を入球させない第2の入球可能状態と、前記通常入賞口および前記特定入賞口のいずれにも遊技球を入球させない入球不能状態とを切り替える入球状態切替手段とを備え、
前記遊技状態移行手段は、前記特定制御状態に移行した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替え、前記特定制御状態に移行していない場合には、前記入球状態切替手段にて前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴B1に記載された遊技機において、
前記遊技状態移行手段は、
前記始動入球手段への遊技球の入球を契機として実行された内部抽選の結果に基づいて、前記入球状態切替手段にて前記第2の入球可能状態に切り替えるか否かを決定する入球状態決定部(大入賞口開放処理)と、
前記特定制御状態にて前記特定入賞口に遊技球が入球しなかった場合に前記通常制御状態を前記第1の遊技状態に設定し、前記特定入賞口に遊技球が入球した場合に前記通常制御状態を前記第2の遊技状態に設定する遊技状態設定部(開閉実行モード終了時の移行処理)とを備えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴B1または特徴B2に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、前記特定入賞口への遊技球の入球を契機として前記第2の入球可能状態を前記第1の入球可能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴B1から特徴B3のいずれかに記載された遊技機において、
前記可変入賞装置は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記通常入賞口と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた前記特定入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記通常入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第1のブリッジ(第1のブリッジ512)と、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記特定入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第2のブリッジ(第2のブリッジ522)と、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突没させるブリッジ駆動部(第1のブリッジ駆動部514および第2のブリッジ駆動部524)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記第1のブリッジを前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第1のブリッジを介して前記通常入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第1のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第2のブリッジを介して前記特定入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、通常入賞口は、水平方向一方側に開口するようにして設けられ、特定入賞口は、水平方向他方側に開口するようにして設けられているので、入球状態切替手段は、遊技球を水平左右方向に振り分けることによって、通常入賞口または特定入賞口に入球させることになる。したがって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替えるために、例えば、開閉扉などの機構を採用する場合と比較して、入球状態切替手段は、遊技領域のスペースを有効に利用して設置することができる。
本発明群の特徴B4に記載された遊技機において、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジは、交差するようにして設けられることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴B1から特徴B3のいずれかに記載された遊技機において、
前記可変入賞装置は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記通常入賞口と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた前記特定入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記通常入賞口および前記特定入賞口の間に設けられたブリッジ(移動ブリッジ本体551)と、
前記ブリッジを水平方向に沿って移動させるブリッジ駆動部(ブリッジ駆動部553)とを備え、
前記ブリッジは、
前記通常入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第1の案内面(第1の案内面551a)と、
前記特定入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第2の案内面(第2の案内面551b)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記通常入賞口側に前記ブリッジを移動させることによって、前記第1の案内面を介して前記通常入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記特定入賞口側に前記ブリッジを移動させることによって、前記第2の案内面を介して前記特定入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記通常入賞口および前記特定入賞口の中央に前記ブリッジを移動させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、通常入賞口は、水平方向一方側に開口するようにして設けられ、特定入賞口は、水平方向他方側に開口するようにして設けられているので、入球状態切替手段は、遊技球を水平左右方向に振り分けることによって、通常入賞口または特定入賞口に入球させることになる。したがって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替えるために、例えば、開閉扉などの機構を採用する場合と比較して、入球状態切替手段は、遊技領域のスペースを有効に利用して設置することができる。
本発明群の特徴B6に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記第2の案内面に向かって落下する遊技球を第1の案内面に導く第1のガイド板(第1のガイド板554)と、
前記第1の案内面に向かって落下する遊技球を第2の案内面に導く第2のガイド板(第2のガイド板555)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記第1のガイド板を前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第1のガイド板および前記第1の案内面を介して前記通常入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第1のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第2のガイド板および前記第2の案内面を介して前記特定入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1のガイド板および前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴B1から特徴B3のいずれかに記載された遊技機において、
前記可変入賞装置は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記通常入賞口と、
前記通常入賞口の鉛直方向下方側に設けられるとともに、水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記特定入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記通常入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第1のブリッジ(上方ブリッジ571)と、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記特定入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第2のブリッジ(下方ブリッジ572)と、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突没させるブリッジ駆動部(ブリッジ駆動部573)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記第1のブリッジを前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第1のブリッジを介して前記通常入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第1のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第2のブリッジを介して前記特定入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴B1から特徴B3のいずれかに記載された遊技機において、
前記可変入賞装置は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記通常入賞口と、
前記通常入賞口の鉛直方向下方側に設けられるとともに、水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記特定入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記通常入賞口および前記特定入賞口の水平方向一方側に設けられた昇降ブリッジ(昇降ブリッジ56)と、
前記昇降ブリッジを昇降させるブリッジ駆動部(ブリッジ駆動部563)とを備え、
前記昇降ブリッジは、
前記通常入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記通常入賞口に遊技球を導く第1の昇降状態と、
前記特定入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記特定入賞口に遊技球を導く第2の昇降状態と、
前記通常入賞口および前記特定入賞口に遊技球を導かない第3の昇降状態とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記昇降ブリッジを前記第1の昇降状態に設定することによって、前記昇降ブリッジを介して前記通常入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記昇降ブリッジを前記第2の昇降状態に設定することによって、前記昇降ブリッジを介して前記特定入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記昇降ブリッジを前記第3の昇降状態に設定することによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴B1から特徴B3のいずれかに記載された遊技機において、
前記可変入賞装置は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記通常入賞口と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた前記特定入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記通常入賞口および前記特定入賞口の間に設けられたブリッジ(回動ブリッジ541)と、
前記ブリッジを回動させるブリッジ駆動部(回動駆動部543)とを備え、
前記ブリッジは、
前記通常入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記通常入賞口に遊技球を導く第1の回動状態(左回動状態)と、
前記特定入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記特定入賞口に遊技球を導く第2の回動状態(右回動状態)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記第1の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記通常入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記第2の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記特定入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、通常入賞口は、水平方向一方側に開口するようにして設けられ、特定入賞口は、水平方向他方側に開口するようにして設けられているので、入球状態切替手段は、遊技球を水平左右方向に振り分けることによって、通常入賞口または特定入賞口に入球させることになる。したがって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替えるために、例えば、開閉扉などの機構を採用する場合と比較して、入球状態切替手段は、遊技領域のスペースを有効に利用して設置することができる。
本発明群の特徴B10に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられた前記ブリッジ(回動ブリッジ541)と、
前記ブリッジを前記遊技盤に対して突没させるとともに、前記ブリッジを前記遊技盤に対して突出させた後、前記ブリッジを回動させる前記ブリッジ駆動部(回動駆動部543および進退駆動部544)とを備え、
前記ブリッジは、
前記遊技盤に対して突出した後、前記通常入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記通常入賞口に遊技球を導く第1の回動状態(左回動状態)と、
前記遊技盤に対して突出した後、前記特定入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記特定入賞口に遊技球を導く第2の回動状態(右回動状態)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記遊技盤に対して突出させた後、前記ブリッジを前記第1の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記通常入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記遊技盤に対して突出させた後、前記ブリッジを前記第2の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記特定入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴B10に記載された遊技機において、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記通常入賞口および前記特定入賞口のいずれにも遊技球を入球させないように回動させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
特徴C1.
遊技盤の正面に形成された遊技領域に向かって遊技球を発射する発射手段(発射ハンドル27)と、前記遊技領域を流下する遊技球を入球させるとともに、遊技球の入球に際して内部抽選を実行する始動入球手段(上作動口36および第1の入賞口51B)と、前記始動入球手段への遊技球の入球を契機として実行された内部抽選の結果に基づいて、遊技者にとって有利な特定制御状態(開閉実行モード)に遊技状態を移行する遊技状態移行手段(主制御装置60)と、前記特定制御状態に移行した場合に遊技球が入球可能な状態に移行する可変入賞装置(可変入賞装置5B)とを備える遊技機(パチンコ機10)であって、
前記可変入賞装置は、
遊技球の入球に際して所定数の賞球の払い出しを実行する大入賞口(第2の入賞口52B)を備え、
前記始動入球手段は、
第1始動入球部(上作動口36)と、
前記第1始動入球部と異なる第2始動入球部(第1の入賞口51B)とを備え、
前記遊技機は、
前記第2始動入球部に遊技球を入球させる第1の入球可能状態と、前記大入賞口に遊技球を入球させる第2の入球可能状態と、前記第2始動入球部および前記大入賞口のいずれにも遊技球を入球させない入球不能状態とを切り替える入球状態切替手段とを備え、
前記遊技状態移行手段は、前記第2始動入球部を開放状態に設定する場合には、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態に切り替え、前記特定制御状態に移行した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第2始動入球部を閉鎖状態に設定する場合、および前記特定制御状態に移行していない場合には、前記入球状態切替手段にて前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴C1に記載された遊技機において、
前記遊技機は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記第2始動入球部と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた前記大入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記第2始動入球部側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第1のブリッジ(第1のブリッジ512B)と、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記大入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第2のブリッジ(第2のブリッジ522B)と、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突没させるブリッジ駆動部(第1のブリッジ駆動部514Bおよび第2のブリッジ駆動部524B)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記第1のブリッジを前記遊技盤に対して突出させることによって、前記第1のブリッジを介して前記第2始動入球部に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突出させることによって、前記第2のブリッジを介して前記大入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、第2始動入球部は、水平方向一方側に開口するようにして設けられ、大入賞口は、水平方向他方側に開口するようにして設けられているので、入球状態切替手段は、遊技球を水平左右方向に振り分けることによって、第2始動入球部または大入賞口に入球させることになる。したがって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替えるために、例えば、開閉扉などの機構を採用する場合と比較して、入球状態切替手段は、遊技領域のスペースを有効に利用して設置することができる。
本発明群の特徴C2に記載された遊技機において、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジは、交差するようにして設けられることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴C3に記載された遊技機において、
前記第1のブリッジの水平方向の長さは、前記第2のブリッジの水平方向の長さよりも短いことを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴C4によれば、第1のブリッジの水平方向の長さは、第2のブリッジの水平方向の長さよりも短いので、第2始動入球部の開放時間を大入賞口の開放時間よりも短く設定した場合であっても第2始動入球部に遊技球を入球させやすくすることができる。
本発明群の特徴C1に記載された遊技機において、
前記遊技機は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記第2始動入球部と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた前記大入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記第2始動入球部および前記大入賞口の間に設けられたブリッジ(移動ブリッジ本体551)と、
前記ブリッジを水平方向に沿って移動させるブリッジ駆動部(ブリッジ駆動部553)とを備え、
前記ブリッジは、
前記第2始動入球部側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第1の案内面(第1の案内面551a)と、
前記大入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第2の案内面(第2の案内面551b)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記第2始動入球部側に前記ブリッジを移動させることによって、前記第1の案内面を介して前記第2始動入球部に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記大入賞口側に前記ブリッジを移動させることによって、前記第2の案内面を介して前記大入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第2始動入球部および前記大入賞口の中央に前記ブリッジを移動させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、第2始動入球部は、水平方向一方側に開口するようにして設けられ、大入賞口は、水平方向他方側に開口するようにして設けられているので、入球状態切替手段は、遊技球を水平左右方向に振り分けることによって、第2始動入球部または大入賞口に入球させることになる。したがって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替えるために、例えば、開閉扉などの機構を採用する場合と比較して、入球状態切替手段は、遊技領域のスペースを有効に利用して設置することができる。
本発明群の特徴C5に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記第2の案内面に向かって落下する遊技球を第1の案内面に導く第1のガイド板(第1のガイド板554)と、
前記第1の案内面に向かって落下する遊技球を第2の案内面に導く第2のガイド板(第2のガイド板555)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記第1のガイド板を前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第1のガイド板および前記第1の案内面を介して前記第2始動入球部に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第1のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第2のガイド板および前記第2の案内面を介して前記大入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1のガイド板および前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴C1に記載された遊技機において、
前記遊技機は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記第2始動入球部と、
前記第2始動入球部の鉛直方向下方側に設けられるとともに、水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記大入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記第2始動入球部側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第1のブリッジ(上方ブリッジ571)と、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記大入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第2のブリッジ(下方ブリッジ572)と、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突没させるブリッジ駆動部(ブリッジ駆動部573)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記第1のブリッジを前記遊技盤に対して突出させることによって、前記第1のブリッジを介して前記第2始動入球部に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突出させることによって、前記第2のブリッジを介して前記大入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴C1に記載された遊技機において、
前記遊技機は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記第2始動入球部と、
前記第2始動入球部の鉛直方向下方側に設けられるとともに、水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記大入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記第2始動入球部および前記大入賞口の水平方向一方側に設けられた昇降ブリッジ(昇降ブリッジ56)と、
前記昇降ブリッジを昇降させるブリッジ駆動部(ブリッジ駆動部563)とを備え、
前記昇降ブリッジは、
前記第2始動入球部側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第2始動入球部に遊技球を導く第1の昇降状態と、
前記大入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記大入賞口に遊技球を導く第2の昇降状態と、
前記第2始動入球部および前記大入賞口に遊技球を導かない第3の昇降状態とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記昇降ブリッジを前記第1の昇降状態に設定することによって、前記昇降ブリッジを介して前記第2始動入球部に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記昇降ブリッジを前記第2の昇降状態に設定することによって、前記昇降ブリッジを介して前記大入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記昇降ブリッジを前記第3の昇降状態に設定することによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴C1に記載された遊技機において、
前記可変入賞装置は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記第2始動入球部と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた前記大入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記第2始動入球部および前記大入賞口の間に設けられたブリッジ(回動ブリッジ541)と、
前記ブリッジを回動させるブリッジ駆動部(回動駆動部543)とを備え、
前記ブリッジは、
前記第2始動入球部側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第2始動入球部に遊技球を導く第1の回動状態(左回動状態)と、
前記大入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記大入賞口に遊技球を導く第2の回動状態(右回動状態)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記第1の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記第2始動入球部に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記第2の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記大入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、第2始動入球部は、水平方向一方側に開口するようにして設けられ、大入賞口は、水平方向他方側に開口するようにして設けられているので、入球状態切替手段は、遊技球を水平左右方向に振り分けることによって、第2始動入球部または大入賞口に入球させることになる。したがって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替えるために、例えば、開閉扉などの機構を採用する場合と比較して、入球状態切替手段は、遊技領域のスペースを有効に利用して設置することができる。
本発明群の特徴C9に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられた前記ブリッジ(回動ブリッジ541)と、
前記ブリッジを前記遊技盤に対して突没させるとともに、前記ブリッジを前記遊技盤に対して突出させた後、前記ブリッジを回動させる前記ブリッジ駆動部(回動駆動部543および進退駆動部544)とを備え、
前記ブリッジは、
前記遊技盤に対して突出した後、前記第2始動入球部側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第2始動入球部に遊技球を導く第1の回動状態(左回動状態)と、
前記遊技盤に対して突出した後、前記大入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記大入賞口に遊技球を導く第2の回動状態(右回動状態)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記遊技盤に対して突出させた後、前記ブリッジを前記第1の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記第2始動入球部に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記遊技盤に対して突出させた後、前記ブリッジを前記第2の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記大入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴C9に記載された遊技機において、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記第2始動入球部および前記大入賞口のいずれにも遊技球を入球させないように回動させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
特徴D1.
遊技盤の正面に形成された遊技領域に向かって遊技球を発射する発射手段(発射ハンドル27)と、前記遊技領域を流下する遊技球を入球させるとともに、遊技球の入球に際して内部抽選を実行する始動入球手段(上作動口36および下作動口37)と、前記始動入球手段への遊技球の入球を契機として実行された内部抽選の結果に基づいて、遊技者にとって有利な特定制御状態(開閉実行モード)に遊技状態を移行する遊技状態移行手段(主制御装置60)と、前記特定制御状態に移行した場合に遊技球が入球可能な状態に移行する可変入賞装置(可変入賞装置5C)とを備える遊技機(パチンコ機10)であって、
前記可変入賞装置は、
遊技球の入球に際して所定数の賞球の払い出しを実行する少賞球入賞口(第1の入賞口51)と、
遊技球の入球に際して前記少賞球入賞口よりも多数の賞球の払い出しを実行する多賞球入賞口(第2の入賞口52)と、
前記少賞球入賞口に遊技球を入球させるとともに、前記多賞球入賞口に遊技球を入球させない第1の入球可能状態と、前記多賞球入賞口に遊技球を入球させるとともに、前記少賞球入賞口に遊技球を入球させない第2の入球可能状態と、前記少賞球入賞口および前記多賞球入賞口のいずれにも遊技球を入球させない入球不能状態と、遊技球を保留する保留状態とを切り替える入球状態切替手段とを備え、
前記遊技状態移行手段は、前記特定制御状態に移行した場合には、前記入球状態切替手段にて前記保留状態に切り替えた後、前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替え、前記特定制御状態に移行していない場合には、前記入球状態切替手段にて前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴D1に記載された遊技機において、
前記遊技状態移行手段は、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替えた後、再び前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替えるまでを1回の前記特定制御状態の遊技(ラウンド遊技)とし、前記特定制御状態に移行した場合には、前記特定制御状態の遊技を実行するごとに前記入球状態切替手段にて前記保留状態に切り替えた後、前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴D2に記載された遊技機において、
前記遊技状態移行手段は、
前記第1の入球可能状態および前記第2の入球可能状態のいずれかを選択する入球可能状態選択部(ラウンド賞球決定処理)と、
前記入球可能状態選択部にて前記第1の入球可能状態を選択した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態に切り替え、前記入球可能状態選択部にて前記第2の入球可能状態を選択した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第2の入球可能状態に切り替える入球可能状態切替部(ブリッジ回動処理)とを備えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴D3に記載された遊技機において、
前記入球可能状態選択部は、所定の確率に基づいて、前記第1の入球可能状態および前記第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選を実行することを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴D1から特徴D4のいずれかに記載された遊技機において、
前記可変入賞装置は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記少賞球入賞口と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた前記多賞球入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記少賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第1のブリッジ(第1のブリッジ512)と、
前記第1のブリッジと交差するようにして前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記多賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第2のブリッジ(第2のブリッジ522)と、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突没させるブリッジ駆動部(第1のブリッジ駆動部514および第2のブリッジ駆動部524)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記第1のブリッジを前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第1のブリッジを介して前記少賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第1のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第2のブリッジを介して前記多賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替え、前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突出させることによって、前記保留状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、少賞球入賞口は、水平方向一方側に開口するようにして設けられ、多賞球入賞口は、水平方向他方側に開口するようにして設けられているので、入球状態切替手段は、遊技球を水平左右方向に振り分けることによって、少賞球入賞口または多賞球入賞口に入球させることになる。したがって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替えるために、例えば、開閉扉などの機構を採用する場合と比較して、入球状態切替手段は、遊技領域のスペースを有効に利用して設置することができる。
本発明群の特徴D1から特徴D4のいずれかに記載された遊技機において、
前記可変入賞装置は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた前記少賞球入賞口と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた前記多賞球入賞口とを備え、
前記入球状態切替手段は、
前記少賞球入賞口および前記多賞球入賞口の間に設けられたブリッジ(回動ブリッジ541)と、
前記ブリッジを回動させるブリッジ駆動部(回動駆動部543)とを備え、
前記ブリッジは、
前記少賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記少賞球入賞口に遊技球を導く第1の回動状態(左回動状態)と、
前記多賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記多賞球入賞口に遊技球を導く第2の回動状態(右回動状態)と、
前記少賞球入賞口および前記多賞球入賞口に遊技球を導くことなく保留する水平状態とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記第1の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記少賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記第2の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記多賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記水平状態に設定することによって、前記保留状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、少賞球入賞口は、水平方向一方側に開口するようにして設けられ、多賞球入賞口は、水平方向他方側に開口するようにして設けられているので、入球状態切替手段は、遊技球を水平左右方向に振り分けることによって、少賞球入賞口または多賞球入賞口に入球させることになる。したがって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替えるために、例えば、開閉扉などの機構を採用する場合と比較して、入球状態切替手段は、遊技領域のスペースを有効に利用して設置することができる。
本発明群の特徴D6に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられた前記ブリッジ(回動ブリッジ541)と、
前記ブリッジを前記遊技盤に対して突没させるとともに、前記ブリッジを前記遊技盤に対して突出させた後、前記ブリッジを回動させる前記ブリッジ駆動部(回動駆動部543および進退駆動部544)とを備え、
前記ブリッジは、
前記遊技盤に対して突出した後、前記少賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記少賞球入賞口に遊技球を導く第1の回動状態(左回動状態)と、
前記遊技盤に対して突出した後、前記多賞球入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記多賞球入賞口に遊技球を導く第2の回動状態(右回動状態)と、
前記遊技盤に対して突出した後、前記少賞球入賞口および前記多賞球入賞口に遊技球を導くことなく保留する水平状態とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記遊技盤に対して突出させた後、前記ブリッジを前記第1の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記少賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記遊技盤に対して突出させた後、前記ブリッジを前記第2の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記多賞球入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替え、前記ブリッジを前記遊技盤に対して突出させた後、前記ブリッジを前記水平状態に設定することによって、前記保留状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴D6に記載された遊技機において、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記少賞球入賞口および前記多賞球入賞口のいずれにも遊技球を入球させないように回動させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
特徴E1.
遊技盤の正面に形成された遊技領域に向かって遊技球を発射する発射手段(発射ハンドル27)と、前記遊技領域を流下する遊技球を入球させる入球手段とを備える遊技機(パチンコ機10)であって、
前記入球手段は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた第1の入賞口(第1の入賞口51,51B)と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた第2の入賞口(第2の入賞口52,52B)とを備え、
前記遊技機は、
前記第1の入賞口に遊技球を入球させる第1の入球可能状態と、前記第2の入賞口に遊技球を入球させる第2の入球可能状態と、前記第1の入賞口および前記第2の入賞口のいずれにも遊技球を入球させない入球不能状態とを切り替える入球状態切替手段を備え、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記第1の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第1のブリッジ(第1のブリッジ512,512B)と、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記第2の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第2のブリッジ(第2のブリッジ522,522B)と、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突没させるブリッジ駆動部(第1のブリッジ駆動部514,514Bおよび第2のブリッジ駆動部524,524B)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記第1のブリッジを前記遊技盤に対して突出させることによって、前記第1のブリッジを介して前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突出させることによって、前記第2のブリッジを介して前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、第1の入賞口は、水平方向一方側に開口するようにして設けられ、第2の入賞口は、水平方向他方側に開口するようにして設けられているので、入球状態切替手段は、遊技球を水平左右方向に振り分けることによって、第1の入賞口または第2の入賞口に入球させることになる。したがって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替えるために、例えば、開閉扉などの機構を採用する場合と比較して、入球状態切替手段は、遊技領域のスペースを有効に利用して設置することができる。
本発明群の特徴E1に記載された遊技機において、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジは、交差するようにして設けられることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴E2に記載された遊技機において、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジは、突没方向に沿って形成されたスリットを有し、前記第1のブリッジのスリット(スリット5124)と、前記第2のブリッジのスリット(スリット5224)とを第1のブリッジおよび第2のブリッジの突没方向に沿って噛み合わせることによって、交差するようにして設けられることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴E2に記載された遊技機において、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジは、前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジのいずれか一方を水平方向一方側に位置する一方側ブリッジ片(一方側ブリッジ片5221K)と、水平方向他方側に位置する他方側ブリッジ片(他方側ブリッジ片5222K)とに分割することによって、交差するようにして設けられることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴E1から特徴E4のいずれかに記載された遊技機において、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジの前記遊技盤からの突出幅は、遊技球の直径よりも狭くなるように設定されていることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴E1から特徴E4のいずれかに記載された遊技機において、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジの少なくともいずれか一方は、前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジの突出方向側への遊技球の落下を防止する落下防止部(落下防止部5125,5225)を備えることを特徴とする。
本発明群の特徴E1から特徴E6のいずれかに記載された遊技機において、
水平方向一方側に開口するようにして設けられたカバー(カバー511,511B)を有する前記第1の入賞口と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられたカバー(カバー521,521B)を有する前記第2の入賞口とを備え、
前記カバーの上面部は、前記カバーの下面部よりも開口方向側に突出した形状となっていることを特徴とする遊技機。
特徴F1.
遊技盤の正面に形成された遊技領域に向かって遊技球を発射する発射手段(発射ハンドル27)と、前記遊技領域を流下する遊技球を入球させる入球手段とを備える遊技機(パチンコ機10)であって、
前記入球手段は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた第1の入賞口(第1の入賞口51D)と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた第2の入賞口(第2の入賞口52D)とを備え、
前記遊技機は、
前記第1の入賞口に遊技球を入球させる第1の入球可能状態と、前記第2の入賞口に遊技球を入球させる第2の入球可能状態と、前記第1の入賞口および前記第2の入賞口のいずれにも遊技球を入球させない入球不能状態とを切り替える入球状態切替手段を備え、
前記入球状態切替手段は、
前記第1の入賞口および前記第2の入賞口の間に設けられたブリッジ(移動ブリッジ本体551,551E)と、
前記ブリッジを水平方向に沿って移動させるブリッジ駆動部(ブリッジ駆動部553)とを備え、
前記ブリッジは、
前記第1の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第1の案内面(第1の案内面551a)と、
前記第2の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第2の案内面(第2の案内面551b)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記第1の入賞口側に前記ブリッジを移動させることによって、前記第1の案内面を介して前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2の入賞口側に前記ブリッジを移動させることによって、前記第2の案内面を介して前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1の入賞口および前記第2の入賞口の中央に前記ブリッジを移動させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、第1の入賞口は、水平方向一方側に開口するようにして設けられ、第2の入賞口は、水平方向他方側に開口するようにして設けられているので、入球状態切替手段は、遊技球を水平左右方向に振り分けることによって、第1の入賞口または第2の入賞口に入球させることになる。したがって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替えるために、例えば、開閉扉などの機構を採用する場合と比較して、入球状態切替手段は、遊技領域のスペースを有効に利用して設置することができる。
本発明群の特徴F1に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記第2の案内面に向かって落下する遊技球を前記第1の案内面に導く第1のガイド板(第1のガイド板554)と、
前記第1の案内面に向かって落下する遊技球を前記第2の案内面に導く第2のガイド板(第2のガイド板555)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記第1のガイド板を前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第1のガイド板および前記第1の案内面を介して前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第1のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第2のガイド板および前記第2の案内面を介して前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1のガイド板および前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴F2に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、前記第1の入賞口側に前記ブリッジを移動させることによって、前記第1のガイド板を前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して没入させ、前記第2の入賞口側に前記ブリッジを移動させることによって、前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第1のガイド板を前記遊技盤に対して没入させるリンク機構(リンク機構556)を備えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴F1から特徴F3のいずれかに記載された遊技機において、
水平方向一方側に開口するようにして設けられたカバー(カバー511)を有する前記第1の入賞口と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられたカバー(カバー521)を有する前記第2の入賞口とを備え、
前記カバーの上面部は、前記カバーの下面部よりも開口方向側に突出した形状となっていることを特徴とする遊技機。
特徴G1.
遊技盤の正面に形成された遊技領域に向かって遊技球を発射する発射手段(発射ハンドル27)と、前記遊技領域を流下する遊技球を入球させる入球手段とを備える遊技機(パチンコ機10)であって、
前記入球手段は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた第1の入賞口(第1の入賞口51F,51G)と、
前記第1の入賞口の鉛直方向下方側に設けられるとともに、水平方向一方側に開口するようにして設けられた第2の入賞口(第2の入賞口52F,52G)とを備え、
前記遊技機は、
前記第1の入賞口に遊技球を入球させる第1の入球可能状態と、前記第2の入賞口に遊技球を入球させる第2の入球可能状態と、前記第1の入賞口および前記第2の入賞口のいずれにも遊技球を入球させない入球不能状態とを切り替える入球状態切替手段を備えることを特徴とする遊技機。
また、第1の入賞口および第2の入賞口は、水平方向一方側に開口するようにして設けられている。第2の入賞口は、第1の入賞口の鉛直方向下方側に設けられている。したがって、第1の入賞口および第2の入賞口に入球すべく流下する遊技球の方向は同一方向となるので、入球状態切替手段にて第1の入球可能状態または第2の入球可能状態に切り替えた場合に、第1の入賞口および第2の入賞口のどちらに遊技球が入球するかを遊技者に分かりにくくすることができる。したがって、遊技機は、遊技者の遊技への注目度を向上させることができる。
本発明群の特徴G1に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記第1の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第1のブリッジ(上方ブリッジ571)と、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記第2の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第2のブリッジ(下方ブリッジ572)と、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突没させるブリッジ駆動部(ブリッジ駆動部573)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記第1のブリッジを前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第1のブリッジを介して前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第1のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第2のブリッジを介して前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴G2に記載された遊技機において、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジの前記遊技盤からの突出幅は、遊技球の直径よりも狭くなるように設定されていることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴G2または特徴G3に記載された遊技機において、
前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジの少なくともいずれか一方は、前記第1のブリッジおよび前記第2のブリッジの突出方向側への遊技球の落下を防止する落下防止部を備えることを特徴とする。
本発明群の特徴G1に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記第1の入賞口および前記第2の入賞口の水平方向一方側に設けられたブリッジ(昇降ブリッジ56)と、
前記ブリッジを昇降させるブリッジ駆動部(ブリッジ駆動部563)とを備え、
前記ブリッジは、
前記第1の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第1の入賞口に遊技球を導く第1の昇降状態と、
前記第2の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第2の入賞口に遊技球を導く第2の昇降状態と、
前記第1の入賞口および前記第2の入賞口に遊技球を導かない第3の昇降状態とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記第1の昇降状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記第2の昇降状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記第3の昇降状態に設定することによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
特徴H1.
遊技盤の正面に形成された遊技領域に向かって遊技球を発射する発射手段(発射ハンドル27)と、前記遊技領域を流下する遊技球を入球させる入球手段とを備える遊技機(パチンコ機10)であって、
前記入球手段は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた第1の入賞口(第1の入賞口51)と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた第2の入賞口(第2の入賞口52)とを備え、
前記遊技機は、
前記第1の入賞口に遊技球を入球させる第1の入球可能状態と、前記第2の入賞口に遊技球を入球させる第2の入球可能状態と、前記第1の入賞口および前記第2の入賞口のいずれにも遊技球を入球させない入球不能状態とを切り替える入球状態切替手段を備え、
前記入球状態切替手段は、
前記第1の入賞口および前記第2の入賞口の間に設けられたブリッジ(回動ブリッジ541)と、
前記ブリッジを回動させるブリッジ駆動部(回動駆動部543)とを備え、
前記ブリッジは、
前記第1の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第1の入賞口に遊技球を導く第1の回動状態(左回動状態)と、
前記第2の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第2の入賞口に遊技球を導く第2の回動状態(右回動状態)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記第1の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記第2の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、第1の入賞口は、水平方向一方側に開口するようにして設けられ、第2の入賞口は、水平方向他方側に開口するようにして設けられているので、入球状態切替手段は、遊技球を水平左右方向に振り分けることによって、第1の入賞口または第2の入賞口に入球させることになる。したがって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替えるために、例えば、開閉扉などの機構を採用する場合と比較して、入球状態切替手段は、遊技領域のスペースを有効に利用して設置することができる。
本発明群の特徴H1に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられた前記ブリッジ(回動ブリッジ541)と、
前記ブリッジを前記遊技盤に対して突没させるとともに、前記ブリッジを前記遊技盤に対して突出させた後、前記ブリッジを回動させる前記ブリッジ駆動部(回動駆動部543および進退駆動部544)とを備え、
前記ブリッジは、
前記遊技盤に対して突出した後、前記第1の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第1の入賞口に遊技球を導く第1の回動状態(左回動状態)と、
前記遊技盤に対して突出した後、前記第2の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第2の入賞口に遊技球を導く第2の回動状態(右回動状態)とを備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記遊技盤に対して突出させた後、前記ブリッジを前記第1の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記遊技盤に対して突出させた後、前記ブリッジを前記第2の回動状態に設定することによって、前記ブリッジを介して前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記ブリッジを前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴H1に記載された遊技機において、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記第1の入賞口および前記第2の入賞口のいずれにも遊技球を入球させないように回動させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴H1から特徴H3のいずれかに記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、前記第1の入球可能状態と、前記第2の入球可能状態と、前記入球不能状態と、遊技球を保留する保留状態とを切り替え、
前記ブリッジは、
前記第1の入賞口および前記第2の入賞口に遊技球を導くことなく保留する水平状態を備え、
前記ブリッジ駆動部は、前記ブリッジを前記水平状態に設定することによって、前記保留状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴H1から特徴H4のいずれかに記載された遊技機において、
前記ブリッジの前記遊技盤からの突出幅は、遊技球の直径よりも狭くなるように設定されていることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴H1から特徴H5のいずれかに記載された遊技機において、
前記ブリッジは、前記ブリッジの突出方向側への遊技球の落下を防止する落下防止部を備えることを特徴とする。
本発明群の特徴H1から特徴H6のいずれかに記載された遊技機において、
水平方向一方側に開口するようにして設けられたカバー(カバー511)を有する前記第1の入賞口と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられたカバー(カバー521)を有する前記第2の入賞口とを備え、
前記カバーの上面部は、前記カバーの下面部よりも開口方向側に突出した形状となっていることを特徴とする遊技機。
特徴I1.
遊技盤の正面に形成された遊技領域に向かって遊技球を発射する発射手段(発射ハンドル27)と、前記遊技領域を流下する遊技球を入球させる入球手段とを備える遊技機(パチンコ機10)であって、
前記入球手段は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた第1の入賞口(第1の入賞口51,51B,51D)と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた第2の入賞口(第2の入賞口52,52A,52B,52D)とを備え、
前記遊技機は、
前記第1の入賞口に遊技球を入球させる第1の入球可能状態と、前記第2の入賞口に遊技球を入球させる第2の入球可能状態と、前記第1の入賞口および前記第2の入賞口のいずれにも遊技球を入球させない入球不能状態とを切り替え、前記第1の入賞口および前記第2の入賞口の間に設けられた入球状態切替手段を備えることを特徴とする遊技機。
また、第1の入賞口は、水平方向一方側に開口するようにして設けられ、第2の入賞口は、水平方向他方側に開口するようにして設けられているので、入球状態切替手段は、遊技球を水平左右方向に振り分けることによって、第1の入賞口または第2の入賞口に入球させることになる。したがって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替えるために、例えば、開閉扉などの機構を採用する場合と比較して、入球状態切替手段は、遊技領域のスペースを有効に利用して設置することができる。
本発明群の特徴I1に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記第1の入賞口に遊技球を導く第1の誘導体(第1のブリッジ512,512B)と、
前記第2の入賞口に遊技球を導く第2の誘導体(第2のブリッジ522,522B)と、
前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を独立して駆動する誘導体駆動部(第1のブリッジ駆動部514,514Bおよび第2のブリッジ駆動部524,524B)とを備え、
前記誘導体駆動部は、前記第1の誘導体を駆動することによって、前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2の誘導体を駆動することによって、前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴I2に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記第1の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する前記第1の誘導体(第1のブリッジ512,512B)と、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記第2の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する前記第2の誘導体(第2のブリッジ522,522B)と、
前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を前記遊技盤に対して突没させる前記誘導体駆動部(第1のブリッジ駆動部514,514Bおよび第2のブリッジ駆動部524,524B)とを備え、
前記誘導体駆動部は、前記第1の誘導体を前記遊技盤に対して突出させることによって、前記第1の誘導体を介して前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2の誘導体を前記遊技盤に対して突出させることによって、前記第2の誘導体を介して前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴I3に記載された遊技機において、
前記第1の誘導体および前記第2の誘導体は、交差するようにして設けられることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴I1に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記第1の入賞口および前記第2の入賞口のいずれかに遊技球を導く切替誘導体(移動ブリッジ本体551および回動ブリッジ541)と、
前記切替誘導体を駆動する切替誘導体駆動部(ブリッジ駆動部553、回動駆動部543、および進退駆動部544)とを備え、
前記切替誘導体駆動部は、前記切替誘導体を駆動することによって、前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態、または前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴I5に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記切替誘導体(移動ブリッジ本体551)を水平方向に沿って移動させる前記切替誘導体駆動部(ブリッジ駆動部553)を備え、
前記切替誘導体は、
前記第1の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第1の案内面(第1の案内面551a)と、
前記第2の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第2の案内面(第2の案内面551b)とを備え、
前記切替誘導体駆動部は、前記第1の入賞口側に前記切替誘導体を移動させることによって、前記第1の案内面を介して前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2の入賞口側に前記切替誘導体を移動させることによって、前記第2の案内面を介して前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1の入賞口および前記第2の入賞口の中央に前記切替誘導体を移動させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴I6に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記第2の案内面に向かって落下する遊技球を前記第1の案内面に導く第1のガイド板(第1のガイド板554)と、
前記第1の案内面に向かって落下する遊技球を前記第2の案内面に導く第2のガイド板(第2のガイド板555)とを備え、
前記切替誘導体駆動部は、前記第1のガイド板を前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第1のガイド板および前記第1の案内面を介して前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第1のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第2のガイド板および前記第2の案内面を介して前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1のガイド板および前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴I5に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記切替誘導体(回動ブリッジ541)を回動させる切替誘導体駆動部(回動駆動部543)を備え、
前記切替誘導体は、
前記第1の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第1の入賞口に遊技球を導く第1の回動状態(左回動状態)と、
前記第2の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第2の入賞口に遊技球を導く第2の回動状態(右回動状態)とを備え、
前記切替誘導体駆動部は、前記切替誘導体を前記第1の回動状態に設定することによって、前記切替誘導体を介して前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記切替誘導体を前記第2の回動状態に設定することによって、前記切替誘導体を介して前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴I8に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられた前記切替誘導体(回動ブリッジ541)と、
前記切替誘導体を前記遊技盤に対して突没させるとともに、前記切替誘導体を前記遊技盤に対して突出させた後、前記切替誘導体を回動させる前記切替誘導体駆動部(回動駆動部543および進退駆動部544)とを備え、
前記切替誘導体は、
前記遊技盤に対して突出した後、前記第1の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第1の入賞口に遊技球を導く第1の回動状態(左回動状態)と、
前記遊技盤に対して突出した後、前記第2の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第2の入賞口に遊技球を導く第2の回動状態(右回動状態)とを備え、
前記切替誘導体駆動部は、前記切替誘導体を前記遊技盤に対して突出させた後、前記切替誘導体を前記第1の回動状態に設定することによって、前記切替誘導体を介して前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記切替誘導体を前記遊技盤に対して突出させた後、前記切替誘導体を前記第2の回動状態に設定することによって、前記切替誘導体を介して前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記切替誘導体を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴I8に記載された遊技機において、
前記切替誘導体駆動部は、前記切替誘導体を前記第1の入賞口および前記第2の入賞口のいずれにも遊技球を入球させないように回動させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
特徴J1.
遊技盤の正面に形成された遊技領域に向かって遊技球を発射する発射手段(発射ハンドル27)と、前記遊技領域を流下する遊技球を入球させる入球手段とを備える遊技機(パチンコ機10)であって、
前記入球手段は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた第1の入賞口(第1の入賞口51)と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた第2の入賞口(第2の入賞口52,52A)とを備え、
前記遊技機は、
前記第1の入賞口に遊技球を入球させる第1の入球可能状態と、前記第2の入賞口に遊技球を入球させる第2の入球可能状態と、前記第1の入賞口および前記第2の入賞口のいずれにも遊技球を入球させない入球不能状態とを切り替え、前記第1の入賞口および前記第2の入賞口の間に設けられた入球状態切替手段を備え、
前記入球状態切替手段は、
前記第1の入賞口に遊技球を導く第1の誘導体(第1のブリッジ512)と、
前記第2の入賞口に遊技球を導く第2の誘導体(第2のブリッジ522)と、
前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を独立して駆動することによって、前記第1の誘導体および前記第2の誘導体の有効または無効を設定する誘導体駆動部(第1のブリッジ駆動部514および第2のブリッジ駆動部524)とを備え、
前記誘導体駆動部は、前記第1の誘導体を有効に設定し、前記第2の誘導体を無効に設定することによって、前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2の誘導体を有効に設定し、前記第1の誘導体を無効に設定することによって、前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を無効に設定することによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、誘導体駆動部は、第1の誘導体を有効に設定し、第2の誘導体を無効に設定することによって、第1の入賞口に遊技球を入球させる第1の入球可能状態に切り替え、第2の誘導体を有効に設定し、第1の誘導体を無効に設定することによって、第2の入賞口に遊技球を入球させる第2の入球可能状態に切り替え、第1の誘導体および第2の誘導体を無効に設定することによって、入球不能状態に切り替えることができる。換言すれば、誘導体駆動部は、第1の誘導体および第2の誘導体の有効・無効を切り替えることによって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替え、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態では、第1の誘導体および第2の誘導体を共に有効に設定し得ない。
本発明群の特徴J1に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記第1の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する前記第1の誘導体(第1のブリッジ512)と、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記第2の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する前記第2の誘導体(第2のブリッジ522)と、
前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を前記遊技盤に対して突没させる前記誘導体駆動部(第1のブリッジ駆動部514および第2のブリッジ駆動部524)とを備え、
前記誘導体駆動部は、前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を前記遊技盤に対して突出させることによって、前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を有効に設定し、前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を無効に設定することを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴J2に記載された遊技機において、
前記第1の誘導体および前記第2の誘導体は、交差するようにして設けられることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴J1から特徴J3のいずれかに記載された遊技機において、
前記遊技機は、
前記遊技領域を流下する遊技球を入球させるとともに、遊技球の入球に際して内部抽選を実行する始動入球手段(上作動口36および下作動口37)と、
前記始動入球手段への遊技球の入球を契機として実行された内部抽選の結果に基づいて、遊技者にとって有利な特定制御状態(開閉実行モード)に遊技状態を移行する遊技状態移行手段(主制御装置60)と、
前記特定制御状態に移行した場合に遊技球が入球可能な状態に移行する可変入賞装置(可変入賞装置5)とを備え、
前記可変入賞装置は、
遊技球の入球に際して所定数の賞球の払い出しを実行する前記第1の入賞口としての少賞球入賞口(第1の入賞口51)と、
遊技球の入球に際して前記少賞球入賞口よりも多数の賞球の払い出しを実行する前記第2の入賞口としての多賞球入賞口(第2の入賞口52)と、
前記入球状態切替手段とを備え、
前記遊技状態移行手段は、前記特定制御状態に移行した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替え、前記特定制御状態に移行していない場合には、前記入球状態切替手段にて前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴J4に記載された遊技機において、
前記遊技状態移行手段は、
前記第1の入球可能状態および前記第2の入球可能状態のいずれかを選択する入球可能状態選択部(賞球決定処理)と、
前記入球可能状態選択部にて前記第1の入球可能状態を選択した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態に切り替え、前記入球可能状態選択部にて前記第2の入球可能状態を選択した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第2の入球可能状態に切り替える入球可能状態切替部(大入賞口開放処理)とを備えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴J5に記載された遊技機において、
前記入球可能状態選択部は、所定の確率に基づいて、前記第1の入球可能状態および前記第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選を実行することを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴J1から特徴J3のいずれかに記載された遊技機において、
前記遊技機は、
前記遊技領域を流下する遊技球を入球させるとともに、遊技球の入球に際して内部抽選を実行する始動入球手段(上作動口36および下作動口37)と、
前記始動入球手段への遊技球の入球を契機として実行された内部抽選の結果に基づいて、遊技者にとって有利な特定制御状態(開閉実行モード)に通常制御状態から遊技状態を移行する遊技状態移行手段(主制御装置60)と、
前記特定制御状態に移行した場合に遊技球が入球可能な状態に移行する可変入賞装置(可変入賞装置5A)とを備え、
前記通常制御状態は、
第1の遊技状態(低確率モード)と、
前記第1の遊技状態と異なる第2の遊技状態(高確率モード)とを備え、
前記可変入賞装置は、
遊技球の入球に際して所定数の賞球の払い出しを実行する前記第1の入賞口としての通常入賞口(第1の入賞口51)と、
遊技球の入球に際して前記通常制御状態を前記第2の遊技状態に設定する前記第2の入賞口としての特定入賞口(第2の入賞口52A)と、
前記入球状態切替手段とを備え、
前記遊技状態移行手段は、前記特定制御状態に移行した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替え、前記特定制御状態に移行していない場合には、前記入球状態切替手段にて前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴J7に記載された遊技機において、
前記遊技状態移行手段は、
前記始動入球手段への遊技球の入球を契機として実行された内部抽選の結果に基づいて、前記入球状態切替手段にて前記第2の入球可能状態に切り替えるか否かを決定する入球状態決定部(大入賞口開放処理)と、
前記特定制御状態にて前記特定入賞口に遊技球が入球しなかった場合に前記通常制御状態を前記第1の遊技状態に設定し、前記特定入賞口に遊技球が入球した場合に前記通常制御状態を前記第2の遊技状態に設定する遊技状態設定部(開閉実行モード終了時の移行処理)とを備えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴J7または特徴J8に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、前記特定入賞口への遊技球の入球を契機として前記第2の入球可能状態を前記第1の入球可能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
特徴K1.
遊技盤の正面に形成された遊技領域に向かって遊技球を発射する発射手段(発射ハンドル27)と、前記遊技領域を流下する遊技球を入球させる入球手段とを備える遊技機(パチンコ機10)であって、
前記入球手段は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた第1の入賞口(第1の入賞口51,51B)と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた第2の入賞口(第2の入賞口52,52B)とを備え、
前記遊技機は、
前記第1の入賞口に遊技球を入球させる第1の入球可能状態と、前記第2の入賞口に遊技球を入球させる第2の入球可能状態と、前記第1の入賞口および前記第2の入賞口のいずれにも遊技球を入球させない入球不能状態とを切り替え、前記第1の入賞口および前記第2の入賞口の間に設けられた入球状態切替手段を備え、
前記入球状態切替手段は、
前記第1の入賞口に遊技球を導く第1の誘導体(第1のブリッジ512,512B)と、
前記第2の入賞口に遊技球を導く第2の誘導体(第2のブリッジ522,522B)と、
前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を独立して駆動することによって、前記第1の誘導体および前記第2の誘導体の有効または無効を設定する誘導体駆動部(第1のブリッジ駆動部514,514Bおよび第2のブリッジ駆動部524,524B)とを備え、
前記誘導体駆動部は、前記第1の誘導体を有効に設定することによって、前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2の誘導体を有効に設定することによって、前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を無効に設定することによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、誘導体駆動部は、第1の誘導体を有効に設定することによって、第1の入賞口に遊技球を入球させる第1の入球可能状態に切り替え、第2の誘導体を有効に設定することによって、第2の入賞口に遊技球を入球させる第2の入球可能状態に切り替え、第1の誘導体および第2の誘導体を無効に設定することによって、入球不能状態に切り替えることができる。換言すれば、誘導体駆動部は、第1の誘導体および第2の誘導体の有効・無効を切り替えることによって、第1の入球可能状態、第2の入球可能状態、および入球不能状態を切り替え、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態では、第1の誘導体および第2の誘導体を共に有効に設定し得る。
本発明群の特徴K1に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記第1の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する前記第1の誘導体(第1のブリッジ512B)と、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられるとともに、前記第2の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する前記第2の誘導体(第2のブリッジ522B)と、
前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を前記遊技盤に対して突没させる前記誘導体駆動部(第1のブリッジ駆動部514Bおよび第2のブリッジ駆動部524B)とを備え、
前記誘導体駆動部は、前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を前記遊技盤に対して突出させることによって、前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を有効に設定し、前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を無効に設定することを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴K2に記載された遊技機において、
前記第1の誘導体および前記第2の誘導体は、交差するようにして設けられることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴K1から特徴K3のいずれかに記載された遊技機において、
前記遊技機は、
前記遊技領域を流下する遊技球を入球させるとともに、遊技球の入球に際して内部抽選を実行する始動入球手段(上作動口36および第1の入賞口51B)と、
前記始動入球手段への遊技球の入球を契機として実行された内部抽選の結果に基づいて、遊技者にとって有利な特定制御状態(開閉実行モード)に遊技状態を移行する遊技状態移行手段(主制御装置60)と、
前記特定制御状態に移行した場合に遊技球が入球可能な状態に移行する可変入賞装置(可変入賞装置5B)とを備え、
前記可変入賞装置は、
遊技球の入球に際して所定数の賞球の払い出しを実行する前記第2の入賞口としての大入賞口(第2の入賞口52B)を備え、
前記始動入球手段は、
第1始動入球部(上作動口36)と、
前記第1始動入球部と異なる前記第1の入賞口としての第2始動入球部(第1の入賞口51B)とを備え、
前記遊技状態移行手段は、前記第2始動入球部を開放状態に設定する場合には、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態に切り替え、前記特定制御状態に移行した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第2始動入球部を閉鎖状態に設定する場合、および前記特定制御状態に移行していない場合には、前記入球状態切替手段にて前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴K3に記載された遊技機において、
前記遊技機は、
前記遊技領域を流下する遊技球を入球させるとともに、遊技球の入球に際して内部抽選を実行する始動入球手段(上作動口36および下作動口37)と、
前記始動入球手段への遊技球の入球を契機として実行された内部抽選の結果に基づいて、遊技者にとって有利な特定制御状態(開閉実行モード)に遊技状態を移行する遊技状態移行手段(主制御装置60)と、
前記特定制御状態に移行した場合に遊技球が入球可能な状態に移行する可変入賞装置(可変入賞装置5C)とを備え、
前記可変入賞装置は、
遊技球の入球に際して所定数の賞球の払い出しを実行する前記第1の入賞口としての少賞球入賞口(第1の入賞口51)と、
遊技球の入球に際して前記少賞球入賞口よりも多数の賞球の払い出しを実行する前記第2の入賞口としての多賞球入賞口(第2の入賞口52)と、
前記第1の入球可能状態と、前記第2の入球可能状態と、前記入球不能状態と、前記第1の誘導体および前記第2の誘導体を有効に設定することによって、遊技球を保留する保留状態とを切り替える前記入球状態切替手段とを備え、
前記遊技状態移行手段は、前記特定制御状態に移行した場合には、前記入球状態切替手段にて前記保留状態に切り替えた後、前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替え、前記特定制御状態に移行していない場合には、前記入球状態切替手段にて前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴K5に記載された遊技機において、
前記遊技状態移行手段は、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替えた後、再び前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替えるまでを1回の前記特定制御状態の遊技(ラウンド遊技)とし、前記特定制御状態に移行した場合には、前記特定制御状態の遊技を実行するごとに前記入球状態切替手段にて前記保留状態に切り替えた後、前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴K6に記載された遊技機において、
前記遊技状態移行手段は、
前記第1の入球可能状態および前記第2の入球可能状態のいずれかを選択する入球可能状態選択部(ラウンド賞球決定処理)と、
前記入球可能状態選択部にて前記第1の入球可能状態を選択した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態に切り替え、前記入球可能状態選択部にて前記第2の入球可能状態を選択した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第2の入球可能状態に切り替える入球可能状態切替部とを備えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴K7に記載された遊技機において、
前記入球可能状態選択部は、所定の確率に基づいて、前記第1の入球可能状態および前記第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選を実行することを特徴とする遊技機。
特徴L1.
遊技盤の正面に形成された遊技領域に向かって遊技球を発射する発射手段(発射ハンドル27)と、前記遊技領域を流下する遊技球を入球させる入球手段とを備える遊技機(パチンコ機10)であって、
前記入球手段は、
水平方向一方側に開口するようにして設けられた第1の入賞口(第1の入賞口51,51D)と、
水平方向他方側に開口するようにして設けられた第2の入賞口(第2の入賞口52,52D)とを備え、
前記遊技機は、
前記第1の入賞口に遊技球を入球させるとともに、前記第2の入賞口に遊技球を入球させない第1の入球可能状態と、前記第2の入賞口に遊技球を入球させるとともに、前記第1の入賞口に遊技球を入球させない第2の入球可能状態と、前記第1の入賞口および前記第2の入賞口のいずれにも遊技球を入球させない入球不能状態とを切り替え、前記第1の入賞口および前記第2の入賞口の間に設けられた入球状態切替手段を備え、
前記入球状態切替手段は、
前記第1の入賞口および前記第2の入賞口のいずれかに遊技球を導く少なくとも1つの部材からなる切替誘導体(移動ブリッジ本体551および回動ブリッジ541)と、
前記切替誘導体を一体的に駆動する切替誘導体駆動部(ブリッジ駆動部553、回動駆動部543、および進退駆動部544)とを備え、
前記切替誘導体駆動部は、前記切替誘導体を駆動することによって、前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態、または前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
また、切替誘導体は、第1の入賞口および第2の入賞口のいずれかに遊技球を導く少なくとも1つの部材からなるので、切替誘導体駆動部は、第1の入球可能状態および第2の入球可能状態では、第1の入賞口および第2の入賞口の双方に遊技球を導くことはない。
本発明群の特徴L1に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記切替誘導体(移動ブリッジ本体551)を水平方向に沿って移動させる前記切替誘導体駆動部(ブリッジ駆動部553)を備え、
前記切替誘導体は、
前記第1の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第1の案内面(第1の案内面551a)と、
前記第2の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜する第2の案内面(第2の案内面551b)とを備え、
前記切替誘導体駆動部は、前記第1の入賞口側に前記切替誘導体を移動させることによって、前記第1の案内面を介して前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2の入賞口側に前記切替誘導体を移動させることによって、前記第2の案内面を介して前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1の入賞口および前記第2の入賞口の中央に前記切替誘導体を移動させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴L2に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記第2の案内面に向かって落下する遊技球を前記第1の案内面に導く前記切替誘導体としての第1のガイド板(第1のガイド板554)と、
前記第1の案内面に向かって落下する遊技球を前記第2の案内面に導く前記切替誘導体としての第2のガイド板(第2のガイド板555)とを備え、
前記切替誘導体駆動部は、前記第1のガイド板を前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第1のガイド板および前記第1の案内面を介して前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して突出させるとともに、前記第1のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記第2のガイド板および前記第2の案内面を介して前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記第1のガイド板および前記第2のガイド板を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴L1に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記切替誘導体(回動ブリッジ541)を回動させる切替誘導体駆動部(回動駆動部543)を備え、
前記切替誘導体は、
前記第1の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第1の入賞口に遊技球を導く第1の回動状態(左回動状態)と、
前記第2の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第2の入賞口に遊技球を導く第2の回動状態(右回動状態)とを備え、
前記切替誘導体駆動部は、前記切替誘導体を前記第1の回動状態に設定することによって、前記切替誘導体を介して前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記切替誘導体を前記第2の回動状態に設定することによって、前記切替誘導体を介して前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴L4に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、
前記遊技盤に対して突没自在に設けられた前記切替誘導体(回動ブリッジ541)と、
前記切替誘導体を前記遊技盤に対して突没させるとともに、前記切替誘導体を前記遊技盤に対して突出させた後、前記切替誘導体を回動させる前記切替誘導体駆動部(回動駆動部543および進退駆動部544)とを備え、
前記切替誘導体は、
前記遊技盤に対して突出した後、前記第1の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第1の入賞口に遊技球を導く第1の回動状態(左回動状態)と、
前記遊技盤に対して突出した後、前記第2の入賞口側に向かうにしたがって下降するように傾斜して前記第2の入賞口に遊技球を導く第2の回動状態(右回動状態)とを備え、
前記切替誘導体駆動部は、前記切替誘導体を前記遊技盤に対して突出させた後、前記切替誘導体を前記第1の回動状態に設定することによって、前記切替誘導体を介して前記第1の入賞口に遊技球を入球させる前記第1の入球可能状態に切り替え、前記切替誘導体を前記遊技盤に対して突出させた後、前記切替誘導体を前記第2の回動状態に設定することによって、前記切替誘導体を介して前記第2の入賞口に遊技球を入球させる前記第2の入球可能状態に切り替え、前記切替誘導体を前記遊技盤に対して没入させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴L4に記載された遊技機において、
前記切替誘導体駆動部は、前記切替誘導体を前記第1の入賞口および前記第2の入賞口のいずれにも遊技球を入球させないように回動させることによって、前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴L1から特徴L6のいずれかに記載された遊技機において、
前記遊技機は、
前記遊技領域を流下する遊技球を入球させるとともに、遊技球の入球に際して内部抽選を実行する始動入球手段(上作動口36および下作動口37)と、
前記始動入球手段への遊技球の入球を契機として実行された内部抽選の結果に基づいて、遊技者にとって有利な特定制御状態(開閉実行モード)に遊技状態を移行する遊技状態移行手段(主制御装置60)と、
前記特定制御状態に移行した場合に遊技球が入球可能な状態に移行する可変入賞装置(可変入賞装置5)とを備え、
前記可変入賞装置は、
遊技球の入球に際して所定数の賞球の払い出しを実行する前記第1の入賞口としての少賞球入賞口(第1の入賞口51)と、
遊技球の入球に際して前記少賞球入賞口よりも多数の賞球の払い出しを実行する前記第2の入賞口としての多賞球入賞口(第2の入賞口52)と、
前記入球状態切替手段とを備え、
前記遊技状態移行手段は、前記特定制御状態に移行した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替え、前記特定制御状態に移行していない場合には、前記入球状態切替手段にて前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴L7に記載された遊技機において、
前記遊技状態移行手段は、
前記第1の入球可能状態および前記第2の入球可能状態のいずれかを選択する入球可能状態選択部(賞球決定処理)と、
前記入球可能状態選択部にて前記第1の入球可能状態を選択した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態に切り替え、前記入球可能状態選択部にて前記第2の入球可能状態を選択した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第2の入球可能状態に切り替える入球可能状態切替部(大入賞口開放処理)とを備えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴L8に記載された遊技機において、
前記入球可能状態選択部は、所定の確率に基づいて、前記第1の入球可能状態および前記第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選を実行することを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴L1から特徴L6のいずれかに記載された遊技機において、
前記遊技機は、
前記遊技領域を流下する遊技球を入球させるとともに、遊技球の入球に際して内部抽選を実行する始動入球手段(上作動口36および下作動口37)と、
前記始動入球手段への遊技球の入球を契機として実行された内部抽選の結果に基づいて、遊技者にとって有利な特定制御状態(開閉実行モード)に通常制御状態から遊技状態を移行する遊技状態移行手段(主制御装置60)と、
前記特定制御状態に移行した場合に遊技球が入球可能な状態に移行する可変入賞装置(可変入賞装置5A)とを備え、
前記通常制御状態は、
第1の遊技状態(低確率モード)と、
前記第1の遊技状態と異なる第2の遊技状態(高確率モード)とを備え、
前記可変入賞装置は、
遊技球の入球に際して所定数の賞球の払い出しを実行する前記第1の入賞口としての通常入賞口(第1の入賞口51)と、
遊技球の入球に際して前記通常制御状態を前記第2の遊技状態に設定する前記第2の入賞口としての特定入賞口(第2の入賞口52A)と、
前記入球状態切替手段とを備え、
前記遊技状態移行手段は、前記特定制御状態に移行した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替え、前記特定制御状態に移行していない場合には、前記入球状態切替手段にて前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴L10に記載された遊技機において、
前記遊技状態移行手段は、
前記始動入球手段への遊技球の入球を契機として実行された内部抽選の結果に基づいて、前記入球状態切替手段にて前記第2の入球可能状態に切り替えるか否かを決定する入球状態決定部(大入賞口開放処理)と、
前記特定制御状態にて前記特定入賞口に遊技球が入球しなかった場合に前記通常制御状態を前記第1の遊技状態に設定し、前記特定入賞口に遊技球が入球した場合に前記通常制御状態を前記第2の遊技状態に設定する遊技状態設定部(開閉実行モード終了時の移行処理)とを備えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴L10または特徴L11に記載された遊技機において、
前記入球状態切替手段は、前記特定入賞口への遊技球の入球を契機として前記第2の入球可能状態を前記第1の入球可能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴L4から特徴L6のいずれかに記載された遊技機において、
前記遊技機は、
前記遊技領域を流下する遊技球を入球させるとともに、遊技球の入球に際して内部抽選を実行する始動入球手段(上作動口36および下作動口37)と、
前記始動入球手段への遊技球の入球を契機として実行された内部抽選の結果に基づいて、遊技者にとって有利な特定制御状態(開閉実行モード)に遊技状態を移行する遊技状態移行手段(主制御装置60)と、
前記特定制御状態に移行した場合に遊技球が入球可能な状態に移行する可変入賞装置(可変入賞装置5C)とを備え、
前記可変入賞装置は、
遊技球の入球に際して所定数の賞球の払い出しを実行する前記第1の入賞口としての少賞球入賞口(第1の入賞口51)と、
遊技球の入球に際して前記少賞球入賞口よりも多数の賞球の払い出しを実行する前記第2の入賞口としての多賞球入賞口(第2の入賞口52)と、
前記第1の入球可能状態と、前記第2の入球可能状態と、前記入球不能状態と、前記切替誘導体を水平状態に設定することによって、遊技球を保留する保留状態とを切り替える前記入球状態切替手段とを備え、
前記遊技状態移行手段は、前記特定制御状態に移行した場合には、前記入球状態切替手段にて前記保留状態に切り替えた後、前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替え、前記特定制御状態に移行していない場合には、前記入球状態切替手段にて前記入球不能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴L13に記載された遊技機において、
前記遊技状態移行手段は、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替えた後、再び前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替えるまでを1回の前記特定制御状態の遊技(ラウンド遊技)とし、前記特定制御状態に移行した場合には、前記特定制御状態の遊技を実行するごとに前記入球状態切替手段にて前記保留状態に切り替えた後、前記第1の入球可能状態または前記第2の入球可能状態に切り替えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴L14に記載された遊技機において、
前記遊技状態移行手段は、
前記第1の入球可能状態および前記第2の入球可能状態のいずれかを選択する入球可能状態選択部(ラウンド賞球決定処理)と、
前記入球可能状態選択部にて前記第1の入球可能状態を選択した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第1の入球可能状態に切り替え、前記入球可能状態選択部にて前記第2の入球可能状態を選択した場合には、前記入球状態切替手段にて前記第2の入球可能状態に切り替える入球可能状態切替部(ブリッジ回動処理)とを備えることを特徴とする遊技機。
本発明群の特徴L15に記載された遊技機において、
前記入球可能状態選択部は、所定の確率に基づいて、前記第1の入球可能状態および前記第2の入球可能状態のいずれかを選択する抽選を実行することを特徴とする遊技機。
Claims (1)
- 遊技球を発射可能な発射手段と、
その発射手段により発射された遊技球が到達可能な特定領域と、
その特定領域に到達した遊技球が入球可能な位置に設けられ、遊技球が入球可能な入球口を備えた第1入球手段と、第2入球手段と、
前記第1入球手段へと遊技球が入球したことに基づいて第1の特典を付与する第1特典付与手段と、
前記第2入球手段へと遊技球が入球したことに基づいて前記第1の特典とは異なる第2の特典を付与する第2特典付与手段と、
前記特定領域に到達した所定の遊技球が前記第1入球手段に入球可能となり、且つ、前記第2入球手段に入球困難となる第1位置と、前記特定領域に到達した所定の遊技球が前記第1入球手段に入球困難となり、且つ、前記第2入球手段に入球可能となる第2位置と、に少なくとも可変可能な可変手段と、
その可変手段を、第1条件の成立に基づいて前記第1位置へと可変させ、前記第1条件とは異なる第2条件の成立に基づいて前記第2位置へと可変させる可変制御手段と、を備え、
前記可変手段は、1の可変部材で構成されているものであり、
本遊技機は、
所定の遊技状態において前記特定領域に到達した遊技球が前記第1入球手段と前記第2入球手段とのいずれにも入球困難となるように制御可能に構成され、
前記可変手段は、
遊技球が転動してきた場合に、遊技球を転動させるための転動部を備え、
本遊技機は、
前記転動部の上部に遊技球が転動してきた場合に、前記第1入球手段の前記入球口に入球する場合と、前記第1入球手段の前記入球口に入球しない場合とがあるよう構成され、
遊技球が転動中の前記転動部の流下方向端部と、前記第1入球手段との最も近い所の間隔は、前記転動中の遊技球が落下することなく前記転動部側から前記第1入球手段側に転動可能な位置関係にあるように構成され、
前記所定の遊技状態において前記特定領域に到達した所定の遊技球が前記第1入球手段と前記第2入球手段とのいずれにも入球困難となるように制御されている場合に前記特定領域に到達した遊技球は、その後に前記遊技盤の遊技領域の下方へ流下するよう構成され、
本遊技機は、
前記下方へ流下した遊技球を前記遊技盤の遊技領域から排出する排出領域を備え、
前記発射手段は、遊技者の発射操作に基づいて遊技球を前記遊技盤の遊技領域の第1方向と、前記第1方向とは異なる第2方向と、に発射可能であり、
前記第1入球手段と前記第2入球手段とは、前記遊技盤の遊技領域において左右方向にずれた位置となるように配置され、
前記可変制御手段は、遊技球が前記第1方向に発射し続けられた場合に、前記特定領域に到達した所定の遊技球が前記第1入球手段に入球可能となり、且つ、前記第2入球手段に入球困難となる第1状態と、前記特定領域に到達した所定の遊技球が前記第1入球手段に入球困難となり、且つ、前記第2入球手段に入球可能となる第2状態と、を発生可能に前記可変手段を制御することを特徴とする遊技機。
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