JP7409360B2 - 情報処理装置、プログラム及び装着状態判定方法 - Google Patents

情報処理装置、プログラム及び装着状態判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、プログラム及び装着状態判定方法に関する。
従来、ユーザの身体に装着される装着機器の装着状態を判定する技術が知られている。この種の技術が記載されているものとして特許文献1がある。特許文献1には、受光素子の出力が所定の閾値を所定時間以上連続して下回る時間あるいは連続して上回る時間に基づいて、脈波センサが測定部位としての指に正しく装着されているか否かを判定する脈波計測装置が記載されている。
特開2009-153832号公報
ところで、脈波等を検出するセンサが取り付けられた装着機器を装着して生体情報を測定する場合、装着機器が正しく装着されていないと測定精度が低下するので装着状態を正す必要がある。特許文献1に記載の技術では、ユーザが安静にしている状態では装着状態を判定できるものの、ランニング等の運動時では装着状態を適切に判定することが難しい。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザが身体を動かしている場合であっても、装着機器がユーザの身体に正しく装着されているか否かを適切に判定できる情報処理装置、プログラム及び装着状態判定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、ユーザの身体に装着機器を介して装着される近接センサの出力値を取得し、予め定められた判定期間内に取得された前記出力値の振幅を表す振幅パラメータを導出し、導出された前記振幅パラメータであって互いに異なるタイミングで発生した複数の振幅の各々を表す振幅パラメータのうち、判定値を超えた振幅パラメータの数を判定用振幅数として計数し、計数された前記判定用振幅数に基づいて、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されているか否かを判定する処理部を備え、前記処理部は、前記判定用振幅数が判定数よりも大きい場合に、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されていないと判定する。
本発明によれば、ユーザが身体を動かしている場合であっても、装着機器がユーザの身体に正しく装着されているか否かを適切に判定できる情報処理装置、プログラム及び装着状態判定方法を提供できる。
本発明の一実施形態に係るウェアラブル端末の外部構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係るウェアラブル端末のハードウェアの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るウェアラブル端末の機能的構成の一部を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係るウェアラブル端末が実行する装着状態判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1装着状態でウェアラブル端末を装着した場合の近接センサの出力値の測定結果を示すグラフである。 第2装着状態でウェアラブル端末を装着した場合の近接センサの出力値の測定結果を示すグラフである。 第3装着状態でウェアラブル端末を装着した場合の近接センサの出力値の測定結果を示すグラフである。 第1装着状態で装着したウェアラブル端末で測定した脈拍数と胸ベルトで測定した脈拍数の測定結果を示すグラフである。 第2装着状態で装着したウェアラブル端末で測定した脈拍数と胸ベルトで測定した脈拍数の測定結果を示すグラフである。 第3装着状態で装着したウェアラブル端末で測定した脈拍数と胸ベルトで測定した脈拍数の測定結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
<ウェアラブル端末>
本発明の実施形態に係るウェアラブル端末10について説明する。図1は、ウェアラブル端末10の外部構造を示す図である。図2は、ウェアラブル端末10のハードウェアの構成を示すブロック図である。
ウェアラブル端末10は、情報処理機能を有し、ユーザの身体に装着される装着機器である。本実施形態に係るウェアラブル端末10は、ユーザの手首に装着され、その装着状態の判定機能とユーザの脈波等の生体情報の測定機能を備えるスマートウォッチである。ウェアラブル端末10は、ユーザが所持するスマートフォンやタブレット等のコンピュータ(以下、ユーザ端末)とペアリングを行って各種の情報の送受信を行う。
ウェアラブル端末10の外部構造について説明する。図1に示すように、ウェアラブル端末10は、本体11と、本体11に取り付けられるバンド12と、出力部25の一部であり、画像を表示するディスプレイ251を備える。
バンド12は、本体11における一側の端部に取り付けられる第1バンド121と、本体11において第1バンド121が取り付けられる側とは反対側の端部に取り付けられる第2バンド122を含んで構成される。
第1バンド121には、本体11に取り付けられる側とは反対側の端部に尾錠13が取り付けられる。尾錠13は、カサ131とツク棒132を有する。第2バンド122には、ツク棒132が係止される複数の小穴14が形成される。具体的には、第2バンド122には、その延出方向に小穴141、142、143、144が並設される。
次に、ウェアラブル端末10のハードウェアの構成について説明する。図2に示すように、ウェアラブル端末10は、少なくとも1つのプロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)21と、少なくとも1つのメモリとしてのROM(Read Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、入力部24と、出力部25と、記憶部26と、通信部27と、GNSS部28と、生体センサ29と、加速度センサ31と、近接センサ32と、バッテリ33と、バス34と、入出力インターフェース35と、近距離通信部36と、を備えるコンピュータである。
CPU21、ROM22及びRAM23は、バス34を介して相互に接続されている。CPU21は、ROM22に記録されているプログラム又はRAM23にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM23には、CPU21が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
バス34は入出力インターフェース35にも接続される。入出力インターフェース35には、バス34以外にバッテリ33と、入力部24と、出力部25と、記憶部26と、通信部27と、GNSS部28と、生体センサ29と、加速度センサ31と、近接センサ32と、近距離通信部36と、が接続されている。
バッテリ33は、ウェアラブル端末10に電力を供給する。例えば、バッテリ33はリチウムイオン電池によって構成される。
入力部24及び出力部25は、有線又は無線により電気的に入出力インターフェース35に接続されるユーザインターフェースである。入力部24はボタンやディスプレイ251によって構成され、出力部25は、ディスプレイ251や音声を拡声するスピーカ(図示省略)や振動を発生させるバイブレーションモータ(図示省略)等によって構成される。ディスプレイ251は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescent)ディスプレイで構成されており、ディスプレイ251の画像表示面には、ユーザによるタッチ位置を検出するタッチパネルが設けられる。ユーザがディスプレイ251の画像表示面にタッチすることで情報の入力を行うことができる。
記憶部26は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリで構成され、ウェアラブル端末10の種々のデータを保存する装置である。
通信部27は、CPU21が、インターネット等のネットワークに接続するインターネット回線のための第1無線通信部である。
GNSS部28は、位置情報を取得するための測位情報取得部である。GNSSは、Global Navigation Satellite Systemの略称であり、GNSS部28はGPS等の衛星測位システムを利用する。GNSS部28は、アンテナを含み、複数の測位衛星から送信される測位衛星信号を受信し、受信した測位衛星信号をCPU21に送信する。CPU21は、GNSS部28から受信した測位衛星信号に基づいて、自身の位置を特定する。
生体センサ29は、ユーザの生体情報を検出する装置である。生体センサ29によって検出される生体情報としては、ユーザの脈波に関する脈波情報が挙げられる。
本実施形態の生体センサ29は、ウェアラブル端末10の本体11の裏面(ウェアラブル端末10がユーザに装着されている状態でユーザの手首に接触する面)側に配置される。生体センサ29は、例えば、光学式のものや電流に基づく電流検知式のものが用いられる。
光学式の場合、生体センサ29は、ウェアラブル端末10がユーザに装着されている状態において、ユーザの皮膚に光を照射し、その反射光を測定すること等により、ユーザの脈波を検出する。生体センサ29が照射する光の種類は、例えば、可視光であっても赤外光であってもよい。この中では、脈波の測定精度の点から緑色の可視光がより好ましい。
電流検知式の場合、生体センサ29は、ユーザの皮膚の微弱電流を直接検出することによって生体情報を取得したり、微弱な電流を皮膚に流して脈波を計測する生体インピーダンス法等を利用して生体情報を取得したりする。生体センサ29による生体情報の取得動作は、例えばユーザの操作に応じて開始してもよく、加速度センサ31からの取得したユーザの体動情報等に基づいてユーザが運動中であると判定した状態のときに開始してもよい。
加速度センサ31は、任意の方向の移動と加速度を検出する装置である。例えば、加速度センサ31は、静電容量型或いはピエゾ抵抗素子型の3軸センサであり、互いに直交する3軸方向のそれぞれに生じる加速度を検出する。加速度センサ31によれば、ウェアラブル端末10を装着したユーザの体動情報を取得できる。
近接センサ32は、ウェアラブル端末10の本体11の裏面(ウェアラブル端末10がユーザに装着されている状態でユーザの手首に接触する面)側に配置される。近接センサ32は、発光部と受光部を有する光センサである。光センサとしては、例えば、発光部から赤外光や可視光等の光を対象に照射し、照射した光のうちの対象からの反射光を受光部で受光するセンサが挙げられる。本実施形態に係る近接センサ32は、ウェアラブル端末10がユーザに装着されている状態において、発光部から赤外光をユーザの皮膚に照射する赤外線センサである。照射された赤外光はユーザの皮膚で反射し、この反射光を含む光(反射光以外の外光を含む)が近接センサ32の受光部に入射すると、この受光部に入射した入射光が受光部で測定され、測定された入射光に応じた出力値が、近接センサ32から波形状に出力される。また、ユーザの体動等によりウェアラブル端末10(本体11)がユーザの手首に対して相対的に動くと、それに応じて受光部への入射光(外光含む)が変化することによって、近接センサ32の出力値の振幅が変化する。この場合、ユーザの手首に対するウェアラブル端末10の相対的な移動が大きくなるほど、近接センサ32の出力値の振幅はより大きくなる。
近距離通信部36は、ユーザ端末と通信を行う第2無線通信部である。近距離通信部36は、アンテナを含み、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)やWi-Fi(Wireless Fidelity)の通信規格に基づいた通信方式でユーザ端末と通信を行う。
次に、ウェアラブル端末10の機能的構成について説明する。図3は、ウェアラブル端末10の機能的構成の一部を示す機能ブロック図である。
ウェアラブル端末10の各種の制御を行う制御部40は、演算処理を実行するCPU21によって実現される。本実施形態の制御部40は、通信処理部41と、入力処理部42と、位置情報取得部43と、生体情報取得部44と、体動情報取得部45と、出力値取得部46と、装着状態判定部47と、出力処理部48と、判定基準設定部49と、を有する。
通信処理部41は、通信部27を介してインターネット等のネットワークと各種の情報をやり取りする処理を実行し、近距離通信部36を介してユーザ端末と各種の情報をやり取りする処理を実行する。例えば、通信処理部41は、生体センサ29によって検出された生体情報をユーザ端末に送信してもよい。
入力処理部42は、ユーザによる入力部24の操作を受け付ける処理を実行する。例えば、入力処理部42は、出力部25に表示された情報に基づいて表示する情報を切り替える処理等を実行する。
位置情報取得部43は、GNSS部28が検出する測位信号に基づいてウェアラブル端末10の現在位置を示す位置情報を取得する処理を実行する。
生体情報取得部44は、生体センサ29から取得する信号に基づいてユーザの脈拍数等の生体情報を取得する処理を実行する。
体動情報取得部45は、加速度センサ31が検出する信号に基づいて、ウェアラブル端末10を装着したユーザの体動情報を取得する処理を実行する。
出力値取得部46は、近接センサ32からの出力値を予め定められたサンプリング周波数(例えば32Hz)で取得(サンプリング)する処理を実行する。
装着状態判定部47は、出力値取得部46が予め定められた判定期間内に取得した近接センサ32の出力値の振幅を表す振幅パラメータを導出する。判定期間は、実験等により予め定められた期間(例えば、10秒間等)に設定される。判定期間の開始タイミングは、例えば、生体情報取得部44による生体情報の取得動作が開始されたタイミングに応じて設定される。例えば、装着状態判定部47は、生体情報の取得動作が開始されたタイミングと略同じタイミングで判定期間を開始させてもよい。また、判定期間は、ユーザの体動の大きさに応じて異なる期間に設定されてもよく、体動の大きさ等に拘わらず一定の期間に設定されてもよい。振幅パラメータとして、例えば、取得された出力値に含まれる時間軸上で互いに隣り合う極大値と極小値との差が導出(算出)される。これに代えて、振幅パラメータとして、次の(a)~(e)のいずれかの値を導出(算出)してもよい。
(a)極小値と極大値との差の絶対値
(b)極大値と、極大値と極小値の和の1/2の値((極大値+極小値)/2)との差
(c)極小値と、極大値と極小値の和の1/2の値との差の絶対値
(d)極大値と、判定期間内における出力値の複数の極値(極大値・極小値)の中央値との差
(e)極小値と、判定期間内における出力値の複数の極値(極大値・極小値)の中央値との差の絶対値
また、装着状態判定部47は、導出された振幅パラメータであって、互いに異なるタイミングで発生した複数の振幅の各々を表す振幅パラメータのうち、判定値を超えた振幅パラメータの数を判定用振幅数として計数し、計数された判定用振幅数に基づいて、ウェアラブル端末10がユーザの手首に正しく装着されているか否かを判定する。具体的には、装着状態判定部47は、上記の計数された判定用振幅数が判定数を超える場合に、ウェアラブル端末10がユーザの手首に正しく装着されていないと判定する。一方、この判定用振幅数が判定数以下である場合に、ウェアラブル端末10がユーザの手首に正しく装着されていると判定する。このように、一定の判定期間内の出力値の変動状況に基づいて装着状態を判定するので、ユーザの体動に起因するウェアラブル端末10の装着位置の変化を反映させた状態でウェアラブル端末10の装着状態の正否(装着が緩くないか否か)を適切に判定することができる。装着状態判定部47は、生体情報の取得動作が停止するまで上記の装着状態判定処理を繰り返し行ってもよい。この場合、装着状態判定部47は、1つの判定期間が終了した後に、連続して次の装着状態判定処理を開始してもよく、一定の間隔をおいて次の装着状態判定処理を開始してもよい。
また、装着状態判定部47は、ウェアラブル端末10がユーザの身体に正しく装着されていないと判定した場合に、生体情報取得部44による生体情報の取得動作を停止させてもよい。このとき、装着状態判定部47は、生体情報の取得動作が停止される前に生体情報取得部44によって取得され、RAM23や記憶部26に記憶された生体情報をRAM23や記憶部26から消去する処理を実行してもよい。
出力処理部48は、ウェアラブル端末10の出力部25に画像を表示するための処理や振動を発生させる処理、音を発生させる処理等を実行する。例えば、出力処理部48は、ユーザ端末から取得した情報を表示したり、生体情報取得部44が取得した情報を表示したり、体動情報取得部45が取得した情報を表示したり、装着状態判定部47による判定結果を表示したりする処理を実行する。また、例えば、出力処理部48は、装着状態判定部47によってウェアラブル端末10が正しく装着されていないと判定された場合に、ユーザに装着状態の見直しを促すための情報を出力する。具体的には出力処理部48は、ウェアラブル端末10が正しく装着されていないと判定された場合に、出力部25に、装着状態の見直しを促すための画像の表示、装着状態の見直しを促すための振動の発生、及び装着状態の見直しを促すための音の発生の少なくとも1つを実行させる。
判定基準設定部49は、体動情報取得部45によって取得された体動情報に基づいて装着状態判定部47が装着状態の判定に用いる判定基準を設定する。判定基準設定部49は、例えば、体動情報に基づいて上述した判定値や判定数等を設定してもよい。より具体的には、例えば判定基準設定部49は、ユーザの体動が大きいほど振幅パラメータの大きさに関する判定値をより大きな値に設定し、体動が小さいほど判定値をより小さな値に設定してもよい。即ち、判定基準設定部49は、ユーザの体動が大きくなるに従い、判定値が連続的(線形/非線形)に又は段階的に大きくなるように設定してもよい。これにより、ユーザの体動に起因する装着位置の変化し易さを考慮して装着状態を判定できるので、より適切な判定を行うことができる。また判定基準設定部49は、例えば上述した判定期間の長さに基づいて判定数を設定してもよい。より具体的には、例えば判定基準設定部49は、体動が小さいほど判定数をより小さな数に設定し、判定期間の長さが短いほど判定数をより小さな数に予め設定してもよい。
<装着状態判定の例>
次に、ウェアラブル端末10の制御部40が実行する装着状態判定処理の一例について図4を参照しながら説明する。図4は、ウェアラブル端末10の制御部40が実行する装着状態判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。制御部40は、例えば、生体情報の取得動作を開始するためのユーザによる操作信号を受信したタイミングで装着状態判定処理を開始する。
ステップS10において、装着状態判定部47は、生体情報取得部44による生体情報の取得動作が開始されたか否かを判定する。装着状態判定部47は、生体情報の取得動作が開始されたと判定した場合(ステップS10ではYES)、判定期間の開始タイミングを設定し(ステップS10A)、処理をステップS11に進める。判定期間の開始タイミングは、今回がステップS10で装着状態判定部47による生体情報の取得動作が開始された直後である場合には、生体情報の取得動作が開始されたと判定したタイミングに設定され、または、近接センサ32の時間遅れ等を考慮して、この判定したタイミングからある時間(例えば1.0sec)が経過したタイミングに設定される。また、今回が生体情報の取得動作が開始された直後でなく、後述するステップS13Aで前回の判定期間が終了したと判別された直後の場合には、判定期間の開始タイミングは、前回の判定期間が終了した直後のタイミングに設定される。一方、装着状態判定部47は、生体情報の取得動作が開始されていないと判定した場合(ステップS10ではNO)、ステップS10の処理を繰り返す。
ステップS11において、体動情報取得部45は、加速度センサ31が検出する信号からユーザの体動情報、すなわち、ウェアラブル端末10が装着されたユーザの手首の動作情報を取得する。
ステップS12において、判定基準設定部49は、ステップS11で取得された体動情報に基づいて装着状態判定部47が装着状態を判定するための判定基準(判定値、判定数判定期間)を、前述したようにして設定する。
ステップS13において、装着状態判定部47は、近接センサ32の出力値の振幅を表す振幅パラメータを導出する。具体的には、例えば装着状態判定部47は、予め定められた判定期間内に出力値取得部46によって取得された近接センサ32の出力値の極大値と極小値との差として出力値の振幅パラメータを導出する。装着状態判定部47は、判定期間内の複数の異なるタイミングで発生した出力値からそれぞれの振幅パラメータを導出する。
ステップ13Aにおいて、装着状態判定部47は、判定期間が終了したか否か、すなわち、前記ステップS10Aで設定された判定期間の開始タイミングから判定期間分の時間が経過したか否かを、判定する。判定期間が終了していないときには、装着状態判定部47は、処理をステップS13に戻す一方、判定期間が終了したときには、処理をステップS14に進める。
ステップS14において、装着状態判定部47は、ステップS13で導出された振幅パラメータであって互いに異なるタイミングで発生した複数の振幅の各々を表す振幅パラメータのうち、ステップS12で設定された判定値を超えた振幅パラメータの数を判定用振幅数として計数する。
ステップS15において、装着状態判定部47は、ステップS14で計数された判定用振幅数に基づいて、ウェアラブル端末10がユーザの手首に正しく装着されているか否かを判定する。具体的には、装着状態判定部47は、ステップS14で計数された判定用振幅数がステップS12で設定された判定数以下の場合(ステップS15ではNO)、ウェアラブル端末10がユーザの手首に正しく装着されていると判定する。次いで、装着状態判定処理の終了条件が成立したか否かを判別する(ステップS18)。この終了条件には、ウェアラブル端末10の電源がOFFされたことや、ユーザによる生体情報の取得動作を終了させる操作が行われたことを条件として成立する。装着状態判定処理の終了条件が成立していれば(ステップS18:YES)、そのまま処理を終了し、装着状態判定処理の終了条件が成立していなければ(ステップS18:NO)、ステップS10Aに戻る。一方、装着状態判定部47は、ステップS14で計数された判定用振幅数がステップS12で設定された判定数よりも大きい場合(ステップS15ではYES)、ウェアラブル端末10がユーザの手首に正しく装着されていないと判定し、処理をステップS16に進める。例えば、判定期間を10秒間とし、判定値を500とし、判定数を4回とした場合、10秒間に取得された近接センサ32の出力値から導出された振幅パラメータのうち、500を超えた振幅パラメータの数が4つを超えると、ウェアラブル端末10がユーザの身体に正しく装着されていないと判定される。
ステップS16において、生体情報取得部44は生体情報の取得動作を停止する。
ステップS17において、出力処理部48は、出力部25に本体11を正しく装着するように促すための画像を表示させる処理や音や振動を発生させる処理を行う。次いで、上記ステップS18以降を実行する。
以上のように、装着状態判定処理では、生体情報の取得動作が開始されてから、装着状態判定処理の終了条件が成立するまでの間、判定期間が、終了するごとに繰り返し設定され(ステップS10A、S12)、各判定期間において計数された判定用振幅数に基づいてウェアラブル端末10の装着状態が判定される。なお、一旦、ウェアラブル端末10が正しく装着されていないと判定されてから(ステップS15:YES)、再度の判定によりウェアラブル端末10が正しく装着されていると判定された場合(ステップS15:NO)には、終了条件が成立したとして、本処理を終了してもよい。この場合、ウェアラブル端末10が正しく装着されたと連続して複数回(例えば3回)判定されたことをもって、終了条件が成立したとしてもよい。
次に、ウェアラブル端末10の装着状態とユーザの体動による近接センサ32の出力値と脈波情報への影響について図5~図10を参照しながら説明する。
<評価試験>
評価試験では、ウェアラブル端末10としてのスマートウォッチの装着状態と体動による近接センサ32の出力値の振幅パラメータと脈波情報の測定結果に対する影響について確認した。評価試験は、ウェアラブル端末10と、脈波センサを備える胸ベルトと、トレッドミルを用いて実施した。近接センサ32としては、ユーザの皮膚に赤外線を照射し、その反射光を検出することにより、ユーザの身体に対するウェアラブル端末10の本体の装着位置に応じた出力値を出力する赤外線センサを用いた。出力値は、赤外線センサからの出力を前記サンプリング周波数としての32Hzでサンプリングし、A/D変換して得た値である。
評価試験では、ウェアラブル端末10を手首に装着し、上記の胸ベルトをその脈波センサが胸部に位置するようにきつめに装着した状態のユーザが、トレッドミルの踏み台の上で以下のトレーニングメニュを実施した際の近接センサ32の出力値と脈波情報が測定された。トレッドミルのトレーニングメニュは、踏み台を停止させたスタンディングを1分間、踏み台の速度を歩行速度に設定したウォーキングを2分間、踏み台の速度をウォーキングよりも速く設定したジョギングを1分間、踏み台の速度をジョギングよりも速く設定したランニングを3分間、ウォーキングを1分間、スタンディングを1分間行う内容に設定された。なお、ウォーキング、ジョギング、及びランニングのいずれにおいても、ユーザの周期的な腕の振り(ユーザの前後方向への腕の往復動)を伴う。また、評価試験では、ウェアラブル端末10を異なる装着状態で装着した場合の近接センサ32の出力値と脈波情報を測定した。第1装着状態は、ウェアラブル端末10の本体11とバンド12がユーザに手首に密着するようにきつめに装着した状態である。第2装着状態は、第1装着状態から小穴14を2穴分緩めて装着した状態である。第3装着状態は、第2装着状態から小穴14をさらに1穴分緩めて装着した状態である。例えば、図1に示すウェアラブル端末10を例に説明すると、ツク棒132を小穴141に係止させた状態を第1装着状態とした場合、第2装着状態はツク棒132を小穴143に係止させた状態に相当し、第3装着状態はツク棒132を小穴144に係止させた状態に相当する。なお、各測定時において胸ベルトの装着状態は変更していない。
<評価試験結果>
図5は第1装着状態での近接センサ32としての赤外線センサの出力値の測定結果を示すグラフであり、図6は第2装着状態での赤外線センサの出力値の測定結果を示すグラフであり、図7は第3装着状態での赤外線センサの出力値の測定結果を示すグラフである。図5~図7の横軸は時間(Time、単位はsec)を示し、縦軸は赤外線センサの出力値(IR AD Value)を示している。一点鎖線は、ジョギング(Jogging)の開始時間とランニング(Running)の終了時間を示している。また、図5~図7では、本実施形態に係るウェアラブル端末10の判定基準設定部49によって設定される装着状態の判定基準である判定値の大きさA1~A3と、予め定めれた判定期間の長さT1~T3の一例を図示している。具体的には、A1がウォーキング(Walking)時における判定値の大きさであり、A2がジョギング(Jogging)時における判定値の大きさであり、A3がランニング(Running)時における判定値の大きさである。またT1がウォーキング(Walking)時における判定期間の長さであり、T2がジョギング(Jogging)時における判定期間の長さであり、T3がランニング(Running)時における判定期間の長さである。図5~図7に示すように、判定値はユーザの体動が大きくなるほどより大きな値に設定している。なお、図5~図7の縦軸の縮尺が異なるので各図における判定値の大きさは見かけ上異なるが同じ大きさに設定されている。
図8は、ウェアラブル端末10が第1装着状態にあるときに生体センサ29で測定された脈波に基づいてCPU21で導出された脈拍数であり、図9は、ウェアラブル端末10が第2装着状態にあるときに生体センサ29で測定された脈波に基づいてCPU21で導出された脈拍数であり、図10は、ウェアラブル端末10が第3装着状態にあるときに生体センサ29で測定された脈波に基づいてCPU21で導出された脈拍数である。図8~図10の横軸は時間(sec)を示し、縦軸は脈拍数(bpm)を示している。また、実線は各装着状態におけるウェアラブル端末10のCPU21で導出された脈拍数を示し、破線は胸ベルトで測定した脈拍数を示している。なお、図9及び図10では、ウェアラブル端末10の装着状態の判定結果(ステップS15の判定結果)に拘わらずに、脈拍数を導出した場合を示している。
図5に示すように、第1装着状態では、全工程(スタンディング(Standing)→ウォーキング(Walking)→ジョギング(Jogging)→ランニング(Running)→ウォーキング(Walking)→スタンディング(Standing)を通して赤外線センサの出力値の振幅が小さく抑えられ、判定期間T1~T3において、振幅パラメータが判定値A1~A3よりも小さくなった。第1装着状態では、ウェアラブル端末10のバンド12を手首にきつく装着しているので、ユーザの体動すなわちユーザの腕の振りに起因する本体11の装着位置の変化が小さいためであると考えられる。また、図8に示すように、このウェアラブル端末10の生体センサ29で検出された脈波に基づく脈拍数は、ジョギング(Jogging)時にウェアラブル端末10の場合と胸ベルトの場合との間で若干の差があるものの、全工程を通してのウェアラブル端末10の場合と胸ベルトの場合とによる脈拍数の差の平均から算出したMEA(Mean Absolute Error)が低く抑えられた。具体的には、MEAは1.182であった。
図6に示すように第2装着状態では、ユーザの腕の動きがほとんどないスタンディング(Standing)時とユーザの腕の振りが比較的小さいウォーキング(Walking)の開始時では、赤外線センサの出力値の振幅を低く抑えられた。一方で、ウォーキング(Walking)時では時間の経過とともに出力値の振幅が徐々に大きくなり、ウォーキング(Walking)開始後約1分間経過時から2分間経過時と、腕の振りが比較的大きく、かつ、速くなるジョギング(Jogging)時とランニング(Running)時では、出力値が約500の幅で増減(振動)し、出力値の振幅が比較的大きくなり、判定値A1~A3を上回った。図9に示すように、スタンディング(Standing)時とウォーキング(Walking)開始時で、ウェアラブル端末10の場合と胸ベルトの場合との間での脈拍数の差は低く抑えられた。一方で、出力値の振幅が比較的大きくなるウォーキング(Walking)開始後約1分間経過時から2分間経過時、ジョギング(Jogging)時とランニング(Running)時では、ウェアラブル端末10の場合と胸ベルトの場合との間での脈拍数の差が大きくなった。第2装着状態におけるMEAは、5.674となっている。図6及び図9に示すように、体動が大きくなるにつれて赤外線センサの出力値の振幅が大きくなり、赤外線センサの出力値の振幅が大きくなるにつれて脈拍数の測定精度が低下することが確認できる。
図7に示すように第3装着状態では、ジョギング(Jogging)時とランニング(Running)時で赤外線センサの出力値の振幅が特に大きく、ウォーキング(Walking)時にも出力値の振幅が抑えられていない。図10に示すように、ウェアラブル端末10の場合と胸ベルトの場合との間での脈拍数の差が第2装着状態に比べてさらに大きくなった。MEAは16.692であり、脈拍数が正しく測定されていないことが確認できる。
上記評価試験結果から、ウェアラブル端末10のバンド12の手首への装着が緩く、それによりユーザの体動(腕の振り)に起因するウェアラブル端末10の装着位置の変化度合いが大きくなるほど、赤外線センサの出力値の振幅が大きくなることと、そのように比較的大きな振幅が複数個発生することが確認できる。そして、赤外線センサの出力値の振幅が大きくなると脈拍数の測定誤差も大きくなる傾向にあることが確認できる。
以上説明したように、本実施形態のウェアラブル端末10は、ユーザの身体にウェアラブル端末10を介して装着される近接センサ32の出力値を取得し、予め定められた判定期間内に取得された出力値の振幅を表す振幅パラメータを導出し、導出された振幅パラメータであって互いに異なるタイミングで発生した複数の振幅の各々を表す振幅パラメータのうち、判定値を超えた振幅パラメータの数を判定用振幅数として計数し、計数された判定用振幅数に基づいて、装着機器がユーザの身体に正しく装着されているか否かを判定する制御部40を備える。
これにより、一定の判定期間内の出力値の変動状況に基づいて装着状態を判定するので、ユーザの身体に対する本体11の動きをより敏感に検出して装着状態を判定できる。よって、ユーザが身体を動かしている場合であってもウェアラブル端末10がユーザの身体に正しく装着されているか否かを適切に判定できる。
また、本実施形態に係るウェアラブル端末10において、制御部40は、判定用振幅数が判定数よりも大きい場合にウェアラブル端末10がユーザの身体に正しく装着されていないと判定する。
これにより、一定の判定期間内の判定値を超えた振幅パラメータをカウントする簡易的な処理でウェアラブル端末10がユーザの身体に正しく装着されていない場合を特定できる。
また、本実施形態に係るウェアラブル端末10において、制御部40は、ユーザの体動情報を取得し、取得された体動情報に基づいて、判定値を設定する。
これにより、体動情報に応じて装着状態の判定基準を設定できるので、体動の大きさを考慮してウェアラブル端末10がユーザの身体に正しく装着されているか否かを判定できる。例えば、体動が大きいほど振幅パラメータの大きさに関する判定値を高く設定することで、大きな体動に起因するウェアラブル端末10の装着位置の変化し易さを考慮し、ウェアラブル端末10のバンド12等の過剰な締め付けを避けることができる。反対に体動が小さいためにウェアラブル端末10の装着位置が変化し難い場合でも、より小さい出力値の振幅を判定値として判定することができるため、体動が小さい場合であっても装着状態の不備をより確実に判定できる。このため、ランニング等の大きな動作を開始する前に、予めウェアラブル端末10の装着状態を見直すことができる。
また、本実施形態に係るウェアラブル端末10において、制御部40は、ユーザの生体情報を取得し、判定期間の開始タイミングは、生体情報の取得動作が開始されたタイミングに応じて、設定される。
これにより、生体情報の取得動作を開始するタイミングに応じてウェアラブル端末10の装着状態を判定できるので、正しい装着状態で正確な脈波情報を取得できる。
また、本実施形態に係るウェアラブル端末10において、制御部40は、ウェアラブル端末10がユーザの身体に正しく装着されていないと判定した場合に、生体情報の取得動作を停止する。
これにより、ウェアラブル端末10がユーザの身体に正しく装着されていない場合に測定される不正確な生体情報の取得を避けることができる。
また、本実施形態に係るウェアラブル端末10において、制御部40は、ウェアラブル端末10がユーザの身体に正しく装着されていないと判定した場合に、ウェアラブル端末10の装着状態の見直しを促すための情報を出力する。
これにより、ウェアラブル端末10が正しく装着されていないことをユーザに迅速に知らせることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上述の実施形態では、判定基準設定部49は、体動に基づいて近接センサ32の出力値の振幅を表す振幅パラメータの大きさに関する判定値等の判定基準を設定していたが、外光の照度情報に基づいて判定基準を設定してもよい。例えば、判定基準設定部49は、近接センサ32に入射する外光の照度情報を取得し、取得された照度情報に基づいて判定値を設定してもよい。より具体的には、判定基準設定部49は、照度が低いほど振幅パラメータの大きさに関する判定値を小さく設定し、照度が高いほど振幅パラメータの大きさに関する判定値を大きく設定してもよい。これにより、近接センサ32の出力に影響を与える外光の照度を考慮してウェアラブル端末10の装着状態を判定するので、より高い精度でウェアラブル端末10がユーザの身体に正しく装着されているか否かを判定できる。
上述の実施形態では、ウェアラブル端末10が判定基準設定部49を備え、判定基準設定部49によって体動情報に基づいて装着状態の判定基準を設定していたが、判定基準設定部49を備えずに、装着状態の判定基準が予め設定された固定値であってもよい。
また、上述の実施形態では、ユーザの生体情報を検出する生体センサ29や生体情報を取得する生体情報取得部44を備えていたが、生体センサ29及び生体情報取得部44を備えていない構成であってもよい。
また、上述の実施形態では、制御部40は、ウェアラブル端末10がユーザの身体に正しく装着されていないと判定した場合に、生体情報取得部44による生体情報の取得動作を停止させていたが、生体センサ29による生体情報の検出動作も停止させてもよい。
また、上述の実施形態では、ウェアラブル端末10をユーザの身体に装着される該ウェアラブル端末10自体の装着状態を判定する制御部40を備える情報処理装置としていたが、ウェアラブル端末10に含まれるCPU21を情報処理装置としてもよい。なお、上述の実施形態では、制御部40は1つのCPU21によって構成されていたが、制御部40は複数のCPUによって構成され、その機能毎に別個のCPUによって実行される構成であってもよい。
また、上述の実施形態では、生体センサ29がユーザの脈波情報を検出し、生体情報取得部44がユーザの脈拍数を取得(導出)していたが、生体センサ29が検出し、生体情報取得部44が取得するユーザの生体情報は特に限定されない。例えば、ユーザの血流や血圧等であってもよい。
また、上述の実施形態では、ウェアラブル端末10側で本体11の装着状態の判定を行っていたが、ユーザ端末側で近接センサ32の出力値の振幅を表す振幅パラメータを取得(導出)し、ウェアラブル端末10の本体11の装着状態の判定を行ってもよい。
また、上述の実施形態では、ウェアラブル端末10側で本体11の装着状態の判定基準を設定していたが、ユーザ端末側でユーザの体動情報を取得し、ウェアラブル端末10の装着状態の判定基準を設定してもよい。
また、上述の実施形態では、ウェアラブル端末10はユーザの手首に装着されるスマートウォッチであったが、手首に装着されるものに限らず、腕や足首、靴、脚、腰、胸、頭等の他の適当な部位に装着される装着機器であってもよい。
また、上述の実施形態では、ウォーキング、ジョギング、及びランニング等のユーザの周期的な腕の振りを伴う運動を体動に関する例として説明したが、運動の種類は特に限定されない。例えば、トレッキングや水泳、球技、ヨガ、フィットネス、エクササイズ等による体動でもあってもよい。
また、上述の実施形態では、ウェアラブル端末10の近接センサ32を赤外線センサとしたが、静電容量型センサであってもよい。そして、制御部40は、予め定められた判定期間内に取得された静電容量型センサの出力値の振幅を表す振幅パラメータを導出し、導出された振幅パラメータであって互いに異なるタイミングで発生した複数の振幅の各々を表す振幅パラメータのうち、判定値を超えた振幅パラメータの数を判定用振幅数として計数し、計数された判定用振幅数に基づいて、装着機器がユーザの身体に正しく装着されているか否かを判定してもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、上記実施形態や変形例で示した機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能がウェアラブル端末10に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に上記実施形態や変形例に限定されない。また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
また、上記実施形態及び変形例で示したハードウェア構成は、あくまで一例であり、特にこの構成に限定されるわけではない。本実施形態に用いることが可能なプロセッサには、シングルプロセッサ、マルチプロセッサ及びマルチコアプロセッサ等の各種処理装置単体によって構成されるものの他、これら各種処理装置と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field‐Programmable Gate Array)等の処理回路とが組み合わせられたものを含む。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
ユーザの身体に装着機器を介して装着されるセンサの出力値を取得し、
予め定められた判定期間内に取得された前記出力値の振幅を表す振幅パラメータを導出し、
導出された前記振幅パラメータであって互いに異なるタイミングで発生した複数の振幅の各々を表す振幅パラメータのうち、判定値を超えた振幅パラメータの数を判定用振幅数として計数し、
計数された前記判定用振幅数に基づいて、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されているか否かを判定する処理部を備える情報処理装置。
[付記2]
前記処理部は、前記判定用振幅数が判定数よりも大きい場合に、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されていないと判定する付記1に記載の情報処理装置。
[付記3]
前記処理部は、
ユーザの体動情報を取得し、
取得された前記体動情報に基づいて、前記判定値を設定する付記1又は2に記載の情報処理装置。
[付記4]
前記処理部は、
前記センサに入射する外光の照度情報を取得し、
取得された前記照度情報に基づいて、前記判定値を設定する付記1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
[付記5]
前記処理部は、
ユーザの生体情報を取得し、
前記判定期間の開始タイミングは、前記生体情報の取得動作が開始されたタイミングに応じて、設定される付記1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
[付記6]
前記処理部は、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されていないと判定した場合に、前記生体情報の取得動作を停止する付記5に記載の情報処理装置。
[付記7]
前記処理部は、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されていないと判定した場合に、前記装着機器の装着状態の見直しを促すための情報を出力する付記1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
[付記8]
コンピュータに、
情報処理装置に、ユーザの身体に装着機器を介して装着されるセンサの出力値を取得し、
予め定められた判定期間内に取得された前記出力値の振幅を表す振幅パラメータを導出し、
導出された前記振幅パラメータであって互いに異なるタイミングで発生した複数の振幅の各々を表す振幅パラメータのうち、判定値を超えた振幅パラメータの数を判定用振幅数として計数し、
計数された前記判定用振幅数に基づいて、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されているか否かを判定する処理機能を実行させるプログラム。
[付記9]
情報処理装置が実行する装着状態判定方法であって、
ユーザの身体に装着機器を介して装着されるセンサの出力値を取得し、
予め定められた判定期間内に取得された前記出力値の振幅を表す振幅パラメータを導出し、
導出された前記振幅パラメータであって互いに異なるタイミングで発生した複数の振幅の各々を表す振幅パラメータのうち、判定値を超えた振幅パラメータの数を判定用振幅数として計数し、
計数された前記判定用振幅数に基づいて、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されているか否かを判定する処理ステップを含む装着状態判定方法。
10 ウェアラブル端末(情報処理装置、装着機器)
21 CPU(情報処理装置)
32 センサ(近接センサ)
40 処理部(制御部)

Claims (8)

  1. ユーザの身体に装着機器を介して装着される近接センサの出力値を取得し、
    予め定められた判定期間内に取得された前記出力値の振幅を表す振幅パラメータを導出し、
    導出された前記振幅パラメータであって互いに異なるタイミングで発生した複数の振幅の各々を表す振幅パラメータのうち、判定値を超えた振幅パラメータの数を判定用振幅数として計数し、
    計数された前記判定用振幅数に基づいて、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されているか否かを判定する処理部を備え、
    前記処理部は、前記判定用振幅数が判定数よりも大きい場合に、前記装着機器が前記ユ
    ーザの身体に正しく装着されていないと判定する情報処理装置。
  2. ユーザの身体に装着機器を介して装着される近接センサの出力値を取得し、
    予め定められた判定期間内に取得された前記出力値の振幅を表す振幅パラメータを導出し、
    導出された前記振幅パラメータであって互いに異なるタイミングで発生した複数の振幅の各々を表す振幅パラメータのうち、判定値を超えた振幅パラメータの数を判定用振幅数として計数し、
    計数された前記判定用振幅数に基づいて、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されているか否かを判定する処理部を備え、
    前記処理部は、
    ユーザの体動情報を取得し、
    取得された前記体動情報に基づいて、前記判定値を設定する情報処理装置。
  3. ユーザの身体に装着機器を介して装着される近接センサの出力値を取得し、
    予め定められた判定期間内に取得された前記出力値の振幅を表す振幅パラメータを導出し、
    導出された前記振幅パラメータであって互いに異なるタイミングで発生した複数の振幅の各々を表す振幅パラメータのうち、判定値を超えた振幅パラメータの数を判定用振幅数として計数し、
    計数された前記判定用振幅数に基づいて、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されているか否かを判定する処理部を備え、
    前記処理部は、
    前記近接センサに入射する外光の照度情報を取得し、
    取得された前記照度情報に基づいて、前記判定値を設定する情報処理装置。
  4. 前記処理部は、
    ユーザの生体情報を取得し、
    前記判定期間の開始タイミングは、前記生体情報の取得動作が開始されたタイミングに応じて、設定される請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記処理部は、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されていないと判定した場合に、前記生体情報の取得動作を停止する請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記処理部は、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されていないと判定した場合に、前記装着機器の装着状態の見直しを促すための情報を出力する請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. コンピュータに、
    情報処理装置に、ユーザの身体に装着機器を介して装着される近接センサの出力値を取得し、
    予め定められた判定期間内に取得された前記出力値の振幅を表す振幅パラメータを導出し、
    導出された前記振幅パラメータであって互いに異なるタイミングで発生した複数の振幅の各々を表す振幅パラメータのうち、判定値を超えた振幅パラメータの数を判定用振幅数として計数し、
    計数された前記判定用振幅数に基づいて、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されているか否かを判定する処理機能として実行させ、
    前記処理機能は、前記判定用振幅数が判定数よりも大きい場合に、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されていないと判定するプログラム。
  8. 情報処理装置が実行する装着状態判定方法であって、
    ユーザの身体に装着機器を介して装着される近接センサの出力値を取得し、
    予め定められた判定期間内に取得された前記出力値の振幅を表す振幅パラメータを導出し、
    導出された前記振幅パラメータであって互いに異なるタイミングで発生した複数の振幅の各々を表す振幅パラメータのうち、判定値を超えた振幅パラメータの数を判定用振幅数として計数し、
    計数された前記判定用振幅数に基づいて、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されているか否かを判定する処理ステップを含み、
    前記処理ステップは、前記判定用振幅数が判定数よりも大きい場合に、前記装着機器が前記ユーザの身体に正しく装着されていないと判定する装着状態判定方法。
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