JP7409251B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本開示は、コネクタに関するものである。
従来、車両に搭載される電気機器のケースに装着されるコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のコネクタは、電線の端部に接続された端子金具と、その端子金具を保持するコネクタハウジングと、コネクタハウジングに装着されるフロントリテーナとを有している。コネクタハウジングには、そのコネクタハウジングに挿入された端子金具に係止するランスが設けられている。ランスは、端子金具の挿入時にはその端子金具に押されて撓み空間に退避し、端子金具が正規位置まで挿入されると弾性復帰して端子金具に係止する。フロントリテーナは、端子金具が正規位置まで挿入された後に、ランスの撓み空間に挿入され、端子金具に係止したランスが撓み空間に退避することを規制する。これにより、ランスと端子金具との係止が意図せずに解除されることを抑制できるため、端子金具がコネクタハウジングから抜けることを抑制できる。
特開2018-190670号公報
ところで、上述したコネクタでは、コネクタハウジングに対するフロントリテーナの組立作業性の向上が望まれており、この点においてなお改善の余地があった。
本開示の目的は、フロントリテーナの組立作業性を向上できるコネクタを提供することにある。
本開示のコネクタは、コネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに取り付けられるフロントリテーナと、を有し、前記フロントリテーナは、平板状に形成されており、前記フロントリテーナは、挿入本体部と、リテーナ部と、前記挿入本体部と前記リテーナ部との間に設けられたスリットと、前記リテーナ部に設けられるとともに前記コネクタハウジングと係止する係止部と、を有し、前記挿入本体部と前記リテーナ部とは、前記コネクタハウジングに対する前記フロントリテーナの挿入方向と交差する方向に並んで設けられている。
本開示のコネクタによれば、フロントリテーナの組立作業性を向上できるという効果を奏する。
図1は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図である。 図2は、一実施形態のコネクタ及びケースを示す概略分解斜視図である。 図3は、一実施形態のコネクタを示す概略斜視図である。 図4は、一実施形態のコネクタを示す概略分解斜視図である。 図5は、一実施形態のケースに装着されたコネクタを示す概略断面図である。 図6は、一実施形態のコネクタを示す概略断面図である。 図7は、一実施形態のコネクタハウジングを示す概略正面図である。 図8は、一実施形態のフロントリテーナを示す概略斜視図である。 図9は、一実施形態のフロントリテーナを示す概略斜視図である。 図10は、一実施形態のコネクタを示す概略断面図である。 図11は、一実施形態のコネクタの製造方法を示す概略断面図である。 図12は、一実施形態のコネクタの製造方法を示す概略断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
[1]本開示のコネクタは、コネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに取り付けられるフロントリテーナと、を有し、前記フロントリテーナは、平板状に形成されており、前記フロントリテーナは、挿入本体部と、リテーナ部と、前記挿入本体部と前記リテーナ部との間に設けられたスリットと、前記リテーナ部に設けられるとともに前記コネクタハウジングと係止する係止部と、を有し、前記挿入本体部と前記リテーナ部とは、前記コネクタハウジングに対する前記フロントリテーナの挿入方向と交差する方向に並んで設けられている。
この構成によれば、フロントリテーナの挿入本体部とリテーナ部との間にスリットが設けられるため、フロントリテーナをコネクタハウジングに挿入する際に、係止部をスリットに向かって移動させることができる。すなわち、係止部が設けられたリテーナ部をスリットに向かって撓ませることができる。これにより、リテーナ部をスリットに向かって撓ませながら、フロントリテーナをコネクタハウジングに挿入できる。このため、リテーナ部が撓まない場合に比べて、コネクタハウジングにフロントリテーナを挿入する際の操作力を小さくできる。したがって、コネクタハウジングに対するフロントリテーナの組立作業性を向上させることができる。
[2]前記スリットは、前記挿入方向に沿って延びるように形成されており、前記リテーナ部には、前記挿入本体部と前記リテーナ部とが並ぶ並び方向よりも前記挿入方向に長い長孔が形成されており、前記係止部は、前記長孔を構成する側壁の側面に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、係止部の近傍に長孔が設けられるため、フロントリテーナをコネクタハウジングに挿入する際に、係止部を長孔に向かって移動させることができる。すなわち、係止部が設けられた長孔の側壁を長孔に向かって撓ませることができる。これにより、フロントリテーナをコネクタハウジングに挿入する際に、リテーナ部をスリットに向かって撓ませることができるとともに、長孔を構成する側壁を長孔に向かって撓ませることができる。このため、コネクタハウジングにフロントリテーナを挿入する際の操作力をより小さくできる。
[3]前記長孔は、前記リテーナ部のうち前記並び方向において前記係止部に近い側に片寄って設けられていることが好ましい。この構成によれば、長孔が係止部に近い側に片寄って設けられるため、係止部の形成される側壁を細く形成することができる。このため、側壁を長孔に向かって撓ませやすくできる。このため、コネクタハウジングにフロントリテーナを挿入する際の操作力をより小さくできる。
[4]前記挿入本体部は、前記挿入方向において、前記リテーナ部よりも前記挿入方向の奥側に突出した突出部を有していることが好ましい。この構成によれば、挿入本体部がリテーナ部よりも長く形成されるため、挿入本体部の突出部をコネクタハウジングに先に接触させることができ、突出部をガイド部として機能させることができる。この突出部によって、コネクタハウジングに対するリテーナ部の挿入がガイドされる。このため、リテーナ部の組み付け性を向上できる。
[5]前記突出部は、前記スリットに向かって傾斜するガイド部を有していることが好ましい。この構成によれば、コネクタハウジングに対して先に接触する挿入本体部の突出部にガイド部を設けたため、コネクタハウジングに対してフロントリテーナを挿入する際に、コネクタハウジングの壁がガイド部によりスリットにガイドされる。これにより、コネクタハウジングに対するフロントリテーナの組立作業性を向上できる。
[6]前記フロントリテーナは、前記挿入方向の手前側に位置する前記挿入本体部及び前記リテーナ部の端部と接続された規制部を更に有し、前記規制部は、前記挿入本体部と前記リテーナ部とが並ぶ並び方向及び前記挿入方向の双方と交差する方向に突出しており、前記規制部は、前記コネクタハウジングに接触することが好ましい。
この構成によれば、コネクタハウジングに対してフロントリテーナを挿入する際に、規制部がコネクタハウジングに接触するため、コネクタハウジングに対するフロントリテーナの挿入量が規制される。これにより、フロントリテーナの適切な挿入量を管理できるため、コネクタハウジングに対するフロントリテーナの組立作業性を向上できる。
[7]前記コネクタハウジングは、前記挿入方向に延びるガイド溝を有し、前記挿入本体部は、前記挿入方向と交差する方向に突出し、前記ガイド溝にガイドされるリブを有することが好ましい。この構成によれば、コネクタハウジングのガイド溝に挿入本体部のリブをガイドさせながら、コネクタハウジングに対してフロントリテーナを挿入することができる。これにより、コネクタハウジングに対するフロントリテーナの組立作業性を向上できる。また、リブを設けたことにより、挿入本体部の剛性を高めることができる。
[8]前記コネクタハウジングに保持された接続端子を更に有し、前記コネクタハウジングは、収容空間と、前記収容空間に向かって弾性変形可能に構成され、前記接続端子と係止する係止片とを有し、前記リテーナ部は、前記収容空間に収容されることが好ましい。
この構成によれば、収容空間にリテーナ部が収容されることにより、接続端子と係止する係止片が収容空間に向かって撓むことが規制される。これにより、接続端子と係止片との係止が解除されることを抑制できるため、接続端子がコネクタハウジングから抜けることを好適に抑制できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のコネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。本明細書における「平行」や「直交」は、厳密に平行や直交の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね平行や直交の場合も含まれる。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(ワイヤハーネス10の全体構成)
図1に示すワイヤハーネス10は、2個又は3個以上の電気機器(機器)を電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、例えば、ハイブリッド車や電気自動車等の車両Vの前部に設置されたインバータ11と、インバータ11よりも車両Vの後方に設置された高圧バッテリ12とを電気的に接続する。インバータ11は、車両走行の動力源となる車輪駆動用のモータ(図示略)と接続される。インバータ11は、高圧バッテリ12の直流電力から交流電力を生成し、その交流電力をモータに供給する。高圧バッテリ12は、例えば、数百ボルトの電圧を供給可能なバッテリである。
ワイヤハーネス10は、複数(本実施形態では2本)の電線20と、複数の電線20を一括して包囲する外装部材25と、電線20の両端部に取り付けられた一対のコネクタ30とを有している。電線20の一端部はコネクタ30を介してインバータ11と接続され、電線20の他端部はコネクタ30を介して高圧バッテリ12と接続されている。電線20は、例えば、高電圧・大電流に対応可能な高圧電線である。外装部材25は、内部に収容した電線20を飛翔物や水滴から保護する。
図2に示すように、各コネクタ30は、インバータ11及び高圧バッテリ12(図1参照)等の電気機器が有する導電性のケース15に固定される。各コネクタ30は、例えば、ケース15内に設けられた相手端子200(図5参照)と電気的に接続される。ケース15の材料としては、例えば、鉄系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
(ケース15の構成)
ケース15は、箱状をなすケース本体16と、ケース本体16に一体に設けられ、ケース本体16の外部に突出した環状をなす装着部17とを有している。装着部17は、装着部17を貫通する装着孔17Xを有することにより環状に形成されている。
ここで、本明細書における「環」は、全体がつながって切れ目がなく輪になっている構造、つまり始点と終点とが一致する無端状の構造を意味する。また、本明細書における「環」は、外縁形状が円形の円環、外縁形状が楕円形や長円形の環、外縁形状が多角形の多角形環、外縁形状が角丸多角形の環を含み、外縁形状が直線又は曲線で結ばれる任意の閉じた形状からなるものを言う。「環」は、平面視において貫通孔を有する形状であり、外縁形状と貫通孔の内周形状とが同じ形状であるものや、外縁形状と貫通孔の内周形状とが異なる形状であるものを含む。「環」は、貫通孔の中心を通る中心軸が延びる軸方向に沿って延びる所定の長さを有するものを含み、その長さの大小は問わない。また、本明細書における「環状」は、全体として環と見做せればよく、C字状のように一部に切り欠きやスリット等を有するものを含む。
装着孔17Xは、ケース本体16の内部空間とケース本体16の外部空間とを連通するように形成されている。装着孔17Xは、例えば、貫通方向から見た形状が長手方向と短手方向とを有する扁平形状に形成されている。本明細書において、「扁平形状」には、例えば、長方形、長円形や楕円形などが含まれる。本明細書における「長円形」は、2つの略等しい長さの平行線と2つの半円形からなる形状である。本実施形態の装着孔17Xは、貫通方向から見た形状が長円形状に形成されている。
なお、各図面中のXYZ軸におけるX軸はコネクタ30の前後方向を表し、Y軸はX軸と直交するコネクタ30の左右方向(幅方向)を表し、Z軸はXY平面に対して直交するコネクタ30の上下方向(高さ方向)を表している。以下の説明では、便宜上、X軸に沿って延びる方向を前後方向Xと称し、Y軸に沿って延びる方向を左右方向Yと称し、Z軸に沿って延びる方向を上下方向Zと称する。また、以下の説明では、図2におけるX矢印方向を前方、Z矢印方向を上方とする。
ケース15は、コネクタ30をケース15に固定するための1つ又は複数(本実施形態では、2つ)の固定部18を有している。2つの固定部18は、例えば、装着部17の左右方向Yの両側に設けられている。各固定部18は、例えば、ケース本体16の外部に突出するように形成されている。各固定部18には、固定部18を上下方向Zに貫通するボルト固定孔18Xが形成されている。
(コネクタ30の構成)
図3及び図4に示すように、コネクタ30は、複数の電線20の端部とそれぞれ接続された複数の接続端子40と、複数の接続端子40を保持するコネクタハウジング50とを有している。図4に示すように、コネクタ30は、コネクタハウジング50の外周に装着されたゴムリング91,92,93と、フロントリテーナ100と、電線20の端部に装着されたゴム栓150と、バックリテーナ160と、コネクタハウジング50を外側から覆うシールドシェル170とを有している。
(接続端子40の構成)
図5に示すように、各接続端子40は、例えば、電線20の端部と接続される電線接続部41と、相手端子200と接続される端子接続部42とを有している。各接続端子40は、例えば、電線接続部41と端子接続部42とが前後方向Xに連なって一体に形成された単一部品である。各接続端子40の材料としては、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼などの金属材料を用いることができる。接続端子40は、例えば、導電性に優れた金属板をプレス加工することによって形成することができる。
(電線接続部41の構成)
電線接続部41は、電線20の端部と電気的に接続されている。ここで、電線20は、導体よりなる芯線21と、芯線21の外周を被覆する絶縁被覆22とを有する被覆電線である。電線接続部41は、例えば、絶縁被覆22から露出された芯線21の端部に対して接続されている。電線接続部41は、例えば、圧着や超音波溶接などによって芯線21に接続されている。これにより、電線接続部41と芯線21とが電気的及び機械的に接続されている。
(端子接続部42の構成)
端子接続部42は、例えば、平板状に形成されている。端子接続部42には、例えば、ボルトB1が挿入される貫通孔42Xが形成されている。貫通孔42Xは、端子接続部42を板厚方向(ここでは、上下方向Z)に貫通している。端子接続部42は、例えば、ボルトB1により、相手端子200と電気的及び機械的に接続されている。端子接続部42には、例えば、貫通孔42Xと電線接続部41との間に、端子接続部42を板厚方向に貫通する係止孔42Yが形成されている。
(コネクタハウジング50の構成)
図2に示すように、コネクタハウジング50は、例えば、前後方向Xに延びる環状をなしている。コネクタハウジング50は、例えば、上下方向Zよりも左右方向Yに長い扁平形状に形成されている。コネクタハウジング50は、ケース15の装着孔17Xに挿入される挿入部51と、ケース15の外側に配置される外側配置部70とを有している。挿入部51は、装着孔17Xに対して、前後方向Xに沿って後方から前方に向かって挿入(嵌合)される。コネクタハウジング50は、例えば、挿入部51と外側配置部70とがコネクタハウジング50の軸方向(ここでは、前後方向X)に連なって一体に形成された単一部品である。コネクタハウジング50の材料としては、例えば、合成樹脂などの絶縁材料を用いることができる。
図4に示すように、挿入部51は、例えば、外側配置部70の前端から前方に突出して形成されている。挿入部51は、装着孔17X(図2参照)の内周面に対応した形状の外周面を有する環状に形成されている。挿入部51は、例えば、上下方向Zよりも左右方向Yに長い扁平形状に形成されている。本実施形態の挿入部51は、長円環状に形成されている。
(挿入部51の構成)
図2に示すように、挿入部51の外周面には、ゴムリング91が収容される収容溝51Xが形成されている。収容溝51Xは、挿入部51の外周面から挿入部51の径方向内側に凹むように形成されている。収容溝51Xは、例えば、挿入部51の外周面の周方向全周にわたって形成されている。収容溝51Xには、ゴムリング91が嵌合されている。ゴムリング91は、コネクタハウジング50の外周面とケース15の内周面との間をシールする。
挿入部51の外周面には、ゴムリング92が収容される収容溝51Yが形成されている。収容溝51Yは、例えば、収容溝51Xよりも後方に設けられている。収容溝51Yは、挿入部51の外周面から挿入部51の径方向内側に凹むように形成されている。収容溝51Yは、例えば、挿入部51の外周面の周方向全周にわたって形成されている。収容溝51Yには、ゴムリング92が嵌合されている。ゴムリング92は、コネクタハウジング50の外周面とケース15の内周面との間をシールする。
(ゴムリング91,92の構成)
ゴムリング91,92は、弾性変形可能に構成されている。ゴムリング91,92は、例えば、Oリングである。ゴムリング91,92は、例えば、挿入部51の周方向全周にわたって連続した環状に形成されている。本実施形態のゴムリング91,92は、その内周形状及び外周形状が長円形状をなす長円環状に形成されている。
(挿入部51の構成)
図3に示すように、挿入部51は、例えば、左右方向Yに並ぶ複数(本実施形態では、2つ)の保持孔52を有している。各保持孔52は、挿入部51を前後方向Xに貫通するように形成されている。各保持孔52の内部には、接続端子40が保持されている。保持孔52の内部に保持された複数の接続端子40は、前後方向Xから見て挿入部51の長手方向に間隔を空けて並んでいる。
図5に示すように、各保持孔52の内部には、係止片53が設けられている。各係止片53の上方には、収容空間62が形成されている。各収容空間62は、係止片53の上面と保持孔52の内周面との間に形成された隙間によって構成されている。各収容空間62は、前方に開放するように形成されている。
各係止片53は、例えば、各保持孔52の内部において、保持孔52の後端部における内周面から下方に突出した後に保持孔52の内部を前後方向Xに沿って前方に延びるように形成されている。各係止片53は、保持孔52の内周面と接続される基端部(ここでは、後端部)を固定端とし、基端部と前後方向Xにおいて反対側に位置する先端部(ここでは、前端部)を自由端とする片持ち状に形成されている。各係止片53は、ばね性を有している。各係止片53は、保持孔52の内部において、係止片53の先端部が係止片53の基端部に対して上下方向Zにずれるように弾性変形可能に構成されている。各係止片53は、例えば、弾性変形による上下方向Zへの撓みが可能に構成されている。各係止片53は、例えば、収容空間62に向かって弾性変形可能に構成されている。各係止片53の先端部には、各係止片53の下面から下方に突出する係止凸部54が形成されている。係止凸部54は、接続端子40の挿入方向(本実施形態では、前後方向X)と交差する方向に突出して形成されている。
各保持孔52には、各接続端子40が後方側から挿入される。例えば、各接続端子40の端子接続部42が各保持孔52に挿入されている。端子接続部42は、例えば、保持孔52の内部において、係止片53の下方に配置されている。接続端子40は、例えば、端子接続部42の係止孔42Yに係止片53の係止凸部54が嵌合することにより、保持孔52の内部に保持されている。ここで、各係止片53は、接続端子40が保持孔52に挿入される際に、その接続端子40の端子接続部42に押し上げられて収容空間62に退避する。すなわち、各係止片53は、接続端子40の挿入時に、端子接続部42に押圧されて弾性変形して上方に撓み、収容空間62に退避する。その後、各係止片53は、接続端子40が正規位置まで挿入されると、弾性復帰して接続端子40に係止する。具体的には、端子接続部42の係止孔42Yが上下方向Zにおいて係止凸部54と重なる位置まで挿入されると、係止片53が弾性復帰して係止凸部54が係止孔42Yに嵌合され、係止凸部54が係止孔42Yに係止する。
端子接続部42のうち貫通孔42Xの形成された前端部は、保持孔52の前端よりも前方に突出するように形成されている。すなわち、端子接続部42の前端部は、保持孔52(挿入部51)の外部に露出されている。
挿入部51は、フロントリテーナ100が収容されるリテーナ収容部60を有している。リテーナ収容部60は、例えば、保持孔52に設けられている。リテーナ収容部60は、例えば、複数の保持孔52の間にも形成されている。
図6及び図7に示すように、本実施形態のリテーナ収容部60は、2つの保持孔52の一方の保持孔52から他方の保持孔52まで延びるように形成されている。リテーナ収容部60の一部は、収容空間62によって構成されている。リテーナ収容部60は、前方に開放するように形成されている。図4に示すように、リテーナ収容部60には、フロントリテーナ100が挿入方向D1に沿って前方側から挿入される。ここで、挿入方向D1は、コネクタハウジング50に対するフロントリテーナ100の挿入方向である。本実施形態の挿入方向D1は、前後方向Xと平行をなす方向であって、前後方向Xの前方から後方に向かう方向である。
(リテーナ収容部60の構成)
図6に示すように、リテーナ収容部60は、収容部61と、収容空間62とを有している。収容部61及び収容空間62は、前方に開放するように形成されている。
図7に示すように、収容部61は、例えば、左右方向Yにおいて、2つの係止片53の間に設けられている。収容部61は、例えば、左右方向Yにおいて、2つの係止片53に挟まれるように設けられている。収容部61は、例えば、各収容空間62と仕切られて形成されている。
収容部61は、例えば、上壁部63と、底壁部64と、仕切壁65と、奥壁部66とを有している。収容部61は、例えば、上壁部63と底壁部64と仕切壁65と奥壁部66とに囲まれた空間によって構成されている。仕切壁65は、例えば、上壁部63と底壁部64との間に設けられ、収容部61と各収容空間62とを仕切るように形成されている。
上壁部63は、例えば、左右方向Y及び前後方向Xに広がるように形成されている。上壁部63には、例えば、ガイド溝63Xが形成されている。ガイド溝63Xは、例えば、上壁部63の下面から上方に凹むように形成されている。ガイド溝63Xは、例えば、上壁部63の左右方向Yの中央部に設けられている。ガイド溝63Xは、例えば、前後方向Xに延びている。
底壁部64は、例えば、上壁部63と対向するように形成されている。底壁部64には、例えば、ガイド溝64Xが形成されている。ガイド溝64Xは、例えば、底壁部64の上面から下方に凹むように形成されている。ガイド溝64Xは、例えば、底壁部64の左右方向Yの中央部に設けられている。ガイド溝64Xは、例えば、前後方向Xに延びている。ガイド溝64Xの左右方向Yの幅は、例えば、ガイド溝63Xの左右方向Yの幅よりも広い。
ここで、本明細書における「対向」とは、面同士又は部材同士が互いに正面の位置にあることを指し、互いが完全に正面の位置にある場合だけでなく、互いが部分的に正面の位置にある場合を含む。また、本明細書における「対向」とは、2つの部分の間に、2つの部分とは別の部材が介在している場合と、2つの部分の間に何も介在していない場合の両方を含む。
仕切壁65は、例えば、上壁部63と底壁部64との間に延びている。仕切壁65は、例えば、上下方向Zに延びている。仕切壁65は、例えば、底壁部64の左右方向Yの両端部に設けられている。図6に示すように、仕切壁65は、例えば、挿入方向D1に沿って延びている。仕切壁65は、例えば、コネクタハウジング50の前端面よりも後方に後退した位置に設けられている。仕切壁65の前端面は、例えば、コネクタハウジング50の前端面よりも挿入方向D1の奥側(図中右側)の位置に設けられている。
奥壁部66は、例えば、一対の仕切壁65の間に設けられている。奥壁部66は、例えば、左右方向Y及び上下方向Zに広がるように形成されている。奥壁部66は、例えば、仕切壁65から左右方向Yに延びるように形成されている。
図7に示すように、各収容空間62は、例えば、上壁部63と、仕切壁65と、側壁67と、係止片53とに囲まれた空間によって構成されている。
側壁67は、例えば、上下方向Zに沿って延びている。側壁67は、例えば、上壁部63の下面から下方に延びている。側壁67は、例えば、左右方向Yにおいて、係止片53よりも外側の位置に設けられている。側壁67は、例えば、左右方向Yにおいて、係止片53を間にして仕切壁65と反対側に設けられている。このため、係止片53は、例えば、側壁67と仕切壁65との間に挟まれるように設けられている。
図6に示すように、側壁67は、例えば、前後方向Xに沿って延びている。側壁67の前後方向Xの長さは、例えば、仕切壁65の前後方向Xの長さよりも短い。側壁67の前端面は、例えば、仕切壁65の前端面よりも挿入方向D1の手前側(図中左側)の位置に設けられている。
(フロントリテーナ100の構成)
次に、フロントリテーナ100の構成について説明する。
図8及び図9に示すように、フロントリテーナ100は、平板状に形成されている。フロントリテーナ100は、挿入本体部110と、1つ又は複数(本実施形態では、2つ)のリテーナ部120と、挿入本体部110と各リテーナ部120との間に設けられたスリット110Xとを有している。フロントリテーナ100は、例えば、各リテーナ部120に設けられるとともにコネクタハウジング50(図5参照)と係止する係止部130と、挿入本体部110及び複数のリテーナ部120と接続された規制部140とを有している。フロントリテーナ100は、例えば、挿入本体部110とリテーナ部120と係止部130と規制部140とが連続して一体に形成された単一部品である。フロントリテーナ100の材料としては、例えば、合成樹脂などの絶縁材料を用いることができる。
挿入本体部110と2つのリテーナ部120とは、例えば、挿入方向D1と交差する方向(ここでは、左右方向Y)に沿って並んで設けられている。挿入本体部110は、例えば、フロントリテーナ100の左右方向Yの中央部に設けられている。2つのリテーナ部120は、例えば、挿入本体部110の左右方向Yの両側にそれぞれ設けられている。2つのリテーナ部120は、例えば、左右方向Yにおいて、挿入本体部110を両側から挟むように設けられている。各リテーナ部120は、例えば、左右方向Yにおいて、挿入本体部110と離れて設けられている。各リテーナ部120は、各リテーナ部120と挿入本体部110との間に設けられたスリット110Xにより、挿入本体部110と離れて設けられている。
図6に示すように、フロントリテーナ100は、例えば、挿入本体部110がリテーナ収容部60の収容部61に収容され、リテーナ部120がリテーナ収容部60の収容空間62に収容される。
図8に示すように、挿入本体部110は、平板状に形成されている。挿入本体部110は、上下方向Zの端面である上面及び下面と、左右方向Yの端面である一対の側面と、前後方向Xの端面である先端面111とを有している。各リテーナ部120は、平板状に形成されている。各リテーナ部120は、上下方向Zの端面である上面及び下面と、左右方向Yの端面である一対の側面121,122と、前後方向Xの端面である先端面123とを有している。挿入本体部110の各側面は、左右方向Yにおいて、スリット110Xを間にして各リテーナ部120の側面121と対向するように設けられている。各リテーナ部120の側面122は、例えば、フロントリテーナ100の左右方向Yの最外に位置する端面である。
(挿入本体部110の構成)
挿入本体部110は、例えば、上下方向Zに所定の厚みを有している。挿入本体部110は、例えば、左右方向Yに広がるように形成されている。挿入本体部110は、例えば、規制部140から前後方向Xに沿って後方に延びるように形成されている。挿入本体部110は、規制部140と接続される基端部(前端部)を固定端とし、基端部と前後方向Xにおいて反対側に位置する先端部(後端部)を自由端とする片持ち状に形成されている。
挿入本体部110は、例えば、リテーナ部120の先端面123よりも後方に突出する突出部112を有している。突出部112は、例えば、リテーナ部120の先端面123よりも挿入方向D1の奥側に突出している。突出部112は、例えば、スリット110Xに向かって傾斜するガイド部113を有している。ガイド部113は、例えば、突出部112の左右方向Yの端面に形成されている。すなわち、ガイド部113は、挿入本体部110の側面の一部に形成されている。ガイド部113は、例えば、挿入本体部110の先端面111側から規制部140側に向かうに連れて、隣り合うスリット110Xに近づくように傾斜して形成されている。例えば、ガイド部113は、挿入方向D1の奥側(ここでは、後方側)から挿入方向D1の手前側(ここでは、前方側)に向かうに連れて、スリット110Xに近づくように傾斜して形成されている。換言すると、ガイド部113は、挿入方向D1の手前側から奥側に向かうに連れて、突出部112の左右方向Yの中心に近づくように傾斜して形成されている。ガイド部113を有する突出部112は、例えば、突出部112の先端面111側から規制部140側に向かうに連れて左右方向Yの幅寸法が小さくなるように形成されている。
挿入本体部110の上面には、例えば、1つ又は複数(本実施形態では、2つ)のリブ115が設けられている。各リブ115は、挿入本体部110の上面から上方に突出している。2つのリブ115は、例えば、挿入本体部110の左右方向Yの中央部に設けられている。2つのリブ115は、例えば、左右方向Yにおいて互いに離れて設けられている。各リブ115は、例えば、挿入方向D1に沿って延びている。各リブ115は、例えば、挿入本体部110の前後方向Xの全長にわたって延びている。2つのリブ115は、例えば、図7に示したリテーナ収容部60のガイド溝63Xにガイドされるように構成されている。2つのリブ115は、例えば、ガイド溝63Xの内面に接触させながら動かすことが可能なように構成されている。
図9に示すように、挿入本体部110の下面には、例えば、1つ又は複数(本実施形態では、2つ)のリブ116が設けられている。各リブ116は、挿入本体部110の下面から下方に突出している。2つのリブ116は、例えば、左右方向Yにおいて、リブ115よりも外側に設けられている。2つのリブ116は、例えば、左右方向Yにおいて、2つのリブ115を両側から挟むように設けられている。2つのリブ116は、例えば、左右方向Yにおいて、ガイド部113よりも内側に設けられている。2つのリブ116は、例えば、左右方向Yにおいて互いに離れて設けられている。各リブ116は、例えば、挿入方向D1に沿って延びている。各リブ116は、例えば、挿入本体部110の前後方向Xの全長にわたって延びている。2つのリブ116は、例えば、図7に示したリテーナ収容部60のガイド溝64Xにガイドされるように構成されている。2つのリブ116は、例えば、ガイド溝64Xの内面に接触させながら動かすことが可能なように構成されている。
(スリット110Xの構成)
各スリット110Xは、挿入本体部110と各リテーナ部120との間に設けられている。各スリット110Xは、挿入本体部110と各リテーナ部120とを離隔するように設けられている。各スリット110Xは、フロントリテーナ100を上下方向Zに貫通するように形成されている。各スリット110Xは、例えば、挿入方向D1に沿って延びている。各スリット110Xは、例えば、挿入本体部110とリテーナ部120とが並ぶ並び方向(ここでは、左右方向Y)に所定の幅を有している。各スリット110Xは、左右方向Yよりも挿入方向D1に長い。各スリット110Xは、挿入方向D1の奥側に開放している。各スリット110Xは、例えば、挿入方向D1の奥側(後方側)から挿入方向D1の手前側(前方側)に向かって延びている。各スリット110Xは、例えば、挿入方向D1において、規制部140まで延びるように形成されていない。本実施形態の各スリット110Xは、挿入本体部110及びリテーナ部120を挿入方向D1の奥側から挿入方向D1の途中まで切り欠くように形成されている。このため、本実施形態の挿入本体部110と各リテーナ部120とは、挿入方向D1の手前側の端部である基端部において互いに連結されている。すなわち、本実施形態のフロントリテーナ100は、挿入本体部110の基端部と各リテーナ部120の基端部とを連結する連結部118を有している。
図6に示すように、スリット110Xには、リテーナ収容部60の仕切壁65が挿入される。仕切壁65の前端面は、例えば、フロントリテーナ100の連結部118に接触する。
(リテーナ部120の構成)
図9に示すように、各リテーナ部120は、例えば、左右方向Yに広がるように形成されている。各リテーナ部120は、例えば、規制部140から前後方向Xに沿って後方に延びている。各リテーナ部120は、例えば、挿入本体部110よりも左右方向Yの幅が狭く形成されている。各リテーナ部120は、例えば、上下方向Zに所定の厚みを有している。各リテーナ部120の上下方向Zの厚みは、例えば、挿入本体部110の上下方向Zの厚みと略同じ厚みである。各リテーナ部120の上面は、例えば、挿入本体部110の上面と同一平面上に形成されている。各リテーナ部120の下面は、例えば、挿入本体部110の下面と同一平面上に形成されている。各リテーナ部120は、規制部140と接続される基端部(前端部)を固定端とし、基端部と前後方向Xにおいて反対側に位置する先端部(後端部)を自由端とする片持ち状に形成されている。
各リテーナ部120の下面には、例えば、1つ又は複数(本実施形態では、2つ)のリブ124が設けられている。各リブ124は、各リテーナ部120の下面から下方に突出するように形成されている。各リブ124の上下方向Zの高さは、例えば、各リブ116の上下方向Zの高さよりも低い。2つのリブ124は、例えば、各リテーナ部120の左右方向Yの両端に設けられている。すなわち、2つのリブ124は、各リテーナ部120の側面121,122から下方に延びるように形成されている。各リブ124は、例えば、挿入方向D1に沿って延びている。各リブ124は、例えば、各リテーナ部120の前後方向Xの全長にわたって延びるように形成されている。各リテーナ部120の下面には、例えば、2つのリブ124により凹部120Xが形成されている。
図10に示すように、各リテーナ部120の下面は、例えば、コネクタハウジング50の係止片53と対向している。各リテーナ部120の下面に設けられた凹部120Xには、例えば、係止片53が挿入される。例えば、一対のリブ124の間に係止片53が挿入される。凹部120Xの左右方向Yの幅は、例えば、係止片53の左右方向Yの幅よりも広い。
図8に示すように、各リテーナ部120の側面122には、係止部130が形成されている。各係止部130は、側面122から左右方向Yの外側に突出している。各係止部130は、例えば、側面122のうち前後方向Xの中間部に設けられている。各係止部130は、例えば、上下方向Zに所定の幅を有している。各係止部130は、例えば、左右方向Yの最外に設けられた先端面131と、前後方向Xの端面である後端面132及び前端面133とを有している。先端面131は、例えば、側面122と平行に延びるように形成されている。後端面132は、例えば、傾斜面に形成されている。後端面132は、例えば、係止部130の後端部から先端面131に向かうに連れて、側面122からの突出量が大きくなるように傾斜して形成されている。前端面133は、例えば、傾斜面に形成されている。前端面133は、例えば、係止部130の前端部から先端面131に向かうに連れて、側面122からの突出量が大きくなるように傾斜して形成されている。係止部130の前端面133は、例えば、図6に示した側壁67の後端面と係止する。
各リテーナ部120には、例えば、長孔125が形成されている。各長孔125は、各リテーナ部120を上下方向Zに貫通するように形成されている。各長孔125は、例えば、挿入方向D1に沿って延びている。各長孔125は、例えば、左右方向Yに所定の幅を有している。各長孔125は、左右方向Yよりも挿入方向D1に長い。各長孔125は、例えば、スリット110Xと同じ方向(ここでは、挿入方向D1)に延びるように形成されている。例えば、各長孔125は、スリット110Xと平行に延びるように形成されている。
図9に示すように、各長孔125は、例えば、各リテーナ部120の基端部から挿入方向D1に沿って、各リテーナ部120の前後方向Xの中途位置まで延びるように形成されている。各長孔125は、例えば、側壁126と、凹部120Xの底面を構成するリテーナ部120と、規制部140とによって囲まれた空間によって構成されている。側壁126は、各リテーナ部120の左右方向Yの最外に設けられており、側面122を有している。側面122は、例えば、長孔125の内面を構成する側壁126の側面と左右方向Yにおいて反対側に設けられている。側面122には、係止部130が設けられている。すなわち、各係止部130は、各長孔125を構成する側壁126の側面122に設けられている。ここで、側面122は、長孔125の外面を構成している。換言すると、各長孔125は、係止部130の近傍に設けられている。
各長孔125は、例えば、各リテーナ部120の左右方向Yにおいて、片側に片寄った位置に設けられている。各長孔125は、例えば、各リテーナ部120の左右方向Yにおいて、係止部130に近い側に片寄って設けられている。各長孔125は、例えば、各リテーナ部120のうち左右方向Yの外側(側面122側)に片寄った位置に設けられている。例えば、各リテーナ部120において、長孔125と側面122との間の距離が、長孔125と側面121との間の距離よりも短く設定されている。各長孔125の左右方向Yの幅は、例えば、リテーナ部120の左右方向Yの幅の半分の幅よりも小さく設定されている。例えば、各長孔125は、その全体が、リテーナ部120の左右方向Yの中心よりも外側(側面122側)に設けられている。
各リテーナ部120は、例えば、弾性変形による左右方向Yへの撓みが可能に構成されている。各リテーナ部120は、例えば、スリット110Xに向かって撓むことが可能に構成されている。各リテーナ部120は、例えば、スリット110Xの左右方向Yの幅が小さくなるように撓むことが可能に構成されている。
各側壁126は、例えば、弾性変形による左右方向Yへの撓みが可能に構成されている。各側壁126は、例えば、長孔125に向かって撓むことが可能に構成されている。各側壁126は、例えば、長孔125の左右方向Yの幅が小さくなるように撓むことが可能に構成されている。
(規制部140の構成)
規制部140は、例えば、挿入本体部110の基端部と接続されるとともに、各リテーナ部120の基端部と接続されている。規制部140は、例えば、一方のリテーナ部120から左右方向Yに沿って他方のリテーナ部120まで延びている。規制部140は、例えば、一方のリテーナ部120の側面122から左右方向Yに沿って他方のリテーナ部120の側面122まで延びている。規制部140は、例えば、フロントリテーナ100の左右方向Yの全長にわたって延びている。
規制部140は、例えば、挿入方向D1と交差する方向に突出している。規制部140は、例えば、挿入本体部110とリテーナ部120とが並ぶ方向(ここでは、左右方向Y)と挿入方向D1(ここでは、前後方向X)との双方に交差する方向(ここでは、上下方向Z)に突出している。規制部140は、例えば、挿入本体部110の下面及びリテーナ部120の下面よりも下方に突出している。挿入本体部110の下面からの規制部140の突出量は、例えば、挿入本体部110の下面からのリブ116の突出量と同じ大きさに設定されている。このため、規制部140の下面は、リブ116の下面と同一平面上に形成されている。図8に示すように、規制部140は、例えば、挿入本体部110の上面及びリテーナ部120の上面よりも上方に突出している。挿入本体部110の上面からの規制部140の突出量は、例えば、挿入本体部110の上面からのリブ115の突出量と同じ大きさに設定されている。このため、規制部140の上面は、リブ115の上面と同一平面上に形成されている。
規制部140は、例えば、規制部140の上面から上方に突出する1つ又は複数(本実施形態では、2つ)の突出部141を有している。2つの突出部141は、例えば、左右方向Yにおいて、互いに離れて設けられている。各突出部141は、例えば、左右方向Yに延びている。各突出部141は、例えば、挿入方向D1において、各スリット110Xと重なる位置に設けられている。
図5に示すように、規制部140は、例えば、コネクタハウジング50に接触する。例えば、規制部140は、リテーナ収容部60の上壁部63や底壁部64(図7参照)に接触する。規制部140は、コネクタハウジング50に接触することで、コネクタハウジング50に対するフロントリテーナ100の挿入量を規制している。
(外側配置部70の構成)
図4に示すように、外側配置部70は、例えば、挿入部51の後端から後方に突出して形成されている。外側配置部70は、例えば、前後方向Xから見た形状が上下方向Zよりも左右方向Yに長い環状をなしている。外側配置部70の外形は、例えば、挿入部51の外形よりも小さく形成されている。
外側配置部70は、例えば、左右方向Yに並ぶ複数(ここでは、2つ)の収容孔71を有している。各収容孔71は、外側配置部70を前後方向Xに貫通するように形成されている。各収容孔71は、例えば、前後方向Xに延びる円環状をなしている。
図5に示すように、各収容孔71は、各保持孔52と連通している。各収容孔71の内部には、例えば、電線接続部41と電線20の芯線21との接続部分が収容されている。収容孔71の内部には、例えば、電線20の絶縁被覆22の端部が収容されている。
各収容孔71の後端部には、例えば、絶縁被覆22の外周面に装着された環状のゴム栓150が収容されている。ゴム栓150は、電線20の外周面と収容孔71の内周面との間をシールする。各収容孔71の後端部には、例えば、バックリテーナ160が収容されている。バックリテーナ160は、例えば、ゴム栓150の後端面に接触するように設けられている。バックリテーナ160は、前後方向Xに貫通して電線20が貫通する貫通孔160Xを有している。
外側配置部70の外周面には、ゴムリング93が収容される収容溝70Xが形成されている。外側配置部70の外周面には、一対の収容凸部72,73が形成されている。各収容凸部72,73は、外側配置部70の外周面から外側配置部70の径方向外側に突出している。一対の収容凸部72,73によって、収容溝70Xが構成されている。収容溝70Xは、例えば、外側配置部70の外周面の周方向全周にわたって形成されている。収容溝70Xには、ゴムリング93が嵌合されている。ゴムリング93は、コネクタハウジング50の外周面とシールドシェル170の内周面との間をシールする。
(ゴムリング93の構成)
ゴムリング93は、弾性変形可能に構成されている。ゴムリング93は、例えば、Oリングである。ゴムリング93は、例えば、外側配置部70の周方向全周にわたって連続した環状に形成されている。本実施形態のゴムリング93は、その内周形状及び外周形状が長円形状をなす長円環状に形成されている。
(外側配置部70の構成)
図4に示すように、外側配置部70の外周面には、一対のロックアーム80が設けられている。一対のロックアーム80は、例えば、外側配置部70の上下方向Zの両側面に1つずつ設けられている。各ロックアーム80は、例えば、収容溝70Xを構成する収容凸部73よりも後方に位置する外側配置部70の外周面から上下方向Zに外側に突出した後に前後方向Xに沿って後方に延びるように形成されている。各ロックアーム80の先端部(ここでは、後端部)には、外側配置部70の外周面と反対側に突出した係止凸部81が形成されている。各ロックアーム80は、例えば、弾性変形による上下方向Zへの撓みが可能に構成されている。
(シールドシェル170の構成)
シールドシェル170は、例えば、外側配置部70の外周を覆う被覆部171と、被覆部171と一体に形成された固定部172とを有している。シールドシェル170の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
(被覆部171の構成)
被覆部171は、例えば、外側配置部70の外周を周方向全周にわたって包囲するように形成されている。被覆部171は、例えば、外側配置部70の外周面に対応した形状の内周面を有する環状に形成されている。本実施形態の被覆部171は、長円環状に形成されている。
(固定部172の構成)
固定部172は、例えば、被覆部171の前端部から上方に突出するように形成されている。固定部172の左右方向Yの幅は、被覆部171の左右方向Yの幅よりも広い。固定部172の左右方向Yの両端部には、前後方向Xに沿って前方に突出した接続部173がそれぞれ設けられている。各接続部173には、接続部173を上下方向Zに貫通する固定孔173Xが形成されている。
図5に示すように、シールドシェル170は、コネクタハウジング50の後端側から外側配置部70の外側に嵌合される。このとき、シールドシェル170は、被覆部171の前端面が挿入部51の後端面に後方側から接触するとともに、被覆部171の後端面が係止凸部81に接触する。これにより、シールドシェル170は、コネクタハウジング50に対する前後方向Xに位置決めがなされている。このとき、被覆部171は、コネクタハウジング50における挿入部51の後端面と係止凸部81との間の部分、つまり外側配置部70の外周面を被覆する。
また、固定部172の接続部173は、例えば、固定孔173Xが固定部18のボルト固定孔18Xと上下方向Zに重なるように、固定部18に重ね合わされる。そして、固定孔173X及びボルト固定孔18Xに挿入されるボルトB2により、接続部173と固定部18とが固定される。これにより、シールドシェル170がケース15に固定されるとともに、シールドシェル170がケース15に電気的に接続される。
(コネクタ30の製造方法)
次に、コネクタ30の製造方法について説明する。ここでは、コネクタハウジング50にフロントリテーナ100を組み付ける方法について詳述する。
まず、図11に示すように、コネクタハウジング50と、電線20の端部と接続された接続端子40とを準備する。このとき、例えば、コネクタハウジング50の収容溝51X,51Y,70Xにはゴムリング91,92,93がそれぞれ嵌合されている。また、電線20の絶縁被覆22の端部の外周面には、ゴム栓150が装着されている。続いて、電線20と接続された接続端子40が、コネクタハウジング50の収容孔71及び保持孔52に後方から挿入される。端子接続部42が正規位置まで挿入されると、係止片53の係止凸部54が係止孔42Yの内面に係止される。これにより、接続端子40がコネクタハウジング50から抜けることを抑制できる。なお、本工程では、リテーナ収容部60にフロントリテーナ100が収容されておらず、収容空間62にリテーナ部120が収容されていない。
次いで、コネクタハウジング50のリテーナ収容部60に、フロントリテーナ100が挿入方向D1に沿って前方から挿入される。このとき、図12に示すように、フロントリテーナ100の挿入本体部110がリテーナ部120よりも前後方向Xに長く形成されているため、挿入本体部110の突出部112がリテーナ部120よりも先にコネクタハウジング50に接触しながらリテーナ収容部60に挿入される。この挿入本体部110により、リテーナ部120を収容空間62に好適にガイドすることができる。さらに、突出部112には、スリット110Xに向かって傾斜するガイド部113が形成されている。このガイド部113に沿ってリテーナ収容部60の仕切壁65がフロントリテーナ100のスリット110Xに好適にガイドされるため、リテーナ部120を収容空間62により好適にガイドすることができる。これらにより、コネクタハウジング50に対するフロントリテーナ100の組立作業性を向上させることができる。また、挿入本体部110の上面に形成された2つのリブ115(図8参照)が図7に示した上壁部63のガイド溝63Xの内面に沿って挿入されるとともに、挿入本体部110の下面に形成された2つのリブ116(図9参照)が図7に示した底壁部64のガイド溝64Xの内面に沿って挿入される。このとき、フロントリテーナ100は、2つのリブ115をガイド溝63Xの内面に接触させつつ、2つのリブ116をガイド溝64Xの内面に接触させながら、挿入方向D1に沿って移動させることができる。
続いて、リテーナ部120が収容空間62に挿入され、リテーナ部120に設けられた係止部130が収容空間62の側壁67に接触されると、側壁67により係止部130が左右方向Yの内側に押圧される。すなわち、側壁67により、一対の係止部130が互いに接近する方向に向かって押圧される。このとき、フロントリテーナ100には、各リテーナ部120と挿入本体部110とを離隔するスリット110Xが設けられている。このスリット110Xにより、各リテーナ部120の左右方向Yへの撓みが許容される。すなわち、各リテーナ部120がスリット110Xに向かって撓むことができる。さらに、フロントリテーナ100では、各リテーナ部120に長孔125が形成されており、その長孔125を構成する側壁126の側面122に係止部130が形成されている。これにより、係止部130の形成された側壁126の左右方向Yへの撓みが許容される。すなわち、側壁126が長孔125に向かって撓むことができる。これら各リテーナ部120及び側壁126の撓みにより、係止部130をスリット110Xに向かって好適に移動させることができる。このため、係止部130がスリット110Xに向かって移動しない場合に比べて、コネクタハウジング50に対してフロントリテーナ100を挿入する際の操作力を小さくできる。これにより、コネクタハウジング50に対するフロントリテーナ100の組立作業性を向上させることができる。
次いで、図6に示すように、係止部130がリテーナ収容部60の側壁67の後端面よりも後方の位置までフロントリテーナ100が挿入されると、各リテーナ部120及び側壁126が弾性復帰され、係止部130が側壁67の後端面に係止される。これにより、フロントリテーナ100がリテーナ収容部60から抜けることが抑制される。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
(1)フロントリテーナ100の挿入本体部110とリテーナ部120との間にスリット110Xが設けられるため、フロントリテーナ100をコネクタハウジング50に挿入する際に、係止部130をスリット110Xに向かって移動させることができる。すなわち、係止部130が設けられたリテーナ部120をスリット110Xに向かって撓ませることができる。これにより、リテーナ部120をスリット110Xに向かって撓ませながら、フロントリテーナ100をコネクタハウジング50に挿入できる。このため、フロントリテーナ100の左右方向Yの幅を狭めながら、フロントリテーナ100をコネクタハウジング50に挿入できる。この結果、リテーナ部120が撓まない場合に比べて、コネクタハウジング50にフロントリテーナ100を挿入する際の操作力を小さくできる。したがって、コネクタハウジング50に対するフロントリテーナ100の組立作業性を向上させることができる。
(2)フロントリテーナ100を平板状に形成した。このため、例えばフロントリテーナ100が箱型に形成される場合に比べて、フロントリテーナ100を小型に形成することができ、フロントリテーナ100を軽量化することができる。
(3)ところで、リテーナ部120を撓ませるためにリテーナ部120の板厚を薄くすると、リテーナ部120の成型時にリテーナ部120が反るという問題がある。これに対し、本実施形態のフロントリテーナ100では、スリット110Xを設けたことにより、リテーナ部120の板厚を薄くすることなく、リテーナ部120を撓ませることができる。このため、フロントリテーナ100の成形性を向上させることができる。
(4)リテーナ部120に挿入方向D1に長い長孔125を形成し、その長孔125を構成する側壁126の側面122に係止部130を設けた。この構成によれば、係止部130の近傍に長孔125が設けられるため、フロントリテーナ100をコネクタハウジング50に挿入する際に、係止部130を長孔125に向かって移動させることができる。すなわち、係止部130が設けられた長孔125の側壁126を長孔125に向かって撓ませることができる。これにより、フロントリテーナ100をコネクタハウジング50に挿入する際に、リテーナ部120をスリット110Xに向かって撓ませることができるとともに、長孔125を構成する側壁126を長孔125に向かって撓ませることができる。このため、コネクタハウジング50にフロントリテーナ100を挿入する際の操作力をより小さくできる。
(5)リテーナ部120のうち左右方向Yにおいて係止部130に近い側に片寄って長孔125を設けた。これにより、係止部130の形成される側壁126を細く形成することができるため、側壁126を長孔125に向かって撓ませやすくできる。これにより、コネクタハウジング50に対するフロントリテーナ100の組立作業性を向上させることができる。
(6)挿入方向D1と交差する上下方向Zに突出し、コネクタハウジング50に接触する規制部140をフロントリテーナ100に設けた。この構成によれば、コネクタハウジング50に対してフロントリテーナ100を挿入する際に、規制部140がコネクタハウジング50に接触するため、コネクタハウジング50に対するフロントリテーナ100の挿入量が規制される。これにより、フロントリテーナ100の適切な挿入量を管理できるため、コネクタハウジング50に対するフロントリテーナ100の組立作業性を向上できる。
(7)また、規制部140を設けたことにより、コネクタハウジング50にフロントリテーナ100を挿入する際に操作力を加えられる面積を大きくできる。このため、コネクタハウジング50に対するフロントリテーナ100の組立作業性を向上できる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態におけるフロントリテーナ100の形状は特に限定されない。例えば、連結部118を省略してもよい。例えば、リブ115,116を省略してもよい。例えば、リブ124を省略してもよい。
・上記実施形態の規制部140を省略してもよい。
・上記実施形態の挿入本体部110における突出部112を省略してもよい。
・上記実施形態の長孔125を、リテーナ部120の左右方向Yの中央部に設けてもよい。
・上記実施形態の長孔125を省略してもよい。
・上記実施形態におけるリテーナ収容部60の形状は特に限定されない。例えば、仕切壁65を省略してもよい。この場合には、収容部61と収容空間62とが互いに連通してリテーナ収容部60が構成される。
・上記実施形態では、コネクタハウジング50に保持される接続端子40の個数は、特に限定されるものではなく、車両Vの仕様に応じて接続端子40の個数は変更することができる。例えば、コネクタハウジング50に保持される接続端子40は、1つ又は3つ以上であってもよい。接続端子40の数に応じて、フロントリテーナ100のリテーナ部120の数も変更可能である。
・車両Vにおけるインバータ11と高圧バッテリ12の配置関係は、上記実施形態に限定されるものではなく、車両構成に応じて適宜変更してもよい。例えば、高圧バッテリ12が車両Vの床の略全体に配置されていてもよい。
・上記実施形態では、ワイヤハーネス10によって接続される電気機器としてインバータ11及び高圧バッテリ12を採用したが、これに限定されない。例えば、インバータ11と車輪駆動用のモータとを接続するワイヤハーネスに採用してもよい。すなわち、車両に搭載される電気機器間を電気的に接続するものであれば適用可能である。
・上記実施形態では、電線20を高圧電線に具体化したが、電線20を低圧電線に具体化してもよい。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ワイヤハーネス
11 インバータ
12 高圧バッテリ
15 ケース
16 ケース本体
17 装着部
17X 装着孔
18 固定部
18X ボルト固定孔
20 電線
21 芯線
22 絶縁被覆
25 外装部材
30 コネクタ
40 接続端子
41 電線接続部
42 端子接続部
42X 貫通孔
42Y 係止孔
50 コネクタハウジング
51 挿入部
51X,51Y 収容溝
52 保持孔
53 係止片
54 係止凸部
60 リテーナ収容部
61 収容部
62 収容空間
63 上壁部
63X,64X ガイド溝
64 底壁部
65 仕切壁
66 奥壁部
67 側壁
70 外側配置部
70X 収容溝
71 収容孔
72,73 収容凸部
80 ロックアーム
81 係止凸部
91,92,93 ゴムリング
100 フロントリテーナ
110 挿入本体部
110X スリット
111 先端面
112 突出部
113 ガイド部
115,116 リブ
118 連結部
120 リテーナ部
120X 凹部
121,122 側面
123 先端面
124 リブ
125 長孔
126 側壁
130 係止部
131 先端面
132 後端面
133 前端面
140 規制部
141 突出部
150 ゴム栓
160 バックリテーナ
160X 貫通孔
170 シールドシェル
171 被覆部
172 固定部
173 接続部
173X 固定孔
200 相手端子
V 車両
B1,B2 ボルト
D1 挿入方向

Claims (7)

  1. コネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングに取り付けられるフロントリテーナと、を有し、
    前記フロントリテーナは、平板状に形成されており、
    前記フロントリテーナは、挿入本体部と、リテーナ部と、前記挿入本体部と前記リテーナ部との間に設けられたスリットと、前記リテーナ部に設けられるとともに前記コネクタハウジングと係止する係止部と、を有し、
    前記挿入本体部と前記リテーナ部とは、前記コネクタハウジングに対する前記フロントリテーナの挿入方向と交差する方向に並んで設けられており、
    前記フロントリテーナは、前記挿入方向の手前側に位置する前記挿入本体部及び前記リテーナ部の端部と接続された規制部を更に有し、
    前記規制部は、前記挿入本体部と前記リテーナ部とが並ぶ並び方向及び前記挿入方向の双方と交差する方向に突出しており、
    前記規制部は、前記コネクタハウジングに接触するコネクタ。
  2. コネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングに取り付けられるフロントリテーナと、を有し、
    前記フロントリテーナは、平板状に形成されており、
    前記フロントリテーナは、挿入本体部と、リテーナ部と、前記挿入本体部と前記リテーナ部との間に設けられたスリットと、前記リテーナ部に設けられるとともに前記コネクタハウジングと係止する係止部と、を有し、
    前記挿入本体部と前記リテーナ部とは、前記コネクタハウジングに対する前記フロントリテーナの挿入方向と交差する方向に並んで設けられており、
    前記コネクタハウジングは、前記挿入方向に延びるガイド溝を有し、
    前記挿入本体部は、前記挿入方向と交差する方向に突出し、前記ガイド溝にガイドされるリブを有するコネクタ。
  3. コネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングに取り付けられるフロントリテーナと、を有し、
    前記フロントリテーナは、平板状に形成されており、
    前記フロントリテーナは、挿入本体部と、リテーナ部と、前記挿入本体部と前記リテーナ部との間に設けられたスリットと、前記リテーナ部に設けられるとともに前記コネクタハウジングと係止する係止部と、を有し、
    前記挿入本体部と前記リテーナ部とは、前記コネクタハウジングに対する前記フロントリテーナの挿入方向と交差する方向に並んで設けられており、
    前記コネクタハウジングに保持された接続端子を更に有し、
    前記コネクタハウジングは、収容空間と、前記収容空間に向かって弾性変形可能に構成され、前記接続端子と係止する係止片とを有し、
    前記リテーナ部は、前記収容空間に収容されるコネクタ。
  4. 前記スリットは、前記挿入方向に沿って延びるように形成されており、
    前記リテーナ部には、前記挿入本体部と前記リテーナ部とが並ぶ並び方向よりも前記挿入方向に長い長孔が形成されており、
    前記係止部は、前記長孔を構成する側壁の側面に設けられている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記長孔は、前記リテーナ部のうち前記並び方向において前記係止部に近い側に片寄って設けられている請求項に記載のコネクタ。
  6. 前記挿入本体部は、前記挿入方向において、前記リテーナ部よりも前記挿入方向の奥側に突出した突出部を有している請求項1から請求項のいずれか1項に記載のコネクタ。
  7. 前記突出部は、前記スリットに向かって傾斜するガイド部を有している請求項に記載のコネクタ。
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