JP7408143B2 - 血合い除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、魚節や冷凍魚等、魚肉の血合いを除去する血合い除去装置に関する。
魚肉の血合いは、色が赤黒く、味にクセもあるため、食品としては取り除かれる場合もある。例えば、鰹節に関しては、血合い部分を除いた血合い抜きの鰹節が従来から提供されている。この鰹節の血合い部分の除去は、鰹節を手に持って回転する刃物に血合い部分を当てて削り取るという手作業で行われている。
また、生の魚肉や冷凍魚肉等に関しては、刃物により血合い部分を除去する血合い除去装置が提供されており、例えば、下記特許文献1,2に開示されている。
特開2007-58号公報 特開平4-330244号公報
しかし、鰹節の血合いを除去する手作業は、危険を伴う作業であり、処理効率も低い。また、血合い部分を正確に除去する作業は、熟練を要する作業であり、近年、熟練作業者の確保も困難となっている。
また、血合い除去装置を使う場合であっても、血合い領域だけを除去できるように、作業者が血合い除去装置を正確に操作する必要があり、やはり熟練を要する作業となってしまう。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、簡易な作業で魚肉の血合いを正確に除去する血合い除去装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係る血合い除去装置は、分割された魚体の血合いを取り除く血合い除去装置において、前記血合いが現れる血合い面を含めて前記魚体を撮影する撮影部と、多関節ロボットと、切削工具と、を有し、前記多関節ロボットにより前記切削工具を前記血合い面に接触させながら動かすことで、前記魚体の所定の領域を取り除く加工部と、複数の前記魚体を前記撮影部及び前記加工部に順次搬送する魚体搬送装置と、前記撮影部、前記加工部及び前記魚体搬送装置の駆動を制御する制御部であって、前記撮影部による撮影画像の画像認識に基づき、前記魚体の前記血合いが存在する血合い領域を算出する血合い領域算出部と、前記血合い領域を取り除くように前記多関節ロボットによる前記切削工具の移動軌跡を算出する移動軌跡算出部と、を有する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る血合い除去装置によれば、撮影部による撮影画像に基づいて血合い領域を算出し、加工部により血合い領域を除去することで、自動で魚肉の血合い領域を正確に除去することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る血合い除去装置の斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係る血合い除去装置の平面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る節固定保持具の構成を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る魚肉の分割状態を示す断面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る把持ヘッドの斜視図である。 図6は、本発明の実施形態に係る撮像装置による撮影を説明するための斜視図である。 図7は、本発明の実施形態に係る血合い領域算出部による画像認識を説明するための図である。 図8は、本発明の実施形態に係る加工部の斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本実施形態に係る血合い除去装置について説明する。本実施形態では、鰹節の血合いを除去する装置を例に挙げて説明する。血合い除去装置は、鰹節の血合いの存在する血合い領域を推測して、自動で除去加工することを特徴としている。
図1及び図2に示すように、血合い除去装置1は、筐体2と、回転テーブル10と、供給部20と、撮影部30と、加工部40と、取出部50と、制御部70とを備える。搬送装置である回転テーブル10は、制御部70の制御により、鰹節Xを供給部20、撮影部30、加工部40及び取出部50へと順次円周上で移動させる。
血合い除去装置1は、4つのエリア(供給エリアA、撮影エリアB、加工エリアC、取出エリアD)を備えており、供給エリアAは、供給部20が鰹節Xを回転テーブル10上に供給する領域、撮影エリアBは、撮影部30が鰹節Xの血合いYの現れる血合い面を撮影する領域である。また、加工エリアCは、加工部40が、鰹節Xの血合いYを除去する領域、取出エリアDは、取出部50が鰹節Xを回転テーブル10の外に取り出す領域である。
供給部20、撮影部30、加工部40及び取出部50は、回転テーブル10を囲むように、時計回りに90°毎に順次筐体2に固定設置されており、回転テーブル10の上面に位置する鰹節Xに対して、各種処理を施す。
回転テーブル10は、水平に設置された円盤形状のテーブルであり、図示しない駆動装置により中心鉛直軸回りに回転自在である。回転テーブル10は、円周方向に90°毎に4つの領域に分割されており、各領域には、鰹節Xを所定の姿勢で固定する節固定保持部11がそれぞれ設置されている。また、各領域の境界には、所定の高さ長方形状板である隔壁17が鉛直に設置されており、加工部40による加工時などに発生する粉塵等が他の領域に移動するのを防止している。
血合い除去処理時には、回転テーブル10は、供給エリアAにおいて外部から供給されてテーブル10上に保持する鰹節Xを、順次、撮影エリアB、加工エリアC、取出エリアDに間欠搬送して供給する。
本実施形態では、インデックス方式で順次搬送しており、回転テーブル10は、15秒程度の停止と時計回りに90°の回転を繰り返すことで、供給エリアAにおいて節固定保持具11に固定保持された鰹節Xが、撮影エリアB、加工エリアC、取出エリアDに順次間欠搬送される。
図3は、節固定保持具11の斜視図であり、図3(a)は、鰹節Xを保持していない状態、図3(b)は、鰹節Xを保持している状態を示している。節固定保持具11は、中央に水平に延在するV溝12aが形成された固定本体12と、V溝12a内に収容された鰹節Xを両側から挟み込んで保持する挟持支柱15とを備えている。挟持部材である挟持支柱15は、V溝12aの両側に4つずつ、合計8個設置されている。
挟持支柱15は、V溝12aの長手方向に垂直な水平方向において、突出位置と退出位置との間で進退自在に構成されている。挟持支柱15は、固定本体12内に設置された駆動装置であるモータにより進退自在に駆動される。
8つの挟持支柱15により、鰹節Xを挟持することで、鰹節XがV溝12a内に所定の姿勢で固定される。挟持支柱15は円筒形であり、その円筒先端縁には、十字放射溝15aが形成されている。このように、90°毎に4つの十字放射溝15aを形成することで、挟持支柱15の先端に形成されたエッジが鰹節Xの表面に食い込み、しっかりと鰹節Xを挟持することができる。
もちろん、挟持支柱15の先端面の溝は、十字放射形状に限らず、180°毎の2つの直線状溝でも良いし、5つ以上でも良いし、適宜所定の数や形状の溝を採用することができる。また、挟持支柱15の形状も円筒に限らず、角筒、円柱、角柱等、鰹節Xを両側から挟持できる形状であれば、適宜他の形状を採用することができる。
供給エリアAに位置する供給部20は、鰹節Xを搬送する搬送ロボット21を備える。搬送ロボット21は、血合いYが現れる血合い面(分割面)が上方を向く姿勢で鰹節Xを節固定保持具11に保持させた状態で、回転テーブル10の外側の鰹節供給部から、供給エリアAに位置する節固定保持具11へと鰹節Xを順次搬送する。
ここで、鰹節Xは、図4の魚肉の長手方向の垂直な鉛直断面図に示すように、カツオの魚体を中骨で左右に2分割すると共に、魚体の大きなものは身割りをし、全体として4分割された魚体であり、背側である上方の魚体が雄節、腹側である下方の魚体が雌節と呼ばれる。
血合いYの位置する血合い領域は、雄節と雌節との分割面、すなわち、上下分割面を挟んで雄節側及び雌節側に拡がっており、本実施形態では、この血合いYが現れる上下分割面を血合い面と称し、この血合い面から血合いYを除去する。
搬送ロボット21は、レール部22と、鰹節Xを保持する把持ヘッド25とを備える。把持ヘッド25は、レール部22により、外部の鰹節供給部(図2において二点鎖線で示す位置)と、供給エリアAに位置する節固定保持具11との間で往復移動される。レール部22は、水平レール23と鉛直レール24とを備え、把持ヘッド25を水平方向及び鉛直方向に自在に移動させることができる。
図5に示すように、把持ヘッド25は、水平に設置された天井板26と、天井板26に下方から接触して保持される鰹節Xを両側から挟み込んで保持する挟持支柱28とを備えている。挟持部材である挟持支柱28は、一方の側に2つ、他方の側に1つ設置されており、合計3つの挟持支柱28で鰹節Xを挟持する。
挟持支柱28は、上述した挟持支柱15と同様に、挟持する鰹節Xに接触する突出位置と退出位置との間で水平方向に進退自体に構成されており、下方から天井板26に血合い面が押し付けられた鰹節Xを両側から挟み込む。挟持する鰹節Xと接触する挟持支柱28の先端は半球状である。なお、1つだけ設置された側の挟持支柱28は、平面視において、2つ設置された側の2つの挟持支柱28の間に位置している。
搬送ロボット21は、鰹節Xの血合い面が把持ヘッド25の天井板26に下方から接触した状態、すなわち、血合い面が略水平且つ上方を向いた姿勢で鰹節Xを挟持し、供給エリアAに位置する節固定保持具11へと搬送して供給する。供給された鰹節Xは、節固定保持具11により、同じく血合い面が水平且つ上方を向いた姿勢で固定保持される。
撮影エリアBに位置する撮影部30は、鰹節Xを撮影するための撮像装置31を備える。撮像装置31は、ラインスキャンカメラであり、並んで設置された2つのラインセンサ32と、隣接して並んだ状態のラインセンサ32を移動させる走査駆動部35とを備える。撮像装置31は、図6に示すように、撮影エリアBに位置する節固定保持具11に保持された鰹節Xの血合い面を上方から高解像度で撮影する。
このように、ラインセンサ32を2つ設置し、両者の画像を合成することで、より高解像度の血合い面の撮影画像を得ることができる。また、血合い面の水平からの傾斜を検出して補正したり、血合い面の表面の凹凸を検出することでその外周形状をより高精度に検出したりすることができる。撮像装置31の撮影画像は、血合い領域を算出するために、制御部70の後述する血合い領域算出部71により画像認識(後述する図7参照)される。
加工エリアCに位置する加工部40は、図8に示すように、多関節ロボット41と、多関節ロボット41により移動されるワークスピンドル42とを備え、所定の軌跡で切削工具であるワークスピンドル42を動かすことで、鰹節Xの所定の領域を切削により除去する。ワークスピンドル42を動かす移動軌跡は、血合い領域算出部71が算出した血合い領域に基づき、制御部70の後述する移動軌跡算出部72が算出する。
取出エリアDに位置する取出部50は、鰹節Xを搬送テーブル10の外へと搬送する搬送ロボット51と、加工部40により切削された血合い等の削り粉を収集する図示しない集塵装置とを備える。
搬送ロボット51は、供給部20の搬送ロボット21と同様に、レール部52と、把持ヘッド55とを備え、鰹節Xを把持する把持ヘッド55は、レール部52により、取出エリアDに位置する節固定保持具11と、外部の血合い除去済み鰹節収納箱90との間で往復移動される。レール部52は、水平レール53と鉛直レール54とを備え、把持ヘッド55を水平方向及び鉛直方向に自在に移動させることができる。
把持ヘッド55は、水平に設置された天井板56と、天井板56に下方から接触して保持される鰹節Xを両側から挟み込んで保持する挟持支柱58とを備えている。挟持部材である挟持支柱58は、一方の側に2つ、他方の側に1つ設置されており、合計3つの挟持支柱58で鰹節Xを挟持する。
挟持支柱58は、上述した挟持支柱15と同様に、突出位置と退出位置との間で水平方向に進退自在に構成されており、下方から天井板56に押し当てられた状態の鰹節Xを両側から挟持して保持することができる。挟持する鰹節Xと接触する挟持支柱58の先端は半球状である。
図示しない集塵装置は、バキューム装置を備えており、取出エリアDにおいて、鰹節Xの血合いYの削り除去粉を吸引して集めるように構成されている。集めた血合いYの削り除去粉は、出汁用等の用途に利用することができ、販売することもできる。なお、削り除去粉の回収率を上げるために、集塵装置としてエアー吹付装置をさらに設置し、圧縮エアーにより削り除去粉をバキューム装置の近傍へと集めるように構成しても良い。
制御部70は、回転テーブル10、供給部20、撮影部30、加工部40及び取出部50の駆動を制御し、血合い領域算出部71と移動軌跡算出部72とを備えている。制御部70の制御処理は、制御部70内の記憶装置に記録されている各種プログラムを制御部70の演算装置が実行することで実現される。
血合い領域算出部71は、撮像装置31の撮影画像に基づき、鰹節Xの血合いYの領域を三次元で算出する。具体的には、血合い領域算出部71は、撮像装置31の高解像度撮影画像から鰹節Xの血合い面の二次元形状を認識し、この形状から血合い領域の形状を推測して算出する。
血合い領域の推測は、鰹節Xの血合い面の二次元形状と血合い領域との相関関係を表す相関式に基づき行われる。この相関式は、多数の鰹節のサンプルの血合い面の形状と血合い領域との関係に基づき、予め求めておく。
また、鰹節Xは、魚体を4分割したものであり、4種類の鰹節Xが存在するが、中骨を境に分割された左右の鰹節は左右対称として扱い、相関式は、雄節用と雌節用との2種類を設定する。図7において、図7(a)は雌節の高解像度撮影画像を示し、図7(b)は雄節の高解像度撮影画像を示しており、血合い領域算出部71は、高解像度撮影画像から雌節か雄節かを認識することができる。
移動軌跡算出部72は、血合い領域算出部71が算出した血合い領域に基づき、鰹節Xを保持する節固定保持具11のV溝12aの長手方向に沿ってワークスピンドル42を1往復させることで、血合い領域を漏れなく除去できるように移動軌跡を算出する。
多関節ロボット41は、効率的に血合いYを除去するためにワークスピンドル42の傾斜角度を0°(鉛直状態)から60°の間で調整自在である。ワークスピンドル42を傾斜させることで、ワークスピンドル42が垂直に立った状態で切削する場合よりもより広い範囲の血合いYを同時に切削除去することができる。
移動軌跡算出部72が算出する移動軌跡には、ワークスピンドル42の移動経路とワークスピンドル42の傾斜角度が含まれている。なお、傾斜角度0°のワークスピンドル42が鉛直に立った状態から傾斜角度が大きくなると、ワークスピンドル42を含む多関節ロボット41の部材が他の部材に衝突し易くなってしまうため、衝突も考慮して移動経路を算出する必要がある。
より具体的には、移動軌跡算出部72が算出する移動軌跡には、1つの鰹節X(血合い面)に対する長手方向1往復で30点の位置座標と、各位置でのワークスピンドル42の傾斜角度との情報が含まれている。多関節ロボット41は、ワークスピンドル42が所定の傾斜姿勢で30点の位置を滑らかに移動できるように、各点の間を補間しながらワークスピンドル42を移動させ、血合いの切削を行う。
以上、血合い除去装置1の構成について説明したが、続いて、血合い除去装置1による鰹節Xに対する血合いYの除去処理の流れについて説明する。
まず、供給エリアAにおいて、血合い除去装置1の外部から鰹節Xを順次回転テーブル10へと供給する。供給部20は、外部の鰹節Xを血合い面が上方を向いた状態で把持ヘッド25により挟持し、レール部22により節固定保持具11へと搬送する。
把持ヘッド25への鰹節Xの供給は、ベルトコンベアにより順次搬送されてくる鰹節Xを把持ヘッド25で挟持するようにしても良いし、作業者が手作業で鰹節Xを把持ヘッド25に供給するようにしても良い。節固定保持具11は、受け取った鰹節Xを挟持支柱15によりしっかりと固定する。
ここで、回転テーブル10は、15秒程度の停止と90°の回転を繰り返すため、1つの鰹節Xを供給エリアAに停止している節固定保持具11に供給する作業は、回転テーブル10が停止してから、15秒以内に行う必要がある。もちろん、回転テーブル10の停止時間は適宜変更可能であり、例えば、鰹節Xのサイズが300m程度であれば15秒程度が望ましく、鰹節Xのサイズが250mm程度であれば13秒程度が望ましい。
供給処理後、回転テーブル10が90°回転すると、節固定保持具11に固定保持された鰹節Xは、次の撮影エリアBへと搬送される。このとき、供給エリアAでは、取出エリアDにおいて加工済みの鰹節Xが取り出されて空となった節固定保持具11が移動してくるので、この空の節固定保持具11へ次の鰹節Xを供給する。
撮影エリアBでは、隣接して並列設置された2つのラインセンサ32が走査駆動部35により駆動され、上方から鰹節Xの血合い面を撮影する。撮影された2枚の撮影画像は、制御部70において、高解像度撮影画像に合成されてから画像認識され、鰹節Xの血合いYの存在する血合い領域の算出に用いられる。
血合い面を撮影された鰹節Xは、続いて、加工エリアCに搬送される。加工エリアCでは、多関節ロボット41が移動軌跡算出部72により算出された移動軌跡に基づいてワークスピンドル42を所定の傾斜角度で移動させることで、血合いYが切削除去される。
血合いYが除去された鰹節Xは、続いて、取出エリアDへと搬送され、節固定保持具11による固定保持が外され、搬送ロボット51により、外部の血合い除去済み鰹節収納箱90へと搬送される。
このような血合いYの除去処理が回転テーブル10の回転による間欠搬送により順次繰り返されることで、血合いYの除去された鰹節Xが、血合い除去済み鰹節収納箱90へと順次供給される。
本実施形態によれば、鰹節Xが回転テーブル10上を移動している間に、自動的に血合い領域が算出され、加工部40により自動的に血合いYが除去されるため、人手に頼ることなく、効率的に鰹節Xの血合いYを除去することができる。
また、本実施形態によれば、回転テーブル10によるインデックス方式の間欠搬送により、被処理物である鰹節Xを各処理部(供給部、撮影部、加工部、取出部)に搬送しており、血合い除去装置1の設置面積をコンパクトにすることができると共に、処理終了後の節固定保持具11が直ぐに初期位置である供給エリアAに戻るため、処理時間を短縮して作業性を高めることができる。
また、鰹節は天産物であり変形や曲がり等により種々の形状を取り得るが、本実施形態によれば、多数の鰹節のサンプルに基づく相関式を用いることで、種々の形状の鰹節にも対応可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、血合い除去装置を構成する各部材のサイズや形状、個数等は適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、鰹節の血合いを除去する場合について説明したが、鯖節などの鰹節以外の魚節や冷凍マグロなどの冷凍魚の血合いの除去等、本発明に係る血合い除去装置によれば、適宜他の分割された魚体の血合い面の血合いを除去することができる。
また、上記実施形態では、鰹節を順次撮影部や加工部に搬送する魚体搬送装置として回転テーブルを用いたが、直線的に搬送するベルトコンベア等、順次間欠搬送することのできる搬送装置を魚体搬送装置として採用することができる。
また、上記実施形態では、魚体搬送装置である回転テーブルを4つの領域に均等に分割したが、3分割や5分割以上でも良い。血合い除去処理の作業効率を高めるためには、供給部、撮影部及び加工部が独立して作業できるように構成するのが望ましい。
また、上記実施形態では、魚体搬送装置により鰹節を1つずつ間欠搬送しているが、複数の鰹節を間欠搬送し、各処理部で複数の鰹節を並列して同時に処理するようにしても良い。
また、上記実施形態では、加工部において、血合いを除去する切削工具として、ワークスピンドルビットが高速回転するワークスピンドルを採用しているが、チェーンソー等、他の構造の刃を用いる切削工具を採用しても良い。
1 血合い除去装置
2 筐体
10 回転テーブル
11 節固定保持具
12 固定本体
12a V溝
15 挟持支柱
15a 十字放射溝
17 隔壁
20 供給部
21 搬送ロボット
22 レール部
23 水平レール
24 鉛直レール
25 把持ヘッド
26 天井板
28 挟持支柱
30 撮影部
31 撮像装置
32 ラインセンサ
35 走査駆動部
40 加工部
41 多関節ロボット
42 ワークスピンドル
50 取出部
51 搬送ロボット
52 レール部
53 水平レール
54 鉛直レール
55 把持ヘッド
56 天井板
58 挟持支柱
70 制御部
71 血合い領域算出部
72 移動軌跡算出部
90 血合い除去済み鰹節収納箱
A 供給エリア
B 撮影エリア
C 加工エリア
D 取出エリア
X 鰹節
Y 血合い

Claims (6)

  1. 分割された魚体の血合いを取り除く血合い除去装置において、
    前記血合いが現れる血合い面を含めて前記魚体を撮影する撮影部と、
    多関節ロボットと、切削工具と、を有し、前記多関節ロボットにより前記切削工具を前記血合い面に接触させながら動かすことで、前記魚体の所定の領域を取り除く加工部と、
    複数の前記魚体を前記撮影部及び前記加工部に順次搬送する魚体搬送装置と、
    前記撮影部、前記加工部及び前記魚体搬送装置の駆動を制御する制御部であって、
    前記撮影部による撮影画像の画像認識に基づき、前記魚体の前記血合いが存在する血合い領域を算出する血合い領域算出部と、
    前記血合い領域を取り除くように前記多関節ロボットによる前記切削工具の移動軌跡を算出する移動軌跡算出部と、を有する制御部と、
    を備えることを特徴とする血合い除去装置。
  2. 前記魚体搬送装置は、前記魚体を前記撮影部及び前記加工部において所定の時間停止させるように間欠搬送を行う回転テーブルであることを特徴とする請求項1記載の血合い除去装置。
  3. 前記血合い領域算出部は、前記撮影画像から前記血合い面の形状を認識し、前記血合い面の形状と前記血合い領域との相関式に基づき、前記血合い領域を算出することを特徴とする請求項1又は2記載の血合い除去装置。
  4. 前記撮影部は、複数の撮像素子を備え、
    前記血合い領域算出部は、複数の前記撮影画像を合成して前記血合い面の形状を認識することを特徴とする請求項3記載の血合い除去装置。
  5. 前記切削工具は、ワークスピンドルであり、
    前記移動軌跡算出部は、前記ワークスピンドルの前記血合い面に対する傾斜角度も算出し、前記移動軌跡は前記血合い面の長手方向に対して一往復であることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の血合い除去装置。
  6. 前記移動軌跡は、前記血合い面の長手方向1往復での所定の複数の位置での位置座標と、各位置での前記ワークスピンドルの前記傾斜角度と、を含むことを特徴とする請求項5記載の血合い除去装置。
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